1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 15:43:29.15 ID:sNvoezd10
ユルゲンス「ワイバーンは二人一組で乗ってもらう。三人では危険なのでね」
ジュード「はい」
ユルゲンス「で、組み合わせは決まっているのか?手綱を握るのは腕力のある人かワイバーンが懐いている人が良いんだが」
ミラ「そうか」
ユルゲンス「この中だと、ミラ、アルヴィン、ローエンの三人が手綱を握ればいいと思う」
レイア「ジュードじゃダメなの?」
ユルゲンス「少し……体格が、ね」
ミラ「よし、時間が惜しい。私と一緒に乗りたい者はいるか?」
ジュード「……」
レイア「……」
ミラ「おいおい、動けないよ」
エリーゼ「……」
アルヴィン「……」
ローエン「ジジイとは誰も乗ってくれませんか……」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 15:47:44.74 ID:sNvoezd10
アルヴィン「俺を頼ってくれてもいいんだぜ?」
ローエン「私も昔は騎兵隊としてですね……」
エリーゼ「ミラがいいです」
レイア「私もジュードじゃないならミラがいいー」
ジュード「僕だってミラがいいよ」
ミラ「弱ったな。譲り合ってくれないだろうか?生憎と私の体は一つなんだ」
エリーゼ「でも、ワイバーンはミラに懐いてます」
レイア「うんうん、ミラだったら一番安心できるし」
ジュード「うん。誰かはカン・バルクの方に向かっちゃうかもしれないし」
アルヴィン「おい!そりゃねーよ!!」
ミラ「困ったな。どうにかして決めてくれないか?」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 15:49:01.94 ID:o0/Lbku90
ミラ様ハーレムきたか
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 15:53:00.06 ID:sNvoezd10
レイア「どうやって決める?」
ジュード「ジャンケンでもしようか?」
エリーゼ「じゃんけん?」
レイア「エリーゼ、ジャンケンしらないの?」
エリーゼ「はい」
ジュード「ジャンケンっていうのはね―――」
ローエン「しかし、ワイバーンがミラさんだけに懐いているというのも不思議な話ですね」
ミラ「私がマクスウェルだからだろう」
アルヴィン「女王様気質だからじゃねーの?」
ユルゲンス「はは、そうかもしれないな」
ミラ「女王様とは、あれか?鞭を持って蝋燭を垂らして……」
ローエン「そうです。ハイヒールの踵でお腹を踏んだり」
アルヴィン「おいおい……青少年がいる前でする会話じゃねーだろ」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 15:57:03.24 ID:sNvoezd10
エリーゼ「わかりました。パーが紙でチョキがハサミで、グーが石なんですね?」
レイア「そうそう。そう思ったら分かりやすいでしょ?」
エリーゼ「でも、どうして石が紙に負けちゃうんですか?」
ジュード「え……?」
エリーゼ「ハサミで紙を切るのはわかります。ハサミじゃ石を切れないのも分かります。でも、紙は石を潰せないです」
レイア「言われてみれば……」
ジュード「そうだね……どういうことだろう?」
エリーゼ「不思議です」
ミラ「……(イラッ」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:00:59.98 ID:sNvoezd10
ミラ「お前達、早くしてくれないか?」
ジュード「あ、ごめん」
レイア「まあ、この議論はまた今度ゆっくりとしよう」
エリーゼ「ですね」
ティポ「じゃあ、僕が審判をしてあげるー」
ジュード「じゃあ、最初はグーでいい?」
レイア「うん」
エリーゼ「それは何のためですか?」
ジュード「これはタイミングを合わせやすくさせるためだよ」
エリーゼ「分かりました」
ジュード・レイア・エリーゼ「最初はグー!ジャンケン、ポン!!」
ジュード・レイア・エリーゼ「……あいこでしょ!」
ミラ「……」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:03:58.62 ID:sNvoezd10
ジュード・レイア・エリーゼ「あいこでしょ!」
エリーゼ「あ……」
レイア「エリーゼの負けだね」
ジュード「じゃあ、レイア?」
レイア「うん」
エリーゼ「……」
ティポ「ちょっとまてー!!!」
ジュード「え?」
レイア「なに?」
ティポ「今、レイアが後だししたー!!」
レイア「え?!そ、そんなことするわけないよ!!」
ティポ「僕はみてたぞー!!仕切り直しをヨーキューするー!!」
レイア「ちょっと!濡れ衣だよ!!」
ミラ「……(イラッ」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:07:07.89 ID:sNvoezd10
ジュード「まあまあ、レイア」
レイア「だって!!」
ティポ「やっりなおしー♪やっりなおしー♪」
レイア「むー……」
ジュード「じゃあ、もう一度やろうよ」
レイア「……いいけど」
エリーゼ「……やった」
レイア「いま、やったって言った?」
エリーゼ「言ってないです」
ティポ「レイアは地獄耳だなーこわー」
エリーゼ「!?」
ジュード「ほらほら、やるよ。最初はグー……ジャンケン、ポン!!」
ミラ「……日が暮れるぞ」
ローエン「ほっほ、私たちは喫茶店にでも行きましょうか?」
アルヴィン「それいいな」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:10:35.08 ID:sNvoezd10
ジュード「よし、僕の勝ちだね」
レイア「……」
エリーゼ「負けました……」
ジュード「ミラー、お待たせ!決まったよ!―――あれ?」
ユルゲンス「三人なら喫茶店へ行ったよ」
ジュード「そうなんですか。いつの間に」
ユルゲンス「私はここで待っているから早く三人に決まったことを伝えてくるといい」
ジュード「はい」
レイア「あー……ミラがいいのに……」
エリーゼ「私も……」
レイア「……ジュードなら……」
エリーゼ「ジュードなら……」
レイア・エリーゼ「……説得できるかも……」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:15:11.68 ID:sNvoezd10
ミラ「……全く。意外な足止めだ」
アルヴィン「まあまあ、ミラ様に人望があるんだから仕方ないな」
ローエン「羨ましい限りです」
ミラ「私はマクスウェルだぞ?人望があって当然ではないか。別に嬉しくなどない」
アルヴィン「……すげーな」
ローエン「これがミラさんがミラさんである所以なのかもしれませんね」
ミラ「なんのことだ?」
ローエン「自分のことを過信せず、また卑下にもしない。そういうところが魅力なのでしょう」
ミラ「ふむ。自分ではわからんが、ローエンがそういうならそういうことなんだろう」
アルヴィン「……羨ましいな、そういうのは」
ローエン「普通の人にはもつことができない力でしょうね」
ミラ「……?」
ジュード「ミラー!!」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:19:14.63 ID:sNvoezd10
ミラ「ジュード、決まったのか?」
ジュード「うん。ミラとは僕が―――」
レイア「私が乗る!!」
エリーゼ「いえ、私です!!」
ミラ「おいおい、決まったんじゃないのか?」
ジュード「二人ともなんで?!」
レイア「だって、アルヴィン君は裏切り者だしー」
エリーゼ「ローエンは馬に乗っただけで腰が痛いといって寝込んでました」
アルヴィン「……」
ローエン「年齢には勝てませんね」
ジュード「ミラとは僕が……!!」
レイア「いーや、私ー」
ミラ「おいおい……暑苦しいな」
エリーゼ「ミラ、私と乗りましょう」
ティポ「エリーゼは軽いし、乗りやすいよー」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:25:40.32 ID:sNvoezd10
ミラ「いいから、離れろ」
ジュード「もう、決まったことなんだから我がままいわないでよ」
レイア「だって……」
ティポ「ジュード、エリーゼの友達でしょー、ゆずってよー」
ジュード「う……い、いや、こればっかりは譲れない」
レイア「どうして?ふつうは女の子の安全を優先するんじゃないかなー?」
ジュード「そんなのただの女尊男卑じゃないか」
レイア「ちがいますー、ジュードがすけべーなだけですー」
ジュード「レイア、怒るよ!」
アルヴィン「まあ、実際のところジュードはミラに抱きつきたいんだろ?」
ミラ「そうなのか?」
ジュードそ、そんなこと……ないよ……」
ミラ「君は不思議だな。私のことをおぶっただけでは物足りないのか?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:29:44.30 ID:sNvoezd10
ジュード「後ろから抱きつくのは……まだだし……」
ミラ「……どういう意味だ?」
ローエン「つまりですね。ミラさんの放漫なほど豊満なボディーを背中側から堪能したい、そういうことです」
ミラ「ジュード、そうなのか?」
ジュード「ち、ちがうよ!!」
ミラ「違うのか?訳が分からないな」
アルヴィン「自分に正直になれよー」
ジュード「アルヴィンに言われたくないよ!!」
アルヴィン「……」
ミラ「今の言葉は深いな」
レイア「ねえ、ジュードゆずってよー」
エリーゼ「お願い、です」
ジュード「でも……」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:34:02.22 ID:sNvoezd10
ミラ「いいじゃないか、ジュード。レイアかエリーゼに譲ってやれば」
ジュード「ミラ……」
ミラ「君が譲渡すればそれで済む。こんなところで時間を無駄にしたくないのでな」
ジュード「ミラがそういうなら……」
ミラ「うむ、いい子だ」
レイア「やった」
エリーゼ「ミラ、流石です」
ミラ「よし。二人はまた話し合えばいいな。ジュードはアルヴィンとローエンのどちらにする?」
ジュード「……」
アルヴィン「えへん」
ローエン「こほん」
ジュード「……(ギュ」
ミラ「君は本当に私のことが好きなんだな……」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:38:39.23 ID:sNvoezd10
レイア「あー!!ジュード、男らしくなーい!!」
エリーゼ「です!」
ティポ「もう決まったことだろー!!」
ジュード「最初にジャンケンで勝ったのは僕でしょ!?」
ミラ「いい加減、離れてくれないか?」
レイア「ミラー私と一緒にのろーよー!」
ミラ「いや……ひっつかないでくれ」
エリーゼ「ミラー」
アルヴィン「……すいませーん、アイスコーヒー。ブラックでいいんで」
ローエン「こちらにもお願いします」
店員「はーい」
ジュード「ミラーミラー」
レイア「ミラー」
ミラ「……(イラッ」
エリーゼ「……ミラッ」
ティポ「ミラー」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:44:02.29 ID:sNvoezd10
ミラ「埒があかないな。もういい、お前たちは歩いてこい。私だけワイバーンに乗る」
ジュード「え……?」
レイア「あ、ミラ?」
エリーゼ「ミラ?」
アルヴィン「あーあ、ついにきれちゃったよ」
ローエン「ミラさん……」
ミラ「これぐらいのことを即決できないのであればこれからの戦いにおいて私の背中を任せられない」
ジュード「そんな!?」
レイア「ミラ、待ってよ!!」
ティポ「ごめーん!!」
ミラ「……謝るのはいいが、噛みつくな」
ジュード「じゃあ、レイア、エリーゼ。もう決めよう。―――僕はミラと、レイアはアルヴィン、エリーゼはローエンでいいじゃない」
レイア「ちょ!?」
エリーゼ「ふざけないでください!!」
ミラ「……」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:50:14.07 ID:sNvoezd10
ジュード「だって、エリーゼはローエンとしばらく一緒だったんだし、アルヴィンよりは安心できるんじゃない?」
レイア「私だってローエンのほうがアルヴィン君の何百万倍も安心できるよ!!」
エリーゼ「そうです!アルヴィンとローエンの二択ならローエンに決まってます!!」
ローエン「ほっほっほ、ジジイも捨てたものではありませんね」
アルヴィン「……」
ミラ「どうでもいいから、早くしてくれ」
レイア「大体、なんで私がアルヴィン君となの!?」
ジュード「え……消去法で、だけど?」
レイア「ひっどーい!!」
ミラ「……」
ジュード「じゃあ、どうすればいいの?こんなことじゃいつまで経っても決まらないよ?」
エリーゼ「ですね。みんな、ミラとがいいわけですし」
レイア「はぁ……どうしよう?」
ミラ「……私の方を見るな」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:53:20.69 ID:t84JTAmX0
アルヴィンかわいそすwww
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 16:56:06.33 ID:sNvoezd10
ローエン「確かにこのままではいつまでたっても平行線でしょう」
ミラ「困ったものだよ」
ローエン「ミラさん」
ミラ「なんだ?」
ローエン「ミラさんが決めてあげればいいのでは?」
ミラ「私がか?」
ローエン「これだけみなさんはミラさんに陶酔しているわけですし」
ジュード「ミラ……」
レイア「ミラァ……」
ミラ「ふむ……鬱陶しいぐらいにな。崇められるのは慣れているがこういう愛情は初めてだよ」
エリーゼ「ミラ……乗せてください……」
ティポ「ミラ、すきだよー」
ローエン「ですから、ミラさんの決めたことなら皆さんも従うはずです」
ミラ「そうか。確かにそうかもしれないな」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:01:29.87 ID:sNvoezd10
ローエン「ただし」
ミラ「なんだ?」
ローエン「相応の理由がなければ逆効果です」
ミラ「なんだと?」
ローエン「陶酔しているからと言っても、このように恋敵がいる状況で一方を選んでしまうと、後々面倒になります」
ミラ「恋敵……なのか?」
ローエン「似たようなものです。例えばミラさんがジュードさんを選んだとしましょう」
ミラ「ふむ」
ローエン「その理由が他の二人にとって納得できないものであれば、ジュードさんはえらい目に遭うこと請け合いです」
ミラ「えらい目?」
ローエン「靴に画鋲を入れられたり、服を裂かれたりは日常的に起こり、食事を抜きにされることもしばしば」
ミラ「それは流石にジュードが可哀想だな」
ローエン「ええ。他の二人を選ぶ場合も同じです。慎重になってください」
ミラ「難しいものだな、人間は……」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:06:42.17 ID:sNvoezd10
アルヴィン「どーすんだよーミラさま?」
ミラ「しばしまて。今、どうするか考えている」
ローエン「これは少し時間がかかりそうですね。すいません、カプチーノをお願いできますか?」
アルヴィン「んじゃ、俺はカフェオレ」
ジュード「じゃあ、僕は……オレンジジュース」
レイア「うわ、こっどもー」
ジュード「な、なんでもいいでしょ!!」
エリーゼ「私はこの、デリシャス・バリボー・パフェを……くださいです」
ティポ「バリボー!!」
ジュード「バリボーってパフェの名前にも付いてるの!?」
レイア「じゃあ、私はアイスレモンティーをお願いしまーす」
店員「ありがとうございます。少々お待ち下さい」
ミラ「理由か……理由な……」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:11:22.31 ID:sNvoezd10
ミラ「ふむ……恐らくジュードは私とでないとどんな理由でも納得しないだろう……となると……」
レイア「エリーゼ、ちょっとだけくれない?」
エリーゼ「ちょっと、だけ……ですよ?」
レイア「わーい、ありがとう」
ジュード「そういえばこのまま出発しても大丈夫なの?」
ローエン「問題はないかと」
アルヴィン「ああ」
ジュード「アルヴィンには聞いてないんだけど?」
アルヴィン「……」
ミラ「しかし、それではジュードを選んだ理由がどうしても希薄なものになって二人は得心してくれないだろう」
ミラ「……いや、二人が私とでなくても良い理由を探せばいいか……?」
ジュード「あ、このチョコケーキもお願いします」
レイア「私もたべるー」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:15:39.05 ID:sNvoezd10
ミラ「よし!!」
レイア「んぐ!?」
エリーゼ「どうしたんですか?」
ミラ「決めたよ」
ジュード「何を?」
ミラ「誰と誰がワイバーンに乗るか、だ」
ローエン「それはそれは」
アルヴィン「んで、どうするんだ?」
ミラ「まず、アルヴィンと乗るは……」
ゴクリッ……
ミラ「―――エリーゼ、お前だ」
エリーゼ「え……」
ティポ「……やだ」
アルヴィン「せめて叫べ。心に来るだろ」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:22:51.30 ID:sNvoezd10
ミラ「いいか、エリーゼ。アルヴィンはこの中で一番体格がよく、また腕力もある」
ジュード「うん。それだけが取り柄といってもいいね」
レイア「というかそれを補って余りあるほどになんていうか……」
ティポ「人間的に屑」
アルヴィン「……」
ローエン「アルヴィンさん、これからの旅で挽回しましょう、汚名を」
アルヴィン「ふざけんな」
ミラ「反対にエリーゼはこの中で最も小柄だ。ならばアルヴィンの体格、腕力であればしっかりと守れるはずだ」
ローエン「確かに。アルヴィンさんならエリーゼさんをしっかりと抱え込めるでしょうね」
ミラ「抱え込めるだけでなく、アルヴィンの体格ならばエリーゼが前にいても操縦の邪魔にはならんだろう」
ジュード「うん、それは確かにね」
ミラ「だから、アルヴィンとエリーゼでいいと思う。どうだろうか、エリーゼ?」
エリーゼ「……わかりました。ミラの言う通りですし、私はアルヴィンと乗ります」
ミラ「そうか……よかった」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:24:13.58 ID:KxMdlGpT0
アルヴィンはこういう役が似合うな
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:26:17.37 ID:t84JTAmX0
汚名挽回はジェリドさんの迷台詞
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:28:37.49 ID:sNvoezd10
アルヴィン「なんか俺がすっげー納得できないんだけど、ミラ様?」
ミラ「そんなお前に良い言葉を贈ろう」
アルヴィン「お?なんだ?」
ミラ「自業自得。獣食った報い」
アルヴィン「……」
ローエン「では、次は私ですかね?」
ミラ「そうだな」
レイア「……」
ジュード「……」
ミラ「ローエンと乗るのは……」
レイア「……(ドキドキ」
ジュード「(僕じゃない僕じゃない僕じゃない……)」
ミラ「……それは……」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:33:10.91 ID:sNvoezd10
ミラ「―――レイアだ」
レイア「な……!?」
ジュード「やっっったぁぁぁぁぁ!!!!!」
レイア「なんで!?ミラ!!」
ティポ「ご愁傷様」
エリーゼ「です」
ミラ「落ち着け、レイア。ちゃんと説明する」
ジュード「よし!イエス!!」
レイア「うぐぐぐ……!!!」
ミラ「ほら、私の飲み残しだが、コーヒーを飲め。落ち着くぞ?」
レイア「ミラの……!?!」
ジュード「レイア、ずるい!!!」
レイア「へっへーん、これは私にくれたものだもーん!!―――べろべろべろ」
ミラ「こらこら、コップの淵を舐めるな。はしたない」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:39:09.60 ID:sNvoezd10
ミラ「落ち着いたか、レイア?」
レイア「うん。もうすっかり」
ミラ「よし、では説明しようか。レイアはジュードよりも握力があるんじゃないのか?」
レイア「え……?どうかな?」
ジュード「多分、そうじゃないかな?」
レイア「どうして?」
ジュード「ほら、レイアって棍術のためにいつも握力を鍛えてたし、棍棒を持って戦ってるし」
レイア「あ、そっか」
ミラ「うむ。故にレイアは恐らく、ジュードよりも握力はあると思う。無論、ジュードの握力も高いと思うが、レイアと比べた場合の話だ。気を悪くしないでくれ」
ジュード「大丈夫。レイアに基礎的な筋力では劣ってるのは事実だから」
レイア「ちょっと、それ私が筋肉バカみたいじゃない!?」
ジュード「違うの?」
ミラ「違うのか?」
レイア「……いや……そうだけど……」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:44:37.05 ID:sNvoezd10
ミラ「そこでだ、握力の高いレイアはローエンのサポートをしてほしい」
レイア「どういうこと?」
ミラ「ローエン、乗馬しただけで腰をやられたのだろう?」
ローエン「ええ。お恥ずかしい限りです」
ミラ「手綱は思ってる以上に重いものだ。もしも途中でローエンの腰に異常が起ったらどうなると思う?」
レイア「それは……」
ティポ「手がゆるんじゃうかもー」
エリーゼ「そしてレイアは海に叩きつけられて、真っ赤な花弁を水面に咲かせます」
レイア「無駄に怖い表現はやめてよ!!!」
ローエン「なるほど。もし、私の体に異常がきてもレイアさんならば十分に補助ができる、と?」
ミラ「うむ。そういうことだな」
アルヴィン「なるほどね」
レイア「……」
ミラ「どうだ?反論があるなら言ってほしい」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:51:43.70 ID:sNvoezd10
レイア「それって、握力が強ければいいんだからジュードでもいいんじゃないの?」
ジュード「……!?」
ミラ「ふむ。そう言われるだろうと思っていた」
レイア「じゃあ、私じゃなくてもいいよね?」
ミラ「いや、レイアのほうがいいだろう」
レイア「どうして?」
ミラ「バランスだ」
レイア「バランス?」
ミラ「空域でもなにがあるかは分からない。ローエンはあの通り、前衛では少々難がある」
ローエン「まあ、そうですね」
ミラ「もし、緊急事態が起こり戦闘になった場合、ローエンを守ることができる前衛がいる」
レイア「それこそ、ジュードでもいいんじゃないの?というか、ジュードのほうがいいよ」
ミラ「……レイア。レイアは私を守れるか?」
レイア「え?」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 17:57:32.02 ID:sNvoezd10
ミラ「少々酷なことを言うが、私はここで死ぬわけにはいかない」
レイア「え?う、うん……」
ミラ「だから、私の傍には最も信頼できる者を置いておきたい」
レイア「あ……」
ジュード「ミラ……」
ミラ「レイアの力が劣っているわけではない。だが、ジュードと比べた場合、私の背中を任せられるのはレイアではない」
レイア「……」
ミラ「分かってくれるか?」
レイア「そっか……それはしょうがないね……」
ミラ「すまない」
レイア「ううん。確かにそうだもんね。私よりジュードの方が頼りがいはあるよね」
ミラ「うむ」
レイア「うん!じゃあ、ミラの言う通りにするね。でも、私はこれからミラの背中をまかせられるぐらいに強くなっちゃうからね!」
ミラ「ああ、期待しているぞ、レイア」
レイア「うん!期待してて!」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:01:37.23 ID:sNvoezd10
アルヴィン「決まったな」
ローエン「はい」
ミラ「よし、ジュード。私に手綱を預けてくれるな?」
ジュード「勿論だよ、ミラ」
ミラ「ああ」
ローエン「ではレイアさん、私の補助をお願い致しますね」
レイア「まっかせてよ!!」
アルヴィン「エリーゼ……」
エリーゼ「アルヴィンに守ってもらえてうれしいです」
ティポ「……」
アルヴィン「ティポが無言なのが怖いぞ……」
ミラ「では、ユルゲンスのところにいこう。これ以上、待たせるのも悪いからな」
ジュード「うん。早く行こうよ、ミラ」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:07:01.35 ID:sNvoezd10
ユルゲンス「おそいな……何をしているんだ。私にだって仕事が……」
ミラ「ユルゲンス、すまない。随分と待たせてしまったな」
ユルゲンス「おお。いや、構わないよ。で、誰と誰が乗るんだい?」
ミラ「隣に居る者同士だ」
ジュード「うん」
ローエン「エスコートしますよ」
レイア「よろしくねー」
アルヴィン「もうちょっと近くにこいよ」
エリーゼ「いやです」
ユルゲンス「あはは。意外とバランスがとれてるな。よし、ワイバーンを出す。乗ってくれ」
ミラ「世話になったな」
ユルゲンス「気を付けて。空には空の魔物もいるから」
ミラ「うむ。了解した」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:13:43.17 ID:sNvoezd10
ミラ「よし、しっかりと腰にしがみついておけ」
ジュード「うん。望むところだよ」
ミラ「意味がわからんが、まあいい」
ローエン「レイアさんは私の前に座っていてください。いつでも手綱を握れるように」
レイア「おっけー」
アルヴィン「ほら、お姫様。俺に抱きついておけよ。振り落とされないようにな」
エリーゼ「目がいやらしいです」
ティポ「犯罪者だー」
アルヴィン「酷いな……」
ユルゲンス「道中気を付けて。幸運を祈ってるよ」
ジュード「ありがとうございました!」
レイア「このお礼はかならず!」
ミラ「ああ、また来る。そのときに礼はしよう」
ユルゲンス「いや。闘技大会で頑張ってもらったんだ。これぐらいは当然だ」
ミラ「そうか。―――よし、イル・ファンに向かうぞ!!」
ジュード「うん!がんばろう、ミラ!!」
ミラ「当然だ。―――行くぞ!!」
END
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:19:21.03 ID:gBsM4Q+40
乙乙乙
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 19:04:43.87 ID:S0TfBUBR0
原作でもこれぐらいアルヴィンに冷たくしてほしかった
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:31:42.58 ID:sNvoezd10
なんかどっかで
「ワイバーンに乗る前に誰と誰が乗るのかで揉めるのがテイルズだろ」
っていう意見を見たから書いてみた
毎回、そんなシーンってあったっけ?とは思ったけど
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:35:15.45 ID:ls71QjfV0
そもそも歴代作にワイバーンなんて乗り物自体あったかどうか覚えが無い
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:37:34.42 ID:sNvoezd10
多分、主人公とペアになって行動する場面では必ずヒロインと仲間内で揉めるってことだと思う
「○○とは私がいくー」
「いやいや、わたしがー」
ってことなんだろうけど、歴代にそんなイベントあったかしら?
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:38:59.19 ID:6YqPrBTY0
レアバードとか
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:39:43.45 ID:iSyNt4H70
シンフォニアに一緒になる相手選べる場面があったような
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:58:03.16 ID:M4L0iygB0
飛龍に乗るやつじゃね?
しいなと乗るとコレットの好感度下がるやつ
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/25(日) 18:57:43.82 ID:sMJQ6qr60
クヴァルかフォシテス人間牧場だった希ガス
ともあれ>>1乙
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