ウメハラ「学園都市か」

2011-02-06 (日) 06:46  禁書目録SS   15コメント  
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とある科学の超電磁砲 佐天涙子 (1/8スケール PVC塗装済み完成品)

まとめ依頼より、まとめさせてもらいました。ありがとです!

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:27:01.62 ID:XNNfTQAo
前作→佐天「小足見てから昇竜余裕になる能力かぁ」


前回のあらすじ

学園都市に、プロゲーマーのウメハラさんがやってきた。
リアルでも超強いウメハラさんは、
真空波動拳やブロッキングを駆使し、御坂たちを追い詰めた。
その後、和解。 ←今ここ



2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:28:23.29 ID:XNNfTQAo
黒子「はぁ、今日は疲れましたわねぇ……。 あいたたっ」ズキッ

御坂「黒子、胸大丈夫?」

黒子「はい、痣になっていますが、数日で引くと思います」

黒子は、掌底打ちを受けた胸をさすりながら答える。

黒子「世の中にはトンデモない人がおりますのねぇ、今思うと夢のようでしたわ」

御坂「そうね……」

御坂と黒子は、今日戦った男のことを想う。
レベル5とレベル4の自分たちが、2人がかりで、しかも本気で戦ったにも拘らず、
軽くあしらわれてしまったことを……。

御坂(あの時は興奮して気がつかなかったけど……、今になって考えると、明らかに手加減されていた……。 この私が……)

黒子「さ、もう寝ましょうか。 お姉様」

御坂(あの人なら……、ひょっとしたら、妹たちを救ってくれるかもしれない……!)

黒子「……お姉様?」

御坂「黒子……、調べて欲しいことがあるんだけど」



3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:30:58.12 ID:XNNfTQAo
翌日 早朝

御坂「このホテルね……」

御坂は学園都市内のシティホテルに入り、そのままエレベーターへと向かう。

御坂「24階っと」ポチ

御坂(緊張してきた……、まず何て話そう……)

コツコツコツ

御坂(2416号室……、ここだ……、よしっ)

御坂は意を決して、インターホンを押した。

声『はい?』

御坂「あ、あのっ! 御坂ですっ。 昨日お会いしたっ」

ガチャ

ウメハラ「はいはい」

湯上りと思わしきバスローブ姿の男前の青年が、ドアを開けて、御坂を見つめる。

ウメハラ「あれ、君は確か……ブランカ使いの三井だっけ?」

御坂「超電磁砲の御坂美琴です!!」



4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:32:59.12 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「なんでここが?」

御坂「すいません、調べさせてもらいました」

昨夜、御坂は黒子に頼み込んで、ウメハラがどこに滞在しているのか調べてもらっていた。
ジャッジメントは、外部からの来訪者がどこに滞在しているのか管理把握しているため、
データバンクを閲覧することで容易に知ることができたのだ。
もちろん、それは越権行為であるのだが……、

黒子『お姉様のためならば、始末書の1枚や 2枚くらい安いものですわ』

と、訳も聞かずに、快く御坂の頼みを聞き入れてくれた。


ウメハラ「ま、いいや。 とりあえず、入りなよ」スッ

御坂「はい、失礼します」

中に入ると、見知らぬ男が3人ベッドで熟睡していた。
部屋には麻雀卓と灰皿いっぱいの吸殻があり、
どうやら、徹夜で麻雀をしていた様子が窺える。
ウメハラはベッドに腰掛け、ポカリスウェットのペットボトルをグイっと煽った。

御坂「……ひょっとして、ウメハラさん、徹夜明けでした? すいません、お疲れのところを……」

ウメハラ「ん、そうだけど、俺、1週間くらい寝なくても全然平気だから」ゴクゴク

御坂「は、はぁ……。 ……あれ、首のところが赤いですね?」

ウメハラ「いやー、体を洗いすぎた」



6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:35:22.16 ID:XNNfTQAo
そう答えると、残りのポカリを全て飲み干した。

ウメハラ「ぷはぁ~。 ……んで? なんか用?」

御坂「……ウメハラさんにお願いがあるんです」

ウメハラ「お願い?」

御坂「はい、実は……」

ウメハラ「あ、待って! 言い当てるからっ!」

御坂「へ?」

ウメハラ「うーん……、あ、分かった。 学園祭だろ? イベントやるんでしょ? あ、でも、講演とかは苦手なんだよなぁ」

御坂「……いえ、全然違います。 学園祭はもう終わりました」

ウメハラ「……あっそ」

ウメハラは、自信満々に外して、少々不機嫌な顔をする。

御坂「ウメハラさん、絶対能力進化実験って知ってますか?」

ウメハラ「れべるしっくすしふとじっけん?」



21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:17:17.03 ID:at3H5cAO
まさか続きが来るとは思わんかったわ



7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:36:48.95 ID:XNNfTQAo
御坂「はい、現在の学園都市第1位の超能力者、一方通行をレベル6にするための実験です」

ウメハラ「ふーん」ホジホジ

ウメハラは、鼻くそをほじくりながら、興味ねェなと言わんばかりの態度でベッドに横たわった。
御坂はそのまま話を続ける。

御坂「レベル 5である一方通行を、どうやってレベル6に引き上げるのかというと……」

ウメハラ「その話長くなる? メシ食いに行こうかと思ってたんだけど」

御坂「あ、すいません……、じゃあ私もついていき――」

御坂が言いきる前に、ウメハラはバスローブを脱ぎ、着替え始めた。

御坂「わっ、あ、その!」アタフタ

ウメハラ「何食おうかなー」スタスタスタ

素早く着替えたウメハラは、御坂のことなどまるで気にしていない様子で、そのまま部屋を出る。
恐ろしくマイペースな男である。

御坂「あ、ちょっと待ってください!」タッタッタッ



8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:40:00.73 ID:XNNfTQAo
ホテルの一階のレストラン


ウメハラ「ホテルの朝飯って、バイキングだからいいよな~」ドサッ

御坂「そ、それ、全部食べるんですか……?」

ウメハラの目の前には、
パン、ご飯、焼き魚、納豆、オムレツ、味噌汁、コンソメスープ、サラダ、フレンチトースト、漬物、
そば、うどん、ハム、ウインナー、シリアル、ヨーグルト、アップルパイ、各種果物、
オレンジジュースなどなど、色んな料理がテーブル狭しとばかりに並んでいた。
量も凄いが、食い合わせもメチャクチャである。


ウメハラ「ガツガツガツ」モグモグ

御坂「そ、それで、絶対能力進化実験のことなんですけど……」

ウメハラ「うぐうぐモグモグ」ガツガツ

御坂「被験者の一方通行がレベル6になるためには、2万通りの戦闘を行う必要があるそうなんですが……」

ウメハラ「んぐんぐパクパク」ハムハム

御坂「ただの戦闘ではありません、相手が死ぬまで続くんです。 その実験で2万人も殺されるんですよ! そして、その相手というのが……」

ウメハラ「ジュースおかわりしてくる」スッ

御坂(私の話、ちゃんと聞いてるのかな……)



9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:42:46.43 ID:XNNfTQAo




御坂「……というわけなんです。 もう既に1万人もの妹が殺されました……。 私はなんとしてでも、この実験を止めなければならないんです!!」

ウメハラ「あー食った食った」ゲップ

御坂「ウメハラさん、お願いします! 一方通行を倒せるのはあなたしかいないんです! どうか、実験を止めてください!!」

ウメハラ「コーヒー取ってくる」スゥ

御坂「……………………」イラッ



ウメハラ「あー、コーヒーうめえ」ズズズ

御坂「……ウメハラさん、私の話聞いてました?」

ウメハラ「えーっと、2万人の一時停止が……」

御坂「全然聞いてないじゃないですか!! ふざけないでください!! 私は真剣なんです!!」ドンッ

ウメハラ「冗談だよ、ちゃんと聞いてたって。 お前のクローンの妹を助けるために現1位を倒せってんだろ?」

御坂「そ、そうです! お願いします! 一方通行は、軍隊すら倒せるようなとんでもない奴なんです! 勝てるのはウメハラさんくらいしか――」

ウメハラ「だが断る」



11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:46:57.95 ID:XNNfTQAo
御坂「えッ!? ど、どうして!?」

ウメハラ「何で俺がそんなことしなくちゃならねーんだよ、アホか」

御坂「だ、だから、それは……、ウメハラさんしか頼れる人がいないから……」

ウメハラ「実験を邪魔するってことは、この学園都市を怒らせるってことだ。 俺には何のメリットもねえ」

御坂「お、お金なら払います!!」

ウメハラ「それにさ、俺、今日の午後の飛行機で大阪に行かなきゃならないんだよね。 明後日、大阪で大会があるんだ」

御坂「あ、明後日なら、少しくらい遅れても……」

ウメハラ「色々、準備もあるんだよ。 お前の一方的な都合を押し付けるな」

御坂は、散々振り回された挙句、まったく相手にしてもらえないことに、無性に腹が立ち始めた。

御坂「……冷たいんじゃないですか? 人がこんなに頼んでるのに……」

ウメハラ「困ってるから助けてもらえる。 頼んでるから聞いてもらえる。 ガキの発想だな」

御坂「……な、なによ!!」

ウメハラ「俺は、これでも社会人なんだ。 自分勝手なルールで生きてる学生のお前と違って、
      俺は社会のルールの中で生きてるんだ。 やらなきゃならない仕事があるんだよ」

御坂「……ッ!! そんなこと言って、本当は怖いんじゃないですか? 今の1位に負けるのが怖いんでしょ!!」

ウメハラ「そんな安っぽい挑発に乗ると思ってるのか?」



12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:50:08.69 ID:XNNfTQAo
御坂「言ってたじゃない……! 強い奴と戦うのが好きだって! あれは嘘だったんですか!?」

ウメハラ「くだらねぇ。 俺はもう部屋に戻る」ガタッ

御坂「待ってよ!!」ガダッ


タッタッタッタッタッ


御坂「待って! 待ちなさいよ!!」ダッ

ウメハラ「うるせえ! 波動拳ぶつけるぞ!!」

御坂「……くッ!」

ウメハラなら本当にやりかねないので、そう言われては、これ以上、食い下がることができなかった。

御坂(……助けられると思ったのにっ! あんな風に突き放すなんて……あんまりだわっ!!)ワナワナ



13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:54:40.29 ID:XNNfTQAo
御坂の部屋


御坂「ごめんね……助けてあげられない…………」

御坂は、引き出しから取り出した写真を見つめる。
その写真には、御坂と御坂妹が映っていた。

『妹と私』

御坂は写真を見て思い出す。
妹との思い出を……。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


御坂「うん、中々似合ってるわ~、ゲコ太のバッジ!」

御坂妹「いやいや、ねーだろ。 と、ミサカは素体のお子様センスに愕然とします」

御坂「な、なんですってー! ……せっかく写真撮ろうと思ったのに、もういいわよっ」

御坂妹「……写真? 非常に興味があります。 撮りましょう」

御坂「まぁ、つっても、ケータイカメラだけどね」

御坂妹「おおっ、ミサカもケータイ持ってます。 こうですか、分かりません!」カチカチ



14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:56:26.21 ID:XNNfTQAo
御坂「違う違う、ここをこう操作して、ほらっ、一緒に撮るわよっ。 せーの」

カシャ

御坂「どれどれ、あははっ! アンタすっごいアホヅラしてるわよっ」アハハ

御坂妹「いえ、その半目の間抜け顔をしてるのは、お姉様ですが」

御坂「あ、あれ? あ、私、こっち……?」

御坂妹「……ぷっ。 と、ミサカは失笑を漏らさずにはいられません」

御坂「う、うるっさいわね! 同じ顔だから紛らわしいのよっ!」

御坂妹「ではもう一度撮りましょう」

カシャ

御坂「って、どこ撮ってんのよ!」

御坂妹「お姉様のスカートの中です。 ここなら見分けが付くかなと」

御坂「アホかあああっ!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 20:59:23.30 ID:XNNfTQAo
御坂「もう……あんな風に笑い合えないのかな…………」ウウッ

御坂は、嗚咽を噛み締めながら写真を仕舞い、
暗い表情のままベッドに腰をかけた。

御坂「やっぱり、私がやるしかない……。 私が……刺し違えてでも実験を止めてみせる……!!」


国内線空港


マネージャー「おはようございます、ウメハラさん。 これが搭乗券です」

ウメハラ「ん」

マネージャー「それにしても、いつも言ってるじゃないですか。 もっと余裕を持って来てくださいよ。 時間ギリギリですよ」

ウメハラ「あれ、もうそんな時間?」

マネージャー「これだもんなぁ」


ガヤガヤ ワイワイ ザワザワ ガヤガヤ


ウメハラ「学園都市か……、次にこの街に来るのはいつになるかな」

マネージャー「来月には、またラスベガスですからねぇ」

ウメハラは独り言を呟いたつもりだったが、マネージャーは答える。



16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:02:40.91 ID:XNNfTQAo
ウメハラ(……今の学園都市の1位か。 きっと、すげえ強いんだろうな。 ひょっとしたら、俺よりも…………)


  御坂『言ってたじゃない……! 強い奴と戦うのが好きだって! あれは嘘だったんですか!?』


御坂の言葉が、どうにも頭から離れない。


ウメハラ「……なぁ、大阪には強いやつがいるのかな」

マネージャー「この街よりは数段ランクが下がるでしょうね」

ウメハラ「……………………」


アナウンス『6番搭乗口、大阪国際空港行きの便が到着いたしました。 ご搭乗される方は、6番搭乗口入り口までお越しください』

マネージャー「あ、この便です。 行きましょう」ガラガラガラ

しかし、ウメハラは搭乗口とは逆方向に歩き出した。
その足取りに迷いはない。

マネージャー「え、ちょっと! どこ行くんですかぁ!」アタフタ


          ウメハラ「俺より強いやつに会いに行く」


そう語るウメハラの背中は、午後の強い日差しを背にして、輝いていた。



17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:06:35.25 ID:XNNfTQAo
学園都市 大公園

ウメハラ「…………はぁ」

先ほどは、超が付くほどカッコいいセリフを言っていたウメハラだったが、
その 20分後には、自分の行動に早くも後悔していた。

ウメハラ「……よく考えたら、俺、あいつの連絡先知らねぇじゃん……」ハァ

仕事をほっぽり出してでも、現1位と戦う決意を固めたウメハラであったが、
そいつがどこにいるのか、御坂とどう連絡を取ったらいいのか、実験はいつどこで行われているのか、
何から何までさっぱり分かっていなかった。

ウメハラ「アホくさ……、俺っていっつも後先考えずに行動しちゃうんだよなぁ……。 しかも……」


  御坂『本当は怖いんじゃないですか? 今の1位に負けるのが怖いんでしょ!!』

  ウメハラ『そんな安っぽい挑発に乗ると思ってるのか?』


ウメハラ「乗っちゃってるよぉ~。 マジだせぇ~。 やっぱ、俺ってガキっぽいなぁ……」

気分を変えるため、ウメハラはソフトクリームを買い、近くのベンチに腰をかけた。


アハハ ブロロロ ザワザワ キャンキャン プップー


街の喧騒を眺めながら、ウメハラはソフトクリームを舐める。



18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:09:11.38 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「あー、マジこれからどうすっかなぁ」


ガヤガヤ アハハハ ブルルルル


ウメハラ「……………………」


・ ・ ・ ・ ・ ・


ウメハラ「……ん?」


何の前触れもなく、突然、不可思議な現象がウメハラを襲う。
つい先ほどまで、あんなに騒がしかった音がピタっと止んだのだ。

ウメハラ「……なんだ? ……? 何が起こった?」キョロキョロ

音だけではない。 ついさっきまで、目の前にはたくさんの人で溢れかえっていたはずだが、
今は人っ子一人見当たらない。 車も消えてしまった。
ウメハラは直感した。 これはきっと『能力者の仕業だ』と……。

ウメハラ(この異常さは『能力』によるものだ……。 他に考えられないだろう……。 だが、奇妙だ)

ウメハラの脳裏に疑問が浮かんだ。
『これは、俺を攻撃しているのか?』
この現象に、殺気や攻撃の意志を感じられない。 それが奇妙だった。



19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:12:28.37 ID:XNNfTQAo
???『とうま~! とうま~!!』

突如、静寂の世界に悲鳴が響き渡るッ!

ウメハラ「今のは、子供の声か? あっちから聞こえたな」シュン


大公園 中央広場


インデックス「こ、来ないで欲しいんだよ!」

シェリー「そんなに嫌わないで頂戴。 お嬢ちゃん」ウフフ


ウメハラ(……なんだ、あいつら?)


ウメハラは、気配を殺して、謎の人物2人に近づいた。
一人は全身白の修道服を着た子供で、もう一人は黒のゴスロリドレス姿で金髪褐色肌の女だ。
ウメハラのセンスから言わせれば、どっちもイカれた格好である。


シェリー「『必要悪の教会(ネセサリウス)』は、魔道書がどうこう言ってるけどさぁ。
     私はそんなのどうでもいいわけよ。 お前にはここで死んでもらおうかしらぁ」

インデックス「ううー! とうまー! とうまー!!」

シェリー「無駄よ。 人払いのルーンを刻んだからねぇ。 ここには私とあんたしかいないのさぁ」



20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:15:24.40 ID:XNNfTQAo
インデックス「とうまは来てくれるもん!」

シェリー「大した信頼ねぇ。 その信頼が壊れる瞬間って奴をさぁ!」グッ

シェリーの足元から、巨大な石の手が現れるッ!

シェリー「見せてもらおうじゃないのぉ!!」ガン

インデックス「いやああああああ!! 離してえええええ!!!」

石の手は、インデックスの全身を掴み、そして、握り始めたッ!

ググググググッ!

インデックス「ああああああ!!!」ギュウウウ

シェリー「ほらっ、どうしたのかしらぁ! 呼んでみやがれぇ! ヒーローの名前をさぁ!!」

インデックス「と、とうま……あああああ!!!」ギュウウウ

シェリー「来ねえよ! 現実はアニメとは違うんだよぉ!! そのままくたばりやがれ!!!」

今まさに、石の手がインデックスを握り潰そうとしたその瞬間ッ、ヒーローはやってきた!!


              「  波  動  拳  !!」


ガシャアアアアアンッ!!



22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:17:38.98 ID:XNNfTQAo
波動の塊がぶち当たり、、石の手はばらばらに吹き飛んだッ!
インデックスは、そのまま地面に転がり落ちる!

インデックス「げほっ! げほっ!」ゼェゼェ

シェリー「な、なんだぁ……!? 誰だ!? 何をしやがった!?」

ウメハラ「ったくよぉ、やっぱり飛行機に乗ればよかった……」

インデックス「とうま……じゃない……?」

シェリー「何者だぁ!? どうやってこの中に入ってきた!!」

ウメハラ「知らねぇよ……。 気付いたら、周りに誰もいなくなってたんだよ」

シェリー「ふん、まぁいいわ。 ここでぶっ殺せば! 何一つ問題ないものねぇ!!」

ウメハラ「こいつ悪い奴だな。 うん、ぶっ飛ばそう」

シェリー「Intimus115!! エリス!!」


ゴゴゴゴゴゴゴッ!!


シェリーがそう叫ぶと、今度は手だけでなく、全身石のゴーレムが姿を現したッ!

ウメハラ「おお、すげぇ」



23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:20:43.46 ID:XNNfTQAo
シェリー「さあ、パーティを始めましょう。 きたねえドブを這い回る鼠のように逃げ惑いやがれ!!」

ゴーレムは、その巨大な手でウメハラを捕まえようとする……がッ!

ウメハラ「ふん!」

バジュンッッッ!!!

逆に、凄まじい勢いの蹴りを叩き込まれ、ゴーレムの腕は派手に吹き飛んでしまうッ!

インデックス「え、ええ……!?」

シェリー「な、なにぃ!? も、もう一度だぁ! エリス!!」

ゴーレムが残った右腕を使い、大きく振りかぶって、ウメハラ目掛けてメガトンパンチを繰り出した……がッ!

ウメハラ「おらぁ!」

ガラッシャアアアン!!!

ウメハラも拳を突き出し、パンチとパンチがぶつかり合うッ!
結果、ゴーレムはパワー負けし、右腕も大きく吹き飛んだッ!!

シェリー「…………は?」キョトン

目の前の現実を受け入れられないシェリーは、
思わず呆然と立ち尽くしてしまう。



24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:26:55.83 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「なんだ、全然見掛け倒しだな。 気合入れておらぁとか叫んだのが馬鹿みたいなんだけど」

インデックス「つ、強い……! 一体何者なんだよ……」

ウメハラ「よく分からないけど、とにかくお前を倒せば、ここから出れるんだな?」

シェリー「な、舐めるなぁ! エリスは何度でも――」

ドゴォッ!!!

シェリー「がはぁ!!!」

ウメハラ「いや、いいよ。 そんな頑張らなくて」

シェリー「あ……アア……ッ!!!」フラフラッ

バタンッ

シェリーが、ゴーレムの腕を修復するより早く、
ウメハラの電光石火の肘が、シェリーの腹部に突き刺さった。
所詮、一魔術師の敵う相手ではないのだ。

インデックス「…………」ポカーン

ウメハラ「おい、大丈夫か坊主」

インデックス「だ、誰が坊主なんだよ! 私はシス ――」ゴンッ

インデックスが抗議の声を上げた瞬間、
術者の制御を失って崩れたゴーレムの破片が、インデックスの頭に直撃した。



25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:28:41.60 ID:XNNfTQAo
インデックス「あぅぅぅ……ばたんきゅー」ピヨピヨ

バタンッ

ウメハラ「あ、おい、大丈夫か?」

ウメハラは周りを見渡す。 しかし、元の世界に戻れる気配はない。

ウメハラ「あれ、悪い奴を倒したのに、何で戻らないんだ? こいつが何か知ってるかもな」

ウメハラ「おい! しっかりしろ坊主! おい、起きろ!」ペチペチペチ

インデックス「……………………」ピヨピヨ


ウメハラがインデックスを叩き起こそうとした瞬間、例によって悲劇は起きたッ!


上条「インデックス! 無事か!!」

ステイル「やれやれ、新手の魔術師とはね」

神裂「おのれ! インデックスから離れなさい!!」


ウメハラ「……あれ、前もこんなことがあったような……」



26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:31:55.34 ID:XNNfTQAo
ステイル「随分周到にルーンを貼ってくれたね? おかげで、ここを探し出すのに、少し手間取ったよ」

ウメハラ「あ、この子の知り合い? ちょうどよかった。 ここから出る手段を――」

神裂「七閃ッ!!」

ザジュンッ!!!

ウメハラ「うおっ!」サッ

神裂は、問答無用で攻撃を仕掛けてきたッ!
しかし、ウメハラは神懸かった反射神経で、攻撃をかわしたッ!

神裂(……ッ!? あのタイミングからよけた……!?)

ウメハラ「あっぶねえな、おい!」

神裂(ならば、もう一度…………え!?)

神裂は異常事態に気付く。

ウメハラ「あ、ひょっとして、これ探してる? 物騒だから、取り上げさせてもらったけど」ジャラ

なんと、神裂が先ほど放った七閃に使ったワイヤーが、何故かウメハラの手の中にあった!

神裂「ぬ……抜き取られた……? い、いつの間に……!?」



27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:35:49.94 ID:XNNfTQAo
対峙してから、まだ1分も経っていないが、その僅か1分の間で神裂は悟った。
『この敵は、今までの人生で一番の強敵だ……』と。
そして、その神裂の緊張は、上条とステイルにも伝わったッ!

神裂(……いいですね、ステイル)

ステイル(……ああ、本気でやるべきだ)

上条「てめえ! インデックスを離しやがれ!!」

ウメハラ「離しやがれも何も、捕まえてないだろ……。 ほら、持ってけ」

ウメハラは、インデックスの首根っこを掴み、上条の足元に放り投げた。

上条「インデックス! しっかりしろ!! 駄目だ! 目を覚まさねえ!! てめえ、インデックスに何をした!?」

ウメハラ「何もしてねえっつの……。 俺ってそんな悪人に見えるか……?」

先日に続いて、再び悪役にされてしまったウメハラは、投げやりに答えた。

神裂「上条当麻……、あなたはインデックスを安全なところへ……。 この魔術師は、私たち2人で相手にします……」

上条「わ、分かった! すぐに戻ってくるから待ってろよ!!」



28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:39:44.31 ID:XNNfTQAo
ステイル「さて、魔法名を名乗らせてもらうよ。 Fortis931……」

神裂「同じく、私の魔法名はSalvare000です……」

ウメハラ「俺のまほーめいはgameinnだ……」

よく分からないが、とりあえず真似をしてみた。



さて、ここから本格的な戦いが始まるわけだが、その前に改めて説明させていただこう。
この物語の主人公、ウメハラダイゴはレベル5の超能力者であり、
14 年前の学園都市では第1位として扱われていた。

能力名は、『小足見てから昇竜余裕になる能力』、通称『ウメ昇竜』だ。
これは、身体機能を大幅に強化し、攻撃翌力・防御力・スピード・直感・動体視力など、
あらゆる身体能力が常識では考えられないほど飛躍的にアップする能力である。
(ドラゴンボールの気のようなものだと言えば分かりやすいだろうか。)
更に、身体機能の上昇に伴い波動も使え、鋭く研ぎ澄まされた野生の勘は、
1秒先の未来すらも見抜くほどである。
世界広しといえども、この能力を持っているのはたったの2人しかいないッ!
(詳しくは、前作参照。)



29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:44:52.86 ID:XNNfTQAo
ビュウウウウウウウゥゥゥ


3人の間に束の間の静寂が広がり、風の音だけが響き渡る。

ステイルはルーンの書かれた札を手に握り、
神裂は七天七刀を手にかけ、すぐにでも刀を抜けるように構え、
ウメハラは耳クソをほじくった。


シュンシュンシュンシュンシュンシュン!!!


最初に動いたのは神裂だ!
目にも止まらぬ速さで、一瞬の間に16回、刀で空を斬り裂いたッ!
並の相手なら、17枚におろされてるところだろうッ!
だが、相手はウメハラッ!

ウメハラ「おっ、こりゃやべえ」シュンシュン

危なげなく、全て紙一重で回避したッ!
しかし、神裂もそれは織り込み済みッ!

ウメハラ「げっ!」ジャラジャラ

いつの間にか、ウメハラの足には鎖が絡まっている!
神裂は刀で斬りつけるのと同時に、チェーンを使って、ウメハラの足元を狙っていたのだッ!
ウメハラも天才だが、神裂もまた天才ッ!



30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:47:30.05 ID:XNNfTQAo
ステイル「今だ! 炎よ!!」

ゴオオオオオオッ!!!

灼熱の業火が、両足首を縛られたウメハラを襲うッ!
勝った!と、ステイルは勝利を確信したッ! ……がッ! 相手はウメハラッ!!

ウメハラ「あぶねっ!」ピョン

神裂「し、縛られたままジャンプを!?」

ウメハラは20メートルほど高く飛び上がり、炎から逃れたッ!
更に、空中で体を丸くし……、

ウメハラ「ちっくしょ、硬ぇなこれ! うおりゃ!!」ブチッ

手刀で足に絡まったチェーンを切断し、そのまま着地したッ!

ウメハラ「あぶねえ、あぶねえ」

神裂「と、特殊合金のチェーンを……素手で…………?」

ステイル「イノケンティウス!!」ゴオオオオ

戦闘のどさくさで、しっかりルーンの札をあっちこっちに貼り巡らせておいたステイルが、
炎の魔人『魔女狩りの王(イノケンティウス)』を召喚したッ!
辺りに凄まじい熱気が立ち昇るッ!
それもそのはず、イノケンティウスの体の温度は摂氏3,000度ッ!
並の人間なら近寄っただけで即死であるッ!
流石のウメハラでも、これが相手では分が悪いというものッ!



31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:49:57.69 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「こりゃ、やべえな」シュン

ウメハラは、軽いフットワークで、イノケンティウスと距離を置こうとする……がッ!

神裂「でああああッ!!!」ザシュン

ウメハラ「うおっ!」

神裂が退路を塞ぐように、2メートルを超える長さの刀で攻撃を仕掛けるッ!
その刀撃は、強力かつ正確ッ! 遂にウメハラの胴体を捉え直撃させたッ!

ズバン!!!

手応えは確かにあった! 間違いなく、七天七刀はウメハラの胴体を斬り裂いたはずだった!
しかし、これはどういうことなのかッ!!

神裂「…… なッ!? なに!??」

ウメハラ「うらぁ!!」

ゴスン!!!

神裂「がはっ!!!」ドゴンッ

七天七刀は、確かにウメハラを斬り裂いた……ッ! 
ただし、『セービング中のウメハラ』に対してであるッ!!
スーパーアーマー状態であったため、一撃ではウメハラの勢いを止めることはできず、
それどころか、セービング・アタックの正拳突きをカウンターでモロに喰らい、
神裂は、きりもみ回転しながらぶっ飛んでいったッ!!!



32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 21:56:17.74 ID:XNNfTQAo
ステイル「やれ!! イノケンティウス!!!」


その一瞬の隙に、ウメハラの後方に迫ったイノケンティウスが、
ウメハラを目掛けて、思いっきり拳をぶちかましたッ!!

『神裂が命を削って稼いだ僅かな時間……、絶対に無駄にはしないッ!!』

ステイルがそう固く決意し、迷わず殺害するつもりでひねり出された攻撃だッ!
これ以上、重い一撃などないッ!! しかし……、しかしッ!!!

パジュン!!

イノケンティウスの拳を、ウメハラは腕で防御したッ!
だが、3,000度の温度の炎の拳である! 腕でガードしたからといって、どうにかなるものではないッ!
――はずなのだが、どういうわけか、ウメハラにダメージはないッ!!

ステイル「な……!?? なんだと!!?」

ガード後の次の瞬間、攻撃の構えをとったウメハラが、大技を放ったッ!!


              ウメハラ「  真  空  竜  巻  !!」


凄まじい竜巻が、ウメハラを中心に巻き起こるッ!!
その範囲は直径50メートルッ!!
すぐそばにいたイノケンティウス、辺りに貼られたルーンの札、そしてステイルは竜巻に巻き込まれ、
とんでもない勢いでぐるぐる回りだしたッ!!



33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:01:29.44 ID:XNNfTQAo
ステイル「う、うわあああああああああああ!!!!」ブオーン

札は全て粉々に破け、イノケンティウスは消滅してしまうッ!
そして、ステイルは、何度もぐるぐると空中で回された挙句、壁に思いっきり叩きつけられたッ!!
あまりの衝撃に、ステイルの体はコンクリートの壁にのめりこむッ!!!

ステイル「うがぁ…………うう………………」ヨロッ

そして、壁にめりこんだステイルが、壁から剥がれ、地面に倒れようとするが、
ウメハラはそれを許してくれないッ! すかさず、追撃を叩き込んだッ!!


              ウメハラ「  昇  竜  拳  !!」


ガコン!という、気持ちのいい音が辺り一帯に響き渡るッ!!

ステイル「うがあああああああああああああああああああ!!!!」ガゴンッ

ステイルは、昇竜拳の直撃を喰らい、そのまま、公園隅の森のほうへ吹き飛んでいったッ!!


ステイルの名誉のために断っておくが、彼は決して弱くはない!
度々、ヤムチャに例えられるステイルであるが、
彼はルーン魔術に関しては超天才であり、
彼ほど炎の魔術を極めている人物は、いないと言っていいだろうッ!
能力者に例えれば、間違いなく、レベル5クラスの実力者だッ!
繰り返し言うが、ステイルは決して弱くはないッ!!
ただ、ウメハラが強すぎるのであるッ!!!



34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:04:24.83 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「カプエス2以来だな、ジャストディフェンスを使ったのは」

そう、3,000度の直撃を受けても無傷だったのは、そういうからくりがあった。
ちなみにウメハラは、カプエス2でいうところの、
C A P S N K 全てのグループ技を行使できる。
なんというチートッ!



神裂「うゥゥ……、ス、ステイル……!」ゼェゼェ

ウメハラ「おい、まだやる気か?」

神裂「私の使命は……インデックスを守ることです……。 例え、この身が滅びようとも……!」ハァハァ

ウメハラ「いや、そのインなんちゃらとかいう奴のことなんか知らないし、何もしねえよ」

神裂「負けられない……! 絶対に…………!」メラメラメラ

ウメハラ「聞けよ……」



35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:07:12.70 ID:XNNfTQAo
神裂「コォォォー…………」

神裂は深呼吸をすると、再び戦闘の構えを取った。
彼女の瞳に宿る闘志は、これっぽっちも揺らいではいないッ!

神裂「ハァァァーッ!!!」シュン

ドガーンッ!!

ウメハラ「うおっ!!」

神裂は、鞘に収めた七天七刀を思いっきり地面に叩きつけて、
10メートル四方のコンクリートの地面を叩き割ったッ!
砕けた破片は、砲丸のようにウメハラに襲い掛かるッ!

ビュン ヒュン ゴウン!

ウメハラ「ちっ!」バシバシッ

地面の破片を、手の甲で素早く叩き落すウメハラ!

ウメハラ「……!? どこだっ?」

その一瞬の隙に、神裂は姿を晦ました!
どこへ行ったと、ウメハラは周囲をキョロキョロ見渡す!
正解は背後ッ!



37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:11:56.17 ID:XNNfTQAo
シュン!

神裂「もらったぁぁぁ!!」

ザシュンッ!!

ウメハラ「……!!」パァン

未来を予知したかのような正確な読みで、
ウメハラは再びセービングを使い、カウンターを狙うッ!
……がッ! 神裂に2度同じ手は通じないッ!

シュンシュンシュンシュンッ!!

ウメハラ「……つぅ!!」ズキッ

今度は一発だけではなく、何度も斬りつけ、ウメハラの防御を崩しにかかる!
背後からしこたま神速の刃を受け、遂にウメハラはダメージを負ってしまうッ!!
一瞬の間に11回放たれた斬撃の内、2発を防ぎそこない、左腕を斬り裂かれてしまったッ!!

ポタ ポタ ポタ

ウメハラ「……うお、久々に自分の血を見たっ」

御坂と黒子の2人を同時に相手にしても、傷一つ付かなかったウメハラだったが、
ここにきて、遂に初のダメージを負ってしまったッ!
ダメージ自体はそれほど深くはないが、神裂が如何に強敵かということがよく分かる!



39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:16:29.05 ID:XNNfTQAo
神裂「でりゃでりゃでりゃでりゃ!!!」

シュンシュンシュンシュンシュンシュンシュンッ!!

間髪入れず追撃を叩き込む神裂。

ウメハラ「ちっくしょっ! ダルシム並に相手にしづれぇな!!」

長刀による激しい猛攻は、さすがにウメハラにとっても脅威だった!
たまらず、バックステップで距離をとる!
しかし、むざむざ逃がしてくれるような甘い相手ではないッ!
神裂は力強く一歩踏み込み、渾身の力を込めた追撃の一撃を解き放つッ!!

神裂「ちぇあッ!!!!」

ザジュンッッッ!!!!

ウメハラ「ぐううううう!!!!」バァン

とっさに腕をクロスして、斬撃を何とか防御するも、
これを至近距離で受けて無事なわけがないッ!!
ウメハラは、重い一撃をモロに喰らい、思いっきり吹き飛ばされてしまうッ!!

バァーンッ!! くるくる

ウメハラ「……よっとっ!」シュタ

吹き飛ばされている最中に、体勢を整え着地するウメハラ!
またも追撃してくる神裂!



40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:19:33.56 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「接近戦は分が悪いな……、これをやるしかねぇか」

神裂「はぁぁぁ!!」ダッダッダッ

神裂が近づくよりも早く、ウメハラは波動の構えを取ったッ!


              ウメハラ「  波  動  拳  !!」


神裂「……ッ!??」

バッ!

危うく直撃を受けるところだったが、
神裂は素早く身を翻して、波動拳をかわした!

神裂「なッ!!? 今のは魔術!??」

ウメハラ「波動拳!! 波動拳!!」

ドオゥン! ドオゥン!

神裂「くっ! しかも連続で撃てるのか!?」シュン

慌ててウメハラと距離をとり始める神裂。
軽いフットワークで波動拳を回避するッ!



41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:23:06.46 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「波動拳!! 波動拳!! 波動拳!!」ドオゥンドオゥンドオゥン

神裂「…………」ジッ

俊敏にかわしながら、じっと敵の攻撃を観察する神裂。
戦いにおいて天才である彼女は、次々と迫り来る波動の塊を徐々に見切り始める。

ウメハラ「波動拳!!」ドオゥン

神裂「……ッ、そこだぁぁぁぁ!!!」ダッ

完全に見切った神裂は、波動拳を掻い潜り、ウメハラ目掛けて一直線に猛ダッシュするッ!
しかし、ウメハラは待ってましたと言わんばかりに次の攻撃を放ったッ!


              ウメハラ「  灼  熱  !!」


ゴオオオォウンッ!!

神裂「うわああああああああああああ!!!!」ゴオオオ

ウメハラは、神裂が飛び込んできた瞬間を狙い、すかさず灼熱波動拳をぶちかましたッ!!
実は、単調に波動拳を連発したのは、
神裂を自分の都合のいいタイミングで誘い込むための布石だったのだッ!
(波動拳より、灼熱波動拳のほうが発生が早い)
見事に引っかかり、灼熱の炎に焼かれた神裂は、全身火だるまになってしまった!!



42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:25:35.90 ID:K6zcd6AO
ウメハラさんもうリュウより強いんじゃねぇのかwwwwwwwwwwww



43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:28:04.61 ID:XNNfTQAo
神裂「ああッ!! ああぁぁああああぁあぁあああッ!!!」ゴオオオ

火だるまになった神裂はもがき苦しみ、地面を這いつくばった!
聖人といえども、さすがに全身に火がつくのには耐えられなかった!

ウメハラ「……いかん、少しやりすぎたか? でも、俺も刀で斬られたしな」

神裂「ぐああああああぁぁああああッ!!!」ゴオオオ

ウメハラ(あれ……、リアルで灼熱やるとかなりエグいな…………)


上条「神裂ぃぃぃ!!!」ダッダッダッ


ウメハラ「ん?」

上条「今、助けてやるぞっ!!!」バッ

走りながらやってきた上条が、火だるまになった神裂に右手で触れた。
すると、不思議なことに、灼熱の炎が一瞬で消えてなくなった!

神裂「げほっ! げほっ!! ぅあッ!! ウウ!!」ゼェゼェ

上条「大丈夫か! 神裂! しっかりしろ!!」

神裂「げほっげほっ!! だ、大丈夫です……、まだ戦えます…………」ゼェゼェ

ウメハラ「今、どうやって消したんだ??」



44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:32:34.66 ID:XNNfTQAo
上条「ステイルはどうした!?」

神裂「や、奴に……吹き飛ばされて……向こうの方へ…………」

上条「ぐッ!! ちっくしょう!! 許さねえ! 俺の大事な仲間をよくも!!」

ウメハラ「お前らが吹っ掛けてきたんだろ」

上条
「何でだよ……、何でそんな力があるのに誰かを傷つけるんだよ!
守れよ……、アンタのその力! 大切なものを守るために使えよ!
思い出してみろ……、子供の頃のことをよぉ! アンタは悪人に憧れたか……?
違うだろ! ヒーローに憧れたはずだ! 自分もヒーローになりたいって思ったはずだ!
なれよ……! 悪人じゃなくてヒーローによぉ! 女の子一人を追っかけまわす悪党じゃねえ!
女の子一人を守るヒーローになってみろよ! アンタだって本当は分かってるはずだ!
組織の正義じゃなく、自分の正義に従ってみろよ! 命令される下っ端なんかで満足してんじゃねえ!
アンタだって本当は同じ魔術師同士で戦いたくなんかないんだろ!? アンタが戦う相手は、
自分を縛り付けてるもう一人の自分なんじゃねえのかよ! だったら、その戦いは終わっちゃいねえ!
まだ始まってすらいねえ! それでも、テメエが俺の大切な仲間を傷つけるっていうんなら!
まずはその幻想はぶち――――」

ドゴオッ!!

上条「そげぶっ!!!」グハッ

フラフラ… バタンッ

ウメハラ「話がなげぇよ」

神裂「上条当麻!!! くぅぅぅ!! おのれぇぇぇぇぇ!!!」メラメラメラ



46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:35:18.13 ID:6LZzkJso
そげぶキャンセラー…まさか奴が修得していたとは…



47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:36:49.90 ID:XNNfTQAo
説教の途中で攻撃するという卑劣なウメハラに対して、
満身創痍でありながらも、正義の怒りを爆発させる神裂!
だが、その激昂した想いとは裏腹に、刀を鞘にしまい、再び深呼吸をし、
腰を思いっきり低くして、静かに戦闘の構えを取り始めたッ!


神裂「フゥゥゥゥゥ…………」チャキ

ウメハラ「また、なんかやるつもりか?」

神裂(勝つ見込みがあるとすれば、必殺の一撃を叩き込むしか……)

ウメハラ「まーた、下らねぇこと考えてる目だな、そりゃ」

神裂(……抜刀術、これしかない。 だが、この敵は不可解な防御をする……。 イノケンティウスも通用しなかった……)

ウメハラ「やべ、トイレ行きたくなってきた」

神裂(……いきなり、唯閃を放っても、ひょっとしたら防がれるかも……。 どうにかして隙を作らないと……)



48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:39:25.72 ID:XNNfTQAo
神裂「ふんッ!!」シュン

神裂は牽制の足払いを仕掛ける!
…………それが不味かったッ!!


              ウメハラ「  昇  竜  拳  !!」


ガゴンッ!

神裂「がはッ!!!」ドバァン

ウメハラは、神裂の下段蹴りに合わせて昇竜拳を打ち放ったッ!
そう! この男は、小足見てから昇竜余裕なのだッ!!

神裂「ぐゥ!!」クルクル

上空へぶっ飛びながらも、空中で体勢を整え、何とか着地する神裂!

神裂(何て隙がないんだ……。 強すぎる…………)ゼェゼェ

神裂はもうフラフラである。
怪我と火傷が酷く、ただでさえ露出の多い服はボロボロに破け、裸のような格好をしている。
しかし、そんな無様な姿であるにも関わらず、彼女はまだ勝利を諦めていなかったッ!



49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:43:51.70 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「お前、面白いな。 またなんかやるつもりか」

野球のバッターのような構えをとる神裂を見て、ウメハラはそう呟く。
そして、本当にバットを振るように、鞘に仕舞ったままの七天七刀を思いっきりスイングしたッ!


神裂「うおおおおッ!!!」


ブオオオオンッ!!!


ウメハラ「うおっ!!」ブオン


次の瞬間、凄まじい風圧が巻き起こり、
ウメハラは突風に巻き込まれ、そのまま空へ投げ飛ばされたッ!


神裂「今だァァァァァァ!! 唯閃ッッッッ!!!」


ズバアアアアアアアアンッ!!!


空中で体勢を崩したウメハラ目掛けて、最後の切り札、抜刀術:唯閃を解き放ったッ!!
スト 4風に言えばウルコンであるッ!!
直撃すれば一発逆転もありうるこの一撃ッ!!
タイミングも位置も角度も、全て申し分ない状態でぶっ放された超必殺技ッ!!
流石のウメハラも空中ではかわしようがないッ!!!!



50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:47:42.03 ID:XNNfTQAo


カン! カン! カン! カン! カン! カン!


しかし、無情の空中ブロッキングッ!!


神裂「な……ッ!!!?」

ウメハラ「これで終わらせる!!」

ダァーンッ!!

神裂「ぐはぁッ!!!」バキ

空中から、大キックをぶちかますウメハラッ!
そのまま着地し、鳩尾砕きを叩き込むッ!!

ゴスンッ!!

神裂「がァーーーーーッ!!!」メギャン

鉄拳で鳩尾を砕かれ悶絶する神裂ッ!!
だが、まだ終わらないッ! 続いて昇竜拳を放つッ!!

バアアアァァァーンッ!!!

神裂「ぐあああああああッ!!!」ドゴン



51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:50:34.14 ID:QEIOXvkP
セービング空中当たりから追撃なしか



52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:50:36.83 ID:XNNfTQAo
上空へぶっ飛ぶ神裂ッ!!
だが、ウメハラはアッパーカットの拳を最後まで振り切らず、昇竜拳の動作を途中で止め、
小さく前進して、波動の構えをとったッ!!


              ウメハラ「  滅  ッ  !!!」コオオオオオ


昇竜拳を喰らってぶっ飛んだ神裂が、地面に落ちてくる!
その神裂目掛けて、超大技を撃ち放ったッ!!!


              ウメハラ「  波  動  拳  !!」


バビュウウウウウウウウウウウウウンッ!!!!


ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!


神裂「ぎゃあああああああああああああああああああッ!!!!!」バチバチバチバチバチッ


そう、ウメハラが最も得意とするコンボ『昇龍セビ滅』であるッ!!!
滅・波動拳が直撃し、神裂は凄まじい波動の衝撃をモロに喰らってしまったッ!!
ありがたやあああああああああああああああああああああああ!!!!
これはもう、流石の聖人も死んだかもしれないッ!!!!



53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 22:53:13.33 ID:XNNfTQAo


バチバチバチバチバチバチバチバチッ!!!


神裂「ぐあああああああああああああああああああッ!!!!!」ズドドドドドドッ


神裂は、電撃のような波動の衝撃に全身を焼かれ、
元気玉を喰らったベジータのように、遥か上空へ弾き飛んでいくッ!!


神裂「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………………」キラーン


そして、そのまま空の星になったッ!!


ウメハラ「強敵だった。 日本にもこれほどの奴がいるとはな」


壮絶な戦いが幕を閉じ、辺りに再び静寂が戻った……。



54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:02:50.80 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「……で、どうすりゃいいんだ? 相変わらず、辺りは誰もいないままだ」

インデックス「とうまー! とうまー!」タッタッタッ

ウメハラ「お、さっきの坊主じゃねえか」

インデックス「誰が坊主なんだよ! 私はシスターだもん! そ、それより、とうまは!? あっ!」

インデックスは、倒れた上条を見つけ急いで駆け寄った。

インデックス「とうま! しっかりして! とうま!」

上条「う、うーん……、インデックス……?」ショボショボ

インデックス「よかったっ! 目、ちゃんと見えるっ? これ何本っ?」

上条「4本……、それより、お前こそ無事でよかった……、いっつつ……」

ウメハラ「大丈夫か?」

上条「て、テメエは――」

インデックス「この人が、私を助けてくれたんだよっ!」

上条「えっ?」

インデックス「えっ?」



55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:04:29.35 ID:XNNfTQAo
上条「そ、そういうことだったのか、す、すいません……。 俺、とんでもない勘違いを……」

ウメハラ「いいよ。 俺も結構楽しめたしな」

インデックス「ここと……ここ……、これで全部だよっ!」


パアアアアアアアン


インデックスが人払いのルーンを解除し、
辺りは平常を取り戻した。


アハハハー きゃっきゃっきゃっ ブロロロロー ダッダッダッ


ウメハラ「よかったよかった。 昼間なのに静かな公園ってのは不気味だったからな」

インデックス「多分、だいごの波動の力がルーンの効力を打ち消したんだろうね。 だから、だいごには効かなかったんだよ」

上条「それにしても、魔術師じゃないなら、あんたは一体なにもんですか?」

ウメハラ「いやー、人を探してるんだけどさぁ」

上条「へえ、人を? どんな?」



56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:05:39.95 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「名前はなんつったかなぁ。 三井? 三浦だったかな……。 常盤台の制服を着てたんだが」

上条「常盤台の? じゃあ中学生っすね。 あそこ女子中学校だから」

ウメハラ「そいつ、電気を使うんだよ。 ブランカみたいに」

上条「電気を使う常盤台の生徒……? なんか、すっげえ心当たりあるんすけど…………」

ウメハラ「マジかっ?」

上条「そいつの名前、ひょっとして、御坂美琴っていうんじゃ…………」

ウメハラ「そう! そいつだ! 友達かっ? 会わせてくれっ!」

上条「い、いや、友達っていうほどの関係じゃ……。 電話番号も知らないし……、でも、常盤台の寮に行けば分かるんじゃないかな」

ウメハラ「よし、じゃあ、そこへ案内してくれ」

上条「はぁ、それじゃ電車で行きましょうか。 インデックス、お前は留守番――」

インデックス「私もついていくに決まってるんだよっ!!」

上条「ですよねー」



57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:07:34.25 ID:XNNfTQAo
常盤台中学校 女子寮


上条「えーっと、御坂みさかっと……、あ、208号室っすね」


カチッ ピンポーン


声『はい?』


上条「上条だけど、御坂か?」

声『はぁ、カミジョーさんですの?』

ウメハラ「ウメハラだ。 お前、昨日の奴か?」

声『う、ウメハラさん!? い、今、玄関を開けますの!』

ピッピー ガコン ガコン

声『どうぞ。 お入りください』

インデックス「ほえー、何だか凄く立派な建物なんだよ」

ウメハラ「んじゃ、入るか」



58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:09:09.91 ID:XNNfTQAo
208号室 御坂の部屋

黒子「どうぞ、お入りください」

インデックス「部屋の中も立派なんだよ……。 羨ましいかも」

上条「どうせウチは汚いところだよ……」

ウメハラ「よお、ルームメイトだったのか。 お前ら」

黒子「は、はい、まさか、あなたが尋ねてくるとは……」

上条「知り合いですか?」

黒子「わたくし、白井黒子と申しますの。 御坂美琴お姉様と生活を共有するものですわ」

上条「ああ、俺、上条当麻。 んで、こっちがインデックス」

インデックス「よろしくなんだよっ」

黒子「あなたが、あの上条当麻…………。 それで一体、どんな用件なんですの?」

ウメハラ「実はな――――」





ウメハラ「と、いうわけなんだ」



60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:11:04.96 ID:XNNfTQAo
黒子「絶対能力進化実験……、そんなものが……。 道理で最近、落ち込んでると思ってましたが…………」

上条(そうか……、御坂妹の表情が暗かったのも、そういうことだったのか…………。 俺は馬鹿だ! 気付いてやれないなんて……)

インデックス「この前会ったクールビューティがクローンだったなんて……」

黒子「お姉様はそんなこと、一言も相談してくれなかった……」

ウメハラ「んで、御坂はどこだ?」

黒子「ケータイにかけてみますわ」ピッピッ

黒子「…………電源を切っているようですわ」

ウメハラ「悪いが、家捜しさせてもらうぜ。 実験に関係する資料を持ってるかもしれねぇ」

黒子「えっ!? ちょ、ちょっと!」

ガサゴソ ガサゴソ

ウメハラ「む! これは……妹達の百合園? これかっ?」

黒子「わあああああ! それはわたくしの私物ですわああああ!!」アタフタ

ウメハラ「なんだ、エロ本か」ポイッ

上条「うわぁ……」パラパラ

インデックス「とうま! 見ちゃだめっ!」



59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:09:56.19 ID:I6.DCgAo
二人を忘れないでやってくれ…
ユンは無しなのか?




61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:13:50.66 ID:XNNfTQAo
>>59
ごめん、使用キャラ全部の技を使ったりすると、
完全に収拾が付かなくなるので、リュウ技だけってことで。



62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:16:45.41 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「机には、それらしきものはねえな。 ベッドの下はぁ~っと」ガサゴソ

上条「ま、まずいんじゃないっすかぁ~。 またなんか如何わしいものが出てくるかも……」

ウメハラ「ん、ぬいぐるみか? 何でベッドの下に? ん、何か挟まってるな、どれどれ」

『量産異能者の運用』 『絶対能力進化実験』

ウメハラ「当たりだ。 おい、見つけたぞ」

黒子「そ、そんなところに隠してたなんて、わたくし、ちっとも…………」

ウメハラ「今日の実験場は……、第11学区の破棄された倉庫エリアか」

上条「時間はっ?」

ウメハラ「20時30分って書いてあるな。 今何時だ?」

黒子「16時50分ですわ」

ウメハラ「まだ余裕があるな。 うっし、とりあえずメシだ。 腹減っちまった」

上条「何を呑気な――」

インデックス「賛成なんだよっ! ご飯っご飯っ!」

上条「はぁ……、まぁ腹が減っては戦が出来ない言うしな」



63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:18:34.47 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「なぁ、近くに美味い店ないの?」

黒子「はぁ、それでしたら……」



とあるレストラン


ウメハラ「ガツガツガツガツガツガツッ!!」バクバクバクッ

インデックス「ガツガツガツガツガツガツッ!!」モグモグモグッ

黒子「…………」ポカーン

上条「うちのインデックス並に食う人がいたとは…………」

ウメハラ「あー、食った食った」ゲップ

インデックス「こんな食べたの久しぶりなんだよ~。 幸せ~」ゲップ

黒子「…………、お姉様のケータイ繋がりませんね……。 嫌な予感がしますの……」

ウメハラ「まぁ、気にしすぎんなよ、瞬間移動子」

黒子「……白井です。 白井黒子」

上条「それはそうと……、もし戦いになったら、勝つ見込みはあるんですか? 相手は第1位のレベル5でしょ?」

ウメハラ「さあな」



64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:20:04.87 ID:XNNfTQAo
上条「さあな、って……」

ウメハラ「えらく強いらしいからよ、やってみたいってだけだ。 正直、俺は実験なんてどうでもいい」

黒子「どうでもよくありませんわ! 非人道な絶対能力進化実験など、絶対に阻止しなくては……!」



麦野「……ねえ、隣のテーブルの奴らの話……、聞いた?」

滝壷「……絶対能力進化実験、と言ってた…………」

絹旗「でかい声だから、超聞こえました」

フレンダ「えーっと、なんだっけそれ。 どっかで聞いたような……」

麦野「……フレンダ、アンタの頭には、脳みその代わりにスポンジが詰まってるわけ?」

絹旗「以前、絶対能力進化実験を妨害する超電磁砲と、超戦ったばかりですが」

フレンダ「あ! そうだった!」

麦野「……ったく」



65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:22:43.50 ID:XNNfTQAo
上条「そんな実験はさっさと終わらせて、御坂も御坂妹も助けだそう!」

インデックス「だいごならきっと勝てるんだよ! ゴーレムを一撃で倒すくらいなんだから!」

上条「もしもの時は、俺も戦いますよ!」

黒子「わたくしも、お姉様のために命を懸ける所存ですわ」

ウメハラ「んじゃ、そろそろ行くか。 黒井、ごちそうさんな」

黒子「白井ですの! って! これ、わたくしが払うんですの!?」

上条「はは……、悪いな白井! ご馳走様!」

インデックス「ご馳走様なんだよ!」

黒子「こ、この方と一緒にいると、終始ペースを狂わせられますわ……」

ウメハラ「おっと、店を出る前にウンコしてくか。 お前らもしとけよ」

黒子「……しかも、デリカシーの欠片もない」


店員「お会計、75,382円になります」

黒子「ハ、ハハ…………」



67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:25:03.69 ID:XNNfTQAo
店員「ありがとうございましたー」

インデックス「あー食った食ったなんだよ~」ポンポン

黒子「今から大事な戦いがあるというのに……、緊張感のない…………」

上条「早く、御坂妹を助けに行こう! 御坂もそこにいるかもしれない!」


麦野「ハロ~、その話、ものすご~く興味あるわねぇ~」

店を出たウメハラたちの下に、謎の少女たち4人が姿を現した。


ウメハラ「なんだ、お前ら?」

麦野「いやー、ちょっと因縁のある単語がいくつか聞こえちゃったものだからさー、気になってね?」

絹旗「あなたたち、絶対能力進化実験を超妨害しに行くつもりですか?」

上条「お前ら、実験のこと知ってんのか!?」

麦野「いえ、全然?」

黒子「……では、どんなご用件ですの」

麦野「超電磁砲にはちょっと縁があってねぇ。 そいつのために何かしようってんなら、こっちも邪魔させてもらおうかしら」

上条「はぁっ? なんだよそれ!」



68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:29:15.55 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「悪いが急いでる。 邪魔するなら痛い目みるぞ」

麦野「へぇ~、この私に向かって痛い目を見る? あっはっは」アハハ

フレンダ「ふふ、馬鹿なやつ。 麦野は第4位のレベル5よ? あんたらが束になってかかっても敵う相手じゃない訳よ」

黒子「レベル5!? 第4位の麦野といえば、『原子崩し(メルトダウナー)』の麦野沈利のことですの!」

麦野「ま、第4位っていうのは、どれだけ技術転用できるかって数字だからね。 実力じゃ、私がナンバーワンよ!」

インデックス「うう~、性格悪そうなお姉さんなんだよ……」

麦野「つまり、私の前にはあんたらなんて虫けら以下の存在ってこと。 理解した? 怪我したくないなら――――」


ブオンッ!! バキッ!!


麦野「んぎゃあああああああああああああああ!!!!」ベゴンッ


ガンッ! ドゴンッ! ドンガラガッシャーンッ!!


ウメハラ「あ、ウザかったもんだから、つい顔をブン殴っちまった」

麦野は、思いっきり顔面をぶん殴られて地面に叩きつけられ、
そのまま何度も地面をバウンドしながら、路上を転がっていった。



69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:31:30.71 ID:XNNfTQAo
フレンダ「……えっ?」キョトン

絹旗「は……?」ポカン

滝壷「っ…………!?」

黒子「……さ、さすが…………!」

上条「つ、強っ!!」

インデックス「ほええ…………」


フレンダ「えっ? …… えっ? えっ?」

滝壷「む、むぎの……?」


麦野「…………っ……」ピクピクッ


ちなみに、麦野沈利は、超電磁砲の御坂美琴と互角の実力者だったりするのだが、
ウメハラの前には、ただのチンピラ同然だった……。



70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:36:28.46 ID:XNNfTQAo
絹旗「……ッ!! よ、よくも麦野を!!」

激昂した絹旗が、ウメハラに向かって突進してくるッ!!

ウメハラ「ふんっ!!」

ブオンッ!! ベキッ!!!

絹旗「うぎゃあああああああああああああ!!!」ドゴスッ

ドンガラガッシャーンッ!!

能力で攻撃しようと近づいた瞬間、絹旗はウメハラの稲妻のような回し蹴りをモロに喰らい、
左腕とあばらをへし折られて、壁に激突したッ!

絹旗「があああああああ!!! 腕がああああああ!!!! 超痛いいいいいいいいいいいい!!!!」ブラーン


フレンダ「ひ、ひいぃぃ…………」ガクブル

滝壷「きぬはたっ!」


ちなみに、レベル4である彼女の能力『窒素装甲(オフェンスアーマー)』は、
ピストルの弾丸くらいなら余裕で受け止めるくらいの力を持っているのだが、
ウメハラのパワーの前には、そんな装甲など紙同然だった…………。



71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:40:29.97 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「で、お前らもやる気か?」

フレンダ「め、滅相もございません!! ね、滝壷!?」

滝壷「……降参」

ウメハラ「そいつら、さっさと病院へつれてったほうがいいぞ。 じゃあな」

上条「レベル5を瞬殺……、本当に何者なんだ……この人…………」

インデックス「だいごって、女の子相手でもまるで容赦ないんだね…………」

黒子「昨日戦った時、下手すれば、わたくしもこうなってましたのね……。 痣だけで済んで本当によかったですの……」




実験場

一方通行「よォ、お前が次の実験のターゲットってことでいいンだな?」

御坂妹「はい、ミサカの検体番号は10032号です。 と、ミサカは返答します」

一方通行「しっかし、1万回も繰り返してると、流石に飽きてくるぜェ」

御坂妹「現在時刻は、午後8時18分 46秒です。 実験開始は約11分後になります」



72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:42:13.12 ID:XNNfTQAo
一方通行「ああ? ちっとばかし早く着すぎたか。 ……それにしてもよォ、お前は恐怖とか感じないわけ?」

御坂妹「その質問は17度目です。 ミサカにそういう感情はありません」

一方通行「嫌なら逃げていいンだぜェ? 俺も飽きちまったしなァ」

御坂妹「……実験の遂行こそが、ミサカの使命です」

一方通行「ハッ、哀れだな、所詮は人形ってことか」

御坂妹「…………」

一方通行「…………」


御坂「一方通行!!!」

一方通行「あン? なンだァ、今日は2匹同時か?」

御坂妹「……お姉様?」

御坂「こんな実験は今日でおしまいよ! 私がアンタを殺して終わらせる!!」

一方通行「ああ? お前、オリジナルか?」

御坂「……あんたは、どっかに隠れてなさい」

御坂妹「……ミサカはこれから実験を――」

御坂「いいから!!」



73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:43:43.96 ID:XNNfTQAo
一方通行「おいおい、楽しいねェ! 俺をコロすっつったのかァ? お前が? 俺を? 面白ェ!」

御坂妹「しかし、実験が――」

一方通行「ザコはすっこンでなァ! もっとも、オリジナルも目くそ鼻くそだけどな」

御坂妹「そういうわけにはいきません。 スケジュール通りに行わないと、実験に大きな支障がでる恐れがあり――」

一方通行「うるっせえぞ!!」

ドゴォンッ!!

御坂妹「ごふっ!!!」ドカ

一方通行は、手から衝撃波を出し、御坂妹を思いっきり吹き飛ばしたッ!

御坂「ッ!! やめろおおおおおおおお!!!!」ビリビリビリビリビリッ

バリバリバリバリバリバリッ!

10億ボルトの電撃を、一方通行目掛けて思いっきり叩き込む御坂!
だが…………!?

一方通行「ああン? なンだそりゃ? 何がしてェんだァ?」ピシュン

御坂「くっ! やはり、効かない……! なら…………!!」ビリビリビリビリッ



74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:45:32.71 ID:XNNfTQAo
ザザザザザザザザザザッ!!

御坂の足元に砂鉄が集まるッ!
螺旋を描きながらどんどん大きくなり、砂鉄の竜巻が巻き起こるッ!

一方通行「おお、こりゃすげェ」

御坂「これでどうだああああああああ!!!!」バリバリバリバリバリッ

ザアアアアアアアアアアアアアアッ!!

砂鉄の竜巻が一方通行を襲うッ!
まったく動じない一方通行は、そのまま竜巻の餌食になってしまったッ!
……しかしッ!!

一方通行「磁力で砂鉄を操ってるってことか。 ま、コケオドシにもならねェがな」

御坂(……ッ!! 無傷だなんて…………!! 四方八方から攻撃しても無駄だっていうの……!?)

一方通行「……で? まさか、もう終わりってこたァないよな?」

御坂「………………」

一方通行「おいおい、マジィ? もう終わり? はァ~! お前、ほンとに何しに来たわけ?」

御坂「……ふふふふ」



75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:46:56.01 ID:XNNfTQAo
一方通行「あン? …………ッ!? 息が…………!!」グッ

突然、一方通行が胸を押さえて苦しみだす。
これは一体どうしたことか……ッ!

御坂「あーっはっはっはっ! 引っかかったわね!!」

一方通行「……オゾンか」ググッ

御坂「今の攻撃で無傷なのは驚いたけど、こっちはばっちり効いたみたいね!
   そう! 酸素を電気分解して局地的に無酸素にした!
   いくらアンタでも呼吸できなきゃ、どうしようもないでしょ!?」

一方通行「く、クソ…………!」

ピンッ!

地面に膝を付いた一方通行が、足元の石を御坂目掛けて弾き飛ばすッ!

御坂「無駄よ!!」バァン

しかし、それは電磁波で防御されてしまうッ!

一方通行「う……うがァ…………!」

バタンッ

苦しんだ一方通行は、遂に地面に伏してしまったッ!

御坂「やったッ! 勝った! 後は首を刎ねて終わりよ!!」



76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:49:08.76 ID:XNNfTQAo
御坂が歓喜の表情で、倒れた一方通行の下へ走り出すッ!
手から砂鉄刀を出し、その首を刎ねようとするッ!!
しかし…………!?


一方通行「なんちゃってェ~」ガシッ

御坂「な、何ぃ!?」ビクッ


なんと、一方通行は何事もなかったかのように立ち上がり、
砂鉄刀を出す御坂の腕を掴んだッ!

御坂「ど、どうして……!? そんな……!!」

一方通行「おいおい、俺がそンなチンケな手でやられると思ってンのかよ。 クケケケコ!」キャハハ

実は、先ほど一方通行が石を飛ばした時、空気の向きも変え、
酸素を自分の下へ送り込んだのであったが、
防御に気を取られた御坂はそれに気が付かなかったッ!!

一方通行(まァ、ちょっぴりヤバいかな、なんて思ったりもしたが、ムカつくから言わないでおくぜ)

グググググッ!!

御坂「あああッ!! は、離せぇぇぇ!!!」グググッ



77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:50:32.79 ID:XNNfTQAo
一方通行「さーて、このままぶっ殺してもいいけど、流石に本物の人間やっちまうのはなァ……」

ドゴォ!!

御坂「ごふっ!!!」ガハッ

一方通行「半殺しで勘弁してやるよ!」

御坂妹「や、やめて……ください…………」ヨロヨロ

一方通行「うるせェ!!!」

ガァンッ!!

激昂した一方通行は、手に持った御坂を、体ごと御坂妹に投げつけたッ!

御坂「ぎゃん!!」ドゴッ

御坂妹「ぐうっ!!」ドガッ

一方通行「ザコのオリジナルも、所詮ザコってこったなァ! ええオイ!!」ゲシッ

御坂「がはっ!!」ドゴスッ

一方通行「おいおいおい、もっと楽しませろよォ! サンドバッグになってるだけじゃ、コピーと同じじゃねェか!!」ゲシッ

御坂妹「ぐはぁっ!!」バキッ

一方通行は、容赦なく倒れた御坂姉妹に蹴りを入れるッ!
完全にリンチ状態であるッ!!



78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:52:29.54 ID:XNNfTQAo
御坂「く、くそ……」ビリビリビリッ

一方通行「だーかーらー」

ゲシッ!!

御坂「だはッ!!」ボキッ

一方通行「無駄だっつってンだよ! もういいや、トドメ刺してやる」

御坂「ううぅぅ…………」ヨロヨロッ

一方通行「じゃあな」

一方通行が、トドメの攻撃をしようとした瞬間、ヒーローはやってきたッ!


ダッダッダッダッダッ!


一方通行「あン? 誰だ?」


ウメハラ「あれ、もう始まってた?」

インデックス「だいごが食後のラーメン食べたいなんて言うからだよっ!」

上条「お前も食ってたろ……」

黒子「お、お姉様! ……が2人!? どっちも酷い目に……ああっ!!」オロオロ



79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:55:43.88 ID:XNNfTQAo
上条「御坂! 大丈夫か!?」

御坂「あ、あんた……、どうしてここに……。 黒子も……、それに……ウメハラさん…………」ヨロヨロッ


一方通行「おいおいおいおい、今日は千客万来だなァ、オイ」

ウメハラ「お前が第1位か。 思ってたより、ヒョロヒョロしてて弱そうだな」

一方通行「ああン!? なンなンですかァ!? この礼儀知らずはァ!?」

ウメハラ「そこのガキの代わりに俺が相手になってやる」

一方通行「……はァ?」

一方通行(いや、待てよ。 こいつ……、この顔……どこかで見たことがあるような…………)

一方通行「……そうだ! お前は……ウメハラダイゴか! 昔の第1位の……!」

ウメハラ「ガキ同士の喧嘩に大人の俺が入るのもアレだけどよ。 楽しそうだからな、混ぜてくれよ」

一方通行「くっくっくっ、アッヒャッヒャッヒャッヒャ!! こりゃあイイ! 最高だぜ!! いいねェいいねェ!!」

一方通行は、ゲラゲラと大笑いし、歓喜の表情でウメハラを正面に捉えた。

一方通行「まさか、アンタが来てくれるとはねェ! アンタとはやりてェと思ってたんだよ!
      お前を倒せばよォ! 名実共に俺が最強だろうが!!」



80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:57:15.04 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「戦うためにここにいる」

一方通行「ああン?」

ウメハラ「余計なことを考えてると足元掬われるぞ?」

一方通行「人間、歳を取ると説教したがって嫌だねェ。 デケエ態度で口だけってこたァねェだろうなァ!?」

ウメハラ「確かめてみろ」

一方通行「フンッ!」


上条「御坂! 御坂妹も! もう大丈夫だぞ!」

御坂「はは……、まさかアンタが来てくれるとはね……いっつつ……!」

御坂妹「……どうして」

上条「知り合いを見捨てられるわけねえだろ! 一人で抱え込むんじゃねえよ!」

黒子「お姉様あああああ!! どうして黒子に相談してくれなかったんですのおおおお!!!」

御坂「……ごめんね。 2人とも…………」

インデックス「……始まるよ」



81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/30(木) 23:58:58.60 ID:XNNfTQAo
ウメハラ「…………」

一方通行「…………」


遂にこの時がやってきた……。
かつての最強と今の最強がぶつかり合う時がッ!!
学園都市、レベル5の旧第1位 VS 現第1位ッ!
勝負はどう転ぶのかッ! 誰にも予測できないッ!
勝つのはウメ昇竜かッ!? それともベクトル操作なのかッ!?
最強を決める戦いが今始まるッ!!!


一方通行(……なるほど、ただもンじゃねェのは確かなようだ……。 威圧感が半端じゃねェ……)

御坂「……ウメハラさん、お願い……あいつを止めて…………」

御坂妹「ウメハラ……ダイゴ……? あの人があの……?」

上条「ウメハラさんが負けるところなんて想像できねえ! 絶対勝つさ!」

インデックス「だいご! 頑張って!」

黒子「ウメハラさん……、お姉様を救ってください……!」

一方通行「こりゃ完全にアウェイだな。 随分、人気者じゃねェか、ええ? 昔のチャンピオンさンよォ!」

問いには答えず、黙って構えをとるウメハラ。



82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:00:07.36 ID:e7XXG.Mo
一方通行「カッコいいねェ! 空手か? その構えは」

ウメハラ「随分、お喋りな奴だな。 こないなら、こっちからいくぞ」

一方通行「どうぞォ~」ニヤニヤ


ウメハラ「  波  動  拳  !!」


ドギャンッ!!

一方通行「ンぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」ドゴスッ


ドンガラガッシャーンッ!!


牽制の波動拳を受け、一方通行は……後方の廃材の山に吹っ飛ばされていった…………。


御坂「…………」

御坂妹「…………」

上条「…………」

インデックス「…………」

黒子「…………」



83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:01:09.83 ID:6TGxG2SO
ちょっとまて



84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:01:25.02 ID:k.SPwsIo
おい



85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:02:27.16 ID:XXGAlbYo
反射貫通wwwwwwwwワロタwwwwwwwwww



86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:02:28.20 ID:e7XXG.Mo
ウメハラ「……ん?」

シーン……

ウメハラ「あれ?」

ウメハラが、倒れた一方通行の下へ歩きだす。

ウメハラ「おい?」

一方通行「…………」ピヨピヨ

一方通行は……、完全に伸びていた…………。

ウメハラ「え? 終わり? 今ので? えっ? 嘘だろ?」


御坂「へ? 終わり……って……?」

上条「倒した……ってことだろ……多分…………」

黒子「まさか一撃とは……」

インデックス「……拍子抜けなんだよ。 これが科学側の1位かぁ」

御坂妹「……ミサカは目の前の現実を受け入れることが出来ません。 と、ミサカは現実逃避します」


実は、波動のエネルギーは、一方通行にとって未知のベクトルであったため、
自動反射ができなかったのである…………。



87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:04:52.10 ID:e7XXG.Mo
ウメハラ「……おい、み……なんだっけ……ブランカ」

御坂「御坂です。 御坂美琴」

ウメハラ「なんか……すげー楽……だったんですけど」

御坂「え、いや……、ありがとうございます。 一方通行を倒してくれて……」

ウメハラ「この空気、どうしてくれんだ?」

御坂「い、いや、私に言われても……」

ウメハラ「あ~~~~、しらけた~~~~。 すっげえしらけた~~~~」

黒子「あの……、思ったのですが、超が付くほど強いウメハラさんが第1位を倒しても、
   それは当然のことだから、実験は凍結されないのでは?」

御坂「う……! 確かにこのままだと実験が続行される可能性が……」

ウメハラ「んじゃ、こうすっか」

バキッ!!

上条「ちょ! 何してんすかぁ!」

ウメハラは、気絶してる一方通行の両手足をへし折ったッ!

一方通行「…………」ピクピクッ



88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:04:58.17 ID:G.iVQm6o
これはひどい



90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:06:03.30 ID:Jr2.Dcko
ウメハラがぁ!きめたあああああああああああああああああああ



92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:07:37.27 ID:e7XXG.Mo
ウメハラ「これで、実験どころか、日常生活もしばらくできないだろ」

インデックス「鬼畜なんだよ……」

上条「そこまでしなくても……」

ウメハラ「俺をがっかりさせた罰だ。 あーアホらし」


御坂妹「実験が終わったら……、ミサカはどうしたらいいのでしょうか…………」

御坂「決まってるでしょ。 私の妹として……、一緒に暮らしましょう」

御坂妹「お姉様…………」

黒子(そうなったら、お姉様が2人!! ば、薔薇色の生活ですわぁ~)パァ~

御坂「同室の黒子は追い出すから」

黒子「ちょ、ちょっとー! お姉様~あんまりですわぁ~!!!」


タッタッタッタッタッ


ときど「あー、やっぱりいたー! ウメハラさ~ん!」

ウメハラ「あれ、ときどじゃん。 どうしてここに?」



93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:10:57.91 ID:e7XXG.Mo
上条「知り合いっすか?」

ときど「あ、ども、ときどっす。 この子たちは?」

ウメハラ「あー、俺の後輩。 んで、なんでここにいるんだ?」

ときど「いやー、ウメハラさんの波動を感じたんで、駆けつけてみたら本当にいるんだもんな~。 大阪じゃなかったんすか?」

ウメハラ「色々あってな。 それより、一戦やらないか? 不完全燃焼でさ」

ときど「えー! ここでっすかー!」

ウメハラ「よし、やるぞ。 ほらこい」

ときど「しょうがないなー」

ときどがそう呟いた次の瞬間、目にも止まらぬ速さで、ウメハラの顔面にエルボーを叩き込んだッ!


ドゴォッ!!


上条たち「「 えっ?! 」」


シュタッ!

ウメハラ「っつぅ~! これこれ、やっぱ殴り合いこそ本物のゲームだよなぁ~」

ときど「今日は勝てそうな気がするなぁ~! 本気でいきますよ~!」



94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:12:17.77 ID:e7XXG.Mo
ウメハラ「こい!!」


シュンッ!! バッ! ダダダッ! ドゴス!! ドギャンッ!!


ウメハラ「昇竜拳!!」ガゴン

ときど「豪斬空!!」ドバババ


バァン!! バシバシバシ!! シュタッ! ┣¨┣¨┣¨┣¨ドッ!!



御坂「…………」ポカーン

御坂妹「…………」ポカーン

上条「…………」ポカーン

インデックス「…………」ポカーン

黒子「…………」ポカーン


こうして夜は更けていった…………。



96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:15:08.51 ID:e7XXG.Mo
翌日 高速道路 タクシー内


御坂「あー、完全に渋滞に捕まっちゃいましたねー」

ウメハラ「飛行機の時間、間に合うかな」

上条「運転手さん、抜け道とかないんすか?」

運転手「高速道路のど真ん中だからねー、事故があったらしくて、身動き取れないんだよ~」

ウメハラ「まいったなぁ」

御坂「……ウメハラさん、助けてくれて、本当にありがとうございました」

ウメハラ「別にいいって、俺が好きでしたことだからな」

上条「戦うためにここいる、か。 いやー、上条さん、あの台詞はグッときましたよー」

御坂「私、戦いって、守るためにすることだと思ってた……。 戦うこと自体は良くないことだって」

上条「でも、戦いそのものを楽しむウメハラさんを見てると、なんていうか……、カッコいいって思いました!」

御坂「私もよ! 新しい世界を見せてもらった気分!」

ウメハラ「あっそ」

御坂「……また会えますよね?」

ウメハラ「俺は戦うためにこの街に戻ってきた。 ま、そういうことだ」



98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:16:46.87 ID:e7XXG.Mo
御坂「…… 強くなりますよ、私! きっと世界に名前を轟かせて、ウメハラさんが挑戦したくなるような女になります!」

上条「俺は……ちょっと無理かなぁ」

御坂「何言ってんのよ! アンタはこの私に勝ったのよっ? 自信を持ちなさい!」

上条「へぇへぇ」

ウメハラ「車、全然進まねえし、しょうがない。 ここでお別れだ」

御坂「え、走っていくつもりですか? まだ随分、距離ありますよ」

ウメハラ「御坂」

御坂「は、はいっ!」

ウメハラ「……強くなれよ」

御坂「……はい!」

ウメハラ「上条、白井たちによろしくな」

上条「はい!」



99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:18:24.42 ID:e7XXG.Mo
ウメハラ「じゃあな!」


ウメハラは、タクシーから降りると、体を捻り構えをとった!


          ウメハラ「  竜  巻  旋  風  脚  !!」


そして、ウメコプターとなり、そのまま空高く舞い上がっていったッ!


御坂「……あの人にだけは、勝てる気がしないわ…………」ポカーン

上条「人間って、空飛べるんだ…………」アゼン



100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:20:24.97 ID:e7XXG.Mo
そして半年後


ピーポーパーポー


銀行強盗1「よし、金は積み込んだ! ずらかるぞ!」

銀行強盗2 「あ、あれ、車のエンジンがかからねぇ!」ブルルルル…

ビリビリビリビリッ

銀行強盗たち「ぎゃああああああああっ!!!」ビリビリビリッ

御坂「まったく、こういう手合いってホントいなくならないわよねー」


麦野「……誰かと思えばテメーかよ。 クソ砂利」

御坂「む、麦野沈利!? なんでアンタがここに!?」

銀行強盗1「あ、姉御~!」

御坂「あ、姉御っ?! アンタ、銀行強盗の仲間なわけ!?」

麦野「……笑えよ、私は半年前、ブザマに敗れてからというもの、尊敬を一気に失い、堕ちるとこまで堕ちたってわけだ」

御坂「顔面複雑骨折だって聞いたけど、綺麗に戻ってよかったじゃない」

麦野「うるせえ! テメーなんぞここでぶっ殺してやる!!」



101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:21:38.40 ID:e7XXG.Mo
御坂「ま、街中で原子崩しを使うつもり!?」

麦野「あっははは! 私にはもう失うモノなんてないんだよ! 消えろ!!」


???「なーんか、物騒なこと言ってる人がいるなー」


麦野「ああ!? 誰だぁ!?」


佐天「は~い」

御坂「佐天さん!? 半年間もどこへ行ってたの!?」

佐天「ん~、ちょっと山篭りにね。 いやー、学園都市の外にも凄い人っていっぱいいるねぇ~」

麦野「なんだテメーはぁ――――がごっ!!!」ドゴッ

フラフラッ バタン

佐天「ん~、ごめん、ちょっと静かにしててね~。 ってもう聞こえてないか」

御坂「す、凄い! 全然見えなかった……!」

佐天「後はアンチスキルに任せて、どこかゆっくりできるところへ行きましょう」

御坂「え、ええ……」



103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:23:24.68 ID:sjTqJkAO
こんなカッコいい佐天さんに一蹴されるなんて麦のん幸せっすな



104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:23:32.22 ID:e7XXG.Mo
公園


御坂「はい、クレープ。 ストロベリーでよかった?」

佐天「はい! うわー、美味しそう~。 いただきまーす」ガブリ

御坂「なんていうか、佐天さん、雰囲気変わったわよね……」モグモグ

佐天「そうですか? うーん、武者修行のお陰かなぁ」モグモグ

御坂「む、武者修行って……」

佐天「今日、久しぶりに学校に行ったら、いやー、まいりましたよ。 すっごい怒られちゃって……」

御坂「そりゃ、半年も無断欠席してりゃあねぇ」

佐天「お前なんか実家に帰れぇ! とか、もう学校に来るなぁ! とか、色々言われちゃって……」

御坂「大丈夫なの? 学園都市から追い出されるなんてことには……」

佐天「それがね、おかしいんですよ。 久々に能力測定を受けた途端、先生たち、態度をころっと変えるんだもん」

御坂「えっ?」

佐天「……レベル4になってました、あたし」

御坂「凄いじゃない! こんな短期間で0から4に上がるなんて……! 佐天さん、よっぽど努力したのね!」



105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:25:38.22 ID:e7XXG.Mo
佐天「やる気全一は後の全一ですよー」アハハ

御坂「なにそれ」アハハ

佐天は、食べ終わったクレープの紙をゴミ箱に捨て、
神妙な面持ちで、御坂の顔をじっと見つめた。

佐天「……御坂さん、あたしと勝負してください」

御坂「いいわよ」

佐天「へ? あ、あれ、即答されると思わなかったなぁ」

御坂「佐天さんが何を考えてるか分かるから。 私も……、あの人の毒気に当てられちゃったクチでさ」

佐天「……そっか、御坂さんもか。 うん、それなら話は早いや」

佐天は、腰を低くして武道の構えを取り、御坂と対峙する。

佐天「……やりましょう」

御坂「……ええ」

対する御坂も、いつでも能力を使えるように構えた。



107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:26:16.16 ID:e7XXG.Mo
御坂「…………ふふっ」

佐天「…………ははっ」


そして、両者は動き出すッ!


御坂「修行の成果……、見せてもらうわ!」


佐天「確かめてみろ! ……なんてねっ♪」



おわり



108 :ゴミクズ:2010/12/31(金) 00:27:33.41 ID:e7XXG.Mo
終わりです。
つまんなかったら、ほんとごめん。



110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:30:55.82 ID:sjTqJkAO
楽しかったよ
続編待ってる




111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:31:44.80 ID:Jdr4ptc0
乙です。面白すぎwwwwwwww



116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:55:54.28 ID:E96F96AO
面白かったが一方とのバトルはちゃんとした勝負にして欲しかったなぁ。



117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 01:00:48.93 ID:LWS2voAO
この無敵っぷり、たまらない
さすが小足見てから昇竜余裕




118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 01:26:26.76 ID:k00w0cAP
せめて電刃で倒してやってwwww



119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 02:16:21.49 ID:1yVlEjc0
麦のん…



112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2010/12/31(金) 00:31:56.40 ID:avb6YfsP

今回も爽快だった







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禁書目録SS   コメント:15   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
3105. 名前 : うつけもの◆mYbggkm6 投稿日 : 2011/02/06(日) 07:37 ▼このコメントに返信する
これは是非、ビジュアル化して観て見たいなぁ・・・
同人誌職人様に期待します♪
v-20v-218v-10
3108. 名前 : 名無しさん◆- 投稿日 : 2011/02/06(日) 08:11 ▼このコメントに返信する
一方瞬殺クソ吹いたwwwwww
3109. 名前 :  ◆- 投稿日 : 2011/02/06(日) 09:34 ▼このコメントに返信する
レベル5が倒しても実験中止できないって言ってるのに
レベル5のウメハラに頼む御坂に違和感
3111. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/06(日) 09:59 ▼このコメントに返信する
学園外の部外者の強い人程度の認識で頼んだんだろ
ほら、あの子基本的に単純筋脳だから・・・w
3112. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/06(日) 10:38 ▼このコメントに返信する
一方さんも思念や波動の弾はどうしようもないのか
3113. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/06(日) 10:52 ▼このコメントに返信する
竜巻で空飛べるなんて俺知らなかったよ
小足見てから昇竜余裕ってのはダテじゃないな
3114. 名前 : 名無しさん◆- 投稿日 : 2011/02/06(日) 11:11 ▼このコメントに返信する
確かみてみろ

神裂と対戦してる時空中でかんかんかんってゴングが鳴って時間切れかと思った
勝手に勝敗が決まるかと思った
3120. 名前 : ゆとりある名無し◆- 投稿日 : 2011/02/06(日) 17:22 ▼このコメントに返信する
ウメコプターwww
3123. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/06(日) 19:00 ▼このコメントに返信する
むぎのん……一方さん……
でも大丈夫。私はそんなむぎのんと一方さんを応援している。
3171. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/02/07(月) 22:50 ▼このコメントに返信する
そこは確かみてみろだろ
5989. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/04/16(土) 01:26 ▼このコメントに返信する
たしかに波動拳は兵器じゃないからなwwwエネルギー?と聞かれても微妙に異なるし
9055. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2011/07/09(土) 00:14 ▼このコメントに返信する
ウメコプターwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
16162. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/01/05(木) 05:09 ▼このコメントに返信する
面白かった
19078. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/03/10(土) 01:08 ▼このコメントに返信する
この人バキ好きだろwwww
ギャグとしてならありだけど、真面目にやってもよかったんじゃないかな?
とりあえずおもしろかったんだよ!
30867. 名前 : 名無しさん◆- 投稿日 : 2013/01/20(日) 22:17 ▼このコメントに返信する
ウメハラのSSって斬新で面白かったよ
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