前→ハルヒ「皇帝ルルーシュに会いたいわ!!」
151:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 19:44:03.36 ID:
SEopnbmA0
ロイド「ん?いいんじゃないの?新型紅蓮の実戦データがとれるかもしれないし
個人的にはカレン君にも今回の部隊には参加してほしかったんだ」
ジノ「新型紅蓮?」
ロイド「んふふ~、そうだよ!僕とセシル君の血と汗と涙の結晶
かつて君が乗ってたトリスタンを10とするなら、新型紅連は100を超えるスペックだ」
ジノ「凄いなそれ!俺に乗せてくださいよ!?」
ロイド「残念だけど、あの機体の性能をフルに生かせるのはカレン君だけだと思うよ
操縦時における彼女独特の癖なんかを考慮して作ってあるからね
まぁ安心しなよ、ちゃんと君の実力に見合った機体をコーネリア元殿下が
用意してくれてるみたいだからさ」
セシル「ではカレンさんの件は私がコーネリア元殿下に伝えておきますね
カレンさんたっての希望とあらば承知してくださるでしょうし」
カレン「よろしくお願いします」
ジノ「少数精鋭って言ってたけど、最終的に何人くらい集める予定なんだい?」
セシル「現状はジノ君とカレンさんを合わせて5人です。コーネリア元殿下の騎士を務めていた
ギルフォード卿、藤堂鏡士郎に玉城真一郎」
カレン「えっ?・・・・・・玉城?」
セシル「はい、元黒の騎士団で凄腕のパイロットだと伺ってますけど?」
カレン「誰がそんなデマ流したのかしら・・・」
153:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 19:45:20.15 ID:ac4eKBJu0
玉城やっちまったな
154:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 19:45:57.97 ID:
SEopnbmA0
ジノ「何だ、それだけいればテロリストなんて怖くないって!ていうか、俺とカレンがいる時点で
他の戦力とか全く恐れる必要ないですよ」
カレン「何処から出てくるのよその自信、もう5年以上もナイトメアに乗ってないくせに」
ジノ「ハハ、そのくらいハンデだよハンデ」
セシル「実はアーニャ・アールストレイム卿やジェレミア卿にも声をかけようとしているんだけど
連絡しようにも居所が全くつかめなくて・・・・」
ジノ「アーニャか、懐かしいなぁ・・・今何してんだろあいつ?」
カレン「ジェレミアが戦後姿を隠すのは分かるんだけど、何でシュナイゼル側で戦ってた
アーニャって人まで行方不明になったのかしら?」
ロイド「まぁいろいろと理由があるんでしょ、連絡がつかないなら仕方ないよ」
ウィーーン
ニーナ「ロ、ロイドさん大変です!!」
カレン「あらニーナ、久しぶりね」
ニーナ「あっ、カレン久しぶり!って、それどころじゃないんです!」
ロイド「どうしたの珍しく慌てちゃって?」
ニーナ「テレビつけてください!」
ロイド「テレビ?セシル君」
160:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 19:50:00.07 ID:
SEopnbmA0
セシル「はい」ピッ
ザーーーーーーーーッ
セシルはテレビをつけるがどのチャンネルも砂嵐が映っているだけで
まともな映像を映し出しているところは一個もなかった
ザーーーーーーーーッ ンキセヨ・・・
セシル「変ですねぇ・・・・アンテナの故障でしょうか?」
ロイド「アンテナの故障?面倒だなぁ」
カレン「ねぇ、何か聞こえない?」
ジノ「何が?」
カレン「ほら、砂嵐のザーッって音に紛れて何か聞こえる」
ジノ「どれどれ」
ザーーーーーーーッ ブソウ・・・ホウキセヨ
ジノ「本当だ、何て言ってるんだこれ?」
セシル「確かに何か聞こえますね」
ニーナ「武装蜂起せよ、つまり戦えと言っているんです」
176:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:14:51.95 ID:
SEopnbmA0
ジノ「誰が?誰に?」
ニーナ「それは分かりません」
カレン「ねぇニーナ、何なのこれ?」
ニーナ「分からないけど、何処のチャンネルももう20分以上この状態が続いてて
よく聞いてみたら武装蜂起なんて言葉が出てるし、もしかしたらテログループのメッセージ
なんじゃないかと思って急いでここまで来たの!」
ロイド「もしかしたらっていうか、間違いなくそうだろうねぇ。それにしてもここまで
大規模な電波ジャックはゼロが起こした時以来だね」
ザーーーーーーーッ ブソウ・・・ホウキセヨ
ジノ「何がしたいんだろうねぇこいつら、ずっとこのままってわけじゃないだろうけど」
カレン「どういう事?」
ジノ「わざわざここまで大掛かりな電波ジャックを仕掛けたんだ、こんなか細い声で
武装蜂起なんちゃらだけで終わらせるなんて到底思えない。たぶんその内明確な
声明を出すんじゃないかな?」
ロイド「僕もそう思う、暫くこの画面と睨めっこだね」
すると突然画面が切り替わり、テロリストのリーダーらしき人物が姿を現した
見慣れた仮面に見慣れた服装、誰もが分かる人物。それは英雄ゼロだった
178:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:20:10.01 ID:
SEopnbmA0
ゼロ『私は、ゼロ!!!』
カレン「えっ!!?」
ジノ「なーんでここでゼロが出てくるんだぁ?」
ゼロ『ゼロと言っても、超合衆国の相談役である諸君等がよく知っているあのゼロではない
私はこの間違った世界を正す為に現れた新たなゼロである』
カレン「新たな・・・ゼロ?」
ゼロ『6年前、愚かな戦争は終結し世界は新たな道に向かって進み始めた
新たな道、それは武力ではなく話し合いという選択でもって世界を
変えていこうというものであり、長らく続いた戦争に疲弊しきっていた
各国の人々は歓喜の声をあげた。そして我々は超合衆国の掲げる
[優しい世界]へと歩みを進めたのである。しかしどうだろう
今現在のこの世界は果たしてかつて歩を進めた先の世界なのだろうか?
断言しよう、それは断じて違う!!』
ジノ「力入ってるねぇ~、どう違うのか言ってごらん」
カレン「ちょっとジノ黙ってて!!聞こえないでしょ!」
179:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:21:18.08 ID:
SEopnbmA0
ゼロ『平和、平等など名ばかりで、実際は今も各地で戦争や差別、格差が広がっている
当初超合衆国は経済的に苦しい国を支援すると明言していたが、今ではその予算は
黒の騎士団の軍事機密費として計上されている。結果貧しい国はより貧しくなり
平和維持軍であるはずの黒の騎士団の軍事力ばかり肥大しているのが現状だ
これがかつて我々が目指した[優しい世界]だと言えるだろうか?』
ジノ「今の話は本当なんですか?」
セシル「さぁ・・・でもここ数年貧しい国への支援が行われていないってのは事実よ」
ロイド「黒の騎士団の軍事力が格段に上がってる件も事実。その証拠に、僕等への研究費も
当初の倍以上にまで上がってるからね」
ジノ「ロイドさん達って今黒の騎士団に依頼を受けてナイトメアの開発してるんですか?」
ロイド「そうだよ」
ジノ「じゃーあのゼロの言う事が本当だとすると、ここの研究開発費の殆どが
貧しい国へ支援として行くはずの金だったってことか」
セシル「・・・・・・・・・・」
ロイド「一応言っておくけど、僕もセシル君もそんな事実は知らなかったんだからね」
ジノ「ハハ、分かってますよ」
カレン「ここの給料貰ってなくて良かったわ。何考えてるのよ超合衆国の連中は!」
181:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:23:22.54 ID:
SEopnbmA0
ゼロ『更に黒の騎士団は超合衆国でその製造自体を禁止されているはずの
フレイヤを密かに所有している!これは重大は裏切り行為である
強大な軍事力を武器に政策に異を唱える国に対して圧力をかけ屈服させる
これではかつてのブリタニアと何ら変わらない!ブリタニアという名前が
超合衆国と名を変えただけで、この世界は何も変わっていない!!』
カレン「・・・・・」
ゼロ『にも関わらず、ゼロを始め、超合衆国の代表も
これらを正すどころかただ静観を決め込んでいる!
確かに彼らはかつて皇帝ルルーシュから世界を救った英雄である
しかし、だからと言ってこの愚行を見逃すわけにはいかない!!
超合衆国が黒の騎士団を御せないのであれば、私がそれをしよう!
人々を恐怖で縛る軍事力など、私が全て破壊してやる!!』
ロイド「過激な事言うねぇ」
ゼロ『まず手始めに、愚かなるラムサス卿にたった今天誅を下した!!』
画面が切り替わり、炎の海と化した黒の騎士団中央軍事基地の映像が映し出される
ゼロ『彼は黒の騎士団総司令という立場にありながら、中東でいつくも
無意味な虐殺行為を部下に指示していた。罰を受けて当然の人間だ・・・』
183:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:25:18.72 ID:
SEopnbmA0
再び画面がゼロに切り替わる
ゼロ『これはこれから始まる粛清のほんの序章に過ぎない!
この世界を正す為なら私は如何なる手段も選ばない
かつての英雄ゼロも、私の邪魔をするなら容赦はしない!
世界は、新たなるゼロであるこの私が裁く!!!』
映像が切れ元の画面に戻った
ロイド「凄い事になっちゃったね。黒の騎士団のフレイヤ所持を暴露された上に
黒の騎士団の中で最も大きい軍事基地が炎上、そして犯行声明。これは荒れるよ」
セシル「何よりゼロの仮面を被っているというのがちょっとあれですね・・・」
ロイド「テロリストに限らず、今のゼロに対して不満を持つ人は少なくないからね
こんな形で新たなゼロが出てくると、そういう人達はそっちになびくかも」
カレン「黒の騎士団がフレイヤを所持してるっていうのは本当のことなんですか?」
ロイド「前からそれらしい噂が絶えなかったからねぇ、たぶん本当でしょ」
カレン「なに考えてるのよ・・・・黒の騎士団は弱い者の味方だったのに・・・
どうしてこんな事になっちゃったの・・・」
ロイド「さっきゼロが殺したって言ってたラムサスってEU出身の軍人なんだけどね
彼が総司令になった辺りから段々おかしくなってきたんだよ」
186:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:30:13.67 ID:
SEopnbmA0
カレン「許せないわ・・・ゼロの作った黒の騎士団を滅茶苦茶にするなんて!」
ジノ「でもそのゼロも今では腑抜けと化してるんだろ?自業自得なんじゃないか?」
カレン「それは・・・(そりゃそうよ、今のゼロはスザクであってルルーシュじゃないんだから・・・)」
ジノ「こっちは当然として向こうにもちゃんと戦う理由がある、こういう状況下での
戦闘は本当に楽しいんだよなぁ。式典が楽しみになってきた!!」
カレン「言っておくけど遊びじゃないのよ?こっちはゼロやナナリーを守らないといけないんだから!
足手まといになるくらいなら今のうちから辞退しなさい」
ジノ「あんまり元ラウンズを舐めるなよ?ロイドさん、シュミレーター使えますか?」
ロイド「んふふ~、そう言うと思って準備してあるよぉ」
ジノ「一ヶ月で全盛期の状態に戻してやる!」
カレン「(またこんな事になるなんて・・・ルルーシュ、私達はどうすればいいの?)」
191:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:33:53.96 ID:
SEopnbmA0
--------ブリタニア政庁(本国)
ゼロ『世界は、新たなるゼロであるこの私が裁く!!』
ギルフォード「大変な事になりましたね・・・」
ゼロ「新たなるゼロか・・・」
ナナリー「あの、先ほど言っていた事は事実なのでしょうか?フレイヤ所持の件や
予算計上の件」
ギルフォード「予算の件は事実だと思います。フレイヤの件は・・・何とも言えませんが
事実だとしたら確かに大問題です」
ゼロ「しかしテロリストはどうやってあの基地を落としたんだ?黒の騎士団の中で
最も大きなの軍事基地だというのに」
シュナイゼル「いずれにしろ、彼らが行動を起こした以上我々も何かしら手を打たねばなりません
黒の騎士団への攻撃は超合衆国への立派な反逆行為です」
ナナリー「でも、武力に対して武力で向かっていったら戦争になってしまいます!
それだけは何としても避けないと・・・」
シュナイゼ「これはもう戦争です。甘い事を言っていると取り返しのつかない事になりかねません
ゼロ様、いかがなさいますか?」
ゼロ「・・・・・超合衆国で話し合って対処を決めるしかないだろう。私はこれから本部へと向かう
シュナイゼル、お前もついてこい」
192:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:36:35.91 ID:
SEopnbmA0
シュナイゼル「はっ!」
ナナリー「ゼロ・・・・気をつけてください」
ゼロ「・・・・分かった」
ゼロとシュナイゼルが部屋を出て行った
ギルフォード「これで式典当日の襲撃はほぼ間違いなく行われるでしょうね」
ナナリー「どうしてこんな事に・・・」
ギルフォード「御安心を、私と姫様がついております!今各地から同士を募っている所です!」
ナナリー「ありがとうございます。私は今も昔も守られてばかりですね・・・」
ギルフォード「ナナリー様・・・」
ナナリー「(お兄様、今の私に何ができるでしょうか・・・)」
195:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:42:18.41 ID:
SEopnbmA0
--------ルルーシュのマンション
ゼロ『世界は、新たなるゼロであるこの私が裁く!!』
ルルーシュ「何なんだこれは・・・」
C.C「いつぞやのお前も端から見たらこんな感じだったのだろうな」
ルルーシュ「テロリストがゼロの名を騙ったのは恐らく本物のゼロ、つまりスザクへの挑発だろう」
C.C「ゼロに本物も偽者もないんじゃなかったのか?」
ルルーシュ「それはそうだが、異なる二つの勢力にそれぞれゼロがいる以上
後から出てきたほうを偽者とでも表現しなければややこしくなるだろ」
C.C「さっきその偽ゼロが言ってた事が全て事実だとするならば
私はテログループの方を支持するぞ。奴の言うとおり、かつてのブリタニアと変わらん」
ルルーシュ「連中が行動を起こす理由は十分理解できる。かつての俺や黒の騎士団が
そうだったように、彼らも強い信念の下に行動を起こしているのだろうからな
だが超合衆国側にはナナリーや、昔の仲間が沢山いる」
C.C「ではお前は合衆国側につくのか?」
ルルーシュ「どちらにつくも何も、俺はとっくにいないはずの人間だ
これからの事はスザクとナナリーに任せるしかない」
C.C「やれやれ、無責任な奴だ」
197:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:49:25.02 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「何だと!?」
C.C「今回の件はお前にも多少なりと責任があるはずだ。お前の見立て
考えが甘かったからこそ、6年やそこらでこんな事になったのだからな」
ルルーシュ「ゼロレクイエムが失敗だったとでも言いたいのか?」
C.C「あの策のお陰で一時的にでも世界から戦争が無くなったんだ、失敗ではないだろう
問題はその後だ、超合衆国や黒の騎士団が世界を牽引するようになってからの事
お前はその辺の事を考えられなかった、だからこんな事態が起こってる。違うか?」
ルルーシュ「数年も先のことまで予測した作戦など立てれるはずがないだろ!」
C.C「それを無責任だと言ってるんだよルルーシュ。ゼロレクイエムで一時的に
戦争を無くしたらお役御免でその後の事は他の者に丸投げ。丸投げされた者達
特にゼロの仮面を被っている枢木への負担はかなりのものだ」
ルルーシュ「・・・・」
C.C「あいつは武には優れているが政治に関しては素人、お前の代わりなど務まるはずがない
結果、ゼロは人々の要求に応えられず次第に支持を失っていき、超合衆国と黒の騎士団内での
求心力も低下、そんな中偽ゼロが登場し堂々と宣戦布告。今のあいつの心に余裕は
殆どないだろうな」
ルルーシュ「スザクの事を悪く言うな、あいつはよくやっている・・・ただ、人々が求めすぎているんだ
英雄ゼロ、奇跡のゼロ、何か問題があるとすぐにゼロを頼り、答えを求める
自分で考えるよりもその方が楽だからな、自らが責任を負う心配もない」
C.C「そうなる事は6年前からでもある程度予想出来たはずだ。枢木は勿論ナナリーも
相当悩んでいるだろうな。ルルーシュ、それでもお前は静観を決め込むつもりか?」
198:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 20:52:46.77 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「・・・・」
C.C「ルルーシュ・ヴィ・ヴリタニアは確かに6年前に死んだ。しかし、今のお前は
ルルーシュ・ランペルージなのだろう?妹と友人が苦しんでいるんだ、助けてやればいいだろ
あの二人を助けられるのは恐らくお前だけだ」
ルルーシュ「・・・・・・・C.C」
C.C「なんだ?」
ルルーシュ「お前はたまに、本当にたまにだが正しい事を俺に教えてくれる」
C.C「何だそのたまにというのは?私は常に正し事しか言わんぞ」
ルルーシュ「お前の言うとおり、確かに俺は無責任だったのかもしれない
だから今回の問題を全て解決し、6年前のゼロレクエイムを完璧なものにしてやる!
そうすればナナリーやスザクへの負担も軽くなるだろう」
C.C「ふぅ、ようやくその気になったか」
ピッ
TRRRRRRR
ルルーシュ「ジェレミアか、俺だ」
ジェレミア「陛下、先ほどの映像」
ルルーシュ「その件でお前に至急調べてもらいたい事がある!頼めるか?」
202:
>>194そうです:2012/07/24(火) 20:57:33.06 ID:
SEopnbmA0
ジェレミア「勿論です!何なりとお申し付けください!」
ルルーシュ「いいか、まず・・・」
---------
----
--
-
------一昨日の昼休み(文芸部室)
ガチャッ
キョン「うーっす」
古泉「お待ちしていましたよ」
キョン「あれ?ハルヒは?」
古泉「まだ来ていませんが」
キョン「急に昼休みに部室集合だって言うから、俺は昼飯も満足に食わず
急いで部室まで来たってのに、当の本人はまだ来てないのかよ・・・」
ルルーシュ「まだ来てないならここで昼食の続きをとればいいだろ」
203:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:01:07.22 ID:
SEopnbmA0
キョン「そうさせてもらう」
みくる「キョンくんお茶飲みますかぁ?」
キョン「あ、お願いします!」
みくる「ルルーシュくんは?」
ルルーシュ「いえ、俺は結構です」
古泉「ルルーシュさん、ちょっとよろしいでしょうか?」
ルルーシュ「一昨日の件だろ?」
古泉「えぇ、あなたに聞きたい事、確認したい事があるのですが」
ルルーシュ「その件は後で話す。今夜俺のマンションに来い。時間はいつでもいい」
ルルーシュは自分の住所が記されている紙を古泉達に配った
みくる「え?私達も行くんですかぁ?」
ルルーシュ「お願いします、今後の事を話し合う必要がありますので」
キョン「今後の事?」
ルルーシュ「一昨日のテロリストの・・・・新たなゼロのメッセージは間違いなく涼宮も見ているだろう
あんなものを見てあの女が大人しくしているはずがない。恐らく何か企んでいるはずだ
いちいち昼休みに俺達を呼び出したのもそれが原因だろう」
207:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:07:32.42 ID:
SEopnbmA0
キョン「それは分かるが、それと今後の事とどう関係があるんだ?」
ルルーシュ「それは直に分かる、取り敢えず今日の夜、必ず俺の家まで来てくれ」
古泉「分かりました」
ガチャッ
ハルヒ「やっほーーーーー!!!みんな待ったー?」
キョン「待ちくたびれたさ・・・・で、何でいちいち昼休みに集合をかけたんだ?」
ハルヒ「何でって、そんなの決まってるじゃない!!アンタ一昨日のテロリストの放送
見てなかったの?」
キョン「やっぱりその件か・・・」
ハルヒ「新たなゼロが出てきて超合衆国や黒の騎士団に喧嘩売ったのよ!?
こんな面白い事ないわ!!私はこういうのを待ってたのよ!!」
キョン「こういうのって、下手したら戦争になるかもしれないんだぞ?」
ルルーシュ「下手をしなくても、新ゼロは既に黒の騎士団の軍事基地を攻撃してる
もうとっくに戦争だ」
ハルヒ「昨日の発言から察するに、新ゼロは超合衆国と黒の騎士団を消滅させるつもりね!
そんでもって旧ゼロを殺そうとするに決まってるわ!」
キョン「あのなぁ、だから何だってんだ?そんな国際規模の話、一高校生の俺達じゃ
どう引っくり返っても関わりあえるもんじゃないぞ?」
209:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:10:20.78 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「うるさいわね、話は最後まで聞きなさい!それでね、新ゼロの立場で考えてみたの
一気に超合衆国や旧ゼロを攻略する方法はないかってね!」
ルルーシュ「・・・それで?」
ハルヒ「一ヵ月後の終戦記念式典よ終戦記念式典!超合衆国の関係者は勿論各国の要人
旧ゼロが一堂に会するこの舞台を、新ゼロが見逃すはずがないわ!!」
ルルーシュ「(やはりそういう考えに至ったか・・・馬鹿なのか賢いのか分からん奴だな)」
キョン「終戦記念式典にテロを仕掛ける可能性があるって言いたいのか?」
ハルヒ「可能性っていうかこれはもうほぼ確定事項と言ってもいいくらいだわ!
この式典の警備って警察と自衛隊だけしか参加しないみたいだし
新ゼロにとってこれは千載一遇のチャンスと言っていいわ!」
キョン「テロリストが宣戦布告した上に攻撃までしてきた後だぞ?いくらなんでも
黒の騎士団が厳重に警備するだろ」
ルルーシュ「いや、涼宮の言うとおり警察と自衛隊だけで済ますようだぞ
警備しようにも黒の騎士団は中央軍事基地が奇襲を受けたばかりで
それどころではないだろう」
ハルヒ「新ゼロが最初に黒の騎士団の軍事基地を攻撃したのは、式典でのテロの成功率を
上げる為のものだったって事よ!」
キョン「本当に新ゼロが式典でテロを仕掛けるってんなら、俺達の予定も変えないとな」
ハルヒ「何でよ?」
210:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:14:33.67 ID:
SEopnbmA0
キョン「何でって、わざわざ戦場になるかもしれない所に好き好んで出向くアホが何処にいる
巻き込まれでもしたら死んじまうじゃねーか!」
ハルヒ「こんな面白そうな事から逃げようって言うの!?ありえないわ!!駄目よ!
もう決めたの、SOS団はこの戦いに参戦するわよ!!」
みくる「ひぇぇ・・・・」
キョン「・・・・・お前は自分が何を言っているのか分かってるのか?」
ハルヒ「勿論よ!ただ現実的に考えて、私たちがナイトメアや戦闘機を所持してる
テロリストに戦って勝てるわけがないわ!だから別の戦い方をするの!」
古泉「別の戦い方?」
ハルヒ「そっ!私達SOS団は、ナナリー・ヴィ・ブリタニアをテロリストから守るわよ!!」
ルルーシュ「!!?」
キョン「・・・・は?」
ルルーシュ「・・・・・なんでナナリー首相なんだ?お前なら旧ゼロを守ろうと言うと思っていたが」
ハルヒ「旧ゼロなんて私たちが守らなくたって自分の身くらい自分で守れるでしょ!
でもナナリーは足が不自由で車椅子なしには自分で移動する事も出来ないのよ?
私たちが守ってあげるしかないじゃない!」
キョン「ちょっと待て、ナナリー首相は文字通り国の代表だ。俺達が心配しなくても
周りにボディーガートやら大勢の取り巻きがいるだろ」
213:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:19:42.20 ID:
SEopnbmA0
古泉「いえ、この式典に参加するブリタニア人、ブリタニア関係者は彼女一人だけです」
キョン「そうなのか?何で?」
古泉「ブリタニアはかつての戦争のいわばA級戦犯です。超合衆国の中にはブリタニアの
終戦記念式典への参加を拒む方々も大勢いたのでしょう、今回のナナリー首相の出席は
『一人だけならば』という条件付きで許可されたもののようです」
ハルヒ「流石古泉君よく調べてるわね!!つまり会場がパニックになった時
ナナリーを助けようとする人は皆無なわけ!だから私たちがやるのよ!」
キョン「お前はアンチブリタニアじゃなかったのか?」
ハルヒ「それとこれとは話は別よ!だいたい今になってもまだ昔の事を引きずってる連中は
頭がおかしいとしか思えないわ!そんなんだからいつまで経っても平和にならないのよ!」
ルルーシュ「しかし助けると言っても具体的にどうするつもりだ?」
ハルヒ「テロリストが攻撃を仕掛けてきたら会場がパニックになるでしょ?
そしたら一般人も関係者もないんだから、それに乗じてナナリーの所まで行って
無理矢理車椅子引っ張って安全なところまで移動すればいいじゃない」
ルルーシュ「かなり強引だな・・・見方によっては俺達もテロリストの仲間に見えてしまう恐れがあるぞ?」
ハルヒ「大丈夫よ、当日も私ちゃんと腕章つけていくから!!」
キョン「腕章ってお前・・・・まさかそのSOS団と書かれた腕章じゃないだろうな?」
215:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:23:14.04 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「そうよ!」
キョン「(んなもんつけてるからって誰が『あぁ、そうか』と納得するんだ・・・)」
ルルーシュ「まぁ・・・当日どう動くかに関しては議論の余地がありそうだな」
キョン「議論の余地って、お前やる気なのか?」
ルルーシュ「面白そうじゃないか。それに、他に守ってくれそうな人がいない以上
俺達がやらなければナナリー首相の身は確かに危険だ」
キョン「(そうか、こいつはルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。つまりナナリー首相は実の妹・・・)」
ハルヒ「よくぞ言ったわルルーシュ!!SOS団は常に弱いものの味方なの!!
キョン、あんたもいいわね!?誰か一人が欠けてもこの作戦は成功しないの!!
一人だけ抜けるなんて勝手許されないわ!」
キョン「はぁ・・・・分かったよ」
古泉「フフ、面白くなってきましたね」
キョン「何処がだ!」
みくる「あ、あのぉ・・・本当にやるんですかぁ?私怖いですぅ」
ハルヒ「大丈夫よみくるちゃん!私がついている以上なんの心配もないわ!!
大船に乗った気持ちでいなさい!!」
みくる「は・・・・はぅ・・・」
217:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:27:43.22 ID:
SEopnbmA0
---------その日の夜
ピンポーーン
C.C「開いてるぞ」
ウィーーーン
キョン「お邪魔します・・・ってあれ?ルルーシュは?」
C.C「ん?出迎えが私では不満か?」
キョン「いえ、そんな事は(寧ろ大歓迎です)」
C.C「他の連中ももう来てる、早く上がれ。そこにあるスリッパを使え」
キョン「あぁ、はい」
ウィーーーン
C.C「来たぞ」
ルルーシュ「今日は遅刻しなかったようだなキョン」
キョン「そう何回も遅刻できるかよ」
ルルーシュ「適当にかけてくれ、さっそく始めよう」
キョン「始めるって何を?」
220:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:32:12.14 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「夕方に言っただろ、今後の事について話し合う必要があると
始めるのは話し合いだ」
キョン「あぁ、終戦記念式典の件か・・・直に分かるってお前の言葉、その通りだったな」
ルルーシュ「涼宮なら必ずああ言うと思っていたからな。ただ、護衛の対象が旧ゼロでなく
ナナリーだったのは予想外だったが・・・」
古泉「ルルーシュさん、まずこちらの問いに答えてもらってもよろしいでしょうか?」
ルルーシュ「何だ?」
古泉「一昨日の放送でカメラの前に姿を見せた、いわゆる新ゼロは
あなたとは全く無関係の人物なのでしょうか?」
ルルーシュ「あぁ。・・・フン、やはり機関はあれが俺である可能性を疑っているのか」
古泉「僕はそうは思ってませんでしたが、一部ではそういった考えの方もいるようです」
ルルーシュ「新ゼロの正体が分からない以上、俺がそうでないと完全に証明する事はできないが
断言しておく、あのゼロと俺は全く関係ない」
古泉「その言葉だけで十分です」
ルルーシュ「この二日間、俺は部下に命じあの放送を行っていたテロリストに関する
情報と、中央軍事基地襲撃に関する詳細なデータを集めていた。その結果
気になる情報が上がってきたのでそれを発表する」
古泉「気になる情報ですか?」
224:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:38:32.94 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「まず中央軍事基地襲撃の件だが、あそこは黒の騎士団の数多くある基地の中で
最も大きな軍事基地だ。テロリストの軍事力が上がったとは言え、正攻法で攻略できるほど
甘いものではない。ではどうやって落としたのか?生存者の話によると、攻撃を受ける
数十分前、基地内部では軍人同士が殺し合いをしていたようだ」
キョン「殺し合い?」
古泉「どういうことです?」
ルルーシュ「あの軍事基地は17時になると時間を知らせる音楽のようなものが流れるらしく
証言によるとその音楽が流れ始めた瞬間、一部の隊員が急に人が変わったかかのように
味方を襲い始めたそうだ。我を失ったかのように銃を乱射する為、自衛の為に他の隊員も応戦
ものの数分で基地内で銃撃戦が始まったわけだ」
キョン「何でそんな事に・・・・」
ルルーシュ「そして暫くしてテロリストのナイトメア部隊が基地上空から一斉空爆
しかし基地内部では味方同士で銃撃戦をしていた為、外から来た敵勢力に気付けないまま
或いは気付いた所で何も出来ないままに攻撃を受け、敷地内にいた隊員はほぼ全滅
格納してあったナイトメアや戦闘機、戦車も全て破壊され何も出来ずに敗戦
これがあの基地襲撃事件の真実だ」
古泉「17時の音楽が流れた瞬間に一部の隊員が同僚に向け発砲・・・つまりその者達全員が
テロリスト側の協力員だったという事でしょうか?」
ルルーシュ「協力員は協力員でも、彼らは無理矢理協力させられた者達だ」
古泉「脅されたという事ですか?」
226:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:43:25.60 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「違う、ギアスだ」
古泉「ギアス?」
ルルーシュ「そう、これはギアスによって引き起こされた惨劇。新ゼロは間違いなく
ギアス能力者だ。それも過去に俺が所有していたものと同種のギアス」
キョン「確か絶対遵守とかって言ったか?命令には逆らえないってやつだろ?」
ルルーシュ「あぁ、新ゼロはそのギアスを使いこう命じたのだろう『○月×日に17時の音楽が流れたら
仲間を撃ち殺せ』とな」
古泉「しかしおかしいですね、確かギアスを与える事のできる人間はこの世に
あなた一人のはずでしたよね?そう考えると、新ゼロがギアス能力者である場合
契約者はあなたという事になりますが」
ルルーシュ「俺はコードを継承して以降誰とも契約はしていない」
古泉「では何故新ゼロはギアスを扱えるのでしょう?」
ルルーシュ「正直その辺は未ださっぱりだ。しかし、新ゼロがギアス能力者である事は
生存者の証言を聞く限り確定事項といえる」
キョン「冗談じゃないぜおい・・・そんな反則的な技を使うような奴が攻撃を仕掛けるであろう所に
俺たちは来月行こうとしてるってのか?」
ルルーシュ「今更やる気になっている涼宮を止める事は不可能だろう。
だからこそ敵の情報を知っている俺たちで事前にある程度策を立てておく必要があるんだ
下手をすれば涼宮は勿論、俺たちもみな死んでしまう恐れがあるからな。まぁ俺は不老不死だが」
228:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:46:53.31 ID:
SEopnbmA0
キョン「策を立てるったってよ、そんな無茶苦茶な奴とどう戦うってんだ?
基地襲撃の時みたいに、会場にいる一般客にギアスをかけられでもしたら
それだけでアウトだぞ?」
ルルーシュ「相手のギアスの件は心配ない。こちらにはギアスを無力化する
事のできる能力者がいる」
古泉「そのような能力がある事は初耳ですね」
ルルーシュ「ギアスキャンセラーという能力でな、相手のギアスを
全て無力化することができる。式典前にこれを使って会場に集まった人全員の
除洗をしておけば、相手のギアスの脅威はなくなるだろう」
古泉「その能力者の方は我々に紹介していただけるのでしょうか?」
ルルーシュ「別に構わんぞ。ジェレミア、入れ!」
キョン「ジェレミア?どっかで聞いた事のある名前だな・・・」
ウィーーーン
ジェレミア「始めまして、陛下の御学友のみなさん。ジェレミア・ゴッドバルトです」
キョン「そうだ思い出した!!オレンジ事件の人だ!!」
ジェレミア「オレンジ、それは忠義の名」
古泉「戦後は行方不明になっていると聞きましたが、なるほど・・・・あなたとご一緒でしたか」
230:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:53:27.49 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「涼宮も言っていたが、式典の警備は警察と自衛隊のみだ
それだけではどうしても心もとない。だからこちらからもナイトメアを出す
ジェレミアはジークフリードで、アーニャはモルドレッド、C.Cはヴィンセントで出てもらう」
C.C「ちょっと待て、私も出るのか?」
ルルーシュ「当たり前だろ、俺をその気にさせたのはお前だぞ?」
C.C「操縦の仕方など殆ど覚えてないぞ?」
ルルーシュ「まだ一ヶ月ある、なんとかしろ」
C.C「全く、勝手な奴だ」
ルルーシュ「しかし、正直これでもまだ足りない。相手が何機のナイトメアを送り込んでくるか
分からんが、恐らく質より量で攻めてくるだろう。パイロットがいなければギアスをかけ
無理矢理にでもナイトメアに乗せ飛ばしてくる。だからこちらはある程度優秀な
ナイトメアとパイロットを揃えておきたい」
古泉「一応何度かナイトメアの騎乗経験はありますが、実戦でお役に立てるレベルでは
ないですね」
キョン「言っておくが、俺も無理だぞ」
ルルーシュ「誰もお前達を乗せようだなんて考えてないさ。長門有希、お前に乗ってもらいたい」
長門「・・・・・・」
キョン「長門!?」
232:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:55:24.39 ID:ZDycEjHi0
カレンスザクも真っ青なキチガイ挙動で操縦しながら情報操作もする長門有希ちゃん
234:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:56:50.56 ID:RPF9pgcg0
ルルーシュも真っ青な変態的キーボードさばきをコックピット内で披露する長門有希ちゃん
235:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:57:43.99 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「お前なら一ヶ月という限られた機間の中でも、ナイトメアの操縦を完璧に
マスターする事も可能じゃないか?」
長門「一ヶ月も必要ない。情報統合思念体からプログラムを送ってもらえれば
今すぐにでも操縦可能」
ルルーシュ「じょうほうとうご・・・何だって?」
キョン「情報統合思念体。長門の親玉だ」
ルルーシュ「ほう・・・・興味深いが今はその事はいいだろう。では長門有希
そのプログラムとやらを送ってもらっておいてくれ。君は当日貴重な戦力になる」
長門「了解した」
ジェレミア「練習せずにナイトメアを動かせるというのか・・・恐ろしいな宇宙人というのは」
ルルーシュ「ナイトメア班はジェレミア、アーニャ、C.C、長門の四人
リーダーはジェレミア、お前に任せる」
ジェレミア「はっ!」
ルルーシュ「キョンと朝比奈さんは涼宮の護衛」
キョン「おい、ハルヒの護衛は俺と朝比奈さんだけかよ!?」
ルルーシュ「安心しろ、ちゃんとサポートする。古泉は長門有希同様
俺達とは別行動をとってもらう」
古泉「具体的にどのような事をするんです?」
237:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 21:59:41.01 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「それは後で指示する、取り敢えず今は当日別で行動する
という事を頭に入れておいてくれ」
みくる「あのぉ・・・私運動神経良くないですし、お役に立てないと思いますけど」
ルルーシュ「大丈夫ですよ、運動神経は関係ありません。涼宮の傍にいて
危険を回避していただければそれでいいんです」
みくる「は、はぁ」
キョン「しかし勝手にいろいろ決めたところで、当日はハルヒの近くにいなきゃならないんだぞ?
別行動とか言ったって、どうやってばらけさせるつもりだ?」
ルルーシュ「古泉は敵が攻撃を仕掛けてきてから動けばいい。涼宮も言っていたが
パニックが起こった後ならどうにでも動けるからな。ただナイトメア班の長門有希は別だ
敵が攻撃を仕掛けてきたらすぐに対処できるよう準備しておく必要がある」
キョン「どうするんだ?」
ルルーシュ「当日に風邪を引いたとでも言えば大丈夫なんじゃないか?
流石の涼宮も病人を連れまわしたりはしないだろう」
C.C「おい、ところでお前は何をするんだ?」
キョン「あ・・・そうだ、お前は何をするんだルルーシュ?」
ルルーシュ「俺は当日指揮官として全体を見ながら各々に指示を出す」
キョン「まさか一人安全圏から指示を出そうってんじゃないだろうな?」
239:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:03:21.56 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「そんなわけないだろ。信用しろ」
キョン「昔ゼロだった奴にこんな事を言うのはなんだが、俺達が死ぬか生きるかは
お前の立てる作戦次第だ。本当、頼むぞ!」
ルルーシュ「あぁ、任せてくれ」
古泉「しかし相手はギアス能力者、どんなイレギュラーが起こるか分かりません
ギアスキャンセラーなるものがあるとは言っても、完全にその脅威から
解放されたわけではないですしね」
ルルーシュ「何が言いたい?」
古泉「確実に相手に勝つには、相手と同等かそれ以上の力がなければなりません
つまり、こちらもギアスが必要かと」
ルルーシュ「要するにお前は俺に誰かと契約しろと言うのか?」
古泉「万が一にでも涼宮さんの身に危険が及ぶような事はあってはいけません
神である彼女が仮に死んでしまった場合、この世界がどうなってしまうか分かりませんからね」
キョン「あいつを神だって考えてるのはお前を始めとする一部の連中だけだろ
少なくとも俺はあいつを神だなんて思っちゃいない」
古泉「えぇ、勿論そうですが、それでも僕としてはそのような可能性は1%でも
少なくしておきたいんですよ」
ルルーシュ「だからギアスか・・・お前の言いたい事は分かるが、しかし・・・」
古泉「僕が契約します。だからお願いします」
240:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:05:06.15 ID:ZDycEjHi0
古泉は確実に半分興味本位だなwwwwwwwww
241:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:07:25.48 ID:4iTFqOaC0
好奇心旺盛ないっくん
242:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:08:02.67 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「お前が?」
古泉「えぇ、勿論あなたからコードを奪おうなどという恐れ多い事は微塵も考えていません
ただ純粋に、涼宮さんを御守りしたいんです」
ルルーシュ「どうせ契約するなら奪ってくれた方がこちらとしては助かるんだがな・・・
だが、お前は駄目だ古泉」
古泉「何故です?」
ルルーシュ「お前が機関という組織に所属している超能力者だからだ
宇宙人、未来人、超能力者、それぞれのどの組織にもこの力を与えるわけにはいかない」
古泉「なるほど、確かに大きな組織の人間にそのような能力を与えてしまったら
また争いごとの原因になりかねませんからね。分かりました、諦めます」
ルルーシュ「契約するとするなら、そうだな・・・アーニャかキョンのどちらかだろう」
キョン「なに!!?」
C.C「アーニャは本日欠席だ。となると、キョンという奴しか適任者はいないな」
キョン「おい、冗談だろ!?」
古泉「お願いします、こちらにもギアスがあれば作戦が成功する可能性が大幅に
上がります!なんとか涼宮さんの為にも・・・」
キョン「マジな目をするな!顔が近いぞ古泉!!」
245:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:11:04.72 ID:mfHh12qUO
ふと思ったがR2から六年後ってことはアーニャやナナリーも成人してるのか
246:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:11:37.31 ID:
SEopnbmA0
C.C「そんなに怖がるようなもんでもないぞ、乱用さえしなければ
お前自身に直接的な害はない。寧ろそこさえ気をつけていれば
お前は便利な力を手に入れこの先の人生万々歳だ」
キョン「まるで詐欺師のような言い回しだな・・・」
ルルーシュ「無理強いするな、本人が嫌だというなら止めておいた方がいい」
古泉「そうですね・・・・すいませんでした」
キョン「・・・・・なぁ長門、お前はどう思う?」
長門「情報統合思念体はルルーシュ・ランペルージとの契約は推奨していない」
キョン「統合思念体じゃない、お前の意見は!?」
長門「・・・・・・・した方が、みんなの危険が少なくなる」
キョン「・・・・・はぁ~、何でこんな事になっちまったんだろうなぁ・・・
分かったよ、契約する。なってやるよギアス能力者に」
古泉「ほ、本当によろしいのですか?」
キョン「お前がそうしてくれって頼んだんだろ?俺がルルーシュと契約する事で
全員の助かる確率が上がるって言うなら仕方ないさ」
C.C「なかなか仲間想いの良い奴じゃないか、気に入ったぞ」
ルルーシュ「ではキョン、手を」
248:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:14:47.66 ID:
SEopnbmA0
キョン「手?」
ルルーシュ「契約をするには対象者の肌に触れる必要があるんだ」
キョン「そうなのか、ほら」
キョンが差し出した手をルルーシュが握る
ルルーシュ「・・・もう一度だけ聞くが、本当にいいんだな?」
キョン「あんまりしつこく確認されると気が変わっちまいそうだ
やるなら早くしてくれ」
ルルーシュ「分かった、感謝するぞキョン」
その瞬間キョンは激しい目まいのようなものに襲われその場に倒れた
キョン「ん?な、何だ急に・・・・頭が・・・」
バタンッ
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-----
--
250:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:18:04.35 ID:
SEopnbmA0
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--
-
キョン「ん?あれ?・・・・・寝てたのか俺?」
みくる「あっ!ルルーシュ君、キョン君起きましたよぉ!」
キョン「朝比奈さん・・・なんで俺・・・あれ?」
C.C「やれやれ、ギアス契約時に目を回す奴なんて始めてだぞ」
キョン「ギアス・・・契約・・・・・そうだ、俺はルルーシュと契約したんだった!」
C.C「その事すら忘れていたのか・・・」
みくる「キョン君急に倒れたからビックリしました!痛い所とかないですかぁ?」
キョン「心配させてすいません、大丈夫ですよ」
古泉「ところでルルーシュさん、契約の方は上手く行ったのでしょうか?」
ルルーシュ「あぁ、気絶された時はどうなる事かと思ったが、なんとかな」
C.C「で、こいつのギアスはどんな能力なんだ?契約者のお前なら分かるはずだぞ」
キョン「(わけの分からん能力じゃありませんように・・・・)」
ルルーシュ「キョンのギアスは時間を戻す力」
255:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:21:34.83 ID:
SEopnbmA0
キョン「時間を戻す?」
ルルーシュ「そうだ、時間を戻す事のできる能力。それがお前のギアスだ」
古泉「面白い能力ですね」
ルルーシュ「ただ制約がかなり多い。まずこのギアスは5回までしか使用できない
戻す事ができるのは発動した時間から24時間前まで
つまり戻せる時間の限界は5回連続で使用したとして120時間、つまり5日前までとなる」
C.C「私も過去に多くの人間と契約してきたが、回数自体に制限のある能力は初めてだな
加えて言うと、時間を戻すという能力も初めてみる」
古泉「かなり珍しい能力という事ですね」
キョン「5回までか・・・」
C.C「良かったな、5回なら暴走する心配も、万が一達成人となり
コード所有者になる可能性もない」
キョン「ただこれ新ゼロの能力に比べるとかなり弱くないか?」
ルルーシュ「いや、そうでもない。特殊な制約があるせいか、この能力はかなり強い
お前のギアスは発動した時点で全世界の人間が対象となり時間を巻き戻す。
いや、人間だけでなく、地球上の全ての物や、宇宙すらその対象になるだろう」
古泉「そう考えると、かなり怖い能力ですね」
ルルーシュ「だがこの能力はかなり使える、万が一にも新ゼロに敗れるようなシナリオになった時
最高5回再チャレンジできるのだからな」
258:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:25:42.76 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「しかも契約者である俺とキョンは巻き戻す前の記憶を引き継げる、新ゼロがどのような
策を講じてきたのか、予め知った状態で再び式典に臨めるという事だ」
古泉「なるほど、確かにそれは大きなアドバンテージになりますね」
ルルーシュ「新ゼロはこちらにこのような能力者がいる事を知らない
仮に知っていたとしても対策の取りようがないのがこの能力の大きな利点だ
更にギアスキャンセラーを持つジェレミアもこちらの駒、最早勝利は確定したも同然だな」
キョン「おいおい、変なフラグ立てるなよ・・・」
C.C「発現する能力にはその者個人の性格や願望が反映されるものだが
お前何か心当たりはあるか?」
キョン「ありまくりですよ、ハルヒに出会っちまう前の時代に戻りたいと何度思った事か
制約のお陰でその願いは叶いそうにありませんが」
C.C「そんなに凄いのかその涼宮とかいう女は?」
キョン「そりゃーもう、奇想天外傍若無人、稀代の変人ですよ」
古泉「そこまで言いますか・・・」
C.C「ほう・・・一度会ってみたいものだな」
ルルーシュ「それは駄目だ!俺が許さん!」
C.C「何故だ?」
ルルーシュ「火事場に灯油まくようなもんだからな、お前と涼宮だけは絶対に会わせん!」
261:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:31:03.08 ID:
SEopnbmA0
キョン「(どっちが火事場でどっちが灯油なんだ?)」
C.C「全く、束縛の激しい男だ」
ルルーシュ「何が束縛だ・・・」
古泉「あの、今更ですが御二人はどういった関係なのでしょうか?」
ルルーシュ「ん?契約者だと前に言っただろ?」
古泉「それは過去の関係ですよね?僕が聞いているのは今現在の関係です」
ルルーシュ「今も昔も大した変化はないさ、強いて言うなら今は」
C.C「恋人だ」
ルルーシュ「なにっ!!?」
みくる「へぇ!?や、やっぱりそうだったんですかぁ?」
ジェレミア「陛下・・・・まさかそこまで進展していたとは・・・」
キョン「こんな綺麗な人か彼女か・・・羨ましすぎてヘドが出るぜ」
ルルーシュ「おい!真に受けるな!!嘘に決まってるだろ!!」
C.C「照れるな照れるな、顔が真っ赤だぞルルーシュ」
古泉「C.Cさんの言っている事が真実であるというのは、その顔色が証明してますね
どうして今まで黙っていたのですか?」
263:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:34:38.95 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「だから違うと言ってるだろ!!」
C.C「照れ屋だからなこいつは。自分で言うのが恥ずかしかったんだろう」
古泉「なるほど、それで」
みくる「ふふっ、ルルーシュ君も可愛い所があるんですね!」
キョン「意外だな」
ルルーシュ「おのれ魔女め・・・・・・・」
------------
--------
-----
---
-
----一ヵ月後(東京租界駅)
カレン「・・・・・・ねぇ、何これ?」
ジノ「何って、東京ラーメン街だよラーメン街!知らないのか?全国の有名ラーメン店が
一堂に会する夢のイベント!テレビなんかでも宣伝してたじゃないか!」
269:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:38:08.48 ID:
SEopnbmA0
カレン「そういう事を聞いてるんじゃないのよ!式典が迫ってるって言うのに呑気にラーメン?
あんたナイトメアの方は大丈夫なんでしょうね?」
ジノ「もう完璧に感覚戻したから大丈夫さ、それにせっかく日本に来たのに
カレンと一回もデートしないってのも失礼だと思ってさ」
カレン「な、何が失礼なのよ///その上から目線・・・・本当に腹立つわ!
今日だっていきなり呼び出すし!私の事なんだと思ってるのよ!!」
ジノ「何って、彼女だけど」
カレン「うりゃ!!」
ドスッ
カレンの回し蹴りがジノの腹にヒット
ジノ「うっ・・・・」
カレン「だ・・・だ、誰が彼女よ///か・・・か、からかわないで!」
ジノ「うぅ・・・・息が・・・(からかったつもりはないんだけど・・・・)」
?「ラーメン食べるわよー!!!」
?「おい、分かったから引っ張りまわすな!転ぶ、転ぶって!!」
ドテッ
カレン「騒がしいわね、何かしら?」
271:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:44:05.00 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「何やってんのよキョン!だらしないわね!」
キョン「お前が俺の腕を掴んだままありえないくらいのスピードで走るのが悪いんだろ・・・
そんなに急がなくても、ラーメン屋は逃げたりせん!」
ハルヒ「うるさいわね!とっととラーメン食べて違う所に行きたいの!
初日の自由時間は3時間しかないんだから!」
カレン「修学旅行生か何かかしら・・・学生服着てるけど」
ジノ「だろうな。・・・・・それにしても、可愛いなあの子」
ドスッ
カレンの肘がジノの腹にヒット
ジノ「うぉっ・・・・・・・・」
キョン「ラーメン食って、その後何処へ行くつもりなんだお前は?
どうせあまり遠い所へはいけないぞ?」
ハルヒ「そうね、じゃあ東京競馬場なんかどう!」
キョン「・・・・何しに?」
ハルヒ「競馬場なんだから馬券買う為に決まってるじゃない!」
キョン「高校生は馬券なんて買えんぞ」
274:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:50:30.86 ID:
SEopnbmA0
みくる「涼宮さぁ~ん!」ヒョコヒョコ
ハルヒ「みくるちゃん遅いわよ!迷子になったのかと思ったじゃない!
あれ?有希達は?」
みくる「え?おかしいですね、さっきまで一緒にいたのに・・・」
ハルヒ「もう、みんなして迷子になってるの?しょーがないわねぇ」
キョン「お前が目的地も言わずに急に走り出すのが悪いんだろうが」
ハルヒ「まぁいいわ。キョン、今いる所有希達にメールしといて!」
キョン「ったく」ピッピッピ
みくる「あのぉ~、これから何するんですか?」
ハルヒ「みんなで美味しいラーメン食べるのよ!何処のお店がいいかしら
みくるちゃんも入りたい店があったら遠慮なく言いなさい!」
みくる「分かりました」
キョン「おいハルヒ、メール送ったぞ」
ハルヒ「キョン、アンタも入りたい店があったら言いなさい!善処してあげるから!」
キョン「そりゃどーも。ていうか・・・土日祝日でもないのに何なんだこの混みようは・・・
何処の店も行列ができてるじゃねーか」
みくる「日本人はラーメンが好きですからねぇ」
277:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:56:42.02 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「ん~・・・・これだけいろいろな店があると一つに決めずらいわね」
ジノ「お困りですかお嬢さん?」
ハルヒ「ん?何よアンタ?ナンパならお断りよ!」
ジノ「通りすがりのラーメン好きさ!見たところ何処のお店に入るか
悩んでるようだけど、俺のオススメを教えてあげようか?」
ハルヒ「オススメ?ん~・・・」
キョン「教えてもらったほうがいいんじゃないか?このまま悩み続けても
時間だけが過ぎる一方だ」
ハルヒ「そうね、じゃあ教えてもらおうかしら!」
ジノ「OK!俺のオススメはこの先にある麺工房って店だ!
魚介系をベースとした濃厚なスープと」
ハルヒ「そっ!ありがとう、じゃあ行きましょうみんな!」
ジノ「いや、ちょっと待って!説明がまだ」
ハルヒ「いらないわよ説明なんて!どうせ今から食べるんだから」
ジノ「・・・・・うん、いいな。やっぱりいい・・・・」
ハルヒ「は?何が?」
ジノ「君だよ!タイプなんだ、君みたいな子!悪いけど電話番号とか教えてく」
278:
>>275ありがとうございます:2012/07/24(火) 22:57:15.02 ID:
SEopnbmA0
カレン「うりゃああ!!」
ドンッ
助走をつけたカレンの飛び蹴りがジノの背中にヒット
衝撃でジノは5mくらい先へ飛ばされる
ドサーッ
ジノ「う・・・・・うぉぉ・・・・」ピクピク
キョン「(なっ・・・・すげー蹴り。死んだんじゃないか?)」
カレン「何やってんのよアンタわ!!高校生相手に馬鹿じゃないの!!」
ハルヒ「凄いわね今の飛び蹴り!!どうやったの!?まるでプロの格闘家みたいだったわ!」
カレン「え?ア、アハハハハ・・・・(つい本気でやっちゃった)」
ハルヒ「あれ?あなた何処かで見たことあるわね・・・えーっと誰だっけ・・・」
カレン「(やばっ!髪型変えててもやっぱりバレるか)」
ハルヒ「あっ!思い出したわ!あなた紅月カレンでしょ!?元黒の騎士団の!?」
カレン「あ、あんまり大きな声出さないで!人が集まっちゃうから!」
279:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:58:23.84 ID:
SEopnbmA0
キョン「紅月カレンって、あの紅蓮のパイロットのか?(そういやこんな顔だったっけ)」
ハルヒ「凄いわ凄いわ!東京に来た初日にこんな人に会えるなんて!!!」
カレン「だーかーら、静にしてって!!」
ハルヒ「ねぇ、あなた戦時中は零番隊の隊長だったのよね?旧ゼロの素顔見たことある?」
カレン「え?旧ゼロ?」
ハルヒ「あなたには聞いてみたい事がいっぱいあるの!今から時間つくれないかしら?
喫茶店か何処かでお話しましょう!勿論代金はこちらが出すわ!」
キョン「(こちらがっていうか、どうせ俺だろう)」
カレン「う~ん・・・・・悪いけど今そこの奴とデート中なの。だからごめん!」
ハルヒ「こんなナンパ男とのデートなんて今すぐ止めるべきだわ!
だから私達と一緒にお茶しましょう!!」
カレン「あははは・・・(な、何なのこの子・・・・)」
キョン「いい加減にしろ!!」ビシッ
ハルヒ「痛いわね、何するのよキョン!」
キョン「デート中だってんだから仕方ないだろ、こっちの都合を押し付けるな」
ハルヒ「うるさいわね!分かってるわよ!」
280:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 22:59:03.91 ID:
SEopnbmA0
カレン「ふぅ・・・」
キョン「ところで、あの人放っておいて大丈夫なんですか?」
カレン「え?あぁ、大丈夫よ大丈夫。あのくらいで倒れるタマじゃないから!」
キョン「いや、倒れてますけど・・・」
ジノ「・・・・・・」グデー
古泉「遅くなりました!」
キョン「おぉ、やっと来たか。ていうかお前ら何処にいたんだ?」
古泉「ずっと八重洲口周辺をウロウロしていましたよ」
ルルーシュ「全く、急に涼宮とキョンがいなくなったかと思えば、次は朝比奈さんが
音もなく消え、傍にいろと忠告したはずの長門有希は書店にフラフラと入っていく始末。
俺と古泉がどれだけ苦労をしたかお前らには分かるまい・・・」
キョン「なんというかその・・・大変だったな」
古泉「まぁまぁ、こうやって無事合流できたのですからいいじゃないですか」
ハルヒ「その程度のアクシデントも上手く切り抜けられないようじゃ、SOS団副団長の座は
遠いわよルルーシュ!」
カレン「ルルーシュ!!?」
281:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:00:01.49 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「誰もそんなポジションなど望んでない!!」
カレン「今ルルーシュって・・・・」
ルルーシュ「ん?(カ、カレン!!?何故こんな所に??)」
キョン「(ん?ひょっとしてこのバッティングは結構まずいんじゃないか?
ルルーシュは元ゼロで、この人はそのゼロと一緒に戦ってた黒の騎士団の元メンバー・・・
うぉぉぉぉ、結構所じゃなくかなりまずいじゃねーか!!)」
ハルヒ「そうよ!ルルーシュ・ランペルージって名前なの!
悪逆皇帝と同じなんて珍しいでしょ?」
カレン「ランペルージ・・・・(あいつが使ってた偽名と同じ)」
キョン「(まずいな、ここらで誤魔化しておかないと・・・)」
古泉「しかし、彼はEU出身の留学生です。かの有名なルルーシュ・ヴィ・ブリタニアとは
縁遠い関係にあります。当たり前ですが、顔も全然違いますしね」
キョン「(そうだ、変装してるしバレてないよな・・・・)」
カレン「へー、そうなんだ・・・(確かに顔や髪型なんかは全然違う・・・でも同姓同名なんて・・・)」
ルルーシュ「ハハ、名前が同じだというだけでもいろいろと大変なのに、顔まで一緒だったら
まともに生活すらできないよ」
古泉「それもそうですね」
カレン「・・・・・・ねぇあなた、歳はいくつ?」
282:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:01:07.05 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「今年18になりますが」
カレン「そう・・・C.Cって人の事知ってる?」
キョン「!?」
ルルーシュ「シーツー?誰ですかそれは?」
カレン「・・・・ううん、何でもないの。変な事聞いちゃってごめんなさい
(そうよね、ルルーシュはあの時、間違いなく死んだ・・・今更何考えてるのかしら私・・・)」
古泉「ところで、あなたはもしや紅月カレンさんではありませんか?」
カレン「えぇ、そうよ」
古泉「会えて光栄です、握手してもらってもよろしいでしょうか?」
カレン「いいわ」スッ
カレンと古泉が握手を交わす
ハルヒ「流石古泉くんね、気付くのが早いわ!」
ルルーシュ「(カレン・・・・元気そうだな。ん?あそこに倒れてるのはジノか?
なるほど、二人でデートか。普通の生活を歩んでいるようで何よりだ)」
古泉「ところで、何処のお店に入るのかはもう決まっているのでしょうか?」
ハルヒ「麺工房って所に決めたわ!早く行きましょう!」
283:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:02:47.32 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「あっ、その前に!はいこれ!」スッ
カレン「何かしら?」
ハルヒ「この紙に私達SOS団の連絡先が書いてあるわ!何か面白い事、不思議な事があったら
いつでもそこに連絡してちょうだい!SOS団は24時間365日いつでも営業中だから!」
カレン「エスオーエス団?」
ハルヒ「じゃ、連絡待ってるからねー!」ダッダッダ
キョン「おい、引っ張るなハルヒ!!」ダッダッダ
ルルーシュ「またお前達は勝手に!行きますよ朝比奈さん、今度は離れないでくださいね!
長門有希、お前もだ!!」
みくる「は、はい」
長門「・・・・・・・」コクッ
古泉「では我々はこれで失礼します」
ダッダッダ
カレン「エスオーエス団って・・・・・・何?」
ジノ「・・・・・おーいカレン、救急車呼んでくれ・・・」
284:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:03:44.78 ID:
SEopnbmA0
--------式典前夜(ホテル)
キョン「ぐあー、もう一歩も歩けん!!」
古泉「今日は流石に疲れましたね・・・東京版不思議探し、まさかあそこまで
歩き回ることになるとは思いませんでした」
キョン「足が・・・足がいてー・・・」
古泉「無理もありません、今日だけで5万歩近く歩いてますからね」
キョン「・・・一歩一歩を数えてたのか?」
古泉「万歩計ですよ、制服の中に入れておいたんです」
キョン「爺臭い奴だ」
古泉「我々以上にルルーシュさんもかなり疲れてたようですね」
キョン「運動系はあいつの領分じゃないだろうからな
しかしこりゃ確実に明日に響くぞ・・・」
コンコンッ
キョン「ん?先生か?」
古泉「いえ、恐らくルルーシュさんです。先ほど最後の打ち合わせをすると言っていましたから」
キョン「それでクラスが違うはずのお前が俺の部屋にしれっといるわけか」
285:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:05:04.91 ID:
SEopnbmA0
ガチャッ
ルルーシュ「・・・・・」
キョン「・・・その顔、だいぶ疲れてるみたいだな」
ルルーシュ「お前もな」
古泉「明日に関する打ち合わせですよね?長門さんはいるようですが
朝比奈さんは呼ばないのですか?」
ルルーシュ「朝比奈さんは気分が悪くなったらしく、たった今引率の教師と一緒に
近くの病院へ行った」
キョン「なに!?気分が悪くなったって、まさか不思議探しのせいか?」
ルルーシュ「それ以外に何がある。あれだけ歩かされれば、気分だって悪くなるさ
彼女は俺以上に体力がないようだしな」
古泉「参りましたね、明日はいよいよ式典当日だというのに」
ルルーシュ「相当グッタリしていたようだからな、恐らく朝比奈さんは明日戦力外になるだろう」
キョン「どうするんだそれ?」
ルルーシュ「どうするもこうするも、一人でも欠けると事前に立てた計画が水の泡だ
それに朝比奈さんだけでなく、俺やお前も疲労困憊で明日に疲れを引きずりそうな勢いだ
こんな状態ではテロリスト共とはまともに戦えない」
キョン「とは言ってもなぁ・・・・今更止めるわけにもいかないだろ?」
286:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:06:47.27 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「当たり前だ。だからキョン、ギアスを使って今日の朝まで時間を戻せ」
キョン「こ、こんな所で5回の内の1回を使っちまっていいのか?」
ルルーシュ「このままでは明日の作戦は間違いなく失敗するからな
ここで使わずしていつ使うというくらい大事な局面だ」
古泉「しかし時間を戻しただけでは何の意味もありませんよ?」
ルルーシュ「分かってる。時間を戻し、涼宮を説得して不思議探しを
面舵いっぱいで回避する!」
キョン「それを誰がやるんだ?」
ルルーシュ「記憶を引き継げるのは俺とお前だけだ、俺達でやるしかないだろう」
キョン「はぁ~・・・」
古泉「羨ましいですね・・・・僕もそちらの側で行動したいですよ」
キョン「代れるものなら代わってやりたいね」
ルルーシュ「戻す時間はギアスを発動した際に頭の中で念じればいい
今朝ホテルを出発したのが9時だから、今からだとだいたい13時間前だな」
キョン「分かった。・・・初めてだからなんか緊張するな・・・・よしっ!」キュイーーーーン
キョンの左目に赤い鳥のような紋章が浮かび上がった
287:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:08:27.31 ID:
SEopnbmA0
--------
-----
--
-------朝9時(ホテル・ロビー)
ハルヒ「みんな揃ったわね?いいこと、今日こそは何か面白いものを見つけるの!
いいわね?」
キョン「・・・・・・」
みくる「はぁ~い」
古泉「分かりました」
キョン「(・・・・・・凄いな、本当に今日の朝に戻ってる。さっきまでの
足の痛みや身体のダルさもない)」
ハルヒ「キョン・・・・・・・・・キョン!!!」
キョン「うわっ!何だよ!」
ハルヒ「いつまで寝ぼけてるのよ!?ちゃんと私の話聞いてた?」
キョン「あ、あぁ・・・・(このまま何もしないとまた地獄の東京散歩が始まっちまう
何とかしないと・・・・あっ、そういえばルルーシュは!?)」
ルルーシュ「・・・・・・」
キョン「(本当にあいつも記憶を引き継いでるのか?さっきから黙りこくってるが・・・・)」
288:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:10:13.67 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「じゃ、時間がもったいないから早いとこ行きましょう!」
キョン「(ヤバイヤバイ!!何とかしないと・・・)」
ルルーシュ「なぁ涼宮、お前アッシュフォード学園という学校を知ってるか?」
ハルヒ「ん?アッシュフォード学園?明日の式典の開催地でしょ?」
ルルーシュ「あぁ。その学園には面白い秘密が隠されているんだが、それも知ってるか?」
ハルヒ「面白い秘密?知らないわ、何それ?」
ルルーシュ「アッシュフォード学園、それは皇帝ルルーシュと裏切りの騎士枢木スザクが
かつて学びをともにしていた場所なんだ」
ハルヒ「そうなの!?そんな話初めて聞くけど!?」
ルルーシュ「父の知り合いにその辺の情報に明るい人がいてな
学校経営に支障をきたす恐れがあるとかで、一般には公開されていない情報だ」
ハルヒ「皇帝ルルーシュに裏切りの騎士枢木スザク・・・時代を動かした二人が
同じ学校に通っていただなんて・・・・・凄い事じゃないの!」
ルルーシュ「だろ?お前が喜びそうなネタだと思って言ってみたんだ」
キョン「(そこからどう不思議探しを回避させるつもりだ?)」
ハルヒ「面白いわね、そうなってくるとそのアッシュフォード学園にも
何か裏があるのかもしれないわ!実はそこの理事長が悪の枢軸だったりして!?」
292:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:12:47.50 ID:
SEopnbmA0
キョン「どこまで飛躍するんだお前の脳みそは」
ハルヒ「分からないじゃない!」
ルルーシュ「どうだろう?あるかどうかも分からないゲットーの不思議探しよりは
こちらの方が面白そうじゃないか?アッシュフォードは明日俺達が作戦を行う場所だし
前日の下見も兼ねて行ってみるというのはどうだろう?」
キョン「(そうきたか!!ナイスだルルーシュ!!)」
ルルーシュ「(フン、学園内なら歩き回ったところでたかが知れてる
さっきのように病人が出るほど疲れるような事はないだろう)」
ハルヒ「う~~~ん、そうねぇ・・・・」
ルルーシュ「ちなみにルルーシュは皇帝になる前、学園のクラブハウスに住んでいたそうだ」
ハルヒ「クラブハウス?何でそんな所に住んでたの?」
ルルーシュ「さぁな謎だ。ちなみにこれも一般には公開されてない情報らしい」
ハルヒ「クラブハウスって言うくらいだから学園が管理してるはずよね・・・
そこに住んでたって事はやっぱり理事長が怪しいわ!!決めた、不思議探しは止めにして
今日はこれからアッシュフォード学園に行くわよ!!」
ルルーシュ「ふぅ・・・・・」
キョン「御苦労さん」ポンッ
294:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:15:03.61 ID:
SEopnbmA0
------アッシュフォード学園(正門)
ハルヒ「着いたわよー!アッシュフォード学園!」
みくる「わぁ~、綺麗な学校ですねぇ」
古泉「敷地面積もかなり大きそうですね。式典の会場に選ばれてた
意味が分かりました」
キョン「北高とはえらい違いだな・・・・これが公立と私立の差か・・・」
ルルーシュ「やはり正門付近や運動場は式典の準備でごった返してるようだな
所々警察や自衛隊の姿も見える」
キョン「設営に大忙しってか、これじゃ中に入るのは無理そうだな」
ハルヒ「ここの学生だって言えば入れるんじゃないの?」
キョン「思いっきり制服が違うだろう」
作業員「こら、君達ここの学校の生徒じゃないよね?部外者は立ち入り禁止だよ
邪魔だからどっかいったいった!」
キョン「あ・・・すいません」
ハルヒ「何よあのオヤジ、イラつくわね!!せっかくここまで来たのに
中に入りもせずに帰るなんてありえないわ!」
ルルーシュ「作業員が多いのはここだけだろう。恐らく裏のクラブハウスの辺りは
殆ど誰もいないはずだ。後ろに回って中に入ろう」
302:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:30:37.61 ID:
SEopnbmA0
--------クラブハウス周辺
みくる「ふぇぇ!涼宮さーん助けてくださーい!」ガタガタ
ハルヒ「全くしょーがないわねみくるちゃんは!こんな低いフェンスも
乗り越えられないなんて。待ってなさい今行くから!」
キョン「しかしいいのか?フェンス乗り越えて敷地内に入ったりして?
騒ぎになったりしないだろうな?」
古泉「明日は式典当日で警備している警察や自衛隊もピリピリしているでしょうし
バレたらちょっと怒られるだけでは済まないでしょうね」
ルルーシュ「大丈夫さ、何とでも言い訳はできる」
みくる「みなさんお待たせしましたぁ」
ハルヒ「で、何処から探検してみる?」
ルルーシュ「お前は何処を見てみたいんだ?」
ハルヒ「そうねぇ、やっぱりそこのクラブハウスかしら!皇帝ルルーシュが住んでた
場所なんでしょ?何か面白いものが見つかるかもしれないわ!」
キョン「建物の中にまで入るのは流石にまずいんじゃないか?」
ハルヒ「何でよ?」
キョン「だって俺達完全な部外者だぞ?」
303:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:31:07.16 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「チッチッチ!甘いわねぇキョン、バレなきゃいいのよバレなきゃ!」
キョン「悪党の常套句だな・・・」
ルルーシュ「その通り、バレなければ問題ない。幸い鍵も開いているようだし
少し中を見て回るか」
ハルヒ「それでこそSOS団よ!キョン、ちょっとはルルーシュを見習いなさい!」
キョン「はぁ・・・・どうなっても知らんぞ」
------
---
-
----クラブハウス内
みくる「大きな建物ですねぇ」
キョン「これがクラブハウスだってんだから金持ち私立は恐ろしい
北高の本館にしてもいいくらいだ」
古泉「部屋の数もかなり多いですね」
ハルヒ「これだけあると、何処に皇帝ルルーシュが住んでたのか分からないわね
ルルーシュ、そこ辺の事は分からないの?」
ルルーシュ「流石にそこまでは・・・・(あまり知りすぎていると、またおかしな疑いをかけられ
かねん)」
305:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:32:01.86 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「そっ、じゃあ地道に探すしかないわね!」
その後ハルヒ達はクラブハウス内にある部屋のドアを何度も開け閉めし
かつてルルーシュが生活していた場所を必死に探した
ハルヒ「う~ん、ないわねぇ」
キョン「そもそも、皇帝ルルーシュが生活していた部屋があったとしても
6年も経った今その部屋を探し当てるなんて不可能だろ・・・・
生活の名残か何かが残ってりゃ話は別だが」
古泉「表札が立っているわけもないですしね」
キョン「アッシュフォードからしたら、昔ここに皇帝ルルーシュが住んでいたって事実は
黒歴史に近いはずだし、証拠の類は全部綺麗さっぱり消し去ってるだろうよ(ルルーシュすまん)」
ルルーシュ「(別にいい)確かにそうだな、このまま無作為に探し続けても
恐らく見つける事は困難だろう」
ハルヒ「仕方ないわ、じゃあ理事長に直に問いただすしかないわね!!」
キョン「また過激な事を・・・んな事してみろ、本当に警察沙汰になって
全員ブタ箱送りになるぞ?」
ルルーシュ「あまり長居はしない方がいい。涼宮、次で最後にしよう」
306:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:33:21.84 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「このまま手ぶらでなんか帰れないわ!ぜ~ったいに当たりを引いてやる!!
・・・・・・・1階よ、1階だわ!!1階の角部屋!!そこが怪しいわ!!」ダッダッダ
そう言うとハルヒは一人で走り出した
キョン「何だってんだ急にあいつは!」ダッダッダ
みくる「待ってくださ~い!」ダッダッダ
他の四人もその後を追う
ルルーシュ「(1階の・・・・角部屋・・・)」
-------クラブハウス2階
ハルヒ「ここだわ・・・・うん、ここ!ここが一番匂う!」
キョン「何を根拠に言ってるのか知らんが、早く開けてみたらどうだ?」
ルルーシュ「(やっぱりそうだ・・・俺とナナリーが暮らしていた部屋・・・・
願望を現実に反映させる力か・・・恐ろしい奴だ)」
ハルヒ「言われなくてもそうするわ!」ポチッ
309:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:34:06.20 ID:
SEopnbmA0
ウィーーーーン
ルルーシュ「(こ、これは!!?)」
みくる「何だかここだけ他の部屋と少し違いますね。何か生活感があります」
ハルヒ「さっきまでの部屋は殆どがただの部室みたいなものばかりだったのに
ここはまるでマンションみたいな作りになってるわね・・・。台所はあるし
寝室なんかもあるんじゃないかしら?」
古泉「棚に日用雑貨などが沢山入ってますし、今現在誰かが
住んでいるのではないでしょか?」
キョン「お前はどう思うルルーシュ?ルルーシュ?」
ルルーシュ「(あの時・・・あの時のままだ。俺とナナリーが、俺とロロが住んでいた
あの時と何も変わっていない。これはどういう事だ?)」
キョン「(珍しく動揺してるな・・・・そうか、ハルヒの奴本当に当たり引きやがったのか!)」
ルルーシュ「(まさかまたここに来る事があるとはな・・・懐かしい)」
みくる「あのぅ、ここに写真があるんですけど」
ハルヒ「写真?どれどれ」
みくるが見つけた写真はかつての生徒会メンバーが
全員写った集合写真だった
311:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:35:05.23 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「ねぇ、これって皇帝ルルーシュじゃない!?しかもナナリーまでいるわ!
この兄妹一緒に住んでたのね!!あっ、これ枢木スザク!!こっちには紅月カレンもいるわ!
どうなってるのこれ!?何で敵同士のはずの連中がこんなに仲良さそうなの??」
ルルーシュ「(何でこんな写真が今ここに・・・・)」
キョン「おい、しかもこの真ん中にいる人はお天気お姉さんのミレイさんじゃないか!?」
ハルヒ「本当だわ!!どういう事なのこれ?・・・・・ミレイ?ミレイって人確か苗字は
アッシュフォードじゃなかったっけ?」
キョン「そういえばそうだな・・・まさか?」
ハルヒ「そのまさかだわ!ここの学校の理事長の娘、それがミレイ・アッシュフォードよ!
そしてこの写真は彼女が在学中に友達と撮った写真って事でまず間違いないわね!」
キョン「(くそっ!ルルーシュ、お前あのミレイさんと友達だったのか!?
羨ましいぜくそ!今度紹介してくれ!!)」
ルルーシュ「(何だその目はキョン・・・)」
ハルヒ「この写真を見る限り、皇帝ルルーシュとナナリー、枢木スザクと紅月カレンは
一般で語られてるような敵対関係ではなかった可能性が大きいわね!
仲の悪い者同士が一緒のフレームに収まるはずがないし、何しろみんな笑顔だもん!」
古泉「しかし、この写真を撮影した何年後の事かは分かりませんが
彼らが争い始めるのは事実です」
ハルヒ「きっと何か裏があるのよ!皇帝ルルーシュにも、ナナリーにも
枢木スザクや紅月カレンにもね!」
312:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:36:29.55 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「それに見てこの皇帝ルルーシュの顔!!物凄く優しい顔してるわ!
これは独裁者の顔じゃない、やっぱり何かあるわねこの連中は・・・・面白くなってきたわぁ!!」
ルルーシュ「(異様なまでに鋭い奴だ・・・この写真だけでそこまで見抜くとは)」
ハルヒ「秘密を握ってて、尚且つ私達でも接触が可能なのは、ミレイ・アッシュフォードと
昨日たまたま駅で出会った紅月カレン、それと写真に写ってるこの青い髪の人と
眼鏡をかけた人、それとオレンジ色の髪の人ね・・・・・何処から攻めるべきだと思うルルーシュ?」
ルルーシュ「(オレンジ色の髪・・・・シャーリーか・・・)」
ハルヒ「ぬあ~、やっぱり昨日紅月カレンを尾行でもして住所を特定しておくべきだったわ!」
キョン「お前は探偵にでもなるつもりか」
ハルヒ「まぁいいわ、過ぎた事を悔やんでも仕方ない!新しい情報が分かったんだし
ここから少しずつ詰めていけばいつか真実にたどり着けるはずよ!」
ルルーシュ「(たどり着かれては困るんだが・・・)」
ガタッ!!
?「動くなっ!!!!」
キョン「!!?」
ある人物が急に部屋に入ってきハルヒ達に銃を向けた
313:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:36:51.39 ID:OJlDgoUbO
盛り上がってきたな
314:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:37:31.72 ID:
SEopnbmA0
カレン「動くな!!ここで何してる!?・・・・・・って、あなた達昨日の!?」
キョン「あははは・・・ど、どーも」
カレン「ここで何してるの!?あなた達学園の関係者じゃないわよね?
こんな所に勝手に入って、ただで済むと思ってるの?」
キョン「(だから俺はあれほど自重すべきだと言ったんだ)」
ハルヒ「渡に船とはこの事だわ!!また紅月カレンに会えるなんて!!」
カレン「渡に船?何言ってるのあなた?」
古泉「申し訳ありません、実は僕等は今皇帝ルルーシュの秘密を調べてまして」
カレン「ルルーシュの・・・秘密?」
古泉「えぇ、それでかつて彼が通っていた学校、住んでいた場所を見てみようと思って
ここへ来たんです。無断で建物の中に入ってしまった事は弁解の余地もありません
本当に申し訳ありませんでした」
カレン「ちょっと待って!何であなた達知ってるの?ここがルルーシュの通っていた
学校だって」
古泉「噂を辿ってきただけですよ。半信半疑だったのですが、その物言いですと
本当にここが皇帝ルルーシュが通っていた学校のようですね」
カレン「(噂?誰が流したのかしら・・・・)」
315:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:38:30.30 ID:
SEopnbmA0
古泉「先ほどお話した通り怪しい者ではないので、できれば銃を下ろしてもらえると
助かるのですが・・・」
カレン「・・・・まぁいいわ、あなた達悪い人には見えないし。今の話信じてあげる」
古泉「ありがとうございます」
カレン「ただし、勝手にここに入った事への罰は受けてもらうわよ!」
キョン「け、警察に通報ですか!?」
カレン「あなた達修学旅行中なんでしょ?流石にそれは可哀想だから、勘弁してあげる
その代わり」
ミレイ「その代わり罰としてこの部屋を掃除してもらいまーす!」
カレン「か、会長!?どうして来ちゃったんですか!?」
キョン「(お、お天気お姉さんのミレイさん!!!)」
ミレイ「だって何かカレンだけじゃ心配だったんだもん」
カレン「何か怪しい人達がいるから様子見てきてって言ったのは会長ですよ?
私一人じゃ心配ってのは心外です!」
ミレイ「ごめんごめん!でも良かったわ、空き巣とか強盗の類じゃなくて
まさか修学旅行中の学生とはねぇ~」
キョン「あ、あの・・・勝手に入ってすいませんでした」
319:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:39:38.81 ID:
SEopnbmA0
ミレイ「ん?別にいいわよ、若気のいたりって事で許してあげる
ただし、さっきも言ったけどこの部屋の掃除はペナルティーとしてやってもらうわよ!」
キョン「(ミレイさんと一緒にいれるなら喜んで!!)」
ルルーシュ「(カレンに続いて会長まで・・・これも涼宮の力のせいか?)」
ミレイ「それにしてもあなた達さっき面白そうな事話してたわね
皇帝ルルーシュの秘密とかって」
ハルヒ「そうよ!私達はルルーシュの秘密を探ってるの!そこでズバリ聞くけど
あなた達何か隠してるでしょ?皇帝ルルーシュに関する事や、妹ナナリーに関する事で!?」
カレン「(うっ・・・・)」
ミレイ「どうしてそう思うのかしら?」
ハルヒ「皇帝ルルーシュがこの学園に通っていた事も、ここのクラブハウスで生活していた事も
学園に通っていた時敵であるはずの紅月カレンと友達だった事も一般には明かされてない情報だわ
明かされてないってのはそこに何か知られたくない秘密があるからだと思うのよね!」
ミレイ「知られたくない情報って、例えば?」
ハルヒ「当時この学校の生徒の中に旧ゼロがいて、あの戦いは友達同士だった
ゼロとルルーシュによる茶番だったとか!?」
ルルーシュ「(!!?)」
キョン「(脳みそが飛躍しすぎて遂に正解に辿りついちまった。まぁ、正確には
ゼロもルルーシュだったんだが)」
321:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:42:36.90 ID:XnLn/KBq0
大体あってるといえばあってるから困る
326:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:50:05.12 ID:
SEopnbmA0
カレン「(昨日から思ってたけど、何なのこの子・・・)」
ハルヒ「他にもいろいろな可能性があるわ!とにかく皇帝ルルーシュは一般に言われてるような
ただの独裁者ではなかったと思うのよね!」
ミレイ「うーん・・・・・・・・素晴らしい!!」
キョン「え?」
ミレイ「あなた素晴らしいわ。そう、その通り!ルルーシュはただの独裁者なんかんじゃないの」
ルルーシュ「(余計な事は言わなくていいんですよ会長!俺は独裁者のままでいいんだ!)」
ハルヒ「やっぱりそうなのね!お願い、あなたの知っている事全部教えて!」
ミレイ「教えてあげたいのは山々なんだけどね、私が知っているのは
ルルーシュの人間性だけ。だからその事に関してならいくらでも説明してあげるわよ
妹ナナリーとの思い出とかもね!」
ハルヒ「本当!?じゃあお願いするわ!」
ミレイ「た・だ・し!掃除をした後にね!」
ハルヒ「みんな急いで掃除するわよ!!キョンは床を雑巾がけ、古泉くんは掃除機!
みくるちゃんは台所、有希は棚を拭き掃除!ルルーシュはトイレとお風呂!!」
ミレイ「ル、ルルーシュ?」
ルルーシュ「お前は何をするんだお前は!?」
328:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:50:50.80 ID:
SEopnbmA0
ハルヒ「私は全ての作業を指揮する鬼教官よ!」
ルルーシュ「ふざけるな!お前も動け!掃除如きに指揮官などいらん!」
ハルヒ「甘いわねルルーシュ、こういう全体作業には一人指揮する人間を置かないと
いつまで経っても作業が終わらないものなの!」
ルルーシュ「仮にそうだとしても、その場合は適した人物を指揮官に据えるべきだ!」
ハルヒ「同感だわ、だから私がやるのよ!文句ないでしょ?」
ルルーシュ「大有りだ!だいたいお前はいつも」ガヤガヤ
ミレイ「ね、ねぇ君」
キョン「何です?」
ミレイ「あの子の名前、ルルーシュっていうの?」
キョン「え・・・えぇ、そうなんですよ。大変みたいですよ、同じ名前だといろいろと」
ミレイ「ふーん・・・でもなんかあの子、雰囲気が何処となく似てるわね、ルルーシュに」
キョン「えっ?」
カレン「会長もそう思いますか?私も何となくそう思ってたんです」
キョン「(まぁ当人だからな、雰囲気が似てるのは当たり前か)」
329:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:51:49.02 ID:
SEopnbmA0
--------数時間後
ミレイ「すっかり遅くなっちゃったわねぇ。ごめんね、いつまでも喋っちゃって」
ハルヒ「ううん。話をしてってお願いしたのはこっちなんだし、本当貴重な話が
聞けて良かったわ!ありがとう!」
ミレイ「部屋も綺麗に掃除してくれたし、ギブアンドテイクよギブアンドテイク」
カレン「いや会長、部屋の掃除は無断でクラブハウスの中に入ったペナルティーでしょ」
ミレイ「あはは、そうだったっけ?」
キョン「おいハルヒ急ぐぞ!早くホテルに戻らにゃ先生に怒られる!」
ハルヒ「分かってるわよ!じゃあ、またね!今日は本当にありがとう!
みんなダッシュで帰るわよぉ!!!」ダッダッダ
カレン「元気な子ねぇ・・・ていうか足はや。周りの子達大変そう」
ミレイ「あれ?みんな行っちゃったけど、君は行かなくていいの?」
ルルーシュ「最後に一つだけ質問してもいいですか?」
ミレイ「ん?なに?」
ルルーシュ「皇帝ルルーシュが住んでいたあの部屋、確かさっき当時のままにしてあると
言っていましたよね?」
ミレイ「そうよ、それがなに?」
332:
>>330猿規制です:2012/07/24(火) 23:53:04.88 ID:
SEopnbmA0
ルルーシュ「何でそんな事をしてるんですか?最早必要の無い事でしょ?
誰も戻ってこないあの部屋を、何故いつまでも当時のままにしているんです?」
ミレイ「そうねぇ・・・ルルーシュは6年前に死んじゃって
ナナリーは今やブリタニアの代表。二人とも二度とここへは戻ってこない
そんな事は100も承知なんだけど、何だか残しておいてあげたいのよ。あの部屋は」
ルルーシュ「何故?」
ミレイ「大切な思い出なんだもん。私達にとっても、そしてきっとナナリーにとってもね」
ルルーシュ「・・・・・・・・・・・」
ミレイ「これが質問の答え!不満は?」
ルルーシュ「いえ・・・ありがとうございました。では」ダッダッダ
ルルーシュがその場を去った
カレン「あの子、何であんな質問したのかしら?」
ミレイ「さぁ。それにしても、変わった子達だったわねぇ」
カレン「・・・・・・・・」
ルルーシュ「(明日、絶対にここを戦場にはさせない!!会長が守り続けていてくれた
俺達の思い出は、絶対に壊させたりしない!!)」
335:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:53:58.50 ID:
SEopnbmA0
-------ホテル(ロビー)
古泉「ギアスを使用した?」
キョン「あぁ、勿論ルルーシュの指示でだがな」
古泉「いつ使用してどの時間まで巻き戻したのか、詳しく教えていただけますか?」
キョン「今日の夜に使って今日の朝に戻ったんだ・・・って、我ながら意味不明だな」
古泉「つまり、我々は今日という日を二度過ごしたという事ですね?」
キョン「そうだ。一度目は当初の予定通り新宿ゲットーで不思議探しをしたんだが
あまりの過酷さ故朝比奈さんが病院送りになるは、俺とルルーシュが筋肉痛になるはで
とても明日の作戦を計画通りに進める状態じゃなくなってな」
古泉「それで時間を戻したのですか。なるほど、朝にルルーシュさんが
不思議探しを回避しようとしていたのはそういった経緯があっての事だったのですね」
キョン「お陰で万全の状態で明日を迎えられそうだ」
古泉「しかし羨ましいですねぇ」
キョン「何がだ?」
古泉「記憶を引き継げない僕は、あなたやルルーシュさんのように前後の変化を
楽しむ事が出来ませんからね。いや、本当に羨ましいですよ」
キョン「毎度毎度おかしな事を羨ましがる奴だ・・・」
337:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:55:29.94 ID:
SEopnbmA0
-------翌日早朝(ルルーシュの部屋)
ルルーシュ「全員揃ったな?それじゃ作戦の最終確認をしておく
まずはキョンと朝比奈さん。前にも言ったがとにかく二人はずっと涼宮の傍にいて
あいつを守ってくれ」
キョン「俺が守ってもらわにゃならん事になるかもしれんが・・・まぁ頑張ってみるさ」
みくる「が、頑張りますぅ」
ルルーシュ「長門有希はこの後C.Cと共に移動、ナイトメアで出撃してもらう
細かい指示は状況に応じてその都度俺が出す」
長門「・・・・分かった」
ルルーシュ「古泉は事が始まったと同時に涼宮達と別れ
Aポイントまで移動しランスロットに搭乗しろ
その後旧ゼロに機体を渡し、その後お前は仮面を被り旧ゼロを演じる」
古泉「上手く演じれるか分かりませんが、最善を尽くします」
ルルーシュ「ランスロットの操縦の方は大丈夫だな?」
古泉「ただ運ぶ程度でしたらなんとか。ただ、道中テロリストのナイトメアに
攻撃されないか、そこが大いに不安なのですが」
ルルーシュ「安心しろ、決めてあるルートは戦場とは無縁な場所を選んである
恐らく連中は疎開の外、品川方面から攻めてくるはずだ。問題ない」
古泉「それを聞いて安心しました、正直戦闘になった場合対処できる自信がありませんからね」
338:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:56:06.22 ID:6b8TIJq50
それでも統合思念体なら…統合思念体ならなんとかしてくれる…
339:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:57:49.00 ID:
SEopnbmA0
キョン「ナナリーはどうするんだ?ハルヒは自分が助ける気満々だが
正直あいつの計画通りに物事が進むとは思えん」
ルルーシュ「ナナリーの件は心配ない、既に手を打ってある
キョンと朝比奈さんの最優先事項は涼宮を守る事だ
危険だと思ったらナナリーの事は諦めて力ずくでも涼宮を安全圏へと運べ」
キョン「あいつを力ずくで?」
ルルーシュ「それから全員これを耳につけといてくれ」
ルルーシュは鞄からイヤホンのようなものを取り出してテーブルに置いた
古泉「無線機か何かですか?」
ルルーシュ「あぁ。これがあれば常に互いの状況を理解できるし、俺も指示が出しやすい
何か問題があった場合はすぐに俺に連絡を入れてくれ」
キョン「了解」
ルルーシュ「ただし涼宮の近くにいるキョンと朝比奈さんは基本聞き手に徹してくれ
無線であれこれ喋っている所をあいつに見られたら面倒だからな」
みくる「分かりました」
ルルーシュ「それからキョン、万が一作戦が失敗した場合は俺が指示を出すが
明らかにこれは駄目だと思った時は自分の判断でギアスを使用してもらって構わない」
341:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:58:53.74 ID:
SEopnbmA0
キョン「分かった」
ルルーシュ「例の軍事基地襲撃事件を見る限り、新ゼロは勝つ為には
手段を選ばない者だ。各自油断せずに行動してくれ」
古泉「分かりました」
キョン「はぁ・・・やるしかないよな」
みくる「が、頑張りましょう!」
長門「・・・・」
ルルーシュ「じゃあそろそろ行こう、下で涼宮が待っているだろうからな
長門有希はここから別行動だ、ホテルの裏でC.Cが車で待っている
直ちに向かってくれ」
長門「了解」
キョン「長門、お前にこんな事言っても仕方ないだろうが、無理はするなよ」
長門「・・・・」コクッ
343:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/24(火) 23:59:55.60 ID:
SEopnbmA0
-------ホテル・ロビー
ハルヒ「有希が風邪!?」
ルルーシュ「あぁ、昨日の夜から具合が悪かったそうだ。さっき先生と病院に行った」
ハルヒ「大丈夫かしら・・・・」
ルルーシュ「一人欠けてしまったが、どうする?計画は中止するか?」
ハルヒ「中止なんかしないわ!有希がいないのは残念だけど、ここで止めるわけにはいかないの!
私達だけでナナリーを助け出しましょ!」
ルルーシュ「(そう言うと思った)」
キョン「ならとっとと行こうぜ、早くしないと会場に入れなくなるぞ?」
ハルヒ「そうね、急ぎましょう!」
------
---
-
-----東京湾
ジェレミア「ようやく来たか、遅いぞ!」
C.C「予定より少し遅れただけだろ、いちいち怒るな」
345:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:00:28.36 ID:
NjH3EsXu0
ジェレミア「あらゆる作戦行動において時間厳守は基本だ」
C.C「まだ作戦は始まっていないぞ早漏くん」
ジェレミア「なっ・・・なんという下品な言葉を!やはりお前は陛下の恋人には相応しくない!」
C.C「相応しいか相応しくないかを決める権利などお前にはない」
ジェレミア「お、おのれ魔女が・・・・」
アーニャ「二人とも、作戦前に喧嘩は駄目」
C.C「悪いのはジェレミアだ、私ではない」
ジェレミア「貴様・・・」
アーニャ「ジェレミア、C.C達が来たんだからあなたは次の行動に移らないと」
C.C「そうだそうだ、時間厳守なんだろ?早く会場に行って除洗してこい」
ジャレミア「フン、分かっている!!!」
ジェレミアは式典会場へと向かった
C.C「さて、うるさいのがいなくなった事だし、長門有希。お前のナイトメアを見せてやろう」
長門「・・・・」
アーニャ「・・・・」ジーッ
346:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:01:41.37 ID:
NjH3EsXu0
C.C「ん?何を見ているんだアーニャ?」
長門「・・・・」
アーニャ「この子、無口キャラ?」
C.C「キャラかどうかは知らんが、無口なのは確かなようだな
ベラベラといらん事ばかり喋る奴よりは、私はこっちの方が好きだぞ」
アーニャ「私アーニャ、よろしく」
長門「・・・・よろしく」
アーニャ「あっ、やっと喋った!」
C.C「何をしている、さっさと格納庫へ行くぞ!」
アーニャ「うん。私たちについて来て、案内する」
長門「・・・・・」コクッ
-------
---
-
-------アッシュフォード学園(式典会場)
347:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:04:19.38 ID:
NjH3EsXu0
ガヤ ガヤ ガヤ
ガヤ ガヤ
古泉「何でしょうかねこれは・・・凄い数です」
キョン「5、6万人くらいいるんじゃないかこれ?いくらなんでもこんなにいたんじゃ
トラブルが起きた場合かなりの死傷者が出るぞ・・・」
ルルーシュ「当初の予定ではこんなに多くの人を入場させるはずではなかった
恐らく超合衆国の馬鹿共が途中で設けていた上限を撤廃したのだろう」
キョン「何でんな事したんだ?テロリストが攻撃を仕掛けてくるって分かってるのに!」
ハルヒ「どうせテレビ的には来場者が多い方が盛り上がるとか思ってるのよ!
全く信じられない連中だわ!」
キョン「そんなテレビマン的発想を、政治家の連中が持ち合わせてるとは思えんが・・・」
古泉「しかし、これだけ多くの人を入場させているからこそ、我々も中に入れたわけですし」
ルルーシュ「確かにそうだな、予定通り入場制限をかけられていたら
俺達は今頃会場の外だ」
ハルヒ「あんた達が起きてくるのが遅いのが悪いのよ全く!」
キョン「悪かったよ。ていうか今何時だ?」
古泉「12時半、式典開始まで後30分です」
350:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:06:58.67 ID:
NjH3EsXu0
------テロリスト側航空母艦(ハートネット)
新ゼロ「現場の状況は?」
カノン「以前変化はないようです」
新ゼロ「妙だな・・・・12時30分を過ぎたと同時に殺し合いが始まるはずなのだが・・・
カノン、今何時だ?」
カノン「12時45分です」
新ゼロ「・・・・・・15分以上経っても動かないか。しかしこれはどういう事だ?
俺は間違いなくギアスをかけた、なのに何故動かん?」
カノン「何者かが解除したという可能性は?」
新ゼロ「解除?・・・・・・・・なるほど、ギアスを解除する事のできる能力か
確かにそんなものがあったとしても何ら不思議ではないな」
カノン「しかしその場合・・・」
新ゼロ「あぁ、敵側は俺がギアス能力者であるという事を認知しているようだ
この間の軍事基地襲撃の件からバレた可能性が高いな」
カノン「いかがなさいますか?」
新ゼロ「勿論作戦は継続する。この機を逃して次はないからな
事前にトラブルを作り出すことは失敗に終わったが・・・なーに、ならば次の策を講じるまでだ」
カノン「突撃部隊ですか?」
353:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:07:59.65 ID:
NjH3EsXu0
新ゼロ「あぁ、今すぐ出撃させろ」
カノン「ナイトメアに爆弾を積み、敵軍に取り付かせて爆破
パイロットはギアスをかけられ操り人形と化したテロリスト。かなり非人道的ですね」
新ゼロ「気に入らないか?」
カノン「いえ、勝つ為に最善ではなく最良をつくす。私はあなたのそういう所に惹かれたのですから
そのような事は一切思いません」
新ゼロ「フン、しかし本当にいいのか?このまま俺の下で働くという事は
お前がかつて仕えたシュナイゼルも殺す事になるんだぞ?」
カノン「今の殿下はかつてのゼロであるルルーシュによってギアスをかけられた
ただの人形です。私は1秒でも早く殿下をそのような状態から開放してあげたい・・・」
新ゼロ「その為なら殺すも止む無しか?」
カノン「はい」
新ゼロ「フハハハ、まぁいいだろう。お前は優秀だからな、これからもよろしく頼む」
カノン「こちらこそ。・・・・・・・ところでゼロ」
新ゼロ「何だ?」
カノン「あなたは一体何者なんです?」
新ゼロ「フン、瑣末な事を気にするな。それよりも我々も動く、準備しろ」
356:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:09:02.42 ID:
NjH3EsXu0
会場では5万人近い人々が椅子に座り式典の開始を待っている。
一般参加者より高い位置に軍や各国の政府関係者が椅子を並べて座っており
中央には大きな慰霊碑が置かれている
ガヤ ガヤ ガヤ
キョン「古泉、今何時だ?」
古泉「もうすぐ13時です。いよいよですね」
ハルヒ「いいみんな、猛ダッシュでナナリーを助けに行くのよ!!」
キョン「ていうか来てるのかナナリー首相は?ここからじゃ関係者は豆粒程度にしか見えん!」
ハルヒ「いるわよ、慰霊碑の横の席!中華連邦の天子と何か話してるわ!」
ルルーシュ「よくこれだけ離れた場所からそんな事まで確認できるな・・・」
ハルヒ「私視力2.0だし!」
キョン「いや、2.0でもこれは普通見えん」
古泉「13時です」
その瞬間会場全体に大きな爆撃音が鳴り響いた
358:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:13:20.74 ID:
NjH3EsXu0
ドゴーーン!! ズドーーン!!
ザワ ザワ ザワ
「何今の音?」 「爆発?」 「まさかテロ!?」
ザワ ザワ ザワ
関係者「み、みなさん落ち着いてください!何でもありません、今の音は花火です!」
ハルヒ「花火?何言ってんのあいつ!?終戦記念の式典で花火なんて
打ち上げるはずないじゃない!?」
ルルーシュ「そうか、何でこんなに多くの人間を入場させたのかと不思議に思っていたが
なるほど、どうやら連中は犠牲者を増やしたいようだ」
キョン「犠牲者を?どういう事だ?」
ルルーシュ「この間の放送で超合衆国と黒の騎士団の不正、怠慢を暴露した新ゼロは
今現在多くの人々の支持を集めている。この状態では黒の騎士団はテロリストに対して
報復攻撃ができない。支持を受けているテロリストを攻撃しようものなら
たちまち正義と悪の立場は逆転し、彼らは民衆の敵になってしまうからな」
キョン「だから何だって言うんだ?」
360:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:14:34.04 ID:
NjH3EsXu0
ルルーシュ「だがどうだろう、新ゼロによるテロに、何の罪も無い人々が大勢巻き込まれたとしたら・・・
そうなったら民意はガラリと変化するだろう。新ゼロは誰の目にも明らかな悪となり
それと戦う黒の騎士団は正義となる。そうなれば堂々と報復でもなんでも好きなだけできる」
古泉「つまり、彼らがこの式典にこれだけ多くの人々を入場させたのは・・・」
ルルーシュ「あぁ、十中八九犠牲者を多くする為だろう。犠牲者が多ければ多いほど
人々の反新ゼロ感情は大きくなるだろうからな」
キョン「さっきの音を花火だなんだと誤魔化したのも、みんなをここに留まらせておく為の嘘か!」
ハルヒ「腐ってるわね・・・許せないわ!!どっちがテロリストだか分かったもんじゃないわ!」
ルルーシュ「同感だ。しかし、まさか民意を得る為とはいえここまでするとはな・・・」
ハルヒ「私達でなんとかするしかないわね!このままじゃこの会場にいる殆どの人が
テロに巻き込まれちゃうわ!」
キョン「何とかするって、どうするつもりだ?」
ハルヒ「とにかく叫ぶしかないわ!!『今のはテロリストの攻撃よー!』とか、『みんな逃げてー!』って!」
キョン「戯言だとスルーされるんじゃないか?」
ルルーシュ「いや、かなり有効だ。平静を装っているが、さっきの爆発音でみんなかなり動揺している
これなら少し背中を押してやるだけでみな回避行動をとるだろう」
ハルヒ「決まりね!みんないいわね?力いっぱい叫ぶのよ!?」
キョン「ええい、やるしかないか!」
次→
ハルヒ「皇帝ルルーシュに会いたいわ!!」【後編】
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