1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /25(土) 21:42:08.02 ID:dNqrV2CWO
女「おはよう。」
男「ああ、おはよう。」
女「突然だけど、日曜日に一緒に映画見にいかない?」
男「本当に突然だな。なんかあったのか。」
女「別に、チケットが偶然一枚余っただけ。」
男「そうなのか。まあ、了解した。」
女「あのさ。」
男「何?」
女「偶然チケットが余っただけだから。」
男「さっきも言ってたじゃないか。」
女「大事なことだから、2回言ったの。」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /25(土) 22:15:57.97 ID:dNqrV2CWO
男「そんなことより早く学校に行こうぜ。」
女「まだ時間あるんだし、ゆっくり行こうよ。遠回りとかしようよ。」
男「なんでわざわざそんなことを。」
女「ジュースが買いたいから。」
男「自販機ならあそこにあるぞ?」
女「急に神社に行きたくなって。」
男「結構前に通り過ぎたぞ。」
女「この前新しくできたレストランに行ってみたくて。」
男「まだ営業時間じゃないな。」
女「男と2人っきりになりたくて。」
男「ふーん…………えっ?」
女「嘘だよ。」
男「嘘か。」
女「そーだよ嘘だよ。」
男「2回も言うなよ。」
女「大事なことだからね。」9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /25(土) 22:29:20.75 ID:dNqrV2CWO
男「昼飯の時間きた。腹へりすぎて死にそう。」
女「男、弁当作ってきたよ。」
男「いきなりどうしたんだよ。」
女「作りすぎた訳じゃないよ。うまく作れなかったから男にあげるの。」
男「そうなのか?割とうまく作れてると思うぞ?こんな弁当作ってくれる嫁さんがほしいくらいだ。まあいいや、いただきまーす。」
女「男、今言ったことをもう一度言って。もう一度言って。」
男「えっ?なんでだよ。」
女「大事なことだから。」
男「女の作って弁当がおいしすぎて忘れちまったよ。」
女「男のバカ。バカ。」
男「な、なんだよ。」
女「明日も作ってくるからね。」
男「あ、ああ。」10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /25(土) 22:45:55.55 ID:dNqrV2CWO
次の日
女「作ってきたよ。」
男「今日もおいしそうだな。しかし、女のテンションがいつも低いからちょっとおいしく食べずらいんだが。ちょっとはテンションあげてくれよ。」
女「私誉められるととってもテンションがあがるの。だからきっと今はテンション超最高だよ。」
男「普段と変わらないって。」
女「しかたないでしょ。男と一緒にいられるだけでテンション最高なんだから。誉めてくれたから今はテンション超最高。」
男「えっ、いきなり告白?」
女「嘘だぜ嘘だぜ。」
男「まあ、テンションがいつもと違うのは本当みたいだな。」12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /25(土) 22:56:58.02 ID:dNqrV2CWO
日曜日日曜日
男「約束の日だな。」
女「さっそく映画館へ行こう。」
男「どうでもいいんだけどさ、なんでチケット余ったの?」
女「気にしないで。」
男「そう言われると気になる。」
女「気にしないで。」
男「わかったよ。」
女「………ちょっとくら気にしてくれてもいいのに。」
男「たいしたことじゃないんだろ。」
女「ちょっとくらい気にしてくれてもいいのに。」
男「もう映画館ついたな。」
女「…………映画楽しみ。」14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /25(土) 23:15:39.37 ID:dNqrV2CWO
男「ホラー映画なのか。」
女「ホラー映画嫌い?」
男「大好き。女はホラー映画平気なの?」
女「ホラー映画初体験だからわかんない。」
男「まあ、とりあえず見ようぜ。」
映画終了
男「やっぱりホラー映画最高。女はどうだった?」
女「……………………………………。」
男「女、もしかして泣いてんの?」
女「……………泣いてない。むしろどこで泣くの?」
男「えっ、いや、だから、まあ、ホラー映画だし。」
女「全然怖くなかった。全然怖くなかった。」
男(怖かったのか……………。)15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /25(土) 23:25:06.68 ID:dNqrV2CWO
男「あ、この前女が言ってたレストラン。」
女「お腹減った。入ろうよ。」
男「了解した。」
店員さん「いらっしゃいませ!御注文をお伺い致します!」
男「じゃあ、スペシャルランチってやつで。」
女「私はカレーで。」
店員さん「かしこまりました!御注文を繰り返させていただきます!スペシャルランチとカレー、えーと、スペシャルランチとカレーでございますね!かしこまりました!」
男「あの店員さん女にちょっとにてるな。」
女「そう?」16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /25(土) 23:34:59.55 ID:dNqrV2CWO
女「カレーおいしい。」
男「スペシャルランチもおいしい。」
女「私の作る弁当と比べるとどっちがおいしい?」
男「女の作る弁当。」
女「即答だね。私はお世辞言われても嬉しくないよ。」
男「いや、本当にスペシャルランチより女の作る弁当はおいしいよ。」
女「本当に?」
男「本当に。」
女「俺はお世辞言われても嬉しくないんだぜ。」
男「テンション超最高なのがバレバレなんだが。」17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 00:05:28.20 ID:tUdgt2xYO
男「スペシャルランチを選ぶとドリンクバーが使い放題のみたいだ。烏龍茶ゲットしてくる。」
女「行ってらっしゃい。」
男「ドリンクバーはどこだろう。」
店員さん「あっ、お客様、ドリンクバーはこちらです。」
男「ああ、ありがとうございます。さて、さっそく烏龍茶ゲットしよう。」
店員さん「……………お客様お目が高いですね。」
男「えっ?」
店員さん「なんと!この店で烏龍茶にはですね、恋愛ご利益があるという噂がありましてね!」
男「つい最近できたレストランなのにもうそんな噂があるんですか。嘘も大概にしてください。」
店員さん「す、鋭いですね。まあ、本当はあなたと彼女さんがとっても仲良しみたいだったのでちょっかい出してみたかっただけなんですけどね。」
男「真面目に仕事してください。ていうか、彼女じゃありません。」
店員さん「でも、仲良しですよね?」
男「まあ、多分、それなりに。」
店員さん「じゃあちょっかい出したいです!」
男「仕事してください。」20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 00:20:03.82 ID:tUdgt2xYO
店員さん「冗談ですよ。それにしても、あなたがた付き合ってるようにしか見えませんよ?」
男「言われてみればそうかもな。」
店員さん「いつか本当に付き合っちゃうようなことがあれば私がさっき言った嘘も本当になるんですけどね。」
男「俺的にはそうなっても全然良かったりするんですけどね。」
店員さん「かっこいいこと言いますね!かっこいいこと言いますね!」
男「あなたもテンション超最高ですね。」22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 00:30:08.18 ID:tUdgt2xYO
女「烏龍茶ゲットするのになんでこんなに時間がかかるの。」
男「ちょっと店員さんにちょっかい出されそうになってた。」
女「どういうこと?」
男「あんまり気にするな。」
女「そう言われると気になる。」
男「気にするな。」
女「気になるよ。」
男「言ってほしい?」
女「うん。」
男「俺は女と仲良しだってことだよ。」
女「よくわかんないけどまあいいや。」
俺「もっと追求してくると思った。」
女「私と男は仲良しだからね。」
男「答えになってない。」
女「いいの。私と男は仲良しだからね。」
男「よくわかんないけどそうなんだな。」27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 01:15:36.19 ID:tUdgt2xYO
男「他にどっか行きたい所ある?」
女「男の家。」
男「散らかってるから却下。」
女「散らかってるのくらい気にならないよ。むしろ私が掃除してあげるよ。」
男「それはそれで見られたくない物があるから却下。」
女「エロ本くらい気にならないよ。むしろ私が買ってきてあげるよ。」
男「俺の家意外に行きたいところは。」
女「男の家。」
男「仕方ないなー。」28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 01:38:59.65 ID:tUdgt2xYO
男「ついたぞ。」
女「じゃあさっそくエロ本買いに行こうか。」
男「本当に買いに行く気だったのかよ。」
女「いや、男の家が予想以上に汚かったから掃除したくないだけ。」
男「素直だな。」
女「冗談だよ。」
男「冗談なのか。」
女「私は素直じゃないからね。」
男「割と素直なやつだと思ってたんだが。」
女「男に対しては特に素直じゃないよ。」
男「なんでだ。」
女「男は鈍いね。」
男「?」
女「男は鈍いね。」30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 01:59:55.69 ID:tUdgt2xYO
女「いろんな物が散らかりまくりの部屋の片隅に男の小学校のアルバム発見。小学生の頃の男が見たい。見るね。」
男「何も期待するなよ。」
女「今と何にも変わってないね。変わって無さ過ぎて面白くないよ。」
男「だから期待するなって言ったじゃないか。」
女「これからも面白くない男でいてね。」
男「なんだその嫌な要求。」
女「男には変わらないでいてほしいってことだよ。」
男「よくわからん。」
女「その鈍さは直してほしいけどね。」32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 02:30:27.84 ID:tUdgt2xYO
男「どうだ、俺の家は散らかってるだけで全然面白くないだろう。」
女「そうだね。暇だからエロ本買ってくるね。」
男「エロ本欲しいのかよ。」
女「正直怖いもの見たさみたいなものはある。」
男「…………じゃあ俺のベッドのしたを探ってみろ。」
女「わかった。」
ガサゴソガサゴソ
女「発見した。」
男「思う存分読むんだ。」
5分後
女「……………。」
男「感想は?」
女「見てはいけないものを見てしまった気分だね。この変態野郎。」
男「男子だからね、そのくらい勘弁して。」
女「男に襲われる前に帰るね。」
男「襲わないよ。」
女「変態野郎に襲われる前に帰るね。」
男「襲わないって。」
女「ゴメン。家に帰って男の弁当作って寝る。さよなら。」
男「か、帰っちゃった…………………弁当楽しみ。」33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:15:50.12 ID:Q5Upz8pe0
次の日の朝
男「女の前で下ネタを言うのはやめよう。」
店員さん「あっ!おはようございます!今は店の前の掃除をしいています!」
男「見ればわかります。」
店員さん「あれから関係に進展はありましたか?」
男「そんな短期間で進展するとおもいますか?」
店員さん「思いません!」
男「じゃあなんでそんな質問したんですか。」
店員さん「おちょくりたいからです!若い男女の恋愛はほほえましいです!見ているだけでテンションがあがります!」
男「あなたもまだ若いじゃないですか。あなたこそ彼氏はいるんですか?」
店員さん「!?あ、あなたはほんとうにするどいですね!最も質問されたくないことを的確に質問してくる!」
男「いないんですね。」
店員さん「うわーん!あなたは鬼畜ですね!もう烏龍茶飲んできます!」
男「噂が本当になるといいですね。」36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:55:29.43 ID:Q5Upz8pe0
女「今日はサンドイッチも作ってみたよ。」
男「それよりもさ、もう昨日のことは気にしてないのか?」
女「気にしてないよ。それよりもさ、早く食べてよ。」
男「女の作る弁当はめちゃくちゃおいしいから落ち着いて食べたいんだが。」
女「食べ始める前からべた褒めされてもいまいち説得力にかけるんだぜ。早く食べなよ男。」
男「それじゃあいただきまーす………………うん、やっぱりおいしい。」
女「やっぱり誉められるのはうれしいんだぜ。これから私が死ぬまで毎日男に誉めてもらえたらどんなにうれしいことか。」
男「女、またテンションが変になってるぞ。」
女「これから私が死ぬまで男が毎日私のテンションをおかしくしてくれたらどんなに幸せなことか。」
男「俺も、女がこれから毎日弁当作ってくれたら最高なんだけどな。」
女「…………私より男の方が変なテンションだよ。」
男「別に、俺はいつでも素直だよ。」
女「かっこいいこと言うね。」
男「俺を見習って女も素直になれば?」
女「今日の私はいつもと比べると割と素直だよ。」
男「………そうなのか。」
女「…………そうだよ。」37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:29:02.65 ID:Q5Upz8pe0
男「俺たちってさ仲良しだよな。」
女「仲良しだよ。」
男「仲が良くて一緒に映画見に行ったりする男女ってさ、なんとなくだけど…………カップルっぽいよな。」
女「……そうだね。」
男「俺たちもさ、ちょっとカップルっぽいかもな。」
女「………ちょっとじゃなくて、普通にカップルっぽいよ。」
男「…………カップルっぽいじゃなくてさ……。」
女「……。」
男「……。」
女「…………私、男と付き合いたい。」
男「急になんだよ。嘘か?」
女「怖いもの見たさ………かな。」
男「…………。」
女「…………私、男と付き合いたい。」
男「…………。」38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:38:50.18 ID:Q5Upz8pe0
夕方
店員さん「あっ!またあいましたね!下校は2人一緒なんですね!」
男「店員さんには彼氏できましたか?」
店員さん「そんな短期間に彼氏なんできるわけないじゃないですか!」
男「ちょっとおちょくりたくてね。」
店員さん「やっぱりあなたは鬼畜ですね!」
男「でも、あの烏龍茶、結構効果あるかもしれませんよ?」
店員さん「えっ?」
男「あの烏龍茶、結構効果あるかもしれませんよ?」
endend39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 04:40:42.01 ID:Rv7+yQ1OO
こーゆーSS好きだ
けいおんとかじゃない
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 04:44:27.24 ID:m0jdDT160
よかったよ
でももうちょっと続けて欲しかったかな
というか続けて欲しいよ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 04:54:06.83 ID:tUdgt2xYO
こんなクソスレを見てくれた人達みんなありがとう。
最後の最後でタイピングミスしちゃってるのが我ながら本当に残念だしめちゃくちゃ速度も遅かったけど自分なりになっとくできるものが書けました。本当にありがとうございます。
もし万が一明日の朝まで残ってたらなんか書くかもしれませんが、正直大した物は書けそうにないので全く期待しないでください。
ありがとうございました。42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 04:54:20.71 ID:lXfXRNE8O
続けるんだ
続きを下さい
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09 /26(日) 04:56:43.45 ID:j9wG4yu50
面白かった
女可愛い
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