593 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 00:23:03.06 ID:
KOJcgHDAO ~とあるもう一つの御坂VS一方通行~
御坂「…まだよ! わたしはこんな所で負ける訳にはいかないっ!」
一方「はァ? 馬鹿かお前はよ? ご自慢のレールガンとやらもカスじゃねぇか。 頭腐ってんじゃねぇぞ? ヒャハハ!」
御坂「黙れぇぇっっ!」
御坂はレールガンの構えを再び取った。
手の中のコインに力が集められて行く。
一方「ハッ! 馬鹿の一つ覚えってかァ? もう死ねよゴミがっ!」
一方は周りに有る全ての瓦礫を持ち上げた。
594 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 00:24:09.78 ID:
KOJcgHDAO 御坂「(…普通のレールガンじゃコイツには通用しない! なら…これならどう!?)…アァァァァッッッ!」
ブブブブ…!
御坂の手のひらがブレるように振動し始めた。
何時もと違い、手のひらで輪を作り出している。
バチバチッ…!
幾つもの放電現象が手のひらを中心に激しく起こった。
一方「ハァ!? なんだそりゃ? つまんねー電気遊びしてんじゃねぇぞォォっっ!」
ドンッ…!
一方通行は巻き上げた瓦礫を一斉に御坂に向けて打ち出す。
瓦礫が御坂に叩き付けられる瞬間。
御坂の叫びが響き渡った。
595 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 00:25:14.06 ID:
KOJcgHDAO 御坂「レーザービームッッ!(光電磁砲ッッ!)」
それは言うなれば加速機を手のひらで作り出して打ち出す超高速のレールガン。
コインは手のひらの中で何千回、何万回と高速で回されて加速を繰り返した。
ガォンッ!
一方通行の耳にその音が聞こえたのは自身が吹き飛ばされた後だった。
一方「ガハァっ!」
幾度もの加速で削り取られ小さくなったコインは一方通行のベクトルに寄る反射膜すら押し切っていた。
貫通すら見えぬままに左脇腹を貫く。
596 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 00:26:14.56 ID:
KOJcgHDAO 一方「馬鹿な!? この俺が反射すらできねぇだとぉぉっっ? 有り得ねぇ! 俺は無敵だぁぁっっ!」
御坂「確かにあんたのベクトル操作は強力よ。 でもそれも自分自身の力場力次第! それを上回る力をぶつければ、反射させる力を打ち破る事が出来るはず! わたしは寝る間を惜しんで練習したわ!」
ブブブブ…!
バチバチッ…!
御坂「このレーザービームをっ!」
ガォンッ!
一方「グゲハァッッ!?」
再び吹き飛ぶ一方通行。
597 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 00:28:40.35 ID:
KOJcgHDAO 極限まで加速されたコインは一方通行の知覚レベルを遥かに上回っていた。
まだ狙いは正確では無いのか今度は右肩をえぐり取る。
一方「がは…! ふ…ふざけんなぁぁっっ! 俺は学園都市最強の一方通行様だぁぁ! てめぇなんざ相手に手こずってらんねぇんだよぉっ!」
一方通行はそばに有った鉄骨の破片をレールガンよろしく御坂へと打ち出した。
しかし、その鉄骨は再び響き渡る御坂の叫びと共に弾き飛ばされる
御坂「これで終わりだぁぁっ! レィィーザァァァービィィィィームッッッッ!」
598 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 00:29:26.40 ID:
KOJcgHDAO ガォォォンッッッ!
一際激しいコインの発射音が一方通行の耳に入った。
ドンッ!
そう思った時。
すでに自身はその衝撃に吹き飛ばされた後だった。
もんどりうって倒れる中で一方通行は終わりを悟る。
一方「(…なんだよ。 …あっけねぇな。 こんな野郎に無様に負けておしまいかよ…。 クク…ざまぁねぇなァ…)」
そのまま一方通行の意識は薄れて落ちた。
後には手のひらから血を流す御坂だけが残る。
まだ完全ではないレーザービームは御坂の手のひらを幾度も傷つけていたのだ。
599 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 00:31:32.77 ID:
KOJcgHDAO しかし、その顔は少しだけ晴れやかだった。
ミサカ達クローンの無念を少しだけでも晴らしてやれたと思ったからだった。
御坂「この技を思い付かなかったら負けていたわ。 ありがとう…。 ありがとうイチロー選手…」
そう。
御坂はある晩にメジャーリーグで活躍していたイチローの姿を見たのだ。
そのプレーは素晴らしかった。
噂で聞いて眉唾物だと思っていた伝説を垣間見たのだ。
そして御坂は見た。
恐るべき速さで返球されるボールを。
それがイチローが誇るレーザービームだったのだ。
600 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 00:32:20.76 ID:
KOJcgHDAO 聞けばイチロー選手は苦手な野球を克服するために努力を重ね、その末にこの様な特技を身に付けたと言うではないか。
それならばわたしも諦める訳にはいかないと御坂は思ったのだった。
それから努力を重ねて自身のレーザービーム(光電磁砲)を不完全ながらも会得したのだった…。
~数日後~
御坂「レーザービーム!」
上条「うわわわぁっ!?」
パチュン…
御坂「……。 あんた狡いわよっ!」
そこには苦労して編み出したレーザービームすら掻き消されて怒り狂う御坂さんの姿があったと言う。
~おしまい~
601 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 00:33:14.01 ID:f9D6X6uro
そんなんで一方さん倒せるわけg・・・って思ったらイチローさんだったのか
それなら仕方がないな 602 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 00:33:34.47 ID:2QldUMp8o
イチローなら仕方が無い 606 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 12:42:53.61 ID:WBwf6axA0
そう言えば上条さんも、大きすぎる力は打ち消せなかったはずだよな。
ソースはフィアンマ・黒翼一方戦 607 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 13:01:24.46 ID:kcGkoR8Wo
>>606
打ち消せないというか、打ち消すのにも「処理速度」や「処理容量」ってもんがある。
大きすぎる力・多すぎる力相手だと拮抗したり押し負けたりする。
一巻で既に対ドラゴンブレスやイノケンさん相手に描写されてる。 608 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 15:02:15.52 ID:qof0o9bAO
お前それじゃまるでイノケンさんが凄いみたいじゃないか
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事