1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 00:29:56.12
ID:iZXaZgL9o
レックス「いやーしかしかなり繁盛してるよなー。傭兵団」
ニア「新団長のお陰って感じだね」
レックス「俺はただ仕事を受けて傭兵してるだけだよ。本当に凄いのはブレイド達さ」
メレフ「そうでもないぞ。どの任務にどのブレイドを連れて行けばいいか。街中でどれだけ新たな任務を手に入れられるか、と言うのはそう並なことではない」
カグツチ「レックスのような人間でこそ、という事ね」
トラ「ヴァンダムのおっちゃん、良い奴だったも」
ホムラ「強面に反して、優しい人でしたね…」
ニア「…ごめん!アタシがあの時にみんなに姿を見せてたら…」
トラ「ももっ!?ト、トトトトラ、そんなつもりで言ったんじゃないも!?」
ホムラ「そうですよニア。それにあの時はカムイがエーテル流を崩してたんです。多分、どうにもならなかったと思います」
レックス「お前は悪くない。悪いのはどちらにしたって殺そうとしてきたアイツらなんだからさ。だから気に病むなよ」
ニア「…はは、そう言ってもらえると少し気が楽になるな……ん?」
ジーク「…!……!」コッチコッチ
ニア「でさー」プイッ
ジーク「おいっ!」
サイカ「そらそーなるわ…私が呼んでくるで待っとき」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 00:34:31.76
ID:iZXaZgL9o
ニア「…で、何?」
ジーク「クックック…レックス恋焦がれるネコちゃんに朗報を持ってきたで」
ニア「どこから切り刻まれたい?」チャキ
ジーク「ただのジョーダンやわ!本気にすんな!」
ニア「まぁいいや。で、何よ」
ジーク「ほーん興味あるんか」
ニア「た、ただアンタが呼んだから聞いてやるだけだっての!」
ジーク「ふふふん。まぁええわ。それでなニア、クリスマスって知っとるか?」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 00:42:57.83
ID:iZXaZgL9o
ニア「くりすます…って何それ」
ジーク「クリスマスゆうのはな、ルクスリアの伝統的な行事なんや。確か…せや、サンタク・ロースゆう名前のおっさんが主役なんや」
ニア「サンタク・ロースぅ?なにそれ?」
ジーク「名前の由来は詳しくないんやけど、確かおっさんが国に肉を配るゆうて、どれか一つみんなに配ったるでーって三つの肉出した…みたいな話やったな」
ニア「意味が分からないんだけど!?それがどうして一国の伝統的な行事になるのさ…」
ジーク「ちょうど貧困やったらしい。それから色々変化して、毎年その日になると子供達にプレゼントを配るっちゅー行事になったんや」
ニア「へー…子供達にねぇ」
ジーク「ニアにもやろか?」
ニア「アタシは子供じゃないわ!」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 00:55:19.90
ID:iZXaZgL9o
ニア「…で、それをなんで私に教えたわけ?…レックスまで絡めて」
ジーク「それでや、ここからが問題なんや。確かにルクスリアでは子供達にプレゼントを贈るゆう行事になっとるんやな。でも実は別の所ではちょっと違うんや」
ニア「別の所…違いって?」
ジーク「リベラリタス島嶼群ではな、それに加えて恋人達の夜でもあるんや。家族達は家でパーティやっとるらしいわ」
ニア「…こ、こいび…いや、何言ってんの」
ジーク「本来特に変わった日では無いんやけど、リベラリタス島嶼群ではそういう行事になっとる。勿論、イヤサキ村でもや」
ニア「イヤサキ…って」
ジーク「まぁそれをどうするかは…ボンを誘うか誘わんかは任せる。ただ誘わんならワイに教えてくれな」
ニア「な、なんでよ」
ジーク「パーティでもやろかと思ってな。どうせやし」
ニア「むぅ…」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:02:53.72
ID:iZXaZgL9o
ニア「……じゃ、いー。やんない」
ジーク「ん、ええんか?折角のチャンスやで?多分ホムラも知らんやろうしな」
ニア「んー…なんて言うか、そりゃあレックスと…その、そういう気持ちはあるけどさ…」
ジーク「けど?なんや。ゆうてみ」
ニア「…やっぱみんなが楽しめる所でアタシ一人楽しむってのは違うなーって思っただけ」
ジーク「…ほーん。なんや思っとったより優しいんやな」
ニア「優しいとかじゃないっての。仲間なんだからそうするのは当たり前だろ?」
ジーク「…ま、ええわ。そんならメレフでも誘って準備するわ」
ニア「わざわざありがとね亀ちゃん」
ジーク「ちょ、急に優しくなるのやめろ!鳥肌立つわ!」
ニア「あははは!じゃー準備よろしくー!」グッ
ジーク「ったく調子のいいやっちゃなぁ」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:13:53.20
ID:iZXaZgL9o
ニア「…まぁ、間違ってないでしょ」
ニア(…地味に後悔してる感じがあるようなないような…)
ニア「いやいやいや、確かにアタシもそうは…でもやっぱり…いやでも…」
ニア「うにゃにゃ…断らない方が良かったか…でもそれはそれで…」ガリガリ
ニア「うにゃーーー!にゃにゃにゃにゃにゃー!」ガリガリガリガリ
レックス「ちょ、ニ、ニ、ニア!壁が!」
ニア「に゛っ!?」
レックス「あ、あは、ははは…」
ニア「レ、レックス?急にどうしたんだよ、アハハ」
レックス「あ、いやさ。今日って何の日か知ってるか?」
ニア「今日?今日は…」
レックス「クリスマスって知ってる?リベラリタスの行事なんだけどさ」
ニア「へ、え!?」
レックス「その前日の事をクリスマスイブって言うんだよ。その事で今晩付き合って欲しくてさ」
ニア「あ、ああ、あた、アタシっ!?」
レックス「そ。ニアにしか頼めないんだよ。な、お願い!」パシッ
ニア「あ、あは、うん、勿論いいけど」
レックス「マジ?サンキュー!じゃっ!」タッ
ニア「お、おー…」
ニア「……えっ!?」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:18:18.10
ID:iZXaZgL9o
ニア「えっ…えーーっ!?ちょ、えっ」
ニア「な、これってそういう事!?や、え…」
ニア「えーと、えーと、えーと、…カグツチっ!!」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:30:29.33
ID:iZXaZgL9o
~~~~~~
カグツチ「…ふむ」
ニア「にゃ、にゃ、そういう事にゃは、にゃにゃにゃにゃにをすればにゃにゃにゃ」
カグツチ「落ち着きなさいニア。言葉も顔も面白いことになってるわよ」
ニア「はぁ、はぁ、…これってさ、つまりそういう事って捉えていいん…だよな?」アハ
カグツチ「…ふむ…ふむ…」
ニア「カグツチ?」
カグツチ「よし、行きましょう」
ニア「え?どこに…」
カグツチ「まずは服ね。髪型は…アイデンテイテイだったかしら?デートに万全な格好でないと」
ニア「んにゃっっで、でぇと!?」
カグツチ「今更何を驚いているの?前日ではあるけれど、クリスマスイブというものはそういうものだと聞いたことがあるわよ」
ニア「そうなんだ…流石特別執権官様のブレイド」
カグツチ「当然、そういうことになる…という事も考えるべきね。貴女勝負下着は持ってる?」
ニア「ショーブ下着?草…?」
カグツチ「…よろしい。徹底的に叩き込んであげるわ」
ニア「お、おー…」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:34:48.08
ID:iZXaZgL9o
メレフ「カグツチ、カグツ…いないな…どこに行ったんだ?」
ジーク「メレフー!アヴァリティアアンコウの調理頼むわ」
メレフ「アヴァ…なんだか聞き覚えがあるが、私に任せろ!」
ホムラ(あっ─)
ヒカリ『あのアヴァリティアアンコウはもうダメね…次を探しましょう』
ビャッコ「お嬢様とレックス様の関係の為に私はできる限り身を隠している訳ですが」
トラ「ビャッコはもふもふだも…」モフモフ
ハナ「もふもふは可愛いと聞きましたも。ビャッコは可愛いですも」モフモフ
ビャッコ「聞かれちゃおりませんね…」ハァ
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:40:14.32
ID:iZXaZgL9o
ビャッコが休息をご検討くださいって言ったので寝ます
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:53:34.12 ID:nU0QPBLWO
乙
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 12:31:05.26
ID:iZXaZgL9o
カグツチ「まずは服よね。なにがいいかしら」
ニア「この前は白ワンピースがどう…とか言ってなかったっけ」
カグツチ「貴女この季節にワンピースを着る気!?凍え死ぬわよ」
ニア「そ、そんなに露出の多い服なんだ…」
カグツチ「直接的なエロスではなく健全なエロスを与えてくる服だけれどね。夏になったら着てみましょう」
ニア「…まぁ、夏になったらな」
カグツチ「冬だから露出は控えるべきね。そう考えると…例えば」バッ
ニア「うわっ暑そう」
カグツチ「もっこもこにして萌えを狙いに行くか…という感じかしら」
ニア「暑すぎるのはやだなー」
カグツチ「冬だもの。暖かくしてなんぼよ」
ニア「そんなもんかなぁ」
カグツチ「もしくは…そうね、サンタク・ロースの衣装を着てみるとか」
ニア「サンタク・ロースに衣装なんてあるんだ」
カグツチ「赤い服に赤い帽子に…そう、まさにこんな感じの」
ニア「サンタク・ロースって書いてあるし…」
カグツチ「…とりあえず着てみなさい」
ニア「えっ今!?」
カグツチ「ゆっくり考えてる暇はないわ。今晩でしょう?なら服なんてすぐに決めないと」
ニア「う…分かったよ」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 12:40:33.87
ID:iZXaZgL9o
~
ニア「ちょ、ちょ、ちょっ」シャッ
カグツチ「あら、どうかしたの?…似合ってるじゃない」
ニア「にゃ、似合ってるとかじゃなくって…これ露出多過ぎだろ!」
カグツチ「どこが?脚だけじゃない」
ニア「脚だけって殆ど脚全部出てるだろ!寒いし…」
カグツチ「寒いのはタイツでも履けば問題ないわ」スッ
ニア「う゛…で、でも…」
カグツチ「それにレックスも年頃の男よ。いつもガード硬い服を着てる女の子が自分の前だけでは…となると、やはり相手もちょっと嬉しくなるのよ。貴女は胸は…でも、脚は綺麗なのだし。悩殺間違いなしよ!」
ニア「うぅ、うるさい!胸は関係ないだろ!」
カグツチ「寄せて上げるブラでも買おうかしら?それともパッドとか」
ニア「い!ら!な!い!」
カグツチ「あら。自分の体一つで勝負に出るだなんてなんて自信家かしら」
ニア「ぐぎぎぎぎぎ」
カグツチ「ふふ、からかいすぎたわね。さて、次はコスメを買って化粧しましょう」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 14:12:25.25
ID:iZXaZgL9o
ニア「コスメ…って言ってもなぁ。アタシ化粧なんてした事ないぞ」
カグツチ「…は?」
ニア「は?って…なんかキャラ崩壊してない?」
カグツチ「化粧をしたことが無い…なんてよくそんな嘘を言えるわね」
ニア「嘘じゃないって…そりゃ、お嬢様時代にした事はあるけどさ。最近は全く…」
カグツチ「嘘を吐きなさいっ!!こんなモチモチの肌をして、綺麗なタマゴ肌で化粧をしたことがないと言うの!?」
ニア「う、うん…」
カグツチ「信じられないわ…私にはとても…」ガク
ニア「…生まれた時からおばさん」ボソッ
カグツチ「あぁん!?」バッ
ニア「な、何も言ってないって!アハハ」
カグツチ「…所でその顔の白いのはなんなの?」
ニア「あぁ、これ?これは顔の模様。動物の毛の色みたいなものじゃないかな」
カグツチ「取ることはできないのね」
ニア「そうだよ。温泉とかでも擦ったりしたけど取れなかったしさ」
カグツチ「だとしたらやはり目の周りとか…口紅、ファンデーション辺りかしら」
ニア「…まぁお任せするわ」
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 14:29:32.41
ID:iZXaZgL9o
カグツチ「完成よ!ほら、鏡を見てみて」
ニア「お…おー…」
カグツチ「…なんだかリアクションが薄いわね。『これがアタシ!?』とか言うものかと思ってたけど」
ニア「まぁ驚いてるのはそうだけど…」
カグツチ「レックスの事で頭いっぱい?」ボソ
ニア「にゃっ!?や、ぁ、そんなんじゃなくってさアハハ」
カグツチ「何?」
ニア「あたし以前ピィにルックスが2点って言われたことあってさ…それで化粧してもホムラに勝てるかなって」
カグツチ「あれはピィに見る目が無かっただけよ。貴女とっても可愛らしいのに」
ニア「そ、そうかな…時々そうやって言われるけどあんまり実感なくて」
カグツチ「もっと自分に自信を持ちなさいニア。何事も気からよ。自分は可愛い、自分はやれると思う事が大事なの」
ニア「…うん、そうだよね」
カグツチ「頑張りなさい。今日が貴女にとっての戦いの日よ」
ニア「よし、頑張る!」
カグツチ「そのいきよニア!」
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 14:59:14.34
ID:iZXaZgL9o
~~~~~~
ニア「マ、とはいえ夜まではまだ時間あるんだけどさー」ゴロ
ニア「やる事ないなぁ…化粧は1度落としちゃったし」
ニア「ジークに報告にでも行くかな?でもからかわれるの目に見えてるんだよなあ」
ニア「…」カサ
ニア「…ド派手だよなぁ…なんか恥ずかしくなってきた」///
レックス「ニア、いるか?」ガンガン
ニア「わっひゃ。何、レックスー?」
レックス「今日の晩の事だけどさ、ちょっと予定が変わって少し早めに出ることになったんだ」ガチャ
ニア「ああそうなんだ?」
レックス「そういう訳で夕方頃には出るから準備よろしくな」
ニア「おー分かった。じゃな」
レックス「あぁ」パタン
ニア「……っっっ///」ゴロンゴロン
ニア「アタシこんなキャラじゃないだろ…っ」///
カグツチ「…ニア、いるかしら?」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 15:00:31.33
ID:iZXaZgL9o
ニア「にゃ…今日は千客万来だな」
ニア「なに、カグツチ?」
カグツチ「…その、言い難いことなのだけれど…」
ニア「……え?」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 16:26:45.63
ID:iZXaZgL9o
ニア「─はぁ…」
ニア「まーた…一人浮かれポンチになっただけかぁ」
ニア「前もそんなことがあったような…」
ニア「そりゃ…レックスが私に振り向いてくれる…なんて、ある訳ないよな」
ニア「…はぁ…にしても…だとしたら、酷な事やらせるよなぁ…」
~~~~~~
カグツチ「もしかしたら、レックスの用事はデートじゃないかも…というか、多分違うわ」
ニア「へ、な…急になんで」
カグツチ「ごめんなさい…私の考え無しで一緒に浮かれてしまって」
ニア「い、や、なんなのかちゃんと言ってよ」
カグツチ「イブだと言うところに注目しすぎてたわ。本番は明日、つまり…」
カグツチ「ホムラ…ヒカリへのプレゼントを選ぶ、その助言役として貴女を…という線が強いわ」
ニア「…え…」
カグツチ「本当に、ごめんなさい…私のせいで貴女を傷付けてしまった」
ニア「………ぁ、いや、いいよ別に。アタシが勝手に喜んで、カグツチを巻き込んだだけだしさ」
カグツチ「…」
ニア「ちょっともしかしたら、って喜べただけでいいよ。カグツチとのお買い物も楽しかったからさ」ハハ
カグツチ「…そう言ってもらえると、少し気が楽になるわね」
ニア「ま、選ばれたんだからちゃんと助言してあげないとね。そんじゃま」
カグツチ「えぇ。私はパーティの準備をしてくるわ」
ニア「…うん、ありがと」
~~~~~~
ニア「…はぁ」
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 17:10:21.84
ID:iZXaZgL9o
ニア「いいさいいさ別に…どうせアタシなんて…」
ニア「レックスはホムラやヒカリの事が好きなわけで、アタシはただの仲間なわけで」
ニア「はぁ…馬鹿らしい」
ニア「…」グス
ビャッコ「がおー!」
ニア「うっぉっわあぁっ!?」ビックゥゥ
ビャッコ「どうされたのですかお嬢様らしくない!お嬢様の取得は元気だと思っておりますが」
ニア「なんだ、ビャッコか…驚かせるなよな」
ビャッコ「何かあったのですか?」
ニア「いつもの事だよ。レックスに誘われて…浮かれてたけど良く考えたら…って感じで」
ビャッコ「ふむ…詳しい事情は分かりませんが、私としてはお嬢様には十分なポテンシャルがあると思います」
ニア「?」
ビャッコ「つまり現在のお嬢様にも充分にレックス様を落とす事が出来るのではと」
ニア「…いや、無理だよ…」
ビャッコ「そうとも限りません。例えば今回何をするのかは存じませんが、その時に思いっ切り女性らしさを見せる等」
ニア「女性らしさねぇ」
ビャッコ「お嬢様。私はお嬢様の幸せを切に願っております。きっとその幸せが叶うことを…」
ニア「ぷっ改まり過ぎだっての。…ありがと、ビャッコ」
ビャッコ「恐縮です」
ニア「はー少し楽になれたよ。女性らしさねー」
トラ「ビャッコー!ノポンチェスの続きも!」
ビャッコ「今行きます!では」
ニア「おー。じゃね」フリフリ
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 17:12:49.92
ID:iZXaZgL9o
ニア「さて、とー。夕方って言ってたしそろそろかなー…っと」ガチャ
レックス「おっ丁度。さ、行こうぜ」
ニア「……そだね。行こうか」
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 17:21:56.70
ID:iZXaZgL9o
レックス「いやー寒いなー」
ニア「ほんっとね。襟巻き買っておいて良かったよ」
レックス「あ、いいなー襟巻き。俺も付けたい」
ニア「自分で買え。…ったく」
レックス「じゃあヘルメットを」ガボ
ニア「隣を歩くアタシが恥ずかしいからやめて」ガパ
レックス「なんだよわがままだなー」
ニア「じゃあ襟巻き貸してやるよ。はい」
レックス「女の子に襟巻き借りるなんて出来るわけないだろ」
ニア「あれ、その程度の常識はあるんだ」
レックス「だって取ったら寒いって分かるしな」
ニア「分かってんだか分かってないんだか…」
レックス「あ、着くぞ。ここここ」
ニア「ここって…ホテル?」
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 17:39:16.04
ID:iZXaZgL9o
レックス「そうそう…ちょっと待ってて」
ニア「ん?ああ」
レックス「すみませーん…」ガチャ
ニア「…?なんなんだ?」
ニア「はー…寒空…街でクリスマスってムードは…無いよな…」
ニア「しっかしホテル?ホムラとのデートの下見で開幕ホテルって…罪な男だねぇ」
ニア「へくちっ」
ニア「おっそいなー…」
レックス「はい、はい、よろしく!お願いします」ガチャ
ニア「おっそい!女の子待たせんなよー」
レックス「ごめんごめん。はい、これ」
ニア「…?なにこれ?このヘルメット、棒…」
レックス「…あれ?言ってなかったっけ」
ニア「なんっにも聞かされておりませんが!」バッ
レックス「お、怒るなって…いや、実はさ…」
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 17:54:36.57
ID:iZXaZgL9o
ニア「傭兵団んん~っ!?」
レックス「そ、そう…」
ニア「ようへ…いや、なんで!?」
レックス「傭兵団にドシドシ依頼が来てさ…しかもクリスマスを知ってる人達から…ね」
レックス「それでドンドン送ってたんだけど、空きブレイドいなくなっちゃって」
ニア「で、アタシ?」
レックス「何かあった訳じゃないだろ?」
ニア「そりゃそうだけど…だったらビャッコとかは?」
レックス「ビャッコはハナやトラと遊んでたしさ」
ニア「確かに、アタシもブレイドだけどさ…」
レックス「で、一人だと流石に悪いなと思って」
ニア「あんたも、ってことね」
レックス「…ごめん」
ニア「はぁ…いいよ別に。どうせ暇だったしさ」ニヨ
レックス「ありがとな」
ニア「で?任務内容は?」
レックス「ここで突っ立って変なのが来ないか監視する」
ニア「…3発くらい殴っていいか?」
レックス「だ、だってそれがちょうど余ったんだから…」
ニア「…ったく、もーしゃーないなぁ。付き合うよ。ほら、装備貸して」
26:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 18:27:52.58
ID:iZXaZgL9o
ニア「さっっっっむ!!!!!」
レックス「声でかっ」キーン
ニア「思ってたより寒いぞこれ…」ガタガタ
レックス「一応雇い主から私服も防寒着なら良いって言われてるから、襟巻き付けなよ」
ニア「そうするよ…はぁ、手袋も持ってきたらよかった」
レックス「あれ、いつものは?」
ニア「忘れた」
レックス「ん、じゃあ俺の貸すよ」
ニア「え?いいの?」
レックス「サルベージャーのあいこと」
ニア「ありがと…」
ニア(レックスの…)ヘヘ
レックス「……おっ…星が綺麗だなー」
ニア「そうだねー…星座?だっけ…確かそんな感じのがあったよな」
レックス「そうそう、あれはターキン座、あれはコアクリスタル座、あれは…えーと」
ニア「ハート座」
レックス「そうそう」
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 18:39:47.78
ID:iZXaZgL9o
ニア「なんかの本で読んだことあるけど、星降る夜…だっけ。本当に降ってきそうなくらい綺麗だなあ」
レックス「意外と文学的?」
ニア「お嬢様時代に読んだことがあるだけ」
レックス「そっか、ニアお嬢様だったんだもんな」
ニア「ずっと昔の話だよ。あの頃は楽しかったなぁ」
レックス「…今は?」
ニア「え?」
レックス「今はどうなんだ?仲間に囲まれて、みんながいて、大変な事もみんなで乗り越えてさ」
ニア「…そうだね。レックスと出会って、ホムラと会って、トラとハナが仲間になって…ジークやサイカ、メレフとカグツチも仲間になって…イーラと戦ったり、街のみんなと出会ったり…」
ニア「うん。…多分、今の方が楽しい」
レックス「なんだ、多分かよ」
ニア「だって絶対って言ったらお姉様とお父様に悪いし」
レックス「確かに」ハハ
ニア「─おっ」
レックス「星が…いや、これは」
ニア「雪…だね」
レックス「ルクスリアの?」
ニア「うん。クリスマスに雪かー…中々粋だね」
レックス「あれ、クリスマス知ってたんだ」
ニア「え?や、アハハ、ジークに教えて貰ってさ」
レックス「へー。ジークもクリスマス知ってたんだなー」
ニア「ルクスリアから発祥したんだってさ」
レックス「えっ?それは初耳だな…」
ニア「なんか自分の国からって話してる時のジーク少し嬉しそうだったよ」
レックス「あはは。ジークってああ見えて子供っぽいからなー」
ニア「そうか?全部子供っぽいけど…」
レックス「まぁ…確かにそうだな」
レックス「……実はさ、ニア」
28:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 18:50:20.45
ID:iZXaZgL9o
ニア「ん、どうかした?」
レックス「実は一つ謝らなくちゃいけないことがあるんだ」
ニア「なんだよ、改まって。よっぽどの事じゃ怒らないから言ってみ」
レックス「今回のこの依頼さ、実は俺がわざと余るようにしたんだ」
ニア「…え?」
レックス「ニアと出会って、トラやハナとも…ジークもサイカもメレフもカグツチも…あと色んな仲間や人達に出会って」
レックス「俺は凄い楽しかった。からかったり、からかわれたり、ピンチになる事もあったけど、みんなと出会えて楽しかったんだ」
レックス「…だからさ、正直俺に似合うことじゃないけど…聞きたかったんだよ。ニアがどう思ってるか」
ニア「……は、なんだよそれ…言えば答えてやるってのに」フッ
レックス「カグツチに最初に聞いたら『そういうのはちゃんとした雰囲気の時に聞きなさい』って言われちゃってさ。頑張って考えたんだよ」
ニア「ん…まぁ、正解だったと思うけど」
レックス「マジ?俺にもそういうスキル身に付いたかな」
ニア「どうだか。アタシあんたに傭兵団任務って言われるまで傷付いてたけど」
レックス「え、なんで?」
ニア「自分で考えろ!」ハァ
29:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 18:57:46.36
ID:iZXaZgL9o
ニア「でもさ、レックス」
レックス「ん」
ニア「アンタがそうやって悩んでても、多分無駄だと思うけど」
レックス「えっなんで」
ニア「だってさ、アタシはアンタが大好きだからここまで付いてきたし」
レックス「うっ」ビク
ニア「─それに、あんただけじゃなく、アタシはみんなの事も大好きなんだ」ハァ
レックス「…」
ニア「だからみんなレックスのことが大好きだし、みんなのことが大好きなんだと思うよ。アンタだって、みんなのこと大好きなんだろ?」
レックス「そんなの当たり前だろ?」
ニア「それが大事。心配なんてしなくていいよ。」
レックス「そう、かな」
ニア「アンタ自分で言ってたじゃん。わがままでいい。自由でいいってさ」
レックス「言ったけど」
ニア「アタシも、みんなも、あんたのわがままで自由なところが大好きなんだ。だからもっと明るい顔しろっ!」コツン
レックス「ニア─…アハハ」
ニア「クスっ…アハハ、アハハハハ」
30:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 19:10:21.56
ID:iZXaZgL9o
ガンッ ガチャ ガァン
レックス「!?」
ニア「な、なに!?」
レックス「敵襲か!?行こう、ニア!」
ニア「う、うん!」
レックス「だ、だいじょ─え?」
女性「全く!どういう事なのよ!?本当にありえないわ!」
付き添い「落ち着いて下さいお嬢様…お相手が悪かったのです。お嬢様は何も─」
女性「そんなの当たり前でしょお!?」
付き添い「ご、ごもっともでございます…」
女性「んぁ、アンタら!アンタらよ!」
レックス「え、え?俺ですか?」
女性「そうよ。アンタら傭兵団のヤツらでしょ。もう帰って良いわよ」
レックス「そ、そうは言われましても…」
女性「私が呼んだんだから帰っていいのよ!早く帰りなさい!!」
レックス「は、はい…ニア」
ニア「わ、わかた…」ビク
付き添い「…」コソコソ
付き添い「本当に申し訳ありません…本日はお嬢様のクリスマスお見合いだったのですが…」ボソボソ
レックス「あ、それで護衛を」
付き添い「はい…ですが、何しろあの容姿ですので…いつもああなるのですよ」
ニア「…確かにあの容姿じゃねぇ」
レックス「太ったモーフみたいだ」
ニア「ブフッ」
付き添い「くっ…く…と、まぁ…本日はありがとうございました」
レックス「いえ、傭兵団をご利用頂きありがとうございました」ペコ
ニア「あっありがとうございました」ペコッ
女性「付き添いぃっ!早くしなさいよ、ムキーッ!」
付き添い「…という事ですので、では」タタッ
レックスが「…」
ニア「…はえー…世の中には色んな人がいるもんだな」
レックス「同じお嬢様呼びでもアレならニアのほうがいいな」
ニア「比較対象おかしくない!?」
レックス「暴力女って意味では…」
ニア「…アタシそんなに暴力振るってるかなぁ…」
31:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 19:58:04.45
ID:iZXaZgL9o
~~~~~~
ニア「さむー!雪つめたー!」
レックス「…」
ニア「どうかした?」
レックス「いやさ、やっぱああいうのって気分悪いだろ?」
ニア「ん…まぁ確かに」
レックス「だから任務終わって帰ってきたブレイドをもうちょっと労ってやろうかなと思って」
ニア「…あはは、流石は新団長様。いいんじゃない?アタシも手伝うよ」
レックス「そう?じゃあ帰ったら本格的に考えないとな」
ニア「だね。帰ったら…」
レックス「あ、そうだ。晩メシはどうする?」
ニア「あーっ!そうだ。今日ジーク達がパーティの準備してるんだった」
レックス「え、マジで!?聞いてないぞ」
ニア「あんたずっと傭兵団のことやってたんでしょ?」
レックス「確かに…」
ニア「早く帰んないと!」
レックス「あ、ちょっと待った!」
ニア「え?なにが…」
レックス「これさ、すっかり忘れてたよ」スッ
ニア「えっ─」
32:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 20:20:04.25
ID:iZXaZgL9o
レックス「はい。クリスマスプレゼントのキュービックダイヤの指輪」
ニア「え、えっちょ、え?」
レックス「なんだよその反応。もしかして嫌だった?」ハハ
ニア「い、いや!全然!全然嫌じゃないから!むしろ…」
レックス「そうか?良かった」
ニア「あ、アハ、でもなんで」
レックス「ん?あぁ…みんなへのクリスマスプレゼントで迷ってたらさ、交易商のおっちゃんが『女性には指輪しかねぇよ!』って言うもんでさ」
ニア「は、あぁ…そういう事」
レックス「どうせだし、付けてみろよ」
ニア「う、おー…」ジー
レックス「…どうした?まさか付け方がわからないのか?」
ニア「いや!それは分かるんだけどさ…」
ニア(カグツチ(もっとアプローチを…))
ニア「…ね、レックス。レックスが付けてよ」
レックス「えぇ、俺!?」
ニア「いいだろ?お願い」
レックス「いいけど…なんだか小っ恥ずかしいな…」
ニア「じゃあ…そうだ、左手の薬指で」
レックス「じゃ、手出して」
ニア「はい」スッ
レックス「ん…」ギュ
レックス(う…思ったよりもこれ近くなるな…てかこいつの手ってこんなに柔らかかったっけ…)ドキッ
ニア「…どうしたんだよ。早く」ドキドキ
レックス「あ、あぁ、分かってるよ……ほら」
ニア「ん─ふふ。ありがと」
レックス「あ…あぁ」
33:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 20:28:14.51
ID:iZXaZgL9o
レックス「所で左手の薬指ってどんな意味があるんだ?」
ニア「えっあ、あはは。それは秘密って事で」
レックス「なんだ?何かやましい事でもあるのか~?」
ニア「なんだよ!何でもないって」
レックス「ははは。なんか妙に重苦しい雰囲気になったからさ」
ニア「全く…女の子は好きな男といる時はそういう雰囲気を好むんだよ!あとこういうのはロマンチックって言うんだ」
レックス「お前、当たり前のようにその…好きとか言うよな…」
ニア「もうバレてて、それで振られたんだからいいだろ?」ハッ
レックス「えっ?俺、振ったつもりなんてないけど…」
ニア「え」
レックス「え?…あ、やっぱ今のナシ!無しで!」バババッ
ニア「ふーん?ふふ、そっかー」
レックス「…みんなの分のクリスマスプレゼントは買ってあるからさ。早く帰ろうぜ」
ニア「そうだねー。んーっ!疲れたー!」ノビ
レックス「本当。傭兵団での出張って思ってたより疲れるもんだなー」
ニア「…あ、そうだ!ちょっといいこと思いついたんだけどさ…ボソボソ」
レックス「…えー。まぁ出来ると思うけど」
ニア「じゃ、よろしく!」
34:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 20:59:19.20
ID:iZXaZgL9o
~~~~~~
ニア「よし…っと」
ニア「レックス、こっちは準備できたぞ」
レックス「ああ。こっちも…だ」ジー
ニア「…なんだよ」
レックス「…いや、見慣れないからちょっと可愛いなって思って」
ニア「そういう事を当然のように言うな!恥ずかしい」
レックス「あはは、ごめんごめん」
ニア「もうかなり盛り上がってるねパーティ」
レックス「みたいだなー。もう飲んでんのかな?」
ニア「うぇ…だったら嫌だな…」
レックス「ま、内輪だし大丈夫だろ」
ニア「それもそうだね。酔っぱらいは嫌に絡んでくるからさ」
レックス「まぁな。俺もよくからかわれたよ」
レックス「しかしまーよく…窓から自分の部屋に侵入して服を変えるなんて思い付いたもんだな」
ニア「アンタアンカーだけは常備してるだろ?だから使えるって思ってさ」
レックス「じゃ、そろそろ行くか?」
ニア「そうだね。…可愛い?」
レックス「かわいいかわいい」
ニア「なんかあやされてる感じがするけど…ま、いいか。行くよー」
レックス「せーのっ!」
35:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 21:52:05.27
ID:iZXaZgL9o
バンッ
ニア「にゃーん!ニアサンタクロースの登場だよー!」バッ
レックス「プレゼントも持ってきたぞー!」バッ
ホムラ「おかえりなさい、ニア、レックス!」
セイリュウ「遅かったではないか!」
ビャッコ「おかえりなさいませお嬢様。ささ、お身体も冷えてることでしょう。このビャッコに」
トラ「アニキー!料理だも!美味しそうだも!!」
ハナ「ニアはハナの隣ですも」
ジーク「遅かったやないかニア!まさかボンとデッ」ガスッ
サイカ「おかえりなー!また後で何あったか教えてな!」
メレフ「お帰りにゃー」ブフォ
カグツチ(メレフ様…)
レックス「ちょ、ちょ、ちょ、みんな一気に喋りすぎだっての!」
ニア「あっはは!アタシこういうのも好きだよ!」
ジーク「それでなんや!プレゼントってなんなんや!」
レックス「がっつき過ぎだろ!」
サイカ「王子ぃ!」
ニア「もしかしてアンタが一番子供なんじゃないの!?」
ホムラ「ニア…そのひだ」
ヒカリ「危なかった…セイレーンがぶち壊すところだったわ」シュッ
ビャッコ「お嬢様!私にもプレゼントはあるでしょうか」
ニア「あるんじゃない?レックス」
レックス「もっちろん!」
ビャッコ「ありがたきしあわせぇぇ!!」
トラ「トラもかも、ハナもかも!?」
ハナ「楽しみですもー」
レックス「ほれ!トラ、ハナ!」
トラ「もももーっ!」
ハナ「嬉しいですもー!」
メレフ「…」ソワソワ
カグツチ「メレフ様、もしかして欲しいのですか?」
メレフ「そ、そんなわけがないだろう…私は特別執権官だぞ。そんな事で心が…」
レックス「勿論メレフにもカグツチにもあるぞ!」
メレフ「本当かっ!」パァッ
カグツチ「メレフ様ァ…」
セイリュウ「ととと、潰れるところだったわい!ところでのうレックス…」
レックス「心配しなくてもじっちゃんにもあるよ!」
セイリュウ「本当かァレックスぅ!うぅ、わしはいい孫を持ったもんじゃ…」
レックス「孫だったの!?」
ニア「あっははは!」
36:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 22:09:28.74
ID:iZXaZgL9o
トラ「もう開けていいも!?開けていいも!?」
レックス「おう、勿論!」
ハナ「解錠ですも!」
トラ「もももーっ!こ、これは、スパナも!それも最新型も!」
ハナ「ハナはアクセサリーでしたも。可愛いですもー」
トラ「ももっ!付けれるも?付けれるも!?」
ハナ「もも…無理ですも…」
トラ「安心するも!今すぐ髪の毛を改造してやるもー!」
ホムラ「ゆ、指輪…レックス!」
ヒカリ「落ち着きなさいホムラ。ニアも付けてるわ」
ホムラ「あのどろ…」
ホムラ『ど、泥棒猫っ!』シュッ
ヒカリ「ネコだけれどもね…出会ったのはニアの方が先なのよねぇ」ハァ
ジーク「が、眼帯!新たな眼帯か!しかもめっちゃかっこええやないかい!」
サイカ「どれどれ?うわっ男臭」
ジーク「なんやとぉ!?」
サイカ「いや、男臭いちゅうか中二病臭いわぁ…これをジークに選ぶとはなかなかのもんやなレックス」
ジーク「お前は何だったんや!」
サイカ「私?私は…ハリセンン!?」
ジーク「ほんまサムは冬いわー」
サイカ「アホかっ!」バッシーン
カグツチ「メレフ様。私は炎を増幅させる腕輪を貰いましたが」
メレフ「あぁカグツチ。これは一体何なのか教えてくれ」
カグツチ「これは…カチューシャ?それにしても…ニアのような耳が付いてますね」
メレフ「これを私に付けろと言いたいのだろうか」
カグツチ「付けてはいかがですか?意外と似合うかもしれませんよ」
メレフ「…」スチャ
レックス「おっメレフ付けたんだ。それ最近メレフがにゃーってよく言うからさ!」
メレフ「…ニアァッ!!!」ビリビリ
ニア「うえぇっ!?アタシィ!?」
カグツチ「メレフ様…残念ですがニアをからかい過ぎたメレフ様の失点でもあります。ここはどうか…」
メレフ「いや…そうだな、これは携帯しておこう。ニアと話す時は付けることにして」フフフフフフ
カグツチ「またとんでもない事を…」
37:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 22:15:07.89
ID:iZXaZgL9o
メレフ「しかしなんだ。15歳の少年から貰いっぱなしというのも気持ちの悪いものだ」
メレフ「これは明日全員でプレゼントの渡し合いだな」
ニア「おっいいね!アタシもサンタク・ロースの格好してるけどプレゼントとか買えてないんだよねー」
トラ「ハナ、明日はトラの助手をするも。全員分の機械を作るも!」
ハナ「もも…ご主人のご期待にそうですも!」
ジーク「えぇやないか!この覇王の心眼に見合うプレゼントを見つけたるわ!」
サイカ「あ、王子だけ不参加でええか?」
ジーク「なんでやサイカァ!!」
セイリュウ「ところでレックス、ワシのプレゼントはどれじゃ?」
レックス「これだよ、これ」
セイリュウ「おぉーっ!でっかいのぉ!何が入っとるんかのぉー?」ガサガサ
セイリュウ「おぉーって七輪ん!?」
レックス「じっちゃんこの間背中で七輪やって欲しいって言ってただろ?」
セイリュウ「アルスの丸焼きになってしまうわーっ!!」
全員「どわっははは!!」
38:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 22:27:27.79
ID:iZXaZgL9o
ホムラ「さぁみなさん、ご飯が全部出来ましたよ!」
セイリュウ「おぉー!全部美味そうじゃわい…」
レックス「おぉー!真ん中のこれは…ケーキ!」
ジーク「クリスマスと言えばケーキやろが!」
ニア「ロースじゃなくて!?」
カグツチ「あら、この魚は…っ!?」
メレフ「…」
ヒカリ「そうだ、聞いてカグツチ!メレフが準備の時そのアヴァリティアアンコウに…」
メレフ「ヒ、ヒ、ヒヒ、ヒカヒカヒカヒヒヒヒカリ、その話はいいじゃあないか。まずは料理を食べよう」
ヒカリ「あんな面白い話をスルーできるわけがないじゃない」
カグツチ「それで、どうしたの?」
メレフ「カグツチも聞くな!」
ヒカリ「なんとね?アヴァリティアアンコウに攻撃出来ないって厨房の隅で震えてたのよ」
メレフ「あああああ!!!アレは隅で捜し物をしていただけだ!!」
カグツチ「メレフ様…」
ヒカリ「『カグツチ、カグツチぃ…』って囁いてたのに?」
メレフ「事細かに記憶してるんじゃあないっ!」
カグツチ「メレフ様…」フッ
メレフ「カグツチィィッ!」
ジーク「せや、サイカ。新しい─」
サイカ「真名でも思いついたん?どうせウルトラスーパーとでも言うんやろ?」
ジーク「なんでわかった!?」
サイカ「何年一緒におると思っとんねん。流石に分かるわ」
ニア「立派な嫁さんだねぇ」ボソ
サイカ「ニア!そういう事を言わんといてな!」
ニア「へへへー」ニッ
ジーク「…?」
トラ「キノコも!キノコが沢山あるも!」
ハナ「ハナは食べられないのが寂しいですも…」
トラ「そんな事もあろうかと、エーテルの流れを少し変えて匂いで味覚が分かるようにしたも!」
ハナ「も!?」
トラ「スイッチオン!」
ハナ「もももーっ!!こ、これが味、ですかも!?ご主人!!」
トラ「多分そうだも!」
レックス「そ、そんなこと出来んの…?すげーな」
トラ「もっと褒めてもいいも!」
39:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 23:06:48.14
ID:iZXaZgL9o
ジーク「酒や酒や!」グビグビ
メレフ「こうなったら朝まで飲んでやる!」グビグビ
カグツチ「メレフ様…」
ニア「やー酔っ払うぞー」
セイリュウ「どれ、わしも飲もうかのう」
ホムラ「ダメですよセイリュウさん。身体は幼体じゃないですか」
セイリュウ「ぐむむ…わしはアルスなんじゃがのう」
ホムラ「ダメったらダメです。身体壊したら成長出来ませんよ?」
セイリュウ「ちくしょーっ!こうなったら食べまくってやるわい!」
レックス「うはー本当美味いなぁホムラの料理は!」モグモグ
ニア「ほんと…いくらでも食べれそう」モグモグ
ビャッコ「えぇ。この唐翌揚げ、揚げ加減が絶妙ですね」
ホムラ「ふふ、ありがとうございます」
ヒカリ「今日は私も手伝ったのよ?」
レックス「へー、どれを?」
ヒカリ「あそこの炒め物」
レックス「サンキュー。あれは食べないようにするよ」
ヒカリ「ちょっとレックス!?」
レックス「冗談だよ!食べるからさ!」
メレフ「レックスぅ!そうやって女性に対して失礼返答をしてるとなぁ、今に痛い目を見るぞぉ!」ベロンベロン
レックス「酒臭っ!」
メレフ「そーゆーことを言うなと!言っているんだぁ!」
レックス「分かったから、落ち着けってメレフ…」
カグツチ「メレフ様はもう駄目よ。眠るまではこの調子ね」
レックス「うっそだろ!?」
ニア「あっはは、災難ー!」
ジーク「おーねこむすめぇ…」ベロンベロン
ニア「うわぁ…」
サイカ(ガチめの引きやな)
ジーク「どやったんや…ボンとのデートは楽しかったか?」
ニア「デートじゃないって…単に依頼内容を過ごしただけだよ」
ジーク「ほんまはどうせその後デートしたんやろ?したんやろぉ~?」
ニア「し、してないって!」
ジーク「わいには分かるぞ…ワイもそうやって恥ずかしがることもあったんや…」
ニア「何の話だよ…」
ジーク「まだサイカと出会ったばかりの頃にな、よくそうやってサイカを傷付けたんや…」シクシク
ニア「泣いてる!?」
サイカ「王子、泣き上戸やから…」
ニア「マジかよ一番めんどくさいやつじゃん!逃げよ」
ジーク「おぉん!サイカぁぁー」ヒックヒック
サイカ「うわぁ!その顔で寄ってこんで!」
ジーク「サイカぁぁー」ウエェェ
サイカ「ギャアアアァァーッ!」
40:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 23:15:32.67
ID:iZXaZgL9o
ヒカリ「ういぃー!酒持ってこーい!」ヒック
ホムラ『ひ、ヒカリちゃん?もしかして…』
ヒカリ「飲んでるに決まってるでしょぉ?こんな日なんだから酔わないとぉ…」
ホムラ『で、でで、でも、私たちは…』
ヒカリ「実年齢500歳越え!なんにも問題ないわー!」
ホムラ『ヒカリちゃーん…もー』
レックス「みんな飲みすぎだろ!」
トラ「もーこーなったらトラたちも飲むも、アニキ!」
レックス「いや駄目だろ。15歳だぞ!?」
トラ「昔も今もそんな法律は無いも!トラはもう飲むも!」グビッ
トラ「変な味もぉ!」
レックス「あ、トラぁ!ったくもー!」
ニア「ねーレックスぅ…」
レックス「ん、なんっ───」
ニア「んっ─えへへ…キスしちゃったぁ」
レックス「ちょ、ニア!?」
ニア「レックスぅ、もっとキスしてぇ…」
レックス「ニア、お前飲みすぎ──っ」
ヒカリ「あっはっは!こういうのも偶には面白いじゃない!」
ホムラ『偶にならいいんですけどね!たまになら!』
ニア「二日酔いになっても治してあげるにゃー。だからもーのもうよー」
メレフ「にゃーブフッレックスぅ!こういう時に乗れないと大人にゃなれないぞ!」
レックス「ちくしょーっ!こうなったら飲んでやる!どんどん酒持ってこーい!」
ニア「ヒューッ!さすがー!」
ホムラ『これはもう…収拾がつかないんじゃ…』
41:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 23:28:16.64
ID:iZXaZgL9o
トラ「アニキィ…トラもドライバーになりたいも…」
レックス「トラはハナがいるだろぉ?それでいいじゃんかー」
ハナ「そうですもご主人。ハナはいつまででもご主人専用のブレイドですも」
トラ「は、ハナぁ…」
ニア「にゃぅーにゃーんー」スリスリ
レックス「おーどーしたーニアー。そんな撫で声出して」
ニア「レックスぅーにゃー」ギュー
レックス「おーよしよし」ナデナデ
ヒカリ「レックスぅ…私も撫でてよぉ」
レックス「はいはいよしよし」ナデナデ
ヒカリ「へへへ…」
ジーク「ルクスリアはなぁ!伝統があるんや!その伝統の為に頑張ってきたんや」シクシク
メレフ「だが偽物だったではないかぁ!歴史は事実でなければ無駄なのだっ!」バンバン
サイカ「それでな、王子ったら迎えに来た使いになんて言ったと思う?」
カグツチ「何、何、気になるわ」
サイカ「『ワイは帰らん!サイカの力が欲しければワイを殺して行け!サイカは俺が守る』って言ったんや!」
カグツチ「きゃーっ!」
サイカ「かっこええやろ?ええやろ?」
ホムラ『あわわ…いつの間にか酒盛りになってますよぉ…』
セイリュウ「こりゃ収拾も付かんわい。寝るまで待つしかないじゃろな」
ホムラ『せっかく楽しもうと思ってたのに…』
セイリュウ「ま、酒があったらこうなるじゃろうなぁ…」
42:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 23:34:33.17
ID:iZXaZgL9o
ホムラ「あーっ!皆さん!そろそろ日付が変わりますよ!」
レックス「んー?おー、本当だ」
ジーク「ルクスリアではなぁ、クリスマスが始まる時にみんなで『メリークリスマス』ゆうんや!」
ニア「いーじゃん!やろーにゃ!」
メレフ「よいではないかよいではないか」
トラ「もももっ!トラもやるもぉ!」
ホムラ(サイカさん、カグツチさん、もう少しドライバー二人を落ち着かせてください)
カグツチ(無理よ。酔ったメレフ様は止まらないわ)
サイカ(右に同じく)
ホムラ「そんなぁ!」
レックス「日付がそろそろ変わるぞぉ!」
ニア「準備して、準備して、アタシレックスの膝の上ー」
レックス「なんだ甘えっ子だなぁ」ナデナデ
ニア「にゃー」
ジーク「よーし行くで!」
43:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 00:00:00.19
ID:iZXaZgL9o
レックス「せーのっ!」
『「「「「「「「「「「「メリィィックリスマァァッス!!」」」」」」」」」」」』
「にゃ」
ジーク「いええええーいっ!」
サイカ「テンション高いなぁ王子!」
メレフ「なかなか気分がいいなぁカグツチ!」
カグツチ「そうですねメレフ様」
レックス「いいなーっこういうの!」
ニア「にゃはー。アタシも好きー」
ビャッコ「お嬢様…」
トラ「もももー!気分が高翌揚してきたモー」
ハナ「楽しいですもー」
セイリュウ「よいのうよいのう」
ホムラ「さ、みなさんもう寝ま」
ヒカリ「夜はこれからよ!いえぇぇい!」シュッ
「「「「「「「「「「いえぇぇいっ!!」」」」」」」」」」
ホムラ『ふえぇー!』
44:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 00:21:50.90
ID:UrXRVKzXo
~~~~~~
朝チュン…朝チュン…
レックス「ぐ…が…頭いてぇ…」
レックス「おは…!?」
ぐっちゃあぁ~
レックス「えーと、たしか…」
レックス「マジか…ニア、ニアー?」
ニア「ん…おはよれっくすぅ………にゃっ!?」
レックス「あぁ、おはよう…悪いけどあったま痛いから治してくれないかな」
ニア「う、うん」シュッ
レックス「姿変えてもその衣装なんだ」
ニア「何となく」
レックス「取り敢えず片付けるぞー」
ニア「んにゃ…」ゴシゴシ
ニア「みんな治しとく…」パァー
レックス「あぁ…」ガサガサ
45:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 00:54:06.50
ID:UrXRVKzXo
~~~~~~
ホムラ「で!」
ジーク「…」セイザ
メレフ「…」セイザ
レックス「…」セイザ
ニア「…」セイザ
トラ「…」セイザ
ホムラ「確かにね、分かります。イベントで、料理も沢山、お酒も沢山、みんなで騒ぎたいのも分かるんですよ!」
ジーク「はひ…」
メレフ「…」
カグツチ「メレフ様」
メレフ「はい」
ニア「はい…」
トラ「ももも…」
レックス「お、俺は…」
ホムラ「…」ジロリ
レックス「う…」
ホムラ「だからと言ってこんなに汚したり、挙句の果てには未成年に飲ませたり!駄目ですよ!」
ニア「ゴメンナサイ…」グス
レックス「ほ、ほら、ホムラ。ニアも泣いちゃったし」
ホムラ「泣いた泣いてないは関係無いです!」
レックス「はい…」
ハナ「…あんなに怒られてでもお酒は美味しいものなのですかも?」
サイカ「私実は飲めんのよ。だから分からないんよね」
カグツチ「私は飲んだことがあるのだけれど、何故か飲んだ店が1つ物理的になくなってたのよね。その日以来メレフ様は飲むなって言ってくるのよ」
サイカ「ヒッ」
ハナ「ももももも…」
セイリュウ「酒は美味いぞぉ。少しずつふワーッとなる感覚が」
サイカ「それはそれで怖いわ…」
レックス「な、ホムラ。分かったからさ。クリスマスプレゼント買いに行こうぜ」
ホムラ「むむむ…」
メレフ「そ、そうとも。まだクリスマスは終わっていないんだ。精一杯楽しもうじゃないか」
ホムラ「…はぁ、分かりました。行きましょう」ニッコリ
ジーク「よっしゃ!そうと決まれば街へ出陣や!」
ニア「き、昨日のプレゼントに見合うものを買わないとな…」
トラ「もももーっ!美味しいものも食べるも!」
ハナ「終わったみたいですも」
サイカ「ほないこか」
カグツチ「そうね」
セイリュウ「わしも買うんかのぉ?」
レックス「でもさ、ホムラ。なんだかんだ言って楽しかったんだろ?」
ホムラ「…ふふ、そうですね。偶にこういうことがあってもいいかもしれませんね」
終わり
46:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 00:54:47.72
ID:UrXRVKzXo
以上で終了です。
読んでいただきありがとうございました
48:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 01:08:40.52 ID:oOpzu3QlO
乙
とても良かった
50:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/26(火) 00:52:26.42 ID:CJvjZN/Bo
ニア可愛すぎんよ
あとメレフの料理ネタとヤンデレホムラちゃんも良い
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514042995/
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