最初から→
上条「五和と付き合いたい」 神裂「」
691:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 01:25:36.46 ID:
7oOY4nwR0上条「――と、言うわけで昨日から晴れて俺たちは恋人同士になったわけだが……」
神裂「ええ、そういうことなのですが……」
上条&神裂(何をすればいいんだろう……?)
神裂アフター スタート
693:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 01:33:13.56 ID:
7oOY4nwR0~告白翌日の夜~
神裂「と、とりあえずご飯を食べましょうか」
上条「そ、そうだな。そうしようぜ」
・
・
・
上条「……ごちそうさま。今日も美味かった」
神裂「……はい、お粗末さまでした」
カチャカチャ
上条「あ、片づけは手伝うぞ」
神裂「い、いえ、休んでて頂いても……」
上条「いつもやってるし、気にすんなよ」
神裂「そ、そうですね。じゃあ、いつもどおり私が食器を洗いますので……」
上条「ああ、俺は食器を拭いて片付けるよ」
695:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 01:41:22.21 ID:
7oOY4nwR0ジャー ワシャワシャ ジャー キュッキュッ カチャ
上条「……」フキフキ
神裂「……」ジャー
上条&神裂(食事中の会話ゼロ……)
上条(あ、あれー? 俺いつも神裂と何話してたっけ。普段は話すこといっぱいあるのに……?)
神裂(な、何故何も言葉が出てこないんでしょう。いつもなら考えずともいくらでも話題が出てくるはずなのに……)
上条「……あ」
神裂「……あ」
上条&神裂「「インデックスは……!」」
696:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 01:48:55.28 ID:
7oOY4nwR0上条「……小萌先生のとこ、だよな」
神裂「……ええ。『今日くらいは二人きりにしてあげるんだよ』と言ってくれたんですよね」
上条&神裂「「……」」
上条&神裂(会話終了……)
上条(……なんでだろ。今までは――)
上条「いつっ!!」
神裂「どうしましたか!?」
上条「……あー、食器が欠けてたみたいだ。指引っ掛けちまった」
神裂「少々待ってください。今救急箱を……」
上条「え? いいって神裂――」
698:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 01:55:49.31 ID:
7oOY4nwR0神裂「消毒しますよ」
上条「……」
神裂「痛くありませんか?」
上条「……ん。なあ、神裂」
神裂「はい、なんでしょう」
上条「……なんか、変な雰囲気だったな。さっきまで」
神裂「――え?」
上条「……」
神裂「……そう、ですね。ええ本当に」
上条「なんか緊張しちまってたのかな。今までも一緒にいたってのにな」
神裂「意味合いが違うからではないでしょうか。今日からは恋人同士――あ」
699:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 02:03:57.37 ID:
7oOY4nwR0上条「――そうだな。今日からは恋人同士、だ」
神裂「……はい!」
上条「よし。さーて、風呂でも入るかな」
神裂「……あ」
上条「えーっと、ジャージどこに置いたっけか……」
神裂「……」クイッ
上条「ん? どうした、神裂」
神裂「あ、あの……」
上条「?」
神裂「い、以前、貴方の背中を流すと進言した時……のことなのですが」
上条「は、はあ……」
神裂「あの時それはまだ早いから、と断られた記憶があるのですが……」
上条「そ、そんなこともあったなー」
神裂「今の、恋人同士という立場なら……いい、ですよね?」
上条「」
700:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 02:12:20.50 ID:
7oOY4nwR0バスルーム
上条(お、おおお落ち着け上条当麻。冷静になるんだ。ただ背中を流して貰うだけだ、やましいことは何も……)
コンコン
上条「は、はいっ!?」
神裂「あ、あの、入ってもいいでしょうか?」
上条「ど、どうぞ……」
カラカラ……
神裂「失礼します……」
上条「ぶほっ!?」
神裂「ど、どうしました!?」
上条「た、タオル……」
神裂「あ、その、さすがに恥ずかしかったのでバスタオルを……」
上条(神裂のスタイル+安物の小さいバスタオル=可能性無限大 なんてことだ……)
701:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 02:20:57.10 ID:
7oOY4nwR0神裂(当麻の……裸)カァァ
神裂(て、照れている場合ではありません! 私から言い出したのですから……)
神裂「では、その……流しますね」
上条「は、はい。お願いします!」
ゴシゴシ ゴシゴシ……
上条「――」
神裂「あの……どう、ですか?」
上条「ああ、なんかすげー気持ちいい……」
神裂「そ、そうですか」ホッ
703:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 02:29:00.00 ID:
7oOY4nwR0神裂「……」ジー
上条「どうした?」
神裂「あ、いえ……結構傷があるのですね」
上条「あー、そうなのか? 背中は自分じゃ分かんないからなー」
神裂「……」ツゥ・・・
上条「神裂?」
神裂「あ……、すみません! 流しますね」
上条「……?」
ザァー……
上条(さてさて、背中流しイベントは恙無く終了して、今現在は一人で湯舟でくつろいでいます)
神裂「……」
上条(――とはいきませんでしたよヒャッホイ! 何故か背中合わせで入浴中です!!)
704:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 02:38:15.38 ID:
7oOY4nwR0上条(薄っぺらいバスタオル越しに神裂さんの肌の感触が……!)
上条(……あ、ヤバい。いろんな意味でヤバい!)
上条(や、やめろ! さっきのバスタオル姿の神裂を思い浮かべるんじゃない! あ、いやマジで――)
神裂「あ、あのっ!」
上条「はひっ!?」
神裂「……? え、えーと……昨日のことなんですが」
上条「え? 昨日……?」
神裂「はい。その……貴方が告白してくれた時のこと、です」
上条「あ、ああ……」
706:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 02:47:46.09 ID:
7oOY4nwR0神裂「あ、あの告白自体はとても、非常に嬉しかったのですが……」
上条「……うん?」
神裂「あの…何か一言付け足して欲しかったりするのです、が……」
上条「一言?」
神裂「……はい。その言葉さえいただければ、私はもう――」
神裂(何も、抑える必要は――)
上条(足りない一言? 俺は昨日神裂に……あ)
上条「もしかして……なんだけど」
神裂「は、はい!」
上条「あー……」
上条(改めて言うのって恥ずかしいな。でも、もし「これ」なら……これを言葉にしてくれた神裂に失礼だよな)
上条「えーっと」
神裂「……」ドキドキ
上条「――好きだ。神裂」
707:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 02:57:51.30 ID:
7oOY4nwR0上条「……」
神裂「……」
上条(あれ? もしかしてハズし――!?)
フニョッ
上条(ふおおおおおっ!? 上条さんの背中に素敵物体が!?)
神裂「私も――大好きです! 当麻!」
グイッ
上条「!?」
神裂「……ん!」
上条「――!」
神裂「……っぷは」
上条「」
神裂「誰よりも……愛しています」ギュウ・・・
709:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 03:02:17.21 ID:EGXGYryS0
なんか初夜を迎える前に風呂場で悶死してしまいそうな710:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 03:04:51.28 ID:8/m5juF70
俺も好きなんだよ!711:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 03:07:08.27 ID:
7oOY4nwR0神裂「――では、先に上がりますね!」
サバッ! ガラガラ ピシャン!
上条「」
~就寝~
上条「な、なあ神裂さん……これはさすがに」
神裂「い、いいでしょう。これくらい」ギュウ・・・
上条(混浴の後に同衾……明日青ピにぶっ飛ばされても文句言えねぇな)
712:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 03:16:30.59 ID:
7oOY4nwR0上条(ま、でも……)
上条「俺も嬉しいことには……違いないんだよな」ボソ
神裂「……なにかいいました?」
上条「ん? こうして横になってると、神裂を上から眺めたりもできて新鮮だなーって」
神裂「……」クイッ
上条「?」
神裂「……やはり、背の高い女は嫌ですか……?」
上条「身長なんか関係なく神裂以外じゃ嫌だっつの」
神裂「え、あ……」カァァ
713:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 03:24:52.18 ID:
7oOY4nwR0上条(さすがにクサかったか……? つーか恥ずかしい……)
神裂「あ、ありがとうございます……」
上条「……ん」
神裂「でも…いつまで私は『神裂』なのですか? 『当麻』」
上条「……寝るか」
神裂「当麻――むぐっ!」
ギュッ
上条「お休み――火織」
神裂「……はい、当麻」
End
714:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 03:29:10.27 ID:iy9WWcIK0
もうちょっと頑張ってよ
おねがいします717:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 03:47:41.17 ID:
7oOY4nwR0二本目
神裂「むう……」
神裂「せっかく作った弁当が、テーブルに残ったままです……。今日の朝はバタバタしていたから忘れたんでしょうか……」
神裂「当麻の学校には購買もあるらしいですし、忘れたとしても問題はないのでしょうが……」
神裂「……」
神裂「今日の肉じゃがは会心の出来だったのに……」
神裂「……よ、よし」イソイソ
神裂「……ガスの元栓は切りましたし、電気も消しました。インデックスは土御門の妹さんと遊んでいるようですし……」
神裂「ふー、さて行きましょうか」
ガチャ
719:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 03:51:07.89 ID:
7oOY4nwR0神裂「えーと、学校への道は確かこっちを……」
神裂(当麻に学校への道のりを聞いておいたのは正解でしたね)
神裂「あ、ここですね。この道を右に……」
上条のクラス
小萌「ですから、その時先生ははっきりと訂正したのですよー。私はれっきとした社会人なのですと――」
上条(もはや化学とは何の関係もない話になってるな……。ま、後五分もすれば終わりだし別にいいか)
上条「……」チラッ
上条(サッカーか。いいなー体育、折角だから思いっきり体を――、って、えええええ!!!????)
小萌「か、上条ちゃん!? いきなり立ち上がってどうしたのです、窓の外に何かあるのですか?」
まーた上条が奇行を…… いや、ちょっと待て。外に―― えっ、なになに?
小萌「あわわ……、教室が一気に無法地帯に……、み、みんなーまだ授業中なのですよー?」
720:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 03:56:08.02 ID:
7oOY4nwR0ザワザワ…… ヒソヒソ……
神裂「な、何か視線を感じますね……。別段変な格好はしていないつもりですが……」
校舎内
神裂「人が増えて視線の量も一気に増えたような……、一体なぜ――あっ」
神裂「当麻!」ブンブン
上条(めっちゃ嬉しそうに手振ってる……)
……おい、また上条か。 和風美人もゲット済みとは……。 ちくしょう……
上条(いらぬ恨みを無制限に買っている気がする……)
神裂「そ、そのお弁当を忘れたでしょう? 届けに来たのですが――」
上条「あー……、とりあえずあれだ。目立ちすぎるのもなんだから場所を変えよう」グッ
神裂「え、は、はい……」
スタスタスタ
721:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 03:59:41.55 ID:
7oOY4nwR0屋上
上条「ふう……、ここなら大丈夫だろ」ドサ
神裂「あ、あの当麻。何かいらぬ注目を集めてしまったみたいなのですが何故でしょうか……」
上条(そりゃあ、学校にいきなり着物美人が現れれば騒ぎにもなりますよね……)
神裂「……?」
上条(確かに以前、普段の衣装は露出が多すぎるって話をした記憶はあるけどさ……)
神裂「あ、あの……」
上条「あー……、学校ってのは生徒と先生以外はあまり入って来ないからなー。誰なんだろうって見てたんじゃないか?」
神裂「なるほど……そうでしたか」
上条「それより、弁当なんだけど……」
神裂「あ、ええ。今朝は忙しかったので忘れてしまったのだろうと――」
722:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:03:33.82 ID:
7oOY4nwR0上条「……あー、スマン。実は今日は午前授業だったんだよ。火織に言っとくの忘れちまっててさ」
神裂「あ……、そう、だったのですか。すみません、私こそ早とちりをしてしまいまして……」ガックリ
上条「――でも、ちょうど良かったよ」
神裂「……え?」
上条「学校終わったら、火織と一緒に飯食いに行こうと思ってたから、来てくれて良かった」
神裂「あ……!」
上条「弁当、あるんだろ? 食べようぜ」
神裂「はい!」
パカッ
上条「肉じゃが、卵焼き、焼き魚、ほうれん草の和え物、漬物に炊き込みご飯……相変わらずすげぇな……」
上条「じゃあ早速……ん? 箸は……って火織?」
神裂「……」スッ
神裂「……あーん」
上条「」
724:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:07:04.27 ID:
7oOY4nwR0神裂「……当麻?」
上条「……あ、いや、うん、いただきます」パクッ
神裂「おいしい……ですか?」
上条「……めちゃくちゃ美味い」
神裂「――良かったです」ニコ
上条(うん、なんかもうあれだ。バカップルなんて非難はこの幸福に比べたら気にならん)
神裂「次は……肉じゃがをどうぞ。自信作なんです」
上条「ん、サンキュ」
神裂「はい、あーん……」
上条「むぐむぐ……、うめえ!!」
神裂「ありがとうございます。さあ、次は――」
パシッ
726:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:12:16.76 ID:
7oOY4nwR0上条「火織の番、な?」
神裂「は、はい!?」
上条「ほら、あーん」
神裂「え!? あ…その。…………あー」
神裂「もぐもぐ……、お、美味しいです」
上条「だ、だよな。ほらもう一口」
神裂「いえ、今度は貴方が食べて――」
――――――――――――――――――――
青ピ「……なあ、土御門クン」
土御門「……なんだ?」
青ピ「憎しみで人を殺せたら……、どんなに簡単やろうね?」
土御門「……帰ろうぜい」
End
728:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:27:57.15 ID:
7oOY4nwR0三本目
上条「ただいまー」
シーン……
上条「……あれ? 火織のやつ出掛けてんのかな」
スタスタスタ
神裂「……」
上条「って、なんだいるんじゃねーか。おーい、火織……?」
神裂「zzz……」
上条「何だ、寝てたのか」
729:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:31:09.16 ID:
7oOY4nwR0上条「しっかし、どうせ寝るんだったら横になったほうがいいだろうに。こんな固いベットに寄りかかって寝なくても……」
神裂「zzz……」
上条「……そりゃ疲れるよな。俺よりずっと早く起きて朝飯に弁当用意して、必要悪の教会の仕事もやってるみたいだし」
上条「うっし、たまには上条さんが腕を振るいますか。火織のウデには遠く及ばないだろうけど」
上条「さーて、冷蔵庫に何があったっけなー」
神裂「うう…ん、とう、ま」
上条「は、はいっ!?」ビクッ
神裂「……むにゅ」
上条「……寝言か?」
730:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:33:24.97 ID:
7oOY4nwR0上条「しかし……」ジー
上条(火織ってやっぱ美人だよなぁ。スタイルもいいし。こんな娘が俺の為に世話を焼いてくれて……幸せだ)
神裂「とう、ま」
上条「……はは、何か照れるな。火織の夢の中でくらい、少しはカッコイイことしとけよ上条ー」
神裂「……」パチッ
上条「あ、起きた――」
神裂「あ……とうま」スッ
上条「え」
ギュッ……
上条「か、火織!?」
731:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:36:31.19 ID:
7oOY4nwR0神裂「とうま……とうま」
上条「ね、寝ぼけてるのか!? 目覚ませ火織――!」
神裂「好きです……当麻」
上条「」
神裂「……んー」チュッ
上条「むぐっ――ちょ、かかかか、神裂さーん……?」
神裂「……スー、スー、zzz……」
上条「起きてない……のか?」
上条(なんか生殺し感がすごい……)
上条「はぁ……、やれやれ。さっさと……」
732:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:40:51.50 ID:
7oOY4nwR0グイッ
上条「?」
グイッ グイッ
上条「あ、あれ?」
神裂「zzz……」ガッチリ
上条「お、おい、嘘だろ?」
上条「――はは、抜けねえ。さすが聖人の力……ってか?」
ムニュムニュ
上条「ははは……」
上条(シャレにならないんですけどー!?)
733:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:41:45.15 ID:l59yVDUd0
うらやまけしからんな734:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:44:20.07 ID:
7oOY4nwR0~10分後~
神裂「にゅむう……」
上条(そ、そうだ今日は数学と英語の宿題があったんですよね、ほ、補習は免れないとなーあはは……)
~30分後~
神裂「とうまぁ……」スリスリ
上条(ステイル、土御門、青髪ピアス、災誤センセ、一方通行、アックアで夢のハーレム完成だ! やったね!!)
~1時間後~
神裂「好き……です」ギュッ・・・
上条(もういいですよね!? 上条さんは精一杯頑張りましたよね!? どう考えても無実ですよね!?)
735:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:49:44.67 ID:
7oOY4nwR0神裂「とうま……」
上条(火織さんのあんなとこやこんなとこが、上条さんに刺激を――もう無理です! ゴメン!)クワッ
神裂「……」スー スー
上条「火織……」
神裂「…………?」スー スー
上条「……できねーよな。やっぱ」ポンポン
上条「寝てるところをなんて……さ。いつか火織とはちゃんと……」
神裂「……」スッ
上条「っと、あれ? 外れた! ふぅー、危なかった……」
神裂「…………」
736:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:52:59.08 ID:
u1B2kLtYP――――――――――――――――――
インデックス(ね、ねえとーま。かおりとケンカしたの?)ヒソヒソ
上条(い、いや、そんなことはないんだけど……)
神裂「……二人とも、何をコソコソ話しているのですか」
インデックス「きょ、今日もおいしいねって話していたんだよ!」
上条「そ、そうだな。こんな料理が毎日食べられるなんて幸せだな俺達!」
神裂「……ありがとうございます」パクパク
上条(やっぱり怒ってる……)
インデックス(あれ? でも、なんかかおりちょっとだけ……)
神裂「……ごちそうさまでした。先に片付けます」
カチャカチャ スタスタ
神裂(……もうちょっと強引でも、私は良かったんですよ? ――でも)
神裂「現金――ですよね。彼の言葉も嬉しかった、だなんて」
737:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:54:24.34 ID:
u1B2kLtYPインデックス「――と、こんな感じでとうまとかおりのイチャイチャは際限なしに続いていくんだよ!」
インデックス「今の状況でも、とうまの家に居ていいって言ってくれる二人には感謝してるけど……」
インデックス「正直、甘い空気を吸いすぎてさすがの私でも胸焼けがしてくるかも!」
インデックス「でも、二人とも幸せそうだから心の広い私は多めに見てあげるんだよ!」
上条「おーい、インデックス。どうしたんだ?」
神裂「夕食ができましたよ。さあ食べましょう」
インデックス「うん! 今行くんだよ。じゃあ、ばいばい!」
神裂アフター エンド
740:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 04:59:13.82 ID:
u1B2kLtYPと、いうことで終了です。ガチエロ期待してた人はごめんなさい。
それでは
742:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 05:16:11.90 ID:OCVsKQ0y0
よかった754:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/21(月) 17:16:48.51 ID:NudbBLbr0
なあ、五和√はないのか?
なあ、なんとか言ってくれよ!!!!
なあ、おいっ!!!!!!!!!!796:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 14:03:59.90 ID:
TrH8nvj50建宮「おまえさん・・・・・・このままでいいと思ってんのか?」
五和「え・・・・・・? なんのことですか?」
建宮「とぼけるんじゃないのよ! このままこのスレが落ちてもいいかって聞いてるんだ!」
建宮「せっかく『上条「五和と付き合いたい」 神裂「」』ってスレタイなのに・・・・・・このまま上裂で終わっていいのかって聞いてるのよ」
五和「・・・・・・それ、は・・・・・・」
建宮「いいはずないのよなぁ・・・・・・そう思ってるのなら、五和。これを」スッ
五和「これは・・・・・・大精霊チラメイド・・・・・・」
建宮「これもって学園都市にいってくるのよな」
五和「はい・・・・・・!」ギュッ
建宮「後は書き手が現れれば大団円なのよな」
五和「書き手?」
建宮「いや、なんでもないのよ」
誰か書いてくれないかなぁ
797:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 14:10:44.06 ID:U0DhYRcu0
>>796
期待してるぞ810:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 16:34:32.09 ID:
TrH8nvj50五和「でも、前回は護衛って理由がありましたけど、今回はなんて言えば……」
建宮「好きだから来ちゃいました、とかそんなのでいいのよ」
五和「た、建宮さんっ!?」
建宮「別に嘘じゃないのよな」
五和「そう、ですけど……」
建宮「変に理由を作ったりして行く方が後々面倒なのよな」
五和「そうなんですか……?」
建宮「そうなのよ。それに、好きって一言を言うだけでそれからが有利に働くのよな」
五和「?」
建宮「年頃の男が好きですって言われて意識しないはずがないのよ」
建宮「後は態度や仕草で表せば自ずと五和に対して好感を抱くはずなのよな」
五和「態度や仕草……」
建宮「おいしい料理を作るだけでも男にとったらすごい嬉しいと思うのよなぁ……」
五和「わかりました。私、がんばります!」
建宮「その意気込みなのよな、五和」
812:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 16:46:11.89 ID:
TrH8nvj50上条「補修終わったぁ……うおっ、もうこんな時間か!」
上条「タイムセール間に合うかな……」
‐某スーパー‐
上条「間に合わなかった……不幸だ……」
上条「困ったな、冷蔵庫の中空っぽなんだよなぁ……」
上条「……帰るか」トボトボ
上条「ってあれは……おーい、五和ー」
五和「え? 上条さん!?」
上条「五和、だよな? こんなところでどうしたんだ?」
五和「上条さんの家に向かってたところですけど……」
上条「俺の家……? まさかまた魔術関連のことか?」
五和「いえ、そうじゃなくて今回は……その……」
上条「? とりあえず立ち話もなんだし、家まで行くか」
815:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 16:54:41.15 ID:
TrH8nvj50場所は変わって上条宅
禁書「おかえり、とうまー」
上条「ただいまインデックス」
五和「お、お邪魔します……」
禁書「あれ、いつわ? なんでいつわがここにいるの?」
上条「おう、ちょうどそこで会ってな。家に用があったみたいだから」
禁書「ふーん、そうなんだ。ねぇ、今日の晩御飯は?」
上条「晩飯……あっ!」汗ダラダラ
五和「どうかしたんですか?」
上条「今日タイムセール逃したから何もないんだった……」
禁書「つまりどういうことかな、とうま?」
上条「つまりですね……ええっと……」
五和「食材だったら、買いにいきましょうか?」
818:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 17:04:55.86 ID:
TrH8nvj50五和「突然押しかけて何もしないのは悪いですし……」
禁書「ここはいつわのご好意に甘えたほうがいいと私は思うんだよ」
上条「いや、そうだけど……迷惑じゃないか? 五和」
五和「迷惑なんかじゃありませんよ? むしろ嬉しいです」
上条「えっ?」
五和「な、なんでもないです! じゃあ行ってきますね」
上条「待った、俺もいくよ」
五和「えっ、いいんですか……?」
上条「だって場所わかんないだろ?」
五和「あ……はい……」
禁書「珍しく気が利いてると思ったら、当麻はやっぱり当麻だね」
上条「はぁ? なんだそりゃ」
禁書「とりあえず行ってくるといいかも。お腹空いてもう限界なんだよ」
上条「はいはい……じゃあ行こうか、五和」
五和「はい!」
820:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 17:19:16.68 ID:
TrH8nvj50スーパー向かう途中
上条「そういえば、どうしてこっち来たんだ?」
五和「休暇を頂いたので……その……」
上条「ならよかった。前みたいに魔術師がきたのかと思ってビックリしたんだけど、そういう訳でもないのか」
五和「はい、今回はそういうのではないから平気です」
上条「そっか、じゃあ学園都市にきたのは観光とか?」
五和「えっと、そうでもなくて……」
上条「えっ、じゃあなんだろ?」
五和「その……上条さんに……」ボソボソ
上条「えっ? ごめん、最後よく聞き取れなくて……なんて言ったんだ?」
五和「なっなんでもないです! 理由は後でじゃダメですか?」
上条「別にいいけど……おっ、ついたぞ」
822:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 17:31:04.03 ID:
TrH8nvj50スーパーにて
五和「上条さんはなにか食べたいものとかあります?」
上条「うーん……久しぶりにカレーが食べたい、かな」
五和「わかりました、じゃあ今晩はカレーにしましょう」
上条「五和の料理は本当にうまいから楽しみだな」
五和「あ、ありがとうござます」
五和「他にもなにか買っていきましょうか」
上条「大丈夫なのか?」
五和「遠慮なんかしないでください、そのためにこっちに来たんですから」
上条「そっか、じゃあお願いしようかな」
アリガトウゴザイマシター
上条「結構買ったな……なんか悪いな、五和」
五和「そんなことないですよ」
上条「せめて買い物袋くらい持つよ」
五和「じゃあ、お願いしますね」
824:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 17:43:38.46 ID:
TrH8nvj50上条宅
上条「ただいまー」
禁書「おかえりなんだよ、とうま、いつわ」
五和「インデックスさん、晩御飯はカレーだけど大丈夫ですか?」
禁書「カレー久しぶりかも! それに大好きだから問題ないんだよ」
五和「じゃあ早速作っちゃいましょうか」
上条「俺も手伝うよ、五和」
五和「上条さんとインデックスさんはのんびりしてていいですよ?」
上条「そういうわけにもいかないだろ……インデックスも手伝ってくれ」
禁書「わかったんだよ、何を手伝えばいいのかな」
上条「買ってきたものを冷蔵庫に入れてくれないか?」
禁書「わかったんだよ」
五和「じゃあ上条さんはジャガイモの皮むきをお願いしますね」
上条「わかった」
829:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 17:54:44.76 ID:
TrH8nvj50そんなこんなでカレー完成
「「「いただきます」」」
上条「やっぱり五和の腕前はすごいな」モグモグ
禁書「一週間毎食カレーでも飽きないかも」モグモグ
五和「そんなことないですよ。それに上条さんも一緒に作ってたじゃないですか」
上条「ほとんど見てるだけだったけどな……」
五和「そんなことないですよ」
禁書「とうまの料理もうまいけど、いつわの料理はもっとうまいんだよ!」
上条「ほら、インデックスもこう言ってるぞ?」
禁書「いっそのこと五和がここに住んで毎日ご飯作ってもらいたいくらいなんだよ!」
五和「!?」
上条「毎日こんなおいしいものが食べられるなら幸せだけど、それはさすがに無理だろ……」
五和「無理じゃなかったらいいんですか……?」
835:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 18:15:10.48 ID:
TrH8nvj50上条「上条さんは大丈夫っていうかむしろ嬉しいですけど……」
五和「そうですか……ウフ、ウフフ……」
上条「(どうしたんだ……急に五和が笑い出したぞ……?)」
五和「(建宮さんの言ってたとおりです……。少なくとも、この調子でいけば……)」
「「「ごちそうさまでした」」」
上条「さて、じゃあ洗いますか」スッ
五和「後片付けなら私がやりますよ?」
上条「いやいや料理まで作ってもらっておいて、ここは上条さんに任せてください」
五和「すみません」
ガチャガチャザァァーーー……
禁書「ねぇ、いつわ」
五和「なんですか? インデックスさん」
禁書「いつわはさ、とうまのこと好きなんだよね?」
849:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 19:35:46.78 ID:
TrH8nvj50五和「……」チラッ
禁書「洗い物してるときって割と水の音で聞こえないから大丈夫なんだよ?」
五和「……はい。好き、です」
禁書「そっか。なら、できるだけとうまの傍にいて欲しいんだよ」
五和「どうして……ですか?」
禁書「私ね、とうまには感謝してもしきれないんだよ」
禁書「助けてもらったこともあるし、いっつもご飯作ってもらってるし、寝る場所まで譲ってもらってるんだよ」
禁書「それなのに、私はとうまの助けになれない。何もできないんだよ」
五和「そんなことないと思いますよ?」
禁書「ありがとう、いつわ。でも、私なんかよりも、いつわのほうが助けになってるんだよ」
禁書「とうまはいつも不幸だって言ってるけどね、いつわと一緒のとうまを見ると幸せそうなんだよ」
五和「そう……でしたか?」
禁書「私にはそう見えたんだよ。それに、五和のことも大好きだから、幸せになってほしいんだよ」
五和「インデックスさん……」
850:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 19:47:29.86 ID:Fxt62cY0O
綺麗なインデックスさん851:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 19:50:08.07 ID:
TrH8nvj50上条「おーい、二人で何はなしてるんだ?」
五和「えっ!? いや、その……」
禁書「な、なんでもないんだよ、とうま」
上条「……? 風呂お湯入ったけど五和、先入るか?」
五和「は、はい。 じゃあお言葉に甘えて」
上条「まぁ、インデックス。なんか五和慌ててたけど、何話してたんだ?」
禁書「秘密かも!」
上条「まぁいいや、五和があがったらお前も入れよ?」
風呂場
五和「インデックスさんはああ言ってましたけど……もし上条さんがインデックスさんのことを好きだったら……」ブクブク
五和「とりあえず悩んでいても仕方ないですし、出ますか……」ザバァ
ガラッ
上条「あ」
五和「」
858:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 20:03:53.04 ID:
TrH8nvj50五和「か、かかかか上条さんっ!?」
上条「違う! これはタオルを持ってきただけでありまして、決して疚しい気持ちがあったというわけでは……ごめんっ!!」
バタンッ
五和「(み……見られちゃいました……)」フキフキ
ガチャッ
五和「あ、あがりました……」
上条「あ、あぁ……」
禁書「じゃあつぎ私入ってくるんだよ」バタンッ
上条「!?(気まずい、いつになく空気が重い……ッ)」
五和「(上条さんと、ふ、二人っきり……)」
上条「あ、あのー……五和さん?」
五和「(落ち着いて落ち着いて)な、なんですか?」
上条「さっきは、その、申し訳ありませんでした」ドゲザ
五和「気にしないでください! その、気にしてませんから」
上条「ほ、本当でせうか……?」
863:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 20:33:42.75 ID:
TrH8nvj50五和「恥ずかしかっただけですから……」
上条「次からは気をつけます……って五和、そういえばいつまでいるんだ?」
五和「あ……(そういえばいつまでいるんだろう? 建宮さんに訊くの忘れてました)」
上条「休暇だっけか? そしたらそんなに長くはないか」
五和「あ……そのことなんですけど……」
上条「うん?」
五和「実は……休暇じゃなくて、上条さんに伝えたいことがあって来たんです」
上条「俺に?」
五和「はい……えっと……その……」
五和「」ゴクリ
五和「私、実はかみじょ「いい湯だったんだよ!」んです!」
上条「……ごめん五和、なんて言ったんだ?」
五和「…………なんでもないです……」グスッ
禁書「?」
867:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 20:45:45.26 ID:
TrH8nvj50上条「じゃあ俺風呂入ってくるな」
五和「はい……」
バタンッ
禁書「どうしたの? なんか暗いんだよ、いつわ」
五和「まだ、まだ大丈夫です……」
禁書「? 平気ならいいんだよ!」
五和「あの、インデックスさん……ひとついいですか?」
禁書「なにかな、いつわ?」
五和「インデックスさんから見て、上条さんって好きな人っていると思いますか?」
禁書「特にこの人が好きっていうのはないと思うんだよ」
五和「そうですか……」ホッ
禁書「でも、逆にそれが心配なんだよ」
五和「?」
禁書「好きだって言われたら、誰にでも靡きそうなんだよ!」
五和「(確かに、上条さんの取り巻く人たちは皆奇麗だし……)」
868:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 20:56:40.38 ID:
TrH8nvj50禁書「だからこそ、五和には早めに気持ちを伝えてもらいたいんだよ」
五和「(一応、さっき言ったんですけど……)」
五和「インデックスさんは、いいのですか?」
禁書「なにがいいのかな?」
五和「インデックスさんも、上条さんのことが好きですよね?」
禁書「うん、大好きなんだよ!」
五和「……なら、なんでそれを本人に言わないんですか?」
禁書「さっきも言ったけど、私じゃとうまの助けになれないし、幸せにできないんだよ」
禁書「それに、とうまは私のことそういう目で見てないし、これからも見れないと思うんだよ」
禁書「私にとって、とうまの家に居候でいることが一番のカタチだから」
禁書「だから、これでいいんだよ」
五和「そう、ですか……インデックスさんは、強いですね」
禁書「そうかな?」
五和「そうですよ。私なんかよりも、ずっと」
872:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 21:17:59.27 ID:sMoDpmpJ0
くそ、インデックスがかわいいだと・・・普段どれだけ言動で損してるかわかるな・・・873:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 21:25:27.03 ID:50BTnwRK0
可愛いってかいい娘875:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 21:28:40.84 ID:
TrH8nvj50ガチャッ
上条「あーいい湯だった……さて」
上条「早速だけど、五和の寝る場所についてだ」
上条「普段は上条さんが風呂場で、インデックスがベッドで寝てるわけだが」
上条「どうしますか」
禁書「とうまといつわが風呂場で寝ればいいと思うんだよ」
上条「まずはお前がベッドで寝るというその幻想をぶち殺す!」
禁書「いつわと一緒に寝るところは否定しないんだね」
上条「もちろんそこは否定しますよ? 上条さん狼になっちゃいます」
上条「で、普通に考えて五和がベッドで寝て、だ」
五和「上条さんも一緒に寝るんですね」
上条「いやいやだから上条さんはそんなことしませんよ?」
禁書「私はどこで寝ればいいのかな」
上条「インデックスはベッドの隣の床にでも布団を敷いて、だ」
上条「俺は風呂場で寝ると」
877:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 21:43:02.99 ID:
TrH8nvj50上条「これでいいよな?」
五和「上条さんは大丈夫なんですか……?」
上条「インデックス来てからずっと風呂場だけど、慣れれば意外と平気なもんだぜ」
禁書「ごめんね、とうま」シュン
上条「珍しくしおらしいこと言うな、インデックス」
禁書「珍しくは余計かも」
上条「まぁ、女の子を風呂場で寝かせるわけにもいかないしな。風邪引いたらつらいだろうし」
五和「上条さんって本当に優しいんですね」
上条「そうか? 当たり前のことだと思うんだけど……」
禁書「(そういうこと平気で言えて、しかも無自覚だからタチが悪いんだよ)」
五和「あ、そうだ! 上条さん、インデックスさん、お土産持ってきたんです」
上条「お土産?」
五和「はい、ちょっと待っててください」ガサゴソ
883:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 21:56:56.88 ID:
TrH8nvj50五和「どうぞ」
禁書「わぁ! おいしそうなんだよ!」
五和「急いで買ったので、あまりどれがいいとかわからなかったんですけど……」
禁書「そんなことないんだよ! とってもおいしいんだよ!」モゴモゴ
上条「ってもう食べてんのかよ……」
五和「いま紅茶淹れますね」
上条「へぇ……このチョコおいしいな……キャドバリー? って名前なのかな」
五和「お口に合ってなによりです。紅茶、入りました」
上条「おっ、サンキュー」ズズズ
上条「……なんか、どれもこれも上条さんにはご縁がないくらいおいしいなぁ」
五和「あと、上条さんにはこれを」スッ
上条「おお……なんかすごい煌びやかなラッピング……開けてもいいのか?」
五和「はい、どうぞ」ニッコリハガン
上条「これは……」
888:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 22:20:30.83 ID:
TrH8nvj50上条「……どうやって開けるんだ?」
五和「あっ、この箱の裏の……」ココユビサス
上条「おっ、開いた」パカッ
上条「えっと、これは……」
禁書「ハート型のでかいチョコなんだよ」
五和「だいぶ遅くなってしまいましたが、バレンタインチョコです」
上条「え? バレンタイン?」
五和「やっぱりもう遅いですよね……」
上条「そんなわけないだろ? もらえるだけ有難いですよ、ほんと」ウンウン
五和「ならよかったです……」
上条「義理でも上条さんはすごく嬉しいですよ」
五和「……義理じゃ、ありません」
上条「義理じゃない? そっか……え? ってことは本命!?」
五和「そ、そうです……」
上条「え、嘘……だよな?」
890:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 22:26:23.22 ID:DnBLWxD/0
なんだよなんなんだよなんなんですかこの展開は889:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 22:24:29.90 ID:8khG2Z3q0
wktk892:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 22:30:25.69 ID:
TrH8nvj50五和「うそなんかじゃありません!」
上条「えっ……あ、いや……」
五和「……すみません、急に大声出しちゃって」
上条「いや、その……」
五和「もう、寝ますね」ゴシゴシ
バタンッ
禁書「……とうま、今のもとうまが悪いかも」
上条「今のも、ってなんだよ」
禁書「いつわ、泣いてたよ?」
上条「……あぁ」
禁書「誰が、泣かせたの?」
上条「……」
禁書「もういいんだよ。私も寝るんだよ。おやすみ」ゴロン
上条「おい、そこはベッド……はぁ、不幸……」
上条「……不幸なのは俺じゃないか……」
896:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 22:51:11.43 ID:
TrH8nvj50ガチャッ
上条「……五和?」
五和「……」
上条「あのさ、さっきはゴメン。言い訳にしか聞こえないだろうけど、聞いて欲しいんだ」
上条「俺、本命のチョコなんてもらえたのが信じられなかったんだ」
上条「今までそういうことなかった(多分)し、五和がくれるだなんて思ってなかったからさ」
上条「だから、さ。その、ありがとな。すごく嬉しかった」
五和「……」
上条「……」
五和「……嬉しかっただけですか?」
上条「え?」
五和「他になんか、言うことはないんですか?」
上条「えっと、その……」
五和「……こっち、来てください」
904:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 23:28:26.69 ID:
TrH8nvj50毛布の狭間から出た五和の手が、ちょいちょいと手招きをしている。
俺はそのまま風呂場へと足を踏み入れると、五和が起き上がり、急に抱きついてきた。
細い腕が腰の後ろにしっかりと回され、身動きが取れないほどにホールドされている。
後ろに倒れそうになるけど、踏ん張って踏み止まる。耳を五和の髪がくすぐっていて、少しこそばゆい。
いつも使っているはずのシャンプーの香りが、ふわりと鼻腔と心をくすぐる。嗅ぎ慣れているはずなのに、どこか興奮を覚える。
そんな香りを胸いっぱいに吸い込みながら、五和の言葉に耳を傾けた。
「わたしは、上条さんのことが好きです……」
「……あぁ」
「言葉じゃ言い表せないくらいに、好きなんです……」
ぎゅっ、と擬音が聞こえるのではないかというくらい、その腕は強く強く抱きしめてくる。
「……」
「愛してます。わたしと、付き合ってください」
正直、こんな大真面目な告白を受けてもまだ信じられないというのが本音だ。
でも、そんな理由にこじつけてさっきと同じ反応をとれば、間違いなく五和を傷つけてしまうのは確かだ。
信じられないとか、俺のどこに惚れたんだろうとか、思うところ色々あるが、今はそんなことを考えている場合じゃない。
俺が五和に対してどう思っているのか。
天草式十字凄教の1人。料理を含む家事がすごく上手で、気立てのいい娘。さっき見てしまったけど、胸がでかかった。
それに年上お姉さん、上条さんの好みどストライク。幾度となく彼女には助けられた。
そんな彼女に好きだと言われて、嬉しくないはずがない。
付き合ってくれと言われて付き合わない奴がいたら見てみたいくらいだ。
答えは、もう決まっている。
ただ、想いと一緒に、口に出すだけだ。
911:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/22(火) 23:45:41.61 ID:
TrH8nvj50「俺も、好きだ。五和のことが、好きだ」
「俺も五和と付き合いたい」
「すごく、嬉しいです…………」
さっきあんなひどいことを言ってしまった手前、愛してるとは言えなかったけど、それでも気持ちは十二分に伝わったと思う。
震える体で、震える声を絞り出す五和をゆっくりと抱きしめる。
俺も五和も抱きしめあうというこの状況が心地よいのか、ずっとそうしていた。
「大丈夫か……?」
「はい、その嬉しくて涙が止まらなくて……」
「そっか、よかった」
どちらからともなく腕をほどくと、五和が恥ずかしそうに言った。
「顔、洗ってきますね」
別にそんなの気にしないんだけどなぁ、と思いつつ腕に残る感触を思い出す。
女の子の体って、柔らかいんだなぁとか考えながら、浴槽の縁に腰掛ける。
924:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/23(水) 00:29:18.41 ID:
ddPFjiI30そんなことを考えているうちに、五和がさっきのチョコを手に戻ってきた。
「上条さん、これ……」
大きさの割りには軽いハート形の本命チョコを受け取った。
「今、食べてもらえませんか?」
「……わかった」
なんで今なんだろうと思いながらチョコの端っこをかじる。
チョコの中はどうやら空洞らしく、軽い理由がわかったと同時に、チョコの中から金属の擦れる音がした。
「あれ、中に何か入ってる……」
何が入ってるんだ? という眼差しを五和に向けると、だんだんと五和の顔が朱に染まっていく。
最後にはプイッと視線を逸らされてしまった。
もう一口、チョコをかじると、チョコの中から指輪が降ってきた。
「おっとっと……」
床に落とさないよう、空中でキャッチすると、掌には二つの同じ銀製の指輪が収まっていた。
「これって……」
「はい、ペアリングです……///」
なんでチョコの中からペアリングが出てきたのは謎だったが、後ほど五和にこれを訊いたら、
どうやらこれがイギリス流のバレンタインなんだとのこと。
937:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/23(水) 00:50:51.94 ID:
ddPFjiI30「着けてもらえますか?」
「あぁ、もちろん」
とは言いつつも内心では、サイズが合わないんじゃないか? などと考えてしまったけれど、
その際は首から下げればいい話だよな、と野暮なことを考えていた。
「上条さんの左手薬指にピッタリなはずですよ」
言われるがまま、合わせてみる。が、こっちの指輪は違うらしい。
もう片方の指輪を合わせてみると、ピッタリだった。
「本当だ、でもどうして?」
「この前会った時に、測っておいたんですよ」
「へぇ……」
少し、驚いた。でもこれは俺のことが好きだから、だよな。
だったら嬉しくないはずがない。ここは素直に感謝しよう。
「ありがとな、五和」
「い、いえ……その……」
ふと五和を見てみると、なにやら落ち着かない様子で、手をもじもじさせている。
俺の右手には指輪。
これってまさか……
「五和、手、出してくれないか?」
938:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/23(水) 01:22:20.51 ID:
ddPFjiI30「はい……!」
とても嬉しそうに左手を差し出してくるところを見ると、どうやら正解だったらしい。
左手をとって、指輪を嵌めてみると、こちらもピッタリ。
「わぁ……」
照明を浴びて鈍い輝きを放つ指輪に心を奪われる五和がとても可愛い。
俺も自分の指輪を見て、五和の恋人になったんだと初めて実感する。
「夢なんかじゃないんだよな……」
普段不幸が積もっていたのも相俟って、ものすごく幸せだ。
記憶を失ってから此の間、いや、もしかしたら人生始まって此の方一番の幸せかもしれない。
幸せを噛み締めながら、残りのチョコも噛み締める。
おいしくチョコを頂いた俺は、歯を磨いてくると言って洗面所に向かった。
「もうこんな時間か……」
歯を磨き終えて時計を見ると時刻は丑三つ時で、明日朝起きられるかな、などと考えつつ風呂場に戻る。
「もう二時半だし、寝るか」
寝るとは言ったものの、言ってから気がついた。この風呂場はあまり広くないんだった。
せいぜい寝られたとしても浴槽の中に一人、浴槽の外で一人だ。
インデックスを起こそうかとも思ったが、さすがにそれは可哀想だし……
どうしたものかと悩んでいると、その様子から察してくれたのか、五和が名案を出してくれた。
「あのう……一緒に寝ませんか?」
942:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/23(水) 02:08:27.90 ID:
ddPFjiI30そりゃ確かに名案だと、上条さんの中の悪魔が、俺に囁く。
五和はお前のことが好きなんだ。お前も五和が好きなんだろ? なら問題はない、と。
今度はどこからか天使が出てきて、悪魔をこう罵る。
五和が邪な考えでそういうこと言ってると思ってるのか?
ただ純粋に、好きな人と一緒に寝たいっていうだけだろ?
寝る=抱くって考えてんじゃねえよ! ったく、これだから童貞は……、と。
結局は天使が勝ったけど、どちらにせよ一緒に寝るところまでは変わらないのか。
そうだよな、ただ寝るだけだもんなと呟きながら、明かりを消して五和の隣に座り、横になった。
「今日は、本当にありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとな」
「これからは当麻さんって呼んでもいいですか?」
「あぁ、上条さんだとなんかよそよそしいしな」
「じゃあ、当麻さん……目を、閉じてもらえますか?」
言われるがまま、目を閉じる。
柔らかな両手の平が、俺の頬を優しく挟むのがわかる。
「」
お返しにといわんばかりに五和を片腕で抱きしめて、どちらからともなく言った。
「「おやすみなさい」」
おわり
947:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/23(水) 02:18:27.78 ID:/WNt5F6Q0
乙
スレ埋まるかと思ってヒヤヒヤした951:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/23(水) 03:41:26.85 ID:WzaC/yzm0
何日も五和を待った甲斐があった952:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/23(水) 04:15:55.21 ID:uHghJrAoO
乙
必ず五和√を完結させてくれる神が現れると信じて待ってたぜ…950:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/23(水) 03:12:31.04 ID:OQFU6ZdK0
乙~
面白かったぜ!
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