あおい「アイカツカードの盗難事件?」蘭「ああ」

2015-12-14 (月) 07:01  その他二次創作SS アイカツ!   0コメント  
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 19:36:55.123 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「最近、スターライト学園で多発してるらしい」

いちご「へぇー。泥棒さんが潜んでるってこと?」

蘭「どうだろうな。生徒の誰かがやってるのかもしれない」

いちご「えぇー!?」

あおい「同じアイドルの仲間がそんなことをしてるなんて……考えたくないな」

蘭「私だってそうさ。可能性の話だよ」

おとめ「何の話をしてるのですか~?」

いちご「あ、おとめちゃん! おはよー!」

おとめ「おはよーございます!」

あおい「アイカツカードの盗難事件について話してたの」

おとめ「とーなんじけん?」

蘭「おいおい、前スターライトクイーンだろ? 知らないのか?」

おとめ「ん~、学園長から聞いたような……聞かなかったような……?」

おとめ「何にせよ! 皆の大事なカードを盗むなんて! 許せないのです~!」

おとめ「犯人を見つけ出して、捕まえましょ~!」





4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 19:42:21.354 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「で、何で私たちまで犯人探しに付き合ってるんだ?」

いちご「だってスターライト学園の問題だよ? 私たちで解決しなきゃ!」

あおい「蘭は乗り気じゃないの?」

蘭「そういうわけじゃないけど……プロに任せておいた方がいいだろ」

いちご「プロって?」

蘭「そりゃあ、警察とか」

いちご「だったらあおいの出番だね! なんたって警視総監だもん!」

蘭「いや、それフィクションだから」

おとめ「おまわりさんにも頑張ってもらいますが! おとめたちはアイドル!」

おとめ「自分達で解決してこその、アイドル! セルフプロデュースなのですよ!」

いちご「おお! さすがおとめちゃん!」

あおい「その熱意、穏やかじゃないっ」

蘭「やれやれ。やるだけやってみるか」




5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 19:43:02.611 ID:JeLIdgeZa.net

最高のスレやな



7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 19:48:16.458 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「で、具体的にどうするんだ?」

いちご「罠をしかけよう!」

蘭「罠?」

いちご「うん。ちょうどトラバサミを持ってるから」

あおい「さすがいちご! 用意がいい!」

蘭「なんでそんなもん持ってんだよ……」

いちご「木の根元にトラバサミを置いて、その上にアイカツカードを吊るして……よし!」

いちご「これで、カードを取ろうとした人は足を挟まれる!」

おとめ「完璧なのですー!」

蘭「こんな見え見えの罠、誰もひっかからないだろ。だいいち、犯人以外の人がひっかかったらまずくないか?」

あおい「たしかに……下手したら犯罪かも」

いちご「え~! そっかぁ、いいアイデアだと思ったんだけど」




10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 19:54:27.846 ID:QMtO+B3Y0.net

いちご「うーん、それじゃあ……そうだ! 匂いを辿るのはどうかな!」

蘭「匂いって……何の?」

いちご「アイカツカードの匂い。ほら、ちょっと独特な匂いがするんだよ」クンクン

おとめ「すごーい! 大発見!」クンクン

蘭「盗まれたアイカツカードの匂いだけピンポイントで嗅ぎ分けるなんて人間にできるわけないだろ」

いちご「そっかー、テレビとかだと警察犬が活躍してるんだけどなぁ」

蘭「いや、私ら犬じゃないから」

あおい「捜査の基本は聞き込み。とりあえず、カードを盗まれた生徒から情報を集めるのが定石じゃないかな」

おとめ「なるほど~!」

いちご「さすがあおい! よっ! 警視総監!」




11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 20:00:32.964 ID:QMtO+B3Y0.net

―――

しおん「そういえば、知り合いが盗まれたって言ってた」

いちご「ホント!?」

あおい「これは有力情報の予感!」

蘭「その人は?」

しおん「今日は仕事でいないよ。ロケで地方に行ってるから、連絡は取りにくいんじゃないかな」

あおい「そっか……盗まれた時間とかわからない?」

しおん「うーん。たしか、朝起きてカードが無くなってることに気づいたって……」

あおい「ってことは、夜……寝てる間に引き抜かれたのかも……」

蘭「ね、寝てる間って……部屋に忍び込まれたってことか?」

いちご「えぇー!」

おとめ「なんと!」

あおい「まだ分からない。もっと聞き込みをしないと」




12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 20:06:10.700 ID:QMtO+B3Y0.net

―――

かえで「カード泥棒?」

いちご「うん。かえでちゃんは何か知らない?」

あおい「カードを盗まれた知り合いとか」

かえで「ん~、今のところ聞いてないかな」

蘭「そうか……」

おとめ「なかなか情報が集まらないのです~」

あおい「皆、朝起きてから盗まれたことに気づくっとことは分かってるんだけど……」

かえで「何だかよく分かんないけど、今からユリカに会いにいくんだ。一緒に来る?」

かえで「ユリカなら何か知ってるかもしれないよ」

あおい「うん、いいかも」

蘭「行ってみるか」




14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 20:13:02.150 ID:QMtO+B3Y0.net

ガチャガチャ

かえで「あ、鍵がかかってる」

コンコン

かえで「ユーリカー! 次の仕事について相談に来たんだけどー」

蘭「順序が逆だろ……」

ガチャ ギィィ

ユリカ「ふぁ~……あら、なんであなたたちもいるの?」

あおい「聞きたいことがあって」

おとめ「おじゃましまーす!」ヒョイッ

ユリカ「あ、ちょっと!」

蘭「眠そうだな」

ユリカ「今起きたばかりなのよ……って、勝手に部屋を物色しないで!」




15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 20:18:54.015 ID:QMtO+B3Y0.net

いちご「あっ、いい香り! なにこれ?」

ユリカ「もう……ファンから送られてきたアロマよ。ペパーミントのね」

蘭「一晩中焚いてたのか?」

ユリカ「ええ。このユリカ様の眠りを安らかなものとする貢物だもの。しっかり使わないと」

蘭「棺桶に入ったらアロマの意味なくないか?」

ユリカ「う、うるさいわねっ。オイルを多めにしてあるから、ちゃんと棺桶の中まで香りはくるのよ!」

ユリカ「……で、聞きたいことってなに?」

かえで「あのね。なんかカード泥棒が出るらしいよ」




16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 20:25:02.106 ID:QMtO+B3Y0.net

ユリカ「カード泥棒? ああ、聞いたことあるわ」

いちご「ほんと!?」

あおい「犯人の目撃情報とか、盗まれた人の共通点とか、何か知ってることない?」

ユリカ「さあ……共通点といえば、盗まれた子がみんなおマヌケさんだったってことかしら」

おとめ「おマヌケさんですかー?」

ユリカ「だってそうじゃない。アイドルにとってアイカツカードは命の次に……いいえ」

ユリカ「命よりも大切なもの! それを誰とも分からない人に盗まれてしまうだなんて」

ユリカ「気が弛んでいるか、よほどの間抜けかのどちらかでしょ? 有り得ないわ!」

かえで「アハハー、ユリカ言うねー」

ガンッ

かえで「アイテっ」

ユリカ「あ、ちょっと! その棚を揺らさないで! 昨日整理したカードが出しっぱなしになってるんだから」

かえで「カード? どこに?」

ユリカ「……え?」




18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 20:32:12.669 ID:QMtO+B3Y0.net

いちご「カードなんて置いてないよ?」

ユリカ「そ、そんな……嘘でしょ?」

あおい「もしかして……」

ユリカ「そ、そんなはずないわ! か、勘違いよ! そうだ、きっと机の中に……」

ガラッ

ユリカ「……」

蘭「無いな」

ユリカ「く、クローゼットの中にしまったのかも……」

ガチャッ

ユリカ「……」

おとめ「見当たらないのですー」

蘭「おい、ユリカ。お前……」

ユリカ「……言わないで、それ以上は。嘘よ、有り得ないわ。そんなこと、あることもないこともなくもない……」

蘭「いや、盗まれただろ。確実に」




20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 20:39:39.359 ID:QMtO+B3Y0.net

いちご「えぇ!? ユリカ様も盗まれちゃったの!?」

おとめ「一大事なのです~!」

あおい「こ、これは流石に穏やかじゃない……」

ユリカ「」

かえで「おーい、ユーリカー」

ユサユサ

ユリカ「」

かえで「ダメだ。放心状態になってるね」ツンツン

蘭「命よりも大切なアイカツカードをまるごと盗られたわけだからな」

あおい「でも、いったいどうやって……? 私たちがユリカ様の部屋にきたとき、鍵はかかってた……」

いちご「つまり密室だね!? 大変! ミステリーだよ!」




22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 20:45:42.116 ID:QMtO+B3Y0.net

かえで「朝起きてからユリカがどっかにでかけたんじゃない?」

蘭「私たちがここへ来る前に……ってことか?」

かえで「うん。で、その間に盗まれたかもしれないじゃん」

蘭「おいユリカどうなんだ?」

ユリカ「」

蘭「おーい」

いちご「魂が抜けちゃったみたい」

あおい「……『今起きたばかり』って言ってたし、どこかにでかけたとかはなかったと思う」

あおい「ユリカ様が寝ている間に盗まれたと考えたほうがいいよ。他の子たちもそうなんだし」

蘭「だけど、密室じゃ盗みようもない。窓だって、ちゃんと鍵がかかってるしな」

おとめ「じゃあじゃあ、泥棒さんが鍵を持ってたんじゃないですかー?」

いちご「なるほど! 泥棒さんが鍵を開けて入って、鍵を閉めて逃げて行ったんだね!」

蘭「いや、無理だ。生徒に配られる鍵は1本だけ。その1本はユリカが持ってるだろ?」

あおい「スペアキーをつかったのかも……」




23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 20:50:16.437 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「スペア?」

いちご「あるの?」

あおい「うん。たしか、管理室にあるはず。行ってみよう」

おとめ「おとめはユリカたんのカードが盗まれたことを学園長に知らせてくるのです!」

蘭「ああ、頼む」

かえで「じゃあ私はここでユリカを見てようかな。このまま放置するわけにもいかないし」

あおい「アハハ、たしかに」

いちご「じゃあ行ってくるね!」

かえで「うん! グッドラック!」




24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 20:55:18.492 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「ここが管理室か」

ガチャガチャ

いちご「あれ、開かないよ?」

あおい「鍵がかかってるんじゃないかな」

コンコン

いちご「すいませーん! 誰かいませんかー?」

蘭「だから順序が逆だって……」

いちご「うーん、誰もいないみたい」

あおい「鍵を保管してるんだから簡単に入れないのは当然かも」

蘭「どうする? ジョニー先生でもつかまえて、開けてもらうか?」

いちご「開けてくれるかなー」




26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 21:02:24.547 ID:QMtO+B3Y0.net

???「……」サッ


あおい「!? 誰!?」

いちご「えっ?」

蘭「な、なんだ? どうした?」

あおい「今、廊下の角から誰かがこっちを覗いてた……」

いちご「もしかして、泥棒さん!?」

あおい「分からない……でも、慌てて逃げたみたいだった」

蘭「逃げたってことは、やましいことをしてる可能性が高いな。追いかけよう!」

あおい「うん!」

いちご「待てー! ア~!」

蘭「ア~ってなんだよ」

いちご「パトカーのサイレンだよ! ほら、蘭もいっしょに! ア~!」

蘭「やらないから」




27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 21:09:09.779 ID:QMtO+B3Y0.net

ガヤガヤ

いちご「んー、どこいっちゃったんだろう。泥棒さん」

あおい「これは、もしかして見失っちゃったかも」

蘭「ちょうど昼休みか……この人ごみの中じゃ、探しようもないな」

あおい「くやしぃ~! せっかく何か手がかりが得られると思ったのに!」

蘭「ドラマじゃないんだし、そううまくはいかないさ」

いちご「……」クンクン

あおい「……? いちご? どうかしたの?」

いちご「匂う……」

蘭「お昼時だからな」

いちご「ううん。そうじゃなくて、ユリカ様の部屋でいい香りがしたでしょ?」

あおい「アロマを焚いてるって言ってたね」

いちご「うん。それと同じ香りが、あっちから……」

蘭「本当か? 何も感じないけど」

あおい「もしかして……ねえ、いちご! その匂いを辿ってみてくれない?」

いちご「うん!」




28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 21:15:03.887 ID:QMtO+B3Y0.net

いちご「こっちだよ」クンクン

蘭「まさか本当に匂いを辿ることになるなんて……」

あおい「さすがいちご! お弁当屋さんの娘なだけある!」

蘭「それ、関係あるのか?」

いちご「近い! あそこだ! 匂いの元はあそこだよ!」


あかり「……えっ? ほ、星宮先輩!?」サッ


蘭「匂いの元って……あかりじゃないか」

あかり「霧矢先輩に、紫吹先輩も! こ、こんにちは! どうされたんですか? 中等部に何か用事ですか?」

あおい「ちょっとね」

いちご「匂いを辿ってきたらこっちまできちゃった」

あかり「に、匂い……?」

蘭「なあ、あおい。あかりのやつ、後ろ手に何か隠してないか……?」ボソッ

あおい「うん……」




29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 21:20:22.018 ID:QMtO+B3Y0.net

あおい「ねえ、あかりちゃん。今、手に持ってるのって何?」

あかり「え!? えーっと、これはぁ~、な、なんでもないです」

蘭「なんでもないなら見せてくれよ」

あかり「だ、ダメです!」

いちご「え~? いいじゃん、見せてよ。ちょっとだけでいいから! 気になる~」

あかり「いくら先輩方の頼みでも、これは……」

蘭「強情だな……」

あおい「あかりちゃん! 今~日のお空は?」

あかり「どっんな空~♪」ビシッ

バササッ

あかり「ああっ、しまった! つい条件反射で……!」

蘭「何か落としたぞ!」

いちご「これって……!」

あおい「間違いない。これは、ユリカ様のアイカツカード……」

あかり「うぅ……」




31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 21:25:46.678 ID:QMtO+B3Y0.net

いちご「そんな、あかりちゃん……! まさかあかりちゃんが泥棒さんだったなんて!」

蘭「どういうことだ。説明してくれ」

あかり「せ、説明しろと言われても……」

あおい「現行犯だから、逃がさないよ」

あかり「あうぅ……これは、その……」

スミレ「待ってください!」

ひなき「悪いのはあかりちゃんだけじゃないんです!」

いちご「スミレちゃん、ひなきちゃん……!」

蘭「まさか……おまえたちもグルなのか?」

ひなき「グ、グルだなんて、そんな」

スミレ「私たちは、ただ脅されて……」

ひなき「スミレちゃん! 言っちゃだめだよ!」

スミレ「……だけど……もうこうなったら……正直に言うしか……」

ひなき「でも!」




33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 21:34:01.657 ID:QMtO+B3Y0.net

あおい「大丈夫。あなたたち3人が何の理由も無く人の物を盗んだりするはずないって分かってるから」

いちご「私も! きっとどうしようもない理由があったんだよね? 蘭もそう思うでしょ?」

蘭「ああ」

あおい「ね? だから、正直に話してくれないかな。そうしないと、何の解決にもならないよ」

あかり「む、無理です……話せないんです……!」

ひなき「話したら……ひなたちの命が……!」

蘭「……『脅されて』って言ってたよな。誰かに命を狙われてるのか?」

スミレ「……察してください。もしかしたら、今も監視されているかもしれないんです……」

ひなき「心臓バクバクだぜ……」

あかり「うぅ、生きた心地がしないよぉ~……」

あおい「これは穏やかじゃないわね……黒幕が3人を脅して実行犯に仕立て上げたのは間違いないみたい」

蘭「問題は、その黒幕が誰かってことだな」

いちご「誰なんだろう。う~ん」




35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 21:39:16.042 ID:QMtO+B3Y0.net

あおい「そもそも、あかりちゃんたちはどうやってユリカ様の部屋に侵入したの?」

あかり「……」

蘭「だんまりか」

スミレ「ごめんなさい……」

いちご「しょうがないよ! 誰かに脅されちゃってるんだもんね!」

あおい「あかりちゃんが管理室の近くにいたってことは、もしかしてスペアキーを使ったのかな」

蘭「つまり、ユリカの部屋のスペアキーを管理室に戻したところで私たちに出くわしたってことか?」

蘭「でも、どうやって管理室に入ったんだ? 鍵がかかってたはずだけど」

あおい「単純に、あかりちゃんが管理室の鍵を持ってたんじゃないかな」

あおい「もしかしたら、黒幕から渡されたのかもしれない。『これを使え』って」

蘭「だとしても、どうしてわざわざ相手が眠ってる隙を狙うなんて危険なことをしたんだ?」

蘭「いつでも鍵が手に入るなら、皆が授業か仕事ででかけてる昼間を狙った方が安全だと思うけど」

あおい「それじゃだめだよ。でかけるときは、皆カードを持ってっちゃうでしょ?」

蘭「ああ、そうか……カードが部屋に無きゃ、侵入しても無意味だな」

いちご「うんうん! よくわからないけど、流石あおい! 警視総監!」




36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 21:43:45.241 ID:QMtO+B3Y0.net

あかり「すごい……! さすがイケナイ警視総監……見事に言い当てちゃった……!」

ひなき「ちょ! あかりちゃん!」

あかり「あっ! な、なんでもないですー。何も言ってませ~ん」

蘭「やれやれ、どうやらあおいの言った通りみたいだな。いちご、あかりをボディチェックだ」

いちご「うん、わかった! それー!」

ゴソゴソ

あかり「ひゃー! くすぐったいです星宮先輩~」

いちご「あったよ! 鍵!」

あかり「うぅ~……あっさり見つかっちゃった……」




38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 21:48:31.504 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「おい、あかり。この鍵、誰からもらったんだ?」

あかり「……」

蘭「聞くだけ無駄か……どうする?」

あおい「……ひとまずあかりちゃんたちを自由にして、泳がせてみるのはどうかな」

いちご「え? でも、今は冬だよ? 風邪ひいちゃわないかなぁ」

あかり「あの、温水プールなら大丈夫だと思います」

いちご「あ、そっか」

スミレ「あかりちゃん。たぶん、そういう意味じゃないと思う」

あかり「え?」

蘭「いちごも、『泳がせる』ってスイミングのことじゃないからな」

あおい「相手を自由にして、その行動を監視することを『泳がせる』って言うの」

いちご「なるほど、そっちか」

あおい「このままユリカ様のカードの行方を辿れば、黒幕の正体が掴めるかもしれない」




39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 21:54:14.027 ID:QMtO+B3Y0.net

あおい「あかりちゃん。私たちに会ったことは忘れて、このままカードを黒幕に届けてくれないかな」

蘭「黒幕がカードを受け取る瞬間を狙うわけだな」

あかり「それはいいですけど……でも、先輩方に危険が……」

いちご「大丈夫! なんてったって、警視総監だもん! ね、あおい!」

あおい「もちろん! 任せて!」

蘭「いざとなったら、ロッククライミングで鍛えた腕力でねじ伏せてやるさ」

スミレ「さすが、心強いっ」

ひなき「ですな~。百人力とはこのことだぜっ」

あかり「それじゃあ、私たちは何食わぬ顔で涼川先生にカードを届けてきますね!」

いちご「うん! いってらっしゃい!」

蘭「気を付けて…………ん? 今、さらっと黒幕の名前を言わなかったか?」

あおい「うん。言ってたよね」

あかり「あれ?」

スミレ「あかりちゃん……! 涼川先生の名前を言っちゃったよ……!?」

あかり「え? ええええっ!? し、しまったぁあぁぁぁぁあああ!!!!」




41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 22:02:17.122 ID:QMtO+B3Y0.net

ギュンッ

あおい「っ! 危ない!」

あかり「きゃ!」

ズドォォォン

蘭「な、何か飛んできたぞ!?」

いちご「これは……箒だ! 凄い、箒が地面にめり込んでる!」

涼川「やれやれ、お前ら、言っちまったな。黙ってろって言ったのに」

あおい「涼川さん……まさか、あなたが黒幕だったなんて」

スミレ「あ、ああ……」ガクガク

ひなき「名前言っちゃったし……これって一巻の終わりってやつだよね……?」

涼川「ったく、そうビビるなよ。生徒を殺すつもりなんてない」

あかり「ほ、本当ですか!?」

涼川「そもそも、俺はひとことも『殺す』なんて言ってないだろ」

ひなき「『俺の名を洩らしたらお前らまとめて掃除してやる』って言ってましたよね!?」

涼川「『掃除=殺す』に結びつけるなよ。俺は『退学させる』って意味合いで言ったつもりだぞ」

蘭「脅したことに変わりはないんだな……」




42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 22:07:23.869 ID:QMtO+B3Y0.net

あおい「涼川さん! どうしてあかりちゃんたちにアイカツカードを盗ませたんですか!?」

涼川「男の俺が寮をうろついてたら怪しまれるだろう。だからだよ」

あおい「そういうことじゃなくて……!」

いちご「涼川さんはカードを盗んでどうするつもりだったんですか?」

涼川「さあな」

蘭「さあなって……」

涼川「はぁ……こうなっちまったら、白状するが。俺も使われてる立場なんだよ」

あおい「使われてる……?」

涼川「黒幕は俺じゃない。所詮雇われの身ってことだ。カードはそいつに流してるから、1枚も持ってないぞ」

蘭「真犯人は他にいるのか……!?」

いちご「誰ですか!? 教えてください!」

涼川「そりゃ無理だ。俺だって脅されてる」

いちご「ヒントだけでも!」




43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 22:13:39.133 ID:QMtO+B3Y0.net

涼川「……はぁ、しかたないな。それじゃヒントだ」

涼川「そいつは、俺が持ってる管理室の鍵を目当てに近づいてきた」

あおい「つまり、黒幕は管理室の鍵を持っていない人ってことに…………やっぱり、生徒……?」

涼川「違う。生徒たちにあらぬ疑いを持つのはやめてくれ。俺は教師だ、生徒を傷つけたくない」

蘭「よく言うよ……生徒を脅したくせに……」

あおい「もしかして、外部の人間ですか?」

涼川「……今はそうだな」

ひなき「見え隠れする真のラスボスの影! うう~! 燃える展開だぜ~」

あかり「なんだかドラマみたい!」

蘭「呑気なこと言ってる場合か? あかりたちは退学なんだろ?」

あかり「え!? あ、そっか! ひぇ~、ど、どうしよう! 私が涼川先生の名前を言っちゃったせいで……!」

涼川「だから、生徒を傷つけたくないって言っただろ。退学ってのは大空たちを従わせるためについたかわいい嘘だ」

ひなき「なんだ嘘か~」

スミレ「学園を追い出されちゃうかと思った……」

あかり「寿命が縮んだよ~」




44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 22:19:37.434 ID:QMtO+B3Y0.net

涼川「ったく、はやとちりしやがって。……おっと、もうこんな時間か。じゃあ、俺はもう行くからな」

あおい「あっ! ちょっと待ってください!」

涼川「なんだよ」

あおい「まだ話の途中です! もっと黒幕の情報を教えてください!」

涼川「だめだ、これ以上は言えない。俺の沽券に関わるんだ」

いちご「涼川さんの……?」ジー

蘭「いちご。『股間』じゃなくて『沽券』な」

いちご「あっ、そっか! 『こけん』か!」

涼川「……ほら、大空たちもはやく教室に戻れよ。午後からレッスンのはずだろ」

ひなき「そうだった! はやく行かないと遅れちゃう!」

あかり「星宮先輩! 私たちはこれで失礼します!」

いちご「うん。ばいばーい」

蘭「『ばいばーい』じゃないだろ! このまま帰しちゃっていいのか!? 盗みを働いたのは事実なんだぞ?」

いちご「え? だって本当の泥棒さんは他にいるんだよね?」

蘭「そ、それはそうだけど……実行したのはあかりたちなわけだし……」




45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 22:25:49.126 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「一応、学園長のとこに連れてくとかしたほうがいいんじゃないか?」

いちご「どうしよっか。あおい」

あおい「え? 私?」

いちご「だって警視総監ってすっっっっっごく偉いんでしょ? あおいが決めてよ」

あおい「うーん。じゃあ、許しちゃおっか」

蘭「軽いな」

あおい「あかりちゃんたちも涼川さんも、脅されて仕方なくやったことなんだし」

あおい「私たちが黒幕の正体を突き止めて、カードを取り返せば万事解決じゃない?」

蘭「まあ……警視総監様がそう言うなら仕方ないな」

いちご「だってさ! あかりちゃん、スミレちゃん、ひなきちゃん、涼川さん!」

あかり「あ、ありがとうございます! すっごくかっこいいです! 霧矢先輩!」

ひなき「ですなー! 流石イケナイ警視総監!」

スミレ「犯人逮捕、がんばってください!」

涼川「まあ、怪我しない程度に頑張れよ。じゃあな」

いちご「ばいばーい」




48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 22:32:24.905 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「とは言ったものの、黒幕の正体は全く掴めなそうにないな」

いちご「え? ヒントは教えてもらったでしょ?」

蘭「分かるのか? そのヒントとやらで、黒幕の正体が」

いちご「うーん、ちっとも」

蘭「だろうな」

いちご「ここはやっぱり、警視総監殿の意見を聞いてみましょう!」

蘭「だな。ご使命だぞ、あおい」

あおい「うん……まだおぼろげだけど……黒幕の正体はかなり絞れてきてると思う」

いちご「おお!」

蘭「本当か?」

あおい「私が『外部の人間ですか?』って聞いたら、涼川さんは『今はそうだ』って答えたでしょ?」

蘭「ああ。言ってたな……そうか、『今は』か」

あおい「うん。それって、『今は違うけど前はそうだった』って意味だったんじゃないかな」

蘭「……つまり、かつて学園にいた人物が黒幕か……卒業生とか?」

あおい「元職員かもしれない」

蘭「どちらにせよ、範囲が広くないか?」




49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 22:37:39.670 ID:QMtO+B3Y0.net

あおい「もっとヒントがあれば……」

いちご「あっ! 箒!」

あおい「え?」

蘭「なんだ、突然」

いちご「箒じゃないかな!?」

蘭「何が?」

いちご「涼川さんっていつも箒を大切そうに持ってるでしょ?」

あおい「うん。教師になってからも、つい箒を片手に掃除しちゃうって言ってたね」

いちご「それだけ大切な箒を人質にとられたら……」

蘭「人じゃないけどな」

あおい「まさか、『箒を無事に返してほしくばアイドルのカードを盗め』と脅されて……!」

いちご「うん!」

あおい「凄いよいちご! これは重要な手がかりかもしれない!」

いちご「えへへ~」

蘭「盛り上がってるとこ悪いけどさ、涼川さんの箒ならそこの地面にめり込んでるぞ」

いちご「あれ? そっか……うーん、違ったかぁ」




51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 22:43:15.436 ID:QMtO+B3Y0.net

あおい「箒を人質にとられたっていう考えが間違ってたとしても、方向性は正しいよ」

蘭「どういうことだ?」

あおい「つまり、涼川さんがどうして脅されたのか。その理由から探るってこと」

あおい「脅しって、その人にとって大切で触れられたくないモノを狙う場合が多いでしょ?」

あおい「そこを突くのって、誰にでもできることじゃないはず」

あおい「『弱み』が何だったのかを重点的に調べれば、真相に近づけるかもしれないよ」

蘭「弱みか……たしかに涼川さんは簡単に誰かの言いなりになるような性格じゃないかも」

蘭「脅しが成立してるってことはよっぽどのことだ。重要な手がかりかもしれないな」

あおい「涼川さんが嫌がることってなにかな」

いちご「私は海苔弁当の海苔がお弁当箱の蓋の裏側にくっついちゃうのがスッゴク嫌だなぁ」

蘭「いちごは『海苔弁当の海苔を蓋にくっつけるぞ』って脅されたら泥棒するのか?」

いちご「まさか! しないよ! 絶対!」

蘭「だったら他の可能性を考えよう」

いちご「うーん」




52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 22:47:52.191 ID:QMtO+B3Y0.net

あおい「ここで考え込んでてもしょうがない。初心に戻って、聞き込みしない?」

蘭「だな」

いちご「誰から話を聞こっか」

あおい「涼川さん繋がりで、ジョニー先生なんてどうかな。男子会でよく話すだろうし」

蘭「いいんじゃないか?」

いちご「よーし! ジョニー先生を確保だ! ア~!」

蘭「それやめろって……」




53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 22:55:32.889 ID:QMtO+B3Y0.net

―――

ジョニー「ノー。ダメだ」

いちご「え~、なんでですか?」

ジョニー「男子会は男子のみに与えられた憩いの場。ハニーたちには俺たちの会話の内容を教えられない決まりだ」

ジョニー「トップ中のトップ! トップシークレッツ! 口が裂けても言えないぞ」

あおい「涼川さんのことなんです! ここ最近、何かありませんでしたか?」

蘭「細かい会話の内容はいいですから、少しでも情報をください!」

ジョニー「涼川の最近? いや、とくに何も無いぞ。なんでそんなこと調べてるんだ?」

あおい「じゃあ過去は? 涼川さんとこの学園の誰かとの間でトラブルがあったとか……なにかありませんか?」

ジョニー「っ! ……あーっと! もうこんな時間だ! すまないがハニーたち! もう行かねば」

いちご「えぇ!?」

ジョニー「じゃあな! シーユー! アディオス! グッバイ!」ダッ

いちご「行っちゃった……」

蘭「あきらかに動揺してたな」

あおい「うん。涼川さんの過去に、何かある……!」




54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 23:02:40.473 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「モア・ザン・トゥルー関係のことかな」

あおい「どうだろう。涼川さん個人のことかもしれないし、まだ分からないよ」

いちご「あれ? あそこにいるの、さくらちゃんじゃない?」

あおい「あ、ホントだ。話を聞いてみよっか」

いちご「うん! おーい!」


さくら「いちご様、あおい様、蘭様。こんにちは」

蘭「これから仕事か?」

さくら「はい。雑誌の取材を受けるため、出版社へ向かうところです」

いちご「そっかぁ。それじゃあ、邪魔しちゃ悪いかな」

あおい「うん。引きとめちゃってごめんね」

さくら「あの、なんでしょう。わたくしにお手伝いできることがありましたら、何なりとおっしゃってください」

蘭「いや、いいんだ」

さくら「いいえ。そういうわけにはまいりません。スターライトクイーンとして、諸先輩方の頼みを蔑には……!」

さくら「あ、どうか! このわたくしめに~ご相談くださいますよう~お願い申し上げ~たてまつりまする~」カカッ

いちご「出た! 北大路劇場!」




57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 23:07:58.011 ID:QMtO+B3Y0.net

さくら「学園の過去……ですか?」

あおい「うん」

蘭「なあ。涼川さんの名前は出さないのか?」ボソッ

あおい「無闇に触れ回るのもどうかなと思って……」ボソッ

さくら「……関係があるかはわかりませんが、さくら荘にとあるマニュアルがございます」

いちご「マニュアル? なんの? エアコン?」

さくら「いえ。スターライトクイーン特別寮の防犯設備に関するものです」

蘭「へぇ……特別寮って、やっぱり防犯も特別なんだな」

あおい「でも、私たち美月パレスに潜入したことあるよね?」

いちご「うん。その時は楽勝だったよ?」

さくら「実は、その防犯設備は男性にのみ反応するものなのです」

蘭「男性にのみ……?」

さくら「はい。かつて、スターライトクイーン特別寮へ忍び込んだ不敬な者がいたらしく……」

さくら「以来、特別寮には定められた男性のみしか入れないよう、特殊な防犯設備が設置されたのです」

蘭「なあ……、その不敬な者って……」ボソッ

あおい「うん……」




58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 23:14:18.816 ID:QMtO+B3Y0.net

あおい「さくらちゃん。そのマニュアル、見せてもらえないかな」

さくら「はい、もちろん。アイカツフォンに入ってます」

ピュイン

さくら「どうぞ」

あおい「ありがとう」

蘭「なになに。身体的特徴をスキャンし、男性と思われた場合は警告……従わなければ火炎放射って、ずいぶん物騒だな」

いちご「ひえぇ~。水ぶくれになりそう」

蘭「水ぶくれで済めばいい方だと思うぞ」

あおい「マニュアルの内容も気になるけど、今はデータの更新日を確認するのが先」

蘭「だな」

あおい「えーっと……あった。対男性・火炎放射機の情報は、私たちが入学する少し前に更新されてるみたい」

蘭「ってことは、特別寮の主が美月さんだった時だな」

いちご「じゃあ、美月さんに話を聞いてみよう!」




59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 23:19:16.201 ID:QMtO+B3Y0.net

―――

美月「あら、どうしたの? 3人揃って」

いちご「すいません、忙しかったですか?」

美月「ええ、とっても。これから次の仕事へ向かうところ」

蘭「まあ、ですよね」

あおい「忙しくない時なんてなさそうだし……やっぱり事務所に押し掛けたのはまずかったかな」

蘭「いちごがどうしても行くって聞かないから」

いちご「だって、こうでもしなきゃ会えないもん!」

美月「ふふ。あなたたちがわざわざ来てくれたのなら話は別」

月影「次の予定、少し遅らせます」

美月「はい。それで、何の用? よほどのことがあったみたいだけど」

あおい「お忙しいみたいなので、ずばり聞きます。涼川さん……と聞いて、何か思い当たることはありますか?」

美月「…………そう。その話なの……ふぅん」




60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 23:25:52.760 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「その反応……やっぱり!」

いちご「何か知ってるんですか?」

あおい「美月さんは……涼川さんの弱みを握ってるんですよね?」

あおい「これは想像ですが、涼川さんは美月パレスへ侵入したことがある。違いますか?」

美月「驚いたわ。たしかに、そういうことがあった」

いちご「涼川さんは美月パレスで何をしたんですか? 掃除ですか?」

美月「私の下着を盗もうとしたのよ」

いちご「えぇっ~!?」

蘭「こりゃ……たまげたな」

あおい「なるほど……それをばらされたくない涼川さんは……」

美月「霧矢」

あおい「え?」

美月「……」カキカキ

スッ

【盗聴されてるから、筆談するね】

あおい「……!」




61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 23:31:39.134 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「なんだ? こ、これって……!」

いちご「え!? とうty」

あおい「いちごっ」

ガバッ

あおい「しっー!」

いちご「……!」

あおい「たしかに、涼川さんって女性の下着とかに興味ありそうですね」カキカキ

【誰に盗聴されてるんですか?】

美月「でしょう? 今日はそれについて聞きにきたの?」カキカキ

【私を脅している人物】

あおい(美月さんも脅されていたの……!?)

蘭「はい。さくらから、昔寮に潜入した人がいるって聞いたもんで」カキカキ

【学園でカード泥棒の被害が出ています。美月さんが指示したことですか?】

美月「……………へぇー、そうなの」カキカキ

【ええ。彼に命令されたから、涼川直人にお願いしたわ。過去の下着泥棒を取引材料にね】

あおい(彼……? 涼川さんのことじゃないんだよね……)




64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 23:38:10.131 ID:QMtO+B3Y0.net

美月「……」カキカキ

【彼が指定したのは学園のカード。学園に籍を置いていない私には都合が悪かった。鍵の問題もあったしね】

あおい(だから涼川さんを実行犯に……実際はあかりちゃんたちにその役が回ったんだけど)

いちご「ねえねえ、あおい」ボソッ

あおい「なに?」ボソッ

いちご「私も書きたいから、紙ちょうだい」ボソッ

あおい「うん」

いちご「ありがと。えーっと」カキカキ

【美月さん。今日のお昼ごはん、なに食べました?】

蘭「……」カキカキ

【それは筆談じゃなくて直接聞けばいいだろ】

いちご「……」カキカキ

【あ、そっか】

いちご「今日のお昼ご飯、何食べました?」

美月「お寿司よ」

いちご「いいなぁ~」




65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 23:43:27.634 ID:QMtO+B3Y0.net

蘭「……ゴホン」カキカキ

【話を戻すぞ。美月さん、彼って誰ですか?】

美月「……」カキカキ

【名前は知らないわ。ただ、知っていたとしても正体を教えることはできない】

【警察へ通報したり世間に公表したら、事務所の職員を殺すと脅されているの】

あおい「……!」カキカキ

【穏やかじゃない!!!!!!!】

蘭「……」カキカキ

【だな】

いちご「お寿司のネタで一番好きなのなんですか?」

美月「う~ん。どれも好きだし、気分で変わるけど……今はヒラメかな」カキカキ

【まだ涼川直人以外の誰にも相談できていない。あなたたちに協力を頼める?】

あおい「……」カキカキ

【よろこんで】

いちご「ヒラメかぁ」




66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 23:50:06.227 ID:QMtO+B3Y0.net

美月「さてと……そろそろ、次の仕事へ行かないと」カキカキ

【今日の深夜。スターライト学園寮の近くの広場で、『彼』にカードを渡す約束になってる】

あおい「次のお仕事って何ですか?」カキカキ

【今回はカードを手に入れてませんよね?】

美月「情報番組のコメンテーター。マイナンバー制度について話すことになってるの」カキカキ

【盗みに失敗したって連絡はもらってる。もしかして、あなたたちが阻止したの?】

蘭「さすがですね。何でもそつなくこなす」カキカキ

【ユリカのカードが盗まれそうになってたので、取り返しました】

美月「……! そう……かな」カキカキ

【もうこれ以上言いなりにはなりたくない】

あおい「そうですよ。さすがです。私たちも見習わないと」カキカキ

【カードの受け渡しに行ってください。犯人は私たちが必ず捕らえます】

美月「……じゃあ、もう行くね」

あおい「はい。お気をつけて」

いちご「う~ん、ヒラメってどんな味だったかなぁ。思い出せないや」




67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/06(日) 23:56:42.859 ID:QMtO+B3Y0.net

―――

蘭「……まさか美月さんも脅されていたなんて」

あおい「うん……でも、今度こそ真犯人に辿りつけるはず!」

いちご「よーっし! 絶対に逮捕しようね!」

蘭「意気込みは良いけど……いちご、ちゃんと話を理解してるのか?」

いちご「もちろん!」

蘭「心配だなぁ……」

いちご「えー、ちゃんと分かってるってば」

蘭「ところで、真の黒幕はどうしてスターライト学園でカードを受け取ろうとしてるんだろうな」

あおい「たぶん、美月さんが警察を連れてくるのを恐れてのことだと思う」

あおい「寮の近くの広場を指定されたら、美月さんはまっさきに『生徒に危害が及ぶかも』って考えるでしょ?」

あおい「もし警察の介入が相手にバレたら、近くの寮にいる生徒たちに何をするかわからない……」

あおい「実際、『事務所の職員を殺す』って脅してきてるわけだし。下手に動けなくなるんだよ」

蘭「なんてやつだ……許せないな……!」

いちご「狡猾だね!」




68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:00:54.250 ID:HSeOBZ5r0.net

あおい「とにかく、今日は学園に戻って張り込みをしよう! これも捜査の基本!」

いちご「さすが警視総監!」

蘭「警視総監は張り込みとかしないと思うけどな」

いちご「イケナイ警視総監だもん。普通の警視総監とは違うよ!」

あおい「そうと決まったら、さっそくコーヒー牛乳とアンパンを買ってこないと……!」

蘭「なんで?」

あおい「張り込みと言ったら、もうこのふたつは絶対外せない! 必須アイテム!」

いちご「本格的だね!」

蘭「やれやれ……」




71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:05:55.931 ID:HSeOBZ5r0.net

―――

いちご「まだかなぁ、カード泥棒さん」

あおい「焦っちゃだめ。こういうのは忍耐だよ。どれだけ我慢できるかで勝負が決まるんだから」

いちご「なるほど、そっか! 我慢だね、我慢!」

蘭「しっー。静かにしないと、張り込みしてる意味がなくなっちゃうだろ」

いちご「ごめん!」

あおい「……! 誰か来た!」



美月「……」

???「こんばんは」



蘭「誰だ……? フードをかぶってて、顔が見えないな」

あおい「待って……今の声、どこかで聞いたことがあるような……」




72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:11:35.560 ID:HSeOBZ5r0.net

蘭「本当か? 誰なんだ?」

あおい「うーん……思い出せない……」

いちご「……! 嘘……、そんな……!」

あおい「いちご……?」


???「さあ。カードを渡してください」

美月「カードは無いわ。盗むのに失敗したの」

???「へぇ……まあ、人間誰しも失敗はありますから……次はこのようなことがないように」

美月「いいえ……次は無い」

???「……どういう意味ですか?」




73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:18:07.110 ID:HSeOBZ5r0.net

美月「もう、あなたの言いなりなるつもりはないわ」

???「それはつまり……美月さん。事務所の職員はどうなってもいいと?」

美月「事務所のみんなに手は出させない。あなたを……ここで捕まえます」

???「さすがはアイドル……勇ましいことだ。でも、足が震えていますよ」

美月「……!」

???「アイドルである前に、ひとりの女性ですからね。男の俺に勝てるわけないでしょう」

美月「おあいにくさま。女性である前に、アイドルよ。それに、ひとりじゃない」

???「……?」


蘭「いちご! あおい! いくぞ!」

あおい「うん! そこまでよ!!!」

バッ




74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:23:38.766 ID:HSeOBZ5r0.net

???「……! これは……久しぶりだね、あおいちゃん」

あおい「!? 久しぶり……? どういうこと!?」

???「そんな撮影用の拳銃と手帳でどうにかなるわけないだろう?」

蘭「だろうな。だが、こっちの斧は本物だ!」

???「これは怖いな……だが、当たらなければどうってことないよ」

ダッ

蘭「……!? は、はやい!」

ガッ

蘭「うわっ、しまった、斧が……!」

???「おっと! ふたりとも、動かないでね。美月さんも! 動いちゃだめですよ」

???「もし動けば、この自製の爆弾を寮へ投げます」

蘭「ば、爆弾……!?」

あおい「穏やかじゃない……! あなた、誰なの!?」

???「ひどいなぁ。一緒にトレーニングした仲なのに忘れちゃうなんて……ねぇ? いちごちゃん」

いちご「太田くん……? どうして……!」

太田「……どうして? はは、いちごちゃんのためだよ……!」




76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:29:41.826 ID:HSeOBZ5r0.net

あおい「太田くん!? そんな、まさかあなたが……!?」

蘭「太田……? たしか、いちごの初めてのファンって……こいつが……?」

いちご「太田くん! 太田くんが……カード泥棒さんだったの……?」

太田「まあね」

いちご「どうして、どうしてそんなことを……?」

太田「だから、いちごちゃんのためだってば」

いちご「わ、私の……?」

太田「いちごちゃんはトップアイドルで居続けたいんだろう? だったら、他のアイドルたちが邪魔じゃないか」

太田「アイドルにとって命と言っても過言ではないカードを奪えば、邪魔者共は脱落していく」

蘭「だから、カードを盗もうとしたのか……! 学園のアイドルたちから……!」

太田「そういうこと」

美月「どうして私を使ったの?」

太田「それは簡単な話です。あなたはトップアイドルであるいちごちゃんのライバルであり、障害だ」

太田「カード泥棒に加担したと世間が知れば、どうなりますかねぇ」

あおい「外道……!」

太田「くくく、言いたければ言えばいい。俺は、いちごちゃんさえ笑顔でいてくれればそれでいいんだ」




80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:34:15.958 ID:HSeOBZ5r0.net

太田「ね? いちごちゃん、嬉しいだろ? 喜んでくれるだろう?」

いちご「……だ、だめだよ! 太田くん! そんなことしちゃ!」

太田「……え?」

いちご「カードはアイドルの……みんなの大切な物! それを奪うなんて! 絶対にだめだよ!」

太田「でも、だって、そうすればいちごちゃんのアイカツがずっと楽になるじゃないか」

いちご「そんなの……そんなのアイカツじゃないよ! 私は、みんなと競い合っていたい……!」

いちご「ひとりでやるアイカツなんて、ちっとも楽しくないもん……」

太田「な……な、なんでそんな顔するんだよ……! ハハ、ありえない、俺の思いを踏みにじるなんて……!」

いちご「太田くん……自首しよう? 一緒に謝ってあげるから。ね? 大丈夫! 一生懸命謝れば、きっと……!」

太田「あ、そうか。いちごちゃん、優しいからね……みんなに気を使って、そんな嘘を……」

いちご「え……?」

太田「分かってるよ……本当は嬉しいんだよね。俺の計画、賛同してくれるんだよね? うん、そうでなきゃおかしい」

いちご「お、太田くん……?」

蘭「狂ってるな……いちご、耳を貸すな」

あおい「おとなしく、投降しなさい!」




82: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:38:28.558 ID:HSeOBZ5r0.net

太田「投降だって? ははは、おかしなことを言うなぁ、あおいちゃん。嫌に決まってるだろ……」

太田「嫌だね……冗談じゃない。美月さんが使えないならいい、自分でやるさ……!」

あおい「なんですって……!」

太田「今日のところはこれで失礼するよ。いちごちゃん、じゃあね」

ダッ

いちご「太田くん!」

蘭「逃げたぞ!」

美月「待ちなさい!」

太田「残念! 俺は陸上部だ! 君ら程度じゃ、まるで相手にならないよ!」

ギュン

あおい「は、はやい……! だめ、追い付けない……!」

いちご「太田くぅん!!!」




83: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:42:50.318 ID:HSeOBZ5r0.net

太田「やってやる……やってやるさ……! ここが済んだら、ドリアカにも行ってやる……!」

太田「いちごちゃん以外のアイドル、全てからカードを奪い取ってやる……! ははは!」

太田「!!!!!!」

キキィィィ

太田「……なんだ……? こ、この匂いは……!」クンクン

太田「いちごちゃんのアイカツカードの香りだ! ど、どこだ!?」

キョロキョロ

太田「……! あった! 木にぶら下がってる……! ははは! 凄い! 天の恵みだ!」

ダッ

太田「いちごちゃんのアイカツカード! 神よ! 感謝します!」

太田「ゲットォォォォォォ!!!!!」

バキィィィィ!!!!

太田「ぐあああああああああああああああああああっ!!!!!! 足がああああああああああ!!!!」




85: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:48:10.987 ID:HSeOBZ5r0.net

あおい「今の音、なに!?」

蘭「あっちのほうから聞こえたぞ!?」

美月「行ってみましょう」

いちご「……は、はい!」


太田「ああっ! ぐぁあ!!! ああぁうう!」

あおい「あれは……いちごが仕掛けた……!」

蘭「うわっ! 太田が罠にかかったのか!?」

いちご「太田くん!!! 大丈夫!? き、救急車を呼ばないと……!」

美月「あなた、陸上部なのよね」

太田「……うぅ」

美月「残念だけど、この足じゃもう走れないわね」

いちご「そんな……!」

蘭「自業自得だな」




86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:53:08.045 ID:HSeOBZ5r0.net

いちご「ごめん……ごめんね……! 太田くん、私が仕掛けた罠のせいで……えっぐ、ひっく、ごめん……!」

太田「い、いちごちゃん! 泣かないで! 大丈夫さ、これぐらい!」

太田「俺は、いちごちゃんが笑ってくれてさえいれば、それでいいんだ! ね? 足なんていらないよ!」

いちご「でも……」

太田「本当だって! さ、笑って!」

いちご「う、うん……えへへ」

太田「それに、謝るのは俺の方だよ……この足じゃ、カード強奪作戦が遂行できない……ごめん……」

いちご「い、いいんだよ! あの、やってほしくないし……」

太田「励ましてくれるのかい? やっぱり優しいなぁ、いちごちゃんは!」

いちご「……う、うん」

あおい「太田くん……まさか、撮影以外でこの手錠を使うことになるなんて……」

太田「ははは……光栄だよ。イケナイ警視総監直々にか」

あおい「いちご、ごめんね……。太田くん、逮捕します」

ガチャン

いちご「……」




87: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 00:57:35.454 ID:HSeOBZ5r0.net

―――

ユリカ「この私のカードを奪い返すなんて、やるじゃない。褒めてあげないこともなくもないわよ」

かえで「よかったねー、ユリカ。女々しく枕濡らしてたもんねー」

ユリカ「ぬ、濡らしてなんかないわよ!」

かえで「そうなの? でも枕が湿ってたじゃん」

ユリカ「あれは……! 涙じゃないわ! そう! よ、涎よ!」

蘭「涎ならいいのか」

さくら「ユリカ様のカードが無事戻ったのは大変喜ばしいのですが……いちご様が……」

いちご「……はぁ」

おとめ「いちごたん、元気無いのですー……」

蘭「いちごの初めてのファンがあんなことになっちゃったからな……無理ないさ」

いちご「………………はぁー」

あおい「……ねぇ、いちご」

いちご「あおい……」




88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 01:02:25.543 ID:HSeOBZ5r0.net

あおい「太田くん……残念だったね」

いちご「うん……私の初めての……」

あおい「もう、違うでしょ!」

いちご「え?」

あおい「前も言った。いちごのファン第一号はこの私なんだから! これだけは譲れない」

いちご「あおい……ふふ、そうだったね。うん」

あおい「それに、いちごのファンは太田くんだけじゃないでしょ?」

あおい「日本中に……ううん、世界中にたくさんいるんだよ?」

あおい「太田くんのことは悲しいけど、他のファンのためにも笑顔でいるのがアイドルなんじゃないかな」

あおい「私もそのファンのひとり。いちごの笑顔が見たいな。いつもみたいに」

いちご「……うん。そうだよね。うん! よーっし! 私、走ってくる! ついでに、大田くんに面会してこよ!」

あおい「ふふ、それでこそいちご!」




89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 01:07:30.355 ID:HSeOBZ5r0.net

いちご「みんなも行こう! トレーニングがてらに刑務所!」

ユリカ「はぁ!? け、刑務所!?」

おとめ「お供するのですー!」

さくら「お勤め、というやつですね? 任侠映画で見たことがあります」

かえで「『死んでもらいます』ってやつだよね?」

あおい「正確には留置所だけど」

蘭「やれやれ、急に元気を取り戻したと思ったらもうこれか。相変わらずだな」

いちご「いくぞー! アイ! カツ! アイ! カツ!」

あおい「ほら、行こう!」

蘭「ああ、だな」

さくら「お供します」

おとめ「らーぶゆー!」

かえで「置いてくよー、ユリカー!」

ユリカ「あ、ちょ、ちょっと、待ちなさーい! ユリカ様を置いていくと、血を吸うわよー!」




90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 01:10:26.016 ID:HSeOBZ5r0.net

いちご「今週の、アイカツ格言!」


いちご「太田くん凄く足が速かったね」

あおい「陸上部だもん。当然だよ」

いちご「そういえば、太田くんの爆弾はどうなっちゃったのかな?」

あおい「それなら大丈夫、私が解体したから」

いちご「凄い! さすが警視総監!」

あおい「イケナイ警視総監を演じるために鍛えた爆弾解体技術が役立つなんて思わなかったよ」

いちご「私も解体の技術を身に着けようかな。手始めにカニから!」


いちご&あおい「「 芸は身を助ける! 」」

END




91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/12/07(月) 01:13:15.350 ID:ud/rc4RRd.net

おつか~



元スレ
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1449398215/

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