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氷川紗夜「ドブネズミ」

2019-08-16 (金) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/28(金) 06:32:09.97 ID:1n+w9pkM0


 家族で冬の山へ出かけた。そこは東京の外れにある山で、ロープウェイから山頂に登って、そこにある神社にて高校の合格祈願をした。

「わー、東京にもこんな山があるんだね!」

「こらこら、日菜。ちゃんと合格出来るようにお願いをしなさい」

「ダイジョーブだって! もう羽丘の模試なんて何回やったって満点取れるし!」

「……まぁ、日菜ならそうか」

 神頼み。そんな迷信じみたものを信じる気にはあまりなれない私の横ではしゃぐ日菜と、それを諫めるお父さんの会話を聞いて、また私の心に何か小さな棘が刺さったような気がした。

 私だって……という口からは出さない妹への対抗心が胸の中に沸き起こる。だけど、花咲川女子学園の入試に合格点は取れるだろうけど、満点を取ることは出来ないだろうな、と思って、それもすぐに暗い気持ちに変わっていった。

「ねーねーおねーちゃん! 見て見て、鳥が飛んでるよ!」

 そんな私の心の機微など知らず、日菜が無邪気な声で空を指さした。

「鳥くらいどこにでもいるでしょう」……と思いながらそちらへ視線を送ると、四羽の鳥が冬の青空に翼を広げていた。

 そのうちの一羽は東の方へ逸れ、他の三羽は南の空へと羽ばたいていった。

 それに妙な寂しさを覚えて、わけもなく突然一人ぼっちになったような気がした。




山吹沙綾「似た者同士のクリスマス」

2019-08-15 (木) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/25(火) 09:31:18.10 ID:p6yzGh750


――商店街――

山吹沙綾「はぁ……やっぱりクリスマスが近いとお店も忙しいなぁ」

沙綾「もう外も真っ暗だし……ん?」

羽沢つぐみ「はぁー……忙しかったなぁ、今日……」

沙綾「つぐみだ。つぐみもなんだか疲れた顔してるなぁ……おーい!」

つぐみ「うん? あ、沙綾ちゃん」

沙綾「こんばんは」

つぐみ「うん、こんばんは」

沙綾「どうしたの? ため息吐いてたけど」

つぐみ「あ、あはは……見られちゃってた? クリスマスが近いとウチが忙しくって……」

沙綾「あー、やっぱりつぐみのとこもそうなんだね」

つぐみ「うん。沙綾ちゃんのとこも忙しそうだね」

沙綾「ケーキとか、クリスマス限定のパンもあるからちょっとね。羽沢珈琲店もお客さんが多いんだ?」

つぐみ「そうだね。ウチもやっぱりクリスマスケーキとか作ってるから……それと、この時期だとカップルのお客さんが多いかな」




青葉モカ「雲と幽霊」

2019-08-14 (水) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/23(日) 12:09:41.03 ID:DMTbxYQb0


 お盆も過ぎた夏のころ。あたしはベンチに座って空を見上げる。

 青々と広がる大空には入道雲があって、きっとあの中には昔映画で見たみたいなお城があるんじゃないか……って考えるんだろうな、なんてことを薄ぼんやりと考えていた。




山吹沙綾「ただ君に晴れ」

2019-08-13 (火) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/12/16(日) 22:00:13.06 ID:p7hexEOn0


 冷たい風が頬を刺す。木枯らしの風だった。

 自宅から外に出た山吹沙綾は、巻いたマフラーに首をすくめる。そして手にした車のキーを配達用の軽アルミバンに差し込み、それを回す。

 キュルル、とセルが回る。いつもよりも少し長くその音が聞こえ、それからエンジンが始動した。

 冬の朝だった。太陽はまだ東の空にも顔を出さず、街は夜の帳の中で眠っていた。

 エンジンを暖気させながら、沙綾はフロントガラスにかけたカバーを外して、車庫の隅に折りたたんで置いておく。それから助手席に載せた伝票を手に取り、アルミのサイドパネルを開けて、前日に積んでおいたパンの検品をする。

「……ん、オッケーかな」

 白い息とともに言葉を吐き出して、サイドパネルを閉じる。しっかりと錠が下りているのを確認してから、運転席に乗り込む。

 一年半前に買い替えた軽のアルミバン。比較的新しい作りのメーターの外気温計に目を通すと、0℃という数字が表示されていた。

 もうすっかり冬なんだな。そう呟いて、暖房が弱くかかり始めるくらいにエンジンが温まってから、沙綾はクラッチを踏み込んだ。




【アズレン】欲望のままに短編を書く【たまに安価】

2019-08-13 (火) 00:07  その他二次創作SS アズールレーン 安価   1コメント  
1: ◆cZDjKJJEQyt5 2019/07/06(土) 22:03:14.68 ID:qeoIpOfG0

アズレンの短編及び小ネタ集のSSスレです

スレ主が勝手に選んだKAN-SENで話を書いていきます。
細かい描写とか面倒なので基本【ケッコン済且つ好感度200、既に互いの初めてを捧げてる】という設定で行くと思ってください




2: ◆cZDjKJJEQyt5 2019/07/06(土) 22:04:33.71 ID:qeoIpOfG0

▷マラニー 【下ごしらえ】


(母港・自室)

指揮官「」チーン

マラニー「ご、ごめんね指揮官…今日の夕飯、ちょっとアレンジを加えてみただけなんだけど…」

指揮官「…頼むから手を加えずに作ってくれ」

マラニー「あはは…体調の方はどう?」

指揮官「ああ…ベッドに横になってたら大分楽になった。何故か身体は熱いままだけど…」

マラニー「!」

指揮官「さて、そろそろ起きるか…片付けた書類をまとめないと…」

ガバッ ドサッ

指揮官「っ…マラニー?」

マラニー「し、指揮官…」ドキドキ

指揮官(いきなりマラニーに押し倒されたかと思うと彼女の顔面が目前にまで迫っていた)

指揮官(鼻腔を擽る甘い香りと顔にかかる吐息に反応してペニスが充血していく)




キャル「形のない幸せの形」

2019-08-12 (月) 18:01  その他二次創作SS プリンセスコネクト   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/24(水) 14:37:32.34 ID:srlTj69v0

百合です。




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/24(水) 14:38:09.47 ID:srlTj69v0

母親「わぁ~、これなんて似合うんじゃない? どう? どうっ?」

キャル「へ? えっと……なんだっけ?」

母親「え~、聞いてなかったの~?」

キャル「ごめん、ママ。ちょっとぼうっとしちゃって……あはは……」

母親「大丈夫? ちょっと疲れちゃったかな? 買い物はやめて、どこかで休憩しよっか」

キャル「い、嫌よ! あたしなら全然大丈夫だから! ほら、元気いっぱいよ?」

母親「そう? じゃあ~……これっ! キャルちゃんに似合うんじゃないかなって♪」

キャル「真っ赤なリボン? ちょっと派手じゃない……? に、似合うのかしら……」

母親「似合う似合う! 試しに着けてみる? すいませ~ん、店員さぁん!」

キャル「わぁっ!? ママっ、あたしまだ着けるだなんて言ってないってばぁ!」

母親「絶対似合うって♪ あっ、店員さん、こっちこっち!」

キャル「もう、ママってば……ふふっ♪」




有咲「あいつの言う『好き』の意味」 香澄「好き! 好きっ! だーいすきっ!」

2019-08-08 (木) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/19(金) 01:53:30.53 ID:fKmes0AE0

有咲と香澄の百合です。
アニメ一期の世界観。




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/19(金) 01:54:17.52 ID:fKmes0AE0

~昼休み~

有咲(香澄って……)

香澄「有咲、有咲~♪ えへへ、大好き!」

有咲(女が好きなのか?)

香澄「有咲、ほっぺにご飯粒ついちゃってるよ? 動かないでね……ぺろっ♪」

有咲「んなっ……!? は、ハンカチ使えよな!?」

有咲(レズ、なのかもしれない。けど──)

香澄「あっ、りみりん、今日はチョココロネじゃないんだ?」

りみ「そうなの! 今日はね、新作のパンが出てたから買ってみたんだ~♪ 香澄ちゃんも食べてみる?」

香澄「いいのっ!? やったぁ~♪ りみりん好きー!」

ムギューッ

りみ「わっ……! えへへ、急に抱きついたら危ないよ~♪」

有咲(香澄は誰にだってこの調子だし、こいつが言う『好き』に意味なんて特にないのかも)

りみ「有咲ちゃんも一口食べてみない? めっちゃおいしいよ♪」

有咲「あ、あぁ。じゃあ一口……はむっ」

香澄「どう? どう? すっごくおいしいよね!」

有咲「ん……あ、おいしい」

香澄「でしょー!? 今度私も買ってみよ~♪」

有咲「なんで香澄が得意げなんだよ……。りみ、私のもあげる。パンじゃないけど」




【ペルソナ5】双葉「ラブプラスだっ」

2019-08-06 (火) 18:01  その他二次創作SS ペルソナ   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/16(火) 23:30:09.67 ID:0U+aLE2U0

ー佐倉惣治郎宅 双葉の部屋ー


真「というわけで今回は”怪盗男子でラブプラス”をやっていきます」

双葉「真の仕切りは新鮮だなっ」

真「一回言いたかったの。ふふっ」

春「ねえ、ラブプラスってなあに?」

双葉「春は知らないか。杏は?」

杏「私もちょっとわかんない」

双葉「じゃ、まずはやるべーし!」




【ゆるゆり】櫻子「シコい・・・」向日葵「!?」

2019-08-05 (月) 12:01  その他二次創作SS ゆるゆり   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/15(月) 18:56:03.93 ID:814vFW/I0


(1年教室)


向日葵「はー、体育で汗かいちゃいましたわ。さてジャージを脱いで・・・」

櫻子「・・・」




キャル「今年はこれだけジュエルがあるし……さすがに水着、買えるわよね!」

2019-08-04 (日) 18:01  その他二次創作SS プリンセスコネクト   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/15(月) 17:01:59.48 ID:+8luKHZt0

カリン「素敵な仲間が増えますよ♪」

キャル「仲間は間に合ってるんだってば! いいからあたしの水着を寄越しなさいよ!」

女神の秘石「……」

キャル「チッ……! また変な石ころばっかりじゃない!」

カリン「今ならなんと! オマケでプライズ報酬がもらえるんですよ~♪」

キャル「はいはい、くじ引きが引けるんでしょ。その説明、もう十回目よ? あんたっておんなじことしか喋れないわけ?」

女神の秘石「……」

カリン「6等と、6等と、5等と、6等と、4等と……」

キャル「えっ? 4等? 4等は初めてね。まぁどうせ大したもんじゃないんでしょうけど」

メモリーピース「……」




南雲「俺たちさ」後藤「入れ代わってるのよ…」【パトレイバー】

2019-08-03 (土) 18:01  その他二次創作SS パトレイバー   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/14(日) 21:27:01.77 ID:+XpYp/Fc0

隊長室

野明・遊馬「は?」

南雲「だから、さっき言った通りなんだわ。俺が後藤。あっちが南雲さん」ボリボリ

後藤「ちょっと後藤さん。その足、水虫じゃないんだからボリボリするのやめて頂戴」

南雲「あ、ごめんねしのぶさん…」


野明・遊馬「 」




奏「夏紀センパイ、付き合っていただけませんか?」

2019-08-03 (土) 03:45  その他二次創作SS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/14(日) 14:09:04.37 ID:lDAUfTp00

響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~

久石奏×中川夏紀 なつかなSS 




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/14(日) 14:09:54.23 ID:lDAUfTp00

夏紀「ハァ? こんな夜更けにいきなり電話してきてなに言ってんの」

奏『おや? もしかして愛の告白とでも思われました?』

夏紀「切るよ」

奏『そんな冷たい。ちょっとした戯れじゃないですか』

夏紀「そーゆーのいいから。なに。なんかあった?」

奏『そう急かさないでくださいよ』

夏紀「用があったから電話してきたんじゃないの」

奏『用がなかったら電話してはいけませんか?』

夏紀「別に……いいけど」

奏『さすが夏紀センパイ。おやさしい』

夏紀「まぁね」

奏『久美子センパイの次に』

夏紀「ひと言余計なんだよ」




水着キャル「専用装備、買ってほしいなぁ~……大活躍しちゃうんだけどなぁ~……」

2019-08-01 (木) 18:01  その他二次創作SS プリンセスコネクト   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/13(土) 06:05:12.84 ID:9o6p8ZZg0

キャル「ねぇねぇ、そろそろ本格的に暑くなってきたと思わない? 思うわよね?」

汗を拭う。

キャル「ふふ。暑いわよね! ヤバイわよね! うんうん、よぉくわかるわよ! こういう馬鹿みたいに暑い時には──」

コッコロ「主さま。そうめんが茹であがりましたよ。つゆも、昆布だし、鰹だし、ゴマだれなど、いろいろな種類のものをご用意いたしました」

キャル「ちょっと、コロ助! 今はあたしがこいつと話をしてるんだから、邪魔するんじゃないわよ!」

ペコリーヌ「まぁまぁ、キャルちゃん。ここはひとまずおそうめんを食べて落ち着きましょう♪ 腹が減ってはなんとやら~☆ ささ、みんなで食卓を囲みましょうっ!」

キャル「げっ、ペコリーヌ……! あんた、いつからいたのよ!? くっそぉ……こいつがいたらあたしの計画が……」

コッコロ「キャルさまはゴマだれでよろしいでしょうか?」

キャル「あーもうっ! 昆布だしにする! ゴマだれなんて邪道よ! じゃ! ど! う!」

ペコリーヌ「ちゅるるる~……☆」

キャル「あっ、こらっ! 全員で『いただきます』してから食べるんでしょ!? 箸を置きなさいよ!」




【ペルソナ5】男子高校生の日常 in 修学旅行〜2日目〜

2019-08-01 (木) 00:07  その他二次創作SS ペルソナ   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/13(土) 00:29:15.31 ID:0hG3p2Si0

【ペルソナ5】男子高校生の日常 in 修学旅行

これの続きものではないけど良かったらそっちを先に




【ペルソナ5】蓮「屋根裏会議を始めます」

2019-07-31 (水) 00:07  その他二次創作SS ペルソナ   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/11(木) 00:58:12.34 ID:RBh9DAMK0

ールブラン 屋根裏ー


蓮「というわけで今回は真面目に怪盗団会議やっていきます」

竜司「はい」

祐介「わかりました」

モルガナ「えっ?何だお前らいきなりその感じは?」

蓮「ではまず怪チャンに投稿されたリクエストの中からイラつ……目に付いたやつ読んでいきたいと思います」

竜司「はい」

祐介「どうぞ」

モルガナ「もう嫌な予感してんのは気のせいだよな?な?」




野明「俺たち」遊馬「入れ代わってる!?」【パトレイバー】

2019-07-30 (火) 18:01  その他二次創作SS パトレイバー   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/09(火) 00:29:58.36 ID:NVDX2Cnr0

宿直室


野明(遊馬)「ちょ、ちょ、ちょっと野明あああ!!開けろ!!」ドンドンドン!!

遊馬(野明)「あ…あ…」

シゲ「ちょっと朝から騒がしいよ泉ちゃん」

野明(遊馬)「いや!そんなことより俺と野明が入れ代わって!」


シゲ「はいはい、おやっさんにはその冗談おこられるからやめときなね。んじゃ」

ガチャ

遊馬(野明)「本当に本当に遊馬になっちゃってる…!」

シゲ「遊馬っちまで、二人でなにやってんのよ」

野明(遊馬)「本当に、本当なんだよシゲさぁん……」

シゲ「あったらしい、あーさがきたーきーぼーのあーさぁー♪」スタスタ

野明&遊馬「……あぁ。」




キャル「七夕の夜に」 ペコリーヌ「あなたに願いを」

2019-07-27 (土) 12:01  その他二次創作SS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/07(日) 19:18:23.14 ID:h6S7zKiX0

ペコリーヌ「キャルちゃ~ん、コッコロちゃ~ん! こっちこっち~☆」

キャル「あいつは、まったく……。この人混みの中どんどん先に行っちゃうんだから」

コッコロ「申し訳ありませんキャルさま……。わたくしがモタモタとしていたばかりに、ペコリーヌさまと主さまから離れてしまって……」

キャル「はしゃぎまわってるあの馬鹿どもが悪いのよ。はぐれないようにしようなんて気、これっぽっちもないじゃない」

キャル「おかげであたしが子守りをする羽目になってるっつうの……。ま、お祭りで遊ぶなんて子供っぽい真似、あたしはしないからいいけどね」

コッコロ「キャルさま、キャルさま。向こうにかき氷の屋台が出ております……♪」

キャル「え? どこどこ?」

コッコロ「あちらです。ちょうど主さまたちも屋台の方に向かっている様子。わたくしたちも行ってみませんか?」

キャル「ま、まぁあいつらが行っちゃったんじゃ、あたしたちも向かわざるを得ないわよね~」

キャル「コロ助も目をキラッキラさせてるし? 通りがかりにいくつか買っていきましょうか。いくつか」

コッコロ「ふふ。さあ、わたくしたちも参りましょう。……できれば手を引いていただきたい」

キャル「ん? 当然でしょ。ほら、はやく手ぇ出しなさいよ」

コッコロ「……えへへ」

キャル「いい大人は子供から目を離したりしないものよ? あんたのこと、迷子にさせるようなヘマはしないから安心しなさい」




八九寺真宵「はにかみましょうか?」阿良々木暦「是非お願いします!」

2019-07-26 (金) 00:06  その他二次創作SS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/06(土) 21:00:13.35 ID:p06yTTmjO

梅雨時に連想する草花を尋ねられた際に、まず初めに紫陽花を思いつく人が大多数を占めるであろうことは、想像に難くない。

かくいう僕もそのひとりではあるものの、紫陽花に対してそこまで思い入れがあるわけではないので、むしろ紫陽花のイラストとセットで描かれることの多い蝸牛にこそ、目を惹かれる。

「ふむふむ。ちなみに阿良々木さんは、実際に紫陽花の葉っぱの上に蝸牛が這っている姿を、その目で見たことがあるのですか?」
「そう言えば、実際に見たことはないな」
「でしょうね。紫陽花の葉には毒がありますので」

食べられもしない毒の葉の上をわざわざ這いずり廻るほど蝸牛は暇ではありませんよと、蝸牛の怪異となり、そして今は神となった、八九寺真宵が得意げに薀蓄を聞かせてきた。

とはいえ、後から調べたところ必ずしも全固体に毒が含まれているわけではないらしいので、あくまでも一般論として、僕は受け止めた。

「じゃあ、お前も紫陽花が嫌いなのか?」
「私は葉っぱなんて食べないので、特別に好きでも嫌いでもありませんが、その紫陽花のお花を見て阿良々木さんが私の元に足を運ぶきっかけとなった今ならば、大好きになれそうです」

なんだか紫陽花に手柄を全て取られた気分だ。
別にきっかけなんかなくたって気が向いたらいつでもこの北白蛇神社に足を運ぶ敬虔なる信者であるこの僕を、今と同じように目一杯の愛を込めて大好きだと言って貰いたいものである。

「あらあら、不満そうですね、あらあらさん」
「あらあらなんて普段言わないような台詞をわざわざ前に付けてまで名前を間違えるのはやめろ。僕の名前は阿良々木だ」
「失礼、かみました」
「違う、わざとだ」
「はにかみましょうか?」
「是非お願いします!」
「にぱっ!」

にぱっと八九寺真宵の可憐な笑顔が咲き誇る。
嬉しそうにはにかむ幼い少女が神様だと言うことも忘れて、僕はお持ち帰りしそうになった。




阿良々木暦「神原、何か飲むか?」神原駿河「私は阿良々木先輩の汗でいい」

2019-07-25 (木) 00:07  その他二次創作SS 化物語   1コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/05(金) 22:56:09.18 ID:vXBrfRKkO

春と夏の間にある、梅雨の時期。
この季節が訪れる度に、僕は身構えてしまう。
振り返ると、そこに黄色い雨合羽を着た少女が立っているのではないかと、不安になる。

「他ならぬ阿良々木先輩の望みとあらば、私としては当然、全裸に雨合羽を着て登場し直すのもやぶさかではない。むしろ、大歓迎だ!」
「シリアスなモノローグを台無しにするな!」

とはいえ、不安は不安でしかなく、心配は杞憂となるのが物語の常であり、僕が再び雨合羽を着た少女に襲われることはなかった。

「本当にお前は全裸が好きだよな」
「阿良々木先輩は全裸が好きではないのか?」
「ああ、好きだよ! 僕だって全裸が好きだ! 大好きだとも! 当たり前だろうが!」

全裸好きな後輩に呆れ果てた僕に対して、神原駿河は分かり切った質問を返してきたので、半ばやけになりながら正直にそう答えると。

「ならば何も問題はなかろう」
「問題が発生する前振りにしか聞こえないぞ」
「しかし、私としては、前振りよりも前触れの方が語感が良いと思う。主に性的な意味で!」
「ああ、僕もお前と全く同感だよ!」

前振りよりも、前触れの方が語感が良い。
何故そう感じたのか。その理由は簡単だ。
目の前で思わせぶりに尻を振られるのと直に前を触られるのとでは、誰だって後者が嬉しい。
とはいえ、そこまでのスキンシップは後輩とするものではないこともまた、明白であり。

「ふむ。それでは遠慮なく」
「お前はもっと遠慮と躊躇いを身につけろ!」
「あっ! こら、阿良々木先輩! 暴れるな! イチモツを目の前で思わせぶりに振り乱すな!」
「振り乱してなんかねぇよ!」

雨合羽を着ていない神原駿河とじゃれ合いながら、ふと見上げた空の雲行きは怪しく、まさに嵐の前振りならぬ、前触れになりそうだと、この時、僕はそんな予感を漠然と抱いた。

やれやれ、これも日頃の行いのせいだろうか。
せっかくの後輩とのデートなのに、雨なんて。
じゃのめの傘など、持ち合わせていないのに。




キョウカ「へんたいふしんしゃさーん!」サレン「あいつそんな風に呼ばれてるの?」

2019-07-24 (水) 00:07  その他二次創作SS プリンセスコネクト   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/04(木) 23:39:39.78 ID:NyiK4gPt0

キョウカ「お兄ちゃーん! お迎えに来ましたよー! お兄ちゃーん! へんたいふしんしゃさーん!」



サレン「へ、変態っ……!? えっ? なに? うちの前でちっちゃな女の子が『変態不審者』とかなんとか言ってるんだけど!?」

スズメ「あぁ、キョウカちゃんですね。最近、彼とよく遊んでいるみたいで、時々こうしてお迎えに来てくれるんですよ~♪」

サレン「そうなの? あ~、それで『お兄ちゃん』って呼んでたのね。……最初の何回かだけ」