1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:34:13.24 ID:
d97bnlkK0
兄「と、言うわけで今日は記念すべき第一回目のお勉強だ!」
姉・妹「わー!」パチパチ
兄「テンションあげて行くぞォ!!」
姉・妹「イエーイ!!」
兄「よし!何か質問はあるか?」
妹「はい!」
兄「はい妹!」
妹「おニイはなんで大学卒業後はいつも家にいるの?」
姉「い、いもっ!?」
兄「…………………………」
兄「うん、その事もおいおい話して行く事にして早速始めようか…」
それは歴史にカかないでっ! (メガストアコミックスシリーズ No. 244)
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:35:08.63 ID:QqfZkrtB0
これは...
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:35:41.50 ID:
d97bnlkK0
序章 1980年代の日本の代表産業だったのは半導体
兄「それでは日本と米国について話をして行くぞ」
妹「うん。ところでなんで半導体についてなの?」
兄「日本は半導体の分野で世界一になった経歴があるからな。そういう話の方がいいだろ?」
兄「さて、昔から日本産業のライバルと言えば米国、つまりアメリカだな?」
妹「うん、そうだね。でっかいし」
姉「日本は一度戦争で負けてるから……やっぱり敵わないってイメージね」
兄「大体の新技術の開発は米国だ。機械にしろ電気にしろな。それをグレードアップさせるのが日本の得意技だ」
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:36:31.57 ID:89/I+MdcO
ほう
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:36:51.62 ID:jBOUBClKI
新しいな
6:
間違った箇所があったら教えて!勉強になるし:2012/07/01(日) 19:37:06.12 ID:
d97bnlkK0
兄「その始まりがトランジスタと呼ばれる半導体を用いた機械だ」
妹「とらんじすた?それってなに?」
姉「トランジスタって言うのは機械の部品の事よ。テレビとかのスイッチに使われているわ」
兄「そう。トランジスタが出来る前のテレビは点けるのにかなり時間が必要だったんだ」
兄「だからこの発明は機械界に瞬く間に広がって行った。本当にすごい勢いだったらしい」
兄「そしてこれを発明したのが何を隠そう米国のAT&Tベル研だ」
姉「よく知らないわね」
妹「聞いた事ないよ…」
兄「ま、そうだろうな。俺もさして詳しくないし」
兄「まぁこのトランジスタの発明により、これを用いて様々な物が発明されたんだ」
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:37:46.29 ID:
d97bnlkK0
兄「こんな風にな」カキカキ
1947年 トランジスタの発明
1958年 ICの発明(フェアチャイルド社)
1970年 DRAMの発明(インテル社)
1971年 MPUの発明(インテル社)
妹「これ全部アメリカが作ったの?」
兄「ああ、この頃のアメリカは敵なしだったからな」
兄「しかしここで日本の逆襲が始まる」
兄「1970年頃の日本の大企業は豊富な資金力と大きな製品化ラインを持っていたわけ」
兄「それを利用してプロセス改良による高密度化、高性能化を中心に半導体産業の長期開発に乗り出したんだ」
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:38:30.11 ID:hY6V1Lfx0
高学歴ニートな兄
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:38:43.51 ID:
d97bnlkK0
姉「それの結果が大成功だったわけね?」
兄「その通り。この頃の日本はこんな感じだ」カキカキ
1981年 DRAMの世界シェアが日米で逆転
1985年 インテル社がDRAMから撤退
1986年 日本のDRAMの世界シェアが80%に達する
1991年 半導体出荷額ランキングで日本企業(NEC、東芝、日立)がTOP3
妹「凄いじゃん!発明した会社が逃げてるよ!!」
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:39:22.48 ID:
d97bnlkK0
姉「このDRAM(ディーラム)というのはなんなの?」
兄「俺も詳しい事はよく分からないけど半導体を利用したパソコンのメモリとからしい」
妹「それと今更なんだけど半導体ってなに?それとシェアについても説明して」
姉「半導体は電気をよく通す性質と電気を全く通さない性質を両方持っている物質の事よ」
兄「そうそう。電圧や光、熱とかを変化させて、電気を通し易くしたり通さなくしたり出来る管みたいな物と思えばいいな」
兄「そしてシェアというのは市場独占率の事。1986年にDRAMを買いに店に行くと、80%が日本製だって事だ」
妹「それって世界中で日本の半導体が使われたって事でしょ!?すっごーい!!」
兄「そう。1980年代の日本はまさに半導体で世界を支配したと言っても過言じゃない。戦後半世紀経たずにな」
姉「奇跡ね、あんなにボロボロにされちゃったのに」
兄「これでひとまず半導体による日本の逆襲については終わりだ何か質問は?」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:40:07.04 ID:
d97bnlkK0
姉「市場は‘いちば’ではなくて‘しじょう’と読むのよね?なんでかしら」
兄「……そっちの方が格好いいからじゃね?……よくわかんね」
妹「日本はアメリカの発明した物をパクったんでしょ?怒られなかったの?」
兄「まさにそこが問題だったんだよ。昔の日本とアメリカの関係は今の中国と日本の関係によく似ていた」
妹「中国って…パクリ大国の!?」
兄「日本だってパクリ大国だったんだぞ?この半導体だってそうだし、昔は猿が正装着て鏡で身だしなみを整えてる風刺絵もあっただろ?」
姉「でも日本は中国とは違ってグレードの高い物を生産し続けているでしょ?」
妹「そうだよ!日本と中国は違うよ!」
兄「今のところはな。でも今の経済大国は中国であることは間違いない」
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:42:07.40 ID:
d97bnlkK0
兄「もちろんこれからも日進月歩の勢いで発達し続けていくだろうな。そのうち日本は絶対に敵わなくなっていってしまう」
姉「最近の日本は不況続きですものね」
妹「うぅ……悔しい!く~や~し~い~!」
兄「まぁとにかく、日本は今の中国とは違って商品を改良して品質を上げたからパクリ云々は有耶無耶になっちまったんだ」
妹「打倒中国!!竹島は日本の物だぁ~!!」キリッ
姉「鉢巻巻いちゃって…可愛いわね」
兄「その意気込みのベクトルをもうちっと勉強に向けてくれりゃあいいんだけどな……」
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:45:17.84 ID:
d97bnlkK0
二章 なぜ日本企業は衰退したか
兄「さて、日本の衰退を語る上ではこれは外せない」
姉「上司に嫌なやつが多い」
妹「社長が汚職してる」
姉「ブラック企業」
妹「セクハラされる」
姉「ストーカー多発」
妹「およしになって!私には愛する夫と子供がいるの!」
兄「…いや、そういうことじゃなくて」
姉「やーい、お前の兄ちゃんむーしょーく!」
妹「おニイ……なんで引きオタニートなんかに……」グスッ
兄「やめて!俺のライフはもう0よ!?それに俺はオタクでもニートでもない!」
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:47:19.93 ID:
d97bnlkK0
妹「でもねおニイ。おニイが就職したらこんな事言われるかもしれないよ」
姉「そうよ?だから今のうちに少しでも抗体を……」
兄「うるさい!さっさと企業のいいところを考えろ!!」
姉・妹「分かるわけないでしょ?」
兄「そうだな……それじゃ早速書いて行くか」カキカキ
1980年代の企業の利点
長期雇用は当然の事
年功序列制度
教育水準の高さによる品質管理
兄「大まかに挙げてこんなところかな」
妹「全く意味がわかりません!解説お願いします!」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:49:03.13 ID:
d97bnlkK0
姉「ふふっまったく、妹はダメねぇ」
兄「じゃあ姉さん、解説してくれ」
姉「何言ってるのよ?そんなの私が知ってるわけないじゃないの」
兄「だろうな……それじゃあまず長期雇用についてだ」
妹「要はリストラされないって事でしょ?」
兄「その通り、1人の社員を大事に扱って定年まで雇用する事だ」
兄「これには人手を増やす役目はもちろん、企業への忠誠心を高める効果もあったんだ」
姉「そりゃそうでしょうね……ずっと働く事になる企業なんだもの」
妹「ずっと雇ってくれるからその恩返しに頑張ろー!って思うよね!」
兄「まさにその通り。これによって日本企業は急速に成長して行ったんだ」
妹「次の年功序列制度っていうのは?」
姉「長くいるだけで給料が上がって行ったの?」
兄「そう、この制度により社員の給料は毎年少しずつ、でも確実に上がって行った」
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:51:12.66 ID:
d97bnlkK0
妹「すっごーい!今の日本じゃ考えられないよ!」
姉「やり過ぎな気もするけど、社員にとってはやっぱり嬉しいでしょうね」
妹「私もこの位の時に生まれてればなぁ………やり直しを要求する!」
兄「生まれてきただけで儲けもんだろ。あまり望みすぎてもいい結果にはならないよ」
姉「なかなか哲学的な事を言うわね」
妹「…難しい日本語理解したくない」
兄「…はぁ………次行くぞ?」
姉「どんと来い!」
妹「かかって来い!」
兄「最後に教育水準の高さによる品質管理がある。まぁこれはそのまんまの意味なんだけどな」
姉「昔の日本人は頭良かったの?」
妹「今はバカばっかなんだね?政治家とか!」
兄「と、言うよりも他の国の教育水準が低かったんだ」
兄「この頃の米国はまだ人種差別が激しくてな、肉体労働源の黒人の人々はかなり嫌な思いをしていたらしい」
姉「と、言う事はその人たちは教育を受けられないまま仕事してたの?」
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:53:15.46 ID:
d97bnlkK0
兄「そう、工場で働く際もなんの知識もないからかなり難儀したらしい。最悪文字が読めない人もいたらしいし」
妹「それじゃあ仕事なんてできるわけないじゃん」
兄「その通り。白人の人々はきちんと働けてたんだけどな」
姉「それに比べて日本は平和でいいわね、差別もないし」
妹「でもよく聞くアイヌの人とかは?」
兄「その話はややこしくなるからしない事にする。俺が言いたいのは米国ほど差別がなかったって事だ」
姉「だからほとんどの人は教育を受ける事が出来て、さらにその水準を高く設定したわけね」
兄「そう、そしてこの企業の勢いがいつまでも続くと思われた……がだ!」
姉「驕る平家は久しからずってことね」
妹「なんでダメになっちゃったの?バブルの崩壊のせい?」
兄「確かにそれも原因ではある。まずはこれを見てくれ」カキカキ
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:55:16.64 ID:
d97bnlkK0
1985年 インテル社がMPUに特化
1990年代 DRAMの市場シェアを台湾や韓国に奪われる
1992年 インテル社が半導体生産で世界トップ、以後6年間君臨し続ける
1997年 インテル社がMPUで80%のシェアを獲得
1998年 インテル社の利益6500億越え、日本はSONY以外は赤字に
兄「見事に日本は滑落して行ったな」
姉「憐れね」
妹「バブル!?バブル崩壊が悪いの!?」
兄「まあそれもある。バブル崩壊が起こったのは1990年代前半だ。この頃から急激に半導体の生産量が減って行ってるんだよ」
姉「そこを台湾や韓国にいいようにされてしまったのね」
兄「1986年に50%だった半導体のシェアは1998年には20%まで滑落した」
妹「あれ?さっきは80%のシェアだって言ってたよね?」
兄「それはDRAMについてのシェアだからな。半導体は50%くらいだったんだよ。それでも十分すごいけどな」
妹「ふーん……ところでさ」
兄「なんだ?」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:58:19.51 ID:
d97bnlkK0
妹「バブルって一体どう言うことなの?」
姉「お金が舞っている時代よ。お金を燃やしても燃やしても減らない豪遊の時代……」ウットリ
兄「かなり間違ってるからな?それとバブルの仕組みは知ってんのか?」
姉「土を掘ったらお金が出てきて、蛇口をひねったらワインが出てくる。挙げ句の果てに人間が黄金になる奇病まで発生したのよ!」ウットリ
妹「なにそれ怖い!私はそんな時代に生まれなくて良かったぁ……」
兄「………バブルってのは土地の急激な高騰によって巻き起こされた好景気の事だ」
妹「なんで土地が高騰すると景気が良くなるの?」
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 19:59:27.13 ID:B+9qGAbu0
これはおもしろい
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:00:24.21 ID:erQR7AvV0
情弱な俺には助かる
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:01:02.45 ID:
d97bnlkK0
兄「土地が高くなるとそこに建っている会社が銀行から沢山金を借りることができるようになるんだよ」
兄「『万が一失敗しても土地を売ればいいでしょ?』ってな」
兄「それで会社は沢山の金で沢山の商品を安く販売する。すると沢山売れて沢山儲かるわけだ」
兄「沢山売れる商品はどんどん価格が上昇していくけど、会社は儲かるのでそれにより給料が上がる。だから皆んな構わずにどんどん買って行く」
兄「するとまた価格が上がり会社が儲かる。土地も高騰し続ける。これがバブルの仕組みだ」
妹「へ~どんどん儲かるようになったんだ」
兄「とにかく土地の高騰が凄まじくて、東京23区の土地でアメリカ国を買えるまでに高騰したんだぞ?」
妹「く、国!?アメリカを!?ゆーえすえー!?」
姉「違うわ妹、ゆないてぃっつすていつよ!」
兄「とにかくそんな感じだったから企業もどんどん大きくなって、人も沢山雇って、工場も作りまくった」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:02:46.25 ID:erQR7AvV0
東京一つでアメリカ買えるなんて任天堂がマリナーズ買ったのも納得できるな
26:
こんな誰得スレにようこそ 間違があったら指摘してくださいね~:2012/07/01(日) 20:03:14.03 ID:
d97bnlkK0
兄「どうせ儲かるからと言って銀行もどんどんお金を貸し続けた」
兄「バブル前に持っていた土地を手放して億万長者になった人も出てきた」
兄「これがいつまでも続くと誰もが思っていたんだけど……」
妹「崩壊しちゃったんだよね?」
兄「そう。崩壊したと言うよりは崩壊させたんだけどな」
姉「嘆かわしい!なんでこのような素晴らしき世を崩壊させるの!?」
妹「きっと中国の陰謀だよ!もう許せない!」
兄「全然違う……崩壊させたのは正真正銘の日本人だ」
妹「ほんと!?なんでそんなことしたの!?」
兄「バブルによって土地の価値が高騰しすぎたのが原因だな。日本内のお金のバランスが保てなくなってきたんだ」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:05:12.05 ID:
d97bnlkK0
兄「さっき言った東京23区の土地でアメリカ国を買えるというのは、日本内でしか通用しない妄言だったわけだ」
兄「冷静に考えて、たかだかその程度の土地でアメリカを買えるわけがないだろ?」
兄「バブル崩壊は実態以上に上がってしまった物価などを元に戻すために行われたんだ」
姉「それが総量規制ね」
妹「総量規制?」
兄「つまり土地の高騰を抑えるための法律だ。これで土地の高騰は沈静化したんだ」
妹「でもおかしくない?ただ土地の価値が下がっただけでなんで不景気になるの?」
兄「土地の価値がなくなると言うことはそれだけ銀行が金を貸してくれなくなると言うことだ」
兄「すると会社は大量の商品を残したまま、銀行から金が借りれなくなる」
兄「すると会社が支払える給料は減り、その分商品の売れ行きは悪くなる」
兄「結果、会社が大量に潰れてしまいましたとさ」
妹「うわぁ……」
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:21:52.64 ID:Bn8zG/XP0
>>28
23区の土地を誰かに売る
→日本円がいっぱい手に入る。
→それをドルに換える
→アメリカの土地が買える
実行不能という点では妄言だけど
計算上は可能だったんだよ。
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:23:12.69 ID:
d97bnlkK0
>>41
補足感謝です
上手く文章で説明できんかったので凄く助かります
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:09:04.83 ID:
d97bnlkK0
姉「でも全部が全部潰れたわけじゃないんでしょ?」
兄「まぁな。でも大量のリストラの上に残ったから結局大打撃を受けたんだ」
兄「この時を契機に日本は不況の時代へと足を踏み入れる。これが今でも続いてるんだけどな」
妹「そっか、それで日本はどんどん衰退して行っちゃったんだ」
兄「その通り。それとは逆にアメリカはどんどんと景気を回復し、再び世界トップへと名乗り出た」
妹「このMPUってなんなの?」
兄「パソコンの頭脳の部分だ。もともとその部分はCPUとかいろんな部品を取り付けなくちゃいけなかった部分なんだけど、それをコンパクトにしたのがMPUだ」
姉「フロッピーがUSBメモリやHDDになったのと同じね」
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:10:03.84 ID:
d97bnlkK0
兄「そしてさっきも書いたように、アメリカは80%の市場シェアを獲得したわけだ」
妹「くっそ~!!バブル崩壊さえなかったら!」
姉「今頃の私たちはブルジョワ気分でしょうね」
妹「おニイも仕事があったはずなのに!」
兄「………いや、それがなくてもおそらく日本企業はアメリカに負けてたと思う」
妹「な、なんで!?」
姉「負け惜しみは惨めよ」
兄「違うわ!いまからそれを掘り下げていくぞ」
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:11:41.12 ID:
d97bnlkK0
三章 日本企業とアメリカ企業の相違点
兄「さて、さっき話した1980年代の日本企業の利点を憶えてるか?」
妹「えっと確か……」カキカキ
長期雇用は当然
年功序列制度
教育水準の高さによる品質管理
妹「でしょ?」
兄「おお、よく覚えてたな!偉いぞ」ナデナデ
妹「へへん♪もう昔の私じゃないよ!」
姉「イチャイチャしてないで話を続けて頂戴」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:14:14.44 ID:Bn8zG/XP0
トランジスタは電子部品だけど…
がんばれ
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:17:40.40 ID:
d97bnlkK0
>>36
ああ、確かにちょっと説明がおかしかったかも……指摘感謝です
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:14:32.47 ID:
d97bnlkK0
妹「な、別にイチャイチャしてない!」バッ
兄「なんだ?また彼氏と上手くいかなかったのか?」
姉「違います!全然違います!ラブラブです!」カアァ
妹「おネエ顔真っ赤だよ?」
兄「もうほっとこう……」
姉「こらぁ!逃げるな!」
兄「わかったわかった!そんな姉さんに質問。日本企業を衰退に追い込んだ欠点はなんだと思う?」
姉「えっ!?そ、それはねぇ……え~っと……」カキカキ
長期雇用は当然
年功序列制度
教育水準の高さによる品質管理
姉「こう?」
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:19:42.25 ID:
d97bnlkK0
妹「全部利点じゃん!私の答え丸写しだよ!?」
姉「丸写しじゃない!私がこの容姿端麗な頭脳で考えた答えがこれなの!」
妹「それで企業の利点あげられたんじゃ堪らないよ!おニイもなんとか言ってよ!」
兄「うん、2/3正解だ」
妹「え!?」
姉「え!?」
妹「あっ!今おネエ驚いてた!」
姉「違います!」
妹「驚いてたって!ね?そうでしょ、おニイ?」
姉「驚いてないもん!そうでしょ、弟!」
兄「どっちでもいいよ……」カキカキ
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:20:26.04 ID:
d97bnlkK0
長期雇用は当然
年功序列制度
兄「これが1990年代の企業衰退の原因と言われている」
妹「なんでなんで!?これは利点だったんじゃないの!?」
兄「まず長期雇用制度。これにより社員一人一人の質が低下して行ったんだ」
姉「どうして?こんなに美味しいエサがあるのに…」
兄「長期雇用制度によって社員はこう考えるようになってきたんだ」
兄「『どうせクビにされないんだからいい加減にやってもいいじゃん』ってな」
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:21:55.16 ID:
d97bnlkK0
妹「そっか!年功序列制度もあるから給料もずっと上がり続けるんだもんね」
兄「その通りだ妹よ。社員はどんどん怠惰になって行き技術力の発達は緩やかになって行ったんだ」
妹「なるほど!それで年功序列制度も同時にダメな制度だって気付いたんだね!」
兄「それもあるがもう一つ大きな理由がある」
姉「実力が全く評価されないから、不満に思う者が増えてきたのね?」
兄「その通りだよ姉さん」
姉「さらに買収も出来ないってのもあるわね」
妹「買収が?なんで出来ないの?お金があればいいんじゃない?」
兄「それじゃあもしも買収を持ちかけられたとして、それに応じたらどうなると思う?」
妹「えっと、買収される方は会社に吸収されて一から出直すから………あっ!?」
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:24:15.03 ID:
d97bnlkK0
姉「縁の下の力持ちなのね」
妹「上手く分担作業してるんだね」
兄「逆に日本はベンチャー企業が少ないから一つの大企業が全てやってるんだ」
姉「大企業のクセに『広く深く』よろうとしてるのね」
妹「それじゃあ大変だよ!」
兄「そこなんだよ、日本企業の最大の欠点は」
兄「アメリカはそれぞれOS専門、デザイン専門、IC専門、アセンブリ専門、販売流通専門、みたいな感じで分業してるから技術の発達が早い」
姉「しかし日本は一つの企業だけで全てをやろうとするから、それぞれの分野が薄くなってしまうのね」
兄「このような日本の企業形態を『垂直統合型』アメリカのような企業形態を『水平分業型』と呼んでいる」
妹「でも日本の大企業には系列の子会社があるんでしょ?それじゃダメなの?」
兄「その子会社も結局は親会社から言われた事しかしないからな。
アメリカのベンチャーはそれぞれが独立した企業だから、日本にはない柔軟性があるんだよ」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:24:51.67 ID:
d97bnlkK0
妹「それじゃあ今から日本も水平分業型になればいいじゃん」
兄「もう遅い。今の企業形態はもはや『大企業病』と呼ばれるまでに硬直化してるからな」
妹「そっか……」
兄「とにかくそんなこんなで日本は衰退してしまいましたとさ」
姉「これじゃあ弟が就職できなかったのも頷けるわね」
妹「そうだね、おニイも頑張ったんだもんね」
兄「……………………」グスッ
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:27:37.74 ID:
d97bnlkK0
終章 就職難の仕組み
兄「俺が就職出来なかった最大の理由が就職難だぁ!!」グスッ
妹「今の日本は就職できない人が多いって聞くよね」
姉「まぁ私は簡単に就職できたんだけど」
兄「羨ましい………」
妹「スチュワーデスだもんね!」
姉「やっぱり手に職つけないと就職は難しいもの」
妹「でもなんでいまの日本は就職難なの?」
兄「その大きな理由としてはこれが挙げられる」カキカキ
円高
電力不足
二酸化炭素削減
兄「円高ってのは分かるよな?」
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:43:58.34 ID:Bn8zG/XP0
>>47
再雇用制度も入れといてね
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:46:02.83 ID:
d97bnlkK0
>>59
全く考えてなかった!
定年後も働ける制度の事だよね?
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:49:16.69 ID:Bn8zG/XP0
>>61
そうそう
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:30:06.29 ID:
d97bnlkK0
妹「え~っと………どんな時が円高なんだっけ?」
兄「1ドル80円の時と1ドル120円の時はどちらが円高だ?」
妹「えっと…120円?」
兄「80円の方だよ」
妹「なんで!?」
姉「1ドル買うのに80円かかるのと120円かかるのとではどっちの方が日本円の価値が高いと思う?」
妹「………えっと……え~っと?」
兄「よし、簡単に考えよう!円高の時はドル安、円安の時はドル高、これは分かるな?」
妹「なんとなくイメージは分かる」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:32:46.25 ID:
d97bnlkK0
兄「それでは1ドルの値段が80円だったとしたらドルの価値は高いと思うか?低いと思うか?」
妹「えっと、1ドルたったの80円で買えるってことはすっごく安いね!」
兄「そう、つまりドル安だ。だから相対的に円高だって事だろ?」
妹「あぁ!なるほど!」
兄「こんな感じで憶えとけばいい。簡単だろ?」
妹「うん、円高の意味が分かったよ!」
妹「………」
妹「………………!?」
妹「なんで不利なの!?日本円の価値が高いんから有利なんじゃないの!?」
兄「大げさな話、1ドル1円だったとするぞ?超円高だ」
妹「うん」
兄「日本の商品がアメリカに1万ドルで売れました。税金は考えないとします。さて、利益は?」
妹「1万円?」
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:34:25.30 ID:
d97bnlkK0
兄「そう。次に1ドル100円だったとしよう。1円から考えると超円安だ。この時商品が1万ドルで売れた時の利益は?」
妹「あっ!?そっか!」
兄「100万円だ。つまり円高は海外貿易で輸出しても利益が少なくなっちまうわけだ」
兄「その分輸入はし易いんだけどな」
姉「これじゃあ日本企業の利益は少なくなるわよね」
兄「その結果どんどん倒産して、単純に就職が難しくなったんだ」
妹「なるほど!」
兄「次に電力不足。これは言うまでもなく大打撃だ」
姉「これは説明いらないわね」
妹「大丈夫」
兄「そして一番の問題である二酸化炭素削減の義務化」
姉「これも単純に工場が減って就職先がなくなるってだけじゃないの?」
兄「それにプラスして工場を海外に作り出したんだ」
妹「それがなんで困るの?」
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:36:57.55 ID:
d97bnlkK0
兄「だってそれは詰まるところ、海外で人を雇うことになるだろ?」
妹「そうだね」
兄「例えばベトナム。ここでの工場勤務の給料はいくらだと思う?」
妹「えっと………20万円くらい?」
姉「いや、もっと安いでしょうね………10万円位じゃないかしら?」
兄「平均で6000円だ」
妹「6000円?日給でしょ?」
兄「月給だ」
妹「え………えぇぇえええぇえええ!?」
姉「えがゲシュタルト崩壊しそうね」
兄「まぁベトナムの物価はどうなのか知らないけど日本に比べたら格段に安いだろ?」
妹「そ、そうだね…………………6000円…」ボソッ
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:38:36.39 ID:
d97bnlkK0
兄「さらに二酸化炭素も出し放題、だから日本の工場は全部海外に逃げて行っちまった。だから就職難に繋がるんだ」
姉「日本人ならもっと日本に誇りを持ちなさいよ!」
妹「そうだそうだ~!」
姉「大体二酸化炭素削減に印をした日本が悪いのよ!二酸化炭素なんか人間が出さなくても動物が出すんだから!」
兄「身も蓋もない事言うなよ、それに印をしてないアメリカも最近就職率が落ちてるし」
妹「アメリカが?あんなに広いのになんで?」
兄「リーマンショックが原因だ」
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:41:39.46 ID:
d97bnlkK0
妹「リーマンショック…………?」
『浮気がバレた!ショック!』
『子供が流産した!ショック!』
『俺ロリコンだった!ショック!』
『上司がカツラだった!ショック!』
妹「みたいな?」
姉「これはショックね……引きこもりになって就職しなくなるのも頷けるわね」
兄「大々的に間違ってるからな!リーマンショックはリーマン・ブラザーズという投資銀行が潰れた事により起こった金融危機の事だ!」
姉「ええ、もちろん知ってたわ!」
兄「じゃあ潰れた原因は?」
姉「そこまで知ってるわけないじゃない!」ドヤッ
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:42:17.34 ID:
d97bnlkK0
兄「……………2008年頃に潰れたんだけどな、サブプラムローンが原因で」
妹「サブプラムローンってなに?」
兄「簡単に言うとだな、家を買う時に借金(ローン)をするだろ?不動産会社はその借金を銀行に売ったんだ」
妹「借金を売るってどういう事なの?」
兄「例えば家の借金が1000万円だったとしよう。その借金を銀行に対して1050万円で売る」
兄「ローンは利子があるから最終的に1100万円支払わなくてはならなくなる。つまり銀行は50万円得するわけだ」
兄「不動産会社は利益が半分の50万円になるけど、すぐに纏まった金が入るからウハウハってわけだ」
妹「ほぇ~」
兄「借金はいつか絶対返さなくてはならないものだろ?だからリーマン・ブラザーズは借金を買いあさったんだ」
兄「しかしながら……それが返せなくなる事態が発生したんだ」
妹「それは一体なんなの?」
兄「『米国住宅バブル』の崩壊だ」
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:43:54.85 ID:
d97bnlkK0
妹「またバブル!?どう言う事!?」
兄「この時期になぜ家を買う人が沢山増えたかと言うと、米国で住宅の価値がどんどん上がって行ったからだ」
兄「安いうちに買っといて、家が値上がりしたらそれを売って儲けてまた家を買おうって風にな」
妹「だから多少の無理があっても家を買ったんだね!」
姉「でもそこでバブルが崩壊して価値がなくなってしまったのね」
妹「それで借金が返せなくなっちゃったんだ!」
兄「そして世界最大の投資銀行、『リーマン・ブラザーズ』が潰れた」
兄「そこからの投資を当てにしていた企業は軒並み潰れて行き、就職難を巻き起こしたわけだ」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:44:28.64 ID:
d97bnlkK0
妹「凄いね!」
姉「一瞬で倒産しちゃうなんて可哀想だけど」
兄「これがアメリカと日本の就職難の原因だ。分かったな!」
姉・妹「は~い!」
兄「俺が就職できなかったのも全部これの所為だ!!わかってくれたなぁ!!!」
姉・妹「それは甘えでしょ?」
兄「……最後の最後で酷い」グスッ
62:
もう終わりなんだ、即興は無理です……:2012/07/01(日) 20:48:30.41 ID:
d97bnlkK0
まとめ
兄「それでこれからどうなるのかと言うと、中国の伸びが凄いんだよ」
妹「中国ぅ!?」ギロッ
兄「実際に産業面で日本は中国に抜かれた」
姉「あらあらまあまあ……」
妹「悔しい!」プンスカ
兄「そこで日本は近年ブランドに力をいれているんだ」
姉「あら、私も好きよ?ルイ・ヴィトンとか」
妹「日本で言うと東芝とかでしょ?」
兄「そうだ。商品価値を高めるためにブランドの信用を上げる事を始めたんだ」
姉「なるほど、でもそれって大変なんじゃないかしら」
兄「大変だよもちろん。そこは大和魂でなんとかしなくちゃならんのだ!」
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:53:18.22 ID:
d97bnlkK0
姉「特攻隊ね!」
兄「当たって砕けちゃダメだけどな」
妹「私も頑張るよ!!」
兄「頼もしいな」
姉「これを読んだ人も頑張ってくれるわよねきっと」
兄「何言ってんだ?」
姉「なんでもないわよ」
兄「よし、今日はこれで終わりだ!解散!」
姉「それじゃ私は空港に行ってくるからね」トコトコ
兄「俺は勉強してこよう」
妹「あのさ」
兄「なんだよ?」
妹「また一緒にお勉強教えてね!」
兄「任せとけ!」
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:54:29.53 ID:
d97bnlkK0
これを読んだ未就職の貴方、どうか希望を捨てないようにしてください
就職を失敗した大学卒業生の自殺者数は今年最多記録を出しました
しかしたかだか人生の1/4程度で絶望するのはあまりに早計だと思いませんか?
生きてさえいれば人間には無限の可能性が眠っているのです
兄「俺も明日から頑張るぞぉ!!」
姉・妹「お~!!」
終わり
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:56:10.77 ID:
d97bnlkK0
終わりです
専門家の人からすれば間違いは多いと思いますが、独学+特別授業の内容なので許してくださいね
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 20:57:43.68 ID:Bn8zG/XP0
乙乙
面白かったよ
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:01:15.23 ID:Cokip8AQ0
良SSだった乙
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:02:09.75 ID:8ZEvKK2m0
乙!
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:02:47.16 ID:siTB4/aL0
乙
妹は貰ってく
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:02:48.48 ID:+1bgOr6/0
>>1また作ってくれ
乙!!
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:03:56.47 ID:
d97bnlkK0
>>75
今度は生命倫理について書こうと思ってます
いつになるかわからないけど、この三人組で書こうかなと
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:05:34.75 ID:nfHVSKfo0
経済もそうだけど自殺について知りたい。減らす妙案があるならそれも
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:07:38.86 ID:
d97bnlkK0
>>80
その辺はなぁ…
自殺する人もそれなりの理由があるんだろうし、絶対に辞めさせられるっていう方法はないんですよね
アドバイスとしては、一時の感情に支配されるな!ってぐらいしかないなぁ…
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:11:14.88 ID:nfHVSKfo0
>>82
そうか。日本は他国に比べて自殺比率が高いけど、
最後に出た就活上手くいかないくらいで自殺してしまうのは悲しすぎるわww
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:07:37.20 ID:nNv3/41vO
乙
簡潔でいいね、俺も兄同様頑張るか
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:07:45.32 ID:w6eDhN4Wi
そうか。>>1が就職できなかった理由はVIPに入り浸ってたからだろうな
88:
◆FFa.GfzI16 :2012/07/01(日) 21:11:44.08 ID:
d97bnlkK0
>>83
やめたげてよぉ!
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:13:30.31 ID:
d97bnlkK0
それじゃ私は席外しますので、あとは落とすなり雑談するなりお好きにしてくださいね~
ではまた
兄「生命倫理について考えるぞ!」姉・妹「はーい!」(仮題)
でお会いしましょう
92:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:15:33.55 ID:tGaVfFSk0
中国の伸びがいいのは、いい意味でも悪い意味でも
日本のバブルと同じ状況だからなあ
今はいいけど、いつ崩壊するかわからない爆弾だよな…
93:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:17:52.11 ID:+1bgOr6/0
中国のバブルがハジけると日本以上にヤバくなるよな
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:30:44.85 ID:OIg4NZ580
今詰んでない国ってある?
97:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:33:23.55 ID:yMzD31KMO
>>96
若者と引き換えに一番詰んでない位置に近いのが日本、じゃないの?
それでもじり貧だけどな
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:37:56.79 ID:
n2DFJZQI0
知識や背景の理解が浅いのは授業の内容を鵜呑みにした&学生ってことで仕方ないかも知れないが
こういうSS書いて恥書きたくないなら、もっと勉強しとけ。日本の経済発展史、バブルに関する本は腐る程出てるし
似たようなつながりでアメリカのサブプライムローン、EURO危機に関する解説書も腐るほど出てる。
入門書なら浜矩子でも中谷でも、分かりやすい経済本は腐るほどある。日本経済通史ならその何十倍も出てる
経済書の解説書と日本経済通史を何でもいいから、一冊読み込め。知識が浅い上に馬鹿すぎて見てられん。
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:42:28.40 ID:SLnvpW8P0
>>99
恥ずかしい大人にしか見えない
104:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:47:51.28 ID:
n2DFJZQI0
>>102
こいつの知識は間違いだらけだから、信用すんなよ。
特に、サブプライムローン問題がなぜ世界不況に影響しているのかという原因に一切触れてない。
サブ・プライムローン最大の問題点である『金融商品』に触れてない時点で、こいつの知識が以下に浅いかが分かる。
107:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:50:46.50 ID:Q9NhrRxS0
素晴らしいスレを見た。勉強になるなあ
108:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:50:48.55 ID:8ZEvKK2m0
何が起こっているんだ
109:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:52:44.64 ID:
n2DFJZQI0
兄「簡単に言うとだな、家を買う時に借金(ローン)をするだろ?不動産会社はその借金を銀行に売ったんだ」
妹「借金を売るってどういう事なの?」
兄「例えば家の借金が1000万円だったとしよう。その借金を銀行に対して1050万円で売る」
兄「ローンは利子があるから最終的に1100万円支払わなくてはならなくなる。つまり銀行は50万円得するわけだ」
兄「不動産会社は利益が半分の50万円になるけど、すぐに纏まった金が入るからウハウハってわけだ」
妹「ほぇ~」
兄「借金はいつか絶対返さなくてはならないものだろ?だからリーマン・ブラザーズは借金を買いあさったんだ」
兄「しかしながら……それが返せなくなる事態が発生したんだ」
妹「それは一体なんなの?」
兄「『米国住宅バブル』の崩壊だ」
↑
これは大間違い。そもそも、プライムローンとサブプライムローンの違いを理解してるか?
日本のかつての土地バブルと米国の土地バブルを全く性質の同じものとして説明してるだろ。
アホすぎる。
110:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:54:26.66 ID:NtQ5DrGf0
何かとんでもないものと戦ってるみたいだな
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:56:02.62 ID:
n2DFJZQI0
>>110
いや、SSの知識が間違いだらけだから、突っ込んでるだけ。
111:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:55:20.73 ID:
n2DFJZQI0
日本のかつてのバブルは投資過剰によって、土地の値段がつり上がったために起こったもの。
これは、かつてのスペインを含めたPIIGS諸国や、今の中国と同じ。
だが、アメリカの土地バブルは、性質が異なる。
なぜならば、アメリカのバブルは『ITバブルの借り換え』だったから。
112:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:55:51.24 ID:KhK5q9z+0
この人なんで怒ってるの?
もう終わってんのに
115:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:57:02.69 ID:
n2DFJZQI0
>>112
今の学生の馬鹿さ加減に失望したのと、スレ開くのが遅かったのでリアルタイムで間に合わなかっただけ
114:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:57:01.87 ID:SLnvpW8P0
でも>>1は態度がいいじゃん
相手がいなくなってから喧嘩腰なのは、ひどく見苦しいからもうやめた方がいいよ
116:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 21:58:09.01 ID:Dt0nu2uU0
まぁ情報は正しい方がいいがな
118:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:01:08.06 ID:NtQ5DrGf0
せっかくだから俺みたいな物を知らない人間に噛み砕いて説明してくれると嬉しい
126:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:08:50.65 ID:
n2DFJZQI0
>>118
簡単に説明する。
昔、アメリカを発信源にしてITバブルってのが起こったのは覚えてるよな?
世界中でIT関連の企業がポコポコ乱立して、世界中の経済を潤した。
その時点では、あらゆる分野において、爆発的に成長する分野ってのがIT以外に無かったので
世界中の投資家は、IT関連の企業となるや、何でもかんでも投資していった。これがITバブル。
YAHOO、GOOGLE、AMAZON。日本で言う楽天やかつてのライブドアなんかも、実はこれの産物。
120:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:03:56.66 ID:
n2DFJZQI0
>>1いいか? お前の知識だと、恥かくだけだから
これだけは理解しとけ。
アメリカのバブルは日本の自然発生的なバブルとは異なる。作られたバブルであるということ。
なぜそう言えるかというと、今回のアメリカのバブルが単なるプライム層のバブルではなく、
『サブ・プライム』による土地バブルだから。
この際、色々と問題あるけど、三橋でもいいよ。
とにかく、まともな経済書を読め。馬鹿な教授の言うことを鵜呑みにするな
1.アメリカの土地バブルは『ITバブル』の借り換えである
2.アメリカの土地バブルは人工的に作られたバブルである(サブ・プライム)
3.アメリカは金融商品によって世界恐慌を引き起こした
最低限これくらいは把握しとけ。
>>1は経済学部? それでこの程度の知識じゃ、どこの企業も欲しいと思わんわ。
165:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:04:48.82 ID:qgjA1e8k0
>>120
日本のバブルが自然発生したってどゆこと?
167:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:09:26.93 ID:
n2DFJZQI0
>>165
自然発生ってのは誤謬があったね。
当時の日本のバブルはプラザ合意による急激な円高と公定歩合の引き下げが原因とされてるから
自然発生って言い方は正しくないかも。ただ、バブルを起こそうと狙って、公定歩合が引き下げられたわけじゃないから
『人為的』という言葉は正しくても、『意図的』に引き起こされたバブルではない。
これは確か。
177:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:35:49.92 ID:qgjA1e8k0
>>167
レスthx。少し疑問なんだけど、
アメリカの土地バブルは、返済能力のない顧客(サブプライム層)に金を貸したから「作られたバブル」だって主張するけど、
日本のバブルだって、返済能力のない顧客(企業)に金を貸したわけだから、これも「作られたバブル」と言えるんじゃないの?
なんか挙げ足取りみたいなレスでスマソ
184:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:55:32.14 ID:
n2DFJZQI0
>>177
実は企業の借り換え(何かをするために銀行から金を借りる → それを元手に何かをして、返済する)
というのは、土地だけに限らず、どこでもやられていること。
バブルの好景気に湧いていた当時の日本の銀行が、企業に対する融資に甘かったのは確かだけれども
それが人工的に作られたっていうのは言い過ぎだと思う。
対して、サブ・プライムローンは始めからバブルを起こすことを想定して始められたのは明らか。
なぜそう言えるかと言うと、企業は、『事業を起こす』『土地を転売する』など、何らかの事業で金を稼ぐために銀行から金を借りる
この利益を見越して、銀行は企業に金を貸すわけだ。
ところが、サブプライムローンの場合、元々、銀行側は顧客に返済を期待していない。
ただ、土地の値段を引き上げるためだけに、無理やり需要と供給を作り出している。
これが、サブプライムバブルを、作られたバブルと言っている根拠。
185:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 00:02:51.36 ID:5Cllwgz00
>>184
なるほどなるほどよくわかった
マジで感謝します
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:05:40.28 ID:2B3hFFjW0
いやいや、こう言うのを書いてくれる人を足蹴く言っちゃいかんよ
これが入口。細かい修正は各自の個人勉強な
善くも悪くもネットが有るんだし
122:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:06:28.36 ID:42i/Jm3V0
先生!罵倒はいいんでもちっと詳しく解説オナシャス!!
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:07:20.92 ID:8ZEvKK2m0
本人も間違いは多いと言ってるんだから
125:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:07:39.19 ID:iwpL6jWR0
器量の狭い大先生だな
間違ってるの一言で全部終わるだろうが
128:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:11:39.04 ID:iu0B6LSS0
うわぁすっげえ気持ち悪い
知識自慢なら他所でやれや
129:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:12:21.23 ID:SLnvpW8P0
知識はありそうだけど
間違いだと言いつけながら、なぜ間違いか指摘せず正しい説明がないあたり
暗記は得意だけど人に物事を説明する能力に乏しい人種なのかな
130:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:12:45.36 ID:
d97bnlkK0
ただいま戻りました
まずこのSSの間違いのご指摘本当に感謝してます
そして間違った情報を書いてしまった事は本当にすみませんでした
私は経済はズブの素人でして……どっちかと言うと理系です。それならこんなスレ立てるなとは言われそうですが………
正しい情報を提供していただけることは本当に嬉しい事なので、どうかご教授お願いします。レポートの参考やこれからの講義にも役立てますので
134:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:21:45.56 ID:
n2DFJZQI0
136:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:26:09.37 ID:
d97bnlkK0
>>134
私の知識に間違いがあったことが分かっただけでも大きな収穫ですよ!
サブプライムの所はレポート課題なので間違いが多いのは覚悟してましたので
ここ以外の半導体産業や就職難についても、間違いがあると思いましたらどんどん突っ込んじゃって下さい!若い頃の恥はかくためにあるので!
138:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:29:14.72 ID:
n2DFJZQI0
>>136
日本の経済通史と同時に、中国の経済の実態についても、色々と参考書読んだほうがいいよ。
なぜ、台湾と韓国は日本のかつての姿と言えても、中国はそうと言えないかが分かる。
142:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:32:19.04 ID:
d97bnlkK0
>>138
レポート提出日が明日まで\(^o^)/
それ以降は恐らくこの分野は触れなくなると思います
図書館行けばあるかなぁ…
137:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:27:09.96 ID:
n2DFJZQI0
普通、バブルの崩壊というのは、相当の痛みを伴うものだ。
日本のバブル崩壊後の大不況『失われた10年』を見てても分かるだろ?
ところが、アメリカではITバブル崩壊による不況が起こらなかった。その理由が『バブルの借り換え』が起こったから。
ITバブルの崩壊とほぼ並行して土地バブルが起こったために、アメリカの経済は縮小するどころか、さらに拡大することになる
139:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:29:18.56 ID:8ZEvKK2m0
なんかもう最後まで続けてください
140:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:31:15.86 ID:e93vEanxO
ふむ
141:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:31:38.54 ID:
n2DFJZQI0
はっきり言って、アメリカの土地バブルがウォール街の経済首脳による暗躍かどうかは分からない。
あまり、陰謀論は好きじゃないし、言うべきじゃないと思う。でも、アメリカの土地バブルが人工的に作られたのは確か。
それは、アメリカの土地問題が『サブ・プライムローン』問題だったから。
147:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:38:40.71 ID:
n2DFJZQI0
これを説明する前に、まず『プライムローン』と『サブプライムローン』について説明する。
簡単に説明する。この二つのローンは、いずれも、銀行からの金の借手に対する呼称で
家を建てる際に組まれるローンの事。意味合いは日本のローンと同じ。
『プライムローン』とは
簡単に言えば、住宅を購入する際に、しっかりと返済が見込める優良な顧客によるローンの事
安定した職を持っていて、安定した収入が見込めて、確実なローン返済が見込める
『サブプライムローン』とは
簡単に言えば、住宅を購入しても、返済が見込めるかどうかの保証が無い顧客によるローンのこと。
安定した職を持たず、安定した収入も貯金も無く、ローンが返済される見込みがない。返済される見込みが低い
148:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:39:44.92 ID:
d97bnlkK0
>>147
えぇ、この辺までは何とかついて行けます
154:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:46:50.34 ID:
n2DFJZQI0
アメリカには、土地神話というものがあった。
どういうものかと言うと、アメリカの土地は永遠に値上がりし続けるというもの。
実際、アメリカの土地は有史以来、ずっと上がり続けていた。少し下げた時もあるにはあったが、それは一時的なもので
すぐに土地は上昇に転じてきた。第一次世界大戦機のアメリカ大恐慌の時でさえ、アメリカの土地は上がり続けた。
それは第二次世界大戦後も同じ。
だから、アメリカ人は、『家』というものを資産と捉えてきた
ペンキが剥がれれば、すぐに塗り直す。家に傷が付けばすぐに修理する。
全ては自分の家と土地を手放す時、より高い値段で売るため。
157:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:53:43.97 ID:THlyVAKQ0
>>1のSSは面白かったが変なのが語りはじめて糞になったな
162:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:56:56.31 ID:
d97bnlkK0
>>157
間違った部分も多いのでサブプライムの所は無視して下さいね
その他の部分は……合ってる…のかな?
159:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:54:55.38 ID:KhK5q9z+0
いや、面白いと思うけど
160:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 22:55:32.45 ID:
n2DFJZQI0
家と土地は『資産』これを利用したのがサブ・プライムローン。
2000年台の初め、ゴールドマンサックスなどのアメリカの投資銀行は、とんでも無いことをやり初めた。
原理から説明するかなり長くなるので、かいつまんで説明すると
借金の返済が見込めない『サブ・プライム』層に対して、無差別に土地と家に関するローンを組み始めた。
日本の場合を見れば分かるけど、普通、住宅ローンというものは、返済の見込みのある『プライム』層にしか組んで貰えない。
ところが、投資銀行は、返済の無い『サブ・プライム』層にまで、顧客の手を伸ばした。
しかも
「ローンの返済に行き詰っても、土地と家を返却すれば、残りの借金は払わなくて良い」
「頭金は不要だし、ローンを組んだ後も、3年間はローンの利息分の金額を返済するだけで良い」
という、至れり尽くせりな条件で。
164:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:01:26.41 ID:
n2DFJZQI0
なぜこんな無謀なローンを投資銀行が立てたかというと、それは先程にも言ったような、『アメリカの土地神話』が絡んでくる。
アメリカの土地も、そこに立てられた家も、永遠に値段が上がっていく。
この原理に注目した投資銀行は、例え無茶なローンを組んで返済が滞っても、返却された家を売却すれば十分元が取れる
それどころか、途中まで絞りとったローンの利息文を合わせれば、より多く儲けることができると考えた。
だから、彼らは、返済の見込みの無い『プライム・ローン』の連中にもどんどん貸しつけた。
そんなことを、アメリカ全土でやったために、アメリカの土地の価格はみるみるうちに上昇していった。
166:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:05:20.30 ID:
n2DFJZQI0
こんな無茶の投資を繰り返していたのだから、当然、破綻はやってくる。
貸しつけたプライム層が、一斉に焦げ付き、家を返却すれば、当然ながら土地の値段は供給過多で下落していく。
これが表に出始めたのは2005年頃。
決定的な破綻は2008年。
これが俗に言う『リーマン・ショック』
168:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:10:51.14 ID:tUH3PYZyQ
日本経済はデフレで名目成長率が伸びないとはいえ、実質でみるとリーマンショックまではそれなりに成長してる
日本の国内総生産(実質GDP、GDPデフレーター)の経年変化
単位は10億円
暦年 名目GDP 実質GDP 実質成長率 GDPデフレーター
1990年 442,781.0 447,369.9 5.57 2.3 総量規制
1991年 469,421.8 462,242.0 3.32 2.6
1992年 480,782.8 466,027.9 0.82 1.6
1993年 483,711.8 466,825.1 0.17 0.4
1994年 486,551.7 469,969.1 0.86 0.1
1995年 493,588.1 479,181.4 1.88 -0.5 阪神大震災
1996年 504,261.9 492,340.1 2.64 -0.6
1997年 515,249.1 500,072.3 1.56 0.6 消費税5%、アジア通貨危機
1998年 504,842.9 489,824.1 -2.05 -0.0
1999年 497,628.6 489,130.0 -0.14 -1.3 ゼロ金利政策開始
2000年 502,989.9 503,119.8 2.86 -1.7 ゼロ金利政策解除 良いデフレ論(笑
2001年 497,719.7 504,047.5 0.18 -1.2 ITバブル崩壊 ゼロ金利政策再開
2002年 491,312.2 505,369.4 0.26 -1.5
2003年 490,294.0 512,513.0 1.41 -1.6 溝口・テイラー介入(30兆円のドル買い)
2004年 498,328.4 526,577.7 2.74 -1.1
2005年 501,734.4 536,762.2 1.93 -1.2
2006年 507,364.8 547,709.3 2.04 -0.9 ゼロ金利政策解除
2007年 515,520.4 560,650.8 2.36 -0.7
2008年 504,377.6 554,117.6 -1.17 -1.0 リーマン・ショック ゼロ金利政策再開
2009年 470,936.7 519,291.3 -6.29 -0.4
2010年 479,172.6 539,880.7 3.94 -2.1
つまりデフレーションが一番の問題
169:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:15:44.40 ID:BiIBz8500
経済成長しなきゃいけない理由って何?
ゼロ成長のが安定して100年でも200年でも社会が続きそうなのに
パイが大きくならないと政治が難しくなるから?
172:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:21:56.79 ID:Bn8zG/XP0
>>169
給料増えたらいろいろ買えるじゃない。
借金しなくて済むじゃない。
自宅を他人に買われることもなくなるじゃない。
173:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:22:26.70 ID:
n2DFJZQI0
>>169
経済成長をするということは、何らかの分野において、需要と供給が発生し続けているということ。
0成長になってしまえば、伸びも供給も期待できなくなり、失業率も増加すると言われている。
ただ、言われているだけであって、成長率が高ければ高いほど良いとは言えない。
あくまで、健全な経済成長が良いのであって、バブルによる経済成長は、後の反動があまりにも大きい
183:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:52:19.26 ID:BiIBz8500
>>172 >>173レスありがとう
供給って無尽蔵に増やし続けられるの?
付加価値とか適当に理由つけて
無駄に値段の高いものを買わされたりするようになったりしない?
186:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 00:05:26.04 ID:RHwHmxil0
>>183
供給は無限には作れると言えば作れる。作れないと言えば作れない。ただ、ゼロにはならない。
>>183の言うように、例えば、企業がマイナスイオン発生機能(付加価値)をつけた洗濯機を作ったとする。
これに対して、>>183は馬鹿馬鹿しいと思って商品を買わない。
ところが、中には、マイナスイオンという言葉やコマーシャルに惹かれて洗濯機を買う人間も居る。
どんな外れ商品でも、たとえ利益が出なくても、発売さえすれば、需要(買ってくれる人)は必ず一人は出てくる。
0人ということは、まず有りえない。だから、企業は毎年毎年、永遠に、くだらない付加価値をつけて商品を発売し続けるわけだ。
ただ、あまりにも魅力のない付加価値の商品だと、供給があまりにも少ないので、なるべく魅力のある付加価値をつけた商品を開発しようとする
逆に言えば、日本の経済は、毎年毎年、こういう下らない付加価値をつけてでも商品を開発してくれている企業のおかげで持っている。
コンビニの弁当も作ってくれるのは彼らだし、家電製品の一つ一つも作ってくれるのは彼ら。人を雇って、賃金を払ってくれるのも彼ら。
187:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 00:12:21.65 ID:j34lGiqS0
>>186ありがとう
もし誰かの気を引くような付加価値が付けられなくなったらどうなるの?
経済成長を維持するために物価が上がったりするの?
ポテチの量が最近減ってるようなきがするんだけどそれって関係ある?
188:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 00:16:37.97 ID:RHwHmxil0
>>187
もし付加価値が付けられなくなったら、経済はもちろん破綻する。供給があっても需要がなくなるから、当然経済は回らなくなる
物価は操作できない。インフレ、デフレ、スタグフ。色々あるが、人類史上、物価を完全に操作できた国は存在しない。
ただ、経済が成長傾向にあると、それにつられて需要が増し、インフレになる傾向にある。その逆もしかり。スタグフもしかり。
ポテチの量は知らん。カルビーに聞け
189:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 00:23:56.35 ID:j34lGiqS0
>>188
詳しい解説ありがとう
結局どんな国もいずれ破綻するようになってるってこと?
なんかずいぶん胡散臭いことやってんのね
190:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 00:28:28.17 ID:RHwHmxil0
>>189
なぜ、そう極論に行くのか。最初に言ったろ? 付加価値は永遠に無くならないし、無くなった例も無いって。
インターネットが発明されたように、これからも多くのものが発明されるだろうし、大なり小なり発見と開発は繰り返される。
人が生まれれば新しい需要が生まれ、年を取れば新しい需要が生まれ、死ねば死んだで新しい需要が産まれる。そして、需要と同じ数だけ供給はある。
人類は7000万年生きているけど、今までに需要と供給が無くなった例は無い。これからも永遠に無い。
191:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 00:37:20.93 ID:j34lGiqS0
>>190
破綻を防ぐのに必要な付加価値を生み出し続けるのが無理っぽそうだなって思ってしまうんだけどそうでもないの?
そう考えると破綻したほうが安く上がるかなって
192:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 00:46:16.02 ID:RHwHmxil0
>>191
もし、この世の人間が永遠に年を取らないで、子供もも作らないし、永遠に技術も進歩しないって言うなら
いずれ必要な付加価値を作り出せなくなるかもね。
でも、新しい人間が生まれれば、当然、その人間の分の商品を買わなくちゃいけない。
その子が独立して家庭を持てば、その分の電化製品や家具を買わなければならない。
その子が年をとって、老眼鏡が必要になれば、老眼鏡を買わなければならない。
葬式になれば棺桶が、墓が必要だ。
こんな風に、新しい人間が生まれれば生まれるだけ、需要は現れる。
例え、いくら無駄な付加価値がついていても、それが冷蔵庫であれば、人は買う。必要だから買う。
170:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:18:20.33 ID:
n2DFJZQI0
アメリカ最大手の投資銀行リーマン・ブラザーズは、表向きには健全な利益を計上していたけれども
実はサブプライム・ローン焦げ付きによる莫大な借金を抱えていた。この総額がなんと約62兆円。
これが明るみにでたのは、リーマン・ブラザーズによる借金の返済が滞った2008年。
当初は、『サブプライム・ローン』バブル崩壊を防ぐために、リーマンをアメリカ政府や中央銀行が救済すると楽観視していた投資家は
アメリカの土地や金融商品への投資を止めなかった。
ところが、政府も銀行も手を差し伸べず、結局、リーマン・ブラザーズは破綻する。
これを目にした世界中の投資家たちは、仰天し、一斉にアメリカの土地、金融商品から資金を引き上げる(売る)方向へと走る。
これによって、アメリカの土地バブルは崩壊する。
171:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:18:56.99 ID:
d97bnlkK0
デフレねぇ
名前が格好いいと話してたくらいしか覚えがない……
174:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:28:45.71 ID:
n2DFJZQI0
アメリカのバブル崩壊によって、アメリカは、なんと推定6京円とも言われる巨大な不良債権を抱えることになる。
これによって、アメリカの経済は、今後先の見えない不況に入っていくと言われている。
かつての日本のバブルは日本一国だけに終わったが
アメリカの土地バブルは、アメリカだけの問題に終わらず、世界中に問題を残して終わった。
その問題の大本が、『金融商品』
175:
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/07/01(日) 23:30:17.98 ID:5qv02bH30
すごく勉強になるから続けてくれ
181:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:45:22.46 ID:
n2DFJZQI0
簡単に言ってしまうと、この『金融商品』(RMBS)とは、サブプライムローンとプライムローンを一つにまとめたもの。
一つ一つは信用度の低いサブプライム債権だけれども、信用度の高いプライム債権と一つにまとめることで、信頼度が上がるという経済学的観念に基づいて作られた債権。
噛み砕いて言うと福袋みたいなもの。悪いものも入ってるけど、いいものも入ってる的な奴。で、いいものってのは誰が見ても凄くいいものだから、悪いものが入ってても元が取れるよね。
これがRMBSと呼ばれるもの。アメリカはこれを世界中に売り渡した。
当然ながら、リーマン・ショックと同時に世界中の債権は焦げ付き、世界中に莫大な不良債権をばら撒くことになる。
特に、アメリカの金融商品のお得意様だった欧州は、個人、銀行どころか、ほとんどの企業が金融商品を抱えている始末。
これが一気に不良債権化したので、欧州の景気も悪化。投資家たちが投資に消極的になり、世界中の買い手が他国のものを買わなくなったために
世界的な経済恐慌となっている。
日本の経済が悪化したというのも、これが原因。もっと正確に言えば、今まで世界の国からものを買っていたアメリカや欧州が
リーマン・ショックによってアメリカのドルが暴落、日本円が円高になった + 景気が悪化し、国民の財布が固くなった ために日本からものを買わなくなったため
日本の不況は、言わば、円高に対応できていないことによる不況。日本側に何か大きな問題があるわけではない。
以上。
182:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 23:49:00.92 ID:
d97bnlkK0
>>181
ありがとうございます
ちょいと理解するのに時間かかりそうですが何とか頑張って見ます
それと次回こういうスレ立てる時は参考書片手に頑張りやす!
193:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 00:53:52.32 ID:/T0vxmKw0
中国はどうなっちゃうの?
バブル崩壊を防ぐためには?
195:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 01:04:07.73 ID:RHwHmxil0
>>193
今は土地バブルの借り換えをやっていると言われている
(上海で起きたバブルが崩壊 → 損失を重慶でバブルを起こして埋める)
ただ、詳しいことは分からない。あの国に関しては、実際の所、内部で何が起きているか誰にも分からない
194:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 00:57:51.14 ID:j34lGiqS0
生まれる人もいれば死ぬ人もてでくるから需要って変わらなくね?
あ、でも無限に価値を作り出しうることは理解した
質問に丁寧に答えてくれてありがとう
195:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 01:04:07.73 ID:RHwHmxil0
>>194
古い需要は無くなるけど、新しい需要は永遠に生まれる。
そう、経済はゼロサムゲーム(全て合わせるとプラスマイナスゼロになる)なんて言われるけど
人の生き死にがあるから、需要も供給も全体的に見ればそこまで変わらない。
ベビーブームが来たり、バブルが来たら大きく変わるけど
196:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 01:10:54.99 ID:nnXKW/t+0
みんなが勉強してる中あえて俺は言いたい
なぜ姉に彼氏をつけた…
197:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 01:12:21.04 ID:pS3uzPVn0
SS形式だと読みやすいけど長文ってしんどいことがよく分かった
個人的予想ですが日本の土木建築業界はこれからさらに厳しくなると思います
今はまだ新築住宅売れてますが、消費税アップと上で出てる価値を生み出すことがもう限界に近いので
人口がどんどん減っていくのに造成して新築ってのがどこまで続くのかと
198:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 01:22:19.77 ID:RHwHmxil0
>>197
SSは情報量少ないからね。
正確な経済の知識をSSでやろうとすると、大長編になっちゃうし必要以上に説明臭くなる。
少子化は実際、建築業界に大打撃だと思うわ。
これから、どれくらい子供が減っていくかによるだろうけど。
199:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 01:36:56.87 ID:/T0vxmKw0
なかなか勉強になりました
経済って大変なんだね
関連SS:
兄「生命倫理ついて考えるぞ!」姉・妹「バッチコーイ!」
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事