447:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 20:56:08.06 ID:
9ZWmcicC0
ー次の日ー
「おい俺!」
俺「ん?」
「なんかしでかしたのか!?部長が呼んでるぞ!」
俺「え……?」
「とりあえず急ぎみたいだから早く行け!」
俺 (な、なんだ……?俺何かしたっけ……?)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
部長「やあ俺君、ご苦労。かけたまえ」
俺「はっ、失礼します部長。……それで本日はどのような」
部長「俺君、君最近業績がいいじゃないか」
俺「はっ、恐縮です」
部長「以前とは見違えるようだよ……そこでね、君に本社からお呼びがかかってるんだ」
俺「………………」
俺「え?」
455:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:03:33.19 ID:
9ZWmcicC0
部長「ああ、静岡の本社だ。行ってくれるかね?俺君。
ああ、もちろんすぐにとは言わないよ。今週中に結論を出してくれればいい。
もちろん待遇も保証する。どうかね?行ってみる気はないか?」
俺「私が……本社に……」
部長「うむ。いい返事を待っているぞ。では」
俺「はっ、失礼します部長」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺 (マジかよ……俺が昇進?信じられなねえ……)
「おい!俺!どうだった!?大丈夫か!?」
俺「落ち着けよ……大丈夫だったから……」
「そ、そうか……なんて言ってた?」
俺「……本社に来ないか……って」
「っ!お前それ昇進じゃねえか!やったな!」
俺「ああ……」
464:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:10:41.60 ID:
9ZWmcicC0
「もちろん行くんだよな!」
俺「いや、どうだろう。俺この町好きだからな……」
「バッカお前給料跳ねあがんぞ!μ'sのグッズも送ってやるからよ!」
俺「バッカお前大声で言うんじゃねえよ!」
「お、おう……すまん」
上司「うるさいぞお前ら!働け!」
「うっ、すみません……とにかく、またとないチャンスなんだから物にしろよ!」
俺「・・・ああ」
465:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:13:54.05 ID:0Q3R1Qur0
おぉぅ・・・
466:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:15:07.41 ID:EKJqZMYk0
俺ざまああああああああざまあぁ・・・
473:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:24:01.80 ID:
9ZWmcicC0
昇進か……。
確かに貯金は大してないし給料も高くはない。でも俺は今の暮らしに満足してる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「うん、楽しみにしてる!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
行けるわけねえよ……。
475:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:25:06.52 ID:
9ZWmcicC0
ー穂むらー
ガララッ
穂乃果「あっ、いらっしゃい!あの……チョコ……どうだった?」
俺「あ、ああ。すごく美味しかった」
穂乃果「ホントに!?よかったぁ……」
俺「甘さ控えめだったな」
穂乃果「うん。いつも甘いもの食べてるし、太っちゃうかなって」
俺「む、それは……」
穂乃果「ふふふ、否定できないでしょ?」
俺「おっしゃる通りです……」
穂乃果「というわけで新商品の抹茶アイスをおすすめします!」
俺「……商売根性あるね」
穂乃果「へへへ」
俺「じゃあそれ一個もらおうかな」
穂乃果「毎度!」
484:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:32:38.39 ID:
9ZWmcicC0
穂乃果「お待たせしました!抹茶アイスですっ!」コトッ
俺「ほほう。濃いいね」
穂乃果「抹茶アイスだからね」
シャリ…パクッ
俺「ふむふむ…………苦くない?」
穂乃果「抹茶アイスだからね」
俺「抹茶アイスって普通もっと甘いような……」
穂乃果「抹茶アイスだからね」
俺「まあ美味しいけどさ」シャリシャリ
490:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:35:02.81 ID:d72q0tNm0
俺も穂乃果ちゃんの抹茶アイス食べたい
498:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:37:34.67 ID:
9ZWmcicC0
俺「結構さっぱりして美味しかったな」
穂乃果「抹茶アイスだからね」
俺「……チョコケーキ美味しかった?」
穂乃果「うん!甘さ控えめだったね!」
俺「あんまり甘いとたくさん食えないからな。いちごはマッチしてたか?」
穂乃果「……普通かな」
俺「お、おう。手厳しいな……」
穂乃果「まあうまくマッチさせるのは難しいよ。お父さん言ってた」
俺「プロが言うなら間違いない」
穂乃果「プロだからね」
俺「もうええわ」
穂乃果「てへっ☆」
504:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:45:23.87 ID:
9ZWmcicC0
俺「じゃ、お会計」
穂乃果「168円です!」
俺「ん……170円で」
穂乃果「はい、170円お預かりします。2円のお返しです!ありがとうございました!」
ガララッ
穂乃果「またね!」
俺「!……ああ、またな」
ピシャッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっぱりこの町にとどまろう。
トラブルはないし、アキバから近いし、μ'sの本拠地だし、人は優しいし……何より、
あの和菓子屋、穂むらがあるからな……行けるわけねえよ……。
505:
忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2014/01/26(日) 21:46:36.72 ID:G8hEzup30
よく言った俺
それでこそ俺だ
506:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:47:03.78 ID:Keu2ONtV0
まあ俺だからな
511:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 21:52:19.82 ID:
9ZWmcicC0
よく考えろ俺!いつか違う男と結婚するんだぞ!
なのになんでこんなに執着してんだよ!目の前の安定した未来を掴めよ!
……違うんだよなぁ。恋愛とかそういうのじゃない。
いつか誰かと結婚しても、あの店に行って何気ない話でもしながら
旦那さんやらお父さんやらが作った和菓子を食う。
……それだって、幸せじゃねえか。
安定した生活なんかよりずっとよ……。
524:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 22:03:11.50 ID:
9ZWmcicC0
ー自宅ー
明日部長に言おう。
俺はこの町が好きです、この町で働かせてくださいって。
怒られるかな……いや、でもそこまでじゃないよね。
prrrrrr
俺「ん?」
prrrrrr
俺「お袋から」
prrrrrr
俺「なんだろう」
prrrrrrpi!
俺「もしもし?お袋?」
母『俺?あのね、落ち着いて聞いて欲しいんだけど』
嫌な予感が頭をよぎった。
いや、というより嫌な出来事があったんだ、と、それとなく覚悟した。
母『お父さんがね……倒れたの』
549:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 22:22:48.91 ID:
9ZWmcicC0
俺「っ!……何があったんだ?」
母『……くも膜下出血よ。今手術中……助かる可能性高いそうなの……』
俺「そ、そうか」
ここで俺は一息ついた。よかった。親父は死なずに済むのか。
しかし、俺は思い出した。うちにはあまり金がない……貧乏という程ではない。
親父もまだ働いてる、俺も仕送りを一昨年までもらっていた……。
でも満足に暮らせる蓄えはなかった。
震える声で恐る恐る聞いた。
俺「その……金は……足りるのか?」
母『……ごめんなさい』
ああ、やっぱりか。
そりゃそうだ。手術して入院なんていくらかかるかわからない。
しかもその間親父は働けない……そうなったら暮らして行けるわけがない。
561:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 22:35:26.99 ID:
9ZWmcicC0
俺「いくら……かかるんだ……?」
母『入院費含めて……120万くらい……っ!』
母が堰を切ったように泣き出したのが電話越しにわかった。
そっか……忘れてた……俺には親がいるんだもんなぁ……。
俺だけの人生だけど、俺は俺だけじゃないもんなぁ……。
意を決して、口を開く。
俺「お袋。俺、出すよ。全額」
母『!』
俺「後払いでいいんだろ?それ。俺が出すよ」
母『そ、そんな全部なんて』
俺「いいんだ。
ロクな親孝行もしてなかったからさ……俺に親孝行させてくれないか、お袋」
母『……ひぐっ、ぐすっ……ありがとう……俺……っ!』
俺「じゃあ、親父によろしく」
それだけ言って、俺は電話を切った。
571:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 22:46:19.18 ID:
9ZWmcicC0
俺「ふぅー……」
ゆっくりと息を吐く。
頭の中がごちゃごちゃなのに自分でも驚くくらい冷静でやるべきことがわかっていた。
やるべきことは一つ。
親孝行。
本社に行って働く。
それだけ。
俺「へへ……よく決心したな……偉いぞ俺……」
俺はやるべきこと以外のごちゃごちゃしたところを整理するため、
とりあえず布団に入った。
585:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 22:58:09.70 ID:
9ZWmcicC0
ー次の日ー
俺「ん……」
えっと……そうだ。本社、本社勤めになるんだ。
住む場所とか探さなきゃ……いや、確か社宅あるって言ってたってけ?
俺「シャワー……シャワー浴びよう」
とりあえずシャワーだ。目を覚ませ俺。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「ふぅ……」
整理しよう。
親父倒れる→金ない→本社で働く
よしこれだけだ。簡単なことじゃないか。なんて簡単なんだ。
静岡はお茶も美味しい……かな……。
俺「うっ……くぅっ!……行きたくねえ!行きたくねえよ!ちくしょうっ!」ボロボロ
592:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 23:07:01.42 ID:
9ZWmcicC0
行きたくねえよ……。
穂むらに行かなきゃ一日が終わった感じがしねえし、疲れも取れねえ!
俺の業績が伸び始めたのだって穂むらに通い出してからだ!
穂むらはもう、俺の人生にとってかけがえのないものなんだよ……!
それなのに!そこから離れるなんて……俺には……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「うん、楽しみにしてるね!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
母『……ありがとう……俺……っ!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「ーーーーーーーーーーはぁ」
行こう。
俺は言ったんだ。お返しするって。親孝行するって。
俺「……部長の前だし、ワックス少なめかな」
594:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 23:13:06.58 ID:
9ZWmcicC0
ー職場ー
俺「部長」
部長「む……俺君か……」
俺「昨日のお返事に参りました」
部長「……場所を移そう。ついてきたまえ」
俺「はっ」
部長「……何か事情もあるのだろう?」
俺「!……はい」
ー穂むらー
俺「!……ここは」
部長「知っているのかね?」
俺「……はい、私が毎日通い詰めているところです」
部長「ふふふ、そうか。君とは趣味が合うな」
ガララッ
597:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 23:17:57.01 ID:
9ZWmcicC0
穂乃果ママ「いらっしゃいませ……あら」
部長「二名だ」
穂乃果ママ「珍しいですね……しかし二人ともお知り合いとは」
部長「部下だ」
穂乃果ママ「ふふ、なるほど。ではこちらへ」
俺「部長はよくいらっしゃるんですか?」
部長「ああ。昼時はいつもここに来ている。飯を食うところではないのだがな」
俺「部長は何を頼まれるんですか?」
部長「クリームあんみつ」
俺「!」
部長「俺君はどうするかね」
俺「私は……僭越ながら同じものを」
部長「……君とはつくづく趣味が合うようだな。すいません」
611:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 23:27:20.99 ID:
9ZWmcicC0
穂乃果ママ「お待たせいたしました。クリームあんみつです」コトッ コトッ
穂乃果ママ「ごゆっくりどうぞ」サッ
俺「……それでですね、部長」
部長「まあ落ち着きたまえ。まずは一口」パクッ
俺「失礼します」パクッ
部長「この控えめな甘さのふわふわとしたクリームと甘いあんこ。
実に合うとは思わんかね?」
俺「……私もそう思います」
部長「この組み合わせが好きでな……ここの旦那が修行してた頃から通ってた」
俺 (そんなに前から……)
614:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 23:34:40.82 ID:
9ZWmcicC0
部長「当時、ここの娘さんだったさっきの奥さんにあいつがプロポーズしてな。
正式にここの跡取りとなったのさ……ま、あいつは純粋に和菓子が好きだからな」
俺「お知り合いで?」
部長「もうあいつとはずいぶん長い付き合いになる」パクッ
俺「そうでしたか……」パクッ
部長「……さて、君の話を聞こうか。どうするつもりかね?行くか、行かないか」
俺「………………(言うんだ、ここで。この味に別れを告げるために)」
部長「……もう、決めたのだろう?」
俺「……はい、私は」
俺「行きます、本社に」
部長「……ほう。もし迷惑でなければその理由、聞かせてはもらえないか?」
俺「実は……」
621:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 23:42:43.13 ID:
9ZWmcicC0
俺は部長に、親父が倒れたこと。家があまり裕福でないこと。全てを話した。
部長「・・・なるほど、親御さんのためにか」
俺「はい。ロクな親孝行もできなかった私ですから、せめてこのくらいは」
部長「……そうか」
部長が少し寂しげに俯いたように見えた。
部長「社宅はある、安心したまえ。他に私ができることがあればなんでも言ってくれ」
俺「はっ、ありがとうございます。部長」
部長「……私にできることなどそのくらいだ、すまんな」
俺「いえ、寧ろ親孝行のチャンスを与えていただき、ありがとうございました」
部長「……そろそろ出るか。ふふ、仕事もせず話し込んでしまったな」
俺「そうですね」
部長「まあ気にする必要はない。私から言っておく。先に出ていたまえ」
俺「ですが、お会計は」
部長「そのくらい私が出す」
俺「す、すみません。ありがとうございます」
626:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 23:48:14.20 ID:
9ZWmcicC0
俺「………………近所挨拶のために買っとこうかな」
つって、そんな金もないか。
これから頑張らなくっちゃな……!
ガララッ
部長「待たせたな」
俺「いえ」
部長「ちょっと一服いいかね?」
俺「はっ。おつけします」
部長「いや、結構。だいたい君煙草吸わないだろう」
俺「はい……すみません(結構……)」
シュボッ
部長「ふぅ……」
638:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/26(日) 23:57:17.94 ID:
9ZWmcicC0
部長「俺君、本当にこの町に未練はないか?」
俺「・・・」
ないと言ったらもちろん嘘になる。
だが女々しいかな、口に出したら離れられそうにない。
俺「ありません」
部長「そうか……」ジュッ
部長は煙草を携帯灰皿に押し付け、何処か遠くを眺めた。
部長「・・・戻るか、会社に」
俺「はいっ」
俺は力強く返事を返し、歩き始めた。
部長「あ、μ'sのグッズは同僚君に頼んでおくよ」
俺「あっ、ありがとうございます」
644:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 00:04:19.74 ID:
WXqQjpmL0
ー終業後ー
今日は穂むらに寄るのやめようかな……。
ここを発つのは明後日。明日は荷物をまとめるために休みをくれた。
元々家に荷物もないし。明日行こう。そして言おう。ここを発つと。
俺「……いや、言わなくてもいいかな?なんというか、良き隣人という感じだし」
……あなたの親愛なる隣人。なんだっけこれ。キノコ狩りの男?
ー自宅ー
とりあえず明日、ホワイトデー代わりに何か持っていこう。何がいいかな。
今回のは穂乃果ちゃんだけに渡せばいいんだから、極力本人の趣味に合うものを……。
やっぱりいちごか?
655:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 00:16:43.58 ID:
WXqQjpmL0
ー次の日ー
さあ今日作って行きますのはぁ!イチゴケーキです!
まずはイチゴクリームを作って行きましょう!
イチゴと砂糖、それから水を少し入れシロップを作るように煮詰めます!
シロップが赤くなってきたら、
固まらないようにちょっとずつ水を足しながらかき混ぜましょう!
そして酒……ラム酒やブランデーを入れて香りを残しましょう!
これを作りかけの生クリームに突っ込みます!
残ったイチゴはミキサーにかけて一緒に混ぜます!これでイチゴクリーム完成です!
662:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 00:25:00.84 ID:
WXqQjpmL0
あとは普通にケーキを作るだけ!スポンジは市販のものを用意しました!
クリームを塗って、イチゴを乗せて挟んで……完成です!イチゴケーキ!
俺「やっぱ料理番組風は楽しいな……さて、これを穂むらに……」チラッ
ー14:07ー
俺 (……まあいいや持っていこう。俺だけとは思うが、会ったら別れが辛くなるからな)
ー穂むらー
ガララッ
穂乃果ママ「いらっしゃいm……俺さん」
俺「どうも。あの、これを穂乃果ちゃんに渡しておいてくれますか?」
穂乃果ママ「……わかりました」
俺 (?なんだこの対応は……暗いような……)で、お饅頭3……10個ください」
穂乃果ママ「……かしこまりました。1680円です」
俺「1700円で」
穂乃果ママ「20円のおかえしです。ありがとうございました」
俺「どうも」
ガララッ ピシャッ
穂乃果ママ「……………………」
677:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 00:40:29.31 ID:
WXqQjpmL0
ー自宅ー
あとは荷物まとめて、管理人さんに挨拶して、同僚やみんなにも……。
もっと饅頭買っとけばよかったな。
……ここでの生活はいいものだった。
越してきてまだ三ヶ月も経ってないが……いい町だった。
結局他のμ'sメンバーには会えなかったが、俺は穂乃果ちゃん推しだし、幸せだ。
……明日は早い。早く寝ることにしよう。
706:
微熱EX楽しすぎ:2014/01/27(月) 01:17:03.45 ID:
WXqQjpmL0
ー次の日ー
俺「ん……くぁ…………はぁ」
……いい朝だ。空気が澄み渡ってる感じがする。晴天で旅立ちに相応しい。
俺「まだ暗いけどな……」
とりあえず朝飯……頭回わんねー……朝飯食おう。
ーコンビニー
俺「・・・・・・」ボー
俺「これください」
店員「105円です」
俺「一万円から……すいません、105円で」
店員「105円ちょうどお預かりします、ありがとうございました」
俺 (メロンパン最強だな)
715:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 01:28:30.98 ID:
WXqQjpmL0
そろそろ管理人さん起きてるだろう……行ってみるか。
コンコン ガチャ
管理人「はい。……ああどうも俺さん。静岡へ行かれるようで」
俺「はい。お世話になりました」
管理人「と言っても、まだ三ヶ月も経ってませんがねぇ」
俺「そうですね」
管理人「……どうでしたか、この町は」
俺「……皆さん優しくて非常にいい町でした。
それに夜は静かで都心がすぐそこ。またここで暮らしたいですね」
管理人「そうですか……いつでも帰ってこれるように、あの部屋空けときましょうか?」
俺「……いや大丈夫ですよ。帰ってこれるかもわかりませんから」
管理人「ふふ、そうですか……。
こちらに何か約束を残して行かれては、と思いましたが。
私のようなあまり関わりのない人間とならば別れも惜しくならないでしょう。
あ、効力が落ちますね」
俺「はは、そうですね」
721:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 01:33:55.49 ID:
WXqQjpmL0
俺「……では、そろそろ」
管理人「ええ、では……。
今度会う時はこんなボロアパートより大きな家に住めるようになってることを祈りますよ」
俺「……ありがとうございます。お世話になりましたっ!」バッ
管理人「ええ、お気をつけて」
俺確かにボロいが、一部屋ごとにキッチンがついてて……いい物件だった。
もうここに戻ることは……たとえ音ノ木坂に戻ってきてもないだろう。
ってダメだダメだ!音ノ木坂に帰って来るなんて!土日使って遊びに行くで十分!
728:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 01:45:15.44 ID:
WXqQjpmL0
ー職場ー
「お前ともこれでお別れだな……短い間だったが楽しかったぜ」
上司「ああ、お前ならやれる。がんばってこいよ」
部長「これが乗車券だ……応援している、頑張れよ」
俺「はい!ありがとうございます!お世話になりましたっ!」
俺「ちゃんとグッズ送れよ!」
「わかってるって!」
気の合う同僚、うるさ……厳しい上司。怖いが優しい部長……良い職場に恵まれた。
新しいところでうまくやって行けるか、そんな心配もあるが……
やるしかないんだ。やると決めたんだ、俺は……
俺「やるったらやるっ!」グッ
「うわっきしょっ」
俺「屋上」
735:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 01:55:32.51 ID:
WXqQjpmL0
ー東京駅ー
ついに来てしまった……東京駅。よくぞここまで辿り着いた……偉いぞ俺。
荷物は昨日送ったし、今日の夜には届くはずだ。挨拶回りしてれば夜になってるだろ。
……ケーキは食べてくれただろうか。結局またホールで作ってしまったが。
雪穂ちゃんにも喜んでもらえただろうか。
結局話す機会はほとんどなかったな……まあドライだししょうがないか。
……そろそろ時間だ。ホームに行こう。
……何を未練がましく待ってたんだ俺は。来るわけないだろ……自惚れんなよ……。
749:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 02:07:57.59 ID:
WXqQjpmL0
そろそろ新幹線が出るな……もう音ノ木坂ともしばらくはお別れか。
人付き合いも大事だからな……ふふっ、とりあえずお饅頭の消費期限は三日後。
一日一個食えばやってれるさ……同僚にも頼んだしな。
ーーーーまもなく、一番線の
さて、じゃあもうお別れの時間かな。気合い入れてくか。
ーーーーーー電車が、発車致します
へへ……待ってろよ親父、お袋!親孝行してやるからな!
ーーーーーー危ないので、枠線の内側まで
さらばだ、東京、音ノ木坂。
ーーーーーーーーーーーーお下がりください
ガタッ
グォングォングォングォングォングォン……
俺「くぅっ……!ううっ……!」
もう一目……最後にもう一目……!会いたかった……!穂乃果……!
750:
忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2014/01/27(月) 02:08:40.83 ID:bfH/Ram20
…おい
おいぃぃいいいぃぃ
751:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 02:09:08.54 ID:8O0+LJYk0
まだこのスレあったんだ
流れを産業で
754:
忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2014/01/27(月) 02:09:59.28 ID:bfH/Ram20
>>751
ほのか
かわいい
お別れ辛い
759:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 02:15:58.46 ID:
WXqQjpmL0
ー同日 音ノ木坂 21:24ー
穂乃果「……俺さん来ないねー。どうしちゃったんだろ。昨日のお礼もしてないのに」
穂乃果ママ「……実はね、穂乃果」
穂乃果「なに?」
穂乃果ママ「静岡に……転勤したらしいのよ……」
穂乃果「えっ……」
穂乃果ママ「急に決まった話らしいのよ……」
穂乃果「そんな……せめて一言くらい言ってくれても……」
穂乃果ママ「別れが辛くなるから、言わなかったんでしょうね……」
穂乃果「………………」
穂乃果ママ「出会いがあるから別れもある、そういうものなのよ……穂乃果」
穂乃果「………………」
769:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 02:22:36.23 ID:
WXqQjpmL0
ー同日 静岡ー
俺「本日付けでこちらに配属となりました。
俺と申します。皆様よろしくお願い致します」ペコリ
「ああ、よろしく」
「こちらこそよろしく」
「よろしくお願いしますー」
俺 (いい人達そうでよかった……)
「一通り挨拶も済んだだろう?社宅へ案内するよ。荷物も届いている」
俺「はっ」
ブロロロロロ……
俺 (何年先になるかはわからない……だが絶対にいつか音ノ木坂に戻って……)
俺 (伝える、この気持ちを。三つしか変わんねーし大丈夫だろう……多分)
俺 (なーんて、な。その頃には彼氏とかできてるんだろうなぁ)
779:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 02:30:07.98 ID:
WXqQjpmL0
ー社宅ー
「ここが君の部屋だ。荷物は運び込んである」
俺「ありがとうございます」
「今日は移動で疲れただろう。ゆっくり休みたまえ」
俺「お気遣い痛み入ります」
「明日一日は職場の雰囲気に慣れたり、周辺を回ってもらう。
本格的に働くのは明日からだ。期待しているぞ」
俺「はい!頑張ります!」
「ああそれから。これは君のところの部長からだ」スッ
「ではな」
俺「・・・紙?」
783:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 02:35:35.56 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果「・・・・・・」
穂乃果 (なんで……なんで行っちゃったの……?俺さんのバカ……)
穂乃果 (あのケーキはそういう意味だったんだね……。
そんなんだったらあのケーキなんて欲しくなかった、もう一回会いにきて欲しかった)
穂乃果 (・・・土日とか、遊びに来てくれないよね。忙しいだろうし)
穂乃果 (……また暇な店番かぁ)
コンコン
穂乃果「……はい」
穂乃果パパ「入るぞ」ガチャ
穂乃果「お父さん……どうしたの?」
穂乃果パパ「お前にこれを」スッ
穂乃果「???」
穂乃果パパ「じゃあな。ほどほどにしろよ」バタン
穂乃果「??(何が書いてあるんだろう)」
789:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 02:41:18.10 ID:
WXqQjpmL0
俺「えっと……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「これは……」
『高坂穂乃果:番号080-○○○○-○○○、アドレスhonoka@○○○.ne.jp』
『俺:番号090-○○○○-○○○、アドレスkekkoudesu@○○○.ne.jp』
俺、穂乃果「「連絡先!!?」」
791:
忍法帖【Lv=8,xxxP】(1+0:15) :2014/01/27(月) 02:42:34.79 ID:+c5f1vLz0
kekkoudesuwwwww
796:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 02:45:55.60 ID:
WXqQjpmL0
俺「な、なんでっ!?部長がこれを!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
部長「もうあいつとは結構長い付き合いになる」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「部長……」
俺 (早速かけてみるか!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果 (えっ!?これ本当に俺さんの!?な、なんでお父さんが!?)
穂乃果 (ほ、本物なのかな……?と、とりあえずまずはメール?)
ブーッ、ブーッ、ブーッ
穂乃果「うひゃあっ!」
着信:090-○○○○-○○○
穂乃果 (っ!同じ番号!)スッ
穂乃果「も、もしもしっ!?」
806:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 02:54:18.90 ID:
WXqQjpmL0
俺「も、もしもし!?ほ、穂乃果ちゃん!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「は、はい!お、俺さんですか!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「あ、ああ。俺だよ俺俺!(いかん頭真っ白だ)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「そ、その声は俺さんですね!一瞬オレオレ詐欺だと思っちゃって……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「あ、ああ!電話越しじゃ、俺って言っても伝わらないからな!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「そ、そうですよ!一回落ち着きましょう!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「って敬語になってるぞ穂乃果くん!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「あ、う、えと!……深呼吸!」
穂乃果「すぅ……はぁ……すぅ……はぁ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……落ち着いた?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「はい!」
817:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:02:58.37 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果「それでその……な、なんで何も言わないで行っちゃったんですか!?」
俺『け、敬語……』
穂乃果「ちゃんと教えてくれるまでこのままですからね!」
<お姉ちゃんうるさーい!
穂乃果「・・・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺 (なんて説明しようか……単純に別れが辛くなるから、でいいかなぁ?)
穂乃果『その……』
俺「!」
穂乃果『本当に寂しかったんですからね……?』
俺「……ごめん、悪かった」
穂乃果『それで、どうして急に行っちゃったんですか?』
俺 (洗いざらい、包み隠さず話そう)
俺「実は……」
821:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:08:52.21 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果『!……そんなことが』
俺の話をすべて聞き終えた穂乃果は、少しショックを受けていた。
話さない方がよかっただろうか……。
穂乃果『ごめん……さっきはわがまま言って』
俺「いや、いいんだ。
それに挨拶する時間くらいあったのに行かなかったのは俺だしさ」
穂乃果『じゃあどうして……?』
俺「……別れが惜しくなるからさ」
穂乃果『……でも、せめて一言くらい』
俺「……言う勇気がなかったんだ。
言いに行ったら、そこで繋がりが切れてしまうんじゃないかって思うと……」
俺「……言えなかったんだ。ごめん」
穂乃果『……俺さん』
829:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:16:29.04 ID:
WXqQjpmL0
俺「……はは、女々しいよな、ごめん」
穂乃果『ううん、その気持ち、穂乃果もわかるよ』
俺「!」
穂乃果『別れを告げたら……会えなくなっちゃうかもしれないもんね。
キッパリとっていうか……会う約束しても、そこで一区切りついちゃうっていうか』
俺「……穂乃果ちゃん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「だからね、今こうして、またお話しできるのが……すごく嬉しいんだ」
俺『…………』
穂乃果 (いつの間にか俺さんは、穂乃果の中で大切な存在になってたんだね……)
穂乃果「俺さんが来なかった今日の穂むらは……なんか寂しかったよ」
俺『………………』
843:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:25:09.70 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果「だ、だからね!俺さん!」
穂乃果 (繋がりが離れないように、伝えたい!この気持ちを!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「あ、ああ!」
俺 (な、なんだこの流れ。ま、まさかっ!
いや、それはだめだ!あと2,3年はこっちで働かなくては!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「ほ、穂乃果と!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「お、おう!」
俺 (やめろおおおおおおおおおおおおお!!聞きたいけど聞きたくねえ!!!!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「メル友になってくれませんか!?」
844:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:26:00.09 ID:Lr/uONgS0
キタ━━(゚∀゚)━━!!!…え?
845:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:26:05.93 ID:Z77fHGYY0
メル友いぇぇぇぇ!
846:
嵐山くん 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) ◆dd6t0UIVos :2014/01/27(月) 03:26:45.33 ID:GJ6HK0kw0
ε=\__〇_ ズコー
853:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:33:31.91 ID:
WXqQjpmL0
俺「・・・・・・え?」
穂乃果『だめ……かな?』
俺「いやいやいやいや!全然いいよ!ガンガンメールしてきてよ!」
穂乃果『やったあ!』
俺 (やべーよ絶対告白だと思ったようわ恥ずかし何自惚れてんだ俺)
穂乃果『えへへ、俺さんと話しないとなんか一日が終わった気がしなくて』
俺「そっかぁ……いる時はいつもだもんなぁ」
穂乃果『あ、でも今はLINEって言った方がいいのかな?
でもLINE友になってくれませんか!?じゃかっこつかないよね』
俺「ああ、うん。そうだな(なんなんだくそぅ)」
穂乃果『じゃあLINE追加しとくね』
俺「ああまて、インストールしてない」
穂乃果『えー。使ってなかったんだ』
俺「お、おう」
穂乃果『えへへ。じゃあ穂乃果が一番だね!』
俺「!……ああ、そうだな」
861:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:41:13.27 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果『……何この名前』
俺「気にするな。癖なんだ」
穂乃果『まあいいけど……』
俺「というか本名で登録してるのか?危なくない?」
穂乃果『未成年は知り合いじゃないと登録できないから大丈夫!』
俺「それならいいんだが……」
穂乃果『さっそく送ってみたよ!届いてる?』
俺「……ああ。でもなんでこれなんだ」
穂乃果『癖なんでしょ?』
俺「うむ……」
864:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:46:20.53 ID:
WXqQjpmL0
俺「っと。もうすぐ11時だぞ」
穂乃果『あっ!いっけない!明日も学校だしもう寝なきゃ!』
俺「ただでさえ色々やってて忙しいだろう?早く寝なさい」
穂乃果『はーい。それじゃあね!おやすみ!』プツッ
ツーッ、ツーッ、ツーッ…
災い転じて福となるってか?まさか連絡先を交換できるなんてな……。
ふふ、へへへへ。
俺「はははははははは!!部長!!ありがとうございます!!俺頑張ります!!!」
ガチャ
「すみません。結構うるさいのでもう少し静かに」
俺「……すみません(結構……)」
872:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:51:23.19 ID:
WXqQjpmL0
とりあえず荷物バラして、今日は寝るとするか……。
バタン
ー社宅 自室ー
ガサゴソ
俺 (とりあえず着るものとタオルを……)ガサッ
俺 (お、お饅頭忘れてた。食べちゃお)パクッ
モグモグ…
ブーッ、ブーッ
俺「?」
高坂穂乃果:
あ、新商品の牛煮込み饅頭できたんだ!よかったら食べに来てね!
俺「……ふふっ」
俺:
結構です
終わり
876:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:52:54.54 ID:
WXqQjpmL0
さあ本日学校、または仕事の方は全員おやすみください。
お付き合いいただきありがとうございました。
878:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:53:06.92 ID:Z77fHGYY0
乙!
結構よかったんじゃない?
881:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:54:30.51 ID:Ao2dgIi80
乙です!
やべぇずっと見てたwwwww
884:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 03:55:40.09 ID:
WXqQjpmL0
ー三日後ー
仕事が始まってからというもの、
穂乃果からのLINEに返信するのが夜になってしまっている。
そのせいか会話が途中で終わったりすることがザラである。これは由々しき事態だ。
電話は会社が違うのでやめた。
お金がかかりすぎる。
そして今日も夕飯を食べながら穂乃果からのLINEを待っている時だった。
prrrrrrrr
prrrrrrrr
俺 (見ない番号だな……)
俺「もしもし?どちら様でしょうか?」
895:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:02:07.71 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果『あ、俺さん?』
俺「え?穂乃果ちゃん?電話番号違くないか?」
穂乃果『あーうん。変えたんだ。会社違うとロクに電話できないからね』
俺「……なんかわざわざ悪いな」
穂乃果『ううん。他のμ'sのみんなもこの会社多かったし、いい機会かなって』
俺「そっか。それならまあいいんだが」
穂乃果『ところで明日土曜日だけど……』
俺「………………」
穂乃果『……だよね』
俺「すまん、こればっかりはな。会社の付き合いもあるし」
穂乃果『無茶言ってごめんね?』
俺「いや、いいんだよ別に。俺だって行きたいしさ」
穂乃果『そっか……じゃあ来るの楽しみにしてるね?』
俺「ああ、じゃあな」
穂乃果『うん。おやすみ』プツッ
896:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:03:20.65 ID:
WXqQjpmL0
本日学校、または仕事の方は全員おやすみすることを強くお勧めします。
899:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:05:45.83 ID:SoRe8Hhu0
明日休みの俺大勝利
903:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:08:21.59 ID:
WXqQjpmL0
などとカッコつけているものの……。
俺「金ねぇ……」
そう、新幹線代がないのである。
俺「ライブ……vita……sololive!……ヴァイス……汚いなさすがハゲ汚い」
親孝行すると言った手前、もちろん計画的な貯金はしている。……しているのだが。
俺「歓迎会からこっちもやししか食ってねえ……」
もやしは万能にして最強の食材である。
だから今はまだ飽きていない……だが、あと一ヶ月もすれば飽きるのは確実。
俺「なんとかしなくては……!」
907:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:14:29.40 ID:
WXqQjpmL0
思い立ったが吉日。
さっそく俺は近所……から少し遠くの業務用スーパーへ向かった。
ー業務用スーパーー
……閉まってるよね。知ってた。
ー社宅 自室ー
くそ……どうすればいいんだ。
仕事終わる時間ならまだ開いてるっぽいけどギリギリだ!
入念な下調べが必要だな。明日は徹底調査だ!
ー次の日 業務用スーパーー
うどん一玉10円!?やっす買お!
ポテトフライ2kg500円!?これも買わねば!
おお!これも安い!これも安いぞ!すごいな業務用スーパー!毎日来たい!
ー帰宅後ー
なぜ俺はあんなことを……余計な物までかいやがって……!
ケーキとか作ってる場合じゃねえだろ!くそっ!どうすんだこれぇ……
909:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:19:25.24 ID:
WXqQjpmL0
高坂穂乃果:
今なにしてる?
俺:
悩み事
高坂穂乃果:
相談乗る?
俺:
住所教えて
高坂穂乃果:
なんで?
俺:
いいから
高坂穂乃果:
東京都音ノ木坂…………
俺「もういっそのこと送ろう。うん」
お菓子とか腹たまらないからね。ならいっそのことプレゼントにした方がいいわ。
俺「こう……さか……ほ……のか……っと。これでよしっと!」
急にお菓子送られてきたらビビるかな?はっはっはっ。
910:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:24:08.07 ID:
WXqQjpmL0
ー数日後 穂むらー
ピンポーン♪ オトドケモノデース
雪穂「はーい」ガララッ
「俺様から高坂穂乃果様宛です。こちらにサインかハンコをお願いします」
雪穂「はい」ペタッ
「ありがとうございましたー」ガララッ
雪穂 (……そういや最近見ないなぁ)
穂乃果「雪穂ー?今のなんだった?」
雪穂「あの人からお姉ちゃん宛だって」
穂乃果「えっ?ホントに?」
雪穂「嘘ついてどうすんのよ……」
穂乃果「それもそうだね。どれどれ~」ビリビリ
雪穂「……おかし?」
穂乃果「だね」
913:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:30:09.13 ID:
WXqQjpmL0
雪穂「なんでまた急に……」
穂乃果「さあ?」
雪穂「お姉ちゃんもわからないの?」
穂乃果「うん。さっぱり」
雪穂「????」
穂乃果「でもさすがにちょっと多くないかな?」
雪穂「うーん。まあ食べ切れるとは思うけど。そうすると毎日のおやつがね」
穂乃果「そうだ!みんなに配ってくるね!」
雪穂「わかったー」
穂乃果「あ、これ雪穂と亜里沙ちゃんの分ね!じゃっ!」タッ
雪穂「…………」キョロキョロ
雪穂「やっぱこれだねー♪」
穂乃果「ん?なに?」
雪穂「な、なんでもないよ!」
920:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:38:48.26 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果「じゃ、行ってくるね!」ガララッ ピシャッ
雪穂「・・・・・・」
穂乃果ママ「あら、雪穂。そのお菓子は?」
雪穂「あー……えっと確か……俺さん?から送られてきたよ」
穂乃果ママ「ふーん」
穂乃果ママ (手術入院費のために行ったのに?本当かしら……心配ね)
ー園田家ー
ピンポーン♪
海未「はい」
穂乃果「お菓子いる?」
海未「なんですか唐突に」
穂乃果「お菓子もらったの。だからわけようと思ってさ」
海未「そういうことならありがたくいただきましょう」
穂乃果「はい、どうぞ」
海未「ありがとうございます」
923:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:45:31.38 ID:
WXqQjpmL0
海未「あ、絵里と真姫も来てるので二人の分もください」
穂乃果「はいどうぞー」
海未「ありがとうございます」
穂乃果「じゃーねー」
ー海未の部屋ー
絵里「なんだったの?」
海未「穂乃果がお菓子をくれました。一旦休憩にしましょう」
真姫「ん、それもしかしてトッポ?」
海未「ええ。もしかして真姫、あなたは」
真姫「トッポ派よ。だって最後までチョコたっぷりだし」パキッ
絵里「わたしもトッポ派。だって最後までチョコたっぷりなんだもの」パキッ
海未「私もトッポです。だって最後までチョコたっぷりなんですから」
真姫「やっぱこれだね~」
うみまきえり「ロッテのトッポ」
927:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:49:55.69 ID:CnqBQfEA0
なぜほのかちゃんは現実にいないのか
人生つまんね
928:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:51:24.71 ID:J5OtwMjQ0
>>927
お前の脳内だって現実だよ 楽しく行こうぜ
930:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 04:53:55.69 ID:
WXqQjpmL0
ーみなみけー
ピンポーン♪
ことり「はぁい!……穂乃果ちゃん?どうしたの?」
穂乃果「お菓子もらったからみんなに配ってるんだ!よかったらもらってね!」
ことり「いいの?ありがとう穂乃果ちゃんは。
……あ、今希ちゃんと花陽ちゃんも来てるから、二人の分ももらっていい?」
穂乃果「いいよ!はいどうぞ!」
ことり「ありがと!じゃあね」
ーことりの部屋ー
希「どしたん?」
ことり「穂乃果ちゃんがおかしくれたんだ!一回休憩にしよっか?」
花陽「なにもらったの?」
ことり「ん~とね……パイの実」
936:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 05:02:12.54 ID:
WXqQjpmL0
ー矢澤家ー
ピンポーン♪
にこ「はーい……って穂乃果じゃない。どうしたのよ」
穂乃果「お菓子もらったから配ってたの!はいあげる!」
にこ「ん、いいの?ありがと。……凛もいるから凛の分ももらっていいかしら?」
穂乃果「うんいいよ!妹ちゃんの分もね!」
にこ「穂乃果……!ありがとう、じゃあね」
ーリビングー
凛「どうしたの?」
にこ「なんか穂乃果がお菓子くれた」
こころ「おかし!?」
ここあ「食べていいの!?」
凛「いいよいいよ」
こころここあ「「ありがとー!」」
凛「カントリーマアムかぁ……にこちゃんどっちが好き?凛はバニラかな」
にこ「決まってんでしょ。ココアよ。ねーここあ!」
940:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 05:11:01.55 ID:
WXqQjpmL0
ー職場ー
俺 (喜んでくれてるかな……)モソモソ
本日の昼食:もやし炒め(21円)
ー社宅 自室ー
俺 (送らないで自分で食えばよかったなぁ)ズルズル
本日の夕食:うどん(10円)
俺「ふぅ……足りねえ(起きてても虚しいしさっさと寝るか)」ブーッ
俺「ん」
高坂穂乃果:
お菓子ありがとー!
なんでお菓子送ってくれたの?
俺「んー……」
俺:
貰い物だよ、食べきれなくて腐らせちゃまずいしな
じゃあ明日早いからおやすみ
俺「よしっと」
ブーッ
高坂穂乃果:
おやすみー
944:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 05:18:17.57 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果「貰い物だって」
穂乃果ママ「ふーん(絶対何か失敗したんだろうなぁ……そうだ)」
ー数日後ー
俺 (今日もうどん明日もうどん。蕎麦が食べたいです安西先生)
ピンポーン♪
俺「ん、はーい」ガチャ
「お届けものです。高坂様から。こちらにサインかハンコをお願いします」
俺「はいはい」サラサラ
「ありがとうございましたー」バタン
俺 (何が入ってんだろ)カパッ
俺「ッ!?こ、これは……!」
俺「米と野菜!こ、こんな仕送りみたいなことしてもらっていいのか!?」
947:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 05:26:59.41 ID:
WXqQjpmL0
俺 (手紙ついてる)
『あまり無理をしてはいけませんよ?
子供達にお菓子を買ってあげなくて大丈夫ですから。
早くお父さんの入院費稼げるといいですね。』
俺「お、おお……いかんな、涙腺が」
俺 (というかなんで親父のこと知ってんだろ。前言ったっけ?まあいいや)
俺「とりあえず電話を……わかんねえ」
俺 (夜穂乃果とのLINEの時に言ってもらうか。しかし食費が浮いた。これなら……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
高坂穂乃果:いる?
俺:いる
高坂穂乃果:今日はなにを話そっか?
俺:そうだな……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺:
そうだ。お母さんに大変助かりましたありがとうございますって言っといてくれ
穂乃果:いいけどなんで?
俺:大人の事情さ
949:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 05:35:14.52 ID:
WXqQjpmL0
ー数日後 給料日ー
俺 (給料多っ!……穂乃果のお母さんのおかげで食費も抑えられた。行くか、明日)
高坂穂乃果:でね、牛煮込み饅頭が好評でね!
俺:一度食べてみたいな
高坂穂乃果:ふっふっふっ、ご来店お待ちしてます!
俺:くそぅ、商売根性あるな
高坂穂乃果:まあ人気だから!絶対いつか食べに来てね!
俺:ああ、もちろん。じゃあおやすみ
高坂穂乃果:おやすみー!
……行ったらびっくりするかな?なんて
952:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 05:40:27.15 ID:
WXqQjpmL0
ー次の日ー
おみやげはお茶でいいかな。これ結構美味しかったし。
俺「よし!行くぜ音ノ木坂!」
もう一月も行ってなかったのか……ドキドキしてきた。
ー新幹線ー
来る時は新幹線でボロ泣きしてたっけ?今思うと恥ずかしいな。隣に人いなくてよかった。
今ではこうやってゆっくりしてられるもんなぁ。
……俺も変わったのかなぁ
951:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 05:38:16.83 ID:3ly2Fn+b0
なんか死にたくなってきたから俺目指して頑張る
956:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 05:52:30.10 ID:
WXqQjpmL0
ー東京駅ー
発つことを伝えてない穂乃果を待つなんて、今思えば無謀なことを。ドラマかよ。
……夢がなくなってるなぁ。あの酔ってる時間は終わったのかな。なんか寂しい。
ー音ノ木坂ー
ついに来た……懐かしいこの香り……音ノ木坂だ。帰ってきたのか……俺は。
とりあえず穂むらに行こう。今日は学校休みだろう。
ー穂むらー
ガララッ
穂乃果ママ「いらっしゃいまs……随分早かったですね」
俺「はは。待ち遠しかったものですから」
穂乃果ママ「どうします?お安くしておきますよ?」
俺「えっ。そんな悪いですよ」
穂乃果ママ「ふふ、気にすることはありませんよ」
俺「……いや、キチッと払わせてください」
957:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 05:56:04.46 ID:
WXqQjpmL0
俺「あんな仕送りのようなことまでしていただいて割引もなんて……
さすがに申し訳ない気持ちでいっぱいですからね」
穂乃果ママ「……そうですか。では何にしますか?」
俺「クリームあんみつとぜんざい、抹茶、持ち帰りにごま蜜だんごとお饅頭15個で」
穂乃果ママ「かしこまりました」
958:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 06:04:53.02 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果ママ「お待たせしました。
クリームあんみつとぜんざい、抹茶、ごま蜜だんごとお饅頭15個です」
俺「あ、すいません。それから牛煮込み饅頭っていうの一つ」
穂乃果ママ「!……ふふ、かしこまりました」
一ヶ月ぶりのクリームあんみつとぜんざいうまそうだ。
俺「いただきます」パクッ
俺「うまい……!」
やはり甘さ控えめなクリームと甘いあんこの組み合わせは最高だな。
穂乃果ママ「お待たせしました。牛煮込み饅頭です」
俺「あ、どうも」
これが例の……どんな味がするんだ?
パクッ
モニュ…モニュ…
……肉まんと大差ないな。うまいけど。
963:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 06:19:54.25 ID:
WXqQjpmL0
ガララッ
穂乃果「ただいまーっ!」
穂乃果ママ「おかえり穂乃果」
穂乃果「うんただいま……って俺さん!?なんでここに!?」
俺「今日新幹線で来たんだ。まあ迷惑じゃなきゃ月に一回は来るかな」
穂乃果「全然迷惑なんかじゃないよ!むしろどんどん来て欲しいよ!」
俺「ははは……そ、それは無理かな」
穂乃果「だよねぇ……ああ、お手伝いの時間退屈だなぁ」
969:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 06:30:41.94 ID:
WXqQjpmL0
俺「・・・そんなに俺と話してる暇つぶしになるか?」
穂乃果「うーん。暇つぶしとはちょっと違うかなあ」
俺「ほう?」
穂乃果「なんていうか、喋ってると落ち着くっていうか……」
俺「……結構騒いでなかったか?」
穂乃果「うーん。そういう意味じゃなくて、こう……落ち着く?感じかな?」
俺「ふーん?」
穂乃果「うー、よくわかんないよ……」
俺 (落ち着く、ねえ。俺も最初あった頃とかよりは落ち着いて話してるのかな)
970:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 06:40:10.89 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果「それはそうと、これからどうするの?食べ終わったら暇でしょ?」
俺「確かに暇だな……」
穂乃果「じゃあさじゃあさ!キャッチボールしない?」
俺「!……いいよ。お会計お願いします!」
穂乃果ママ「はーい」
穂乃果「あ!穂乃果打つよ!えっと4305円です!」
俺「4310円からで」
穂乃果「はい!5円のお返しです!ありがとうございました!」
俺「じゃ、ボール持ってきてね」
穂乃果「了解!」タッ
穂乃果ママ「……本当、すみませんね娘が」
俺「いえ、体を動かすいい機会ですから」
999:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 08:44:23.12 ID:XmNyS3Th0
>>1000なら俺が穂乃果ちゃんと幸せになる
1000:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 08:45:11.05 ID:3ly2Fn+b0
1000ならほのかちゃんかわいい
27:
大変申し訳ございませんでした:2014/01/27(月) 11:20:16.55 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果「いくよーっ!それっ!」ビュン
パシッ
俺「(やっぱりちょっと痛いな)……行くぞー!」ヒュッ
パシッ
穂乃果「お、最初から飛ばすねえ!前やった時はゆっくりじゃなかったっけ?」
俺「早い方がいいんだろ?だったら早くするよ……手元狂ったらごめん」
穂乃果「それはお互い様だよ、せいっ!」ブンッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「まさか日が暮れるまでやるとは……」
穂乃果「あはは……ごめんごめん、ついヒートアップしちゃって」
俺「まあ人のこと言えないからいいんだけどさ……じゃあ今日はお別れだな」
穂乃果「??どこか行くの?」
俺「ホテルだよ。こっちに家ないからな」
穂乃果「もう予約してあるの?」
俺「いや、これからだけど」
穂乃果「あ、じゃあさじゃあさ!穂乃果の家に泊まらない?」」
34:
寝落ちばかりでごめんなさい:2014/01/27(月) 11:36:06.84 ID:
WXqQjpmL0
俺「……え?」
穂乃果「だってホテル行ったらお金かかるでしょ?でもうちならタダだよ?」
俺「いや、そうは言っても勝手に泊まるわけには」
穂乃果「おかあさーん!いいよね!?」
<いいわよー
穂乃果「ね?」
俺「いや、でも迷惑だろうしいいよ。それに……」
穂乃果「?」
俺「女子高生にお金の心配される社会人なんてかっこ悪いじゃないか」
穂乃果「そんなことないよっ!」
俺「!」
穂乃果「俺さんはお父さん助けるためにやってるんでしょ?
だったら節約できるところでするべきだと思うんだ!というわけで決まりね!」
俺「お、おう(社会人&男の面目丸潰れじゃねーか……)」
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 11:44:47.39 ID:
WXqQjpmL0
ー高坂家ー
いやはや……なんというか。
雪穂「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ
俺「・・・・・・」
穂乃果パパ「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ
俺 (気まずい……)
今は夕食前。穂乃果のお母さんはキッチンで夕食を作り、穂乃果は風呂に入っている。
そしてリビングでは
雪穂「・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴ
俺「・・・・・・」
穂乃果パパ「・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴ
これである。
俺 (あれ?雪穂ちゃんはわかるけどお父さん優しくなかったっけ?)
などということを思ったりしたが、よく考えれば自分の娘が……
仮に友人であろうとも家に野郎を泊めようとしているのだ。
俺 (まあ厳しくもなるよな……)
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 11:54:14.96 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果パパ「ごほん!」
俺「!」ビクッ
不意の咳払いについ背筋が伸びる。視界の端で雪穂ちゃんが微かに笑ったのが見えた。
俺 (いや、そりゃビビるってこんなの……だってお父さん職人だもん)
などとあからさまな偏見を頭に思い浮かべていると、穂乃果のお父さんが口を開いた。
穂乃果パパ「俺君は……」
俺「は、はい」
緊張のあまり声が震える。
またも視界の端で雪穂ちゃんがニヤついてるのが見えたが今はどうでもいい。
穂乃果パパ「酒は……好きかね?」
俺「すみません、好きではないです」
俺 (なにやってんだあああああああああいああああああああああ!!!!!!!
つい条件反射で即答してしまったああああああああああいやああああ!!!!!!)
お父さんは「そうか」とだけ言うと寂しげに俯いた。
俺 (も、もしかして……歩み寄ってくれてたのか?これは申し訳ないことを……)
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 11:59:00.61 ID:bfH/Ram20
いやこれはいい答えだお父さん認めてくれるよ
てか続き嬉しいわ
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 12:03:51.04 ID:5UajlUN00
親父可愛い
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 12:04:54.76 ID:
WXqQjpmL0
俺「あ、でも嗜む程度なら飲めますよ!」
穂乃果パパ「いや、無理して飲む必要はない。気にしなくていい」
俺「は、はい……すみません」
またも視界の端で雪穂ちゃんがニヤニヤと笑っている。
俺 (くそぅなんなんだこいつ。もしかして性悪なのか?しかし失敗した……)
などと思っていると、再び穂乃果のお父さんが口を開いた。
穂乃果パパ「酒を飲まないのは悪いことではない。むしろいい事だ。
酒は軽く一杯程度がちょうどいい。飲み過ぎは体に毒だからな」
俺「!……は、はい。ありがとうございます」
なんて返したらいいのかわからずとりあえず感謝する俺。語彙力が足りてない。
穂乃果パパ「……ところで一つ、君に謝らなければならないことがある」
俺「は、はい?なんでしょうか」
俺 (あ、謝らなければならないこと?そんなのあったっけ……?)
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 12:08:33.07 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果パパ「うむ。実はその……」
重々しく言葉を紡ぐ穂乃果のお父さん。
もしや何か良くないことがあったのか、嫌な予感が頭をよぎる。
穂乃果パパ「牛煮込み饅頭のことだ!本当に申し訳なかった!」バッ
俺「・・・・・・え?」
雪穂「ブフォwwwwwwwwwww」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 12:18:00.56 ID:
WXqQjpmL0
あまりに予想外の言葉に混乱して何も言葉が出てこない。
穂乃果パパ「すまなかった……あの具は穂乃果が君から教わったものを
アレンジしただけのものなんだ……本当にすまない。職人としてあるまじき行為だ」
俺 (あ、そうだったんだ。というかレシピ覚えてたんだ)
そんな他愛のないことを考えている間にも、穂乃果のお父さんは謝罪を続ける。
穂乃果パパ「しかもそれで金儲けまで……私は汚い人間だ。
娘の前で言うのもなんだが……いや、娘の前だからこそ言わせてもらう。
すまなかった……いかなる罰も受け入れる所存だ」
本人は至極本気で謝っているのだろうが、雪穂ちゃんは笑いが止まらないらしい。
俺 (くそっ。こうなりゃ腹筋崩壊に一役買ってやる!)
俺「いえ……いいんです。牛煮込みも、穂むらのメニューになって幸せでしょう」
穂乃果パパ「!……俺君」
笑い声が一際大きくなったがシャットアウト。話を続けよう。
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 12:21:18.94 ID:
WXqQjpmL0
俺「彼は……幸せだったでしょう。
俺一人なんかから、あなたの娘さんに食べてもらえるようになり、、
そして色んなお客さんに食べてもらえるなんて……これ以上なく幸せだと思います」
穂乃果パパ「…………」
俺「だから、これからも。牛煮込みを……彼を……よろしくお願いします」バッ
穂乃果パパ「……ありがとう、俺君。ところでクリームあんみつのれレシピいるかね」
俺「いただきます」
雪穂ちゃんの笑い声がさらに大きくなった気がしたが。俺にには関係のない話だった。
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 12:29:58.00 ID:
WXqQjpmL0
ガチャ
穂乃果「ふぅ……お待たせー」
雪穂「遅いよお姉ちゃん。何も手伝いしてないじゃん」
穂乃果「あはは、ごめんごめん」
穂乃果ママ「じゃあ、今日の皿洗いは穂乃果ね」
穂乃果「えー……」
俺「あ、いや。俺がやりますよ。泊めさせて頂いてるわけですし」
穂乃果パパ「いや、構わんよ俺君。そういうルールだ」
俺「は、はぁ。わかりました」
穂乃果パパ「ところで俺君。君将棋させるかね?」
俺「嗜む程度なら」
穂乃果パパ「ではあとで一局どうかね?」
俺「あ、ぜひお願いします」
穂乃果ママ「はいはい。ごはんですよ」
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 12:48:26.91 ID:
WXqQjpmL0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果ママ「しかし、こうやって一緒にごはん食べてると、まるで家族みたいね」
俺「ごふっ!?」
唐突な爆弾発言にむせる俺。
穂乃果「!?だ、大丈夫?」
俺「あ、ああ……大丈夫」
穂乃果パパ「確かにそうだな」
同意するお父さん。
雪穂「えー?そうかなぁ」
もちろん否定する雪穂ちゃん。
穂乃果ママ「そうよ。だって俺さんと穂乃果、まるで」
俺 (ま、まるで……!?いやまておちつけ冷静になれ自惚るな)
穂乃果ママ「兄妹みたいよね」
穂乃果パパ「ああ。私も息子が増えたような気分だ」
俺 (ですよねー)
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 12:57:23.92 ID:
WXqQjpmL0
「ごちそうさまでした」
穂乃果ママ「じゃあ穂乃果、皿洗いね」
穂乃果「はーい」
雪穂「ねえお母さん今日のおやつは?」
穂乃果ママ「お饅頭よ」
雪穂「またぁ?もう飽きたよ……」
穂乃果パパ「さあ俺君、ではさっそくやろうか」
俺「あ、よろしくお願いします」
俺 (将棋とか久々だな~。
というか皿洗い本当に任せていいんだろうか)
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 13:04:11.87 ID:
WXqQjpmL0
パチリ…パチリ…
穂乃果パパ「ふむ……棒銀と見せかけての三間飛車か……」パチリ…
俺「矢倉とは手堅い……」パチリ…
穂乃果パパ「ところで俺君」パチリ…
俺「はい」パチリ…
穂乃果パパ「君は穂乃果のことをどう思っているのかね」パチリ…
俺「!……それは」パチリ…
穂乃果パパ「悪手だな」パチリ
俺「あっ」
穂乃果パパ「あからさまに動揺しているが……何か言い辛い事でもあるのかね?」
俺「・・・・・・(言いづら過ぎっすよ)」パチリ…
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 13:10:44.13 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果パパ「まあとりあえず言ってみなさい。何か変わるかもしれんぞ」パチリ
俺 (悪い方向にね)パチリ
穂乃果パパ「……言う気はないのかね?」
俺「……そうですね。今はまだ」
穂乃果パパ「そうか……ならこうしよう」
俺「?」
穂乃果パパ「この勝負、私が勝ったら聞かせてもらおう」
俺「!?そ、そんなのなしですよ!」
穂乃果パパ「嫌なら」
穂乃果パパ「出てってもらうが?」
俺「ッ!……いいですよ、やりましょう」
穂乃果パパ「うむ、では行くぞ」
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 13:17:06.83 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果パパ「……投了」
俺「ふー……ありがとうございました」
穂乃果パパ「むむむ……振り飛車は苦手だ……」
俺「まあなんにせよ、これは俺の勝ちでいいんですよね?」
穂乃果パパ「……待て」
俺「なんですか?」
穂乃果パパ「もう一回だ」
俺「……わかりました」
こういうところが穂乃果に遺伝したのだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果パパ「だから振り飛車は苦手と」
俺「すいませんけど接待はちょっとできないですね」
穂乃果パパ「むむむむむむ」
俺「さあ、これでいいですよね?」
穂乃果パパ「いやまだだ!次でラスト!ASBで決着をつける!」
俺「は?ASB?」
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 13:20:57.78 ID:gjojxcy/0
84:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 13:22:55.55 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果パパ「うむ、ASBだ。知らないのか?」
俺「いや、持ってますけど」
穂乃果パパ「なら話は早い。すぐだ!すぐやるぞ!」
俺「は、はぁ……」
強引すぎる……やっぱりあのわがままさは父親譲りなのか?
……いや、父親の方がわがままだな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「……すいませんお父さん」
穂乃果パパ「……なんだ」
俺「なんで僕達朝までASBやってるんですかね……?」
穂乃果パパ「……君が負けてくれないからだ」
俺「はぁ……お仕事大丈夫なんですか?」
穂乃果パパ「……顔を洗ってくる」バタン
俺 (……わがままどころの騒ぎじゃねえぞ)
88:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 13:32:31.42 ID:
WXqQjpmL0
しかし眠い……今日はこっちの職場にも顔出さなきゃいけないのに……。
俺「ふわぁ……」
穂乃果「ん……おはよう俺さん」
俺「ん、ああ。おはよう」
穂乃果「今日は暇?」
俺「んー、職場に行かなきゃいけないから。その後だったら何か付き合おうか?」
穂乃果「新幹線何時なの?」
俺「15時」
穂乃果「……そっか」
俺「……じゃあ、行ってくる。一時間くらいで戻るよ」
穂乃果「わかった」
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 13:38:54.09 ID:
WXqQjpmL0
ー職場ー
「……よう俺、ずいぶん早えじゃねえか」
俺「悪いな、休日に呼び出したりして」
「まあいいけどよ……でも、特にグッズとかないぞ?」
俺「饅頭」
「自分で買え」
俺「チッ」
「まあ元気そうでよかったよ。じゃあ、またな」
俺「ああ、またな」
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 13:43:53.00 ID:
WXqQjpmL0
あと四時間か……あ、いちご買って帰ろ。
ー高坂家ー
ガララッ
穂乃果「あ、おかえりー」
俺「ああ、ただいま」
穂乃果ママ「お昼できてますよ」
俺「あ、すいませんありがとうございます。あ、いちご買ってきたんでよかったら」
穂乃果ママ「……気を遣わなくていいと言ったのに」
俺「あ、あはは……」
穂乃果ママ「まあ、ありがたくいただきましょうか」
穂乃果「わーい!」
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 13:49:06.24 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果「で、じゃあ何しよっか?」
俺「そうだな……>>97とかどうよ」
1.キャッチボール
2.しりとり
3.トランプ
97:
忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2014/01/27(月) 13:50:27.82 ID:bfH/Ram20
トランプ
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 14:00:27.83 ID:
WXqQjpmL0
俺「トランプとかどうよ」
穂乃果「いいね。何やるの?」
俺「そうだな……ポーカーやろう」
穂乃果「ポーカー?」
俺「ん、知らないのか?」
穂乃果「いや、知ってるよ」
俺「じゃあやろうか」
シャッシャッシャッシャッシャッ
穂乃果「うーん……二枚」
俺「はい。俺は一枚」サッサッ
穂乃果「行くよ?」
俺「おう」
穂乃果「フルハウス!」
俺「ワンペア……嘘だろ」
穂乃果「えへへへへ」
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 14:04:09.12 ID:
WXqQjpmL0
俺「つ、次だ」シャッシャッシャッシャッシャッ
穂乃果「このままでいいよ」
俺「おいおい……二枚交換」
穂乃果「行くよ?ストレート!」
俺「ノーペア……」
穂乃果「へっへっへっへっへっ」
俺「わけがわからない」シャッシャッシャッシャッシャッ
穂乃果「む、二枚交換」
俺「三枚交換」
俺「よし来たフルハウス!」
穂乃果「ロイヤルストレートフラッシュ!」
俺「よし、もうやめよう!運じゃ勝てない!」
穂乃果「へへへ。運以外でも負けないよ!」
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 14:08:55.30 ID:
WXqQjpmL0
俺「次は大富豪10枚ルールだ!」シャッシャッシャッシャッシャッ
穂乃果「いいよ!」
俺 (手札は……ッ!?)
3×2
4×3
5×2
9×1
13×2
俺 (運とかそういう次元じゃない……スピリチュアルな何かが働いてる気がする)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「負けた……なんで10以下持ってないんだよ……」
穂乃果「運かな」フンス
俺「強運すぎだろ……」
穂乃果「あ、でも希ちゃんとやると負けるよ」
俺「強運すぎだろ……」
104:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 14:15:26.22 ID:
WXqQjpmL0
俺「時間的にもこれが最後だ」
俺「このスピードでケリをつける」
穂乃果「望むところだよ!」
俺、穂乃果「「スピー……」
俺、穂乃果「「ドッッッ!!!!」」バァン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺「なんで勝てないんですかね……?」
穂乃果「ふっふっふっ、精進あるのみなのだよ俺君」
俺「くっそー……次来た時は必ず勝つ!」
穂乃果「ふふふっ、楽しみにしてるね」
俺「ぐぬぬぬぬぬ……」
105:
忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2014/01/27(月) 14:17:46.96 ID:bfH/Ram20
つよすぎwww
106:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 14:27:12.25 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果ママ「それじゃ、そろそろ時間ですね」
俺「はい、お世話になりました」
穂乃果パパ「また来なさい……次は勝つからな」
俺「は、はあ。ありがとうございます」
雪穂「あ、お菓子ありがとうございました」
俺「いえいえ、喜んでもらえたなら嬉しいよ」
穂乃果「それじゃあ……またね」
俺「ああ、また」
ガララッ
107:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 14:28:36.11 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果ママ「見送りしに行かなくていいの?」
穂乃果「え?いいの?」
穂乃果ママ「入場料と交通費くらいはね」
穂乃果「やったあ!穂乃果も行くー!」
俺「え~……」
穂乃果「さっ、早く行こ!」
俺「お、おう。それではまた」
ガララッ ピシャッ
穂乃果ママ「……穂乃果は、うん」
雪穂「ちょっとだけ俺さんが不憫かな」
穂乃果パパ「???」
穂乃果ママ「あのノリは完全に友達よね……」
雪穂「お姉ちゃんは罪な女だなー……」
111:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 14:31:50.43 ID:
WXqQjpmL0
ー東京駅 ホームー
俺「ちょっと早すぎたな」
穂乃果「まあ遅れるよりはいいじゃん」
俺「あのさ」
穂乃果「ん?」
俺「……俺の第一印象ってどうだった?」
俺 (本当に聞きたいのは今だけどな)
穂乃果「え?聞いちゃう?」
俺「ああ、少し気になるな。女々しいけど」
穂乃果「そう……まあ特にないかな」
俺「……だよなぁ」
穂乃果「あ、でも今はね」
俺「!……あ、ああ」
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 14:36:48.46 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果「すっごく大切な友達……ううん、頼りになるお兄さんって感じかな!」
俺「……ふふっ、そうか」
穂乃果「話してて楽しいし、遊んでくれるし……料理もうまいし!」
俺「そっかぁ……頼りになるお兄さん、かぁ……」
穂乃果「うん!だからね、これからもよろしくね!」
俺「ふふ……ああ!よろしく!」
ゴオオオオオオオオオオオオオン…
穂乃果「あっ、電車来たよ!」
俺「んじゃ、そろそろ」
115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 14:44:17.36 ID:
WXqQjpmL0
穂乃果「……また、電話してもいいかな?」
俺「ああ、もちろん。じゃあ、またな」
穂乃果「うん、またね」
ーーーーまもなく、一番線の
饅頭は……あったあった。
このおみやげなら、みんなも喜んでくれるかな?
ーーーーーー電車が、発車致します
さて、じゃあまた親孝行のために一月頑張りますか。
ーーーーーー危ないので、枠線の内側まで
さらばだ、穂乃果、音ノ木坂。
ーーーーーーーーーーーーお下がりください
ガタッ
グォングォングォングォングォングォン……
俺「……また一月後、な」
終わり
116:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 14:45:28.72 ID:gjojxcy/0
え…?
え?
137:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 15:38:18.69 ID:
WXqQjpmL0
ブーッ、ブーッ
俺「ん」
高坂穂乃果:今なにしてる?
俺:仕事中なんだが
高坂穂乃果:ふーん。どんな仕事してるの?
俺:子供には教えられません
高坂穂乃果:えー
俺:大人の事情ってのがあるからな
高坂穂乃果:けちー
143:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 15:45:10.76 ID:
WXqQjpmL0
俺:あ、そういえばお饅頭好評だったぞ
高坂穂乃果:ホントに?お父さんきっと喜ぶよ!
そういえば静岡ってお茶が有名だよね!
俺 (お茶?……あ)
俺 (お茶渡すの忘れてた……)
俺:今度そっちに行く時お茶持ってくよ
高坂穂乃果:うん、楽しみにしてるね
俺:って言っても、渡し忘れてただけだけどな
高坂穂乃果:ワスレチャッタノォ!?
俺:ごめんごめん。次行く時渡すって
高坂穂乃果:うん、わかった。楽しみにしてる。じゃあこれから練習だから、またね
俺:おう、またな
151:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 15:59:35.43 ID:
WXqQjpmL0
俺 (やっぱり和菓子屋の娘だしお茶にも凝ってたりするのかな……)
俺 (しかしやっぱりいいのは高いのかな……お茶全然わかんねえや)
俺 (今度お茶の淹れ方でも聞いてみるか……?)
俺 (いや、抹茶渋かったしな……自分で淹れられるようになってどや顔したい)
俺「へへへ……」
「こら俺ー!にやついてないで働けー!」
俺「あ、すいません!」
俺 (とりあえず今は目の前の仕事を片付けるか……)
ブーッ、ブーッ
俺「ん」
高坂穂乃果:お仕事がんばってね!
俺「……ふふ」
俺:ああ、お前も練習頑張れよ
高坂穂乃果:うん!
おわり
152:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 16:00:33.26 ID:gjojxcy/0
え…?
え?
171:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 16:34:41.12 ID:
WXqQjpmL0
おわり
175:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 16:38:55.71 ID:
WXqQjpmL0
終わりだけじゃだめだった
このスレは終わりです!落としてください!
お付き合いいただきありがとうございました!
178:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 16:42:32.79 ID:7fkQzjdN0
>>175
乙!!
179:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 16:48:43.08 ID:iu2AeH/Y0
>>175
面白かった!
182:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 17:04:08.77 ID:BWMyP0DSi
>>175
乙!
また書いてくれよ!!
184:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 17:11:37.59 ID:sC518/wI0
すげー面白かったわ
188:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/27(月) 17:32:58.15 ID:sEyeBeIm0
乙
面白かった
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