1:
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/12/06(木) 18:32:05.61 ID:
FDMPGwujP
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:33:01.42 ID:L3RBR6MJ0
ミサトさんはエロい
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:33:02.06 ID:6veKxPKp0
お、おう
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:34:25.72 ID:
FDMPGwujP
ミサト「その日の仕事は夜遅くまであってね」
ミサト「帰るのが深夜になってしまったの」
ミサト「シンジ君も、アスカも、当然寝てしまっていて」
ミサト「電気は点いていない」
ミサト「出迎えてくれるのは暗闇だけ」
ミサト「寂しさ……なのかしら」
ミサト「これも、本当に久しぶり」
ミサト「電気をつけても、まだ自分が闇の中で孤立しているような」
ミサト「……そんな気分になってしまったの」
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:35:14.63 ID:Qzx86KxD0
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:36:20.66 ID:
FDMPGwujP
ミサト「お酒を飲んだり」
ミサト「作り置きされていた、冷めたご飯を温め直したり」
ミサト「それすら出来なくて」
ミサト「気付いたら、シンジ君の部屋の扉に、手をかけていた」
ミサト「ひとつ、言っておきたいのだけれど」
ミサト「その時はね、そんなことするつもり、これっぽっちもなかったのよ」
ミサト「顔を見て、安心したかったの」
ミサト「私は、一人ではない……ってね」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:38:32.11 ID:
FDMPGwujP
ミサト「シンジ君はぐっすりと眠っていたわ」
ミサト「とても可愛らしい寝顔」
ミサト「忘れていたけれど、本当に顔立ちの整った子なのね」
ミサト「そんなことを思って」
ミサト「……同時に、頭に過ったの」
ミサト「ああ、私の家には、男がいるんだな」
ミサト「中学二年生の子に対してよ?」
ミサト「酔っても、いないのにね」
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:40:21.36 ID:
FDMPGwujP
ミサト「シンジ君の部屋に足を踏み入れて」
ミサト「かかっていたシーツをはぎ取って」
ミサト「下半身をまさぐって」
ミサト「すぐに彼は目を覚ましたわ」
ミサト「信じられないものを見るような目つきをしていた」
ミサト「でも、その目に、微かな欲望があるのを、私は感じ取った」
ミサト「だから、私は言ったの」
ミサト「ねぇ、シンジ君……私と気持ちいいこと、しましょうか?」
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:41:45.76 ID:1TKwfmOKO
テンポいいな
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:42:25.66 ID:
FDMPGwujP
ミサト「だいたい、そんな感じかしらね」
リツコ「……」
ミサト「その後は、語るまでもないでしょ?」
リツコ「……」
ミサト「ただ、さすが中学二年の男の子ね。どれだけやっても、し足りないみたいで」
リツコ「……」
ミサト「後始末が大変だったわ」
リツコ「……」
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:44:53.55 ID:
FDMPGwujP
リツコ「……それで、私になんて言わせたいの?」
ミサト「さぁ? 思ったことをご自由に?」
リツコ「なら、言わせてもらうけど……軽蔑するわ」
ミサト「それは予想の範囲内」
リツコ「保護者失格とかいう話じゃないわよ。れっきとした犯罪だもの」
ミサト「シンジ君を預かる際、その手の書類に目を通したことを思いだしたわ」
リツコ「あなたねぇ」
ミサト「ふふっ」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:45:18.95 ID:FW/z+2gu0
ちょっと顔整えて、シーツかけて寝てくるわ
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:48:05.34 ID:/P5Gu2I3Q
>>19
母「たけしー!ごはんよー!」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:47:17.26 ID:
FDMPGwujP
リツコ「……はぁ」
ミサト「あら、もう終わり?」
リツコ「もういいわ。だって、あなた、叱られたがってるでしょ?」
ミサト「……」
リツコ「本当に責任を感じているなら、他人に感情の発散を任せないでちょうだい」
ミサト「それが、一番身に堪える……か」
リツコ「話を聞くくらいはするけれど、悩むのは貴方が負わなくてはならない罪よ」
ミサト「……」
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:49:30.05 ID:
FDMPGwujP
リツコ「で、その後のシンジ君とはどうしてるの?」
ミサト「朝、ちょっと話して……それっきり」
リツコ「まさか、今日は家に帰らないつもり?」
ミサト「このまま明日になるまで相手してよ」
リツコ「嫌よ。仕事に支障が出たら―――」
ミサト「……お願い」
リツコ「……」
ミサト「……」
リツコ「……今夜、だけよ?」
ミサト「ありがと」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:51:36.06 ID:
FDMPGwujP
リツコ「どうするかは決まってるんでしょ?」
ミサト「お互い、あの夜のことは忘れましょ……って言うつもり」
リツコ「賢明な判断ね。多少のしこりは残るでしょうけど」
ミサト「はぁ……なんであんなこと、しちゃったんだろ」
リツコ「加持君とよりを戻したら、少しは寂しさも薄まるんじゃない?」
ミサト「……もう、あの人に逃げるのは、嫌」
リツコ「シンジ君に手を出していたら本末転倒じゃない」
ミサト「……」
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:54:28.18 ID:
FDMPGwujP
リツコ「ほら、飲みなさい。明日は決戦よ」
ミサト「使徒との戦いの方が、百倍マシだけどね」
リツコ「調子、出てきた?」
ミサト「ちょっちね」
リツコ「そう」
ミサト「……」
ミサト「…………」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:56:37.95 ID:
FDMPGwujP
ミサト「……ただいまー」
シンジ「―――あ、お帰りなさい、ミサトさん」
ミサト「え、ええ、ただいま」
シンジ「もう、ご飯出来てますよ。すぐに食べますか?」
ミサト「そうね、頂こうかしら」
シンジ「分かりました。準備しますから、座って待ってて下さい」
ミサト「ええ」
29:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 18:58:29.54 ID:
FDMPGwujP
ミサト(いつも通りの、シンジ君)
ミサト(まるで、なにもなかったみたい)
ミサト(……でも、私は覚えている)
ミサト(彼の体の温もり、私の体の猛り、行為を終えた後の、むせ返るような部屋の匂い)
ミサト(感触も、感覚も……全てが、あの夜の現実から逃がさないと言っているよう)
ミサト「夢だったなんて、あるわけないのよね」ボソッ
ミサト(もしも夢なら、どんなに……)
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:01:08.32 ID:
FDMPGwujP
ミサト「アスカ、ただいま」
アスカ「おかえり。昨日はどこ行ってたのよ?」
ミサト「リツコと、お酒」
アスカ「うげっ、家でも飲んで、外でも飲んで……アル中かっていうの」
ミサト「アスカも大人になれば分かるわよ」
アスカ「分かりたくな~い!」
33:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:04:45.49 ID:
FDMPGwujP
アスカ「バカシンジもなんとか言ってやりなさいよ」
シンジ「駄目ですよ、ミサトさん。体は大切にしてくださいね」
ミサト「分かってるわよ……だから、ビールいただくわね?」
アスカ「分かってないじゃない!」
ミサト「やーん。だって、飲まないと手先が震えてきちゃう」
アスカ「かんっぜんに! 中毒になってるじゃない!」
ミサト「じょーだん、じょーだん」
シンジ「あはは」
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:07:24.14 ID:
FDMPGwujP
ミサト(美味しいご飯)
ミサト(楽しい食卓)
ミサト(味のしないご飯)
ミサト(他人の顔を窺う食卓)
ミサト(私は、ちゃんと笑っていたのかしら)
ミサト(あの子は、ちゃんと笑っていたのかしら)
ミサト(……誰も、教えてくれない)
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:10:06.75 ID:
FDMPGwujP
コンコン
ミサト「シンジ君? 入っても良い?」
『はい、どうぞ』
ミサト「失礼するわね」
ガラッ
ミサト「……」
シンジ「……」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:11:35.72 ID:3TiRDGex0
パンツが空気を読んで消えた
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:12:50.76 ID:
FDMPGwujP
ミサト「昨日はごめんなさいね。なんの連絡もなしに」
シンジ「ああ、いえ、別に」
ミサト「ご飯、作っちゃってた?」
シンジ「はい。でも、お弁当のおかずにしましたから」
ミサト「そっか」
シンジ「アスカは、残り物なんて! って怒ってましたけど」
ミサト「ふふっ」
ミサト「……」
シンジ「……」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:15:11.32 ID:
FDMPGwujP
ミサト「それでね」
シンジ「はい?」
ミサト「この前のこと、なんだけど」
シンジ「……はい」
ミサト「なかったことに、出来ないかしら」
シンジ「……」
ミサト「体のいい言い訳だとは思うけれど」
シンジ「……」
ミサト「そっちの方が、お互いのために……なると思うから」
シンジ「……」
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:15:51.04 ID:3TiRDGex0
体の関係だけに体の良い言い訳か
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:17:29.87 ID:RwBOhmKz0
>>45
え?
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:17:47.61 ID:XviyKn0J0
>>45
………?なんか言った?
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:18:19.98 ID:
FDMPGwujP
ミサト「……」
シンジ「……」
ミサト「……シンジ君、あの―――」
シンジ「わかってます!」
ミサト「……え?」
シンジ「それがいいんだって、それが正しいんだって、僕は分かってますから!」
ミサト「……」
シンジ「誰にも言いませんし、今まで通りにします。ミサトさんに迷惑はかけません」
ミサト「……」
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:20:47.73 ID:
FDMPGwujP
シンジ「だ、大丈夫ですよ。僕はこれでもエヴァのパイロットで、秘密とかには慣れてますし!」
ミサト「……シンジ君」
シンジ「他の人よりは少しくらい、大人のことが分かるように、なったと思いますし……」
ミサト「シンジ君!!」
シンジ「は、はい?」
ミサト「……涙、が」
シンジ「……っ!!」ゴシゴシ
ミサト「……」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:23:26.26 ID:
FDMPGwujP
ミサト「ごめんなさい、ね」ギュッ
シンジ「ミ、ミサトさん!?」
ミサト「まだ14歳の男の子に、こんな決断をさせるなんて、ほんとに私って駄目ね」
シンジ「そんな、別に……」
ミサト「でも、あなたのおかげで、私も救われたわ……ありがとう」
シンジ「……」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:25:33.42 ID:
FDMPGwujP
シンジ「……ミ、ミサトさん、離れてもらえませんか?」
ミサト「え?」
シンジ「あの、あんなことがあったばかりだから、その……」
ミサト「……あ」
シンジ「す、すみません」
ミサト「いいのよ。男の子だもの。しょうがないわ」
シンジ「うう……」
ミサト「……」
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:27:26.27 ID:
FDMPGwujP
ミサト(この子は、こんな私を許してくれる)
ミサト(こんな私を、分かってくれる)
ミサト(こんな私を、求めてくれる……)
ミサト(それがすごく嬉しくて)
ミサト(嬉しくて、嬉しくて)
ミサト(出来るのなら、もっと……もっと!)
ミサト(感情が、膨らんで)
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:29:29.13 ID:
FDMPGwujP
ミサト「……ねぇ、シンジ君」
シンジ「はい?」
ミサト「直接するのはもちろん駄目だけど……でも、そういう風になったのは私の責任だから……」
シンジ「……」
ミサト「手で、してあげるわね?」
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:31:46.84 ID:
FDMPGwujP
ミサト「んんっ……シンジ君、はぁっ……」チュッチュッ
シンジ「ミサトさん……」
ミサト「ん……なぁに?」
シンジ「もっと、名前、呼んでもらえませんか?」
ミサト「ふふっ……シンジ君……ああっ、シンジ君……」
シンジ「ミサトさん……ミサトさんっ!」パンッパンッ
ミサト「シンジくん、シンジくぅん!!」
シンジ「ミサトさん、ミサトさんっ!!」パンッパンッ
ミサト「はっ、はぁっ、あっあっあっ……」
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:33:38.96 ID:
FDMPGwujP
ミサト(……あれ)
ミサト(なんで、こんなこと、してるんだっけ)
ミサト(手でしてあげるだけって)
ミサト(そう、言って)
ミサト(それで……?)
ミサト(……)
ミサト(まぁいっか、どーでも)
ミサト(気持ちいいし……)
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:35:37.67 ID:
FDMPGwujP
ミサト「あんっ……あっあっ、はぁっ、はぁっ……」
シンジ「ミサトさんっ……!」
ミサト「んっ……もう出そうなの……ね……?」
シンジ「す、すいません……はぁっ」
ミサト「いいわよ、このまま、奥に……」
シンジ「でも……!?」
ミサト「いいから……っ!」ガシッ
シンジ「あ、あああっ!」ビクビク
ミサト「んんっ!!」ビクビク
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:36:52.20 ID:ZDQht9/C0
このミサトさんダメすぎるだろ…
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:37:18.82 ID:
FDMPGwujP
ミサト「結局、またしちゃったわね」
シンジ「すいません……」
ミサト「なんでシンジ君が謝るの?」
シンジ「それは……」
ミサト「まぁ、中に出したのはマズいと思うけどね」
シンジ「そ、それはミサトさんが!」
ミサト「ふふっ」
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:39:24.56 ID:
FDMPGwujP
シンジ「……ミサトさん」
ミサト「なに?」
シンジ「僕、嬉しかったんです」
ミサト「……?」
シンジ「ミサトさんが、形はどうあれ、僕を頼ってくれたことが」
ミサト「……」
シンジ「エヴァに乗ってるとき以外で、そんなこと、初めてだったから」
ミサト「……」
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:41:20.25 ID:jjwxLoTo0
シンジきゅんかわいい
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:41:26.82 ID:m6ifsOGK0
シンジ君のエントリープラグがミサトさんのエヴァーにエントリーしちゃったのか
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:41:50.90 ID:3TiRDGex0
>>73
え?
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:01:32.60 ID:BnBYGeJ90
>>73
ゴメンもう一回言って
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:41:44.05 ID:
FDMPGwujP
ミサト「シンジ君は色んなこと、立派にやってるわよ?」
シンジ「……でも、明確な何かが、僕は欲しかったんだと思います」
ミサト「そっか」
シンジ「すいません……こんなの、言われたってどうしようもないですよね」
ミサト「ううん、そんなことないわ」
シンジ「……」
ミサト「これからも頼らせてもらって、いい?」
シンジ「……! はい!!」
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:45:17.79 ID:
FDMPGwujP
リツコ「……アフターピル?」
ミサト「ええ」
リツコ「ということは、そういうことなのね」
ミサト「まぁ、その……そうなるわね」
リツコ「……」
ミサト「……」
リツコ「はぁ……じゃあ、これね」
ミサト「え?」
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:47:15.98 ID:
FDMPGwujP
リツコ「効果も確実ではないのだから、避妊はしっかりなさい」
ミサト「ずいぶん物わかりがいいのね」
リツコ「正直、こういう展開も予想しないではなかったもの」
ミサト「そうなの?」
リツコ「むしろ、こっちが本命ね」
ミサト「流石リツコというか、なんというか……」
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:49:33.60 ID:
FDMPGwujP
リツコ「ただ、一つ言っておくことがあるわ」
ミサト「なに?」
リツコ「……今日のテスト、あなたは参加しなかったわよね?」
ミサト「ええ、他にやることあったから」
リツコ「シンジ君のシンクロ率が、大幅に減少していたわ」
ミサト「……!」
83:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:51:57.35 ID:
FDMPGwujP
ミサト「それ……って」
リツコ「貴方との行為が関係あるのかは分からないけれど、タイミング的にはバッチリね」
ミサト「ストレス、とかは?」
リツコ「そういう類のものではなさそうね。原因不明という言葉がしっくりくる結果だった」
ミサト「……」
リツコ「そして、その原因になり得るものを、私とあなたは唯一知っている」
ミサト「……」
リツコ「このことを、どう捉えるかはあなた次第よ」
ミサト「……」
86:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:54:52.03 ID:
FDMPGwujP
ミサト「リツコは、なにも言ってくれないのね」
リツコ「同じ言葉を言わせる気?」
ミサト「いいえ。……質問を変えるわ。あなたなら、どうする?」
リツコ「男をとるわ」
ミサト「……意外な答えね」
リツコ「見た目に反した激情を身に宿す人は少なくないわ」
ミサト「私は違うと思うけれど」
リツコ「なら、見た目通りなんじゃない?」
ミサト「……」
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:57:34.93 ID:
FDMPGwujP
リツコ「私は、もう何も言わないわ。あなたの好きなようにしなさい」
ミサト「……」
リツコ「でも、シンジ君がエヴァに乗れなくなったNERV……ひいては世界がどうなるか、そこまで考えて結論を出しなさい」
ミサト「……」
リツコ「もちろん、ただの思いすごしであるのなら、それが一番なのだけれど」
ミサト「……」
リツコ「いいわね?」
ミサト「……ええ」
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 19:59:54.17 ID:
FDMPGwujP
ミサト(NERV)
ミサト(エヴァ)
ミサト(世界)
ミサト(大げさな話になってるわね)
ミサト(男と女が、愛し合っただけなのに)
ミサト(……いえ、愛し合ってもいないわね)
ミサト(お互いが、体を求めあっているだけ)
ミサト(私が誰でもいいように、彼も、きっと)
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:01:47.32 ID:
FDMPGwujP
ミサト(こんな関係、よくないのは分かってる)
ミサト(天秤にかけるまでもないような選択)
ミサト(それでも)
ミサト(それでも、私は)
ミサト(シンジ君を選んでしまった)
ミサト(……自分を、選んでしまった)
92:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:04:08.64 ID:
FDMPGwujP
ミサト(あれから何度も体を求めあった)
ミサト(朝も夜も関係なかった)
ミサト(体が限界を迎えるまで、何度も、何度も)
ミサト(……シンジ君のシンクロ率は、どんどん下がっていった)
ミサト(もうすぐ、エヴァに乗れなくなるらしい)
ミサト(私のせい……?)
93:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:06:13.05 ID:OJoz9Uma0
どう考えてもミサトさんのせいや
94:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:06:49.07 ID:
FDMPGwujP
ミサト(でもね、やめられないの)
ミサト(だって、すごく気持ちいいんだもの)
ミサト(ねぇ、知ってる?)
ミサト(悪いことって、すごく気持ちがいいのよ)
ミサト(悪いことしてると、すごく幸せな気分になれるの)
ミサト(うふふ)
ミサト「あはは」
ミサト「……私は、悪い子」
95:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:07:57.89 ID:hp5C9vZE0
子?
97:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:09:33.19 ID:
FDMPGwujP
アスカ「―――ミサト」
ミサト「……!!」
アスカ「……」
ミサト「あ、あら、アスカ、いたの?」
アスカ「……」
ミサト「学校、遅刻なんじゃないの?」
アスカ「……」
ミサト「アスカ?」
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:12:12.15 ID:
FDMPGwujP
アスカ「学校、か」
ミサト「……?」
アスカ「バカシンジは、今頃学校についた頃かしら」
ミサト「そうだと思うけど」
アスカ「がっこう……」
ミサト「……」
アスカ「あんなことしてるくせに、他の生徒と一緒に、学校?」
ミサト「……!」
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:16:54.92 ID:WYh1/9F70
盛り上がってまいりました
100:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:17:00.62 ID:
FDMPGwujP
アスカ「きたない……きたないきたないきたないっ!!」
ミサト「……」
アスカ「バカシンジも、ミサトも、汚いのよ!!」
ミサト「アスカ……」
アスカ「近づかないで!!」
ミサト「……」
アスカ「あんなことして、あんな、あんな……!!」
ミサト「……」
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:19:57.82 ID:
FDMPGwujP
アスカ「どうしてあんなこと、しているの……?」
ミサト「……」
アスカ「私がいること、分かってるでしょ? それもバカシンジと……」
ミサト「……」
アスカ「そんなの、大人がすることじゃないでしょ……?」
ミサト「……!」
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:22:02.25 ID:
FDMPGwujP
ミサト「大人……?」
アスカ「え?」
ミサト「大人って、なに……?」
アスカ「それは」
ミサト「大人って、なによ!!」バンッ
アスカ「!」ビクッ
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:23:03.39 ID:hp5C9vZE0
めっちゃ振り返る事さ…
104:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:24:41.56 ID:
FDMPGwujP
ミサト「誰が決めたのよ、私が大人って」
ミサト「歳をとったから? 体が大きいから? 仕事をしているから?」
ミサト「そんなの知らない! 生きていたら勝手にそうなっただけ!!」
ミサト「私はただの人間……ただの女……」
ミサト「なんで、大人なんて言葉で縛られないといけないの……?」
ミサト「子供はなんでもしてよくて、どうして大人はしちゃいけないの……?」
ミサト「私は、そんなものになりたいなんて言ってない!!」
107:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:27:08.84 ID:
FDMPGwujP
ミサト「シンジ君はね」
ミサト「シンジ君は……私のこと、認めてくれるわ」
ミサト「私のこと、褒めてくれるの」
ミサト「大人だからじゃないの」
ミサト「葛城ミサトだから、褒めてくれるのよ」
ミサト「頭を撫でてくれて」
ミサト「いっぱいキスしてくれて」
ミサト「いっぱい気持ち良くしてくれるの」
ミサト「だから、私も求めてしまうの」
110:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:30:29.99 ID:
FDMPGwujP
ミサト「ねぇ、アスカ?」
アスカ「……なによ?」
ミサト「アスカには、こんな気持ち、分からないでしょ?」
アスカ「当り前でしょ」
ミサト「ふふっ、そうよね、それはそうよ」
ミサト「だって、アスカはシンジ君に求められていないもの」
アスカ「……っ!」
112:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:33:47.00 ID:
FDMPGwujP
アスカ「……」ギリッ
ミサト「……」
アスカ「……ちっ」
ミサト「……」
アスカ「……今日から、しばらくNERVで暮らすから」
ミサト「ええ、そうね。その方がいいと思うわ」
アスカ「……」
ミサト「……」
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:36:22.76 ID:
FDMPGwujP
アスカ「……」
ミサト「……」
アスカ「……」
ミサト「……」
アスカ「―――気持ち悪い」
バタン
114:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:38:00.18 ID:
FDMPGwujP
ミサト(扉が閉まった)
ミサト(……)
ミサト(……)
ミサト(色んなものが、終わったような気がした)
117:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:46:06.71 ID:
FDMPGwujP
エピローグ
シンジ「ただいま」
ミサト「おかえりなさい、シンジ君」
シンジ「ミサトさん、大丈夫ですか?」
ミサト「なにが?」
シンジ「今日、NERVを無断欠席したって」
ミサト「……ああ、なんかどうでもよくなっちゃって」
シンジ「そうですか」
ミサト「ええ」
118:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:48:52.32 ID:
FDMPGwujP
シンジ「ミサトさん」
ミサト「ん?」
シンジ「エヴァに乗れなくなりました」
ミサト「……」
シンジ「シンクロ率、0%です」
ミサト「……」
120:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:51:16.55 ID:
FDMPGwujP
ミサト「どうでもいいことね」
シンジ「やっぱり、そう思いますか?」
ミサト「ええ」
シンジ「実は僕も、特に感じるものがなくて」
ミサト「でしょ?」
シンジ「あ、でも、このまま、ここに暮らすことは出来るのかな……」
ミサト「出来なかったら、どこか遠くの山の中で暮らしましょうか」
シンジ「なに言ってるんですか」
ミサト「ふふっ」
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:52:28.17 ID:3TiRDGex0
計画狂い過ぎてゼーレ発狂してそうだな
122:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:53:30.60 ID:
FDMPGwujP
ミサト「大丈夫よ」
シンジ「え?」
ミサト「私たちは、ずっと一緒だから」
シンジ「……ホントですか?」
ミサト「ええ、ずっと……ずーっと一緒」
シンジ「そうだと、嬉しいな」
ミサト「だから……ね、気持ちいいこと、しましょうか?」
シンジ「……はい!」
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:54:57.29 ID:6veKxPKp0
ダメだこのミサトさん
124:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:55:36.17 ID:
FDMPGwujP
ミサト(私たちがこうしている間も、世界は回る)
ミサト(使徒の襲来は続いている)
ミサト(これは私の勘で、本当にそうなるのかは分からないけれど)
ミサト(きっと、人類は負ける)
ミサト(シンジ君なしでは、きっと使徒には勝てない)
ミサト(でもね、どうでもいいの)
ミサト(気持ちいいこと以外は、どうでもいい)
127:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:57:51.42 ID:
FDMPGwujP
ミサト(私たちは、ずっと一緒)
ミサト(いつまでも、どこまでも……)
ミサト(墜ちて、一緒に死にましょうね?)ニコッ
シンジ「……?」ニコッ
終劇
128:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:58:13.80 ID:A1sp0hD10
乙
129:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:58:33.20 ID:dStI+avW0
バッドエンドか
131:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 20:59:05.25 ID:3TiRDGex0
乙
これはこれでシンジにとってはハッピーエンドかもしれねえ
136:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 21:19:19.14 ID:pkIsF7ErP
これはこれでいい気もする
133:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/06(木) 21:03:54.26 ID:JiL03Svi0
いいハッピーエンドだった
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事