1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/05/23(月) 23:10:38.10 ID:
PDEEqFPx0
アーチェ「・・・うん、そだね」
チェスター「あ、そうだ、これ」
チェスターは首からぶら下げていたペンダントを、アーチェに渡す。
アーチェ「これ・・・?」
チェスター「俺の、大事なペンダントだ。お前に貸しとくから、100年後に返せよな」
アーチェ「いいの?」
チェスター「言っとくけど、あくまで『貸すだけ」だからな?絶対に、返しに来いよ?」
アーチェ「・・・うんっ!」
チェスター「・・・またな」
アーチェ「うん、またね。」
8:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:15:27.02 ID:
PDEEqFPx0
その後、アーチェとクラースは過去へと帰っていった。
そして一息ついた後、クレス達はアーチェを迎えに行った。
クレス「ローンヴァレイにいるのかな?」
チェスター「そこが、アーチェの家なのか?」
ミント「はい。過去では、そこで父親と一緒に暮らしていましたから、たぶん今もそこにいるかと思います」
チェスター「そうか。そんじゃま、寂しく待ってるだろうから、迎えに行くとするか」
ローンヴァレイ―――
コンコン
アーチェ「はーい」ガチャ
チェスター「・・・よ、アーチェ」
3:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:12:20.47 ID:qayTI3Wa0
テイルズSSとはめずらしい
9:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:17:55.42 ID:
PDEEqFPx0
アーチェ「・・・え?」
クレス「アーチェ、元気だったか?」
ミント「お久しぶりです」
アーチェ「み、みんな・・・?」
チェスター「なんだよ、忘れてたのか?今日が、約束の日だぞ」
アーチェ「・・・ううん、忘れてないよ。そっか・・・もう、あれから100年も経ったんだね・・・」
アーチェ「ま、ここで立ち話もなんだし、中入りなよ」
チェスター「お邪魔するぜー」
クレス「過去と、変わってないな」
ミント「お邪魔しますね」
11:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:24:11.53 ID:
PDEEqFPx0
アーチェ「はい、どうぞ」コト
アーチェの淹れた紅茶を飲みながら、ポツポツと話をする。
チェスター「お前、料理の腕はどうなんだ?少しは上達したのか?」
アーチェ「ふーん、あの後ミラルドさんに教わったもんねー!」
チェスター「それは楽しみだ。どんな壊滅的な料理を作ってくれるのか、な」
アーチェ「むー、アンタ100年経っても変わってなーい!」
チェスターとアーチェの漫才のような話を聞きながら、クレスとミントは笑っていた。
チェスター「さて、と・・・いつまでも、ここでゆっくりしてるわけにいかないな。」
クレス「ああ、そうだな。トーティス村を、立て直さないと」
アーチェ「そっか、あの日と同じなんだもんね」
チェスター「一人でも手が欲しいからな、お前を先に呼びに来たんだよ」
アーチェ「わかってるわよ、わたしも手伝わせてもらうからね!」
こうしてアーチェを連れて、再びトーティス村へと戻る四人。
12:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:27:46.94 ID:
PDEEqFPx0
トーティス村―――
クレス「さて、まずは木材が必要だな」
チェスター「森に行って切ってこようか?」
クレス「ああ、お願いするよ。僕たちは、使えそうな道具を一通り集めておくから」
アーチェ「わたしもチェスターと一緒に行っていい?」
チェスター「えっ?」
ミント「はい、二人でお願いします」
アーチェ「よーし、行こう行こうチェスター!」グイグイ
チェスター「ちょっ、引っ張るなっ!」
精霊の森―――
チェスター「俺一人で十分だってのに!」
アーチェ「なによ、気ぃ効かないわね、チェスターは!二人っきりにさせてあげようとしたんじゃない!」
17:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:32:15.02 ID:
PDEEqFPx0
チェスター「二人っきりって・・・クレスとミントのことか?」
アーチェ「そ。あの二人、こうでもして二人きりにしないと発展しそうもないでしょ?」
チェスター「まぁ・・・そりゃそうだけど」
アーチェ(それに、わたしだってチェスターと二人になりたかったし・・・)
チェスター「ん、なんか言ったか?」
アーチェ「う、ううんっ!なんでもないよっ?」
チェスター「ふぅ・・・ま、いいか。じゃ、手近なとこから切っていくか」
10分後―――
チェスター「な、なぁ、お前・・・手伝うとか言っといて、なんでずっと見てるだけなんだよ・・・?」
アーチェ「いやだチェスターさんったら、こんなか弱い女の子に力仕事をさせようってのかしら?」
チェスター「むしろ、お前の魔術ならさくさくっと必要な木材切れるんじゃないのかっ?」
アーチェ「忘れたのチェスター?ユグドラシルにはバリアーが張ってあるから、魔術は使えないのよ?」
チェスター「あー・・・そういやそうだった・・・」
アーチェ「ほらほら、ファイトチェスター!」
18:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:34:55.98 ID:
PDEEqFPx0
チェスター「あー、そういやアーチェ」ギコギコ
アーチェ「ん、何?」
チェスター「お前、なんか大事なこと忘れてねぇか?」ギコギコ
アーチェ「大事なこと・・・?」
チェスター「やっぱ忘れてやがる・・・」ギコギコ
アーチェ「・・・あ、あはは・・・なんだっけ?」
チェスター「お前が過去に戻る前に渡した、俺の大事なペンダントのことだよ」ギコギコ
アーチェ「・・・・・・」
チェスター「・・・おい」
アーチェ「や、やだ忘れてなんかいるわけないでしょ?あ、あはは・・・」
チェスター「じゃあ今、出してもらおうか」
20:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:37:34.84 ID:
PDEEqFPx0
アーチェ「む~・・・ペンダント・・・ペンダント・・・」
チェスター「・・・本気で忘れたのか?」
アーチェ「・・・・・・」
チェスター「はぁ・・・お前の、その首からぶら下がってるのはなんだ?」
アーチェ「これ?」チャラ
チェスター「それがそうだろ?」
アーチェ「あー・・・そう言えばそうだったわね。あの日から、身につけてるのが基本だったから、すっかり忘れてたわ」
チェスター「まぁ、無くしてなかっただけで許してやる。」ギコギコ
アーチェ「・・・ね、ねぇチェスター」
チェスター「なんだー?」
アーチェ「・・・こ、これ、貰っちゃ・・・ダメ、かな?」
チェスター「あー、いいぞ」ギコギコ
23:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:41:05.60 ID:
PDEEqFPx0
アーチェ「そ、そうだよねっ!ダメだよね・・・って、え?」
アーチェ「ちぇ、チェスター・・・?今、なんて・・・?」
チェスター「100年経って耳が遠くなったのか、お前は?お前にやるっつってんだよ」ギコギコ
アーチェ「ほ、ホントにっ?」
チェスター「欲しいんじゃねぇのかよ?」ギコギコ・・・ドスゥゥゥン・・・
チェスター「ふぅ・・・とりあえずこんなもんか」
アーチェ「だ、だってだって大事なものだって・・・」
チェスター「ああ、俺の妹がつけてた大切なモンだ」
アーチェ「そんな大事なものを・・・」
チェスター「・・・ったく・・・」
アーチェ「・・・?」
26:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:45:41.58 ID:
PDEEqFPx0
チェスター「大事なものだからこそ・・・その、だな・・・」
アーチェ「なに?」
チェスター「大事な人に持っててもらいたいんじゃねぇか・・・」ボソッ
アーチェ「えっ?」
チェスター「なっ、なんでもねぇよ!ホラ、必要な分切ったから戻るぞ」
アーチェ「あ~ん、待ってよチェスター!」
トーティス村―――
チェスター「戻ったぞー!」ドサァッ
クレス「ああ、ありがとうチェスター。今日は日も遅いし、本格的な開始は明日にしよう」
チェスター「あー、もうそんな時間か」
ミント「とりあえず、簡単な夕食を用意しましたので、食べましょう」
アーチェ「え、ミントが作っちゃったの?」
ミント「はい、そうですよ?」
アーチェ「む~・・・チェスターについて行ったのは失敗だったか・・・わたしも料理したかったのに」
27:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:47:33.74 ID:zfhYy3RX0
お互いツンだと大変だな
28:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:50:25.95 ID:
PDEEqFPx0
夕食後―――
クレス「村の中を探してたら、布団が見つかったぞ。」
ミント「でも、二組しかありませんでした。」
チェスター「あっただけでもよかったじゃねぇか」
アーチェ(・・・これはつまり、二手に分かれるってことよね・・・)
クレス「ミントはアーチェと一緒で、いいよね?」
ミント「はい、それd
アーチェ「ちょっと待ったっ!!」
ミントの言葉をさえぎり、アーチェが大声をあげる。
アーチェ「わたしとチェスターは、この布団で寝るからっ!」
クレス「・・・えっ」
ミント「はいっ?」
チェスター「えっ!!?」
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:53:47.44 ID:
PDEEqFPx0
アーチェ「はい、チェスター持つ!!」ドサッ
チェスター「お、おうっ?」
アーチェが投げた布団を、反射的にチェスターが受け取る。
アーチェ「じゃ、わたしたちはあっちで寝るからっ!ほら、行くよチェスター!」グイッ
チェスター「ちょ、ちょっと待てっ!!だから引っ張んなってっ!!」ズルズル
クレス「」ぽかーん
ミント「・・・えっと・・・クレスさん?」
クレス「え、あ、何っ?」
ミント「あの二人が一緒に寝る、と言うことは、その・・・」
クレス「・・・・・・」
ミント「わ、わたしたちは、どうしましょうかっ・・・?」
クレス「・・・・・・っ!!!」
37:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:00:39.24 ID:
+GDl/lfd0
チェスター「・・・まさか、またそれが狙いとか言うんじゃないだろうな・・・?」
アーチェ「よくわかってんじゃない♪」
チェスター「・・・・・・」
アーチェ「さっきも言ったでしょ?わたしはあの二人をくっつけようとしてんの!だからチェスターも協力してよね?」
チェスター「あの二人なら放っておいても自然とくっつきそうなもんだけどな・・・」
アーチェ「なんか言った!?」
チェスター「いや、なんも」
アーチェ「ほら、そうと決まったらあの二人の様子を見に行くわよ!」
チェスター「ええい、もうなんとでもなれだ!こうなりゃとことん付き合ってやるよ!」
34:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:57:26.48 ID:PtKYDp+B0
なんだこのイチャイチャっぷりは
50:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:15:14.93 ID:RT8mv9H0i
今日は暑いな、ズボンでも脱ぐか
35:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 23:57:59.13 ID:
PDEEqFPx0
チェスターの家跡―――
アーチェ「ん、準備完了♪」
チェスター「・・・おい」
アーチェ「ん、なに?」
チェスター「その・・・本気か?」
アーチェ「何が?」
チェスター「その・・・俺と一緒に寝る・・・ってのは・・・?」
アーチェ「モチのロンよ!」
チェスター「よし、一旦落ち着こうか」
アーチェ「なによー、わたしと一緒に寝るのが嫌だっていうのー?」
チェスター「よく考えてみろ。仮に俺がお前とこの布団で寝るとしよう」
アーチェ「うん」
チェスター「じゃあ、残りのもう一組の布団は、クレスとミントが使うことになるんだぞ?」
アーチェ「そうなるわね」
41:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:05:40.75 ID:
+GDl/lfd0
アルベイン道場跡―――
クレス「ふ、布団は敷いたけど・・・」
ミント「・・・・・・//////」
クレス「や、やっぱり僕は少し離れて寝ようか?ミントも、嫌だよねっ?」
ミント「・・・そ、そんなことは・・・」
アーチェ(あーもう初々しいなぁ!)
チェスター(見てるこっちが恥ずかしくなってくるな・・・)
クレス「えっ?」
ミント「べ、別に嫌と言うわけじゃ、ない、ですけど・・・」
クレス「・・・ほ、本気・・・?」
アーチェ(おお、ミントもなかなか大胆ねぇ!)
チェスター(・・・俺、やっぱ戻ってていいか?)
45:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:09:26.20 ID:
+GDl/lfd0
クレス「・・・じ、じゃあまぁ、明日も大変だろうし、そろそろ、寝よう、か・・・?」
ミント「は、はい・・・」
アーチェ(ほらほらチェスター!あの二人、一緒の布団に入るわよ!)
チェスター(お前はどこの野次馬だよ・・・)
クレス「ぼ、僕は向こうを向いて寝るからっ!」
ミント「は、はい・・・」
クレス「お、おやすみ・・・」
ミント「おやすみなさい、クレスさん・・・」
アーチェ(まぁ、最初の夜にしては上出来かしらね)
チェスター(今夜はもう進展ないだろ?俺たちも戻ろうぜ)
アーチェ(ん、そうね)
48:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:13:33.10 ID:
+GDl/lfd0
チェスター家跡―――
アーチェ「うーん、目の保養になったわっ!」
チェスター「飢えてるんだな、お前・・・」
アーチェ「・・・ん、まぁ、ね」
チェスター「ふわぁぁぁぁ・・・俺たちももうそろそろ寝るかぁ」
アーチェ「あ、あのさ・・・チェスター」
チェスター「あん?」
アーチェ「あんたってさ・・・結局のとこ、どうなのよ?」
チェスター「何がだよ?」
アーチェ「だ、だからさ・・・その・・・」
チェスター「なんだよ、はっきりしねぇ奴だな」
アーチェ「・・・~~~・・・あ、あたしなんて、どうかな~・・・なんて・・・?」
チェスター「・・・はぁ?」
51:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:16:32.73 ID:
+GDl/lfd0
アーチェ「だ、だからさぁ・・・もう、じれったいわねぇ・・・」
チェスター「こっちからしたらお前のがよっぽどじれってぇよ・・・」トサッ
アーチェ「あ、チェスター!」
チェスター「・・・・・・Zzz・・・」
アーチェ「・・・寝ちゃった。もう、乙女の心を知らないんだから・・・」
チェスタ「Zzz・・・」
アーチェ「・・・でも、ま、許してあげるわ。久しぶりに、会えたんだし、ね」
チェスター「ん~・・・Zzz」
アーチェ「・・・これからも、よろしくね、チェスター」チュッ
55:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:20:06.22 ID:
+GDl/lfd0
翌日―――
チェスター「くぁぁぁぁっ・・・!よく寝たなぁ・・・」
アーチェ「ん~、おはよーチェスター」
チェスター「お、アーチェも起きたか」
アーチェ「まだちょっと眠たいかも~・・・」
チェスター「眠いのも結構だけど、クレスたちの様子は見に行かなくていいのか?」
アーチェ「っ!!」パチッ
アーチェ「今の一言で目が覚めたわ。ほら、行くわよチェスター」
チェスター「お、おう」
57:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:23:17.63 ID:
+GDl/lfd0
アルベイン道場跡―――
ミント「~~~♪」
アーチェ(あら、ミントだけ起きて料理してる)
チェスター(クレスの奴、なんだかんだでぐっすりと寝てんじゃねぇか・・・)
クレス「ん~・・・ふわぁぁ・・・」むくり
ミント「あっ、く、クレスさん、おはようございます・・・///」
クレス「おはよう、ミント・・・ふわぁぁ・・・」
アーチェ(これは、ミントはいいお嫁さんになるわね)
チェスター(なぁ、思ったんだが、朝なら別に俺ら隠れてる必要ないんじゃねぇのか?)
アーチェ(あ、言われてみればそうね。)
58:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:25:49.60 ID:
+GDl/lfd0
チェスター「おーう、おはよう二人ともー!」
クレス「おー、おはようチェスター!」
アーチェ「ミント、わたしも手伝おっか?」
ミント「あ、アーチェさんっ!はい、お願いします。」
クレス「僕たちは狩りに行こうか」
チェスター「ああ、そうだな」
ミント「気をつけてくださいね、二人とも」
アーチェ「大物期待してるからね~♪」
チェスター「任せとけ、でかいの取ってきてやるぜ!」
60:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:29:42.51 ID:
+GDl/lfd0
トーティス村・アーチェ、ミント組―――
アーチェ「ねえねえミント、昨日の夜はどうだったの?」にやにや
ミント「っ!!」ぼんっ
アーチェ「あはは、顔真っ赤だよ、ミント?」
ミント「あ、アーチェさんっ!!か、からかわないでくださいっ!!」
アーチェ「まぁまぁ、今は女同士なんだし、今のうちに色々と聞いとこうかなーなんて」
ミント「い、色々、って・・・?」
アーチェ「正直なとこさぁ、ミントはどう思ってるわけ?」
ミント「あ、あの・・・なんの事でしょうか・・・?」
アーチェ「クレスのことに決まってるでしょ、もちろん!」
ミント「っ・・・///」
アーチェ「好きなんでしょ?クレスのこと」
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:35:14.21 ID:
+GDl/lfd0
ミント「そ、それは・・・もちろん、嫌いではないですけど・・・」
アーチェ「遠まわしねーミント。ナンシーとエルウィンの時はあんなに積極的だったのに、自分の事は初めて?」
ミント「そういうことは、経験したことはありません・・・」
アーチェ「やっぱりねー。クレスもそうだけど、このままじゃ進展ないわよ?」
ミント「も、もしかして、昨夜はそれで・・・?」
アーチェ「そうに決まってるじゃない!」
ミント「そ、そうですか。わたし、てっきりアーチェさんがチェスターさんと一緒に寝たいだけなのかと・・・」
アーチェ「っ!!い、嫌だなー、そんなわけ・・・」
ミント「アーチェさん・・・?」
アーチェ「ない、わけないじゃない・・・」ボソッ
ミント「えっ、なんですか?」
アーチェ「~~~・・・なんでもない!とにかく、わたしはミントのこと、応援するかんね!」
ミント「あ、ありがとうございますっ!」
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:48:44.26 ID:vUaq75ux0
なんかこうゲーム画面になって脳内再生されて困る
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:50:35.47 ID:094tVrDxO
なにそのギャルゲー
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:39:54.48 ID:
+GDl/lfd0
精霊の森・チェスター、クレス組―――
チェスター「そっち行ったぞクレス!」
クレス「ああ!はぁっ!!」ザンッ!!
獣「!!!」トサッ
クレス「ふぅ・・・大物だな」
チェスター「ああ。戻るか?」
クレス「そうだな。・・・ところで、チェスター」
チェスター「あん?」
クレス「昨日の夜は、アーチェと一緒に寝たんだよな?」
チェスター「っ!あ、あぁ、まぁな」(まさかクレスの方から話を振ってくるとは・・・)
クレス「その・・・チェスターは、アーチェと・・・?」
チェスター「な、なんだよっ?」
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:44:40.78 ID:
+GDl/lfd0
クレス「いや、なんて言うか、さ。参考にしたくて」
チェスター「さ、参考?」
クレス「ああ。その・・・僕とチェスターの仲だから言うけど・・・僕、ミントのことが好きなんだ」
チェスター「あ、ああ」
クレス「でも、いざとなると恥ずかしいというかなんというか・・・」
チェスター「・・・・・・」
クレス「だから、チェスターはアーチェとどういう経緯でそういう関係になったのかな、と思って」
チェスター「一応言っておくけどな、クレス」
クレス「?」
チェスター「俺とアーチェは、別に付き合ってるわけじゃないぞ?」
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:50:39.25 ID:
+GDl/lfd0
クレス「えっ!!?そ、そうなのかっ!!?」
チェスター「・・・~~~まぁ・・・ノロケになるかもしんねぇけど・・・」
チェスター「俺はアーチェのことは、その、す、好きだし、俺の思い上がりじゃなけりゃアーチェも・・・なんだが」
クレス「そうなのか・・・てっきり僕は・・・」
チェスター「だから悪いけど、参考になる話はしてやれねぇぞ?」
クレス「でも、それにしてはアーチェの奴、随分と強引に二人で寝ようとしたな」
チェスター「あ~・・・それは・・・」
クレス「?」
チェスター「アーチェの奴が、だな・・・」
クレス「アーチェが、どうかしたのか?」
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 00:55:58.28 ID:
+GDl/lfd0
チェスター「お前とミントのことをくっつけようとしてやっただけだ」
クレス「アーチェが・・・?」
チェスター「ああ。お前ら、そのままだと進展なさそうだって心配して、アーチェが色々ときっかけを作ってやってんだよ」
クレス「そうなのか・・・」
チェスター「だから、まぁ、これからもお前とミントを二人っきりにすると思うけどな。うまくやれよ、クレス?」
クレス「・・・ああ、ありがとうチェスター」
チェスター「礼ならアーチェに言ってやれって」
クレス「そうだな。・・・チェスターも」
チェスター「え?」
クレス「このままじゃ、うやむやになっちゃうかもしれないぞ?例えお互いにそうであっても、一度言葉にしてあげた方がアーチェも喜ぶかもな」
チェスター「い、いいんだよ俺たちのことはっ!」
78:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:01:51.56 ID:
+GDl/lfd0
トーティス村―――
チェスター「今戻ったぞー!」
アーチェ「おかえりー!おお、大物ね!」
チェスター「ちなみに仕留めたのはクレスな」
アーチェ「なによ、頼りないわねチェスター」
チェスター「なんだとぉ?」
ミント「喧嘩はしないでください!」
クレス「いや、この二人なりのコミュニケーションだと思えばいいよ」
ミント「え?」
アーチェ「あー、お腹すいたー!」
チェスター「俺も同感だ」
クレス「ほら、ね?」
ミント「・・・・・・」(羨ましい・・・)
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:05:58.57 ID:
+GDl/lfd0
クレス「さて、とりあえず作業分担しなきゃな」
チェスター「俺はアーチェと一緒に行動するからな」
アーチェ「クレスは、ミントと一緒ね?」
クレス「!」(ありがとう、チェスター、アーチェ)
チェスター「さって、まずは廃墟の撤去だな。行くか、アーチェ」
アーチェ「はいはーい!」
ミント「あの二人、昨夜から一緒に行動するのが多いですね・・・」
クレス「う、うんそうだね。僕たちは、建物の骨組みを作ろうか」
ミント「はい」
81:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:12:51.67 ID:
+GDl/lfd0
アーチェ「で、クレスはなんて言ってたの?」
チェスター「ああ。喜べアーチェ。クレスの口から、ミントのことが好きだって聞いたぞ!」
アーチェ「うっそぉ、マジマジ?そんじゃ今頃あの二人は・・・!?」
チェスター「もう俺たちがどうこうしなくてもいいところまで来てるんじゃないか?」
アーチェ「うっしっし、たまりませんなぁ!」
チェスター「そういうお前の方はどうだったんだよ?」
アーチェ「ミントの方?うーん、ミントは奥手だからねー、クレスのことは嫌いではない、としか言ってなかったわ」
チェスター「あーそっかぁ・・・でもま、クレスが積極的に言ってれば、うまく行くんじゃないのか?」
アーチェ「そうだねー。そうなったら、めでたくカップル一組誕生ってわけね♪」
84:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:17:51.95 ID:
+GDl/lfd0
アーチェ「と、ところで、さ・・・昨日の夜の話なんだけど・・・」
チェスター「あん、なんだ?」
アーチェ「お、覚えてないっ?」
チェスター「昨日の夜はなんかすぐに眠っちまったからなぁ・・・」
アーチェ「な、ならもう一回だけ言うけどさ・・・」
アーチェ「わ、わたしなんて、どうかな、なんて・・・?」
チェスター「・・・・・・」
アーチェ「ほ、ほら、わたしは100年の間ずっと待ってたわけじゃない?その間、彼氏は作らなかったのよ?」
チェスター「あ、ああ・・・」
アーチェ「だから、あんたも少しは素直な気持ちを言ってほしいなー・・・なんて」
チェスター「・・・・・・」
87:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:23:14.32 ID:
+GDl/lfd0
チェスター「・・・まぁ、お前は確かに100年の間待ち続けたのかもしれねぇけど・・・」
チェスター「俺からしたら、つい最近別れたばっかりだからな」
アーチェ「・・・!」
チェスター「そんな少しの間で、心変わりなんてするわけねぇだろ!」
アーチェ「チェスター・・・」
チェスター「これで、満足か?」
アーチェ「つまり、どういうこと?」
チェスター「なっ・・・!?」
アーチェ「わたし頭弱いからずびしっと言ってくんないとわかんな~い♪」
チェスター「・・・お、俺はっ!!」
アーチェ「っ!」
チェスター「お前の事が好きだってんだよ!これでわかっただろ!?俺の気持ちってやつがよ!」
86:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:21:36.58 ID:n/22YlYY0
ババア可愛いよババア
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:29:11.97 ID:
+GDl/lfd0
アーチェ「・・・・・・」
チェスター「ほ、ほら・・・俺が素直に言ったんだから、次はお前の番だろ・・・?」
アーチェ「・・・あんたはわたしと違って頭いいだろうし、わたしの気持ちなんて一々言わなくてもわかるわよね?」
チェスター「なっ、きたねぇ!!」
アーチェ「へへ~んだ!言わせたもん勝ちだもんね~!」ガシッ
アーチェは、チェスターの腕に抱きつく
チェスター「あ、アーチェっ!?」
アーチェ「ふふ、これからはずっと一緒だかんね、チェスター♪」
チェスター「~~~・・・ダメだ・・・」
アーチェ「ん?なんか言った、チェスター?」
アーチェは抱きつきながら、チェスターの顔を見上げる。と同時に、チェスターの顔がすぐそこに迫って来ていた
95:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:34:29.29 ID:
+GDl/lfd0
チェスター「んっ・・・」チュッ
アーチェ「!?!?」バッ
チェスター「へへ、スキあり、ってな」にやり
アーチェ「い、いいいいいいいいいい今・・・?」
チェスター「なんだよ、そんなに驚くことねぇだろ?」
アーチェ「う、うわうわうわ・・・ど、どうしよどうしよどうしよ!」オロオロ
チェスター「落ち着けよ、アーチェ」ポンポン
アーチェ「あ・・・」
チェスターに頭をなでられ、わずかに落ち着くアーチェ。
チェスター「油断大敵、ってな」
アーチェ「・・・バカ」
それだけ言うと、アーチェはチェスターの胸に顔をうずめる。
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:39:58.11 ID:
+GDl/lfd0
クレス「・・・えらい所を見てしまった」
ミント「~~~・・・///」
クレスとミントは、二人とも顔を赤くしてアーチェとチェスターの様子を見守っていた。
ミント「あ、ま、またキスしてます・・・」
クレス「やれやれ、いちゃいちゃしてもいいけど作業の方忘れてないだろうな・・・」
ミント「・・・いいなぁ」
クレス「えっ」
ミント「え!?わ、わたし今なにか言いました!?」
クレス「い、いや何も言ってないと思うけど・・・」(今確かに『いいなぁ』って言ったよな・・・)
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:44:54.99 ID:
+GDl/lfd0
クレス(ち、チェスターもついに告白したようだし・・・ぼ、僕も・・・!!)
ミント「クレスさん?」
クレス「み、ミント。驚かないで、聞いてほしいんだ」
ミント「は、はいっ・・・?」
クレス「そ、その・・・」
ミント「・・・・・・」
クレス「こ、これからも、僕と一緒に、いてくれますか・・・?」
ミント「っ・・・」
クレス「ぼ、僕は、君と一緒に、生きて行きたい」
ミント「クレスさん・・・」
クレス「ダメ、かな・・・?」
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:48:26.63 ID:
+GDl/lfd0
ミント「・・・はい、喜んで」スッ
ミントは下げられていたクレスの片手を、優しく両手で握りしめる
クレス「み、ミント・・・」
ミント「嬉しいです、クレスさん・・・これからも、わたしと一緒に・・・」
クレス「・・・ありがとう、ミント」ギュッ
クレスはミントを、はやる気持ちを抑えながら抱きしめる
ミント「く、クレスさんっ・・・」
クレス「君は、これからもずっと僕が守っていくよ。・・・約束する」
ミント「はい、クレスさん・・・はいっ・・・!」
108:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:54:00.23 ID:
+GDl/lfd0
それから1年後―――
チェスター「ついに終わったな・・・」
クレス「ああ。長かったな」
アーチェ「て言うか、最初の頃より立派じゃん?」
ミント「わたしは最初がどんな姿だったかわかりませんけど、素晴らしい町だと思います」
チェスター「名前とかって、決まってるのか?」
クレス「ん?ああ。もちろん」
アーチェ「やっぱ、あれだよね?」
ミント「そうですよね?」
チェスター「言ってみろよ、クレス」
クレス「ああ。今日から、この町の名前は―――」
クレス「ミゲールの町だ!」
終わり
111:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:56:00.70 ID:1kw3+jjy0
小っ恥ずかしい青春乙
105:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 01:49:15.98 ID:jxAdYTuI0
よきかなよきかな
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 02:27:23.38 ID:qBWa6Jpx0
クレスが寝るときの服装が想像できねぇwww
鎧以外のクレス見たらたぶん吹く
118:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 02:12:05.65 ID:RT+Y5yA40
これほど脳内再生余裕なSSは久しぶりだった
117:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 02:12:05.07 ID:aBFfB4Wyi
サンキュー、よかったぜ!
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