1:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 19:43:17.94
ID:OaAJcqKt0
☆765プロライブシアター/事務所
このみ「ふぅ、今日の仕事はこれで終わりね」
P「すいません、雑用を手伝ってもらっちゃって」
このみ「いいのよ、シアターの仲間じゃない」
P「今度お礼をしますよ」
このみ「ふふ、楽しみにしてるわ。さ、帰りましょ」
P「ええ……。あっ、これを休憩室に置いておくんだった」
このみ「あら、その紙袋って何が入ってるの?」
P「子どものころに遊んでいたゲームを持ってきたんです。家の押入れに眠っていたんで」
このみ「ゲーム?」
P「ええ、杏奈が昔のゲームをやってみたいって言ってて」
このみ「あら、これは……『星のカービィスーパーデラックス』?」
2:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 19:44:49.96
ID:OaAJcqKt0
P「知ってるんですか?」
このみ「一応ね。へえー、スーパーファミコン本体まで」
P「今の子はもう知らないでしょうけどね」
このみ「そうね。私が小学校低学年くらいにやっていたくらいだし」
P「小学生のこのみさんか……」
このみ「あの頃は若かったわ~」
P(見た目は今とあまり変わってなさそうだけどな)
このみ「……今、なに考えてた?」
P「い、いえいえ何もっ!?」
このみ「ふーん、私はアダルトなレディなんだからね?」
P「わかってますよ」
3:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 19:46:15.55
ID:OaAJcqKt0
このみ「それにしても、懐かしいわねえ」
P「ええ。子どものころにやってたゲームって、久しぶりに遊ぶと楽しいんですよね」
このみ「ねえ、今からちょっとだけやってみない?」
P「えっ? 今からですか?」
このみ「今日の仕事も終わったしいいじゃない、ね?」
P「んー……そうですね、じゃあ少しだけ」
このみ「時には童心に帰りましょう」
P「十年以上ぶりだなあ」
4:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 19:48:08.88
ID:OaAJcqKt0
☆休憩室
P「えーと、配線をつないで……っと。準備できましたよ」
このみ「はい、このカセットね」
P「あっ、どうも。では早速……」
カチッ
P「あれっ? 電源が入らないな……」
このみ「フーってしなきゃ、フーって!!」
P「ああ、そうでした。ふーっ、ふーっ…………」
カチッ…………ピコーン!!
P「よし、ついたぞ」
このみ「懐かしいわね、この感じ」
5:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 19:49:37.23
ID:OaAJcqKt0
0% 0% 0%
――ドンッ!!
P「おっ、これまた懐かしい」
このみ「久しぶりに起動すると絶対にデータが消えてるのよね~!」
P「何度もやり直したなあ……」
このみ「スーファミ世代だけの経験ね」
P「じゃ、最初からやりますか」
このみ「私は2Pでいいわ。プロデューサーがカービィやって」
P「いいんですか?」
このみ「2Pでも楽しめるのがこのゲームのいいところでしょ」
P「まあ、確かに」
このみ「まずは『はるかぜとともに』よ」
P「チュートリアル的なステージですね。ここらで操作を思い出しましょうか」
6:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 19:51:23.51
ID:OaAJcqKt0
数分後
このみ「くっ……なかなか手ごわい敵ね!」
P「まだ中ボスですよ。一度距離をとってから攻撃してください」
このみ「ああっ、なんか死んじゃいそうなんだけどっ……!!」
P「Aボタン連打しちゃダメですよ! 自爆しちゃいます」
このみ「あわわわ……」
P(このみさんってゲーム音痴なのかな……)
このみ「そ、そんな目で見ないでよ! 久しぶりで勘が鈍ってるだけなんだからっ」
P(先が思いやられるなあ……)
7:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 19:53:07.25
ID:OaAJcqKt0
このみ「プロデューサーって普段からゲームとかするの?」
P「今はそれほどでも……杏奈に付き合うくらいですね」
このみ「ふうん、杏奈ちゃんと仲がいいものね」
P「そうですかね? 別に普通ですよ」
このみ「もしもの話だけど、劇場の子たちに好きだって言われたらどうするの?」
P「えっ? そんなことありえませんよー」
このみ(杏奈ちゃんは微妙なところだけど、明らかにプロデューサーに好意を持ってる子もいるのに……)
このみ「鈍感な人ねえ……」
P「んっ? どうかしましたか?」
このみ「……なんでもないわ」
8:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 19:55:15.66
ID:OaAJcqKt0
このみ「あっ……! ミラーで攻撃を反射されちゃうのね」
P「大丈夫ですか?」
このみ「プロデューサー、ちゅーして」
P「はーい」
チュッ
このみ「……んっ、ありがと……」
P「口移しで体力が回復するシステムって独特ですよねー」
このみ「はたから聞いてるとアダルトな会話だったかしら」
P「……妙なこと言わないでください」
このみ「あっ、もう次がラストステージね」
9:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 19:57:15.27
ID:OaAJcqKt0
このみ「デデデ大王……弱いわね」
P「まあ、まだ最初のゲームなんで」
このみ「えーと、ゲームって全部で六つだっけ?」
P「そうですよ。……六つのゲームでカービィちゃんっ!」
このみ「ああ、あったあった! そんなCM!」
P「でも、さすがに六つ全部クリアする時間はないかなあ」
このみ「大丈夫よ、まだ夜になったばかりじゃない」
P「はあ……遅くなったら駅まで送りますね」
このみ「ふふっ、ありがとう」
10:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 19:59:18.46
ID:OaAJcqKt0
P「次は『ダイナブレイド』ですねー」
このみ「出てくるコピー能力も増えて楽しいわ」
P「あっ、スープレックス取ろう」
このみ「大丈夫? それってボス戦だと戦いにくくない?」
P「あー、確かに。うまく使うと強いらしいんですけど」
このみ「ふうん……プロデューサーはどのコピーが好きなの?」
P「ヨーヨーとかニンジャとかですね」
このみ「へえー、なんだか技巧派?」
P「どうなんでしょうね。単純に使ってて楽しいんですよ」
11:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:01:16.43
ID:OaAJcqKt0
P「ふぅー……何回かやられたけど、順調にクリアできましたね」
このみ「これで一段落ね。あー、なんだかお腹すいたわ」
P「そういえば夕飯まだでしたね」
このみ「そういえばって……忘れるようなこと?」
P「いやあ、この仕事してると食事が不規則になっちゃって……」
このみ「ダメよ、そんなんじゃ。体が資本なんだから」
P「そうですよね……反省してます」
このみ「ふふっ、わかればよろしい」
P「お弁当でも買ってきましょうか?」
このみ「ううん、私が適当に作るわ。お姉さんに任せなさいっ」
13:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:03:32.61
ID:OaAJcqKt0
☆給湯室
このみ「今からご飯を炊く時間はないし、パスタでも茹でる?」
P「いいですね、好きですよ」
このみ「えーと、何か食材は……と」
P「冷蔵庫がモノで埋まってはいますけど……」
このみ「ほとんどが中華料理の材料ねえ」
P「美奈子が持ち込んだんでしょう」
このみ「これって勝手に使ってもいいかしら」
P「問題ないと思いますよ」
このみ「じゃあ、にんにくと唐辛子で……」
14:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:04:18.37
ID:OaAJcqKt0
このみ「はいっ、ペペロンチーノ完成~」
P「すごい……このみさんって料理が上手なんですね」
このみ「大人のレディとして当然よ。さっ、召し上がれ」
P「いただきまーす! ……うん、すごく美味しいですよ!」
このみ「簡単な料理で悪いわねえ」
P「いやいや、手元にあるものだけで作れるってすごいです」
このみ「ありがとう。今度はもっとちゃんとした料理を作ってあげるわね」
P「楽しみにしてます」
15:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:06:13.87
ID:OaAJcqKt0
このみ「ところで、ワインがよく合うわよ。一杯どう?」
P「飲むんですか? 明日の仕事は……」
このみ「いいじゃない、少しくらい。ね? 付き合ってよ」
P「んー、そうですね。最近は忙しかったんで、こういうのも久しぶりですし」
このみ「いくわよ~。かんぱーい」
P「かんぱーい」
このみ「ふぅ……やっぱり仕事終わりのアルコールはたまらないわ~」
P(まあ、ちょっとだけならいいかな……)
16:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:08:13.48
ID:OaAJcqKt0
☆休憩室
P「このみさんの料理おいしかった~」
このみ「そんなに喜んでもらえるなんて、嬉しいわ」
P「女性の手料理が嬉しくない男なんていませんよ」
このみ「そう言ってくれるといい気分ね。もうちょっと飲もうかしら」
P「まだお酒ありましたっけ?」
このみ「日本酒とビールは買い置きしてあるわよ。棚の上から取ってくれる?」
P「いいですけど……ちゃんぽんですか? 悪酔いしますよ」
このみ「大丈夫よ、飲みすぎはしないから。ね、ゲームしながら飲みましょう」
P「あまり行儀がよくない気もしますけど」
このみ「いいのよっ。大人の特権なんだから」
P「はいはい」
17:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:09:59.26
ID:OaAJcqKt0
このみ「グラスここに置くわよ。こぼさないようにね」
P「ああ、どうも……。じゃ、ゲーム再開しますね」
カチッ
0% 0% 0%
――ドンッ!!
P「」
このみ「」
P「……うん、迂闊でしたね」
このみ「……ほ、ほら、また最初からやりましょう!!」
P「……そ、そうですね。お酒もありますし、のんびりいきましょうか」
19:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:11:40.87
ID:OaAJcqKt0
数十分後
このみ「さあ、サクサクっとクリアし直したわ」
P「まだ序盤で良かったですね」
このみ「さあ、今日中に全クリするわよ~」
P「気持ちはわかりますけど、厳しくないですか? 終電がなくなっちゃいますよ」
このみ「うーん、無理かしら。どのくらい時間がかかるのかもう覚えてないわ」
P「『洞窟大作戦』でお宝を集めるかどうか次第じゃないですか?」
このみ「あー、そっか。たしかお城の中が長いのよねえ」
P「ええ。……じゃあ先に『メタナイトの逆襲』からやります?」
このみ「そうね。時間が余ったらお宝をたくさん集めましょう」
20:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:13:12.98
ID:OaAJcqKt0
P「さすがに難易度が高くなってきましたねえ」
このみ「プロデューサー、酔ってるんじゃない? ちょっとプレイが荒いわよ」
P「そうかもしれません……あっ、やられた」
このみ「あー、ちょっとタイム。きゅうけーい……」
P「あーもう、床に寝転んじゃって……。だらしないですよ」
このみ「いいじゃない。大人だけの時くらいは」
P「……言われてみれば、だらーっと気を抜いてるこのみさんって結構レアかも」
このみ「当然よー。普段は年下の子たちの面倒を見なくちゃいけないし……」
P「いつも助かってます。……このみさんは素敵なお姉さんです」
このみ「あはは、若い子たちは学校に通いながら頑張ってるんだもの。このくらい大したことないわ」
P「ささっ、もう一杯どうぞ」
このみ「……ありがとう。美味しいお酒ね」
21:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:14:23.79
ID:OaAJcqKt0
このみ「さて、なんとか順調にステージを進めたけど」
P「うあー、また負けた! メタナイト強い……!!」
このみ「ごめんね、あんまり役にたてなくて」
P「こんなに強かったっけなあ……」
このみ「ねぇ、ソード以外の、コピー能力で戦ったら?」
P「いやいやいや! ソード同士で戦うのがロマンなんですよ!」
このみ「はあ……。なんて言うか、男の子ねぇ……」
P「次こそ勝てそうな気がします!」
22:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:15:34.87
ID:OaAJcqKt0
P「勝ったー!! やっと勝った……」
このみ「長かったわねえ。はい、お祝いのお酒」
P「またお酒ですか? まあ、飲みますけど!」
このみ(プロデューサー、珍しくハイになってるわね)
P「あー、ビール美味い……」
このみ「焼き鳥でも欲しいところねー」
P「ここが居酒屋だったら頼んでるんですけど」
このみ「お姉さん宅飲みも好きよ。時間を気にしなくていいもの」
P「ここは自宅じゃなくて劇場ですけどね」
このみ「くつろげるって意味じゃ一緒よ」
P「それもそうですねー。あ、次は『洞窟大作戦』ですよ」
23:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:16:39.21
ID:OaAJcqKt0
P「この探検してる感が好きなんですよ」
このみ「ワクワクするわよね~。あ、ビーフジャーキーあけていい?」
P「どうぞ遠慮なく」
このみ「ああ、お酒が足りないわ~」
P「俺もまだ飲みたくなってきました。コンビニで何か買ってきましょうか」
このみ「あ、私も一緒に行くわ。ちょっと夜風に当たりたい気分だし」
P「いや、俺ひとりで行きますから」
P(このみさんが夜中に外出してたら補導されそうだしな)
このみ「うーん、じゃあ頼んじゃっていいのかしら。悪いわね」
P「いえいえ、適当に先に進めといてください」
このみ「わかったわ。気をつけてね」
24:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:17:38.79
ID:OaAJcqKt0
☆シャワールーム
このみ「とは言ったけど、シャワーは浴びておかなきゃ」
このみ「……メイクも落としたいからね、うん」
このみ「ココロは~マーメイドのように~♪」
このみ「あっ、シャンプ―が切れてるわね……部屋に取りにいかないと」
このみ(プロデューサーはまだ帰ってこないだろうし、バスタオルだけでいいか……)
25:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:19:02.89
ID:OaAJcqKt0
☆休憩室
このみ「えーと……あ、あったわ」
ガチャッ
P「ただいま戻りました~。…………えっ?」
このみ「ふえっ?」
P「こ、このみさんっ!? なんでバスタオル一枚で……!?」
このみ「ぷ、プロデューサー!? も、戻ってくるの早いわよ! ……あっ」
パラッ
P(このみさんのバスタオルがはだけて素肌が見えそうに――)
このみ「きゃああああああああっ! あっち向いて! 早く!」
P「す、すいませんっ」クルッ
26:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:20:41.71
ID:OaAJcqKt0
数分後
P「……えーと、見てませんから」
このみ「…………全く?」
P「はい! 全く!」
P(本当は少しだけ見ちゃったなんて言えない……)
このみ「まあ、バスタオル一枚の姿を見られただけで十分恥ずかしいんだけどね」
P「で、ですよねー……」
このみ「……お酒ちょうだい」
P「あっ、はい」
このみ「んっ…………ふぅー」
P「ちょっと飲みすぎじゃないですか?」
このみ「……いいのよ」
このみ(恥ずかしくて飲まなきゃやってられないのよ、もう……)
P「もうやめた方がいいですよ。顔も真っ赤ですし」
このみ(それも恥ずかしいからなのに……)
27:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:21:44.35
ID:OaAJcqKt0
このみ「あれ~、おかひいわねぇ……うまくプレイできないわ……」
P(うわあ、酔いが回ってきてる)
このみ「あっ、洞窟クリアしたあ~。うへへ……」
P「……とにかく、最後のゲームですね。『銀河にねがいを』です」
このみ「雰囲気がいいのよね~。私、一番好きかも」
P「コピー能力を集めていくのが楽しいんですよね」
このみ「そうそう、まずタックの星に行ってね」
P「はいはい。えーと、ここでしたっけ」
このみ「ヘルパーのコピーは強いんだからっ。私がいれば百人力よ~!」
P「ははは……期待してます」
28:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:23:11.20
ID:OaAJcqKt0
このみ「プロデューサー、もう一杯ちょうら~い……」
P「このみさん、もうお酒は控えたほうが……」
このみ「いーいーのー! ほら、私だけじゃなくてプロデューサーもっ」
P「でも……」
このみ「ん~? 私のあられもない姿を見そうになったこと、みんなに言っちゃおうかしら」
P「それはダメですよっ! ……ささっ、お酒どうぞ!」
このみ「えへへ~、ありがとう」
P(こりゃ早くクリアしないとマズイな)
29:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:24:08.80
ID:OaAJcqKt0
P(コピーのもとはスルーして、短時間でのクリアを最優先しよう)
このみ「うーん……今夜は帰りたくないわ~……」
P「ぶっ……! な、なに言ってるんですか!」
このみ「だってもう電車ないんだも~ん」
P「ええっ? 本当だ、もうこんな時間!? と言うか俺も帰れないし!」
このみ「うふふ、お姉さんここで寝る~」
P(仕方ない、俺は事務所のソファででも寝るか……)
30:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:25:37.47
ID:OaAJcqKt0
このみ「あれ~? プロデューサー、グラスが空じゃな~い」
P「ええ、このみさんもほどほどにしないと二日酔いで苦しみますよ?」
このみ「平気よ~、明日の予定は午後からだもの~」
P「俺は朝から百合子と定期ライブの打ち合わせなんです」
このみ「え~、一人で飲んでもつまんな~い。あ、最後の星もクリア?」
P「ええ、次がラスボスです。……急にシューティングになるやつですね」
このみ「ついに最終決戦ね~! 燃えるわ~!!」
P「勝ったらもう休んでくださいね」
31:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:26:27.83
ID:OaAJcqKt0
P「シューティングはクリアしたが……」
このみ「ラスボスのマルクは手ごわいわね~」
P「このみさんが泥酔しててまともにプレイできないからですよ! ほら、画面見て!」
このみ「あ~れ~、ブラックホールに吸い込まれる~」
P(ああ……もう俺ひとりで頑張るしかないか……)
このみ「お酒が足りないから勝てないのよ~。はい、プロデューサー」
P「えーい、こうなったらヤケだ!! いただきます!!」
このみ「ふふふ、いい飲みっぷりね~」
P「絶対勝つ!!」
32:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:27:15.26
ID:OaAJcqKt0
数分後
このみ「やったー! ついにマルクを倒したわよー!!」
P「はぁー……やっと終わった……飲みすぎて頭が回らない……」
このみ「プロデューサー、はいた~っち、いぇいっ!」
P「はい……いえーい……くらくらする……」
このみ「やっとクリアしたわね。素晴らしい達成感だわ~」
P「はぁ……そうですね。あっ、エンディングですよ」
P(頼むから『格闘王への道』が残ってることにだけは気づかないでくれ……)
このみ「カービィが気持ちよさそうに寝てるわ~……ふわぁ……なんだか私も眠く……」
P(そのまま眠るんだ……! 早く……!!)
33:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:28:16.05
ID:OaAJcqKt0
このみ「……すぅ……すぅ……」
P「眠ったか……あーあー、お腹まで出しちゃって」
P「このみさーん……? 男の前で無防備すぎますよー……?」
P(俺だって酔ってるんだ、手を出さない保証なんて……)
このみ「……むにゃむにゃ……信頼してるわよ、プロデューサー……」
P「…………毛布をかけてあげよう。おやすみなさい、このみさん」
P(あー、なんだか……俺も……眠気の限界が………………)
34:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:29:11.97
ID:OaAJcqKt0
――翌朝
百合子「おはようございまーす。打ち合わせにきました…………って」
このみ「……すぅ……すぅ……」
P「…………ふわぁ、もう朝か。……って、百合子?」
百合子(こ、このみさんとプロデューサーさんが寄り添って寝てるー!?)
百合子「ど、どういうことなんですか!? 二人はどういう関係なんです!?」
P「ち、違うんだ! 昨日の夜に色々あって!」
このみ「…………ふにゅ? えっ、ぷ、プロデューサーがなんで私の隣りで寝てるの!?」
百合子「私が聞きたいですっ!」
P「二人とも落ち着いてくれー!!」
35:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:30:22.81
ID:OaAJcqKt0
百合子「……つまり、二人でゲームをしていて寝落ちしてしまったと」
P「そういうことだ」
このみ「やましいことはないのよ、百合子ちゃん」
百合子「……まあ、事情はわかりました」
百合子(びっくりした……プロデューサーさんとこのみさんは付き合ってるのかと思っちゃった)
P「じゃ、仕事の準備するから、ちょっと待機しててくれ」
百合子「……はい。あっちの部屋で待ってますね」
バタンッ
P「ふぅ……どうなることかと思った」
このみ「なんとか納得してもらえたわね」
36:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:31:13.91
ID:OaAJcqKt0
このみ「ねぇ、色々あったけどまたこうやって遊びたいわね」
P「カービィで、ですか?」
このみ「うーん、プロデューサーと一緒ならなんでもいいわよ。あ、お酒もあると嬉しいわ」
P「はぁ……嗜む程度でお願いします」
このみ「大人だけの時間もたまには必要ってことよ」
P「可能な限りお付き合いしますよ。俺もこのみさんと過ごすのは楽しいですから」
このみ「ふふっ、また大人だけの秘密の夜を過ごしましょうね、プロデューサー」
おわり
37:
◆c4YEJo22yk 2015/11/13(金) 20:31:59.17
ID:OaAJcqKt0
39:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/13(金) 21:20:57.90 ID:O45Vx7P30
たしかにこの無防備さは心配
乙でした
>>1
馬場このみ(24) Da
>>34
七尾百合子(15) Vi
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