白金燐子「夜光虫」

2019-08-31 (土) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
391: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/29(金) 00:37:22.59 ID:8BOSmMOw0


 スマートフォンの時計には午前二時の表示。それを確認してから車の運転席に乗り込んで、バッグとスマホを助手席に放る。クラッチを踏み込んで、プッシュスタートを押し込んだ。

 セルの回る音が二度してから、エンジンに火が灯る。遠慮がちな排気音が夜半の冷たい空気を震わせた。

『1』の数字の辺りで微かに揺れるタコメーターを見つめながら、やっぱり寒いのは嫌いだ、とわたしは思う。

 季節は晩冬、二月の終わり。足元から身体の熱を奪っていく鋭い寒さも幾分和らいだとは言えども、夜中から明け方にかけては吐く息が真っ白に染め上げられる。手がかじかんでキーボードも思うように叩けないし、本当に寒いのは嫌いだ。

 それに、わたしにとって冬は別れの季節だ。

 一年前の今頃を思うと、今でもわたしの胸の中は色んな形がぐちゃぐちゃに混ざり合った気持ちで一杯になる。特に、温かな思い出が色濃く残る、この淡い青をしたスポーツハッチバックを運転している時は。

 それでもこの車に乗り続けているのだから、わたしもわたしでいつまでも未練がましい女だと思う。

 憂色のため息を吐き出す。それからシートベルトをして、わたしは家の車庫から車を出した。





氷川日菜&羽沢つぐみ「小競り合い」

2019-08-30 (金) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
361: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 22:31:40.24 ID:gN/n8PIA0


氷川日菜&羽沢つぐみ「小競り合い」

※キャラ崩壊してます




362: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/20(水) 22:32:10.07 ID:gN/n8PIA0


――氷川家 紗夜の部屋――

氷川日菜「…………」

羽沢つぐみ「…………」




【バンドリ】羽沢つぐみ「アクアリウム、始めました」

2019-08-29 (木) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/02(金) 22:10:33.53 ID:96uJmetqO


※羽沢さんのご両親に勝手なキャラ付けをしています。

 アクアリウムの知識に間違いがあるかもしれません。




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/08/02(金) 22:11:33.77 ID:96uJmetqO


――羽沢珈琲店――

羽沢つぐみ「ふむふむ……」ペラ

つぐみ「わー、綺麗だなぁ……」ペラ

つぐみ「わっ、これすごい……小さな森が水槽の中にあるみたい」ペラ

つぐみ父(以下、父)「あれ、つぐみ?」

つぐみ「あ、お父さん」

父「どうしたんだ、もうお店も閉めたのにこっちにいるなんて」

つぐみ「ちょっとこの本を読んでたんだ」

父「なになに……『はじめてのアクアリウム』……。そういうのに興味があるのか?」

つぐみ「うん。水族館……というか、クラゲが好きな先輩と話してて、そういうのがウチのお店にあったら素敵だね、って」

父「そうか。うーん、確かにお店に綺麗な水槽のひとつでもあればオシャレだけど……」




北沢はぐみ「オペレーション・コロッケ」

2019-08-25 (日) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
292: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 00:23:18.92 ID:FljbctzU0


 北沢はぐみは頭を悩ませていた。

 彼女は勉強が苦手であり、考えることも苦手だ。それだというのに、ふと気が付けば同じバンドに所属している奥沢美咲のことを考えてしまっている。

 これはどうしたことだろうか。

 どうして登下校の時と授業中とソフトボールしてる時と部活してる時とご飯食べている時とお風呂入ってる時とお布団でおさるを抱っこしてる時にみーくんのことを考えちゃうんだろう。

 彼女はここ三日間そのことに頭を悩ませ続けていた。それでも答えが出そうにもなかった。繰り返すが、はぐみは考えることが苦手だったからだ。

 なので、彼女はこう思った。呟いた。

「そうだ、みーくんに聞いてみよう」

 言葉にしてみれば簡単なことだった。美咲のことを考えて悩むのだから美咲に話を聞いてみればいい。実に単純なことだ。




有咲と沙綾の勘違い

2019-08-24 (土) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
326: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 10:47:27.11 ID:LuPDnfxT0


 恋とは勘違いの積み重ねである……みたいな言葉が世の中には往々にして存在している。

 恋。いわゆるラヴ。

 甘酸っぱかったり、時にはほろ苦かったりして、もどかしい緩急で人の心を掴んで離さない感情の類。

 思春期の少年少女も、いい年こいた青年淑女も、あるいは現代社会に揉まれたおじさん、子育てや家事に疲れたマダムも、時には創作物の中で、もしくは実体験として、そういうものに突き動かされることがある。

 それはここ花咲川女子学園でも例外ではなくて、特に花盛りの乙女たちにとって、恋とご飯は生活から切っても切り離せない重大事項なのである。





山吹沙綾「動物嫌われ」

2019-08-23 (金) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
272: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 22:14:41.35 ID:PDSSJdDN0


――有咲の蔵――

山吹沙綾「……えぇと、なに?」

戸山香澄「だからね、巴ちゃんに聞いたんだ! さーや、動物に好かれたいって!」

沙綾「ああうん、この前そんなこと言ったね。で……その耳は?」

香澄「猫耳だよ!」ネコミミカスミーン

沙綾(いつもの髪型プラス猫耳……耳がいっぱいあるみたいに見えるなぁ)

香澄「さぁ、さーや!」

沙綾「いや、さぁ、って言われても……どうしたら?」

香澄「えっ、動物に好かれたいんだよね?」

沙綾「うん」

香澄「じゃあ、どうぞ!」

沙綾「……いや、なにが?」




氷川紗夜「風邪」

2019-08-22 (木) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/11(月) 09:33:33.29 ID:leGUsSlh0


氷川紗夜「風邪」

※キャラ崩壊してます




244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/11(月) 09:34:22.28 ID:leGUsSlh0


 氷川紗夜は風邪をひいていた。

 普段から風紀を大事にし、自分を律して規則正しい生活をしていたが、どうしたって風邪をひく時はひいてしまうらしい。

 彼女は自室のベッドで眠り、夢を見ていた。

 気が付くと、紗夜は制服を着て、涼し気な風の吹き抜ける森の中にいた。そして木々の間から見える綺麗に晴れた空の下をしとしと歩いていた。

 風紀委員の仕事に生徒会の手伝い、加えてバンド活動にも精を出し、慌ただしい日々を過ごしている彼女にとって、そのたおやかで静かな空気が心地よかった。




白金燐子「おとぎ話」

2019-08-21 (水) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
209: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 21:50:27.21 ID:0a3ejGEJ0


 とある世界にとても大きな大陸がありました。その大陸では昔に戦争が起こり、多くの人が剣を手に取って戦い、死んでいきました。

 その大陸の中央都市からやや北西に外れた街のさらに外れに、一人の物書きがいました。

 彼女は物心ついたころから天涯孤独の身で、必要な時以外には他人と関わらないようにして、息をひそめるように静かに暮らしていました。

 街に住む人々は物書きを「さびしい人間だ」と言って、哀れんだり蔑んだりして、奇異の目を向けていました。

 物書きはそれらの言葉や視線にただただ嫌悪感を抱いていました。

『人には人それぞれの生き方や考え方があるし、誰にどう思われていようとわたしの人生には関係ない』

 生活に必要なものを買いに街へ出るたび彼女はそう思って、人々の言葉や目から逃れるように、いつも早足で用件を済ませては自分の家に帰りました。

 そしてひとりの家で本を読み、ペンを手に取っては自分の空想を紙上につづって、それを売り物にして生きていました。

 裕福な暮らしではありませんでしたが、物書きはほどほどに幸せでした。

 人間は最低限の関りだけで生きていけるから、この先もずっとこうして生きて、そしていつか誰にも知られずに死んでいくんだろう。

 そう思っていました。





湊友希那「雑談」

2019-08-20 (火) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
183: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/31(木) 23:41:25.32 ID:4bsrTqkA0


――ファミレス――

湊友希那「…………」

氷川紗夜「…………」




山吹沙綾「出られない部屋」

2019-08-19 (月) 12:01  その他二次創作SS バンドリ!   0コメント  
163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/09(水) 05:16:03.18 ID:us+s0Eec0


山吹沙綾「出られない部屋」

※キャラ崩壊してます。




164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/01/09(水) 05:16:44.91 ID:us+s0Eec0


――弦巻邸――

弦巻こころ「ということなのよ!」

山吹沙綾「……え?」

市ヶ谷有咲「……は?」

こころ「紗夜とつぐみ、とーっても幸せそうだったの! だからあなたたちにも入って欲しの」

沙綾「えぇっと……?」

有咲「話は分かったけど、なんでそれに私と沙綾が……」

こころ「香澄が言っていたわよ? 沙綾と有咲はどう見ても好き同士なのに、全然素直じゃないんだー、って」

沙綾「ええ……?」

有咲「弦巻さんに何言ってんだあのアンポンタンは……」

こころ「じゃあそういうことだから! 楽しんでいって頂戴!」ガチャ、パタン