1:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:18:48.81
ID:Fgu/BWnK0
2:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:21:20.71
ID:Fgu/BWnK0
P「……俺、最近雪歩に何かしたっけか?」
雪歩「またまたぁ!」
P「って言われてもなぁ。特に心当たりがないんだが?」
雪歩「私のために、新しいユニットを作ってくれたじゃないですかぁ!」
P「あ、ああ……。『グルーヴィーチューン』を発足させたことか?」
雪歩「愛しの真ちゃんと四条さんがいつもそばにいてくれるなんて……うふふ!」
P「……なるほど、そういうことね」
3:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:24:28.21
ID:Fgu/BWnK0
P「あー、雪歩。一応言っておくが、別に雪歩のために作ったわけじゃない――」
雪歩「もう、最っ高ですぅ!」
P「は、ははは……。雪歩は本当に、真と貴音が好きなんだな」
雪歩「はい! 食事に例えるなら、真ちゃんがご飯で、四条さんがデザートなんですぅ!」
P「う、うーむ……。その例え、俺はどうかと思うが……?」
雪歩「えへへへぇ!」
P「まあ俺としては、残りの一人と雪歩が上手く調和できるか、心配だったんだがな」
雪歩「美希ちゃんのことなら、心配ご無用です!」
P「そ、そうか? ずいぶん声に力が入ってるな……」
4:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:27:24.70
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「確かに最初は、恋敵が一緒なんて! って思ってました」
P「思ってたんだ、やっぱり」
雪歩「私の目の前で、私の真ちゃんにちょっかいを出さないで! って!」
P「私のって……。いやまあ、別にいいけど」
雪歩「でも、真ちゃんを巡る女の戦いを繰り広げているうちに――」
P「そんなことしてたのね」
雪歩「私と美希ちゃんの間には、女同士の熱い友情が芽生えまして!」
P「はあ。左様ですか」
5:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:30:22.08
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「今では美希ちゃんも、私のハーレムの一員なんですよぉ!」
P「ハーレムって……おいおい」
雪歩「うふ! うふふ!」
P「しかもそれ、雪歩が勝手にそう思ってるだけなんじゃ……?」
雪歩「うふふふふふふふ!」
P「ま、まあその様子なら、俺が心配することは何もなさそうだな」
雪歩「はいぃ! 私は真ちゃんも四条さんも美希ちゃんも、全員平等に愛してみせますぅ!」
P「……やっぱり俺、心配になってきたよ。色んな意味で」
6:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/09(木) 20:31:02.84 ID:pBA4XXQs0
修羅場トリオが雪歩ハーレムに…
7:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:33:21.61
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「今日も真ちゃんたちが帰ってきたら、四人でお茶会をするんですぅ!」
P「お、そうなのか? 俺はこれから営業に行くけど、ハメを外しすぎるなよ?」
雪歩「わかってますよぉ! えへへへへへぇ」
P「本当に大丈夫か……?」
雪歩「もちろんですぅ! 行ってらっしゃい、プロデューサー!」
P「おう! じゃあまたな、雪歩!」
バタン
雪歩「えへへへぇ……!」
8:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:36:25.45
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「三人とも、早く帰ってこないかなぁ……」
雪歩「今日のお茶会のために、最高級の玉露を買っておいたんだけど」
雪歩「真ちゃんも美希ちゃんも四条さんも、喜んでくれるかなぁ……?」
雪歩「ううん、きっと喜んでくれるよね!」
雪歩「ふぁ……。何だか、眠くなってきちゃった……」
雪歩「みんなが帰ってくるまで、ちょっとだけ休んでようかな」
雪歩「真ちゃん、美希ちゃん、四条さん……ふふ」
9:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:39:22.19
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「楽しみですぅ……」
雪歩「ふふ、うふふふ……」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
雪歩「う、ううん……ふぁ?」
雪歩「いけない! ちょっと寝すぎちゃったかな?」
雪歩「みんなが帰ってくる前に、お茶の準備をしないと――」
ガチャ
真「お疲れ様でーす!」
10:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:42:26.11
ID:Fgu/BWnK0
美希「ただ今戻りましたなのー!」
雪歩「あ、真ちゃん美希ちゃん! お帰りなさい!」
真「ん? 雪歩しかいないのか?」
美希「そうみたいだね、真くん」
真「ねえ、雪歩」
雪歩「ん? どうしたの、真ちゃん?」
真「プロデューサーって、今仕事中? それとも、どこかへ出かけたのかい?」
美希「ミキたち、今すぐお話したいことがあるんだけど」
11:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:45:26.07
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「プロデューサーなら、ちょっと前にここを出て行ったよ?」
真「あちゃー……そうなのか」
美希「タイミングが悪いの!」
雪歩「真ちゃんたち、プロデューサーに何か用事があるの?」
真「ああ……そうだね」
美希「とっても大切な用事なの」
雪歩「そうだったんだぁ。入れ違いになっちゃったみたいだねぇ」
真「…………」
美希「…………」
12:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:48:20.31
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「それなら、みんなでお茶会しながら待ってようよ!」
真「…………」
雪歩「すぐにお茶の準備をしてくるね! 四条さんも、もうすぐ帰ってくると思うし!」
美希「…………」
雪歩「楽しみだったんだぁ! 今日、みんなでお茶を飲みながらおしゃべりするの!」
真「…………」
雪歩「……あれ?」
美希「…………」
雪歩「ど、どうしたの、二人とも……?」
15:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:54:09.03
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「何だか、怖い顔してるよ? お仕事で何かあったの――」
真「雪歩」
雪歩「真ちゃん……?」
真「ボクたち……」
雪歩「…………?」
真「ボクたち、もう終わりにしよう」
雪歩「え!?」
17:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:54:55.66
ID:Fgu/BWnK0
真「グルーヴィーチューンは解散だ。ボクはこれから、美希とやっていく」
雪歩「え、え……!?」
真「プロデューサーには、後でボクから話しておくよ」
雪歩「ウ、ソ……?」
真「そういうことだから、よろしくね」
雪歩「や……やだなあ、真ちゃん!」
真「…………」
雪歩「きゅ、急にそんな、笑えない冗談を言わないでよぉ!」
真「冗談なんかじゃ、ないさ」
雪歩「ま、またまたぁ!」
19:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 20:57:17.25
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「わ、私を脅かそうとしてるだけだよね!? そうだよね!?」
真「ボクは本気だよ、雪歩」
雪歩「……あの……真ちゃん」
真「ん?」
雪歩「ウソ……だよね……?」
真「いいや」
雪歩「ウソだって言って……」
真「…………」
雪歩「お願いだから、ウソだって言ってよぉ!」
21:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:00:19.37
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「だって! だって私、真ちゃんがいなくなったら――」
真「ウソじゃない!」
雪歩「ひうっ!?」
真「……もう、決めたことだから」
雪歩「ど、どうしてなの!? どうして、どうして急にそんなことを――」
真「悪いのは雪歩だろ」
雪歩「……え?」
真「ボク、このユニットを組むまで知らなかったよ」
雪歩「な、何を――」
真「雪歩がボクと貴音、二人にアプローチしてたってことさ」
雪歩「っ!?」
22:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:03:24.89 ID:nFMfcpIKO
真→男性に対する愛情
貴音→女性に対する愛情
美希→同性としての羨望
大丈夫、別物だよ
23:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:03:30.76
ID:Fgu/BWnK0
真「二股をかけてたんだよね」
雪歩「ふ、二股……!?」
真「雪歩がボクに好意を向けてくれること、ずっと嬉しかった。昔から、悪い気はしてなかったよ」
雪歩「あ……」
真「でも雪歩はボクだけじゃなくて、貴音にも同じことをしてたんだよね」
雪歩「そ、それは! それはぁ!」
真「ボクがご飯で、貴音はデザートだって? ははっ」
雪歩「ち、違うの! 別に私、二股なんてかけてるつもりじゃ――」
真「人を馬鹿にするのも大概にしろ!」
雪歩「ひっ!?」
24:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:06:54.75
ID:Fgu/BWnK0
真「はっきり言って、ショックだったよ。雪歩が、そんな人だったなんてね」
雪歩「ま、真ちゃん、お願い! 私の、私の話を――」
真「雪歩は、ボクの気持ちをもてあそんだ。でも、美希は違う」
雪歩「え……」
真「美希は最初から、純粋に、ボクだけを見てくれてた。そうだよね?」
美希「当然なの!」
雪歩「あ……あ……」
美希「だってミキが好きなのは、真くんだけだもん!」
真「ありがとう、美希。ボクらは今日からも、ずっと一緒だよね!」
美希「もちろんなのー!」
雪歩「ああ、あああ……!」
25:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:09:22.04
ID:Fgu/BWnK0
美希「ミキは雪歩みたいに二股なんてかけないから、安心していいの! あはっ!」
雪歩「み、美希ちゃん! 待って!」
美希「ん? 何なの?」
雪歩「わ、私の! 私の話を聞いてよぉ!」
美希「ミキが? 雪歩の話を?」
雪歩「わ、私……! 私!」
美希「うん?」
雪歩「私、真ちゃんとも美希ちゃんとも、離れたくない!」
美希「……はぁ?」
26:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:12:23.35
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「だってこのユニットを組んでから、美希ちゃんとすっごく仲良しになれたもん!」
美希「ん?」
雪歩「これからも美希ちゃんと一緒に、たくさん思い出を作っていきたいの!」
美希「んー」
雪歩「だ、だから! だから私も真ちゃんと美希ちゃんのそばにいさせて――」
美希「ねえ、雪歩。今、仲良くなれたって言ったけどさ」
雪歩「う、うん!」
美希「それ、雪歩が勝手に思ってるだけじゃない?」
雪歩「……え?」
27:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:15:41.15
ID:Fgu/BWnK0
美希「ミキの雪歩への気持ちは、昔から全っ然変わってないよ?」
雪歩「そ、それって……どういう……?」
美希「気に入った子に誰彼構わずベタベタする、尻軽女」
雪歩「っ!?」
美希「それが、美希の雪歩に対する評価なの」
雪歩「……うう……ううぅ!」
美希「違う?」
雪歩「……ひどい……ひどいよぉ!」
28:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:18:26.41
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「私、私、そんなつもりじゃ……!」
美希「そういえば最近は真くんや貴音だけじゃなくて、ミキにも色目を使ってたよね?」
雪歩「わ、私はただ、美希ちゃんともっと仲良くなりたくて――」
美希「うっとうしかっただけなの」
雪歩「な……」
美希「……ふぅ、やれやれなの。ハッキリ言うね」
雪歩「イ、イヤ……」
美希「これ以上……」
雪歩「うぅ……えぐっ……」
美希「これ以上、ミキと真くんに付きまとわないで」
雪歩「う、あ……う……!」
29:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:21:17.09
ID:Fgu/BWnK0
真「雪歩……」
雪歩「ま、真ちゃん……」
真「二股どころか、三股までかけるつもりだったの?」
雪歩「ち、違う! 違うのぉ!」
真「うわぁ……」
雪歩「違う違う違う! 違うぅ!」
美希「真くん! ミキ、雪歩にはこれ以上、関わらない方がいいって思うな!」
真「ああ、もちろんそのつもりさ。美希、これから頑張ろうね!」
美希「はいなのー! 真くんにならミキ、どこまでも付いていくの!」
雪歩「イヤ……! そんなの、イヤぁ……!」
30:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:24:20.18
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「こんな、こんなのって……!」
ガチャ
貴音「話は聞かせていただきました」
雪歩「あ……!」
真「貴音か……」
貴音「ここまで関係がこじれてしまっていたとは……驚きましたよ」
雪歩「し、四条さん……!」
貴音「真、美希。本当に、解散するつもりなのですか?」
真「ああ。未練はないよ」
美希「ごめんねなの、貴音」
31:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:27:18.39
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「う、ううぅぅ……」
真「悪いね貴音。結果的に、巻き込んじゃったみたいでさ」
美希「貴音は、これからどうするの?」
貴音「そうですね……。決定事項なのかもしれませんが、わたくしとしては――」
雪歩「四条さん!」
貴音「雪歩……?」
雪歩「わ、わた……私から……!」
貴音「……?」
雪歩「私から、離れて行かないでくださいぃ!」
貴音「…………」
32:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:30:21.03
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「お願いしますぅ! 私、これから、四条さんのためなら何でもします!」
貴音「雪歩、頭をお上げなさい」
雪歩「もし一緒にいてくれるなら、今ここで土下座でも何でもしますからぁ!」
貴音「別にそのようなこと、わたくしは望んでおりませんが」
雪歩「四条さんにまで見捨てられたら、私は……私は……!」
貴音「ふむ……」
雪歩「もう、生きていけないですぅ!」
貴音「……なるほど」
34:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:33:56.38
ID:Fgu/BWnK0
貴音「わかりました」
雪歩「あ……!」
貴音「雪歩」
雪歩「は、はい!」
貴音「さようなら」
雪歩「……え」
貴音「さよならです、萩原雪歩」
雪歩「……そ、そんな……」
貴音「あなたとの関係は、今日限りとさせていただきましょう」
35:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:36:27.25
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「……ど……して……?」
貴音「…………」
雪歩「どうしてですかぁ! だって私! 私ぃ! 四条さんが――」
貴音「わたくしにはあなたの心の中で、打算が働いたように感じられました」
雪歩「だ、さん……?」
貴音「真と美希の心は完全に閉ざされて、もうどうにもならない。だから……」
雪歩「……あ……」
貴音「だから二人を切り捨て、わたくし一人にすがり付いたのではありませんか?」
雪歩「そ、それは……!」
36:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:39:43.60
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「でも! だって、だってぇ!」
貴音「わたくしは、そういう考え方が好きではありません」
雪歩「う、うううっ……!」
貴音「先程までは解散を阻止するため、手を差し伸べるつもりでした。ですが」
雪歩「四条さん……えぐっ……」
貴音「気が変わりました。結果論ですが、二兎を追う者は一兎をも得ず」
雪歩「うう……ううっ……四条さぁん……!」
貴音「ある意味、自業自得です。……真、美希」
美希「ん?」
真「何だい、貴音?」
37:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:42:36.12
ID:Fgu/BWnK0
貴音「わたくしも、あなた達の仲間に加えてはいただけないでしょうか?」
真「もちろんさ!」
雪歩「ああ……ああぁ……」
美希「貴音なら喜んで、なの!」
貴音「ふふ、ありがとうございます」
雪歩「ヤだ……。私を、仲間外れにしないでぇ……」
美希「とーぜん貴音は、ミキの真くんを奪ったりしないよね!」
貴音「ええ。わたくしは陰ながら、二人の仲を見守っております。ご安心ください」
真「ありがとう! これからも頼りにしてるよ、貴音!」
雪歩「イヤだぁ……。イヤだよぉ……!」
39:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/09(木) 21:47:52.93 ID:cmMrVIrj0
硝煙と血の臭いが漂ってきそうな雰囲気になってきたな
38:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:45:56.14
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「えぐ……ひぐっ……!」
真「よし! 新しいスタートを切ったことだし、これから三人でご飯食べに行かない?」
美希「賛成賛成! 大賛成なのー!」
貴音「そうと決まれば、善は急げです。さっそく参りましょう」
雪歩「行かないでぇ……」
真「さーて! それじゃ何を食べよっかな?」
貴音「近くに新しく、らあめん屋ができたようですよ? いかがでしょう?」
美希「貴音は本当にラーメンが好きだよねー! あはっ!」
雪歩「行かないでよぉ……お願いだからぁ……!」
40:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 21:48:46.57
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「お願い……お願いですぅ……」
キャッキャウフフ キャッキャウフフ
雪歩「お願いぃ!」
雪歩「真ちゃん!」
雪歩「四条さん!」
雪歩「美希ちゃん!」
雪歩「私を……」
雪歩「私を……私を捨てないでぇぇ!」
バタン!
雪歩「ううっ……ううううっ……」
雪歩「……ああ……ああああ……」
雪歩「ああああああああっ!」
45:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:12:22.14
ID:Fgu/BWnK0
シーン
雪歩「……行っちゃった」
雪歩「えへへ……」
雪歩「私、捨てられちゃったのかぁ……」
雪歩「えへ、えへへ、えへへへへ……」
雪歩「えへへへへ……へへ……う……」
雪歩「ううっ……ひぐっ……えぐっ」
雪歩「う……うああ……」
雪歩「うあああああああん!」
46:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:15:33.37
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「ぐすっ……どうして……」
雪歩「どうしてこうなっちゃったのかなぁ……」
雪歩「私はただ……真ちゃんも、四条さんも、美希ちゃんも……」
雪歩「みんなが、好きだっただけなのに……」
雪歩「…………」
雪歩「これから私、どうやって生きていけばいいんだろ……?」
雪歩「もう、765プロにはいられないよね……」
雪歩「うぅ……真ちゃぁん……」
?『……ほ! おーい! おーいってば!』
47:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:18:47.31
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「美希ちゃん……四条さぁん……」
??『……きほ? 平気なの!?』
??『……きほ! 気を確かに!』
雪歩「……あれ?」
『『『雪歩!』』』
48:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:21:33.54
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「どうして……? いなくなったはずの、みんなの声が聞こえる――」
パァァァァ
雪歩「あ、光が……!」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
真「おーい! 雪歩! 雪歩ってば!」
雪歩「うーん、うーん……はっ!?」
美希「あっ!」
49:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:24:42.63
ID:Fgu/BWnK0
美希「真くん、貴音! 雪歩、目を覚ましたみたいだよ!」
雪歩「美希……ちゃん?」
真「大丈夫かい、雪歩! しっかりするんだ!」
貴音「ずいぶんとうなされておりましたが、気分はいかがですか?」
雪歩「真ちゃんに、四条さんも……」
真「雪歩、ちょっと額に触るよ!」
美希「どうなの、真くん?」
真「……うん、熱はなさそうだ!」
貴音「どうやら、悪い夢を見ていただけのようですね」
雪歩「悪、夢……?」
50:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:27:29.27
ID:Fgu/BWnK0
美希「雪歩! 心配させないでほしいの!」
雪歩「あの、私……?」
真「ボクらが事務所に帰ってきたら、ソファーで雪歩が寝てたんだよ」
美希「とっても気持ちよさそうだったから、起こすの悪いと思ったの」
貴音「ですからわたくしたちで先に、お茶会の準備を進めていたのです」
雪歩「あ……。そういえばお茶の準備をする前に、私……」
真「そしたら急に、雪歩が苦しみ出すからさ! ボク、ビックリしちゃったよ!」
美希「しかも雪歩、すっごく悲しそうに泣いてたの!」
貴音「体も時折、わなわなと痙攣させておりました」
真「それにうわ言で、ボクらの名前を何度も呼んでるし!」
雪歩「……そっか。あれは全部、夢だったんだ……」
51:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:29:28.47 ID:nyA1r9ef0
なんだ夢か…
53:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/09(木) 22:30:50.66 ID:cmMrVIrj0
……嫌な悪夢だったね
52:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:30:30.88
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「……う、う……」
真「ん? 雪歩?」
美希「どうしたの?」
貴音「もしや、やはり体の具合が――」
雪歩「うわああああああああん!」
真「うわわわっ!?」
美希「ゆ、雪歩!?」
貴音「ど、どうして泣くのです!?」
雪歩「よかったよぉ! 夢で本当によかったよぉぉ!」
54:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:33:33.22
ID:Fgu/BWnK0
雪歩「捨てられてなくてよかったですぅぅ!」
貴音「……はて? 捨てられる?」
美希「ねえ、真くん。雪歩ってさっきまで、どんな夢を見てたと思う?」
真「う、うーん……。何となく、想像できるような、できないような……?」
雪歩「ふぇぇぇぇん!」
貴音「何はともあれ、とんでもない夢を見ていたのは間違いないようですね」
真「ははは! 全く、雪歩は心配性だなあ!」ギュッ
雪歩「はうっ!?」
55:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:36:57.68
ID:Fgu/BWnK0
雪歩(ま、真ちゃんが、私の右腕に抱き付いて……!?)
真「ボクらが雪歩を見捨てるなんてこと、あるわけないだろ?」
美希「真くんの言う通りなの! だって、せっかく仲良くなれたんだよ?」ギュウ
雪歩「はぅあっ!?」
美希「雪歩はミキにとって、なくてはならないとっても大切な人なのー!」
雪歩(こ、今度は美希ちゃんが、私の左腕に……!)
美希「あ。でも、真くんはミキのものだからね!」
真「こ、こら美希!? 何を言ってるんだよ!?」
美希「ふふふふーん、なの!」
貴音「雪歩……」ギュム
雪歩「ひゃうっ!?」
58:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:39:45.44
ID:Fgu/BWnK0
雪歩(し、四条さんが、私の後ろから手を回して……!?)
貴音「わたくしは、雪歩や皆と語り合える、今の場所が大変心地よいのです」
雪歩「し、四条さん……」
貴音「ですからわたくしも、絶対に雪歩を逃がしたりなどしませんよ? ふふっ」
雪歩「あ、はぅ……!」
真「これからもグルーヴィーチューンのメンバーとして!」ギュッ
美希「よろしくお願いするの!」ギュウ
貴音「共に、高みを目指しましょう!」ギュム
雪歩「……きゅう」ガクッ
真美希貴音「「「雪歩ー!?」」」
59:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:42:37.71
ID:Fgu/BWnK0
貴音「大変です真、美希! 雪歩が、また意識を失ってしまいました!」
真「しかも今度は、鼻血まで出してるぞ!」
美希「な、何なのなの!? 何なのなのー!?」
雪歩「……えへ、えへへへへ」
真「な、何だか不気味な笑いを浮かべてる!?」
貴音「もしや! 先程見た悪夢のせいで、気がおかしくなってしまったのでは?」
美希「た、大変なの! 早く病院! 病院に電話しなきゃなのー!」
雪歩「えへへ……。私、やっぱり幸せでしたぁ……」
雪歩「えへへ、へへへへぇ……!」
60:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:46:41.10
ID:Fgu/BWnK0
小鳥「その後、程なくして意識を取り戻した雪歩ちゃんは」
P「真、美希、貴音の三人と一緒に」
小鳥「幸せなお茶会の時間を過ごしましたとさ」
P「めでたしめでたし!」
小鳥「ねえ……プロデューサーさん」
P「何でしょう?」
小鳥「もし雪歩ちゃんの見た悪夢の方が、本当は現実だったとしたら――」
P「うわわわ! ストップ! ストーップ!」
小鳥「でも、可能性としては――」
P「妄想もほどほどにしてください! そんなこと、恐ろしすぎて考えたくもないですよ!」
小鳥「……ですね。ごもっともでございます、プロデューサーさん」
おしまい
61:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:47:32.58
ID:Fgu/BWnK0
以上になります。
ふと閃いたネタを形にしてみようと思ったものの、いざ書き始めると心が痛かったです。
雪歩ハーレムに幸あれ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
63:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:52:20.55 ID:nmRmD5L0o
おつ
良かった、一人ぼっちな雪歩はいなかったんだね
66:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/09(木) 22:57:23.04 ID:Lhr4rkNI0
乙
俺の予想だともっとエグいラストだったから本当によかった
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