1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 15:51:03.84 ID:
hNfy9qGw0
―――アッシュフォード学園。夏休みに入り、学園内は静寂に包まれていた。
ナナリー「お兄様?」
ルルーシュ「なんだい?」
ナナリー「生徒会のみなさんは?」
ルルーシュ「シャーリーとミレイ会長以外は実家に戻っているよ」
ナナリー「そうですか……少し、寂しいですね」
ルルーシュ「そうだな」
ピリリリ
ルルーシュ「電話だ。ちょっとごめん。―――はい?」
シャルル『我が息子、ルルーシュよ……久しいなぁ……?』
ルルーシュ「……!!」
コードギアス COLLECTION コードギアス反逆のルルーシュ DVD-BOX
2:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 15:55:51.46 ID:
hNfy9qGw0
ナナリー「お兄様?」
ルルーシュ「お前……は……」
シャルル『お前の父……シャルル・ジ・ブリタニアであぁぁぁる!!!』
ルルーシュ「なんのようだ……きさま……!!」
シャルル『用?用だと?』
ルルーシュ「シャルル……!!」
シャルル『ルルーッシュよ!!ぬぁんたる愚かしさぁぁぁぁ!!!!』
ルルーシュ「な……!?」
シャルル『きさまぁ!!!そろそろ……じゅぎょぉぅさんかぁんの季節だろう?』
ルルーシュ「……」ピッ
ナナリー「お兄様……今の電話……」
ルルーシュ「気にしなくていい……悪戯電話だ」
ナナリー「でも……お父様の声が……」
ルルーシュ「気のせいだ」
ナナリー「そうですか……」
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:02:57.29 ID:
hNfy9qGw0
咲世子「ルルーシュ様」
ルルーシュ「どうしました?」
咲世子「ミレイ様から内線のお電話です」
ルルーシュ「ああ、どうも」
ルルーシュ「はい、ルルーシュです」
ミレイ『ルルーシュ?あの……』
ルルーシュ「どうしました?」
ミレイ『さっき……ブリタニア皇帝陛下から電話があったんだけど……』
ルルーシュ「……なんて?」
ミレイ『授業参観の日取りはどうなっているって……』
ルルーシュ(何を考えているんだ……あの、バカ……)
ミレイ『で、夏休みだから授業自体がありませんって言ったの。そしたら、20分ぐらいの沈黙のあとに電話切れちゃって……』
ルルーシュ「他には?」
ミレイ『特に何もないけど……。どうしたらいい?』
ルルーシュ「放っておいて構いませんよ。ただの嫌がらせです」
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:04:26.34 ID:u7puY7sV0
これは期待
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:07:08.45 ID:
hNfy9qGw0
ミレイ『でも……』
ルルーシュ「気にすることはありません」
ミレイ『ルルーシュがそういうなら……』
ピリリリ
ナナリー「……はい。ランペルージです」
シャルル『ナァナリーか?』
ナナリー「……」
シャルル『ワシだ……シャルルだ……』
ナナリー「な、なんでしょうか……?」
シャルル『中等部の授業さぁんかんは……いつだ?』
ナナリー「今は夏季休暇中なので……ありません」
シャルル『ナナァリィィィ!!!!!なんたるおろかしさぁぁぁ!!!!』
ナナリー「ひっ」ピッ
ルルーシュ「ナナリー?どうした?」
ナナリー「あ、いえ……なんでもありません……」
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:09:25.49 ID:o55z5/F40
ナナリーかわいいよナナリー
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:11:41.47 ID:
hNfy9qGw0
ルルーシュ(まさか……俺がゼロであることが知られた……いや、それならもっと狡猾な手段で攻めてくるはず)
ルルーシュ(何が目的だ……シャルルめ……!!)
ナナリー「……」ガクガク
咲世子「ナナリーさま……少し、おやすみになったほうが」
ナナリー「そ、そうですね」
ルルーシュ「大丈夫か?」
ナナリー「は、はい……なんともありません」
ルルーシュ「なら、いいんだ」
咲世子「行きましょう」
ナナリー「はい……」
ルルーシュ(手を打ちたいところだが、相手の目的がはっきりしない以上……どうすることも……)
ルルーシュ「くそ……」
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:18:11.59 ID:
hNfy9qGw0
生徒会室
ルルーシュ「……」カタカタ
ミレイ「ルルーシュ?なにしてるの?」
ルルーシュ「会長こそ。どうしたんですか?」
ミレイ「ちょっと、散歩」
ルルーシュ「閑散とした学園をですか?」
ミレイ「こういうのもモラトリアムでしょ?」
ルルーシュ「さあ、どうでしょうね」
ミレイ「ルルーシュは?」
ルルーシュ「少し、調べ物を」
ミレイ「自分の部屋でもできるでしょうに」
ルルーシュ「今はちょっと」
ミレイ「どうして?」
ルルーシュ「色々あるんですよ」
ルルーシュ(夏になってからC.C.が常に全裸でいるからとは言えないからな……)
13:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:19:59.33 ID:Oh6Rswnh0
ラ族か
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:23:27.53 ID:
hNfy9qGw0
ミレイ「で、皇帝陛下のこと?」
ルルーシュ「ええ……」
ミレイ「授業参観に皇帝陛下が来るなんてまずないわよね」
ルルーシュ「そもそも、それがあるのは中等部まででしょう?」
ミレイ「最近はないけど」
ルルーシュ「そうですか」
ミレイ「ルルーシュの場合、いつも咲世子さんが参加してくれてたわね」
ルルーシュ「ええ。作文を読んだのときは誰よりも大きく拍手をするから、恥ずかしかったですけどね」
ミレイ「咲世子さんらしいわ」
ルルーシュ「そうですね」
ミレイ「そうだ。今からシャーリーも呼ぼっか?」
ルルーシュ「どうして?」
ミレイ「折角、寮に残ってるんだしね。一緒に居られる時間はできるだけ共有したほうがいいでしょ?」
ルルーシュ「そういうものですか?」
ミレイ「そういうものよ」
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:26:58.51 ID:
hNfy9qGw0
シャーリー「会長!!」
ミレイ「来た来た」
シャーリー「なんですか!!いきなり呼び出し……って、ルル?!」
ルルーシュ「髪がぐちゃぐちゃだな」
シャーリー「いや、これは……だって……急に会長が呼び出すからぁ!!」
ミレイ「あははは」
シャーリー「ルルもいるなら言ってよ!!」
ルルーシュ「どうやって伝えるんだ」
ミレイ「まあまあ。座って座って」
シャーリー「もう……」
ルルーシュ「……ん?」
ミレイ「私がセットしてあげる。ツインテールでいい?」
シャーリー「変なことしないでください!!」
ルルーシュ「……」
ミレイ「ルルーシュ?どうかしたの?」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:34:04.84 ID:
hNfy9qGw0
ルルーシュ(シャルルがエリア11を視察だと……?)
ルルーシュ(しかも……今日から三日間も……?)
シャーリー「ルルのやつ、どうしたんですか?パソコンの画面見て、固まってますけど」
ミレイ「色々あるのよ」
ルルーシュ「……まさか」カタカタ
ミレイ「なに?何かわかったの?」
ルルーシュ「会長」
ミレイ「ん?」
ルルーシュ「総督がアッシュフォード学園に来ることは知っていましたか……?」
ミレイ「ああ。巡察でしょ?まあ、支持票を集める目的なんだと思うけど」
ルルーシュ「それは……明日なんですね?」
ミレイ「ええ。ルルーシュと会うことはまずないから、大丈夫だと思うけど」
ルルーシュ「どうして教えてくれなかったんですか?!」
ミレイ「トップシークレットだったの。テロリスト対策で、ギリギリまで公表しないことになってたし」
ルルーシュ「違う!!そうじゃないんですよ!!会長!!!」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:38:32.59 ID:
hNfy9qGw0
シャーリー「ど、どうしたの?」
ミレイ「ルルーシュ?」
ルルーシュ(シャルルがエリア11に来ているときにコーネリアが巡察……)
ルルーシュ(これは確実に……!!)
ミレイ「ちょっとルルーシュ、大丈夫?」
ルルーシュ「部屋に戻ります」
シャーリー「え?もう?」
ミレイ「ちょっと。ルルーシュ」
ルルーシュ(今朝の電話……シャルルの来日……コーネリアの巡察……)
ルルーシュ(どう考えても……奴は……!!)
ルルーシュ(ここに来る……!!!)
ルルーシュ(とにかく情報だ……情報が欲しい……!!)
ルルーシュ「……そうだ!!スザク……!!」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:42:26.16 ID:
hNfy9qGw0
ブリタニア軍基地
セシル「うーん……ちょっと休憩にしましょうか」
スザク「はい」
ロイド「じゃあ、お昼ご飯にいってまぁす」
セシル「ロイドさん。私の作ったお弁当がありますよ?」
ロイド「遠慮します」
セシル「そう言わずに」
ロイド「いや、だってさぁ?どんな材料をぶち込んだら、一面紫色になるわけぇ?」
セシル「隠し味です」
ロイド「か、隠れてないよね?」
スザク「夏季休暇の課題……まだ結構あるな……」
ピリリリ
スザク「はい?」
ルルーシュ『俺だ。今、いいか?』
スザク「いいよ。どうしたの?」
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:47:31.59 ID:
hNfy9qGw0
ルルーシュ『コーネリアの巡察が予定されているな?』
スザク「ああ……今日まで緘口令が敷かれていて、ルルーシュには伝えられなかったんだ。ごめん」
ルルーシュ『それはいい。問題は……シャルルがエリア11に来るということだ』
スザク「皇帝陛下が?」
ルルーシュ『知らないのか?』
スザク「ちょっと待って。―――ロイドさん!!」
ロイド「なぁに?」
スザク「皇帝陛下がエリア11に来るって本当ですか?」
ロイド「もう来てるんじゃないかなぁ?まあ、発表があったのはついさっきみたいだけど」
セシル「ええ?皇帝陛下が?どうして?」
ロイド「そんなの僕が知るわけないじゃない」
スザク「ルルーシュ……本当みたいだね」
ルルーシュ『その様子だと、奴の目的は知らないか……』
スザク「すまない」
ルルーシュ『いや、いいんだ。ありがとう』
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:50:26.25 ID:
hNfy9qGw0
スザク「何か分かったらすぐに連絡するよ」
ルルーシュ『ああ……助かる。それじゃあ』
スザク「うん」
セシル「お友達?」
スザク「ええ……ちょっと」
ロイド「ふぅーん」
コーネリア「枢木はいるか?」
セシル「コーネリア皇女殿下?!」
ロイド「あは~なんですか?」
コーネリア「枢木はいるかと聞いた」
スザク「はい!!ここに!!」
コーネリア「お父様」
ロイド「え?」
シャルル「お前が……枢木ぃかぁ……?」
スザク「こ、皇帝陛下……!?」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 16:56:11.92 ID:
hNfy9qGw0
自室
ルルーシュ「ふぅー……明日か……。時間が足りない……動かないでいるのが一番いいが……」
ルルーシュ「しかし、指を咥えているわけにも……」
C.C.「どうした?」
ルルーシュ「何か着ろ」
C.C.「夏ぐらいいいだろ?」
ルルーシュ「あのなぁ……」
C.C.「で、なにがあった?今朝から妙に落ち着きがないみたいだが?」
ルルーシュ「シャルルが来る」
C.C.「どこに?」
ルルーシュ「ここにだ……」
C.C.「ここって……学園にか?」
ルルーシュ「ああ……」
C.C.「そうか……困ったな。出て行く服がない」
ルルーシュ「なら、篭っていろ」
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 17:03:24.54 ID:
hNfy9qGw0
C.C.「お前も、部屋で大人しくしているべきじゃないか?」
ルルーシュ「……」
C.C.「暗殺でもするのか?」
ルルーシュ「それは無理だろうな。準備する時間がなさ過ぎる」
C.C.「私が行くわけにもいかないしな……」
ルルーシュ「警察に補導されるからな」
C.C.「なかなか、ぴったりの服がなくて困る」
ルルーシュ「……だが、じっとはしていられない」
C.C.「どうするつもりだ?」
ルルーシュ「でき得る限りのことはする」
C.C.「じゃあ、お手並み拝見といこうかな」
ルルーシュ「シャルルめ……なんでも思い通りになると思うなよ……!!」
C.C.「シャルルか……」
C.C.「どういうつもりなのかな……」
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 17:13:42.58 ID:
hNfy9qGw0
夜
ルルーシュ「……」カタカタ
ピリリリ
ルルーシュ「はい」
スザク『僕だ。ルルーシュ』
ルルーシュ「何かわかったか?」
スザク『ルルーシュ……皇帝陛下はアッシュフォード学園で2泊するみたいだ』
ルルーシュ「なんのために?」
スザク『しおりによると……合宿の名目だけど』
ルルーシュ「合宿?」
スザク『そう。エリア11の庶民の暮らしを体験する目的で』
ルルーシュ「なんだそれは」
スザク『わからない。でも、結構面白そうだよ。特別授業、調理実習、夜には肝試しもあるし』
ルルーシュ「そうか……なら、楽しめ」
スザク『ルルーシュ?他人事じゃないよ。君も参加するんだから』
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 17:20:26.66 ID:
hNfy9qGw0
ルルーシュ「するわけないだろ……何を言って―――」
スザク『参加者名簿に君の名前もあったよ』
ルルーシュ「なんだと?」
スザク『えっと……参加者はね……皇帝陛下、コーネリア総督、ユーフェミア副総督、ミレイ会長、シャーリー、カレン……」
スザク『それから、僕とルルーシュ。最後にナナリー』
ルルーシュ「ふざけるな!!その場に俺が出て行けるわけ……ちょっと待て」
スザク『なに?』
ルルーシュ「参加者名簿があるといったな?」
スザク『ああ』
ルルーシュ「俺とナナリーの名前もあるのか……?」
スザク『あるよ。生徒会のメンバーも全員名前が挙がってたけど、みんな実家に戻ってるから―――』
ルルーシュ「おい……俺が生きていること……コーネリアやユーフェミアに知られているということか……?』
スザク『あ……』
ルルーシュ「……」
スザク『で、でも!!気にすることないよ!!きっと総督も副総督も知らないフリしてくれると思うし!!』
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 17:29:05.65 ID:
hNfy9qGw0
ルルーシュ「そういう問題じゃないんだよ……!!」
スザク『総督は隠していたつもりだろうけど……終始、顔が変に歪んでいたのは、きっとルルーシュの生存を知ったからじゃないかな?』
ルルーシュ「それがなんだ」
スザク『楽しみにしているってことだよ』
ルルーシュ「……」
ルルーシュ(これで一気に暗殺がしにくくなったな……。まさか、カレンまで名前が挙がっているとは……)
ルルーシュ(いや、見方を変えればシャルルに近づくことができるということ……。そして、コーネリアもいる)
ルルーシュ(知りたいことを一気に知ることができるかもしれないな)
ルルーシュ「だが、それは明日の話だろう?」
スザク『だからこうして僕が電話をかけているんだ』
ルルーシュ「ご苦労様」
スザク『明日は1限からだから、遅刻しないように』
ルルーシュ「ナナリーにも伝えておこう」
スザク『ありがとう。それじゃあ』
ルルーシュ「ああ……」
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:16:59.01 ID:
hNfy9qGw0
ルルーシュ「ナナリー?」
ナナリー「はい?」
ルルーシュ「明日なんだが……」
ナナリー「何かあるのですか?」
ルルーシュ「ああ……シャルルとコーネリア、ユーフェミアがこの学園に来る」
ナナリー「ユフィ姉さまが?」
ルルーシュ「名目は視察だが……狙いは俺たちかもしれない」
ナナリー「……」
ルルーシュ「だから……ナナリー?」
ナナリー「行きます」
ルルーシュ「え……」
ナナリー「お兄様、私に何ができるかわかりません。何もできないかもしれません。だけど、お兄様だけにそのような苦を……背負ってほしくありません」
ルルーシュ「ナナリー……」
ナナリー「私も行きます。お兄様」
ルルーシュ「わかった……。大丈夫、お前のことは俺が守る」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:21:29.26 ID:
hNfy9qGw0
翌日 正門前
カレン「……」
シャーリー「おはよ」
カレン「なに?昨日、スザクくんから電話もらって、状況を理解できないんだけど……」
シャーリー「大丈夫。私もよくわかってないから」
カレン「ええ?もう帰っていい?暑いし……」
シャーリー「ダメダメ!!」
カレン「なんで……眠いんだけど……」
シャーリー「すっごい人が来るらしいから、私たちはその人をお出迎えするの」
カレン「ふぁぁ……ホント……折角の夏休みなんだから……寝かせてよね……」
シャーリー「カレンは殆ど学校こないくせに」
カレン「体が弱くて……」
シャーリー「あ、カレン!!あれだよ!!あのリムジン!!」
カレン「誰よ……もう……」
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:27:19.17 ID:
hNfy9qGw0
ギルフォード「君たちは?」
シャーリー「えっと……生徒会の者です」
カレン「お出迎えをしようと思ってお待ちしておりました」
シャーリー「な?!」
ギルフォード「そうか。感謝する。私も途中まで姫様の護衛のために中に入る」
シャーリー「はい」
カレン「……えっと……」
ギルフォード「失礼した。私はギルバート・G・P・ギルフォード。コーネリア皇女殿下の騎士だ」
カレン「てことは……その車に乗ってるって……」
コーネリア「ここか」
ユフィ「はい。お姉様」
ダールトン「姫様、足下にお気をつけください」
コーネリア「心配するな」
カレン(コーネリア……!!)
シャーリー「コーネリア様とユーフェミア様だ……すごい……」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:33:04.45 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「お前たちは、ここの学生か?」
シャーリー「は、はい!!」
カレン「そ、そうです。お二人を案内しようと思いまして」
ユフィ「まぁ、ありがとう!」
コーネリア「シャーリー・フェネットとカレン・シュタットフェルトか」
シャーリー「え?どうして……私たちの名前を?」
カレン(まさか、素性を調べたの?)
コーネリア「まあ、生徒の名前ぐらいはな」
カレン「生徒?」
ギルフォード「姫様、まいりましょう」
コーネリア「ああ」
カレン「あの……今日はどういう目的で?」
ユフィ「今日は特別授業参観日だと聞いたので」
シャーリー「え?」
コーネリア「まあ、訪れる父兄は一人だけだがな」
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:36:51.39 ID:
hNfy9qGw0
教室
ギルフォード「ここか」
ダールトン「では、先に……おぉ!?」
ギルフォード「どうしました?」
ダールトン「……後ろのほうに既に父兄が……」
ギルフォード「なんと?!」
シャルル「……」
ダールトン「皇帝陛下の入り時間はまだ先ではなかったか?」
ギルフォード「ええ……予定では始業開始直前だったはずです」
ダールトン「それが何故、もういる?まだ始業まで1時間以上あるぞ」
ギルフォード「聞いてみますか?」
ダールトン「恐れ多いだろ」
ギルフォード「ですね……」
シャルル「……」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:40:06.60 ID:
hNfy9qGw0
生徒会室
ユフィ「ここが生徒会室なのですね」
シャーリー「はい」
ユフィ「スザクから話を聞いていたので、一度来て見たいと思っていたんです」
シャーリー「へえ、そうなのですか」
カレン「……」
ユフィ「カレンさん!」
カレン「は、はい?」
ユフィ「よろしくお願いしますね」
カレン「え、ええ……」
シャーリー「カレン?」
カレン「あたし、先に教室に行ってるから」
シャーリー「あ、カレン!」
ユフィ「私、何か失礼を……?」
シャーリー「そ、そんなことありませんから!!」
47:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:44:12.09 ID:
hNfy9qGw0
教室
ミレイ「おはよーございまーす」
カレン「会長。おはようございます」
ミレイ「おは―――おぉ!?
シャルル「……」
ギルフォード「……」
ダールトン「……」
カレン「後ろの三人、どうにかなりませんか?」
ミレイ「父兄だから」
カレン「父兄って……」
スザク「おはよ―――あ?!」
ミレイ「スザク?」
スザク「お、おはようございます!!ギルフォード卿!!ダールトン卿!!」
スザク「皇帝陛下!!おはようございます!!!」
シャルル「……」
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:46:28.91 ID:X1jmJEcL0
あんなのが後ろで微笑んでたら嫌だわ
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:47:35.80 ID:iugyrMRA0
教師のストレスがヤバイ
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:48:00.38 ID:MlBRDBOJ0
くそわろた
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:48:15.54 ID:tO/Z7Hvd0
小学校の授業参観みたいに応援されたらたまらんな
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:49:11.44 ID:
hNfy9qGw0
スザク「驚いた……まさか、もう居るなんて」
カレン「あんたは知ってたの?」
スザク「うん」
カレン「なら、電話でちゃんと伝えてよね」
スザク「すまない。驚かせようと思って」
カレン「(知っていれば来なかったのに)」
スザク「カレン?」
カレン「ふんっ」
ミレイ「他の生徒は?」
スザク「まだ……みたいですね」
ミレイ「そろそろチャイムが鳴っちゃうわよ」
スザク「そうですね」
コーネリア「―――よし。席についているかー?」
スザク「そ、総督?!」
コーネリア「ん?なんだ、まだ空席が目立つな。どうなっている!!?現代の教育現場は!!」
53:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:51:49.72 ID:p6cVAp4y0
ネリ姉のいう現代の教育現場は大幅にずれてんだろうな
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:54:10.75 ID:
hNfy9qGw0
ミレイ「あの……なんですか?」
ギルフォード「姫様!!スーツ姿も似合っています!!」
ダールトン「ひめさまー!!」
コーネリア「父兄は黙っていろ!!」
カレン「もしかして……」
コーネリア「自己紹介をしておこうか」
スザク「……」
コーネリア「私の名前は―――」ガリガリガリガリ
ミレイ(字、でか……)
ギルフォード(黒板に字を書き込む姿も凛々しい……)
コーネリア「コーネリア・リ・ブリタニアである!!!担当教科は全教科だ!!」
スザク「……」
ミレイ「……」
カレン「……」
コーネリア「拍手はどうした?!」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:57:05.56 ID:Oh6Rswnh0
罰ゲームである
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:59:14.93 ID:na02qyIx0
スザク(裏声)「引っ込めBBAー」
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 18:59:32.14 ID:I50KlsyAO
笑ってはいけない
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:00:52.57 ID:
hNfy9qGw0
ギルフォード「ひめさまー!!」パチパチパチ
ダールトン「姫様!!ステキです!!」パチパチパチ
シャルル「……」
コーネリア「ありがとう」
スザク「総督!!」パチパチパチ
コーネリア「それにしても。私の授業に遅刻してくる者がいるとはな……いい度胸だ」
ミレイ「えっと……あの、まだ始業のベルは鳴ってませんけど」
コーネリア「抜けている。惚けている。堕落している」
カレン「は?」
コーネリア「教師が教室に入った時点で、授業は始まっている!!」バンッ!!!
ミレイ「ひっ」ビクッ
コーネリア「つまり、教師の後から入ってきたものは全員……遅刻だ」
カレン「でも、まだ15分も余裕が……」
コーネリア「普通は20分前にはいるべきだ!!何を言っている!!!」
スザク「申し訳ありません!!自分たちの認識が甘かったです!!」
61:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:05:35.88 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「ああ、そうだ。枢木は優等生だな」
スザク「ありがとうございます!!」
カレン「……」
コーネリア「では、学級委員長は枢木に一任する」
スザク「じ、自分がですか?!」
コーネリア「文句でもあるのか?」
スザク「い、いえ!!」
コーネリア「では、枢木。号令を」
スザク「は、はい。起立」
コーネリア「声が小さい!!」
スザク「も、申し訳ありません!!起立っ!!!」
ミレイ「……」ガタッ
カレン「……」ガタッ
コーネリア「動作が遅い!!機敏に動け!!脆弱者が!!!」
カレン(こいつ……やけに張り切ってるわね……!!!)
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:10:55.56 ID:
hNfy9qGw0
シャーリー「みんなー、おは―――え?」
ユフィ「お姉様……」
コーネリア「2分の遅刻だな……。シャーリー、ユーフェミア」
シャーリー「遅刻……?え?でも、まだ10分以上……」
コーネリア「教師よりも後に入ってきたら、遅刻だ!!」
ユフィ「そんな!!お姉様、それはちょっと厳しいのでは?!」
コーネリア「教師に口答えか……?ユフィ?」
ユフィ「そんなつもりは……!!」
コーネリア「廊下に立っていろ」
シャーリー「今時?!」
コーネリア「貴様はバケツを持って立っていろ!!」
ミレイ「た、体罰です!」
コーネリア「体罰?いいだろう。ならばPTAでも呼んで来い。私はナイトメアで真っ向から戦ってやろう」
カレン「無茶苦茶」
スザク「熱血教師だ……」
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:11:29.91 ID:Oh6Rswnh0
お姉ちゃん卑怯
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:16:38.87 ID:
hNfy9qGw0
ルルーシュ「……」
ナナリー「少しドキドキしますね」
ルルーシュ「俺は別の意味で―――ん?」
シャーリー「なんで……私が……バケツなんて……」
ユフィ「ごめんなさい。お姉様、昨日の夜、一生懸命に熱血教師の漫画を熟読していたみたいで」
シャーリー「ええ……そうなんですか?」
ユフィ「夕方になれば、夕日に向かって走る気だと思います」
シャーリー「はぁ……」
ユフィ「それでなくとも、お姉様は軍学校で厳しい教育を受けていましたから……」
ルルーシュ「何をしている?」
シャーリー「あ、ルル!!」
ユフィ「ルルーシュ?!ルルーシュなのですね?!」
ナナリー「ユフィ姉さま?」
ユフィ「ナナリー!!久しぶり!!」
ルルーシュ「で、廊下で何をしている?」
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:21:18.80 ID:
hNfy9qGw0
シャーリー「遅刻の罰」
ルルーシュ「遅刻?まだ5分も前だぞ?」
ユフィ「お姉様の基準だと、教師よりも後に入ってきたら遅刻みたい」
ナナリー「そんな……」
ルルーシュ「じゃあ、俺も廊下に立たされる運命か」
シャーリー「うん」
ユフィ「でも、挨拶だけはしておいたほうがいいと思いますよ?」
ルルーシュ「挨拶な……」
ナナリー「行きましょう、お兄様?」
ルルーシュ「わかった。すぐに戻ってくる」
シャーリー「うん」
ユフィ「お待ちしています」
ナナリー「コーネリア姉さま、随分と厳しい先生なのですね」
ルルーシュ「まあ、予想をしてたがな」
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:24:34.59 ID:WGUMpTE/0
あの一家優秀だけど戦争以外は基本バカだからな
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:25:51.41 ID:na02qyIx0
戦争民族のブリタニア人か
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:28:43.16 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「ん?」
ルルーシュ「遅れました。ルルーシュ・ランペルージです」
ナナリー「ナナリー・ランペルージです。申し訳ありません、先生」
ミレイ「ルルーシュ」
スザク「ナナリー……」
ルルーシュ「廊下に立っています」
コーネリア「よい。こっちにこい」
ルルーシュ「え……?」
コーネリア「はやく」
ルルーシュ「なんですか?」
コーネリア「だめだろ?」コツンッ
ルルーシュ「……」
コーネリア「ナナリーも」コツンッ
ナナリー「……」
コーネリア「席に座れ」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:29:37.00 ID:CS5jpeGw0
ワロタ
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:30:42.02 ID:Kd0gq1ZP0
コーネリア様甘すぎますよ
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:32:09.97 ID:I50KlsyAO
先生!それは贔屓です!
77:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:33:20.13 ID:na02qyIx0
こんなことになったのも全てシュナイゼルの仕業
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:34:26.79 ID:
hNfy9qGw0
カレン「あの……罰は?」
コーネリア「げんこつを与えた」
カレン「え?!廊下に立つんじゃないんですか?!」
コーネリア「ルルーシュとナナリーは素直に遅れてきたことを認め、謝罪した。その姿勢を見せられては何もいえない」
ミレイ「まあ……確かにシャーリーはいい訳してましたけど」
コーネリア「そういうことだ」
カレン「落差が激しいような……」
ギルフォード「素晴らしい愛!!」パチパチ
ダールトン「うむ……教師の鑑だ。涙が止まらない」パチパチパチ
シャルル「……」
ルルーシュ(シャルル……!!)
スザク「(ルルーシュ、良かったね)」
ルルーシュ「(別に嬉しくもない)」
コーネリア「枢木!!私語は厳禁だ!!次はないぞ!!!」
スザク「は、はい!申し訳ありません!!!」
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:41:03.61 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「では、全員が揃ったところでホームルームを始める」
コーネリア「今日1日の予定表を配る」スッ
ミレイ「どうも」
コーネリア「……」スッ
カレン「あの……二枚多いですよ?」
コーネリア「お前……廊下に立っている二人に配ってこいという意味を汲めないのか?」
カレン「あ、ああ……わかりました……」
コーネリア「全く。これだから最近の若者は」
カレン「……なによ、偉そうに」
コーネリア「カレン、廊下に立っていろ」
カレン「?!」
コーネリア「……」スッ
スザク「ありがとうございます」
コーネリア「ナナリー、紙で指を切らないようにな?」
ナナリー「はい」
84:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:49:58.87 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「ルルーシュ、紙で怪我をするときもある。気をつけろよ」
ルルーシュ「は、はい」
コーネリア「では、刮目せよ!!」
ミレイ「……」
コーネリア「昼間ではこの教室を使い、女教師総督コーネリアによる授業を行う」
ナナリー「……」
ルルーシュ(点字処理までしている……用意周到だな……コーネリア……)
コーネリア「昼は皆で食堂へ移動し、昼食を皆で作り、食す!!」
コーネリア「午後は体育の授業のみ!!」
スザク「え……ナイトメアの操縦訓練?」
コーネリア「夜は中庭でバーベキューを執り行う」
コーネリア「そのあと、肝試しをし、体育館で就寝。以上!!質問は?!」
ナナリー「はい」
コーネリア「ナナリー」
ナナリー「あの……調理実習と体育の時間、私は参加できそうにないのですけど……」
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:53:16.12 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「心配するな。私がフォローしてやる」
ナナリー「ありがとうございます」
コーネリア「他には?!」
ユフィ「はい!」
コーネリア「外野は黙っていろ」
ユフィ「えぇ?!」
スザク「コーネリア先生!!」
コーネリア「枢木」
スザク「体育館で就寝とはどのように?」
コーネリア「寝袋を使う」
ミレイ「いいんですか?!」
コーネリア「なんの問題がある」
ミレイ「いえ……先生がいいなら……いいですけど」
コーネリア「他には?ルルーシュ、何かないか?」
ルルーシュ「特にありません」
88:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:55:48.32 ID:l+SyAx/L0
これは支援
89:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:58:02.90 ID:fg3o90sa0
ゼロの正体がルルだとわかっていなければこんなに甘々なのか…
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 19:58:38.06 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「では、廊下に立っている者たち、教室に入って来い」
シャーリー「はぁ……やっと解放された」
ユフィ「お姉様……今日はなんだか、厳しい……」
コーネリア「公私混同はしない。ユフィ?妹だからと甘くするつもりはない」
ユフィ「はい……」
カレン「よく言うわよ……」
コーネリア「カレン。お前は問題児だな」
カレン「いいえ。優等生です」
コーネリア「まあ、いい。では、1限は歴史だな。教科書を開け」
スザク「……」
ルルーシュ「(スザク、いいのか?ユフィがボロクソに言われているが)」
スザク「(仕方ないと思う。総督の言い分のほうが正しいし)」
コーネリア「枢木!!私語をするなといっただろうが!!!」
スザク「す、すいません!!出来心で!!」
コーネリア「罰として、教科書47ページから50ページまでを全て音読しろ!!」
95:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:07:32.76 ID:
hNfy9qGw0
スザク「―――以上です!!」
コーネリア「ご苦労。では、枢木が読んでくれている間に、黒板に穴埋め問題を書いておいた」
コーネリア「どれでも基本的なところだな。年号を埋めてもらおう。では……ミレイ」
ミレイ「は、はい!」
コーネリア「書け」
ミレイ「はい」ガタッ
ギルフォード「撮影は禁止ですか?」
ダールトン「フラッシュはだめらしい」
シャルル「……」
C.C.「おお、もう始まっているのか。ふふっ。父兄も精悍だ。お洒落してきて正解だったな」
咲世子「はい」
ギルフォード「あ、どうも」
咲世子「どうも。すいません」
ダールトン「貴方たちは?」
C.C.「授業参観だろ?子どもの成長を見るのに理由はいらない」
100:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:14:18.16 ID:
hNfy9qGw0
ミレイ「これでいいですか?」
コーネリア「正解だ。まあ、これぐらいは簡単か」
ミレイ(授業でやってないところでしたけどね……)
コーネリア「不満そうだな?」
ミレイ「滅相もありません」
コーネリア「では、次のページに行こう。読みたい者は?」
咲世子「ルルーシュ様、手を上げてください」
C.C.「ルルーシュ、見せ場だぞ」
ルルーシュ「……?!」
ルルーシュ(咲世子とC.C.……?!なにをやっている……!?)
コーネリア「誰かいないか?根性なしばっかりだな!!!」
スザク「では、自分が!!」
コーネリア「お前はさっきも読んだろうが!!!自己主張が過ぎるぞ!!枢木!!!」
スザク「申し訳ありません!!」
カレン(なら、どうしろっていうのよ)
106:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:20:24.27 ID:
hNfy9qGw0
キーンコーンカーンコーン
コーネリア「よし、1限は終了とする。10分の休憩を挟む。今のうちにトイレには行っておけ」
コーネリア「号令!!!」
スザク「きりーつ!!!!礼!!!ありがとうございましたぁ!!!!」
シャーリー「……した」
コーネリア「よし」スタスタ
スザク「はぁ……」
ルルーシュ「ナナリー、大丈夫か?」
ナナリー「あの……お兄様。気のせいかもしれませんが……背後からすごい視線を感じます……」
ルルーシュ「……」
シャルル「……」
ルルーシュ「気のせいじゃない。咲世子が来ているからな」
ナナリー「咲世子さんの視線なら、こんなに怖いはずがないと思うのですが……」
ルルーシュ(シャルル……ナナリーを怖がらせるな……!!)
シャルル「……」
112:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:28:18.65 ID:
hNfy9qGw0
シャーリー「会長ぉ~。もう疲れましたぁ……」
ミレイ「そりゃ、前門の総督、後門の皇帝陛下、だもんね。姿勢一つ崩すのも躊躇うわ」
シャーリー「もう背筋を伸ばすのいやですよぉ」
ミレイ「まあ、まあ。でも、こういうイベントに参加できるってすごいことよ?」
シャーリー「そうかもしれませんけど」
カレン「ふわぁぁ……」
スザク「眠そうだね」
カレン「昨日はちょっと夜更かししてね」
スザク「寝たらどんな罰があるかわからないよ?」
カレン「分かってるわよ……」
ユフィ「スザク」
スザク「なんですか?」
ユフィ「大丈夫ですか?声が若干枯れ始めてる気がしますけど……」
スザク「音読のときも全力でしたからね。聞き苦しい声にならないように気をつけます」
ユフィ「そんなのは気にしないでいいから」
117:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:35:47.34 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「さてと」スタスタ
シャーリー「は、早くないですか?まだ、5分ですよ!?」
コーネリア「教室に私が来ただけだろう」
ミレイ「えぇ……」
コーネリア「次は数学か……よし、教科書を開け」
ミレイ「あの!10分の休憩ではなかったのですか?」
コーネリア「ああ。あと5分は雑談していても構わないぞ?教科書を開いておけといっただけだ」
ユフィ「なるほど、遅刻対策ですか」
コーネリア「その通りだ、ユフィ。流石だな」
シャーリー(この雰囲気で雑談なんて……)
コーネリア「今のうちに私は黒板に問題を書く。楽にしていろ」ガリガリガリガリ
ルルーシュ「なんて高圧的な教師だ」
ナナリー「お兄様」
コーネリア「そうか。すまない。気をつけよう」
シャーリー「ルルに甘くない……?」
120:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:41:37.15 ID:
hNfy9qGw0
キーンコーンカーンコーン
コーネリア「号令!!」
スザク「きりぃぃつ!!!れぇぇい!!!よろしくおねがいしまぁす!!!ちゃくせきぃ!!!」
コーネリア「よし。では、早速黒板に書いた問題を解いてもらおうか。自信があるものは挙手!!」
ユフィ「……」
ギルフォード「ユーフェミア様!!好機です!!」
ダールトン「ユーフェミア様!!手を!!」
咲世子「ルルーシュ様!!」
C.C.「いけ、カレン」
カレン「!?」バッ
C.C.「……」ササッ
カレン(今、誰かいたような……)
シャルル「…………」
ナナリー「……は……はい」プルプル
コーネリア「ナナリー?」
125:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:47:47.38 ID:
hNfy9qGw0
ルルーシュ「ナナリー、中等部ではまだ習っていない数式もあるぞ?」
ナナリー「みたいですね……先生から頂いた、点字プリントを読む限りは……」
コーネリア「ナナリー、できるなら、その場で答えを言っていけ」
スザク「ナナリー、大丈夫かい?僕もこれ、全然わからないんだけど」
ナナリー「でも……答えないと……背中から押し殺されそうで……」
ルルーシュ「……!」
シャルル「…………」
ルルーシュ(シャルル……!!)
シャーリー「ナナちゃん、がんばって」
ミレイ「ナナリー」
カレン「……」
ユフィ「ナナリー、ファイトです」
ナナリー「はい。―――第一問の答えは……5です」
コーネリア「違うが正解でいい。最初の値を4にすると解は5になるしな」ガリガリ
ナナリー「……」
129:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:49:49.70 ID:sqHYthFUO
ネリ様wwwww甘すぎるwwwww
スザクは脳筋なイメージだけど、実際勉強は出来たのだろうか
勉強については一生懸命やっても中の下とかなイメージだけど
131:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:53:30.47 ID:WGUMpTE/0
>>129
補修回で成績は良くても云々言ってたから中の上位あんじゃね?
ロイドセシル組にも習ってるだろうし
132:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:54:32.22 ID:
hNfy9qGw0
キーンコーンカーンコーン
コーネリア「では休憩にする。号令!!」
スザク「きりぃぃつっ!!れいっ!!ありがとうございますたぁ!!!」
コーネリア「よし」
ナナリー「……」
ユフィ「ナナリー?元気だして」
シャーリー「あれ、私でもわからなかったし!!」
ミレイ「そうそう。大学入試レベルだから」
カレン「うんうん」
ナナリー「……」
ルルーシュ「ナナリー……習っていないところだ。気にするな」
スザク「でも、全問不正解だから……割とショックだと思うよ」
ルルーシュ「スザァァァク!!!!」
カレン「余計なこというな!!!」
スザク「え?あ、ごめん」
135:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:57:14.50 ID:w7iJeqeo0
くそっ…!ウザクかやはり
136:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:57:38.02 ID:I50KlsyAO
スザクの無自覚なウザさ
138:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 20:57:46.64 ID:6g58b1dF0
黒板消しトラップにかかってくんないかなコーネリア先生
140:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:01:42.58 ID:jHkWlD9v0
おのれシュナイゼル…
142:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:03:31.09 ID:
hNfy9qGw0
咲世子「ナナリー様……」
C.C.「ああいうときもあるさ。気にしてやるな。余計、惨めにさせる」
ギルフォード「あの車椅子の少女が……?」
ダールトン「ナナリー・ヴィ・ブリタニア皇女殿下……今は皇位継承権はないと聞くが」
ギルフォード「らしいですね」
咲世子「手出しはさせませんよ」
ギルフォード「何をいう。姫様が敬愛していたマリアンヌ様のご息女。我々にとっても守る対象だ」
ダールトン「その通り」
C.C.「頼もしいな。なら、ルルーシュのこともお願いしようかな」
ギルフォード「無論だ」
咲世子「よかった……」
ダールトン「そろそろ、次の授業が始まるな」
ギルフォード「ダールトン卿。もうデジカメの容量が……」
ダールトン「それはいかん。すぐに新しい記憶媒体と交換しろ」
シャルル「………………」
146:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:06:30.09 ID:khcmK2hk0
どんだけ撮影してんだよwww
147:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:08:29.49 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「―――で、あるかして。この物質は……ん?」
スザク「カレン……カレン……」
カレン「ん……」ウトウト
コーネリア「枢木」
スザク「あ……」
カレン「ん……ん……」ウトウト
ルルーシュ「……」
シャーリー「あぁ……カレン……」
ミレイ「ご愁傷様」
コーネリア「……」
カレン「ん……ん……ん……」ウツラウツラ
コーネリア「カレーパンッ!!!!!」
カレン「ひゃいぁ?!」ガタッ!!!
コーネリア「起きたか?」
カレン「はい……すいません……でした……」
153:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:14:39.34 ID:
hNfy9qGw0
キーンコーンカーンコーン
カレン「……あ」
コーネリア「よし。午前の授業はこれで終わりとなる。カレン、座っていいぞ」
カレン(まさか、授業中ずっと立たされるとは思ってなかった……地味にきつい……)
ユフィ「調理実習ですね!」
コーネリアその通り。ギルフォード!!」パチンッ
ギルフォード「はっ。皆さん、今からエプロンを配ります」
シャーリー「エプロン?」
コーネリア「我が父君、シャルル皇帝陛下がお作りになったものだ。心して着用するように」
ミレイ「えぇ?!」
ルルーシュ「シャルルが……?!」
シャルル「……………………」
ナナリー「あれ……このエプロン……いたるところに点字が……」
スザク「ありがとうございます!!皇帝陛下!!」
シャルル「……………………」
160:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:17:43.03 ID:p6cVAp4y0
皇帝がミシン使ったりしたのか…シュールだな
164:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:18:45.38 ID:jJyAEQPi0
>>160
オール手縫いに決まってんだろ
165:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:20:50.49 ID:zxTbzj2x0
>>164
皇帝が夜なべをしてエプロン縫うのか
167:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:25:29.43 ID:os/VJzvd0
怖すぎだろ
168:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:28:05.99 ID:
hNfy9qGw0
セシル「ロイドさん、こっちです」
ロイド「もうー、強引なんだから。セシルくんは」
セシル「今の時間だと調理実習中だと思います」
ロイド「でもさぁ?総督はともかく、皇帝陛下までいるんでしょ?ちょっと気が引けるよね」
セシル「まあ、そうですけど……折角、シュナイゼル殿下が行ってきてもいいと行ってくれたのですから」
ロイド「確かに、殿下のご好意を無駄にはできないけどさぁ」
セシル「私も調理実習に参加しちゃってもいいんでしょうか?」
ロイド「地獄絵図になるだろうね」
セシル「へえ?」
ロイド「ごめんなさい。殴らないで……」
ダールトン「ん?お前たちは特派の」
ロイド「どーも。スザクくんは、います~?」
ダールトン「今、班分けが済んだところだ。父兄は黙って参観していろ」
セシル「あの、私も調理のお手伝いを……」
ロイド「だめだって!!」
170:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:34:56.57 ID:
hNfy9qGw0
調理室
コーネリア「では、班に分かれ、調理をしろ。そして、勝手に食え!!」
ミレイ「よし……!!なんか班分けに納得できないけど!!」
シャーリー「ファイトー!!」
スザク「うん、頑張ろう」
カレン「早く作っちゃいましょう」
コーネリア「よし。では、作ろうか」
ユフィ「お姉様、何を作りましょうか?」
ナナリー「……」
ルルーシュ「どうでもいいが、この班分けには何か作為的なものを感じざるを得ないのだが」
コーネリア「何をいう。私が事前に籤を引いていたといっただろう」
ユフィ「ナナリー?なにつくろっか?」
ナナリー「なんでも構いませんよ?」
ルルーシュ「……」
171:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:38:18.81 ID:I50KlsyAO
ネリ姉の好意でルルの胃がヤバい
173:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:39:56.96 ID:
hNfy9qGw0
ミレイ「食材はいっぱいあるし、なんでも作れそうね」
C.C.「ピザ」
シャーリー「ピザにするの?」
スザク「え?そうなの?」
カレン「なんでピザなのよ」
C.C.「ピザ」
ミレイ「じゃあ、生地から作らないとダメね」
シャーリー「はーい」
スザク「力仕事なら僕がやります」
カレン「ねえ、ピザでいいの?」
C.C.「いいんじゃないか?」
カレン「なら、いいけど」
C.C.「よし」
咲世子「何をしているのですか?」
C.C.「ステルスマーケティングだよ」
175:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:43:32.28 ID:kVPcY9tr0
C.C.の巧妙なステマ
176:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:46:59.24 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「さて、ルルーシュ」
ルルーシュ「なんですか?」
コーネリア「何が食べたい?」
ルルーシュ「先生が作ってくれるんですか?」
コーネリア「任せろ」
ユフィ「わーい。お姉様の手料理なんて久しぶりです」
ナナリー「私は初めてですね」
コーネリア「ふふ……期待してろ、ナナリー?」
ナナリー「はい」
コーネリア「まずは食材を切らないとな」
ユフィ「ワクワクしますね、ルルーシュ?」
ルルーシュ「大丈夫なんだろうな?」
ユフィ「見た目が豪快なだけで、割と美味しいですよ?」
ナナリー「……見てみたいですね。お姉様の料理」
ユフィ「ナナリー、ごめんなさい!!」オロオロ
181:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:51:52.01 ID:
hNfy9qGw0
ダールトン「……」
ギルフォード「……」
コーネリア「よっと」ザンッ
ダールトン「ああ……!!」ハラハラ
ギルフォード「……」ドキドキ
コーネリア「はっ」ザンッ
ルルーシュ「……」
ユフィ「ふふ……」
コーネリア「はぁ!」
ルルーシュ「待て!!」ガシッ
コーネリア「なんだ?」
ルルーシュ「手つきが……」
コーネリア「いやらしいか?」
ルルーシュ「違う。先生、料理をする度に指を切っていただろう?」
コーネリア「よくしっているな。誰から聞いた?」
182:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:53:10.25 ID:WGUMpTE/0
いやらしいか?って普通に聞くな
183:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:54:36.21 ID:hUSVaO/20
いやらしいワロタ
184:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:56:19.46 ID:
hNfy9qGw0
セシル「んー……」
スザク「トッピング、できました」
ミレイ「じゃあ、こっち手伝って」
スザク「はい」
セシル「……んー。これじゃあ、普通のピザよね……」
セシル「えっと……あったわ。ブルーベリージャム」
セシル「ふんふーん」ボトッ
セシル「これでよしっと」
カレン「スザクくん、ピザを焼いて」
スザク「わかった」
シャーリー「カレーン!!洗い物手伝ってよー」
カレン「はいはい」
スザク「ん?なんだ、これ?こんあトッピングしたかな?」
スザク「まあ、いいか」
スザク「これで焼きあがるのを待つだけか」
185:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:56:53.16 ID:PawwTeOX0
セシルwwwwwww
188:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 21:59:15.60 ID:jynQlQoei
なぜ料理が下手な人間ほどアレンジしたがるのか
192:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:04:06.10 ID:
hNfy9qGw0
C.C.「皆、順調のようだな」
咲世子「ええ……きっと力作になるでしょう」
ロイド「セシルくん、今、スザクくんのところに行ったみたいだけど、何かした?」
セシル「え?ああ、一味添えておきました。普通のピザだったので」
ロイド「あちゃぁ……」
シャルル「………………………………」
ロイド「……皇帝陛下?」
シャルル「……………………………………」
セシル「ずっと一点の見つめてますね」
ロイド「なんだろう……なんかすごく怖いよ」
セシル「きっとなにかお考えがあるんですよ」
ロイド「だといいけどね」
チーン!!!
スザク「焼けたよ!!」
ミレイ「なんかすっごいブルーベリーの匂いがするけど、なんで?!」
193:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:05:05.67 ID:fg3o90sa0
メシマズェ…
194:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:05:24.82 ID:D6BzxT9/0
ふぇぇ・・
196:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:08:39.88 ID:
hNfy9qGw0
C.C.「焼けたか」テテテッ
シャーリー「なにこれぇ……すっごくジャムですけど……」
カレン「匂いがもう甘ったるぅ……」
ミレイ「とりあえず、切り分けましょう」
スザク「はい」
C.C.「なんだか不思議なピザだな」
スザク「はい」
シャーリー「どうも……」
スザク「はい、カレン」
カレン「……」
スザク「はい、会長」
ミレイ「う、うん……」
スザク「はい」
C.C.「ありがとう」テテテッ
スザク「あれ?僕の分がない……おかしいな。人数分切り分けたのに……」
199:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:10:21.18 ID:Ba/NVOPd0
おのれシュナイゼル!
201:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:11:03.90 ID:I50KlsyAO
いや、これはラッキーだなスザク
205:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:15:44.35 ID:
hNfy9qGw0
C.C.「いただきます」パクッ
ミレイ「はむっ……」
シャーリー「……うぇぇ……ジャムをそのまま食べてるみたい……」
ミレイ「ジャムのピザってあるけど……カスタードクリームとか使って、スイーツみたいにしないと食べられたものじゃないわね……」
スザク「僕はサラダで我慢します」ムシャムシャ
カレン「……」モグモグ
C.C.「……」
咲世子「C.C.様、涙を拭いてください」
C.C.「ピザ……まずいな……」
咲世子「たまたまです」
C.C.「信じてたのに……うぅ……」
ロイド「やっぱりこうなったか……」
セシル「あれ……割といけると思ったんですけど」
カレン「……」モグモグ
カレン(別にこれ悪いとは思わないけど……言ったら変な子になるわね……)
208:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:23:05.88 ID:
hNfy9qGw0
コーネリア「できたぞ!!」
ユフィ「いい香りですね、お姉様!!」
コーネリア「ああ。どんどん食べろ」
ルルーシュ「カレーじゃないですか」
コーネリア「不服か?」
ギルフォード「姫様ぁ!!!大盛りでお願いします!!」
ダールトン「では、私は特盛で!!!」
コーネリア「まてまて。生徒が先だ」
ユフィ「お姉様、私は並盛りで」
コーネリア「はいはい」ドバァ
ユフィ「え!?お姉様!!こんなに食べられません!!!」
ナナリー「私も少なめでいいです、先生」
コーネリア「そうかそうか。はい」
ルルーシュ「俺は―――」
コーネリア「いっぱいたべろ、ルルーシュ。てんこ盛りにしておいてやろう」ドバァ
213:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:30:24.03 ID:
hNfy9qGw0
ギルフォード「美味しいですね……この適度な辛味が姫様の人柄を表しているかのようです」ハフッハフッ
ダールトン「ああ!!この形の揃っていない具も姫様の気高さがよく表現されている!!」ハフッハフッ
ナナリー「……」パクッ
コーネリア「どうだ?」
ナナリー「はい、とっても美味しいです。具も大きくて……」
コーネリア「ああ。あえて人参は切らないで入れてみた」
ナナリー「……」
ルルーシュ「全く……いくら食っても減らないぞ……」
ユフィ「はい……もう苦しい……」
シャルル「……………………………………」
ルルーシュ「シャルル……」
ユフィ「お父様?お姉様のカレー、どうですか?」
シャルル「……………………………………」フルフル
ルルーシュ(何故、喋らない……。ん?良く見たらシャルルの両頬が若干膨らんでいる……?)
ルルーシュ(こいつ、何か口にいれているのか……!?)
214:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:31:33.86 ID:+sJgPl1p0
シャルルがフルフル首横に振ってんの想像したら噴いた
215:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/26(木) 22:31:49.10 ID:vfxvz8EV0
しかもほっぺたふくらませながら…
次→
シャルル「ルルーシュ!!!授業参観はいつぅぅぅ?!!!」【後編】
- 関連記事
-
Amazonの新着おすすめ
おすすめサイトの最新記事