5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 22:26:48.57 ID:
kdG6lM2b0
京介「えっ? 俺達ってもう恋人同士じゃなかったのか?」
あやせ「ち、違います! わたしはそんな軽い女じゃありません! 死ね!」
京介「はぁ? 誘ってきたのはそっちだろ?」
あやせ「それは……桐乃に手を出さないようにするためです!」
京介「そっか……あやせは俺のことを何とも思ってなかったのか」
あやせ「えっ……そうは言ってません、ただわたしは……」
京介「いや、お前の気持ちは分かったよ。……悪かったな、もう会うのはやめよう」
あやせ「なっ……! ま、待ってください!」
京介「いいんだよ、俺はもうお前とは会わない。じゃあな」
あやせ「だ、ダメです! そんなの……そんなの……寂しいじゃないですか」
京介(あやせたんマジ可愛い)
アニメ『俺の妹』がこんなに丸裸なわけがない
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 22:37:50.56 ID:
kdG6lM2b0
京介「じゃあ、あやせは俺の彼女ってことでいいんだよな?」
あやせ「だから違うって言ってるじゃないですか! 通報しますよ!?」
京介「何でそうなるんだよ……素直になればいいのに」
あやせ「わたしはいつも素直です、お兄さんがおかしいだけです!」
京介「でも、俺と離れるのは嫌なんだろ」
あやせ「それは……そうですけど……」
京介「この前、ずっと一緒に居て欲しいって言ったよな」
あやせ「……はい、言いましたけど」
京介「それなら、俺が彼氏って認めてもいいんじゃねーの?」
あやせ「か、彼氏じゃありません! 変態!」
京介「何でそうなるんだよ……」
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 22:43:29.39 ID:
kdG6lM2b0
京介「あやせ、この前のことをもう一度確認するぞ」
あやせ「……どうぞ」
京介「桐乃が俺に偶然抱き着いたのあやせがを目撃した」
あやせ「はい、お兄さんがいやらしい顔で桐乃を抱きしめていました」
京介「だからそれは……まあいい。で、その後俺はお前に呼び出された」
あやせ「ええ、桐乃の危険を感じたので一言言おうと呼び出しました」
京介「その後、お前は何て言った?」
あやせ「そ、それは……覚えていません」
京介「そうか、じゃあ俺が全部言うからどこか間違ってたら言えよ」
あやせ「……分かりました」
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 22:50:32.20 ID:
kdG6lM2b0
回想
あやせ「お兄さん、桐乃に抱き着いていましたがどういうことですか?」
京介「だから偶然だって……お前の考えてるようなことは起きてないよ」
あやせ「嘘です! どうせ、桐乃を無理やり……変態! 死ね!」
京介「だからしてねえっつーの! 俺がそんなことをするように思うのか!?」
あやせ「はい、思います」
京介「即答かよ! ……はぁ、俺はそんなの考えてないってのに」
あやせ「お兄さんの今までの行動を考えれば信用できませんね」
京介「そーかい……じゃあ、どうすれば信用できるんだよ?」
あやせ「それは……や、やっぱりいいです!」
京介「何だよ、気になるから教えてくれよ、あやせ」
あやせ「あの…………わたしと、付き合うとか」
京介「……はい?」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 22:53:37.62 ID:sMF5co/zi
続けろ
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 22:57:20.25 ID:
kdG6lM2b0
京介「あ、あやせさん? 今何と?」
あやせ「な、何でも無いです!」
京介「俺の耳にはあやせと付き合う、って聞こえたんだけど」
あやせ「聞き間違いです! 変なこと言わないでください、死ね!」
京介「そっか、残念だな……あやせと付き合えたら最高だったのに」
あやせ「えっ……? ほ、本当ですかお兄さん?」
京介「ああ、だってあやせだぞ? そうなったら一日中あやせのこと考えるだろうな」
あやせ「一日中、わたしのことを……へ、変態!」
京介「顔がにやけてるぞ、あやせ」
あやせ「そ、そんなこと…………お兄さんがわたしのことを……ふふ」
京介(やべえあやせたんマジかわええ)
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 22:58:53.89 ID:HyCGu5N/0
久しぶりの俺得あやせ
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 23:05:59.42 ID:
kdG6lM2b0
京介「まあ、残念だが俺とお前が恋人、なんてのはありえねーけどな」
あやせ「えっ……? どうしてですか!?」
京介「だって、お前俺のこと嫌いなんだろ? 桐乃に手を出す変態だって」
あやせ「それは……で、でも……恋人になれない訳では」
京介「ん? じゃあ、俺はあやせの恋人になれるってことか?」
あやせ「ま、まあ……可能性がゼロでは無いと思います」
京介「よっしゃああああ! あやせ、結婚しよう! 今すぐ!」
あやせ「ち、近寄るな変態! ……もう、お兄さんはそうやってすぐに」
京介「悪かったって。……だったらよ、真剣に告白したらどうなるんだ?」
あやせ「……真剣に、ですか? それは……その」
京介「どうなんだ、あやせ?」
あやせ「う、嬉しい……かもしれません」
京介(……あー、生きてて良かった)
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 23:13:34.13 ID:
kdG6lM2b0
京介「……よし、ふざけるのはやめよう。お前にも悪いしな」
あやせ「やめるって……どういうことですか?」
京介「だからさ、あやせに結婚しよう、とか愛してるとかノリで言うのはやめる」
あやせ「そうですか……ええ、それが普通だと思います」
京介「今まで悪かったな、あやせ……嫌な思いさせちまった」
あやせ「……でも、わたしもそこまで嫌という訳では」
京介「いやいや、無理すんなって。嫌なことは嫌って言えよ、なっ?」
あやせ「ち、違います! お兄さんに好きとか、結婚しようって言われるのは……その……」
あやせ「少し、嬉しかったというか……本気だったら良いのに、とか」
京介「……あやせって、やっぱり可愛いな」
あやせ「なっ! 何勘違いしてるんですか! ブチ○しますよ!?」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 23:21:19.45 ID:
kdG6lM2b0
京介「まあ、今までみたいにノリで言うのはやめるよ」
あやせ「……別に、嫌じゃないのに」
京介「その代わり、って訳でもねーんだけどさ」
あやせ「何ですか? くだらないこと言ったらどうなるか分かってますよね?」
京介「――あやせに、真剣に告白する」
あやせ「そうですか、わたしに告白を……やっぱりお兄さんは変た――ええっ!?」
京介「……嫌か? 嫌だったらやめとくか……」
あやせ「ま、待ってください! そこまで言ってどうしてやめるんですか!?」
京介「だって、俺に告白されても」
あやせ「さっき嬉しいって言ったばかりじゃないですか! 通報しますよ!?」
京介「あやせ、落ち着け。通報はさすがに意味が分からん」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 23:25:35.96 ID:
kdG6lM2b0
あやせ「……えっと、確認しますけど、告白するのは」
京介「俺が、あやせに告白する」
あやせ「……桐乃じゃないんですか?」
京介「なんで桐乃に告白することをお前に言うんだよ」
あやせ「じゃ、じゃあ……お姉さんとか。お姉さんは素敵な方ですから……」
京介「あやせ、もう一度確認するぞ。……俺に告白されるのは、嫌か?」
あやせ「……嫌じゃないです、嬉しいです」
京介「分かった、聞いてくれ。あやせ、俺は――」
あやせ「……っ」
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 23:32:51.30 ID:
kdG6lM2b0
京介「俺はあやせが好きだ。……桐乃も他の誰も関係ない、お前が好きなんだ」
あやせ「お、お兄さん……」
京介「俺の妹や友達のことを真剣に考えて、力になろうとする女の子」
京介「そして、桐乃の趣味を少しずつ受け入れいてくれようとした優しい子」
京介「それがあやせだ、俺が好きになった相手だ」
あやせ「……そこまで、わたしのことを」
京介「あっ、あと、すっげー可愛い。あやせたんマジ天使」
あやせ「なっ……何言ってるんですか! 雰囲気ぶち壊しじゃないですか!?」
京介「いや、お前すっげー緊張してるからさ。こう言えばいつものあやせに戻ると思って」
あやせ「……ありがとうございます、おかげで少し力が抜けました」
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 23:38:09.27 ID:ZzjhbcST0
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 23:39:45.87 ID:
kdG6lM2b0
京介「……で、あやせ、お前はどうなんだ?」
あやせ「な、何がですか……?」
京介「何がって……返事だよ。俺がこっ恥ずかしい思いして言ったんだ、答えてくれるよな?」
あやせ「あの……突然だったので、まさか本当に告白されるとは思ってなかったから……」
京介「……嫌ならそう言ってくれ、下手に言われる方がショック受けるからさ」
あやせ「ううっ……だ、だから、その……」
京介「……そっか、迷惑だったよな。悪い、……俺、帰るよ」
あやせ「ま、待ってください! どうすれば……どう……あっ」
京介「……どうした、あやせ」
あやせ「そ、そうです、そうですよ! 桐乃です!」
京介「……はぁ?」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 23:45:49.31 ID:
kdG6lM2b0
あやせ「も、もし、わたしがお兄さんの告白を断ったら……きっと」
京介「きっと?」
あやせ「お兄さんはショックを受けて寝込んでしまいます、そうすると」
あやせ「桐乃がお兄さんを心配します。桐乃は優しい子ですから、お兄さんに付きっ切りなるでしょう」
京介「はぁ」
あやせ「すると……お兄さんは変態ですから、桐乃にその……いやらしいことをするはずです」
京介「しねーよ! つーか何だこの流れ!?」
あやせ「話は最後まで聞いてください! つ、つまり……わたしが告白を断ると桐乃が困ります」
京介(……とりあえず、最後まで聞いてみるか)
あやせ「桐乃がショックを受けたお兄さんの毒牙にかかる……それを防ぐには」
あやせ「……お兄さんの告白を、断らなければいいんです」
京介「あれ? それ、つまりは……」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 23:51:46.20 ID:
kdG6lM2b0
あやせ「わたしがお兄さんと付き合えば、桐乃は助かります……そのために」
あやせ「お兄さんの告白を……断りません。それがわたしの返事です」
京介「そ、それって……OKってことですかあやせさん!?」
あやせ「……そう、なりますね」
京介「あやせが、俺の……恋人…………」
あやせ「……お、お兄さん?」
京介「――いよっしゃああああああ!! しゃあっ! しゃあああ!」グッ
あやせ「ひいっ!? 急に大声出さないでください!」
京介「いやいや! だってあやせだぞ? あやせが俺の恋人だぞ!?」
あやせ「な、何度も言わないでください変態!」
京介「恋人にならいくら言われても構わねえよ! うっひゃあ! あっしゃああ!!」
あやせ「もう……変態」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/17(火) 23:59:27.22 ID:
kdG6lM2b0
京介「はー……ふー……やべー、はしゃぎ過ぎた……」
あやせ「そこまで騒ぐことでは……でも、良いんですか?」
京介「はい、良いです! 最高です!」
あやせ「まだ何も言ってません! その……わたしの理由が」
京介「ああ、桐乃がどうたらってヤツか?」
あやせ「はい……だって、他の女の子のことを理由にして付き合うなんて、嫌じゃないですか?」
京介「いや、そうは思わねーよ。むしろ、あやせらしくて良いんじゃないか?」
あやせ「わたし、らしい?」
京介「結局、友達のことを思ってってことだろ。違うのか?」
あやせ「それは……でも」
京介(……あやせと付き合えるなら何でも良いってのが本音だけどな)
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:07:42.44 ID:
Gft2kqyV0
あやせ「で、でも! お兄さんはわたしに好きって言って欲しくないんですか!?」
京介「言って欲しいです! 言ってくださいお願いします! 土下座すれば良いですか!?」ズイッ
あやせ「近寄るな変態! ……あっ、違うんです。でも……やっぱり」
京介「まっ、いつか俺のことを本当に好きになってくれた時に言ってくれよ」
あやせ「本当に、好きになった時……?」
京介「ああ、今は桐乃のためなんだろ?」
あやせ「は、はい……」
京介「だったら、無理して言わなくても良いって」
あやせ「……バカ」
京介「ん? どうした?」
あやせ「……馬鹿! お兄さんの馬鹿! 鈍感! 変態!」
京介「あ、あやせさん……?」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:15:08.98 ID:
Gft2kqyV0
あやせ「……本当に好きでもない人と、付き合う訳が無いじゃないですか!」
京介「あやせ……」
あやせ「わたしだって……お兄さんが好きです! 大好きです! 告白されて嬉しかったんです!」
京介「……そこまで、俺のことを」
あやせ「大好きな人に好きって言われて……断れるわけが無いじゃないですか」
京介「……悪かったよ。ごめんな、あやせ」ギュッ
あやせ「あっ……。……後で、通報します」
京介「後で、か。じゃあ、通報されるまではこうしてて良いのか?」
あやせ「……そんなこと聞かないでください、変態」
京介(……良い匂いするなあ)
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:23:17.79 ID:
Gft2kqyV0
京介「……あやせ、一ついいか」
あやせ「……何ですか」
京介「こうやって抱きしめあってると……そろそろ人の視線が」
あやせ「あっ……いつの間に」
京介「さ、さすがに恥ずかしいから放すぞ」
あやせ「あっ……」
京介(あやせの残念そうな顔……撮りてー)
京介「あー……そろそろ暗くなってきたな、帰ろうぜ」
あやせ「えっ……? 帰るって、お兄さんと離れ離れになるってことですか……?」
京介「まあ……そうなるな」
あやせ「……いや、嫌です! 帰らないでください!」
京介「おいおい……」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:32:12.19 ID:
Gft2kqyV0
京介「あのな、あやせ……帰らないと親御さんが心配するから」
あやせ「……分かってます。でも……寂しいものは寂しいんです」
京介「そう言われてもな……んっ? 電話か……もしもし?」
大介『京介、今大丈夫か』
京介「親父か……何だよ、何かあったのか?」
大介『ああ、仕事で今日は帰れそうもない。家のことは任せたぞ』
京介「親父も居ねえのか。おふくろは友達と旅行で桐乃は……」
大介『合宿だったな、だから今日は家にお前だけだ。何かあったら電話しろ』プツッ
京介「今日は俺一人か……っ!? この視線は……」
あやせ「そっか、お兄さんは今日お家に一人なんですね……へー……」
京介(……フラグが立っちまった)
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:33:20.85 ID:IORUa3vn0
ふぅ......
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:33:52.03 ID:mip3X3+B0
へぇ…
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:37:34.01 ID:
Gft2kqyV0
京介「あの、あやせさん? 言っとくけど……」
あやせ「お兄さん、ご飯は何にしましょうか?」
京介「ご飯?」
あやせ「はい、材料が無ければスーパーに行 京介「帰りなさい」
あやせ「なっ……! 何でですか! 今日はお兄さん一人なんでしょう!?」
京介「だからだよ! 桐乃が居るならまだしも、俺一人、しかもこの状況でそんなことできるか!」
あやせ「うう……意地悪! 通報しますよ!?」
京介「泊めたら通報されるだろうが!? 駄目なものは駄目だ!」
あやせ「だ、だって……寂しいじゃないですか……」
京介「寂しいって、お前……」
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:44:04.75 ID:
Gft2kqyV0
あやせ「桐乃とか、お姉さんとか……他にもお兄さんの周りにはたくさん素敵な人がいます」
京介「な、何だよ急に……」
あやせ「もし、誰かに知られたら……他の人のところに」
京介「いや……さすがに心配し過ぎだろ」
あやせ「いいえ、お兄さんは分かっていません。……それに、不安なんです」
京介「だから他の人とかそういうのは」
あやせ「違います。……さっき、お兄さんから帰ろうって言ったじゃないですか」
京介「……それが不安にさせるのか?」
あやせ「……想いが伝わったら、離れたくないって思いませんか? ずっと一緒に居たい、って思いませんか?」
京介「それは……」
あやせ「……わたしは、お兄さんとずっと一緒に居たいです! 誰にも邪魔されたくありません!」
京介「あやせ……」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:50:20.89 ID:
Gft2kqyV0
京介(どうする……女の子にここまで言わせちまって良いのか? いや……でも)
あやせ「…………」ピポパ
京介(相手は中学生だぞ? いや、そもそも別にそんなことをする訳じゃねーんだ……)
あやせ「もしもし、あのね、実は」
京介(だが……さすがに初日に連れ込むのは無いよな……流石に無い)
あやせ「うん、そうそう、高坂さん。だから今日はご飯いらないから」
京介(……よし! 断ろう! さすがにここは男としてしっかりするんだ!)
京介「あやせ! 今日は家に あやせ「あっ、今電話して桐乃の家に泊まるって言っちゃいました」
京介「……えっ?」
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:54:50.94 ID:
Gft2kqyV0
あやせ「さあ、暗くなってきたし帰りましょう。ご飯は任せてくださいね」
京介「あの、もしもーし? あやせさーん?」
あやせ「わたし、お兄さんのお家で何か食べないと夕ご飯抜きになってしまいます」
京介「はあ!? いや、だから駄目だって言ってんだろうが!」
あやせ「……仕方ありませんね、分かりました」
京介「そ、そうか……やっと分かってくれたか」
あやせ「お兄さん、こっち向いてください」
京介「ん? 何だよあやせ」
あやせ「……泊めて、くれませんか?」
京介(こ、これは……上目遣い+涙目という最強の組み合わせ……)
あやせ「お兄さん……大好きです。ダメ、ですか?」
京介「お、俺は……! 俺は――」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:57:40.05 ID:89Msm21L0
好きです
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 00:59:56.11 ID:h6sVTp9z0
受けちゃいなよ、you
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:03:00.12 ID:
Gft2kqyV0
あやせ「おじゃましまーす♪」
京介「……はい」
京介(うん、あれは無理。だってあやせたんマジ天使だもん)
京介(そして押し寄せる罪悪感の波……はあ)
あやせ「あっ、お兄さん、冷蔵庫に食材がありますよ」
京介「あー、まだ残ってたのか」
あやせ「牛肉、たまねぎ、ニンジン、じゃがいも……カレーでも作ったんですか?」
京介「ああ、もう全部食べちまったけどな」
あやせ「うーん……分かりました、肉じゃがでも作りましょう」
京介「えっ? 作ってくれんの?」
あやせ「はい、いけませんか?」
京介「お願いしまっす! 土下座するから作ってください!」
あやせ「お、大げさですよ……」
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:08:25.55 ID:
Gft2kqyV0
あやせ「……よいしょ、って何見てるんですか?」
京介「いや……エプロン姿のあやせを網膜に焼き付けようと」
あやせ「へ、変態! 見ないでください!」
京介「はいはい、じゃあ俺は風呂掃除でもするか」
あやせ「……お風呂、ですか?」
京介「ああ、風呂……あっ、あのー、あやせ?」
あやせ「は、はい……」
京介「……風呂、入ってく?」
あやせ「……お兄さんのせいで汗をかいてしまったので、できれば」
京介「わ、分かった……じゃあ、料理は任せるよ……」
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:13:07.05 ID:
Gft2kqyV0
京介(まずい、なんか変な雰囲気になっちまった……)ゴシゴシ
京介(いや、いやいや、別に一緒に入る訳じゃないぞ!? 客をもてなすのは当然だ……うん)
京介(……まあ、意識するなっつー方が無理だよな)
京介(あやせがこの風呂に……いかんいかん!)
京介(この水垢を落とせば俺の煩悩が……消えればいいのに)ゴシゴシ
京介(でも、あやせのエプロン姿……最高だったな……)
京介「……煩悩、消えねー」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:18:36.09 ID:
Gft2kqyV0
あやせ(……よく考えてみれば、この状況……結構、恥ずかしい)トントン
あやせ(だ、だって、お兄さんが好きって言ってくれたから……だから)
あやせ(離れたくないから、一緒に居たかったから……)
あやせ(でも、やっぱりまだ……信用は、できないかも)
あやせ(桐乃のためにお兄さんは……恋人と)
あやせ(いつか、わたしがそうなるかもしれない……だから、だから……)
あやせ(少しくらい、背伸びしても……大丈夫なはず……)
あやせ「……ごめんね、桐乃。わたし――」
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:25:58.54 ID:
Gft2kqyV0
京介(……三十分以上風呂掃除してたのか、だが煩悩は消えない)
あやせ「あっ、お兄さん、お疲れ様です」
京介「あれ? もう準備終わったのか?」
あやせ「はい、圧力鍋って便利ですよね。もうそろそろできますよ」
京介「あやせの肉じゃがか……幸せすぎて、明日俺死ぬかもな」
あやせ「し、死にません! 座って待っていてください!」
京介「その前にあやせのエプロン姿をもう一度……!」
あやせ「なっ……ぶ、ブチ○しますよ!?」
京介「わ、悪かったって! じゃあ、頼んだぞ!」
京介(……駄目だ、こうでもしねーと意識しちまう)
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:32:48.16 ID:
Gft2kqyV0
あやせ「できました、今そっちへ持っていきますね」
京介「手伝わなくても大丈夫か?」
あやせ「では、ご飯をよそってください。後はやりますから大丈夫です」
京介「ああ、分かったよ。……でも、こういうの良いよな」
あやせ「こういうの、ですか?」
京介「何だか、夫婦って感じがするというか」
あやせ「なっ……何言ってるんですか!?」
京介「お、落ち着けって……冗談、冗談だよ」
あやせ「冗談……なんですか?」
京介「お、おう、冗談に決まってるだろ? ……あやせ?」
あやせ「……今、持っていきますね」
京介(……雰囲気が、また変わったような)
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:39:08.28 ID:
Gft2kqyV0
あやせ「どうぞ、失敗はしていないと思いますが……」
京介「……天国って、地上にあったんだな」
あやせ「またそうやって……ほら、冷める前に食べてください!」
京介「そうだな、では」
京介・あやせ「いただきます」
京介「んっ……んんっ!?」
あやせ「……どうですか?」
京介「……一つ、言ってもいいか?」
あやせ「は、はい……」
京介「……あやせさん、アンタ最高だよ。美味い! これすっげえ美味いよ!」
あやせ「良かった……どんどん食べてくださいね」
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:47:38.58 ID:
Gft2kqyV0
あやせ「よく食べますね……そんなに食べてくれるとは思いませんでした」
京介「あやせの料理を残す訳が無いだろ? いやー、こんな美味いんだったらさ」
あやせ「な、何ですか?」
京介「あやせが毎日料理作ってくれたら最高だろうなー、って思ったんだよ」
あやせ「毎日……そ、それはさすがに無理だと思います」
京介「お、おいおい、冗談だって……本気で言ってねえから」
あやせ「……っ」
京介(……ん? またあやせの雰囲気が変わったような……)
あやせ「まだ食べられますよね? おかわり、いりますか?」
京介「あ、ああ、ありがとう(……気のせいか)」
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:51:20.25 ID:
Gft2kqyV0
京介「ふー……食った食った、ごちそうさん」
あやせ「ええ、喜んでいただけたようで何よりです」
京介「洗い物は俺がやるからさ、あやせはゆっくり休んでてくれよ」
あやせ「分かりました、お願いしますね」
京介「あっ、今の内に風呂入っとくか?」
あやせ「……いえ、それは遠慮しておきます。先に家の方が入るべきですよ」
京介「んなこと気にしなくても良いんだけどな……まあ、そう言うならさっさと終わらせるか」
あやせ(だって、そうしないと……)
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:54:59.80 ID:
Gft2kqyV0
京介(よし、洗い物終わりっと。……あやせは、ん?)
あやせ「……すぅ、すぅ」
京介(ソファーに座ったまま寝ちまったのか……こう見ると、まだ中学生だよなー)
京介(……毛布くらいかけとくか、風邪ひかれたら困るしな)
京介(……よし、これでいいだろ。あやせが寝てる間に風呂に入るか……)
京介「……あやせ、ゆっくり休んでろよ。後で起こすからな」
あやせ「……すぅ、すぅ」
京介(なんて言っても寝てるんだけどな。あやせたんの寝顔マジ最高!)
京介(……んなことやってねえで風呂入らねーとな)
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:56:45.25 ID:
Gft2kqyV0
あやせ「…………」
あやせ(お兄さんは、行ったよね……)
あやせ「……だって、仕方ないよ。……不安なんだから」
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 02:08:01.45 ID:
Gft2kqyV0
京介(……気のせいかもしれないが、風呂がいつもよりキレイな気がする)
京介(あんだけ念入りに掃除すりゃ、こうもなるか……)
京介(さっさと洗ってあやせに入ってもらわねーとな……)
京介(……あやせが風呂、か。……だからそれは考えるなって!)ワシャワシャ
京介(髪を洗っても何も変わんねー……体を洗ったら出るか、それがいいな)
「し、失礼します……」
京介「よう、あやせ。起きたの――なっ!? あ、あやせ!?」
あやせ「静かにしてください……近所迷惑になりますよ」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 02:10:41.53 ID:
Gft2kqyV0
京介「お、お前……な、ななな、何でここに」
あやせ「……背中」
京介「はい……?」
あやせ「お背中……流します」
京介(あっ、これエロゲだ)
京介「って違う! ダメだ! それだけは絶対にダメだ!」
あやせ「で、でも……お兄さんにはお世話になっていますから」
京介「それとこれとは……はっ!」
あやせ「……ダメ、ですか?」
京介(だから上目遣い+涙目+弱々しい声は反則だって……)
あやせ「……わたしじゃ、ダメですか?」
京介「そ、それは――」
97:
保守ありがとうございました:2012/04/18(水) 03:37:07.13 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「お兄さん……どうですか? 痛くありませんか?」
京介(……負けたよ、もう勝てる気がしねーよ……情けねー)
あやせ「よいしょ……お兄さんの背中、大きいですね」ゴシゴシ
京介「男だったらこんなもんだろ……なあ、あやせ」
あやせ「はい、何ですか?」
京介「やっぱりさ……こういうのは、駄目だろ」
あやせ「……別にいやらしいことをしてる訳ではありません。わたしだってタオルを巻いてますから」
京介「だけどよ、親に嘘ついて男の家泊まって……一緒に風呂だぞ? さすがに……」
あやせ「わたしは桐乃の家、つまり高坂家に泊まりに来ました。嘘は言ってませんよ」
京介「そういう問題じゃ……」
あやせ「……背中、洗い終わりましたよ」
京介「ありがとよ。じゃあ、ここでお前はあがって――お、おい!」
あやせ「ま、まだ洗い終わってません! 前が……」
京介「そこは自分で洗う! タオルを貸せ!」グイッ
あやせ「あっ……」
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 03:43:58.83 ID:
jaSjbTWJ0
京介「……おい、あやせ。なんであがんねーんだよ」
あやせ「……今あがったら、風邪をひいてしまいますから」
京介「いや、見られてたら洗いづらいんだけど……」
あやせ「……目を瞑っていますから、それで良いですよね?」
京介「駄目だって言ってんだろうが! ……頼む、出てってくれ!」
あやせ「……わたし、何もしません。それなのに……どうして追い出そうとするんですか?」
京介「分かってくれよ……お前もこれが駄目なことってのは理解してんだろ?」
あやせ「……はい」
京介「だったら、今は出てくれ……どうしても出ないんだったら、俺があがる」
あやせ「ま、待ってください……だって、お兄さんが……お兄さんが悪いんです」
京介「……あやせ?」
100:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 03:51:35.21 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「お兄さん……さっきから夫婦みたいだ、とか毎日食べたい、とか言ってましたよね?」
京介「あ、ああ……それが嫌だったのか?」
あやせ「……違います、とても嬉しかったです。でも、お兄さんはその後……」
あやせ「全部、冗談って言いました。わたしはそうなれば良いな、って思ったのに……お兄さんは」
京介「それは……そういう意味じゃ」
あやせ「分かってます、でも……それが冗談って言われると……全部、嘘なんじゃないかって」
京介「ち、違う! 今こうしてるのは嘘なんかじゃ……」
あやせ「……お兄さんがそんな人じゃないって信じています。でも、信じられない自分も居るんです……」
京介(……俺が深く考えないで言ったことで不安にさせてたのか)
京介(いや、今まで不安にさせるようなことばっかしちまってたんだ……)
京介(……だったら、不安を取り除いていくしかねーよな)
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 03:56:54.53 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「ご、ごめんなさい……わたし、自分でもよく分からなくて……失礼します」
京介「待てよ、あやせ。……好きにしてくれ」
あやせ「……えっ?」
京介「俺のせいで不安にさせたんだ……謝る、悪かったな」
あやせ「お兄さん……」
京介「だから風呂に入るなりそこに居るなり、お前の好きにしてくれ……これでいいか?」
あやせ「は、はい……お兄さん、やっぱり優しいですね」
京介「……甘いだけかもしれねーけどな」
あやせ「ふふ……では、早速ですが」ハラッ
京介「……へっ? な、なぜタオルを……」
あやせ「わたしの背中……流してくれますか?」
京介(……俺、捕まるな)
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 04:04:26.25 ID:
jaSjbTWJ0
京介「い、いや、あやせ? それはさすがに……」
あやせ「……さっき約束したばかりなのに、すぐに破ろうとする。やっぱりわたしのことは……」ブツブツ
京介(あやせの瞳から光彩が消えていく……これは、危険だ)
京介「わ、分かった! 背中は洗う……背中だけだぞ!?」
あやせ「では……お願いします」
京介「えーと、タオルにボディソープを……」
あやせ「待ってください。……わたしがモデルをやってるのは知っていますよね?」
京介「あ、ああ……それがどうかしたのか?」
あやせ「タオルで洗うと肌が傷つくらしいんです……だから、その」
京介「えっ? お、おい……まさか」
あやせ「……手で、優しく洗ってください」
105:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 04:10:53.65 ID:
jaSjbTWJ0
京介「お、お前の背中を……手で洗えって言うのか!?」
あやせ「……さっき、何でもしてやるって言いましたよね?」
京介「いや、言ってねえぞ!? 俺が言ったのは好 あやせ「言いましたよね?」
京介(あやせの瞳が……もう知らねえ! とことん流されればいいんだろ!?)
京介「……手にボディソープをつけ、泡立てて」
あやせ「早く、してください……」
京介「……いくぞ、失礼します!」ヌルッ
あやせ(……あっ、お兄さんの手が、わたしの背中に)
京介(中学生の肌に触れてんのか……しかも風呂場で)
京介(……親父に捕まったりしねーよな)
107:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 04:18:30.08 ID:
jaSjbTWJ0
京介「……やっぱり、女の子の背中って広くは無いよな」
あやせ「そうです……んんっ……」
京介「お、おい! そんな変な声出すなよ……」
あやせ「だって……お兄さんが変なところに手、を……はうっ……!」
京介「だ、だから変な声を出すなって!」
あやせ「……そんなこと言っても、手は止めないんですね」
京介「……いや、それはだな」
あやせ「わたしの肌……触ってて楽しいですか?」
京介「……まあ、悪い気はしないな」
あやせ「お兄さん、良かったら……前も、洗ってくれませんか?」
京介「ま、前って……お前」
108:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 04:22:27.64 ID:1HV/J1oF0
リアルでぶひっって声出た
111:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 04:32:54.74 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「どこのことだと思ったんですか……変態」
京介「仕方ねーだろ!? 前って言われたら……その」
あやせ「……お兄さん、手をわたしの体の前まで出してください」
京介「えっ? こ、こうか……? でも、これだと後ろから抱きしめるみたいな形で何だか……」
あやせ「お兄さんが、想像したのは……」グイッ
京介「あ、あやせ……?」
あやせ「……ここ、ですか?」
京介「お、お前……何をしてんのか分かってんのか?」
あやせ「……はい、お兄さんの手を……わたしの胸に」
京介「ば、馬鹿! あやせ、俺は……」
115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 04:40:38.49 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「……お兄さんは優しい人ですから、こんなのダメだって言ってくれると思います」
京介「……分かってんだったら、もうやめようぜ」
あやせ「それでも、お兄さんは手を力づくで振りほどけるはずです……どうしてそうしないんですか?」
京介「……それは」
あやせ「……お兄さんだって、わたしの体に少しは興味あるはずです。手を離さないのがその証拠です」
京介「…………」
あやせ「正直になってください……わたしは、何をされても良いですから……」
京介「……俺が手を離さない理由か。言っても良いのか?」
あやせ「……言わなくても分かってます、わたしの体を好きにしてください」
京介「はあ……違うんだ、あやせ。……お前の体、さっきから震えてるんだよ」
あやせ「えっ……?」
116:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 04:47:07.40 ID:
jaSjbTWJ0
京介「気付いてなかったのか? さっきから小刻みに震えてんだよ」
あやせ「そ、そんな……」
京介「……本当は怖いんだろ? 無理すんなよ、なっ?」
あやせ「わたし……お兄さんが、他の誰かに……桐乃に……取られちゃうと思って」
京介「本当にそればっかだな……だからそんなこと無いって、信じてくれよ」
あやせ「何度聞いても不安は消えないんです……だから、わたしを求めてくれれば」
京介「だから風呂に突撃したり、背中や胸を触らせて誘うようなことをしたって訳か……」
あやせ「……ご、ごめんなさい……わたし、こんな嫌な女の子じゃ」
京介「……あやせ、こっち向いてくれるか?」
あやせ「今は……ダメです、お兄さんの顔……今はみたくありません」
京介(……こんなになっちまったのも俺のせいか、だったら)
118:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 04:52:47.71 ID:
jaSjbTWJ0
京介「ほら、とりあえずこっち向いてくれよ」
あやせ「……嫌です、きっとこんなわたしに呆れてるでしょうから」
京介「呆れてないからさ、あやせの顔、見せてくれって」
あやせ「……怒りませんか?」
京介「怒らないし呆れもしない、安心しろ」
あやせ「……分かりました、こうです――んっ……!?」
京介「……んっ、はぁ……ほら、怒ってねーだろ?」
あやせ「い、今……わ、わたしに……き、ききき……」
京介「おう! あやせたんの唇に熱いキスを――ごはっ!?」
あやせ「へ、変態! 変態変態変態! 死ね! お兄さんの馬鹿!」
京介「な、何も殴らなくても……」
120:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 05:00:27.80 ID:
jaSjbTWJ0
京介「あのー……あやせさん?」
あやせ「……何ですか?」
京介「その……怒ってますよね?」
あやせ「ええ、怒っていますし呆れてもいますよ、急に中学生にキスした変態のお兄さん」
京介「なんかこう、ゾクッってくる言い方だな、それ……」
あやせ「なっ……! 喋るな変態! ……酷いです」
京介「わ、悪かったって! でも、ほら……キスしたいくらい好きって訳だから、もう心配しなくても」
あやせ「……桐乃にキスしたいって思いますか?」
京介「これっぽっちも思わねーよ」
あやせ「……他の女の人はどうですか?」
京介「あやせだけだって……こんなこと、何度も言わせるなよ」
あやせ「……分かりました、今回だけは特別に信じてあげます」
京介(……はあ、これで大丈夫か。一時はどうなるかと……)
あやせ「では、わたしを安心させるために――」
京介「……はい?」
122:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 05:07:50.14 ID:
jaSjbTWJ0
京介「……なんで一緒に風呂に入ってんだろうな」
あやせ「お兄さんが言ったんですよ……わたしの体が震えてるから、離したくないって」
京介「いや、言ったけど……後ろから抱きしめる形ってのは、なあ」
あやせ「……こうすれば、前は見られません」
京介(今更そこを気にすんのかよ……)
あやせ「はあ……気持ちいいですね」
京介「あ、ああ……(今はそれどころではないけどな……)」
京介(さっきから元気になっちまったマイサンが……あやせの尻に触れてしまえば)
京介(コークスクリューで一発KOは間違いない……それだけは避けるんだ)
あやせ「……お兄さん? どうして、さっきから少し離れようとしてるんですか?」
京介「ん? な、何のことだ?」
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 05:11:45.35 ID:zH7mFNhQi
文才ありすぎてもう睡眠は諦めた
124:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 05:15:43.83 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「とぼけないでください! もっとくっつきたいのに……お兄さんがさっきから」
京介「き、気のせいだろ……」
あやせ「……やっぱり、わたしなんか……さっきまでのは全部、嘘で」
京介(……マズイ! このままではさっきの繰り返しに……どうする、どうすれば)
あやせ「お兄さん、正直に言ってください……迷惑、ですか?」
京介(……あやせのことを気遣って、また不安にさせたら意味ねーか)
京介「……分かったよ、正直に言おう。あやせ、もっとくっつけ」
あやせ「えっ? は、はい……こうです――っ!? お、お兄さん……?」
京介「……何だ、あやせ」
あやせ「あ、あの……お尻に、その……何か硬いものが……」
京介「……これが密着できなかった理由だ、分かったな?」
あやせ「へ、変態! お兄さんはやっぱり変態です!」
京介「……おい、あやせ。これだけは言わせてくれ」
127:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 05:26:18.32 ID:
jaSjbTWJ0
京介「……確かに、こんな良い雰囲気でこんな状態にしちまったのは問題だろう。だが――」
あやせ「お、お兄さん……?」
京介「あやせ、お前は何も悪くないのか? そんな体を押し当てて来て、悪くないって言えんのか?」
京介「背中を素手で触らせ、そのまま胸まで触らせる……しかも甘い吐息付きだ」
京介「それでも、俺が悪いって言えるのか? 俺だけのせいって言えるのか!?」
あやせ「それは……」
京介「はっきり言おう……俺を興奮させたあやせが悪い! お前が可愛くてなおかつエロかったのが悪いんだ!」
あやせ「え、エロ……し、死ね! 変態!」
京介「……ん? 良く考えれば、俺が変態だって知っているのに付き合う……つまり、それを了承したも当然」
あやせ「えっ? な、何を……」
京介「そうか……あやせは変態な俺のことが好きってことか! だったら何も恥ずかしがらなくて良いじゃないか!」
京介「よーし、そうと分かったらあやせにもっと密着して――ぐほっ!?」
あやせ「はぁ、はぁ……落ち着きましたか?」
京介「……はい、落ち着きました」
129:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 05:34:36.23 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「……中学生に欲情するなんて、変態にも程があります」
京介「ち、違う! 俺は中学生じゃなくて、あやせに欲情したんだ!」
あやせ「……同じだと思いますけど」
京介「全然違うだろ! 桐乃や加奈子にはこんなこと思わねーって!」
あやせ「……分かりました。今回は許してあげます」
京介「ほ、本当か? はあ……嫌われたらどうしようかと」
あやせ「でも、不思議ですね……さっきまで不安ばっかりだったのに、今は全然」
あやせ「……お兄さんのそばに、ずっと居れば、ずっとこうやって過ごせるのかな」
京介「だったら、ずっと一緒に居てみるか? あやせがそれで良ければの話だけどな」
あやせ「……嘘、つかないでくださいね」
京介「ああ、通報されたくないからな。あやせのそばに居るよ」
あやせ「……意地悪」
131:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 05:39:46.82 ID:
jaSjbTWJ0
京介「……よし、そろそろあがるか」
あやせ「そうですね……お兄さん、着替えを貸してくれますか」
京介「ああ、そうだったな。じゃあ、桐乃の服を用意すれば……」
あやせ「ま、待ってください。それは駄目です!」
京介「えっ? 桐乃の服なら着られるだろ?」
あやせ「……わたしが着て、それを桐乃が勘付いたらどうするんですか」
京介「あっ……確かに」
あやせ「だからわたしには、お兄さんの服を貸してください」
京介「分かった、ちょっと待ってろよ」
あやせ(お兄さんが服を取りに行ってる間に、髪でも拭いておこうかな……あれ?)
あやせ(これは……お兄さんの、Yシャツ)
あやせ「…………」
あやせ「…………」スンスン
あやせ(……んっ、なんか……変な感じ)
132:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 05:45:14.06 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ(そこまで汗臭い訳じゃない……でも、匂いが無い訳でもない)
あやせ(嫌とは思わない……どっちかって言うと……)スンスン
あやせ(……良い匂い、かも)
あやせ(なんか、こう……胸がきゅってなるような……不思議な)スンスン
あやせ(ちょ、ちょっと着てみようかな……よっ……わっ、大きい)
あやせ(やっぱり男の人って、全然体格が違う……それに、匂いも)スンスン
あやせ(……不思議と落ち着く、お兄さんに包まれているような)
あやせ(この匂い……もっと、もっと……欲し――)
京介「あやせ、とりあえずスウェット、を……えっ?」
あやせ「あっ」
137:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 05:54:45.33 ID:
jaSjbTWJ0
京介「あやせ……? それは、俺のYシャツ、だよな……」
あやせ「あ、あの……これは、その……」
京介「……今、嗅いでたよな?」
あやせ「き、気のせいです! 何でわたしがお兄さんのシャツを嗅がなきゃいけないんですか!?」
京介「じゃあ、もう一つ聞くけど……何で着てるんだ?」
あやせ「……っ! それは……」
京介「……それは?」
あやせ「……良い匂いが、したんです」
京介「はい?」
138:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 05:57:41.31 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「お兄さんのシャツを嗅いだら良い匂いがして、そのまま着てみようってなったんです! 悪いですか!?」
京介「わ、悪くは無いと思います……」
あやせ「じゃあこれ以上聞かないでください! 先に部屋に行ってます!」
京介「あ、あの……着替えは」
あやせ「このシャツでいいです、ダメですか!?」
京介「……もう好きにしてくれ」
あやせ(……お兄さんの、バカ)
141:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 06:14:03.05 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「…………」
京介(あやせが俺の部屋に入ってから数分、ずっと黙ったまま……そろそろ話しかけねーと)
京介「な、なあ、あやせ。お前はどこで寝るんだ?」
あやせ「……留守の部屋で寝る訳にはいきませんから……ここで、寝ます」
京介「そ、そっか……じゃあ、俺は」
あやせ「……待ってください」
京介「何だよ、あやせ(なんとなく予想はついてるけどな……)」
あやせ「……お兄さんと一緒に、この部屋で寝たいです」
京介「……やっぱりそうくるのか」
あやせ「だ、だって……せっかく一緒に居るために泊まりに来たんですよ……」
京介「分かったよ、恥ずかしいけど……一緒に寝るか」
あやせ「……ありがとう、ございます」
京介(……Yシャツから少し下着が、水色か)
あやせ「……お兄さん? どこ見てるんですか?」
京介「な、何でも無いって」
143:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 06:28:34.64 ID:
jaSjbTWJ0
京介「……まあ、一緒に寝るってのはなんとなくそうなるだろうって思ってたよ」
あやせ「それなら問題ないですよね」
京介「それでも……一緒のベッドで寝るってのは、さすがに」
あやせ「わたしはお兄さんを床に寝させたくはありません」
京介「その気持ちはすっげー嬉しいんだけどさ……今は迷惑というか」
あやせ「……お兄さん、わたしと一緒に寝てくれませんか?」
京介(……上目遣い+涙目+弱々しい声。しかし、これは耐えるんだ……耐えろ、耐えろ……!)
あやせ「そうですか……分かりました」
京介(おっ……諦めてくれたか)
あやせ「……わたしは、そんなに魅力ないんですね。うん、まだ中学生だし……やっぱりお兄さんには」
京介(あ、あれ……? 何だこの展開は……)
あやせ「……っ、わたしなんて……っ……やっぱり、お兄さんには……釣り合わ……っ」
京介「だー! 分かった、分かったから! ……一緒のベッドで良いんだな」
あやせ(……や、やったー……ごめんなさい、お兄さん)
144:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 06:42:11.82 ID:
jaSjbTWJ0
京介「……電気、消すぞ」
あやせ「……はい。お兄さん、もう少しそっちに行っても良いですか?」
京介「ああ、狭くて悪いな。少しでも広く使ってくれよ」
あやせ「大丈夫です。……狭い方が、密着できるから嬉しいです」
京介「……しかし、不思議なもんだな」
あやせ「何がですか?」
京介「何って、あやせとこんな関係になってることがだよ」
あやせ「……そうですね、わたしもまだ少し疑ってます」
京介「俺の妹の友達がこんなにデレるわけがない、って感じだな」
あやせ「で、デレるって……そんな風に言わないでください」
145:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 06:52:28.27 ID:
jaSjbTWJ0
京介「……考えてみろよ、俺とお前が恋人だぞ。昨日まで変態、死ねって言われてたのにさ」
あやせ「それ、今でも言ってますけど」
京介「でも、今は愛情表現みたいなもんだろ? 全然違うって」
あやせ「あ、愛情表現なんかじゃありません……」
京介「……それに、キスもしちまったしな」
あやせ「……そういえば、お兄さん」
京介「ん? どうした?」
あやせ「……お兄さんは今まで、他の女の人と……その、キスしたことあるんですか?」
京介「……それ、聞いてどうするんだ?」
あやせ「……どうもしません、ただ気になっただけです。……何だか、慣れてるような気がしたので」
京介「そ、そうか……まあ、そういうのは知らなくても良いんじゃねえか? 過去のことだし……」
あやせ「……その態度、何か隠していませんか?」
京介(す、鋭い……つーか目が怖いんだって)
148:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 07:04:01.02 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「……初めてじゃないんですね?」
京介「い、いや……どうなんだろうな?」
あやせ「……とぼけないでください! またそうやって、わたしを不安にさせるんですか……?」
京介「そんなこと知らなくても、別に問題は……」
あやせ「……知りたいんです、お兄さんが今まで何をしてきたのか、誰がすきだったのか……」
京介「あ、あやせさん?」
あやせ「全部、全部知りたい……わたしのことが本当に好きなのかも、桐乃のことをどう思ってるのかも……」
京介「もしもーし? ……あやせさん?」
あやせ「もしかしたら、他の誰かを……やっぱり、怖い……だから、だからだから 京介「あやせ!」
あやせ「……あっ、ご、ごめんなさい……わたし、何言ってんだろ」
京介「はあ……分かったよ、正直に言う。キスはしたっつーか……されたことはある」
あやせ「……っ!」
149:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 07:12:42.29 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「やっぱり……誰なんですか!? お姉さん……まさか、桐乃……」
京介「話は最後まで聞け。……キスっつっても、あれだ、その……ほっぺたに」
あやせ「……へっ?」
京介「……だから、頬にチュッってされたんだよ。……あやせとする前はそれだけだ」
あやせ「あの……それって、キスって言うんですか?」
京介「……判断は勝手にしてくれ(……相手のことは黙っておこう)」
あやせ「……そっか、そうなんですね。じゃあ、初めては……わたし」
京介「……高三にもなって情けねーけど、そういうことだ」
あやせ「ふふ……いいじゃないですか、もう相手が居るんですから」
京介「……ったく、何でこんな話をしなきゃいけねーんだよ」
あやせ「お兄さん、……えいっ」ギュッ
京介「あ、あやせ?」
152:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 07:21:52.13 ID:
jaSjbTWJ0
京介「な、何だよ急に……」
あやせ「……なんとなくです、自分に素直になってみました」
京介「仕方ねーな……ほら」ギュッ
あやせ「んっ……お兄さんの匂い、落ち着きます」
京介「……あやせって、匂いフェチだったんだな」
あやせ「ち、違います! わたしはお兄さんみたいな変態なんかじゃ……」
京介「じゃあ……俺も嗅いでいいよな、あやせの匂い」
あやせ「ひいっ!? ち、近寄らないでください! 変態!」
京介「……じゃあ、離れても良いのか?」
あやせ「それは……ダメ、です。……離れないでください、変態」
京介「あやせ……やっぱあやせたんは天使!」
あやせ「なっ……もう、知りません! おやすみなさい!」
京介「ああ、おやすみ。また明日な」
154:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 07:30:46.78 ID:
jaSjbTWJ0
京介「――以上、回想終わり。どこか間違ってたか?」
あやせ「……どこも、間違っていません」
京介「それなのに、どうして今日はそんなに冷たいんだよ?」
あやせ「……それは」
京介「それは?」
あやせ「……お兄さんが、あまり会ってくれなかったから」
京介「……たった二日会えなかったからってむくれてんのか? やべー……あやせ可愛いすぎんだろ」
あやせ「ふ、二日もです! ……最低、なんでこんな人と」
京介「悪かったよ、あやせ……今日からは彼女としてもっと大切にするから許してくれ!」
あやせ「い、一度(キス)したくらいでもう彼氏気取りですか!?このヘンタイ!」
京介「……ふっ」
あやせ「何ですか……何がそんなにおかしいんですか?」
155:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 07:35:53.08 ID:
jaSjbTWJ0
京介「あやせ、お前は一度しかキスしてないと思ってるかもしれないが……それは違う!」
あやせ「ど、どういうことですか!?」
京介「あの後俺は、あやせのいい香りに悶々として眠れなかった……だから――」
京介「寝てるお前にキスしまくってやったんだよ! 一度や二度じゃないぞ、十はしただろうな……」
あやせ「へ、変態! 死ね!」
京介「どうだ、一度じゃないんだぜ? これで彼氏を公言しても文句ねえよなあ?」
あやせ「……甘いですね、お兄さん」
京介「甘い……? 確かにあやせたんの香りは甘かったけど……」
あやせ「ち、違います! ……お兄さん、寝ている私にキスしたって言いましたよね」
京介「ああ、男としてはどうかと思うがその通りだ」
あやせ「……あの時、わたし……起きてました」
京介「……なっ」
158:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 07:41:40.29 ID:
jaSjbTWJ0
再び回想
あやせ(お兄さんが横に居る……どうしよう、寝られない……)
京介「はぁ……はぁ……あやせの香り、頭が……くらくらする」
あやせ(えっ? い、今……何を)
京介「寝てるよな……あやせ、すまん! ――んっ」
あやせ(え、ええっ!? 寝てるわたしに……キス……)
京介「……はあっ。全然収まんねー……もう一度――んっ」
あやせ(はうっ……お、お兄さん……そんな、口の周りまで……)
京介「……余計にムラムラしてきた。もう一度だけ……」
あやせ(ンっ……あっ、そんな……おにい、さん……)
京介「あやせ、あやせ……もっと……あやせが……」
あやせ(あ、あたま……ぼーっと、して……きた……)
161:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 07:50:50.25 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「――という訳ですよ、ヘタレのお兄さん」
京介「……うわっ、物凄く恥ずかしい……なんか、すいませんでした」
あやせ「……そ、それに、わたしも寝ているお兄さんに……キス、しましたから」
京介「あ、あやせ……?」
あやせ「本当ですよ。お兄さんが満足して寝た後、ずっと起きててキスし続けましたから」
京介「ずっとって……どんな感じなのか気になるんだが」
あやせ「知りたいですか? ……じゃあ、特別に教えてあげますね」
京介(あれ? なんか、あやせの表情……ちょっとエロいっつーか、妖艶というか)
あやせ「お兄さんが寝た後、わたしは――」
162:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 08:01:56.99 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「……お兄さん? 起きてますか?」
京介「……んんっ、すぅ……」
あやせ「よく寝てますね……では――んんっ」
京介「……んっ、すぅ……」
あやせ(はぁ……もっと、もっとしたい……今度は舌も……)
あやせ「えろっ……んちゅ……あむ……ずっ、ずずっ……」
京介「んー……んっ、……すぅ……」
あやせ(舌を吸われても起きないなんて……もっとやっても大丈夫かな)
あやせ「耳……かぷ……んっ……。首とか……ぺろ、んれろ……んちゅ……」
あやせ(汗の味……ちょっとしょっぱいけど、お兄さんの香りがする……)
あやせ(シャツを捲って、胸板に顔埋めてみたかったんだ……えいっ)
あやせ(……乳首、舐めてみたらどうなるんだろう)
あやせ「えろん……はむっ……れろれろ……あむ……」
京介「う、……んんっ……」
あやせ「お兄さん、敏感なのかな……ちょっと可愛いかも。んちゅ……んっ……」
163:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 08:05:36.18 ID:
jaSjbTWJ0
あやせ「――という風に一晩中お兄さんを舐めていました」
京介「……あやせ、お前……変態だな」
あやせ「ち、違います! お兄さんの方こそ、ビクッってなって敏感だったじゃないですか!」
京介「知らねーよ!? 全部お前がやったことだろ! つーか起きてる時にやってくれよください!」
あやせ「い、嫌です! 変態! そんなことしません!」
京介「頼む! あやせ、土下座するから!」
あやせ「し、しません! ほら、今日は一緒に……お買いものに行くって約束じゃないですか」
京介「それも大事だけど、今は……」
あやせ「もう知りません! 置いていっちゃいますよ!」
京介「ま、待てよあやせ、待てってば!」
168:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 08:21:23.57 ID:
jaSjbTWJ0
こうして俺とあやせは恋人同士となった訳だが、相変わらずあやせはあやせのままだった。
まあ、そのうちきっと、デレデレになるだろうから心配はしていないが。ただ――
「お兄さん、この服どうですか?」
「良いんじゃね? でも、もっとスカートは短い方が……これとかどうだ?」
「お兄さんが言うなら……着てみても」
「あやせがデレた……よっし! あやせ、次はこの服も」
「な、何ですかこの服! お兄さんの……変態」
変態、という言い方が変わったように感じるのは、きっと気のせいではないはずだ。
終わり
169:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 08:22:35.93 ID:OYs5Amvf0
あやせたんかわいすぎ乙
170:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 08:23:31.90 ID:LADEGOClO
盛大に乙である
173:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 08:32:32.94 ID:qR1J2BK20
本編もこんな感じのあやせ√だったらいいのに…
174:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 08:40:32.34 ID:MiybRFll0
来たら終わった
最高でした
180:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 09:07:38.06 ID:qPSW35fpO
あやせ好きの俺には大歓喜のスレだったわ乙
181:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 09:09:26.19 ID:4nd4o8+xO
ひゃっほおおおおおおおおおおおお乙っしたあああ!!!
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