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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 00:12:31.96
ID:LAMqFbcL0
「猫好きに悪い人はいないと思うにゃぁ」と豪語するみくにゃんがPの元に押し掛けるまでのお話です
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/08(金) 00:13:20.29
ID:LAMqFbcL0
「前川さん、なかなか売れないねぇ。どうしたもんかな」
優しい声音に、貼り付けたような笑顔。
真面目そうな、うーん、好青年? がみくに声をかける。
事務所の会議スペース――といっても間仕切りが置いてあるだけで、そこかしこを社員さんがせわしなく動いている。
ま、別に誰に聞かれても困ることはないけど。
「前川さん自身なんか考えとかある?」
もうこの質問も何度目だろう。
みく自身がうんざりしているんだから、これを訊ねる社員さんもきっとうんざりしているんだろうなぁ。
でも、今回は秘策があるし!
「えっと、色々レッスンで頑張ったんですけど、それだけじゃ足りないみたいなんで、キャラが立つように頑張るつもりです」
「へぇ、いいじゃない。具体的には?」
「可愛いねこチャンとして頑張りたいです!」
みくが大好きな可愛いねこチャン。ねこチャンになりきれば、みくでもきっと――