雪女「エアコンの代わりに雇って頂けませんか?」

2013-07-14 (日) 12:01  オリジナルSS モン娘、天使・悪魔とか   3コメント  
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 18:52:11.90 ID:Q1uqj0/E0

雪女「只今お試しセールでとってもお得なんですよ」

男「へぇ」

雪女「な、ななんと!一ヶ月3万円が今なら半額の1万円!」

男「……半額?」

雪女「半額です!!」

男(アホ女…妖怪アホ女…)

雪女「?」


eval.gif妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝 (YA! ENTERTAINMENT)





6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 18:55:34.72 ID:ny56x9aP0

敬語でアホの娘でこの季節に雪女なんて月3万でも雇いたいな



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 19:05:11.59 ID:Q1uqj0/E0

雪女「お話だけでもいいので!」

男「そう言われてもうちエアコンあるしな…」

雪女「お願いします!」

男「……」

男(アホなぐらいだから契約とれなくて上司にアレコレ言われてんだろーなー…)

男(アホだけど熱意はあるし、悪い人には見えないし)

雪女「……あの?」

男「話だけだからね」

雪女「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!!」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 19:14:25.48 ID:Q1uqj0/E0

雪女「お、お邪魔しまーす」

男「どうぞおかいまくなく」

雪女「これが一人暮らしの人間の男部屋…」キョロキョロ

男「おかしな言い方するね。それよりもそんな言い方するってことは…」

雪女「はい?」

男「契約どころか家に上がって説明する暇もなく追い返されてたってこと?」

雪女「……」

男「……」

雪女「はっ!?」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 19:21:43.82 ID:Q1uqj0/E0

雪女「そ、そそんなことないですよ!?」

男「へぇ」

雪女「ご説明だけなら5人の方にしましたし!」

雪女「うち1名はお留守番中のお子様でしたが残り4人はちゃんとした人間の男性で!」

男「そうなんだ」

雪女「その…4名中4人の方は性的なサービスを要求されたので逃げてしまいましたが…」

男(苦労してるんだなぁ…)



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 19:24:51.51 ID:Q1uqj0/E0

男「ならなんで物珍しそうにキョロキョロしてたんだ?」

雪女「以前お邪魔した方のお部屋とはだいぶ違ったので…」

男「4人の?」

雪女「はい。その方々たちのお部屋もっと…なんというか薄暗くて…」

男「汚い?」

雪女「そうですね。まるで妖怪の棲家のようでした」

男「……ほう」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 19:30:23.97 ID:QoU2L8m+0

見られながらオナニーするのもなかなか乙な物



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 19:31:50.74 ID:Q1uqj0/E0

男「ま、いいや。説明聞くって話だったね」

雪女「あ、はい!宜しくお願いします!」

男「えっと、アイスコーヒーでいいかな?それとも麦茶のほうがいい?」

雪女「……?」

男「どっちが飲みたい?」

雪女「よ、よろしいのですか?」

男「何が?」

雪女「お飲み物をすすめられたのは初めてなので…あの、見返りに性的なサービスを要求されたりは…」

男「ないから」

雪女「ほ、ほんとですか…?」

男「本当です」

雪女「なら麦茶で!」



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 19:43:29.86 ID:Q1uqj0/E0

男「はいどうぞ」

雪女「わぁ♪ありがとうございます!」ゴクゴク

男(喜び過ぎだろ。今にも泣き出す勢い)

雪女「…っ…くっ…ひっく…!」

男「!」

雪女「すみません突然…こんなに優しくいていただいたのは男さんが初めてで…」

男「い、今まで変な客ばっかで大変だったね」

雪女「そーなんですよ!私ばかり変な人間にあたって!…お姉ちゃんはいっぱい契約してるのに」

男「お姉さんがいるんだ」

雪女「私の自慢の姉です!モデルさんみたいに背が高くて胸も大きいんですよー」

男(この子は……)チラッ

雪女「?」

男「いや、なんでもないよ」



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 19:52:55.34 ID:Q1uqj0/E0

雪女「麦茶ご馳走様でした」

男「いいえ」

雪女「それで先ほどのお話の続きなんですが…」

男「一ヶ月雇う話だっけ?」

雪女「はい!詳しくご説明致しますと――」



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 19:58:36.81 ID:Q1uqj0/E0

雪女「――と、いうものです!是非いかがでしょう!?」

男「……」

男(所々変な言い回しがあったけど、要約すると新商品のエアコンがお得にレンタル出来るってことか)

男(にしてもエアコンの名前が雪女って随分思い切った名前にしたな)

雪女「お試し半額セール中ですので是非!」

男(電気代込みで一ヶ月一万ならいいか…アホだけどこの子頑張ってるし…)

男「一ヶ月だけ試しに使ってみるのも悪くないかな」

雪女「!」



114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 20:24:15.03 ID:Q1uqj0/E0

雪女「い、今なんと…!?」

男「だから、一ヶ月だけなら使ってみてもいいって言ったんだよ」

雪女「お、おどこざんっ!!」ガシッ

男「は、はい?」

雪女「ありがとうございまず!ありがとうございますぅ!!」

男(うわ…マジ泣きだ…)



117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 20:29:17.44 ID:Q1uqj0/E0

雪女「すみません、なにせ初めて契約して頂いたものですからつい」

男「そ、そう…」

雪女「では改めまして、一ヶ月よろしくお願いしますね!」

男「ああ、こちらこそよろしく」

雪女「はいっ!」

男「……」

雪女「~♪」ニコニコ

男「……」

雪女「~♪」ニコニコ

男「んん?」



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 20:34:25.84 ID:Q1uqj0/E0

男「あの…エアコンは…」

雪女「?」

男「だからレンタルするやつ…」

雪女「あ、エアコンと言えばエアコンって何の略かご存知ですか男さん?」

男「知ってるよ」

雪女「私ずーっとエア・コンダクターの略だと思ってたんですよー」

男(妖怪アホ女め)

男「そうじゃなくて」

雪女「?」



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 20:34:47.07 ID:zV07BFF5O

可愛いではないか



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 20:39:02.69 ID:Q1uqj0/E0

雪女「エアコンのレンタル?」

男「君がそう言ったんだろ。新商品の『雪女』ってやつ」

雪女「……」

男「物がないんじゃしょうがないじゃないか。それとも今日中にってわけにはいかないの?」

雪女「もーやだなー男さん。物ならここにあるじゃないですかー」

男「……?」

雪女「~♪」ニコニコ

男「え?どこ?」

雪女「わ・た・し、です♪」

男「……アホ女?」

雪女「雪女ですよ!?」



138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 20:48:19.20 ID:Q1uqj0/E0

男「つまり『雪女』ってのは例えじゃなく、君が本物の雪女だと」

雪女「最初からそう言ってるじゃないですかー」

男「妖怪アホ女ではなく?」

雪女「違います!雪女です!そ、そりゃ仲間内でそう呼ばれることはありますけど…」

男「……」

雪女「…男さん?」

男「麦茶もう一杯飲む?」

雪女「あ、頂きます!」

男「…頑張れよ」

雪女「?」



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 20:58:50.47 ID:Q1uqj0/E0

雪女「初仕事なので気合入れて頑張ります!」

男「はいはい、頑張ってね」

雪女「むむ!まだ私が雪女だと信じていませんね!?」

男「いきなり妖怪の存在を信じろってのが無理だよ。まして訪問販売する雪女なんて聞いたことがない」

雪女「時代は変わったんです!里も昔と比べて随分と近代化しました!」

男「からぶき屋根が瓦にかわったとか?」

雪女「とっくの昔です!今じゃ里に光ケーブルが走ってますよ!」

男(インターネット出来ちゃうじゃんすげー)

雪女「ところで光ケーブルってなんでしょう?」

男「……」



149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 21:09:50.14 ID:+fdgBtUf0

なんだ、妖怪は生きてるのか
ネットもできるのか
会いたいです



151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 21:10:42.92 ID:Q1uqj0/E0

男「君がアホなのはよく分かったけど」

雪女「えっ!?」

男「雪女だって証拠はないだろ」

雪女「証拠…」

男「話だけなら誰でも出来るしね。本当に雪女なら、部屋を一瞬で真冬にしてみせるぐらいはしてくれないと」

雪女「ぐぬぬ…!」

男「ね?無理でしょ。やっぱりさっきの契約はなかったことに…」



157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 21:22:21.10 ID:Q1uqj0/E0

雪女「一瞬で真冬は無理ですが、夏を快適に過ごすお手伝いは出来ます!」

男「例えばどんな?」

雪女「すぅ~……ふひゅ~!」ヒュオー

男(口から冷風が…)

雪女「ひゅ~!」ヒュオ…

男(エアコンの風と違ってどこか心地いいな)

雪女「ハァハァ!」ゼェゼェ

男「……?」

雪女「この部屋暑いですね。エアコンつけていいですか?」ピッ

男「おい」



159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 21:23:11.94 ID:zJ1JCddZP

>雪女「この部屋暑いですね。エアコンつけていいですか?」ピッ

ああ…日本の妖怪は滅んだんだな…



163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 21:25:37.89 ID:MJtVscdK0

意味ねえwwwwwww



171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 21:34:11.22 ID:Q1uqj0/E0

雪女「まだ信じていただけないんですか!」

男「口から冷たい風出すぐらいじゃビックリ人間の範疇だっつの」

雪女「ならこれでどうです!?」ピトッ

男「!」

雪女「び、びびっくりするほど冷たいですよね!」

男(たしかにこの暑さでこの体温は……)

雪女「…お、男さん?」

男「冷たくていいかも…」ギュッ

雪女「ひゃあ!?」



176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 21:45:02.13 ID:Q1uqj0/E0

男「あ、ごめん。なんかいい感じに冷えてたから」

雪女「い、いえ!私も変な声をだしてすみませんでした」

男「……」

雪女「……」

男「それで…」

雪女「あ、あのっ!」

男「うん?」

雪女「男さんが望むのでしたら…その…」

男「……」

雪女「男さんの抱き枕になってもいいです」



182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 21:55:35.71 ID:Q1uqj0/E0

男「抱き枕って言われてもな…」

雪女「男さんが望むのでしたらそれ以上のことも…」

男「性的なサービスもするってこと?」

雪女「…はい」

男「嫌なんじゃないの?」

雪女「嫌じゃありません!えと、じ、実は初回特典なんです!」

男「初めて聞いたよ」

雪女「あ、あはは!私ってばついうっかり言い忘れていました!」

雪女「初めてご契約して頂いたお客様にはスペシャルサービスな特典がついていたんでしたー」

男「……」

雪女「あはは…は…」



190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 22:09:36.04 ID:Q1uqj0/E0

雪女「……」

男「……」

雪女「もうお気づきかと思いますが私落ちこぼれで、研修もドジばかりして叱られてばかりいました」

男「……」

雪女「私は一万円ですけど、他の優秀な子はもっと高いんですよ?」

男「他の子はいくらぐらいするんだ?」

雪女「月十万円とか…」

男「なら一万円は超お得だな」

雪女「…あ」

男「?」

雪女「一万円ですが私の食費等は負担して頂きます。すみません、言い忘れていました」

男「……」



194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 22:17:30.96 ID:Q1uqj0/E0

雪女「そんな私が初めて取れた契約なんです」

男「……」

雪女「頑張りますから…一生懸命頑張りますからどうか解約だけは…!」

男「しないよ」

雪女「!」

男「せっかくのお試しセールだし」

雪女「お、おどござぁ~ん!!」ブワッ



196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 22:19:31.34 ID:Yic1U/hIO

「初回」特典・・・・・ゴクリ
http://www.amazon.co.jp/dp/4592105052/




202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 22:29:35.15 ID:Q1uqj0/E0

男「抱き枕としても使い心地よかったし」

雪女「だ、だだ抱き枕!?」

男「寝苦しい夜はお願いしようかな」

雪女「つ、つまり……?」ドキドキ

男「抱き枕なんだから抱きついて寝かせてもらおうかなって」

雪女「…それだけ、ですか?」

男「それ以上のことして欲しい?」

雪女「ち、ちがっ!」

男「冗談だよ」

雪女「お、男さ~ん!!」



206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 22:33:24.58 ID:Q1uqj0/E0

男「改めて一ヶ月よろしく」

雪女「こちらこそよろしくお願いします!男さん!」

男「アホ女」

雪女「雪女です!!」


……こうして俺の夏は始まった



210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 22:37:54.81 ID:Q1uqj0/E0

第一話「アホ女改め、雪女」 おしまい



212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 22:38:22.76 ID:gF+fK0zl0

第二話来い!



231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 23:00:14.32 ID:Q1uqj0/E0

雪女「男さん、抱き心地はいかがですか?」

男「ん、さいこー」

雪女「ふふ、喜んでいただけて何よりです」

男「今年の夏はずっとこのままでいたいぐらいだ」

雪女「…ごめんなさい、それは出来ないんです」

男「え?」



235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 23:05:07.66 ID:Q1uqj0/E0

男「どうして…」

雪女「雪女は…愛する男に抱かれると消えてしまうから…」

男「なっ!?(雪女の身体が溶け始めてる!)」

雪女「短い間でしたが、あなたのことずっとずっと忘れません」

男「まだ出会ったばかりじゃないか!こんなのってないよ!」

雪女「男さん…大好きでした…」ニコッ

男「あ、アホ女ぁああああああ!!」



239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 23:08:31.62 ID:Q1uqj0/E0

雪女「雪女です!」ペチッ

男「っつ!」

雪女「もー!寝言でもアホ女だなんてあんまりですー」

男「……えーと」

雪女「?」

男「おはよう」

雪女「はい、おはようございます」



242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 23:13:03.47 ID:Q1uqj0/E0

男(ひどい夢だった。疲れてるのかな、俺)

雪女「もう少しで朝食が出来ますので、今しばらくお待ちくださいませー」

男「ああ、ありがとう」

雪女「~♪」

男「……」

男(朝食なんて食ったり食わなかったりだったな)

雪女「~♪」トントン

男(包丁の音と鍋の煮る音がする。こういう朝もいいなー)



247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 23:21:38.26 ID:Q1uqj0/E0

雪女「~♪」トントン

男(鼻歌まで歌ちゃって。冷静に考えてみるとあいつ案外かわいいよな)

男「胸はないけど」

雪女「呼びましたー?」

男「なんでもないから。朝食楽しみにしてるから」

雪女「はい!任せてください!」

男「…ふぅ」



250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 23:23:59.77 ID:Q1uqj0/E0

雪女「~♪」

男「……」

男(色々作ってるみたいだけど、冷蔵庫に食材あったっけか)

男(自分で作ることなんてほとんどないから、ロクなもんがなかった気が…)

雪女「~♪」

男(……あいつ何作ってんだ)



253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 23:34:58.62 ID:Q1uqj0/E0

雪女「お待たせしました~」

男「……」

雪女「どうぞ召し上がれ」

男「素麺かよ」

雪女「夏と言えば素麺でしょう!」

男「トントンとかグツグツとか調理する音が聞こえたんだけど…」

雪女「雰囲気を出すためにエア調理してたんです!私あーゆーのは得意なんですよー♪」

男「……」



259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 23:49:18.36 ID:Q1uqj0/E0

男「ご馳走様」

雪女「お粗末様です」

男「さてと…」

雪女「男さん、この後のご予定は?」

男「……とくになし」

雪女「私もとくになし、です!」

男「そいや普段暇なときって何してんの?」

雪女「暇なときですかー?そうですね、里ではネットサーフィンしてました」

男「ネットサーフィン…」

雪女「動画投稿サイトとか里でも大人気なんですよー」

男(そんな真実知りたくなかった)



267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/09(火) 23:55:49.80 ID:Q1uqj0/E0

雪女「男さんPCはお持ちじゃないんですかー?」

男「デスクトップはないけど、ノートなら」

雪女「ノート?」

男「ええと、小さいやつだよ。ほらこれ」

雪女「あ、あー!姉さんが持っているのもこれぐらいのかわいいサイズでした」

男「へぇ」

雪女「姉さん胸は妖怪級なんですけどねー…」

男「……」

雪女「……」

男「い、一緒にやる?」

雪女「いいんですか!?」



271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 00:03:29.35 ID:ixtjQjqU0

男「……」カチカチ

雪女「……」

男「よく見るサイトってどこ?」

雪女「あっ!お気に入りの入ってるのです!ここです、ここ!」

男「あー俺もたまーに見るね」

雪女「面白いですよね~」

男「……」カチカチ

雪女「……」

男(さすがに動画投稿はしてないよな…?)



273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 00:12:36.08 ID:ixtjQjqU0

男「里で動画投稿してる雪女はいんの?」

雪女「そんな雪女いるわけないじゃないですか~」

男(よかった)

雪女「動画投稿は里の掟で禁止さてますし」

男「過去に例があるのかよ」

雪女「たしか姉さんのお友達だったかな?半裸で踊ってる動画を投稿しておばば様に怒られて」

男「……」

雪女「でもすごいんですよ!投稿してすぐに再生回数が1万を超えて!」

男「その動画今も見れる?」

雪女「管理人さんに削除されちゃったので無理ですー」

男「…っ」



278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 00:35:00.94 ID:ixtjQjqU0

雪女「……」

男「……」カチカチ

雪女「あ!私この動画大好きなんですよー!」ガバッ

男「!」

雪女「す、すみません。いきなり抱きついたりして…」

男「気にしてないよ」

雪女「私PC持ってないからネットサーフィンするときは姉さんに借りるか、姉さんと一緒に見るので」

男(お姉さんがPC操作して、こいつが後ろから抱きついて画面を見てるんだろう)

雪女「だからいつものくせであんなことを。すみません」

男「だから気にしてないってば。それに暑かったから冷たくて丁度いいし」



280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 00:41:37.98 ID:ixtjQjqU0

雪女「嫌じゃないですか?」

男「全然。君こそ俺に抱きつくのは嫌じゃない?」

雪女「そんな!むしろ自然に抱きついてしまったことがびっくりなぐらいで!」

男「……」

雪女「ほんとに…よろしいのですか…?」

男「どうぞ」

雪女「で、では……」ギュッ

男(冷たくて気持ちいー…)

雪女「男さんあったかい」

男「人間だからね」

雪女「ふふっ、そうでした」



282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 00:43:53.10 ID:dkw+OJrdO

俺のPCが熱々なんだが雪女ちゃんにフーフーしてほしいです



283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 00:46:29.12 ID:ixtjQjqU0

雪女「……」

男「……」

雪女「……」

男「……」カチカチ

男(さっきからずっとしゃべってないけど、恥ずかしいから?)

男「……」チラッ

雪女「…ぐすん」

男(泣いてる!?)



284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 00:52:20.88 ID:ixtjQjqU0

男「やっぱり体温が高い人間に抱きつくのは苦痛だった?」

雪女「違うんです…」

男「じゃあなんで泣いてるんだ」

雪女「こうして男さんに抱きついていると、姉さんのことや里でみんなと遊んでいたことを思い出して…」

雪女「なんだか涙が…うぅ…」

男(ホームシックかよ)

雪女「あの…」

男「?」

雪女「私里に帰っていいですか?」

男「帰れ」



285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 00:53:48.62 ID:ixtjQjqU0

第二話「アホ女のいる日常」 おしまい



355:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 10:18:49.02 ID:ixtjQjqU0

男(最近何かにつけPCいじってるよな、こいつ)

雪女「Zzz…」

男(家事全般はやってくれるから助かってるけど、ネット通販で変なもん買ったりしてないだろーな)

雪女「おねえちゃ…それマシュマロじゃないですよぉ…」

男「?」

雪女「マシュマ…マシュマロPON!!」

男「!」ビクッ

雪女「ムニャムニャ…Zzz…」

男「……」

男(聞かなかったことにしよう)



356:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 10:21:36.48 ID:4uGDm7TKP

PON!



360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 10:27:27.68 ID:ixtjQjqU0

男(手っ取り早くPCの検索履歴見てみるか)

雪女「ぐふふ…Zzz…」

男(アホだから履歴の消し方知らないだろうし)カチカチ

検索履歴「おいしいアイス アイス美味い アイス食べたい おっぱいが大きくなる方法 しゃべる家電」

男「……」 



361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 10:30:27.44 ID:ixtjQjqU0

雪女「おはよーございます男さん!今日も朝から暑いですねぇ」

男「そうだな、こう暑いとアイスが食べたくなるな」

雪女「あ、アイス…」ゴクリ

男「……」

雪女「……っ」

男「よだれよだれ」

雪女「はっ!?」ジュビッ



362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 10:37:23.10 ID:8u1PbaF9O

おはようー舞ってたよ



364:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 10:38:10.62 ID:qg0FXUFh0

>>362
平日の昼間っから優雅過ぎ



366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 10:40:45.77 ID:ixtjQjqU0

男「よっこらせと」

雪女「お出かけですか?」

男「コンビニでアイス買ってこようと思ってね」

雪女「催促したようですみません」

男「俺も食べたいから。君はどんなアイスがいい?」

雪女「お、おいしいので!」

男「出来ればもっと具体的に言って欲しいんだけど。味はバニラがいいとかチョコがいいとか」

雪女「では甘い物を!」

男「(甘くないアイスってあるの?)



369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 10:52:06.83 ID:ixtjQjqU0

雪女「せっかくなので私も同伴させていただきます!」

男「うん、それがいいね…」

雪女「では早速参りましょー」

男「天気予報で今日も30℃を越える猛暑日だって言ってたな」

雪女「暑いわけですねぇ」

男「…その、大丈夫?」

雪女「?」

男「だからさ…」



370:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 10:56:58.12 ID:ixtjQjqU0

雪女「……」ギュッ

男「!」

雪女「こうして手を繋げば暑さも少しは和らぎませんか?」

男「…うん、冷たくて気持ちいい」

男(君の心配をして言ったつもりだったんだけど…)

雪女「アイス~♪アイス~♪」

男「アホ女だし大丈夫か」

雪女「何の話ですかっ!?」



373:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 11:13:47.65 ID:ixtjQjqU0

店員「ありがとーございましたー」

男「とけないうちに帰って食おうぜ」

雪女「そ、そそうですね!」ウズウズ

男(どう見ても今食べたいのを我慢出来ない風…)

雪女「……」チラチラ

男「帰り道にとけるかもしれないし、コンビニの前で食べていっちゃうか」

雪女「はいっ!」



376:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 11:24:52.50 ID:ixtjQjqU0

雪女「おいしーですー!」

男「オーバーだなぁ」

雪女「とってもおいしいじゃないですかー!里でも人間の作ったアイスは大人気なんですよ!」

男「里にはこういう氷菓子はないの?」

雪女「ないことはないのですが、かき氷のようなものしかありませんね」

男「かき氷か。夏場に食べると美味いけど」

雪女「年中かき氷だとさすがに飽き飽きしますよー」

男「そうかもね」

雪女「……」

男「…?」

雪女「アイスのおいしさが分かれば、争いもなくなります…」

男「……」



379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 11:33:50.27 ID:ixtjQjqU0

雪女「……」

男「……」

雪女(私今すごく良い事言いましたよ?すごく良い事言いましたよ?)チラチラ

男「……」

雪女(雪女ってアホだと思ってたけど、案外いいやつなんだな。俺のアイス半分やるよ)

雪女(…なんて言ってもかまわないんですよ!)チラチラ

男(視線がうざい)

男「早く食べないと、とけて落ちるぞ」

雪女「へ?あぁ!?」ボトッ

男「あーあ…」

雪女「わ、私のアイスが…」

男「早いとこ食べないからだ」パクッ

雪女「私のアイスが!」

男「これは俺のだ!!」



382:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 11:56:39.85 ID:ixtjQjqU0

雪女「……」

男(コンビニでの一件があってからあからさまにテンション低い…)

雪女「ハァ…」

男「…なぁ」

雪女「あ、はい。なんでしょう?」

男「里ではかき氷ばかり食べてたって言うけど、実際どうやって作るんだ?」

男「おいしい氷の結晶があってそれを削って作ってるとか」

雪女「それもありますが、雪女ですので自分で氷を作れちゃうんです」

男「君も?」

雪女「お姉ちゃんでしたら指先からサラサラっと氷を出してあっという間にかき氷を作ってしまうんですが…」

男「作れない?」

雪女「私はそんなお上品にはいかなくて」



386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 12:08:17.16 ID:ixtjQjqU0

男「食べてみたい」

雪女「い、今ですか?」

男「ああ」

雪女「…かまいませんが」

男「?」

雪女「私がかき氷を作っているところは見ないでくださいね?」

男「あ、ああ、分かった」

雪女「絶対ですから!」



387:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 12:12:17.01 ID:ixtjQjqU0

男(絶対と言われたら逆に見たくなるのが人間のサガ)

男(あの様子だとよっぽど恥ずかしいところから氷を出すんだろう)

男「……」

男「口か尻だな…」

男(両方食べたくない…とくに尻から出た氷は…)



390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 12:21:44.54 ID:25g/PY7mO

きっと脇だな



392:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 12:26:35.45 ID:VA/G4gKG0

ただし魔法は尻から出る



393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 12:26:36.38 ID:ixtjQjqU0

雪女「んッ…!」サラサラ

雪女「はぁ…はぁ…」

雪女「ふっ…!くっ…!」サラサラ

男「お前…そんな所から氷を…」

雪女「んぁ!?だ、だから見ちゃ駄目って言ったのにぃ!」

男「……っ」ゴクリ

雪女「らめぇ!マジマジと見つめちゃらめですぅ!」サラサラ

男「で、でも後からどんどん溢れて…」

雪女「んほぉ!止まらないにょぉ~!!サラサラ



男「ないなー、ないわー」

雪女「今から作りますから、絶対ぜぇ~ったい見ないでくださいね!」



402:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 12:51:38.54 ID:ixtjQjqU0

男(ま、尻からはさすがにないだろ。ないよね?)

男(…覗くの怖くなってきた)

男「……」

<ピンポ~ン!

男「はーい!(誰だよ、こんなときに)」



403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 12:59:16.00 ID:ixtjQjqU0

<ピンポンピンポン!

男「はいはい、どちら様ですかー」ガチャッ

??「おや、てっきりあいつが出てくるものだと思っていたが、主自らお出迎えか」

男「……」

??「もしやまだ眠っているのではあるまいな。里では遊ぶ以外は眠りこけていたからな」

男「あの…」

??「なんだ?」

男「どちら様ですか?」

??「あの阿呆から聞いていないのか?全く困ったものだ」

男(…もしかして)

??「申し遅れた。私はやつの姉だ。妹が世話になっている」



404:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 13:00:21.97 ID:ixtjQjqU0

第三話「アイス、ところによりお姉ちゃん」 おしまい



413:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 14:24:26.42 ID:ixtjQjqU0

雪女「改めてご紹介します。私の姉さんです」

雪姉「よろしく」

男「どうも…」

雪姉「どんな危ない人間に捕まったのかと心配して来てみれば、案外普通の人間じゃないか」

雪女「もぉ、男さんはそんな変な人じゃないですよー」

雪姉「今までが今までだったからな、心配だったのだよ」

男「……」

男(こいつが言った通りスタイルバツグンだな)

雪女「姉さんは心配性なんだから」

雪姉「はは、許せ」タユン

男(特に胸が……)



417:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 14:35:25.02 ID:ixtjQjqU0

雪女「そうだ!さっき男さんに頼まれて作ったんですが…」

雪姉「なんだ?」

雪女「じゃじゃーん!かき氷です!私の分姉さんに差し上げますー」

雪姉「……」

男(今明らかに嫌そうな顔した…)

雪姉「これはお前が作ったんだよな?」

雪女「はい!一生懸命絞りだしました!」

男(絞り…え…?)



419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 14:45:21.41 ID:ixtjQjqU0

雪姉「味は悪くないんだがなぁ…」ボソッ

雪女「姉さん?」

雪姉「人間、私の分もどうだ?妹の手作りだぞ」

男「二杯も食べたらお腹壊しちゃいますよ」

雪姉「それで死ねるのなら本望だろう」

男(死ぬのか!?このかき氷食ったら死ぬのか!?やはりこの氷は――!)



423:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 14:55:56.12 ID:Pic5osTO0

ふぅ・・・
別にどこからでもいいだろ



428:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 15:01:12.03 ID:ixtjQjqU0

男(――結局、二杯とも俺が頂きました)

男(普通に美味かったし、身体に異常はなし…)

雪姉「……」

男(お姉さんの『うわ、こいつ本当に食べちゃったよ!』という視線を除けば異常はなし)

雪女「男さん、かき氷いかがでした?」

男「美味かったよ」

雪女「ほんとですかー?そう言って頂けると嬉しい反面、恥ずかしくもありますねー」

男「……」

雪姉「話を変えようか」

男「そうですね」



433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 15:16:40.24 ID:ixtjQjqU0

雪姉「こいつはよく働いているか?」

男「家事はだいたいやってもらってますね。たまに失敗はありますけど、助かってます」

雪姉「雪女としてはどうだ…?」

男「それは……」チラッ

雪女「……」グッ!

男(なんだその立てた親指と下手なウィンクは。なんの合図だよ)

男「全然だめです」

雪女「お、おとこさ~ん!!」



436:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 15:23:10.80 ID:ixtjQjqU0

雪姉「やはり駄目か…」

雪女「うまいことフォローしてくださいって合図出したじゃないですかー!」

男「わっかんねーよ」

雪姉「仮に雪女として上手くやっていると聞いても、信じられなかっただろう」

雪女「姉さんまで!?」

男「そんなにひどいんですか」

雪姉「ドベだ」

雪女「私は褒められて伸びる子なんです!」

男「一番ですね」

雪姉「下から、な」

雪女「あんまりですー!」



440:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 15:35:57.43 ID:+BdbI4ec0

今北
お姉さんをください(性的な意味で)



441:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 15:39:27.62 ID:ixtjQjqU0

・・・後日

<ピンポ~ン!

男「はいはーい!」ガチャ

雪姉「久しぶりだな」

男「あ、どうも」



445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 15:43:27.86 ID:ixtjQjqU0

雪姉「暇が出来たので寄ってみたんだ。あいつはいないのか?」

男「丁度買い物で出てるんですよ。じき戻ってくると思います」

雪姉「そうか。中で待たせてもらっていいだろうか?」

男「かまいませんよ。どうぞ」

雪姉「お邪魔する」



449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 16:01:14.75 ID:ixtjQjqU0

男「アイスコーヒーと麦茶、どっちにします?」

雪姉「アイスコーヒーで頼む」

男「シロップは?」

雪姉「ブラックでいい」

男「りょーかいです」



451:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 16:07:35.96 ID:ixtjQjqU0

男「どうぞ」

雪姉「ありがとう」

男「……」

男(見れば見るほどあいつの姉とは思えない。落ち着きがあって、スタイルもよくて…)

男(人間で言えば『大人の女性』と言うんだろう)

雪姉「私の顔に何かついているか?」

男「い、いえ。妹さんが言った通り美人なお姉さんだなぁと」

雪姉「ふふ、ありがとう。お前も人間の中では随分出来たほうだ」

雪姉「仕事柄何百人もの人間と会ってきたが、ロクなものではなかった」

男「……」

雪姉「中にはお前のようにいい人間もいたがね。ほんの一握りさ」



453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 16:18:55.28 ID:ixtjQjqU0

雪姉「……」ゴクゴク

男(美人でスタイルもよくて、おまけに胸まででかけりゃある意味しょうがない気もする)

男(もし仮にお姉さんが家に訪ねてきたら、二つ返事で契約しちゃいそうだ)

雪姉「……」

男(黙ってる姿も絵になるなぁ。契約数でトップを争ってるってあいつが言ってたけど)

雪姉「……」

男(この人がダントツじゃないのか。俺の中じゃ余裕でNo.1なのに)



456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 16:22:49.55 ID:ixtjQjqU0

雪姉「遅いな。道に迷っているのか…」

男「まさか。ここからスーパーまで一本道ですよ?」

雪姉「そのまさかが起こる可能性があるから怖いんだ…」

男「……分かります」

雪姉「これから何度も苦労すると思うが、一ヶ月耐えて欲しい」

男「……」

雪姉「よろしく頼む」

男「はい…」



458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 16:26:35.43 ID:ixtjQjqU0

男「あと10分しても帰ってこなかったら様子を見に行って来ます」

雪姉「すまないな」

男「ところで話は変わるんですが…」

雪姉「なんだ?」

男「お姉さんは契約数トップを争っていると聞きましたが、本当ですか?」

雪姉「……」

男「お姉さんに匹敵するぐらいの方がいるとは思えないんですけど…」

雪姉「あの女狐のことは考えたくもない」ドン!

男「!」



464:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 16:36:16.19 ID:ixtjQjqU0

男(しまった!触れちゃいけないとこだったか!?今はとにかく話題を変えよう!)

男「け、契約をとる上で何か特別な話術でも使ってるんですか?」

雪姉「……」

男「お姉さんオリジナルのとか…」

雪姉「そうさな、話術というよりは…体術か…」

男「たいじゅつ…」

雪姉「知りたいかい?」



465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 16:36:40.96 ID:+BdbI4ec0

ヤリマンビッチの雪女ですって!!



470:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 16:58:08.24 ID:ixtjQjqU0

雪姉「我々は人間の女と同じような見た目をしているだろう?」

男「そうですね」

雪姉「だから人間の男のもとへ派遣されることが多いんだ」

男「……」

雪姉「正直なところおおよその察しはついているのではないかね?レディの口からみなまで言わせるとは意地が悪い」

男「そんなこと…」

雪姉「お前の考えている通り身体を使うのさ」

男「!」



473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 17:05:41.17 ID:ixtjQjqU0

雪姉「……」

客「妹いるんだってー?まだ若いのに妹まで食わせていかなきゃいけないなんて大変だねぇ」

雪姉「なら契約を…」

客「つってもねぇ。エアコンの代わりだけで月にこの値段はボッてると思わない?」

雪姉「……何が…言いたい」

客「わかってんでしょ?ね?」サワワッ

雪姉「き、気安く私に触るなっ!」

客「そんな態度でいいわけぇ?妹ちゃんかわいくないの?」

雪姉「っ!」



474:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 17:07:08.69 ID:quIOk4Vv0

客わかってるな



476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 17:11:38.87 ID:ixtjQjqU0

雪姉「言うことを聞けば契約してくれるのか…」

客「まぁそーだねー」

雪姉「……」

客「どーすんの?僕はべつにいいけどさ、困るの君だし」

雪姉「…よろしく…頼む」

客「あ、その前に一発試運転といこっか」

雪姉「は?」

客「後ろ向いて壁に手ぇついてよ。ほれ」グイ

雪姉「な、何を!」

客「まず具合みないとさー。大人しくしててねー」

雪姉「こ、こんな所で!?せめて部屋の中で!」

客「大丈夫大丈夫。ここ昼間は俺以外だいたい出かけてっから」

雪姉「っつ!」

客「ま、見られたら見られたで、ね?ひひひ!」

雪姉「くっ…うぅ…!」



477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 17:16:48.46 ID:ixtjQjqU0




男(――なんて。一瞬に妄想が膨らんでしまった)

男(稼ぎの悪い妹のために身体を売ってまで頑張るお姉さん)

男「……」

男(でもお姉さんならむしろ客を尻に敷いてるほうしっくりくるか…)

男(例えば――)



482:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 17:31:43.36 ID:ixtjQjqU0

雪姉「当然契約するのだろう?」

客「え!?で、でもこのお値段はちょっと…」

雪姉「それはつまり私はもっと安い女だ、といことか?」

客「ひっ!」

雪姉「どうなんだね?」

客「そんなことはない…と思います…」

雪姉「ならば契約だな。よろしく頼むよ」

客「……よ、よろしくお願いします」

雪姉「ところで、なぜ即決しなかった?」バチン

客「あぃひぃ!」

雪姉「お前のような豚のところに私が来てやると言っているのに。こんなおいしい話は二度ないぞ」バチン

客「ひぎぃ!」



485:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 17:40:34.75 ID:ixtjQjqU0

雪姉「悲鳴もまるで豚のようだ。お前ひょっとして人間ではなく豚なんじゃないか?」

客「…ち、ちがっ」

雪姉「その顔は捕食者に怯える畜生のそれだな。やはりお前は豚だ」

客「……っ」

雪姉「なんとか言ったらどうなんだ!」バチン

客「す、すみません!」

雪姉「豚らしく語尾にブヒィとつけろ!」

客「すみません…ブヒ…」

雪姉「ふふ、そうだ、それでいいんんだ…」ナデナデ

客「あ、嗚呼…」



486:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 17:43:30.12 ID:tbeRAlfj0

あ、嗚呼…
いいと思います



489:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 17:45:54.76 ID:6hZmzTUg0

俺の部屋にも来ておくれ(;´Д`A



490:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 17:47:40.23 ID:ixtjQjqU0

男(――みたいな。このお姉さんならありえそうだ)

雪姉「おい」

男(俺はどちらかと言えば……)

雪姉「聞いてるのか?」ガシッ

男「!」

雪姉「先ほどから話かけていたんだがな」

男「す、すみません!ちょっと考え事を…」

雪姉「考え事、ね」

男「……」

雪姉「どうせよからぬことでも考えていたんだろう。考え事をしているお前の眼、ひどく濁っていたぞ」

男(バレてるー)



494:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 18:00:19.33 ID:ixtjQjqU0

雪姉「まぁ身体を使って契約を、という話は嘘だがね」

男「嘘!?」

雪姉「期待に沿えず申し訳ない」ニヤニヤ

男「か、からかってたんですか!?」

雪姉「さて、どうだろうなぁ」

雪女「只今戻りましたー。あ、姉さん!」

雪姉「お邪魔してるよ」

男「……お帰り」



498:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 18:07:28.94 ID:ixtjQjqU0

雪姉「遅かったじゃないか」

雪女「寄り道をしていたらこんな時間に」

男「……」

雪姉「しょうがない奴だな」

雪女「えへへ、すみません」

男「……」



503:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 18:18:40.71 ID:ixtjQjqU0

雪女「あの…男さん元気ありませんけど…」ボソボソ

雪姉「そう見えるか」

雪女「一目瞭然です。私がいない間に男さんと何かあったんですか?」

雪姉「実は契約してくれと迫られてね」

男「!」

雪女「そ、そそそそれはほんとなんですか男さん!?」

男「言ってねーよ!お姉さんも勝手なこと言わないでください!」

雪姉「一度断ったんだが、どうせ雇うなら胸の大きな雪女が言いと強く主張してな」

雪女「男さんのエッチ!スケッチ!ワンタッチー!」

男「だから言ってないってば!つか古いな!」



506:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 18:27:45.82 ID:ixtjQjqU0

雪姉「あれほど熱心に迫られたのは久しぶりだ。妹のためと思って断ったが今は…」

雪女「だめだめだめです!男さんは私のご主人なのですから、姉さんには渡しません!」

男「お姉さん!これ以上ややこしくしないでください!」

雪姉「胸の大きい女は嫌いか?」

男「好きです」

雪姉「な?」

雪女「おーとーこーさーん!?」

男「はっ!?」



507:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 18:28:57.81 ID:ixtjQjqU0

第四話「お姉ちゃん、のちラブコメ」 おしまい



510:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 18:36:39.45 ID:Vk/RkNHy0

僕も大きいほうがすきです



514:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 18:50:50.58 ID:oeNuKDb00

僕は小さい方が好きです



516:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 18:54:51.85 ID:KrsFCkfX0

僕は大き過ぎず小さ過ぎない適切なサイズがいいです



534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 20:19:35.08 ID:ixtjQjqU0

男「ただいま~」

男(バイト疲れたー…)

雪女「お帰りなさい男さん。もうすぐ夕食が出来上がりますから」

男「ん、ありがとう」

雪姉「お帰り」

男「あ、はい、ただいま」

雪女「先にお風呂に入ってしまわれますか?」

男「そだね。すごい汗かいたから、シャワー浴びてさっぱりしようかな」

雪姉「ついでだ。私も一緒に入ってしまおう」

男「入らないでください。帰ってください」



539:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 20:26:04.43 ID:ixtjQjqU0

雪姉「お邪魔してるよ」

男「ちょくちょくいらっしゃいますよね…」

雪姉「なんだ、私がかわいい妹の顔を見にきてはいけないと言うのか?」

男「頻度が多すぎると言ってるんです!」

雪姉「お前だってほんとは嬉しいくせに~。正直に言えこの助平が~」

男「やめ、やめてっ!」



543:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 20:41:13.64 ID:ixtjQjqU0

雪女「姉さん!男さんが嫌がっているじゃありませんか!」

雪姉「これもコミュニケーションの一種だよ。なんだったら一緒にどうだ?」

雪女「しません!今すぐ男さんから離れてくーだーさーいー!」

雪姉「焼きもちか。可愛い奴め」ニヤニヤ

雪女「ち、ちち違います!そんなこと言う姉さん嫌いです!」

雪姉「そう言うな。ちょっとした冗談じゃないか」

雪女「姉さんの馬鹿!」



548:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 20:54:46.55 ID:ixtjQjqU0

雪姉「やれやれ、あいつはお前のこととなると目の色が変わる」

雪姉「それほどお前を好いている、ということなのか…」

男「……っ!」ガタガタブルブル

雪姉「何?身体が氷のように冷たい?今にも凍死してしまう?」

雪姉「それは大変だな。一刻も早く風呂へ入ったほうがいい」

男「……っ!」ガタガタブルル

雪姉「ああ、そうしろ。なんだったら私が手伝ってやる」

男「!!」

雪姉「人間の世界に似た様な施設があったろう?ほれ、入浴の補助をしてくれるアレだ」

雪姉「たしかそー――」

男「お、お風呂行ってきます!!」

雪姉「……」

雪姉「退屈しない奴だ…ふふ…」



552:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 21:09:35.80 ID:ixtjQjqU0

男「あぁ~…」カポーン

男(マジで死にかけた。雪山で遭難するのってあんな感じなんだろーな)

男「雪山登ったことねーけど」

男「……」

男(出よう。そろそろ夕食も出来た頃だろ)



558:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 21:16:01.27 ID:ixtjQjqU0

雪女「お、お邪魔しま~す…」ガラガラ

男「!」

雪女「お背中を流しに参りました」

男「な、なんで!?」

雪女「姉さんが『契約者様の背中を流すのは当然のサービスだ』と」

男(嘘だよ、騙されてるよ)



559:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 21:22:29.23 ID:WwL/Ex9g0

ほんとアホなんだな



561:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 21:27:11.51 ID:/M8Zd7vRI

アホの娘かわいい



564:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 21:38:43.30 ID:ixtjQjqU0

雪女「ご迷惑でしょうか?」

男「迷惑なんてことはない」

雪女「でしたら!」

男「背中を流してくれるのは嬉しいけど、嫌ならしなくていいんだ」

男「俺だって嫌々されても嬉しくないから」

雪女「……」

男「……」

男「出て夕食にしよう。冷めないうちに食べないとね」

雪女「……」

男「と言ってもまた素麺だから関係ないか。はは…」



566:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 21:50:31.73 ID:ixtjQjqU0

雪女「……」ギュッ

男「…?」

雪女「お背中を流しにきたのはたしかに姉さんに言われたからですが…」

雪女「今こうして男さんのお背中を流したいと思うのは私の意思です!嫌々なんかじゃありません!」

男「……」

雪女「恩人である男さんのお背中を是非ゴシゴシさせてください!」

男「恩人て大げさな」

雪女「お願いします!」

男「…そこまで言うのならお願いしようかな」

雪女「はいっ!」



569:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 22:00:04.83 ID:ixtjQjqU0

雪女「かゆいところはございませんかー?」ゴシゴシ

男「んーないかなー」

雪女「遠慮なく言ってくださいねー」ゴシゴシ

男「はいはい」

雪女「……」ゴシゴシ

男(身体はもう全部あらったんだけど…)

雪女「……」ゴシゴシ

男(女の子に洗ってもらうのっていいなぁ。すげーいい)



571:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 22:06:11.79 ID:ixtjQjqU0

雪女「……」

男「うん?もう終わりかな。なら洗い流して出よう。お姉さんもなんだかんだで夕食を待ってるんだろ」

雪女「……」

男「……?」

雪女「男さん…」ギュッ

男「!」



576:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 22:10:20.53 ID:ixtjQjqU0

男「抱きついてくるなんて、どうしたんだよ」

雪女「ついこうしたくなりまして…嫌ですか…?」

男「…嫌じゃない」

雪女「ならもう少しギュッてさせてください」

男「……」

雪女「……」



583:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 22:29:24.20 ID:ixtjQjqU0

雪女「小さい頃はよくこうやって姉さんに甘えたものです」

男「小さい頃から甘えん坊だったんだな」

雪女「そうですね、私はどうしようもない甘えん坊でした」

男「……」

雪女「今でも甘えたくなることもあります。でも姉さんに心配はかけたくはありません」

男「たまになら」

雪女「へっ?」

男「たまにだったら俺に甘えてもいい。姉さんの変わりに」

雪女「…男さん」

男「つかお姉さんだって甘えて欲しいって思ってるんじゃないか」

雪女「……」

男「会う度には困るけどな。ま、家族なんだから甘えるぐらい当然だろ」



585:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 22:37:54.06 ID:ixtjQjqU0

雪女「男さん!!」ギュウ

男「!!」

雪女「私、男さんに雇って頂いてほんとに幸せ者ですー!」スリスリ

男「あんま引っ付くなよ!身体冷やすだろ!」

雪女「す、すみません!でもでも!私気付いちゃったんですよ!」

男「気付いたって何が…」

雪女「恥ずかしいから黙っていたんですけど、私男さんのこと考えると胸が変なんです!」

男「小さいのは元からじゃん」

雪女「それは今後に期待してください!そうじゃなくてっ!!」

男「あ、はい…」



643:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 22:47:32.21 ID:ixtjQjqU0

雪女「優しい男さんのこと考えると胸がモヤモヤ、モニュモニュ、モコモコして!」

男(もにゅ…もこ…?)

雪女「あれれー?なんか変だな、怖いなーって思ってたんです」

男「そ、そう…」

雪女「でも先ほど男さんとお話してはっきりと分かりました」

男(ここへきて告白なんてベタ展開じゃないだろーな。実はこれもお姉さんの仕込みだとい可能性も!?)

雪女「私……男さんのこと……」

男(おい…マジかよ…)



647:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 22:48:18.88 ID:QkhhDF9b0

きたああああああああ



705:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 22:56:18.55 ID:ixtjQjqU0

雪女「実の兄のように慕っていたんだと!!」

男「……」

雪女「だからこうして甘えたくなるんですね~♪」スリスリ

男「気安く触るなアホ女。アホ女の妹なんていらねーんだよ」

雪女「な、なんと冷たい態度!雪女である私が初めて寒さを覚えるほどの冷たさですよ!?」

男「いい加減離れろってば」

雪女「そんな冷たいこと言わないでください~」スリスリー

雪姉「二人とも仲良くやってるかー?」ガラガラ



744:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 23:02:57.41 ID:ixtjQjqU0

雪女「ね、ねえさ…」スリスリス…

男「これは誤解なんです!けしてやましいことは何も!お、お前はいい加減離れろ!」

雪女「ひどいです兄さん」

男「俺はお前の兄さんじゃねぇ!」

雪姉「どうやらお楽しみの最中だったようだな。正確に言えばマジで楽しむ5秒前か」

男「だから違いますって!」

雪女「お楽しみの最中?とはどういうことでしょうか」

雪姉「はっはっは。そんなの決まっているだろう。ナニのナニだ」

雪女「カニの足?」

男「『の』しか合ってねーよアホ女」



825:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 23:16:01.36 ID:ixtjQjqU0

雪姉「せっかくだから私も『お楽しみ会』にお邪魔するかな。ゲストを除け者にするは君も本意ではあるまい?」

男「っ!!」

雪女「ね、姉さん!服!服着てください!」

雪姉「見られても減るもんじゃなし、細かいことは気にするな。裸の付き合いも大切だよ」

男「お、俺は遠慮しますので…どうか姉妹水入らず…」

雪姉「おっと、君は既にこちら側だろう」ガシッ

男「ひぃっ!」

雪姉「こっちはもう素っ裸なんだ。君もそんな布きれ一枚で隠さず、腹をくくるべきじゃないかね?」

男「あ…あぁ…!」



917:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 23:32:36.01 ID:ixtjQjqU0

雪姉「というわけでタオルは没収だ」ヒョイ

男「っ!」

雪姉「なんだ案外立派なモノを持っているじゃないか。君もやれば出来る男だな!くくく…」

男「きょ、恐縮です…は、はは…」

雪女「……」ゴゴゴ

男(げぇ!?ここへ来て妹さん!!)

男「これは条件反射というか…生理現象というか…」

雪女「男さんのぉ…男さんのぉ…」

男「お姉さん!妹さんがヒートアップし過ぎて俺では手が付けられません!」

雪姉「いいんじゃないか?激しくとけてしまうようなプレイも私は好きだ」

男「人ごとだと思って!」

雪姉「とりあえず気張れ」

雪女「すぅ~…馬鹿ぁ~!!」ドゴォ

男「ボディ!?」


暑い夏はまだまだ続く……出来れば終わって欲しい今すぐに……



920:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 23:34:36.90 ID:ixtjQjqU0

最終話「雪女のいる日常」 おしまい



935:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 23:51:00.13 ID:kg9/FgR0O

終わってしまったか…
楽しかった>>1



941:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/10(水) 23:58:47.57 ID:VcMeQl6VQ


面白かった



関連記事

オリジナルSS モン娘、天使・悪魔とか   コメント:3   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
36321. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/07/14(日) 16:14 ▼このコメントに返信する
素晴らしい
36323. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/07/14(日) 17:48 ▼このコメントに返信する
続きはどこでよめますかああああああ
36325. 名前 : 名無しさん(笑)@nw2◆- 投稿日 : 2013/07/14(日) 19:05 ▼このコメントに返信する
気が付いたら終わってた
コメントの投稿