2:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:16:18.60
ID:3u7s9NJB0
部室
ぽとっ
雫「千景、なにか落としましたよ」
千景「!?」
雫「本ですか。。このくらいであれば私が」
「千景、不要なものを持ち込むのはよくない事ですよ…」
千景「見ないで!雫さんには」
3:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:17:40.40
ID:3u7s9NJB0
雫「千景が、千景が怖いぃぃ、、。」
千景「誤解。誤解なのぉ」
雫「千景に犯される」さっ
千景「やめて!!」
4:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:18:19.38
ID:3u7s9NJB0
千景「ご、誤解なの。雫さん」
雫「そうですか…」
千景「ええ」コクコク
雫「では、この本は千景の本ではないと」
千景「それは…、まぁわたしの物のだけれど」
雫「千景に犯される!千景に犯される」ガタガタ
千景「ち、ちがうのぉ」
5:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:19:21.73
ID:3u7s9NJB0
雫「あの。千景も女の子ですから、そういう事に興味を持つ事自体は否定しません」
千景「……」コクン
雫「そういう本を読みたくなることも、悪い事ではない…」ブルッ
千景「…あの、雫さん」
雫「な、なんでしょう」そぉっ
千景「なぜ距離を取っているの?」
雫「怖いんです!親友に犯されてしまいます」
千景「やめてっ!!」
6:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:20:09.44
ID:3u7s9NJB0
雫「私を超マニアックな方法で犯すのですか」
千景「しないわ。そんなことは」
雫「屋上に連れ込まれて『いつも皆と一緒に居る屋上で、別の意味で二人きりの気分はどうかしら?』と言いながら犯されるのですよね」
千景「本からの抜粋やめて」
7:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:20:46.61
ID:3u7s9NJB0
雫「レズビアン特有の言葉攻めを」
千景「しないわ」
雫「『女の子同士なのよ。このくらいスキンシップにも入らないわ』と言いながらに犯すんですよね」
千景「だから、本からの抜粋やめて!音読もしないで!」
雫「千景がマニアックな言葉攻めを身に付けているとは…」
「とにかく、千景はそういうマニアックなプレイしようとしてるのですよね?」
千景「違うの!そういうわけじゃなくて」
雫「分かりました。千景がそこまで言うのであれば信じ」
千景「さっき雫さんが言ったのは全然マニアックの範疇ではないのよ」
8:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:21:37.86
ID:3u7s9NJB0
雫「…えっ?」
千景「…あ」
雫「……あ、あの程度は基本なのですか?」
千景「ナンデモ、ナンデモナイノヨ。シズクサン」
雫「先ほどのもかなり危ない部分を抜粋したつもりでしたが」
千景「聞いて。さっきのは間違いなの」
雫「もうあの程度では満足できないと」
千景「やめて!」
9:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:22:39.40
ID:3u7s9NJB0
雫「千景がどんどん遠くなっていきます」
千景「遠くなっているのは雫さんの方よ。物理的に距離を取っているじゃない」
雫「距離を取らなければ、千景に犯されてしまいます」ビクッ
千景「わたしは、雫さんをメチャクチャにしたいだなんて」
雫「剣道部に戻ろうとしたのが悪かったのでしょうか」
「あの時期に、私は千景に寂しい思いをさせてしまったから」
千景「重い感じにしないで」
雫「私がきっぱりと剣道部への未練を絶てていれば……」
千景「剣道をしている雫さんも美しいわ」
雫「もしかして、プレイ的な目線で見れば竹刀も興奮ポイントに…?」
千景「嗜好を探るのは止めて」
10:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:23:35.39
ID:3u7s9NJB0
雫「先ほどの内容は基礎の範囲なのですよね」
千景「ナンデモナイと言ったじゃない」
雫「ですが、竹刀とかそういう方向に行かざる得ません」
千景「雫さん、少し協力的なような気が…。さっきまでは犯す侵さないの話だったはずよ」
雫「これは私の優柔不断さが招いた当然の結末なので」
千景「雫さんの責任ではないの。というよりしないわ!」
11:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:24:36.16
ID:3u7s9NJB0
雫「面と向かっていってください」
千景「わたしは何を言えばいいの?」
雫「『わたしは雫さんを犯したいと思っていないし、思ったこともありません』とお願いします」
千景「何なの。。その宣言は」
雫「言ってくれなければ信用できません!ガチレズと同じ部活に居られません!」
千景「ガチ、レズ、、」
12:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:25:28.81
ID:3u7s9NJB0
雫「とりあえず言ってもらえると、私は安心できますから」
千景「……うぅん」
雫「自分を偽る事はできませんか?」
千景「もう自分を偽ったりはしていないわ」
雫「すみません。。私は千景に虚偽の申告をさせようと!」
千景「そんなつもりは」
雫「これ以上千景を傷つけるくらいであれば、私は千景の嗜好と向き合うと誓いますから!」
千景「言うわ!誓わなくてもいいから」
13:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:26:16.31
ID:3u7s9NJB0
千景「えぇっと、何だったかしら。。『わたしは』…」
雫「『わたしは雫さんを犯したいと思っていないし、思ったこともありません』」
千景「そうね。『わたしは雫さんを』…」
雫「千景、どうしましたか?」
千景「いちおう、確認をしておきたいのだけれど…」
雫「確認ですか?」
千景「この『犯す』の範囲というのは」
雫「!!」ゾクッ
千景「い、一応よ」
14:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:27:49.42
ID:3u7s9NJB0
雫「それは、つまり範囲によっては」
千景「意外と二人の間で食い違っているかもしれないわ」
雫「範囲によっては言えない可能性があるという事でしょうか」
千景「だから、その確認はするべきよ」
雫「そうですね。千景の基準はすこしアレですから」
千景「アレって…」
15:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:31:06.20
ID:3u7s9NJB0
千景「じゃあ、少しずつ確認していきましょう」
雫「はい…。ここでの『犯す』の範囲が広ければ広いほど、その…」
千景「………」
雫「先ほどの『近い』を言えない可能性が上がってしまうという」
千景「おそらく、というより絶対大丈夫に決まっているわ」
雫「いいでしょう」コホン
千景「では、『犯す』の基準決めを始めましょう」
雫「まずは『キス』!」
千景「えッ!?」
雫「へッ!?」
16:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:32:05.24
ID:3u7s9NJB0
千景「ストップ!中断をしないといけないわ」
雫「怖い怖い怖い怖い!!」ビクン
千景「違うのよ、普通にするでしょう!?キスはするでしょう!?女の子同士で!」
雫「しないしないしない、怖い怖い怖い怖い」
千景「わたしがするかどうかではなくて、一般的によ」
「一般的な基準として、女の子同士でキスはセーフなはずだけど」
雫「私はしないような気がするのですが…」
千景「唇でやる普通のキスよ。『舌の口同士で』とかそういうのでなくて」
「そのつもりでわたしはOKにしたのだけれど」
雫「当たり前です!」
「今言ったほうがOKだった場合、もう一度退部を考えなければなりませんでした」
17:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:32:53.47
ID:3u7s9NJB0
雫「あの、キスが基準でアウトという事ですよね?」
「千景の言いたい事は言わなくても分かります」
千景(なんだか寂しいわ)
雫「この際、はっきりと聞いておきましょう」
「どのラインであれば、先ほどの誓いを言えるのでしょうか」
千景「そうねぇ」
雫「千景が決めてかまいません。それを聞いて対処するので」
千景「…ふぅ」
18:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:34:00.68
ID:3u7s9NJB0
(15分後)
千景「……」
雫「……」ドキドキ
千景「……あの」
雫「ひいぃ」
千景「そこまで怯えられると悲しくなってくるわ」
雫「すみません。驚いてしまっただけです」
「ごめんね?犯さないで……?」
千景「やめて」
雫「というよりも、これを長考している時点で…」
千景「言うわ!今すぐに言わせてもらうわ」
19:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:35:11.91
ID:3u7s9NJB0
千景「えっと」
雫「言ってくれていいんです!バッチコイです」
千景「えぇ~っと」
雫「覚悟はできました」
千景「えー……。何をラインにしても、無理よ」
雫「まさか」
千景「あの。だって、したいの……」
雫「うわあああぁぁやっぱりガチレズだったんですね」
千景「ゴメンなさいいぃぃ!でも、したくてえぇ」
20:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:36:25.82
ID:3u7s9NJB0
雫「最初ので正解だったとは。最初のリアクションこそがむしろ大正解だった!!!」
千景「雫さんには申し訳ないと思っているの」
「でも、さっきの言葉責めとかとってもヤリたくて」
雫「そこまで聞いていません!怖い怖い怖いぃぃぃ!!」
千景「静かにしないと、犯すわよ」
雫「千景、落ち着きましょう。本性が出ています」
21:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:38:19.14
ID:3u7s9NJB0
雫「部室でのプレイは?」
本庄「基本」
雫「美しさとかいて?」
千景「レズセックス」
雫「バットと竹刀は」
千景「プレイの小道具」
雫「カラオケの十八番は?」
千景「硝子の花園」
雫「怖いぃぃ、親友が怖いぃぃ!」
千景「うるさいわね!下着口に詰めようかしら!?」
雫「何なんですか?それは…」
千景「よくある事よ!」
雫「よくある事!?」
22:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:39:22.51
ID:3u7s9NJB0
千景「お揃いで色々装着したまま守備練習をしましょう」
雫「いきなり!?」
千景「ゴメンなさい」
「雫さんへもう我慢しなくていいと思ったら、願望が出てしまったの」
雫「怖い!そんなことを内に秘めてたとか怖い!」
千景「東雲さんにピッチングを教わっている時にリモコンでいじりたい!」
雫「やめてください…」
23:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:40:31.65
ID:3u7s9NJB0
千景「願望があふれ出ちゃったあぁぁ」
雫「落ち着いてください!千景」
千景「他の部員に見られない部室の資格でキスがしたい!」
千景「剣道の師と電話をしている後ろから胸を揉みたい!」
千景「雫さんと一緒に青春の汗を流したい」
雫「最後のはいつもと変わりないこと言ってるはずなのに怖い」
24:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:42:17.85
ID:3u7s9NJB0
千景「そういう事なの!よろしくね、雫さん」
雫「ナニをヨロシクすれば?」
千景「わたしは帰るから。そろそろ帰らないと」
雫「このタイミングで引き上げられるとは卑怯です」
「というよりも、ナニをヨロシクすれば~」
千景「また明日ね!雫さん」
雫「待って下さい!千景」
雫「絶対に明日から何か仕掛けてくるのでしょう」
雫「本当に嫌だ、本当に怖い……」
雫「なぜ、私は千景の本を拾おうとしていたのでしょうか。。」
雫「他の部のメンバーにはなんと言えば」
「いえ、言わないほうがいいでしょう。千景を裏切るわけには…」
25:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:43:19.62
ID:3u7s9NJB0
~~~~
清城高校
ぽとっ
小也香「なにか落としましたね」
花「!?」
小也香「本ですか。。このくらいであれば私が」
「牧野さん、私物を持ち込むのはよくない事です」
花「見ないで!小也香には」
Fin.
26:
◆o.T02ywbDc 2019/12/31(火) 23:45:22.19
ID:3u7s9NJB0
以上でありますゞ
ではでは、皆様よいお年を
見てくれた皆様へ感謝
元スレ
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