1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:09:31.89 ID:
ZzNCJRG10
弟「早くしろよ!!」
姉「待てよ、私はまだパンツにシャツ一枚なんだよ、こんな姿で外に出たら嫁に行けないっつの」
弟「あーもう!!セミが逃げるだろ!!」
姉「あのな、今でも嫌になるくらい鳴き声が聞こえるだろ」
弟「虫カゴも虫捕り網もあるのにさー」
姉「用意周到なのは分かったが、私が用意出来てないから待ってろ」
弟「待ってる」
弟「ねーちゃんまだー?」
姉「はえーよ、そして普通にドア開けて姉の着替え見てるんじゃねーよ」
弟「うん、早く、セミ逃げる」
姉「逃げねぇよ!よいしょっと……しょうがない行くか」
弟「やっとだ!よし行くぞー!!」
姉「めんどっちぃ」
ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密! PSP the Best
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:10:34.53 ID:qsISzE+H0
これはいいものだ
4:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:11:11.51 ID:KlkA+rCK0
妹とその姉交換してください
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:13:32.45 ID:
ZzNCJRG10
弟「いい天気だなー」
姉「あっちぃ、早く帰りたい。アイス食べたい」
弟「いい天気なのに家に居たら馬鹿になるってかーちゃん言ってたぞ」
姉「そうか、だから私は馬鹿なんだな」
弟「外に出ればちょっとは頭良くなるかもなー」
姉「それで頭良くなったら苦労しないんだけどな」
弟「よし、姉ちゃん勝負しようぜ」
姉「なんだ、唐突だな」
弟「公園までまだまだあるけど、どっちが早く公園につくか勝負!」
姉「待て、それはつまり走るってことか?」
弟「当たり前じゃん」
姉「この暑い中をか!?」
弟「うん、そうだよ」
姉「拷問だな、そりゃ」
弟「ごうもんってなに」
10:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:16:13.92 ID:
ZzNCJRG10
姉「いや、なんでもない、とにかく待て準備体操が必要だろう?急に走るのは身体に悪い」
弟「そうなのか、学校でやってるのでいい?」
姉「ああ、なんでもいい」
弟「イチニ、サンシ、ゴローさん……」
姉「それ学校でもやってるの」
弟「先生の名前が五郎だからみんな面白がってやってるよ」
姉「なんだそりゃ、笑えるな」
弟「でもやると怒られるんだよね」
姉「そりゃそうだ」
弟「……サンシッー」
姉「ゴローさん」
弟「あははははwwwwwww」
姉「笑うなよ、私まで笑うだろ」
弟「だって、ねーちゃんがゴローさんって、あっはっはwwww」
姉「恥ずかしくなるからやめろ!笑うな!馬鹿者!!」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:18:45.03 ID:
ZzNCJRG10
弟「よし、じゃあ走ろう!」
姉「うーん、まぁいいか。ダイエットだと思えばいい、そうだ、これはダイエットだ」
弟「ねーちゃんダイエットするほど太ってない気がする」
姉「嬉しいこと言ってくれるじゃん、走るぞー」
弟「よーい……」
姉「ドン!!」
弟「あ、待ってよ!!ずるい!!!」
姉「姉に勝る弟など居ない!!」
弟「くっそー!!」
姉「は、早っ!!」
弟「これでもクラス4位だもんなー!!」
姉「また微妙な位置だな!!!そこまでいったなら1位とっちまえ!!!」
弟「びゅーん!!」
姉「ぬかされたぁ……」
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:21:29.22 ID:
ZzNCJRG10
弟「あははは、ねーちゃんの負けだ」
姉「負けた負けた、ゼェゼェ……あー喉乾いた、ねーちゃん負けたからジュース奢ってやる」
弟「マジか!!俺スプライト!!」
姉「はいはい、スプライト好きだなぁ。私は……無難にいろはすでいっか」
弟「金俺入れる!」
姉「分かった分かった、えっと……うわ、150円しかねぇ」
弟「どうしたの?」
姉「一本しか買えないぞ」
弟「なんで?」
姉「金が無いからだ、まぁお前の分でいっか。一口くれ」
弟「うーん」
姉「ん?ほら、早く金入れろよ」
弟「これ!」ピッ
姉「おお?いろはすだぞそれ」
弟「だってねーちゃんが買うのにねーちゃんが欲しいもの買えないのっておかしいだろ」
16:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:23:26.38 ID:
ZzNCJRG10
姉「そ、そうか。優しいんだな弟は」
弟「ジュース奢ってくれるねーちゃんもね」
姉「はい、半分こ」
弟「うめー!いろはすも美味い!!」
姉「走ったからなー、うわーあっという間に空だ」
弟「貸して貸して」
姉「お、おうおう」
弟「いろはすってバキバキバキってやるのが好きだ」
姉「気持ちいいよな、なんか。バキバキバキって」
弟「えい!」
姉「ナイッシュー」
弟「よーし、セミ取るぞ」
姉「あっはっは、頑張れ頑張れ。ねーちゃんちょっと疲れたから、ここで見てるわ」
19:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:25:47.71 ID:
ZzNCJRG10
弟「セミいねー!!どこだ!セミ!!」
姉「いねーって、すげー鳴いてるのになぁ。あーほんと馬鹿みたいにいい天気、暑いけど」
弟「あ、居た!!あそこに居るぞ!!」
姉「雲一つねぇなぁー、今日は散歩日和ってか」
弟「ねーちゃーん!!」
姉「どうした、セミは居たか?」
弟「届かないんだよ、ねーちゃんなら届くかなって」
姉「そうか、セミは高い所が好きなんだな」
弟「そうなんだよ、セミは高い所が好きで、俺も高い所行きたいんだけど、いけないんだ」
姉「うんうん……それは社会に出てもきっとそうだよ」
弟「何の話し?」
姉「いや、なんでもない。よし、取りに行くぞ」
弟「うん!」
21:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:28:49.09 ID:
ZzNCJRG10
姉「たっけぇな、オイ」
弟「でしょ、ねーちゃんでも無理?」
姉「何、姉に出来ないことはあんまり無いぞ」
弟「あんまりなんだね」
姉「もしかしたら出来ないかもしれない、出来なかったらごめん」
弟「うん、大丈夫」
姉「よし、木に登るぞ」
弟「え、登れるの?」
姉「当たり前だ、昔は木に登ってよくこの街を見下ろした」
弟「そうなんだ、凄い」
姉「……あんまり思い出したくない思い出だけど」
弟「気をつけてね」
姉「おう、下で待ってろよ」
弟「……うん!」
姉「いった、なんだこの木、登りにくい……ぐぎぎ、だけど、弟の為なら……っと!!あぶねぇ、落ちるかと思った。なんで馬鹿と煙とセミは高い所が好きなんだよ」
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:31:17.02 ID:
ZzNCJRG10
弟「ねーちゃーん!!大丈夫ー!!」
姉「平気平気!!今取るからなー!!うるっせぇええ!!セミの鳴き声直に聞くとやっばいな」
弟「すげーねーちゃんすげぇー」
姉「む、セミが鳴くのをやめた……私に気づいたのか、だけど、こうして……逃げる瞬間を見計らって」
弟「……ゴクリ」
姉「今だ!!」
ジジッ
姉「ぎゃっ!!!」
弟「ねーちゃん!?」
ドスンッ
姉「ちょっと、ドスンッて失礼だな、いたたた……」
弟「大丈夫か!?」
姉「平気平気、受け身は取った」
弟「そ、そうなんだ。セミは?」
姉「逃した……しかも、おしっこかけられた……くっそーセミ殺す」
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:34:11.11 ID:
ZzNCJRG10
弟「ダメだよ、殺しちゃ」
姉「そうだな、生け捕りにして拷問を……」
弟「ごうもんってなに」
姉「なんでもない忘れてくれ、ちょっと水道まで行こう。身体がセミのおしっこでくっさい」
弟「ほんとだ!くっせー!!」
姉「うるせー!!ほら行くぞ、ダッシュダッシュ!!」
弟「おー!」
姉「うー……服にびっしょり」
弟「あははは!!」
姉「笑うな!もー誰の為を思って……」
弟「ご、ごめんね」
姉「謝るな!」
弟「ど、どうすればいいの?」
姉「ああ、すまんすまん。気にするな、もういいやまるごと水浴びしちゃえ」
25:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:36:14.12 ID:
ZzNCJRG10
弟「わっ!冷た!」
姉「うひゃーきもちいい~!弟もやるか?」
弟「いいの?服濡らして怒られない?」
姉「こんなに天気いいんだ、すぐ乾くよ」
弟「そっか!」
姉「ほら、びしゃー!」
弟「うひゃー!!気持ちいいー!」
姉「そうだろうそうだろう。って、うわ、下着丸見えじゃん!」
弟「あ、ほんとだ」
姉「まぁいっか、どうせ誰も見て無いし」
弟「ほんと?大丈夫?」
姉「どうせすぐ乾くさ!ほら、まだセミ探すんだろ?」
弟「うん!次はあっちのほう行こう!」
姉「行くかぁー」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:37:36.18 ID:
ZzNCJRG10
弟「あ!!あれ!!見て!!」
姉「ん?うわ、クワガタじゃねぇか」
弟「凄い、こんな公園にも居るんだ」
姉「ましてや真昼間ってのに。なんで居るんだか」
弟「捕まえられるかな」
姉「どうだろうなぁ、それはお前次第だろ」
弟「頑張る」
姉「頑張れ、ねーちゃんここで見てるから」
弟「うん、行ってくる」
姉「男を見せてやれ!!」
弟「お、男?う、うん!」
31:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:40:08.86 ID:
ZzNCJRG10
弟「……ゴクリ」
姉「ゆっくり近づきすぎだろ、逃げるぞあれじゃ」
弟「……」タッタッ
姉「と思ったら急に小走りしやがった、大丈夫か、あいつ……」
弟「……ジー」
姉「動けよ!様子見かよ!!」
弟「……」
姉「あーでもなんだ、水浴びしたらさっぱりしたなぁ……あ?なんだ、ずっとこっち見てる奴がいる……あーそうか、私下着丸見えか。まぁいいや……どうせ見てるの弟と同じくらいのガキだし」
弟「ていや!」
姉「お、捕まえたか!?」
弟「やった!!!ゲット!!!」
姉「おお、マジか!見せろ!!」
弟「げ、ゲットしたけど!!どうすればいいの!?」
姉「そうか、網から出せないな。えっと……背中の部分持てばいいんだっけ?」
弟「う、動けないよ」
32:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:43:31.36 ID:
ZzNCJRG10
姉「ちょっと待ってろ、そのまま、そのままだぞ。網の上から……捕まえてっと」
弟「うんうん」
姉「そのまま、ゆっくり網を上にあげるんだ。大丈夫だ、ねーちゃん掴んでるから逃げられないよ」
弟「分かった、そっとだね」
姉「そうだ、そっとだぞ……」
弟「……」
姉「そしたら、私が支えているから、網に手を突っ込んで、お前が生でクワガタを手で掴むんだ」
弟「わ、わかった……頑張る」
姉「よしよし……そのままそのまま、違う違うそこじゃない!そこを掴んだらクワガタ死ぬだろ!」
弟「ど、どこ!?」
姉「私が今掴んでる所を同じように掴むんだよ。力入れすぎるなよ、死ぬから」
弟「うん……こ、こう?」
姉「そうそう、いいか?私手を離すからな?お前は手を離さないで、ゆっくり網の中から出すんだ」
弟「分かった」
姉「せーの!」
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:46:53.83 ID:
ZzNCJRG10
弟「や、やった」
姉「よし、そのままカゴに入れてやれ」
弟「やったー!!クワガタゲットだー!!」
姉「セミよりもすげーじゃねぇか!」
弟「みんなに自慢出来るかな」
姉「そりゃ出来るともさ。さてと、どうする?まだ続けるか?」
弟「ううん、早くかーちゃんにこれ見せたいから!」
姉「そうかそうか、かーちゃんきっとめっちゃビビるぞ」
弟「ほんと?」
姉「うん、私がクワガタだかカブトムシだかを捕まえた時もビビってた」
弟「ねーちゃんもやったことあんのか!だから上手かったんだな!」
姉「そ、そうかな、上手かったか?」
弟「うん、ねーちゃんすごい」
姉「よ、よせよせ、照れるから」
弟「すげークワガター……」
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:48:56.57 ID:
ZzNCJRG10
姉「んじゃ帰るか」
弟「うん!」
姉「帰りは歩いて帰ろうな、走ったらクワガタ逃げそうだし」
弟「逃げられるのはやだ!」
姉「そうだよな、一所懸命捕まえたもんな」
弟「うん」
姉「ん?あれは……」
弟「? どうしたの?」
姉「なんか今光ったような……ちょっとこっち来い」
弟「う、うん」
姉「やっぱりだ!!」
弟「何々?」
姉「500円玉だ……」
弟「ご、ごひゃくえんだま……」
姉「これがあればジュースが買えるぞ……」
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:51:08.80 ID:
ZzNCJRG10
弟「でもかーちゃんが拾ったものは交番にって言ってた」
姉「あー、それもそうだなぁ。帰り道に交番あるし、弟の教育も兼ねて届けるか」
弟「うん」
警察「うん?」
姉「すんませーん」
弟「すみません!」
警察「おやおや、どうしたのかな?」
姉「なんか500円落ちてたんで届けにきました」
警察「おお、わざわざ偉いね」
弟「かーちゃんに怒られるから」
警察「そうか、君のお母さんは良いお母さんだね」
弟「見てみて!!クワガタ!!」
警察「おお、立派なクワガタだ……ココら辺で捕まえたのかい?」
弟「そう!そこの公園!!」
38:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:54:19.02 ID:
ZzNCJRG10
警察「そうかぁ、おじさんも昔クワガタとかカブトムシとか捕ってたな……懐かしいものだ」
弟「おっちゃんも捕るの上手い?」
警察「昔はね、今はちょっと難しいかな」
弟「そっかー!ブランクだな」
姉「お前どこでそんな言葉覚えたんだよ……」
警察「はっはっは、それじゃこの500円は預かっておくね、あ、そうだ、ちょっとそこで待ってなさい」
姉「ん?書類とか書くのかな」
弟「しょるい?」
姉「500円みつけたのは私達だ!ってのを書くやつ」
弟「へーそんなのあるのか」
姉「わかってないな」
弟「わかってる!」
姉「まぁいいや、しかし交番は涼しいなぁ……」
警察「おまたせ、ほらアイスだ」
姉「あ、あれ?」
40:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:58:32.53 ID:
ZzNCJRG10
弟「おー!!すげぇアイス!!」
警察「ほら、お姉さんも」
姉「あ、ありがとうございます……あの、書類とか書かなくていいんですか?」
警察「ああ、お金だけっていうのは仮に『それは私が落とした500円です』って言われても、証明が出来ないんだ」
姉「あ、なるほど……」
警察「財布とかだと身分証明とか入ってるから出来るんだけどね、お金とかだと大金じゃない限り難しいんだよ。だから、君にこれは返すよ」
姉「あ、ありがとうございます……」
警察「そして、ちゃんと届けにきたご褒美にアイスだ」
弟「でもかーちゃん知らない人から食べ物とかもらっちゃダメって」
警察「はっはっは、君のお母さんは本当に良いお母さんだ。何、おじさんは警察官だからね」
姉「警察官は正義!」
警察「……そう言ってくれるとありがたいけどね」
弟「正義の味方か!」
警察「悪は許さないけどね」
弟「かっこいい……」
42:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:01:00.52 ID:ahqSbST+0
39:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 11:54:26.01 ID:YEU1UFpO0
夏だな
43:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:01:33.93 ID:
ZzNCJRG10
警察「だから、安心してアイスを食べるといい。ご褒美だからね」
姉「なんか本当ありがとうございました」
警察「君も出来たお姉さんだ」
姉「そ、そんな、あはは……」
警察「それじゃあ、またな!」
弟「またなー!バイバイ!」
姉「あ、待って、ほらアイス貰ったお礼は?」
弟「アイスありがとうございました!」
警察「何気にするな!気をつけて帰るんだぞ!」
姉「良い人だったなぁ」
弟「正義の味方かっこよかった」
姉「そうだな、正義の味方はかっこいいよな」
弟「俺も警察官になる!」
姉「そうか、じゃあいっぱい勉強しないとな」
44:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:04:11.01 ID:
ZzNCJRG10
弟「勉強はなー、ちょっとなー」
姉「ちょっとなーじゃないっての」
弟「ねーちゃんはどう?」
姉「どうって、そりゃ、うん。ぼちぼちだ」
弟「じゃあ俺もぼちぼちだ!」
姉「真似すんな!」
弟「アイスうめー!」
姉「こいつ、誤魔化しやがったな……」
弟「ねーちゃんのアイスは何味?」
姉「私はいちごだ、弟は?」
弟「俺ソーダ!」
姉「ソーダもうめーよな、一口くれ」
弟「はい!」
姉「んー、うまい!ほら、私にも一口やる」
弟「いちごもうめぇ!!」
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:05:56.85 ID:
ZzNCJRG10
姉「だよなー。あ、アイス貰ったことはかーちゃんにナイショな」
弟「なんで?」
姉「だって、風呂あがった時にアイス食えないし」
弟「そうだった、アイスは1日1個だった!」
姉「そういうことだ!」
弟「じゃあナイショだ!」
姉「おうおう」
弟「ただいまー!」
姉「ただいまー」
46:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:07:44.74 ID:1J9kODEF0
拾ってきたお金そのまま渡しちゃうのかよ
お金預かってポケットマネーあげろってこち亀が
49:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:10:50.84 ID:
ZzNCJRG10
>>46
俺もこち亀で見た覚えがあるんだけど、この警察官はその500円預かって、自分の500円出したとか、そういう感じでお願いします
なんかややこしいですけど
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:09:50.43 ID:
ZzNCJRG10
翌日。
姉「あー、今日は図書館でも行こうかなぁ、図書館はクーラーも聞いてるし、静かだし、何より本があるし」
弟「ねーちゃん、クワガタが元気ねぇんだ!」
姉「あー?クワガタもこんだけ暑かったらバテるよなぁーわかるわかる……」
弟「はちみつあげたのにダメだった!」
姉「はちみつだけじゃダメだな、あのゼリーみたいなのじゃないと」
弟「蒟蒻畑?」
姉「確かにゼリーだけどあれあげてもダメだぞ」
弟「そっか、じゃあゼリーみたいなの買いに行かないと」
姉「私金無いからなぁー、それに図書館行こうと思ったのに……」
弟「えー……」
姉「うーん……仕方ない、行くかぁ」
弟「ほんとか!」
姉「ただし、チャリで行くぞ今日は」
弟「分かった!カーチャンに鍵もらいに行く!」
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:13:04.16 ID:
ZzNCJRG10
姉「今日もあっちぃ、でも今日は雲があるなぁ」
弟「鍵と金もらってきた!」
姉「でかした、金は私が預かる。お前財布持ってないだろ」
弟「持ってない!かーちゃんもねーちゃんに預けろって言ってた!」
姉「だよな」
弟「チャリ久々だから緊張するな」
姉「乗り方忘れてないよな?」
弟「きっと平気だ」
姉「転ぶなよ、転んでも自分で立ち上がるんだぞ」
弟「転ばない!」
姉「その油断が命取りになるんだ、気をつけろよ」
弟「うん」
姉「私後ろ走るから、お前前走れ」
弟「分かった!」
姉「どこで買うかわかるか?いつもかーちゃんと行くスーパーだぞ?」
52:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:16:08.23 ID:
ZzNCJRG10
弟「わかってる!」
姉「そうか、なら任せる」
弟「はえー!自転車はえー!」
姉「おい!こら!あんまり飛ばすな!」
弟「びゅーん!」
姉「って、馬鹿!そっちじゃねぇ!!右だ右!!」
弟「右ってこっち?」
姉「そっちは左だ!!!バカ!!」
弟「もーしょうがないなぁー」
姉「それは私のセリフだっつの……はぁー今頃図書館だったのになぁ……」
弟「つかれたー」
姉「やっとついた……」
弟「でも久々のチャリ楽しかった!」
姉「それはよかったな……」
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:18:53.91 ID:
ZzNCJRG10
弟「おおー涼しい」
姉「生き返る……」
弟「ゼリーどこにあるんだ?お菓子コーナー?」
姉「だからそれは私達が食べるゼリーだよ!」
弟「そっか、じゃあどこ?」
姉「んー、多分この時期なら……ああ、あったあった、ほらここ」
弟「でっけぇクワガタ!!」
姉「それ人形な、ほらこれじゃないかなゼリー」
弟「これかー、美味いのか?」
姉「お前が食うな!」
弟「だって美味しそう!」
姉「あのな、お前が普段食べてる食べ物をクワガタに食べられたらどう思う?」
弟「それは……悲しい」
姉「そうだろ、同じ事しようとしてるんだ」
弟「それはダメだ」
56:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:19:39.19 ID:WwJzRiJt0
イイネエチャンダナー
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:20:30.33 ID:4BDVbCZZ0
田舎の夏って感じでほのぼのするわ
59:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:20:57.23 ID:
ZzNCJRG10
姉「そうだ、もしかしたら逮捕されるかもしれない」
弟「逮捕!?」
姉「昨日の警察官に!」
弟「ごめんなさい……」
姉「大丈夫だ、私が事情を説明するから」
弟「ほんとか?」
姉「任せろ!」
弟「よかった~!」
姉「まぁいいや、ねーちゃん今日は金持ちだから、今日こそジュース奢ってやるよ」
弟「マジかー!やったー!スプライトー!」
姉「ほんとスプライト好きだな」
弟「スプライト好きだ、しゅわってしてて」
姉「しゅわってしてるの他にもあるだろ」
弟「スプライトのしゅわっとしてるのが一番良いんだ」
姉「そうか、こだわりだな」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:24:37.16 ID:
ZzNCJRG10
弟「冷たい!」
姉「私はー……コーラでいいや」
弟「コーラ!コーラも好きだ」
姉「スプライトとどっちが好き?」
弟「それはスプライトだ、スプライトのしゅわっとしたほうが俺に合う」
姉「そうかーコーラ負けたかぁ。世界のコーラがなぁ」
弟「コーラも嫌いなわけじゃない!」
姉「そっかそっか、えっと……あとお菓子も買うか」
弟「お菓子!?いいの!?」
姉「ああいいぞー駄菓子だけな」
弟「よっしゃー!」
姉「200円までな」
弟「分かった、えっと……ブラックサンダーと、マーブルチョコと」
姉「おいおい、チョコは溶けるからあんまりチョコばっかにするなよ」
弟「うん、あと……キャラメルと、フエラムネも買っていい?」
62:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:26:17.10 ID:YEU1UFpO0
フ、フェラ!?
63:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:26:39.60 ID:8xIn36XGO
フェラ ムネ好きだったなぁ
64:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:26:47.24 ID:
ZzNCJRG10
姉「懐かしいな、フエラムネ」
弟「ぴゅーぴゅー鳴るから楽しい」
姉「よく家で鳴らして怒られたっけか」
弟「かーちゃんの前でやるのは禁止だ」
姉「そうだったな、まぁ帰りにどっか寄って食べればいいだろ」
弟「うん!じゃあ、これで!」
姉「オッケー、レジ行くか」
店員「お会計が750円です」
姉「はい」
弟「750円です!」
姉「残念、私が出したのは1000円だ」
弟「え?1000円って、あの紙じゃないのか?」
姉「あれも1000円だけど、500円玉二枚でこれも1000円だ」
弟「んー?」
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:29:20.13 ID:
ZzNCJRG10
姉「弟にはちょっと難しすぎたかな」
弟「俺にはまだちょっと早いみたい」
姉「そうだな、だけどいつまでも分からないままじゃ、警察官にはなれないからな」
弟「うん!頑張る!」
店員「ふふっ……」
姉「すんません、騒がしくて」
店員「いいのよ、可愛いわね、これくらいの子は」
姉「あはは、そうですね」
店員「駄菓子の袋別のほうがいいかしら?」
姉「あ、お願いします」
店員「熱中症には気をつけてね」
姉「はい、気をつけます。ありがとうございます」
店員「いえいえ、ありがとうございました、またお越しくださいね」
弟「何話してたんだー?」
姉「熱中症に気をつけろって」
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:32:41.35 ID:
ZzNCJRG10
弟「ねっちゅーしょー?」
姉「ゆっくり言うな、別の意味になるから」
弟「うん」
姉「熱中症ってのはあまりにも暑すぎてぶっ倒れることだ」
弟「去年とーちゃんがなったやつか」
姉「そうそう、それそれ。だから気をつけろ」
弟「どうすればいい!」
姉「そうだな、こまめに水分補給だっけか。あれ、それは脱水症状?いや、確かどっちもだったはず」
弟「そっか、じゃあこまめにスプライト飲む!」
姉「そうしろ、さてとどこ行くか」
弟「これ食べたい」
姉「そうだよな、んー……チャリあるし、土手で食べるか」
弟「土手!行こう!」
姉「ちょっと遠いけど、あそこ川あって涼しいしな」
弟「うん!」
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:36:14.44 ID:lYK7JusY0
ねっ、チューしよう!?
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:34:36.52 ID:k2gB1sL+0
ヒャッハー姉スレだー!!!
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:36:27.95 ID:
ZzNCJRG10
姉「ひー……忘れてた」
弟「ねーちゃん早くー!!」
姉「この坂……きっつい!!」
弟「先に行っちゃうよー!!」
姉「待てー!!先に行くなぁ!!!ひぃひぃ……」
弟「ダメだなぁ、ねーちゃんは」
姉「ゼェゼェ……ふー、疲れた」
弟「早く食べよう!」
姉「おう、えっと、ほら駄菓子の袋」
弟「よっしゃー!あれ、なんだこれ冷たい」
姉「ああ、保冷剤入れておいたからな。チョコ溶けるから」
弟「ちべてー!ほら」
姉「んがっ!!急に頬につけるな!バカモノ!!」
弟「あははは!!ブラックサンダー食べよう」
姉「ブラックサンダーうめぇよな」
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:38:01.86 ID:
ZzNCJRG10
弟「美味い、これ発明した人は繊細だ」
姉「そうだな、繊細だ。だけどな、弟、こういう時は天才って言うんだ」
弟「そうそうそれそれ」
姉「なんだわかってたのか」
弟「次フエラムネ!」
姉「私にもくれ」
弟「うん、はい!」
姉「むぐむぐ……」
ピュー!
弟「あはははは!!!」
姉「あっはっっはっは!!」
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:40:12.88 ID:
ZzNCJRG10
弟「なんか笑える」
姉「そうだな、お前と私笑いの沸点がおかしいのかもしれない」
弟「笑いのふってん?」
姉「同じ所で笑うって意味だ」
弟「なるほど」
ピュー!
弟「あははは!!」
姉「あーおっかしーなーもー」
弟「あ!ねーちゃんあれすげーラピュタの雲だ」
姉「ん?ああ、積乱雲か」
弟「せきらんうん?」
姉「ああいう雲のことを積乱雲って言うんだ」
弟「へー、姉ちゃんはなんでも知ってるなぁ」
姉「なんでもは知らねーけどなぁー、弟よりは知ってること多いけど」
弟「やっぱねーちゃんはすげーやー」
80:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:42:40.78 ID:
ZzNCJRG10
姉「な、なんだ。急にどうした」
弟「クワガタも捕まえられるし、ゼリーのこととか知ってるし、ジュース奢ってくれるし、すげぇ」
姉「そうか、凄いか」
弟「うん!」
姉「弟も凄いって言われるようになるさ」
弟「どうだろう」
姉「私の弟なんだからなるに決まってるだろ」
弟「そうか!」
姉「うむ……ってあれ、雲行き怪しいな」
弟「せきらうんが近づいてる気がする」
姉「やべー!チャリだから帰りやべーぞ!!」
弟「やべー!」
姉「うわ!!降ってきた!!」
弟「逃げないと!」
姉「逃げる!?」
82:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:44:47.82 ID:
ZzNCJRG10
弟「雷が来る!」
姉「積乱雲だから来るかもな!とりあえず、チャリ押して橋の下まで行くぞ!」
弟「分かった!!」
姉「ふー……濡れた濡れた、何私は2日連続でびしょびしょになってるんだ」
弟「つめてー」
姉「ええっと……ああ、ハンカチもびしょびしょだ。でもいいや、絞って、とりあえず拭かないと」
ピュー!
姉「そうじゃない!拭かないとって違う!」
弟「あははは!!」
姉「ほら、ハンカチでさっさと身体拭く!夏風邪はしつこいから!」
弟「わかったー」
84:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:47:24.36 ID:
ZzNCJRG10
姉「んーつか、服脱ぐか一回」
弟「えー?」
姉「だって、拭いてもさー服の水滴がすぐ身体につくから意味無い。一回絞るから脱いで」
弟「分かったー」
姉「はい、ばんざーい」
弟「一人で脱げる!」
姉「ああ、それもそうか、すまんすまん」
弟「はい!」
姉「はいはい、っと。絞ってる間に身体拭いておいて」
弟「うん、分かった」
姉「つーか私も服脱ぐかぁ……どうせ人なんて居ないし、橋の下だから見えないだろうし」
弟「ねーちゃん風邪ひくなよ」
姉「わかってるわかってる」
86:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:50:12.94 ID:
ZzNCJRG10
姉「うひー、私の服も絞れるくらい染み込んでたか」
弟「ねーちゃんさみぃ!」
姉「そーだなぁ、でも服着るのもあれだしなぁ……なんかあればよかったんだけど」
弟「うー」
姉「しょーがない、ほらおいでおいで」
弟「え?」
姉「いいから、ほら!どーせ誰も見てやしないんだから、たまにはねーちゃんに甘えなさいな」
弟「う、うん」
姉「よしよし、いい子だ」ギュウッ
弟「んー……」
姉「ふぁあ……ねみぃ」
弟「うん、お菓子食べたから眠いね」
姉「そうだなぁ、フエラムネ残ってる?」
弟「残ってるよ、はい!」
姉「んー……んまい」
90:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:52:05.12 ID:
ZzNCJRG10
弟「寒くなくなった!」
姉「そりゃ、人肌ってのが一番あったけーんだよ」
弟「そうなのか」
姉「あったけーってか暑すぎず寒すぎずだったかな」
弟「ふーん……」
姉「なんか久々に弟抱きしめてたら眠くなってきた……」
弟「こんなとこで寝たら風邪ひく!」
姉「そうだよなぁ……わかってる、わかってるんだけどなぁ」
ピュー!
姉「!? びっくりしたぁ!」
弟「起きた?」
姉「いやぁ、微妙だけど」
弟「起きろー!」
姉「ねみぃ」
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:55:36.15 ID:
ZzNCJRG10
弟「寝たらちゅーするぞ!?」
姉「んー?そりゃ怖い脅し文句だ」
弟「ねーちゃん重いよ……」
姉「ごめんごめん、眠くて……」
弟「もーしょうがないなぁ」
姉「んー……」
弟「……」
姉「スー……スー……」
弟「寝るなあー!!」
姉「ぐぅ……」
弟「ねーちゃん!ねーちゃん!!」
姉「……すぅ……」
弟「むぐぐ……」
チュッ
95:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:57:57.48 ID:
ZzNCJRG10
姉「ふが……」
弟「ね、ねーちゃんが寝たから」
姉「お前今何した」
弟「何もしてない!!」
姉「ふむ……まだねむい……」
弟「寝るなぁ!」
姉「まだ雨やまねーのかなぁ」
弟「まだ大雨だよ。ねぇ、ねーちゃん川のはんらんしないかな」
姉「しないしない、どうせ通り雨だから、しないよ」
弟「このままやまなかったら……」
姉「だいじょーぶだ、そんときゃ私が助けてやる……」
弟「……うん、でも俺もねーちゃん助ける!」
姉「そりゃ頼もしいなぁ」
弟「でしょ」
姉「弟のキスも貰ったしね」
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:59:22.12 ID:jA2rNQg40
姉ちゃんのここもはんらんしてるね!
97:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:59:24.17 ID:O/TisurL0
いいね
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:00:24.48 ID:
ZzNCJRG10
弟「むがー!!!!」
姉「こら、暴れんな!!」
弟「ねーちゃん起きてたのか!!」
姉「いいじゃんいいじゃん、ちゅーの一つや二つ!!ほら、もっとする?おねーちゃんがちゅーしてあげるぞー!」
弟「うるせー!バカー!バカー!!アホー!!」
姉「はいはい、冗談は良いとして……ん?あれ?でも弱まってきた?」
弟「え、ほんと?」
姉「うん、あーいや弱くなったり強くなったりか」
弟「そうだね」
姉「でもまぁ、そろそろ出る準備はしておくか。流石に下着姿でチャリはこげないしな」
弟「うん、分かった」
姉「おー見事にやんだな」
弟「よかったー、帰れないかと思った」
姉「やまない雨は無いんだよ、弟」
100:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:01:48.50 ID:
ZzNCJRG10
弟「なんかかっこいいセリフ」
姉「ごめん、今の無かったことにして」
弟「帰ってクワガタにゼリーあげる!」
姉「そうだな、クワガタも腹すかせて待ってるだろ」
弟「俺も腹減った!」
姉「お菓子食ったのにか!」
弟「うん!」
姉「流石だな、まぁ帰ったらなんか食べるか、そうめんでいいな、そうめん」
弟「そうめん好き!!」
姉「んじゃぁ、帰るかぁ」
102:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:05:22.09 ID:
ZzNCJRG10
――――――
―――
―
姉「ってことがさぁー、むかーしあったよねぇ」
弟「あったっけ……全く覚えてねぇ」
姉「あの時、お前はキスしてくれたのによぉ……すっかり生意気になって、ねーちゃん悲しい」
弟「してないかもだろー!もしかしたら、ほら人差し指とかで触っただけとか」
姉「それでも十分恥ずかしい思い出だけどな」
弟「うるさい」
姉「ふっふ、夏になると思い出すなぁ、こういう話し」
弟「俺にとっては黒歴史だけどさ」
姉「私にとっては良い思い出だよ」
弟「はー……夏だなぁ」
姉「夏だねぇ」
弟「久々にセミ取りとかしてーよなぁー……だけど、こんな大人になっちまってさ」
姉「今したら大笑いものだね、通報ものだよ、私らが木なんて登ってたらさ」
105:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:08:26.31 ID:
ZzNCJRG10
弟「それは言えてる」
姉「あの頃にゃ戻れないんだねぇ」
弟「ねーちゃんは昔っからそういう恥ずかしいセリフを堂々と言うよな」
姉「私は恥ずかしいと思ってないからね」
弟「聞いてるこっちが恥ずかしいっての」
姉「まぁ……セミはともかくさ、ほら、これ」
弟「なんだこれ」
姉「クワガタ取り!大人も参加出来るやつ!」
弟「へぇ」
姉「いっちょ、採取に行きますかね!」
弟「なんだ、昔と逆転だな」
姉「え?何が?」
弟「昔は俺から誘ってたのに、今じゃねーちゃんからだなって」
姉「そりゃぁ―――時代が変われば、立場ってのも変わるもんさ」
おしまい
106:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:09:23.15 ID:cwfSR6oLP
乙
和んだぞ
107:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:09:36.44 ID:w2++imVv0
回想だったのか、平和な夏が続くと思ったのに・・・
109:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:10:56.87 ID:tRj7xZX60
おつ
110:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:11:24.16 ID:
ZzNCJRG10
窓から見える雲とか青い空とか、セミの鳴き声聞いてたら書きたくなって書いてまして
俺にはこんな優しいねーちゃんが居なかったのですが、生まれ変わったらこれくらい優しいねーちゃんが欲しいです
時間がおしてきたので、無理矢理な形で終わっちゃいました
機会があったらまた書きたいです
ありがとうございました
111:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:11:26.25 ID:1N02J1kc0
早く12巻出ないかな
113:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:13:11.94 ID:O/TisurL0
乙
117:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:16:20.97 ID:ZXj5KgDe0
ちょっと切なくなった
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:28:30.04 ID:gVsJPUH40
>>1の性格の弟がよかったな小3くらいの
今の弟はアレだ、よつばっぽい
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 12:30:46.48 ID:
ZzNCJRG10
>>66
元々よつばっぽくいこうかなって思ってたんですけど、どうも>>1の弟はちょっと生意気すぎましたね
120:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:20:12.47 ID:1N02J1kc0
乙
こどもの頃はよかったなあ…
121:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:22:53.07 ID:jA2rNQg40
乙
もう川とか林で遊んだことは遠い昔だな・・・
122:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/29(日) 13:25:19.15 ID:WhIkJHiR0
えっちで優しいお姉ちゃんが欲しいです
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