1:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/25(土) 22:25:58.87
ID:3lPmBdAM0
2:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:26:47.35
ID:3lPmBdAM0
P「春香……お前は満足か……?」
P「自分のプロデューサーに祝福もしてもらえない事務所なんて……」
P「俺は……嫌だね」
春香「プロデューサーさんは色々と斜め上なんですよ!!」
3:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:27:40.77
ID:3lPmBdAM0
春香「普通に御祝いでいいじゃないですか、どうしてまた」
P「いいかいリボンちゃん。胴上げっていうのはなにも大それたことじゃない」
P「プロ野球、受験合格……など、日本でも古来から用いられてきた伝統的なやり方じゃないか」
P「それに、みんなで盛り上がって楽しそうだろう?」
4:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:28:59.70
ID:3lPmBdAM0
P「なぁ、やよい?」
やよい「うー、私も、きっと胴上げしてもらえたら嬉しいかなーって」
やよい「伊織ちゃん、最近すっごく頑張ってたし、私にもなにかできることがないか考えてたんです!」
やよい「やりましょう!プロデューサー!」
春香「えぇー、やよいも?」
5:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:29:50.49
ID:3lPmBdAM0
春香「千早ちゃん、プロデューサーさんをなんとか止めないと……」
千早「春香、迷った時は、どっちが正しいかなんて考えちゃダメよ」
千早「どっちが楽しいかで考えましょう?」
春香「やよいの笑顔のためなら私も裏切るのかぁぁ!」
千早「大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思ってるわ」
春香「良い言葉だけどここで言ってほしくなかったよ!」
6:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:32:07.19
ID:3lPmBdAM0
亜美「まーまーはるるん」
真美「落ち着きなされよ」
春香「これが落ち着いていられるか!」
真美「兄ちゃんもあんなこと言ってるけど」
亜美「実際にいおりんを胴上げなんてするワケないっしょ→?」
7:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:33:38.67
ID:3lPmBdAM0
春香「そ、そうなのかな……?」
真美「あーゆーのはキカクダオレになっちゃうのがオチってやつだYO」
亜美「そうだよね?兄ちゃん」ヒソヒソ
真美「いおりんを胴上げなんてさすがに無理っぽいよ?」ヒソヒソ
P「…………無理、だと?」
8:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:34:15.14
ID:3lPmBdAM0
P「俺たちは今まで無理だと言われる事ばかり成し遂げてきた…」
P「無理だとか無駄だとかいった言葉は聞き飽きたし、俺たちには関係ねえ!!」
亜美「さすが兄ちゃん!」ズキュウウゥン
真美「そうこなくっちゃNE!」
春香「本気にさせただけじゃん!」
9:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:35:25.41
ID:3lPmBdAM0
律子「ああ、もうこれはプロデューサーはやるわね……」
春香「律子さん、止めなくていいんですか?」
律子「理屈で彼を止めるのはもう無理よ」
律子「いいじゃない。誰かを胴上げしてあげるなんて、そうそう出来ないわ」アハハ
10:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:36:22.71
ID:3lPmBdAM0
春香「律子さんまで……」
律子「春香、あなたは優しいから、プロデューサーや伊織のことを思っているのは分かるわ」
律子「でもね、今日だけはみんなと盛り上っていいんじゃないかしら」
春香「……律子さんがそういうのなら」
春香「私もちょっとやってみたい気持ちはあるので……」
11:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:38:15.05
ID:3lPmBdAM0
真「でもプロデューサー、ボク達だけで胴上げするのは難しくないですか?」
P「そうだな。万が一にも伊織を落としたりケガさせたりなんぞできないからな」
P「そう思って胴上げ三銃士を呼んでおいた」
美希「どうあげさんじゅうし?」
12:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:39:14.10
ID:3lPmBdAM0
P「876プロの三人だ」
「「「よろしくお願いします!」」」
雪歩「涼くんと愛ちゃんは分かりますけど……絵理ちゃんは…?」
絵理「えっと、外周で、盛り上げる役……?」
美希「なるほどなの」
13:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:39:54.73
ID:3lPmBdAM0
P「よーし、それじゃあ作戦を練っていくぞ」
律子「今日はあずささんの番組ロケに伊織がゲストで出演しています」
P「収録はもう終わってるだろうから、今は帰路についている頃か」
真「事務所に迎えてGO!って作戦ですね」
雪歩「でも事務所で胴上げだと、天井とかにぶつかっちゃいませんか?」
14:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:41:25.77
ID:3lPmBdAM0
P「その通りだ。事務所だと派手なことは出来ないしな」
P「というわけで、実行の流れは、ビルの入り口で待機、からの路地に出て胴上げだ」
響「なるほど、一気に囲んでわっしょい!ってことだね!」
真美「いおりんびっくりするだろうなぁ」ンフフ
15:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:41:57.59
ID:3lPmBdAM0
P「混乱や事故を起こさないためにも、フォーメーションを組んだ方がいい」
P「実動、つまり実際に伊織を胴上げするメンバーを決めよう」
真「まずはボクですね」ヘヘッ
響「自分もいけるぞ!」
16:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:42:44.66
ID:3lPmBdAM0
やよい「私も、自信があります!」
愛「涼さんと私もです!」
涼「そのために来ましたから…」アハハ
律子「まったく、しょうがないですね」
千早「それでは、私もぜひ」
17:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:43:22.22
ID:3lPmBdAM0
P「よし、みんなありがとう」
P「この8人で、八方位に別れて伊織を胴上げしよう」
春香「私と雪歩で、万が一のために、地面にマットを敷きます!」
貴音「わたくしは、あずさに事情を説明いたしますね」
P「ああ、よろしく頼む」
18:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:44:12.41
ID:3lPmBdAM0
―― 30分後 ――
19:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:45:03.36
ID:3lPmBdAM0
亜美「来たねー、きたきた……」ニヤニヤ
真美「何も知らない無垢なおデコよのう」
やよい「うぅ~、私燃えてきました!」メラメラ
20:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:45:37.83
ID:3lPmBdAM0
貴音「不思議な緊張感がありますね」フフ
絵理「伊織さん…これからめちゃくちゃにされてしまうんですか…」
涼「絵理ちゃん、言い方……」
21:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:46:21.97
ID:3lPmBdAM0
P「伊織が路地に入った……3,2,1で行くぞ」
「「「はいっ」」」
P「さん…に…いち……」
22:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:47:12.53
ID:3lPmBdAM0
P「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!!」ウオオオ
23:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:47:42.34
ID:3lPmBdAM0
――――――――
―――――
――
24:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:48:53.08
ID:3lPmBdAM0
あずさ「伊織ちゃんのおかげで、ロケも順調だったわね~」
あずさ「それに、事務所にもまっすぐ帰ってこれたから、助かるわ」テレテレ
伊織「あずさと外のロケって……いつもスタッフは大変でしょうね」
伊織「でも、今日は楽しかった」
伊織「たまにはこういうのも悪くないわ」
25:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:49:47.48
ID:3lPmBdAM0
ドドドド……
ドドドドドド………!!!!
「「「伊織ぃぃぃぃ!!おめでとぉぉぉぉ!!」」」
愛「伊織さーん!おめでとうございますーー!!」
伊織「はぁぁ!!!??」!?!?
26:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:50:43.18
ID:3lPmBdAM0
伊織「ちょっ、なによアンタ達!!!!」
あずさ「あ、あらあら~……」
27:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:51:32.91
ID:3lPmBdAM0
真「行くよ、伊織!」
響「しっかり飛ぶんだぞ!」
伊織「なになに!?何する気なの!!?」
伊織「ちょっと説明しなさ……きゃっ!」フワッ
律子「そぉーれっ!!」
28:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:52:05.22
ID:3lPmBdAM0
「「わーっしょい!!わーっしょい!!」」グイーン!
伊織「ひゃぁぁあっ!!」
29:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:52:35.17
ID:3lPmBdAM0
「「わーっしょい!!わーっしょい!!」」ビューン!
伊織「ちょちょちょ、ストップ~!!」
30:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:53:10.74
ID:3lPmBdAM0
「「わーっしょい!!わーっしょい!!」」デューン!
伊織「もう、なんなのよぉぉー!!」
31:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:53:49.27
ID:3lPmBdAM0
絵理「わーっしょい!わーっしょい!」バンザーイ!
小鳥「伊織ちゃんおめでとう!」バンザーイ!
高木社長「うむ、美しい胴上げだ」バンザーイ!
32:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:54:18.23
ID:3lPmBdAM0
あずさ「それじゃ、私も一緒に!」バンザーイ!
貴音「ふふ、まこと、気持ちのいい仲間達ですね」
雪歩「伊織ちゃんおめでとう!」バンザーイ!
33:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:54:56.26
ID:3lPmBdAM0
春香「ねぇ美希、亜美、真美」
春香「私たちも舞おう」
亜美「……!」
美希「なるほど、さすが春香なの」ニヤリ
真美「はるるん隊長の騎士隊ですな!」
34:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:55:47.53
ID:3lPmBdAM0
私たちは騎馬戦のウマを組んで、胴上げする群れの周りをぐるぐると回った。
亜美たちが用意していたクラッカーを打ち鳴らし、おめでとうと叫びながら、
鮮やかに宙を舞う伊織を中心に、祝祭のウイニングランを続けた。
35:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:56:34.45
ID:3lPmBdAM0
やがて、最後の五回、伊織は今までより1.2倍高く舞うと、
歓声の中、ゆっくりと大地へ降ろされた。
そして、
36:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:57:14.58
ID:3lPmBdAM0
伊織「まったく、アンタ達は最高ね」
37:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:57:59.20
ID:3lPmBdAM0
この言葉により、私たちの作戦は大成功に終わった。
38:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 22:59:02.66
ID:3lPmBdAM0
765プロのみんなは満面の笑みで、良かった、良かったと言い合い、
拍手や、お互いのねぎらいの言葉も止まなかった。
私たちはプロデューサーや876プロの3人と握手をし、
伊織とハイタッチをし、そのあと歌ったりした。
39:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 23:14:22.19 ID:VgNl9/nkO
いおりんは女神
40:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 23:18:43.63
ID:3lPmBdAM0
P「よかったよ、伊織に気に入ってもらえて」
伊織「これだけ盛大にやられちゃ、誰だって嬉しいわよ」
伊織「上に飛ばされるのも、途中からなんだか楽しくなってきたわ」
P「お、じゃあ次は伊織の誕生日にでも……」
伊織「それはダメ」
P「だよな」アハハ
伊織「……また新しい手でくるなら、受けてあげてもいいわよ」
41:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 23:20:11.32
ID:3lPmBdAM0
こんなお祝いなんて何だか大げさだな、と思ったけれど、魔法にかかったような夕方だった。
つまり私たちは飢えていたんだと思う。
自分でも気付いていなかったけど、祝祭とか、騒ぐことに飢えていたんだと思う。
42:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 23:21:06.00
ID:3lPmBdAM0
これが、私達の、今までで最大のランク昇格祝いだった。
まるで白昼夢のようなお祭りは、忘れられないだろう。
やっぱり765プロが大好きだと、その夜、とりとめもなくそんなことを考えながら眠りに就いた。
おしまい
43:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 23:21:59.60
ID:3lPmBdAM0
閉幕です。読んで下さった方々ありがとうございました。
44:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 23:36:56.23 ID:LnYcDXLNO
面白い
45:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/25(土) 23:42:52.61 ID:+gDkcJRmo
乙
平和で良かった
46:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/25(土) 23:42:52.99
ID:IIcpbp0c0
なんだろう、このうすた京介臭は・・・ww
乙乙!
48:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/26(日) 00:00:55.72 ID:/jWLNAns0
確かにうすた臭がするなww
50:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/28(火) 12:07:21.68 ID:Y7/CNpzDo
いい胴上げだった、かけ値なしに
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