437:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:49:03.68
ID:kMuPU5cK0
市ヶ谷有咲「いい加減にしろ」
※ >>29と同じ世界の話です
438:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:49:38.75
ID:kMuPU5cK0
――有咲の蔵――
山吹沙綾「…………」
戸山香澄「…………」
439:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:50:21.55
ID:kMuPU5cK0
沙綾「……香澄、いい加減折れたら?」
香澄「やだ。そっちこそ折れてよ」
沙綾「それは無理」
香澄「さーやの分からず屋」
沙綾「香澄だけには言われたくない」
香澄「ふん、知らないもん」
沙綾「なんでこんなに頑固なのかなぁ」
香澄「それこそさーやにだけは言われたくないよ」
沙綾「はいはいそうですか」
香澄「さーやのバカ」
沙綾「言うに事欠いてバカ? バカって言う方がバカなんだよ?」
香澄「知らないっ」
440:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:50:58.17
ID:kMuPU5cK0
沙綾「はぁー……」
香澄「……なに、そのわざとらしいため息は?」
沙綾「いいえ、別に?」
香澄「別にじゃないでしょ」
沙綾「はぁー、そう。そんなに気になるんだ。はぁー……」
香澄「なんでそんなイジワルするの?」
沙綾「別に? 私はイジワルしてるつもりなんてないよ?」
香澄「イジワルだよ。どう考えても嫌がらせみたいな感じだもん」
沙綾「香澄がそう思うならそうなんじゃない?」
香澄「ほら! そう言うってことはやっぱりイジワルなんじゃん!!」
沙綾「知らないよ。香澄がそう思うならって私は言っただけだし」
香澄「うぅぅっ……!」
沙綾「……ふんだ」
441:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:51:41.76
ID:kMuPU5cK0
香澄「ああもう、分かった!! それじゃあ白黒ハッキリさせようよ!!」
沙綾「いいよ。こっちもいい加減、純みたいに拗ねた香澄の相手なんてしてられないし」
香澄「またそうやって子供扱いする!!」
沙綾「事実だし。私間違ったこと言ってないし」
香澄「さーやの方が子供っぽいじゃん!」
沙綾「そんなことありませーん」
香澄「ちょっと妹と弟がいてお姉ちゃんオーラバリバリだからって調子に乗らないでよ!!」
沙綾「香澄こそ、妹がいるくせに甘えたがりの妹オーラバリバリのくせに変なこと言わないで」
442:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:52:36.67
ID:kMuPU5cK0
香澄「あーもう怒った! 私、完全に怒ったからね!」
沙綾「私はもうとっくに怒ってるけどね。香澄よりも断然早く怒ってるからね」
香澄「でも怒りレベルはこっちの方が上だから!」
沙綾「いやこっちの方が怒ってる時間長いから。私の方がレベル上だから。それなのに香澄に付き合ってあげてたからね?」
香澄「さーやいつも何も言わないじゃん! 言ってくれなきゃ分かんないもんそんなの! そんなこと言うならちゃんと怒ってよ! 一緒に怒らせてよ!!」
沙綾「言ってること無茶苦茶だからね。今回は香澄だって何も聞いてこなかったじゃん」
香澄「だって当たり前のことだもん!!」
沙綾「当たり前? はぁ、当たり前。へぇ、香澄は自分が当たり前だって思うことを平気で私に『当たり前』として押し付けるんだ? へぇ?」
香澄「だからどうしてそんなイジワルな言い方するの!?」
沙綾「事実を言っただけだし。イジワルじゃないし」
443:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:53:30.54
ID:kMuPU5cK0
香澄「もう本当の本当に怒ったからね!? 知らないよ!?」
沙綾「私も知らない。朝ご飯はパンじゃなくて白米派の香澄なんて知らないよ」
香澄「何言ってるの、さーや!? 白いご飯は日本の特産だよ!? 日本のソウルフードなんだよ!? それなのにさーやが『朝は断然パンだよね』なんて言うからこうなったんじゃん!!」
沙綾「だって当たり前のことだし。時代は移ろうんだよ? 朝ご飯は白米なんていう固定観念に囚われてたら時間の流れに置いてかれるよ?」
香澄「そんなことないもん!!」
沙綾「そんなことありますからねー? 統計でも出てるからね? 今はパン派の方が多いんだよ? ほらほら、ここにそう書いてあるでしょ?」つスマホ
香澄「そのデータ古いじゃん! 2012年のやつって書いてある!! そんなこと言うなら……ほらこれ!! ご飯派は『絶対にご飯がいい』っていう固定ファンが多い統計もあるから!!」つスマホ
444:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:53:59.89
ID:kMuPU5cK0
沙綾「やっぱり朝に白いご飯を食べる人は頑固な人が多いんだね。香澄みたいに」
香澄「さーやも十分頑固だからね!!」
沙綾「知らなーい」
香澄「分かった分かりました!! さーやがそう言うならこっちにだって考えがあるもん!!」
沙綾「つーん」
香澄「そんなそっぽを向いてられるのも今のうちだからね!! ちょっと待ってて、絶対に逃げないでよ!?」
沙綾「はいはい、絶対的な勝者のパン派は逃げるなんて臆病なことはしないから、早く行ってきたら?」
香澄「ふんっ、そんなことすぐに言えなくさせるから!!」
445:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:54:40.56
ID:kMuPU5cK0
―しばらくして―
香澄「ただいまっ!!!」
沙綾「おかえり。遅かったね、そのまま逃げ帰ったのかと思ったよ」
香澄「さーや置いてひとりで帰るワケないじゃん!!」
沙綾「知ってる」
香澄「じゃあいちいちイジワルな言い方しないで! とにかく、コレ!!」つオニギリ
沙綾「はぁ、そのおにぎりがどうかしたの?」
香澄「食べて!」
沙綾「はー、そういう強硬手段に出るんだ? 言葉じゃ勝てないから実力行使に出るんだ? そんな手にいちいち」
香澄「今っ、有咲のおばあちゃんにご飯炊いてもらって、私が握ったやつだから!! 食べられないなら私が食べさせるよ!!」
沙綾「背中の傷はパン派の恥だからね。正々堂々受けて立つよ」
446:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:55:35.26
ID:kMuPU5cK0
香澄「じゃあどうぞ! あーん!!」
沙綾「はぁー、仕方ないなぁホント。はむっ……」
香澄「どう!? 分かったでしょ!?」
沙綾「……いや、こんなおにぎり1個で分かれば苦労はしないからね? きのことたけのこは戦争しないからね? 香澄が直に手で握ってくれたっていう温もりは感じるけど、それとこれとは話が別だからね?」
香澄「そう言うと思ってまだあと3個用意してきてあるから!!」
沙綾「はー、出た出た。まーたそういうことするんだね? はぁー本当にもう、はぁー……」
香澄「さぁ食べて!!」
沙綾「はいはい、言われなくても食べるから。はぁ……食べやすいようにひとつひとつが小さく握られててちゃんと海苔も巻いてあって私の好みの塩加減になってるとか、白米派はやることがいやらしいなぁホント。はむはむ……」
香澄「お茶! ここに置いておくからね!!」
沙綾「それはどーも。はむはむはむ……」
447:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:56:12.26
ID:kMuPU5cK0
香澄「どう!? これで分かったでしょう!?」
沙綾「いいや、分からないよ。白米の良さなんてこれから毎日香澄がおにぎり作ってくれなきゃ絶対に理解できないね」
香澄「いーよ、受けて立つよ!!」
沙綾「はぁー、ホント好戦的で困るなぁ。ここまでされたら私も黙ってるワケにはいかないじゃん」
香澄「なに!? まだ何か言いたいことがあるの!?」
沙綾「別に? 目には目をってことだけど? ちょっと待っててもらえる? まぁ、負けるのが怖いなら逃げてもいいけど」
香澄「さーやが待ってって言うなら死ぬまで待つに決まってるじゃん!!」
沙綾「その言葉、後悔しないといいね。それじゃあちょっと行ってくるから」
448:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:57:07.72
ID:kMuPU5cK0
―しばらくして―
沙綾「ハァハァ……ちゃ、ちゃんと逃げないで……ハァ、待ってたね……」
香澄「当たり前だよ! そっちこそ、あんまり遅いから事故にでもあったんじゃないかってちょっと不安になってたからね!!」
沙綾「ハー、敵に塩を送ったつもりかな? 本当に卑怯だよね、香澄って……ハー、ハー」
香澄「そんな息も絶え絶えに言われたって心配しかしないんだから!! お茶飲んでさーや!!」
沙綾「言われなくたって……」ゴクゴク
香澄「それで!? はっ、その手に持ってるのはまさか……!」
沙綾「ぷは……そう、やまぶきベーカリーのパンだよ。それも私の手作りで焼きたての」
449:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:57:44.10
ID:kMuPU5cK0
香澄「うっわぁ、さーやって本当にそういうズルい手ばっかりいつも使ってくるよね!? どうせ息を切らせてたのだってパンが冷めないようにって全力疾走してきたんでしょ!?」
沙綾「さぁ? 香澄がそう思うならそうなんじゃない?」
香澄「出た出たお決まりのセリフ!! ホントさーやズルい!!」
沙綾「いやいや、香澄には負けますからねー?」
香澄「どーいう意味!?」
沙綾「別に? それより、これを食べればいかにパンが白米より優れてるかって分かるから、覚悟が出来たらさっさと食べてもらっていいかな?」
香澄「ふん、そんなこと言う人のパンなんて」
沙綾「ああそうだ。私は香澄に強引に食べさせられたのに、香澄はそういう辱めを受けないのは不公平だよね。仕方ないから私が直々に食べさせてあげるよ」つパン
香澄「覚悟とは! 暗闇の荒野に進むべき道を切り開くこと! 受けて立つよさーや!!」
450:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:59:09.61
ID:kMuPU5cK0
沙綾「威勢だけはいいね。それじゃあさっさと食べてくれるかな? はい、あーん」
香澄「あーん!! もぐ……!」
沙綾「分かったでしょ?」
香澄「……全然、ぜーんぜん分からないからね! こんなことで分かるならイヌ派とネコ派も戦争しないからね! いつもさーやからフワッて香る甘くていい匂いがギュッと詰まってるけど、それとこれとは全然関係ないからね!!」
沙綾「本当に香澄は分からず屋の頑固者だねー。まぁ、往生際が悪いのも想定内だし、まだまだたくさんパンはあるんだけど」
香澄「出たっ、さーやお得意の私のことはなんでも分かってますよーってやつ!! そういうところがズルいよね! パンだって食べやすいサイズに切り分けられてるし、甘いものから塩っぽいやつまで飽きないようにバリエーションが無駄に豊富で食べる人のことをちゃんと考えてあるし!! 本当にズルい!! もぐもぐ……!」
沙綾「牛乳はここに置いとくから。飲みたければ飲めば?」
香澄「またそうやって! 私がパンと一緒に牛乳飲むのにハマってることまで把握してるし!! もぐもぐもぐ……!」
451:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 05:59:36.42
ID:kMuPU5cK0
沙綾「これで流石に香澄も分かったよね?」
香澄「何にも分かんないよ! これから毎日さーやの手作りパン食べなきゃ何にも分かんないもんね!!」
沙綾「いいよ。仕方ないから頑固で分からず屋の香澄が理解できるまで生涯付き合ってあげる」
香澄「聞いたからね! その言葉絶対忘れないからね!!」
沙綾「どうぞご自由に。私だってさっき香澄が言ったセリフ、何があっても絶対に忘れないから」
452:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:00:02.42
ID:kMuPU5cK0
香澄「あーもう!」
沙綾「あーホント」
香澄「さーや大好き!!」
沙綾「香澄大好き」
……………………
453:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:00:41.88
ID:kMuPU5cK0
――有咲の蔵 階段前――
市ヶ谷有咲「…………」
有咲「…………」
有咲「……いや、なんだよこれ。あいつら本当にいい加減しろよ」
有咲「はぁー……本当にもう……はぁぁぁぁ~……」
有咲「……りみんとこ行こ……」
おわり
454:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:01:09.95
ID:kMuPU5cK0
なんだかんだポピパが一番好きで、その中でも特に沙綾ちゃんが好きです。
エイプリールフールの沙綾ちゃんの「元村娘の聖女」とかいう設定はとても妄想が捗ります。
でも白米派の自分とは相容れないだろうなーと思いました。そんな話でした。
455:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:02:53.26
ID:kMuPU5cK0
大和麻弥「なんだろう、これ……」
※『パスパレのデートシミュレーション』と同じ世界の話です
456:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:03:29.77
ID:kMuPU5cK0
――花音との同棲部屋――
――ガチャ
松原花音「あ、おかえりなさい」
花音「今日も1日お疲れ様。もうすぐご飯できるけど、お風呂とどっち先にする?」
花音「……うん? ど、どうかしたの? すごく暗い顔になってるよ……?」
花音「え? ……そっか。お仕事で辛いことがあったんだね……」
花音「ううん、謝らないで。いいんだよ、私の前でくらい謝ることなんかしなくても」
花音「……また謝って……大丈夫だよ。あなたのことを心配するのも、気を遣うのも、私は好きだから」
457:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:03:57.03
ID:kMuPU5cK0
花音「ほら、先にお風呂に入ってさっぱりしてきちゃお? ね?」
花音「うん、いい子いい子……あ、ごめんね? 急に頭撫でたりして」
花音「あ、あはは……昔の話なんだけど、バンドの中で先生の役をやったことがあって……」
花音「なんだろうね。好きな人をね、子供みたいにあやすの……なんだか心が温かくなるから好きなんだ」
花音「……あやしてほしいの?」
花音「ううん、そんなに取り繕わなくて平気だよ。だって、嬉しいから」
花音「うん、嬉しい。あなたが私を頼ってくれるのが嬉しいんだ」
花音「えへへ、今夜はたくさん甘えていいからね?」
花音「うん、うん……いい子いい子。大丈夫だよ、私に寄りかかっても。まっすぐ歩けるように支えてあげるから」
花音「さ、それじゃあお風呂に行こっか?」
458:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:04:33.72
ID:kMuPU5cK0
――浴室――
花音「はーい、それじゃあシャワーかけるよ~?」
花音「うん? どうかしたの?」
花音「……恥ずかしい? ふふっ、今さら恥ずかしがっちゃダメですよ~?」
花音「大丈夫だよ。私は服着てるし、ただあなたの頭と背中を洗うだけなんだから」
花音「……そうそう。ちゃんと言うことが聞けるいい子ですね~」
花音「お湯の温度は……うん、ちょうどいいかな。それじゃあ、いくよ~?」
花音「まずは頭を流すからね? 目に入らないようにちゃんと瞑ってるんだよ? 大丈夫? 瞑れてる?」
花音「……はーい、分かりました。流すよ~」
――シャァァ……
459:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:05:03.55
ID:kMuPU5cK0
花音「お湯加減は大丈夫? 熱かったり冷たかったりしないかな?」
花音「ちょうどいい? うん、分かった。それじゃあこのまま続けるね」
花音「まずはてっぺんから前髪の方を……っと。よいしょ……」
花音「次は横の方……あ、耳に入らないように、ちゃんと耳も塞がなくちゃ」
花音「え? ああ、あなたはそのままで大丈夫だよ。私が片手で塞いでシャワーしてあげるから」
花音「はい、じゃあまず左耳から……ちょっと触るよ? 痛かったらすぐ言ってね?」
花音「あんまり力を込めないで……そーっと……よし……よし……っと」
花音「大丈夫? 水、耳に入らなかった?」
花音「……そっか。良かった。それじゃあ次は反対側だね」
花音「右耳もちょっとごめんね? うんしょっ……と……」
花音「……はい、それじゃあ最後は後ろの方まで流して……よし、こんな感じで大丈夫かな」キュッ
460:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:05:35.03
ID:kMuPU5cK0
花音「それじゃあ、シャンプーしていくよ」
花音「髪を傷めないように優しくしないとね。まずは髪の毛全体に馴染ませるように泡を立てて」シュワシュワ
花音「……ん、こんな感じ、かな。じゃあ、しっかり洗っていくからね? 痛かったりしたらちゃんと言うんだよ?」
花音「……うん、しっかりお返事が出来るいい子ですね~、えらいえらい。はーい、それじゃあゴシゴシしますよ~?」
花音「え? 子供扱いしすぎ?」ゴシゴシ
花音「ふふ、ごめんね。なんだか今日のあなたがすごく可愛くて……」ゴシゴシ
花音「……別に嫌じゃないからいい? ふふ、そっか。ふふふ……」
花音「……ううん、何でもないよ。やっぱり可愛いなぁって思って。あ、ごめんね? 手が止まってたね」
461:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:06:21.90
ID:kMuPU5cK0
花音「大丈夫。あなたは目を瞑って、何にも考えないでいいんだよ。私がちゃんと洗ってあげるからね。大丈夫だよー、そのままでいいんだよー……」ゴシゴシ
花音「ごしごし、ごしごし……」ゴシゴシ
花音「よいしょ……よいしょ……っと」ゴシゴシ
花音「どこか痒いところはありませんか~?」
花音「……耳の後ろ辺り? うん、分かったよ」
花音「耳に泡が入らないようにして……優しく優しく……」コシュコシュ
花音「撫でるように……よいしょ、よいしょ……」コシュコシュ
花音「……もう大丈夫? うん、分かったよ。それじゃあ、シャンプーも流していくね?」キュッ、シャァァ……
462:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:06:53.54
ID:kMuPU5cK0
花音「ちゃんと目を瞑ってるんだよ~? お目々に泡が入ったら痛いからね~?」
花音「また頭の上の方から……下の方に優しく流して……」
花音「耳、また塞ぐね? うん、いい子いい子」
花音「ふんふんふーん……♪」
花音「あ、ごめんね? 鼻歌、気になっちゃった?」
花音「うん、なんかちょっと楽しくて……つい……」
花音「……もっと聴いてたい? そっか。うん、分かったよ」
花音「ふんふんふーん……♪」シャァァ……
463:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:07:53.32
ID:kMuPU5cK0
花音「……よし、っと。流し終わったから、軽く拭いていくね?」
花音「だーめ。髪を拭くまでがシャンプーなんだから、大人しく言うことを聞かなきゃだよ?」
花音「……そう。ちゃんと言うことを聞けるいい子だね。大丈夫だよ、任せてね」
花音「あんまり強くやり過ぎちゃうと髪が痛むから……優しく、優しく」コシコシ
花音「髪、巻き込んだりしてない? 痛くない?」
花音「……平気? そっか、よかった。それじゃあ、頭全体を撫でる様にして……」コシコシ
花音「なでなで……なでなで~……」コシコシ
花音「……こんな感じ、かな。うん」
464:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:08:30.54
ID:kMuPU5cK0
花音「どう? 少しはさっぱり出来た?」
花音「……ん、そっか。それならよかった。えへへ」
花音「それじゃあ次は背中だね。……あ、こーら。遠慮なんてしちゃダメですよ~?」
花音「大丈夫。私に全部任せてね。痛いことなんて何もないよ。辛いことなんて何もないよ。だから……ね?」
花音「……そうそう。素直ないい子だね。いい子いい子……」
花音「さぁ、背中も流すよー?」シャァァ……
……………………
465:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:09:17.13
ID:kMuPU5cK0
――ダイニング――
――ガチャ
花音「あ、お風呂あがったんだね。さっぱり出来た?」
花音「……そっか。よかった。さ、そうしたら一緒にご飯食べよ?」
花音「ご飯を食べないと、頑張るための元気が出てこないからね。たくさん食べなきゃダメだよ?」
花音「ほら、私の隣に座って?」
花音「……え? どうして、って……あなたに食べさせるためだけど?」
花音「照れくさいからそれはちょっと? もぅ、そんな遠慮をしちゃいけませんよー?」
花音「はい、いい子だから……おいで?」
花音「……そう。ちゃんと言うことが聞けたね。えらいえらい」
466:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:10:19.29
ID:kMuPU5cK0
花音「それじゃあ、何が食べたいかな?」
花音「すごく疲れてそうだったから、今日はさっぱりしたものをたくさん用意したよ」
花音「好きだもんね、さっぱりした食べ物。大丈夫、あなたのことなら私はなんでも知ってるからね?」
花音「私の前では何にも気にしないでいいんだよ。あなたが望むことだって分かっちゃうんだから、遠慮する必要もないし、気を張る必要もないんだよ?」
花音「……うん、それじゃあまずお豆腐だね」
花音「もみじおろし、ちょっとかけるよね? うん、大丈夫。ちゃーんと分かってるからね~?」
花音「それじゃ、はい。あーん」
花音「……どうしたのかなぁ? お口あーん出来ないのかな? まだちょっと恥ずかしがり屋さんなのかな?」
花音「大丈夫だよ。ここでなら誰もあなたのことを責めないんだよ。誰もあなたのことを傷付けないんだよ」
花音「だから、ほら……あーん、出来るかな? 出来るよね? ……ね?」
467:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:11:14.16
ID:kMuPU5cK0
花音「……そう。いい子いい子」
花音「はい、あーん……」
花音「……おいしい? そっか、よかった。ふふっ」
花音「ううん、何でもないよ。それじゃあ次は何がいいかな? お豆腐のハンバーグ? それとも大根の和風サラダ? それよりも身体が温まる卵としいたけのスープの方がいいかな?」
花音「あ、急かしちゃってごめんね? ううん、今のは私が悪かったよ。ごめんね?」
花音「ゆっくりでいいよ。あなたが食べたいもの、あなたがして欲しいこと、ちゃんと言えるまでずっと待っててあげるから」
花音「時間とか、そういうのは何も気にしないでいいんだよ。私と一緒にいる時は、あなたの好きなペースでいていいんだよ。私はいつだってちゃんと隣にいるからね?」
468:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:11:55.44
ID:kMuPU5cK0
花音「…………」
花音「……うん、スープだね。分かったよ。熱いから火傷しないように……」
花音「ふー、ふー……」
花音「……はい、あーん」
花音「大丈夫? 熱くなかった?」
花音「……ちょうどいい? そっか、ふふ。それじゃあ次は……しいたけとネギ、卵もしっかり掬って……」
花音「ふー、ふー……」
花音「はい、あーん」
花音「……上手にあーんできたね。えらいえらい」
花音「……次はハンバーグ? うん、分かったよ」
花音「ううん、気にしないでいいんだよ。私が好きでやってることだから」
花音「ここでなら、私になら、どんどんワガママを言っていいんだから。……ね?」
……………………
469:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:12:41.53
ID:kMuPU5cK0
――寝室――
花音「疲れた時は早く寝るのが一番だよね。温かいお風呂に入って、温かいご飯を食べて、温かいお布団に入って……」ゴソゴソ
花音「……うん? どうかしたの?」
花音「え? 何をって……添い寝、だけど?」
花音「……こーら。さっきも言ったよね? 私には遠慮なんかしないでいいし、ワガママを言っていいんだよ?」
花音「辛い時はね、疲れた時はね、人肌に触れるのが一番効果的だってテレビで言ってたよ」
花音「だから添い寝だよ。嫌なことも辛いことも、今晩はぜーんぶ忘れちゃお?」
花音「……それとも、私とじゃ……イヤ、かな?」
花音「……そっか、心臓がどきどきして眠れなくなるくらい、嬉しいんだ。ふふ、そっかそっか。えへへ……」
花音「ううん、何でもないよ。それじゃあ、お邪魔しまーす」ゴソゴソゴソ
470:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:13:23.38
ID:kMuPU5cK0
花音「……えへへ、温かいね」
花音「今年の春はまだ朝と夜が冷え込むもんね。あなたはどう? 寒くない?」
花音「……そっか、ちょうどいい温かさなんだ。よかった」
花音「でも……もっとこっちに来ていいんだよ? 私に背を向けないで、ぎゅーって抱き着いてきてもいいんだよ?」
花音「……そうすると本当に眠れなくなる? ふふ……大丈夫だよー。そうしたら、あなたが眠れるまで、眠くなるまで、ずっと背中をポンポンしたり、頭をなでなでしててあげるから」
花音「ね? だから……こっちにおいで?」
471:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:13:56.98
ID:kMuPU5cK0
花音「……そうそう、いい子だね。ちゃんとこっちに向けたね。えらいえらい」ナデナデ
花音「あれ? お顔がちょっと赤いね? ……それは熱いせい? そっか。あなたがそう言うならきっとそうなんだろうね」
花音「ふふ、ごめんね? あなたがすごく可愛いからちょっとからかいたくなっちゃった」
花音「うん、ごめんごめん。大丈夫だよ、あなたが嫌がることなんて何もしないから」ギュッ
花音「大人しくギュってされたね。ちゃんと素直になれたね。いい子、いい子……」ナデナデ
472:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:14:43.19
ID:kMuPU5cK0
花音「毎日毎日、お疲れ様。大変だよね。色んなことがあるもんね。でも、あなたはとっても頑張ってるんだよね」
花音「辛いことがあっても、嫌なことがあっても、ちゃんと頑張ってきたもんね。えらいえらい。大丈夫だよ。私はちゃんと、あなたがすっごく頑張ってること知ってるよ」
花音「誰にも理解されないなんてことはないんだよ。私はちゃーんと知ってるんだよ。だから安心してね? あなたのことをちゃんと分かってる人はいるんだから」ナデナデ
花音「んっ……急にギュってしてきたね?」
花音「ううん、責めてなんかいないよ。謝らないで? ここにはあなたの嫌いなものはないんだから。好きなだけ私の胸の中で甘えていいんだよ」
花音「……うん。大丈夫。大丈夫だよ。あなたが幸せな夢を見れるまで、私はずーっとずーっと、あなたのことをぎゅーってしてるからね」
花音「それだけじゃ足りないなら髪も撫でるし……」ナデナデ
花音「あなたが安心できるまで、背中をぽんぽんしててあげるから」ポンポン
473:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:15:46.55
ID:kMuPU5cK0
花音「どっちをしてて欲しい? ……どっちもしてて欲しいの? ふふ、甘えん坊さんですねー?」
花音「ううん、いいんだよ。私は甘えん坊さんなあなたも、いつもすっごく頑張ってるあなたも、私を気遣ってくれる優しいあなたも、全部全部大好きなんだから」ナデナデ
花音「何があったって、あなたを嫌いになるなんてことはないからね?」ポンポン
花音「だから、私の前ではいいんだよ。無理をしないでいいんだ。カッコつけなくたっていいの。素直に甘えちゃっていいんだよ」ナデナデ
花音「大丈夫だよ。いいんだよ。あなたは毎日とっても頑張ってるんだから。えらいえらい」ポンポン
花音「もっともっとぎゅーってくっついていいんだよ。泣いたっていいんだよ。弱音を吐いたっていいんだよ」ナデナデ
花音「嫌なことは全部、忘れちゃおうね。大丈夫だよ。私の前でなら、子供みたいにワガママを言ったっていいんだよ」ポンポン
474:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:16:12.48
ID:kMuPU5cK0
花音「大丈夫、大丈夫……」ナデナデ
花音「いい子、いい子……」ポンポン
475:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:17:15.37
ID:kMuPU5cK0
花音「……もうおねむかな? いいよ、おねむなら寝ちゃおう」ナデナデ
花音「大丈夫だよ。眠っても、私は傍にいるよ」ポンポン
花音「大丈夫。ずっと、ずっと隣にいるから」ナデナデ
花音「今晩は目いっぱい休んで、また明日から頑張ろ? ね?」ポンポン
花音「また辛くなったら、疲れちゃったら、私がいるからね?」ナデナデ
花音「うん。いい子いい子。えらいえらい」ポンポン
花音「……うん、それじゃあ……おやすみなさい」ナデナデ
花音「幸せな夢を見て、たくさん癒されてね」ポンポン
花音「私はいつだってここにいるから……ね?」
――――――――――
―――――――
――――
……
476:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:17:56.97
ID:kMuPU5cK0
――芸能事務所 倉庫――
大和麻弥(始まりはなんでもないことでした)
麻弥(予定されていたジブンの仕事が急遽延期になって、事務所にいてもやることがなかったんです)
麻弥(パスパレのみなさんは他の仕事ですし、手持無沙汰だったんです)
麻弥(だから、慌ただしく事務所の掃除をしていたスタッフさんに、軽い気持ちで言ったんです)
麻弥「ジブン、やることないんで何か手伝いましょうか?」
麻弥(……と)
477:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:18:31.17
ID:kMuPU5cK0
麻弥(最初こそ「アイドルにそんなことをさせる訳には……」と言っていたスタッフさんですが、猫の手も借りたいような状況だったらしく、一番簡単に終わる、事務所の倉庫の整理をお願いされました)
麻弥(倉庫には昔使った舞台衣装や台本なんかが乱雑に置かれていて、それを種類別に整理整頓することがジブンのミッションでした)
麻弥(こういうことは学校の演劇部でもやり慣れていますし、別に大した苦労もなく作業は終わりました)
麻弥(けど、乱雑に積まれた台本の中に1冊だけ、やけに埃を被っていないものを見つけてしまったのが……多分、運の尽きだったんだと思います)
478:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:19:20.08
ID:kMuPU5cK0
麻弥「なんだろう、これ……」
麻弥(表紙も背表紙にも何も書かれていない水色の台本。ジブンはなんとはなしに、それを開き、そして言葉を失いました)
麻弥(そこには、ある特定の人物とデートしたりだとか、姉妹になったりだとか、とことん甘やかされたりだとか……そんなシチュエーションが非常に多岐に渡って書き込まれていました)
麻弥(効果音の指定や演技指導まで事細かに但し書きがされていました)
麻弥(……そして、この台本の主役となるだろう人物や、書き込まれた字、脇に書かれたおどろおどろしいウサギやハートの絵に、どこか見覚えや心当たりがありました)
麻弥「まさか、そんな……」
麻弥(これ以上見てはダメだ。そう理性がジブンに語りかけますが、しかし、怖いもの見たさという本能は本当に恐ろしいものです)
麻弥(……何故なら、背後で倉庫の扉が開いた音にも、ジブンに忍び寄る足音にも気付かないくらい、その本を覗き込んでしまっていたのですから)
479:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:19:50.12
ID:kMuPU5cK0
???「麻弥、ちゃん?」
麻弥「ヒッ……!?」
480:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:20:32.31
ID:kMuPU5cK0
麻弥(氷のような温度の言葉が背中に突き刺さりました)
麻弥(マズイ、逃げなければ。そう思ったけれど、ジブンの身体は先ほどの言葉によって身動きが出来ないほど固まってしまって、それが出来ませんでした)
???「その手にあるのは……そう。それを見てしまったのね。ふふ、仕方ない麻弥ちゃんね……ふふ、ふふふ……」
麻弥(聞き覚えのある声でした。けど、脳が理解することを、推測することを拒みました。本能が、それ以上考えたら死ぬぞと警鐘を打ち鳴らしていました)
???「知られてしまった以上、ただで帰す訳にはいかないわね。……さぁ、こっちへいらっしゃい?」
麻弥「ひっ、ひっ……!!」
麻弥(ジブンの肩に手が置かれて、振り返るとそこには、悪魔の笑みがあって――)
481:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:21:14.32
ID:kMuPU5cK0
麻弥(――次に気が付いた時には、いつもの会議室の椅子に座っていました)
麻弥(辺りを見回すと、千聖さんが何かの雑誌を読んでいる姿が目に入りました)
白鷺千聖「あら? おはよう麻弥ちゃん」
麻弥「え、あ、は、はい……おはようございます……?」
麻弥(千聖さんはジブンの視線に気付くと、雑誌を閉じて穏やかな微笑みをこちらへ向けてきました。それに曖昧な挨拶を返します)
482:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:21:49.56
ID:kMuPU5cK0
千聖「麻弥ちゃん、さっきから椅子に座ったまま眠っていたわよ?」
麻弥「えっ、そ、そうだったんですか?」
千聖「ええ。私が来てから15分くらいしか経ってないけど……でも、うなされていたわ。もしかして疲れてるんじゃないかしら?」
麻弥「あ……えーっと……」
千聖「……それとも」
麻弥(なんてことない千聖さんの言葉と笑顔。それが何故だか急にスッと熱を失って、ジブンの喉元に突き付けられた気がしました)
483:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:22:22.93
ID:kMuPU5cK0
千聖「なにか、怖い夢でも見ていたのかしらね……麻弥ちゃん?」
484:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:23:54.12
ID:kMuPU5cK0
麻弥「い、い、いえ! た、多分昨日遅くまでライブの動画を見てたせいで疲れてたんだと思います!!」
麻弥(理性と本能が同じことを伝えてきます。『何も思い出すな。何も考えるな』と。だからジブンは迷わずそれに従いました)
千聖「……そう。駄目よ、麻弥ちゃん。好きなのは分かるけど、体調管理も仕事の一環なんだから」
麻弥「は、はい、以後気をつけます!!」
千聖「そんなに畏まらなくてもいいのに。おかしな麻弥ちゃんね、ふふ……」
麻弥(千聖さんはそう言って笑いました。それは、いつもの笑顔と言葉でした)
麻弥(だからジブンはジブンに言い聞かせました)
麻弥(今日は事務所の倉庫の整理なんてしていない)
麻弥(千聖さんの言う通り、仕事が延期になって手持無沙汰のジブンは、疲れから会議室でうたた寝してしまっていたんだ)
麻弥(それ以上もそれ以下もないんだ……と)
千聖「ふふふ……うふふふ……」
おわり
485:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/04(木) 06:24:33.78
ID:kMuPU5cK0
バックステージパス2のかのちゃん先生が自分の中の何かに火をともしました。
そんな話でした。全体的にごめんなさい。
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1544965078/
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