1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 01:36:00.67 ID:bUNM0KS30
―――夜 台所
妹「のどかわいたー」
妹「―――お茶は……なし。牛乳……空のパックをいれんじゃないよー」
妹「……ん?なんだこれ?ジュースかな?」
妹「んー……ま、いっか」
妹「ゴクゴク……おぉ!?」
妹「炭酸とは違うなぁ……なんだこれ?」
兄「なにしてんだ?早く寝ろよ」
妹「あ、はーい。もうねるよー」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 01:38:27.30 ID:bUNM0KS30
―――妹の自室
妹「ふんふーん……」
妹「おっと、もうこんな時間か。寝よっと」
パチン
妹「おやすみー」
妹「…」
妹「……」
妹「………」
―――二時間経過
妹「…………………………………寝れない」
妹「あーもう!!おしっこいこっと」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 01:41:13.88 ID:bUNM0KS30
―――トイレ
妹「はぁ……」
妹「よしっと」
妹「さて、すっきりしたしこれで寝れ―――」
妹「ん?」
―――兄の自室
兄「ふわぁぁ……」
「きゃぁあああああああああああああ!!!!!!!!」
兄「なんだ!?」
兄「……?」
兄「気の所為か?」
兄「寝よ」
ドタドタドタ……!!!
妹「―――兄上!!!!」
兄「うっせえな」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 01:43:45.54 ID:bUNM0KS30
妹「ちょっと来て!!」
兄「んだよ」
妹「はやく!!」
兄「あー?」
―――トイレ
妹「これ見て!!」
兄「ションベンしたら流せよ。くせえだろ」
妹「いやいや!!この色!!おかしくない!?」
兄「ん?」
妹「こんな真っ黄色なおしっこ初めてだよ!?」
兄「……」
妹「これ病気かな!?どーしよ!?」
兄(こいつなんか飲んだな)
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 01:47:14.77 ID:bUNM0KS30
兄「お前、今晩眠くないだろ?」
妹「え?う、うん……寝れないからその、おしっこに」
兄「あーあ、なるほどな」
妹「え?な、なに?何か知ってるの!?」
兄「……」
ジャー
妹「もう!おしっこを大で流さないでよ!!」
兄「よし、部屋に戻るぞ。詳しいことを話す」
妹「う、うん……」
兄(からかってやるか)
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 01:51:24.43 ID:bUNM0KS30
―――兄の自室
兄「お前、寝る前に小さなビンに入った飲み物を飲まなかったか?」
妹「え……う、ううん。飲んでないよ」
兄「本当か?」
妹「はい」
兄「ならいいんだ」
妹「あ、あの……参考までに訊きたいんだけど、それ飲んじゃうとどうなるの?」
兄「それ飲むとな……男になっちまうんだ」
妹「……またまたー」
兄「マジだぞ?」
妹「もーいいって!そんな本当っぽくいわなくてもー」
兄「マジだからな。絶対に飲むなよ?」
妹「……嘘だよね?」
兄「マジだ」
妹「………………吐きそう」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 01:55:22.74 ID:bUNM0KS30
兄「でも、飲んでないならいいんだ」
妹「えっと、それ飲むとどれくらいで男になっちゃう、の?」
兄「個人差はあるみたいだけど……一週間以内にはなるな」
妹「一週間……」
兄「まず飲むと眠れなくなってな、黄色いションベンが出る」
妹「……」
兄「それから徐々に男になっていくんだ」
妹「……ど、どこから?」
兄「まずは胸だな」
妹「……(ぺたぺた」
兄「それから身長が伸びて、腕と足が太くなる。毛深くもなる」
妹「……」
兄「最後にちんこが生える」
妹「………………お兄ちゃん………ほんとに?」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 01:57:57.24 ID:bUNM0KS30
兄「ああ」
妹「……」
兄「まあでも、飲んでないんだろ?」
妹「う、うん」
兄「じゃあ大丈夫だ。ほら、もう寝ようぜ」
妹「あの……」
兄「ん?」
妹「な、なんでもない……おやすみ……」
兄「おう」
兄(やべ……すっげえ落ち込んでる……言いすぎたか?)
妹(一週間後には……男に……うぇ)
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:01:02.51 ID:bUNM0KS30
―――妹の自室
妹(もうすぐ私は男として生きていかなきゃダメなんだ……)
妹(つまり妹ではいられない……弟になるんだ)
妹(男になった私をクラスのみんなやお父さん、お母さん、お兄ちゃんは受け入れてくれるのかな……?)
妹(こわいなぁ……)
妹「はぁぁ……」
―――30分後
妹「寝れないし」
妹「はぁ……このままじゃいつまでも寝れないよ……」
妹「…………よし」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:03:38.82 ID:bUNM0KS30
―――兄の自室
兄「……」
妹「―――お邪魔します」
妹「兄さーん?」
兄「……」
妹「寝てる……」
妹「ではではー」
ごそごそ……
妹(あは……♪お兄ちゃんと寝るの久しぶりだぁ……)
妹(抱きついとけばそのうち眠くなるでしょ)
妹(おにいちゃーん……)
ギュゥゥ……
兄「うぅん……」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:07:50.20 ID:bUNM0KS30
―――10分後
妹「―――あっつ!!」
妹「寝れないよ、もう……」
妹「抱きついて寝るもんじゃないね」
兄「う……」
妹「全く寝れないし……どうしよっかなぁ……」
妹「そうだ!」
妹「お兄ちゃんのパソコンでインターネットでもしよっと」
妹「多分、男の子が女の子になる薬も絶対にあるよ!!」
妹「起動……は、ここかな?」
ウィィィン……
妹「ユーザーパスワード?……私の誕生日でいいかな?」
妹「―――あ、いけた」
妹「よーし……ん?なんだろ?いっぱい画面になんかある……?」
妹「ゲームかな?」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:11:52.08 ID:bUNM0KS30
妹「んー……これなんだろう?」
カチッカチッ
妹「……」
PC『男の娘パラダイス!!』
妹「うわ!!音量でか!!」
妹「絞らなきゃ……」
兄「……」
妹「ふう……寝てる寝てる」
妹「にしてもこれ、男の娘?」
妹「どんなゲームなんだろ?」
妹「ちょっとやってみよっと」
妹「スタート」
PC『―――それは晴れ渡る午後の日のことだった』
妹「おお、なんか文章が……」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:17:02.07 ID:bUNM0KS30
PC『ちょっと、私を置いて行く気なの?』
妹「この子可愛い……」
PC『―――ねえ……好きなの……」
妹「おお、良い感じになってきた」
PC『キス、して?』
妹「はい」
PC『うれしい……でも……私ね……実は……』
妹「ん?」
PC『おちんちんがついてるの』
妹「ぶっ!!?」
妹「な……なな……」
妹「は!?こ、これって……三日後ぐらいの私じゃあ……」
妹「……もしかして、お兄ちゃん」
妹「私があの飲み物を飲んだことに気づいて……このゲームでどんな症状がでるのか調べてくれてたの……?」
妹「……よ、よし。そういうことなら続きをしなくちゃ……!!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:21:05.11 ID:bUNM0KS30
PC『END』
妹「……な、なるほど」
妹「そうなんだ……」
妹「でも……この子たちみたいに私は女の子のままでいられるのかな?」
妹「体が男の子になっても女の子の心でいられるのかな……?」
兄「うぅん……」
妹「でも。妊娠はできるみたいだし……うんうん。大丈夫」
妹「さて、と。少しだけ元気でたし……部屋に戻ろう」
妹「……ありがと、お兄ちゃん」
兄「……」
妹「ふわぁ……」
妹「あ、眠くなってきたかな?」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:21:44.27 ID:iF1iW+S20
いい展開だ
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:24:58.53 ID:bUNM0KS30
―――妹の自室 午前二時
妹「……寝れない」
妹「というか、さっきのゲームが瞼を閉じるとうかんできちゃう……」
妹「結構……エッチだったし……」
妹「はぁ……なにか飲もうかなぁ」
―――台所
妹「なにかあるっかなぁ?」
妹「水だけかぁ……」
妹「ま、いっか」
妹「ゴクゴク……」
兄「ふわぁぁ……ん?なんだ、お前まだ起きてんのか?」
妹「あれ?どうかしたの?」
兄「なんかすげえ汗かいてさあ……風呂に入ろうかなって」
妹「ふうん」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:26:34.64 ID:GV+eCit10
妹のプレイ速度どうなってんの…
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:27:47.53 ID:ymI+6D/f0
>>32
エロがメインだと短いのもある
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:29:52.68 ID:bUNM0KS30
兄「とりあえずベッドに入っとけよ」
妹「はぁーい」
兄「おやすみ」
妹「はーい」
妹「………お風呂か」
妹「お兄ちゃん、普段は意地悪だけど、私が本当に困った時はいつも助けてくれるんだよね……今回もそうだし」
妹「―――お礼、しなきゃ」
―――浴室
兄「ふーんふーん」
ジャァァァ
兄「~♪」
妹(……そー)
兄「~♪」
妹「―――わ!!」
兄「うわぁぁ!!!!」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:33:01.21 ID:bUNM0KS30
ザァァァァ!!
妹「きゃぁあ!?あつい!!」
兄「な、なにやってんだよ……?」
妹「背中、流してあげようかなって思って」
兄「もう出るからいいよ」
妹「えー!?」
兄「汗を洗い流したかっただけだからな」
妹「そんな……せっかく脱いだのに」
兄「ほら、拭いてやるからじっとしろ」
妹「うぅ……」
兄「いきなりなにしようとしてんだよ」
妹「お礼……しようと思って」
兄「お礼?なんの?」
妹「分かってるくせに」
兄「はぁ?」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:36:24.20 ID:bUNM0KS30
―――兄の自室
兄「ほら、ココア」
妹「ありがとう」
兄「眠れないのか?」
妹「うん」
兄「……やっぱり、お前……」
妹「ご、ごめんなさい!!飲みました!!」
兄「はぁ……」
妹「お兄ちゃん……私、女の子でいられるかな?」
兄「……無理だな。そのうちちんこ生えてくるし」
妹「で、でも……心は女の子のままでいられたら……」
兄「……そうか。なら女の子でいようとする努力が必要だな」
妹「どういうこと?」
兄「例えば……家事を手伝うとか」
妹「おお」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:40:11.74 ID:bUNM0KS30
兄「家だからって下着姿でうろつくとかはやめたほうがいいな」
妹「それ、ダメなの?」
兄「当たり前だ。そんなのおっさんじゃねえか」
妹「なるほど……家事をちゃんとやって服装にも気を遣うんだね?」
兄「そういうこと。料理がうまくなれば自然と女の子でいようって脳が思ってくれるらしいぞ?」
妹「そうなの!?」
兄「ああ、だから明日からは母さんの料理を手伝え」
妹「わ、わかった!!」
兄「あ、それから掃除や洗濯もするといいらしいな」
妹「そうなんだ……」
兄「ああ、がんばれよ。俺は応援してるからな」
妹「うん!ありがとう!お兄ちゃん!!なんか元気でてきたよ!!」
兄「おう、よかったな」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:41:35.91 ID:ymI+6D/f0
どこの教育番組だよ
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:43:48.18 ID:bUNM0KS30
兄「さあ、寝るか」
妹「……」
兄「どうした?」
妹「……あのね?」
兄「ん?」
妹「私、心は女の子でいられると思ってるけど……体は無理なんだよね?」
兄「そうだな」
妹「さっき裸になったとき……思ったの」
兄「何を?」
妹「もう、この体じゃなくなるんだって……」
兄「……」
妹「だから……だからね……あの……」
兄「なんだよ?」
妹「……の、残してほしいなって……私が私だった頃の体を……」
兄「え?」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:47:20.62 ID:bUNM0KS30
妹「写真とか、ビデオにとって……」
兄「ああ、そういうことか」
妹「うん」
兄「……」
妹「……(ぬぎぬぎ」
兄「おい」
妹「なに?」
兄「なに脱いでんだ」
妹「え?兄様がカメラに収めてくれるんじゃないの?」
兄「自分でやれよ」
妹「そんなの難しいよ!!全体を撮って欲しいんだし」
兄「明日な」
妹「ダメ!!!」
兄「なんで?!」
妹「あ、朝になってお、おちん、ちんが生えてたら……困るし……」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:51:36.92 ID:bUNM0KS30
妹「今!!今じゃなきゃ怖いの!!お願い!!」
兄(メンドクサイなぁ……)
妹「携帯電話のカメラとかでいいから!」
兄「―――悪かったよ。全部冗談だ」
妹「え?なにが?」
兄「あれを飲んだからって男にはならない。お前をからかっただけだ」
妹「……」
兄「な、だからもう寝ろ」
妹「……嘘」
兄「え?」
妹「お兄ちゃん!!嘘付かないで!!そんな嘘で私を安心させようなんてしないでよ!!」
兄「何言ってんだ……?」
妹「わ、私……見ちゃったんだもん……」
兄「何を?」
妹「………あ、あれ」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 02:56:07.66 ID:bUNM0KS30
兄「……PC?」
妹「……私……男の娘になっちゃうんでしょ?」
兄「おとこのこ……いや、お前何言って……」
妹「……」
兄「……なあ、そのおとこのこってどんな字を当てるんだ?」
妹「おとこのむすめって書いて、男の娘」
兄「……」
妹「ごめんね?私のためにあんなエッチな―――」
兄「お前!?」
妹「きゃ!?」
兄「何勝手に人のPCを見てんだよ!!」
妹「こ、こわいよ……おにいちゃん……」
兄「……はぁ……くそ……」
妹「ごめんなさい……でも、お兄ちゃんは私の為にあのゲームを……」
兄(こいつ、変な勘違いしてんだな……よし)
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:01:00.73 ID:bUNM0KS30
兄「分かった……」
妹「え?」
兄「……こっちこい」
妹「う、うん」
―――台所
兄「……これだろ?」
妹「そうそう……あ!?」
兄「ゴクゴク……ぷはぁ」
妹「……」
兄「これで俺も一週間後には女になる」
妹「お兄ちゃん!?いいの!?」
兄「ああ。いいんだ」
妹「ど、どうして……?」
兄「……」
妹「お兄ちゃん?」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:04:28.69 ID:bUNM0KS30
兄「苦しいのはお前だけじゃないってことだ」
妹「お兄ちゃん……」
兄「よし。もう寝よう?な?」
妹「うん……お兄ちゃん……あのね?」
兄「どうした?」
妹「も、もし……お兄ちゃんがお嫁にいけなかったら……私が、結婚してあげるから」
兄「そうか」
妹「うん……でも、お兄ちゃんが先に結婚したら……私、どうしよう……」
兄「そのときは俺がお前をお婿にしてやるよ」
妹「ほんとに!?わーい!!」
兄「よし。もう寝ようぜ」
妹「うん!」
兄(なんとか誤魔化せたな)
妹「……♪」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:09:07.21 ID:bUNM0KS30
―――妹の自室 午前三時
妹「……んふふ♪」
妹「お兄ちゃんがお嫁さんかぁ……」
妹「……キモ」
妹「よく考えたら、キモイ……」
妹「あ、いやいや。お兄ちゃんは私のためを思っていってくれたんだもんね」
妹「さー寝よー」
妹「―――って、目が冴えて眠れません!!」
妹「はぁ……運動してみようかな……」
妹「腕立て伏せからやろっと」
妹「いぃぃ………ぐへえ」
妹「くそ……私に腕立て伏せはハードルが高かったみたい……なら、腹筋だ」
妹「ふぬぬぬぬ………ぐへえ」
妹「腹筋もだめか……」
妹「……よし」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:12:41.98 ID:bUNM0KS30
―――兄の自室
兄「寝れねーし、エロゲでもすっかな」
ドタドタドタ
妹「兄君!!おきてるよねー!!」
兄「うっせえよ!」
妹「ねえねえ、腹筋手伝ってよ」
兄「はぁ?自分でやれよ」
妹「足もって」
兄「ったく……ほらよ」
妹「よし!―――ふぬぬぬぬ……!!!」
兄「お前……」
妹「ふぬぬぬぬ……はぁ……はぁ……」
兄「一回もできないのか?」
妹「あ、背中押して?」
兄「それじゃあ意味ねえよ」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:16:48.06 ID:bUNM0KS30
妹「はぁ……」
兄「なんだよ、寝れないから運動しようと思ったのか?」
妹「オフコース」
兄「……」
妹「あれ?」
兄「まあ、いいや。出てけ」
妹「ちょっと、なんで?」
兄「馬鹿な妹と一緒にいると疲れる」
妹「えーん……婚約したのにぃ」
兄「婚約って……」
妹「あ、そうだ。お兄ちゃん、女の子になるなら生理のこととか知っておかないとやばいよ?」
兄「生理?」
妹「もう最初はびっくりするから」
兄「……お前、生理きてんの?」
妹「……まだ、だけど」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:20:57.08 ID:bUNM0KS30
兄「……」
妹「ほらほら!本とかではちゃんと私も―――」
兄「俺もお前程度の知識ならある」
妹「そうなの!?」
兄「当たり前だ。お前といくつ違うと思ってんだよ」
妹「……10?」
兄「12だ」
妹「おお」
兄「おお、じゃあねえ」
妹「そっか……でも、その歳で女の子になったら絶対大変だと思うの。私はまだ修正が効くって言うか、慣れるころには中学生ぐらいだろうし」
兄「そうだな」
妹「だから、色々女の子の体のこと教えてあげるって」
兄「……」
妹「うっふん♪」
兄「寝ろ」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:24:29.20 ID:bUNM0KS30
妹「えー?」
兄「寝れなくて暇なのは分かるけどなぁ」
妹「明日学校休みだし」
兄「夜更かしはダメだろ」
妹「なんで?」
兄「成長が止まるぞ?」
妹「マジ!?」
兄「お前、その貧相な胸を引き摺るつもりか?」
妹「うぅ……それはやだけど……眠れないし……」
兄「眠れなくても寝るんだ。ベッドに入っとけ」
妹「はぁーい……」
兄「じゃあな」
妹「また明日」
兄「ああ」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:27:05.43 ID:MKRZLSNz0
夜更かしダメだと叱ってくれる兄が欲しい
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:27:27.85 ID:bUNM0KS30
―――妹の自室 午前三時半
妹「……」
妹(寝れない……)
妹「……」
妹「―――おしっこ」
―――トイレ前
妹(お水飲んだせいかな……?)
妹「あれ?」
トントン
兄「なんだ?」
妹「お兄ちゃん?」
兄「あとにしろー」
妹「うん」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:30:35.35 ID:bUNM0KS30
―――リビング
妹(お兄ちゃん遅いなぁ……)
妹「うぅ……(モジモジ」
妹「待ってると余計にしたくなっちゃうんだよね……」
妹「……まだかな?」
―――トイレ前
妹「お兄ちゃん、まだ?」
妹「―――あれ?」
妹「おにーちゃん?」
妹「鍵は閉まってる……」
ドンドンドン
妹「おにーちゃん!まだー!?」
妹「うぅ……なによぉ」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:34:10.86 ID:bUNM0KS30
―――十分後 トイレ
兄「―――あ。しまった。うんこしたらうたた寝した……」
兄「……おし。でよ」
ガチャ
兄「……ん?」
妹「……」
兄「どうしたんだ?そんなところで座り込んで?」
妹「遅いよぉ……」
兄「え、ああ。ごめん。もういいから」
妹「うぇぇん……もう……いいよぉ……」
兄「なんだよ?どうかし―――」
ピチョ……
兄「え?床が濡れて……」
妹「お兄ちゃんの……ばかぁ……うえぇぇん……」
兄「……ごめん」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:37:24.70 ID:bUNM0KS30
兄「よし……綺麗になったな」
妹「……」
兄「着替えたか?」
妹「……(コク」
兄「……悪かったよ」
妹「もういいよ」
兄「そうか」
妹「……」
兄「寝れるか?」
妹「……(ふるふる」
兄「……」
妹「一緒に寝てよ……お兄ちゃん」
兄「え?」
妹「……」
兄「はいはい……わかったよ」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:42:27.73 ID:bUNM0KS30
―――兄の自室 午前三時五十分
兄「眠れそうか?」
妹「……うん」
兄「今日は疲れたな?」
妹「うん」
兄「……なあ」
妹「なに?」
兄「嘘だぞ?」
妹「なにが?」
兄「あのジュースのんだら性別が変わるって」
妹「……知ってる」
兄「……なんだよそれ」
妹「でも、最初は信じてた……でも、お兄ちゃんが飲んだ時に嘘だって分かった」
兄「なんで?」
妹「だって……お兄ちゃんが女の子になるなら、私が男の子になったあとにまたアレ飲んじゃえばいいだけだもん……それ言ってくれなかったし」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:46:40.02 ID:bUNM0KS30
兄「お前……馬鹿じゃなかったんだな」
妹「ひどいなぁ……」
兄「怖かったのは本当なのか?」
妹「だって……やだよ」
兄「あ、そう」
妹「……お、にい、ちゃん……の妹、で……いたい、し……」
兄「……?」
妹「すぅ……・すぅ……」
兄「眠ったか……」
妹「……」
兄「おやすみ」
妹「……すぅ……」
兄「ふわぁぁ……俺も……寝れそう……」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:50:51.16 ID:bUNM0KS30
―――兄の自室 午前10時
妹「ん……」
妹「あれ?」
妹「……おにいちゃん?」
―――台所
妹「みんないなぁーい……ふわぁぁ」
妹「……」
妹「お水……ゴクゴク……」
妹「……あ、またこれ空き瓶入れてる……もう空の牛乳パックいれたり、やめてよねー」
妹「……」
妹「それにしても……お兄ちゃんに復讐したいなぁ……私を騙しておいて……おもらしまで……」
妹「……」
妹「良いこと考えた」
妹「えっと……あったあった」
妹「ゴクゴク……ぷはぁ!」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:55:24.81 ID:bUNM0KS30
―――午後12時 リビング
テレビ『―――そういうわけなんですよ!!』
妹「あはは……お?」
妹「トイレ、トイレ」
妹「おっと、これを忘れちゃだめだよね」
妹「よぉし……レッツ・トイレット!」
―――トイレ
妹「ん……一回、出してから入れた方がいいよね……」
ちょろろろ……
妹「いまだ」
じょぼぼぼ
妹「おー」
妹「蓋閉めてっと」
妹「―――できたー!!妹の特製ドリンク!」
妹「これを……ふっふっふ。冷蔵庫に入れておけば……」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:56:24.77 ID:JQnhi1qo0
なんと
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 03:59:40.18 ID:bUNM0KS30
―――リビング 午後3時
妹「……(うとうと」
兄「ただいまー」
妹「……!?」
兄「よお。母さんと父さん、まだ帰ってないのか?」
妹「う、うん」
兄「そっか」
妹「あ、お兄ちゃん。冷蔵庫にあのドリンク一本あったよ」
兄「え?」
妹「飲んだら?」
兄(最後の一本は父さんが飲んでたはずだけど……)
兄「どれどれ?」
妹「……(ドキドキ」
兄「……?」
兄(栓があいてる……変な匂いもするな……なんだこれ?)
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:03:15.01 ID:bUNM0KS30
妹「……」
兄(あいつ……なに入れたんだ……?)
兄(にしてもこの色……)
兄(まさか……いやいや……そんなことするわけ……)
妹「ど、どうしたの?飲まないの?」
兄「……お前が飲んでいいぞ?」
妹「え?」
兄「お前にやるよ」
妹「いやいや、また眠れなくなるし……」
兄「いいから」
妹「……いや、だから」
兄「飲めないのか?」
妹「……」
兄「……」
妹「……の、のめるよ」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:09:12.75 ID:bUNM0KS30
兄「……」
妹「……(ドキドキ」
妹「……おし!!」
兄「こらこら」
妹「え?」
兄「もういいよ。それ捨てろ」
妹「―――うん」
兄「……」
妹「……………」
兄「じゃあ、部屋に行くわ」
妹「……まって……」
兄「なんだよ。ちゃんと便所に捨てろよ?」
妹「……すいませんでした」
兄「はいはい」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:15:20.72 ID:bUNM0KS30
―――兄の自室 午後4時
兄「……よし、このキャラのルートで最後だな」
兄「……」
ドタドタドタ
ガチャガチャ!!
ドンドンドン!!!
兄「んだようっせえな!!」
妹「お兄ちゃん!お母さんから今電話あってねー、今日は二人で食べなさいってー。どうするー?というかあけてー」
兄「適当にコンビニなんか買ってこいよ」
妹「なにがいいー?開けてー」
兄「んー……弁当でいい」
妹「ご予算は?開けてー」
兄「2000円以内ならお菓子でもなんでも買ってこい」
妹「わーい!行ってきまーす♪」
兄「ったく……続き続き」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:19:30.18 ID:bUNM0KS30
―――コンビニ
妹「なにしよっかなぁ……」
妹「お弁当……400円。私は……お?」
妹「これ……眠くならないジュースだ……」
妹「高いなぁ……でも、お菓子我慢すればいいか」
妹「……よし」
店員「いらっしゃいませ」
妹「……」
店員「―――お会計1987円になります」
妹「すげー♪」
店員「……?」
妹「あ、なんでもないです」
店員「はい、こちらお釣りになります」
妹「募金箱に入れておいてください。ありがとうございました」
店員「あ、はい……」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:23:22.59 ID:bUNM0KS30
―――リビング 午後5時
妹「―――はむはむ」
妹「……お兄ちゃん、下りてこないなぁ」
妹「でもいっか。私にはこれがある!」
妹「ふふ……今晩は絶対に復讐してやる」
妹「はむはむ……」
妹「………」
妹「美味しくない」
―――兄の自室
兄「よし……もうすこしだ」
ドタドタドタ
ガチャガチャ!!
妹「おにーちゃん、ご飯だよー!!」
兄「えー?あとでいいって」
妹「……もう」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:27:13.33 ID:bUNM0KS30
―――リビング 午後7時
兄「ふー、終わったー」
兄「飯にすっか……ん?」
妹「あ、やっと下りてきた」
兄「飯は?」
妹「冷蔵庫」
兄「サンキュー」
妹「……」
兄(ん?これは……新品だ)
テレビ『なんでやねん!!』
妹「あはは」
兄(あいつ味をしめて夜更かしするきだな……)
兄「ゴクゴクゴク……ふう……中にオレンジジュースでも入れとくか」
兄「アイツ、馬鹿だしわかんねえだろ」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:31:01.66 ID:bUNM0KS30
―――台所 午後10時
妹「さーてと、お風呂上がりにあれを飲もう!!」
妹「ゴクゴク……ん?」
妹「味が違う……?」
妹「ま、いっか」
妹「ゴクゴクゴク……ぷはぁ」
妹「よぉーし……」
―――兄の自室
妹「おにーふぁーん」
兄「なんだよ?」
妹「遊ぼうぜ?」
兄「なにして?」
妹「トランプ!」
兄「……はいはい。少しだけな」
妹(よし……これでお兄ちゃんは確実に私より先に寝る……そして、復讐してやる……恥ずかしい写真をいっぱい撮ってやるんだから!)
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:35:58.90 ID:bUNM0KS30
―――午後10時30分
妹「……(うとうと」
兄「はい、ダイヤの……おい、眠そうだな?」
妹「ねむく……ないし……」
兄「もう瞼が蕩けてるぞ?」
妹「……あれ……そん、な、こと……ないのになぁ……」
兄「……」
妹「うぅ……ん……すぅ……すぅ……」
兄「眠ったか……ん?」
兄「ポケットになにかあるな……デジカメ……?」
兄「こいつ……」
兄「……」
カシャ
兄「よし。部屋まで……いや、俺のベッドで寝かせとくか」
妹「ふにゅぅぅ……すぅ……」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:39:42.70 ID:bUNM0KS30
―――翌日 兄の自室
妹「あれ……あっれー!?」
妹「いつの間に寝ちゃったんだろ……はぁ……」
妹「お兄ちゃん、いないし……」
妹「あ、置き手紙だ……」
妹「PCを起動しろ?……いいのかな?」
妹「よいしょ」
ウィィィン……
妹「……え?」
妹「これ……私の寝顔が……画面になってる……!?」
妹「なんでー!?―――あ、なにか書いてる……」
妹「……もう……ばかぁ」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:43:20.40 ID:bUNM0KS30
―――リビング 午後6時
兄「ただいまー」
妹「おかえりー。もうすぐオムライスできるよー」
兄「え?お前が作ってるのか?」
妹「たまには」
兄「正露丸どこにあるんだ?」
妹「なんでー?」
兄「なんでも」
妹「えっと、奥の戸棚だったかなー?」
兄「サンキュー」
妹「ふんふーん」
兄「……お、あった。これがないとアイツの料理は怖くてむりだからなぁ」
妹「よし!あとはケチャップで……こうして……よいしょ……うん!」
妹「はい!お兄ちゃん!」
兄「おー、いただきま―――え?」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:50:37.22 ID:bUNM0KS30
妹「えへへーおかえしー♪」
兄「はいはい……悪かったよ」
妹「勝手に寝顔を撮らないでよ、ばぁーか」
兄「……あ」
妹「ん?」
兄「その……また、トランプしような」
妹「うん!今度は寝ないようにちゃんとあれ飲むから」
兄「飲まんでいい」
妹「やーだーよ!今度はにーやんよりも長く起きて、んで……仕返しだー!!」
兄「……怖いからやめろ」
妹「べーっだ!意地悪なお兄ちゃんなんて私、嫌いだもん!!絶対に復讐してやるんだからぁ!」
兄「はいはい……可愛くねえな、お前は」
―――油断している顔が一番可愛いな
―――おにいちゃんだいすきです
END
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 05:16:49.79 ID:3vE//co30
乙
和んだ
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/08(土) 04:56:48.97 ID:MKRZLSNz0
おつでした
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