1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:17:37.96
ID:5HUrQwoK0
学校
―――――
ガヴリール(やっと放課後か)ンー
ガヴリール「今日も疲れたなあ」
サターニャ「ガヴリール!決闘よ!あんたの誕生日が今日をもって命日nモゴッ…」
ヴィーネ「サターニャちょっと黙ってて」ボソボソ
サターニャ「・・・」コクコク
ヴィーネ(よし)
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:22:01.07
ID:5HUrQwoK0
ヴィーネ「あんた授業中ほとんど寝てたでしょ。どう疲れるのよ」
ガヴリール「あ、ヴィーネ。いやー、昨日徹夜でネトゲしてて…」
ヴィーネ「またネトゲなの?もう…」
ガヴリール「ネトゲは仕事だからね」
ヴィーネ「あんたの仕事は学業でしょうが!」
ガヴリール「そうとも言うな」
ヴィーネ「そうとしか言わないわよ…まったく」
ヴィーネ「道中で居眠りしないように気を付けて帰りなさいよ」
ガヴリール「ん…あれ、ヴィーネは一緒に帰らないの?」
ヴィーネ「えーっと、私はちょっとサターニャと話があるから…」チラッ
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:32:34.89
ID:5HUrQwoK0
サターニャ「へ?私?」
ガヴリール「うぉっ、いたのかサターニャ」
サターニャ「ずっといたわよ!逆になんで気付かないのよ!?」
ガヴリール「ごめん、なんかサターニャの声を聞き流すスキルが発動してた」
サターニャ「なによそのスキル!?ろくなスキルじゃないわね! …それで話って?」
ヴィーネ「あー。ここじゃなんだから、場所を移しましょ」チラッ
ガヴリール(…こっちを見た?私に聞かれたくない話なのか)
ヴィーネ「そういうわけだから、ごめんねガヴ」
ガヴリール「あ、うん。気にしなくていいぞ…じゃ、先帰る」ガラッ
――――
ガヴリール(二人っきりで…私に、聞かれたくない話?)スタスタ
ガヴリール(……っ)
ガヴリール「…ラフィでも誘うか」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:41:19.17
ID:5HUrQwoK0
ラフィエルの教室
――――――――
ガヴリール「ラフィ、いるか?」
ラフィエル「あら、ガヴちゃん?どうしたんですか?」
ガヴリール「いや…その、一緒に帰ろうかなって」
ラフィエル「一緒に、ですか?ガヴちゃんから誘ってくれるだなんて…」クスクス
ガヴリール「なんだよ、悪いか?」
ラフィエル「いえいえ♡珍しいな~って思っただけですよ?」
ラフィエル「いつもはヴィーネさんが一緒ですからね~。…そういえばヴィーネさんはいないんですか?」
ガヴリール「…まあ、そういう時もあるよ」
ラフィエル「…そうなんですか?」
ラフィエル(これは…面白そうなことになってますね…♡)ウフフ
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:43:37.13
ID:5HUrQwoK0
帰り道
――――――――
ラフィエル「ヴィーネさんとサターニャさんが、二人で?」
ガヴリール「うん…なんか、私に聞かれたくないらしい」
ラフィエル「あらー…でもあの二人は悪魔ですからねぇ。天使には聞かれたくないこともあるでしょう」
ガヴリール「そうなのかな…」
ラフィエル(大方、ガヴちゃんの誕生日にするサプライズのお話でしょうけど…♡)
ラフィエル「ガヴちゃんは、それ以外に何かがあると?」
ガヴリール「え?それ以外?」
ラフィエル「そうですねー、たとえば…告白とか?」
ガヴリール「こっ…!?いやいや女同士だろ!…まさかサターニャは男だったのか!?」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:45:52.04
ID:5HUrQwoK0
ラフィエル「いえ、サターニャさんは女の子ですよ♡」
ラフィエル「でも、いまどきおかしくないみたいですよ~?同性愛」
ガヴリール「…まあ確かに同性愛の話をよく聞くけどさ」
ガヴリール「…いや、いやいやいや。ありえないって。うん、ないない」
ラフィエル「でも、あのお二方は付き合いも長いですからね~。もしかしたら…」
ガヴリール「いやいや、そういう冗談はいいから…ありえないって」
ガヴリール(…ありえない、はず)
ラフィエル「…うふふ♡」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:56:52.90
ID:5HUrQwoK0
別の帰り道
――――――――
荷物の山(ドンッ!)
サターニャ「…なにこの荷物の山」
ヴィーネ「サプライズパーティの道具たちよ」
サターニャ「え?さぷらいずぱーてぃ?」
ヴィネット「うん」
サターニャ「だれの?」
ヴィネット「ガヴのよ」
サターニャ「…今日?」
ヴィネット「うん」
サターニャ「へー……え?いまから準備するの!?」
サターニャ「なによそれ!急すぎるわよ!」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:57:58.12
ID:5HUrQwoK0
ヴィーネ「誕生日の贈り物は何がいいかな~って、色々考えててね?」
ヴィーネ「昨日思いついたのよ…サプライズパーティを!」
サターニャ「ヴィネット…あんたねえ…イベントが好きなのはいいけど」
サターニャ「もっと早く思いつきなさいよ!今から準備できるわけないでしょ!」
ヴィーネ「だ、大丈夫よ!ラフィも手伝ってくれるって!」
サターニャ「ラフィエルが…?大丈夫なのそれ」
ヴィーネ「大丈夫よ、ラフィだって友達の誕生日を祝うのに変なことしないでしょ」
サターニャ「あんたはラフィエルを信用しすぎ… まあいいわ!」
サターニャ「このサターニャ様が、最高のパーティになるように手伝ってあげるわ!!」
ヴィーネ「サターニャはケーキをお願いね」
サターニャ「私がケーキを作るのね!?任せて!腕が鳴るわ!」
――巨匠、動く!!!
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 23:59:12.52
ID:5HUrQwoK0
ヴィーネ(あ、実家のケーキって意味だったんだけど…)
サターニャ「ヴィネット!早くいくわよ!邪域(サンクチュアリ)が私たちを待ってるわ!」
ヴィーネ「…まあ、大丈夫かな?」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:09:36.01
ID:W0JasXOd0
帰り道
―――――――――
ガヴリールガヒトリ♪ ガヴリールガフタリ♪ ガヴリールガ…
ラフィエル(あら、ヴィーネさんからメール…)
ラフィエル「ごめんなさい、ちょっとメールを」ゴソゴソ
ガヴリール「なんだその着信音…別にいいよ」
ラフィエル「とあるルートから入手した極秘の着信音です♡」チラッ
『ガヴの部屋の準備ができるまで、ガヴを連れ回して!』
ラフィエル(…ガヴちゃんの家に合鍵で入ったんですかね?不法侵入では…?)マガオ
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:12:45.09
ID:W0JasXOd0
ガヴリール「…ラフィエル?真顔になってるけど、どうかしたか?」
ラフィエル「はっ!…いえ、少し考え事をしてて…」ポチポチ
『分かりました!終わったら教えてください♡(天使の絵文字)』
ラフィエル(送信、っと…)ポチ
ラフィエル「ガヴちゃん。ちょっと寄り道しませんか?」
ガヴリール「寄り道?いや、今日はネトゲ…」
ガヴリール(…今日の予定で思い出したけど、今日は私の誕生日か。誕生日にネトゲってアレだな)
ガヴリール(誕生日か。…あの二人は今、何してるんだろう)
ラフィエル「ガヴちゃーん?」
ガヴリール「ああ、おう。まあ今日くらいは良いよ」
ラフィエル「よかったです!最近、面白いお店を見つけまして―――」
ガヴリール(なんか、ちょっとだけ寂し…いやいや!)
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:16:06.08
ID:W0JasXOd0
ガヴリール宅
―――――――――
ガチャッ
ヴィーネ「お邪魔しまーす」
サターニャ「…当たり前のように合鍵で開けたわね。不法侵入じゃないの?」
ヴィーネ「え?なんで?」
サターニャ「なんでってアンタ、ここはガヴリールの…ん?」
サターニャ「ちょっ、この部屋きたないわね!?」
ゴミの山(ドドーンッッ)
ヴィーネ「あ…忘れてた。ガヴの部屋は汚いんだった…!」
サターニャ「このまま飾り付けたら悪魔の儀式になっちゃうじゃないの! まずは掃除ね…」
ヴィーネ「サターニャ!手分けして片づけるわよ!」
サターニャ「当然よ!私たち悪魔の力を見せてやりましょう!」グチャッ
サターニャ「あ、なんか踏んづけた? …ぎゃー!靴下に謎の物体が!」
ヴィーネ「ちょっとサターニャ、押さないで…あっ、私もなんか踏んだ!?いやー!!」
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:18:13.13
ID:W0JasXOd0
喫茶店
――――――――――
ガヴリール「グラサンのグラサンってどこで買ったんだろうな」
ラフィエル「グラサンさんのグラサンさんですか?眼鏡屋では?」
ガヴリール「いや、あのグラサンのグラサン感はただのグラサンじゃないな。あれは――」
ンナーッハッハッハ!ンナーッハッハッハ!
ラフィエル(この着信音はサターニャさん…!)
ラフィエル「ごめんなさい。ちょっとメールを…」ゴソゴソ
ガヴリール「別にいいけど、すごい着信音だなそれ」ヒキッ
ラフィエル「お気に入りです♡ガヴちゃんもこれにします?」
ガヴリール「いやいいよ…その着信音だと見る気なくすし」
ラフィエル「残念です♡」チラッ
『準備できたから来ていいわよ!(悪魔の絵文字10連発)』
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:23:05.73
ID:W0JasXOd0
ラフィエル(相変わらず悪魔の絵文字をいっぱい使っていますねぇ…♡)
『はーい。今から向かいます♡(天使の絵文字50連発)』
ラフィエル(送信、っと…)
ラフィエル「ガヴちゃん、そろそろ帰りましょうか?」
ガヴリール「ん…ああ、もうこんな時間か。今日は時間が過ぎるのが早いな」
ラフィエル「ふふっ。楽しんでもらえたみたいでよかったです♡」
ラフィエル(でも、放課後からずっと寂しそうな顔でしたね~…うふふ♡)
ガヴリール(もう少し喋っていたい…なんてな。私のキャラじゃないな)
ガヴリール「じゃ、帰るか」
ラフィエル「はい!」
アリガトウゴザイマシター
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:25:37.80
ID:W0JasXOd0
帰り道
―――――――
ガヴリール「ラフィの家ってどこだっけ」
ラフィエル「向こうの方ですねー」
ガヴリール「ん、じゃあここでお別れかな。今日はありがとな」
ガヴリール(誕生日はこれで終わりか。…ま、こんなもんだろ)
ラフィエル(あらー、ほんとに寂しそう…。帰ったら泣くんじゃないでしょうか?)
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:28:56.82
ID:W0JasXOd0
ラフィエル「…あ、そうだー。私、ガヴちゃんの家に忘れ物がー(棒読み)」
ガヴリール「え?忘れ物?いつ忘れたんだよ、それ」
ラフィエル「この前、神足通で間違えてガヴちゃんの部屋に行ってしまって…(棒読み)」
ガヴリール「えぇ…不法侵入じゃん…」
ラフィエル(現在進行形で不法侵入されてますけどね!)クスクス
ガヴリール「まあいいや、じゃあ一回うち来る?」
ガヴリール「(比喩なしに)散らかってるから探すの大変だし」
ラフィエル「はい♡すぐ行きましょう?」
ラフィエル(ガヴちゃんの反応が楽しみですねぇ…)クスクス
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:33:00.61
ID:W0JasXOd0
ガヴ宅前
――――――――
ガヴリール「鍵…鍵は…あ、あった」
ガヴリール「こんな部屋に盗みに来る奴なんていないのに、鍵なんているのかな」
ラフィエル「女性の一人暮らしは危ないんですから、鍵はちゃんと掛けてくださいね?」
ラフィエル「それよりも早く開けてください!ハリー!ハリー!」
ガヴリール「うわっ、どうしたんだよラフィ…?落ち着けって」ガチャッ
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:36:19.78
ID:W0JasXOd0
ガヴ宅内
――――――――
ッパーン!ッパーン!
ガヴリール「ひゃぁっ!?」ビックゥ!
ガヴリール「……え?」ポカーン
ヴィーネ「ガヴ!」
サターニャ「ガヴリール!!」
ラフィエル「ガヴちゃん♡」
「「「ハッピーバースデー!!!」」」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 00:50:29.63
ID:W0JasXOd0
ガヴリール「あっ?えっ?みんな…?」
ガヴリール「なん…だよ、これ。なんだよ…」
ラフィエル「サプライズパーティですよ~」
ヴィーネ「どう?びっくりした?」
サターニャ「ほら、とりあえず部屋に入りなさいよ!」グイグイ
ヴィーネ「そうよ!入って入って!飾りつけ頑張ったんだからね?サターニャと二人で!」グイグイ
ガヴリール「お、おい!押すなって…! …あ」
ガヴリール(――部屋のいろんなところにキラキラした飾りがついて)
ガヴリール(きれいな文字で、お祝いの言葉が大きく書かれたボード)
ガヴリール(そして真ん中に、ちょっと………いや、かなり不恰好なケーキ)
サターニャ「どう?このケーキ!私の自信作なんだから!…見た目はあれだけど!」フフン
ヴィーネ「味は私が保障するわよ、いっぱい味見したから!…体重が心配だけど」タラー
ラフィエル「サターニャさんの手作りですか?いいですね~!…ガヴちゃん♡」ニコニコ
ガヴリール「…みんな」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 01:12:03.39
ID:W0JasXOd0
ガヴリール「…ぐっ」
サターニャ「ちょ!ぐっ、って!なによその反応!」
ヴィーネ「サターニャ、ちょっと…」
ヴィーネ「…ガヴ?泣いてるの?」
ガヴリール「…な、ないてない、みるな」
サターニャ「え?泣いてるの?わ、私なんかした?ごめん!」
ガヴリール「…ちげぇよバカ、そういうのじゃないから、ほんと…」
ラフィエル「ふふ…ガヴちゃん。嬉しいんですよね?祝ってもらえるのが…」ナデナデ
ガヴリール「………うっせ」
サターニャ「泣くほど嬉しかったってこと? …まあ、このサターニャ様が祝ってるんだし、当然よね!」
ヴィーネ「まさか泣くなんて思ってなかったけど…喜んでくれたならよかったわ」
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 01:14:08.87
ID:W0JasXOd0
ガヴリール「…も、もういいから。腹減ったし、はやく始めようよ」
サターニャ「あ、そうね!私もお腹が空いたし、早く食べましょうよ!」
ラフィエル「そうですね~。いい匂いのする喫茶店でご飯を我慢してましたし、お腹が…」
ガヴリール「ほんとだよ、我慢させられてもうお腹ペコペコだ…」
ヴィーネ「ふふ…。じゃあ、ガヴは私が食べさせてあげるわね」
ガヴリール「…あ、それは別にいいです」
ヴィーネ「えっ…?」
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 01:20:16.61
ID:W0JasXOd0
――――
ガヴリール「はぁー、食べた食べた」
サターニャ「うぐ、かなり量が多かったわね…。ヴィネット、張り切りすぎじゃない?」
ヴィーネ「ちょ、ちょっとだけ頑張りすぎたかも…?」
ガヴリール「ちょっとだけ…?」
ラフィエル「クリスマスでもないのに七面鳥が出てきたのですが…?」
ヴィーネ「えっと…かなり頑張りすぎました、ごめんなさい…」
ガヴリール「…まあ、途中からサターニャが大食い対決を1人で始めたから助かったな」
サターニャ「ちょっと!?相手はアンタだったんだけど!?」
ガヴリール(…まあ、今日くらいは良いか)
ガヴリール「あーはいはい、お前の勝ちだよ。おめでとう」
サターニャ「ちょっと、なによそれぇ!?」
ヴィーネ「サターニャ、勝ててよかったじゃない!」
ラフィエル「念願の勝利ですね、サターニャさん♡」
サターニャ「こんなんで勝った気しないわよ!!」
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 01:22:47.71
ID:W0JasXOd0
ヴィーネ「…あ、もうこんな時間?」
ラフィエル「あ…本当ですね。もう夜も遅いですし…私たちは帰りましょうか」
サターニャ「え?あっ!やばっ!魔界通販が始まるじゃない!?」
ガヴリール「ん、帰るのか。…気をつけて帰れよ」
サターニャ「んなーっはっはっは!言われるまでもないわ!夜は私のステージよ!」
ラフィエル「うふふ…私はサターニャさんの家で二次会をしますので、お気になさらず♡」
サターニャ「は、二次会?なにそれ?」
ラフィエル「ほらサターニャさん、早く行きましょう♡」ズルズル
サターニャ「え、ちょ、引っ張らないでよ!ヴィネット――」ガチャン
ガヴリール「……仲いいなあいつら」
ヴィーネ「そ、そうね…? 仲が良いっていうか、子供に連れまわされてる犬みたいだけど」
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 01:24:04.77
ID:W0JasXOd0
ヴィーネ「…ねえガヴ。私、今日泊まろうか?」
ガヴリール「え?なんで?」
ヴィーネ「今のガヴ、なんだか放っておけないのよね。儚いっていうか…」
ガヴリール「…ぷっ。なんだよそれ」
ヴィーネ「わ、笑わないでよ」
ガヴリール「あはは…はは…」
ヴィーネ「…ガヴ?」
ガヴリール「ははっ…あー…。その…ごめん、抱き付いていい?」
ヴィーネ「え?うん、いいけど…?」
ガヴリール「ん、ありがと…」ギュッ
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 01:33:01.89
ID:W0JasXOd0
ヴィーネ「…大丈夫?」ナデナデ
ガヴリール「ん…。大丈夫」
ガヴリール「…なんかさ。みんなと一緒にいて、一緒に喋って、一緒に騒いで…」
ガヴリール「こんなのキャラじゃないけどさ…」
ガヴリール「幸せだなー、楽しいなー、って…永遠に続けばいいな、って…」
ガヴリール「胸が…締め付けられるみたいでさ、抑えが効かなくて…」グスッ
ガヴリール「っくそ…! なぜか、涙が出るんだ…」
ヴィーネ「ガヴ…」
26:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 01:37:57.14
ID:W0JasXOd0
ヴィーネ「寂しかったのね、ガヴ…。ごめんね、気付けなくて」ナデ
ガヴ「ん……」
ヴィーネ「大丈夫。いっぱい泣いていいから」
ヴィーネ「疲れてそのまま寝ちゃってもいいから」
ヴィーネ「寂しがらなくていいの。みんなずっと一緒だから」
ヴィーネ「いずれ離れ離れになっても、また会いに行くから」
ヴィーネ「寂しい時は、ずっと傍に居てあげるからね…」
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 01:40:20.45
ID:W0JasXOd0
ガヴリール「………ありがと、ヴィーネ」ギュ…
ヴィーネ「どういたしまして」ナデナデ
ガヴリール「…優等生だった時はこんな事、思わなかったのにな」
ガヴリール「私、みんなに会えて、…ヴィーネに会えて、よかった」
ヴィーネ「ふふ。ガヴったら…」
ヴィーネ「…私も、みんなに会えて、…道に迷ってた時、ガヴに話しかけられて、よかった」
ガヴリール「…ヴィーネ」クスッ
ヴィーネ「…ガヴ」クスッ
―――あなたが生まれてきて、よかった
完
29:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 02:47:36.01 ID:boEOAyyMO
控えめに言って神スレ
30:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/21(金) 11:34:58.97 ID:dNbPmQJEo
素晴らしい
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492697857/
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