1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/19(火) 23:37:48.00
ID:t1qd9MMpO
「はあ……ちかっぱ会いたか」
最近、関西弁の恋人が出来た。
「会いたか会いたか会いたか」
暇さえあると会いたくなる。
「今、なんしょっとかね……」
連絡してみようか。
「ばってん、昨日おうたばかりやけんし」
でも昨日会ったばかりだし流石にウザいかな。
「うぅ……ちかっぱ寂しいたい」
寂しくて、枕を抱きしめていると、不意に。
~♪
「! 」
スマホが鳴って、飛び起きて、電話に出る。
「も、もしもし……?」
『あ、うちやけど、今へーき?』
「よ、よかよ! 突然何ね?」
『あのな、うちな』
「どげんしたと?」
『ごっつ暇でな、せやからその……』
もしかしたらと、期待に胸が膨らむ。
『今、あんたの家の前におるんやけど……』
「す、すぐ玄関の鍵を開けるけん!」
すぐに鍵を開けて、恋人を部屋に招き入れた。
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/19(火) 23:39:39.44
ID:t1qd9MMpO
「あはは~いきなり押しかけてごめんなぁ」
「遠慮せんでよかよか……こ、恋人やけん!」
「うん……ありがとう。おおきにな」
お礼を言われてしまい、照れ臭かったので。
「今、お茶淹れるけん」
「そんな気ぃ使わんでもええって」
「いいからちょっと待っときんしゃい!」
遠慮する恋人にお茶を淹れて部屋に戻ると。
「くんくん……すーはーすーはー」
「ちょっ!? なんしょっと!?」
枕を嗅いでいる恋人を目撃してしまった。
「あ、おかえりぃ」
「おかえりじゃなかとよ! 何しょっと!?」
「えへへ……つい、嗅いでみたくなってなぁ」
「……あんたの考えはようわからんばい」
恥ずかしいなあ、もう。恋人だからいいけど。
「あのな、うちな」
「ん? なんね、改まって」
「あんたの匂いごっつ好っきやねん」
そんなことを言われたら、照れてしまう。
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/19(火) 23:40:47.70
ID:t1qd9MMpO
「……んっ!」
「ん? 急に手なんて広げて、どないしたん?」
「そげん好いとおなら、抱きんしゃい!」
匂いを嗅ぎたければ抱きしめろと言ってみた。
「ええの?」
「……ん。特別たい」
「ほんなら遠慮なく……ぎゅぅーっ」
彼女は私より背が高い。豊かな胸に溺れた。
「っ……ぷぁっ」
「あはは。ごめんな、苦しかった?」
「はあ……はあ……幸せたい」
苦しいけど全然辛くない。死んでも良かった。
「今度はあんたがうちを抱っこして」
「ばってん、うち背が小さいけん……」
「やから、膝立ちになろう思うてな」
と言って、膝立ちになり、両手を広げてくる。
「ぎゅっとして?」
「う、うん……これでよか……?」
ぎゅっとした。恋人の顔を、胸に押し付けた。
「あはは。肋骨がゴリゴリして痛いなぁ」
「よ、余計なお世話たい! ばりムカつく!」
貧乳をからかわれて、私は涙目で抗議した。
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/19(火) 23:42:14.71
ID:t1qd9MMpO
「あはは~ごめんごめん! 許してぇーな」
「絶対許さんばい! もう離しんしゃい!」
「んーもうちょいこのままでいさせてぇーな」
離せと言っても離してくれずに困ってしまう。
「ふぅ~」
「んあっ!? ちょっと! なんばしよっと!?」
「えへへ、息吹いてみた」
お腹に熱い吐息を吹かれて、ジンジンした。
「このままベッドに押し倒してもかまわん?」
「……いいわけなか」
「でも、さっきからうち、膝痛いんやけど?」
ずっと膝立ちのままは可哀想だから仕方なく。
「……だったら、仕方ないたいね」
渋々頷くと、彼女は呆れたように嘆息して。
「あんたの押しの弱さ、ほんま心配になるわ」
「そ、そげんなこと言われても……」
押してきたのはそっちの癖に。独占欲が強い。
「うち以外に押し倒されたらどないするの?」
「ちかっぱい蹴っ飛ばすけん、心配なかとよ」
「ん……そんなら安心やね」
そう答えると、満足げに頭を撫でてくれた。
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/19(火) 23:43:03.14
ID:t1qd9MMpO
「ほんなら、早うベッド行こ?」
「……ん」
再び抱きしめられて、ベッドに倒れ込んだ。
「今日、珍しくスカートやね?」
「……たまたまたい」
少しは女らしく見せる為に、頑張ってみた。
「めっちゃ可愛い」
「……ほんと?」
「ほんまや。お世辞なんて言わへんもん」
どうだか。何か裏がありそうで怖い。
「せやから、ちょっと触ってもかまわん?」
「……だめ」
そらみたことか。やっぱり下心があった。
「ほんなら、約束や」
「約束……?」
「うちはあんたのお尻しか触らへん」
なんだその約束は。そんなの頼んでないのに。
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/19(火) 23:44:06.30
ID:t1qd9MMpO
「あんたはうちのお尻にしか興味なかと……?」
お尻ばかり求められてなんだか悲しくなった。
「ちゃう。あんたのお尻だけに興味あるんや」
「全く違いがわからんばい」
「あんたのお尻は特別っちゅうこっちゃ!」
特別。そう言われると、満更でもなかった。
「ほんとにうちだけ特別……?」
「当たり前や!」
「だったら……触ってもよか」
「よっしゃ! そんなら、遠慮なく……」
「待ちんしゃい」
許可はしたものの、なんだか癪だったので。
「キスが先」
「ほえっ?」
「やけん、まずはキスから……んむっ!?」
「ちゅー」
言い終わらないうちに、口を塞がれた。
「これでもう触ってもええ?」
「は、はひ……もう、好きにしんしゃい」
その言葉通り私は恋人に痩せた身体を委ねた。
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/19(火) 23:45:27.93
ID:t1qd9MMpO
「ほんま良いケツやね」
「んっ……ケツって言いなしゃんな」
鷲掴まれて、撫でられて、頭がおかしくなる。
「うちのも触って?」
「こ、これでよか……?」
「うん。めっちゃきもちーよ」
恐る恐るお尻を触ると、喜ばれた。嬉しい。
「えへへ」
「ん? どげんしたと?」
「なんかうちら、おかしいなぁと思うて」
私達はおかしいのだろう。それでも良かった。
「うちは今、幸せやけん」
「もちろんうちも幸せや」
お互いのお尻を触りながら、唇を啄ばんで。
「んっ……ちかっぱ好き」
「うちもめっちゃ好きぃ」
好きだと言いながら、お尻の穴を弄ってたら。
「はあ……うち、もうヤバイ」
「えっ?」
「実はさっきからめっちゃうんちしたくて」
またか。またなのか。まったく困った恋人だ。
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/19(火) 23:46:26.80
ID:t1qd9MMpO
「だったら早く言わんと!」
「めっちゃ良いムードやったから気が引けて」
「もう! 水臭いたいね。気にしぇんでよか!」
手を引いて、恋人を起こして、肩を貸す。
「うちがトイレまで案内するけん、掴まり」
「せやけど、うちもう限界で」
「てれーっとせんで、しゃきっとせんね!」
喝を入れて、一歩一歩慎重にトイレを目指す。
「うう……もう、無理やぁ」
「あんたならまだ気張れるけん!」
「そんな言われてもどうしようもないやんか」
トイレまであと少し。弱音を吐く恋人に私は。
「漏らすなら漏らしてもよか!」
「ほえっ?」
「恋人のうんちなら、喜んで掃除するけん!」
すると、私の恋人は頬を染めて、微笑んだ。
「めっちゃ嬉しい……ほんまありがとうな」
「感謝せんでよか。うちら……恋人やけん」
「おおきにな。ほんま、おおきに……」
ぶりゅっ!
トイレまであと僅か。結局辿り着けなかった。
ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ~っ!
床に広がる恋人の下痢便の臭気に愉悦を抱く。
「フハッ!」
「うう……嗤わんといてよぉ」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
私は嗤う。その方が、お互いに気が楽だから。
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/11/19(火) 23:47:39.53
ID:t1qd9MMpO
「うう……汚してごめんなぁ。堪忍して……」
「泣かんでよか。ほら、うちも漏らすけん」
ちょろろろろろろろろろろろろろろろろんっ!
泣きじゃくる恋人の目の前で、私もほう尿した。
「せっかくのスカートがびしょ濡れやんか……」
「やけん、一緒にお風呂に入ろう」
これでお互い様。お風呂に入る口実も出来た。
「もしかして、それが狙いやったとか?」
「ふん……あんたにだけは言われとうなか」
ニヤリと笑う恋人に同じくニヤリと笑い返す。
「それにしても……」
「なんね?」
「ほんま、胸ないなぁ」
「うっさい! 本当にせからしか女たいね!」
浴室で洗いっこしてたら喧嘩になったけれど。
「そんな可愛いあんたが、うちは好きや」
「うん……うちも愛らしゅうあんたが好き」
お互いに好きと口にし合うと、幸せになれた。
【博多弁ほう尿女と関西便彼女】
FIN
元スレ
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