梓「純は私から離れないよね? ね??」

2010-11-14 (日) 12:17  けいおん!SS   0コメント  
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ヤンデレ彼女 1

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 21:49:31.77 ID:LcNe6HjwO
梓「唯先輩もみんなもいなくなった…」

梓「憂もクラスが別になってから私の相手をしてくれない……」

梓「けど、純は違うよね?私の話を聞いてくれるし、私のことを大切に想ってくれてる」

梓「すっごく嬉しいよ、純」

梓「だからずっと一緒いようね!」ギュッ

純「あ、梓…?」



2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 21:51:21.34 ID:DWXVo6whO
愛情・純情・カズノコ天井



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 21:54:13.71 ID:ruIaGg4QO
ふむ続けたまえ



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 21:56:10.78 ID:LcNe6HjwO
梓「えへへっ」

純「あの…梓、腕離してくれない?」

梓「やだ、このままでいたい」

純「私動けないんだけど…」

梓「動かなくてもいいじゃん」

純「いや…」

梓「~♪」ギュ~ッ

純「……」



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:05:08.48 ID:LcNe6HjwO
キーンコーンカーンコーン

純「ほら、チャイム鳴ったよ!」

梓「そうだね」

純「席に戻らないと…」

梓「なんで?」

純「は?」

梓「これで授業受ければいいじゃん。ね? 離れるのはイヤだよ純。純がいないと私寂しくて死んじゃう。イヤだよ純、離れたくないよ」

純「離れたくないって…同じクラスじゃん」

梓「でも席は遠いし…」

純「ま、また休み時間に私のところに来ればいいじゃん。それまで我慢しよ?」



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:06:54.14 ID:LcNe6HjwO
梓「……」

純「このままだと私も困るし…」

梓「……わかった、じゃあ離れる。純を困らせたくないもん。私、純のことが大好きだから」

梓「だから離れる。つらいけど」

純「あ、ありがとう」

梓「えへー」

純「……」



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:11:37.57 ID:LcNe6HjwO
――授業中


純(はぁ…疲れた)

純(まさか梓があんなめんどくさい性格だなんて…)

純(そりゃ憂も相手しなくなるよね)

純「はぁ~…」










梓「……」ジーッ



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:15:38.19 ID:LcNe6HjwO
純「……」

純(なんかずっと見てくるし……こわっ)

純(休み時間約束しちゃったけど、どうしよう…)

純(逃げちゃおうかな)

キーンコーンカーンコーン

純(きたっ! に、逃げちゃえ!!)ダダダッ







梓「じゅ、純? どこ行くの…?」



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:22:49.67 ID:LcNe6HjwO
――隣のクラス

純「――ってことがあってさぁ、もう大変だったんだよ」

憂「そうなんだ…」

純「あ~疲れる 」

憂「梓ちゃん……寂しがりやだから」

純「でもあれは異常だって。しつこいくらいついてくるんだもん」

純「なんとかならないかな? ねぇ憂ー」

憂「……ごめん、私は力になれそうにないよ」



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:29:12.41 ID:LcNe6HjwO
純「え…?」

憂「梓ちゃんね、独占欲がすごいの。前もお姉ちゃんがそれで困ってて…」

憂「私もそのことについて梓ちゃんと話したんだけど、聞いてもらえなかったし」

純「……」

憂「それに今も、こうしてると…」チラッ








梓「……」ジーッ



20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:32:46.55 ID:LcNe6HjwO
純「あ、梓…」

憂「戻った方がいいよ純ちゃん…後がこわいから」

純「……うん」

純「じゃあ私はこれで」

憂「気をつけてね」

純「あはは、そんな大げさな」

憂「……」

純「…マジで?」



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:37:13.24 ID:LcNe6HjwO
純(憂はあんなこと言ってたけど……大したことじゃないよね)

純(殴ったりされるわけじゃないだろうし)

純(……)

純「た、ただいま~」

梓「何してたの?」

純「へ?」

梓「憂と何してたの?」



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:46:24.20 ID:LcNe6HjwO
純「べ、別に…なにもしてないけど」

梓「ウソ、楽しそうに話してた」

梓「なに話してたの?」

純「た、ただの世間話だよ」

梓「ふーん」

梓「なんでそんなことするの? 約束したよね、休み時間は一緒にいるって。なのになんで? なんで破るの? なんで憂のクラスに行ったの? おかしいね、約束したのに。離れないって約束したのに。おかしいよね? 間違ってるよね? ねぇ純」

純「あ、梓さん…?」



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:56:45.74 ID:LcNe6HjwO
梓「寂しかったんだよ? 純がいない5分間がものすごく辛かったんだよ? 純と同じ空気が吸えなくて辛かった……息ができないかと思った。死ぬかと思った。分かる? この気持ち」

純「……」

梓「ねぇ純、なんで憂のところに行ったの? ねぇ答えてよ純」

純「そ、その……教科書を」

梓「なに?」

純「憂から借りてた数学の教科書を返しに行ってたの。本当だよ?」

梓「……」

純「なのに梓ったら、勘違いしちゃって。そそっかしいなー…あはは」

梓「……」

純「……梓?」

梓「…なんだ、そんなことだったんだ」



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 23:02:47.28 ID:LcNe6HjwO
梓「私はてっきり純が浮気してるのかと思ってたよ」ニコニコ

純(浮気って…)

梓「ごめんね純、疑って。本当にごめんなさい…」

純「い、いいっていいって。気にしないでよ」

梓「純…ありがとう!」

梓「やっぱり純は優しいね! 大好き!!」ギュッ

純「は、ははは…」

梓「でも憂には気をつけてね?」



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 23:12:17.61 ID:co+fC6gaO
あずにゃんこわい



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 22:58:46.90 ID:VyKmgI2Y0
これ面白いな
あずにゃんの性格をよく心得てる




32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 23:13:36.05 ID:LcNe6HjwO
純「憂?」

梓「うん、憂ってああ見えてすごい嫉妬深いんだよ。私が唯先輩とちょっと仲良くしてただけで怒ったりして」

純「ちょ、ちょっと仲良くって……なにしたの?」

梓「え? キスしたり…おっぱい揉んだり」

純「……」

梓「唯先輩も喜んでたよ? それなのに憂ったら……自分がお姉ちゃんとられたくないからって」

梓「純まで取られたらどうしようかと思った…」ギュッ

純「……」

純(それでちょっと仲良くって……どんだけ…)

梓「あっ、でも唯先輩とはもう何もないよ。安心して、ただの先輩だから。特別な感情なんてないよ」

梓「今は純に夢中なんだから!」ギュ~ッ

純「うぐっ!?」

純(く、苦しい!!)

梓「だぁ~いすきっ♪」



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 23:21:53.89 ID:LcNe6HjwO
――放課後

純(ヤバいよ…梓ヤバいよ…)

純(レズビアンとか…ヤバすぎだよ)

純(どんびきだよ~……)

純(…どうしよう、これからどうやって接すればいいんだろう)

純(もう普通の友人関係は築けないだろうし)

純(ていうか…)

純「……」

純(もしかして私、狙われてる?)

梓「じゅーん! 部室行こっ」



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 23:26:38.30 ID:LcNe6HjwO
純「えっ、あ…」

梓「どうしたの? なんか汗出てるよ」

純「いや……ちょっと暑いかな~って」

梓「ハンカチで拭いてあげるね」フキフキ

純「あ、ありがとう…」

梓「えへへ……純の汗が染み込んだハンカチ」

梓「大切にしよっ」

純「……」



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 23:36:55.42 ID:LcNe6HjwO
梓「そうだ、早く部室に行こうよ」

純「あ……うん」

純(そういえば私、軽音部に入ってたんだった)

純(こんなことになるならジャズ研辞めなければよかった…)

梓「~♪」

純(結局、新入部員も入ってこなくて……軽音部は軽音事実上廃部)

純(それでも部室は空いてるから使わせてもらってるけど…梓と二人っきりってのがちょっと…)

梓「今日の練習も楽しみだね!」

純「う、うん…」

純(帰りたい…)



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 23:45:29.88 ID:LcNe6HjwO
――部室

梓「よし、じゃあ早速お茶にしよっか」

純「え…練習は?」

梓「それは後。軽音部はまずお茶からなのっ」

純「そ、そうなんだ…」

梓「でもティーセットはムギ先輩が持って帰っちゃったから、これで我慢してね」ドンッ

純(伊右衛門…)

梓「お菓子はコンビニで買ってきた。ほら、純の好きなやつばかりだよ」

梓「嬉しい? 純。嬉しい?」

純「わ、わーうれしいなー」

梓「えへへ、よかった」



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 23:51:25.11 ID:LcNe6HjwO
梓「ポッキー食べる? はい、あ~ん」

純「いいよ、自分で食べるから」

梓「遠慮しないで。あ~ん」

純「……あ~ん」ポリポリ

梓「美味しい?」

純「うん……美味しいよ」

梓「じゃあもう一本、あ~ん」

純「……」ポリポリ

梓「えへへ、美味しい?」

純「……ねえ梓」

梓「なに?」

純「そろそろさ……新入部員集めてみない?」



49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 23:56:42.22 ID:LcNe6HjwO
梓「え……?」

純「いやほら、廃部になっちゃったけどさ……また4人以上揃えば復活させてもらえるかもしれないじゃん」

純「一年生でまだ部活入ってない子もいるだろうし……勧誘してみようよ」

梓「……」

純「…どう?」

梓「……純は」

純「え?」

梓「純は私と二人じゃつまんないの?」



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 00:05:40.66 ID:JP5Sk8q1O
純「な、なに言ってんの梓……そういうことじゃなくて…」

梓「だってそうじゃん。さっきからずっと上の空だし…」

梓「私といるの…つまらない?」

純「梓…」

梓「イヤだよ、見捨てないでよ純! 私、純を退屈させないよう頑張るから!! だからね? だからお願い…そんなこと言わないで」

純「そ、そうじゃなくて! このままだと軽音部は活動できないんだよ!?」

梓「純と二人だったらそんなの平気だもん!」

純「梓ぁ~…ちゃんと人の話を聞いて…」

ガチャッ

一年生「あの…すいません」



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 00:13:30.22 ID:JP5Sk8q1O
梓「!?」

純「は、はい!」

純(やった…新入部員が来た!)

一年生「あの…ここで軽音部が活動してるって聞いたんですけど」

純「はいはい! 軽音部ですよー、どうぞ入って」

一年生「あ、じゃあお邪魔します」

梓「……」

純「入部希望者かな?」

一年生「はい。遅れちゃいましたけど…大丈夫ですか?」



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 00:14:33.46 ID:JP5Sk8q1O
純「もちろん! うちは一年中募集してるから」

一年生「よかった~」

純「ほら部長、部員来たよ」

梓「……」

一年生「よろしくお願いします。えっと~…」

梓「…梓、中野梓だよ」

一年生「あっ、私は…」

梓「ところで君さ、パートはなに?」



56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 00:20:21.96 ID:JP5Sk8q1O
一年生「え?」

梓「パートだよパート、聞こえなかったの? 君は何の楽器をやってるの?」

一年生「あ、ご、ごめんなさい…」

梓「謝って欲しいんじゃなくてさ、何やってるか聞いてるんだけど」

一年生「ひっ…」

純「ちょっと梓、なに怖がらせてんの!」

梓「……」

一年生「……ギ、ギターです」

純「へ、へぇーそうなんだ! なら梓と同じだね」

一年生「よ、よろしくお願いします中野先輩。あと私の名前は…」

梓「そうなんだ、じゃあ今から入部テストするから」



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 00:26:15.28 ID:JP5Sk8q1O
純「は? 入部テスト?」

梓「うん」

一年生「え、えっと…」オロオロ

純「なにそれ…聞いてないんだけど」

梓「どれぐらいの腕か確かめるだけだよ。それだけ……いいよね?」

一年生「は、はい!」

梓「純、それで悪いんだけど…テストの間は部室の外にいてくれない?」

純「な、なんで…」

梓「お願い♪ お菓子持ってていいから」

純「……わ、わかったよ」

ガチャッ、バタン



59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 00:26:50.40 ID:kxbPj6270
そこはモップ引き下がっちゃ駄目だろ・・・



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /10(水) 23:30:06.31 ID:OzTHc02F0
モップちゃんマジモップ



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 00:32:10.45 ID:JP5Sk8q1O
梓「さてと……じゃあ弾いて」

一年生「はい!」

一年生(先輩に認めてもらえるよう頑張らなくちゃ…)

ジャーン♪ジャジャーン♪

一年生「ど、どうですか…?」

梓「不合格、もう帰っていいよ」

一年生「え……」

梓「また聞こえないの? 君本当に耳が遠いんだね…音楽やる資格ないよ」

一年生「な、中野せんぱ…」

梓「不合格って言ったの! ふ・ご・う・か・く!!」

梓「帰って!! 二度と来るな!!」



65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 00:45:00.42 ID:JP5Sk8q1O
一年生「ま、待ってください! 何が悪かったんですか!?」

梓「部長の私が不合格って言ったら不合格なの。諦めて、バイバイ」

一年生「そんな…納得できないです!」

梓「君は人を不愉快にさせるのが得意だね…なんなの? 嫌がらせ?」

梓「私をストレスで殺すつもり?」

一年生「わ、私はただ…」

梓「君がいると神聖な部室の空気が汚れるの。分かる? 汚いんだよ君の息は!!」

一年生「ひっ…」

梓「ねぇ…もう帰ってくれないかな? これ以上部室を汚して何が楽しいの? ねぇ、やめてよ。私たちの部室を汚さないでよ。なんでそんなことするの?考えられない。頭おかしすぎるよ」

梓「耳も遠いしギターも下手だし…君に存在価値なし、帰って。邪魔。二度と来るな、二度と私の前に現れるな。消えて、永遠に」



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 00:50:13.69 ID:JP5Sk8q1O
一年生「う…うわ~ん!!」ダダダッ

梓「……ふん、純は誰にも渡さないんだから」

純「ちょ、ちょっと! 何があったの!?」

純「今の子泣いてどっか行っちゃ…」

梓「分かんない、急に泣き出すんだもん。こっちも困ったよ」

純「はぁ? 何もなくて泣くわけないじゃん」

梓「でもそうなんだもん、意味分かんないよ。あんな子は軽音部に入れない方がいいよ」

純「……私、追いかけてくる」

梓「あっ、純!」



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 00:54:28.83 ID:JP5Sk8q1O
一年生「グスッ…グスッ…」

純「大丈夫?」

一年生「!?」

一年生「ご、ごめんなさい!!」

純「謝らなくてもいいよ……何があったか知らないけど」

一年生「……」

純「…あのさ、入部のことなんだけど」

一年生「私…軽音部に入るのやめます」

純「えっ……な、なんで!」

一年生「だって私にはそんな資格ないって…中野先輩が」

純(梓…どうしてそんなこと)



71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 01:00:05.85 ID:JP5Sk8q1O
一年生「すいません…私もう帰ります。失礼しました」

純「あっ、待って!」

一年生「先輩…?」

純(このままじゃこの子がかわいそうだよ…なんとかしてあげないと)

純「よかったらさ…ジャズ研に入ってみない?」

一年生「え…」

純「私去年までそこに所属してたから、よかったらジャズ研の子に話つけて今から入部できるようにしてあげるよ」

一年生「で、でも」

純「ギター…せっかく買ったんだしさ、続けたいでしょ?」

一年生「先輩…」

純「大丈夫、私に任せて!」

一年生「あ、ありがとうございます!!」





梓「……」



72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 01:07:20.46 ID:JP5Sk8q1O
純(ふぅ…これでいいかな)

純(それよりも梓…ひどいよ。あんな子を泣かすなんて)

純(こうなったら一度ガツンと言わないと)

ガチャッ

純「梓、あのさ――…」

梓「あっ、おかえり純~♪」ギュッ

純「わっ!?」

梓「純がいなくて寂しかったんだよ、えへへー」



73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 01:09:11.96 ID:Ln+aM6XYO
選手たすけて



74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 01:12:12.89 ID:JP5Sk8q1O
純「あ、梓…あのさ」

梓「分かってるよ、純の言いたいことは。私もちょっときつく言い過ぎたと思ってる」

梓「反省してる…」シュン

純「……」

梓「で、でも悪気はなかったんだよ? 音楽に真剣でありたいからつい…」

梓「本当だよ! 本当に反省してます」

純「梓…」

梓「でも、純はこんな時でも優しいんだね」

純「…え?」



75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 01:12:29.58 ID:kxbPj6270
選手は唯のためにしか動かんやろ



76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 01:12:46.77 ID:xlRPp9wQ0
選手は唯が関わってないとアップしないからなww



77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 01:14:52.11 ID:qLpklQy7O
選手はようすをみている



78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 01:17:28.86 ID:JP5Sk8q1O
梓「だって、泣いてるあの子を励ましたじゃん」

純「あれは…ほっとけなかったから」

梓「純は優しいなぁ…偉いなぁ、すごいなぁ」

純「そ、そうかな? あはは」

梓「うんっ! 純のそういうところ私、大好きだよ!」

梓「純はかっこいい!」

純「そんなほめられると照れちゃうなーもう!」

梓「えへへー」



79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 01:25:12.45 ID:BRYjwKXeO
流石純ジュワ~щ(゚д゚щ)



80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 01:26:02.63 ID:KRIdOgrpO
あかん
純ちゃんアホやし




86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 02:29:31.01 ID:JP5Sk8q1O
――翌日

純「――ってな感じでさぁ、怒り損ねちゃって」

憂「そうなんだ」

純「まさか私が梓に言いくるめられるとは…」

憂「純ちゃん、大丈夫なの? 私と話してて」

純「この時間はまだ登校してないから大丈夫だよ」

純「それより憂、なんとかなんないかな?」

純「この先梓と二人っきりなんて無理だよ~…」

憂「とりあえず穏便にすませるしかないよ…頑張って純ちゃん」

純「そんなー…」



87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 02:38:24.35 ID:JP5Sk8q1O
「おはよー」
「あっ、おはよう」
「今日はあたたかいね」
「そうだね~」


梓「……」


「ねぇ○○ちゃん、今日学校終わったらどこか遊びに行こうよ」
「いいよ、どこ行く?」
「○○ちゃんの好きなところでいいよ!」
「もぅ~、それが一番困るんだって」


梓「……」

梓(純……怒ってるかな)



88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 02:44:48.60 ID:JP5Sk8q1O
梓(昨日はごまかせたけど…今日怒ってたらヤだなぁ)

梓(だいたいあの子が悪いんだよ)

梓(一年生のくせに……純に優しくされるなんて。生意気だよ)

梓(私だって優しくされたいのに、ナデナデとかされたいのに…)

梓(純……)

梓(離れちゃイヤだよ、唯先輩みたいに…)

梓(……ううん、私が絶対離さない)

梓(今度こそは…!)



89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /11(木) 02:53:11.85 ID:JP5Sk8q1O
――教室

梓「おはよう純」ギュッ

純「梓…朝一番から抱きつかないでよ」

梓「なんで? みんなこれぐらいしてるよ」

純「してないし、誰も」

梓「……」ギュ~ッ

純「…はぁ」

梓(純…良いにおい。大好き。ずっとこうしてたいよ…できれば裸で。抱き合いたい愛し合いたい愛してるよ純…純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純純)ハァハァ



166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 19:10:59.73 ID:1DoH0ylZO
――放課後

梓「純、この後どこか遊びに行かない?」

純「え……練習は?」

梓「今日は休み」

純「でも…」

梓「部長が休みって言ったら休みなの! いいから遊びに行こっ」

純「わ、分かったよ。ちなみにどこ行くの?」

梓「純の好きなところでいいよ」

純「誘っといてなにそれ…」



168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 19:16:20.12 ID:1DoH0ylZO
純「めんどくさいから梓が決めてよ」

梓「じゃあ――…私の家」

純「……は?」

梓「私の家で遊ぼっ! 決定!」

純「ちょ、ちょっと…」

梓「私が決めていいんでしょ? 純言ったじゃん」

純「そうだけどさ…」

純(このままじゃ梓に何されるか分かんない…)

純「あっそうだ! 憂も誘わない?」



169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 19:21:04.19 ID:1DoH0ylZO
梓「え?」

純「ほら、久しぶりに三人で集まろうよ。二年生のころみたいにさ」

梓「……」

純「…梓?」

梓「……ダメ」ギロッ

純「ひっ」

梓「ダメに決まってるじゃん。なんで憂を誘うの? 邪魔だよ。必要ないよ。私は純と二人でいたいの。ね? いいでしょ? ね???」



171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 19:28:37.26 ID:1DoH0ylZO
純「あ、梓落ち着いて…」

梓「それとも私のこと嫌いになっちゃった? ごめんなさい、昨日のことは謝るから。純のことでついカッとなっちゃって…反省してるから。お願い許して」ギュッ

純「いや…」

梓「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

純「ゆ、許すから…許すからもう…」

梓「あっ、分かった。憂にたぶらかされたんだね。だから純は憂のことなんて気にかけて……ほんと恥知らずな女だよね、憂って。唯先輩だけじゃなくて純まで私から奪おうとして」

梓「とんだ雌豚だよ」



172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 19:37:31.07 ID:1DoH0ylZO
純「……」

梓「もうあんな女に近づいちゃダメだよ? たぶん、きっと純のことも籠絡するつもりなんだよ。最低だよね。自分ばっかり…。でも大丈夫、純は私が守ってあげるから。あんな女に渡さない。純は私とずっと一緒だから安心してね」

純「……」

梓「それじゃあうちに行こっか」ギュッ

純「……」

梓「えへへ、こうやって腕組みながら歩いてるとこ…恋人みたいだねっ///」

純「……」

純(なに言ってるのか分からなかった…)



173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 19:39:23.58 ID:xoCz5ktPO
ヤンデレ女にめちゃくちゃにされたい



140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 04:37:34.80 ID:xoCz5ktPO
あずにゃん嫌いだったけどこのあずにゃん最高



176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 19:45:43.64 ID:1DoH0ylZO
――梓の部屋

梓「お茶とお菓子持ってくるから待っててね」

純「あ…うん、ありがとう」

梓「そこら辺で適当にくつろいでていいよ」

純「うん…」

梓(じゅ、純が私の部屋に…私の部屋に純のにおいが…!)

梓「はぁはぁ…」

純「梓? どうしたの」

梓「ううん…なんでもない。行ってくるね」

梓(興奮してきた…)



177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 19:51:51.52 ID:1DoH0ylZO
――台所

クチュックチャッ

梓「あ…純」

梓「気持ちいいよ…アソコが気持ちいいよぉ」クチュクチュ

梓「イク…あっあっ…」

梓「そうだ…コップに」

梓「ッ!!」ビクン

梓「イクぅぅぅぅぅ!!」プシャー

梓「はぁはぁ……私の愛液、いっぱい出ちゃった」

梓「ジュースに混ぜたら…純、喜んでくれるかな///」



178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 19:55:25.32 ID:aaj6Yzt7O
純ちゃんがかわいそうだから俺が飲みます



179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 19:55:43.38 ID:aAEMwDuU0
いよいよ変態だな



180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 20:08:06.02 ID:1DoH0ylZO
――梓の部屋

純「……」キョロキョロ

純(普通の部屋…だよね)

純「……ん? なんだろうこれ」

純「アルバム…かな」パラパラ

純「へぇ~軽音部の写真がいっぱい……あれ?」

純「なんで唯先輩の顔だけ切り取られて…」

ガチャッ

梓「お待たせー♪」



181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 20:16:12.29 ID:1DoH0ylZO
純「あ…」

梓「なに見てるの?」

純「ご、ごめん! そこにあったからつい…」

梓「別にいいよ? 見ても」

梓「懐かしいな~軽音部。あの頃は先輩たちが騒がしくて」

純「そ、そうなんだ…」

純(唯先輩の写真については触れないほうがいいかな…)

梓「あっ、ジュース持ってきたから飲んでいいよ」



183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 20:22:40.56 ID:1DoH0ylZO
純「ありがと…」ゴクゴク

梓「…美味しい?」

純「え? 美味しいけど」

梓「えへへ///」

純「?」

梓「ねぇ純――大好きだよっ」

純「う、うん…」



184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 20:30:05.04 ID:1DoH0ylZO
梓「大好き」

純「……」

梓「本当に大好きだよ。世界で一番」

梓「先輩たちよりも友達よりもお母さんよりも……純が一番大好き」

純「そんな大げさな…」

梓「大げさじゃないよ、この気持ちは本物…純のことが大大大好きなのっ」

純「わ、分かったからそんな近づかなくても」

梓「分かってくれたの? 嬉しい……私の気持ちが届いたんだね」ギュッ

純「うっ」

梓「嬉しいよ純。…純も私のこと好きだよね?」



186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 20:38:22.01 ID:1DoH0ylZO
純「好きって…どういう意味で?」

梓「言わなくても分かるでしょ?」

純「…………友達って意味?」

梓「……」ギュ~~ッ

純「いだっ! いたたっ!!」

梓「もぉ~純ったらぁ、相変わらず冗談ばっか言うんだから」

純「くっ、苦し…」

純(梓ってこんなに力あったっけ!?)

梓「照れてるんだよね? 本当のこと言うのが恥ずかしいから…」

梓「純ってそういう子だもん、私知ってる。ね? そうだよね??」ギュッッッッ!!!

純「あっ…ぐっ…」

梓「ねえ!!! そうだよねっ!!!!!!」



187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 20:43:48.63 ID:1DoH0ylZO
純「梓…し、死ぬ……」

梓「はっ! ご、ごめん大丈夫!?」

純「けほっけほっ…」

梓「ごめんね、ごめんね純…私つい」

梓「あぁ…ごめんなさいごめんなさいゴメンナサイ!!」

純「だ、大丈夫だから…落ち着いてくれればそれでいいから…」

梓「純…」ウルウル



190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 20:49:30.17 ID:1DoH0ylZO
梓「うぅ…グズッ」

純「はぁ…はぁ…」

純(さっきの梓の目…ヤバかった)

純(焦点が合ってなくて…すごく怖くて…)

梓「……お仕置きして」

純「へ?」

梓「純を苦しめるなんて…私悪い子だよ。だからお仕置きして」



191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 20:55:27.67 ID:1DoH0ylZO
純「お仕置きって…」

梓「…ぶって」

純「ぶ、ぶって?」

梓「私のこと、おもいっきりぶっていいよ」

純「そんなことできるわけないじゃん!?」

梓「いいの! これは償いなんだから…」

純「だからってそんな…!」

梓「お願い殴って! 私を殴って!! 純に殴られたいのっ!!!」

純「ひぃっ!?」



192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 21:01:14.56 ID:xoCz5ktPO
ご褒美



193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 21:02:43.13 ID:1DoH0ylZO
梓「殴って! 殴ってよ純!!」

純「梓、ひとまず深呼吸でもしよう。ね?」

梓「一回だけでいいから、一回だけでいいから殴ってよ。お願い」

純「こわいよ梓…どうしちゃったの」

梓「お願い…お願いお願いお願い」

純「うっ…」

純(ダメだ…またあの目)

純(こりゃ目を覚ませるためにも殴ったほうがいい…かな)



197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 21:14:10.99 ID:1DoH0ylZO
純「お…おりゃー!!」ベシッ

梓「にゃあっ!!」ドサッ

純「ごめん…強すぎた?」

梓「ううん……気持ちいいよぉ///」

純「あ…そう」

純(ダメだ、今の梓は気持ち悪い)

純「そうだ、私用事があったんだ」

梓「………え?」

純「割るんだけどさ、もう帰らないと…」

ガシッ

純「!?」

梓「待ってよ、どこ行くの?」



199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 21:24:29.67 ID:1DoH0ylZO
純「いや、用事が…」

梓「用事ってなに?」

純「用事っていうのは…その…」

梓「今日は私と遊ぶんでしょ? ダメだよどこか行っちゃ」

純「あ…」

梓「ねぇ、ダメだよ? ダメなんだからね」ギロッ

純「……はい」

梓「えへへ、よかった。純がいなかったら私寂しくて死んじゃうよ」

純「……」



201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 21:28:25.33 ID:1DoH0ylZO
梓「えへー、だーい好きっ♪」ギュッ

純「……」

梓「好き好き、純のこと大好きだよ」

純「……」

梓「ねぇ純」

純「な、なに…?」

梓「私のこと…あずにゃんって呼んで」

純「え?」

梓「呼んで! よーんーでー!」

純「……あずにゃん」

梓「えへへ~///」ギュ~

純「……」

純(帰りたい…)



202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 21:35:13.38 ID:1DoH0ylZO
数時間後

梓「~♪」

純(結局くっついたまま離れず…疲れてきた)

梓「だぁ~い好きっ」

純(何回言えば気がすむのよ…来なきゃよかった)

梓「あっ、もうこんな時間だ…外真っ暗」

純(チャンス!!)

純「そ、そろそろ帰らないと…」

梓「純、夕飯食べていくでしょ?」



203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 21:42:31.32 ID:1DoH0ylZO
純「は…?」

梓「食べていくよね?」

純「わ、悪いよそんなの…いいって」

梓「遠慮しないで」

梓「今日ね、お母さんたち帰ってこないから…私が夕飯作るの。よかったら食べてってよ」

純「……」

梓「食べるよね?」

純「……」

梓「食べてくれるでしょ?」

純「………うん、食べます」

梓「じゃあ今すぐ作ってくるねっ!」

純「……」



204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 21:58:59.31 ID:oOQnn00vO
胃が…イタタ… ┐(´~`;)┌



205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /12(金) 22:05:48.87 ID:IdfS2Nr30
早く来てくれ憂選手…



後編→梓「純は私から離れないよね? ね??」その2





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