1:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:24:50.10
ID:DIMQgRTx0
指揮官「はぁ?俺がロリコンだと?馬鹿言え、俺はボインのねーちゃんの方が好きだぞ?」
アーク・ロイヤル(以下アクロ)「ほほう……そう言う割にはZ19やZ35の腹を執拗に撫でてたではないか……」
指揮官「あ、あれは不可抗力というものだよ君ィ」
アクロ「どうだか……最初にジャベリンを選んだのも閣下の趣味が高じてのことで?」
指揮官「あれは最初の三択が駆逐艦しかいなかったからだよ」
指揮官「それにあの三人の中ではジャベリンが一番大人っぽいと思うぞ。一番しっかりしているし、弁当も作れる」
アクロ「そうか……私も作ってもらいたいな……」
指揮官「…………」
指揮官「今度俺が貰ったジャベリン弁当お前に分けようか?」
アクロ「ありがとう!それでこそ我が閣下だ!」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:35:05.02
ID:DIMQgRTx0
アクロ「しかし、私のほうから一つ弁解させて欲しい!」
指揮官「なんだ?」
アクロ「私が愛しているのは、“駆逐艦の妹たち”であって、“ロリ”ではない!駆逐コンならまだしも、ロリコンという呼ばれ方には不満を覚える!」
指揮官「長門は?」
アクロ「重量感たっぷりな装備と対を成すあの小さな身体がたまらないと思います」
指揮官「…………」
アクロ「指揮官、違うんだ。重桜の艦船は何か感じるものが別なんだ」
アクロ「ほら、私の一番好きな睦月型は重桜の艦船だろう?だから同属型条件づけで重桜の艦船には反応してしまうんだ」
指揮官「じゃあクイーン・エリザベス」
アクロ「ぐっ……」
アクロ「……た、確かに愛してはいるが、それは敬愛の念であって、他の妹たちに対する保護欲や性愛の類はない、第一」
指揮官「あの体型で臍がくっきり見えるレベルでぴっちり張り付くタイプの服は性的すぎると思う」
アクロ「そんなことはないぞ!陛下はああ見えて歴戦の勇士であり、私より進水日は早い。よって年齢的には露出の多い服を着ていても何ら問題はない」
指揮官「歴戦ね……」
アクロ「つまり合法的に胸やらおみ足やらを見られるということであり、そういった意味でも陛下は私にとっての光
ああ、陛下……重桜の戦国武将は身体を重ねあって信頼を深めていったと聞く、ならば私たちも多文化融合の精神に則って重桜式の仲の深め方を……」
アクロ「……とまでは考えていない」
指揮官「鼻血出てんぞ」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:37:19.45
ID:DIMQgRTx0
アクロ「しかし、指揮官はやたら臍やら腹筋やらに眼を向けてくるな……腹フェチなのか?」
指揮官「別にそういうわけではないがこう……ただの肌色なのに、輪郭とか影のつき方とかの絶妙な違いで、表面に出ない腹筋だとか、よう児性のお腹の出方とか
細かい違いを書き分けようとする絵師の熱の入れようとか感じ取っちゃうとどうしても注目しちゃうというか、目がそっち行っちゃうというか……」
アクロ「エシ?」
指揮官「……いや、まあ頑張りが見えてくるってことだよ」
アクロ「ふーん…………私は……閣下の見たいものが普段見せられなくてすまないな……」
指揮官「べっつにぃー?お腹が全てじゃないし?つーか元々はお尻の方が好きだし?」
アクロ「そうか……それで閣下は…………はっ!まさか閣下は男の方が好きなのか!?その代用品で私を……」
指揮官「ちっげーよ!」
指揮官「その……まあ、なんていうか……モノはどうであれ、好きなことを全力で好きって言えるお前に惚れたんだよ
引かれようが銃弾ぶちこまれようが、お前はそれを曲げなかったし、その精神は見習いたいなーって思ってたり、話してたり、羨んでたりしてたら好きになってた」
アクロ「指揮官……」
アクロ「だったらシグニットの服が失くなったときに弁解してくださいよ……」
指揮官「飽く迄その精神が気に入っただけで犯罪の片棒を担ぐ気はない。まあ誤解だったがな」
アクロ「私のことが好きだったんじゃないんですか!?」
指揮官「その時はまだだよ」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:38:45.30
ID:DIMQgRTx0
アクロ「はぁー……だが閣下はホントにいい人だ。監視つきとはいえ、駆逐艦の妹たちと触れ合わせてくれるし……」
指揮官「なんだかんだでYESロリコンNOタッチの原則は守ってるからな……本当は監視すらつける必要ないと思ってるんだが……」
アクロ「本当か!?」ガタッ
指揮官「他の艦船たちから猛反発されるからなぁ……」
アクロ「くっ…こういうところで閣下の優しさが仇となったか……」
指揮官「言っとくがもう規則だからな?」
アクロ「は!?どういうことだ!!」
指揮官「『アーク・ロイヤルを一人で駆逐艦と遭わせるな』って規則があるんだ」
アクロ「なんでそんな規則を作ったんだ!閣下の阿呆!私を信頼してたんじゃなかったのか!?」
指揮官「俺が着任する前からあった規則だよ」
アクロ「ああ……なんということだ………これはアーク・ロイヤル差別だ……」
指揮官「だから俺が交渉して、『監視つきなら触れ合いOK』にしたんだよ」
アクロ「ありがとうございます閣下!一生ついていきます!」
指揮官「『ただし、少しでも手つき・顔つきにいやらしさが出た場合、この特例は即刻廃止する』」
アクロ「……条件厳しすぎないか?顔つき?」
指揮官「ちょっとでも涎を垂らしたり、鼻血を出したら即廃止」
アクロ「即!?執行猶予はないのか!?」
指揮官「だから睦月人形で地獄の唾液腺・キーゼルバッハ部位強化トレーニングやったんだろうが」
アクロ「ああ、あの特訓、割と死活問題だったんだな……」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:41:03.31
ID:DIMQgRTx0
アクロ「ん?なら何故顔つきなんだ?それだったら手つき・鼻血・涎で良かったんじゃないか?」
指揮官「…………気づいちまったか。その戦略眼はやっぱ流石だわ」
アクロ「……ありがとう///」
指揮官「いやまあ、本当は『少しでも顔に性的に高潮したサインが出た場合』だったんだ」
アクロ「……ん?つまりどういうことだ?」
指揮官「最初ちょっと触れ合ったときにニヘラって笑っただろ。アウト」
アクロ「はぁぁぁ!?どういうことだ!?幼子と遊ぶときにはちょっと頬が緩んだりする程度あり得るだろう!?
極論祖父母に孫が生まれて、その孫を抱え上げるときに思わず零れ出てしまうような、そんな笑顔すらダメだということになるのか!?」
指揮官「ああ、だからこれは明らかにおかしいって思ったさ。だから軍法会議を開いた」
アクロ「軍法会議!?」
指揮官「この基地内での小規模なものだったがな。俺が訴えたはずなのに、俺が弁護人で、何故かずっと発言台に立っていた」
アクロ「えぇ……ちなみに相手は誰だったんだ」
指揮官「シェフィールド、ブルックリン、エイジャックス」
アクロ「強豪派、雄弁者、ドS…………ふふ、勝てる要素が見当たらない。どう勝ったんだ?」
指揮官「全力で土下座した」
アクロ「ん?それって勝ったのか?」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:43:03.85
ID:DIMQgRTx0
指揮官「最初はさっきお前が言ったのと同じようなことを言ったよ。可愛いものと戯れるとき、頬くらい緩むだろうと」
指揮官「でも勝てねぇよなぁ……シェフィは意見曲げねぇし、ブルックリンはあれやこれやと論破してくる、しかもエイジャックスは定期的に罵声を浴びせてくる」
アクロ(エイジャックス……裁判を根本的に勘違いしてないか?)
指揮官「だから頭を下げた。どうせ形式だけの裁判だ。発言で勝て取れないなら行動で勝ち取るのみよ」
アクロ「ま、待ってくれ、どうせ形式だけの裁判だったら閣下がそこまでする必要なかったんじゃないか?」
アクロ「ほら、仮に負けたとしても、私が駆逐艦と触れ合えなくなるだけだし、閣下に悪影響はない
むしろ良かったんじゃないか?母港は健全化するし、私は閣下だけしか見なくなるし……」
指揮官「だってお前が幸せじゃなくなるじゃん」
アクロ「はぁ?私はほら、幸せは他にも戦場での誉とかあるわけだし……」
指揮官「俺はお前たちをただの戦争機械として扱いたくない」
指揮官「お前には今、人間としての身体があり、思考があり、心がある」
指揮官「お前の駆逐艦が好きという気持ちは、人によってはとやかく言われるかもしれないが一種の心だ」
アクロ「心の贅沢だよ……そんなものは……」
指揮官「それでも俺は……アーク・ロイヤルに俺が好きになったときのアーク・ロイヤルのままでいてほしかった」
アクロ「…………ふふっ」
アクロ「馬鹿だな閣下は、こんな変態空母の、くだらない性癖を守るために部下に頭まで下げてしまって……」
指揮官「アーク・ロイヤル……」
指揮官「変態という自覚はあったんだな」
アクロ「台無しだよ馬鹿閣下!」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:44:19.81
ID:DIMQgRTx0
アクロ「返せ!私のちょっとうるっと来ていた涙を返せ!」
指揮官「いや、冷静に考えてみたらその通りだなと思って……」
アクロ「閣下は私の味方なのか敵なのかどっちなんだ!」
指揮官「いや、仮にも一軍の指揮官ならある程度中立性は守らなきゃいけないなぁと思って……」
アクロ「さっきと言ってることが違うじゃないか!馬鹿!閣下!併せて馬閣下!」
アクロ「はぁ……はぁ……まあいい、私も馬閣下の優柔不断ながらも優しいところに惹かれたんだ。好きになって悔いはない男だと再確認できた」
指揮官「お褒めにいただき恐悦至極」
アクロ「褒めてない。軍の指揮官としては最低な部類だ…………しかし」
アーク・ロイヤル「私にとっては最高の指揮官だ!」
fin.
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:45:31.77
ID:DIMQgRTx0
アクロ「しかし、それでも鼻血や涎は厳禁かぁ……」
指揮官「いや、普通出ないだろ」
アクロ「鼻をぶつけた後や、梅干を食べた後に駆逐艦と出会うことがあるかもしれない!」
指揮官「近づかなきゃいい話じゃん」
アクロ「うっ……じゃあ、向こうから近づいてきたときはどうする!?」
指揮官「それはないから安心しろ」
アクロ「ひどい!」
アクロ「で、でも、最近は駆逐艦たちも私に懐いてきたと思うのだが……」
指揮官「ああ、だから駆逐艦も鼻血や涎を垂らしているアクロに近づくと二度と触れ合えなくなるって分かるから我慢してくれるはずだ」
アクロ「いい子たちだなぁ……」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:46:36.48
ID:DIMQgRTx0
クロ「そうだ!閣下!私たちの間にも駆逐艦のような可愛い子供を儲ければ鼻血や涎を出しても大丈夫なのではないか!?」
指揮官「自分の子供で発情するな。自分の子供を顔面製体液で汚すな」
指揮官「それに実際問題、俺ブサイクだぞ?間に生まれる子が可愛くなるかどうか……」
アクロ「閣下は平均顔だ」
指揮官「イケメンとは言ってくれないのね……」
アクロ「軍のNo.2として、中立性は保たねばならぬだろう?」
指揮官「あークソ……ここで意趣返しを……」
アクロ「それに私の遺伝子の方が勝つ!」
指揮官「その根拠のない自信はどこから……そもそも艦船との間に子供ができるかすら……」
アクロ「 勝 つ し、 デ キ る !」
アクロ「というわけで実証するぞ閣下」
指揮官「いや、まだ職務中……」
アクロ「もう終わらせておいたぞ。あとはこれとこれとこれに判子を押すだけだ」
指揮官「……うわ、すげぇ。ホントに終わってる……ロリコンであること以外はホントに完璧なんだな……」ポンポンポン
アクロ「ロリコンは余計だ馬閣下!……よし、終わったな。では仮眠室へGO!」ガシッ!ズルズル
指揮官「待てまだ艦隊の迎えとかってうわ力つええ!肩外れる!」
バ ウマ
アクロ「馬閣下にはしばらく、馬閣下になって貰わねばな」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:48:35.04
ID:DIMQgRTx0
シェフィールド(以下シェフィ)「…………。」カキカキ
ベルファスト(以下ベル)「あら、シェフィールド、またアーク・ロイヤルの監視ですか?」
シェフィ「ええ、まあ」
ベル「以前会議で監視は任意性になったというのに……もう少し仲間を信用なさっては?」
シェフィ「信用はしてます。事実、アーク・ロイヤルの顔から、以前のような顔の紅潮は見られません」
ベル「はぁ……では何が心配なのでしょう?」
シェフィ(恐らく、アーク・ロイヤルはロリコンではなくなっている)
シェフィ(ご主人様と同伴していないとき、「駆逐艦」と口にする回数、90パーセント減少)
シェフィ(寮の掲示板に、パンチラしている睦月型の写真を貼るもこれをスルー)
シェフィ(その他陛下、長門型戦艦の前でも目立った動揺は見られない)
シェフィ(では何故、未だ駆逐艦と戯れようとするのでしょう?)
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 01:59:48.44
ID:DIMQgRTx0
当SSは短期間にアクロが3人も来てくれた嬉しさに舞い上がり、一晩で仕上げたものです。
強化ボイスの声優さんの迫真っぷりが好き。
じゃあはとめる化してきます。
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2018/11/02(金) 02:08:49.37
ID:DIMQgRTx0
ロリコンでさえなければイケメンだとか美人だとか言われてるけど
イケメン美人な上にロリコンにも関心があるって捉え方もできるんだよね。
アクロとは悪友の延長線上みたいな恋人になりたい
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1541089489/
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