13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 12:32:52.93 ID:5mEkTyXE0
猫メイド「お帰りニャさいませ、ご主人様♪」
ピトー「……………」イライラ
メルエム「ふはは。 愉快だぞこいつら、ピトーの真似事をしている」
ピトー「な、………、畏れながら申し上げます。 間違っても私は
あのような媚び方は致しません」
メルエム「? ではなぜこいつらは猫の耳を?」
プフ「どうやらこの国ではポピュラーなアクセントのようですね。
頭部に猫の耳を象ったバンドを装着する事で、主に異性に対して
好意の感情を引き出させる手段のようです」
メルエム「好意か」
プフ「この地ではそれを『萌え』という言葉で表現するようで」
メルエム「萌え……」
猫メイド「にゃ~ん♪」
メルエム「ふはは、萌え萌え」
ユピー「俺も猫耳生やせば好かれるかな」メキメキ
プフ「おやめなさい……気味が悪い」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 12:40:34.69 ID:5mEkTyXE0
猫メイド「お待たせしました♪ オムライスになりま~す」
メルエム「うむ」
猫メイド「これに文字を書きまして~」ニュルル
メルエム「ほう、己の血で食料に装飾を施すとは、褒めて遣わす」
ピトー「畏れながら申し上げます。 それは血ではなくケチャ―――」
バチィッ!!!
メルエム「予を愚弄するか。 こういった嗜好くらい承知しておるわ」
ピトー「…………………、大変失礼いたしました」ヒリヒリ
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 12:48:03.09 ID:5mEkTyXE0
猫メイド「どうぞ召し上がれ♪」
メルエム「うむ」モグモグ
プフ「王、まずは私共が毒見を……」
ペッ
メルエム「不味いな、食うに値せぬ」
猫メイド「え……」
ピトー「畏れながら申し上げます。 オムライスで最も美味な部位はチキンライ―――」
バチィ!!!
メルエム「予を愚弄するか。 何事も順序というものがあるのだ」
ピトー「大変失礼いたしました」ヒリヒリ
ユピー「うめぇ」ガツガツ
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 12:49:06.91 ID:UbMtmgGK0
俺のピトーを何度も何度もひっぱたきやがって…
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 12:49:49.89 ID:W/Dw5EKi0
ピトーがMに目覚めるならそれもあり
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 12:52:09.99 ID:5mEkTyXE0
猫メイド「ご、ご飯の部分は美味しいですニャ♪」
ピトー「……」イライラ
メルエム「……」モグモグ
プフ「王、お味は」
ペッ
メルエム「同様だ、食うに値せぬわ」ギロッ
猫メイド「も、申し訳ありませんニャ……」ビクビク
メルエム「他を当たるぞ」スタスタ
ピトー「王、このメス猫共を処理しないので?」
メルエム「何を苛立っている、ピトー」
ピトー「いえ……」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 12:56:17.42 ID:5mEkTyXE0
プフ「オーラはまるで感じないまでも、肉の質としては及第点では?」
メルエム「プフ、我らの目的を申してみよ」
プフ「はっ。 食料、主にヒトの採取と管理にございます」
メルエム「目を凝らしてよーく見てみろ、こやつらを」
プフ「は……」
メルエム「頭部に猫耳を生やした人間がどこにいる」
ピトー「畏れながら――――」
バチィ!!!
メルエム「ゆくぞ」
ピトー(まだ何も言ってないニャ……)
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 12:56:46.42 ID:WpzfD+uj0
えげつねぇな
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 12:56:47.03 ID:W/Dw5EKi0
口答えするなってか
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 12:59:59.02 ID:5mEkTyXE0
女「うわっ、すっご……。 すみませーん!」
メルエム「ん?」
女「それ、セルのコスプレですよね!? 撮影させてもらってもいいですか?」
メルエム「何だ此奴は?」
プフ「俗に言う、カメラ小僧ですね。 この人間は雌のようですが……」
メルエム「カメラ小僧?」
プフ「この地には漫画やアニメの服装を好んで着込み、撮影を行ったりする
嗜好が流通しているようですね」
女「こっちのネコちゃんも可愛い~!!」キャッキャ
ピトー「……」イライラ
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:04:11.34 ID:5mEkTyXE0
メルエム「コスプレとは何だ?」
プフ「コスチュームプレイという和製英語です。 先ほど申し上げた通り、
漫画やアニメのキャラに扮する行為でございます」
ユピー「何でお前そんなに詳しいんだよ」
プフ「王が要求する情報を速やかに提供してこその護衛軍です」
女「この猫耳クオリティ高いなー、何時間かけて作ったんですか?」
ピトー「触るニャ」
メルエム「くだらんな。 付き合う道理もないわ」
プフ「仰る通りで」
女「あの、」
グシャ
肉塊「」
メルエム「ゆくぞ」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:09:38.07 ID:5mEkTyXE0
「うはっwwww あの猫耳少女テラカワユスwww」
「男かな? 女かな? 自分的にはどっちでもウェルカムだけどwww」
ピトー「………」イライラ
メルエム「ふはは、好かれておるなピトー」
ピトー「も、勿体無き御言葉……」
プフ「王、こうも目立ってしまっては行動しにくいでしょう。
ここは我々も衣服店で人間に擬態し――――」
バチィ!!!
ピトー「え……」ヒリヒリ
メルエム「プフ。 心して答えよ。 なぜ予が人間などに扮してコソコソと
行動せねばならない?」
プフ「大変失礼いたしました……」
ピトー「ニャ、ニャんで今僕が……」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:19:20.69 ID:7lnEk1Hq0
>>36で叩かれた瞬間のピトーの顔が頭に浮かんだ
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:10:42.37 ID:SXAtWnIZO
テラ理不尽www
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:13:53.90 ID:5mEkTyXE0
メルエム「この騒がしい店はなんだ」
プフ「ゲーセンにございます、王」
メルエム「ゲーセンとは何だ」
プフ「アミューズメント施設の一種にございます。 ここでは様々な
ゲームをプレイする事が可能で、若者を中心に多くの人間が集まる場所です」
メルエム「うむ、都合が良い」
ユピー「王。 さっそく美味そうなのがあちらに」
メルエム「? 奴らはなぜ棒を振り回している?」
プフ「あれは『太鼓の達人』というゲームでして、ああやって鉢と呼ばれる棒で
本当に太鼓を叩いている感覚を得られるゲームです」
ユピー「詳しすぎねえかお前」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:16:55.80 ID:5mEkTyXE0
ピトー「お、王……」オドオド
メルエム「どうした?」
ピトー「先ほど処理した女からこのような物を……」スッ
メルエム「何だこれは?」
プフ「スマートフォンと呼ばれる携帯端末です。 今はこれが主流ですね」
メルエム「使えるのか」
プフ「王には必要のない物かと……」
メルエム「……」ギロッ
ピトー(うっ……)ギクッ
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:19:09.98 ID:5mEkTyXE0
プフ「しかしながら、王」
メルエム「?」
プフ「我々に使わせていただけるのであれば、護衛軍同士での連絡が容易になり何かと便利です」
メルエム「ほう」
ピトー「……」
メルエム「ピトー」
ピトー「はっ」
メルエム「褒めて遣わす、おぬしらで好きに使え」
ピトー「!」パァァッ
ピトー「も、勿体無き御言葉……!!」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:22:53.15 ID:5mEkTyXE0
メルエム「我らも『太鼓の達人』をするぞ」
ピトー「こ、このようなゲームでお戯れにな―――」
メルエム「ん?」
ピトー「王の仰せのままに……」
プフ「畏れながらも王、プレイ方法はご存知で?」
メルエム「こうすれば良いのだろう?」
パッ
女子高生「あっ! ちょっと何勝手に横取りして―――」
ブンッ!!!! グチャァ
女子高生「」
メルエム「くっく。 太鼓はおぬしだ、痴愚生物めが」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:26:31.43 ID:5mEkTyXE0
ピトー「素晴らしい」パチパチ
プフ「『フルコンボだドン!』です、王」パチパチ
メルエム「愉しむには値せんな。 ユピー、肉を回収しておけ」
ユピー「はっ」ガツガツ
メルエム「あれは何だ」
プフ「はっ。 『プリクラ』にございます」
ピトー「どうやらシールとして使用出来る写真を撮影出来るみたいですね」
メルエム「なるほど、理解した」
ピトー(ほっ……)
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:30:03.42 ID:DLRiQrZ8O
割と初期の王だな
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:41:23.75 ID:SXAtWnIZO
後半の王だとちゃんと順番待って、わざわざ前の人に礼を言ってから太鼓に挑みそうな気さえする
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:43:29.75 ID:DLRiQrZ8O
>>62
やり方がわからずにいると近くのJKが教えてくれて、にこやかに礼を言う王が見える
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:30:06.15 ID:5mEkTyXE0
メルエム「我らも撮影するぞ」
プフ「? と、言いますと?」
メルエム「宮殿に我らの写真を貼り巡らせ、我らの存在を誇示するのだ」
ピトー「素晴らしい発想にございます」
メルエム「で、手順は」
プフ「まずはこの筐体の中へ潜入しまして……、王、お手を」
メルエム「うむ」スッ
ピトー(この店うるさすぎて敵わんニャ……)
ユピー「いてっ」ゴツッ
メルエム「どうしたユピー」
ユピー「申し訳ありません。 何分、この箱が小さくて……」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:33:20.44 ID:5mEkTyXE0
メルエム「全員、潜入したな」
プフ「滞りなく」
メルエム「………。 何も始まらんではないか」
ピトー「……」
メルエム「何故だ、ピトー」
ピトー「えっ(な、何で僕に振るんだニャ~)」
メルエム「心して答えよ」
ピトー「…………。 ……、………こ、硬貨を」
メルエム「?」
ピトー「金を投入しなければならないのだと考えられます」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:36:43.44 ID:5mEkTyXE0
メルエム「? 何故、予がこのような機械に金品を授けねばならん?」
ピトー「仰る通りでございます」
ユピー「王、その辺でうろちょろしてたガキからこいつを奪って参りました」
メルエム「財布か」
プフ「なるほど、カツアゲですね。 かつてのゲーセンでは日常茶飯事的に
行われていた恐喝行為。 ユピー、お手柄ですよ」
メルエム「褒めて遣わす。 これで撮影ができる」
ピトー「………」シュン
『フレームを選択してね!』
メルエム「! 何者だ?」キョロキョロ
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:39:49.68 ID:5mEkTyXE0
プフ「王、ご心配なく。 これは機械音声にございます」
メルエム「何?」
プフ「この機械の指示に従って、我々は撮影の手順を踏む次第でして」
メルエム「不愉快極まりない。 何故予が機械の命令などに従わなければならんのだ」イライラ
ピトー(や、ヤバいニャ。 この流れだと多分また僕が……)
『フレームを選択―――』
ピトー「お、王! 写真のフレームをご選択ください!」アセアセ
メルエム「う、うむ。 急に大声を出すな」
ピトー(僕が指示していけば……)
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:42:53.47 ID:5mEkTyXE0
ピトー(次は……次はどうすれば……)
『付属のペンで落書きを―――』
ピトー「黙れ!!!」
メルエム「!!?」ビクッ
プフ「ピトー、一体どうし―――」
ピトー(付属の……ペン? そうか、これで装飾を)
『付属のペンで―――』
ピトー「王! このペンにて画面にお好きな言葉をお書きください!」
王「承知した。 それにしてもおぬし、汗だくだぞ」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:46:29.69 ID:5mEkTyXE0
プフ「王、どのように?」
メルエム「宮殿の住所を書くぞ」
ピトー「は?」
メルエム「この店にもこの写真をばら撒き、我らの宮殿の所在を報せるのだ」
プフ「王、我々如きでは王の聡明たる御考えが見通せませぬ」
メルエム「見え透いた話だろうが。 そうすることで食料を集められる。
こうして予の手を煩う事なくな」
プフ「素晴らしき発案にございます」
メルエム「………。 これでいいだろう」
『それじゃ、撮影―――』
ピトー「撮影開始まで三、二、一!!」
72:>>70 僕と言ってるシーンもあったもんで。 すまんな:2011/09/21(水) 13:50:07.00 ID:5mEkTyXE0
メルエム「ふふ」
パシャ
メルエム「撮影完了だな」
プフ「そのようで」
メルエム「写真はどこだ」
ピトー「あ、出てきました」スッ
メルエム「……、まぁこんなものだろう」
ユピー「おいちょっと待て、俺がフレームに全く収まってねえよ」
プフ「あなたの体格に問題がある、ただそれだけの事……」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:47:51.49 ID:/XcNNbSg0
宮殿の住所がかかれて護衛軍と王が写ってるプリクラ想像したらクソワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:52:01.27 ID:/VqeYGzd0
ユピーがもの凄くまともに見える不思議
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:54:39.27 ID:7lnEk1Hq0
もし絵が描ける奴いたら住所付きプリクラを描いてうpしてほしい
239:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 17:28:59.66 ID:dnS1h+Q+0
>>79
住所書くの忘れたけど、ハイ
241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 17:30:28.12 ID:mdxcN2Os0
>>239
GJ
243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 17:31:40.54 ID:cwp19Tmbi
>>239
ピトーのほっぺ…
245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 17:32:20.45 ID:8R1yt/LN0
>>239
なんかピトーが宮崎あおいみたいカワイイ
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:53:04.91 ID:5mEkTyXE0
メルエム「時にプフよ」
プフ「はっ」
メルエム「ここはどこだ。 改めて答えてみせよ」
プフ「はっ。 東京、秋葉原にございます」
メルエム「そうだ」
プフ「……?」
メルエム「このような戯れ、秋葉原ではなくとも可能だろうが」
プフ「仰る通りでございます」
メルエム「秋葉原特有の名所などは存在せぬのか」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:56:01.81 ID:5mEkTyXE0
ユピー「畏れながら申し上げます」
メルエム「何だ」
ユピー「さっき拾ったこのスマートフォンで容易に検索が可能です」
メルエム「ほう。 やってみせよ」
ユピー「はっ」スッ スッ
メルエム「………」
ユピー「………どうやって動かすんだこれ?」
バチィ!!!
メルエム「話にならぬわ」
ユピー「申し訳ございませぬ……」
ピトー(完っっ全に油断してたニャ……)ヒリヒリ
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 13:58:49.21 ID:R+92Mc5W0
ワロタ
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:00:02.05 ID:5mEkTyXE0
プフ「秋葉原UDXなどはいかがでしょう?」
メルエム「もっとわかりやすい場所は無いのか」
プフ「………、いわゆる、オタク系ショップなどはいかがでございましょう?」
メルエム「ほう? どのような商店なのだ?」
プフ「ゲームやアニメグッズは当然として、同人誌が取り揃えられているのが特徴です」
メルエム「同人誌……?」
プフ「実際に確認された方が早道になりましょう」
メルエム「ふん、では向かうぞ。 案内いたせ」
プフ「はっ。 ではまず『とらのあな』へ……」
ユピー「お前、秋葉原に来た事あんのか?」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:01:12.78 ID:DLRiQrZ8O
プフ「私もまたオタク……それだけのこと」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:04:08.68 ID:sfTcSLWR0
ピトー可愛いな
さすがメインヒロイン
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:04:40.09 ID:5mEkTyXE0
プフ「王。 ここが『とらのあな』です」
メルエム「………ッ!!」
ピトー「うぎっ………」
ユピー「くせぇ!!」
メルエム「耐え難い異臭だ。 ここはモルグか!?」
プフ「恐らく『オタク』という種族が放つ独特の異臭かと……」
メルエム「この匂いをどうにかしろ」
プフ「仰せのままに………。 『麟粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)』」ブワァ
ユピー「?」
ピトー「これは……」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:07:32.87 ID:5mEkTyXE0
メルエム「………おお。 異臭が幾分か紛れたわ」
プフ「それは宜しゅうございました」
ピトー「プフの能力ってそんな効果あったかニャ?」
プフ「王のためなら念能力の改竄など容易……、ただそれだけの事」
メルエム「ふむ……」キョロキョロ
プフ「いかがいたしましょう」
メルエム「何だこの薄い本は?」
プフ「それこそが同人誌にございます」
メルエム「ふはは、何だこれは。 雌の人間が蟲に襲われておるわ」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:10:28.49 ID:5mEkTyXE0
プフ「同人誌は個人の自費出版で販売される書籍の事を指します」
メルエム「なぜこのような肉欲めいた表紙ばかりなんだ?」
プフ「それが、人間の性にございます故……」
ユピー「……あれ?」
ピトー「?」
ユピー「おいピトー。 これお前の本じゃねえか?」サッ
ピトー「!?」
メルエム「ふはは、どうもピトーは人間に好かれる体質を持っているようだな」
ピトー(何の冗談ニャこれは……)
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:13:50.21 ID:5mEkTyXE0
メルエム「しかしこの本、ピトーの名が出ておらんな」
ピトー「た、たまたま似ているだけかと……」
メルエム「よく目を凝らしてみよ、ピトー。 この店内を」
ピトー「?」キョロキョロ
メルエム「おぬしのその猫耳、人間にとっては萌え要素の一つに過ぎんようだぞ」
ピトー「……………」
プフ「猫耳は極めてメジャーなステータスですからね」
ユピー「じゃあ何で俺は生やしちゃダメなんだ?」
プフ「己の顔と相談してごらんなさい」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:17:17.36 ID:5mEkTyXE0
店員「あの……」
プフ「王の御前です、頭を下げなさい」
店員「は? あ、いえ……その」
ユピー「王、こいつも処理しますか?」
メルエム「待て。 ……良い、申してみよ」
店員「(何だこいつ……) レイヤーの方ですよね?」
メルエム「レイヤーとは何だ」
プフ「コスプレイヤーの略称にございます。 どうやらこの人間、
我々をコスプレイヤーと勘違いしている模様で」
メルエム「承知した。 それで、何用だ」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:21:10.65 ID:5mEkTyXE0
店員「あ、いえ……レイヤーは今の時期だと国際展示場に行ってる人がほとんどだから、
つい………」
メルエム「国際展示場?」
プフ「あ………」
メルエム「どうしたプフ」
プフ「王。 現在日本は『盆』の時期に差し掛かっております」
メルエム「それが何だ」
プフ「この時期ですと、東京ビッグサイトで催し物が開催されているかと……」
メルエム「催し物」
プフ「『コミックマーケット』、と呼ばれる即売会です」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:23:21.82 ID:PoFcI9uP0
プフ詳しすぎwww
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:27:49.83 ID:KrC3etiBO
プフは分身があるからな
普段から護衛とは別の身体でにアキバやコミケに来てるんだろう
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:29:17.69 ID:OdXuNqAe0
プフはもう自分で王×プフ本とか描いてそう
104:コミケも秋葉原も行った事ないのに何でこんな:2011/09/21(水) 14:25:39.84 ID:5mEkTyXE0
プフ「王、ここが東京ビッグサイトでございます」
メルエム「何だこの人間の数は。 この国も『選別』を行っているのか」
プフ「先ほど申し上げました『オタク』が密集していまして、
先のような同人誌やグッズ、撮影会などを主に行っているイベントです」
ユピー「すげえ数だな」
ピトー「嫌な予感しかしニャいニャ」
プフ「王、これだけの数の肉を貯蓄出来れば食料の案件に関しては解決するかと」
メルエム「急くな、もう少し様子を見る。 ゆくぞ」
プフ「はっ」
ピトー(気が進まニャいニャ~……)
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:30:24.75 ID:5mEkTyXE0
「すみませーん」
メルエム「ん?」
「あの、撮影いいですか?」
メルエム「またか……」
プフ「王、無視して参りましょう」
メルエム「構わん」
ピトー「!」
プフ「は、しかし……」
メルエム「撮らせておけばいい。 後に撮影者は恐れ慄くであろう、
安易に予を撮影した己の愚かさを痛感しながらな……くっく」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:34:07.03 ID:5mEkTyXE0
ピトー「王。 空を飛んで会場内へ参りましょう。
これではいつまで経っても中に入れません」
メルエム「いいだろう。 プフ」
プフ「はっ。 お手を、王」バッサァ
ザワ…… ザワ……
ユピー「? 何か視線がよりこっちに向かって来てねえか?」
プフ「放っておきなさい。 羽根を生やす程度で騒ぐ生物など」
ユピー「それもそうだな」メキメキ…
ピトー「では、」
「あ、待って!!」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:37:02.44 ID:5mEkTyXE0
ピトー「ニャ?」
「可愛い~! 撮影してもいいですか?」
「クオリティ高けぇ……、尻尾とかどうなってんのこれ」
ピトー「ニャ、ニャ……」
ユピー「あーあ、俺は先行くからな。 勝手に人間殺すなよ」バシュ
ピトー「ちょ……ユピー!」
「あ、このパケの女の子のポーズお願いしていいですか?」
ピトー「う~、鬱陶しいニャ~!!」
「ニャ~だって、可愛い~!!」
ピトー「うにゃ……」ゲンナリ
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:40:33.37 ID:5mEkTyXE0
メルエム「そろそろ引き上げるぞ。 充分に堪能した」
プフ「はっ」
ユピー「どいつもこいつも不味そうな奴ばかりでしたね」
メルエム「食うには値せん……が、」
プフ「?」
メルエム「なかなかの収穫を得たぞ」
プフ「は、……」
メルエム「? ピトーはどこだ?」
プフ「『円』で探知します」ブォン
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:42:40.06 ID:5mEkTyXE0
ユピー「お?」
ヒィィィィィ!!! ギャァァァァァ!!!
メルエム「何事だこれは」
プフ「しまった……。 私とした事が」
メルエム「もしやおぬしの円で、」
プフ「常人に私のオーラは耐えられなかったようで……」
ユピー「おもしれえ、みんな禿げ散らかしてやがる」ゲラゲラ
メルエム「良い、不問だ。 これで視界を確保出来る」
プフ「ありがたき御言葉……」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:46:11.78 ID:5mEkTyXE0
ユピー「王、あちらにピトー……だよな、あれ」
プフ「おやおや、これはまた……」
ピトー「ニャ~………」
メルエム「ピトー。 その服装はどういった趣向だ」
ピトー「畏れながら申し上げます、私が聞きたいくらいです」
ユピー「何だその棒切れ」
ピトー「ニャんかのアニメに使われてる武器らしいニャ……」
プフ「そのスカートは?」
ピトー「これ履かないと満足してくれニャい人間がいて……」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:50:59.17 ID:5mEkTyXE0
メルエム「ふ、なかなか愉快だぞピトーよ」
ピトー「左様でございますか? ならばこのまま着用する次第にございます」
メルエム「うむ、苦しゅうない」
プフ「王、次はどのように」
メルエム「そろそろ秋葉原に戻るぞ」
プフ「はっ」
メルエム「腹が空いたわ。 馳走を用意せい」
ピトー「しかしこの界隈の人間では……」
メルエム「先の店のような場所で構わん」
ピトー「え……(この格好で?)」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:51:38.00 ID:W/Dw5EKi0
ドSだな、王
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:53:14.01 ID:5mEkTyXE0
メルエム「ピトー、プフ、ユピー」
護衛軍「はっ」
メルエム「肉を用意せよ」
プフ「? ここら一帯の……人間ですか?」
メルエム「左様だ。 二度も言わすなよ」
ユピー「仰せのままに……」
サササッ
メルエム(確かにここらの人間ではまるで舌が受け付けぬ)
メルエム(しかし……)
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:56:20.35 ID:5mEkTyXE0
ピトー「長らくお待たせしました、王」
プフ「実にスムーズに収穫出来ました」
ユピー「ピトーを餌にして路地裏連れてったら人間のバカ共、
隙だらけだったもんで」
メルエム「騒ぎを起こす事もなく用意出来たわけか」
ピトー「……左様で」ハァ
メルエム「褒めて遣わす。 どこでもいい、先のような店へ案内いたせ」
プフ「この肉はいかがしますか?」
メルエム「肉団子に加工しておけ、丁寧にな」
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 14:59:26.81 ID:5mEkTyXE0
「お帰りなさいませ~ご主人様♪」
メルエム「? この人間、猫耳を着用しておらぬではないか」
プフ「ここはシンプルなメイド喫茶故、そのような嗜好は無いものかと」
メルエム「調子が出んな、着用を義務付けさせろ」
プフ「御意。 猫耳バンドならここに」ズラッ
ユピー「何で持ってるんだ」
プフ「女、これを着用なさい」
「は? あ、いや、当店はそのようなサービスは……」
プフ「二度は言いません。 これを着用なさい、報酬は弾みますよ」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:02:55.83 ID:5mEkTyXE0
「は、はい………。 これでいいですか?」ガタガタ
メルエム「上出来だ」
ピトー「(あんな紛い物の猫耳なんかで、どうして人間は興奮出来―――)」ブツブツ
バチィ!!!
メルエム「物を申すなら明確に申せ、ピトーよ」
ピトー「大変失礼いたしました」ヒリヒリ
メルエム「女。 これを使って馳走を用意せよ」ドカッ
「? 何ですかこれ……、お肉?」
メルエム「好きなように調理する事を許す。 速やかにな」
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:04:13.87 ID:mGg8prgD0
バイトしてるときにこんな客来たら泣きそう
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:14:48.74 ID:5mEkTyXE0
プフ「王は味付けをした肉をご所望で?」
メルエム「効率の問題だ。 良い味付けの肉を味わう事で気持ちが高揚し、
味の濃い『例の肉』を喰らわずとも腹が満たされるかもしれん。
それが可能になればレア物の肉を無駄に消費する事も無くなる」
プフ「なるほど」
「お、お待たせしました~……」
メルエム「うむ。 ……何だこれは」
「カレーでございます、ご主人様」
メルエム「カレー……時に女」
「は、はい」
メルエム「なぜ予をご主人様と呼ぶ? いつおぬしが予に仕えた?」
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:18:36.15 ID:5mEkTyXE0
プフ「王、今更その疑問ですか」
バチィ!!!
メルエム「言葉の選択を誤るなよ、プフ」
プフ「大変失礼いたしました」
ピトー「プフ、余計な事を言うニャ」ヒリヒリ
プフ「王、客を全て主人として扱う、それがメイドカフェの特徴にございます」
メルエム「ふん……つまりはままごとであろうが」
「さ、冷めない内に召し上がれ……♪」
メルエム「これのどこに予が差し出した肉を使用している?」
「こ、このお肉がそうですご主人様。 (かなり調理しにくかったけど何のお肉だろ……)」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:19:08.68 ID:SXAtWnIZO
めんどくせえ客だなwwwwww
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:21:41.05 ID:5mEkTyXE0
ユピー「王、一応毒味を―――」
ピトー「……」ギロッ
ユピー「―――する必要はないか」
メルエム「では頂くぞ」パクッ
「お味の方はいかがですか? ご主人様♪」
メルエム「……」モキュモキュ
プフ(王のご期待に添えられなかった時点で少なくともこの女は即、死に至るでしょうが……)
メルエム「……ピトーよ」
ピトー「はっ」
メルエム「食してみよ」
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:24:44.72 ID:5mEkTyXE0
ピトー「よ、よろしいので?」
バチィ!!!
メルエム「二度も言わすなと申したはずだ」
ピトー「では、御言葉に甘えさせていただく次第でございます」
プフ(お、王自らがご使用なされたスプーンをォォォォォォォ!!!!?
ぴ、ピトー………くっ!!!!)ギリリ
ピトー「んニャ」パクッ
「(可愛い……)」
ピトー「………王、これは」
メルエム「おぬしの意見を聞かせてみよ」
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:30:23.00 ID:5mEkTyXE0
ピトー「レア物の肉……とまでは行かずも、口の中でほどよく解ける繊維。
そこから溢れ出す肉汁は言葉では言い表せられない濃厚な旨みが凝縮されている……」
メルエム「くっく。 そうだろうが」
ユピー「美味いのか?」
メルエム「残りの二人も食してみよ」
ユピー「は―――」
プフ「はっ!!!! 我が王ォ!! 歓んで!!!」
ユピー「うるせえな……」
プフ「そ、その前に王、こちらのスプーンでもう一度お召し上がりください」
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:31:28.09 ID:qz83GkwY0
プフが変態すぎるwwwwww
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:34:01.88 ID:5mEkTyXE0
ユピー「お、いけるぜこれ」モグモグ
メルエム「……うむ、やはり余の舌がどうかしているという訳ではなさそうだ」
プフ「では王、私も」
メルエム「ほれ」スッ
プフ「おおお………」プルプル
ユピー「何でスプーン見て泣いてんだ? メシに集中しろよ」
プフ「我が王に最大の感謝を敬意を込めて、いただきます……」パクッ
「お……美味しかったですか? ご主人様」
メルエム「褒めて遣わす」
「ありがとうございますぅ、ご主人様♪」
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:37:27.10 ID:5mEkTyXE0
メルエム「しかし女」
「は、はひ」
メルエム「このカレーに使用した肉の量と、余が差し出した肉の量に差がありすぎる。
まだ全てを使いきってないな?」
「あ、他にも沢山の、愛情をたっぷり込めたお料理を作ってます♪」
メルエム「ほう、余が命ずる前に用意しておったか。 気が利くな」
(これじゃご主人様というより王様だよ……)
ピトー「王」
メルエム「うむ、我らのやるべき事が明確になってきたわ」
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:41:26.77 ID:5mEkTyXE0
プフ「ごっぱぁ」バシャ
ピトー「うニャ!!?」
メルエム「どうしたプフ。 口に合わぬか」
プフ「口に……合わない? そんな、滅相もございませぬ……!!」プルプル
メルエム「……涙を流す程美味であるという事もないだろう」
プフ「いえ、極上の美味しさ!! この上なき味のオーケストラ……!!」
メルエム「満場一致だな」
ピトー「そのようで」
メルエム「他の馳走も持って参れ」
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:45:01.39 ID:5mEkTyXE0
メルエム「………」
ユピー「うー、食った食った」ゲェプ
ピトー「王、御気分は」
メルエム「満たされた。 肉の質そのものより、『味』を重視して
愉しむ食事方法が存在したとはな」
ピトー「それは何よりにございます」
プフ「」
ユピー「おいプフ。 ……こいつイッちまってる」
メルエム「おぬしら、肉の調理は出来るのか?」
ピトー「畏れながら申し上げます。 元より我等に肉の調理など必要ないので……」
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:49:09.99 ID:5mEkTyXE0
メルエム「おぬしらにそのような真似は出来ぬ、と」
ユピー「必要であれば習得致しますが」
メルエム「そこまで時間をかける必要もなかろう。 ……プフ」
プフ「……、はっ、あ、も、申し訳ございませぬ!! 王の御前で……」
メルエム「良い、不問だ。 それより、人間を蟻に変える技術の確立は出来ておるのか」
プフ「滞りなく。 この後、宮殿へ帰り最終調整を行えば……」
メルエム「うむ。 ではプフよ。 この秋葉原に存在するメイドを全員攫え」
「え?」
プフ「は……、と言いますと」
メルエム「おぬしの催眠と分身の能力を使えば容易であろうが」
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:52:58.27 ID:IPc5far30
王の胃袋を掴んだかメイドめ
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:53:07.76 ID:5mEkTyXE0
プフ「仰せのままに」スッ
「え? え? ひっ――――」
ドサッ
ピトー「王、これは?」
メルエム「秋葉原に点在するメイドを余の給仕係に就かせる。
人肉をかのように調理出来る貴重な存在だ」
ピトー「それでメイドを全員蟻に変えて……」
ユピー「畏れながら、それならコックでも良いのでは?」
ピトー「あ―――、」
バチィ!!!
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:53:45.18 ID:hjyPc+GG0
ピトーたんかわいそす・・
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:54:19.84 ID:Kz8jpztK0
ゴンはこのスレのピトーみてざまあって思ってるだろうな
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 15:56:41.52 ID:5mEkTyXE0
プフ「お、王……」フラフラ
メルエム「どうしたプフ……の分身」
プフ「申し訳ございません、この街には予想以上にメイドが多く……」
メルエム「分身を使えば問題ないだろう?」
プフ「しかしある程度力は下がります故。 ……失礼ながら王、まさかこのメイドを」
メルエム「おぬしの分身で宮殿まで運び出せ」
プフ「か、重ねて申し上げますが、ここから宮殿までの距離がハンパでは―――」
ピトー(また口答えを……)
メルエム「…………」
ピトー(あれ?)
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 16:00:01.66 ID:5mEkTyXE0
メルエム「プフよ」
プフ「はっ」
メルエム「……無理を承知で頼んでいるのだ」
プフ「!? お、王が私のようなものに『頼む』など、恐れ多き事です!!」
メルエム「それでも、だ。 プフよ」
プフ「は……」ハァ… ハァ…
メルエム「頼りにしているぞ」
プフ「はぁっう」ビクンビクン
メルエム「行け」
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 16:01:34.28 ID:IPc5far30
28巻再来かwww
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 16:02:09.61 ID:Qjo5nvgL0
イクなwwwww
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 16:03:10.18 ID:5mEkTyXE0
ユピー「嬉々として飛んでいったな、プフの野郎」
ピトー「……」
メルエム「どうしたピトー」
ピトー「いえ、思わずまた王に叱咤を食らうのでは、と思い―――」
バチィ!!!
メルエム「こうか?」
ピトー「……光栄であります、我が王」ヒリヒリ
メルエム「よし、我らも準備を進めるぞ」
ユピー「?」
メルエム「おぬしらも見ただろう、あのコミケとやらを」
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 16:06:38.56 ID:5mEkTyXE0
ピトー「はっ。 しかとこの目に」
メルエム「コスプレ、と言ったか。 今もおぬしが実行しているそれだ」
ピトー「……はっ」モジモジ
メルエム「気に入った」
ピトー「はっ。 ………、は?」
メルエム「面白い趣向だ。 より広い会場を用意し、キャラに扮し、
それに成り切る。 ピトーよ、おぬしも人間どもを虜にしておっただろうが」
ピトー「それは……」
メルエム「『支配』とは、恐怖と力で成るものだと思っていたが、そうでもないらしい」
ピトー「お、王?」
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 16:07:44.59 ID:N9z+5Xk80
酔狂が過ぎるぞwww
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 16:09:45.17 ID:UbMtmgGK0
どこへ向かうのだ王…
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/21(水) 16:08:37.77 ID:/VqeYGzd0
変なもの食べるから…
次→
メルエム「今日は秋葉原に行くぞ」護衛団「は、仰せのままに!」 【後編】
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