1 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/03(月) 23:15:36.85 ID:xiNN/FU0
――
とある図書館。
インデックス「読書♪ 読書♪」
インデックス「……ん? あれは」
一方通行「……あァでも無ェ、こうでも無ェ」
インデックス「あくせられーた! 何してるの?」
一方通行「おォ、暴食シスターじゃねェか」
インデックス「暴食シスターじゃないんだよ! 私の名前はインデックスって言うんだよ?」
一方通行「そうかい、暴食シスター、ンでなンか用か?」
インデックス「インデックス! 用は無いけど何やってるのか気になったんだよ!」
一方通行「SS書いてンだよ」
インデックス「SS?」
5 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/03(月) 23:22:54.43 ID:xiNN/FU0
――
一方通行「あれだ、小説みてェなもンだ」
インデックス「読み物!? 見せて見せて!」
一方通行「オメェみたいなガキは絵本でも読ンでろ! どうせ見たって良さなンか分かン無ェよ」
インデックス「む、それは失礼かも こう見えても読む事と記憶する事は得意なんだよ!」
一方通行「ほォーじゃあ読ンで見ろよ ちゃんとした立派な感想吐きやがれよォ?」
インデックス「ふふん、10万 3000冊を司る禁書黙録たるこの私に文のなんたるかを聞くなんていい度胸かも」
一方通行「おらよ」
インデックス「どれどれ」7 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/03(月) 23:32:28.54 ID:xiNN/FU0
―
一方通行の黒翼が翼を広げた垣根に向かって放たれる
一方通行「ハッハッー!俺様は完全無欠!弱点なンて無ェンだよ!!」
垣根はかろうじてそれをかわし反撃に移る
垣根「・・・・・・おい、なんだよその黒い翼は?冗談じゃねぇ、俺の未元物質が通用しねぇだと。」
一方通行は逃げる垣根に追撃を
インデックス「ちょっと待ったー!!!!」
一方通行「アァ?なンだよ これからって時に」
インデックス「……突っ込みどころが多すぎるんだよ」
一方通行「いいじゃねェか! 本の中でくらい最強無敵欠点無しで居てェンだよ! ヒーローになりたいンだよ!」
インデックス「そういう突っ込みじゃないかも、たしかにそれもあるんだけど」
一方通行「じゃあなンだよ? くだら無ェ事ならブチ[ピーーー]ぞォ?」8 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 23:34:21.40 ID:jldDejwo
一方さんwwww
10 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/03(月) 23:44:25.27 ID:6Q8W4Nk0
なにやってんすかwwwwwwwwww
11 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/03(月) 23:46:30.83 ID:xiNN/FU0
――
インデックス「正直これは書き方がめちゃくちゃすぎてなめてるかも」
一方通行「ハァァァァ? どこがなめてるか説明出来るンだろうなァ?」
インデックス「当たり前かも、いい? 順を追って説明するね」
一方通行「おォ」
インデックス「まず、「」を閉じる前に。はいらないかも」
一方通行「なンでだ?」
インデックス「現代の小説では。は打たない事になってるんだよ 実際に。が打たれていたのは戦前の小説など古い作品だけかも」
一方通行「そうなのか、だからってなンでダメなンだ?」
インデックス「それはね、それが当り前になってるからなんだよ だから。を使うのであれば
読んでくれる人にとって違和感無く当り前だと思わせないといけないんだよ あくせられーたーにそれが出来る?」
一方通行「当たり前だ、俺を誰だと思ってr」
インデックス「次いくね」
一方通行「……」13 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/03(月) 23:49:24.41 ID:TMYj3sDO
>>11
ほー、俺もたまに。付けてたわ。参考になるな
19 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 00:00:53.09 ID:FUt1bLU0
――
インデックス「次は…についてだね、基本は点々6つ使う事 だからと言って・・・・・・じゃなくて……なんだよ」
一方通行「それだと2文字じゃねェか」
インデックス「…(三点リーダ)はあくまでも・を3つ使って構成されてる文字だからそれで合ってるんだよ」
一方通行「なるほどなァ、で? ・はなンでダメなンだ?」
インデックス「理由はさっきと同じなんだよ、単純に読みやすいからと言ってもいいかも」
一方通行「……つまり俺のは見にくいって事かァ」
インデックス「これくらいで凹まないで欲しいかも、ちなみに ―(ダッシュ)も2個繋げて――って使った方がいいかも」
一方通行「おォ、続けてくれ」21 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 00:04:07.99 ID:LbnjMxMo
目録さんによる読み物の書き方講座wwwwww
22 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 00:04:37.03 ID:hhWMAr2o
これは興味深い。期待。
25 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 00:13:42.58 ID:FUt1bLU0
――
インデックス「次ね、?(クエスチョンマーク)や!(クラメーションマーク)を使った後は空白を使った方がいいかも 理由はもう言わないよ?」
一方通行「続けて下さい」
インデックス「ただ、カギ括弧を閉じる前に使う場合は空白を開けなくてもいいかも」
一方通行「なるほどォ」
インデックス「あと会話文の後の行は1行開けて見て、これだけでもだいぶ見やすさが違うかも 実際に試して見よう」
一方通行「まかせてくれェ これでもう俺はSSマスターだぜェ! クケケコカカカカッ!」
インデックス「……あくせられーたー」
一方通行「ン?まだなンかあンのか?」
インデックス「笑い方きもいんだよ」
一方通行「……」27 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 00:27:41.17 ID:eZw4mTY0
一方さん……
28 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 00:31:52.03 ID:FUt1bLU0
――
一方通行の黒翼が翼を広げた垣根に向かって放たれる
一方通行「ハッハッー! 俺様は完全無欠! 弱点なンて無ェンだよ!!」
垣根はかろうじてそれをかわし反撃に移る
垣根「……おい、なんだよその黒い翼は? 冗談じゃねぇ、俺の未元物質が通用しねぇだと」
一方通行「いいンじゃ無ェかァ!?」
インデックス「うん、最初よりだいぶ見やすくなったね」
一方通行「当たり前だァ、俺を誰だと思ってンだ? 学園都市最強のSSマスターだぜェ!」
インデックス「調子に乗るともう教えてあげないかも」
一方通行「すンませンでした」
インデックス「ん、よろしい 次はキャラクターについて、なんだけど」
一方通行「なンだけど?」
インデックス「……おなかすいた」
一方通行「……」30 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 00:33:48.33 ID:vsGncmEo
このインデックスはご飯を要求しても全然許されると思う
31 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 00:37:49.51 ID:FUt1bLU0
寝る前に
このSSを書いた理由はインデックスをヒロインにしたい
インデックスを輝かせるには何をしなければいけないのか?
インデックスが輝くのは俺的に何かを教えてる時
なおかつ主人公のキャラがツンデレ(みんなの脳内で、このSSではツンデレではない)
その条件でどんなSSを書いたらいいのか?って考えたら一方さんに教えたらいいんじゃね?ってことになった32 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 00:40:47.28 ID:9OtX/.AO
乙
33 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 00:46:10.77 ID:nFItCAAO
>>31
正にバッチシでしょ
インさん復権運動になるし、相手が素直キャラだとトガりが無くて読んでてつまんない
キャラ増やすとウザい(キャラ同士の面白い会話を詰め込まなければならなくなり、主題が二の次になる)
36 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 01:25:11.91 ID:QTjFjUDO
乙
俺もインデックスさんは人に物を教えてるときが一番かわいいと思う
上条さんに魔術のことを教えてるときとか
37 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 10:27:46.29 ID:9da8XIwP
インさんが輝きにくいのは上条さんとの相性の問題もあると思う
他人の世話するのも世話されるのも物怖じしない、人懐っこいところが発揮しにくい
39 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 12:13:33.55 ID:nFItCAAO
>>37
そっか、当麻って自立タイプだもんな、それに加えてニブいし
氷華みたいな子がいないと難しいんだな
44 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:07:14.19 ID:NKIV4dM0
リアル彼女やってたらこんな時間になってた45 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:08:23.63 ID:NKIV4dM0
ID 違うけど>>1です
――
とあるファミレス
一方通行「ンで? 食いながらでいいから続けてくれェ、キャラについてってなンだ?」
インデックス「もぐもぐ」
一方通行「俺をもっと強くして周りを雑魚にするってェ事かァ?」
インデックス「ゴクゴク」
一方通行「もしそうならまさに俺!って感じだなァ」
インデックス「んぐっげほっげほっ」
一方通行「聞けやァァァァァ!」
インデックス「ゴクゴク、ちゃんと聞いてるんだよ! でもあまりにもこのカレーがおいしすぎて返事が出来なかったんだよ!」
一方通行「ンで? キャラについてだが」
インデックス「仕方ないなぁ」46 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:10:20.25 ID:NKIV4dM0
――
インデックス「まずあくせられーたーにとって主人公って何?」
一方通行「そりゃあやっぱ最強だろォ? ンでどンな敵にも負けねェ」
インデックス「うん、それが今のあくせられーたーにとっての主人公なんだね? じゃあその他のキャラについては?」
一方通行「そうだなァ、まず敵は弱い 後は主人公にベタ惚れなヒロインだよなァ?」
インデックス「なるほどなんだよ あくせられーたーは今の会話の中で何がいけないか分かる?」
一方通行「アァ?なんかいけねェのかァ?」
インデックス「じゃあまた順を追って説明するね」
一方通行「おォ、頼むわァ」47 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:11:09.61 ID:NKIV4dM0
――
インデックス「まず主人公についてなんだよ、主人公は最強無敵欠点無しじゃダメかも」
一方通行「なンでだよ! まさか俺なンかじゃヒーローは無理(笑)なンて思ってンじゃ無ェだろうなァ!?」
インデックス「あくせられーたーの話しはしてないかも、これはあくまでも主人公についての話しなんだよ!」
一方通行「お、おォ そォか」
インデックス「ごほん、なぜなら最強無敵欠点無しのお話しを見て何が面白いのか?ってことなんだよ」
一方通行「面白ェじゃ無ェか」
インデックス「違うよ、話が広がらないんだよ」
一方通行「なンでだ?」48 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:12:08.66 ID:NKIV4dM0
――
インデックス「その前に敵についてだね、弱いんじゃダメなんだよ」
一方通行「主人公が最強なンだから弱いのは当たり前じゃ無ェか、何言ってンだァ?」
インデックス「それで? その弱い敵を最強の主人公が倒すの?」
一方通行「まァ、そうなるわなァ」
インデックス「最強の主人公が弱い敵を倒し続けるのを見て楽しいと思う?」
一方通行「アァ、確かに歯ごたえが無ェかもなァ」
インデックス「じゃあ、たとえばの話しをするんだよ」49 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:13:18.78 ID:NKIV4dM0
――
一方通行「打ち止めァァァ!」
敵A、B、C「ここから先には行かせんぞ!」
一方通行「邪魔」
敵A、B、C 「ぐはぁぁぁぁ!」
ボス「はっはっは、よくここまで来たな! だが打ち止めは渡さんぞ!」
一方通行「消えろ」
ボス「ぐはぁぁぁぁ」
インデックス「あくせられーたーの思ってるとうりに物語を作ると、こうなるんだよ」
一方通行「たしかに、なンか足り無ェなァ」
インデックス「足りないと感じるのは敵の強さと主人公が強すぎるからかも」
一方通行「そうかァ」
インデックス「じゃあ次は、敵の強さを調整、主人公を弱めにするんだよ!」50 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:14:27.57 ID:NKIV4dM0
――
一方通行「打ち止めァァァ!」
敵A、B、C「ここから先には行かせんぞ!」
一方通行「邪魔だァァ! どけェェ!」
敵 A、B、C「ぐはぁぁぁぁ!」
ボス「はっはっは、よくここまで来たな! だが打ち止めは渡さんぞ!」
一方通行「…… はァ、はァ、クソ 俺は負ける訳にはいかねェンだよォォォォ!」
ボス「来い!」
インデックス「こんな感じかな、主人公強い、敵弱いだとボスに会った瞬間お話が終わるよね」
一方通行「あァ、そうだなァ」
インデックス「でも主人公弱め、敵強いだと
敵ABCと戦闘→疲労→ボスの所まで行く→力を振り絞り死闘といった具合に読ませる事ができるんだよ!」51 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:15:36.88 ID:NKIV4dM0
――
一方通行「でも最終的には倒すンだろォ? 同じじゃ無ェかァ」
インデックス「たしかに結果は同じなんだよ、でも大事なのは過程かも」
一方通行「過程だァ?」
インデックス「うん、最強の主人公が戦闘する場合はどうせまた舜殺だろってなるんだよ」
インデックス「でも主人公が弱い場合、どうやって倒すのか? ここからどうなるのか? とか色々想像が出来るんだよ!」
一方通行「なるほどなァ」
インデックス「あと、主人公には何か1つでも欠点があった方がいいんだよ」
一方通行「欠点だァ?」
インデックス「うん、それはなぜだと思う?」
一方通行「ン、話しを広げる為かァ?」52 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:16:25.18 ID:NKIV4dM0
――
インデックス「正解なんだよ」
一方通行「(適当に言ったら当たっちまったぜェ)」
インデックス「なぜかって言うとね……あくせられーた? どうしたの?」
一方通行「お、おォ つ、続けてくれェ」
インデックス「? なぜかって言うとね、欠点を突かれた場合どう対処するのかっていう話しが作れるからなんだよ」
インデックス「あとは欠点を突かれてやられる→悔しい→克服するって話も作れるかも」
一方通行「確かになァ、話しが広がるなァ」
インデックス「それだけでも結構作りこめるんだよ!」53 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:17:25.94 ID:NKIV4dM0
――
インデックス「まぁ簡単に言っちゃうと人間には短所と長所があるのが当たり前で、
それが個性に繋がるんだから話が広がるのは当たり前かも」
一方通行「最初からそう言えばいいじゃ無ェか!!」
インデックス「む、せっかく頭がかたいあくせられーたのために分かりやすく教えてあげたのにそれはちょっと失礼かも」
一方通行「おォ、そォなのか すンませンでした」
インデックス「とにかく、いろいろ考えて作りこまないとだね」
一方通行「あとはヒロインについてだなァ」
インデックス「あくせられーた」
一方通行「おォ、なンだ?」
インデックス「デザートまだ?」
一方通行「……」54 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 15:19:16.01 ID:NKIV4dM0
――
インデックス「うまうま、ヒロインについては別にベタ惚れでも問題ないんだよ」
一方通行「なら俺の考えたままでいいなァ」
インデックス「問題になるのはキャラクター性なんだけど、このお話はまだ早いかも」
一方通行「そォか、ンで? 他にはなンかあるか?」
インデックス「あるけど、そろそろ帰って当麻のごはん食べないといけない時間なんだよ!」
一方通行「……まだ食うのかよオイ」
インデックス「当たり前かも、あくせられーた 明日までに今日教えたことをふまえて何か作ってきて、宿題なんだよ!」
一方通行「了解だァ、感動しすぎて泣いても知ら無ェからなァ!」
インデックス「はいはい、楽しみにしてるんだよ じゃあまた明日、図書館でね!」
一方通行「またなァ」64 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 20:26:10.31 ID:NKIV4dM0
――
一方通行宅
一方通行「(……何か作ってこいって言われてもなァ)」
一方通行「(まずヒーローは俺、これは確定だァ)」
一方通行「(次にボスキャラ、これは俺がムカつく奴でも当てはめておけばいいか)」
ネーネーナニシテルノッテミサカハミサカハ
一方通行「(ヒロイン、まぁこれも確定っとォ)」
シカト!?ッテミサカハミサカハオコッテミル
一方通行「(で、欠点か これはチョーカーで時間制限付ければいいな)」
ハンシャ!?ハンシャシテルノ!?ッテミサカハミサカハ
一方通行「(で、今日教えて貰った事を組み込む)」
ウワーンヨミカワー
一方通行「(やってやる! やってやンぜェェェェェ!)」65 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 20:28:49.08 ID:mcQkG0I0
――
とある図書館
一方通行「……」ソワソワ
一方通行「……!」
インデックス「やっほー! 宿題やってきた?」
一方通行「おゥ、驚くなよォ? 最高の出来だぜェ!」
インデックス「見せて! 見せて!」
一方通行「よし! 見ろやァァ!」
インデックス「どれどれ」66 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 20:30:55.90 ID:mcQkG0I0
――
科学の街、学園都市。
ある日3人の超能力者(レベル5)が誕生した。
一人は一方通行(アクセラレーター)、学園都市に住む“時間制限付き” の最強だ。
一人は幻想殺し(イマジンブレイカー)、あらゆる能力を無効化する“対能力者”の最強。
一人は未元物質(ダークマター)、この世に存在しない物質を生み出す“イレギュラー”の最強。
3人ともに序列は同列1位。
3人の超能力者の戦いが今、始まる。
「…… うーン」
一方通行は悩んでいた、3人の“最強”の内自分だけ明らかに不利だ。
「浮かない顔してどうしたの?ってミサカはミサカはあなたの事を心配してみる!」
彼女の名前は打ち止め(ラストオーダー)
電気信号を介し能力を使用する際に必要な演算能力を強化、補助をすることが出来る能力者。
一方通行にとって大事な人であり、同時に3人の能力者にとって最強の中の最強になるための鍵でもある。67 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 20:32:50.64 ID:mcQkG0I0
――
インデックス「ちょっ、ちょっと待ったー!」
一方通行「あァ? なンだよなンかおかしいか?」
インデックス「……いや、まさかここまで作りこんでくるとは思ってなかったんだよ!」
一方通行「仮にも学園都市1番の頭脳の持ち主だからなァ」
インデックス「見直したんだよ! 全然読めるよこれ!」
一方通行「だろォ? 頑張ったからなァ!」
インデックス「よくこの短時間で考えたねぇ」
一方通行「あァ、今の自分と周りの環境とかに合わせてテメェが教えてくれたとォりに作りこンだらこうなったンだ」
インデックス「指摘は後にして続きを読むんだよ!」68 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 20:34:21.08 ID:mcQkG0I0
――
「なンでも無ェよ、気にすンな」
不利な条件でどうすればあの二人から打ち止めを守れるのか、どうすれば自分は強くなれるのか。
「そう? 何か悩みごとがあるなら言ってね?ってミサカはミサカは笑ってみる!」
最強の中の最強なんてどうでもいい、このガキを、この笑顔を守りたい。
あの二人に捕まったらどんなことされるか分からない、絶対に渡す訳にはいかない。
「ねぇねぇ! あのクレープ食べたい!ってミサカはミサカはお願いしてみる!」
「アァ?さっき飯食ったばっかじゃ無ェか」
「でも食べたいのってミサカはミサカはお店に向かって猛ダッシュ!」
「……毎日平和なら、それが一番なのになァ」69 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 20:36:09.56 ID:mcQkG0I0
――
インデックス「……ねぇ」
一方通行「ン?」
インデックス「ヒロインはあくせられーたにベタ惚れなんだよね?」
一方通行「アァ、そうだなァ 相思相愛だ」
インデックス「今の自分の周りを見てこれ作ったんだよね?」
一方通行「そうだぜェ」
インデックス「……ということは打ち止めと」
一方通行「! ち、ちが」
インデックス「今度からあくせられーたーのことはあくせろりーたって呼ぶんだよ!」
一方通行「待ってくれェェ! 誤解だァァァ!!」
インデックス「問答無用なんだよ! 話を変えるけど少しだけ書き方について指摘するかも」70 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 20:37:43.62 ID:mcQkG0I0
――
一方通行「指摘だァ?」
インデックス「うん、まず、セリフで出てきた“うーン”っていう口語はあくせろりーたにはまだ早いかも」
一方通行「……その呼び方やめてくださいお願いします、ンで? なンで早いンだ?」
インデックス「しょうがないなー でね、口語すぎる口語って言うのは書く人がうまくないと逆に読みにくくなっちゃうんだよ!
漫画とかではよく使われてるかも」
一方通行「そうなンか、ならそこを変えればいいンだな?」
インデックス「そうだね、少しづつステップアップしていくといいかも」
一方通行「了解だァ、次は?」
インデックス「うん、続けるね」71 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/04(火) 20:39:35.32 ID:mcQkG0I0
――
インデックス「次は地の文、あくせられーたは一人称視点と三人称視点どっちメインでやりたいの?」
一方通行「考えてなかったなァそンな事」
インデックス「一人称、二人称、三人称が何なのかは分かる?」
一方通行「それは分かるぜェ、一人称が自分、二人称があなた、三人称がその他だろォ」
インデックス「簡単に言うとそうだね、で、地の文の視点や口調がコロコロ切り替わるとどうなると思う?」
一方通行「いろんな視点が見れてわくわくする」
インデックス「見てくれてる人はね、括弧の中の文を言葉として、地の文は地の文として頭の中で切り替えをしてくれてるんだよ」
インデックス「それなのにコロコロ地の文の視点や口調が変わってしまうと、
切り替えが上手くいかなくなってそれがそのまま違和感として頭に残っちゃうんだよ!」
一方通行「そォなのか、じゃあ三人称視点で作るかなァ」
インデックス「じゃあ続きを今から作り直して欲しいかも」
一方通行「そうすンぜ、テメェはその間なンか本でも読ンでてくれ」73 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 20:54:29.46 ID:fcR/elk0
お、地の文解説
確かに地の文ありなら「うーン」ってのはテンポ悪くするだけなんだよね
セリフのみの進行なら、むしろ重要?
伏線の張り方とか情景描写までやってくれるのかな?
インデックスさんかわいい
75 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 21:14:26.63 ID:V9Uvwjg0
むっちゃタメになるなー。
自分は会話のノリとかしか考えてなかったよ。
後は場の雰囲気に合わせた地の文作成ぐらい?
一方さん頑張れ
80 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 22:42:33.25 ID:6X/56.DO
一人称と言えばハルヒ
84 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/05(水) 15:24:36.32 ID:ct.06PY0
――
一方通行「そう言えばよォ」カキカキ
インデックス(読書中)「ふぇ? なぁに?」
一方通行「さっき地の文で三人称がいいか一人称がいいか聞いたよなァ?」
インデックス「うん」
一方通行「もし俺が一人称視点にするって言ったらどうしたンだ?」
インデックス「頭ごなしに否定はしないんだよ、でも三人称視点をおすすめしたかも」
一方通行「ほォ、なンでだ?」85 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/05(水) 15:25:46.98 ID:ct.06PY0
――
インデックス「もちろんこれだけじゃないけど、
単純に言うと一人称主体はうまい人が書くからなんだよ。これは精神論になっちゃうんだけど」
一方通行「かまわねェ、教えてくれ」
インデックス「あくせられーたみたいに覚えたてのひとが一人称で書くと、自分の世界に入っちゃうんだよ!」
一方通行「自分の世界だァ?」
インデックス「うん、読んでくれる人の事を忘れちゃうんだよ、あくせられーただって書くからには誰かに読ませたいでしょ?」
一方通行「そォだなァ、やたら超超うるせェヤツにでも見せるかなァ」
インデックス「誰それ? とにかくね、自分の世界に入り込んでしまって読む人の気持ちを忘れてしまいがちなんだよ」
一方通行「チビガキ2号だ。ほォ、つまり忘れなければいいのかァ?」86 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/05(水) 15:27:05.86 ID:ct.06PY0
――
インデックス「ここで重要なのがあくせられーたが初心者ってことなんだよ!」
一方通行「あァ? 心構えの話じゃ無ェのか?」
インデックス「そうなんだけどね、一人称って主人公の心情を描写しやすい反面、そのせいで文章力の上達を妨げてしまうんだよ!」
インデックス「だからね、まずは喜怒哀楽の感情をそのまま“怒る”とか“楽しい”とか
書かずに状況だとか行動だとか音とかで読む人に伝えられる文章力を養う事」
インデックス「他にもいろいろできる様になってから一人称視点を書くべきなんだよ!」
一方通行「納得した、頑張るぜェ」
インデックス「がんばって!」
一方通行「ン」87 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/05(水) 15:27:54.69 ID:ct.06PY0
――
一方通行「……」カキカキ
一方通行「……」カキカキ
一方通行「……あー」
インデックス「?」
一方通行「あのよォ」
インデックス「どうしたの?」
一方通行「戦闘描写が長くなっちまう場合はどうしたらいいンだ?」
インデックス「誰もが通る道だね」88 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/05(水) 15:28:46.16 ID:ct.06PY0
――
インデックス「まず、戦闘描写っていうのは作者、作品、一人称なのか三人称なのかによってで短さ、長さが変わるんだよ」
一方通行「うン」
インデックス「でも、長ければいいという訳でも短ければいいという訳でもないかも」
一方通行「それじゃあどォすンだ?」
インデックス「答えから言うと正解なんてないんだよ」
一方通行「……だからどォすンだよ」
インデックス「んとね、あくせられーたの描写を書くとして」
一方通行「おォ」89 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/05(水) 15:29:39.77 ID:ct.06PY0
――
一方通行の放った黒翼が垣根の頭を吹き飛ばした
インデックス「短いけどこれも間違いではないんだよ」
一方通行「読みやすいからかァ?」
インデックス「それもあるけどそれだけじゃないかも」
一方通行「それだけじゃないだァ?」
インデックス「これはあくせられーたにはまだはやいかも、いずれ教えることになるんだよ!」
一方通行「そォか」
インデックス「次に」90 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/05(水) 15:30:29.55 ID:ct.06PY0
――
一方通行の黒翼が放たれる、その黒翼はこの世にあるもの全てを否定する様な勢いで、
弧を描き倒すべき敵に向かっていき――垣根の頭を吹き飛ばした
インデックス「これも間違いではないんだよ」
一方通行「こっちはさっきよりなげェなァ」
インデックス「うん、長いか短いか、詳しく書くか書かないかなんて作者のさじ加減ひとつなんだよ」
一方通行「確かにそりゃあそォだな」
インデックス「短くするか長くするかは自由かも、
一方通行にとって作風にどっちが合ってるのかを考えて、なおかつ読者の読みやすい様に書くことを考えればいいかも」
一方通行「了解だァ」91 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/05(水) 15:31:39.96 ID:ct.06PY0
――
一方通行「他にはなンかあるか?」
インデックス「まず、ひとくくりに戦闘描写っていってるけど、戦闘描写にだっていろいろ種類があるんだよ!」
一方通行「種類だァ? それは描写の書き方についてか? それとも戦闘そのものについてか?」
インデックス「両方かも、航空戦闘描写だったり魔法戦闘描写だったり剣撃だったり銃撃だったり拳と拳を打ち合う描写だったりね」
一方通行「おゥ」
インデックス「たとえば銃撃だったら距離をとって戦闘してることを文字で再現しないとダメだし、
たとえば剣撃だったら距離をつめて戦闘してるところや距離を詰めてる所を再現しないといけないよね」
インデックス「さらに大規模魔法で攻撃する描写なんかを書く時には
どれくらい大規模なのか表現しないと、大規模って事が読者に伝わらないんだよ」
一方通行「まァ、当り前だなァ」
インデックス「当たり前のことなんだけど、
作者にとっては頭の中で描写が出来てしまっているから、書いてる時に忘れてしまいがちな事なんだよ!」92 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/05(水) 15:32:49.31 ID:ct.06PY0
――
インデックス「そういうのも含めてあくせられーたが描写が短くても作風にも合うし読者にも伝えられる!
と思うなら短く書けばいいし、長くないと無理だと思うなら長く書けばいいと思うんだよ!」
一方通行「とりあえず長くても問題では無いンだな」
インデックス「そうだね、相手がどう出て、自分がどう避け、どう反撃し、どう攻撃するか」
インデックス「その駆け引きだとか過程だとかも戦闘描写の魅力のひとつだから、
長くなってもいいからまずはそれらをキチンと描写してみるといいかも」
一方通行「おゥ、やってみるぜェ」
一方通行「ところで、さっきから何読んでんだ?」
インデックス「いちゃいちゃレールガンって漫画なんだよ!」
一方通行「そ、そォか」93 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 15:34:11.80 ID:OhwpShoo
それでいーのかインデックスさん
94 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 15:34:15.78 ID:oj9GPso0
いちゃレーだと…?
107 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 22:53:33.33 ID:7aPsK6DO
SS で会話劇がうまい人は憧れる。
頭が展開を先取りしてしまって、地の文での説明が多くなるよorz
109 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 21:33:49.41 ID:IKi9Y6k0
――
一方通行「なァ」
インデックス「このいちゃいちゃレールガンって私が出てないんだよ……」
一方通行「おィ」
インデックス「いちゃいちゃインデックスは無いの?」
一方通行「よォ」
インデックス「短髪だけ当麻といちゃいちゃするなんてずるいかも」
一方通行「ヘイ! そこの彼女! かわいいねェ♪ お茶でもどうかNA♪」
インデックス「いつも隣にいるのは私なのにこの扱いはひどいんだよ!」
一方通行「おィって呼んでんだろうが無視すンなやゴルァァァァァ!」
インデックス「うひゃぁ!? 何なに!? 魔術!?」111 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 21:37:48.87 ID:IKi9Y6k0
――
インデックス「全く! 驚かせないで欲しいかも!」
一方通行「何回も呼んだだろうがァ!」
インデックス「で? なに?」
一方通行「おゥ、伏線ってのは適当に張りまくりゃァいいのか?」
インデックス「伏線って物語がある程度完結まで頭の中に入ってて初めて付けられるんだけど、できてるの?」
一方通行「それは問題無ェ、むしろハッピーエンドまで出来てるぜェ!」
インデックス「……本当に?」
一方通行「学園都市1位ナメンなよ、完璧だ。終わり方は全てを失ったかと思われた一方通行が見たものは……」
インデックス「わーっ! 待って待って! 分かったから楽しみを奪わないで欲しいかも!」
一方通行「そォか」112 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 21:41:52.62 ID:V2.fqA.o
何気に楽しみにしてるのかインデックスさん
113 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 21:46:15.78 ID:aku5ScAO
いちゃいちゃインデックス読みてぇな
114 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 21:46:51.00 ID:IKi9Y6k0
――
インデックス「まず、伏線って言葉の意味は、あとで述べる事柄に備えて前の方でそれとなく述べておくこと」
一方通行「それは分かるぜ」
インデックス「で、この“それとなく”っていうのが難しいんだよ」
一方通行「ン」
インデックス「口語すぎる口語でうーンってのはよくないって言ったよね?」
一方通行「言ったなァ」
インデックス「うまい人が使えばうーンとかえーっとだって伏線にしたり出来るんだよ」
一方通行「おォ! じゃあ最初のうーンを変更せずに伏線にs」
インデックス「あくせられーたにはまだ無理かも」
一方通行「ですよねェ……」116 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 21:54:33.96 ID:IKi9Y6k0
――
インデックス「まず、伏線は張るよりも回収する方が難しいんだよ」
一方通行「じゃあどう回収すりゃいいンだ?」
インデックス「それはあとでね、伏線のうまい、下手っていうのはやっぱり張り方だね」
一方通行「張り方?」
インデックス「伏線の張り方って言ってもいろいろあるんだよ」
一方通行「おォ」
インデックス「んーたとえば」117 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 21:55:46.22 ID:IKi9Y6k0
――
物語序盤
(何気無い会話)
一方通行「誰がウルトラマンだ! ならテメェは冷蔵庫だ!」
垣根「はっはーっ! 冷蔵庫だぁ? 俺の未元物質に常識は通用しねぇ!」
――
物語中盤
ていとう庫「(…………)」
インデックス「これも伏線なんだよ」
一方通行「その前にちょっといいかァ?」
インデックス「?」
一方通行「お前垣根の事嫌いだろ?」
インデックス「うん」118 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 22:04:51.01 ID:V2.fqA.o
何でインデックスさん嫌いなのwwww
119 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 22:05:49.07 ID:IKi9Y6k0
――
インデックス「話しを戻すけど、何気ない会話の中からでも伏線は作れるんだよ」
一方通行「なンでだ?」
インデックス「たとえばとある魔●のryなら、実験で妹達に一方通行が必ず話しかけてるって事自体が伏線に使われてるよ」
一方通行「ほォ、他の張り方は?」
インデックス「伏線のために物語をひとつ作ってしまうのもありなんだよ」
一方通行「作るンか」
インデックス「うん、例えばエ●ゼルフォールもお話しそのものが伏線になってるんだよ」
一方通行「ふむ」
一方通行「とりあえず張るだけなら簡単なンだよな?」
インデックス「うん、でも最初も言ったけど伏線を張るのが簡単なのはあくまでも物語が頭の中で出来上がってること前提なんだよ」120 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 22:11:27.21 ID:IKi9Y6k0
――
インデックス「最初から考えるんじゃなくて、最後から考えていく事。これは絶対に忘れないで欲しいんだよ」
一方通行「理由はあンのか?」
インデックス「伏線を最初に出して、最後に回収するとして」
インデックス「何も考えずに出した場合、物語が変わってしまう、あるいは未回収のまま終わってしまう」
インデックス「物語が頭の中でできてる状態で出した場合、
経過は変わってしまうかもしれないけど、結果は変わらないし伏線も考えて出してるから回収できる」
インデックス「これだけでもだいぶ違うと思うんだよ!」
一方通行「なるほどなァ」121 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 22:15:03.51 ID:IKi9Y6k0
――
物語序盤
(何気なく街を歩いてるとき)
通行人A「ねーねー初春、絶対能力者って実は居るらしいよー!」
通行人B「佐天さん、それって都市伝説ですよ? ありえないです」
一方通行「(けっ、まだ俺は超能力者だっつゥの。まァいずれはそうなるがなァ! カカカッ!)」
――
物語中盤
一方通行「テメェが、絶対能力者だと!?」
???「ハハッ、お前何も知らなかったんだな。噂くらい流れてたはずだが」
インデックス「これも何気ない会話からのひとつの伏線なんだよ、例をあげたらキリがないかも」
一方通行「なるほどなァ」124 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 22:20:57.32 ID:IKi9Y6k0
――
インデックス「あとはあえて分かりやすい強いフラグを立てておいて、その中にコッソリ分かりにくい本命の小さな糸を張っておくとか」
一方通行「ふむ」
インデックス「最初から演算補助をしていた妹達(大切な存在)が
実は演算補助自体があくせられーたが絶対能力者になる妨害をしていたとして
インデックス「それが物語終盤に分かって悩んだ末ぶち壊すとか」
一方通行「いろいろあンなァ」
インデックス「そう、いろいろなんだよ。その中でいかに読者がうまいと思ってくれる伏線を張れるか」
インデックス「それが一番難しいんだけどね」131 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 22:40:06.16 ID:0tkkx4Uo
あれ?
一方さんにつられてきたのにすごい参考になるぞコレ
134 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 02:00:43.33 ID:s538NsDO
超タメになるな
てか某麦野SSがここのSS講座の実践的なお手本みたいに見えるくらいにその通りだった
他の面白いSSもやっぱこういう基本ができてるな
やろうと思ってもなかなかできなさそうだが
143 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 20:11:06.51 ID:TnRM8Ow0
――
インデックスさんによるまとめと追加
インデックス「その1~、鍵括弧を閉じるときはセリフの最後に。を付けない!」
インデックス「その2~、?(クエスチョンマーク)や!(クラメーションマーク)を使った後は空白を付ける!
ただし鍵括弧を閉じる際に使う場合は付けなくてもよし!」
インデックス「その3~、―(ダッシュ)や…(三点リーダー)はなるべく2個綴りにすること!」
インデックス「その4~、英字は全て半角! 英字中の空白も半角!」
インデックス「その5~、数字は漢字で!」
インデックス「その6~、慣れてない人は地の文はまず三人称視点で書こう!」
インデックス「その7~、伏線を張るのは最初から考えるんじゃなく最後から!」
インデックス「その8~、地の文で感情をそのまま言葉にしないで表わしてみよう!」
インデックス「その9~、戦闘描写は作風に合わせて丁寧に!」144 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 20:15:25.85 ID:TnRM8Ow0
――
一方通行「短編での伏線ってどうなンだ?」
インデックス「別に張ってもいいけど」
一方通行「けど?」
インデックス「短編だとやっぱり、単純に言うと破壊力がたりないんだよ」
インデックス「だから、一方通行が垣根城に大々的に攻め込んでる時に
別地点で浜面軍が侵攻していることをなんらかの形でほのめかしておくとか」
インデックス「そう言った感じの小出しにすればいいと思う」
一方通行「ほォ」
インデックス「やっぱり伏線を最大限に活かせるのは長編なんだよ、物語の前半部分と後半部分を繋ぐ役割にしたりも出来るかも」
一方通行「活かせるのは長編なンだな、把握したぜ」146 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 20:26:21.76 ID:TnRM8Ow0
――
「この方法じゃダメだ、こんなんじゃ全然足りねェ」
ガン!と練習用のドラム缶を蹴り飛ばす、蹴られたドラム缶はゴロゴロと音を立て公園の出口に向かって転がって行った。
「どの方法で能力を高めればいいンだ? どうすれば強くなれる?」
どうすればベクトルを操るだけではなく、掌握する事が出来るのか?
様々なベクトルが手に取る様に分かるが、操作は出来ても掌握なんて出来るのだろうか?
「…… 待てよ、そのベクトルをあの缶に向けて……」
閃いた後の行動は早かった、即座に一方通行は目の前にあるベクトルとベクトルをぶつけ――
一方通行「なァ、ここの部分なンか違和感あるンだが、どォだ?」
インデックス「どれどれ」147 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 20:31:37.11 ID:TnRM8Ow0
――
インデックス「そうだね、よく気づいたかも」
一方通行「やっぱりなンかあンのか」
インデックス「うん、これは通称“こそあど言葉”と言われてるんだけど」
一方通行「こそあど言葉?」
インデックス「そうなんだよ、“この”“その”“あの”“どの”がこそあど言葉を指すんだよ」
一方通行「使ったらまずいンか」
インデックス「使ってもいいんだけど、やたらと近い文でたくさん使われてると」
インデックス「あくせられーたが感じた様に、違和感が残るんだよ!」
一方通行「おォ、気をつけるわ」148 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 20:44:36.28 ID:TnRM8Ow0
――
一方通行「ここで原点復帰だ、SSの書き方を詳しく」
インデックス「まずは起承転結から、更地、小さい山、普通の山、大きい山があるとするね」
インデックス「まずは“起”これは普通の山なんだよ」
一方通行「あァ? 最初なンだから更地だろォ?」
インデックス「仮に、最後に大きい山があるとしても、
出だしで更地が続いてるだけでいつまでも大きい山が出ないと、のぼる前に読者が帰っちゃうんだよ」
インデックス「次に“承”、これが更地と小さい山」
一方通行「ランク落ちてるじゃ無ェか」
インデックス「落ち着いた場面や、これから先に進むための知識を得る場面は必要なんだよ、
かと言って更地だけ続いてても飽きてしまう、だから飽きさせない様に小さい山もだしてあげるんだよ」149 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 20:55:48.16 ID:TnRM8Ow0
――
インデックス「次に“転”、これは大きい山、一番盛り上がるところ」
インデックス「ただ、ちゃんと“起承”のところで盛り上がる様に作っておかないと、盛り上がらないんだよ」
一方通行「おォ」
インデックス「最後に“結”」
インデックス「これは普通の山だね、うまく転を作れていれば物足りないと思ってしまうかもしれない」
一方通行「ダメじゃ無ェか」
インデックス「ここで伏線なんだよ、今までの認識をぶち壊したりしてみるといいかも」150 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 21:05:00.40 ID:TnRM8Ow0
――
インデックス「起承転結の説明が終わったところで、別のとらえ方なんだよ」
一方通行「別だァ?」
インデックス「その名も! 5W1H!」
一方通行「なンだそりゃ?」
インデックス「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのようにしたかなんだよ」
一方通行「アルファベット関係無くねェ?」
インデックス「小学校とかでもたまにゲーム形式で授業に出たりするんだけど、ならわなかった?」
一方通行「まともな小学校生活送って無ェンだ」
インデックス「……なんかごめん」
一方通行「……いいンだ」
インデックス「いつ(when)どこで(where)だれが(who)なにを(what)なぜ(why)どのように(how)の略なんだよ!」
インデックス「物語の骨格が起承転結で、文章の骨格が5W1Hかも」151 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 21:22:59.55 ID:TnRM8Ow0
――
一方通行「それらを頭に入れながら物語、文章を作るンだな」
インデックス「うん!」
インデックス「続いて、何が必要か!」
インデックス「まず、キャラクターが必要、舞台が必要、物語が必要」
インデックス「読者が必要、心情描写が必要、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の描写が必要」
インデックス「これは作品にもよるけど、伏線が必要、戦闘描写が必要、決め台詞が必要、ドラマが必要ぅぅぅ!」
一方通行「気合い入ってンな」
インデックス「……疲れてきたかも」152 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 21:24:12.81 ID:TnRM8Ow0
――
一方通行「がんばってくれ」
インデックス「……うん。次に、“説明”ではなく“描写”をすること」
インデックス「順番を間違えないこと」
一方通行「順番だァ? ならって無ェぞ?」
インデックス「そうだっけ?」
一方通行「おォ、教えてくれよ」
インデックス「んっとね」154 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 21:26:29.98 ID:TnRM8Ow0
――
× 蹴られたドラム缶は、ゴロゴロと音を立て公園の出口に向かって転がって行った。
○ 公園の出口に向かって蹴られたドラム缶は、ゴロゴロと音を立て転がって行った。
インデックス「まず、読者が蹴られたドラム缶の文字を見て、街の風景を想像していたら?
後から出てくる公園という文字を見て頭の中で風景の切り替えをしないといけないよね」
一方通行「そォだな」
インデックス「ここでさっきの 5W1Hだね」
一方通行「おゥ」
インデックス「つまり、読者に違うものを想像させないように描写すること、メインとなるものをちゃんと想像させることが大事かも」
一方通行「むずかしいな」
インデックス「がんばなんだよ!」155 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 21:29:32.99 ID:TnRM8Ow0
――
インデックス「他にも倒置法とか体言止めとか色々あるけど」
一方通行「けど?」
インデックス「その前に」
一方通行「その前に?」
インデックス「まずは」
一方通行「あァ、まずは……」
インデックス「「ごはん(か)なんだよ!」」163 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 23:01:37.49 ID:IoaZPNAo
乙。その5の数字は漢字でをもう少し詳しく聞きたい
165 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 00:14:28.71 ID:5PzausQ0
>>163
インデックス「補足なんだよ!」
一方通行「あァ?」
インデックス「なぜ数字は漢字にしないといけないのか」
インデックス「しないといけない訳ではないんだよ!」
一方通行「言い切ってたよな」
インデックス「言葉足らずだったんだよ……」
インデックス「数字を漢字にするのはあくまでも推奨しているだけで、
絶対にしてはいけないのはアラビア数字と漢数字を併用してしまうことなんだよ!」
インデックス「やりかたによっては味や癖を出せるかもしれないけどね! 以上補足でしたー!」166 :
163 [sage]:2010/05/08(土) 00:21:24.91 ID:mxzRRYQo
>>165
なんという素早い対応。多謝多謝。
184 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:25:02.52 ID:hRikVTo0
――
とあるファミレス
一方通行「なンでも好きなだけ食ってくれ」
インデックス「本当に? なんでも?」
一方通行「あァ、これくらいじゃ感謝の気持ちが足りねェくらいだぜ」
インデックス「わーい! じゃあメニューのここからここまで全部食べるんだよ!」
一方通行「……なァ、お前家じゃ三下にタダ飯食らいって言われてンだよな?」
インデックス「そうなんだよ! でも事実かも」
一方通行「三下にもSS書かせて教えてやればいンじゃねェの?」
インデックス「……! それ名案なんだよ!」185 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:26:20.78 ID:hRikVTo0
――
一方通行「……つゥかよォ」
インデックス「ふぇ? ろうひたの?」モグモグ
一方通行「これまで習ってきたこと考えるとさ」
インデックス「うんうん」ゴックン
一方通行「作りなおしだよなァ……物語」
インデックス「そうなるね」
一方通行「仕方無ェか、1から作るか」
インデックス「がんばってー」ゴクゴク
一方通行「こンなンどォだ?」187 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:27:57.08 ID:hRikVTo0
――
「……」
日も落ちかけている夕頃、目の前にあるのは能力者序列電光掲示板。
それは学園都市中心にある噴水の近くに存在する、能力者の序列を週ごとに表示する機械である。
一方通行は普段はこんなもの目もくれないのだが、この場所に来ているのには理由があった。
「……やっぱりか、序列に名前が無ェ」
周りに居る学生達が、やれ順位が上がっただのやれ下がっただのと両手を上にかざしていたりがっくしと頭を下に垂らしたりしている。
「一体何が起こったっつゥンだ」
学園都市最強の第1位。
強すぎる能力から一方通行(アクセラレーター)と呼ばれ、
学園都市に住む230万人の中でただ1人絶対能力者(レベル6)にシフト出来る可能性を持つと言われる程の能力者。
「……ありえねェ」
そう、ありえないのだ、その最強の能力のベクトル操作が。
使えなくなるなんて。190 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:32:15.46 ID:hRikVTo0
――
「思い出せ、何かあるはずだ」
一方通行は必死に頭をフル回転させる。
脳に何か障害を持ってしまったのかと懸念し、医者には行ったが返ってきた返事はわかりませんの一言だった。
だとすれば何か理由があるはずだ。
「よぉ、一方通行」
一方通行に向かって唐突に声がかけられた
「あァ?」
一方通行は思考を遮断され、多少不愉快な表情で声をかけて来た人物に顔をむけるが、
その人物が金髪の不良である事を確認してすぐに顔を戻した。
「おいおい! 無視すんなよ!」
「……チッ、なンか用かよ。はーまづらァ」
「舌打ちした!? 今舌打ちした!? すっげぇ噂になってるぜ、能力失ったんだって?」
作業服を気だるげに着ているこの金髪の名は浜面仕上。
一方通行の数少ない友人であり、何かと問題事を起こす無能力者(レベル0)だ。191 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:35:36.47 ID:hRikVTo0
――
一方通行はどんよりとした溜息を吐いて諦めた様子で目を逸らした
「……答えたくねェ」
「おっと、その顔を見たところ噂は本当なんだな!? ようこそ無能力者へ! ウェルカーム!」
沈んでいる一方通行の顔を見るやいなや
いえーい!と訳の分らない事を笑顔で口走っている
「盛り上がってる所悪ィが、無能力者のテメェがなンでこんなとこに居ンだよ」
先ほどまでの緩んだ顔つきはどこへやら、真剣な顔つきになった浜面は
「あぁ、それか。追われてるんだ」
「……は?」
何に、という質問をしようとした瞬間、爆風とともに噴水が砕け散った。
一方通行は音のした方向へ目を向ける。
そこには壊れたスプリンクラーの様に噴き出す水の霧の中から、拳を握る黒衣の神父がこちらを見定める様に見つめていた。192 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:38:02.25 ID:hRikVTo0
――
「なンなンだよこれはァ!」
学園都市の中心でこんなことをすれば、警備員(アンチスキル)や風紀委員(ジャッジメント)が黙っているはずがない。
一方通行は臨戦態勢を取りながら。
どんな凶悪犯でも絶対にしない事をしでかした神父は何者なのか、そんなことより今度は一体どんな問題事を起こしたのかこの不良(バカ)は。
などと考えていたら、神父と目が合った。
瞬間、ユラリと動きを止めていた神父が動き出す。
「っ!」
「後で説明すっからとりあえず逃げるぞ!」
「あァ畜生! なンで俺迄!」
「旅は道連れ友は巻き込めってなぁ!」
路地裏に向かって神父から逃げる様にダッ、とふたり同時に駆け出す。
また意味の分からないことを口走っているバカはとりあえず放っておこう、と一方通行は決意する。
「走ンのは……苦手な……ンだぞッ!」
早くも息切れ気味の一方通行は走りながらもなんとか頭を回転させる。
バカが何をしたのかはこの際どうでもいい。
今危惧するべきなのは、得体の知れない神父にこのバカの仲間だと思われてしまっているかもしれない事だ。
「ハッハ、走るのだけは得意だぜ♪」
「テメェのせいだろうがこン畜生ォォォ!」
“最弱と最弱が交差する時、物語は始まる”
――一方通行伝説193 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:38:38.70 ID:hRikVTo0
――
インデックス「ちょぉぉぉぉぉぉぉっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
一方通行「あァ? これからはじまんだよ!」
インデックス「だいなし! だいなしなんだよ!」
一方通行「何がだよ!」
インデックス「タイトルなんだよ!」
一方通行「俺は伝説を作る、異論は認め無ェ」
インデックス「そんなのあくせられーたの勝手なんだけどさ! タイトルってすっごい大切かも!一方通行伝説って酷過ぎるんだよ!」
一方通行「あァ? タイトル変えるだけか?」
インデックス「そうなんだよ、タイトルっていうのは作品の顔なんだよ」
一方通行「うーむ、一方通行最強伝説……いや違うな」ブツブツ
インデックス「…… 大丈夫かな」194 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:39:36.88 ID:hRikVTo0
――
インデックス「それと、突っ込む点がいくつかあるんだよ」
一方通行「どこだ?」
インデックス「まず、漢字をひらがなに直した方がいいところがいくつかあるんだよ」
一方通行「ン、どこだ?」
インデックス「達はたちに、頃はごろに、迄はまでに直した方がいいかも」
インデックス「なんでだと思う?」
一方通行「堅苦しいからかァ?」
インデックス「1 文字が重い漢字なんだよ」195 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:40:53.52 ID:hRikVTo0
――
インデックス「次に、文章」
インデックス「まず、会話文と会話文の間に文字を入れすぎてしまう」
インデックス「これは、いいところと悪いところがあるんだよ」
一方通行「ほォ」
インデックス「悪いところは物語の進行が遅れてしまう、読者が飽きてしまう」
インデックス「いいところは描写をより詳しく鮮明に出来る」
一方通行「そォだなァ」197 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:43:17.57 ID:hRikVTo0
――
インデックス「でも、何も不必要な所まで長くする必要はないんだよ」
一方通行「って言われてもなァ」
インデックス「より必要だと思った所は長く詳しく」
インデックス「あまり必要じゃないと思った所は短く単純に」
インデックス「ここでちょっとした小技なんだよ」
一方通行「小技?」
インデックス「三人称主体なのに一人称主体を入れてしまう」
一方通行「ダメだろォそれ」
インデックス「ただし! 括弧()の中で真情描写をすること!」
一方通行「分かった、やって見るぜ」201 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 21:50:48.51 ID:9bNUBoko
くそっ、このSSを読むたびに、俺の力量不足が見えてくる…!
書きだめしたSSが、ほとんど書きなおしだよぉ…
でも、面白い!参考にするぜぃ!!
202 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 21:52:20.02 ID:6Ie1mFQ0
せめてLegend of Acceleratorとかだったら
童話とかゲームでありそうなタイトルだったのに…
204 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 21:52:53.47 ID:PUYwVK20
参考になりすぎて今まで投下したやつ全部消したいな
205 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 21:54:23.21 ID:LdXes4.o
乙!
いつも凄く勉強になるんだぜ!
俺も一文字が重いって言うのが良く分からないんだけどどういう意味?
206 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 21:57:12.33 ID:pI91BZwo
画数が多すぎて読みにくいとか
難しすぎて読み方がわからないとか
そもそも常用漢字じゃないとか
普通使わねーよこんなのとか
みたいな漢字じゃないのかしら
207 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 21:59:26.58 ID:hRikVTo0
文章の雰囲気が重くなってしまうとか、その前の文字が沈んでしまうとか
そういった意味です209 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 22:01:16.88 ID:LdXes4.o
そういうことかthx
226 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/09(日) 04:50:50.64 ID:2MEEVwg0
――
一方通行は息を切らせながらも駆ける、殺伐としたさびれた路地裏は夕食時という時間なのもあって、
時折民家から思わずお腹を鳴らしてしまうような香りもただよっている。
石で作られているブロックの上であくびを立てていた猫が、駆け抜ける二つの影にビクリと体を震わせる。
普段の一方通行ならばどんな敵が来ようが、尻尾を捲いて逃げるなどという無様な真似をすることはなかった。
だが今は違う。
今の自分はどんな相手も1撃で倒し、どんな攻撃も反射する最強の一方通行ではなく、
学園都市では底辺と罵られる無能力者(レベル0)なのだ。
(クソッ! このままじゃマズイ! 戦闘になったらどうする? 武器は……これだけか)
駆けながらも一方通行はごそごそと着ているジャケットの懐をまさぐり、唯一の武器を確認する。
手に触れたのは拳銃、本来ならば一方通行の所属している暗部組織『グループ』の末端構成員に手渡すはずであったものである。
能力を使えない今、頼りになるのはこの拳銃だけである。
邪魔としか思えなかった拳銃も、今となっては魔王を倒せる伝説の剣にさえ見えた。
「おっ、いいもん持ってんじゃん! ……って、やべっ!」
と一方通行とは打って変わってピンピンとしている浜面が路地を曲がると同時に叫んだ。
「行き止まりじゃねェか」
「ははっ、これはもう戦うしかねぇなぁ」227 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/09(日) 04:52:11.50 ID:2MEEVwg0
――
「どォすンだよ、今の俺は能力が使えねェ。テメェはなンか武器あンのか?」
「じゃじゃーん! 俺の武器はこれ! レディース用でしかも三点バーストの拳銃! うけるだろ?」
一方通行の拳銃より幾分か小さな拳銃を天にかかげ浜面は決めポーズを取っている、背後にはなぜか後光まで射している。
(冗談にならねェ……)
などともはや漫才に近い会話をしていた時、コツ、コツ、コツとしっかりとした足音が近づいてくるのが聞こえてきた。
即座に言葉を止め待ち構えていると、先程まで命がけの鬼ごっこで鬼の役をしていた黒衣の神父が姿を現す。
「逃げるのは諦めたようだね」
と黒衣の神父は口を開く。
その声はどこか幼げでもあり、どこか大人びている。
「ちょっと待ってくれ、俺はそこの不良とは無関係だ」
一方通行はためらいなく自分だけが逃れる手札を切るが、そのわずかな希望も他ならぬ悪友によって打ち砕かれた。
「おいおいおいおい! そりゃないぜ! 俺たち友達だろ!?」228 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/09(日) 04:54:04.91 ID:2MEEVwg0
――
「どうやら無関係ではないみたいだね? そろそろ始めてもいいかな?」
スッ、と神父は手を前に掲げた。
(……畜生)
もはや言い逃れは不可能だと悟った一方通行は、諦めたのか拳銃をかまえる。
浜面もいつの間にか臨戦態勢に入っているようだ。
「準備はいいかな? じゃ、いくよ」
余裕の笑みを浮かべ神父が動き出す。
前に掲げていた神父の手が、横に薙がれる。
瞬間、ゴゥ!と真空の刃が一方通行に向かって放たれた。
「っ!?」
一方通行はかろうじてそれをかわすが、その顔に余裕はなかった。
その表情は不安か、はたまた恐怖か、様々な感情が入り混じっている。
頬を嫌な汗が流れる、無理もない、能力を使用しない戦闘など初めてなのだ。
例えるなら頭脳明晰で今まで戦略だけで戦ってきた智将に武器を持たせ、一騎討ちをしてこいと言っているようなものだ。
なにより、一方通行にとって解せない事がひとつだけあった。229 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/09(日) 04:56:03.81 ID:2MEEVwg0
――
(空力使い(エアロシューター)だと!? ならさっき噴水を破壊したときの爆風はなンだ!?)
噴水を破壊したときの爆風から、一方通行は敵の能力を発火能力者(パイロキネシスト)ではないかと予測を立てていた。
だが、敵が放った攻撃はどこからどう見ても風の力を借りていた。
「ハッ! とろすぎて止まって見えン……ぜ!」
精一杯の虚勢をはり、ダンダンダン!と連続で拳銃を撃つ。
拳銃から放たれた弾は、神父の頭に向かって勢いよく飛んで行くが、
その弾道は神父の頭を貫く前に横に逸れ――虚しくも壁を貫いただけだった。
「ははははは! 無駄だよ無駄無駄!」
神父は余裕の表情を崩さない。
(チッ、やっぱそンな上手くはいかねェか……風で体の周りにバリアでも貼ってやがンのか?)
とにかく攻撃を続けないと防戦一方になってしまう。
一方通行は続けて弾を放つが、やはりなんらかの力に防がれてしまう。
(どうする……待てよ、あいつの力は弾を逸らしてるだけだ、それなら)
「おいはまづらァァ! ちっとは働け!」
と半ば忘れかけていた浜面の存在を思い出し、その名を大声で叫ぶ。230 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/09(日) 04:57:36.07 ID:2MEEVwg0
――
「なんだよ! はやく倒してくれよ!」
いったいいつから隠れていたのか、物陰に隠れていた浜面がひょこっと顔を出す。
その仕草は女の子や小動物なら可愛いの一言だったのだが、正直気持ち悪いだけである。
「能力使えねェって言ってンだろうが! 手伝え!」
「んなこと言ったって銃効いてないじゃん! 無理無理むりむり!」
最初の威勢はどこにいったのかこの不良(バカ)は、バカからチキンに降格だな、などと考えている余裕は一方通行には微塵もない。
弾を放ちながらじりじりと浜面に近づき、防戦に徹している神父には聞こえない声量で何かをつぶやく。
(……――)
「マジかよ! こえぇよやだよ死にたくねぇよぉぉぉ!」
ぶんぶんと首を振り、かたくなに動く気配を見せない浜面を蹴り飛ばし一方通行は叫ぶ。
「いいからやれ! 死にたくねェならやれ!」231 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/09(日) 04:58:34.81 ID:2MEEVwg0
――
「ハハッ、負け犬上等ぉぉぉぉ!」
浜面はようやく決心したのか、酷く残念な言葉を口にしながら神父に向かって突撃していく。
「チィッ!」
神父は突撃してくる浜面を撃退しようと手を浜面に向かって振りかざす。
「させるかよォォォォォ!」
迎撃態勢の神父に、一方通行はダンダンダンダンダン、とありったけの弾を神父にぶち込む。
撃ち込まれた弾は全て逸れるが、神父の意識がこちらに来ていればそれでいい。
駆ける浜面に向かって叫ぶ。
「やれェェェェェ! はまづらァァァァァ!」
「くらいやがれ! ゼロ距離射撃のレディースバーストぉぉぉぉ!」232 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/09(日) 05:00:50.86 ID:2MEEVwg0
――
ダダダッ。
浜面が叫びながら飛びかかり弾を撃ち出す。
勢いよく近距離で3連射出された弾は、風に影響されることなくまっすぐと奇麗な弾道を描き――神父の頭を貫く。
頭を撃ち抜かれた神父はドサリ、と壊れたマリオネットのように崩れ落ちた。
「……終わったか」
神父が絶命するのを見届けてから一方通行はふかぶかと息を吸い込み座り込む。
安心感からか力が入らない。
体に力を入れることを諦め何気なく空を見上げると、赤く染まった夕日はいつの間にか落ちていた。
「ははっ! 見たか浜面様の実力を! これぞ魔王も驚くレディースバースト三連星!」
調子に乗りだすバカが1匹。
バカ――もといチキンにたいして一言
「ほとんど隠れてたくせに調子に乗ンな」
続けて一方通行は口を開く。
「で? 色々と聞かなきゃならねェ事があるンだが」
「どこから説明すっかなぁ」254 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:15:57.42 ID:lbaj4xQ0
――
脱力していた一方通行だが、体には幾分か力がはいるようになっていた。
考え込んでいる浜面を黙って見つめる。
何を悩んでいるのか、いつまでも答えが出そうにない。
埒があかないので――
「とりあえず、どっか落ち着けるとこ行くかァ。それまでにちゃんとまとめておけよ」
と、切り出した。
「おぉ、じゃあ飯行こうぜ飯。運動したせいか腹減っちまってよぉ! 一方通行も腹減っただろ、な?」
「運動ってお前……まァいいか。ンじゃァいつものファミレスでいいなァ」
いつものファミレスとは、一方通行や浜面などがよく使っている店の事だ。
1人でもよく行き、お気に入りのコーヒーを注文している。
一方通行は力が入るようになった体を動かし、重い腰を持ち上げた。255 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:17:23.08 ID:lbaj4xQ0
――
時刻は21時、ここはいつものファミレス。
開閉式のドアを開いた先には、広いとも狭いとも言えないスペースが広がり、ところ狭しと椅子やテーブルが揃えられている。
立て掛けられているメニューには、洋、和、中と区切ってあり、店内には気にならない程度の音量で有線が流れていた。
一方通行と浜面は、もはや指定席とも言える自分達がいつも使う場所に座り込む。
「ンで? 話はまとまったか? 分かりやすく話せよ」
一方通行はお気に入りのコーヒーを注文し、浜面に答えを催促するように問いただした。
「まずさ、見ず知らずの女の子を助けたんだよ」
「なんでか知らねぇけど俺に助けを求めてきてさ」
「そしたらなんでか知らねぇけどその追手は、女の子じゃなくて俺を追いかけてきた」
「さらになんでか知らねぇけど一方通行がいたから声をかけた、以上!」256 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:18:55.00 ID:lbaj4xQ0
――
と、浜面は次々と言葉を吐き出すが――
「……いや、もっと詳しく話せっつゥの。いくらなんでも簡潔すぎだろそれ」
(こちとら危うく死ぬとこだったンだぞこの野郎)
そんな一方通行の心情など知ってか知らずか、浜面は続ける。
「俺だってよくわかんねぇんだって、訳もわからないまま追われてた俺の気持ちが分かるか!?」
「俺も同じだっつゥの……ならよォはまづら、その女の子とやらの特徴は?」
「特徴? そうだなぁ、ちょうどあの女の子みたいに……」
日も落ち、窓ガラスから見える外は、闇に染まるアスファルトを街灯が照らしている。
浜面が指をさしたのは、ファミレスの外だ。
「って、あっー! あいつだよあいつ!」257 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:20:40.76 ID:lbaj4xQ0
――
一方通行は浜面の指す方向へ視線を追う。
そこにいたのは、12歳程だろうか?
南国の海のような水色のワンピースを身に着け、てくてくと歩いている少女の姿があった。
「確保だ、行くぞ」
「っておい! 支払いは!?」
「払っとけ」
ファミレスの開閉式ドアを勢いよく開け、一方通行は少女を追う。
少女はゆっくりと歩いている。
対する一方通行は走りだ、追いつくまでに時間はかからなかった。
「おい、そこのお前。お前だよお前、無視すンな」
「……?」
声をかけられた少女は振り返る。
その少女の容姿は、整った顔立ち、まるでモンブランケーキのような茶色の髪を短く切り揃え、
頭の上にはぴょこんとアホ毛が立っていてなんとも可愛らしい。
身長は130㎝程度、小さな手には花柄のアクセントが付いた子供用の携帯電話が握りしめられている。258 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:22:39.00 ID:lbaj4xQ0
――
「だれ?ってミサカはミサカは不安な気持ちを表情に出さずに問いただして見る」
声をかけて来た男が見知らぬ人物だったためか、少女はやや警戒した面持ちで一方通行を見上げる。
特徴的、というか変な喋り方で。
「不安なのばればれじゃねェかそれ……今日お前を助けたって言ってる奴の連れなンだが、身に覚えはねェか?」
「助け?あーっ!あの不良さん?ってミサカはミサカは思い出す!」
「多分その不良さンだ。そいつもすぐ来るから、ちょっと待っててくれ」
まだ来ないのかと一方通行は体半分を後ろに捻り浜面を探す。
そこには、ちょうど浜面が小走りで手を振りながら近づいてきていた。
「おっ、やっぱあのときの子だな。よう!」
「やっと来たか、遅ェンだよこのチキンが」
「チキン!? チキンって何!? 一方通行が支払いまかせるからだろ、金足りなくて大変だったんだぞ!」259 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:25:29.68 ID:lbaj4xQ0
――
「不良さん、今日は助けてくれてありがとう。ってミサカはミサカは感謝の気持ちを精一杯込めて頭を下げて見る!」
と、少女はご丁寧にも深々と頭を下げた。
「気にすんな、俺の名前は浜面仕上。んで、このもやしは一方通行」
「誰がもやしだコラ、埋めるぞテメェ」
「おぉ怖ぇ! で、お前は?」
「私の名前は打ち止め(ラストオーダー)、妹達(シスターズ)を統括するために生まれた20001号で、能力は ――」
打ち止めと名乗った少女n、その小さな口から次々と発せられる言葉を遮り、一方通行は口を開く。
「待て待て待て! 訳分かンねェ言葉ばっか並べてねェで、分かるように説明してくれよ」260 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:26:18.62 ID:lbaj4xQ0
――
「じゃあ、まずは妹達の説明からはじめるねってミサカはミサカはやり直す!」
打ち止めは言葉を遮られたのも気にせず、頬を緩ませ言葉をつむぎなおす。
「妹達っていうのは学園都市の超能力者第3位、
超電磁砲(レールガン)こと御坂美琴のDNAマップを基に作られた、軍用クローンの事だよってミサカはミサカは説明してみる」
「「クローン?」」
と、浜面と一方通行は口を揃えた。
「そうだよってミサカはミサカは頷いてみる」
「重罪じゃねェか、なンだってそンなヤベェもンが存在してンだ、しかも超電磁砲の。何がどう転ンでそンな事になってンだ?」
一方通行が疑問に思うのも不思議ではなかった。
そもそも、クローン精製など国法により禁止されてる重罪だ。
ましてや、この少女が本当に学園都市の看板でもある超電磁砲のクローンだとするなら
これは一方通行の予想以上に大きな問題事だ。261 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:26:53.17 ID:lbaj4xQ0
――
インデックス「ちょっと待った」
一方通行「あァ?」
インデックス「作者の都合(土御門が書きたい)により、急ぴっちで終わらせるんだよ」
一方通行「作者? なに言ってんだ?」
インデックス「細かいことは気にしないで欲しいかも」262 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:27:30.48 ID:lbaj4xQ0
――
インデックス「まずまとめるんだよ、鍵括弧を閉じる前に句点は打たない。
クエスチョンマークやクラメーションマークを打った後は空白を空ける、ただし鍵括弧を閉じる際に使う場合は開けなくてもよし」
インデックス「会話文の後には一行改行する、三点リーダーやダッシュはなるべく二個綴りに」
インデックス「英字は半角、そのさいに使われる空白も半角。~達、~為、~迄、~頃などの文章が重くなってしまう漢字はひらがなに」
インデックス「起承転結が物語の骨格、5W1Hが文章の骨格。描写は語順を間違えない」
インデックス「タイトルは物語の顔。こそあど言葉を使いすぎない」
インデックス「短くするべきところは短く、長くするべきところは長く。描写は作風に合わせて丁寧に」263 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:28:16.24 ID:lbaj4xQ0
――
インデックス「句読点についてみっちりやるんだよ」
一方通行「おゥ、望むところだ」
インデックス「まず、文章の意味から説明するね」
インデックス「文章とは、まとまりがあり、展開のある思想を書き現した分の集合体の事を言うんだよ」
インデックス「次に、句読点とは、文章を読みやすくするために打つ符号の事」
インデックス「つまり乱雑に文を書きなぐっただけでは、文章にはならないんだよ」
一方通行「おゥ」264 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:29:09.32 ID:lbaj4xQ0
――
インデックス「ここで重要視するのは読点なんだけど、先に句点の説明からするんだよ」
インデックス「句点の使い方は、大前提として文章の終りに使うこと」
インデックス「句点の付け方はわりかし簡単なんだよ、ルールだったり法則だったりがある程度決まっているから」
一方通行「ン」
インデックス「やっかいなのが読点なんだよ」
一方通行「句点はとりあえず後でか」
インデックス「だよ。で、この読点には使い方の法則などが明確には決まってないんだよ」265 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:29:43.61 ID:lbaj4xQ0
――
インデックス「いつ打つのも自由だし、打たないのも自由かも」
一方通行「あァ? 打たなきゃ見れたもンじゃねェだろうが」
インデックス「自由と言っただけで打つなとは言ってないんだよ」
一方通行「そォか」
インデックス「ひとつ目の使い方」
インデックス「一方通行はロリコンで、もやしで、厨二で、最低だ。」
一方通行「おい」
インデックス「これはいわゆる並列した語句にたいして区切りという意味で使っているんだよ」
一方通行「おい」266 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:30:47.59 ID:lbaj4xQ0
――
インデックス「使い方その2」
一方通行「おい」
インデックス「あくせられーたーは、らすとおーだーがだいすきで、へんたいなろりこん。」
一方通行「おい!」
インデックス「これは文章が長かったり、かな文字が続く場合に区切りとして使う例」
インデックス「使い方その3」
インデックス「移動する顔、首を傾けると、縞色の下着。」
一方通行「……ぐすっ」
インデックス「これは文章が難解な時や意味を正確にするために区切る例」267 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:31:44.35 ID:lbaj4xQ0
――
インデックス「あと、基本的な使い方には簡単な対処法がいくつかあります」
一方通行「……うン」
インデックス「声を出して書いた文章を読み上げてみること」
インデックス「あとこれはあくせられーたーには酷だけど、小学校低学年で習うことでこんな言葉があるんだよ」
インデックス「句読点とは、文章の呼吸」
一方通行「……呼吸?」
インデックス「いつまでもへこまないで欲しいかも。そう、呼吸なんだよ」268 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:32:22.16 ID:lbaj4xQ0
――
インデックス「少なすぎると苦しくなるし、多すぎると息があがってしまう」
インデックス「この比喩はとってもわかりやすいんだよ」
一方通行「たしかにわかりやすいなァ」
インデックス「次、浜面はクソ、と呟いた。」
インデックス「浜面はクソと、呟いた。」
一方通行「なンだそりゃ」
インデックス「この場合、これはどっちも正解なんだよ」
一方通行「じゃァどうすンだ?」
インデックス「明確には言えないけど、どっちがすっきりと見れるかかも」
インデックス「ただ、を打ったあとの文字数だとかで結構見やすさが違うんだよ」215 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 22:15:45.54 ID:Bn/0Cnso
、。の使い方やバランスは、真面目に勉強しないと覚えられない。
それは同じ語尾が続いていたりするときだね。
文章の調子が同じだと読み手にリズムが生まれて、それが違和感になっちゃうんだよ。
キャラクターのセリフの場合は、その違和感が個性になるし、セリフにはリズムがあってかまわないけど。
地の文の場合は悪文なだけなんだよ。
269 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:33:07.54 ID:lbaj4xQ0
――
インデックス「あ、そういえば」
一方通行「あァ?」
時折民家から思わずお腹を鳴らしてしまうような香りもただよっている。
石で作られているブロックの上であくびを立てていた猫が、駆け抜ける二つの影にビクリと体を震わせる。
本来ならば一方通行の所属している暗部組織『グループ』の末端構成員に手渡すはずであったものである。
能力を使えない今、頼りになるのはこの拳銃だけである。
能力を使用しない戦闘など初めてなのだ。
例えるなら頭脳明晰で今まで戦略だけで戦ってきた智将に武器を持たせ、一騎討ちをしてこいと言っているようなものだ。
一方通行「これがどうしたンだ?」
インデックス「>>215」
一方通行「なるほど270 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:34:15.41 ID:lbaj4xQ0
――
インデックス「あくせられーた、いろいろ学んでどうだった?」
一方通行「やりなおしは辛かったが楽しいなァ」
インデックス「楽しいって気持ちは大事なんだよ」
一方通行「あァ、そうだなァ」
インデックス「この楽しさをはやくとうまにも伝えなきゃ!」
一方通行「俺は書くのをがんばるぜ!」
インデックス「応援してるんだよ!」
一方通行「あァ、やってやンぜェェェ!」271 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:35:08.67 ID:lbaj4xQ0
――
姫神「なに。してるの」
一方通行「SS仕上げてンだ」
おわり?272 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:37:48.66 ID:lbaj4xQ0
ちょっと突貫すぎました
反省はしている後悔はしていない
駄文が恥ずかしすぎたのと、つっちーに恋をしてしまった
あふれ出すスメルが止まれば再開します
目処が立たなければ依頼出します
長々と付き合っていただきありがとうございました
ではひっそりと失礼します273 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 09:53:16.12 ID:C05M4YDO
乙! すごい楽しかったしためになった!
てか一方さんの小説の設定が何げに超面白そうなんですけど…!
超読みたいんですけど…!
275 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 11:02:11.05 ID:xEWSDPAo
乙でした
SSどころか普通の文書く時のためになるくらい
自分の文章力の無さが痛感できました
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