ハルヒ「皇帝ルルーシュに会いたいわ!!」【後編】

2012-07-29 (日) 19:17  涼宮ハルヒのSS コードギアス   9コメント  
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364:風呂さ行ってきます:2012/07/25(水) 00:19:21.42 ID:NjH3EsXu0

その頃東京湾ではテロリストの部隊とコーネリアの指揮する部隊が
交戦状態に入っていた


テロリストA「落ちろ赤いの!!」

テロリストのナイトメアが紅蓮に対しハドロン砲を撃つ
しかしカレンは操縦桿を素早く動かしこれを回避

カレン「そんな攻撃当たらないわ!」

テロリストA「くそ、何でこの距離から撃って当たらねーんだ!!」

紅蓮がテロリストのナイトメアの後方に回り込む

カレン「後ろ、がら空きなんだけど?」

テロリストA「は、早すぎる!?」

紅蓮は敵ナイトメアの両腕部、両脚部を即座に切断
相手を無力化しては次の相手へと向かい、それを繰り返していた

ジノ「相変わらず早いなぁ、カレンの機体は」

藤堂「よそ見している暇はないぞジノ君!相手の数を見ろ!」

ジノ「へ?・・・うわー、凄い数。一機ずつじゃ日が暮れるね
面倒だから一気に減らすか!」



394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:51:53.50 ID:NjH3EsXu0

ジノはハドロンブラスターを放出し敵部隊を一気に撃ち落とした!

ドカーーン!!

テロリスト「うわああああ!!」


カレン「ちょっとアンタ、そんな技があるなら最初からやりなさいよ!
一機ずつ倒してた私が馬鹿みたいじゃない!」

ジノ「凄いだろこれ?四連動式ハドロンブラスター!新型トリスタンの目玉さ
まぁエナジー消費が滅茶苦茶多いのが欠点だけど」

玉城「エナジーの心配なんていらねーって!もう今ので全部撃ち落しちまったんだしよw
これで俺達の大勝利だwww」

カレン「あんたよく落とされなかったわね・・・」

藤堂「油断するな、この程度で終わるとは思えない」

玉城「おっ?噂をすればだwwまーた団体さんのお出ましだww」

カレン「あの機体・・・旧型のサザーランド?」

ジノ「本当だ、旧型のサザーランドにフロートユニットをつけただけじゃないか
あんなんで俺達と戦おうってのか連中は?」

藤堂「いや・・・何かおかしい」

大量のサザーランド部隊がカレン達目掛け一直線に飛んでくる



395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:52:46.84 ID:NjH3EsXu0

司令官「今度は我々の番だ!全機遅れをとるなよ!」

自衛隊のナイトメア部隊がカレン達の前に出て敵部隊を迎え撃つ


藤堂「おい待て、正面から当たるのは危険だ!!!」

司令官「問題ありません、このような旧式、我々で十分!!」

自衛隊のナイトメアが敵部隊に向かってライフルの一斉射撃を行う
しかし弾に当たらなかったナイトメアが自衛隊のナイトメアに抱きつき相次いで自爆した

自衛官A「な、何だこいつ!?は、離れろ!!」

ドカーーン!!  ドカーーン!!  ドカーーン!!

藤堂「なっ!?」

ジノ「自爆かよ、こりゃまずい!みんな逃げろ!取り付かれたら終わりだ!」

カレン「くそっ」

藤堂「一定の距離を保ちつつ、遠距離攻撃で少しずつ数を減らしていくしかない!
近づきすぎると爆発に巻き込まれるぞ!」


その間にも自衛隊のナイトメア部隊はどんどん落とされていった

ドカーーン!!  ドカーーン!!  ドカーーン!!



397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:53:47.39 ID:NjH3EsXu0

-------式典会場

ハルヒ「テロよー!!テロリスト!!これは花火の音なんかじゃないわ!!」

キョン「みんな逃げろ!!テロの標的はここだ!!巻き込まれるぞ!」

古泉「みなさん今すぐ会場の外に逃げてください!間もなくここは戦場になります!」

みくる「みなさーん、逃げてくださ~~い!」


「やっぱりそうか!に、逃げるぞ」  「みんな逃げるわよ、お母さんに着いてきなさい!」
「早く逃げろー!殺されるぞ!」   「おい押すな!!」   「さっさと行けよお前!!」


  ワー   ワー   ワー   ワー  


ハルヒ達の言葉によって一般来場者の殆どが会場の外へと向かい走り出し
会場はパニック状態へと陥った


関係者「み、みなさん落ち着いて!席に御戻りください!」

キョン「この期に及んでまだ言ってるのかあいつ?」

ルルーシュ「こうなってしまった以上式典は中止せざるを得ない、すぐに諦めるさ」

ハルヒ「この混乱状態・・・まさに思い描いていた通りだわ!今ならナナリーの所へ行っても
何ら不自然ではないわね!」



398:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:55:33.17 ID:NjH3EsXu0

キョン「いや、今向かっていったら俺達がテロリストだと勘違いされるんじゃないか?」

ハルヒ「問答無用よ!ぐずぐずしてたらテロリストが来ちゃうし、今のうちにナナリーを
安全圏まで運ぶわよ!みんなついてらっしゃい!!」

キョン「お、おい待てハルヒ!!」

ハルヒ「突撃ー!!」ダッダッダ


ハルヒは会場の外へ逃げようとする人々を掻き分けながら
ナナリーのいる壇上目掛けて猛スピードで走り出した


ルルーシュ「キョン、朝比奈さん!」

キョン「あぁ、分かってるよ!あいつの事は任せとけ。行きましょう朝比奈さん!」

みくる「は、はい」


キョンとみくるがハルヒの後を追い走り出す


古泉「さて、では僕も動きますか」

ルルーシュ「頼むぞ、必ずスザクにランスロットを渡してくれ!」

古泉「えぇ、任してください」



401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 00:58:42.82 ID:NjH3EsXu0

ピーッ

ルルーシュ『C.C、応答しろ!』

C.C『何だ?』

ルルーシュ『そちらの状況は?』

C.C『今アーニャ達と東京湾に向かっている。あと5分程度でつくだろう』

ルルーシュ『よし、予定通りだな。奴等は戦力を分散させずに一点に攻撃を集中させるはずだ
つまり、東京湾からの部隊させ食い止めればこちらの被害は0で終わる
一機たりとも先へ進ませるな!』

C.C『言われなくてもそのつもりだ。で、そっちは今どうなってる?』

ルルーシュ『今さっき涼宮達がナナリーのもとへ走り出したところだ
俺はこれから蜃気楼に乗り込み一般人の避難誘導をする!そちらは任せたぞ』

C.C『了解だ』

ルルーシュ『何かあったら連絡を入れろ。無理はするなよ!』

C.C『あぁ、分かってる』

ピッ

ルルーシュ「よし、行くか」



403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:00:04.25 ID:NjH3EsXu0

ワー   キャー   ワー   キャー


関係者A「ちっ、これではもう式典どころではないな・・・」

関係者B「テロリスト共は何をやっているんだ!?さっさとここへ来い!」

ナナリー「あ、あなた達は何を言っているんですか!?」

関係者B「い、いや・・・今のは」

ナナリー「みなさん急な事で混乱しています!私達で非難誘導をしましょう!」

関係者A「避難誘導?我々がですか?」

ナナリー「そうです!」

関係者B「冗談でしょ、そんな事は警備してる連中に任せとけばいいんです!
我々には式典を遂行するという重大な役割が」

ナナリー「もうそんな事を言っている場合ではありません!式典は中止です
だから私達で出来る事を」

関係者A「ええい、うるさい!!ブリタニアの分際で我々に意見するな!!!」

ナナリー「国は関係ありません、今は一人の人間として」

関係者A「黙れ!!!この虐殺皇女が!!」

ナナリー「!!」



407:後80レス近くあります・・・3時までに投下できるかどうか:2012/07/25(水) 01:03:14.44 ID:NjH3EsXu0

関係者A「へ、何人殺したか知らないが、この世界で歴史上フレイヤを放ったのは
あんたと裏切りの騎士枢木スザクだけだったな?そんな人間がどの面下げて
ここに座ってやがんだ?あぁ!?」

ナナリー「わ、私は・・・」

関係者B「おい止めろ!!今支持が出た、プランBに以降だ!」

ナナリー「プランB・・・何ですかいったいそれは?」

関係者A「あはははいいねぇ!!面白くなってきた!」

ナナリー「な、何を笑っているんですか?」

関係者A「我々はこれからこの会場を爆破します!」

ナナリー「何を言ってるんですか!?そんな事をしたら」

関係者A「そんな事したらいっぱい死んじゃいますよね、何の罪も無い一般人が
でもね、それでいいんですよ。この状況で会場が爆発すれば
誰もがテロリストの仕業と思うでしょう、そうなれば世論は超合衆国支持に傾き
テロリスト共を徹底的に叩く事ができる」

ナナリー「まさか、そんな事の為に・・・」

関係者A「そんな事?大事な事でしょう。民衆の支持無くして政治はできません
ちなみに、あなたはここで死んでいただきます」カチャッ


関係者Aがナナリーに銃を向ける



412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:05:14.06 ID:NjH3EsXu0

ナナリー「それもプランBという作戦の中に入っているんですか?」

関係者A「勿論です。国家の代表がテロに巻き込まれて死亡。
そうなれば民衆は更に強く反テロリストへの感情を強める事になる
必要な事なんです、世界平和の為に死んでくださいナナリー首相」

ナナリー「・・・・・・」

関係者A「いつもあんたを助けてくれるゼロも、今回ばかりは助けてはくれませんよ?
爆発音と同時に様子を見てくるとか言って外に出ちゃいましたからね
まぁ、プランBが発令された以上、彼ももう用無しなんですが
今頃私の部下が始末してるはずです」

ナナリー「ゼロは・・・スザクさんはあなた達になんて負けません!」

関係者A「は?スザク?枢木スザクの事か?わけ分からんな・・・
もう楽にしてやるよ!!」カチャッ

ナナリー「(お兄様!!)」

ハルヒ「ちょーーーーと待ったぁぁぁ!!!!」


ハルヒのとび蹴りが関係者Aの顔面に炸裂する


ドサッ

関係者A「ぐはっ!!」



418:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:07:28.23 ID:NjH3EsXu0

関係者B「お、おい大丈夫か!?」

ハルヒ「あんた達今何しようとしてた!?撃とうとしてたでしょ!?
考えられないわ!なに考えてんのよ!!」

関係者A「うっ・・・・うぅ」

ナナリー「あ、あなたは?」

ハルヒ「私?私は涼宮ハルヒ!あなたを助けに来たのよ!」

ナナリー「わ、私を?」

ハルヒ「そっ、私達SOS団が来たからにはもう大丈夫よ!」

ナナリー「エ、エスオーエスダン?」

キョン「お、おいハルヒ!!ハァハァ」

ハルヒ「遅いわよキョン!!何してたの・・・・・ってあれ?古泉くん達は?」

キョン「逸れちまったよ、お前が一人でぶっ飛ばすもんだから」

みくる「ま、待ってくださ~~い!ゼェゼェ」

ハルヒ「みくるちゃんですらちゃんと着いてきるっていうのに、全く何やってるのかしら!
ルルーシュはともかく、古泉くんって運動神経良かったわよね?」

ナナリー「(ルルーシュ・・・?)」



420:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:09:12.73 ID:NjH3EsXu0

キョン「んな事言ってる場合か!さっさと逃げるぞ!!」

みくる「えぇ!?ま、また走るんですかぁ!?」

キョン「朝比奈さんよく見てください、あの連中銃を持ってます!
早いとこ逃げないと危険なんです!」

みくる「ひぇ、ひぇぇぇぇ!」

ハルヒ「じゃあとっとと逃げるわよ!!ナナリー、振り落とされないようによ~~く掴まってなさいよ!」

ナナリ「は、はい」

関係者B「待て!!逃がすか、お前ら全員まとめてあの世へ送ってやる!!」

関係者Bが銃をハルヒ達に向ける

キョン「まずい!!ハルヒ逃げろ!!」

関係者B「死ね!!」


ドンッ!!    ドンッ!!


引き金を引く瞬間、関係者Bの額にクナイのようなものが突き刺さった
体勢を崩した彼から放たれた弾丸は上空へと消える

ドサッ



425:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:12:02.53 ID:NjH3EsXu0

キョン「なっ・・・・・」

すると何処からともなく一人の女性が現れハルヒ達にこう告げた

咲世子「ここは私がおさえます、みなさんは早くナナリー様を安全な所へ!」

ハルヒ「あなた誰よ?今のあなたがやったの!?」

咲世子「そうです。早くナナリー様を安全な所へ!」

ナナリー「咲世子さん!!!」

ハルヒ「へ?知り合いなの?」

ナナリー「お久しぶりです咲世子さん!今まで何処にいらっしゃったんですか!?」

咲世子「再会を懐かしむのは後にしましょう、とにかく今は」

咲世子がキョンへアイコンタクトを送る

キョン「(そうか、この人はルルーシュの協力者か!)」

ナナリー「私達だけで逃げるなんて、咲世子さんも一緒に!」

咲世子「それはできません、私には私の役割がございますので・・・さあ、早く!!」

キョン「よし、行くぞハルヒ!さっきみたいにぶっ飛ばせ!!」

ハルヒ「そうね、ここはお言葉に甘えましょう。行くわよみんな!」



426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:13:06.28 ID:NjH3EsXu0

ナナリー「咲世子さん!!」

咲世子「ナナリー様、どうか御無事で」

ハルヒ「フルスロットルよー!!!」ダッダッダ


ハルヒは猛スピードで走り出し、キョンとみくるはその後を追った


関係者A「おのれ・・・貴様ただで済むと思うなよ!!お前が今殺したのは超合衆国の幹部だ!
貴様は勿論親兄弟、まとめてあの世に」

ドスッ


咲世子のクナイが関係者Aの額に突き刺さった


ドサッ


咲世子「ナナリー様を愚弄した罪、そのあの世とやらで償ってください」

関係者C「何だあいつは・・・誰でもいい、早くあの女を殺せ!!!」

号令と共に無数の警官隊が咲世子へ銃を向ける

咲世子「・・・少々数が多いですが、まぁいいでしょう。篠崎流の恐ろしさ
その身に味あわせてあげましょう」



433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:15:19.95 ID:NjH3EsXu0

その頃東京湾では依然テロリストの自爆部隊との交戦が続いていた
何とか取り付こうというテロリストのナイトメアを交わしながら遠距離で攻撃という
面倒な作業が、戦闘時間を大きく長引かせていた


玉城「う、うわっ!!しまった!!」

ジノ「おい、あの人捕まっちまったぞ!?」

藤堂「早く脱出レバーを引け!!」

玉城「か、神様ぁぁぁ!!」

バシュー

ドカーーン!!


脱出が一歩早く玉城は命を繋いだ


カレン「ったく、危なっかしいわねあいつは!」

ジノ「でも、あの人じゃなくてもこれはちょっと厳しいな・・・キリがない」

ピーッ、ピーッ、ピーッ

ジノ「はぁ?やばい、エナジーが・・・」

カレン「調子に乗ってあんなの使うからよ馬鹿!!」



434:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:17:00.83 ID:NjH3EsXu0

ジノ「あははは・・・・まいったな」

ブウンッ

エナジーが切れ降下するトリスタンに自爆部隊のナイトメアが取り付く


カレン「何やってんのよ早く脱出を!!」

ジノ「駄目だ、くそっ、連中が取り付いたせいで動かない!」

カレン「そ、そんな・・・ジノ!!!!」


機体が自爆しようとしたその時、大量のハーケンがトリスタンに取り付く
サザーランドを弾き飛ばした

ドカーーン!!

ジノ「ぐあっ!」

爆風を受けトリスタンは大きく飛ばされ、また降下を始めたが
モルドレッドがそれを受け止める

ガシッ

ジノ「た、助かった・・・・のか?」

カレン「なに、あの機体?」



436:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:18:29.40 ID:NjH3EsXu0

カレン達の視線の先にはジークフリードにモルドレッド、ヴィンセント
そして見慣れない金色のナイトメアが存在していた


藤堂「ジノ君を助けたのはあの金色の機体だな。それにしても何ださっきの攻撃は?
あんなに大量のハーケンを一度に・・・それもあの状況で敵のナイトメアだけにヒットさせた・・・」

カレン「味方・・・・ですよね?」

藤堂「ジノ君を助けてくれたんだ、恐らくそうだろう。それに他の二つの機体には
君も見覚えがあるだろう?」

カレン「えぇ・・・(ジェレミアとナイト・オブ・シックス)」

ジノ「この機体・・・・アーニャ、アーニャなのか!?」

アーニャ「・・・・・違う」

ジノ「やっぱりアーニャだ!!助かったよ、ていうか今まで何処で何してたんだ?」

C.C「そんな話をしてる場合ではないだろう、まずはこの連中を何とかしてからだ」

カレン「そ、その声・・・・・まさかC.C!!?」

C.C「久しぶりだなカレン、だいぶ手こずっているようだから私達が力を貸してやる」

カレン「ちょっとアンタ、今まで何処でなにして」

ジェレミア「話は後だ、敵を殲滅するぞ!」



438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:23:16.95 ID:NjH3EsXu0

ジノ「その声・・・・やはりジェレミア卿か。じゃああの金色の機体には誰が乗ってるんだ?
さっきの攻撃見る限り、相当な腕前のようだけど・・・」

藤堂「何故彼らがここへ来たのかは知らんが、これ程頼もしい戦力もない
紅月くん、ここは彼らの力を借りよう!」

カレン「わ、分かりました!」


モルドレッドが新しいエナジーフィラーをトリスタンにとりつけた

ブゥーンッ


ジノ「用意がいいなアーニャ、まさかこの事態を想定してたのか?」

アーニャ「無駄話禁止」

ジノ「何だよ、冷たいな」

カレン「C.C、この戦いが終わっても逃げないでよね。アンタには聞きたい事が
山ほどあるんだから!」

C.C「おぉ怖い怖い」

ジェレミア「行くぞ!!!」


ジェレミアの号令と共に各ナイトメアは自爆部隊に向け一斉射撃を行った



443:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:26:18.67 ID:NjH3EsXu0

------式典会場の外

軍人「ぐはっ・・・・・」ドサッ


会場の外、人気のない所に黒いマントと黒い仮面を被った男が立っていた
その周りには武装した多くの軍人が地を這うようにくたばっている


ゼロ「ハァ、ハァ・・・・何故このような事を・・・・・誰の指示だ!?」

軍人「くそ・・・・化物め、まさかゼロがここまで強いとは・・・くっ」

ゼロ「答えろ!!誰の指示だ!?」

軍人「へ、アンタの時代はもう終わりだ・・・これからは俺達が・・・・」ガクッ


そう言うとその軍人は絶命した


ゼロ「間違いない、この人達は黒の騎士団の暗殺部隊だ・・・何でこんな事を
いや、考えるのは後だ!このままだと恐らくナナリーが危ない!早く助けにいかないと!」

?「何処へ行く気ですかゼロ様?」

ゼロ「!?お前は誰だ?こいつらの仲間か?」

隊長「この部隊を率いてる者です。あれまぁ、全員殺しちまったんですか・・・凄いねこりゃ」



444:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:27:26.11 ID:NjH3EsXu0

ゼロ「誰の指示で動いている?」

隊長「さぁね、それは答えられません。ただ、あなたには確実にここで死んでいただかないと
私が困るんですよ」

ゼロ「私に一対一で勝てるとでも?死にたくなかったらそこをどけ」

隊長「愛しのナナリー首相をお助けに参るのですか?」

ゼロ「なに?」

隊長「あなたはいつもそうですよね、何故かかつて敵だったはずのブリタニアのナナリーに付き添い
常にサポートしている。あれは何故です?」

ゼロ「答える義理はない。何度も同じ事を言わせるな、そこをどけ!」

隊長「気に入らないねぇ、絶対に自分が勝てるもんだと思ってやがる
俺は戦場で生まれ戦場で育ち、物心ついた時から殺しをしてる、あんたとは環境が違う
そいつらを倒したくらいで調子に乗るなよ?」

ゼロ「・・・・・」

隊長「じっくりあの世に送ってやる。あのゼロを殺せるなんて、こんな喜びはねぇ!興奮するぜ!!」

ゼロ「クズが・・・・」

ゼロは猛ダッシュで隊長に迫る

隊長「へ、馬鹿が!!」



445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:28:13.25 ID:NjH3EsXu0

隊長は持っていたライフルをゼロに向け乱射

隊長「死ねぇぇぇ!!!」ドドドドドドドドドッ


しかしゼロは走りながらこれを全弾回避
隊長に向けいつもの回転蹴りを放つも紙一重で交わされる


隊長「あっぶねー!!ヘヘ、なんて野郎だ!!ライフルの弾を交わしやがった!!
ククク、こりゃ想像以上の上玉だ!!殺し甲斐がある!!」

ゼロ「・・・・最後のチャンスだ、そこをどけ。そうすれば見逃してやる」

隊長「うるせー!!死にやがれ!!」ドドドドドドドッ


再びゼロに向けライフルを乱射
ゼロは弾を避けながら持っていた小型ナイフを投げ
銃口に命中させ、ライフルは暴発し粉々に破裂した

ボンッ!!

隊長「ぐあっ!!」

その瞬間ゼロは再び回転蹴りを繰り出し隊長は地に伏せた

ドサッ

ゼロ「終わりだ」



446:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:28:46.50 ID:uJoGb5lU0

安定のウザク



447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:29:04.70 ID:NjH3EsXu0

隊長「ク、クソがっ・・・・・・」

ゼロ「誰の指示で俺を襲撃した?答えれば命だけは助けてやる」


ゼロは倒れた隊長をマウントポジションで押さえ込み
顔に銃を突きつけている


隊長「ヘ、ヘヘヘ・・・くたばりやがれ!」

ドンッ!!


ゼロ「・・・・・・・早くナナリーの所へ行かなければ・・・・ん?何だあれは?」


その時上空から一機のナイトメアがゼロの前に降り立った


ゼロ「これは・・・・・・まさかランスロット!?」

コクピットハッチが開きある人物が姿を現し答える


古泉「その通りです。あなたの専用機、ランスロットですよ。いや~、探すのにかなり
苦労しました。しかし、何とか見つけられてよかった」

ゼロ「君は・・・・いったい何者だ?」



453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:31:49.68 ID:NjH3EsXu0

古泉「超能力者です」

ゼロ「・・・・・冗談に付き合っている暇はないのだが?」

古泉「冗談ではないんですけどね・・・・まぁいいでしょう、今はそんな事よりも
やらねばならない事がありますし」

ゼロ「もう一度聞く、君は何者だ?何故ランスロットを動かしている?」

古泉「頼まれたからですよ、ルルーシュさんにね」

ゼロ「なに!!?ルルーシュ!?」

古泉「えぇ、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。僕は彼の協力者です」

ゼロ「そうか、ルルーシュの・・・ではある程度の事情は大体聞いているんだろうな」

古泉「はい、あなたが枢木スザクだという事も知っています。だからこうしてここに
ランスロットを持ってきたんです。ルルーシュさんは今回の事件を事前に察知し
あなたやナナリー首相を守る為密かに動いていたんです」

ゼロ「では彼もここに来ているのか?」

古泉「えぇ。あなたはこれからランスロットに乗って東京湾の部隊に合流してください
その間は僕がその仮面を被りゼロを演じます」

ゼロ「君がゼロを?しかし、私は・・・ゼロは今命を狙われている。危険だ」

古泉「そのようですね・・・正直あなたが外だけでなく中からも命を狙われるという事態は
想定していませんでした。しかし、だからといって計画を変更するわけにもいきません」



454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:33:12.66 ID:NjH3EsXu0

ゼロ「しかしそれでは君が・・・」

古泉「人目の多い所に出れば恐らく大丈夫でしょう。それに、仮に襲撃を受けたとしても
こちらにも一応護衛をしてくれる者が数名いますからたぶん大丈夫です」

ゼロ「護衛?」

古泉「えぇ、僕の所属している機関という組織の戦闘部隊です。プロの方々には劣るでしょうが
それでもいないよりはだいぶマシでしょう」

ゼロ「機関?」

古泉「詳しい事はまた機会がありましたらその時に説明します。それより急ぎましょう
ルルーシュさんの計算では、あなたとランスロットが加わらないとあちらの戦いは
かなり厳しいものになるとの事でしたので」

ゼロ「分かった」


スザクはゼロの仮面、衣装を脱ぎ古泉が用意していたパイロットスーツに着替え
古泉はスザクが脱いだ仮面、衣装を身に着けた


スザク「ふーっ・・・・・・・・久しぶりだな、外で顔を出したのは・・・」

古泉「これまで一度も外さなかったのですか?」

スザク「外ではね。屋内でも寝る時や入浴する時くらいしか仮面は外さなかった」

古泉「それは大変でしたね」



455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:33:57.64 ID:NjH3EsXu0

スザク「何が一番大変って、常に小難しい言葉づかいをしていなくちゃいけないって所だよ
口調なんかは出来るだけ前のゼロ、ルルーシュに似せないといけないからね」

古泉「なるほど」

スザク「それにしても、また枢木スザクとしてランスロットに乗る日が来るなんて・・・」

古泉「このランスロットはあなたが最後に乗っていたアルビオンよりも数世代進んだ機体です
簡単な教本は中に入っていますが、操縦できそうでしょうか?」

スザク「あぁ、何とかやってみるよ」

古泉「頼もしいですね。元ラウンズの方に先ほどの質問は愚問でしたか」

スザク「そういえば、まだ君の名前を聞いていなかったね」

古泉「古泉一樹です。よろしくお願いします」

スザク「古泉くんか、僕が戻るまでゼロのフリよろしく頼むよ」

古泉「はい」

スザク「じゃあいってくる!」



スザクはランスロットに乗り込み、東京湾へ向け飛び立った



456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:35:16.70 ID:pMt0S1+jO

なんだかんだでスザクは味方につくとこれほど頼もしい奴はいない

問題はすぐに裏切るところだが



458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:36:07.00 ID:NjH3EsXu0

-------アッシュフォード学園クラブハウス内

キョン「ハァ、ハァ、ハァ」

みくる「ふぇ~~、もう走れない~」

ハルヒ「みんなよく頑張ったわね!ここまでくればもう大丈夫よ!」

キョン「何処が大丈夫なんだ?会場から殆ど離れてないじゃないか!」

ハルヒ「灯台下暗しよ灯台下暗し!さっきの連中やテロリストも、まさかこんな所に
ナナリーがいるだなんて思わないでしょ!」

ナナリー「あ、あのぉ・・・・助けてくださってありがとうございます」

ハルヒ「いいのよお礼なんて、当然の事をしたまでだから!」

ナナリー「本当にありがとうございます!ところで、みなさんの御名前をお聞きしたいんですが」

ハルヒ「そういえば自己紹介がまだだったわね!私は涼宮ハルヒよ、よろしくね!」

キョン「俺は」

ハルヒ「こいつはキョンよ!」

キョン「何でお前が俺の紹介をするんだ!しかも本名の前にあだ名を教えてどうする!」

ハルヒ「いいじゃない別に、キョンの方が呼びやすいんだし!」

キョン「いや、そういう問題じゃないだろ・・・」



459:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:37:23.78 ID:NjH3EsXu0

ハルヒ「そんでもってそこでへばってるのが朝比奈みくるちゃん!
全員SOS団のメンバーで、私が団長よ!」

ナナリー「先ほども言っていましたけど、そのエスオーエスダンというのは
一体なんなんでしょうか?」

キョン「(当然の疑問だな)」

ハルヒ「世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒの団!略して、SOS団よ!!」

ナナリー「・・・・・は、はぁ」

キョン「(鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている・・・誰でもそりゃそうなるわな)」

ナナリー「あの、ところでみなさんは何故私を助けてくれたんですか?
誰かに頼まれたのでしょうか?」

ハルヒ「違うわよ!SOS団が独自に考えて行動したの!もしテロが起きた場合
他にブリタニアの関係者が一人もないあなたが一番危ないだろうと思ってね!
だから一目散に保護したのよ!」

ナナリー「そうだったんですか・・・あの、本当にありがとうございます!」

ハルヒ「だからいいのよお礼なんて、SOS団は正義味方なんだから
困った人を助けるのは当然の事なの!」

ナナリー「あの、ところで他の方は?先ほどの会話を聞く限りだと
他にも何人か団員の方がいらっしゃるようですけど」

ハルヒ「そうだわ、完全に忘れてた!有希達大丈夫かしら・・・」



463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:41:11.43 ID:NjH3EsXu0

キョン「ルルーシュや古泉も一緒だろうし、大丈夫だろ」

ナナリー「ルルーシュ・・・・」

キョン「あっ・・・・ルルーシュって言っても、あなたの御兄さんの事じゃありませんよ!
全くの別人です、別人」

ハルヒ「いちいちそんな事言わなくたって、ナナリーだって分かってるわよ!ねぇ?」

ナナリー「え?あっ、はい・・・」

みくる「あのぉ、それでいつまでここにいるんですか?」

ハルヒ「う~ん、そうねぇ・・・まだ外はかなり騒がしいし、暫くはここにいた方がいいわね」

みくる「で、でもいつテロリストが攻撃してくるか分からないですよ?」

ハルヒ「そういえば最初の爆発音から随分経つのに全然来ないわねテロリスト
日本の警察と自衛隊って結構優秀なのね」

キョン「(長門達が食い止めてくれてるお陰だな。それがなけりゃ今頃ここは火の海だったかもしれん・・・)」

ハルヒ「ま、ここにいれば取り敢えずは安全よ。テロリストが来たら別のところに移動すればいいわ
疲れたでしょナナリー?またいつ動く事になるか分からないから、今の内に休んでなさい」

ナナリー「ありがとうございます」

キョン「(そういえば古泉は無事枢木スザクにランスロットを渡せたのだろうか・・・)」



464:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:42:46.80 ID:NjH3EsXu0

--------ランスロット(コクピット内)

ピーッ ピーッ


スザク『僕だ』

ルルーシュ『久しぶりだな、スザク』

スザク『ルルーシュ・・・・古泉という人から聞いたよ、わざわざすまない』

ルルーシュ『構わん、それより後どのくらいでつきそうだ?』

スザク『もう目の前まで来てるよ、すぐに参戦できる』

ルルーシュ『そうか。会場とその周辺の避難誘導は無事終わった
万が一連中が会場へ攻撃してきても、死傷者はでないだろう』

スザク『そうか、それは良かった』

ルルーシュ『だが、あそこは・・・アッシュフォード学園は俺達の思い出の詰まった場所だ
出来る事なら戦場にはしたくない、そこで食い止めてくれ』

スザク『分かった!』

ルルーシュ『・・・・フッ、またお前とこうやって話せる時が来るとはな』

スザク『僕も意外だよ、でも・・・・話せて良かった』

ルルーシュ『俺もだ。ではこれから詳しい事を説明する』



465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:45:07.44 ID:NjH3EsXu0

--------東京湾

ジノ「そこ、密集しすぎだぞ?食らえ、四連動式ハドロン重砲!!」

ドカーン   ドッカーン  ドカーン


カレン「あんたはまたエナジーの無駄づかいを!」

ジノ「大丈夫だって、もうあっちの戦力も数える程だし。連中が全滅するのは時間の問題さ
アーニャ達の援護のお陰だな」


ジェレミア「落ちろ!!」

ドカーン

アーニャ「・・・遅い」

ドカーン

長門「・・・・」


ドカーン   ドカーン


ジェレミア、アーニャ、長門の三人が次々と敵ナイトメアを落としていき
ジノの言うとおり敵の自爆部隊は残り数機程度にまで減っていた



466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:46:58.97 ID:NjH3EsXu0

カレン「凄いわね・・・」

ジノ「今更驚くような事でもないだろ?元ラウンズにあのオレンジだぞ?」

カレン「その二人じゃないわよ、あの金色の機体!」

ジノ「あぁ・・・確かにさっきから良い動きしてるよな、撃墜数もたぶん一番多いだろ」

カレン「誰が乗ってるのかしら・・・」

C.C「気になるか?」

カレン「うわっ!急に何よC.C!勝手にこっちの通信に割り込んでこないでちょうだい!」

C.C「ん?あぁ、彼氏との会話中だったか。それはすまなかったな、謝るよ」

カレン「だ、誰が彼氏よ誰が!!!」

C.C「フフ、変わらんな。からかい甲斐のある奴だ」

カレン「ていうかあんたどこにいるのよ!?さっきまで一緒に戦ってたのに!!」

C.C「私の技量では連中の突進を回避しつつ攻撃などという器用な真似は出来ないようなのでな
危ないから今は下のコンテナの陰に身を隠しているところだ」

カレン「・・・アンタ、いったい何しに来たのよ」

C.C「だが私の変わりにあの金色のが大活躍してるんだ、何の問題もないだろ?」

カレン「で、あのナイトメアのパイロットは誰なの?私達の知っている人?」



468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:48:32.44 ID:NjH3EsXu0

C.C「いや、知らないだろうな。あの機体に乗っているのは長門有希という女だ」

カレン「ながとゆき?って、日本人なの!?」

C.C「いや、宇宙人だそうだ」

カレン「それ、からかってるつもりかしら?」

C.C「からかってるつもりなどないぞ?私は本当の事を」

ジェレミア「おい、無駄話は戦いが終わってからにしろ!!」

C.C「・・・・だそうだ、気をつけてな」

ピッ

カレン「あっ、ちょっと待ちなさいよC.C!!」

ジノ「ハハ、面白い人だなカレン!宇宙人はいくらなんでもないだろ」

カレン「あいつ、どうせまたからかってるんだわ!!」


そんな無駄話をしている最中もジノとカレンは敵の攻撃を交わし
遠距離攻撃で敵ナイトメアを撃墜していった



ジノ「よーっし、最後の一機!!!」



476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 01:59:00.88 ID:NjH3EsXu0

ジノが最後の一機に対してハーケンを放とうそしたその時
別方向から攻撃が飛んできてその一機に命中した

ドカーン


ジノ「うわっ・・・・なんだよ誰だ?最後は俺が決めようとしたのにって・・・あれ?あれは・・・」

カレン「ラ、ランスロット!?」

藤堂「何故あの機体がここに・・・・まさかパイロットは・・・」


スザク「これはどういう事だ?何でモルドレッドやジークフリードの他に紅蓮やトリスタンまで・・・
ルルーシュ、ルルーシュ、応答してくれ!」

ピーッ

ルルーシュ『どうした?』

スザク『それが、ちょっと聞いていたような状況と違うんだけど・・・』

ルルーシュ『なに?敵の数が予想よりも多かったか?』

スザク『いや、そうじゃないんだ。敵はもう全滅してる』

ルルーシュ『何を言っているんだ、あいつらと自衛隊の戦力だけでそんな事ができるはずがないだろ』

スザク『それが紅蓮にトリスタン、それとたぶん藤堂さんらしき人が乗ってるとみられるナイトメアが
あるんだけど・・・』



480:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:00:43.78 ID:NjH3EsXu0

ルルーシュ『紅蓮にトリスタンだと?』

スザク『古泉という人からは、戦力的には僕が加わってようやくなんとかなるレベルだと
聞いていたけど・・・この様子だと必要なかったかもしれない』

ルルーシュ『・・・・・なるほど、恐らくカレン達も今回の件に関して独自に動いていたのだろう
だからこそ警護の面で手薄なナイトメアの部分を補うために自ら出撃しているという事か
これは嬉しい誤算だ、戦力は俺が当時見積もっていた2倍にも3倍にも膨れ上がっているというわけか』

スザク『で、僕はこれからどうすればいい?』

ルルーシュ『そこから南に行ったところの上空に敵の航空母艦が浮いてる
恐らく新ゼロもその中だろう、詳しい位置情報を送るから行って撃墜してこい』

スザク『分かった!』

ルルーシュ『ジェレミアと長門有希にも同様の支持を出しておく、協力して叩いてくれ
長門有希が乗っているのは金色の機体だ』

スザク『例の宇宙人か・・・』

ルルーシュ『あぁ、話しかけてもまともな答えは帰ってこないぞ』

スザク『まず僕等の言葉を理解できるのかい?宇宙人なんだろう?』

ルルーシュ『理解はしているんだろうがリアクションが殆どない
まぁ、挨拶だけしておけばいいだろう』

スザク『はは、分かったよ』



482:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:01:40.46 ID:NjH3EsXu0

ジノ「誰が乗ってるんだ?あのランスロット・・・」

カレン「(まさかスザクが・・・?)」


ピーッ ピーッ

ルルーシュ『俺だ、聞こえるか!』

ジェレミア『陛下!えぇ、聞こえます』

アーニャ『聞こえてる』

長門『・・・聞こえる』

C.C『聞こえるぞ』


--------アッシュフォード学園(クラブハウス)

みくる「き、聞こえてますぅ~!」

キョン「!!?」

ハルヒ「ん?みくるちゃんどうしたの?何が聞こえるの?」

みくる「へ?い、いや・・・そのぉ」

キョン「み、耳鳴りですか朝比奈さん?」



483:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:02:53.75 ID:NjH3EsXu0

みくる「へ?あっ・・・そ、そうなんです!さっきから耳鳴りがしてて」

ハルヒ「耳鳴り?さっきの爆発音が原因かしら?大丈夫?」

みくる「だ、だ、だ、大丈夫ですぅ!」

キョン「(ふぅ・・・朝比奈さん、お願いですから向こうの問いかけには答えないでください・・・)」

みくる「(キョンくんありがとう)」



----------東京湾

ルルーシュ『お前達はスザクと共にテロリストの母艦を沈めて来い
可能ならば新ゼロの身柄を確保しろ!』

ジェレミア『イエス・ユア・マジェスティ!』

アーニャ『了解・・・・スザクとの共闘、久しぶり』

長門『分かった』


ランスロットがその場から離れ、ジークフリードやモルドレッドもその後を追った


カレン「ちょ、ちょっとあいつら何処に行くのよ!?」

ジノ「急に来たと思ったら急にいなくなったな・・・」



485:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:04:13.71 ID:NjH3EsXu0

カレン「後を追うわよ!」

ジノ「な、何で!?」

カレン「何でって、あいつらが誰の指示で動いているかとか気にならないの?」

ジノ「そりゃ気にはなるけどさ、残念ながらトリスタンはもうエナジーが・・・」

カレン「だから言ったのよ、あんな技使うから・・・・いいわ、一人で行くから!
下で待ってなさい!」


カレンもスザク達の後を追ってその場を去った



ルルーシュ『フ・・・・フハハハハ、フハハハハハ!!』

C.C『何だ急に笑い出して、気持ちの悪い男だな』

ルルーシュ『これを笑わずにいられるか、まさかこうもあっさり新ゼロを追い詰めれるとはな
どうやら俺は彼を過大に評価しすぎていたようだ。所詮ギアスが無ければただの凡庸な人間だったか
ジェレミアのギアスキャンセラーがこちらにある時点で勝負は決していたようだな』

C.C『カレン達が動いていた事がかなりプラスに働いたな』

ルルーシュ『あぁ、新ゼロが用意していた自爆部隊をこの早さで殲滅できたのは
カレン達が参戦していてくれたお陰だ。予定ではもう少し時間がかかると思っていたからな
実に運がいい、どうやら神は俺達の味方のようだ』



487:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:06:27.57 ID:NjH3EsXu0

C.C『その神ってのは涼宮ハルヒの事なんだろ?』

ルルーシュ『この際あいつが神でもいいさ、こちらに有利に事が運ぶのならな
ところでC.C、お前の機体の信号だけさっきから一ミリも動いてないのだが・・・
俺はスザクと一緒に母艦を落とせと命じたはずだぞ?』

C.C『私がいなくても問題はないだろう、元ラウンズが二人に、オレンジ
それに宇宙人の四人組だぞ?』

ルルーシュ『・・・・ん、まぁ別にそれでもいいが』

C.C『では私は暫く休んでいる、後は頼んだぞ』

ピッ

ルルーシュ「全く・・・・まぁいい、直に戦いは終わる。キョンのギアスも必要なかったな
新ゼロ、お前はゼロを名乗るにはあまりにも無能だ。お前にその仮面は相応しくない!
俺が今から剥ぎ取ってくれる!」




-----------テロリスト側

オペレーター「敵とみられるナイトメアが5機、ハートネットに向かっています
も、物凄い速さです」

カノン「どうやって場所をつきとめたんだ・・・・」

新ゼロ「誰が指揮をしているのか知らんが大したものだ、このままでは我々の完敗だな」



490:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:09:38.36 ID:NjH3EsXu0

新ゼロ「攻撃の場所、時間、方法、全てあちらの指揮官の手の内か
まさかこれ程に有能なパイロットとナイトメアを用意していたとはな・・・」

カノン「いかがなさいますか?」

新ゼロ「予定通りでいいだろう、その五機がハートネットの半径500m内に入ったと同時に
艦を放棄、フレイヤを使って自爆する」

カノン「フフ、容赦ないですね。それで我々はどうします?」

新ゼロ「もう少しここで待機だ。私の読み筋が正しければ、直にあの男がやってくるだろうからな」


-------
---
--


------合衆国ブリタニアナイトメア空輸機

シュナイゼル「ゼロ、御無事でしたか!!ん?そちらの女性は?」

旧ゼロ「私をここまで護衛してくれた森という人だ。それより、超合衆国の艦は今何処を飛んでる?」

シュナイゼル「シェバトは今府中市上空にあります」

旧ゼロ「なるほど、テロの巻き添えを恐れて自分たちは早々に安全圏へと避難か・・・」

シュナイゼル「我々も向かいますか?」



492:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:12:30.52 ID:NjH3EsXu0

旧ゼロ「あぁ。超合衆国の中に私を暗殺しようと企んでいるものがいる
恐らくそいつはもう既にゼロは死んだと思い込んでいる事だろうから
行って驚かせてやろう」

シュナイゼル「ゼロ様の御命を?なんという・・・。しかし、ナナリー様はいかがなさいますか?
未だ連絡すらつかない状況ですが?」

旧ゼロ「ナナリーの事は心配ない、既に安全を確認済みだ
我々はこれからシェバトに向かう」

シュナイゼル「了解しました!」

旧ゼロ「(枢木さんの為にも、こちらの問題は解決しておいてあげましょう)」


-----
---
-

------アッシュフォード学園

ハルヒ「だいぶ静かになってきたわね!」

みくる「結局テロリストは来ませんでしたね」

ハルヒ「張り合いのない連中ね、私のオーラを感じ取って逃げたのかしら?」

キョン「あぁそれはありえるな、全身から湧き出る奇人変人オーラ
人間版虫コナーズみたいなもんだなお前は」



494:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:16:07.77 ID:NjH3EsXu0

ハルヒ「ぶっとばすわよ!!」

ナナリー「フフフ、みなさんは仲が良いんですね!」

キョン「これが仲良しに見えますか?」

ナナリー「えぇ、とっても」

ハルヒ「ナナリーにもいるんでしょ、仲の良いお友達!」

ナナリー「・・・・そうですね、はい」

ハルヒ「それってさ、ひょっとしてこの人達の事じゃない?」


ハルヒはポケットから昨日ルルーシュの部屋で見た写真を取り出した


ナナリー「これは・・・・何故涼宮さんがこれを?」

ハルヒ「お天気お姉さんのミレイ・アッシュフォードに貰ったのよ!」

ナナリー「そうですか、ミレイさんに・・・」

ハルヒ「これがお兄さんのルルーシュよね!こうやって見るとなかなか良い男ねぇ・・・
学生時代はかなりもててたでしょ?」

ナナリー「はい!お兄様は学園の女性の憧れの的でした!」

ハルヒ「ねぇ、もし良かったらルルーシュの事いろいろ教えてくれないかしら!?」



496:猿避け感謝です!:2012/07/25(水) 02:17:32.68 ID:NjH3EsXu0

ナナリー「嬉しいです。私にお兄様の事を聞いてくる人なんて、最近は誰もいませんでしたから」

ハルヒ「ナナリーはお兄さんの事が大好きなのね!」

ナナリー「はい、今でも大好きです!」

キョン「(あいつが聞いたら卒倒するだろうな・・・今の台詞は)」


-------
---
-


------超合衆国航空母艦シェバト

シュナイゼル「ゼロ様、やはり御一人では危険です。私を同席させてください」

旧ゼロ「心配ない、中には他の国の関係者も大勢いる。それに私の暗殺を企てていたのは
恐らく一部の人間だけだ。この場でどうこうしようという事はまずないだろう」

シュナイゼル「分かりました。では私はここで待機しています
万が一何かありましたらお呼びください」

旧ゼロ「あぁ。森、お前もここで待機していろ」

森「分かりましたゼロ様」

旧ゼロ「では行ってくる」



497:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:19:10.27 ID:NjH3EsXu0

ウィーーーーン


艦内ブリッジに入った旧ゼロ(古泉)は即座に異変に気付いた


旧ゼロ「誰もいない?」


すると後方からある人物が声をかける


?「やはり来ましたねゼロ、彼の言うとおりでした」

旧ゼロ「誰だお前は?他の者達はどうした?何故君一人しかいない?」

?「いいえ、私一人ではないわ」


その者の後ろから黒い仮面に黒いマント
古泉と全く同じ姿をした人物が姿を現した


旧ゼロ「なっ・・・・・・・・お前はまさか!?」

新ゼロ「始めまして、ゼロ!」

旧ゼロ「そんな馬鹿な・・・・何故お前がここに・・・お前は東京湾にいるはず」

新ゼロ「やはりあちらの指揮官はお前だったか。ゼロ、いや・・・・偽ゼロ」



506:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:30:15.65 ID:NjH3EsXu0

古泉はマントの中でゆっくりと右手を動かし無線機のスイッチを入れた  ピピッ


   ルルーシュ『ん?どうした古泉?何かトラブルか?』

旧ゼロ「・・・・・・」

   ルルーシュ『おい、応答しろ古泉!!何があった!!』

   C.C『SOSのサインかもしれんぞ!言葉を発せない状況にあるのかもしれん』


新ゼロ「やはりあちらの指揮官はお前だったか。ゼロ、いや・・・・偽ゼロ!!」


   ルルーシュ『この声・・・・・まさか!!?』


カノン「枢木スザク、あなたの正体は分かっている。早くその仮面を外しなさい
この世にゼロは二人もいらない。本物のゼロは彼だ」

新ゼロ「いいや、俺が言った偽ゼロとはそういう意味ではない
今ゼロの仮面を被っているのは枢木スザクではなく別の人間だ」

カノン「別の人間?」

新ゼロ「考えても見ろ、枢木スザクにここまで策を巡らす事は不可能だ
恐らく途中で入れ替わったのだろう、枢木本人は今頃ランスロットに乗って東京湾の上だ」

旧ゼロ「なるほど、全てお見通しというわけか・・・」



507:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:30:58.87 ID:NjH3EsXu0

新ゼロ「あぁ、だからその仮面をとれ。君の正体には多少興味がある」


古泉は仮面を外した


カノン「子供!?」

新ゼロ「高校生か大学生くらいか?若いのに大したものだな
君は実に優秀だったよ。だが、優秀だからこそ読み易い
まずは名前でも聞いておこうか」


   ルルーシュ『何故だ・・・・何故奴がそんな所にいる!!』


古泉「古泉一樹と申します、お察しの通り高校生です
しかし参りましたね、まさかあなたがここで待ち構えているとは・・・」

新ゼロ「当初の予定ではずっとハートネットで作戦の指揮をとる予定だったのだが
直前にギアスが発動しないというイレギュラーが発生したのでな
相手側にギアスを無力化することの出来る者がいて、尚且つ私がギアス能力者だという事を知っている
これはかなりの脅威だった、だからこそリスクを恐れず動いたのだ。ハートネットを棄ててな」

古泉「ギアスキャンセラーの事までご存知でしたか」

新ゼロ「ギアスキャンセラーというのか?半信半疑ではあったがな
しかし時間になっても発動するはずのギアスが発動しないのであれば、そういった可能性を疑うしかない
この情報が無ければハートネットからここへ移動する事もなかっただろう
今頃お前の仕向けたナイトメア部隊に蜂の巣にされてたかもしれんな」



508:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:33:53.41 ID:NjH3EsXu0

    ルルーシュ『馬鹿な・・・・読んでいたというのか!?俺の策を!!
            かけたはずのギアスが発動しないという、たったそれだけの情報で!!』

    C.C『見事に出し抜かれたわけか・・・なかなかやるな』



新ゼロ「ここにいれば必ず君が現れると思っていたよ。まさかここまで思い通りに行くとはな
ギアスを使い人払いをしてまで待っていた甲斐があったというものだ」

古泉「となると、今ハートネットの中にいるのは」

新ゼロ「あぁ、ギアスの奴隷と化した者達だけだ。お前がよこしたナイトメア部隊が
半径500m以内に入ったらフレイヤを使って自爆する手はずになっている」

古泉「なっ・・・・」


    ルルーシュ『何だと!!?』


新ゼロ「残念だったな古泉一樹、お前の負けだ」

古泉「どうやらそのようですね・・・しかし、あなたは一つだけ間違っています」

新ゼロ「なに?」

古泉「あなたがこれまで戦っていたこちら側の指揮官は僕ではなく
別の人間です」



511:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:36:28.22 ID:NjH3EsXu0

新ゼロ「別の人間だと?」

古泉「はい」

新ゼロ「フン、そのようなハッタリは今更何の意味もなさない!
古泉一樹、お前にはここで死んでもらう」カチャッ


新ゼロが古泉に銃を向ける


古泉「嘘ではないんですがね・・・まぁいいでしょう、直に分かります」

新ゼロ「まだ言うか!!ここでお前を殺し、ハートネットを爆破させた後に
式典会場にフレイヤを打ち込む、これで今回の作戦は完遂される
超合衆国の要人は既に俺の奴隷、残すは弱体化した黒の騎士団のみ!
フハハハハハハハ、見えてきたぞ!本当の優しい世界が!」

古泉「フレイヤを打ち込む?待ってください、ハートネットを爆破したらフレイヤを
打ち込むのは不可能では?」

新ゼロ「ところが不可能ではない。何故ならこの艦にも積んであるからな、フレイヤは」

古泉「どういう事です?」

新ゼロ「超合衆国の連中は我が身守る為なら何だって作り、何だって持ち込むという事だ
よほど小心者なのだろうな、4つも5つも積んであったぞ
だから私がありがたく有効活用させていただく」

    ルルーシュ『フレイヤで東京を・・・・まずい、このままではナナリーや涼宮達が!!』



512:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:37:14.06 ID:NjH3EsXu0

キョン「・・・・・・・・・・ッ!!?(フレイヤだと!!)」

みくる「キョ、キョンく~ん」

ナナリー「それでお兄様は私の為にサンタクロースの格好をしてくれて」

ハルヒ「ふーん、話を聞けば聞くほど良いお兄さんね!」

キョン「お、おいハルヒ!!」

ハルヒ「ん?何?」

キョン「今すぐここを離れるぞ!!」

ハルヒ「はぁ?何で?」

キョン「理由を説明してる暇はない、とにかく少しでも遠くへ逃げないと!!」

みくる「そ、そうです!早く逃げましょう!」

ハルヒ「みくるちゃんまで急にどうしたの?外よりここの方がどう考えたって安全じゃない!」

キョン「ここにミサイルが飛んでくるんだ!!だから早いとこ逃げないとみんな死んじまう!」

ハルヒ「あんたの妄想に付き合ってる暇は無いの!私はナナリーの話を聞かないといけないんだから!」

キョン「くっ・・・・(どうやってこいつを動かせばいいんだ・・・)」

みくる「キョンくんこのままじゃ!!」



516:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:38:00.97 ID:NjH3EsXu0

ルルーシュ『おいキョン、話は聞いたな!!?今すぐナナリー達を連れてそこを離れろ!!
聞こえてるのか!!おいキョン、応答しろ!!』

C.C『落ち着け!あいつの近くには涼宮ハルヒやナナリーがいるんだ
こちらの問いかけには応答できないだろ!心配しなくても音声は届いてる』

ルルーシュ『そ、そうだな・・・』

C.C『それよりもハートネットに向かった枢木達に指示を出すべきだ!
このままだと全滅するぞ?』

ルルーシュ『スザク、さっきの通信は聞いたな!?今すぐ引き返せ!
おいスザク!!ジェレミア、アーニャ、応答しろ!!』

C.C『何故応答がない?』

ルルーシュ『分からん・・・クソ、どうなってるんだ!!』


   古泉『ジャミング?』

   新ゼロ『あぁ、ハートネットから放出されている。半径3kmに入った時点で
        通信機器の類は全て誤作動を起こす。今更攻撃に向かった連中を
        戻そうとした所で無駄と言うわけだ。まぁ、お前がここにいる時点で
        そのような指示すら出せる状況ではないだろうが』


ルルーシュ『ジャミングだと!?おのれ新ゼロ!!』

C.C『チェックメイト・・・・・・・のようだな』



517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:40:20.80 ID:NjH3EsXu0

---------ハートネット周辺

スザク『ようやく見えてきた。あれが敵の母艦か・・・あそこに新ゼロが』

ジェレミア『枢木スザク、君が先攻するのか?』

スザク『そうさせていただくと嬉しいのですが・・・』

ジェレミア『フッ、まぁいいだろう。我々は援護に回る。アーニャもそれでいいな?』

アーニャ『別にいいけど・・・・紅蓮はどうするの?』

ジェレミア『紅蓮?・・・・・な、何故あの機体まで着いてきたんだ!?』

アーニャ『ずっと後ろにいたしずっと通信入れてるよ。全部拒否してるけど』


カレン『なーーんでこっちの通信拒否してんのよあいつらぁぁぁ!!!』イライラ


ジェレミア『仕方ない、今更戻れと言っても聞かないだろうしな
それに彼女は戦力になる、このままこちらの戦いに参加してもらおう』

スザク『了解しました。では、行きます!!』


    新ゼロ『終わりだ』ピッ



523:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:42:22.68 ID:NjH3EsXu0

新ゼロがボタンを押した瞬間ハートネット内にあるフレイヤが起爆
巨大なピンク色のエネルギー球体が発生し、スザク達を飲み込もうとしていた


ズズズズズズズッ・・・


スザク「そんな・・・・これは!?」

ジェレミア「まさかフレイヤか!!?全機撤退、速やかに離脱しろ!!」

アーニャ「・・・・今更動いても無理。間に合わない」

カレン「ちょ、ちょっと何よこれ・・・・何でフレイヤが」

スザク「みんな逃げろー!!!」


ピーッ

ピーーッ


C.C『・・・・・シグナルロストだ』

ルルーシュ『スザク・・・・カレン、長門、アーニャ・・・ジェレミア・・・・クソッ、俺のせいだ!!』バンッl

C.C『落ち着け、まだあいつのギアスがある!』

ルルーシュ『キョン、今すぐギアスを使え!何処まででもいい、時間を戻せ!!!』



524:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:43:00.48 ID:NjH3EsXu0

カノン「これで枢木スザクも今度こそ終わりですね」

新ゼロ「フハハハハハハハハ!!!さて、次は東京租界だ」ピッ


シェバトからフレイヤが発射され東京租界へ猛スピードで飛んでいく


   ルルーシュ『おいキョン早くしろ!!!ギアスを使え!!』



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---
-

キョン「ハルヒ、俺のいう事を聞け!!すぐにここを離れるんだ!!」

ハルヒ「しつこいわねぇ!!外よりここの方が安全だって言ってるでしょ!!」

みくる「キョンく~~ん!」

キョン「(クソ・・・・こうなったら仕方ない!!)お、俺は・・・俺はジョン・スミスだ!!!」

ハルヒ「!!?」

    ルルーシュ『キョン、今すぐギアスを使え!何処でもいい!時間を戻せ!』

キョン「(ルルーシュ!?逃げるだけの時間はなかったか!)」



526:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:43:37.35 ID:NjH3EsXu0

ハルヒ「ジョ・・・・ジョン・スミスって・・・・何であんたがその名前を知ってるのよ?
まさか本当に・・・・・」


    ルルーシュ『おいキョン早くしろ!ギアスを使え!!』


キョン「あぁ分かってるよ!」キュイーーーン


キョンの左目に赤い鳥のような紋章が浮かび上がった



-------
---
-


-------ホテル(ルルーシュの部屋)

ルルーシュ「(・・・・・・・ここはホテルか?)」

古泉「ただ運ぶ程度でしたらなんとか。ただ、道中テロリストのナイトメアに
攻撃されないか、そこが大いに不安なのですが」

ルルーシュ「(この状況・・・・そうか、当日の朝。作戦の最終確認をしている時か
悪くない時間帯だ。キョン、よくやってくれたな)」

古泉「あの、ルルーシュさん?そこが大いに不安なのですが?」



529:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:46:27.41 ID:NjH3EsXu0

キョン「(・・・・・・・おいルルーシュ!)」チラッ

ルルーシュ「(分かっている)・・・悪いが、作戦内容を一部変更する!」

古泉「ここへ来てですか?御言葉ですが、直前で作戦を変えるというのは・・・」

ルルーシュ「お前ならこの一言だけで読み取ってくれるだろうと思っていたのだがな」

古泉「どういう意味です?・・・・・・・・・まさか!」

ルルーシュ「そうだ、作戦は一度失敗した。スザクやジャレミア、長門有希とアーニャが戦死し
お前は新ゼロに捕まってしまった」

古泉「ギアスを使ったんですね?」

ルルーシュ「あぁ。認めるしかないだろう、完敗だ。奴を甘く見ていた・・・
まさかフレイヤを使ってくるとは・・・」

古泉「フレイヤ!?」

ルルーシュ「だが一度経験した敗戦を糧にできるのがこちらの大きな利点だ
奴がどのように動くのかはもう十分理解できた。その上で作戦を立て直す!」

キョン「立て直すって言っても、フレイヤなんてどうやって防げばいいんだ?」

ルルーシュ「奴が戦場の中にいる以上やり方はいくらでもある
今度こそその仮面を剥がしてやるぞ、新ゼロ!!」



531:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:48:45.21 ID:NjH3EsXu0

--------式典開始前(東京湾)

ジノ「本当にここで合ってるのか?」

カレン「コーネリアがそうだって言うんだからそうなんじゃないの?」

ジノ「でもこれで連中が攻めてくる場所が全然違ったら大変だぞ?
俺達だけじゃなく自衛隊の軍も殆どがここに集まってるんだから」

藤堂「東京湾から攻めてくると断言した以上、確かな情報による裏づけがあるのだろう
ここはコーネリアを信用するしかあるまい」

カレン「今何時?」

ジノ「11時、式典開始まで後2時間だ」

ガーッ   ガーッ

ジノ「ん?何だ?ノイズが」


ガーッ   ガーッ


   ルルーシュ『聞こえるか?藤堂鏡士郎』


藤堂「誰だ!?」



535:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:51:02.12 ID:NjH3EsXu0

   ルルーシュ『間もなくテロリストの部隊がそちらに到着する
           最初は普通のナイトメアが、次に爆弾を積んだ
           大量の自爆部隊が攻め込んでくる』


カレン「な、何よこいつ急に!」

藤堂「おい、こちらの質問に答えろ!!」


   ルルーシュ『お前達なら自爆部隊にも対処できるだろうが
           自衛隊の連中にそれは無理だ、多くの死傷者が出る
           だから早急に彼らを別の場所へ移させる必要がある』


藤堂「何を勝手な事を言っている!だいたいその自爆部隊とやらは何処から出てきた情報だ?
お前が何者であるか分からない以上、話を聞く事は出来ない!」

カレン「そうよ!あんた誰なのよ、まず名前を」


   ルルーシュ『誰でもいい!!勝ちたいのなら、私の話を聞け!!』


カレン「!!?(この感じ・・・・新宿の時と同じだ・・・・もしかしてこいつ・・・)」


   ルルーシュ『自衛隊の連中はそこにいても死ぬだけだ
           ならば別の場所で有効活用した方がいいだろう
           私に預けてもらえないだろうか?』



536:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:51:56.04 ID:NjH3EsXu0

藤堂「また勝手な事を・・・・こちらはこれでも戦力がギリギリなんだ
自衛隊がいなくなったら我々は三機だけになってしまう・・・それでは敵を押さえきれない」

ジノ「まぁ俺は三機でも余裕だけど」


   ルルーシュ『問題ない、こちらから援軍を出す。既にそちらに向かわせた
           そろそろ到着する頃だと思うが』


藤堂「援軍だと?」

カレン「藤堂さん、あれ!!」


カレンと藤堂の視線の先にはジークフリードとモルドレッド
ヴィンセントと金色に輝く謎の機体が浮遊していた


カレン「あの機体って・・・」

ジノ「モルドレッド・・・・・アーニャか!!!」

藤堂「あっちのはジェレミアが乗っていた機体だな・・・何故ここに?」


   ルルーシュ『その四機がこちらから出した援軍だ。元ラウンズのアーニャ・アールストレイムに
           オレンジ疑惑のジェレミア・ゴットバルト。これだけ戦力があれば問題ないだろう?
           そちらの四機は藤堂、君が指揮してもらって構わない。だから私に自衛隊を
           預けてもらえないだろうか?』



539:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:53:48.91 ID:NjH3EsXu0

藤堂「・・・・・・・」


   ルルーシュ『何度も言うが、自衛隊はそこにいても死ぬだけだ
           指揮官であるならば、まず部下の命を最優先に考えるべきだ
           私に預けてもらえれば、彼らの身の安全は保障する』



藤堂「(こんな何者かも分からない奴のいう事を鵜呑みにしていいのだろうか・・・
しかし、何だこの妙に懐かしい感覚は?私はこの者と過去に話した事があるのか?)」


   ルルーシュ『自衛隊のナイトメア部隊など最近組織されたばかりの
           いわば素人部隊だ。実戦でどうこうなるレベルではない
           お前も分かっているはずだぞ藤堂?』


藤堂「(そうだ、似てるんだあの男に!)・・・・・・いいだろう、お前に預ける」


   ルルーシュ『賢明な判断だ、それではあちらの司令官に話を通してくれ』


藤堂「分かった。少し待っていろ」

ジノ「本当にいいのかよ?敵の罠かもしれないぞ?」

藤堂「いや、それはないだろう。私は彼を信じることにする」



543:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:57:17.69 ID:NjH3EsXu0

カレン「(藤堂さんも感じてるんだ・・・この感覚に・・・やっぱりこの声の主は)」

ジノ「アーニャ、おいアーニャ!!久しぶりだな、今まで何処で何してたんだ?」

アーニャ「・・・・愛媛でみかん作ったり、神戸でボーッとしてたりいろいろ」

ジノ「みかん作り!?ていうかお前今神戸に住んでるのか?」

アーニャ「・・・ちょっと喋りすぎた」

C.C「みかん作りだけで止めておくべきだったな」

カレン「そ、その声・・・・まさかC.C!?」

C.C「久しぶりだなカレン、乳は相変わらずデカイのか?」

カレン「な、何でアンタがこんな所に・・・ていうか今まで何処で何してたのよ!?」

C.C「何処で何をしてようが私の勝手だ」

カレン「(C.Cがいるって事は・・・もしかして本当に・・・でもあいつはあの時確かに死んだはずだし・・・)」

藤堂「自衛隊への説明は終わった、これから何処へ行けばいいか指示を待っているぞ」

   ルルーシュ『感謝する。彼らへの指示は直に出すとしよう
           そちらはお前たちに任せる、頼んだぞ』

ピッ

ジノ「本当に誰なんだ今の奴は?」



546:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 02:58:47.71 ID:NjH3EsXu0

------テロリスト側航空母艦(ハートネット)

新ゼロ「現場の状況は?」

カノン「以前変化はないようです」

新ゼロ「妙だな・・・・12時30分を過ぎたと同時に殺し合いが始まるはずなのだが・・・
カノン、今何時だ?」

カノン「12時45分です」

新ゼロ「・・・・・・15分以上経っても動かないか。しかしこれはどういう事だ?
俺は間違いなくギアスをかけた、なのに何故動かん?」

カノン「何者かが解除したという可能性は?」

新ゼロ「解除?・・・・・・・・なるほど、ギアスを解除する事のできる能力か
確かにそんなものがあったとしても何ら不思議ではないな」

カノン「しかしその場合・・・」

新ゼロ「あぁ、敵側は俺がギアス能力者であるという事を認知しているようだ
この間の軍事基地襲撃の件からバレた可能性が高いな」

カノン「いかがなさいますか?」

新ゼロ「勿論作戦は継続する。この機を逃して次はないからな
事前にトラブルを作り出すことは失敗に終わったが・・・なーに、ならば次の策を講じるまでだ」

カノン「突撃部隊ですか?」



547:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:00:54.88 ID:NjH3EsXu0

新ゼロ「あぁ、今すぐ出撃させろ」

カノン「ナイトメアに爆弾を積み、敵軍に取り付かせて爆破
パイロットはギアスをかけられ操り人形と化したテロリスト。かなり非人道的ですね」

新ゼロ「気に入らないか?」

カノン「いえ、勝つ為に最善ではなく最良をつくす。私はあなたのそういう所に惹かれたのですから
そのような事は一切思いません」

新ゼロ「フン、しかし本当にいいのか?このまま俺の下で働くという事は
お前がかつて仕えたシュナイゼルも殺す事になるんだぞ?」

カノン「今の殿下はかつてのゼロであるルルーシュによってギアスをかけられた
ただの人形です。私は1秒でも早く殿下をそのような状態から開放してあげたい・・・」

新ゼロ「その為なら殺すも止む無しか?」

カノン「はい」

新ゼロ「フハハハ、まぁいいだろう。お前は優秀だからな、これからもよろしく頼む」

カノン「こちらこそ。・・・・・・・ところでゼロ」

新ゼロ「何だ?」

カノン「あなたは一体何者なんです?」

新ゼロ「フン、その内分かるだろう。それよりも我々も動く、準備しろ」



549:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:02:27.21 ID:NjH3EsXu0

カノン「動く?ここで指揮をとるのではないのですか?」

新ゼロ「そのつもりだったのだがな、嫌な予感がする
あちらの指揮官に私のギアスの事がバレている以上、ここからは常に最悪の事態を想定して動くべきだろう」

カノン「最悪の事態とは?」

新ゼロ「ハートネットと共に我々が落とされる事だな。だからこの艦を棄てる」

カノン「しかし、いくらなんでもこの艦の位置までは分からないのでは?」

新ゼロ「どうだかな、あちらも十分非常識な連中の集まりだ。ギアスを無力化するような
奴がいるくらいだぞ?何をされても不思議ではない。もしハートネットまで飛んでくるようなら
フレイヤで丸ごと吹き飛ばし、来なかった場合はハートネットからフレイヤを東京へ放てばいい
いずれに転んでも私達の身は安全だ」

カノン「それで、我々はどちらに?」

新ゼロ「今後のゼロの動きを考えると、そうだな・・・・ジェバト辺りがいいだろう」

カノン「シェバト?超合衆国の母艦ですよね?」

新ゼロ「あぁ、連中は既に安全圏に避難しているようだしな。迂回して回り込めばいいだろう
中にさえ入ってしまえばギアスでどうにでも操れる」

カノン「分かりました。では移動の為の小型機を準備します」

新ゼロ「あぁ、頼む」



550:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:03:44.63 ID:NjH3EsXu0

-------数時間後(超合衆国航空母艦シェバト)

乗組員A「識別コードの無い小型機が着陸したらしい、見に行くぞ!」

乗組員B「面倒だな、どうせ日本の警察か自衛隊だろ?
燃料でも切れて慌てて着陸したんじゃないか?」

乗組員A「さぁ、どうだろうな。取り敢えず確認する必要がある、格納庫へ行こう」



------シェバト格納庫


乗組員A「ん?これって黒の騎士団とかが移動に使ってるやつじゃないか?」

乗組員B「本当だ、何でこんなもんが・・・・」

乗組員A「中にいる者、早急に外に出なさい!繰り返す、早急に」


ウィーーーーーン


乗組員A「なっ・・・・・・ゼ、ゼロ!!?」

乗組員B「何でゼロがこんな所に?」

新ゼロ「死ね!!」キュイーーーーン



551:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:04:40.92 ID:NjH3EsXu0

新ゼロの左目に赤い鳥のような紋章が浮かび上がる


乗組員A「・・・・・あぁ」

乗組員B「分かった」


バンッ   バンッ


カノン「相変わらず手荒ですね。何も殺す必要はなかったのでは?」

新ゼロ「必要だからそうしたまでだ。俺が奴隷にするのは使えそうな駒だけだ
このような凡庸な連中にその価値はない」

カノン「では私は使える駒という解釈でよろしいのですか?」

新ゼロ「あぁ、お前に関してはギアスを使う必要はないがな」

カノン「それでこれからどうするんです?」

新ゼロ「このままブリッジへ向かう。道中邪魔する奴はギアスで仕留めればいい
そしてそこでゼロを待つ」

カノン「本当に来るでしょうか?ゼロは」

新ゼロ「奴は超合衆国の一部の人間に命を狙われている。その危機を脱したならば
恐らくここへ来て諸悪の根源を見つけ出そうとするだろう。きっと来るさ」



554:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:05:50.77 ID:NjH3EsXu0

-------シェバト(通路)
---
-


新ゼロ「死ね!!!」


バンッ    バンッ


カノン「ようやく着きましたね。それにしても、いくらなんでも殺しすぎです」

新ゼロ「黙れ。短い命令でないとこちらが先に攻撃される恐れがあるんだ、仕方ないだろう
長々と命令している時間はない」

カノン「とは言っても、艦を操縦している方々まで殺してしまったら
我々は地上へダイブしてしまいます」

新ゼロ「流石にそいつらまでは殺さないさ。行くぞ」


ウィーーーーーン


--------シェバト(ブリッジ)


新ゼロ「ん?何だこれは?」



556:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:07:25.75 ID:NjH3EsXu0

カノン「誰もいない・・・・どういう事でしょう?操縦席にも誰もいないなんて・・・」

新ゼロ「自動操縦で飛んでいるのか?それにしても人っ子一人いないというのは・・・」


?「ようやくお出ましか、待っていたぞゼロ」


カノン「ゼ、ゼロ!!?」

新ゼロ「・・・・・・馬鹿な、何故お前がもうここにいる?」


旧ゼロ「おや?意外だったかな?その物言いだと、君の予定では
俺はもう少し遅く登場しなければならなかったようだな」


新ゼロ「・・・・・全て読まれていたという事か」


旧ゼロ「あぁ、お前がハートネットにフレイヤを積んでいる事も知っている
東京湾の部隊はあちらへは向かわせない」

カノン「何故その事まで・・・・あなたは一体何者なんです?」

新ゼロ「私も気になるな、君の正体は。枢木スザクではないのだろう?
裏で彼らを指揮し、私と戦っていたお前は何者だ、仮面を外して素顔を見せてもらえないか?」

旧ゼロ「フッ、いいだろう」カチャッ



557:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:08:31.23 ID:NjH3EsXu0

旧ゼロは仮面を外した


カノン「・・・・・・子供?」

新ゼロ「高校生か大学生くらいか?若いのに大したものだな」


旧ゼロ「いや、まだ俺は仮面を被っている」


旧ゼロはフェイスマスクとカツラを外し素顔を晒した


カノン「あ、あなたは・・・・・ルルーシュ!!」

新ゼロ「なるほど、そういうわけか・・・・」

ルルーシュ「カノン・マルディーニ、シュナイゼルの元側近だったか。こうなるのであれば
あの時お前にもギアスをかけておくべきだったな」

カノン「何故あなたが生きているのです?あの時確かに死んだはずでは・・・」

ルルーシュ「その答えは、君ならもう分かっているのではないかゼロ?」

新ゼロ「・・・・・コードか」

ルルーシュ「そうだ。やはり知っていたようだな」

新ゼロ「C.Cのコードはお前が継承していたのか」



559:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:09:40.05 ID:NjH3EsXu0

ルルーシュ「C.Cの事を知っているのか!?」

新ゼロ「あぁ、よく知っている。しかし、となるともうこちらは窮地だな
私のギアスもお前には効かないのであろう?」

ルルーシュ「当然だ。ゼロ、お前に聞きたい事は山ほどある
これからじっくり尋問してやる、覚悟しておけ」

新ゼロ「私を倒せば全ての問題が解決すると思っているのかルルーシュ?
超合衆国と黒の騎士団はかつての志を忘れ私利私欲ばかりを追い求めている
かつてのブリタニアと変わらない存在だ。君に彼らを粛清できるのか?」

ルルーシュ「粛清する必要は無い。組織自体を解体し、また最初から作り直す」

新ゼロ「超合衆国と黒の騎士団を解体するというのか?あれ程までに肥大化した
組織を解体するなど、容易く出来る事ではないぞ?」

ルルーシュ「お前がやろうとしていた事だって決して容易くはなかっただろう?
だがお前はそれをやろうとした、俺も同じだ。道のりは険しいだろうが
きっと実現させてみせる」

新ゼロ「・・・・・」

ルルーシュ「お前と俺は手段さえ違えど、やろうとしている事は同じだ
お前が目指した未来は俺が引き継ぎ、必ず実現させてやる
だから降伏しろ、もうお前に勝ち目はない。それともハートネットに積んであるフレイヤを
東京租界へ向けて発射するか?」

新ゼロ「・・・・・いや、止めておこう」



561:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:12:17.29 ID:NjH3EsXu0

カノン「ゼロ・・・・」

新ゼロ「私の負けだルルーシュ。先のことは全て君に任せよう」

ルルーシュ「フン、案外あっさりしているな」

新ゼロ「私は馬鹿ではない。こうなってはもうどうしようもない事くらい分かる
ここに来る途中シェバトの回りを日本の自衛隊が包囲するように飛んでいた
最初はシェバトの護衛の為だと思っていたが、あれは私を追い込む為に
お前が仕掛けたものだったのだろう?」

ルルーシュ「あぁ、お前が少しでも抵抗するようなら指示を出し、周囲から集中砲火して
この艦ごと落とそうと思っていた」

新ゼロ「なるほど、それでも君は不老不死だから死なず私とカノンだけがやられるというわけか」

ルルーシュ「まぁ不老不死とは言っても痛みは伴うからな、できればやりたくは無かった」

新ゼロ「C.Cは元気か?」

ルルーシュ「元気すぎて毎日迷惑しているところだ。ところで何故お前がC.Cの事を知っている?」

新ゼロ「その答えは、これを見てくれれば分かるだろう。
ルルーシュ、さっきの約束を忘れるなよ?必ず実現しろ、本当の優しい世界を」


新ゼロは仮面を取って素顔を晒した


ルルーシュ「お、お前は・・・・・・・・」



563:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:13:57.91 ID:NjH3EsXu0

-----数時間後(アッシュフォード学園)

ハルヒ「結局来なかったわねぇテロリスト」

キョン「来ないに越したことはないだろ、みんな無事だったんだから良いじゃねーか」

ハルヒ「みんな無事って、会場で逸れた有希達と連絡とれたの?」

キョン「え?・・・・・あぁ、ついさっきメールが来てな」

ナナリー「他の方も無事だったんですか?良かったですね!」

ハルヒ「何で私じゃなくてキョンなのかしら!まずは団長に連絡するがの常識じゃない!
これは教育が必要ね!」

キョン「んで、これからどうするんだ?」

ハルヒ「そうねぇ、まずナナリーを然るべきところへ届けないといけないわよね!」

キョン「然るべきところって?」

ハルヒ「超合衆国は論外だから、やっぱりブリタニアの関係者かしらね」

ナナリー「あのぅ・・・何から何まで本当にありがとうございます」

ハルヒ「気にしなくていいのよ!それより、ブリタニアの人に連絡入れる
方法って何かないかしら?」



569:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:23:22.34 ID:NjH3EsXu0

ナナリー「携帯電話は式典入場の際に係りの方に預けてしまいましたし・・・
あっ、でも私のつけてるこのペンダントは中にGPSが入ってますから
その内誰かが迎えに来てくれると思います!」

ハルヒ「何だそうなの!それならここで待ってれば大丈夫ね!」

キョン「んな事言ってたら早速なんか来たぞ」


上空から小型の空輸機がハルヒ達の前に着陸した


ハルヒ「ナナリーを迎えにきたのかしら?」

キョン「どうだろうな、少なからず超合衆国の連中である可能性もあるぞ・・・」

ハルヒ「もしそうだったら今度こそ私が叩きのめしてやるわ!」

キョン「何処から出てくるんだその自信は・・・」


ウィーーーーン


ハルヒ「ゼ、ゼロ!!?」

ナナリー「ゼロ!!無事だったのですね!!!」

ゼロ「えぇ、御心配をおかけしましたナナリー首相」



571:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:25:48.79 ID:NjH3EsXu0

ナナリー「いえ、本当に無事で良かったです!」

ハルヒ「つ、遂にゼロに会える事ができたわ!!ねぇゼロ、いきなりだけど素顔見せて!!」

キョン「本当にいきなりだな・・・」

ゼロ「君は?」

ハルヒ「私は涼宮ハルヒ、SOS団の団長よ!!」

ナナリー「ゼロ、この方々がずっと私を守ってくださっていたんです!」

ゼロ「ほぅ、君達が。それはお礼を言わねばならないな」

ハルヒ「お礼なんていらないわ、その代わり素顔を見せて!」

ゼロ「フッ、面白い娘だな。素顔を見せるわけにはいかないが
出来る限りの礼は尽くさせてもらおう」

ハルヒ「キョン、礼ですって!私達あのゼロに感謝されてるわよ!!」

キョン「あぁ、そうだな」

ハルヒ「あぁそうだな、じゃないわよ!もっと感動したらどうなの!?」

キョン「(こいつ前は自分はゼロに心酔してないなんて言ってたが
この反応だと相当ゼロの事好きだな・・・)」

ゼロ「しかし今は取り敢えずナナリー首相をブリタニアへ届けなければ」



574:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:27:29.75 ID:NjH3EsXu0

ハルヒ「そりゃそうよね、いつまでも国の代表がこんな所にいるわけにもいかないし」

みくる「お別れですか、寂しいですねぇ」

ナナリー「涼宮さん、キョンさん、朝比奈さん、みなさんがいなかったら
今頃私はどうなっていたか分かりません、本当にありがとうございました」

キョン「礼なんていりませんよ」

ハルヒ「そっ、SOS団は正義の味方なんだから!当然の事をしたまでよ!」

ナナリー「フフッ、もし良かったら私も入れてくれませんか?SOS団に」

キョン「いや、それは止めといた方がいいと思いますけど・・・」

ゼロ「(断れ・・・断れ涼宮)」

ハルヒ「勿論大歓迎よ!!ブリタニアの首相が団員だなんて
SOS団にも伯がつくってもんだわ!」

ナナリー「本当ですか!嬉しいです!」

ゼロ「(orz・・・)」

カノン「ゼロ様、そろそろ」

ゼロ「あぁ、そうだな。ナナリー首相、では行きましょう」

ナナリー「みなさん本当にありがとうございました!また会いましょうね!」



576:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:28:23.03 ID:NjH3EsXu0

ハルヒ「元気でねナナリー!絶対にまた会いましょう!」

ナナリー「はい、絶対に!」


ナナリーはゼロと共に空輸機へと乗り込み
その場を去った


ハルヒ「はぁ・・・・行っちゃったわね」

みくる「また会えるといいですねぇ」

ハルヒ「会えるわよ、きっと。・・・・あれ?キョンは?」

みくる「え?さっきまでここにいたんですけど」


-------
---
-

-----空輸機内


キョン「・・・・・・・・・・・・・何故俺までここに?」

ゼロ「悪いな、もう少しだけ付き合ってくれ」

ナナリー「?ゼロはキョンさんと面識があるんですか?」



578:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:29:16.72 ID:NjH3EsXu0

キョン「え?」

ナナリー「それと、何故ここにカノンさんがいるのでしょうか?
確か何年か前から行方不明だったはずですけど・・・」

カノン「異国で自由気ままな生活を送っていたのですが、先日ゼロ様に見つかって
しまいましてね。無断で国を出た私を再び登用してくださったのです
本当に感謝の気持ちしかありません、私は一生ゼロ様についていきます」

ナナリー「そ、そうなんですか・・・・」

ゼロ「(やはり疑っているか、まぁ不自然な点しか見当たらないし当然か)」

ナナリー「それで、ゼロとキョンさんは面識があるのでしょうか?」

キョン「いや、それはあの・・・」

ゼロ「ナナリー首相、実は私はあなたの思っているゼロではないんです」

ナナリー「そ、それはどういう意味ですか?」

ゼロ「私は枢木スザクではないという事です」

ナナリー「へ・・・・ではあなたは誰なんです?」

キョン「(ルルーシュ、妹に素顔を晒すのか?)」


ルルーシュは仮面を外して素顔を晒した



580:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:30:29.51 ID:NjH3EsXu0

ナナリー「お、お兄様・・・・・・・」

ルルーシュ「久しぶりだねナナリー」

ナナリー「な、何でお兄様が・・・・わ、私は夢でも見ているのでしょうか?」

ルルーシュ「夢じゃないよナナリー。ほら、手を」スッ


ルルーシュの差し出した手にナナリーが手を重ねる


ナナリー「はっ・・・・・・・・」

ルルーシュ「お前ならこうするだけで、何故俺が生きているのか
何故ここにいるのか、これまでの経緯が分かるだろ?」

ナナリー「お兄様・・・・本当にお兄様なのですね!!」

ルルーシュ「だから何度もそうだと言っているだろ、全く」

ナナリー「嬉しいです、またお兄様とお話ができるなんて・・・・
あの、でもスザクさんは今どちらにいらっしゃるのですか?」

ルルーシュ「あいつは今頃ジノ達と旧交を深めてるんじゃないか?
心配しなくても、すぐにこっちに戻ってくるよ」

ナナリー「お兄様・・・・」ギュッ

ルルーシュ「ナナリー・・・・・・本当に久しぶりだな」ギュッ



582:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:31:34.74 ID:NjH3EsXu0

ナナリー「本当に嬉しいです。お兄様・・・・・・・もう何処へも行かないでください
これからはずっと私の傍にいてください!」

ルルーシュ「ナナリー、残念だがそれはできない」

ナナリー「何故です?」

ルルーシュ「お前も分かってるはずだ、俺は世界に名の知れた悪逆皇帝
それも6年前に死んだ事になっているんだ。今更昔のようには戻れない」

ナナリー「では、仮面を!ゼロの仮面を被っていれば私の傍にいても
誰にもばれません!」

ルルーシュ「それじゃスザクはどうするんだ?そうなったら今度はあいつが
隠れまわる生活をせざるを得なくなる」

ナナリー「でも、それでも私はお兄様と・・・」

ルルーシュ「それに、ずっとゼロの仮面を被り続けるというのもなかなか辛い事なんだよ
スザクは文句一つ言わずに頑張ってくれてるようだがな」

ナナリー「お兄様・・・」

ルルーシュ「そんな顔をするな。これからも、何かあったら必ず俺が助ける
離れた場所に住んでいても、心はいつも一緒だナナリー」

ナナリー「・・・・・・はい」



584:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:32:42.49 ID:NjH3EsXu0

ルルーシュ「それとカノンの事だが、こいつにはシュナイゼル同様『ゼロに仕えるように』と
ギアスをかけてある、今後はゼロに絶対服従だ。今回のようにお前達の敵に回るような事は
もうないだろう」

キョン「ギアス?お前はもうギアスは使えないんじゃなかったのか?」

ルルーシュ「新ゼロが消える間際にやってくれたんだ。『使える駒を増やしてやる』等と
偉そうな事を言ってな」

キョン「消える?新ゼロは死んだのか?」

ルルーシュ「死んだというより、正確に言うと消えたんだ」

キョン「言っている意味がさっぱり分からんのだが・・・」

ルルーシュ「後で説明するさ。ナナリー、これからはやる事が多いぞ
腐りきった黒の騎士団は勿論、既得権に縛られた超合衆国も絶対に今のままではいけない」

ナナリー「はい」

ルルーシュ「本当の意味での優しい世界を実現する為には、険しい道のりが待っている
お前にそれを乗り越える覚悟はあるか?」

ナナリー「はい、あります」

ルルーシュ「・・・・そうか、じゃあもう俺がいう事は何もないな。お前は大丈夫だ
キョン、ギアスを使え」

キョン「は?」



586:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:34:12.11 ID:NjH3EsXu0

ルルーシュ「ギアスを使えと言ったんだ。俺が仮面を外す約5分前まで時間を戻してくれ」

ナナリー「お兄様、何を言っているんですか?」

キョン「だから俺を連れてきたのか・・・・いいのか?せっかく妹さんと」

ルルーシュ「いいんだ。俺が生きているという情報は、今後の事を考えても
ナナリーにとってマイナスに作用する可能性が大きい」

キョン「じゃあ何でいちいち仮面を外したんだ?」

ルルーシュ「自己満足だろうな・・・・もう一度、もう一度だけ素顔を晒した状態で
ナナリーと話をしたかったんだ。お前のギアスに甘えたわけだ、すまないとは思ってる」

キョン「いや、別に俺はいいんだが・・・」

ナナリー「お兄様?さっきから何を・・・」

ルルーシュ「ナナリー、俺は常にお前の傍にいる。忘れないでくれ」

ナナリー「は、はい」

ルルーシュ「キョン、頼む」

キョン「あぁ、分かったよ。お前の意志を尊重する」

ルルーシュ「すまない」

キョン「フンッ!!!・・・・・・・・・・・・・あれ?」



587:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:36:35.93 ID:NjH3EsXu0

ルルーシュ「何をしてるんだ?早くしてくれ」

キョン「フンッ、フンッ、フンッ!!・・・・・・・・・おかしいな、発動しない・・・」

ルルーシュ「何をふざけてるんだ!まさか、過去に二度も使っておいて今更
使い方を忘れたなんて言うつもりじゃないだろうな?」

キョン「いや、そんな事はないんだが・・・・駄目だ、何度やっても発動しない・・・・」

ルルーシュ「なっ・・・・・・そんな馬鹿な」

ナナリー「あの・・・・御二人はさっきから何をされてるのですか?」

ルルーシュ「発動しないわけがない、お前は後3回あの能力が使えるはずなんだ!
頑張れ、ほら!」

キョン「いや、頑張れって言われてもな・・・・無理なもんは無理なわけで」

ルルーシュ「くっ・・・・・・・・・・!ありえない、ギアスが急に無くなるなど
ギアスはコード所有者からコードを奪うか、お前の場合は5回使用しない限り
絶対にその身から消えないはず・・・・なのに何故・・・・」

キョン「お、俺は何もしてないぞ?」

ルルーシュ「(ありえない事が起きている場合、やはりあの女の奇怪な能力を疑うべきか・・・
涼宮ハルヒ!あいつが『ギアスがなくなるように』と心の何処かで願い、それが実現したとしか思えない
しかし、涼宮はキョンがギアス能力者であるという事以前に、ギアスの存在自体知らないはず
知らないことは願いようもない・・・・・では一体これはどういう・・・・・・・・ま、まさか!!!)」



597:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:47:55.01 ID:NjH3EsXu0

ルルーシュは慌てて身にまとっていたマントを脱ぎ
下の着ていたタイツを捲って自分の左腕を確認した


キョン「お、おいどうしたんだ急に?」

ルルーシュ「無くなっている・・・・・」

キョン「無くなってるって何が?」

ルルーシュ「俺の、俺のコードが・・・・・」

キョン「コード?それってあれだろ、確か不老不死の・・・・あれ?お前確か前にあれは
他にコードを継承する奴が現れない限り無くならないって言ってなかったか?」

ルルーシュ「あぁ、それがなくなってる(間違いない、こんなルール無視な事ができるのは
涼宮しか考えられない・・・・・しかし何故あいつが)」

キョン「お、おいルルー・・・・・シュってお前泣いてるのか?」

ナナリー「お、お兄様?」

ルルーシュ「ア、アハハハハ!!心配するな、嬉し泣きだ」

キョン「嬉し泣き?」

ルルーシュ「アハハ、まさかこんな形でコードが消えてくれるとはな・・・
キョン、本当に涼宮は神かもしれんぞ?」

キョン「急に何を言い出すんだお前は?そういうのは古泉だけで十分だぞ」



598:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:49:32.38 ID:NjH3EsXu0

---------アッシュフォード学園敷地内

カレン「ル、ルルーシュが生きてるですってぇぇ!!?」

C.C「おい、声がでかいぞ」

カレン「あっ・・・・・ゴメン」

C.C「あいつは私のコードを継承し不老不死となっていた
だから刺されようが撃たれようが死ぬ事はないんだ。ちなみにもうギアスは使えない」

カレン「そうだったんだ・・・・ていうか、だったら何で私に教えくれなかったのよ!!
だいたいあの時だって、スザクにはいろいろ教えて私だけのけ者にして!!
ちゃんと理由を説明してくれれば私だってルルーシュ達と一緒に戦えたのに!!」

C.C「まぁまぁそう目くじらを立てるな。あの時ルルーシュ側で戦うという事は
戦後は今の私達のように人様の目を避け続けながら生活しなければならないという事だぞ?
お前には母親がいるのだろう?その辺を考えてあいつはお前を巻き込まなかったんだろう」

カレン「うっ・・・・・・C.Cのくせに、何だかそれらしい事言うじゃない
で、あいつは今何処にいるの?会わせてくれるのかしら?」

C.C「何処にいるかは知らんが、今は神戸に住んでいる。会えるかどうかはあいつ次第だな
というか、お前今更ルルーシュに会ってどうするつもりだ?告白でもするのか?」

カレン「はぁ///な、何言ってんのよアンタ!!」

C.C「フフ、顔が真っ赤だぞ?相変わらずからかい甲斐のある奴だ」

カレン「シ、シーツゥゥ!!!」



599:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:50:24.01 ID:NjH3EsXu0

そんなカレンとC.Cの会話を物陰に身を潜め聞き耳立ててる者がいた



ジノ「はぁ・・・・」

アーニャ「何その溜息?」

ジノ「いやさ、結局カレンはルルーシュの事が好きなのかな~と思ってね」

アーニャ「・・・・・・ジノ、あの人の事が好きなの?」

ジノ「まぁね。ただ相手がルルーシュじゃなぁ・・・・・ところで、さっきあの緑の人が言ってた
ギアスだのコードだのってのは何の隠語なんだ?」

アーニャ「ジノは知らなくていい事。世界には知らない事がいっぱいある」

ジノ「おっ、暫く会わないうちに何か大人っぽい事言うようになったなアーニャ」

アーニャ「それ誉めてる?」

ジノ「勿論!見た目もいろんな所が成長してるし、もう立派な大人の女だな!」

アーニャ「ジノ、それギリギリセクハラだよ?」

ジノ「え?そうなの?厳しい世の中だな・・・」



600:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:51:30.02 ID:NjH3EsXu0

-------数週間後の放課後(文芸部室)


古泉「暫定議会は超合衆国及び黒の騎士団の解体を決定。ゼロを暗殺しようと企んでた者は
全て議員としての資格を失い、それぞれ自国の裁判所で裁かれる予定
今後暫定議会は民衆の声を第一とした組織の構築を目指すとの事です」

キョン「あぁそうかい、わざわざ新聞まで引っ張り出して御苦労だったな」

古泉「これらの事を最前線に立って指揮しているのはゼロのようですね
やはり何だかんだ言ってもまだゼロの求心力は高かったという事でしょうか」

キョン「そりゃそうだろ、悪逆皇帝から世界を救った英雄・・・・って事になってるんだからな」

古泉「確かに、6年やそこらで記憶から消えるような事ではないですね
それにしても、あの事件から僅かこれまでの機間でここまで物事を進めるとは
いやはや、流石はルルーシュさんですね」

キョン「そのせいで最近学校をよく欠席するもんだから、ハルヒの奴の機嫌は悪いがな」

ガチャッ

ルルーシュ「ん?なんだ、二人だけか」

キョン「悪かったな。ていうかお前、今日学校休んでただろ?
何でわざわざ部活にだけ来たんだ?」

ルルーシュ「たまには顔を出さないとな・・・あいつのストレスが溜まると
何とか空間ってのが発生して機関の連中が大変なんだろ?だから来たんだ」



601:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:52:42.40 ID:NjH3EsXu0

古泉「いや~、最近特に多いので助かります。できればもう少し頻度を多くしてもらえると
我々としては助かるのですが」

ルルーシュ「そうしてやりたいのは山々だが、今は一番忙しい時だからな
なかなか両立するのは難しい」

キョン「なぁ、こうやってお前がルルーシュ・ランペルージとして生活してる時は
今まで通り枢木スザクがゼロの仮面を被ってるんだよな?」

ルルーシュ「あぁそうだ。いろいろと立て直すまでは暫くこの状態が続くだろうな
ゼロの仮面を被っている時は近くにいれるからナナリーは喜んでくれるが
正直この行ったり来たりの生活はなかなかキツイものがある」

キョン「いいじゃねーか、もう二度と会えないと思ってた妹と
長い時間一緒にいられるんだからよ」

ルルーシュ「まぁな」

古泉「新しい組織を構築した後は、やはりゼロをトップに据えるおつもりですか?」

ルルーシュ「いや、ゼロはあくまで象徴的存在とするべきだろう。適任を探しその者を
トップに置く予定だ」

古泉「そうですか。しかし本当に良かったですね、コードが消えて」

ルルーシュ「間違いなく涼宮の力が原因だろうな。感謝してもしきれん
ギアスの存在自体を知らないあいつが何故ギアスの消滅を願えたのかは謎だが」

古泉「彼女の力に関しては我々もまだ分からない事だらけとうことでしょうかね」



603:最後の猿避けお願いします!:2012/07/25(水) 03:54:40.30 ID:NjH3EsXu0

ルルーシュ「キョンのギアスと俺のコードだけじゃなくジェレミアのギアスキャンセラーまで
無くなっている所を見ると、この世界からギアスやコードそのものを消滅させたのだろう
これで、新たな能力者やコード所有者が現れる心配は無くなったわけだが
全くあいつの力は常軌を逸してるな、強すぎる」

古泉「我々から見ると、ギアスも十分常軌を逸してますがね」

ルルーシュ「しかし、本当に何でこんな事が起きたんだろうな
あいつはギアスの存在自体知らないというのに」

古泉「推察ですが」

ルルーシュ「言ってみろ」

古泉「恐らく今回涼宮さんは、他人の願望を現実に反映させたのではないでしょうか?」

ルルーシュ「他人の?」

古泉「えぇ、比較的身近にいる他人の願望を、ですが」

ルルーシュ「常日頃からギアスやコードの消滅を望んでいた者・・・・・フッ、なるほど俺の事か」

古泉「そうです。涼宮さんはルルーシュさんの願望を現実に反映させたんですよ
だから自分の知識に無いギアスやコードを消滅する事ができたんです」

キョン「あいつは遂に自分以外の人間の願望まで叶えちまうようになったのか?
でも確かお前、前にハルヒの力は次第に弱まってきてるって言ってなかったか?」

古泉「の、はずだったんですがね。どうやら違ったようです
まぁ、ルルーシュさんの願望が物凄く強かったからという可能性もありますが」



608:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:58:05.81 ID:NjH3EsXu0

キョン「ルルーシュがどんなに強く願ってもハルヒには関係ないじゃないか」

古泉「あまりに強い願い故に、涼宮さんの力が反応したのかもしれません」

ルルーシュ「いずれにしても、今後もあいつの監視は必要だな
今回の件で、僅かだがあいつが神であるというお前の説を信じつつある」

古泉「ほぅ、それは良い傾向ですね」

キョン「何処がだ」

古泉「そういえば、式典開始の際に鳴ったあの爆撃音。あれは何だったのでしょうね」

キョン「ん?テロリストの攻撃音だろ?」

古泉「テロリストが戦っていたのは東京湾ですよ?いくらなんでもあそこまでは聞こえませんよ」

ルルーシュ「あれは俺が流した音だ。観衆が逃げるきっかけを与える為に準備しといた」

古泉「なるほど、そうだったんですか」

キョン「それならそうと事前に説明してくれよ、俺はマジでビビってたんだぞ?」

ルルーシュ「ハハ、悪い悪い」

古泉「それともう一つ疑問なのですが、結局新ゼロとは一体誰だったのですか?」

キョン「あぁそうだ!消えたとか何とか言ってたが、あれはどういう意味だ?」



609:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 03:59:14.15 ID:NjH3EsXu0

ルルーシュ「消えたんだよ、奴は。負けを認め、仮面を外した後でな」

キョン「詳しく説明してくれ、それだけじゃ意味が分からん」

ルルーシュ「新ゼロの正体、それは・・・・・俺だったんだ」

キョン「・・・・・は?」

ルルーシュ「奴が仮面を外した瞬間はビックリしたよ、俺と全く同じ顔だったんだからな」

キョン「どういう事だ?そっくりさんか何かだったって事か?」

ルルーシュ「いや、あいつは紛れも無く『ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア』だった」

古泉「・・・・・・・なるほど、そういう事ですか」

キョン「何一人で納得してんだ、俺にも説明しろ!」

古泉「つまり新ゼロを演じていたもう一人のルルーシュさんは、涼宮さんが
作り出したものなんですよ!」

キョン「ハルヒが?何で?」

古泉「お忘れですか、いつぞやここでこう言っていたではありませんか
『皇帝ルルーシュに会ってみたかった』と」

キョン「・・・まさかあの目立たない一文を現実に反映させちまったのかあいつは?」

古泉「そしてその後にはこう続けてます、『ゼロにも会ってみたい』と」



610:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 04:00:26.28 ID:NjH3EsXu0

古泉「しかしご存知の通り皇帝ルルーシュと英雄ゼロは同一人物です
二人を同時に呼び寄せる事はできません、ですからもう一人のルルーシュさんを作り上げたのでしょうね」

ルルーシュ「俺も全く同じ考えだ。奴の顔を見た瞬間、涼宮の仕業だとすぐに理解できた
じゃなきゃありえないからな。奴がギアス能力者だという事も、俺のコピーであるというならば納得できる
ただ一つ解せないのがナナリーへの対応だ」

古泉「どういう意味です?」

ルルーシュ「あいつがルルーシュであるならば、妹であるナナリーを危険な目に
合わせるような事は絶対にしないはずだ。しかしあいつは危険な目に合わせるどころか
ナナリーがいる東京租界へ向けフレイヤを放っている・・・・あれはどういう事なんだ?」

古泉「涼宮さんが多少アレンジを加えたのではないでしょうか?
当時の彼女が描いていた皇帝ルルーシュは、自らの覇道の為なら家族の命すらいとわないような
そんな人物像だったのでしょう。実際、世間では今もそのように語られてますし」

ルルーシュ「なるほど」

キョン「みんな無事だったんだ、何でもいいさ」

古泉「ですね」


ガチャッ


ハルヒ「農業やるわよーーーーー!!!」



611:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 04:01:28.49 ID:NjH3EsXu0

キョン「いきなり入ってきて第一声がそれか・・・・ていうか農業だと?」

ハルヒ「そうよ、農業!国内の食料自給率が低下する昨今、日本に一番必要なのは
農業なのよ!!だから私達でやるの!」

キョン「やるったって、畑がないだろ畑が」

ハルヒ「そんなもんどっか借りてやればいいじゃない!」

ルルーシュ「高校生に畑を貸してくれる農家など、何処探せば見つけられるんだ?」

ハルヒ「あーっ!!ルルーシュ、あんた今日も学校休んでたでしょ!!
最近休みすぎ&怠けすぎよ!!」

ルルーシュ「だから今日はこうして部活だけ顔を出しただろ」

ハルヒ「部活だけ顔を出せば良いってもんじゃないわ!ちゃんと授業を受けなさい!!」

キョン「(おぉ、ハルヒが割と普通の事を言っている)」

ハルヒ「とにかく農業よ農業!!目標は日本の食料自給率を10%上げる事よ!!
みんな張り切って行くわよぉー!!」

キョン「はぁ・・・・」

ルルーシュ「まぁ、戦争させられるよりは遥かにマシだろう」

古泉「同感です」



612:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 04:02:12.92 ID:NjH3EsXu0

---------ルルーシュのマンション


アーニャ「式の日取り?」

C.C「そうだ、あいつも晴れてコードの呪縛から解放された事だし
そろそろ身を固めても良い時期だろう」

アーニャ「それはいいと思うけど・・・・・相手は誰なの?」

C.C「そんなの決まってるだろ、勿論」

カレン「私よ!!」

C.C「・・・・・なんだまだいたのか赤ゴリラ」

カレン「誰が赤ゴリラよ!!あんたには絶対に渡さないわよ!!」

アーニャ「ちょっと待って、勝手に話進めすぎ。ルルーシュは私のもの
誰にも渡す気は無い」

カレン「はぁ?あんたもあいつの事が好きなの?」

アーニャ「・・・そう」

カレン「ちっ、どんだけいんのよライバル!!」

C.C「(・・・・・・・・・・・駆け落ちでもするかな)」

                            完



613:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 04:02:21.83 ID:IzRu6J/X0





614:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 04:03:22.78 ID:SMw23P+r0

おつー
新ゼロとことかお見事だったー



615:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 04:03:23.41 ID:A8IaWOW90



面白かった!!



616:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 04:03:46.68 ID:X7h1c0+60

乙!

これは良くできたSS



629:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 04:12:04.62 ID:T5UQGqkD0

乙!面白かった!
ギアスは消えても効果は残ってんのかな?
消えちまってたらシュナイゼルやら色々問題があるが



644:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 07:33:12.37 ID:4kbUJPyp0

乙! 

>>629
実際シュナイゼルは賢いし権力が欲しい訳でもないから落ち着いた世界でなら普通に協力的な気がする



634:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/25(水) 04:31:42.08 ID:3k8Ea3ib0

お疲れー
楽しかったわ



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涼宮ハルヒのSS コードギアス   コメント:9   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
24566. 名前 : お名前◆- 投稿日 : 2012/07/30(月) 03:04 ▼このコメントに返信する
長門が消えてもうた
24571. 名前 : 名無し◆- 投稿日 : 2012/07/30(月) 10:39 ▼このコメントに返信する
GJ

古泉のゼロ……。何だか似合いそうだな。
24588. 名前 : あ◆- 投稿日 : 2012/07/30(月) 23:08 ▼このコメントに返信する
おもろかった
25342. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/08/17(金) 08:43 ▼このコメントに返信する
ギアスサイドが目立ちすぎ
25638. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/08/25(土) 10:09 ▼このコメントに返信する
良SSだった
26133. 名前 : 通りすがりのSS探し魔◆- 投稿日 : 2012/09/06(木) 10:59 ▼このコメントに返信する
とても面白かった。
26649. 名前 : 名無し@SS好き◆I4t1ZHtI 投稿日 : 2012/09/18(火) 23:10 ▼このコメントに返信する
最初のキョンがうざったい。
面白かった!
29955. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/12/20(木) 21:12 ▼このコメントに返信する
アーニャはジェレミアが好きではなかったのか…あわれ
31198. 名前 : 名無しちゃん◆- 投稿日 : 2013/02/03(日) 12:42 ▼このコメントに返信する
nagato消え過ぎww
コードギアス殆ど知らんけどかなり面白かったわ、店で売ってる殆どの本より面白いでしょ
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