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唯「あずにゃんは明太子ぶつけられるの好きだねぇ~」変態王子と笑わない猫。 (MF文庫)297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 19:46:52.90 ID:8Y429yKl0
私は白目を剥き眠る律の隣に腰掛け、彼女の髪をそっと撫で、つぶやく
澪「愛してるよ・・・・律・・・・」
生臭いデコで数の子をぷちぷちとすり潰してやると、「ブヘヘwww」と律は微笑んだ
楽しい夢でもみているのだろうか・・・
律に寄り添い、目を閉じると私の意識はいつしか優しい闇に飲まれていった――
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 19:55:01.79 ID:8Y429yKl0
―――朝
耳障りな音が脳を刺激する
酷く体が重い上に不快な音に意識を覚醒させられ、しぶしぶ目を開けた・・・
朝、か・・・?日差しが眩しく、うまく目を開けられないが、どうやら夜が明けたようだ
いつもと違う目覚ましの音・・・
いつもと違うベッド・・・
隣には律・・・
・・・
律!?
私の脳は瞬間吊り上げられたかのように覚醒した
澪「こ・・・・ここは・・・・、律の・・・部屋・・・・」
そうか・・・昨日の晩私たちはここで・・・・
思い返すと顔が紅潮するのがわかった
私は・・・律と愛し合ったんだ・・・
そう思うと雲の上を歩いているような現実感のない心地良さに心が溶かされていった308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:05:15.65 ID:8Y429yKl0
澪「さぁ・・・ちょっとだるいけど・・・学校に行くか」
澪「って・・・今何時だ・・・?えぇぇえ!もうこんな時間!!!」
澪「律!!律起きろ!!おい!!ってクサっ!!!生臭っ!!!」
律は私たちの愛液とも言える液体に塗れており、なんとも言えない臭気を放っていた
また、部屋をよく見ると黄金の粒子が床や壁に幾何学的な模様を描いていた
澪「これは掃除が大変そうだな・・・」
澪「とりあえず律、起きろ!シャワーを浴びるぞ!!」
律「ホァ・・・・ホァアェwwwww ホォ・・・・」
澪「ええぃ!起きないか律!!もう!風呂場まで引っ張っていくからな!!」
私は言葉通り、律を引きずって風呂場まで運んだのだが
服を脱がし始めた辺りで、自分が何をしようとしているか気付き、一人で赤くなるのだった―――
澪「ふ、ふぅ・・・さっぱりした・・・。律、いい加減目は覚めたか?」
律「ンググwwwwww」
澪「じゃあ学校にいくぞ?走らないと間に合わないぞ!!」309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:15:41.30 ID:8Y429yKl0
気だるい身体を引きずり、学校へと駆ける私たち
もう少しで到着というところで、律が私に声をかけてきた
澪「よーし、なんとか間に合いそうだな・・・」
律「ゥホホァホォwwwwホッホァwwwwwホァアアアンwwww」
澪「何?みんなとはいつも通りに接して欲しい?・・・・お前がそれでいいなら・・・でもどうして?」
律「ホギャギャァwwwwウホッッウホッwwww」
澪「みんなの関係を壊したくない・・・気まずくなりたくない・・・か、ホント、いい部長だよ、お前は」
律「ブホァwwwww」
澪「わかった。みんなの様子がおかしくても、いつも通りに接するように和やさわ子先生にも伝えておくよ」
律「ブフッwwwwブフフッwwww」
澪「や、やめろよ照れるだろ///」
そんなやり取りをし、私は律に言われたとおり、和や先生に詳しいことは言わないまま
"いつも通りに接してくれ"とだけ伝えた
二人とも深く追求する事もなく、首を縦に振ってくれた
私はいい友人と教師に恵まれたな・・・310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:22:36.54 ID:8Y429yKl0
澪「さて・・・いつも通り・・・いつも通りに・・・・と」
澪「おはよう唯(何こいつ・・・・やべぇ・・・・)」
唯「アァァァァア゛ア゛ア゛アア!!!!!ア゛ア゛ァア!!!!アアァァァア゛ア゛ア゛ア゛アァ゛ア゛ァ゛ァ!!!!!!」
澪「おはよう律(愛してるよ律)」
律「ンホッwwwwホホッwwww」
澪「おはようムギ(・・・張り付いた笑顔が怖い・・・・)」
紬「うふふふふふふふふふふふふ」
澪「ははっみんな今日も元気だな(みんな想像以上に壊れててやばい)」
和「おはようみんな」
澪「あぁ、おはよう和(和が天使に見える)」
和「ちょっと律?あなた先週渡したプリント、提出しないと学際出れないわよ?」
律「ホホァwwwwww」
和「部長なんでしょ?もうちょっとしっかりなさいな」
唯「ア゛ァ゛アァ゛ア゛ア゛ア゛アアア!!!!ア゛ア゛アア゛゛ア゛ア゛ア゛ア゛アア゛アアア!!!!アアッ!!!」
澪「(何言ってんのか全然分からん)何言ってんだ唯、だったら二人ともしっかりすればいいだろ」311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:29:16.09 ID:8Y429yKl0
――――授業
さわ子「えーと、じゃあここの問題を・・・・・平沢さん!」
唯「ア゛ァ゛アァ゛ア゛ア゛アアア!!!!ア゛ア゛アア゛゛ア゛ァアア!!!!アアアア!!!!!!アアァァアァッ!!!!!!」
さわ子「平沢さん聞いてるの?ったくもう!平沢さん!お・き・な・さ・い!!」
唯「アァアアア゛アア゛アア゛アアアア゛ア゛アアアアア!!!!!!!アアアアアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアア゛アアア゛アアアアアアアア!!!!」
さわ子「さわちゃんって呼ばない!はぁ・・・もういいわ、じゃあ、琴吹さん?」
紬「うふふふふふふふふふふふふふ」
さわ子「はい、正解ね!さすがね琴吹さん」
紬「うふふふふふふふふっふふ」
澪(すごいなさわ子先生・・・・何事もないかのように・・・・)
律「wwwホッwwwww」
澪「・・・・ん?なんだ律のやつ・・・・手紙?」
『ンホッwwwwwホホッwwwwwwホッ(帰ったら一緒に床と壁の数の子舐め取ろうな☆)』
澪「・・・ぷっ・・・くくっ・・・・り、りつぅ!!!ふざけるなよ!!」
さわ子「秋山さん!!なに騒いでるの!?」313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:34:17.59 ID:8Y429yKl0
さわ子「――はい、今日の授業はここまで、みんな宿題を忘れちゃダメよ?」
澪「聞いたか唯?律?ちゃんとやってこいよ」
唯「ア゛ア゛アアアアアアアァァッ!!!」
律「ッホwwww」
澪(唯が完全に基地外だけど・・・まぁ慣れればいつもとあまり変わらないな)
さわ子「あー、あと、ちょっと宿題とは関係ないんだけど」
澪(?)
さわ子「今朝廊下で一面に明太子を撒き散らした形跡がありました」
澪(!?おいおいおいさわ子ォ!!そこに触れちゃ駄目だよ!!空気読もうよ!!)
唯「・・・・・・」
律「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
澪(ど、どうする・・・もう手遅れか・・・?適当に流すか・・・)
澪「は?明太子?なんだそれ・・・」
澪(・・・本当になんだそれって感じだ・・・・明太子・・・律の純潔を奪った・・・・くそ・・・・)314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:34:24.35 ID:4iDAD0cRO
そこに繋がるわけか315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:37:30.92 ID:8Y429yKl0
さわ子「食べ物を粗末にした上に、掃除をしてくれた人にも迷惑をかける最低なイタズラですね」
澪(あぁ、律を深く深く傷つけた最低のイタズラだよ)
さわ子「みんなの中にはこんな事をする人はいないと思うけど、一応伝えておきます!こんなことは絶対にしないように!」
澪(いるんだなそれが)
ガタッ!!
澪(!?)
紬「うるせぇえええぇボゲエエエェ!!!!これでも喰らえやババァアアアアアアアア!!!!」
さわ子「ギャブッ!?」
澪(!!?)
唯「さわちゃんがそんな事言うなんて思わなかったよ!!ほいっ!!ほいほいっ!!!」
さわ子「ゥボォア!!」
澪(!?!?!?)
律「さわちゃんサイテーだぜ!!」
さわ子「フンギッ」
澪(律!?しょ、正気に戻ったのか・・・・?)316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:41:21.40 ID:kPa3dmH/0
澪視点verか317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:42:00.41 ID:8Y429yKl0
澪「み・・・みんな何やってるんだ!?先生!!大丈夫ですか!?」
さわ子「・・・・・・・・・・・・・・」
澪「せ、先生・・・・・?」
さわ子「予定を変更します」
澪「!?(先生?)」
さわ子「今から体育の授業を行います」
澪「!!?(は?)」
さわ子「今日やる競技はドッヂ明太子です」
澪「!?!!!?!?!?(め、明太子だって・・・・!?)」
律「ひゃっほーぃ!!さっすがさわちゃん!!話がわかるねぇ!!」
澪(り、律!?どうしたんだ・・・!?あんな目に遭わされた明太子に喜ぶなんて・・・!)
唯「わ~い!ドッヂ明太子なんて私はじめてだよー!!」
紬「私クラスのみんなでドッヂ明太子をやるのが夢だったの~」
澪(わ、わけが分からない・・・・)
澪「なにこれ・・・・・・・・・」319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:51:16.90 ID:PmNiFz0c0
>なにこれ・・・・・・・・・
こっちのセリフだwwwwwwwwwwww320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:54:23.65 ID:8Y429yKl0
それから実際にドッヂ明太子が行われた
一言で言えば"最悪"な競技だった
勝ちも負けもない。ひたすら明太子をぶつけ合う競技
だが、みんなの顔には愉悦の表情が浮かんでいた
私にはわかる。あれは・・・性的快感を得ている顔だ
あろう事か、さわ子先生や律まで、明太子の魅力とやらに取り付かれてしまっているようだった
このクラスは・・・私以外の全員が明太子に取り付かれてしまったのか・・・
私はこの赤黒い淫猥な物体が律を汚したのだと考えると、触れるのも嫌だった
まとわり付く臭気に吐き気がした
飛び散る粒が肌にへばり付くと鳥肌が立った
真っ赤に汚れて喜ぶ律を見ると、涙が零れそうになった
澪「律・・・・・・」
しかし律が幸せならそれを私は受け入れるべきなのではないだろうか?
私さえ耐えれば、律は幸せ、みんなは仲良し、私さえ、耐えれば・・・
全ては上手くいくのかも知れない321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 20:57:03.54 ID:8Y429yKl0
――――放課後
唯「――ってなことがあったんだよ!」
律「楽しかったなぁ!ドッヂ明太子!」
唯「私、右肩はあがらないけど左でも結構投げられるんだよ!」
澪「あのぶつけられたときの・・・ぷちぷち!ってのがたまらないよな!!(私さえ、耐えれば・・・)」
紬「梓ちゃんとも一緒にやりたかったわぁ♪」
梓「ンギッ ゴッ ガギッ」
唯「えっ・・・・」
紬「梓ちゃん・・・・?」
梓「ンガッ! ギッ! ゴガギッ!!」
律「・・・・梓?」
澪「(そうか、梓はまだショックから抜け切っていないのか・・・)何言ってんのかわからんぞ梓」
梓「ゴギギッ ガッ!!! ンギギガギッ!!!」
紬「梓ちゃん・・・大丈夫?喉に何か詰まったの?」
梓「・・・・!!ゴッ・・・ィグッ・・・」322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 21:00:16.43 ID:8Y429yKl0
律「おい梓、なんのあそびだ?」
澪「あんまりふざけるなよー?(なんかもう、どうでもいいや・・・)」
梓「ッ!!ッ!・・・・ギッ!!!」
ダッ ポロポロ・・・
紬「あっ!梓ちゃん!?」
律「行っちまった・・・」
澪「・・・梓、泣いてたな・・・・(ははっ・・・泣け泣け・・・律を汚した罰だ)」
律「まぁーいいか!そのうち戻ってくるだろ!お茶にしようぜー!!」
澪「(もう全部どうでもいいや)そうだな!ムギ!今日のケーキはなんなんだ!?」
紬「今日は明太子ケーキに明太子ティーにしてみたのー♪」
律「おっ!これは美味そうだなー!!」
澪「(そう、律さえ・・・)うめー!!」モグモグ
――律さえ、私のそばで笑っていてくれるなら
――全部、どうでもいい325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 21:14:31.01 ID:8Y429yKl0
――――
律「唯、梓を追っかけったきり戻ってこねーなー」
澪「待ってても仕方ないさ、律、一緒に帰ろう」
律「ん、あぁ~・・・・んじゃ帰るかー」
紬「私はもうちょっとだけ二人を待ってみるわー」
律「そうか?んじゃお先な!ケーキごっそさん!!」
澪「じゃあなムギ」
――――
澪「・・・・」
律「・・・・」
澪(な、なんだか気まずい・・・)
澪(・・・・律はどういうつもりでいるんだろう)
澪(あんなに、私と数の子で愛し合ったのに、あんなに、明太子に喜んで・・・)
澪(もう、私のことなんて、どうでもいいのかな・・・・)
律「なぁ、澪」326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 21:24:29.11 ID:8Y429yKl0
澪「なっ!?なんだ!?」
律「・・・・私、思ったんだけどさ」
澪「う、・・・うん・・・」
律「明太子も、数の子も、魚の卵じゃん」
澪「ん・・・・・」
律「どっちも美味しい。どっちも気持ちいい。それでいいんじゃないかな」
澪「・・・・・」
律「自分勝手だって思うかもしれないけど・・・・、私、あの日・・・明太子の良さを身を持って知っちゃって」
澪「・・・・・」
律「澪にいっぱい愛してもらって・・・忘れたつもりになってたけど・・・今日のことで、思い出しちゃったんだ」
澪「・・・・・」
律「明太子も・・・数の子も・・・どっちも素敵な食材だよ・・・・。澪もそう・・・思わないか?」
澪(・・・・やっぱり)
澪(私さえ耐えれば・・・・全部、上手くいくんだ)
澪「あぁ、そうだな。明太子もいい食材だよ」327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 21:28:15.28 ID:kPa3dmH/0
だから何で魚の卵で
愛しあうんだよwww328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 21:32:20.14 ID:8Y429yKl0
律「だ、だよなー!澪なら分かってくれると思ってたぜー!!はは、ははは!」
澪「当たり前だ。何年お前と一緒にいると思ってるんだ?律の事ならなんでも理解できるさ」
律「な、なぁんだよー!照れちゃうなぁー!!ははは!・・はは・・・うぅ・・・うっ・・・」
澪「律?」
律「なんでも・・・ない・・・・うぅぅ・・・うっ・・・・、澪、ありがとう・・・・・な」
澪「なんだよ泣くなよ・・・・そんなに喜ばれるとこっちが恥ずかし・・・・・・、・・・・律?」
律「うぅ・・・・っ・・・・うぅっ・・・!!うっ・・・ぐ・・・ぇ・・・・・」
澪「お、おい律!!どうした!!おい!!!」
律「う・・・・・ぷ・・・・ぇ・・・・・、っ・・・・おえ゛ぇ゛えぇぇっ!!!」
澪「律!律!!しっかりしろ!!」
律「うぇぇおぉぉばばあぁぁあ!!!げぼええっぇえぇぇあぼぼぇぁあっっ!!!」
澪「律ーーーーーっ!!」330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 21:39:20.48 ID:8Y429yKl0
――――
医師「田井中律さんは、妊娠しています」
澪「え・・・・・、ニン・・・・シ・・・・ン・・・・??」
医師「はい、こちらが、お腹の超音波写真です」
澪「・・・・う、うそ・・・・・・嘘・・・・・だ・・・・・」
澪「唯の・・・・唯の・・・・子・・・・・?ぁ・・・・あ・・・・あ・・・・・」
医師「それから・・・・」
澪「!?」
医師「お腹だけでなく、おデコも妊娠していますね」
澪「・・・え?お、おデコ・・・・!?」
医師「はい、こちらが、おデコの超音波写真です」
澪「これ・・・・・、これ・・・・、わ、私、・・・私と、律の・・・子・・・・!!!」
医師「同時に身体の二箇所が妊娠しており、母体に大変な負担がかかっております・・・」
医師「・・・・このままでは、母子共に危険でしょうな」
澪「な・・・・!そんな・・・・そん・・・な・・・・・・」335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 21:54:56.61 ID:8Y429yKl0
律「澪・・・・、私の身体、どうだって?」
澪「・・・・妊娠」
律「え?」
澪「・・・・・妊娠、してるって」
律「ほ、本当にか!?わ、私が澪との・・・・子供を・・・・・!!」
澪「・・・・・・」
律「澪・・・!澪・・・!一緒に大切に育てような!名前は何にする!?二人から一文字ずつ取って・・・蜜?いや、理緒か!?」
澪「違う・・・・、違うんだ・・・・・」
律「あ、もしかして男の子か!?そうだよなーさすがに男の子に理緒は・・・・」
澪「違うッ!!!!!!!」
律「!!・・・・み、澪・・・?」
澪「違うんだ・・・・!律は・・・・、私と、唯の子供を、両方妊娠しているんだ・・・」
律「えっ」
澪「お腹と・・・・・おデコに・・・・」
律「えっ」331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 21:40:45.35 ID:aWsez1Em0
すげえ…
デコ妊娠だと…?336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 21:55:42.98 ID:sRntLHqb0
え?
なにそれこわい333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 21:42:37.05 ID:JcRI65xD0
何が正しくて何が間違ってるのか338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 22:04:38.48 ID:8Y429yKl0
澪「律・・・・・」
律「・・・・・」
澪「私は、律との子供を大切にしたい。律と一緒に育てたい」
律「・・・・・」
澪「このまま、両方とも成長してくると・・・・母子共に危険な状態になるって・・・・」
律「・・・・・」
澪「だ、だから・・・・・」
律「・・・・わたし、二人とも産みたい」
澪「えっ・・・・!?」
律「命に罪はないんだ・・・・私はどちらかを選ぶなんてできない」
澪「ばっ・・・・そんな!死んじゃうかもしれないんだぞ!!」
律「それでも・・・・、それでも、産みたい」
澪「それじゃ・・・・どうするんだよ!!私と、唯と!3人で一緒に!!二人を育てるっていうのか!!?」
律「・・・・・唯にも相談してみる」
澪「・・・・・!り、律・・・・・!!ぅ・・・・・ぅう・・・・・」340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 22:18:50.52 ID:8Y429yKl0
―――――
次の日、律は部活の時間にみんなに打ち明けて、唯と相談すると言っていた
・・・律はああ言うが・・・私は律を死の危険にさらす様な真似はしたくない
なんで、律は私を選んでくれないのかな・・・
唯との子供は偶然出来てしまったもので・・・私のは、愛し合って出来た子供なのに・・・
いや、・・・・何考えてるんだろう私は・・・・
だから唯の子供を堕ろせなんて・・・そんな酷い事を・・・・
そうだ、律の言うとおり、唯とちゃんと相談しなきゃ・・・
―――――
澪「・・・・・・」
律「・・・・・・・」ソワソワ
澪(・・・・律、言い出しにくそうだな・・・・。よし、・・・ここは私が・・・)
澪「あ、あの・・・・」
唯「あのねみんな!」
澪「!?」341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 22:23:08.45 ID:8Y429yKl0
律「ん、ど、どうした唯?」
唯「あのね・・・・あずにゃんが、・・・あずにゃんに子供ができたの」
澪・律・紬「!!!」
澪(な・・・・そんな、馬鹿な・・・・!)
紬「・・・・・・そう、梓ちゃんが・・・・」
澪(律・・・・・?律・・・どうするんだ・・・・!?)
律「まさか・・・・梓が妊娠なんてなぁ・・・・」
澪(律・・・・!駄目だ!ちゃんと言わなきゃ駄目だ!!)
澪「は?みんな何言ってんだ?妊娠?梓が?いつ?誰の?」
紬「それで・・・梓ちゃんは?」
唯「一人で考えたいって・・・・今日は学校を休んでるよ」
紬「そう・・・・」
澪(待て待て待て!!お前等何すんなり受け入れてるんだ!!)
唯「・・・・・どうするの?ムギちゃん」
紬「・・・・・・・・・」342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 22:28:37.65 ID:8Y429yKl0
律「・・・・・・・」
澪(律・・・・・・)
澪「お、おいおい、冗談だろぉ~?みんなしてまた私をからかって~」
唯「どうすんのって聞いてんだよムギちゃん!!!!」
紬「・・・・・・・・・」
唯「黙ってちゃわかんねぇだろうがあぁぁ!!なんとか言えよ琴吹紬ィィィイッ!!!!!」
紬「わ、私は―――――」
紬「私は、元々梓ちゃんが好きでそういうことしたわけじゃなくて・・・」
唯「ッ!!――――」
律「唯!よせ!!」
澪「ぐっ・・・・ゆ、唯!!えらそうな事言ってるけどお前だってな――――!?」
律「やめて・・・・言うな、言わないでくれ、澪」
澪「な、なんでだよ律!!今言わないと!!」
律「いい・・・・いいんだ、しばらく、しばらく一人で考えるから・・・!」
澪「り、律・・・・!!」344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 22:37:22.38 ID:8Y429yKl0
唯「じゃあいいよ!!あずにゃんの子供は私とあずにゃんで育てるから!!半分はあずにゃんの血が流れてるんだもん!愛せるよ!」
紬「・・・・・えぇ、なら・・・・そう、して・・・・」
唯「――ッ!さいてー!!さいてーだよムギちゃん!!!」
紬「・・・・・・・」
唯「わかった!!もういい!私はあずにゃんと一緒に生きてくから!!」
澪「くっ・・・・ぁ、、あぁあああああ!!!いい加減にしろよ唯イィッ!!!」
唯「!!?」
律「や、やめてくれ!!澪!!」
澪「止めるな律!!このままじゃお前一人が不幸になる!!!」
唯「な、さっきから・・・何の話を・・・・」
澪「律はなぁ!!!唯!!お前の子供を妊娠してるんだよッ!!!!!」
律「澪!!!」
唯「えっ!!?」
澪「梓と生きてくだぁ!?律は!!お前の子供がお腹にいる律はどうなるんだよッ!!」
唯「う、・・・嘘・・・・」346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 22:47:48.01 ID:8Y429yKl0
澪「嘘!?何が嘘なもんか!!ふざけるなよ!さっきから聞いてれば自分の都合しか考えないでベラベラと!!」
律「澪・・・・・澪・・・・もういい、もういいんだ・・・・・」
澪「律はなぁ!!私たちの関係を壊したくなくて!!ずっと一人で悩んでたんだ!!」
澪「梓が妊娠したなんてお前が言い出すから!!相談したかった事も一人で抱え込もうとして・・・!!」
澪「聞いてんのかよ唯!!どうするんだよ!!まさか律を放っておいて梓と仲良く暮らすって言うのか!?」
唯「・・・・・・・・」
澪「黙ってちゃわかんねぇがろうがぁぁあ!!なんとか言えよ平沢唯イイイィィィイッ!!!」
律「もう・・・もうやめてくれ・・・・お願いだ・・・・・澪・・・・」
澪「律・・・・・・・」
律「ゆっくり考えよう・・・ゆっくり、さ・・・・」
唯「・・・・・・・」
律「私は、放課後ティータイムを壊したくないんだよ・・・」
紬「・・・・・・」
律「みんな、仲良くしてくれよ・・・・」
澪「・・・・・・」349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 22:56:17.40 ID:8Y429yKl0
律「な・・・、頼むよ澪・・・・」
澪「・・・・あぁ、分かったよ・・・・。怒鳴って悪かったな・・・・唯・・・・」
唯「う、ううん・・・・私も・・・勝手な事ばっかり言った・・・。ムギちゃんも・・・怒鳴ってごめん」
紬「・・・・いいえ、最低なのは本当のことだし・・・・」
律「あぁ・・・それでいい、それでいいんだ・・・・ぅ、うぅっ・・!!っぷ・・・・!!!」
澪「り、律っ!!」
唯「ひっ・・・・り、りっちゃ・・・・」
律「うぇっ・・・・うげえぇぇえええ・・・・」
澪「ムギっ!!先生を!!早く!!」
紬「えっ、えぇ!!」
澪「律っ!!大丈夫か律っ!!」
律「大丈夫・・・・平気だ・・・・」
律「この子達は、産んでみせる・・・」
唯「・・・・」354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 23:05:17.64 ID:8Y429yKl0
―――――
律はさわ子先生が病院へ連れて行った
私は付いていくといったが、律はさわ子先生だけで大丈夫だと言って私を止めた
部室に残ったのは唯、ムギ、私の3人
しばらくして、ムギが言った
「ケーキ余っちゃうけど、折角だしお茶入れるわね・・・・」
そういって3人分のケーキと紅茶を用意した
その日は明太子ケーキでも明太子ティーでもなかった
誰も口をつけなかった
次の日、律も梓も学校へ来なかった
部室は3人だった
ケーキと紅茶は3つだった
次の日も
次の日も
ケーキと紅茶は3つだった356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 23:13:13.59 ID:8Y429yKl0
数週間が経った
ケーキと紅茶は3つだった
部室は静寂に包まれていた
――――
これがこの数週間の出来事だ
さわ子先生に聞いたところ、律も梓も病院にいるのは確かなようだ
だが、誰も会いにいかない。会いにいけない
あれから何一つ話は進んでいない
みんな自分がどうすればいいのか答えが出ていないのだ
もちろん私も
律に会ってなんと言えばいい?
いや―――
それは違う―――
私は、全てをもう決めている
気が付けば私は階段を下り終わっていた。長いようで短い回想だったようだ361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 23:20:22.17 ID:8Y429yKl0
一階の廊下を歩き、昇降口へと向かう
今から私は、律に会いに行く
誰にどう思われようとも、私はもう決めたのだから
あぁ、私はよっぽど時間をかけて階段を降りていたらしい
後ろから普通に追いつかれるなんて
今日に限って声をかけてきたのもやっぱりそういうことか
こいつはたまに妙に鋭かったりするからなぁ
でも私はもう決めたんだぞ
誰にどう思われようとも、私はもう決めたのだから
だから・・・・邪魔をするなよ・・・・
澪「唯」
唯「・・・・・」
~ 第二部 完 ~363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 23:28:23.98 ID:8Y429yKl0
次で最後です。ちょっと休憩したら書きます364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 23:34:01.71 ID:4iDAD0cRO
>>363
乙
最初から読み返したが普通にうまいよな
ここまできたら完結させてくれよ365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /01(月) 23:56:33.21 ID:v+Mkr3mV0
これはいいカオス367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 00:04:36.12 ID:8Y429yKl0
澪ちゃんが何も言わずに部室を出ようとする
それ自体はこの数週間何度もあったこと
でも今日は、顔つきがなんだか少し違う
だから、今日は思い切って声をかけてみた
唯「・・・帰るの?」
澪「・・・・・」
ガラっと扉を開けて澪ちゃんは出て行った
おかしい、いくらこんな雰囲気でも普段の澪ちゃんなら「あぁ」くらいは言う
何も言わなかったという事は・・・それすら答える心の余裕がないってこと
唯「・・・・・」
少し考えて私は後を追うことにした
ムギちゃんはテーブルに突っ伏している
寝ているのかどうかは分からないけど、声はかけずに行く事にした
と、その前に・・・
私はケータイを取り出した370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 00:13:36.91 ID:znRHIlCs0
―――少し早足で階段を下りていく
いた。痛んで枝毛だらけになった長くて黒い髪。澪ちゃんだ
なにかをぶつぶつと呟きながらトボトボと階段を下りている
踊り場で方向転換するときにチラっとその横顔が見えた
僅かに見えた澪ちゃんの目は黒く濁っていて、だけどどこか力強い炎が灯っているように感じた
一階まで降り、廊下を進む
私はもう自分の存在を隠そうとせず、堂々と足音を立てて澪ちゃんの背中に近づいた
澪ちゃんは立ち止まり、呟く
澪「・・まを・・るなよ・・・」
澪「邪魔を・・・・するなよ・・・・・」
そして、振り向く
澪「唯」
唯「・・・・・・」
正面から見たそれは、もう私の知っている
優しくて厳しくて怖がりで寂しがりな澪ちゃんの顔じゃなかった371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 00:21:19.25 ID:znRHIlCs0
唯「どこ行くの?澪ちゃん」
澪「・・・律に会いに行く」
唯「そっかー、会ってどうするの?」
澪「・・・唯には関係ないだろ」
唯「そうかな?どうかな?」
澪「・・・・」
唯「私の子供を殺すつもりなんだよね?」
澪「・・・・」
唯「駄目だよ~」
澪「・・・うるさい」
唯「そんなことをしてもりっちゃんは澪ちゃんと一緒にいてくれないんだよ~」
澪「うるさい」
唯「私たちは放課後ティータイムだよ?部長のりっちゃんを悲しませちゃ駄目だよ」
澪「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいッ!!!!!」
澪ちゃんは長い髪を振り乱して叫ぶ373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 00:28:25.77 ID:znRHIlCs0
澪「じゃあどうしろっていうんだ!!?このままじゃ律が死ぬかもしれないんだぞ!!」
唯「それはりっちゃんが決めた事だよ」
澪「はァ?じゃあお前は律が死んでもいいっていうのかよ!!」
唯「りっちゃんは死なないよ」
澪「・・・は?はぁ・・・?なんだそりゃ・・・何を根拠に・・・・」
唯「だってりっちゃん言ってたもん、この子達を産むって」
澪「・・・だから?」
唯「だから死なないよ」
澪「意味わかんねぇこと言ってんなよっ!!!」
唯「なんでりっちゃんを信じてあげないの?」
澪「――――!!」
唯「どっちかを選ぶって事はりっちゃんを信じないってことだよね。澪ちゃんはりっちゃんを信じてないんだね」
澪「ぎ・・・こ、この・・・・!!」
唯「私はりっちゃんもあずにゃんも信じてるよ」
唯「澪ちゃんも怖がらないでりっちゃんを信じてあげようよ」379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 00:40:18.08 ID:znRHIlCs0
澪「じゃ、じゃあ梓も律も無事に産んだとして、唯はどうするつもりなんだよ!!」
唯「私はあずにゃんと一緒にムギちゃんの子供を育てるよ」
澪「はッ!!やっぱり律のことは見捨てるつもりか!それでよくそんなえらそうな事を・・・」
唯「見捨てないよ。りっちゃんが私の子供を産んだら、私はりっちゃんにお願いして、あずにゃんと一緒にその子も育てる」
澪「・・・は?はぁ?なんだよそれ・・・、律や梓はそれでいいって言ったのかよ!!」
唯「ううん、だから産んでからお願いするつもり。りっちゃんとあずにゃんに頭を下げてね」
澪「な、んだよ・・・そんな自分勝手な・・・・!!」
唯「そうかもね。でも私は二人が無事に子供を産んでくれることを信じてその先のことを考えて決めたんだよ」
唯「澪ちゃんは今が怖いから、今から逃げる手段として動こうとしてるよね」
澪「っ・・・ぅっ・・・・・何・・を・・・」
唯「それはりっちゃんに対する裏切りだし、私の決意を踏みにじることだよ」
澪「はっ・・・・ははっ・・・なんだそれ・・・私が自分のことしか考えてないとでも言いたいのかよ」
唯「そうだよ」
澪「・・・・・」
唯「澪ちゃんは少なくともりっちゃんの覚悟からは逃げちゃ駄目なはずだよ」381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 00:51:36.34 ID:znRHIlCs0
澪「じゃぁ・・・、じゃあ私の決意は、蔑ろにされていいっていうのかよ・・・・!」ガンッ
唯「澪ちゃんの逃げたいっていう安い気持ちが決意って呼べるのかどうか怪しいもんだね」
澪「!!こ・・・いつ・・・・、ふ・・・ふふ・・・もういい、わかった」
唯「・・・・・」
澪「あーぁ、そうだよな。普段から何言ってるか分からない脳内万年春女の言う事なんかに耳を貸した私が馬鹿だった」
唯「・・・・・」
澪「あの唯がここまでそれらしい事言えるとは思わなかったよ。はいはい面白かった。・・・・もう邪魔だから消えてくれよ」
唯「そうはいかないよ」
澪「・・・あっそう、じゃあ寝てて」スッ・・・
バシュッ! バシュッ!
唯「!?」
ズコココォッ!!!!
唯「・・・・」
澪「・・・へー、今のを避けるなんて・・・唯は本当になんでも出来ちゃうなァ・・・そういうとこ・・・ムカツクなァ・・・」
横目で私がさっきまで立っていた場所を見る。・・・黄金の粒と共に廊下のタイルが砕け散っていた386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 01:00:39.52 ID:znRHIlCs0
唯「これは・・・・」
澪「超数子砲(ヘディング・ロウ)。律と一緒に作り上げた私の能力」
唯「・・・・・すごいねぇ澪ちゃんは」
澪「ははっ・・・唯にそう言われても皮肉にしか聞こえないんだ・・・・よッ!!!」
バシュッ!! バシュッバシュッ!!
唯「ッ!!」
澪ちゃんが左手を少し動かしたかと思うと次の瞬間には超高速の数の子が飛んでくる
私はそれを紙一重で避ける
数の子廊下や壁を抉り取っていく
澪「それに当たったらいくら唯でも起き上がれないよ」
唯「・・・・そうだろうね」
バシュバシュッ!! バシュッ!
ズココッ!! ズノコココッ!!!
跳ねる しゃがむ 回る 伏せる
私はあらゆる動きを駆使して光線の様な魚卵をかわしていく387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 01:10:16.94 ID:znRHIlCs0
バシュバシュバシュッ!!!
唯「ふっ!ほぉっ!・・・はっ・・・はっ・・・」
バシュバシュッ バシュッ!!!
唯「んっ!ほぁっ!」
澪「ほらほら、息が上がってきたんじゃないのか?当たっちゃうぞ?」
避ける、見る、避ける、観る、避ける、視る、避ける
観察する、計算する、分析する、解析する、見極める、攻撃方法を、法則性を――
唯「見えた・・・ッ!!」
澪ちゃんはカバンの中から左手で数の子を3本ずつ抜き取り
それを上に放り投げて、額で弾き飛ばしている――――
そのどれもが最小限の動き!遠目には何をしたのかが分からないほどの!
やっぱりすごいね澪ちゃんは・・・!こんなに技を使いこなしてるなんて!
でも・・・パターンさえ掴めば・・・割り込む隙はある!!
そう、数の子は3本ずつ左手で取る・・・さっきから飛んできている数の子も、タイミングを少しずつずらしてはいるけど
3本ずつのパターンの組み合わせに過ぎない!3本目が飛んだ後の間さえ狙えば――!!388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 01:14:31.40 ID:znRHIlCs0
バシュッ!!
一本目・・・
バシュッ!!
二本目・・・
・・・・・バシュッッ!!
三本目!!今だッ!!
澪「おーおー、やっぱ気付いちゃうんだねぇ、唯は」
唯「!?」
澪「誰も三本しか左手に持てないなんて言ってないよな?」
そうか・・・指の間に一本ずつ挟んで持っていたのなら・・・・・
四本まで持つことが出来る・・・!!読み違えた・・・・・!!!
バシュッ!!
唯「―――――」
澪「ははっ!!吹き飛べよ唯イイイィイィ!!!!」
ズノコココォォォオォォンッ!!!!393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 01:25:26.37 ID:znRHIlCs0
澪「・・・・悪いな唯。私は・・・律に生きていてもらわないと・・・駄目なんだ・・・。だから・・ここは譲れない」
噴煙と共に黄金の粒がキラキラと宙を舞った
あぁ、初めて律にこの技を使ったときみたいだ・・・
すごく幻想的で・・・・綺麗だな・・・・
この光景を歌詞にしたら・・・・良い詞が書けそうだ
秋山澪はそう思った
そして、薄れていく噴煙の中に、その姿を認めたとき
秋山澪はこうも思った
あぁ・・・やっぱり私の歌詞はこいつに歌ってもらうのがとても、しっくりくる・・・
唯「・・・・これは、賭けだったよ・・・・」
澪「・・・・・・・・」
唯「 明 太 殺 し (メンタイブレイカー) 」
唯「右手に触れた明太子、及びそれに順ずるものを瞬時に弾けさせる能力だよ」
唯「これが・・・数の子に通用しなかったら、今私はやられてたね・・・」
澪「・・・・・・・ははっ、いいねぇいいねぇ・・・。最高だよ・・・・唯!!」397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 01:39:51.22 ID:znRHIlCs0
澪「うぅうううあああぁぁあああ!!!」
バシュバシュバシュッ!!!
唯「1,2,3!!」
バシュッ!!!
唯「4!!打ち止め!!いくよ澪ちゃん!!!」
澪「――ッ!!」
ムギちゃんの明太子を冷凍して保存しておいて良かったよ・・・
それにこの明太殺し、最初はなんでこんな迷惑な能力を・・・って思ったけど
ここで澪ちゃんと戦うのが運命だったとして・・・この能力はきっと
あずにゃんがくれた、運命に立ち向かうための能力・・・・!!
唯「おおぉぉおおおッ!!!アイズ・オン・ミー!!ほいほいっ!!」
シュンッ シュンシュンッ
メタッ メタタタッ!!
澪「ォギャッ!! 目ッ!!目がッ!!」402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 01:53:23.24 ID:znRHIlCs0
いける・・・・いけるっ!!
これでトドメ!!
唯「平沢流奥義!!ダイブ・トゥ・ブルー!!!」
シュンッ!!
澪ちゃんが次の数の子を装てんする前に放つ!!これで・・・もらった!!
唯「はーっばーたくーのーっ・・・・っ!?」
バチィッ!!!!
い、今のは・・・・?明太子が・・・数の子に弾き落とされた・・・?
澪「ギリギリだったけど・・・・威力を気にしなければ、速射は可能だ」
唯「・・・・っ」
澪「左腕で投げているから、あまり威力が出ないんだろ?」
澪「それくらいなら、弾き落とすのは簡単だ」
唯「・・・・目は、どうしたの」
澪「ははっ、考えてみてくれよ。私は数の子を毎回ヘディングしてるんだぞ?」
澪「多少の汁が目に入っても大丈夫なように、特殊なコンタクトレンズをしてるんだよ」406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 02:02:32.01 ID:znRHIlCs0
唯「・・・・あの怖がりの澪ちゃんがコンタクトレンズ?」
澪「頑張ったさ。これも愛の成せる業かな」
唯「ふふっ・・・やっぱり、澪ちゃんは凄いよ。すごく頑張りやさん。だから強い」
澪「唯もな・・・・正直、私は今少し楽しんでいるかもしれない」
唯「不謹慎だねぇ澪ちゃん・・・・でも私もちょっと楽しいかな」
澪「ははっ・・・・じゃあ、名残惜しいけど、終わりにするか」
唯「終わりにできるかな?どうかな?」
澪「さぁてねっ!!行くぞッ!!」
唯「おぉぉっ!!ほいほいっ!!」
バシュバシュッ!! シュンッ!! シュンシュンッ!! バチィッ!!! バシュッ!!!
メタッ メタタタッ!!! ズコッ ズノココオッ!! バシュッ シュンッ!!
――――飛び交う魚卵
――――真紅と黄金の攻防
――――弾け、混じり、降り注ぐ粒
二人の戦いは、戦いと呼ぶにはあまりにも美しすぎた409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 02:15:38.59 ID:znRHIlCs0
澪「はっ・・はっ・・・!!どうしたどうした唯!!押されてるんじゃないかァッ!?」
唯「ふぅっ・・・ふぅっ・・!!澪ちゃんが威力より速度重視にしてきたから・・・避けるのが、つらいんだよッ!!」
澪「ははっ!ざまーみやがれってんだァ!!」
唯「ふふっ!その言い方!りっちゃんみたいだね!!」
澪「あぁっそりゃ嬉しいね!!私はずっとあいつみたいになりたかった!!明るくて、社交的で、強くて!!」
澪「人見知りで!うじうじして!弱虫な私をいつも引っ張って行ってくれたんだ!!私は!!あいつみたいに!!」
澪「ずっと、・・・なりたかったんだぁーーーッ!!!!!!」
ズノココッ!!!
唯「ウグッ!?」
唯は澪の気迫で押しまくる一撃を腹部に受けてしまう
威力は落ちているとはいえ、強烈な一撃
唯は昇降口の下駄箱を巻き込んで吹き飛んで行く
唯「ウ・・・グゥ・・・・」
埃や砂煙が巻き起こり、唯の姿は一時的に倒れた下駄箱に紛れて隠れる形になった
澪「はっ・・・はっ・・・どこだよぉー唯・・・。さっさとトドメを刺させろよぉ・・・・」410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 02:26:40.73 ID:znRHIlCs0
唯「・・・・ふぅ・・・ふっ・・・・、駄目・・・・駄目なんだよ・・・澪ちゃん・・・・」
澪「・・はっ・・・はっ・・・・あぁ?」
唯「もう、澪ちゃんは、りっちゃんについていくだけの人じゃないよ・・・」
唯「ん、ぐ・・・りっちゃんのために・・・ここまで頑張って・・・・強くなったんじゃない・・・」
澪「・・・はっ・・ はっ・・・・・だから・・・何だよ」
唯「もう、澪ちゃんは!・・・りっちゃんに依存してちゃ駄目なの!りっちゃんが自分の道を自分で選んだように!!」
唯「澪ちゃんも!!りっちゃんに頼らずに!自分で決めて進まないと駄目なんだよ!!澪ちゃんにはもうそれができるはずだよ!!」
澪「・・・・・!!!」
唯「だから、りっちゃんに、依存しているんじゃなく!!りっちゃんのことが本当に好きなら!!信じてあげなきゃ駄目なんだよッ!!」
澪「・・・・・・ふっ・・・ははっ・・・・。私が・・・・律に依存してるだけ・・・・?」
澪「・・・・違う、・・・違う違うチガウちがうぅう!!」
澪「わ、私は律を愛しているんだぁあああぁぁああッ!!!!」
唯「だったら」サッ
唯「それを証明してみせてよ」サッ
唯「私に勝って」ササッ411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 02:31:20.16 ID:znRHIlCs0
澪「!?後ろ・・・いや、右!?」
唯「ほらほら、どうしたの澪ちゃん」ササッ
唯「こっちだよ」サッ
澪「そんな・・・・こんなに速く動けるはずが・・・!!」
唯「ホラ、こっち」ササッ
澪「くっ・・・・くそぉっ!!!そこだぁっ!!」
バシュッバシュバシュバシュッ!!!
唯「ハズレだね。こっちだよ」サッ
澪「ううおぉぉおおおお!!!!」
バシュバシュッ!!!
唯「平沢流奥義――――」
澪「!!そこか!!!」
唯「ダイブ」
澪「そんな技ッ!!何度やったって弾き飛ばしてやる・・・!!」
唯「トゥ」413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 02:36:58.30 ID:znRHIlCs0
澪「もらったぁああああ!!!!」
唯「「ブルー」」
澪「!?」
澪「・・・・は?み、右腕???」
シュンシュンッ!!!
唯「「はーばーたくっのーさっすーぐにーっ♪」」
メタタタタタタタタタァッ!!!!!!!!!
澪「ウゲブラッ!!!!???」
澪「は・・・・・ハァッ?前後から・・・同時に・・・・?ていうか・・・・右腕・・・・」
唯「澪ちゃん、よく見なよ」
澪「え!?う、後ろにも唯が・・・・・い、いや・・・・」
澪「前の唯は・・・・リボンの色が・・・・・」
唯「そういうこと」
澪「憂ちゃん・・・・・か・・・・・」
憂「こんにちは、澪さん」415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 02:42:26.04 ID:DYdMFCeBO
憂選手wwwwwww416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 02:46:50.65 ID:znRHIlCs0
唯「う~い~!!よく来てくれたねぇ~!!!」スリスリスリ
憂「も、もーお姉ちゃん!急に変装して来てくれなんて電話、びっくりしたよ・・・・」
唯「いやー、憂が来てくれなかったらあぶなかったよ~」
澪「せ・・・せこいなぁ・・・・唯」
唯「一人で立ち向かえない敵は仲間と一緒に叩く!これ基本アルネ!!」
憂「まぁたしかにちょっと卑怯ですけどね」
唯「う~い~!!どっちの味方なのさぁ~!!」
澪「はは・・・じゃあ私は、仲間がいないから負けた・・・ってことか」
唯「それは違いますよ澪ちゃん隊員!!」
澪「は?はぁ・・・」
唯「そもそも!私たちは放課後ティータイムという仲間なのです!!その仲間に戦いを仕掛けた澪ちゃんはその時点で間違っているのです!」
澪「・・・・・・」
唯「私たちは、一緒にりっちゃんとあずにゃんの帰りを信じて待つ、仲間なのですっ」
唯「わかりましたかな!」
澪「・・・・・・・・・はい・・・」417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 02:56:28.12 ID:X5GioDBr0
憂、俺とイクラグビーしてたのに・・・急にどっか行っちゃうから驚いたけど、こういう事だったのね。425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 03:35:31.69 ID:znRHIlCs0
パチパチパチパチ
唯「?」
澪「!」
「すごいわぁ~唯ちゃん!本当に澪ちゃんを倒しちゃうなんて!」
唯「・・・」
憂「あなたは・・・・」
「私、この結果を見るのが夢だったの~!」
澪「何を、言ってるんだよ・・・・」
唯「・・・・」
「私!いますごく感激してるのよー!!」
澪「何が・・・」
「唯ちゃんがここで澪ちゃんを止めてくれるまでに、1688回もこの展開を繰り返したんだもの!」
唯「ど、どういうこと?・・・・・・・・・・ムギちゃん」
紬「・・・・・今から説明するわ」
~ 第三部 完 ~426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 03:38:10.28 ID:9rFYAwCO0
なん・・・・だと・・・・?434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 04:02:46.26 ID:znRHIlCs0
~ epilogue ~
紬「今から52年後に第三次世界大戦が起こるの」
紬「事の発端は特殊な性癖を持った一人の日本人女性だった」
紬「その女性は顔面に数の子をぶつけられる事に性的興奮を覚えたの」
紬「女性と付き合っていた男性は、女性の欲求のために、日々、数の子をぶつけたわ」
紬「そして運命の日、男性は気まぐれでヘディングで女性に数の子をぶつけた。そしてある力に目覚めてしまったの」
紬「そう、澪ちゃんが超数子砲(ヘディング・ロウ)と呼んでいる・・・それよ」
紬「男性は能力に目覚めたことによって力に溺れて悪意ある行為に走るようになった」
紬「そして同じ能力を持たせた仲間を集めギャンググループを作り始めたの」
紬「グループ名は"ヘリング・ロウ"日本語訳すると"数の子"・・・そのままね」
紬「ギャングは着々と規模を拡大し、勢力を伸ばしていったわ」
紬「そこで政府は対ヘリング・ロウ部隊"CODS"を組織したの」
紬「CODSは数の子に対抗資源として明太子を選んだわ。そして明太子を独自に研究して・・・」
紬「明太子を人の顔面にぶつけ続けると能力が開花することを発見したの」
紬「そう、これが唯ちゃんの能力、明太殺し(メンタイブレイカー)よ」435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 04:04:01.53 ID:9rFYAwCO0
な・・・・なんかすげぇ話になってきたぞ436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 04:10:22.03 ID:DYdMFCeBO
おいおいおい
この>>1何者だよwwww438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 04:23:37.97 ID:znRHIlCs0
紬「明太殺しが数の子にも有効であることが発覚するとさっそく実戦に投入されたわ」
紬「でも、結果は惨敗。奴らの超数子砲の面制圧力は尋常じゃなかったの」
紬「対して明太殺しは凄い能力とはいえ、守ることしか出来ない。奴らの数を減らすことは出来なかった」
紬「そこでCODSは明太子を能力開発の道具としてだけではなく対人兵器として使用する戦術を使い始めたの」
紬「一人の老指導者が隊員たちに位置から明太子を使った格闘術を叩き込んだわ」
紬「そうしてCODSとヘリング・ロウの戦闘は激化。それはすなわちスケトウダラとニシンの乱獲が始まることを意味していた」
紬「戦いは5年も続いたわ。度重なる戦闘でスケトウダラとニシンの数は激減。日本は海外に数の子と明太子を輸出できなくなった」
紬「運の悪いことにそのとき世界では超絶日本食ブーム真っ只中でね。おせちに欠かせない数の子、白米に欠かせない明太子、被害は大きかった」
紬「それでキレた諸国が日本に核を打ち込んで戦争が始まったの」
澪「なにそれこわい」
紬「我が琴吹財閥もCODSを全面的にバックアップしていたんだけれど、最悪な結果に終わってしまったわ」
紬「あのときヘリング・ロウが小規模だった時点で何とか壊滅させられていれば・・・そう思わない日はなかった」
紬「そして琴吹財閥は戦争の中10年の歳月をかけてタイムリープ装置を開発したのよ」
紬「そして私は戦争を起こさないために、この時代にタイムリープしてきたの」
唯「なんと」442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 04:32:59.73 ID:znRHIlCs0
憂「ということは・・・今、紬さんの中身は・・・・」
紬「そう、85歳くらいのおばあちゃんということね。ふふふ」
澪「で、でも!なんで私たちを戦わせることが戦争を起こさないことにつながるんだ!!」
紬「CODSのメンバーには皆、海産物のコードネームがついていたわ」
澪「?」
紬「そしてCODSに明太子格闘術を叩き込んだ老指導者のコードネームは・・・・"ウニ"」
唯「ウニ?」
紬「そう・・・ふふ、ウニって色んな漢字があるんだけど、どう書くか知ってる?」
紬「ひとつは海栗、ひとつは海胆、そして・・・・雲丹」
唯「雲丹?」
紬「そのまま読んでみて?」
唯「雲丹・・・うん・・・たん・・・・、う・・・・うんたん・・・!!うんたん!うんたん!!」
紬「そう!つまりその老指導者とは唯ちゃん!あなたなのよ!!」
唯「うんたん!うんたん!!」
澪「・・・・・」444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 04:39:20.64 ID:DYdMFCeBO
うんたん!うんたん!うんたん!うんたん!うんたん!うんたん!うんたん!うんたん!うんたん!うんたん!うんたん!うんたん!
>>1が凄過ぎて濡れた450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 04:52:24.62 ID:SS7rg6Ug0
一瞬頭が麻痺してウニの中身も卵だった気がした448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 04:50:46.98 ID:znRHIlCs0
紬「明太子流格闘術の流派は"平沢流"よ。私も唯ちゃんに叩き込まれたわ」
唯「あ!それであのときあずにゃんにダイブ・トゥ・ブルーを使えたんだ!」
紬「現在の時点で唯ちゃんの平沢流の技がもし、既に超数子砲との戦闘を想定した形に整えられたものだったら・・・」
紬「つまり、唯ちゃんが超数子砲使用者を倒すという経験を積ませる事で!将来CODSがヘリング・ロウを殲滅する可能性が激増するの」
澪「な、何故対戦相手が私だったんだ・・・・?」
紬「・・・・戦いが相手を倒すだけじゃなく、相手と分かり合えるものだということを証明したかったの」
紬「あなた達ならどんなに分け隔てられてもきっと分かり合えると信じてたわ」
澪「・・・・・」
紬「1688回かかったけどね」
紬「もちろん、本当に危なくなった時には二人にも事情を説明して止めてたんだけどね」
紬「正直何度も諦めそうになったわ。やり直すたびに協力者に説明しなきゃいけなかったんだもの」
憂「協力者?」
紬「そう、この計画には協力者が不可欠なの。唯ちゃんと澪ちゃんに能力を使わせるためにはね」
澪「ま・・・・・まさか・・・・・・」
紬「そう、もう分かるわよね」453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 04:59:30.97 ID:znRHIlCs0
律「よ、よぉー澪!元気だったかー!!」
梓「先輩・・・・ごめんなさい・・・・・」
医師「やぁどうも」
さわ子「二人ともお疲れ様」
和「ごめんね二人とも」
澪「・・・・・・・」
唯「ほえー・・・・・」
紬「そちらのお医者さんは琴吹傘下の病院の先生なのよ」
紬「あとは学校でこんなことをするには先生の協力が必要だったし・・・」
紬「あなたたちの関係の調整役としても頭のいい和ちゃんの協力も仰いだ」
紬「そして能力を使えるようになってもらうには、二人が特別な愛情を注ぐ人物の協力が必要」
律「は・・・はは・・・・」
梓「////」
澪「・・・・・・・」
唯「アア゛アア゛アアッァァア゛アア!!とか叫んでた私ってなんだったのかなー」456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 05:13:01.58 ID:znRHIlCs0
澪「・・・・・・」
律「はははは・・・・いやー、澪・・・・私が宿題出来ないとかいう理由で夜の学校にノート取りに帰ると思うか?」
澪「・・・・・・」
バシュッバシュッ!!!!
律「ウホァッwwwwやめてwww数の子ぶつけちゃ嫌wwwwww」
紬「りっちゃんをめちゃくちゃにするところはゾクゾクしちゃったわー」
澪「・・・・・・」
律「はははは・・・いやー、澪・・・・・デコが妊娠するわけないだろ・・・・常識的に考えて」
バシュッバシュッ!!!!
律「ウホァッwwwwやめてwww生臭いホホァアwwwwww」
紬「梓ちゃんは唯ちゃんの平沢流の技を鍛えるのにも大きく貢献してくれたわねー」
紬「でもまさか唯ちゃんが頑張りすぎちゃって肩を壊したのは予定外だったけど」
紬「あのときの梓ちゃんはマジ泣きだったわね」
梓「//////」
唯「あずにゃん・・・・」461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 05:25:36.18 ID:znRHIlCs0
紬「あ、ちなみにあのときりっちゃんが飛び出してきたのは予定外だったのよねー」
唯「え、そうなの!」
紬「ちょっとタイミングが早かったというか・・・おかげで計画の修正が必要になっちゃったのよー」
律「えっはっは、面目ない」
紬「まぁその代わりにお尻に唯ちゃんのダイブ・トゥ・ブルーを喰らったみたいだしチャラにしたけどね」
唯「あ、あれお尻に入ったんだ」
律「なっはっは!」
澪「・・・・・」
紬「まぁ、そんな感じだったのよー」
澪「なんでムギまで参加して色々と騙したんだよ・・・」
紬「え?びっくりしたでしょ?」
澪「あぁ・・・・したけど・・・・」
紬「私、皆にドッキリを仕掛けるのが夢だったの~」
澪「・・・・・・」464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 05:40:59.41 ID:znRHIlCs0
紬「ま・・・・そういうわけで、私はそろそろお暇しましょうかしら」
憂「ちょっと待ってください紬さん」
紬「なにかしら憂ちゃん?」
憂「紬さんは未来の世界で戦争が起こったからこの時代にタイムリープしたんですよね?」
憂「それなら、この時代で歴史を修正して、戦争が起こらなくなったなら・・・・」
憂「未来の世界で紬さんはタイムリープ装置を作らない、この時代にも来ない、未来は変わらない・・・ってことになるんじゃないですか?」
紬「タイムパラドックスってやつね」
紬「その辺は心配しなくても大丈夫、この世界では戦争は起こらないわ」
澪「なんでわかるんだ?」
憂「・・・実は今話してる紬さんはこの平和な世界の未来から、まるで戦争がある世界であるかのように話している?」
紬「本当に戦争のあった世界の私が一度だけやってきて、その後は嘘を使ったループが完成しているって説ね」
律「それかドラゴンボールみたいに未来が沢山出来るってやつとか?」
紬「ありとあらゆる時点で世界は無数に分岐して平行して存在しているって説ね」
紬「ふふ・・・解釈は任せることにしようかしら~」
澪「未来のムギは随分意地の悪い性格のようだな」465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 05:48:27.18 ID:znRHIlCs0
紬「それじゃ・・・・みんな、この時代の私とも仲良くしてあげてね」
澪「・・・ああ」
律「じゃ、世話になったな!」
梓「さよなら・・・ムギ先輩」
唯「・・・ばいばい、ムギちゃん」
紬「ばいばい、みんな、また後でね」
紬「・・・」
紬「・・・・あら?私・・・・ここで何をしてたんだったかしら?」
唯「おかえり、ムギちゃん」
紬「・・・・?」
さわ子「さてみんな!一件落着したところで・・・・!!」
さわ子「この廊下を片付けましょうか」
唯・澪・律・梓「・・・・・」
紬「きゃあ~!なぁにこれ!」470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 05:55:30.16 ID:znRHIlCs0
―――――
唯「・・・・・ねえあずにゃん」
梓「・・・・・はい」
唯「あれって全部演技だったの?」
梓「・・・・・」
唯「あずにゃんは演技派だねぇ~」
梓「・・・・・いえ、先輩・・・・私は、演技が必要なところ意外は・・・・ほとんど本気でした」
唯「へ?そうなの?」
梓「は、はい・・・・」
唯「例えば?」
梓「じ、実は明太子ぶつけられるの・・・・ちょっとクセになっちゃったみたいで・・・・」
唯「へぇ~そうなんだ~、・・・他には?」
梓「え、えっと・・・・だ、大好きとか・・・・」
唯「それだけ?」
梓「あ、ぁあ、愛してる・・・・とか・・・////」471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 05:58:33.89 ID:znRHIlCs0
唯「・・・・・」
梓「・・・・・」
唯「あずにゃん・・・」
梓「・・・・・はい」
唯「あずにゃん・・・・」
梓「・・・・・・・・はい」
唯「あーずっにゃん」
梓「・・・・・・・・・はい///」
唯「えいっ」
梓「ォギャッ!!」
唯「あずにゃんは明太子ぶつけられるの好きだねぇ~」
~ END ~472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 06:00:34.24 ID:IH9YgAQC0
乙
マジキチなのに思わず見入ってしまった475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 06:02:11.21 ID:DYdMFCeBO
乙!!
いやー今年1番だった
そんな>>1に明太子…!
メタタ メタタタ476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11 /02(火) 06:02:59.78 ID:X5GioDBr0
乙
メタッ メタタッ メタッ メタタッ メタッ メタタッ メタッ メタタッ メタッ メタタッ
メタッ メタタッ メタッ メタタッ
メタッ メタタッ メタッ メタタッ
メタッ メタタッ メタッ メタタッ
メタッ メタタッ メタッ メタタッ
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