恒一「クラスの女子生徒が幼女化する現象!?」【後編】

2012-03-28 (水) 22:30  その他二次創作SS Another   2コメント  
前→恒一「クラスの女子生徒が幼女化する現象!?」




371:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:42:43.03 ID:BoxSaTKe0

今日は昨日休んでいた多々良さん、有田さんも登校していた

赤沢さんが二人に連絡を回し、説得してくれたようだ

そして今日幼女化していたのは小椋さんだけではなかった

風見「………」

桜木「あ、あのかざみくん。そんなにみつめられるとてれてしまいます///」



374:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:47:22.95 ID:BoxSaTKe0

勅使川原「なんだ風見、もしかしてお前ロリコンだったのか?」

風見「そ、そんな事があるわけないじゃないか!」

水野「まぁ気持ちも分からないでもない、なんたって愛しの桜木さんの幼女時代が目の前に」

風見「ちょっと黙っててくれないかな!?」

桜木「ふぇぇ……」



377:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:53:45.94 ID:BoxSaTKe0

綾野「ちょっとだんしやめなさいよー!ゆかりちゃんこまってるでしょー!」ゲシッ

中尾「なんで俺!?」



恒一「桜木さんに綾野さんも、か……」

杉浦「これはクラス全員が幼女化するのも時間の問題ね……」



378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:58:41.17 ID:VTkP1eal0

多々良さんと有田さんも幼児化してんのか?



380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:00:06.76 ID:BoxSaTKe0

>>378
説明不足だった、幼女化してます



381:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:00:58.04 ID:VTkP1eal0

>>380
ありがと



379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:59:10.33 ID:BoxSaTKe0

その日のホームルームで来週の合宿の細かい予定説明があった

男子は強制参加、女子はなるべく参加するようにとの事だった

3-3父兄には今晩学校側から正式な説明会があるらしい


そうして激動の一週間が終わった……



383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:02:12.38 ID:BoxSaTKe0

その日のホームルームで来週の合宿の細かい予定説明があった

男子は強制参加、女子はなるべく参加するようにとの事だった

3-3父兄には今晩学校側から正式な説明会があるらしい


そうして激動の一週間が終わった……



398:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:25:28.10 ID:DZL8Ul1JP

恒一「家に帰りたくない?」

鳴「……」コクコク

恒一「でも、もう週末だよ?流石に帰らないと」

鳴「……」フルフル

鳴「さかきばらくんといっしょが、いい」ウルウル

恒一「参ったなぁ……」



404:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:35:00.82 ID:DZL8Ul1JP

いくら見崎の状態が状態といえ、来週の合宿の事がある上に既に3日も家に泊まっているのだ

いくらなんでもこれ以上泊めるのはマズい

恒一「僕も一緒に行ってあげるから、ね?」

鳴「うぅ………」



413:北区 保守多謝:2012/03/24(土) 20:23:47.78 ID:BoxSaTKe0

霧果「あらぁ!おかえりなさ~い!」

見崎の家で僕らを出迎えてくれた霧果さんは未だかつて見たことのないようなハイテンションであった

霧果「そちらの彼は確か榊原くん、だったかしらね?」

恒一「は、はい……」

霧果「それで?うちの鳴はどうしたのかしら?」

恒一「ほら、見崎。出てきなよ」

鳴「………」オソルオソル



417:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:41:58.55 ID:BoxSaTKe0

その後は霧果さんが興奮しすぎて鼻血を出すやらびっくりして見崎が泣き出すやらで大騒ぎだった

説明会に出てこれないであろう霧果さんに合宿の事を説明する役目を負っていたのだが、説明するのも一苦労だった

見崎を膝の上にのせることでやっと落ち着いた霧果さんに事情を説明するとすんなりと了承された

彼女にとってはそんな事より小さくなった見崎をどうするかの方が重要みたいだ



だから見崎、そんな泣きそうな顔でこっちを見つめないでくれ……



419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:47:39.16 ID:BoxSaTKe0

恒一「はぁ、疲れた……」

恒一「まさか霧果さんがあんな人だとは思わなかったよ」

恒一「…来週から遂に合宿か」

恒一「ここでケリをつけられるよう頑張ろう」



恒一「……あ、ごはん二人分作っちゃった」

恒一「………なんだかんだで僕も楽しんでたのかもしれないな」

恒一「………」モグ

恒一(早くみんな帰ってこないかなぁ)



422:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:56:09.47 ID:BoxSaTKe0

~~小椋家の週末~~

小椋兄「しっかしお前がこんなになっちまうとはなぁ」

小椋「うっせーこっちジロジロみてんじゃねーぞこのロリコン!」

小椋兄「ばっ、だからちげーし!」

小椋「『ロリコンしんし』なんだろ?プププ」

小椋兄「ぐぬぬ……」



424:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:02:23.53 ID:BoxSaTKe0

小椋兄「ん?お前唐揚げ食べねーの?じゃあ食うわ」ヒョイッ

小椋「あーー!さいごのたのしみにとっておいたのに!」

小椋兄「いやー食ってないからてっきり嫌いなのかと思ったわw」

小椋「あにきはわたしがからあげすきなのしってるだろー!?」

小椋兄「あれー?そうだっけなぁー?」

小椋「………ッ」ジワッ

小椋兄(やべっ)

小椋「もういいあにきのばか!ごくつぶし!ロリコンニートぉぉぉぉ!」ダダダダッ

小椋兄「ちょ、由美!てかひでぇ!」



428:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:15:39.37 ID:BoxSaTKe0





コンコン

小椋兄「…由美、入るぞ」ガチャッ

小椋「………グスッ」

小椋兄「ごめんな、俺どうも由美が小さくなってさ、昔に戻ったみたいで嬉しくなっちまったんだよ」

小椋「……なによそれ」

小椋兄「ほら、俺今こんなんだからさ、昔楽しくやってた時のこと思い出してつい調子にのってしまったっていうか」

小椋「……やっぱりあにきはロリコンなんだな」



429:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:17:16.88 ID:BoxSaTKe0

小椋兄「うっ…それは否定できん」

小椋「うん、いいよ……ゆるしたげる」

小椋兄「本当か!?」

小椋「イノヤでパフェおごってくれたらね」

小椋兄「うっ……よ、よぉしいいぞ!兄ちゃんが奢ってやる!」

小椋「ふふっ……ほんと、バカあにきだな」ニコッ



433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:33:05.09 ID:b/VETIhp0

なにげに兄貴が恒一並にうらやましい



434:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:33:43.78 ID:wBotQTzA0

この現象止めなくてよくね?



445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:57:58.26 ID:BoxSaTKe0

~~赤沢家の週末~~

赤沢「しかしこのからだはふべんね…」

赤沢「こうやってたかいところにはとどかない…しっ」ピョンピョン

赤沢兄「どうした泉美?」

赤沢「あ、おにい」



447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:05:01.27 ID:BoxSaTKe0

赤沢「あのほんがとりたいんだけど」

赤沢兄「あー、届かないのか」

赤沢兄(ウチの妹が小さくなって数日)

赤沢兄(最初はびっくりしたけど慣れてきたな)

赤沢兄「よし、持ち上げてあげよう」



449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:09:57.27 ID:BoxSaTKe0

赤沢兄「まぁまぁ遠慮するな…っと」ヒョイ

赤沢「きゃっ…!」

赤沢兄「よーし、これで届くだろう」

赤沢「う、うん」ドキドキ

赤沢兄「何かこうしてると昔に戻ったみたいだな…っと」

赤沢「……」ドキドキ

赤沢「あ、ありがとう……お兄ちゃん///」

赤沢兄「!!」

赤沢兄(しばらくこのままでもいいかも……)



451:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:13:31.04 ID:txUjR1Nn0

ロリコンが増えるなまじで



455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:27:00.86 ID:BoxSaTKe0

~~女子達の週末~~

小椋「よーしみんな集まったな!」

綾野「はーいっ!」

赤沢「………」

杉浦「はぁ……」



456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:33:22.18 ID:BoxSaTKe0

小椋「どうしたふたりともぉ?げんきがねーぞッ!」

赤沢「そういうあんたはなんでそんなにげんきなのよ……」

杉浦「というかなんで呼ばれたの私達?」

小椋「メールにかいてたろ?あそぶためさ」

赤沢「だからってなんでこうえん?」

小椋「せっかくからだがこんなんになったんだ!どうしんにかえり、はしりまわってあそぼうぜ!」

杉浦(私は小さくなってないんだけれど)

綾野「じゃーなにするー?」

小椋「そーだなー…じゃあまずはおにごっこからだ!」







461:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:42:02.70 ID:BoxSaTKe0

小椋「おにさんこちら!てのなるほおへー!」

赤沢「このー!まちなさーい!」

綾野「まてといわれてまつやつはいないよー!」

小椋、赤沢、綾野「キャッキャウフフ」

杉浦(なんだかんだいって泉美も楽しんでるじゃないの)

杉浦(しかし……なんかいいわね、こういうのって)



465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:51:28.98 ID:BoxSaTKe0

~~見崎家の週末~~

霧果「つ、次はこの服を……!」ハァハァ

鳴「きゅぅぅぅぅ」フラフラ

鳴(榊原くん、助けて……)



466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:51:53.84 ID:4WK5QeYo0

杉浦さんが母性に目覚めとる



470:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:02:53.24 ID:BoxSaTKe0

~~週明け~~

杉浦「じゃあ女子の出欠をとりまーす!」

女子「はーい!」

恒一「男子は……うん、みんな揃ってるね」

杉浦「女子の方は…柿沼さん、藤巻さん、渡辺さんが休みか」

恒一「彼女たちは?」

杉浦「わからないけど……小さくなってしまったと考えるのが妥当じゃないかしら」

恒一「となると……」

杉浦「私以外全滅ってことかしらね」

女子「きゃっきゃっ」

恒一(まるで小さな小学校で旅行にでも来てるみたいだ)



471:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:04:21.55 ID:wBotQTzA0

楽園だな



475:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:08:46.00 ID:BoxSaTKe0

恒一「みんなー、到着したよー」

多々良「うわー、おっきいー!」

有田「すごいね!ここにとまるの」

杉浦「そうよー」

猿田「みんなー!写真撮ろうぜー!」






477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:13:06.84 ID:BoxSaTKe0

杉浦「3日間よろしくお願いします」

「よろしくおねがいしまーす!」

勅使川原「しかし無邪気なもんだな」

恒一「ほんとにね」

望月「普段とのギャップがあって面白いよね」

中尾「赤沢タソハァハァ」



485:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:31:53.52 ID:BoxSaTKe0

小椋「でっけーな!おいたんけんしよーぜ!」

綾野「わーいたんけんたんけん!」

杉浦「あんまり迷惑かけちゃ駄目よー!」

佐藤「あ、あの…すいません、トイレはどこでしょうか?」

恒一「えーっと確か…」



恒一「ってあれ?先生は?」



486:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:33:36.93 ID:u48kTgyQ0

かわいい



489:p2011-ipbf1208souka.saitama.ocn.ne.jp:2012/03/24(土) 23:40:33.16 ID:PLvuAALT0

おいたん!



491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:41:47.43 ID:KvXCVvJs0

由美だお!



492:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:42:46.83 ID:BoxSaTKe0

恒一「帰った?」

杉浦「正確には千曳先生が、ね」

杉浦「どうも和久井くんが体調崩したんで連れて帰ったらしいわ」

杉浦「三神先生は運営の事で手一杯だし……」

杉浦「久保寺先生が来れればよかったんだけど、お母さんがあまりよろしくないらしいから来れなかったものね……」

赤沢「つまりたいさくがかりのでばんね」

恒一「赤沢さん!?」

赤沢「こういちくん、たかこ、みんなのせわはあなたたちにまかせるわ」

恒一「えぇっ!?」



494:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:46:17.73 ID:BoxSaTKe0

恒一「杉浦さんは兎も角僕男だよ!?」

赤沢「こういちくんならだいじょうぶよ」

赤沢「それにしばらくみさきさんをあずかってたんでしょ?」

恒一「そ、それはそうだけど……」

小椋「おーいいずみーっ!」

赤沢「じゃ、あとはたのむわね」

恒一「ちょ、赤沢さん!」

杉浦「……仕方ないわね、頑張りましょうか?」



497:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:55:37.08 ID:BoxSaTKe0

恒一「というわけなんだ」

望月「えーっとつまり……?」

勅使川原「面倒見れないからそのつもりで、ってことか?」

恒一「そういうことになるね」

風見「でもそれでいいのかい?ミサキを見つけ出すのが今回の目的なんだろう?」

恒一「あー、まぁそれは大丈夫かな」

これは僕と杉浦さんとで話し合った結果決まったことだった

ある程度縛って行動させるよりも、自由にさせておいたほうが警戒せずにそれらしい行動をするのではないかと思ったからだ



501:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:05:57.48 ID:7Z03B/ko0

佐藤さんはちゃんとトイレに行けたのか?
放置してないだろうな



506:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:19:52.74 ID:ST/H4we70

>>501
ちゃんと有田さんと一緒に行きました

~~夕食~~

杉浦「はい、じゃあみんな手を合わせて!」

「いただきまーす!」

勅使川原「いやぁ、なんか和むねぇ……」

恒一「そういや風見くんと勅使川原は小学校から一緒だったの?」

勅使川原「ん?あぁそうだよ、なぁ風見?」

風見「………」ポケー

桜木「あ、これとってもおいしいです!」

勅使川原「おやおや、どうも麗しのゆかり姫に夢中なようだ」

風見「なっ!そんなことはない!」



510:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:32:45.66 ID:ST/H4we70

松井「うぅ~、にんじん、きらい」

杉浦「こらこら、好き嫌いしたらだめよ?」

松井「でも……」

金木「…じゃあわたしがたべたげる!」パクッ

松井「あ……」

金木「これでもうだいじょうぶでしょ?」

松井「……うんっ!」パァッ



513:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:38:41.69 ID:ST/H4we70

小椋「なんだあや、これきらいなのか?」

綾野「えっ…」

小椋「じゃあわたしがくってやんよ!」

綾野「あっ……」

小椋「うん!うまい!」

綾野「……グスッ」

綾野「それ、すきだからさいごにとっておいたのに……」

綾野「ふぇぇぇぇん……」

小椋「あ、ごめん……」



515:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:39:30.62 ID:3K6oj+JI0

俺今なら死んでもいいや



520:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:42:58.99 ID:ST/H4we70

恒一「綾野さん泣かないで、僕のあげるから……ね?」

綾野「こういっちゃぁん……」グスッ

小椋(ちぇっ、んだよ……あやばっかり)

恒一「ほら、小椋さんも謝って」

小椋「……べーっだ」

恒一「もー……」



524:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:53:16.54 ID:GAoFlyi30

良いお父さんだな



525:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:56:12.45 ID:ST/H4we70

鳴「………」モグモグ

恒一「あ、見崎またピーマン残してるじゃないか」

鳴「だっておいしくないんだもの」

恒一「前は食べてくれたのに」

鳴「まえはさかきばらくんのりょうりだったし」

鳴「……そ、それにさかきばらくんがたべさせてくれたし」

赤沢「」ガタッ



529:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:02:43.18 ID:ST/H4we70

鳴「だから、またたべさせてくれたらたべれるかも……」

恒一「見崎は仕方ないなぁ、もう」

恒一「はい、あーん」

鳴「あ、あーん……」

赤沢(ず…ずるいわよみさきさん!)

赤沢「こ…こういちくん」



532:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:07:30.79 ID:ST/H4we70

赤沢「わたしも、これにがてなの……」

恒一「え?でも赤沢さんって好き嫌いしない方じゃ…」

赤沢「と、とにかくにがてなの!」

恒一(現象の影響かな…?)

杉浦(もう泉美ったら……)

赤沢「だからわたしもみさきさんみたいに、あーんって、してほしい」

恒一「えぇっ!?」

中尾「」ガタタッ



536:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:13:59.07 ID:ST/H4we70

赤沢「……だめ?」ウルウル

中尾「あーんはまかsもがが」

前島「はいはいお前は座ってようなー」

恒一「うっ……わ、わかった」

恒一「はい、あーん」

赤沢「あ、あーん……///」

恒一「ど、どう?」

赤沢「うん、これならたべれそう…///」

赤沢(とっても幸せ……///)

鳴「………」ムスッ



539:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:19:52.78 ID:ST/H4we70

小椋「あーっ!ふたりばっかりずりーぞ!」

綾野「わ、わたしもこういっちゃんにあーんしてほしいな…」

「わたしもー」「あたしもー!」

恒一「わわっ!」

杉浦「はーいみんなそこまで!」パンパン

杉浦「駄目じゃない、榊原くん困ってるでしょ?」



540:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:22:38.56 ID:BlbsEk2N0

杉浦さんがお母さんみたいだな



541:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:23:36.38 ID:hydeFmFY0

幼稚園だな



542:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:24:24.75 ID:ST/H4we70

小椋「うぅ…で、でもふたりばっかりずるい!」

杉浦「まぁみんなの前であんなことしちゃあね……」

赤沢「~♪」ホワーン

杉浦(って聞こえてないわね……)

杉浦「仕方ないわね……じゃあ一人一回ずつ榊原くんにたべさせてもらいなさい」

恒一「え、えぇっ!!」

杉浦「よろしくね?さ・か・き・ば・ら・くん♪」



543:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:28:17.29 ID:ST/H4we70

望月「なんか二人とも凄いね」

勅使川原「あぁ、本当にそういう仕事をしている人かのようだぜ……」

水野「……ってか俺ら空気だな」

川堀「言うな、悲しくなる」



544:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:33:01.64 ID:ST/H4we70

杉浦「手を合わせて」

「ごちそーさまでした!」

恒一「ありがとうございました、美味しかったです」

杉浦「すいません騒がしくして」

おばちゃん「いやいやいいのよ~、こっちまで楽しくなったわ」

恒一(さて、少し休憩して今度はお風呂だ)



547:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:36:40.62 ID:GAoFlyi30

子供だけで風呂は危ないな!



548:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:40:17.92 ID:1VN1V1VIO

ガラッのAA



550:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:43:15.90 ID:ST/H4we70

恒一「え?一緒にお風呂は無理?」

杉浦「えぇ」

恒一「なんでまた……」

小椋「あ、たかこもしかして『アレ』のひなんじゃねーの?」

杉浦「こ、こらぁ!子供がそういう事言わないの!」

小椋「ははっ、たかこがおこったー!」ダダダダッ

杉浦「まったくもう…」

恒一「………あの」

杉浦「と、兎に角私があの子達の風呂の面倒見るのはできないから!」

杉浦「ま、いくら幼女化したとはいえ元が中学生なんだし大丈夫でしょ」

恒一「そう、かな……」

恒一(些か心配だけど……)



557:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:50:53.41 ID:ST/H4we70

~~大浴場~~

小椋「うぉーっ!でっけぇ!」

多々良「おんせんみたい……」

佐藤「でも、すこしはずかしいです……///」

有田「いやいや、はだかのつきあいならしゅうがくりょこうでもしたでしょーが」



561:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 01:56:55.80 ID:ST/H4we70

綾野「んーっ!きもちいいっ!」

江藤「きょういちにちのつかれがとれるようね……」

見崎「………」チャプ

桜木「………」ツツーッ

見崎「きゃうっ!?」

桜木「ご、ごめんなさいびっくりさせてしまって」

見崎「……こほん、なにかしら」

桜木「みさきさんってとってもはだきれいだなぁとおもって」

見崎「そうかしら?」



566:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 02:10:28.25 ID:ST/H4we70

赤沢「ふぅ…きもちいいわね」ポヨン

小椋「……」ペターン

小椋(くっ、からだはちぢんでもそこはおおきいのかよ!!)

見崎「………」トントン

小椋「?」

見崎「………」フルフル

小椋「くっ………」



567:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 02:16:13.67 ID:ST/H4we70

綾野「さて、からだあらおーっと」

小椋「おい」

綾野「!な、なによぅ」

小椋「ちょっとまえむけよ……」

綾野「え…?」

小椋「せなかながしてあげるっていってんの!」



571:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 02:22:56.52 ID:ST/H4we70

ゴシゴシ

小椋「いたくねーか?」

綾野「う、うん……」

小椋「あの、さ…」

小椋「さっきはその……ごめん」

綾野「……うん、もういいよ」

綾野「わたしのほうこそ、ないたりしてごめんね?」

小椋「うん」



574:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 02:28:19.20 ID:ST/H4we70

ザバーッ

綾野「じゃあ…はいっ」

小椋「?」

綾野「なかなおりのあくしゅ」

小椋「…うんっ」

ギュ

綾野「じゃ、こんどはわたしがおせなかおながししまーす!」



578:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 02:36:41.61 ID:ST/H4we70

赤沢「みさきさんってはだもきれいだし、かみもツヤツヤね」

鳴「……さっきもいわれたのだけれど、そうかしら」

赤沢「えぇ、それはほこってもいいとおもうわ」

赤沢「でもスタイルならわたしがかってるとおもうけどね」フフン

鳴「……なにがいいたいの?」

赤沢「こういちくんはどっちがすきなんでしょうね…?」


桜木(はわわ…あそこでおんなどうしのひばながちっています)



582:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 02:47:00.59 ID:ST/H4we70

「くっ…榊原ばっかりいい思いしやがって……」

「俺だって、俺だってなぁ……」

「どこに行こうっていうのかしら、そっちは女湯よ…?」

「お前……」



584:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 02:54:14.46 ID:ST/H4we70

恒一(結局みんなの行動を観察してたけど、特に目立った行動はなかったな)

恒一(強いて言えば中尾くんと……一応風見くんもか)

恒一(彼らには念のため気をつけてみるとしよう)

コンコン

恒一「?はい」

杉浦「杉浦だけど、ちょっといい?」



585:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 02:58:39.81 ID:ST/H4we70

恒一「中尾くんが……」

杉浦「そうなのよ、念のために女湯の近くで見張ってたら案の定だったわ」

中尾「………」

恒一「つまり杉浦さんは今年のミサキは中尾くんだと?」

杉浦「間違いないんじゃないかしら」



589:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:05:51.97 ID:ST/H4we70

恒一「では……貴方は、『夜見山岬』ですね?」

中尾「………」

恒一「……出てこないね、ミサキくん」

杉浦「証拠が不十分だった?」

恒一「いや、現場を抑えられている以上それはないだろうし」

恒一「そもそも彼がそんな事をするとは思えないんだ」



590:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:07:10.63 ID:7wRtKE0s0

中尾ェ…



591:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:09:31.25 ID:ST/H4we70

杉浦「つまり……」

恒一「うん」

恒一「中尾くんは、白だ」

恒一「まぁ故意に覗きをしようとしたのは事実みたいだけれど、未遂で済んだんだから今回は観察処分ってことでいいんじゃないかな」

杉浦「……そうね」



592:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:12:40.65 ID:ST/H4we70

その後、みんなが上がったようなので杉浦さんは一人で入浴しに行った

中尾くんについては、よっぽど今回の事を悔いているのか俯いたままずっと一言も喋らなかった

杉浦さんが帰った少し後、彼はようやく腰を上げた



…彼の様子は異常だった

顔は青ざめ、膝が震えていた



594:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:18:17.21 ID:ST/H4we70

恒一「……中尾、くん?」

中尾「……な、なぁ、榊原」

中尾「あいつは…本当に………」

恒一「え?」

中尾「………いや、なんでもない………忘れてくれ」

そう言い残すと彼は足早に部屋から去って行った



597:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:24:29.36 ID:ST/H4we70

中尾くんの様子は気になったが、食事のすぐ後に見崎が部屋を訪れる予定になっていたので今は置いておくことにした

鳴「こんばんは」

恒一「いらっしゃい」

恒一「……で、話って?」

鳴「うん……」



598:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:25:46.51 ID:ST/H4we70

恒一「成程、死の色が見える、か……」

鳴「………」コクッ

恒一「……それで、今回の合宿に死者は、ミサキくんは来てる?」

鳴「……来てる」

恒一「………それで、今年のミサキは?」

鳴「今年の、ミサキは………」



614:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:38:40.43 ID:ST/H4we70

恒一「………そうか」

鳴「びっくりしたんじゃない?」

恒一「……いや、そうでもないかな」

恒一「どちらにせよ」

恒一「今夜が勝負だね」



618:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:47:13.40 ID:ST/H4we70

「え?小さい子を守りたい?何それロリコンじゃないの?」

「ロリコンとか気持ち悪いよねーw」

「ていうかあれだよ、性犯罪者予備軍?」

「そんな人が身近にいたらと思うと……あぁ気持ち悪っ」

「いくら親戚といっても岬君はそんな人種と関わらないほうがいいと思うよー?」



620:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:51:02.67 ID:ST/H4we70

(……何故だ)

(俺はただ小さい女の子が純粋に好きなだけだ)

(別に性行為をしたいとかそういう下衆な考えを持っているわけじゃないのに)

(何故誰も分かってくれないんだ………)



621:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:53:55.87 ID:ST/H4we70

杉浦「~♪」ホカホカ

恒一「杉浦さん!」

杉浦「あら、榊原くんに見崎さんじゃない」

杉浦「もう、見崎さんは寝ないと駄目よ?……ってどうしたの?」

杉浦「まさか榊原くんまで覗きを……」



622:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 03:55:37.50 ID:ST/H4we70

恒一「彼をどうにか連れてくるからあとで僕の部屋まで来て!」

杉浦「わ、分かったわ!」



654:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 07:39:46.07 ID:ST/H4we70

ガチャッ

杉浦「榊原くん!」

恒一「杉浦さん……」

杉浦「で、今年のミサキは……ってあれ?なんで貴方と見崎さんしかいないの?」



659:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 07:41:46.80 ID:ST/H4we70

恒一「いや、いますよ」

杉浦「え……?」






恒一「杉浦さん、貴方が今年のミサキだ」



661:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 07:55:35.23 ID:ST/H4we70

杉浦「は…?」

杉浦「何を言い出すかと思えば……」

恒一「最初は小さな違和感でした」

恒一「貴方の先週の態度と今週の態度が違いすぎた」

恒一「普段はどちらかと言うとどこか冷めていて言葉少なな貴方がこの合宿ではまるで本当に彼女たちの先生のようだった」

恒一「いや、常に彼女たちの事を考えて行動する様は寧ろ母親といえるかもしれませんね」

恒一「でもそれだけなら杉浦さんの意外な本性ということで納得できるでしょう」



662:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 08:02:29.30 ID:ST/H4we70

恒一「しかし中尾くんの件が起こった」

恒一「貴方が入浴している間、どこか様子のおかしかった中尾くんに再び話を聞きに行きました」

~~~

中尾「あいつの目は普通じゃなかった」

中尾「軽蔑や怒りなら分かる」

中尾「けどあの時のあいつの目に浮かんでいたのは、尋常じゃない怒りと」

中尾「そして殺意だった……」

中尾「なぁ、榊原……あいつは本当に杉浦なのか?」

~~~



664:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 08:08:34.98 ID:ST/H4we70

恒一「幼女を純粋に愛していた貴方なら、彼女たちの入浴を覗こうとした中尾くんのことはそれはそれは憎かったでしょう」

恒一「殺したいほどに」

恒一「そうですよね?『夜見山岬』さん」

杉浦「………」

恒一(…不十分だったか……?)

杉浦「……は」

杉浦「あはははははははは!」



666:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 08:12:50.26 ID:ST/H4we70

「そうだよ」

岬「僕が夜見山岬だ」

岬「はじめまして、榊原恒一くん?」

恒一「いくつか、質問していいですか?」

岬「現象の事かな?」

恒一「はい……何故こんな事を?」



669:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 08:22:50.64 ID:ST/H4we70

岬「何故って……聞いてるだろ?僕は幼女が大好きだからね」

岬「実現し得なかった幼女に囲まれるという夢を叶えるためさ」

恒一「……クラスの人間に憑依した理由は?」

岬「僕は霊体だからね、誰かの体を借りて見て、触れるためだよ」

岬「憑依対象者はクラスの中でも父性や母性というものが強い子にした」

岬「その方が波長があいやすかったんだ」



670:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 08:27:25.50 ID:ST/H4we70

恒一「つまり杉浦さんの合宿での行動は」

岬「そ、元々彼女が持っていた母性を僕が増長させてあげた」

岬「だからこの合宿での彼女は本当の彼女」

岬「君の言うところの意外な本性、ってやつだったのさ」



674:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 09:05:42.76 ID:VbYxElXG0

僕のママになって欲しい



675:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 09:20:53.25 ID:RFVk99vW0

教育ママになりそうだから俺は遠慮する



682:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:22:04.08 ID:ST/H4we70

岬「聞きたい事はそれだけかな?」

恒一「…岬さん、貴方は幼女が好きなんですよね?」

岬「言わなかったかい?大好きさ」

恒一「それはロリコンってことですか?」

岬「おいおい、僕をあんな下衆どもと一緒にしないでくれよ」

岬「俺はあんな奴らとは違う」

岬「俺はただ純粋に好きなだけさ」

岬「言うなれば、そう…愛玩動物のような」

岬「彼女達に奴らが抱くような性的興奮を覚えた事なんかないよ」

恒一「………」




恒一「それは嘘、ですよね?」



684:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:30:48.36 ID:ST/H4we70

岬「な、に……?」

岬「そんなわけないだろう!」

岬「俺は奴らとは違う!」

岬「あんな奴らがいるから、ただ幼女が好きだというだけで世間からは冷たい目で見られ!あまつさえ犯罪者予備軍扱いまでされるんだ!」


恒一「じゃあなんで今年はわざわざ女性に憑依したんですか?」

恒一「『幼女と肉体的接触がし易い女性』に」

岬「!!」

恒一「貴方の言った条件ならば今までにも女性に憑依する事は可能だった筈だ」

恒一「けど今まで貴方は一度も女性には憑依しなかった」



689:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:43:19.01 ID:ST/H4we70

恒一「…ここからは僕の想像になります」

恒一「死霊となり、誰かの体を通して幼女を見守り戯れる、それだけで貴方は十分満足だった」

恒一「けど、『現象』となり、長年過ごしている中でいつしかそれだけでは満足出来ない自分がいる事に気付いた」

恒一「千曳先生に聞いたところ、ここ数年現象の解決スピードはどんどん早くなってきたそうです」



691:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:50:51.90 ID:ST/H4we70

恒一「優秀な貴方がみすみす自分がミサキだと分かる様な行動を取るようには思えない」

恒一「貴方は恐れていたんじゃないですか?」

恒一「自分の『父性』や『母性』と思っていたその感情が『性的なもの』に変わって行く事に」




恒一「自分がこの世で最も憎んでいる存在である『ロリコン』になりつつあることに」

恒一「だからあえて自分がミサキであると分かる様な行動を取ることでその年の現象を早く終わらせる事にした」

恒一「それ以上憑依していたら一線を超えてしまいそうだから」

恒一「世間から疎まれ、気持ち悪がられる存在に自分がなってしまいそうだから」



694:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:58:47.25 ID:ST/H4we70

恒一「でも、今年遂に貴方は一線を超えてしまった」

恒一「幼女とより密接な肉体的接触が可能となってしまう環境を作ってしまった」

恒一「男子なら兎も角、女子なら多少の過度なスキンシップも冗談で許されます」

恒一「おそらく女湯付近で彷徨いていたのも本当は覗きにくる男子を警戒していたからではなく……」

岬「もういい!!」

恒一「………」

岬「もう、やめてくれ………」



695:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:01:33.82 ID:NQqGnKQM0

恒一さんマジ名探偵



692:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:51:54.82 ID:Q8xGxNav0

すげぇ、ただのロリコン探しなのにおもしろい



693:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:58:05.84 ID:6yd7jPOv0

幼女しか愛せてない時点でただのロリコンだと思うけど



696:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:02:34.48 ID:ST/H4we70

岬「榊原くん、君の言う通りだよ」

岬「俺は、怖かった」

岬「世間一般に言われるロリコンになってしまうのが」

岬「確かに幼女を愛しているという時点で世間から見ればロリコンには違いないだろう」

岬「けど、俺には誓いもあったし誇りもあった」

岬「それと幼女だけで俺は十分だった」

岬「それでも世間には決して認められないだろうけどね」



697:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:05:08.86 ID:crY1aPMU0

なんて悲しきロリコンなんだ・・・



698:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:06:42.60 ID:ST/H4we70

岬「けど、ここ数年、君の言った様に俺はより密接な幼女との接触を望む様になった」

岬「それは自分の誓いを破る事だった」

岬「誇りを穢すことだった」

岬「それすなわちロリコンになってしまうということだ」

岬「自分の最も忌む存在になってしまうということだったんだ……」



700:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:11:27.58 ID:ST/H4we70

恒一「……貴方はまだロリコンになんてなってませんよ」

恒一「貴方は杉浦さんの体を借りて彼女達と入浴する事はしなかったじゃないですか」

恒一「まだ誓いを破っていない」

恒一「それに……」

恒一「みんなの相手をしていた杉浦さんに貴方の面影を見たとしたなら」

恒一「とても幸せそうでしたよ」

恒一「貴方は純粋に幼女を愛する立派な『ロリコン紳士』です」



702:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:18:34.18 ID:ST/H4we70

岬「……ははっ、ロリコン紳士、か」

岬「世間から疎まれる存在なのに紳士とは言い得て妙だ」

岬「…… でも俺は本当の最終ラインを越えなかっただけだ」

岬「誓い自体は今年既に破ってしまったよ」

岬「俺はもう……唯のロリコンだよ」



705:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:25:19.18 ID:ST/H4we70

岬「でもそういう風に言ってくれたのは嬉しかったよ」

岬「……26年前にも君のような奴がいればこんな事にはならなかったのかもしれないな」

恒一「……僕もこの現象を通して、少しは貴方の気持ちが分かりましたから」チラッ

鳴「?」



711:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:31:53.95 ID:ST/H4we70

岬「……俺はね、保育士になりたかったんだ」

岬「幼女を見守り、育てる職業だからね」

岬「けど、当時は『保母さん』と世間で言われていて女性がやる職業だという考え方が一般的だったんだ」

岬「一度親に言った時は猛反対されたよ」

岬「そんなのは女のやる職業だ!お前は男なんだからもっといい仕事につきなさいってね」

岬「随分ショックを受けたのを覚えているよ」



712:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:34:06.45 ID:ST/H4we70

岬「……俺は何処で間違ったんだろうね」

岬「俺はただ、幼女に囲まれて楽しく笑っていたかっただけなのになぁ……」





恒一「その願い、叶えましょう」



713:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:34:28.68 ID:MC80e6ec0

幼女限定かよwwwwww



715:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:43:50.14 ID:ST/H4we70

「せんせー」

「みさきせんせー」

岬「!……これは?」

綾野「みさきせんせー」

小椋「みさきせーんせっ!」

恒一「貴方の夢は親御さんから聞きました」

恒一「だからたとえ一晩の夢だとしても、貴方の夢を叶えたくてみんなに協力してもらったんです」



717:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:46:44.71 ID:oBsxtp3O0

こういっちゃんマジイケメン



720:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:50:42.83 ID:ST/H4we70

恒一「まぁ、保育士というにはみんな大き過ぎますけどね」

岬「……ははは、これだったら小学校教諭でもよかったかもしれないな」

「せんせー」

「みさきせんせー」

「せーのっ」

「だーいすきっ」


岬「はは……ははは…は…」ポロ…ポロ…

岬「そうだね……」

岬「本当は職業なんて関係なかったのかもしれないね……」

岬「ありがとう、榊原くん…」




岬「これでやっと、自由になれそうだ」



722:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:53:05.89 ID:ST/H4we70

~~翌日~~

小椋「うぉーっ、戻ってるーっ!」

綾野「あ、本当だ……ってきゃーっ!由美、あんた裸よ!?」

小椋「へ?きゃぁぁぁぁぁ!」



725:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:55:05.91 ID:ST/H4we70

杉浦「うぅ……ん」

赤沢「あら、お目覚めかしら?」

杉浦「泉美……?ってあんた元に戻ってるじゃない!」

赤沢「えぇ、恒一くんのおかげよ」



727:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:05:01.39 ID:ST/H4we70

杉浦「うぅ~ん、覚えてないわね」

恒一「そっか……」

杉浦「どうも榊原くんの部屋に行った後から記憶がないのよ」

赤沢「ミサキが表に出てる間の記憶は飛んじゃうらしいし仕方ないわね」

杉浦「にしても私が今年のミサキだったなんて……不覚だわ」

恒一「それに関しては不可抗力だし仕方なかったんじゃないかな?」



730:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:11:44.44 ID:ST/H4we70

杉浦さんの中のミサキを成仏(?)させた次の日、女子達は全員無事に元の姿に戻っていた

替えの服がないんじゃないかと心配(一部の人間は興奮)したのだがみんなジャージやら制服やらの着替は準備していたようで問題なかった

男子は全員昨晩は部屋にいたので事の結末を聞いて「なんのために来たんだよ、俺ら」と嘆く生徒もいた(まぁ勅使河原なんだけど)


こうして無事、現象は終わりを迎えた



733:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:15:23.37 ID:ST/H4we70

岬さんの言葉から彼は成仏した、と考えてもいいと思う

最期の彼の顔はとても晴れやかなものだった

学校の方には今後現象は起こらないとは思うが一応気をつけるようにと報告しておこう



739:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:31:54.31 ID:ST/H4we70

余談だが今回の件で自分の意外な才能を発見した杉浦さんは保母さんを目指すことにしたようだ

どうも本人自身幼女化しているみんなを相手にするのは楽しかったらしい


他の女生徒に関しては、現象が終わってホッとする者、何故か少し残念そうな者等様々だった

見崎や赤沢さん、それに小椋さんまでが残念そうにしてたのは少し意外だったけれども



742:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:35:49.23 ID:ST/H4we70

こうして夜見山北中学校に発生していた現象、通称「幼女の怪」は無事解決したんだけれど

鳴「はい、榊原くん」

恒一「?」

鳴「あ、あーん……」

恒一「!?」


見崎が僕に弁当(僕が作ったものなのだが)をあーんで食べさせようとしたり、また食べさせてもらおうとねだるようになってしばらく困ったのだった……







743:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:38:49.04 ID:ST/H4we70

~~夜見山市某所~~

幼女「ふぇぇん……おかあさんどこぉ……?」

「大丈夫?もしかして迷子かな?」

幼女「!お、おにいちゃんだれ……?」

「ん?僕かい?僕は唯の……」






岬「ロリコン紳士さ」


榊原恒一達3年3組が卒業したあと、夜見山市内で困った幼女がいると必ず助けに現れる謎の男が都市伝説になるのたが、それはまた別のお話


おわり



744:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:39:17.20 ID:yQULcbi50

おつ



723:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:53:52.41 ID:crY1aPMU0

なんで、俺ロリコンに感動してるんだろ



734:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:15:40.34 ID:xLXBEKbRO

今回恒一の次に役に立ったのが中尾



737:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:21:08.15 ID:RFVk99vW0

中尾は無実なのに小椋にぼこられてしまったのか・・・



752:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:41:36.79 ID:MC80e6ec0


完結まで長くなったけど、よくがんばった



747:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:40:02.68 ID:mxOQovZA0


やっぱり小学生は最高だな!



721:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:53:00.22 ID:NQqGnKQM0

( ;∀;)イイハナシダナー



724:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:54:50.64 ID:mxOQovZA0

( ;∀;)イイハナシカナー?



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コメント一覧
19934. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/03/29(木) 15:42 ▼このコメントに返信する
良い話だ
22764. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2012/06/16(土) 19:59 ▼このコメントに返信する
やはり男なら紳士でなくてはな
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