1:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:44:30.24
ID:QkOByr7/o
シャロン
「~♪」
アンナ
「あら、シャロン。
何書いてるの?」
シャロン
「英雄さん達とお話したことを日記にしてるんです。
色んなお話を聞くのがもう楽しくって。
でも折角聞いたなら、形にして残したいなぁって。」
アンナ
「へえ、いいじゃない。
ちょっとイレギュラーだけど、こんな機会滅多にないものね。」
シャロン
「英雄さんたち同士で仲良くお話ししてる姿も見かけますよ。
どんなことをお話ししているんでしょうか……?」
―――――――――
2:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:45:19.17
ID:QkOByr7/o
【ロイ&ヘクトル 支援C】
ヘクトル
「ん? んん~~……?
おい、そこの坊主!お前、もしかして……ロイか?」
ロイ
「……ヘクトル様?
ヘクトル様、なんですか?」
ヘクトル
「やっぱりロイか!つい最近息子が出来たとは聞いてたが……。
その赤い髪に面構え。エリウッドの奴にそっくりだぜ。」
ロイ
「ヘクトル様もこちらに召喚されたのですね。」
ヘクトル
「ああ。訳わかんねー光に急に包まれてよ。目が覚めたら知らねえ土地だった。
ここの連中はみんなそんな感じらしいが、まさかお前と会えるとはなあ。」
3:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:46:27.59
ID:QkOByr7/o
ロイ
「ぼくも呼ばれた時はびっくりしました。でも……とても嬉しいです。
あのヘクトル様の、しかもお若い頃の姿ををこの目に出来るなんて。」
ヘクトル
「……あーあー。そんなに畏まらなくてもいい。
ったく。見てくれだけじゃなくて堅っ苦しいところまでそっくりだぜ」
ロイ
「す、すみません」
ヘクトル
「まあダチの息子に、しかも自分と同じくらいの歳で
会えることなんて滅多に出来ることじゃねえ。
これも何かの縁だ。よろしく頼むぜ、ロイ君よ!」
ロイ
「はい!」
ロイ
「……ヘクトル様、若い頃はあんな方だったんだな。」
4:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:48:32.33
ID:QkOByr7/o
【ロイ&ヘクトル 支援B】
ヘクトル
「なあ、ひとつ聞きてーんだけどよ……。
お前とリリーナ、どこまで行ってんだ?」
ロイ
「!?!?
な、な、な……。」
ヘクトル
「やっぱりそうか!だと思ったぜ。リリーナもここに呼ばれてたからな。
最初こそリキアのことやら俺らのことやら話してくれたけど、
口を開けばロイ、ロイ、ロイ、ロイ……。
あれじゃ気付いて下さいって言ってるようなもんだぜ。」
5:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:49:13.86
ID:QkOByr7/o
ロイ
「えっと、その……」
ヘクトル
「あ?何だその態度は?少しははっきりしやがれ!
それともお前、リリーナに思わせぶりな態度を取ってるだけじゃねーだろうなあ?」
ロイ
「そんなことはありません!!
リリーナはその……ぼくの恋人です!!」
ヘクトル
「おっ、よく言った!!
へへ、いざという時の肝は親父譲りってか。」
6:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:49:42.77
ID:QkOByr7/o
ヘクトル
「それにしても。
いくら親友の息子とは言え、娘を嫁にやる気はなかったんだけどなあ……。
未来の俺って奴はそんなに丸くなっちまったのかね。
エリウッド共々、元気でやってるんだろ?」
ロイ
「!!」
ヘクトル
「あん?」
ロイ
「……はい。
ぼくらの時代のヘクトル様も、
『オスティアの猛将』の名に恥じぬ方でした。」
ヘクトル
「……そうか。
ま、老いぼれても俺だからな。そのぐらいやってもらわねぇとよ。」
ヘクトル
「…… …… ……。
未来の俺は……とんでもねえ馬鹿野郎だな。
クソっ。」
7:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:50:26.90
ID:QkOByr7/o
【ロイ&ヘクトル 支援A】
ヘクトル
「ロイ」
ロイ
「ヘクトル様……」
ヘクトル
「……お前に一つだけ聞きたいことがある。答えたくねえなら、答えなくてもいい。
俺の……オスティア候ヘクトルの生涯は、その娘に誇れるものだったか?」
ロイ
「…… …… ……はい。
ヘクトル様はリキアの……リリーナために、最期まで勇敢に戦われました。」
ヘクトル
「そうか。馬鹿野郎かと思ったが、ちったぁ意地を見せられたみてぇだな。」
8:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:51:01.18
ID:QkOByr7/o
ヘクトル
「すまねえな、ロイ。
俺達が不甲斐ないばかりに、お前等の世代に手間かけちまったみてぇでよ。」
ロイ
「そんなこと……」
ヘクトル
「子どものために命を掛けるのは親の役目だ。
ったく、それなのに未来の俺って奴は……。
お前等の前では無様な姿は見せたくなかったってのによ。」
ロイ
「無様なんかじゃありません。」
ヘクトル
「お?」
9:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:51:44.11
ID:QkOByr7/o
ロイ
「確かに結末は残念なものだったかもしれないけれど、
ヘクトル様はぼくたちの礎となって下さいました。
今、ぼくとリリーナがこうしていられるのは、
ヘクトル様が懸命に戦われたからです。
だから今、はっきりと言わせて頂きます。
リキアは……オスティアは、ぼくたちが必ず
ヘクトル様が目指していた以上に豊かな場所にしてみせます。」
ヘクトル
「……ははっ!
言うじゃねえか!!気に入ったぜ!
成る程なあ……俺が腑抜けただけかと思ったが、
リリーナの見る目が確かだったってことか。」
ロイ
「はい。あなたの娘ですから。」
10:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:53:04.45
ID:QkOByr7/o
ヘクトル
「いいぜ。リキアとオスティアの未来はお前に任せる。
俺の兄上と、俺の女と、俺の娘が愛した場所だ。良いものにしてやってくれ。
それと……今日から存分にしごいてやるからな」
ロイ
「え、ええ!?」
ヘクトル
「あたりめーだ!俺より弱い男なんぞに娘がやれるかってんだ!!
未来の俺の分だ!俺を納得させるまで、リリーナは嫁にやらねえからな!」
ロイ
「……いいですよ。リリーナのためにも、必ずヘクトル様を納得させてみせます。」
ヘクトル
「いい度胸だ。その言葉、後悔するんじゃねえぞ!」
11:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:54:14.80
ID:QkOByr7/o
【エフラム&ナーシェン 支援C】
エフラム
「あんたがナーシェンか?」
ナーシェン
「ん?
なんだ、貴様は」
エフラム
「俺はエフラム。ルネス王国の王子だ。
召喚士とやらの契約に応じてこの軍に参加することになった。よろしく頼む」
ナーシェン
「はん!貴様がエフラムか。
噂は聞いているよ、とんでもない奴が呼び出されたってね。
女を見れば節操なく襲い掛かり、
特に妹とは毎晩愛を囁く『お熱い』仲であるとか」
エフラム
「……待て。
確かにエイリークとの兄弟愛は語ったが、
そこまで噂されるようなことはしていないぞ。」
12:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:54:56.89
ID:QkOByr7/o
ナーシェン
「ルネスとやらがどんな国かは知らないが、
余程私の知る美意識とはかけ離れているようだ。
まあ、王子殿がその様子では、無理もないがね。」
エフラム
「………」
ナーシェン
「しかし王子殿は運がいい。
今ここに本物の美と強さを前に出来るのだから。
精々ここで美的感覚を磨き、君を愛する愚かな者共に―――
………ヒッ」
エフラム
「……俺の国を愚弄するな」
ナーシェン
「ふ、ふん!これだから田舎モノは……!!
いいか!契約がある以上、貴様と戦ってやる。
だがこの私に刃向かうんじゃないぞ!!!」
エフラム
「………」
13:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:56:02.52
ID:QkOByr7/o
【エフラム&ナーシェン 支援B】
エフラム
「……ナーシェン」
ナーシェン
「ひっ!?
き、貴様か……何か用か?
この私に刃向かうなといっただろ!?」
エフラム
「ひとつ、聞きたいことがある。あんたは何故斧を使う?」
ナーシェン
「おやおや。
ルネスの王子殿は女だけでなく、
一介の竜騎士が手にする獲物にまで興味がおありとは。」
エフラム
「さっきの戦いを見ていたが……その軌跡は剣のものだ。
断ち切り、叩き伏せる斧のそれとは違う。」
ナーシェン
「ふん、陰湿な上に目ざといね。」
14:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:56:50.31
ID:QkOByr7/o
エフラム
「この世界では俺達は死ぬことはない。
死ぬことはないが……身を貫く痛みは本物だ。
あんたは本来剣使いの筈。それなのに何故、不慣れな斧を使う?」
ナーシェン
「は!これだから王族って奴はいけ好かない。
どいつもこいつも、自分が正しいと思って御高説を垂れてくる。
だが私は三竜将のナーシェン。強く、美しく……誰よりも正しい!
だから私の使う斧こそが最も強いんだよ。貴様の槍よりも、奴の槍よりも!!」
エフラム
「奴?」
15:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:57:29.54
ID:QkOByr7/o
ナーシェン
「思い出すだけでも忌々しい……!
アイツは……卑しい生まれの分際で私を脅かし、三竜将の座を掠め取りやがった!
奴の槍を叩き伏せ、私の下に跪かせるためなら……
斧だろうと弓だろうと、何だって使ってやる!」
エフラム
「……」
ナーシェン
「……チッ。何だって貴様にこんな事……。
エフラム王子にはつまらぬお話でしたかな。どうぞお忘れください」
エフラム
「いや。
己を越える為に研鑽を積むのは尊いことだ。敬服に値する」
こちらこそ不躾な事を言った。非礼を詫びさせてほしい」
ナーシェン
「……ふん」
16:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:58:32.24
ID:QkOByr7/o
【エフラム&ナーシェン 支援A】
エフラム
「ナーシェン」
ナーシェン
「エフラムか。どうやらまだくたばっていなかったようだね。」
エフラム
「当然だ。契約を果たしルネスに戻るまで、俺は死ぬわけにはいかない。」
ナーシェン
「ご立派なことだ。」
エフラム
「それにここには俺だけじゃない。エイリークもいる。
俺とエイリークの兄弟愛は絶対だ。これさえあれば、何も恐れる物はない。」
17:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/23(木) 23:59:09.18
ID:QkOByr7/o
ナーシェン
「兄弟愛、ねえ。
慣れない事をしているのはそちらも同じだろうに。」
エフラム
「どういうことだ?」
ナーシェン
「見ていればわかるさ。
貴様が事ある毎に兄弟愛を謳うのは妹のためだろう?
遠く離れた故郷を想う妹を励ますため、わざと道化を演じている。
しかしデリカシーが足りない。妹であろうとも女性にはもっと紳士的であるべきさ。
それでは悪い虫も付かないが、良い虫もつかないだろう。
妙な噂もついて回ることだしね。」
エフラム
「そうか……。どうにも俺はそう言われがちでな。
なんとかしようとはしているんだが。」
18:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:00:00.32
ID:ldhSqsyKo
ナーシェン
「どうやら王子殿は想像以上の堅物なようですからな。
女性に対する手解きをお望みならこのナーシェン、じっくりとご教授いたしましょう。」
エフラム
「そうか。なら俺は、あんたの斧の相手をしよう」
ナーシェン
「槍で斧に勝てると思っているのかい?」
エフラム
「確かに相性では不利だ。だが絶対に勝てない戦いじゃあない。
あんたの斧は槍使いを叩き伏せるんだろう?なら俺は、槍で斧を貫いて見せる」
ナーシェン
「ふん!いいだろう。
その言葉、必ず後悔させてみようじゃないか。」
エフラム
「ああ。
あんたの手解きとやらは、その後でだ。」
19:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:00:47.37
ID:ldhSqsyKo
【オリヴィエ&?? 支援C】
オリヴィエ
「ら~らら らら ら~」
??
「…… …… ……」
オリヴィエ
「……うーん。
今のは……ちょっと変かなあ。」
??
「…… …… ……」
20:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:01:32.21
ID:ldhSqsyKo
オリヴィエ
「ら~らら らら ら~♪
うん……!今度は、上手く踊れました!
……あれ?」
??
「…… …… ……」
オリヴィエ
「…… ……
気のせい、でしょうか……?」
??
「…… …… ……」
21:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:01:58.28
ID:ldhSqsyKo
【オリヴィエ&?? 支援B】
オリヴィエ
「ら~らら らら ら~
ら~ ……」
??
「…… …… ……」
オリヴィエ
「…… …… ……。
おかしいです。
ここ最近……ずっと、どこかで誰かに見られてる気がします……。」
??
「…… …… ……」
22:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:02:27.97
ID:ldhSqsyKo
オリヴィエ
「そういえば……。
誰もいないところに一人でいる誰かを
じーっと見つめるおばけがいるって……。
アルフォンス様に見せていただいた本の中に……。」
??
「…… …… ……あ」
オリヴィエ
「ひっ……!」
??
「…… …… ……」
23:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:03:03.63
ID:ldhSqsyKo
オリヴィエ
「…… …… ……
だっ……誰か、いるんですかー……?」
ソフィーヤ
「はい………」
オリヴィエ
「ひゃあああああああ!?
お、おばけです~~~~~~~?!?!?!」
ソフィーヤ
「…… …… ……。
あのう……。」
24:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:03:31.25
ID:ldhSqsyKo
【オリヴィエ&ソフィーヤ 支援A】
オリヴィエ
「その……このまえはごめんなさい。
折角声をかけてくれたのに……わたしったら、逃げ出してしまって……。」
ソフィーヤ
「いえ、わたしこそ……。
あなたを……驚かせてしまいました。」
オリヴィエ
「あの……ずっと見ていたのは、あなただったんですか?
それともわたし、何かお邪魔をしてしまったんじゃ。」
25:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:04:16.31
ID:ldhSqsyKo
ソフィーヤ
「あなたの踊りを……ずっと見ていました。」
オリヴィエ
「えっ?」
ソフィーヤ
「太陽の様に力強くて、星々の様に煌めいて……。
とても……魅力的で、素敵でした……」
オリヴィエ
「あっ、ありがとうございます。そんなに褒めて頂けるなんて、嬉しいです。
でも、恥ずかしいです~。ずっと見られていたなんて……」
ソフィーヤ
「その……もしよかったら、また、見せていただけませんか。
あなたの踊り……。レイやファ、
ロイさまやリリーナさまにも、見せてあげたいんです。」
オリヴィエ
「……はい!わたしの踊りで良ければ。」
26:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:04:42.62
ID:ldhSqsyKo
オリヴィエ
「えっと……その人たちは、あなたの世界にいた人たちなんですか?」
ソフィーヤ
「はい……。
レイは……すこし口は悪いけれど……とても、優しい人です。
ファは……昔からの、お友達で……。」
オリヴィエ
「……ふふっ」
ソフィーヤ
「………?」
オリヴィエ
「ここの世界に召喚されて、わたしたちの世界の人たちとお話はしましたけれど、
他の世界の人たちとは、あんまりお話してなかったなぁ、って。」
27:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:05:09.34
ID:ldhSqsyKo
オリヴィエ
「もしよかったら、あなたの世界のこと教えてくれませんか?
他の世界の人たちとお話ししてみたいって、ずっと思ってたんです。」
ソフィーヤ
「はい。
……わたし、ソフィーヤって言います。」
オリヴィエ
「わたしはオリヴィエです。
よろしくおねがいします、ソフィーヤさん。」
28:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:05:38.35
ID:ldhSqsyKo
【レイヴァン&フィル 支援C】
フィル
「あのー。失礼します
あなたがレイヴァンさんですか?」
レイヴァン
「ああ」
フィル
「あ、レイヴァンさんであってたんですね。よかった。
私は……」
レイヴァン
「確か……フィル、だったか」
フィル
「私のこと、ご存じなんですか?」
レイヴァン
「同じ軍にいる人間のことは顔だけでも把握するようにしている。
まあ流石に召喚などという不可思議な現象に巻き込まれるとは思わなかったが……。」
29:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:06:05.20
ID:ldhSqsyKo
レイヴァン
「それで、俺に何の用だ?」
フィル
「はい。
是非一度、私と手合せをしていただきたいのです!」
レイヴァン
「俺とか?
みたところお前は剣使いのようだが……。
斧使いの俺よりも、ここには適任な奴がいるんじゃないか?」
フィル
「父上からあなたのことを聞き、
失礼ながら先程の戦いを見せていただきました。
その技、是非とも直接学ばせて頂きたいと思っています!」
30:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:06:34.03
ID:ldhSqsyKo
レイヴァン
「まあ、いいだろう。
だが今は別の用件が控えていてな。
しばらく後でも構わないか?」
フィル
「はい!ありがとうございます!
私はいつでも構いませんので、何時でも声をかけてください!」
レイヴァン
「手合せか……。
あいつはいきなり襲いかかる様な奴ではなさそうだな。」
31:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:07:19.20
ID:ldhSqsyKo
【レイヴァン&フィル 支援B】
フィル
「レイヴァンさんは斧で戦っていますけれど、剣も持っているんですね。」
レイヴァン
「ああ。
以前は剣で戦っていたからな、その名残だ。」
フィル
「何か、訳でもあったんですか?」
レイヴァン
「特に理由があるわけじゃない。単に性に合っていただけだ。
以前は目的があって剣に固執していた時期もあったが……。
今となっては、拘る必要もなくなった。」
32:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:08:14.82
ID:ldhSqsyKo
フィル
「そうなんですか。
私は昔から剣だけで戦ってきました。
それでもこの剣以外を使おうとすると苦労してしまって……
他の武器に変えるのって、あんまり想像できないです。」
レイヴァン
「そう言うなら、試してみるか?」
フィル
「え。
私が斧を、ですか?」
レイヴァン
「お前の様に優れた剣士となる為ひたすら剣を振るう、それも悪くはない。
だが剣の相手が必ずしも剣であるとは限らないだろう?」
33:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:08:41.37
ID:ldhSqsyKo
レイヴァン
「槍には槍の、斧には斧の戦い方がある。
それらの扱い方を知り、相手の戦法を知ることもまた、有効な鍛錬の一つだ。
剣使いのお前にとっても悪くはないと思うが。」
フィル
「成る程、それはもっともです。
……あ、そうだ。
でしたら私は、レイヴァンさんに私の剣をお貸ししますね。」
レイヴァン
「?
それは構わないが……どういう理屈だ?」
34:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:09:07.42
ID:ldhSqsyKo
フィル
「ほら。私の剣、レイヴァンさんの物とは形が違うでしょう?」
レイヴァン
「ああ」
フィル
「父上が言っていたんです。
違う道の者同士がお互いの道を知るのはよいことだと。
私は斧の戦い方を、レイヴァンさんは私の剣の戦い方を知るのは、
きっとお互いに役立つと思うんです。
レイヴァンさんが言ってたのは、こういうことなのかなって。」
レイヴァン
「……成る程。
そういうことならその剣、借りてみるとしよう」
35:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:10:24.14
ID:ldhSqsyKo
【レイヴァン&フィル 支援A】
レイヴァン
「……やるな。
以前よりも太刀筋が鋭くなったようだ。」
フィル
「いいえ、まだまだです。
次はもっと、力を籠めて握る感じで……。」
レイヴァン
「斧を知ったことで剣の扱いにも幅が出たんだろう。
今後の鍛錬にも織り交ぜてみるといい。」
フィル
「……ふふっ。」
レイヴァン
「?
どうかしたか?」
フィル
「いえ。
鍛錬とは言え、斧を手にする時が来るなんて思わなかったなぁ、って」
36:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:10:52.06
ID:ldhSqsyKo
フィル
「私、元いた世界では、剣の道を究める為に諸国を旅していました。
その中で大きな戦争に参加することになって……。
自分で決めた戦いだったけれど、怖いことも、辛いこともありました。
けどそれ以上に多くの景色を見て、たくさんのことを知れたんです。
……大切な人にも、出会えました。」
レイヴァン
「………」
フィル
「あの戦いがあったから、今これが剣の道につながっているって思えるんです。
……あ、ごめんなさい。急にこんなこと話してしまって」
レイヴァン
「いや、構わない。
似たようなことは俺にも覚えがある。」
フィル
「レイヴァンさんも?」
37:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:11:19.42
ID:ldhSqsyKo
レイヴァン
「確かフィルは、俺よりも後の時代から来た人間だったな。
なら、年寄りの戯言と思ってくれて聞いてくれ。
目的のためにただ前へ進むのもいい。だが時には周囲を見渡すことも必要だ。
思わぬ道が拓けることもあるからな。」
フィル
「レイヴァンさんも、そうだったんですか?」
レイヴァン
「ああ。
……こうして会えたのも何かの縁だろう。
剣の道を究めるというフィルの想い、それが実現することを俺も願っている。」
フィル
「はい!ありがとうございます!」
38:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:11:46.64
ID:ldhSqsyKo
フィル
「はー。レイヴァンさんがいい人で良かったです。
流石は父上が友と認めた方ですね!」
レイヴァン
「……待て。
以前も言っていたが、お前の父は俺を知っているのか?」
フィル
「? はい。
かつてエリウッド様の軍に参加し、互いに腕を高め合ったとお聞きしましたが。」
レイヴァン
「……お前の父親の名前、教えてくれないか。」
39:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:13:03.93
ID:ldhSqsyKo
フィル
「バアトルといいます。
母上はカアラという名で……。」
レイヴァン
「…… …… ……」
フィル
「れ、レイヴァンさん?
どうかしたんですか?」
レイヴァン
「……いや……。なんでもない……。
すこし、眩暈が……しただけだ……。」
40:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:13:38.62
ID:ldhSqsyKo
―――――――――
アルフォンス
「アンナ隊長!シャロンもここにいたんだね」
アンナ
「あら、どうしたの?」
アルフォンス
「彼が再び英雄の召喚に成功したんです。
二人にも紹介しようと思って。」
アンナ
「こちらへの協力の意思は?」
アルフォンス
「僕達の力となってくれると、約束してくれました。」
シャロン
「わあ!今度はどんな英雄さんでしょうか?」
41:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:14:05.94
ID:ldhSqsyKo
アルフォンス
「シャロン。
彼らが好意的だからといって、失礼なことをしてはいけないよ。」
シャロン
「わかってます。
第一王女として、きちんとお迎えしますから。」
アンナ
「それじゃ、行きましょうか!
私達と一緒に戦ってくれる、新たな英雄たちに会うために!」
おわり。
42:
◆dzX3.Do/lI 2017/02/24(金) 00:17:51.55
ID:ldhSqsyKo
以上でお終いです。ここまでありがとうございました。
FEヒーローズが面白すぎて越境支援会話を作りたくなってしまった。
色んな枠を超えて集まるヒーローズだからこそ、
こういった作品を越えた支援会話があると面白いなあと思います。
まだ手さぐり状態であれこれ模索してるのが伝わってくるので、
今後追加されることに期待しております。
とりあえず聖戦聖魔のキャラクターどんどん増えろ。
43:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/24(金) 00:23:45.21 ID:Qx0rMOKEO
これが見たかったんだけど本編何も会話ねえじゃねえか
乙
44:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/24(金) 00:34:07.20 ID:tux+lRH8o
乙
ほんと支援会話は一刻も早く実装してほしい
45:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/24(金) 06:54:15.17 ID:cfbdQTTV0
やはり俺とエイリークに勝る支援会話などあるわけが……
49:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/25(土) 21:02:07.78 ID:+Yyti6zxo
公式より愛がある
47:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/24(金) 19:35:30.41 ID:dvc+HN13O
乙
封印と烈火の支援会話は色々と妄想したくなるよね
シナリオライター立ててちょっとずつ話作っていってくれないかなぁ
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487861069/
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