前→一方通行「さいあいちゃンの寝顔を2万回ペロペロ?」
215:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 18:31:44.45 ID:
ohxRqy3x0
芳川「まず相手の女の子の事はどれくらい知っているの?」
一方通行「口で言うよりこのデータを見ろ」
芳川「データ?」
一方通行「あァ、アレイスターの野郎から直々にいただいたもンだ」
芳川「なんていうか無茶苦茶な話ね」
一方通行「それだけふざけた野郎だってことだ」
芳川「とりあえず見せてもらうわね」
一方通行「見たらすぐ返せよ?」
芳川「そんなに警戒しなくても何もしないわよ」
216:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 18:34:18.54 ID:2fnbiFeV0
よし始まった支援
217:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 18:38:21.32 ID:I2vpsx060
はよ
218:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 18:43:21.95 ID:
ohxRqy3x0
芳川「・・・・なるほど、彼女も学園都市の被害者なのね」
一方通行「あァ、昨夜実験を中断することを決めた時に改めて隅々までデータを確認した」
芳川「”一方通行の精神性・演算方法の一部を意図的に植え付ける” とんでもないことをしてくれるわね」
一方通行「まさかこンな形で俺とさいあいちゃンにつながりがあるとはなァ」
芳川「そして暗部 ”アイテム” に所属。なんだか目もあてられないわ 」
一方通行「てめェの都合で解釈するンじゃねェ」
芳川「そうね、今の彼女は少しでも笑っている?」
一方通行「同じアイテムの滝壺とは結構仲良くやってるみてェだがな」
芳川「なら少しは望みはありそうだけど・・・」
220:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 18:51:48.36 ID:
ohxRqy3x0
一方通行「問題は暗部に所属してるところか?」
芳川「そうね、暗部に所属している以上命のやりとりは当然あるでしょうね」
一方通行「・・・・」
芳川「それに暗部という学園都市の裏の組織にいる以上そこから抜け出すことは容易ではないわ」
一方通行「面倒だな」
芳川「面倒という言葉で片付けられるほど簡単なことじゃないわよ」
一方通行「いっそ暗部組織を全部解体しちまうってのはどォだ?」
芳川「君一人ならそれができるでしょうね、でもそう甘くはないわ」
一方通行「どォいうことだ?」
芳川「暗部を潰されては困る連中はどんな手段を持ってでもそれを阻止するはずでしょ?」
一方通行「それがどォした?」
223:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 19:03:49.71 ID:
ohxRqy3x0
芳川「君が実験を中断したであろうことはひょっとしたらもう伝わっているかもしれないわ」
一方通行「・・・」
芳川「まあ、君が学園都市に対して反乱を起こすのなら君が守りたいものを狙うのは当然でしょうね」
一方通行「つまり・・・さいあいちゃンか」
芳川「そこにたどり着く可能性が高いということよ」
一方通行「ちくしょう!!」ドン
芳川「落ち着きなさい。とりあえず今できることを考えましょう」
一方通行「・・・・・」
225:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 19:10:58.77 ID:
ohxRqy3x0
アレイスター「あっるぇー?」
エイワス「どうしたんだいアレイスター」
アレイスター「一方通行がさいあいちゃんをストーキングしてないみたいなんだ」
エイワス「なーんだストーキングか」
アレイスター「そう、ストーキングだ」
エイワス「許せるっ!! フルボッコにしてやらああああ!!!」
アレイスター「待て!!待つんだエイワス!」
エイワス「止めるなアレイスター!!さいあいちゃんをストーキング等私にしか許されていないっ!!」
アレイスター「そんなわけないだろう!!いくら君でも許さんぞ!!」
エイワス「なら殺してでも止めてみるんだな!!」
アレイスター「落ち着け!」
226:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 19:20:19.89 ID:
ohxRqy3x0
エイワス「なんだ、今はストーキングしてないのか」
アレイスター「そうだ」
エイワス「つまり前はやっていたということだな?」
アレイスター「その通り」
エイワス「屋上へ一方通行を呼び出そうぜ・・・久々に」アレイスター「いい加減にしなさい」
エイワス「正直すまんかった」
アレイスター「うむ、一方通行のやつさいあいちゃんをペロペロするつもりなら四六時中行動を監視するはずなんだ」
エイワス「それをやらなくなったってことかい?」
アレイスター「どうやらそうみたいなんだ」
エイワス「つまり・・・・さいあいちゃんが好みじゃなかったってことじゃないか?」
アレイスター「おお!そういうことか!!」
エイワス「やつは幼女にしか興味が無いと言ったのは君じゃないか」
アレイスター「そうだったな」
228:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 19:24:32.95 ID:
ohxRqy3x0
エイワス「一方通行がレベル6を諦めたのは君のプランに狂いが生じるだろうが」
エイワス「さいあいちゃんから危機が去ってよかったじゃないか」
アレイスター「ああ、正直ほっとしている」
エイワス「よし、それじゃあ今日はお祝いにさいあいちゃんのちょっとエッチな画像でも漁ろうじゃないか」
アレイスター「流石エイワス、わかってるな」
エイワス「もうブラクラはごめんだぞ?」
アレイスター「任せておけ」
232:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 19:34:20.74 ID:
ohxRqy3x0
一方通行「で、俺とさいあいちゃンが知り合うきっかけを作るって言ってたが具体的にどうるすンだ?」
芳川「どうやって彼女とコンタクトを取るかはこれから考えるけど実験に協力してもらうつもりよ」
一方通行「実験?」
芳川「そうよ」
一方通行「何の実験だ?」
芳川「まあいろいろやりようはあるわ」
一方通行「危ないことじゃねェだろうな?」
芳川「そんなことするわけないでしょう?」
一方通行「研究者ってのは信用できねェンだよ」
芳川「ま、大船に乗ったつもりでいなさい」
一方通行「泥舟じゃねェだろうな?」
芳川「もちろん違うわよ」
234:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 19:44:48.53 ID:
ohxRqy3x0
数日後
絹旗「滝壺さんのストーカー疑惑もあの後何事もありませんでしたし、今日も映画を観に行きましょうかね」
絹旗「でも最近 ”アイテム” の仕事も碌なのがないんですよねー」
絹旗「研究所の警備とかで行ってみたらお菓子食べてテレビ見て終わりとか」
絹旗「侵入者の撃退と聞いていたのに行ってみたら野良猫を追い払うとか」
絹旗「麦野は最初からやる気無くて雑誌読みふけったりしますし」
絹旗「フレンダは無駄にはりきって大げさなトラップを仕掛けようとして麦野に怒られるし」
絹旗「結局私と滝壺さんでのんびりとお仕事をするはめに・・・」
絹旗「滝壺さんが輝いているからそれはそれでいいんですけど何か違うんですよねー」
絹旗「ひょっとして私たち ”アイテム” がお払い箱になるということでしょうか・・・・」
絹旗「・・・・・」
236:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 19:51:46.20 ID:
ohxRqy3x0
絹旗「もう少し、このつまらない日常をそれなりに過ごせると思ったんですけどね・・・」
絹旗「やはりいつかはこういう日が来るんですね」
絹旗「はあ・・・・」
絹旗「一度世界の映画を現地の映画館で観たかったですね・・・」
芳川「あ、そこのあなたちょっといい?」
絹旗「??? 私ですか?」
芳川「そう、あなたよ」
絹旗「・・・・」
絹旗(早速・・・ですかね・・・・)
芳川「どうかした?」
絹旗「いえ、私に何か用でしょうか?」
239:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 19:57:26.13 ID:
ohxRqy3x0
芳川「あなた映画好きよね?」
絹旗「え?」
芳川「ああごめんなさい、映画館に一人でいるものだから映画が好きだと思っちゃったの、違った?」
絹旗「いえ、確かに私は映画が好きですけどそれがどうかしましたか?」
芳川「あ、やっぱり映画好きなのね、よかったわ」
芳川「突然だけど今度学園都市で新しく開発された映像プレイヤーのモニターになってほしいのよ」
絹旗「はい?モニターですか?」
芳川「ええ、そうよ」
240:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 20:04:12.87 ID:
ohxRqy3x0
絹旗「どんなやつなんですか?」
芳川「市販のHDDレコーダーより少し小さいくらいなんだけど・・・少し時間ある?」
絹旗「はい、上映時間まであと15分ですので5分くらいなら」
芳川「それだけあれば十分ね、ちょっとこっちに来てもらえる?」
絹旗「・・・はい」
絹旗(もし私を始末するなら一番手っ取り早いのは・・・毒ガスでしょうかね)
芳川(流石暗部だけあって警戒心が強いわね、下手な動作をすれば怪我させられそう)
絹旗「これは・・・」
芳川「最新式のホログラフムービープレイヤーよ」
絹旗「すごい、もっと大げさなものになるかと思っていましたがパソコンくらいの大きさなんですね」
芳川「そうよ、一般に流通するのは何年も先のことになるからまだ試作段階なんだけど」
絹旗「これはすごいですね・・・」
芳川「これまでの作品も全て自動で3Dに変換してくれるすぐれものよ」
242:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 20:12:32.77 ID:
ohxRqy3x0
絹旗「えっと、今流れてる作品って白黒のものですよね?」
芳川「こういうところに気づくなんてすごいわ、あなた本当に映画が好きなのね」
絹旗「いや、それほどでも」エヘヘ
芳川「このプレイヤーは機械が自動で最適な色彩を表現してくれるのよ」
絹旗「超すごいです・・・」
芳川「もちろん今までどおりテレビにつなげて2Dでも楽しめるわよ」
絹旗「最高じゃないですか!!」キラキラ
芳川「それじゃあモニターになってもらえるかしら?」
絹旗「喜んで!!」
芳川「じゃあ観たい映画が終わったらまたいらっしゃい。ここで待ってるわね」
絹旗「はい!」
245:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 20:30:37.58 ID:
ohxRqy3x0
絹旗「やったー!超たのしみですー!」ウキウキ
芳川「あんなにはしゃいじゃうなんて、一方通行が好きになるのも無理ないわね」
芳川「顔立ちも整ってて元気が良い、是非一方通行を引っ張っていってほしいものね」
芳川(でも彼女小学生に見えなくもないのよね・・・ひょっとしたら彼は・・・)
一方通行「うまくいったみてェだな」
芳川「ええ、すごく喜んでいたわ」
一方通行「偽造した保険証使って年齢詐称して映画観るくらいだからなァ、こいつにゃ目がくらむだろ」
芳川「君にも彼女と一緒にモニターになってもらうけどくれぐれも作品をけなしたりはしないでね?」
一方通行「そいつァ保障できねェ」
またさるくらいました。落ちたらSS速報に行きますのであしからず
248:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 20:39:08.89 ID:
ohxRqy3x0
芳川「ひとつ間違えたら本末転倒なのよ?」
一方通行「落ち着け、確かにさいあいちゃンは映画が好きだ」
芳川「なら・・」
一方通行「だがつまらねェものはつまらねェとはっきりと言うタイプだ」
芳川「そうなの?」
一方通行「俺が初めてペロペロした時なンざ映画館の中で無防備に寝てやがったからな」
芳川「わかりやすい意思表示ね」
一方通行「だろ?」
芳川「それじゃあ観に行った映画がつまらなかったらすぐに戻ってくるかもしれないわね」
一方通行「そうなるな」
250:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 20:46:36.12 ID:
ohxRqy3x0
上映中
絹旗「うーむ・・・・」
絹旗「これはどう見てもドラキュラでは無いと思うのですが・・・」
絹旗「普段はさえないサラリーマン、だが満月の光を浴びるとドラキュラとなって町に巣食う悪を成敗するのだ!」
絹旗「なんですかその狼男っぽい設定は・・・」
絹旗「ドラキュラになるために変身ベルトが必要とか変に日本の特撮の影響受けてますね」
絹旗「これもうひどすぎます・・・・」
絹旗「ちょっと監督出てこいや」
253:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 20:58:34.65 ID:
ohxRqy3x0
芳川「ところで君の名前は何て紹介するの?」
一方通行「あン?」
芳川「彼女は君にいい印象を持っていないと思うけど?」
一方通行「・・・・知るか」
芳川「そう」
一方通行「まだお互いに顔を合わせて話をしたことがねェンだ、印象なンざいくらでも覆してやる」
芳川「たいした自信ね」
一方通行「学園都市第一位の頭脳をなめンじゃねェ」
絹旗「はあ・・・期待しただけにがっかりです・・・」トボトボ
芳川「あら」
一方通行「どうやらつまらなくて途中で出てきちまったみてェだな」
256:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 21:07:58.14 ID:
ohxRqy3x0
芳川「おかえりなさい、随分と早かったのね」
絹旗「期待してたのが超つまらなかったんですよ・・・」
一方通行「災難だったなァ」
絹旗「ええそれは・・・えっ!?」
一方通行「・・・・」
一方通行(ヒャッハアアアアアア!!!生さいあいちゃンかわええええええ!!!!)
芳川「この髪じゃ驚くのも無理は無いわね、彼はあなたと同じでこのプレイヤーのモニターになってくれるの」
絹旗「あ、えとえと、驚いてごめんなさい」ペコ
一方通行「気にすンな、誰だってそンなもンだ」
絹旗「私は絹旗最愛って言います。よろしくお願いします」
芳川「私は芳川よ、よろしくね絹旗さん」
一方通行「俺は一方通行だ」
絹旗「え!?」
259:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 21:18:40.81 ID:
ohxRqy3x0
絹旗「あ、一方通行・・・・」
一方通行「あン?」
一方通行(さいあいちゃンが目の前にさいあいちゃンが目の前にさいあいちゃンが目の前に)
芳川「学園都市第一位だし有名人なのかしら?」
絹旗「いえ・・・」
絹旗(第一位、まさか私を消すために・・・考えすぎかもしれませんが・・・)
芳川「絹旗さんの都合がよければこの後私の研究室でこのプレイヤーの説明をさせてもらいたいんだけど」
芳川「都合はどうかしら?」
絹旗「え、えっと・・・」
絹旗(第一位がそのつもりなら私はとっくに・・・今は焦らずに第一位が何を考えているか確かめるほうが先かもしれません・・・)
芳川「都合悪い?」
絹旗「いえ、是非よろしくお願いします」
261:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 21:29:37.30 ID:
ohxRqy3x0
芳川「それじゃあ車で移動するからちょっと待っててもらえる?」
絹旗「・・・はい」
絹旗(こっそりみんなにメールを送りたいところですが・・・)チラ
一方通行「これ運べばいいのか?」
芳川「そうよ、この箱に入れてその台車に乗せて運ぶわ」
絹旗(一方通行は私の事を気にする様子もない・・・そういうふりをしているだけかもしれませんが・・・)
芳川「絹旗さん」
絹旗「あ、はい」
芳川「このテーブルをこっちに寄せるからそっちを持ってもらえる?」
絹旗「あ、はい」
一方通行「これでいいのか?」
芳川「ええ、それでいいわ、そのまま駐車場までお願いね」
一方通行「あいよ」
263:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 21:39:46.11 ID:
ohxRqy3x0
車内
芳川「車の中って熱くなるから嫌なのよね」
一方通行「そういうもンだろォが」
絹旗「・・・・」
絹旗(第一位は助手席、芳川さんは運転席、後部座席には私一人だけ・・・)
芳川「絹旗さん、暑くないかしら?」
絹旗「え?あ、あのあの」
一方通行「遠慮すンな、熱けりゃクーラー入れてやる」
絹旗「あ、お、お願いします・・・」
一方通行「ン」ピッ
芳川「私の車なんだけど?」
一方通行「構わねェだろ?」
芳川「そうね」
264:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 21:49:45.40 ID:
ohxRqy3x0
芳川「あーすずしー」
一方通行「文句言うくせに堪能してンじゃねェか」
芳川「いいでしょう?私の車なんだから」
芳川(それにしても絹旗さんなんか硬くなってるわね、緊張しているのかそれとも警戒しているのか・・・)
一方通行「・・・・・」
一方通行(後ろにさいあいちゃン・・・やべェ心拍数が跳ね上がってきちまった・・・)ドキドキ
絹旗「・・・・・」
絹旗(こっそりと・・・悟られないように・・・・皆にメールを送らなくては・・・・)
絹旗(焦らず・・・・慎重に・・・・)カチカチ
芳川「ねえ絹旗さん」
絹旗「あ、はい!」ビクッ
芳川「あらあらどうしたの?そんなに驚いちゃって」
絹旗「え?あはは、こう学園都市で乗用車に乗る機会なんてそうありませんから緊張しちゃってですね・・」アハハ
絹旗(くぅ、さすがに自分の命がかかると冷静ではいられませんね)ドキドキ
266:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 21:56:50.43 ID:
ohxRqy3x0
エイワス「さいあいちゃんかわいいなー」
アレイスター「さいあいちゃんだからなー」
エイワス「そういえばアレイスター」
アレイスター「何だい?」
エイワス「さいあいちゃんに暗部という危険なことをさせているのは本当かい?」
アレイスター「フゥーハハー、残念ながら事実だったよエイワス」
エイワス「オーケー、覚悟はできているだろうな?」
アレイスター「時に落ち着けエイワス!」
エイワス「落ち着いてられるか!」
アレイスター「待て待て待て待て!アイテムは解散させるつもりでいるから!!これガチだから!!」
エイワス「本当かい?」
アレイスター「本当だ!もうさいあいちゃんに血なまぐさいことはさせない!!」
268:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 22:01:18.88 ID:kZ73DSDq0
何この手に汗握る駆け引き的な展開
269:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 22:03:00.06 ID:
ohxRqy3x0
エイワス「だが他の暗部の連中が良く思わないんじゃないか?」
アレイスター「そう言うと思ったよエイワス」
エイワス「その自信に満ちた顔はすでに対策をしてあるということかい?」
アレイスター「ああ、学園都市の暗部は全部解体する」
エイワス「え?いいの?」
アレイスター「うん、別にいなくても困らないし」
エイワス「じゃあ何のためにあったの?」
アレイスター「・・・・」
エイワス「・・・・」
アレイスター「細けぇこたあいいんだよ!」
エイワス「細かくねぇわ!!」
270:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 22:08:07.08 ID:P8MkSo9G0
| | ∧_∧
ヽ _ / (´<_` ) 流石だな、アレイスター
( 、 ゝ,) / ⌒i
∨ ̄∨ | |
273:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 22:12:40.58 ID:
ohxRqy3x0
芳川「さ、着いたわよ」
一方通行「意外と道路空いてたな」
芳川「私の日ごろの行いがいいからかしら?」
一方通行「ンなわけねェだろォが」
芳川「じゃあ君の行いがいいの?」
一方通行「なおさら無ェだろ」
芳川「そう、じゃあ悪いことばかりしてるのかしら?」
一方通行「さァな」ニヤァ
絹旗「!!!」ゾクッ
絹旗(こわい・・・この笑顔の裏・・・赤い瞳ということもあるのでしょうか・・・殺気が滲み出ています)
一方通行(さいあいちゃンと映画鑑賞さいあいちゃンと映画鑑賞さいあいちゃンと映画鑑賞)
274:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 22:14:57.13 ID:2fnbiFeV0
一方通行さん・・・
275:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 22:22:55.26 ID:
ohxRqy3x0
ガチャッ
芳川「絹旗さん、適当に座ってて」
絹旗「あ、はい失礼します」
絹旗(ポケットの中で操作しましたからうまく送れているかわかりませんが・・・)
絹旗(みんなは私の送ったメールに気づいてくれたでしょうか・・・)
一方通行「で、これどォすンだ?」
芳川「こっちに設置するわ。箱から出して」
一方通行「へいへい」
絹旗(黙っていては警戒しているのがバレてしまいますね・・・)
絹旗「あの、どうしてあんなところにこのプレイヤーを設置していたんですか?」
芳川「よく映画を観る人にモニターをお願いしたかったからよ」
279:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 22:33:08.24 ID:
ohxRqy3x0
絹旗「でも、よくあんなところにプレイヤー設置できましたね」
芳川「映画館と言っても商業施設の一部でしょう?あのくらいなら販促イベントやるよりも許可は降りやすいわよ」
絹旗「そういうものなんですか?」
芳川「ええ、キャッチセールスやるわけじゃないし映画に関するものでしょう?」
芳川「そこの人たちにもモニターになってもらうことで話をつけたわ」
絹旗「それにしても・・・」キョロキョロ
絹旗「私と・・・その・・・」一方通行「一方通行でいい」
絹旗「あ、はい、私と一方通行の二人だけなんですか?」
芳川「他にも何名かモニターになってもらっている人はいるんだけど既に自宅でモニターしてもらってるのよね」
絹旗「ってことは私たちも明日以降は自宅でモニターということですか?」
芳川「そうなるわ、今日のところは使い方の説明をするのと実際に映画を観てもらうためにここに来てもらったのよ」
絹旗「超理解しました」
282:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 22:47:01.96 ID:
ohxRqy3x0
一方通行「これでいいか?」
芳川「ええ、ばっちりよ」
絹旗(窓は・・・飛び降りることはできそうですね、いざとなればあそこから脱出しますか)
絹旗(脱出できれば・・・ですけどね・・・)
絹旗「あの、お二人は知り合いなんですか?」
一方通行「知り合いか?」
芳川「うーん、私の研究に付き合ってもらっているというのが正直なところね」
絹旗「あ、そうなんですか」
絹旗(一方通行の能力を研究している・・・悪い予感しかしませんね)
285:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 22:56:15.58 ID:
ohxRqy3x0
ブランドショップ
麦野「三人で買い物って何か珍しいわよね」
フレンダ「そうそうジャージしか着ないからこの売り場で浮いてるわけよ」
滝壺「失礼な、私だってほしいものはある」
麦野「フレンダの言うことなんて気にしなくていいわよ。着たいもの着ればいいんだから」
フレンダ「でも滝壺っておしゃれしたら結構似合いそうなわけよ」
滝壺「そう?」
麦野「そうね、素材は悪くないんだからたまには違った格好してみるのもいいんじゃない?」
滝壺「うーん・・・おや?」
麦野「どうした?」
滝壺「きぬはたからメールが来てる」
フレンダ「おや、私も」
麦野「ってことは・・・あ、私にも来てる」
287:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:03:49.13 ID:
ohxRqy3x0
麦野「・・・・」
フレンダ「・・・・」
滝壺「・・・・」
麦野「ピン子です?」
フレンダ「大地医とくるみで井戸中?」
滝壺「楽観視されてます奇を浸けて桑菜?」
麦野「・・・・」
フレンダ「・・・・」
滝壺「・・・・」
麦野「どういうことかしら?」
フレンダ「うーん・・・メールってこれだけよね?」
滝壺「うん、他にはきてないみたい」
292:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:16:13.92 ID:
ohxRqy3x0
麦野「何がなんだかさっぱりね」
フレンダ「ま、気にしてもしょうがないわけよ」
滝壺「何かあったらまた連絡が来ると思う」
麦野「そうね」
フレンダ「じゃあ気にせずに買い物を続けるわけよ」
滝壺「次はあっちに行きたい」
麦野「いいわね」
フレンダ「お、結構いい雰囲気」
293:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:17:59.64 ID:Vszp2cFPO
お前らそれでも暗部かよwww
294:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:21:10.48 ID:ZoKwOMgi0
295:
忍法帖【Lv=34,xxxPT】(1+0:15) :2012/10/06(土) 23:22:46.78 ID:7u3/jNvK0
でもフレ/ンダにされちゃうんでしょう?
296:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:24:12.04 ID:gRB2uiQJ0
>>295
今は記憶から消しとけ
297:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:25:25.73 ID:
ohxRqy3x0
芳川「それじゃあこのプレイヤーの使い方を説明するわね?」
絹旗「はい」
絹旗(うぅ、蛇ににらまれた蛙状態です・・・超緊張しちゃいます・・・)
一方通行「・・・・」
一方通行(俺の隣にさいあいちゃン俺の隣にさいあいちゃン俺の隣にさいあいちゃン)
一方通行「・・・」チラッ
絹旗「えと、そのボタンは何ですか?」
芳川「あ、これ?こうやってホログラフを映し出すためのものよ」ピッ
絹旗「使い方は従来のレコーダーとそれほど変わりがなさそうですね」
芳川「将来は一般家庭に流通するものだからそこはもちろん考えてあるわ」
絹旗「技術がここまで進むなんてさすが学園都市ですね」
一方通行「・・・・」
一方通行(あのほっぺたペロペロしてえェェェェ!!)
300:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:34:33.63 ID:
ohxRqy3x0
芳川「じゃあ実際に映画を観ましょうか」
絹旗「はい」
絹旗(このプレイヤーは魅力的ですが今は自分の命を守ることを考えませんと・・・)
一方通行「何観るンだ?」
芳川「わからないわ、何せ適当に借りてきたものだもの」
一方通行「だとよ?」
絹旗「い、いえ私にはこだわりがありませんから」
芳川「そうなの?」
絹旗「はい!もうとにかく色々観ておもしろかったらいいなって感じですから」アハハ
一方通行「つまらなかったらつまらないって正直に言っていいからな?」
絹旗「わ、わかりました」
芳川「じゃあ再生するわね?」
303:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:40:21.31 ID:
ohxRqy3x0
二十分後
芳川「・・・・・」
芳川(特に言葉にすることも無いわね・・・)
絹旗「・・・・・」
絹旗(二人はどうやら映画に集中している様子・・・私をどうにかするのが目的ではないのでしょうか・・・)
絹旗(いえいえ油断は禁物です・・・ここは最後まで気を緩めることはできませんね)
一方通行「・・・・」
一方通行(まさかさいあいちゃンと一緒に映画を観れるなンてなァ・・・)
一方通行(ヨシカワ・・・てめェやるじゃねェか・・・)
304:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:41:56.62 ID:gRB2uiQJ0
一方通行一途すぎ可愛いな…
305:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:43:05.85 ID:QHF2l/dY0
一方通行ェ
307:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:48:02.87 ID:2fnbiFeV0
一方通行の恋は実るのだろうか
308:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:53:59.07 ID:g+rieIid0
一方通行
不憫なやつだ…
309:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:55:14.02 ID:
ohxRqy3x0
芳川「・・・・終わったわね」
芳川(なんてつまらないのかしら、こんなにつまらないものを絹旗さんはよく我慢して観てくれたわね)
絹旗「超すごい技術ですね、映画の内容よりも技術のほうに目が奪われてしまいました」
絹旗(気を張りすぎて映画どころじゃありませんでした・・・)
一方通行「俺は絹旗が途中で席を立つもンだと思ってたがそうでもねェンだな」
絹旗「いやあ、これほどの技術を目の当たりにしたら映画の内容は頭に入りませんよー」アハハ
絹旗(かなり気軽に話しかけますね、警戒心を解こうというのでしょうか)
芳川「さて、少しお茶でも飲みながら感想を聞かせてもらおうかしらね」
芳川「絹旗さん、プリンは好き?」
絹旗「えっ?あ、好きです」
芳川「じゃあ悪いけど運ぶの手伝ってもらっていい?」
絹旗「あ、はい、お手伝いします」
芳川「ありがとう」
一方通行「俺は何もしなくていいのか?」
芳川「そうね、お茶運ぶの手伝ってもらうわ」
310:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:57:08.90 ID:4Q/0s61F0
お待たせ!アイスティーしかなかったけど、いいかな?
311:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/06(土) 23:58:05.27 ID:Xu3woXCo0
>>310
あのさぁ…
315:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 00:08:15.03 ID:
5RwyvRSK0
芳川「絹旗さんあはコーヒーと紅茶どっちにする?」
絹旗「あ、紅茶お願いします」
芳川「ミルクと砂糖は?」
絹旗「えと、ひとつずつください」
芳川「ひとつずつね、わかったわ」
芳川(やっぱりこれは緊張というより警戒か、この分だと映画もろくに観てなさそうね)
絹旗「・・・・」
絹旗(自白剤でも入れられてしまうのでしょうか・・・超不安です・・・)
芳川「その冷蔵庫の中にプリンが入っているから運んでもらっていいかしら?」
絹旗「はい、わかりました」
ガチャッ
絹旗「えーっと・・・ん?」
318:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 00:15:24.22 ID:
5RwyvRSK0
絹旗「このプリン・・・あの映画館の近くのやつじゃないですか」
芳川「ええそうよ、昨日勝ってきたの。絹旗さんも食べたことある?」
絹旗「はい、これ超大好きなんですよ」ニコ
一方通行「よかったじゃねェか」
絹旗(でも口に入れるのは抵抗がありますね・・・)
一方通行(さいあいちゃンの笑顔来たあァァァァァァ!!!!)
芳川「一方通行、こっち運んでもらえる?」
一方通行「ン」カチャ
芳川「お願いね」
芳川(さて、絹旗さんはプリン食べてくれるかしら・・・)
321:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 00:31:56.86 ID:
5RwyvRSK0
絹旗「おや、このプリンどれも微妙に味が違うやつですね」
芳川「一応三種類買ってきたのよ」
絹旗「どれか好きな味ありますか?」
芳川「特にはないわ」
一方通行「俺もだ」
芳川「個人的にはそれぞれの味を楽しみたいから三つとも三等分したいわね」
絹旗「それいいですね」
一方通行「分けンのか?」
芳川「そうよ、このお皿に・・・」カチャカチャ
絹旗「おお、このぷるんとした感じがまたいいですね」
絹旗(これで私だけ何かが入っているプリンを口に入れる心配はなくなりましたか・・・)
絹旗(ひょっとしたらペロリストの時のように私が勘違いしているだけなのかもしれませんね・・・)
絹旗(ですが油断は禁物です。完全に安心できるまでは超警戒です)
322:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 00:37:22.45 ID:
5RwyvRSK0
芳川「絹旗さん、好きなの選んでちょうだい」
絹旗「はい、ではこれにします」カチャ
芳川「じゃあ私はこれね」カチャ
一方通行「同じじゃねェのか?」
芳川「気分の問題よ」パク
芳川「うん、おいしいわ」
一方通行「ン」パク
一方通行「あめェ」
絹旗(二人が食べましたから私が食べても問題なさそうですね)
絹旗「プリンが甘くなかったら超詐欺じゃないですか」パク
一方通行「甘いもン食べるとしょっぱいもンを口にいたくなンだよなァ」
芳川「わからなくはないわ」
絹旗「私は甘いものだけでいいです」ホワー
一方通行(さいあいちゃンが和ンでらっしゃる・・・最ッ高じゃねェか・・・)
328:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 00:52:29.48 ID:
5RwyvRSK0
一方通行「で、プリンに良し悪しなンてあンのか?」
絹旗「愚問ですね一方通行」
一方通行「ってェと?」
絹旗「プリンをただ甘いだけのお菓子だと思っているんですか?」
一方通行「正直違いがわからねェ」
絹旗「むう、是非食べ比べながら教えてあげたいところですがさすがに今日は無理ですね」
一方通行「甘さ控えめがいいンだけどな?」
絹旗「まかせてください、そのあたりもきちんと考慮しますよ」
芳川「味覚は人それぞれだものね」
一方通行「お礼にブラックコーヒーの良し悪しを教えてやろうかァ?」
絹旗「超遠慮させていただきます」
一方通行「そう言うと思ったぜ」
329:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 01:05:12.04 ID:
5RwyvRSK0
芳川「絹旗さんはプリンがすごく好きなのね」
絹旗「え?わかります?」
一方通行「わからねェとでも思ってンのか?」
一方通行(プリンを食べてるさいあいちゃンを見ているだけで満たされちまうぜェ)
絹旗「プリンがおいしいんだからしょうがないですね」フンス
芳川「喜んでもらえてうれしいわ」
芳川(プリンが好きだと聞いておいてよかったわ、絹旗さんも段々気持ちが緩んできたみたいだし)
芳川(このまま少しお話して今日はお開きにしておこうかしら)
絹旗「何か初対面なのにそう言われると照れますね」エヘヘ
芳川「これからも何度か顔を合わせることになるのだから少しでも打ち解けておきたいの」
芳川「迷惑だったかしら?」
絹旗「い、いえいえ、おいしいプリンもご馳走になりましたし最新のプレイヤーも使うことができるんですから至れり尽くせりですよ」
332:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 01:16:54.50 ID:
5RwyvRSK0
絹旗「おっと、少し長居してしまいましたね。そろそろお暇します」
芳川「プレイヤーの方はどうする?自分で持って帰れる?」
絹旗「はい、ケースか何かありますか?」
一方通行「肩にかけるやつでいいならこれだな」
絹旗「ありがとうございます、これなら持って帰れそうですね」
芳川「帰る前に私の連絡先を教えておくわ、何かあったら連絡してね」ピッ
絹旗「はい、では私の連絡先も」ピッ
一方通行(ここで俺も、といきてェところだがまだ我慢だ、今はその時じゃねェ)
芳川「また何かお願いすることがあったら連絡するわね」
絹旗「わかりました。ではプリンご馳走様でした」ペコ
一方通行「またな」
334:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 01:24:27.52 ID:
5RwyvRSK0
芳川「どう?愛しの絹旗さんとお話できた気分は」
一方通行「正直もっと話してェ」
芳川「焦ってはだめよ、彼女私たちを警戒していたようだからあれ以上はちょっと辛いわね」
一方通行「あァ、暗部にいるってこともあンだろォな」
芳川「それに君のこともね」
一方通行「・・・」
芳川「今日の調子、と限定するつもりはないけど少しずつお互いに会話を楽しめるようになれればいいわね」
一方通行「あァ」
芳川「焦ってペロペロなんてしたらもう覆すことはできないから気をつけるのよ?」
一方通行「何度かペロペロしようと思っちまった」
芳川「はあ、もう少し心を落ち着けられるように努力することが必要ね」
一方通行「安心しろ、学園都市第一位の頭脳に不可能はねェ!」
芳川(とてもじゃないけど安心できないから言ってるのよね・・・)
337:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 01:33:56.17 ID:
5RwyvRSK0
絹旗「GPS、GPS・・・」ピッピッ
絹旗「おや、案外近いじゃないですか、これなら歩いて帰れる距離ですね」
絹旗「まさか第一位が・・・あの一方通行本人が私の目の前に現れるなんて・・」
絹旗「超どっきどきでした、マジで命狙われてるものだとばかり・・・」
絹旗「結局は今回も私の思い過ごしだったんでしょうか?」
絹旗「もしかしたらこのプレイヤーに何か仕掛けられてしてアイテムを一網打尽にするつもりとか・・・」
絹旗「うーん、考え出したらキリがありませんね、ひとまずこれはコインロッカーにでも預けるとして」
ムギノンムギノンムギムギムギノン♪
絹旗「おや、麦野からですか」ピッ
絹旗「もしもし、麦野ですか?」
絹旗「ええ はい そうですよ はい へー えっ!?」
絹旗「そんな・・・ ”アイテム” が解散ですか?」
339:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 01:39:28.74 ID:
5RwyvRSK0
滝壺「やはりぺろりすとは一方通行だったのか、このろりこんめ!」
滝壺「レベル6への実験から一転きぬはたと仲良しルートを模索する一方通行」
滝壺「一方通行はきぬはたと仲良くなれるのか?そして突然告げられたアイテムの解散」
滝壺「これからきぬはたの身に何が起こるのか、ここで専門家の意見を聞いてみようと思う」
滝壺「と、いうわけでどうなの?あれいすたー」
アレイスター「そうですね、私がペロペロします」
滝壺「なるほど、ではえいわすはどうなると思う?」
エイワス「私がペロペロする」
滝壺「ありがとう、私はもうなんかだめだめなあれいすたーとえいわすを応援できない」
滝壺「それでは次をお楽しみに、またね」
404:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 09:45:14.05 ID:
5RwyvRSK0
絹旗がプリンを食べている頃
麦野「これ滝壺に合うんじゃない?」
滝壺「そう?」
フレンダ「たまにはスカート穿いてみるのもいいわけよ」
滝壺「むぅ、ちょっと恥ずかしい」
麦野「さ、試着してきなさい」
滝壺「うん」
フレンダ「上着はこれとか合うんじゃない?」
麦野「そうね、あとはこんなのでもいいかもね」
オシゴトノデンワダニャーン♪
麦野「うわぁ・・・」
滝壺「この着信音は電話の女だね」
フレンダ「せっかく買い物を楽しんでるのに水を差してくれるわけよ」
407:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 09:51:48.26 ID:
5RwyvRSK0
麦野「チッ」ピッ
電話の女「もしもーし、元気にしてるかーい?」
麦野「何だよ、うちら今買い物してんだけど?」
電話の女「そうカリカリすると小じわが増えるわよ?」
麦野「こちとらてめぇみてぇにそういうこと気にする年齢じゃねえんだよ」
電話の女「ふっふっふー、毎日のケアをしっかりとしているこの美肌にそんな隙は全く無いわ」
麦野「切るぞ?」
電話の女「待て待て待て、せっかちさんはこれだから困るのよ」
麦野「いいからさっさとしろ、こっちはてめぇの声なんざ一秒たりとも聞きたくないんだよ」
電話の女「まあそう言いなさんな、とにかく重大なニュース速報をお知らせするよん?」
麦野「はいはい」
電話の女「”アイテム” 解散します」
麦野「・・・・え?」
408:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 10:02:30.57 ID:
5RwyvRSK0
電話の女「解散です」
麦野「海産?」
電話の女「はっはっは、伝わりにくいボケをかますあんたにわかりやすく言ってやろう」
電話の女「”アイテム”はもうなくなります。つまりあんたらはたった今から無職ってわけだ」
麦野「で?」
電話の女「で?って?」
麦野「散々裏家業で働いてきた私たちをこのままにしておく学園都市じゃないだろ?」
電話の女「って思うでしょ?」
麦野「当然でしょ」
電話の女「なんと、暗部組織全てが解散することになりました」
麦野「は?」
410:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 10:10:48.92 ID:
5RwyvRSK0
電話の女「どういういきさつがわからないけどあんたらと同じようなことしてた連中も一緒に無職です」
麦野「なんでそんなことになっちゃったの?」
電話の女「私が教えてほしいくらいだ。そのおかげで私もこの楽な仕事がなくなっちゃってげんなりしてんのよ」
麦野「再就職は難しいぞー?」
電話の女「え?既に再就職決まってるけど?」
麦野「チッ」
電話の女「おい、舌打ちすんな」
麦野「一度くらい路頭に迷えばいいのに」
電話の女「お断りだ」
麦野「で、うちらこれからどうすればいいわけ?」
電話の女「学校に通えば?」
麦野「今更か?」
電話の女「ま、退職金も出るみたいだししばらくじっくり考えるのね」
麦野「へいへい」
411:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 10:18:24.38 ID:c9lrM/Da0
俺も退職しようかな
412:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 10:18:31.16 ID:
5RwyvRSK0
現在に戻る
絹旗「えー、今更学校に通うんですか・・・ あ、はい」
絹旗「わかりました、とりあえず一度そちらに合流しますんで では」ピッ
絹旗「あれー?あれれー?」
絹旗「暗部が全て解散ってことは私は第一位に命を狙われる必要は無いわけで・・・」
絹旗「////////」カァァ
絹旗「ぎゃあああああ!!超はずかしいですうううう!!!」
絹旗「芳川さんいろいろ疑って超ごめんなさいです・・・」
絹旗「ま、いいや、早いとこいつものファミレスに行くとしましょう」
416:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 10:58:31.98 ID:
5RwyvRSK0
ファミレス
絹旗「超お待たせしました」
麦野「待ってたわ、そこに座って」
絹旗「はい」
麦野「さて、全員揃ったところで会議を始めます」
滝壺「司会はむぎの、書記は私。会計はふれんだ」
フレンダ「え?」
絹旗「フレンダ、ごちそうさまです」
フレンダ「ちょっといきなり何を」麦野「静かにしなさいフレンダ、まじめな話をするのよ?」
フレンダ「あ、はい。静かにするわけよ」
フレンダ(あれ?麦野も滝壺も珍しくファミレスで食事してると思ったら・・こういうこと?)
絹旗「私には役職無いんですか?」
滝壺「きぬはたは解説をしてもらう」
絹旗「わかりました」
417:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 11:05:04.65 ID:
5RwyvRSK0
麦野「こほん、それじゃあ絹旗には電話で伝えたと思うけどもう一度言うわね」
麦野「”アイテム” 含めて学園都市の暗部全てが解散、私たちはめでたく無職となりました」
滝壺「おー」パチパチ
絹旗「唐突ですよねー」パチパチ
フレンダ「拍手するとこ?」
麦野「電話の女が言うには退職金も出るらしいわよ?」
滝壺「これはありがたい」
フレンダ「いくらくらい出るのかな、まああまり期待はできないわけだけど」
絹旗「それで、私たちこれからどうします?」
麦野「学校に通うのもいいんじゃない?そうすれば奨学金もらえて生活はできるわけだし」
滝壺「学校・・・・」
絹旗「はあ、超今更って感じですけど・・・」
フレンダ「それも悪くないかもしれないわけよ」
419:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 11:18:30.03 ID:
5RwyvRSK0
麦野「正直今更学生生活なんてできる気がしないのよね」
滝壺「でも、やってみたい」
絹旗「明るく楽しい青春ってやつですよね、あこがれますね」
フレンダ「むー・・・」
フレンダ(ってことはフレメアと一緒に暮らすことができるわけで・・・)
フレンダ(実入りは少なくなるだろうけどそれが一番いいのかもね)
麦野「退職金もらってそれを元手に会社でも起こそうかしら」
フレンダ「この学園都市で?」
麦野「うーん・・・難しいわね」
滝壺「お弁当屋さんやりたい」
絹旗「お弁当ですか?」
滝壺「うん、ご飯は誰でも食べるから需要はあると思う」
麦野「確かにこの町は230万人の学生がいるわけだから有りかもしれないわね」
422:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 11:29:15.25 ID:
5RwyvRSK0
フレンダ「でも利益率とか考えると結構面倒なわけよ」
滝壺「そこはできる範囲でやろうと思う」
絹旗「お弁当ってどうやっても飽きがきますからいろんなところの食べたくなりますよね」
滝壺「車で運ぶ移動販売形式にすればいろんなところに売りにいける」
麦野「商いは足で稼ぐってやつね」
フレンダ「滝壺は料理がうまいから味は期待できそうなわけよ」
滝壺「えへへ」
麦野「うまくいくかはやってみなきゃわからないけどまずは学校に通いなさい」
滝壺「うん、そうする」
フレンダ「焦って起業する必要もないわけよね」
絹旗「滝壺さんがやるなら私はいつでも手伝いますからね?」
滝壺「ありがとうきぬはた」
423:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 11:35:11.51 ID:
5RwyvRSK0
滝壺「でも学校に通うって言ってもどうすればいいんだろう?」
絹旗「いきなり学校に行って通学させてくださいは無理でしょうし・・・」
麦野「退職金うんぬんでまた連絡が来るはずだからその時に聞いてみるわ」
フレンダ「ま、なるようになるわけよ」
フレンダ(フレメアに毎日ご飯作ってあげてー、一緒に買い物に行ったり遊んだり・・・)
フレンダ(ま、何とかやっていけるわけよ)
麦野「フレンダ何にやけてるの?」
フレンダ「え?え?べ、別ににやけてなんかないわけよ!!」
絹旗「超にやけてましたよ」
滝壺「こんなふれんだは初めてみた」
麦野「はっはーん、さては男ね?」
フレンダ「違う!!なんでそんな発想になるわけよ!!」
426:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 11:45:39.43 ID:
5RwyvRSK0
麦野「違うの?」
フレンダ「うん」
麦野「つまんないわ」
フレンダ「知らないわけよ」
絹旗「まあフレンダは何やら幸せそうな妄想をしているみたいですし」
フレンダ「妄想じゃないの、何やるかっていう計画をあれこれ考えてるわけよ」
滝壺「つまりふれんだにとって幸せな生活が待っているということ」
フレンダ「ま、まあそういうことになるかな」
麦野「やっぱり男か」
フレンダ「だーかーらーちがうっての!」
麦野「違うの?じゃあひょっとして女?」フレンダ「こら」
絹旗「うわー、同性愛は超無いです・・・」
滝壺「大丈夫、私は女の子が好きなふれんだを応援している」
フレンダ「なんでこういう扱いされるわけよ・・・」
427:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 11:53:37.18 ID:
5RwyvRSK0
麦野「さて、一人幸せそうなフレンダは置いといて、うちらはうちらで色々考えましょうか」
フレンダ「仲間はずれよくない」
滝壺「私は学校に通いたい」
絹旗「私は・・・もう少し考えてみたいと思います」
麦野「ブラブラしてスキルアウトみたいなのになるんじゃないわよ?」
絹旗「それだけはありませんから安心してください」
麦野「じゃあまた何かあったら集まりましょう。それじゃあ解散ね」
絹旗「はーい」
滝壺「はーい」
フレンダ「りょうかーい」
フレンダ(さーて、今日は何作ってあげよっかなー)
431:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 12:04:23.30 ID:
5RwyvRSK0
麦野「じゃあ会計のフレンダ、よろしくね」
フレンダ「え?」
滝壺「ごはんおいしかったよ」
フレンダ「え?」
絹旗「私何も頼んでないんですけど」
麦野「今から頼めばいいじゃない」
絹旗「おお、それはいいアイディアです」
フレンダ「いやいやいやありえないわけよ」
滝壺「ここのパフェは結構人気あるみたいだよ?」
絹旗「ほう、ひとつ五千円ですか、いいですね」
フレンダ「やーめーてー!」
麦野「冗談よ」
滝壺「さすがにそこまで鬼ではない」
フレンダ「冗談には聞こえなかったってわけよ」
絹旗「リアリズムが超大事なのです」
434:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 12:17:45.75 ID:
5RwyvRSK0
芳川「さて、絹旗さんは結構映画を観ているだろうから君もある程度は観ておいたほうがいいわね」
一方通行「って言われても何観りゃいいンだ?」
芳川「それなのよね、絹旗さんってどんなジャンルが好きなのかしら」
一方通行「メジャーなのは好きじゃねェンじゃねェか?」
芳川「そうかもしれないわね」
一方通行「俺が初めてさいあいちゃンをみつけた時は観るやつが誰もいないの観てたくらいだからな」
芳川「今日も今日であまり観る人がいないやつを観て途中で出てきちゃったわね」
一方通行「ま、しょうがねェ、あの映画館の設備にハッキングしてさいあいちゃンの行動を洗ってみるしかねェな」
芳川「・・・」
芳川(それがいけないことだということは今教えてあげたほうがいいのかしら・・・)
435:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 12:29:24.39 ID:
5RwyvRSK0
麦野「これからは面倒ごと起こさないようにするのよ?」
フレンダ「わかってるわけよ」
滝壺「あ、そうだ」
絹旗「どうかしましたか?」
滝壺「むぎの、きぬはたから送られてきたメールのことを忘れていた」
麦野「あ、そういえばそんなのあったわね」
絹旗「あれですか、いやちょっと私の勘違いだったわけですけど」
フレンダ「何があったの?」
絹旗「第一位に会ったんですよ」
麦野「え?」
フレンダ「第一位っていうと・・・」
滝壺「あくせられーた?」
437:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 12:37:58.58 ID:
5RwyvRSK0
麦野「あんた何やってんのよ」
絹旗「まあ何と言われても映画を観に行っただけですけど」
フレンダ「そもそも私たちには意味不明な内容のメールしか届いてないわけよ」
絹旗「え?そうなんですか?」
滝壺「うん、これ」
絹旗「どれどれ・・・・あー・・・」
麦野「何を伝えたかったの?」
絹旗「えっと、その、話せば長くなるというか話すのも恥ずかしいというか・・・」
滝壺「長いの?」
絹旗「少々」
麦野「解散するつもりだったけどもう少しここにいましょうか」
フレンダ「さすがに第一位の話題となると聞かずにはいられないわけよ」
439:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 12:43:22.97 ID:
5RwyvRSK0
麦野「・・・・」
フレンダ「・・・・」
滝壺「・・・・」
絹旗「と、いうわけで自分の命を狙っているのではないかと恥ずかしい妄想をしてしまったことを」
絹旗「超反省しているわけです」
麦野「ねえ絹旗」
絹旗「何ですか?」
麦野「お菓子につられてほいほいついていくちびっ子と同じだと思うんだけど?」
絹旗「なっ!?」
フレンダ「知らない人の車に乗るなんて、まあ何と言っていいやら・・・」
絹旗「あ、あれこれ色々考えた上での決断だったんですよ!!」
滝壺「きぬはたはかわいいから仕方ない。もうしちゃだめだよ?」
絹旗「うぅ、滝壺さんまでぇ・・・」
440:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 12:49:20.85 ID:
5RwyvRSK0
麦野「それで第一位ってどんなやつだったの?」
絹旗「髪と肌が真っ白で目が真っ赤でした」
フレンダ「そんな人間本当にいるの?」
絹旗「いましたよ」
滝壺「うさぎさんみたい」
絹旗「いやいや、そんなかわいいものではありません」
麦野「って言うと?」
絹旗「あれは狼です、油断するとがぶりと喉をやられます」
フレンダ「狼・・・絹旗教われたわけ?」
絹旗「なんでそうなるんですか!?」
滝壺「私が育てたかわいいきぬはたが毒牙に・・・ゆるせない・・・」ミシミシ
絹旗「って滝壺さん!テーブルをゆがめないでください!!」
麦野「絹旗、一緒に病院に行きましょ?早いほうがいいわ」
絹旗「何もされてませんってば!」ウガー
443:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 13:04:53.28 ID:
5RwyvRSK0
麦野「ま、冗談は置いといて」
絹旗「あんまりですよ」プンスカ
フレンダ「落ち着いて落ち着いて」
滝壺「きぬはたが襲われたと聞いてつい怒りが限界突破してしまった」
麦野「あーあ、テーブルにヒビ入れちゃって・・・」
絹旗「すごい力ですね」
フレンダ「かなり歪んでるわけよ」
滝壺「ついうっかり」
麦野「うっかりでここまでやれる滝壺が怖いわ」
フレンダ「こんなに恐ろしい力を秘めていたなんて、結局、人は見かけによらないわけよ」
445:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 13:09:37.16 ID:kWfmJ11z0
油断するとぺろりと頬をやられます
446:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 13:10:14.99 ID:
5RwyvRSK0
麦野「それで絹旗、第一位のことだけど」
絹旗「あ、はい」
麦野「今更あんたがどうこう考えることでもないわ、近づきたくなかったら無理して近づかなくてもいいからね?」
絹旗「わかりました」
滝壺「きぬはたが襲われてしまおうものなら目も当てられない、だから私は関らないことをお勧めする」
絹旗「もうそれから離れてくださいよ」
フレンダ「それだけ心配ってことでしょ」
絹旗「まあ私からわざわざ接触する必要がないことは理解してますからそんなに心配しなくてもいいですよ」
滝壺「ならいいけど」
絹旗「大丈夫です、危なくなったら全力で逃げますから」
448:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 13:17:06.04 ID:
5RwyvRSK0
芳川「で、この短時間にこれだけのデータを集めたの?」
一方通行「あァ、これがここ二ヶ月の間にさいあいちゃンが観た映画だ」
芳川「言葉も出ないわね・・・」
芳川(この子に正しい道を進ませるのも私の勤め・・・折を見て話をしましょう・・・)
一方通行「だがこの映画の中のどれが気に入っているのか俺にはわからねェ」
一方通行「片っ端から観るしかねェってことか」
芳川「待ちなさい」
一方通行「ン?」
芳川「無理矢理話題を合わせようとしてもいずれほころぶわ」
一方通行「あン?」
芳川「簡単なことよ、これから同じ映画を観続ければいいのよ」
451:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 13:30:10.02 ID:
5RwyvRSK0
芳川「君が調べてくれたおかげで彼女がどういう映画を好むのかよくわかったわ」
芳川「ここから彼女が好きそうな映画をピックアップしてここで観るなり自宅で観てもらうなりしましょう」
一方通行「そうやって共通の話題を作るわけか、てめェはどれだけ天才なンだ」
芳川「そうあがめられても困るのだけど・・・ とりあえず絹旗さんには明日にでもまたここに来てもらうわ」
一方通行「明日か・・・長ェな」
芳川「言っておくけど絹旗さんの部屋に近づいちゃだめよ?」
一方通行「・・・・あァ」
芳川(我慢するのよ一方通行、じゃないと全てが水の泡になってしまうわ・・・)
455:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 13:45:06.00 ID:
5RwyvRSK0
芳川「さっきも話したけど絹旗さんは私たちを警戒しているわ」
一方通行「・・・」
芳川「だから私たちはできる限り絹旗さんの行動範囲内に入ってはいけないわ」
一方通行「会えば益々警戒させるからか?」
芳川「そういうことよ、だからくれぐれもベランダに潜り込んだり浴室の外壁に張り付いたりしたらだめよ?」
一方通行「も、ももももちろンじゃねェか!この俺がそンな事するわけねェじゃねェか!!」
芳川「・・・・・」
一方通行「・・・・・」
芳川「君、今夜はここで私の研究につきあいなさい」
一方通行「・・・・ケッ」
459:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 13:57:54.77 ID:
5RwyvRSK0
絹旗宅
絹旗「はぁ、今日は本当に色々ありましたねー」
絹旗「”アイテム” が解散、まさかの一方通行との出会い」
絹旗「明日からどうなるんでしょうかね」
絹旗「滝壺さんは学校に行きたいみたいですけど私は・・・・」
絹旗「年齢的に滝壺さんと同じ学校に通うことは無理ですから一人で通うことになりますね」
絹旗「私が学生生活を楽しめるでしょうか・・・」
絹旗「学校に通うと今までのように気軽に映画を楽しむことはできなくなりそうですし・・・」
絹旗「悩むところですね」
ハタラキタクナイハタラキタクナイ♪
絹旗「おや、芳川さんからメールですか」
絹旗「明日時間のある時に一度研究室へ・・・」
絹旗「プリンもごちそうになりましたし勘違いで無駄に硬くなっちゃいましたからここは是非お伺いしなければ」ポチポチ
絹旗「かしこまりました、午後2時くらいに伺います。 っと」
絹旗「さて、私もこのプレイヤーを楽しむとしましょう」
460:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 14:02:28.69 ID:qmip//zX0
ニートかよ
461:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 14:03:51.90 ID:Tzw7CnFc0
ニートじゃねえよ無職だろ
462:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 14:05:01.95 ID:Udk4pHSP0
ににににニートじゃねぇよ就活中だよ!!
463:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 14:12:35.37 ID:
5RwyvRSK0
翌日 正午
芳川「昨夜はありがとう、おかげで研究がはかどったわ」
一方通行「明け方近くまでこきつかいやがって」
芳川「寝る時間はちゃんと考慮してあげたでしょう?」
一方通行「こンな辛気臭ェところでぐっすり寝られるわけねェだろォが」
芳川「そうだったかしら?私が見た限りでは7時間は寝ていたようだけれど?」
一方通行「チッ」
芳川「ま、私も君と同じくらい寝ているのだけれどね」
一方通行「聞いてねェよ」
芳川「絹旗さんは2時くらいに来るみたいだから君のほうで準備があるならそれまでに済ませておきなさい」
一方通行「準備・・・準備・・・そうか!!ベッドメイク」芳川「何を言っているの一方通行!」
一方通行「あン?どうした、てめェがでかい声出すなンざ初めてじゃねェか?」
芳川「はあ、君くらいの年齢だとそういうことを考えてもおかしくないかもしれないけど君は少し目を覚ましたほうがいいわ」
465:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 14:22:41.90 ID:
5RwyvRSK0
一方通行「何言ってやがる、俺はいつでも冷静だ」
芳川「冷静ならベッドメイクなんてまず考えないわ」
一方通行「さいあいちゃンが昼寝したがったらどォするンだ」
芳川「はあ、その時は別に宿泊用のを貸すわ」
一方通行「なンだ、それならそうと早く言え」
芳川「そもそも昼寝という発想はどこから出てくるのかしら?」
一方通行「覚えてねェのか?さいあいちゃンは映画がつまらなくて寝てしまうくれェなンだぞ?」
芳川「あー、そういえばそうだったわね」
一方通行「だからその時のことを考えておくのは当然だろォが!」
芳川「真っ先に考えるところがそれか、まあ悪くは無いのだけれど・・・こう・・・」
一方通行「あン?」
芳川「まずは自分の身だしなみから考えるものよ」
芳川(私のはやとちりか、でもズレていることに変わりはないわね・・・・)
467:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 14:31:41.60 ID:
5RwyvRSK0
一方通行「身だしなみって言われてもなァ?」
芳川「とりあえずシャワーを浴びてきなさい」
一方通行「そォいや寝る前に浴びたきりだったな」
芳川「その間に君の服を洗濯して乾燥させておくわ」
一方通行「悪ィな」
芳川「それにしても君のシャツは随分奇抜なデザインなのね」
一方通行「そういうもンか?」
芳川「そういうものよ、とりあえず浴室の前の洗濯機に衣類は全部入れておいてね」
一方通行「わかった」
芳川(センスが無いなら一緒に服を買いにいく・・あれこれプランは思いつくけど・・)
芳川(彼の思考でうまくやっていけるかは疑問ね)
469:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 14:43:47.13 ID:
5RwyvRSK0
午後一時
絹旗「すごい機能ですねこのプレイヤーは」
絹旗「まさに未来の技術って感じがします」
絹旗「昨日の今日ですけど何をするつもりなんでしょうか?」
絹旗「ま、行ってみてのお楽しみですか、さ、準備しましょう」
芳川「そろそろ乾くころかしら?」
芳川「まあ乾いてなくても彼の能力なら水分だけを取り除くことはできそうよね」
芳川「そんなこと頼んだら怒られちゃいそうなものだけどね」
一方通行「ヨシカワァ、まだ乾いてねェのか?」
芳川「あら、せっかちね、そんな格好をしていて絹旗さんが来たらどうするつもり?」
一方通行「チッ」
芳川「まだ時間はあるわ、ちゃんと髪を乾かしていなさい」
471:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 14:52:54.16 ID:
5RwyvRSK0
午後二時
絹旗「こんにちわー」
芳川「あら、いらっしゃい」
一方通行「よォ」
絹旗「あなたも来てましたか」ペコ
一方通行「監禁されたよォなもンだ」
絹旗「はい?」
芳川「あれから私の研究に付き合ってもらってたのよ」
絹旗「あ、そういうことですか」
一方通行「明け方までな」
絹旗「それは超ハードワークですね」
芳川「おかげで随分はかどったわ」
473:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 15:00:42.52 ID:
5RwyvRSK0
絹旗(ふたりで明け方まで・・・・これは・・・)
絹旗(大人の関係というやつでしょうか?)
芳川「それじゃあ絹旗さん、今日もここで映画を観てもらうけど時間は大丈夫?」
絹旗「はい、今日は予定がありませんので何本でも観れますよ」
芳川(あら、今日は昨日みたいに警戒したりしないのね。こちらに敵意が無いことが伝わったのかしら)
芳川「それじゃあ昨日の部屋に移動しましょう」
絹旗「はい」
一方通行「・・・・」
一方通行(やっぱりさいあいちゃンはかわいい・・・)
474:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 15:09:02.22 ID:
5RwyvRSK0
芳川「絹旗さんがどういうのが好みかわからないけど好みじゃなかったら教えてね?」
絹旗「え?いえそこまでわがままを言うわけにはいきませんので」
一方通行「気にすンな、俺たちはあくまでこのプレイヤーのモニターをやってるだけだ」
一方通行「つまらない映画を観ているよりも楽しめるもンを観たほうがいいだろうが」
絹旗「言われてみればその通りですけど・・・」
芳川「彼の言うことにも一理あるわ。あまりにもつまらないと絹旗さんは帰りたくなるでしょう?」
絹旗「ま、まあ確かに映画館でお金を払って観た映画がつまらないときは帰ったりもしますけど・・・」
芳川「それでいいのよ、それは何も悪いことではないわ」
一方通行「無駄に拘束されるなンて退屈でしかねェだろォが」
絹旗「そうですね、では観るに耐えないものだったらその時はお伝えしますね」
芳川「ええ、それでいいわ」
475:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 15:14:20.88 ID:
5RwyvRSK0
アレイスター「よし、さいあいちゃんのちょっぴりえっちな画像ゲット」
エイワス「流石だなアレイスター」
アレイスター「みてみろエイワス、たまらないだろう?」
エイワス「ハァハァ・・・」
アレイスター「さいあいちゃんまじさいあい」
エイワス「さいあいちゃんまじさいあい」
ふう・・・・
エイワス「時にアレイスター」
アレイスター「なんだいエイワス」
エイワス「さいあいちゃんって今何してるんだろうな?」
アレイスター「そうだな、暗部は昨日解体しておいた、今は平和に過ごしているんじゃないか?」
エイワス「と、いうことは映画館だな」
アレイスター「時に待て、エイワス」
477:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 15:21:44.26 ID:
5RwyvRSK0
エイワス「何だアレイスター、私は今忙しいんだ」
アレイスター「そんな格好でどこへ行くつもりだ」
エイワス「いいだろう?安心のしまむらだ」
アレイスター「そういうことじゃない、どこへ行くか聞いているんだ」
エイワス「愚問だなアレイスター、さいあいちゃんと偶然出会うために映画館に行くに決まっているじゃないか」
アレイスター「そんなことはさせない!」
エイワス「ほう?この私とやろうというのかね?」
アレイスター「もちろんだ、貴様のような野獣をさいあいちゃんに近づけさせるわけにはいかない」
エイワス「いいだろう、ユニクロで固めたアレイスターがそこまで言うのならこの私がそのふざけた幻想ごと叩き潰してあげよう」
アレイスター「残念だなエイワス、君とは分かり合えると思っていたのだがね」
エイワス「ふっ、さいあいちゃんは一人だけ、ならいつかこうなることは予想できただろう?」
アレイスター「・・・・全くだ」
エイワス「さあ来いアレイスター!私を止められるものなら止めてみろおおおおお!!!」
アレイスター「うおおおおおおお!!!!」
484:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 15:32:42.08 ID:
5RwyvRSK0
絹旗「これは素晴らしいです・・・」キラキラ
芳川(どうやら今日のは気に入ってくれたみたいね)チラッ
一方通行「・・・・・」
一方通行(さいあいちゃンが喜ンでらっしゃるウゥゥゥゥゥ!!!この映画にして良かったぜェェェェェ!!!)
芳川(こんなに喜んでいる一方通行をみたのは初めてだわ・・・)
絹旗「はぁ・・・・」ポー
芳川(無邪気ね、映画に熱中してる・・・)
芳川(確かにありふれたストーリーではあるけど良くできているわね)
一方通行(おっと、映画を観ておかねェと終わってから感想を話す機会がなくなっちまうな)
一方通行「・・・・・」
一方通行(片手に怪我をして大工として生きていくことのできなくなった男が新しい人生を歩む・・・)
一方通行(わかりやすいお涙頂戴ってか?)
486:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 15:43:00.25 ID:
5RwyvRSK0
絹旗「・・・」ジー
一方通行(だがさいあいちゃンが満足してるみてェだから良し!)
芳川(わかりやすい・・・わかりやすいわ一方通行・・・・)
絹旗「はぁー・・・超面白かったです・・・」
芳川「そうね、話もわかりやすくて良かったわ」
絹旗「こう、制作費が少ない中でできることをやりきったという感じが見られましたね」
一方通行「あァ、セットが安っぽかったりするのが目立つところもあったが」
一方通行「役者がよく演じてそンなに気にならなかったな」
絹旗「そこを観ているとは流石ですね」
一方通行「そォか?」
絹旗「ええ、まずは役者の演技が第一ですから」
489:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 15:53:22.67 ID:
5RwyvRSK0
絹旗「と、ここが、ここのこのシーンが光るためにはですね・・・」
一方通行「さっきの煙管職人がこのタイミングでってことか?」
絹旗「その通りです!」
芳川「それで納得がいったわ」
芳川(映画を観終わってから一時間も熱く議論を重ねるなんてすごいわね・・・)
芳川(どうやら私たちに対してはもう警戒していないみたいだし一方通行次第では二人きりにしてあげてもいいかもしれないわね)
絹旗「まさかここで私好みの映画に出会えるなんて思いもしませんでした」
芳川「よかったらこの映画あげるわよ?」
絹旗「いいんですか!?」
芳川「ええ、こんなに喜んでもらえるのなら絹旗さんが持っていたほうがいいでしょう?」
一方通行「そォだな、遠慮しないで持ってかえれ」
絹旗「やったー!超うれしいです!!」
一方通行(はしゃいでるさいあいちゃンマジ天使)
491:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 16:06:54.70 ID:
5RwyvRSK0
芳川「さて、落ち着いたところで今日もおやつにしましょう」
一方通行「今日は何があンだ?」
芳川「チョコレートよ」
絹旗「チョコですか」
一方通行「ビターはあンのか?」
芳川「もちろんよ」
絹旗「チョコですか、いいですね」ニコニコ
一方通行「チョコが好きなのかァ?」
絹旗「愚問ですね、チョコレートが嫌いな女の子なんていません」フンス
一方通行「そォいうもンなのか?」
芳川「そういうものね」
493:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 16:17:58.80 ID:
5RwyvRSK0
絹旗(そういえば一方通行は実験に次ぐ実験で人間らしい生活をしてこなかったと麦野が言っていたことがありましたね)
絹旗(私も人に言えたことではありませんが今までどのような生活をしていたのでしょうか?)
芳川「はい、君には甘さを抑えたものよ」
一方通行「ン」ポリポリ
一方通行「甘さのかけらもねェな」
芳川「でしょ?」
絹旗「どれどれ、では私もこれを食べてみますか」ヒョイ
芳川「あっ!」
絹旗「あむ」コリ
絹旗「にがっ!!」
芳川「そりゃそうよ、カカオたっぷりのものだもの」
絹旗「超苦いです。これはチョコレート詐欺です!」
一方通行「大人になりゃわかンだよ」ヒョイ
芳川(こら、それは絹旗さんの食べかけよ?)
495:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 16:19:24.01 ID:CcX1fLZTP
一通の野郎なんて自然に…!
496:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 16:19:46.28 ID:caPjmUjY0
こいつできるな
497:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 16:22:23.35 ID:s7wvuGqR0
やるな
499:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 16:27:38.40 ID:
5RwyvRSK0
一方通行「ン」ポリポリ
芳川(ためらうことなく絹旗さんの食べかけを口に運んだわね、逆に清々しいわ・・・)
一方通行「うめェ」
一方通行(ひゃっはアァァァァァァ!!!さいあいちゃンの味がするぜェェェェェェ!!!)
絹旗「ぐぬぬ・・・一方通行は私がお子様だと言いたいんですか?」
一方通行「ンなこたァ思ってねェ、俺には俺の好みってもンがある」
一方通行「世の中の人間が俺と同じ味覚してたらこの世から甘味が消えちまうだろうがァ」
絹旗「まあそれはそうですけど・・・」
一方通行「チョコレートひとつにしたってそンなに食べたこともねェから俺はどンなチョコレートがあるかすら知らねェ」
絹旗「むぅ・・・」
絹旗(この人は今までどんな生活をしてきたのでしょうか・・・やっぱり・・・・)
芳川「とか言ってるけど単に甘いものが好みじゃないだけじゃないの?」
一方通行「くだらねェこと言うンじゃねェ」
502:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 16:36:23.33 ID:
5RwyvRSK0
絹旗(お互いにわかりあってる・・・・やっぱりこの二人ってそういう関係なのでしょうか・・・)
絹旗(なんか・・・・)
芳川「コーヒーばかり飲んでるとカフェイン中毒になるわよ?」
一方通行「知るか」ゴク
絹旗(私も・・・こういう感じに接することができる人が欲しいですね・・・)
絹旗「・・・・あの」
一方通行「ン?」
芳川「何?」
絹旗「え、ええと・・えっと・・・」モジモジ
一方通行「なンだ?」
絹旗「お二人は・・・恋人なんですか?」
芳川「・・・・はい?」
506:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 16:44:33.92 ID:
5RwyvRSK0
一方通行「・・・おい」
絹旗「はい」
一方通行「どこからどォ見たら俺とこいつがそういう関係に見えるンですかァァァァ!!!」
芳川「残念だけどそういう関係じゃないわ、ただの研究者と被験者よ」
絹旗「あ、す、すみません!!」ペコリ
一方通行「なァにが悲しくてこいつと恋人やらなきゃならないンですかァ・・・」
絹旗「うええええええっと!!えっとその!私あまり男の人がいる中で過ごしたことがなかったものですから!!」
一方通行「あー・・・」
一方通行(置き去りから暗闇の五月計画を経て暗部に所属してりゃそォいうもンか?)
芳川「こういうのも経験のひとつよね、大丈夫よ絹旗さん、私たちは特に気にしてないわ」
絹旗「うわぁ・・・なんだか超恥ずかしいです・・・・・ ///////」カァァ
芳川「気にしなくていいわ、いつか絹旗さんも好きな男の子ができればちゃんとわかる時がくるわよ」
絹旗「私に・・・好きな男の人ですか?」
芳川「ええ、そうよ」
507:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 16:52:23.70 ID:fBgS/EA10
かわいすぎて脳がやられそう
508:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 16:53:53.27 ID:
5RwyvRSK0
絹旗「うーん・・・想像がつかないです」
芳川「大丈夫よ、焦らなくていいわ」
一方通行「・・・ま、少しずつでいィ・・」
一方通行(いやまて、ここはもう俺だけしか知らねェほうがいいンじゃねェか?)
一方通行(だがそれだとふと横道にそれることも・・・・)
一方通行(考えろ、考えるンだ、どうすればさいあいちゃンが俺に振り向くのか・・・)
芳川「ま、あれこれ考えすぎないでコミュニケーションを重ねていくことよ」
絹旗「そうします。何かあんなことを口走ったのが恥ずかしくてたまりません・・・・」ポリポリ
芳川「勘違いは誰にでもあることよ、次失敗しないようにするためにももっと会話を重ねていきましょう?」
絹旗「はい!」
511:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:02:33.38 ID:
5RwyvRSK0
芳川「何事も経験が必要とは言ってみたものの・・そうね・・・」
芳川(少し危険かもしれないけど次のステップに進めてみてもいいかもしれないわね)
芳川(うまくいかなくても・・・それも良い経験になるはず・・・)
芳川「絹旗さん、彼の着ているシャツをどう思う?」
絹旗「え?」チラッ
一方通行(何をネガティブに考えている!自信を持て!俺はこの学園都市第一位だぞ!ここに俺に適うやつがいるわけがねェ!)
一方通行(俺の頭脳を持ってすればさいあいちゃンを振り向かせて幸せにしてやるくらいは余裕でできるはずだ!)
絹旗「うーん・・・」ジー
一方通行「ン?」
絹旗「・・・ウルトラマンですか?」
一方通行「はァ?」
芳川「的確かもしれないわね」
514:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:07:41.04 ID:
5RwyvRSK0
絹旗「一方通行、そのシャツどこで売ってるんですか?」
一方通行「知るか」
芳川「まあ何が言いたいかというと、明日二人で彼の服を買いに行ってみたらどうかと思ったのよ」
絹旗「はい?」
一方通行「二人で?」
芳川「そうよ、嫌かしら?」
絹旗「えっと・・・・その・・・・・」チラッ
一方通行「・・・・・」
一方通行(ってこたァつまり・・・・)
一方通行(デートじゃないですかァァァァァァァァ!!!!!!!)
519:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:16:39.10 ID:
5RwyvRSK0
芳川「絹旗さん、どうかしら?」
絹旗「あの・・えと・・・・超・・恥ずかしいです・・・・ ////////」
芳川「恥ずかしがっていては何もできないわよ。ただ買い物に行くだけなんだからそんなに硬くなる必要はないわ」
絹旗「うぅ・・・・」チラ
一方通行「しょォがねェ、俺にはよくわかンねェから手伝ってくれ」
絹旗「う・・・そこ底まで言うなら、この私が超コーディネートしてあげます!!」
芳川(よし、うまくいったわね)
一方通行「期待してンぞ?」
一方通行(さいあいちゃンとデートさいあいちゃンとデートさいあいちゃンとデート)
絹旗「ちょ、ちょお任せてください!!」
絹旗(声が裏返ったああああああ!!!おちつけええええええ!!!)
芳川「じゃあ明日また午前中にここに来てもらえるかしら?」
絹旗「い、いいでしょう!首を洗って待っていてください!」
一方通行「殺す気か」
520:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:17:36.49 ID:Tzw7CnFc0
可愛すぎワロエナイ氏ね
521:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:21:55.83 ID:qmip//zX0
もう自殺できるわ
522:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:22:40.81 ID:CcX1fLZTP
糞セロリ死ね
523:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:22:56.56 ID:2escUvuP0
なんでセロリが
524:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:24:49.92 ID:
5RwyvRSK0
芳川「ほらほら殺伐としない。絹旗さんはもっといろんな人とコミュニケーションを深めるために」
芳川「一方通行は一方通行でもう少し身だしなみに気を使うために行くの。これはただの練習よ?」
絹旗「練習・・・ そう、これは練習なのです!」
芳川「そうよ、練習よ」
芳川(言いくるめるっていうのはあまりいい気分じゃないけどこれもお互いためね)
一方通行「そォだ、練習だ、これは練習だからなァ・・・」ブツブツ
一方通行(焦るなァ、焦らずにさいあいちゃンを楽しませることを考えるンだ、俺ならできる。俺ならできる)
芳川「・・・・」
芳川(一方通行が暴走さえしなければ悪い結果にはならないわね・・・)
527:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:31:56.36 ID:
5RwyvRSK0
岐路
絹旗「はー・・・・」
絹旗「まさか一方通行と買い物に行くことになるなんて・・・」
絹旗「それにしても何ででしょうか、一方通行の前にいると何か変に意識しちゃいます・・・」
絹旗「普通に考えればあの二人は恋人なんかじゃないのはわかるはずなのに・・・」
絹旗「芳川さんが言うように私が経験不足だからなのでしょうか?」
絹旗「一方通行・・・」ボソ
絹旗「うぅ・・・何か気になっちゃいます・・・」
529:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:33:18.90 ID:3+zQk8Es0
いいねェいいねェさいっこうだねェ!
530:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:33:56.25 ID:B3VwPITx0
打ち止め「そこで何してるの?ってミサカはミサカは聞いてみたり」
613:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 20:34:52.56 ID:DTMFpJ1x0
>>530
ぺろぺろ
531:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:34:26.23 ID:dNlNo+Nm0
アセロラロリータになりたい羨ましい
532:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:35:30.54 ID:2escUvuP0
なんだなんだよなんですかァ?!
533:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:37:07.41 ID:
5RwyvRSK0
一方通行「ヨシカワァ・・・」
芳川「何?」
一方通行「お前天才だな」
芳川「いきなり何を言い出すのかしらこの子は」
一方通行「何って、デートじゃねェか」
芳川「デートという表現がふさわしいかわからないけどね」
一方通行「これは紛れも無くデートだ、おいどうしてこうなっちまった?」
芳川「不満かしら?」
一方通行「信じられねェンだ。レベル6になるためにペロペロすることしか考えてなかったこの俺が」
一方通行「さいあいちゃンとデートできるなンてどういうことだおい」
芳川「何も不思議なことではないわ。君は想い悩み私に相談した」
一方通行「・・・・」
芳川「私は私にできることをしただけよ、あとは君自身で絹旗さんの心をつかみなさい」
534:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:38:05.43 ID:gQOaD9RL0
性根ニートのヨシカワさんのくせに働きすぎじゃないっすか?
536:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:40:25.54 ID:Xczgqqj50
ふ……
l.玉}、
〔l`ーイ ふざけるなよ…!
/丁WYヾヽ
ハノ-―ー|ハ 戦争だろうが…
/ゞイ ト-'
_ r‐' / 丿 | 思ってるうちはまだしも
/´V 屶|} /`ー‐┬‐イ
\\ ヾ_i/ ,/ | _」 それ(デート)を口にしたら……
\___/| | ヽ ヽ
. ┌|__,| ゝニ< 戦 争 だ ろ う が っ・・・・・・!
`‐┘ └‐┘
537:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 17:43:31.11 ID:ZpS3tZXHP
爆散しろ
次→
一方通行「さいあいちゃンの寝顔を2万回ペロペロ?」【後編】
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