1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 19:48:49.21 ID:
8SyM5qG00
忍「それっ」
ブンッ
アリス「ひゃっ! もう死の! どうして急にナイフを振り回すの!?」
忍「だって、アリスが『死のぉ~』って言ったんじゃないですか」
アリス「え? た、たしかにそう言ったけど……。それがどうしたの、死の?」
忍「はい! 死にましょう!」
ブンッ
アリス「いやぁー!」
ドテン
アリス「な、な、なんでこんな……お、おちついて……死のぉ……」
忍「落ち着いていないのはアリスの方です」
きんいろモザイク (4) (まんがタイムKRコミックス)
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 19:49:20.99 ID:qnjxukMk0
その発想はなかった
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 19:53:38.82 ID:
8SyM5qG00
陽子「な、なんだなんだ!? どうしたんだよふたりとも!」
綾「やだ……! どうしたの? そ、そんなナイフなんて……! あ、あぶないわよっ」
忍「アリスが『死のう』って誘ってくるんですよ」
陽子「お、おい、死の。大丈夫か?」
綾「と、とりあえず冷静になって。ね? 死の?」
忍「え? おふたりも一緒に死にたいのですか? 私は冷静ですから、死にましょう」
ギラリ
綾「ふぇ!? ちょ、ヤダ! こっち向けないでぇ!」
陽子「あぶない!」
バッ
忍「えいっ」
サクッ
陽子「カ……ハッ……!」
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 19:58:27.16 ID:
8SyM5qG00
綾「いやぁぁぁぁぁぁ!!! 陽子ぉぉぉぉぉぉ!!!!」
陽子「あ……あや……いたぃ、痛い……お、お腹が……あつっ、あついぃ……」ガクガク
綾「血が……! 血が止まらないわ!!! 誰か!!! 誰かぁ!!!」
陽子「はぁ……はぁ……た、助け……綾ぁ……痛いよぉ……! うあぁぁ……」
綾「し、し、しっかりして陽子! い、今、人を呼んでくるから!」
忍「まだ息絶えてませんね。トドメを刺しましょう。やはり左胸でしょうか」
ザシュッ
陽子「死ぬほどいてぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」ガバァ
綾「陽子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
陽子「ウアッハ!!! ウェッホ!!!! グホァ!!! う、あああ……死のぉ。ハァ、ハァ……!」ドサッ
アリス「もうやめてぇぇぇ! 死のぉ!」
忍「だから刺してるんじゃないですか。それにしても……」
陽子「うあぁあぁぁ……アア、アァァァ……」
忍「まだ生きてますねぇ……あっ、そうでした。私から見たら左でも、陽子ちゃんから見たら右胸でしたね」
忍「心臓はこっち側ですね」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:03:16.61 ID:
8SyM5qG00
綾「やめてぇ!!! もうやめてぇ!!! いやあぁぁぁあ!!!!」
忍「うーん、綾ちゃんが邪魔です。さきに綾ちゃんを殺しましょうか」
綾「ひっ……」ビクッ
陽子「あ、綾……逃げ……ろ……」
綾「……!!! わ、私が陽子を守るわ……!(キッ」
忍「そうですか。では」
ギラリ
アリス「だめぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ガッ
忍「あっ」
カン カラン
忍「ナイフ、落としちゃいました」
アリス「い、今のうちに、逃げようっ!」
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:08:12.06 ID:
8SyM5qG00
アリス「えいっ」
カンッ
忍「あっ、ナイフ蹴っちゃだめですよ」
タッタッタ
綾「しっかりしてぇ……陽子ぉ……!」
陽子「……」
綾「陽子!!! ど、どうしようアリス……! い、いき、息してないわ……! 陽子ぉ!」
アリス「なら捨てていくしかないよ!」
綾「そんな!」
アリス「殺されちゃうよ! はやく!」
ガシッ
綾「陽子……! 陽子ぉ……! グスン」
アリス「Hurry up! GoGoGoGoGoooooooo!!!!!」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:12:40.64 ID:PmTxgM9F0
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:13:25.24 ID:
8SyM5qG00
忍「逃がしませんよっ」
タッタッタッタ
アリス「ひぃ! きたぁ! すごい遅いけどきたぁ!」
綾「うえっひっぐ……陽子がぁ……! うぇぇん……」
忍「次は綾ちゃんですよぉ!」
綾「いやああああああああああああ」
ズドドドドド
アリス「綾はやいっ」
忍「待って下さ~い」
アリス「ひぃっ! ひぃっ!」
綾「ハァ……! アリス、大丈夫!? ハァ、ハァ……!」
アリス「綾! 二手に分かれよう!」
綾「嫌よ! シノは私を狙ってるのよ!? 絶対にこっちにくるじゃない! 一緒に逃げましょう!」
アリス「えぇ!? 道ずれ!?」
綾「死なば諸共よ!」
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:18:34.46 ID:
8SyM5qG00
綾「はぁ……はぁ……なんとか……いや、わりと簡単に振り切れたわ……」
アリス「ヤバス……」
カレン「あれー? アリスにあややー! こんなところで何してるデース?」
綾「カ、カレン……!」
アリス「た、大変なんだよ! シノが!」
カレン「んー? シノがどうかしたんですかー?」
綾「シノが……シノがナイフでアリスに襲い掛かって、それで陽子を……陽子を……グスッ」
カレン「なんだかわからないけど、楽しそうデース」
綾「楽しくないわよっ!」
カレン「それで、なんでふたりは隠れてるんですかー? ああ分かった! かくれんぼー!」
アリス「たしかに隠れてるけど……」
カレン「鬼はシノなんですねー! ナイフで襲い掛かるなんて、まさに鬼デース! scared!」
カレン「あれぇ? だけど鬼って金棒をつかうはずですよー? どうしてナイフなんですかー?」
綾「ナイフのほうが手に入れやすいし、軽くて殺傷能力があるからでしょ……」
アリス「綾! 真面目に答えちゃだめだよ! 気が滅入るだけだよ!」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:23:35.76 ID:
8SyM5qG00
カレン「じゃあ、私は金棒をシノに届けてあげまーす!」
アリス「駄目だよ! カレン!」
綾「そうよ危ないわ!」
カレン「大丈夫デース! 私、こう見えてもイギリス人!」
綾「だからなに!?」
カレン「イギリスは紳士の国デース。紳士は金棒の扱いがうまいと聞いたことありまーす!」
綾「そうなの……?」
カレン「クラスの男子が話してました! 紳士は股間の金棒を道行く人に見せつけるらしいデース!」
アリス「それ違うよ! 言葉通りの紳士じゃないよ!」
カレン「だからシノに金棒届けにいってきまーす! Here we go!」
綾「待ってカレン! 行っちゃ駄目~!」
カレン「Full speed!!!!!」
ドドドドドド
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:24:13.80 ID:aSeQhRScO
綾ちゃんはなるべく苦しませながら殺してほしい
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:28:07.24 ID:
8SyM5qG00
アリス「ど、どどど、どうしよう! カレンが殺されちゃうよ!」
綾「と、とにかく、警察を呼びましょう……! 携帯持ってる!?」
アリス「うん! えっと……(警察を呼ぶには……999!)」
プルルルルルル
アリス「……」
綾「……」
アリス「駄目だよ! 警察出ない!」
綾「えええええええっ! き、緊急時なのにかからないなんて!」
アリス「日本は治安がいいから、きっと休んでるんだよ……」
綾「そんなわけないでしょ!? 女子高生がナイフを振り回すご時世なのよー!?」
アリス「お、落ち着いて綾!」
綾「落ち着けないわよっ! このままだと私たちまで殺されてしまうわ!」
アリス「と、とにかくカレンを探しに行こう? 三人なら押さえつけることができるかもしれないよっ」
綾「そ、そうね……!」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:33:37.84 ID:
8SyM5qG00
カレン「運良く金棒を調達できましたー! Shoplifting! 大成功デース!」
カレン「シノー。シノはどこですかぁー?」
忍「ほっほっほっほ」
タッタッタッタ
カレン「わー、すっごーい遅い人がいまーす! あれは走ってるんでしょうかー?」
カレン「って、あれシノでーす! 遅ーい!」
カレン「おーい!」
忍「ん? あ、カレン!」
カレン「死の~! 死のぉ~!」
忍「えっ、カレンも一緒に死にたいんですか!?」
カレン「What? なに言ってるんですかー?」
忍「えいっ」
ブンッ
カレン「あぶなーい! なにするデース!?」
36:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:38:35.90 ID:
8SyM5qG00
忍「なにって、カレンを殺すんですよ?」
カレン「Oh! Are you nuts!?」
忍「あーゆーなっつ? 『貴方はナッツですか?』と聞いてるんですね?」
忍「私はナッツではありませんよ、カレン」
ブンッ
カレン「超あぶなーい!」
忍「どうして避けちゃうんですか?」
カレン「ナイフが刺さると痛いデース!」
忍「刺さらないと死ねないよ?」
カレン「死にたくないデース! やめてください、死のぉ!」
忍「??? 死にたくないのに、『死のう』と言うのですか? おかしいですよ」
ブンッ
カレン「NO~~~!!! お助け~!」
ダダダダダ
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:43:19.70 ID:
8SyM5qG00
アリス「カレン大丈夫かな……」
トコトコ
綾「も、もう殺されてるんじゃ……」
アリス「不吉なこと言わないでよ!」
綾「ご、ごめんなさい……!」
カレン「ひぃ~! お助け~! 超こわーい!」
ダダダダダ
アリス「カレン!? 無事だったの!?」
カレン「アリ~ス! シノおかしいデース! She is mad!!!」
アリス「怪我してない!? 無事でよかった~、もう死んじゃったかと思ってたよ!」
綾「アリスも死んだと思ってたんじゃない……」
カレン「……九死に一生を得ましたー!」
綾「それにしても、その金棒はどうしたの?」
カレン「シノに渡そうと思ったんですが……渡せずじまいデース」
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:48:09.20 ID:
8SyM5qG00
綾「いや、そうじゃなくて、そんな重そうな鈍器、どうやって手に入れたの……?」
カレン「武器屋さんでぬす……買いましたー! 鉄製で300kgありまーす!」
綾「おもっ!!!!」
カレン「持ってみますかー?」
綾「無理無理無理無理!」
アリス「それだよ!」
綾「え?」
カレン「? なにがですかー?」
アリス「その金棒があれば、ナイフなんて目じゃないよ!」
綾「た、たしかに……リーチも威力も、金棒のほうが有利……!」
カレン「Oh! これでシノと戦うんですかー!?」
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:53:42.13 ID:
8SyM5qG00
アリス「カレン! シノを正気に戻してぇ!」
綾「カレンだけが頼りよ!」
カレン「Wow! すっごい頼りにされてまーす! 燃えてきましたー!」
カレン「やってやるデース!」
タッタッタッタ
忍「おーい」
綾「ひっ、き、来たわよ……!」
アリス「カレン!」
カレン「先手必勝! えいやー!」
ガキィィィン
忍「おっと、危ないですよ。カレン」
カレン「!? Impossible!」
アリス「う、受け流した!?」
綾「ちょ、ちょっと、シノの頭部を狙ってなかった……!?」
アリス「いざとなれば殺すしかないよ!」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:02:23.25 ID:PFqCA3xxi
>>41
>アリス「いざとなれば殺すしかないよ!」
なんかワロタwwwww
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 20:58:09.46 ID:
8SyM5qG00
カレン「うぇぇぇい! アイヤーーーー!!!!」
ブォォォォン
忍「ほっ」
シュッ
カレン「Damn it!!!」
綾「消えた!?」
忍「今のは残像ですよ……ふふふふふ……ふふふふふふふふふ……」
カレン「し、シノがブレて見えまーす……!」
アリス「あれは……肢曲……!」
綾「なにそれ!?」
アリス「足運びに緩急をつけて、残像を生じさせる技だよ!」
カレン「イッツァ、ピーンチ!」
忍「鈍器は、『鈍い』という漢字を使うんですよ? スピード重視の私とは相性が悪いですね」
カレン「ぐっ……」
忍「そろそろ、こちらから行きますよ……!」
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:03:35.73 ID:
8SyM5qG00
忍「やぁぁぁ!」
タッタッタッタ
綾「おっそ!!! スピード重視!?」
アリス「あれでも速いほうだよ!」
カレン「やあぁ!!!」
ブォン
忍「ほぉっ」
ヒュン
カレン「えぇぇぇい!」
忍「なんのっ」
カレン「たぁぁぁぁ!」
忍「まだまだっ」
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:08:38.68 ID:
8SyM5qG00
~六時間後~
忍「はぁ……はぁ……」
カレン「ぜぇ……ぜぇ……」
アリス「……す、凄い攻防だよっ」
綾「もういいから、早く決着をつけてくれないかしら……」
カレン「アバラを2、3本やられましたー」
忍「こっちも、左腕の腱が切れちゃいました」
カレン「そろそろ、決着をつけるときデース」
忍「そうですね……いきますよっ」
忍「えぇぇぇい!」
ノタノタ
綾「疲労も相まって、普通に歩くよりも遅いわ……!」
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:09:41.17 ID:Qre3pSHN0
MGS4の最終戦みたいな
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:13:07.24 ID:
8SyM5qG00
忍「覚悟~っ!」
カレン「見切ったデス!」
綾「あれだけ遅ければ……」
カレン「とりゃあっ」
ガンッ
カレン「手ごたえあったデス!」
ズドォォォン
アリス「シノが吹っ飛んだ!」
綾「やった……!」
カレン「やったー! バンザーイ! 勝ちましたー!」
サクッ
カレン「あれぇ?」
ブシャァァァ
カレン「これ、なんデース? お腹から血が大量に……?」
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:18:11.00 ID:
8SyM5qG00
カレン「ナンジャこりゃあああああああああ」
ドサッ
綾「カレェェェェェェン!!!!!」
アリス「そんな……どうして!?」
忍「カレンが殴り飛ばしたのは、ダミーですよ」
綾「そんな……あれはっ……巨大なこけし!?」
カレン「Damn……! まんまとはめられました……! ぐふっ」
カレン「ああぁ、寒いデース……目がかすんできたでごじゃる……」
アリス「カレンしっかりー!」
カレン「アリィス……い、今までありがとでーす……」
綾「最期ぐらい母国語で話せばいいのに……!」
カレン「素敵な友達を持って……し、幸せでし……た……」ガクッ
アリス「カレーーーーーーーン!!!!!!!!!!」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:23:11.55 ID:
8SyM5qG00
忍「次は、綾ちゃんですよ……!」
綾「ひぃ! こないでぇぇぇ!!!」
忍「だって、死にたいんですよね?」
綾「死にたくないわ! お願いだからやめて! 死のぉ!」
忍「綾ちゃんもですか? どうして死にたくないと言いながら、『死のう』と誘ってくるんですか?」
忍「心中したいのなら、殺してあげますから。大人しくしてくださいよ」
ギラリ
綾「な、な、何言ってるの!? 英語だけじゃなく日本語も理解できなくなっちゃったの!?」
綾「心中したいなんて言ってないわよー! 死のぉ!」
忍「『死のう』って言ってるじゃないですか!」
アリス「どうしちゃったの、死の! 正気に戻って!!!」
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:28:04.55 ID:
8SyM5qG00
忍「わ、わけがわかりません……ふたりはどうしたいんですか?」
アリス「シノが混乱してるみたいだよ!」
綾「わけがわからないのはこっちよ……!」
忍「どっちなんですか……? 死にたいんですか? 死にたくないんですか……?」
アリス「混乱してる今がチャンスかもしれない! ふたりでシノに呼びかけよう!」
アリス「そうすれば、きっと元の優しいシノに戻ってくれるよ!」
綾「そ、そうね……死のぉ!」
アリス「死のぉ!!!」
綾「もとに戻って死のぉ!」
アリス「死のぉぉぉぉ!!!」
綾「死のぉぉぉぉぉ!!!」
忍「やっぱり死にたいんですね!」
ザシュ
綾「きゃあああああああああああああああ」
アリス「綾ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:30:15.07 ID:PFqCA3xxi
アリス黒幕説急浮上
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:33:10.92 ID:
8SyM5qG00
綾「あぁぁぁ……い、いやぁぁぁあ……いたっ……ぃぃぃぃ」
綾「も、もう……だめ…………」
アリス「頑張って綾ぁ! 死なないでぇ!」
綾「…………無理……」ガクッ
アリス「綾ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
忍「さて、最後は私とアリスですね」
忍「アリスを殺したら、私もすぐに後を追いますから」
アリス「嫌だよ! こんなの嫌だよ……!」
忍「アリス……ウフフ、アリス」
カツ カツ カツ
アリス「ひぃ! く、くる……! こっちこないでぇ!」
忍「大丈夫です。痛くありませんから…………嘘です、痛いかもしれません……」
忍「でも死ねば楽になるんですよ?」
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:38:24.49 ID:
8SyM5qG00
アリス(どうすれば……どうすれば……)
アリス「はっ、そうだ!」
ゴソゴソ
アリス「あった!」
スッ
忍「ハサミなんて取り出してどうする気ですか? ナイフがあれば十分ですよ?」
アリス「えいっ」
ザクリ ザクリ ザクリ
ファサ
アリス「……」
忍「急にへたりこんでどうしたんですか、アリス……今楽にしてあげますね」
アリス(やっぱり! シノは切り落とした金髪を私だと認識してる……!)
アリス(シノが髪の毛を私だと思い込んでるうちに、逃げよう!)
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:43:18.87 ID:
8SyM5qG00
忍「えいっ えいっ えいっ」
ガッ ガッ ガッ
アリス(気づかれないように……ゆっくり……ゆっくり……)
そろり そろり
忍「……違います。これ、アリスじゃない。アリスの偽物」
アリス「!?」ビクッ
忍「……よく見たら、ただの髪の毛です……」
アリス(ば、バレた……?)
忍「本物のアリスは……そっちですね?」
アリス「ひぃぃぃ! さすがに無理があったぁ……!」
忍「……」
アリス「こ、こないでぇぇぇ!」
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:46:08.75 ID:raReEOEQ0
そりゃこうなるわwww
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:48:01.77 ID:
8SyM5qG00
忍「アリス……」
アリス「死のぉ……! 死のぉ……!」
忍「はい」
アリス「死のぉ……!!!」
忍「一緒に、死にましょう!」
ガッ
アリス「いやあああああああああああああ」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:53:33.69 ID:
8SyM5qG00
―――
アリス「ひぁぁぁ!!!」ガバッ
チュンチュン
アリス「あ、あれ……? 朝?」
アリス「……夢? な、なんだぁ……」
アリス「よかったぁ……」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:53:45.77 ID:ksOU+u2l0
せ や ろ か ?
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:57:00.64 ID:dsotnLIu0
どうかな?(ズアッ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 21:58:22.33 ID:
8SyM5qG00
トテトテ
アリス「ふぁぁ……」
忍「あ、アリス。おはようございます」
アリス「あ、おはよう。死の」
忍「え? 一緒にですか? いいですよ」
アリス「え?」
忍「死にたいんですよね。ちょうど包丁を使ってるところですから、これで」
アリス「Jesus!!!!!!」
~完~
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 22:02:12.18 ID:ksOU+u2l0
しのならやりかねん
乙
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/19(木) 22:02:19.53 ID:YH/6jmnl0
乙!
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