絹旗「きぬはた荘、あふたー!」白井「あふたー?」その12

2012-03-03 (土) 08:02  禁書目録SS   7コメント  
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779: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:02:32.95 ID:3zT5UY7Zo

先に謝罪しておきます。
今回、黒子の扱いが少しだけ酷いです。
いや、嫌いな訳じゃないんです。嫌いなキャラなんていないです。

それでは始めさせて頂きます。
第六回戦、開幕です。



780: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:03:39.20 ID:3zT5UY7Zo

~翌土曜日 第7学区 某所~


黒夜 「なんでか分からないけどさ」トテトテ

絹旗 「はい」トテトテ

黒夜 「絹旗ちゃんと私でデビューする夢を見た」

絹旗 「映画ですか」

黒夜 「いや、アイドル」

絹旗 「需要あるんですかね」

黒夜 「ちなみに、なぜか白井ちゃんもいて3人ユニットだ」

絹旗 「となると、デビュー曲は"超シライズム"ですね」

黒夜 「"超モアイズム"だろ?」

絹旗 「」ポカッ

黒夜 「いたいっ」

絹旗 「まさか私の源氏名、モアイじゃないでしょうね」

黒夜 「源氏名って……一応、ステージ上ではアイって呼ばれてたぞ」



781: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:04:49.96 ID:3zT5UY7Zo

絹旗 「まあ、なら良いでしょう」

黒夜 「でもなんで絹旗ちゃんがセンターだったんだ。それが気に食わない」

絹旗 「文句ならプロデューサーに超言ってくださいよ」

黒夜 「だいたいなんで私の夢なのに絹旗ちゃんageなんだよ! おかしいだろ!」

絹旗 「私が知るワケないじゃないですか!」

黒夜 「と、まあ、バカな話をしてる間に合流ポイントに着いたな」

絹旗 「あそこに見えるは……」

海原 「……おや、いらっしゃいましたか。早朝から呼び立てて申し訳ありません」ニコニコ

黒夜 「今日はアンタか」

絹旗 「海原さんは……何がテーマなんでしょうね」

海原 「そうですね。早速ですが、説明に入りましょうか」

黒夜 「語ってくれ」

海原 「本日のお題は"カモフラージュ"です」

絹旗 「カモフラージュ?」

黒夜 「カモフラージュって……迷彩きて草むらに潜り込むとか?」



782: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:06:36.36 ID:3zT5UY7Zo

海原 「そちらではないですね。どちらかというと、変装と言った方が近いでしょう」

絹旗黒夜 「「変装?」」

海原 「はい。お二人にはこれから、こちらが用意したアイテムを使って変装をして頂きます」

絹旗 「変装して何をするんですか?」

海原 「お二人をよく知る人物と接触、バレなければOKというルールです」

黒夜 「なるほどなるほど。これはハードル高いぞ」

絹旗 「確かに。超生半可に変装しても見破られそうですよね」

海原 「さて。それではこれからお二人の"楽屋"にご案内します。どうぞこちらに」

絹旗黒夜 「「はーい」」



~同日 第7学区 ???~


海原 「ここですね」ガチャ

絹旗 「……うはぁ」

黒夜 「なんだここは」



783: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:07:46.15 ID:3zT5UY7Zo

海原 「映画やドラマの衣装・小道具をレンタルするサービスをですね、
    丸ごと一日貸し切りました。ここは業者の倉庫です」

絹旗 「そこまで?」

黒夜 「随分手が込んでるな……」

絹旗 「費用面で見たら、今回のシリーズでは超ぶっちぎりで一位でしょうね」

海原 「ご心配なく。一括借り上げでお安くして頂けましたから」ニコニコ

海原 (過去、"グループ"で得た報酬なんですけどね。あぶく銭は派手に使うに限ります)

黒夜 「……絹旗ちゃん、これ見て」

絹旗 「これは……いわゆるアレですか」

黒夜 「いわゆる一つのアレだな。丁度3着あるぞ」

絹旗 「超面白そうですね……折角ですし、やってみましょうか」

絹旗 「」カチカチ

絹旗 「あ、もしもし? 絹旗ですぅ。今お時間大丈夫ですか?」

 :
 :
 :

黒夜 「もしかして正夢だったのかな」



784: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:09:02.96 ID:3zT5UY7Zo

絹旗 「恰好だけですからね。半正夢といったところでしょう」

白井 「…………それで、なぜわたくしがお二人とお揃いのアイドル衣装を着せられているのでしょう」

絹旗 「いや、なんとなく」

黒夜 「ヘッドセットも付けて、雰囲気も出してるじゃん」

白井 「そういう問題では」

海原 「すみません、3人ポーズと目線お願いします」

黒絹白 「「「」」」キラッ☆

海原 「」カシャッ

白井 「なんなのですかぁぁ!!」ムキー

黒夜 「白井ちゃんの言う通りだ! なんで絹旗ちゃんがセンターなんだよ!」

白井 「そんなこと一言も申しておりませんの!!」

海原 「すみません、もうワンショット」

黒絹白 「「「」」」ズキュゥン☆

海原 「」カシャッ

白井 「だからぁぁぁぁ!」フギャー



785: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:10:16.04 ID:3zT5UY7Zo

黒夜 「なんでセンターなんだよぉぉ!」

白井 「そうじゃなくてぇぇぇぇぇ!!」

絹旗 「白井さん、超ノリノリじゃないですか」

白井 「な、なぜだか条件反射的に……」

絹旗 「まあ、お遊びはこれぐらいにしておきましょうか。それなりに超楽しめましたし」

黒夜 「あ、あとで写真くれな」

海原 「全員にお送りしますよ」

絹旗 「そろそろ始めましょうか。あ、白井さんはもう帰っていいですよ」

白井 「」

黒夜 「お疲れさん」ポムポム

白井 「あ、あの……」

海原 「大丈夫ですよ。今日の勝負は僕に預けてください」

白井 「え、ええ、まあ……」


<絹旗ちゃーん、これ変装レベル高くね?
<着ぐるみは超反則ですよ!


白井 「……わたくしって、一体」



786: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:11:16.06 ID:3zT5UY7Zo

~しばらくして~


黒夜 「んー、どうすっかな……」

海原 「一つアドバイスとして。普段のイメージからかけ離れるといいかもしれません」

絹旗 「普段のイメージ、ですか……」

黒夜 「なあ、私の普段のイメージってどんなの?」

絹旗 「ロックンロール」

海原 「パンク少女、でしょうか」

黒夜 「なるほど。そこから離れるといいのか……うん」

黒夜 「ちょっと着替えてくる。のぞくなよー」トテテテ

海原 「どうやら決まったようですね」

絹旗 「私は……よし。これとこれとこれと……」

海原 「……」ニコニコ

絹旗 「超変装してきまーす」トテテテ

海原 「さてさて、どう化けてくるやら」



787: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:12:10.50 ID:3zT5UY7Zo

 :
 :
 :

黒夜 「待たせたな」カツッカツッ

海原 「これはこれは……」


  E:パンツスーツ(白)
  E:ブラウス
  E:パンプス
  E:黒縁メガネ


黒夜 「普段の私のイメージから離れたと思うけど、どうよ」キリッ

海原 「うーん……」

黒夜 「なんかマズイ?」

海原 「いや……顔を見てしまえば黒夜さんだとすぐ分かりそうだな、と」

黒夜 「そっか。メガネだけじゃ弱いか」


<お待たせしました。


黒夜 「おっ」



788: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:13:21.44 ID:3zT5UY7Zo

絹旗 「どうですか。ウィッグに小道具もつけて超完璧でしょう」キリッ


  E:ウィッグ(黒髪ロング)
  E:フレームレス眼鏡
  E:シャツ+タイトスカート
  E:白衣
  E:パンプス


黒夜 「」ブフッ

絹旗 「な、なんですか」

黒夜 「絹旗ちゃんよぉ、白衣の下、引きずってるじゃんか!」ケラケラ

絹旗 「ありゃ?」

黒夜 「袖も余ってるし。よし、今日から絹旗ちゃんの渾名は"ハカセ"だ」ケラケラ

絹旗 「や、やめてくださいよ!」

黒夜 「"ガクシャ"でもいいな」

絹旗 「イヤですよ、そんなの!」

海原 「お二人とも、それで確定でよろしいですか?」

黒夜 「いや、待ってくれ」

絹旗 「もうちょい考えさせてください」



789: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:14:23.11 ID:3zT5UY7Zo

海原 「ええ、構いませんよ」

黒夜 「やってみると難しいな……」カツッカツッ

絹旗 「ていうか、あなたのそれは変装じゃなくて仮装ですよ」コツコツ

黒夜 「私、ちょっと向こう見てくるわ」

絹旗 「はいはい。……さて、他によさそうなのは」

絹旗 「」ウーン

絹旗 「……お、これってもしかして」

絹旗 「」フニフニ...

絹旗 「おぉぉぉ……」

絹旗 「これはこうやって使うんですよね」イソイソ


<何やってんの?


絹旗 「ッ!」バッ

メカ沢 「」

絹旗 「……」

メカ沢 「」オッス



790: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:15:25.38 ID:3zT5UY7Zo

絹旗 「……黒夜、ですか?」

メカ沢 「うん」

絹旗 「いやいやいや、それは超ナシでしょう! 変装の範疇を超えてますよ!」

メカ沢 「だめ?」ピコンピコン

絹旗 「目をピコピコ光らせてもダメです!」

メカ沢 「ちぇー……なんか、絹旗ちゃん。その服、胸キツイんじゃないか?」

絹旗 「あ、分かります? もう成長期なんで超大変です」

メカ沢 「……」

絹旗 「」フンス

メカ沢 「」グイ

絹旗 「あ、ちょっと、服引っ張ったら」


  ポトッ ポトッ


メカ沢 「摘出完了、手術成功でーす」つ【パット】

絹旗 「」グス



791: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:16:43.75 ID:3zT5UY7Zo

~そんなこんなで~


海原 「お二人とも、準備はよろしいですね」

絹旗 「私は超大丈夫です」


 E:レザージャケット(黒)
 E:レザーパンツ(黒)
 E:ロングブーツ
 E:ウィッグ(金髪ロングウェーブ)
 E:ちょい派手メイク


黒夜 「私もおkだ」


 E:セーラー服上下
 E:ニーソ(黒)
 E:ローファ
 E:ウィッグ(茶髪セミショート)
 E:赤縁メガネ


海原 「……お二人は、雰囲気を交換したんですか?」

絹旗 「いや、結果的になっちゃっただけでして」



792: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:18:06.10 ID:3zT5UY7Zo

黒夜 「ま、これだけやりゃ結構いけるんじゃないかなぁ」

海原 「ええ。気合いの入り方が伝わってきますよ」

絹旗 「で、これからどうするんですか?」

海原 「街に繰り出しましょう。その後は、先程ご説明した通りです」

黒夜 「いよいよか」

絹旗 「超緊張しますね」



~同日 第7学区 とある大通り~


海原 「さてさて……早速ターゲットを見つけてしまいました」

絹旗 「あそこにいるのは浜面ですね」

黒夜 「で、どうすんの?」

海原 「お一人ずつ向かいましょう。残った人間は陰ながら見守るということで」

絹旗 「では私から行ってきます」シュタッ

黒夜 「いってらっしゃい」

海原 「ご武運を」



793: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:19:22.17 ID:3zT5UY7Zo

絹旗 「」トテテテ

浜面 「おーし、滝壺から頼まれたモンはこれで全部だな……っと」ドン

絹旗 「キャッ!」ドテッ

浜面 (やべ、ぶつかっちゃった)

絹旗 「いたた……」

浜面 「悪い悪い! 余所見してたわ。大丈夫か」

絹旗 「い、いえ、大丈夫です。こちらこそ超すいません」

浜面 (超?)

浜面 「って絹旗じゃねえか。どうしたんだ、その格好は」

絹旗 「」

浜面 「?」

絹旗 「」ピュー

浜面 「??」



黒夜 「バレちゃったな」ニヨニヨ

絹旗 「むむ……浜面のクセに」

黒夜 「じゃ、次私行ってくるわ」



794: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:20:42.75 ID:3zT5UY7Zo

浜面 「さっきの絹旗だよな……なんだあの恰好は。グレたのか?」

黒夜 「あのっ、すいませんっ!」

浜面 「ん? 俺か?」

浜面 (お、可愛い)

黒夜 「道をお尋ねしたいのですが……よろしいですか?」

浜面 「おお、なんでも聞いてくれ」

黒夜 「このへんで、新聞を売ってるところはないですか?」

浜面 「新聞か……あそこに見えるコンビニならあると思うぜ」

黒夜 「そうですか! ありがとうございます!」ペコリ

浜面 「いやいや、紳士として当然の振る舞いでございますよ」

黒夜 「かっこいいんですね……では、失礼します!」ピュー

浜面 「…………おっと、いかんいかん! 家に帰らんと!」



黒夜 「バレなかったろ?」エヘン

絹旗 「浜面の目は超節穴ですか……」

海原 (ふうむ……)



795: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:21:38.35 ID:3zT5UY7Zo

~第7学区 とある公園~


海原 「さて、誰かに遭遇しないでしょうか」

黒夜 「そこはノープランなんだな」

海原 「事前に聞いて回ったら、皆さん訝しむでしょう。今日の催しそのものが破綻しかねません」

絹旗 「まあ、確かに」

黒夜 「……なあ、アレ次のターゲットにしたら?」

海原 「あそこのベンチで缶コーヒーを飲んでいる方ですか?」

絹旗 「これは超強敵ですね」

海原 「命懸け、とまではいかないでしょうが」

黒夜 「じゃ、今度は私からでいいか?」

絹旗 「骨は拾ってやりますよ」

黒夜 「いらん心配するヒマがあったら、自分の心配するんだな」トテテテ

海原 (さてさて、彼はどうでるでしょうかね)

絹旗 「」ドキドキ



796: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:23:01.80 ID:3zT5UY7Zo

一方通行 (追い出された……大掃除には早ェだろォがよ)ズズ

一方通行 (ま、クソガキがやる気になってンだ。邪魔するのも悪ィか)

黒夜 「あーーー! もしかして第一位さんじゃないですか!?」

一方通行 「あ?」

黒夜 「すごい! 本物だ! すごーーーい!」

一方通行 「うるせェぞ、去れ」ギロリ

黒夜 「ヤダ、視線! 視線で犯された! もう死んじゃうー!」キャッキャッ

一方通行 (あァ、頭が可哀想な人種なのか……)

黒夜 「サインください! サイン!」

一方通行 「……それやったら帰るか?」

黒夜 「はい、第一位さんがそう言うなら光の速度で帰ります!」

一方通行 「」カキカキ

黒夜 「ありがとうございましたー!」ピュー



黒夜 「サインゲット。いらねぇけど」

絹旗 「何やってんですか、あなたは……じゃ、私行ってきますね」



797: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:24:23.47 ID:3zT5UY7Zo

一方通行 (嵐が過ぎ去ったか……)

絹旗 「」カチカチ

一方通行 (なンだって携帯いじるながら歩くンだ。前見ねェと危ねェだろォが)

絹旗 「」ポスン

一方通行 (なンで他にも空きベンチあるのに、わざわざ隣に座るンだ)チッ

絹旗 「……今、舌打ちしました?」

一方通行 「別にオマエにした訳じゃねェ」

絹旗 「でも聞こえましたたよ? 正直、超気分悪い」

一方通行 「あァ!? だったらオマエが……あ?」

絹旗 「?」

一方通行 「オマエ、常盤台のチビガキ……あー、絹旗か?」

絹旗 「」ピュー

一方通行 (なンなンだよ、今日は……帰って掃除手伝うか)ハァ



黒夜 「」プギャー

絹旗 「やはり第一位は超手強いですね……」

海原 (変装というのは……外見の話だけではない。いつ気付くのでしょうかね)ニコニコ



798: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/04(日) 01:25:01.06 ID:3zT5UY7Zo

といったところで、今回はここまでです。
絹旗、白井、黒夜の3人デビューは真剣に
アリなんじゃないかと思い始めてる>>1はイカレポンチなのかと。

次回投下は三日以内の予定です。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



799:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区):2011/12/04(日) 01:26:18.38 ID:sX69QqWA0

乙!

口調でバレるもあいちゃん可愛いww



810:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区):2011/12/04(日) 08:56:49.15 ID:33ydyB5eo

ああもうみんなかわいいなくそっ!



812:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関東):2011/12/04(日) 12:24:22.10 ID:ekvEfL4AO

ここの一通さんは休日に居場所が無いお父さん状態になったり
ロリコンをこじらせて常盤台ぶっ壊したり大変だな



825: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:35:34.12 ID:CDzYP2Beo

>>812
今にして思えば、寮破壊は強引過ぎました。
「建て替えるからおまいら出てけ」で良かったんだ。



821:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/12/04(日) 21:37:30.56 ID:U1JpoUuDO

海原Pなのか、浜面Pなのか……


海原のが無難だな……



826: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:36:39.92 ID:CDzYP2Beo

~同日昼 第7学区 ファーストフード店~


海原 「ここまでの接触は2名ですか……日没までに5名には達したいですね」

絹旗 「ナゲット一つもらってもいいですか?」ヒョイパク

黒夜 「食べながら聞くとはどういう了見だ!?」

海原 「聞いてます?」

黒夜 「聞いてるよ。5人に会うんだろ?」

絹旗 「そう超都合良くいくでしょうか」

海原 「都合良くいくことを祈りましょう」

黒夜 「絹旗ちゃん、ピクルスあげる」ポイ

絹旗 「あ、あー! 何してんですか人のジュースにー!」

海原 「……うまくことが運ぶといいのですが」

海原 (しかしまあ……)

絹旗 「ほら、マスタードソース余ってるんで、超たっぷり使ってくださいよ」ヌリヌリ

黒夜 「お、おい! それポテトじゃなくてストローだよ!」



827: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:38:02.81 ID:CDzYP2Beo

海原 (お二人ともよく化けたものですね。黙っていれば知り合いでもすぐには気付かないでしょう)

海原 (……黙っていれば、の話ですが)

絹旗 「あの、ちょっと思ったんですけど」

海原 「なんでしょう」

絹旗 「ええと、ミサワさんかな? 7人の立会人は誰が何やるか全部知ってるって超聞いたんですよ」

黒夜 「ああ、そんな話してたな」

海原 「ええ、ご認識の通りです」

絹旗 「ということは、その人たちは私たちが変装するって超知ってるのでは?」

黒夜 「確かにな。それで気付かれる可能性もあるってことか」

海原 「ご心配なく。僕は"カモフラージュ勝負"としか伝えていません。
    最初のお二人がそうであったように、"変装"と読み替えられることはないかと」

黒夜 「なるほど」フム

海原 「現に、浜面さんは黒夜さんだと気付かなかったでしょう?」

絹旗 「いや、まあ、超浜面ですから」

黒夜 「その超浜面すら欺けなかった絹旗ちゃんなワケなのだが」

絹旗 「むぬぬ……」



828: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:39:08.16 ID:CDzYP2Beo

海原 「ふむ……では、あそこにいる方に挑戦してみるとしましょうか」

絹旗黒夜 「「?」」クルッ



寮監 (予定より早く着いてしまったか)

寮監 (訪問先の近くなので入ってみたが……やはりこういった店は若者向けだな)



絹旗 「」ブーッ

黒夜 「」ポカン

絹旗 「ムリです! 絶対超ムリ!」フルフル

海原 「やってみなければ分かりません」

絹旗 「失敗した場合のリスクが超大きすぎますよ! ハイリスクノータリンですよ!」

黒夜 「リスクってなによ」

絹旗 「こんな格好してるのがバレれば、どうなることか……」ガクブル

海原 「常盤台は休日でも制服着用が義務付けられていますからね」

黒夜 「あ、なるほどなぁ」



829: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:40:17.08 ID:CDzYP2Beo

絹旗 「と、ともかく! なんでもしますから、これだけは超見逃してください!」

海原 「ま、まあ、分かりました。ここは見送りましょう」

黒夜 「臆病者」ケラケラ

絹旗 「なんとでも言ってください。今だけは超甘んじて受け入れます」

海原 「では、そろそろ移動するとしましょうか」

黒夜 「でもさ、下に行く階段のすぐ横。あそこに寮監さん座ってるけど?」

絹旗 「」

海原 「まあ、自然体で通り過ぎれば大丈夫でしょう」

黒夜 「変に意識するから失敗するんだって」

絹旗 「そ、そうですよね……行きましょうか」

黒夜 「で、この後はどうすんの?」

海原 「いくつか考えはあるのですが」

絹旗 「」コソコソ

寮監 「……?」

寮監 (気のせいか)



830: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:41:33.76 ID:CDzYP2Beo

~同日 第7学区 とある病院~


海原 「先程、絹旗さんはなんでもします、と仰いましたね」

絹旗 「え、言いましたっけ?」

黒夜 「言った。確かに言った」

海原 「では、なんでもして頂きましょう」

絹旗 「……はい、分かりました」

海原 「次なるターゲット。寮監さん程ではないでしょうが、絹旗さんが恐れる人物の一人だと思います」

絹旗 「病院って……ま、まさか」

黒夜 (あれ? これって私とばっちりじゃね?)

海原 「先程から休憩スペースにおられるのは確認済みです。あとはお二人次第ですよ」

絹旗黒夜 「「……」」

海原 「一つ付け加えると、寝不足で少々イライラしておられるようです」

絹旗 「……うう、私から行ってきます」

黒夜 「大丈夫なのか?」

絹旗 「黒夜……後のことは超お願いします」タッ

黒夜 「あ、ま、待てよ!」



831: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:42:38.74 ID:CDzYP2Beo

麦野 (はー、肌ブツブツ……徹夜なんてするもんじゃないわね)

絹旗 「あのー……すみません」

麦野 「ん?」

絹旗 「ええと、ええとですね」

麦野 「」ジー...

絹旗 「……?」

麦野 「なんだ、絹旗じゃん。どうしたの? その恰好」

絹旗 「」

麦野 「?」

絹旗 「ちょ、超ゴメンなさい!!」ピュー

麦野 「え? ちょっと……!」



絹旗 「」ハッ ハッ ハッ

海原 「落ち着いて、深呼吸してください」ナデナデ

黒夜 「……じゃ、私行ってくる。絹旗ちゃんを頼んだぞ」



832: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:44:06.56 ID:CDzYP2Beo

麦野 「なんだってのよ、ったく……」

黒夜 「ねぇ、看護婦さん」

麦野 「……今度はアンタか」ハァ

黒夜 「え?」

麦野 「なに、どっかで仮装パーティでもやってるの?」

黒夜 「」

麦野 「それともなんだ。入れ替わるように出てきて……私をからかってるの?」

黒夜 「いやいや、滅相もないです!」

麦野 「まあ、それはどうでもいいや。今ちょっとイライラしてるから、整体してあげるよ」ガシッ

黒夜 「ま、間に合ってますんで」

麦野 「恥ずかしがらないで? お姉さんに任せなさいね? 黒夜ちゃーん?」

黒夜 「待っ」


<ゴキベキボキゴキポキ


絹旗 「く、黒夜が! 黒夜がぁ!」

海原 「落ち着いてください! 今僕たちが飛び出ては火に油を注ぐだけです!」ガシッ



833: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:45:18.87 ID:CDzYP2Beo

~同日 第7学区 病院横の公園~


絹旗 「さすがに海千山千百戦錬磨の鬼を誤魔化すのは超ムリがあったみたいです……」

黒夜 「あいたたた……」

海原 「申し訳ありません。まさかあそこまであっさり見抜かれるとは」

絹旗 「いや、今回は相手が超悪かったですよ」

黒夜 「なんで私がこんな目に……」

海原 「とりあえず、一息つきましょうか」


<あれ?海原?


海原 「?」

結標 「今日出かけるって言ってたけど。病院に用事があったの?」

海原 「おや、結標さん」

絹旗 「」チラッ

黒夜 「」コク

結標 「その子たちは……知り合い?」



834: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:47:36.51 ID:CDzYP2Beo

絹旗 「ねー、海原くん。この女だれですかぁ?」スリスリ

黒夜 「馴れ馴れしくて、ヤな感じー」ベタベタ

結標 「」ビキッ

海原 「」

結標 「……ねえ、どういうこと?」

絹旗 「そっちこそ、どういうこと?」

黒夜 「邪魔しないでよねー、こうやってればお小遣いもらえるんだからさぁ」

海原 「あの、二人とも、これは」

結標 「ふーん、そっかぁ……そうなんだ……」

海原 「ちっ、違うんです!」ワタワタ

結標 「そうだよね、私みたいな歳上より、そういう、可愛い子のほうが……」

絹旗 (あ、あれ?)

黒夜 (ちょっと、やりすぎた?)

海原 「誤解ですよ! これは!」

絹旗黒夜 「「と、ここでネタばらしー!」」【ウィッグ】ポイッ

結標 「え? あ……あれ?」



836: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:49:25.96 ID:CDzYP2Beo

海原 「あ、えー……こういうことなんです」

結標 「絹旗さんと、黒夜さん……?」

絹旗 「海原さん、バレなかったんで超おkですよね?」

黒夜 「私たちの変装、あ、いや、カモフラージュは見事なもんだろ?」

結標 「……そういうことだったの」ヘナヘナ

海原 「え、ええ、まあ。驚かせてしまったようで」

結標 「ホント人が悪いわね。知ってたけどさ」

海原 「恐縮です」

結標 「とりあえず、今夜は帰ってこなくていいからね」

海原 「」

結標 「あ、なんか勘違いしてる? その子たちに夕食でも奢ってあげなさいって言ってるの」

海原 「そ、そういうことですか。分かりました」

結標 (ささやかな仕返しよ)クス

海原 「? 今、なにか」

結標 「別に。じゃね」ヒュッ



837: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:51:08.70 ID:CDzYP2Beo

海原 「……はあ」

絹旗 「結標さんって、超意外とメンタル面弱いですよね」

海原 「ええ、確かに。彼女にはそういった一面もあります」

黒夜 「なんか意外だな。姉御肌なのに」

海原 「でもそういう一面が魅力の1つであるとも思いませんか?」

絹旗黒夜 「「……」」

海原 「?」

絹旗 「次いきましょうか」

黒夜 「そうだな、日も傾いてきたし」



~同日 第7学区 とある路地~


海原 「さて、時間を考えると、おそらく次が最後のターゲットでしょう」

絹旗 「……あそこですか」

黒夜 「普段顔を合わせる頻度が高い分、ハードルも高いと考えるべきだろうな」

海原 「どうでますか?」

黒夜 「じゃ、今度は私からで」

絹旗 「超気をつけてくださいよ」



838: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:52:56.33 ID:CDzYP2Beo

<カランカラン♪


番外個体 「あ、いらっしゃーい」

黒夜 「」キョロキョロ

番外個体 「お一人?」

黒夜 「え、あ、はい」

番外個体 「空いてるカウンターの席にどうぞ」

黒夜 「はい、すいません」

黒夜 「……」ソワソワ

番外個体 「ご注文は?」

黒夜 「うーんとうーんと……」

番外個体 「……コーヒーと紅茶、どっちが好き?」

黒夜 「え、あ、紅茶、かな?」

番外個体 「おk、少々お待ち下さい」

黒夜 (あれ? そういえば店員さんいないのな)キョロキョロ

番外個体 (この辺じゃ見ない顔だなー)カチャカチャ



839: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:54:23.80 ID:CDzYP2Beo

 :
 :
 :

絹旗 「……出てきませんね」

海原 「バレてないのか、バレた上で開き直っているのか……」

絹旗 「でもミサワさんの様子を見てると、バレた感じは超しないですけど」

海原 「とりあえず、絹旗さんも行きましょうか?」

絹旗 「え、今ですか?」

海原 「今です」

絹旗 「まあ、待ってても超しょうがないですし。分かりました」トテテテ

海原 「さて……」


<何をしている?


海原 「え? おや、どうしてここに」

ショチトル 「マスターに頼まれた買い物の帰りだ。それより、コソコソと何をしていたんだ?」

海原 「丁度いい。あなたも一緒に見物しましょう」

ショチトル 「?」



840: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:55:43.07 ID:CDzYP2Beo

<カランカラン♪


番外個体 「いらっしゃーい」

絹旗 「」トテトテ

黒夜 (え? お、おい! 私が戻る前に来ちゃったのか!)

絹旗 「すみません、いつもので」

黒夜 「」ブッ

番外個体 「いつも、の?」

絹旗 「……あ、な、なんでもないです! ついクセで!」

番外個体 「そ、そうですか」

黒夜 (びっくりした。いきなりかよ)フキフキ

絹旗 「ええと、メニューは……」

番外個体 「」ジャブジャブ

絹旗 「カフェオレを1つ、お願いします」

番外個体 「はいはーい」

絹旗 「あ、砂糖ミルクを超マシで」

黒夜 「」ズコー



841: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:57:18.04 ID:CDzYP2Beo

番外個体 「…………間違ってたらゴメンなさい。絹旗さん、かな?」

絹旗 「」

黒夜 「」ハァ

絹旗 「」ゴンッ

番外個体 「?」

黒夜 「カウンターテーブルに突っ伏してもムダだって」ツンツン

絹旗 「うぅぅ……今回こそは超いけそうだと思いましたのに」

番外個体 「やっぱり絹旗さんなんだ」

黒夜 「ちなみに私の正体は、この私でーす」【ウィッグ】スルッ

番外個体 「うそん!? 黒夜さん!?」

絹旗 「え、なんですかこのリアクションの超温度差」

黒夜 「絹旗ちゃん、いい加減気付けよ」

絹旗 「なにがですか」

黒夜 「いくらガワ化けたって、中身がそのままじゃ意味ないって」

絹旗 「……な、なるほど」

番外個体 「状況はよく分からないけど。はい、いつものね」コトッ

絹旗 「あ、超頂きます」



842: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:58:20.28 ID:CDzYP2Beo

~同日 第7学区 ???~


<ガチャ


絹旗 「はー、帰ってきましたね」

黒夜 「なんだかんだで楽しめた」ウン

絹旗 「でもどうするんですか、帰りに撮ってきたこのプリクラ」

黒夜 「自分で言うのもおかしいけど……正直、私たちだって分からないよな」

絹旗 「ま、ネタと思い出を兼ねて超保管しておきましょうか」

海原 「お二人とも、着替えてきてはいかがですか?」

絹旗黒夜 「「はーい」」

海原 「その後で、本日の結果発表とまいりましょう」

絹旗 「う……」

黒夜 「さてさて、どうなったかなー。ドキドキするなー?」ニヨニヨ

 :
 :
 :



843: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 22:59:37.26 ID:CDzYP2Beo

絹旗 「超完了です」シュタッ


 E:常盤台中学 冬服
 E:ローファ


黒夜 「同じく」


 E:タンクトップ(黒)
 E:レザースキニー
 E:ワークブーツ


海原 「では、早速ですが総評と参りましょう」

絹旗黒夜 「「」」ドキドキ

海原 「本日接触したのは浜面さん、一方通行さん、麦野さん、結標さん、ミサワさんの5名ですね」

絹旗 「ですね」

海原 「そして本人だと気付かれなかった人数、これがそのままポイントとなります」

海原 「結果、絹旗さんは1人、黒夜さんは4人……ということで、今回は1対4で黒夜さんの勝利です」

黒夜 「ま、今回に関して言えば当然の結果だろうさ」

絹旗 「」orz



844: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 23:01:24.91 ID:CDzYP2Beo

海原 「お二人とも、よく化けていたと思います。ですが、変装と言うのはなにも外見の話だけではありません」

黒夜 「絹旗ちゃん、キャラがそのまんまなんだもん。一言二言話せばバレるに決まってるだろ」

絹旗 「うぅぅ……超しょうがないじゃないですか」

海原 「その点、黒夜さんは名演技でしたね」

黒夜 「そんなことあるよ」フンス

絹旗 「黒夜に勝てっこないですよ。変装慣れしてるんですから」

海原 「そうなのですか?」

絹旗 「普段から超女装してますもん」

黒夜 「ねえよ! 大体、女装するつもりだったらこの服はないだろ!」

海原 「まあ、ともかく。いみじくも、黒夜さんが仰ったように、絹旗さんの敗因は
    内面の変装が甘かったことですね」

絹旗 「内面って言われても……そんな簡単にできませんよ」

黒夜 「簡単だよ。絹旗ちゃんなら"超"って言わなきゃいいんだよ」

絹旗 「え、私そんなに超って超連呼してます?」

黒夜 「ほら、また言った」

絹旗 「」ショボン



845: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/05(月) 23:02:41.95 ID:CDzYP2Beo

海原 「さて、これでお二人は同点です。勝負は最終戦までもつれ込むことになりましたか」

絹旗 「3連勝で超王手したんですけどねー……」

黒夜 「だからって勝ちをあっさり譲るつもりはないっての」

海原 「まあ、お蔭で僕や7人目も、準備がムダにならずに済みました」

黒夜 「7人目……次で最後なんだな」

絹旗 「最後に超笑ってるのは私なんですけどね」

黒夜 「せいぜい今の内にいい夢見とくんだな」

絹旗黒夜 「「」」バチィッ

海原 「その闘志は次回に持ち込むとしましょう。さて、夕食に行きましょうか。今日は僕が出しますよ」

絹旗 「いいんですか?」

海原 「どうやらそういう取り決めらしいので」

黒夜 「ゴチになりまーす」

絹旗 「何が出てくるんでしょうかね」wktk

海原 「そうですね。では久々に……」

海原 「魚料理がおいしいお店があるんですよ。そこに行きましょう」



 ☆ここまでの戦績☆

  絹旗 3―3 黒夜



869: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/06(火) 23:52:44.09 ID:bpJItUb6o

~翌日 第7学区 某所~


黒夜 「土日をツブしまくってのこのイベントも今日で終わっちゃうのかー」トテトテ

絹旗 「やっと終わりかと思うと、超少し感慨深いですね」トテトテ

黒夜 「……」

絹旗 「どうしたんですか」

黒夜 「あ、いや。最後ぐらいパーッとやっておこうかと思ってさ」

絹旗 「程々にお願いしますよ」

黒夜 「分かってるって。さて、ここが合流ポイントか?」

絹旗 「のハズなんですが……知ってる人はいないですね」

黒夜 「アレそうなんじゃないの? あの街灯の上に立ってる人」

絹旗 「……逆光で顔は超見えませんけど、あのシルエットは超間違いなく」


  ヒュォォォォォ...


白井 「お二人とも。とうとうここまでいらしてしまいましたのね」

黒夜 (え、なにこれ。ラスボス?)

絹旗 (横風にたなびくツインテールが超いい雰囲気ですね)

白井 「今回の立会人を務めさせて頂きます。泣いても笑っても、これが最後ですの」

黒夜 「どんな結果でも後悔はしないさ」

絹旗 「超全力で挑むだけです」



870: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/06(火) 23:53:46.15 ID:bpJItUb6o

白井 「良いお返事ですわね。では早速、今回の要旨をご説明いたしましょう」

黒夜 「その前に、降りてきたら?」

絹旗 「悪趣味な下着が超モロ見えですし」


  ヒュンッ


白井 「誰が悪趣味ですか!」ムキー

絹旗 「わっ! い、いきなり目の前に現れないでくださいよ!」

黒夜 「せつめー」

白井 「はいはい、では改めて始めましょう」

絹旗黒夜 「「」」ドキドキ

白井 「絹旗さん。淑女として重要なものは何と考えます?」

絹旗 「え? えーと……超華麗な容姿?」

白井 「黒夜さんは?」

黒夜 「戦闘力?」

白井 「お二人とも間違ってはおりません。それぞれ淑女として重要なファクターですの」



871: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/06(火) 23:54:59.65 ID:bpJItUb6o

黒夜 (で、淑女ってなに?)ヒソヒソ

絹旗 (英語でいうレディみたいなもんです)ヒソヒソ

白井 「古来より、女は度胸と申します通り……」

黒夜 (申すの?)ヒソヒソ

絹旗 (超初耳です)ヒソヒソ

白井 「どのような状況だろうと決して取り乱さない精神力、これは淑女として必要不可欠」

黒夜 「はあ」

白井 「本題に入りましょう。今回の勝負で問われるは、すなわち度胸」

黒夜 「第7位?」

絹旗 「それは根性」

黒夜 「まー、ともかく度胸試しってこと?」

白井 「掻い摘んで言えば、そうなりますわね」

絹旗 「なるほど。度胸試しですか」フム

白井 「さて。安全面に気を配ってはおりますが、心臓をはじめ身体への負担は否めません」

白井 「そこで今回、さるお方に同行をお願い致しました。どうぞこちらに」



872: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/06(火) 23:56:25.00 ID:bpJItUb6o

冥土帰し 「やあ、今日はよろしくお願いするね?」

黒夜 「あ、先生」

絹旗 「え? 知り合いなんですか?」

黒夜 「腕のことで世話になったことがあるから」

白井 「先生、本日はよろしくお願い致します」ペコリ

冥土帰し 「君たちは若いから、それほど心配はないと思うがね?」

白井 「さて、それでは移動を開始致しましょう」

黒夜 「どこに向かうの?」

白井 「第6学区ですの」



~移動中 バス車内~


白井 「さて、今の内に主なルールも説明しておきましょう」

黒夜 「語ってくれ」

白井 「お二人にはこの後、二つのアトラクションに挑んで頂きます。
    それぞれのタイムを計測、合計タイムが短い方の勝利です」



873: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/06(火) 23:57:43.93 ID:bpJItUb6o

絹旗 「お、なんか超面白そうですね」

黒夜 「ちなみに、アトラクションってどんなの?」

白井 「それは直前まで秘密ですの。一応、下見ということでわたくしは体験済みですが」

絹旗 「超ケチです」

白井 「では、ご参考までに。わたくしの合計タイムは25分46秒ですの」

黒夜 「長いのか短いのか分からないな」

白井 「そうですわね……20分を切れば大したものかと」

絹旗 「内訳は教えてもらえませんか?」

白井 「アトラクション1が8秒、アトラクション2が25分38秒ですの」

黒夜 「え? なんでそんな差がついてんの?」

絹旗 「ますます分かりませんね」

冥土帰し 「それは行ってからのお楽しみということだね?」

白井 「ですの」クスクス

絹旗 「はあ、超しょうがないですね」

黒夜 「何が待ってるやら……」



875: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/06(火) 23:59:04.71 ID:bpJItUb6o

~同日 第6学区 巨大テーマパーク~


黒夜 「すっげぇ人だな……」

絹旗 「超新鮮ですね。こういうところには普段縁がないですから」

冥土帰し 「僕も、もう何十年ぶりだろうね?」

黒夜 「そういえばさ、白井ちゃん。さっき下見したって言ってたけど」

白井 「ええ」

黒夜 「なになに、誰とこんなところに来たの?」ニヤニヤ

白井 「一人ですが」

絹黒冥 「「「……」」」

白井 「な、なんですか」

絹旗 「いや、一人でテーマパーク? と思っちゃいまして」

黒夜 「私並かそれ以上に寂しいヤツがいたんだなぁ、と」

冥土帰し 「ソリストの素養があるということだね?」

白井 「そ、そこまで!? そこまでイレギュラーなのですか!?」



877: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:00:34.04 ID:sOEk+tEto

絹旗 「ていうか、私を超誘ってくれればよかったのに」

白井 「それじゃ意味がございません。それにあくまでも下見ですから、一人のほうがフットワークは軽いですの」

黒夜 「まあ、そりゃそうか」

絹旗 「じゃあ、日を超改めて私と来てくださいよ」

白井 「絹旗さんこそ、他に誰か誘えばよろしいのでは」

絹旗 「白井さんが一番気が楽なんです」

白井 「……ま、まあ、そういうことであればお付き合いすることもやぶさかではございませんが」

黒夜 「なに? デートの約束?」

絹旗 「ええ、超デートですよ」

白井 「絹旗さん!」

黒夜 「やっぱ仲良いんだなぁ、もー。嫉妬で腕のパーツが焦げちゃいそう☆」

白井 「べっ、別にそういった仲では」

絹旗 「えー、超冷たいです超ドライです。この間だって、一緒のベッドで寝たじゃないですか」

白井 「あれは絹旗さんがわたくしのベッドにファンタグレープを大量に零したからですの!!」デコピンッ

絹旗 「ふぎゃ」

冥土帰し (いやぁ、良いものだね)



878: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:02:03.94 ID:sOEk+tEto

~しばらくして~


白井 「さて、見えてきました。あちらが第一のアトラクションですの」

黒夜 「あれって……なに?」

冥土帰し 「見たところ、バンジージャンプのようだね?」

絹旗 「バッ、バンジーって……」

黒夜 「蒸し鶏?」

絹旗 「それはバンバンジー」

白井 「地上からの高さは65メートル。登れば分かりますが、なかなか壮観ですの」

黒夜 「65メートルを分かりやすく」

冥土帰し 「ビルにして16~7階といったところだね?」

絹旗 「……あ、あの、あそこから生身で超飛び降りるんですか?」

黒夜 「そりゃそうだろ。バンジーなんだし」

絹旗 「……」

白井 「では、まず上まで行くといたしましょう」

冥土帰し 「僕は下でスタンバイしているね?」



879: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:03:17.66 ID:sOEk+tEto

~バンジージャンプ台~


黒夜 「おー、こりゃ絶景」

絹旗 「風が強いですね……」

白井 「さて。どちらから挑戦されます?」

絹旗 「く、黒夜お先にどうぞ」

黒夜 「え? 別にいいけど。なに、ビビっちゃった?」

絹旗 「そっ、そんなワケないじゃないですか!」

黒夜 「じゃお先にどうぞ?」

絹旗 「う、わ……分かりましたよ」

白井 「スタート位置についてから、ジャンプするまでのタイムを計測いたします。
    ちなみに、15分経過しても飛べない場合はリタイア扱いとされますのでご留意下さい」

絹旗 「……」

係員 「では、ハーネスを装着しますね! 失礼します!」

絹旗 (やば、膝が……)ガクガク

係員 「大丈夫ですよ! 絶対絶対切れたりはしないですから!!」



880: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:04:39.15 ID:sOEk+tEto

絹旗 「」スー ハー

係員 「はい、準備ができました! いつでもどうぞ!」

絹旗 「うー……」

黒夜 「絹旗ちゃん、下は見るなよ! いや、やっぱり見ろ!」

絹旗 「え」チラッ


  ヒュォォォォォォ


絹旗 「」ブルッ

白井 「黒夜さん、次にいらぬ野次を飛ばしたらペナルティですの」

黒夜 「こりゃ失礼」

 :
 :
 :

絹旗 「」

白井 「……」

黒夜 「なあ、もういっそのこと背中押してやったら?」

白井 「危険過ぎます。一歩間違えれば、こちらがコードレスバンジーする羽目になりますの」



881: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:06:02.33 ID:sOEk+tEto

係員 「大丈夫ですか? ムリはなさらないでくださいね」

絹旗 「」ハー...ハー...

白井 (これは……厳しくなってまいりましたわね)

黒夜 (まずいな。このままじゃリタイアだぞ)

絹旗 「」チラッ

黒夜 「? 絹旗ちゃん、どうし」

絹旗 「」ダンッ

黒夜 「あっ」


<みぎゃああぁぁぁ ぁ ぁ  ぁ  ぁ   ぁ


黒夜 「飛んだ……飛ぶ直前、すっごい涙目だったぞ」

白井 「安全と頭では分かっていても、やはり恐怖心は拭いきれないものですの」

黒夜 「別に死ぬ訳でもなし。大袈裟すぎんだろ」

白井 「その言葉、しかと覚えておきますの」

黒夜 「……?」



882: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:07:15.76 ID:sOEk+tEto

係員 「お次の方どうぞー」

黒夜 「私の番か」

白井 「はい、ご武運をお祈りしております」

係員 「こちらへお願いしまーす!」

黒夜 「はいよー」

係員 「では、ハーネスを装着しますね! 失礼します!」

黒夜 「さてさて」

係員 「はい、準備ができました! いつでもどうぞ!」

黒夜 「いつでもいいの?」

係員 「はい!」

黒夜 「」ピョーン

白井係員 「「はやっ」」


<ィヤッホォォ ォ  ォ   ォ    ♪


白井 「これは……絹旗さん、苦しい勝負になってきましたわね」メモメモ



884: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:08:47.35 ID:sOEk+tEto

~同日 巨大テーマパーク フードコート~


絹旗 「もうヤです。もうあんなの超やりたくないです」

黒夜 「絹旗ちゃん、高いところってダメだったっけ?」クピクピ

絹旗 「平気であっても、アレは超怖いですよ!」

冥土帰し 「いくらゴムがついてるとはいえ、自由落下するのは相当な恐怖が伴うね?」

黒夜 「ふーん。私は気持ちよかったけどなぁ」

白井 「そこは人それぞれですの。さて、前半戦終了時点の結果ですが……
    絹旗さんが13分31秒、黒夜さんが1秒ですの」

絹旗 「むむ……これは超マズイですね」

黒夜 「こりゃ楽勝かなー?」

白井 「まだまだ、勝負は最後まで分からないものですのよ?」

冥土帰し 「パッと見た感じ、二人の体調に異変はなさそうだね?」

白井 「畏まりました。では、そろそろ次の舞台へと参りましょう」

絹旗 (次で挽回しないと……)

黒夜 (いい感じに貯金ができたなー)



886: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:10:23.94 ID:sOEk+tEto

 :
 :
 :

白井 「次はここです」

黒夜 「こ、こ、これって、おい……」

絹旗 「いわゆるお化け屋敷ですか」

白井 「大規模な事故が発生し、見捨てられた研究所……という設定だとか」

冥土帰し 「ふむ。雰囲気が出ているね?」

白井 「ちなみに、この中にいるお化けやクリーチャーは人形やハリボテではございません」

黒夜 「ほっ、本物がいるってこと!?」

白井 「あ、そうではなく。学園都市最先端の特殊メイクを施したアクターさん方が徘徊しておられますの」

絹旗 「おお、超手が込んでますね」

白井 「……まあ、本物さんも混じっているかもしれませんが」ボソボソ

黒夜 「ねえ、今なんか言った? すごいイヤなこと言わなかった?」

白井 「いえ、何も。付け足しますと、特定の順路はございません。探索しつつ、出口まで辿り着いてください」

絹旗 「超アドベンチャーゲームみたいですね」



887: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:11:52.39 ID:sOEk+tEto

白井 「それで、出るまでにかかったタイムを計測いたします」

黒夜 「あのさ、何か武器って貸してもらえるの?」

絹旗 「は? 武器?」

黒夜 「サブマシンガンとか射影機とか」

白井 「いえ、なにも」

黒夜 「じゃ、いざとなったら窒素爆槍で」

白井 「断言できます。やめておいたほうが良いかと」

黒夜 「え? なんで?」

白井 「能力を行使してアクターさんや施設に被害を及ぼした場合、
    中にいるアクターさん全員に召集がかかりますの」

黒夜 「えっと、つまり?」

白井 「何十体ものお化けやクリーチャーが、わき目も振らず黒夜さんの元へ殺到します」

絹旗 「うはぁ……想像しただけで超ゾッとしますね」

黒夜 「じゃあ、化け物と出くわしたらどうすんの?」

白井 「逃げてくださいまし」

冥土帰し 「まあ、お化け屋敷というのは昔からそういうものだね?」



888: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:13:10.65 ID:sOEk+tEto

黒夜 「マ、マジでか……こんなのムリだよ」

白井 「黒夜さん、別に死ぬ訳でもなし。大袈裟すぎですの」

絹旗 「あれ? あれれ? もしかして、超怖いんですか?」

黒夜 「ばっ……んなワケあるか! この学園都市でお化けなんざ語ること事態おかしいだろ!」

絹旗 「そうですよねー、ホラーゲームを超やりこんでる黒夜ですもんね。じゃ黒夜からどうぞ」

白井 「先ほどのバンジーは絹旗さんからでしたし。今度は黒夜さんからということで」

黒夜 「な、なあ……一人で行くの?」

白井 「当然ですの」

絹旗 「超ファイトですよ!」

冥土帰し 「頑張っておいで」

黒夜 「……行ってきます」

白井 「あ、黒夜さん。その前に」

黒夜 「ん?」

白井 「これを襟元に付けておいてくださいまし」

黒夜 「ピンマイク? なんで?」



889: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:14:36.88 ID:sOEk+tEto

白井 「万一の場合に備えて、音声だけでもモニターしておきます。カメラは持ち込み禁止ですし」

黒夜 「ああ、そういうことか。分かったよ」イソイソ

冥土帰し 「常に冷静でいることだよ? 焦りは恐怖を助長する」

黒夜 「なんとかやってみるよ……」

絹旗 「超いってらっしゃい」ノシ




係員 「ご入場ですか?」

黒夜 「はい」

係員 「それではこちらをお持ち下さい」ハイ

黒夜 「LED懐中電灯? 何に使うの?」

係員 「エリアによってはこちらを使わないと、前に進むことすら困難な場合がございますので」

黒夜 「」

係員 「それでは、何卒お気をつけて。恐怖に呑まれませんよう……ひひっ」ペコリ

黒夜 「よし……行くか」コツッ



890: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/07(水) 00:15:07.24 ID:sOEk+tEto

といったところで、今回はここまでです。
ハリボテじゃなくて人間が演じてるお化け屋敷の怖さは
マジパネェですよね。

次回投下は3日以内……ですが、今夜はちょっとムリです。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



891:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/12/07(水) 00:17:30.57 ID:0mP7ib4Fo

お化け屋敷はバイオハザードとかSIRENを傍観者気分でやる感覚で行くと全く怖くなくなる。これ豆な



895:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県):2011/12/07(水) 00:21:21.58 ID:tkTaF4iP0

黒子はテレポートで高い所に慣れてるからバンジー8秒か・・・
高いところで震えて涙目になってる絹旗かわいい



897:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋):2011/12/07(水) 00:22:47.30 ID:MUTJ87xoo


小学生だった時に置物のフランケンシュタインの怪物かと思ったら人間で、腰抜けたのを思い出した



901:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方):2011/12/07(水) 02:19:15.02 ID:uRqF2gQDo

黒子の移動法は、テレポート→自由落下→テレポート、っていう能力だよりの紐なしバンジーだからな
高層ビルの高さでそれをやってたんだからすげえよな



906:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋):2011/12/07(水) 08:48:18.50 ID:xmruRKrUo

>>901
アニメじゃ頭や背中から落下しながら無線で会話しつつ 地面すれすれでテレポとか、見てる方が恐怖するレベルの移動してるよな



909:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(九州・沖縄):2011/12/07(水) 10:59:49.44 ID:cob9U9tAO

>>906
黒子(このスレスレのギリギリが…たまいませんのぉぉぉぉぉぉ//////)



910:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/08(木) 04:51:06.25 ID:8AQvhxxDO

>>909
ビターン



924: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/08(木) 23:51:26.50 ID:ZzHpBRPeo

それでは始めさせて頂きます。
いよいよ決着のときです。



925: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/08(木) 23:52:33.18 ID:ZzHpBRPeo

黒夜 「」コツッ...コツッ...コツッ...

黒夜 「なんだよ、この妙な冷気は……」

黒夜 「……靴音が妙に響くな」コツッ...コツッ...コツッ...

黒夜 (おちつけ……雰囲気にのまれたらダメだ)

黒夜 (お、壁にマップが。よし、頭に叩き込んでおこうか)

黒夜 (現在地がここで……)


  ハシュ...フシュ...


黒夜 「」ビクッ

黒夜 (な、何かいる……何の音だ?)

黒夜 (そこの曲がり角の向こう……?)

黒夜 「……」コツッ...コツッ...

黒夜 「」ソローリ

黒夜 (なんだ、あれ。ゴミ袋か?)

黒夜 (あ、そうだ。懐中電灯あったんだ)カチッ

ゾンビ 「」クルッ



926: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/08(木) 23:53:51.36 ID:ZzHpBRPeo

~その頃~


絹旗 「黒夜の足音しか聞こえてきませんね」

冥土帰し 「歌でも歌っているかと予想したのだけどね?」


 【スピーカー】<わあああああああ!?
 【スピーカー】<こっち来んなぁぁぁぁ!


白井 「どうやら、何かに出くわしたようですの」

絹旗 「すごいビビりようですね」

冥土帰し 「余程おぞましい何かがいたのだろうね?」


 【スピーカー】<ゴメン!ゴメンってば!
 【スピーカー】<メシの邪魔して悪かった!悪かったから!


絹旗 「メシ?」

白井 (ああ、入ってすぐのところのゾンビさんですのね)

冥土返し 「食事の邪魔をされて追い掛け回すなんて、余程の食いしん坊だね」



927: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/08(木) 23:55:19.61 ID:ZzHpBRPeo

絹旗 「ちなみに、ここってどれぐらい怖いんですか?」

白井 「係員さんに聞いた話ですが。挑戦者の3割はリタイアするとか」

絹旗 「うひゃぁ……」

白井 「時期的に、アクターさん方も気合が入っておられるようで」

冥土返し 「ふむ、ホラーの季節ではないと思うが」

白井 「あ、いえ。クリスマスが近くて浮かれてるカップルを怖がらせるのに全力を注いでいる勢力がいるらしいですの」

絹旗 「クリスマス死ね死ね団ってヤツですか」

白井 「破局の原因にもなりえますわね。彼女を置いて逃げる殿方など願い下げですもの」クスクス

 :
 :
 :

黒夜 「うぅ……出口は向こう、だよな?」

黒夜 (そこかしこにマップが貼ってあるお陰でなんとかなってるけど、これなかったら行方不明者出てんぞ……)

黒夜 「……」コツッ...コツッ...コツッ...


  ガシッ


黒夜 「ひっ!?」



928: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/08(木) 23:57:03.55 ID:ZzHpBRPeo

鋏男 「ひひっ……綺麗な手だねぇ。切り取って、右手コレクションに加えてあげようねぇ……」シャキシャキ

黒夜 (なんだあのでかいハサミ!! や、やだぁ!!)

黒夜 「や、やるよ! それやるから危ないことしないで!」キュポン

鋏男 「え……ぎゃぁぁぁぁ!? もげたぁぁぁぁぁぁぁ!?」

黒夜 「」ガクブル

鋏男 「いやぁぁぁぁ!」ポイ ダダダダ

黒夜 「あ、投げんなバカ!……なんなんだよ、化け物のクセに」カチッ

黒夜 (でも怖かったぁ……いきなり腕掴んでくるんだもんな)

黒夜 (さて……次はたしか)

黒夜 「この部屋を通り抜けるんだったよな」ガチャ

黒夜 「……病室、か」コツッ...コツッ...コツッ...


<ゴツッ...


黒夜 「」ビクッ


<ゴツッ...ゴツッ...ゴツッ...


黒夜 (なんだよ、このゴツイ足音……こっちに近づいてきてる)ガクブル



929: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/08(木) 23:58:14.81 ID:ZzHpBRPeo

~その頃~


絹旗 「……あれ? なんか急に超静かになりましたね」

白井 「足音すら聞こえないということは、立ち止まっているのでしょうか?」

冥土帰し 「或いは失神しちゃったか」

絹旗 「まっさかー、失神なんt」


 【スピーカー】<ぎゃああああああああ!?
 【スピーカー】<なんだお前!?なんだお前!?


絹旗 「わっ」ビクッ

冥土帰し 「尋常じゃない悲鳴がきこえたね?」


 【スピーカー】<くっ、来るな!来るなよぉぉ!!


絹旗 「な、何が起こってるんですか?」

白井 (おそらくは"アレ"に出くわしてしまいましたわね……これは不運ですの)

白井 (わたくしも、その日の夜に夢に見るぐらい恐怖でしたもの)

絹旗 「大丈夫なんでしょうか……」



930: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/08(木) 23:59:43.71 ID:ZzHpBRPeo

~お化け屋敷 内部~


??? 「ウオォォォ」ドスドスドスドス

黒夜 (こ、これヤバイって! どっかに隠れたほうが……!)タッタッタッタッ

??? 「スタァァズ」ドスドスドスドス

黒夜 「」ガチャ バタン


<ドスドスドスドス...


黒夜 「はぁ……はぁ……いったか……」

黒夜 「あ」

黒夜 (やべ……夢中で走ったから、方向が全然わかんなくなっちまった……)

黒夜 (とりあえず移動するか……)ジャリ...ジャリ...

黒夜 (ここはなんだ、暗くてよく分からないな……懐中電灯オン、と)カチッ

黒夜 「!?」

黒夜 (奥のロッカーって確か……こ、ここって死体安置所!?)


<ガチャガチャガチャガチャ


ゾンビx10 「ァァァァァァ」



931: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:01:13.84 ID:wjZrUvS6o

黒夜 「わっ、あ、ああああ!」ガチャ バタン

黒夜 「はーっ、はーっ……ん?」

??? 「……あっ。す、スタァァズ」

黒夜 「ひああああああ!!」ダダダダ

??? 「」ドスドスドスドス

黒夜 「なんだよ! 私がお前に何したっつうんだよぉぉ!!」ダダダダ

 :
 :
 :

黒夜 「はっ……はっ……」

黒夜 「」ズルズル ペタン

黒夜 (もうやだよ……ははっ、もうどうにでもなれ)



~しばらくして~


?? 「Hey、そこのお嬢さん」

黒夜 「」ウトウト

?? 「あのー、そこで隠れるように座り込んでる黒髪のお嬢さん?」

黒夜 「ん……?」



932: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:03:05.63 ID:wjZrUvS6o

逆さ女 「いぇい」

黒夜 「ひっ……!?」

逆さ女 「大丈夫、私見た目はこんなだけど悪い悪霊じゃなくて良い悪霊だよ!」

黒夜 (何言ってんだ、こいつ……)

逆さ女 「もう恐怖で絶頂に達して、お漏らし直前のお嬢さんにいいものをあげよう」ハイ

黒夜 「……これって、ここのマップ? いいの?」

逆さ女 「みんなにはナイショだよ? 約束だよ? もし約束破ったら……」

黒夜 「や、破ったら?」

逆さ女 「迎えに行くからな?」←超低音

黒夜 「」ビックゥ

逆さ女 「じゃ、ばいびー☆ 夢で逢えたらいいね☆」スルスルスル

黒夜 「逢いたくねーよ!」

黒夜 (マップか……でも、さ)

黒夜 (私、自分が今どこにいるのかがよく分からないんだけど……)

黒夜 (どっちみち、ここでこうしててもしょうがないか)



933: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:04:19.57 ID:wjZrUvS6o

~さらに時間は過ぎ~


 【スピーカー】<ん?EXIT?あ、やった出口だ!


絹旗 「お」

白井 「どうやら辿り着いたようですの」

冥土帰し 「出てきたが……だいぶ憔悴しているね?」

黒夜 「……」トテトテ

絹旗 「黒夜、なんか痩せたというか老けたというか」

白井 「黒夜さん、お疲れ様ですの」

黒夜 「」ダキッ

白井 「ちょっ」

黒夜 「もうやだ、二度とやだ」グス

白井 「はいはい、もう大丈夫ですから」ナデナデ

冥土帰し 「念のため、簡単なメディカルチェックはしておこうね?」

絹旗 「じゃ、じゃあ、私行ってきますね。黒夜を超お願いします」

白井 「ええ、お気をつけて」



934: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:05:30.00 ID:wjZrUvS6o

~お化け屋敷 内部~


絹旗 「……おわぁ」コツッ...コツッ...

絹旗 (超雰囲気でてますね……)

絹旗 (あ、マップ貼ってあるじゃないですか。えーと……)

絹旗 (よし、最短経路は頭に超叩き込んだんで、あとは一気に駆け抜けましょう)タッ

絹旗 「分かれ道……こっちですね」


  ガシッ


絹旗 「キャッ!」ビターン

絹旗 「な、なに……え?」

絹旗 (あ、あ、あ……マドハンドに足掴まれてる!?)

絹旗 「やっ、やぁぁぁ!? 離して! 離してくださいぃぃ!!」ジタバタ


<ズルッ...ズルッ...


絹旗 「!?」ビクッ



935: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:06:47.54 ID:wjZrUvS6o

絹旗 (何か引き摺ってるような……こ、こっちに来てる!!)

絹旗 「離して! 超離してぇぇぇ!」ジタバタ


<ズルッ...


絹旗 「ひ、あ……」ガタガタ

女性 「……あっ」

絹旗 (お、女の人……なんで、匍匐前進?)

女性 「キミも捕まっちゃったの? じゃ、あたしと同じになっちゃうんだね?」ズルッ...ズルッ...

絹旗 (!? こっ、この人……膝から下が超グチャグチャ……!)

女性 「大丈夫だよ? 慣れれば腕だけでも生活できるよ?」ニヤァ

絹旗 「うわあああああ!」ジタバタ


  スルッ


絹旗 (ぬ、抜けた!)

絹旗 「」ダダダダ



936: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:07:55.08 ID:wjZrUvS6o

絹旗 「はっ、はぁ、はぁ……」

絹旗 (……ここまでやるんですか、ここは……)

絹旗 (うぅぅ、結局最短ルートからそれちゃいました……)

絹旗 「ええと、ここはどこでしょうか……」コツッ...コツッ...


  チョンチョン


絹旗 「?」クルッ

絹旗 「あ」



~その頃~


黒夜 「」ヒシッ

白井 (白井ですが、黒夜さんがわたくしの腕から離れようとしません)

黒夜 「絹旗ちゃんも何かに出くわしたんだな」

冥土帰し 「君のときもそうだったが、序盤から容赦しないお化け屋敷だね?」



937: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:09:20.99 ID:wjZrUvS6o

白井 「わたくしも後から知ったのですが、最短ルートは恐怖レベルが高いとか」

黒夜 「マジでかよ……」


 【スピーカー】<……な、なんですかコレ……ふぎゃああ!?
 【スピーカー】<やっ、離してください!!超気持ち悪い!!


黒夜 「……なんだぁ?」

冥土帰し 「ふうむ、音声だけでは判断しかねるね?」

白井 「これはおそらく、わたくしもひっかかりましたの」

黒夜 「なんなの?」

白井 「ロボットアームを利用して作られた、有機的外観の"触手"。ああ、もう思い出すだけでもおぞましい」ブルッ

黒夜 「考えたヤツ、頭おかしいだろ……」

冥土帰し 「しかし、これは対称的だね?」フム

黒夜 「何が?」

冥土帰し 「君のときは走ってる音と"来るな"という発言が多かったが、彼女の場合は"離せ"というのが多い」

白井 「追いかけられる恐怖か、捕らえられる恐怖か、ということですの」

黒夜 「どっちもヤだよ、もう……」



938: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:10:23.77 ID:wjZrUvS6o

~お化け屋敷 内部~


絹旗 「うっ、うぅぅ……超怖かった……」

絹旗 (なんで触手と格闘してるタイミングでゾンビが通り過ぎるんですか、超ありえないです)

絹旗 (とりあえず現在位置と出口の方向の確認をしませんと……)コツッ...コツッ...

絹旗 「」ガチャ

絹旗 「……キッチンですかね」コツッ...コツッ...


<ガタンッ


絹旗 「」ビクッ


<ガタガタガタガタガタガタ


絹旗 (こっ、こんな時に地震!?……じゃなくて、これって)

絹旗 「ポルターガイスト!?」

絹旗 (と、とりあえず出ましょう)タッ



939: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:11:41.05 ID:wjZrUvS6o

絹旗 「あ、あれ!? なんで開かないんですか!」ガチャガチャ


<ガシャーン
<デュフフフフフ


絹旗 「ひゃっ……!?」

絹旗 「ど、どうしろと……」ペタン

絹旗 (もう耳塞いで、やり過ごすしか……!)ガクブル


<ガタガタガタ...ガタ...


絹旗 (……お、おさまった……?)キョロキョロ

絹旗 (いっ、今の内に!)ガチャ バタン



~その頃~


黒夜 「なんか今すごい音したけど」

白井 「なんでしょうか」

冥土帰し (音に混じって、人の笑い声も聞こえたような気がしたがね)



940: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:13:12.50 ID:wjZrUvS6o

 :
 :
 :

絹旗 (もう何回コケたんでしょうか……)

絹旗 (目を閉じて走り抜けたり、驚いてすっ転んだり、クリーチャーを振り解いたり……)

絹旗 (髪も制服も超ホコリまみれ……うぅぅ、もうヤです)

絹旗 (でも記憶の中にあるマップが正しければ、超もうちょいで出口のハズ)

絹旗 「ここを曲がれば……」コツッ...コツッ...

?? 「……」

絹旗 「」ビクッ

?? 「……」

絹旗 (な、なんでよりにもよって、あとちょっとってところで……)

絹旗 (ていうか貞子? だったら井戸か画面の中に超入っててくださいよ……)

絹旗 「」ソローリ

?? 「……」

絹旗 (うう、どうしましょ……また腕掴まれたり抱きつかれたりされたら……)



941: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:14:32.25 ID:wjZrUvS6o

?? 「……」

絹旗 (……あれ? よく見たら……なんか透けてる?)

絹旗 (いちかばちか。超一気に走り抜けましょうか)

?? 「……」

絹旗 (3、2、1……)

絹旗 「ッ!」ダダダダ

?? 「……」チラッ

絹旗 (このまま一気に外まで!)ダダダダ

絹旗 「出れたー! あっ」コケッ ズサー

絹旗 「いたた……最後の最後でまたコケた」


<大丈夫かー?


黒夜 「派手にコケたなぁ」トテテテ

絹旗 「」ダキッ

黒夜 「お、おい?」

絹旗 「うぅぅ」ギュー



942: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:15:54.57 ID:wjZrUvS6o

~同日 巨大テーマパーク フードコート~


冥土帰し 「3ヶ所、軽い擦り傷がある以外は特に異常はみられないね?」

絹旗 「超ありがとうございます」ギュ

白井 (白井ですが、絹旗さんがわたくしの手を握ったまま離そうとしません)

黒夜 「もう死んでもやだ、あんなの」

白井 「ともかくお二人とも、お疲れ様でした」

絹旗 「正直、これまでの7回の勝負の中で一番キツかったかもしれません」

黒夜 「あのお化け屋敷はトラウマ製造機だよ、責任者でてこいよ」

冥土帰し 「グランドフィナーレに相応しい豪勢さだったようだね?」

白井 「さて。結果発表と参りましょう」

絹旗黒夜 「「」」ドキドキ

白井 「バンジーの結果は先程お伝えしました通り、絹旗さんが13分31秒、黒夜さんが1秒ですの」

白井 「それにお化け屋敷の記録を合算した結果」

絹旗黒夜 「「……」」



943: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:17:57.50 ID:wjZrUvS6o

白井 「絹旗さん、42分46秒。黒夜さん、44分29秒」

黒夜 「」ブーッ

絹旗 「」ガタッ

白井 「従いまして、勝者は絹旗さんですの」

絹旗 「やったぁぁぁ!」

黒夜 「ははっ、負けた負けた、負けちゃったなぁ。ていうか、私そんな時間かかってた?」

白井 「ええ……途中15分ほど、まったく声も音もしない時間がございましたが」

冥土帰し 「みんな心配してたよ?」

黒夜 「……あっ、それアレだ。化け物から逃げて隠れてる時間だ」

絹旗 「そんなに隠れてたんですか」

黒夜 「しょうがないだろ! なんかこう……ゴツキモイのがすごいスピードで追っかけてきたんだから!」

白井 「無理もございませんの」クスクス

黒夜 「ま、ともかく。今回のシリーズは私の負けか、はーあ」

絹旗 「まさか最終戦まで超もつれ込むとは」

冥土帰し 「勝負は時の運、何が起こるか分からないものだね?」



944: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:19:26.02 ID:wjZrUvS6o

黒夜 「正式な形で決着がついたんだろうし、私も思い残すことはないな」

絹旗 「……はい?」

黒夜 「付き合わせて悪かったな、もう突っかかることもないと思っていいぞ」

絹旗 「あの……なんで超今生の別れみたいなこと言ってるんですか?」

黒夜 「え? だって負けたらもう関わらないってルールじゃなかったっけ?」

白井 「……まさかこの期に及んで前提を履き違えていたとは、驚きですの」

黒夜 「???」

絹旗 「滝壺さんが言ってたことを超思い出してください。決着がつけば後は仲良くするだけ、って言ってたんですよ?」

黒夜 「…………いいの?」

絹旗 「私は街中で騒動起こされるのが超面倒だっただけで、あなた自体をイヤだと言った覚えは多分ないです」

黒夜 「……」

冥土帰し 「まあ、仲良くすればいいんじゃないかな?」

黒夜 「そっ……っ」

絹旗白井 「「?」」

黒夜 「……そういうことだったらしょうがないな」プイ



945: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:20:52.56 ID:wjZrUvS6o

絹旗 「うわ、超涙声」

白井 「素直じゃございませんわね」

黒夜 「うるせぇな、ほっとけよ!」プンスコ

絹旗 「もっと私を見習って、超素直になってくださいよ」

黒夜 「素直にねぇ……お化け屋敷から出てくるなり私に抱き着いて涙こらえるのも素直の現れか?」

絹旗 「あっ、あれは違いますよ! その……超インプリンティングってヤツですよ!」

冥土帰し 「うん、それも違うと思うね?」

白井 「それまでそれまで。ちょうどフードコートにいるのですし、夕食にいたしましょう」

黒夜 「伝統に則って、白井ちゃんの奢りだよな?」

絹旗 「超当然じゃないですか」

絹旗黒夜 「「ゴチになりまーす☆」」

白井 「はあ……仕方ございませんわね」

冥土帰し 「ゴチになるね?」

白井 「先生まで!?」



 ☆最終戦績☆

  絹旗 4―3 黒夜
  Win!



946:☆超オマケ その日の夜 ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:22:24.52 ID:wjZrUvS6o

~黒夜Side~

シルクロ 「そろそろ寝る準備にとりかかるか」ガチャ

黒夜 「」チョコン

シルクロ 「……何をしている。ここは私の寝室だぞ?」

黒夜 「今日はここで寝るけど、私のことは気にせずここで寝てくれ」

シルクロ 「なぜだ?」

黒夜 「お休み」モゾモゾ

シルクロ 「?」


~絹旗Side~

白井 「……」

絹旗 「」ウトウト

白井 (なぜ絹旗さんがわたくしのベッドに?)

白井 「絹旗さん」プニプニ

絹旗 「んぅ」

白井 「わたくしはどこで寝れば」

絹旗 「」スッ

白井 「あの、掛け布団を持ち上げて"ほら、入れよ"とかされましても……ああもう、分かりましたの」ハァ



947: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/09(金) 00:23:32.15 ID:wjZrUvS6o

といったところで、今回はここまでです。
このスレの3分の2を消費して行われた7番対決もとうとう終わりを迎えました。
あと1回投下で、#6 も終了となります。

次回投下は今夜にでも。エピローグ扱いなので少な目です。
大丈夫かとは思いますが、15レスばかし残して頂けるとありがたいです。
お付き合い頂き、ありがとうございました。



950:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 00:27:50.16 ID:iwX5qI3M0

乙!!!
絹旗も黒夜もかわいいなぁ



954:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 01:03:42.32 ID:fFIQzPilo

窒素姉妹+黒子何でこんなに萌えるんだ・・・
絹旗も黒夜もかわいいし黒子がお姉ちゃんのように見えるぜ・・・
おつです



957:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 02:32:50.50 ID:S9pm+oaPo

絹旗ちゃん貞子に憑かれたフラグ立ってね?



958:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 03:22:13.39 ID:IPdxxVuDO

くーるーきっとくーるー

乙でした



968:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 23:49:29.56 ID:K0MNpyIlo

へへっ、新約三巻の挿絵ばれ見ちまった・・・

黒夜さんメッサかわいいですやぁぁぁぁぁぁぁん
姉御アオザイめっさ似合ってますやぁぁぁぁぁぁんホァァァァァァァァァァ



970: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:33:09.38 ID:tOjUxhDyo

>>968
明日買いに行くつもりですが、>>1が一番心配なのは
一年近く寝かせてるプロットがそげぶされないかどうかです。


Ever17(PSP)やってたら遅くなってしまいました。
BEST HIT セレクション EVER17 ~the out of infinity~ Premium Edition


それでは、始めさせて頂きます。
#6、完結です。



971: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:34:24.16 ID:tOjUxhDyo

~数日後 第7学区 とある公園~


黒夜 「絹旗ァァァァァァァ!」ゴォッ

絹旗 「黒夜ゥゥゥゥゥゥゥ!」ボォッ


  ドォォォン


黒夜 「テメェ、絶対許さねェェェ!」

絹旗 「こっちのセリフですよォ!」グググ

黒夜 「ッ!」

絹旗 「うらァァァ!」ブンッ

黒夜 「ひっははっ」ヒュゥ


  ズパァン


黒夜 「ゴミ箱ブン投げただけで勝てると思っちゃってるンですかねェ」

絹旗 「……超クソ生意気ですね、ほンと」

黒夜 「いやいや、絹旗ちゃン程じゃねェさ」



972: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:35:36.67 ID:tOjUxhDyo

絹旗 「やっぱりここで一回超ブチのめしておくべきなンでしょうね」

黒夜 「出来もしないこと言うもンじゃないと思うぜ?」

絹旗 「」グッ

黒夜 「」ザッ


  ダンッ


黒夜 「大反省しながら吹っ飛びやがれェェ!」

絹旗 「粉々になって超反省しやがれェェェ!」

警備員 「そこまでじゃん!」

絹旗黒夜 「「あっ」」

警備員 「公園で派手にケンカしてる奴らってのはお前らのことだな?」

 :
 :
 :

警備員 「で、なんでケンカなんかおっ始めた?」

絹旗黒夜 「「だってこいつが!!」」

警備員 「あぁ、待て待て。一人ずつじゃん。まずそっちの黒い方」



973: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:36:56.50 ID:tOjUxhDyo

黒夜 「絹旗ちゃんが私の午後ティー飲み干しやがったんだよ! 一口しか飲んでなかったのに!」

警備員 「……で、そっちは?」

絹旗 「黒夜が、一口ちょうだいっていいながら私のピザまん完食しやがったんです!」

黒夜 「あれが私の一口なんだよ!」

絹旗 「だったらさっきのだって私の一口ですよ!」

黒夜 「はぁぁ? 一口が約500mlってどんだけだよ!? 安田大サーカスかよ!」

絹旗 「そっちこそ、リスみたいにピザまんほぼ全部口に超押し込んだじゃないですか!」

警備員 「いい加減にするじゃん」ポカッ ポカッ

黒夜 「いてっ」

絹旗 「ふぎゃ」

警備員 「とりあえず、すっごく下らない理由で暴れてたのは分かったじゃん。さて、お前ら」

絹旗黒夜 「「は、はい……」」

警備員 「ちらかした公園を二人で掃除するじゃん。今回はそれで終わりにしてやる」

絹旗 「え、でも」

黒夜 「この後、待ち合わせ」

警備員 「さっさとやるじゃん!」

絹旗黒夜 「「は、はいぃ!」」



974: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:38:09.33 ID:tOjUxhDyo

~その頃 第3学区 個室サロン~


白井 「」コツッ コツッ

白井 「ここですわね」

白井 「」コンコン


<合言葉は!?


白井 「……はい?」


<浜面くん何ふざけてるのよ!
<早く開けてあげてくださいな。


白井 「……」


<ガチャ


海原 「さ、どうぞお入りください」

白井 「失礼いたしますの」



975: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:39:19.01 ID:tOjUxhDyo

番外個体 「お、来た」

白井 「あら、わたくしが最後でしたのね」

婚后 「あの……わざわざここでやる必要があったのでしょうか」

滝壺 「秘密の話だから、ここにした」

結標 「人数的な問題もあるわよね。ファミレスとかじゃキツイし」

海原 「浜面さんのドリンクバー捌きが見れないのだけが残念ですね」

浜面 「俺になにを期待しとんだお前は!?」

番外個体 「あ、そうそう。白井さんに会ったら聞きたいと思ってたんだけどさ」

白井 「はい、なんなりと!」

番外個体 「デビューすんの?」

白井 「……デビュー?」

滝壺 「うなばらから写真きてたよ? きぬはたとくろよると、3人で写ってるやつ」

白井 「海原さぁぁぁぁん!?」

海原 「僕は全員に写真をお送りすると申し上げたではないですか」ニコニコ

浜面 「目標はでっかくブロードウェイだな!」

婚后 「それはミュージカルですわ」



976: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:40:21.03 ID:tOjUxhDyo

番外個体 「んで、ユニット名はなに?」

海原 「それはこれからみんなで考えましょう」

白井 「デビューはしませんの!」

浜面 「いや、正直この3人だったらイケると思うんだけどなぁ」カチカチ

滝壺 「かわいいよね」

結標 「貴方もプロデューサーとしてデビューするの?」

海原 「ご必要とあらば」

白井 「必要ありませんの!」ムキー

婚后 (常盤台って芸能活動はOKだったでしょうか……?)

 :
 :
 :

白井 「と、まあ、わたくしの担当回についてはメールでお送りした通りですの」

番外個体 「メールに書いてない情報は?」

白井 「そうですわね……あの日以来、絹旗さんに後遺症が発生したことでしょうか」

海原 「と、申されますと?」



977: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:41:30.61 ID:tOjUxhDyo

白井 「一人で寝れなくなりました」

婚后 「余程の恐怖体験をなさったのですね」

結標 「じゃ一緒に寝てるんだ?」

白井 「ええ、まあ……追い出すのも可哀想なので」

浜面 「絹旗はなぁ、そういうとこあるんだよ。前もホラー映画見た日の夜に一緒に寝ろって殴りこんできてな」

海原 「いますよね、怖がりだけどホラー好きの方というのは」

滝壺 「はまづら、きぬはたと一緒に寝たの?」

浜面 「まあ、仕方なくな」

滝壺 「」イラッ

番外個体 「まさか本物持って帰ってきてないだろうね」ケラケラ

白井 「…………」

番外個体 「……え、マジ?」

白井 「いえ、あの……最近ユリコが何もない空間に威嚇したり、仔猫が妙に怯えていることが多くて」

婚后 「ま、まさか、この学園都市内でそんなことは……」

結標 「……ね、海原」



978: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:42:48.75 ID:tOjUxhDyo

海原 「そ、そうですね……」

浜面 「何かあんのか?」

海原 「念のため、あくまで念のためですが。僕たちの友人にそういった方面に
    詳しい人間がいるので話を聞いてもらいましょうか」

結標 「見た目はすっごい胡散臭いけど、まあ、信用できると思うわよ」

白井 「では……状況が悪化するようでしたらお願い致しますの」

浜面 「絹旗は何も言ってこないのか?」

白井 「特には。ただ、夜うなされていることが多くなりまして……
    ま、まあ、心配はないかと。おそらく、お化け屋敷のトラウマを引きずってるだけですの」

結標 「だったら、ケアしてあげてね。私たちも出来る限りのことはするから」

滝壺 「一先ず、今回はきぬはたの勝ちってことになったよね」

番外個体 「いやぁ、まるで台本があるかのようなドラマティックな展開だったねぇ」

婚后 「絹旗さん3連勝で決まったかと思いきや、黒夜さんも諦めずの2連勝でしたものね」

海原 「浜面さん、どうやら僕の勝ちのようですね」

浜面 「あーあ、予想が外れたか」つ【500円】

滝壺 「こっちでも勝負してたんだ」

結標 「うわ、サイテー……」



979: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:44:04.69 ID:tOjUxhDyo

~その頃 第7学区 とある公園~


黒夜 「何やってんだよ!」

絹旗 「何がですか!」

黒夜 「それは燃えるゴミだろ! こっちこっち!」

絹旗 「ああもう、分かりましたよ」ガサガサ

警備員 「よーしよしよし。だいぶ片付いたじゃん」

黒夜 「よっと……空き缶はこれで全部だな」ドサッ

絹旗 「明らかに私たちが散らかした以上の片づけを超してますが」

警備員 「ついでじゃん、ついで」

黒夜 「絹旗ちゃんがブッ壊したゴミ箱は粗大ゴミ?」

絹旗 「なんで私が超壊したことになってるんですか!」

警備員 「もうちょっと細かくできれば金属ゴミで出せるんだがな」

黒夜 「あ、そういうことなら」

絹旗 「黒夜の超出番ですね」



980: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:45:19.97 ID:tOjUxhDyo

警備員 「お、なんかできるじゃん?」

黒夜 「こういう感じで」ヒュゥ


  ズガンズガンズガン


警備員 「おお」

絹旗 「ついでに超圧縮しちゃいましょうよ」グイ


  ベキベキベキベキ


警備員 「お、やるじゃーん。普段からそうやって協力プレーを心掛ければいいじゃん」

絹旗黒夜 「「……」」

警備員 「じゃ、ゴミ置き場に出しにいくじゃん。ほれ、働け働け」

絹旗 「よいしょ」ヒョイ

黒夜 「ぐお……なんで私が重い方を」プルプル

 :
 :
 :



981: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:46:19.41 ID:tOjUxhDyo

警備員 「よーし、お疲れお疲れ」

黒夜 「やっと終わった……」

絹旗 「超疲れました……」

警備員 「若いクセに何を言ってるじゃん」ケラケラ

黒夜 「もう行っていい?」

警備員 「ああ、いいぞ。次からは口喧嘩に留めておくじゃん?」

絹旗黒夜 「「はーい」」

警備員 「ほら、行った行った。待ち合わせがどうとか言ってたじゃん」

黒夜 「あ!」

絹旗 「やばっ!」

黒夜 「絹旗ちゃん、今からで間に合いそう?」

絹旗 「えーと……遅刻超確定です」

黒夜 「はあ……じゃもう開き直って急がずいくか」

絹旗 「……別にいいですよね、それで」



982: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:47:43.42 ID:tOjUxhDyo

~同日 第3学区 個室サロン~


結標 「妙案が思いつかないわね……」

婚后 「絹旗さん、白井さん、黒夜さん……」

滝壺 「」ウーン

海原 「皆さんの良いところを前面に押し出すといいでしょう」

白井 「……」

番外個体 「mini3(ミニキューブ)」

浜面 「なんで立方体だ?」

滝壺 「はまづら、この場合のキューブは"3乗"って意味だと思う」

浜面 「お、そういう意味もあるのか!」

白井 「なぜ使いもしないユニット名を考える流れになっているのですか!」ムキー

番外個体 「暇つぶし」ケラケラ

婚后 「それにしても遅いですわね」

結標 「もう時間過ぎてるのにね」

海原 「そろそろいらっしゃってもいい頃かと思いますが」



983: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:48:56.12 ID:tOjUxhDyo

<コンコン


番外個体 「おっ」

海原 「やあ、お待ちしておりましたよ」ガチャ

絹旗 「すいません、超遅くなっちゃって。主にこいつのせいで」

黒夜 「どっちもどっちだろ!」

絹旗 「で、今日はどうしたんですか?」

番外個体 「いや、ほら、ようやく全部終わったんだしさ」

婚后 「今日は、お二人にお疲れ様と言うための集まりですわね」クスクス

絹旗 「え、なんか超申し訳ないんですが……」

黒夜 「お膳立てしてもらった立場なんだしさ」

浜面 「あれ? お前本当に絹旗か? 遠慮なんてしちゃって」

絹旗 「なっ……何を言いやがりますか、超浜面の分際で!」ポカポカ

浜面 「怒るな怒るな、悪かったから」

黒夜 「浜面のクセにな」ケッ

浜面 「お前、絹旗が伝染っただろ」



984: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:50:25.17 ID:tOjUxhDyo

滝壺 「これで公平な方法で決着は着いたんだし、もう無暗に争う必要もないよね?」

絹旗黒夜 「「ははは……」」

絹旗 (言えません、超言えません)

黒夜 (大ゲンカして遅刻したなんて)

白井 「まあ、わたくしたちも楽しませて頂きましたし。一件落着ですの」

結標 「本当に、いろいろと頑張ったわね。DVDにしたら売れるんじゃない?」

海原 「ああ、これは失敗しました。ビデオを準備しておくべきでしたね」

番外個体 「需要はありそうだねー」

黒夜 「……あんのか?」

番外個体 「私買うよ。店でリピート再生するために」

絹旗 「やめてくださいよ!」

浜面 「タイトルは"絹黒どうでしょう"だな」

婚后 「パクリではないですか」

滝壺 「まあ、それはともかく。二人とも、お疲れ様でした」

白井 「ちなみに、一番印象に残ったのはどの回でした?」

絹旗 「超悪い意味で言うなら白井さんですね。いまだに夢に見ますよ」



985: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:51:58.17 ID:tOjUxhDyo

結標 「重症ね」クスクス

黒夜 「だったらみんな行ってみろよ! マジ泣きするから!」

番外個体 「泣いたの?」

黒夜 「……ちょこっと」

海原 「こちらとしては、単なる勝負に留まらず楽しめるように配慮はしたのですが」

絹旗 「あ、全体通して言えば超楽しかったですよ」

黒夜 「普段できないようなことばっかやれたしな」

婚后 「それを聞いて安心致しましたわ」クスクス

番外個体 「ちゃんとしたコーヒー作りたけりゃ教えてあげるよ?」ニヨニヨ

絹旗 「うー……」

白井 「わたくしたちとしては、お二人が幾分かでも仲良くなったようで。それが一番の収穫ですの」

黒夜 「何言ってんの? 私と絹旗ちゃんは元から超仲良しだよ、なぁ?」

絹旗 「まあ、一応そういうことにしておきましょうか」

黒夜 「まーた素直じゃないなー」コノコノ

絹旗 「超うざいです」キュポン

黒夜 「あっ、だから腕とるなっての……ったく、もう」ケラケラ



986: ◆8GNB4AEvC.:2011/12/10(土) 00:52:26.33 ID:tOjUxhDyo

といったところで、今回はここまでです。
#6も今回をもって終了、長くなったもんです。



988:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:56:12.90 ID:nG5X52300

乙です
幽霊などに詳しい友人?
つっちーか?



993:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:59:59.63 ID:cp2HJLRK0

いちおつなんだよ
新約3巻で大きい短髪に癒されるといいかも
私の出番はないらしいけど



994:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 01:00:11.75 ID:g7abTUcC0

>>1 乙!
今日も楽しかったぜぃ



1000:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 01:48:30.47 ID:gzEv2W/T0

>>1乙!!



次→絹旗「きぬはた荘、あふたー!」白井「あふたー?」その13

4048862405新約 とある魔術の禁書目録(インデックス)〈3〉 (電撃文庫)

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禁書目録SS   コメント:7   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
18773. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/03/03(土) 10:11 ▼このコメントに返信する
待ってましたあああああ!
もあいタンカワユスハアハア
18775. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/03/03(土) 12:21 ▼このコメントに返信する
ニヤニヤが止まらない
18789. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/03/03(土) 20:32 ▼このコメントに返信する
超GJです!
富士急ハイランドの戦慄迷宮思い出しました。
まあ、正直つかまれたり物理的な攻撃が来る分こっちの方が何倍も怖い気がしますがねw
18823. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/03/04(日) 13:58 ▼このコメントに返信する
待ってましたー!!!
続きもすぐ読めることを期待しています!
18849. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/03/05(月) 00:02 ▼このコメントに返信する
まとめてくれるだけありがたいのかもしれないが、続きが
いくつもでてるのに連続で出さないのは何か理由があるのでしょうか?
27310. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/10/06(土) 01:52 ▼このコメントに返信する
お化け屋敷の絹旗の最後の透けている奴って風斬だよな?
29176. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/11/25(日) 00:27 ▼このコメントに返信する
エツァリ•••あわきん泣かしかけたから オ シ オ キ か く て い ね•••でも、ささやかな仕返しするあわきんかわええ(;o;)
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