1:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)20:48:35
ID:VKk
奈緒「なぁ、Pさん」
モバP(以下P)「なんだい奈緒さんや」
奈緒「今度の衣裳だけど……」
P「あれか!?あの奈緒に似合うようにリボンとレースでフリフリにして、ピンクと白でシャンティーでオトメチックに」
奈緒「だから!私には!似合わないといってるだろ!」
P「」キーン
奈緒「まったく……」
加蓮「また奈緒とPさんのいちゃいちゃが始まってるよ」
凛「まったく……素直じゃないんだから」
奈緒「おい、こら。そこの二人」
加蓮「やっばーい、病院に行く時間だ!」ダッシュ
凛「おっと、ハナコの散歩に行かないと!」ダッシュ
奈緒「はぁ……また逃げられた」
奈緒「まったく……Pさんといい、なんで私を玩具にするんだ?」
2:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)20:55:24
ID:VKk
――――
――
ガチャ
奈緒「ただいまー」
P「おう、お帰り」
奈緒「ん?たしか、Pさんより先に帰ってきたよな?」
P「社会人には交通手段がありますからね」
奈緒「自動車か……いいなぁ。私も早く免許を持ちたいよ」
P「あと一年の辛抱だな。それじゃメシにするぞ」
奈緒「あぁ、今日は……おっ、カキフライか」
P「ごはんはおかずじゃないからな」
奈緒「そっちじゃないってば!」
P「ははは」
―私、神谷奈緒がPさんと一緒に暮らしているのはわけがある
―実は、Pさんは私の……いや、神谷家の婿養子となるべき
―いや、まだ結婚してないから私のお婿さんではないかな?
―ともかく、それは7年前のことだった
3:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)20:56:49
ID:VKk
デレマス、神谷奈緒誕生日SSになります。
奈緒とPが幼なじみにして許婚関係という爆弾要素をかかえてますが、よろしくお願いします
こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします
5:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)21:02:31
ID:VKk
―7年前
P「ふぅ、暑さはだいぶこなれてきたが、学校はまだ暑いな」
P「早く帰って、クーラーのついた部屋へ」
オニーチャーン
P「ん?」
タタタッ
奈緒「Pにーちゃん!」
P「おわっ、な、奈緒かよ」
奈緒「えへへーっ、あーそぼ!」
P「こらこら、こちらとら受験生なんだから、そうそう遊んでられないんだぞ」
奈緒「うん、わかった!じゃあ一緒にアニメを見よう!」グイグイ
P「まったく聞いてないな、このお嬢さんは……」
6:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)21:20:15
ID:VKk
――――
――
奈緒「ねーねー、あのお母さんって大丈夫なのかな?」
P「まぁ来週には元気になってるよ」
P(子どもが見るような時間に北朝鮮から核ミサイルが降ってくるような番組を流すなよ)
奈緒「ほんとー?よかった」
ボーンボーン
P「あ、もうこんな時間か」
P「そういえば、今日はおばさんもおじさんも遅いんだっけ?」
奈緒「う、うん。でも平気だよ。一人で頑張れるよ」
P「そっか」
ポンポン
奈緒「わっ、わっ」
P「奈緒はエライな」
クシャクシャ
奈緒「わわっ、やめてよー」
P「ははっ」
7:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)21:24:19
ID:VKk
P「それじゃあ、ちゃんと戸締まりして寝るんだぞ」
奈緒「わかったー!」
奈緒「んしょんしょ」
奈緒「これで戸締まりはよしっ」
ピンポーン
奈緒「っ!」
奈緒「えっと……インターホンは」
「すみません、宅配便のものですが」
奈緒「あ……どうしよう」
奈緒「勝手に開けると怒られるかな……」
奈緒「でも」
P『そうか、奈緒は一人で宅配便を受け取れるようになったか。えらいえらい』
奈緒「……」
奈緒「よしっ」
8:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)21:28:03
ID:VKk
奈緒「はーい」
ガチャ
「すみません。宅配便のものですがお母さんかお父さんはいるかな?」
奈緒「ごめんなさい。今日は遅くなるって」
「へぇ」ギラッ
奈緒「あ、印鑑ですね」
クルッ
「その必要はないよ」
奈緒「え?」
バチバヂッ
奈緒「ー――っ!?」
バタン
「大した威力だな……じゃあ縛って」
「くくく」
9:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)21:33:23
ID:VKk
――――
――
奈緒「…………」
奈緒(ここは……)
ギュッ
奈緒(え……なんで動け……)
奈緒「ふしゅー、ふしゅー」
奈緒(口……ガムテープで?)
「ふふっ、動けないのは今、奈緒ちゃんの体は縛られているからだよ」
奈緒(な……)
ギシギシ
「そして今から、とってもいいことをするからね」
「一生の思い出になるぐらいのね」
奈緒「しゅー!しゅー!」
「怖がらなくてもいいよ。最初は激痛が走るから、痛くないようにお注射をしようね」
チュッ
奈緒「っ!」ブルンッブルンッ
奈緒(や……いや……助けて)
10:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)21:37:44
ID:VKk
♪♪♪
P「おっ、もう9時か」
P「そういえば奈緒のヤツは寝たのか?」
シャーッ
P「ん?明かりがついてるぞ?」
P「もう寝る時間だってのに奈緒の部屋はともかく……え?」
P「誰か……奈緒以外の誰かがいる!?」
ダダダダダダッ
P母「P?そんなに急いでこんな時間にどこへ?」
P「奈緒の家に誰かがいるんだ!」
ダダダダダダッ
P母「えっ、えっ?えっと……不審者だから救急車だっけ?」
11:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)21:40:22
ID:VKk
P(万が一と鍵を預かっていてよかったぜ)
カチャカチャ
ガチャ
P「奈緒っ!」
ダダダッ
「誰だお前は!」
奈緒「ふーっ!ふーっ!」
P「な……」
P(そこには宅配便の恰好をしたおっさんと裸になった奈緒が)
P(つまり……)
P「うぉぉぉぉっ!!」
12:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)21:41:58
ID:VKk
>>4
いっつミステイク
すまん。以後直します
13:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)21:55:38
ID:VKk
P(顛末から言うと、その後俺の父さんや騒ぎを聞き付けた近所の人の手助けで、どうにか不審者は撃退し警察に引き渡すことができた)
P(ただ……)
P「なぁ、奈緒。その手を離してくれないと学校にいけないんだが」
奈緒「やだ」
P「そんなこと言わずにさぁ」
奈緒「やだ。P兄ちゃんとずっと一緒にいるもん」
P「困ったな……」
奈緒「だって……」
奈緒「ぐすっ」
奈緒「P兄ちゃんがいないと」
奈緒「怖くて……怖くて……」
P「奈緒……」
ギュッ
奈緒「あ……」
P「わかった。今日は好きなだけいる。だから明日は」
奈緒「うー!」
P「うー、じゃありません」
奈緒「……なら」
奈緒「私と結婚して」
奈緒「そうすればいつまでも一緒にいられるから……」
奈緒「P兄ちゃんと一緒にいられないなんて……やだ」
奈緒「怖いだけじゃない……」
奈緒「わたしが……何もないところに落ちちゃいそうになるの!」
奈緒「だから……」
14:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)21:59:57
ID:VKk
P「……」
P(まぁまだ10歳だからな)
P(……今約束しても多分大きくなったら忘れるだろうしな)
P「よし。約束しよう」
奈緒「本当!」
P「大丈夫。P、嘘つかない」
奈緒「なら……」
ガチャ
奈緒父「どうだ、奈緒はもう大丈夫か?」
P父「奈緒ちゃんは落ちついたか?」
チュッ
奈緒「これが……契約だよ」
奈緒父「」
P父「」
P「」
奈緒母「あらあら」
P母「まぁまぁ」
奈緒「ずーっと離さないからね」
15:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)22:09:25
ID:VKk
――――
――
P(あれから7年。それ以来キスは手すら人前では繋がないカップルの出来上がりと)
P「そういえば奈緒」
奈緒「ん?なんだい、Pさん?」
P「どうしてアイドルになんか?」
P「そりゃ、最終的に決めたのは俺だけどさ」
奈緒「好きな人のち、近くにいたいってのだけじゃ駄目か?」
P「……それだけじゃないだろ?」
奈緒「さすがだな、Pさん。ちゃんと私のことを見ていてくれてる」
奈緒「一度アイドルになっておけば、Pさんの仕事の理解をしやすいし、何より楽しそうだったからな」
P「後は?」
奈緒「…………」
奈緒「その……笑わないか?」
P「わははは!」
奈緒「ーっ!」ペチペチ
P「痛い痛い!サランラップの芯は地味に痛い!」
奈緒「もう、いい!」
奈緒(恥ずかしくって、みんなの前でPさんのことを好きだって表現できない私だけど……唯一、歌という形で大好きって人に言える舞台だからだよ」
16:
名無しさん@おーぷん 2018/09/16(日)22:11:41
ID:VKk
……どしょっぱなからミスすまん
とりあえず人前はあたし、二人のときは私で……でも時々混ざるのをTPの二人にからかわれているという設定で勘弁を
では乙女座の奈緒にロマンチックな夜を
17:
名無しさん@おーぷん 2018/09/17(月)10:38:24
ID:yln
おまけ
P「奈緒、18歳の誕生日おめでとう」
奈緒「あ、ありがとう……」
P「で」
ゴソゴソ
カパッ
奈緒「これって……この指輪って……」
P「改めて、俺と結婚してください」
奈緒「な、なんだよ……ずっと…ずっとアプローチしてたのに……キスもしてくれなかったくせに……」グスッ
P「その……俺も恥ずかしいんだよ!」
奈緒「まったく……素直じゃないんだから」クスッ
P「も、もういいだろ!で、奈緒はこんな俺と一緒じゃ嫌か?」
奈緒「うぅ……グスッ……Pさんが素直になったってのに、私だけ……私だけ素直になれないのは変だよな」
奈緒「だから……」
チュッ
奈緒「8年間、ずっと待っていました。私と結婚してください」
―二人は幸せな時間をすごしましたとさ。めでたしめでたし
元スレ
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1537098515/
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