和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

2010-08-22 (日) 04:54  けいおん!SS   0コメント  
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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 20:55:48.23 ID:MepQPX9R0

――昼休み・教室

唯 「みんな~、お昼食べようよ」

律 「おうっ! 勉強で費やしたエネルギーを補給しなきゃな!」

澪 「睡眠で費やしたエネルギー、の間違いじゃないのか」

律 「もうっ! 澪ちゃんったらいけず~」

澪 「まったく……」

紬 「あらあら、うふふ」

和 「相変わらずね、二人とも」

律 「あ、そういえば和」






4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 20:58:12.33 ID:MepQPX9R0

和 「なに?」

律 「生徒会の子が、昼休みに緊急の会議が入ったから来てくれ、って言ってたよ」

澪 「それ、いつの話だ?」

律 「う~んと、和が朝学校来る前だから……」

澪 「そーゆー大事なことは、もっと早く伝えろっ!」 ホ゜カッ

律 「あいたっ! ごめんごめん、そういういことだからさ」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

唯 「いってらっしゃ~い! 和ちゃん、頑張ってね!」




6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:01:18.53 ID:MepQPX9R0

唯 「ねえ、りっちゃん!」 モフモフ

律 「なんだ、唯」 モグモグ

澪 「二人とも、口の中の物を見せるな……」

唯 「この間、りっちゃんと見つけた」 モフモフ、ゴクン

唯 「今度軽音部のみんなで行きたいね、って言ってたホビーショップ行こうよ!」

律 「ああ、あそこね。じゃあ、明日休みだし行くか」

唯 「じゃあ、あずにゃんにメールしておくね!」

律 「みんな、明日は空いてるっしょ?」

澪 「ああ、大丈夫だ」

紬 「うん! どんなどこかしら、楽しみだわ~」




8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:04:48.12 ID:MepQPX9R0

和 (やっと会議終わった……。今もどれば、教室でみんなとご飯食べれるわね)

ガラガラ

和 (唯たちは……。うん、まだご飯食べてるわ。間に合って良かった)

ワイワイガヤガヤ

和 (それにしても、随分盛り上がってるわね。なんの話してるのかしら)

唯 「あ、和ちゃんおかえり~!」

和 「ただいま、思ったより早く終わったわ」

澪 「お疲れ様、和」

律 「ほらほら、座りんしゃい」

紬 「なんの会議だったの?」




9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:08:11.63 ID:MepQPX9R0

和 「たいしたことない内容だったわ。さて、お昼ご飯食べないと」

唯 「おお! 相変わらず和ちゃんのお弁当はおいしそうですな~」

和 「そんなことないわ。それより、さっきからなんの話で盛り上がってるの?」

唯 「実はね! この間とっても素敵なお店見つけたんだ!」

和 「あら、どんなところ?」

唯 「かわいいものとか、面白いものとか、おいしいものとかなんでもあるんだよ!」

和 「へ~。抽象的でわかりにくいけど、行ってみたいわね」

唯 「それでね、明日みんなで行こうって話をしてたんだ! 和ちゃんもきっと気に入ると思うよ~」

和 「そうだといいわ。楽しみね」

和 (ふふ、唯と遊ぶなんてひさしぶりね)




11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:11:07.45 ID:MepQPX9R0

律 澪 紬 (あれ……?)

律 (軽音部で行こうって話しだったけど、和も誘うのかな)

澪 (まあ和もいてくれたほうが、みんなの世話もみてくれるし助かるな)

紬 (和ちゃんとプライベートで遊ぶの、ひさしぶりだわ~)

唯 「五人で遊ぶの久しぶりだね~。すっごい楽しみだよ!」

律 (ん? 五人ってことは……やっぱり和は入ってないのか?)

澪 (まあ、軽音部だけで遊びたいときもあるしな……)

紬 (あら、残念……)

和 「あら、久しぶりどころか初めてじゃない?」

律 澪 紬 「!?」




15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:14:54.57 ID:MepQPX9R0

唯 「え~、そんなことないよ~」

和 「いつも学校でも一緒だから、そんな気がしてるんじゃない?」

和 (三年でクラス一緒になってから、ほぼ毎日五人で行動してるし)

唯 「う~ん、そう言われてみればそうかもしれない!」

唯 (部活帰りの寄り道とかって、よく考えたらちゃんとした遊びじゃないかも!)

和 「うふふ」

唯 「あはは」

律 澪 紬 「……」




17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:18:08.58 ID:MepQPX9R0

律 (これって……唯は和のこと誘ってないつもりなんだろうな)

澪 (天然が故の過ちか……。このままだと、明日和も来ちゃうんじゃないか)

紬 (まあでも……来たらそのまま一緒に遊べばいいわ)

唯 「じゃあ明日は、10時に駅に集合ね!」

律 「りょうか~い! 唯は遅れんなよ~?」

澪 「律もな」

紬 「うふふ」

和 (明日……。とても楽しみだわ)




20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:21:07.46 ID:MepQPX9R0

――翌日・駅

唯 「じゃじゃ~ん! 平沢唯、ただいま参上!」

律 「お~、唯が待ち合わせの5分前に来るとはな」

梓 「きっと雨でも降るんじゃないんですか」

唯 「ひどい! ひどいよ、あずにゃん!」

澪 「まあ、唯もちゃんと時間に間に合って偉いぞ」

唯 「えへへ、ありがと~。さ、これで全員揃ったことだし行きますか!」

紬 「お~!」




21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:24:48.99 ID:MepQPX9R0

律 (和は来なかったか。まあ、あのあと唯と帰ったし、ちゃんと話もしたんだろう)

澪 (今日行くところは楽器店とかもあるから、和も退屈だっただろうし)

紬 (思いの行き違いにならなくて良かったわ~)

梓 「あれ? こっちに向かって走ってくる人……和先輩に似てません?」

律 (あれは確かに和だ……)

澪 (めっちゃ笑顔でこっちに向かってきとる)

紬 (なん……だと……)

唯 「むむ……本当だ! あれ和ちゃんだ! すごい偶然だね!」

唯 「お~い和ちゃ~ん!!」

律 澪 紬 (!!?)




25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:29:09.18 ID:MepQPX9R0

和 「待たせてごめんなさい。……あれ、今日は中野さんもいるの? よろしくね」

梓 「え?あ、はい (あれ? 今日は和先輩も一緒だったのかな)」

律 「あれ? 和、眼鏡は?」

和 「ああ、ちょっと気分転換に今日はコンタクトにしてきたの。変かしら?」

紬 (めっちゃ気合はいっとるがな……)

澪 「と、とっても素敵だよ……」

和 「そう言ってもらえると嬉しいわ。ありがとう、澪!」

律 (ま、満面の笑みやぁ……)




28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:32:50.76 ID:MepQPX9R0

唯 「和ちゃん、会えて嬉しいよ~! ところで今日はどうしたの!? 」

和 「えっ、どうしたって……。今日、五人で遊ぶ約束したじゃない」

唯 「えぇ~! 違うよ、和ちゃん! 今日は軽音部の五人で遊ぶ約束したんだよ! 和ちゃんは入ってないよ~?」

和 「えっ……」 ビクッ

梓 (あ、やっぱり入ってなかったんだ)

澪 (昨日の感じからして、やっぱり和も来ちゃうんじゃないかとは思ってたけど……)

紬 (唯ちゃんも言葉の選び方を知らないだけなんだろうけど、こんな言い方されるとやっぱりきついわね……)

律 (このまま合流して遊べばいいのに……)




34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:35:33.11 ID:MepQPX9R0

唯 「あ!よく見たら、 けっこう前に私と買いにいった服だ!」

唯 「まだ忙しくて着る機会が無いってこの間言ってたから、 今日が初披露だね!? すごく可愛いいよぉ!」

和 「あっ……」 ブルブル

紬 (新しい服を着てきたってことは、やっぱり今日ものすごく気合が入ってたのね)

梓 (そしてそれを私たちにも気づかせて、和先輩に精神的ダメージを与える唯先輩)

律 澪 紬 梓 (天然って恐ろしい……)

唯 「今日は軽音部で遊ぶっていう気分なんだよ~」

唯 「それじゃあ、和ちゃん。私たち遊びにいってくるね!」




36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:39:42.27 ID:MepQPX9R0

律 (ここまできたら、一緒に遊べばいいのに……)

澪 (唯ってもしかして、和のこと嫌いなんだろうか)

紬 (テンションあげてきたぶん、これは和ちゃん辛いわ……)

梓 (和先輩、これはどうでるか……) チラッ




和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

律 澪 紬 梓 (ええーーーーっ!?)




43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:44:17.67 ID:MepQPX9R0

唯 「うん! ばいばーい!!」

律 「和、行っちゃったな……」

澪 「ああ、目に涙ためてたな……」

唯 「変な和ちゃんだったね! それにしても、生徒会って休日もあるなんて大変だね~」

梓 「……」

紬 (これはもう……天然っていうレベルじゃないわね)

唯 「じゃあみんないこっか!」

律 「あ、ああ」

律 澪 紬 梓 (ごめんなさい、和(先輩)……)




45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:47:01.47 ID:MepQPX9R0

和 「……」

和 「そっか、今日は軽音部で遊ぶ日だったのね」

和 「私が勝手に勘違いして、唯たちに迷惑かけちゃったわ」

和 「そういえば、はっきりと誘ってくれたわけではないものね」

和 「……」

和 (でも、今日はすごい楽しみだったのに……)

※ ※ ※ ※

――昨晩・和の部屋

和 (うふふ、明日は久しぶりの息抜きか)




49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:50:39.04 ID:MepQPX9R0

和 (生徒会長になってからすごく忙しかったし)

和 (最近は受験勉強ばっかだったから、明日はうんと羽をのばそうかしら)

和 「そういえば、三ヶ月くらい前に唯と買いにいった服をまだ着てないわ」

和 「季節ずれてるかもしれないけど……最近まだ暑いし、着れないことないわね」

和 「それに唯が可愛いって言ってくれた服だもの。きっと唯も喜ぶわ」

和 (……ちょっと着てみよう)

――試着完了

和 「なかなかいいけど……う~ん」

和 「お母さーん! ちょっといい? 服を見てもらいたいんだけど」




51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:53:14.05 ID:MepQPX9R0

和 「……お母さんも似合うって言ってくれたけど、なんか不安だわ」

和 「あ、眼鏡外してみたらどうかしら」

和 「確かワンデイの買い置きがまだあったはず……」 ガサゴソ

和 「……あった!」

――試着完了

和 「……」

和 (……自分で言うのもなんだけど)

和 「け、けっこうイケてるんじゃないかな……///」

和 「これならきっと……」




54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 21:57:47.05 ID:MepQPX9R0

◇ ◇ ◇ ◇

唯 『眼鏡はずした和ちゃん、すっごく格好いいよ~!』

紬 『服もとってもセンス良いわ~。和ちゃんってこんなに素敵だったのね!』

律 『あちゃ~、さすがの私もイケメンポジションを譲らざるをえないなぁ~』

澪 『ああ、これはもう私のFC潰して和のFC作るしかないな!』

◇ ◇ ◇ ◇

和 「なんて言われちゃったりして……///」

和 「~~~~っ!///」 ゴロゴロ

和 (あ~もう、早く明日にならないかしら!)

※ ※ ※ ※




58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:02:33.93 ID:MepQPX9R0

和 「私、すごい浮かれてたのね。ばっかみたい」

和 「みんなさぞ滑稽に思ったことでしょうよ」

和 「新しい服着て、コンタクトなんかにしちゃって」

和 「お前なんかいつも通り制服着て、いつも通りダッサイ眼鏡かけて」

和 「いつも通り、生徒会でも行ってろよ」

和 「ええ、そう思ったことでしょうよ」

和 「浮かれのち、あとからの後悔」

和 「……」

和 (この気持ちを詩にでもしましょう……)




59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:05:18.17 ID:MepQPX9R0

和 「遊び誘われ 昨日の私UKIUKI」

和 「うかれすぎてて 頭の中ふわふわ」

和 「いつもめがね かけてるけど」

和 「今日だけは コンタクトなの」

和 「だけどそれも 今となっては」

和 「滑稽でしかないぞよ」

和 「ああ 平沢 お前が 突っ込んでくるほど」

和 「私の 心 えぐられるの」

憂 「和……ちゃん?」

和 「ひゃうっ!?」




61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:08:36.33 ID:MepQPX9R0

憂 「やっぱり和ちゃんだ! 眼鏡かけてないからわからなかったよ」

和 「あ……うん」

憂 「今日はコンタクトなの?」

和 「……」

憂 「眼鏡かけてる和ちゃんも知的で素敵だけど」

憂 「コンタクトの和ちゃんもすっごく格好いいね!」

和 「え……」

和 「あ、ありがとう///」

和 (憂って、やっぱりすごい優しい子だわ)




62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:12:07.51 ID:MepQPX9R0

憂 「そういえば、さっき何の歌うたってたの?」

和 「あ、あ~……気にしないでちょうだい」

憂 「?」

和 「それより、今日はどうしたの?」

憂 「これから買い物行くところなんだけど……そうだ!」

憂 「良かったら一緒に行かない?」

和 (……すごく嬉しいけど)

和 (今日、これ以上この姿で外にいるのは辛いわ)




65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:15:56.09 ID:MepQPX9R0

和 「ごめんなさい、今日はもう家に帰ってやらなきゃいけないことがあるから」

憂 「そっか……。和ちゃん忙しいもんね」

和 「本当にごめんなさいね」

憂 「でも、和ちゃんもたまには息抜きしなきゃ駄目だよ?」

和 「ど、どうしたのよ急に」

憂 「さっきから和ちゃん、元気無い顔してるから……」

和 「!!」

憂 「もしなんかあれば、私に言ってね?」

憂 「なんて、私じゃ頼りにならないか」

憂 「えへへ///」




68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:18:48.80 ID:MepQPX9R0

和 「ありがとう、憂。とても優しいのね」

憂 「そ、そんなことないよ///」

和 「なにかあったら、真っ先に憂に相談するわ」

憂 「……うん! 任せてよ!」

和 「ふふ、本当にもう。二人のときは相変わらず昔のまんまね」

和 「他の人がいるときは、だいぶ大人っぽく振舞うようになったのに」

憂 「私だって、和ちゃんみたいな大人の女性になろうと頑張ってるんだよ」

和 「あら、口ばっかうまくなったわね」




69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:23:14.60 ID:MepQPX9R0

憂 「もう~、そうやってからかう!」

和 「うふふ」

憂 「えへへ」

和 「本当にありがとう、憂。それじゃあ私そろそろ行くから」

憂 「うん、頑張ってね!」

和 「ええ、それじゃあまた」

憂 「またね!」

憂 (本当に幼い頃からの憧れなんだけどなぁ)




70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:26:11.34 ID:MepQPX9R0

――その夜・平沢家

憂 「お姉ちゃーん! ご飯できたよ!」

唯 「はいはーい! 今日のご飯はなんですかな~」

憂 「お姉ちゃんの好きなエビフライだよ!」

唯 「やったー! 私大好きだよー!」

憂 「うふふ。じゃあ食べよっか」

唯 「うん、いっただきまーす!」

憂 「いただきます」




73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:30:23.76 ID:MepQPX9R0

唯 「おいひい! おいひいよ~」

憂 「良かったー。……そういえば今日、和ちゃんに会ったよ!」

唯 「あ、私も会ったよ~」

憂 「お姉ちゃんも会ったんだ。今日の和ちゃん、コンタクトにしてて格好良かったね!」

唯 「うんうん、眼鏡かけてない和ちゃんも可愛いよ~」

憂 「そういえば、けっこうお洒落してたけど今日はなにか用事があったのかな?」

唯 「休日なのに、生徒会行くって言ってたよぉ! 生徒会長は、大変だねぇ」

憂 「……生徒会?」




75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:33:27.54 ID:MepQPX9R0

唯 「和ちゃんがそう言ってたんだよ! 今朝駅前であったときに――」

唯 「――ということがあったんだよ! 変な和ちゃんだったよ~」

憂 (……うわあ)

憂 (お姉ちゃんに悪気は無かったんだろうけど、和ちゃんも相当ショックだっただろうな)

憂 (だから今日あんな元気無かったんだ……)

唯 「うい~? 聞いてる~?」

憂 「お姉ちゃん!」 バンッ

唯 「ひっ!」ビクッ

唯 「ど、どうしたの憂? いきなりテーブル叩かないでよぅ……」




80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:37:25.39 ID:MepQPX9R0

憂 「今日ね、私が和ちゃんに会ったときすごく元気なかったんだ」

憂 「お姉ちゃんが和ちゃんに会ったあとのことだと思うんだけど」

憂 「どうしてかわかる?」

唯 「う、うい~。 ご飯冷めちゃうよ?」

憂 「お姉ちゃん、私は真面目な話をしてるの」

唯 (なんか今日の憂怖いよ~)

憂 「和ちゃん、多分今日すごく楽しみにしてたんだと思う」

憂 「だから服装とかにも気合入ってたんだよ」




83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:40:45.28 ID:MepQPX9R0

憂 「お姉ちゃんも今日は軽音部のみんなとの約束だったと思うけど」

憂 「もう少し言い方とかあったんじゃないかな?」

唯 「……うん」

唯 (そういえば、別れ際の和ちゃん、すごく悲しそうだったな)

唯 (今日は軽音部のみんなと遊ぶつもりだったし)

唯 (和ちゃんと遊ぶときは特別だから)

唯 (二人っきりでまた遊ぼうって誘うつもりだったんだけど……)

唯 「わ、わだしが馬鹿なせいで、の、和ぢゃんのこと傷づけちゃっだかなぁ」 ヒックヒック




86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:45:30.13 ID:MepQPX9R0

憂 「お、お姉ちゃんは馬鹿じゃないよ」

唯 「で、でも、憂に、怒られる、まで和ぢゃんが傷ついだごど、気づがなかった、し」 ヒックヒック

憂 「ちゃんと気づけたから大丈夫だよ。月曜日、学校でちゃんと和ちゃんに謝ろう?」

唯 「……うん」スン

憂 「ほら、ご飯冷めちゃうから食べよ?」

唯 「憂もごめんね……」

憂 「別に大丈夫だよ。ほら、鼻水出てるよ」

唯 「うう……」ズズ

唯 (月曜日、絶対直接会って和ちゃんに謝ろう……)




87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:48:48.05 ID:MepQPX9R0

――月曜日・教室

律 「おい~っす」

澪 「おはよう」

紬 「おはよう、りっちゃん」

律 「唯と……和はまだ来てないか」

澪 「この間のこと、私たちからも和に謝らなくちゃな」

紬 「そうね。唯ちゃんの天然に気圧されてなにも言えなかったけど、すごく悪いことしちゃったわ」

律 「そうだな。そしたら、まず唯に話を……っと噂をすれば来たぞ」




90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:51:18.51 ID:MepQPX9R0

唯 「……」 トボトボ

澪 「唯、おはよう」

唯 「あ、うん……」

律 (あからさまに元気ないな。こりゃ私から言う前になんかあったか?)

紬 「唯ちゃん、元気ないけどどうかしたの?」

唯 「……うん。実はこの間のことで憂に怒られて、私もそれでやっと和ちゃんに悪いことしたって気づいたんだ」

澪 (さすが憂ちゃん)

唯 「それで、今日和ちゃんにあったら絶対謝ろうって決めてたんだけど……」




93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:54:23.77 ID:MepQPX9R0

※ ※ ※ ※

――今朝・通学路

唯 (今日絶対に和ちゃんに謝るんだ!) フンス!

唯 (あ、前を歩いてるのは……和ちゃん)

唯 (あ、謝るって決めたのに、なかなか勇気でないよ~)

唯 (……ええい! 覚悟を決めろ、平沢唯!)

唯 「の、和ちゃん!」 タタタッ

和 「……」 クルッ

唯 (すっごい無表情……。絶対怒ってるよ~)

唯 (でも、私が悪いんだから謝らなくちゃ!)




94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 22:57:59.94 ID:MepQPX9R0

和 「……」

唯 「和ちゃん、この間は本当にごめんなさい!」

唯 「私馬鹿だから、和ちゃんが傷つくこと平気で言っちゃって」

唯 「本当に、ごめんなさい!」

和 「……」

唯 「……」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

唯 「!?」

※ ※ ※ ※




107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:14:02.42 ID:MepQPX9R0

唯 「――ってことがあって……」

律 「それはきついなぁ(朝から生徒会あったのか?)」

澪 「和、そうとう怒ってるな(ちょっと言葉の意味がわからないけど)」

紬 「私たちも、許してもらえるかしら……」

ガララッ!

和 「……」

唯 律 澪 紬 「!!」

信代 「和、おはよう」

和 「おはよう」




110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:18:20.20 ID:MepQPX9R0

律 「みんなとは普通に挨拶してるな……」

澪 「ああ……」

紬 「でも、席は唯ちゃんの前よね……」

和 「……」 ストン

姫子 「和、おはよう」

和 「おはよう、姫子」

律 「よし、行くか」

澪 「あ、ああ」




112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:23:52.63 ID:MepQPX9R0

紬 「和ちゃん」

和 「……」

澪 「おはよう和。……この間のことなんだけど」

律 「わざとじゃないんだけどさ、本当に和に悪いことしちまったと思ってる」

澪 律 紬 「本当にごめんなさい!」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」 ガタッ

澪 律 紬 「!?」

和 「……」 スタスタ

姫子 (和と軽音部、喧嘩でもしたのかな)

姫子 (でもこれからHRなのに、和本当にどっか行っちゃったよ)




116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:26:48.34 ID:MepQPX9R0

――それからというものの

律 「和、本当にごめんな?」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

律 「!?」

――和と軽音部のメンバーの

澪 「和、その……良かったら一緒にお昼食べないか?」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

澪 「!?」




121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:30:06.83 ID:MepQPX9R0

――お互いの関係はぎくしゃくしたものとなり

紬 「あ、和ちゃん。シャーペン落としたわよ、はい」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

紬 「!?」

――日に日に距離ができてしまう

唯 「の、和ちゃん。次音楽室に移動だから……一緒に行かない?」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

唯 「!?」




125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:33:10.54 ID:MepQPX9R0

――それは時間が解決することなく

純 「梓って、彼氏とかいたことあるの?」

梓 「か、彼氏なんて……」

純 「まあ梓に彼氏がいるなんて、そんなオカルトありえませんか!」

梓 「そ、そういう純こそどうなのよ」

純 「ふふふ、聞きたい!? そう、それは去年のこと……」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

梓 純 「!?」

梓 (いきなり会話に入ってきた……)

純 (私の話、そんなに興味ないんだ……)




126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:36:42.27 ID:MepQPX9R0

――そしてとうとう

さわ子 「真鍋さん、次の音楽の準備の手伝いしてもらってもいいかしら?」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

さわ子 「タメ語!?」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

さわ子 「つか手伝ってくれないの!?」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

さわ子 「ていうか次音楽って言ってるじゃな……おーい!」




135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:39:52.43 ID:MepQPX9R0

唯 「……」

律 「……」

澪 「……」

紬 「……」

梓 「……」


和 「……」

――仲直りできないまま、卒業へと近づいていった




137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:43:22.64 ID:MepQPX9R0

――卒業式前夜・平沢家

憂 「お姉ちゃん、とうとう卒業だね」

唯 「うん……。みんなと離れたくないよー」 ズビビ

憂 「もう、今から泣いてたら、明日はどうするの」

唯 「でも~……」

憂 「それに、まだ和ちゃんと仲直りしてないんでしょ?」

唯 「……うん」

唯 「あの日から和ちゃん、私たち軽音部に対しては」

唯 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

唯 「しか言わなくなっちゃったし」




141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:46:33.93 ID:MepQPX9R0

唯 「授業中でも本当にそのまま生徒会室行っちゃうし」

唯 「もうどうしたらいいかわかんないよう……」

憂 「お姉ちゃん……」

憂 「お姉ちゃんが困っているように、きっと和ちゃんも困ってるんだよ」

憂 「明日こそきっと、うまくいくはずだよ。ねっ?」ニコッ

唯 「うい~……。ありがとう!」 ダキッ

憂 (抱きついてくるお姉ちゃん……。あったかい)

唯 「でも、本当にどうすればいいのか……」

憂 「お姉ちゃん、私に考えがあるの」

唯 「本当に!?」




144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:50:47.73 ID:MepQPX9R0

憂 「うん、明日卒業式が終わったあとにね……」 コショコショ

唯 「ふむふむ」

憂 「っていうのは、どうかな……?」

唯 「すごいっ! すごいよ憂~! 憂は天才だよ~!」

憂 「えへへっ、ありがとう/// ……うまくいくかはわからないけど」

唯 「ううん、きっとうまくいくよ! さっそく、みんなにもメールするよ!」

憂 「お姉ちゃん、頑張って!」

唯 「憂のお陰で頑張れそうだよ!」

唯 (明日和ちゃんに心から謝って……)

唯 (絶対仲直りするんだ!!)




147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:53:14.47 ID:MepQPX9R0

――そして卒業式が終わった

梓 「みなさん、卒業おめでとうございます!」

唯 「びええーん!!」

律 「こらこら唯、泣きすぎだって」

澪 「そういう律だって……ひっく、泣い、でるじゃ、ないか」

紬 「み、みおぢゃんも……うわああーん!」

さわ子 「もう、軽音部は最後まで手をかけるんだから……」 ウルウル




150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:56:04.46 ID:MepQPX9R0

生徒会役員A 「和先輩、卒業おめでとうございます!」

生徒会役員B 「私、先輩みたいな立派な人になります!」

和 「みんなありがとう、私もあなたたちとやってこれて本当に良かったわ」

和 「……それじゃあ、そろそろ行くから」

和 「……ふぅ」

憂 「和ちゃん!卒業おめでとうございます!」

和 「あら、憂。ありがとう」

憂 「そういえばさっき、曽我部さんという方が……」

和 「あら、会長が……。なにかしら」




151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /21(土) 23:59:02.98 ID:MepQPX9R0

憂 「私が和ちゃんと仲が良いってことを言ったら、これを渡してほしいって」

和 「手紙……?」

『生徒会室で待ってます』

憂 「それじゃあ私、行くね! あ、それと……」

憂 「和ちゃんが卒業しちゃうのは寂しいけど、私最後に和ちゃんの為になにかできて嬉しかった」

和 「憂ったら……手紙ぐらいで大袈裟ね。でも、ありがとう」

憂 「それじゃあ私はこのあと用事があるから」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

憂 「じゃあね!」 タッタッタ




153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:02:55.56 ID:j6eqQwRj0

和 (それにしても会長が……なにかしら)

和 (なにかサプライズでもやってくれるのかしらね)

和 (それとも澪のFCの会合とか……ふふっ)

和 (澪……。軽音部のみんなと、結局仲直りできなかったな)

和 「……」

和 (もうこの学び舎ともお別れか)

和 (この階段をのぼったら生徒会室……か)

和 (この階段をのぼったら――)

唯 「……和ちゃん」




158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:06:03.92 ID:j6eqQwRj0

和 「!!」

唯 「和ちゃん、卒業おめでとう」

和 「……」

唯 「私たち幼稚園から一緒だったけど、大学は別々だね」

和 「……」

唯 「私、ずっと和ちゃんに迷惑ばっかかけてきたけど……」

唯 「本当に最後の最後まで、迷惑かけちゃったね」

唯 「……ご、ごめんなさい」 ヒックヒック

和 「……」




160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:09:14.08 ID:j6eqQwRj0

唯 「私が悪いのはわかってるんだけど」

唯 「ずっと一緒だったのに、このまま別れるのなんて嫌だから……」

唯 「和ちゃんのこと、大好きだから……」

和 (……唯)

和 (唯がこうやって、あの日から何度も何度も謝ってくれてるのに)

和 (どうして私は素直になれないのかしら)

和 (どうして私の口は……)

和 「そ、そうなんだ、じゃ、じゃあ私生徒会行くね」ウルウル

和 (……こんな言葉を言うのかしら)




163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:12:32.95 ID:j6eqQwRj0

唯 「……和ちゃん、あの日からそれしか言ってくれなくなっちゃったね」

唯 「いつも、本当は生徒会なんてないのに……」

和 「……」

和 (いつもごめんなさいね。でも今日は、本当に呼び出されてるのよ)

唯 「今日だって、生徒会いっても曽我部先輩はいないよ」

和 (……どういうこと?)

唯 「ごめんね、曽我部先輩の名前まで出して、こんなことして……」

唯 「生徒会室で待ってるのは、むぎちゃん、りっちゃん、澪ちゃん、あずにゃん」

唯 「私たち軽音部だよ」




166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:15:38.94 ID:j6eqQwRj0

唯 「憂が……私たちと和ちゃんが仲直りできるように、って考えてくれたんだ」

唯 「正直、曽我部先輩の名前まで出して嘘ついちゃって……」

唯 「また和ちゃんを嫌な気持ちにさせちゃったかもしれないけど」

唯 「みんな、やっぱり和ちゃんに心から謝って、仲直りしたいんだ」

和 「……」

和 (軽音部のみんな……。それに憂ったら……)

和 (あの子本当に……)




169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:18:25.35 ID:j6eqQwRj0

※ ※ ※ ※

和 「こんなこと、相談できるの憂ぐらいしかいなくて……」

憂 「ううん! 全然構わないよ! むしろ本当に真っ先に相談してくれて嬉しいの」

和 「本当は軽音部のみんなと仲直りしたいんだけど、何故か素直になれないの」

和 「何故か軽音部のメンバーと話すと」

和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

和 「しか言えなくなっちゃうの……」

憂 「……和ちゃんも、仲直りしたいんだよね?」

和 「もちろんよ! 私からも唯たちに謝りたいわ。みんな謝ってくれてるのに、ずっと、こんな態度とったままで……」




172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:21:22.74 ID:j6eqQwRj0

憂 「それなら大丈夫だよ!」

和 「……どうして?」

憂 「だって、軽音部のみなさんも、お姉ちゃんも和ちゃんと仲直りしたがってるから」

憂 「そうしたら、仲直りできないはずがないよね?」 ニコッ

和 「……そうね。でも、また唯たちが話しかけてきても、きっと……」

憂 「例の特異体質で、きっかけを逃しちゃうかもって?」

和 「(特異体質!?) ……それなのよ」

憂 「……うーん」




174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:24:06.16 ID:j6eqQwRj0

憂 「……うん! 大丈夫、私に任せて!」

和 「大丈夫なの?」

憂 「私がなんとか、軽音部のみなさんと和ちゃんを仲直りに導いてみせるよ」

和 「……そこまで気負わなくていいのよ」

憂 「ううん! だって……」

憂 「私の大好きなお姉ちゃんたちと」

憂 「同じくらい大好きな和ちゃんが、このまま離れちゃうなんて嫌だから……」 ポロッ

和 「憂……。ありがとう」

※ ※ ※ ※




175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:27:53.95 ID:j6eqQwRj0

和 (まさかこんな計画を立てていたとはね)

和 (憂も、唯も、律も、澪も、むぎも、中野さんも……)

和 (みんなこんなに私のことを思ってくれてる)

和 (あの日のことは本当に辛かったけれど)

和 (それでも、ここまで私のことを思ってくれてる人たちはいるだろうか)

和 (唯……)

唯 「和ちゃん」

和 「……」

和 (……やっぱり他の言葉が出ないわ)

唯 「和ちゃん、あのね」




180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:31:32.01 ID:j6eqQwRj0

唯 「もし私たちと仲直りしてもらえるなら」

唯 「私たち生徒会室で待ってるから」

唯 「そしたらそこで和ちゃんに心から謝るからぁ……」 ヒックヒック

唯 「いっぱい、いっぱい謝るからぁ……」 ヒックヒック

唯 「で、でも、私たちのこともし許せないなら」 グスッ

唯 「このまま帰っても構わないから……」

唯 「でも、私和ちゃんのこと大好きだから……」

唯 「うええーーーーん!」

和 (……唯)




183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:34:32.83 ID:j6eqQwRj0

和 (こんなにも、唯は私のことを好きでいてくれている)

和 (軽音部のみんなもそう)

和 (彼女らはこんなに素直な気持ちを出してくれているのに)

和 (私だけ意地を張ってばっかし……)

和 (……格好悪い女ね)

和 (――でも)

唯 「和ちゃん……。本当に和ちゃんの、好きにしていいから」

唯 「もし私たちとまた仲良くしてもらえるなら、生徒会に……」




186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:35:46.35 ID:j6eqQwRj0

和 (あの日以来、そう、今ですら)

和 (どうしても、あれ以外の言葉は出てこないけど)

和 (でも、やっと心から言える)

和 (最後に私が選ぶのは――)








和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」ニコッ






いちご<……おわり




191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:38:36.57 ID:pBpwV8noO

最後にその言葉で綺麗に締めたな



194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:41:27.01 ID:uNcZGQcp0
はっ・・・そうか・・・生徒会室にはそうだった。・゚・(ノД`)・゚・。



193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:39:46.50 ID:qDp1qp2c0
和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会室行くね」

のがわかりやすかったな



196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:44:37.41 ID:j6eqQwRj0
ここまで付き合ってくれてありがとうございました

途中からオチが読めちゃう感じの上、>>193の指摘どおりのこともあるし
ちょっと微妙な話だけど、読んでくれてうれしい

じゃあ俺、生徒会行くね




199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:46:01.04 ID:0bXdkeaM0
>>1乙

なんか夢に和ちゃんでてきそう・・・



202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08 /22(日) 00:54:52.53 ID:D9pwVLXeO
なかなか面白かった、>>1乙!



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