1:
◆u2ReYOnfZaUs 2018/07/05(木) 18:12:20.48
ID:8O0RAJc50
・お久しぶりです、こちらボケなしツッコミなしオチなしの長編シリアスコントになっております
・えっちが苦手な人は見ない方がいいです
2:
◆u2ReYOnfZaUs 2018/07/05(木) 18:13:56.93
ID:8O0RAJc50
一ノ瀬志希は、すんすんと鼻を動かした。不本意に招かれた、女性芸能人の別荘。
ひとの匂いがしない。わざとらしいローズの芳香剤が鼻につく。
話は続いている。聞くに堪えない、退屈な話。
自分は男性経験が豊富なの。だから尊敬してね。
それだけの話を3時間も引き延ばして続けている。
いっそ、「私のことを敬え!」と直接言ってくれた方がまだ、志希はその生々しさに興味を持つことが可能である
はやくおうちにかえりたーい。志希がそう思っていたとき、話が振られた。
「志希ちゃんは、“あっち”でどれくらい経験したの?」
「フラスコと鉄ペンで二股かけてたよ〜」
おもしろーい、という周りの声。その言葉には言葉自体の意味は数パーセントもないだろう。
ただの脊髄反射のようなもの。
つまんなーい。志希は頭の中で、連想ゲームを始める。
ひまわり、カクバクダン、ゴジラ、マリリン・モンロー、チュパチャップス、杏ちゅわーん。