1:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:03:35.06
ID:PgMF1Wr+0
時系列などは少しいじってます
【出会い】
卯月「ってことがあって~」
トレーナー「あら、そんなことが……。それなら、レッスン頑張らないとね」
卯月「はいっ! 島村卯月、がんばりまーすったたた」
トレーナー「無理しちゃだめよ?」
「ひぐち君。彼女が?」
「はい、男爵様」
トレーナー「?」
「もし、そこのマドモアゼル」
トレーナー「あの、受付は……」
「おお、これは失礼」
卯月「いっちにっさんしっ」
「もし、そこのマドモアゼル」
卯月「えっ?」
「失礼するよ」
卯月「だ、誰……?」
山田ルイ53世「ルネッサーンス!!!」
卯月「ママー!!」
2:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:04:43.53
ID:PgMF1Wr+0
【プロデュース】
山田ルイ53世「いや、驚かせてすまない。吾輩はこういうもので」
ひぐち君「これをどうぞ。男爵様の名刺でございます」
卯月「シンデレラプロジェクト……ぷ、プロデューサーさん!?」
山田ルイ53世「そうだ。吾輩はお供のひぐち君と一緒に、プロデュース活動を行っているんだ」
卯月「そ、そうなんですか……」
山田ルイ53世「そして、今日は……」
ひぐち君「君をスカウトしに来たんだ!」
山田ルイ53世「いやセリフとんなやー(チーン)」HAHAHAHA
卯月(だ、大丈夫かなぁ?)
山田ルイ53世「今日はあくまでも説明のために来たんだ。もし了承するなら、後日きちんと書類を持って来よう」
ひぐち君「男爵様、顔が怖いから断られること多いですもんね」
山田ルイ53世「いやいまそれ言わんでええやないかーい(チーン)」HAHAHAHA
卯月(す、少し考えたほうがいいかな……? で、でもスカウトだし……)
山田ルイ53世「コホン。では、吾輩たちはこれにて失礼」
ひぐち君「男爵様、こちらです」
卯月「あ、いっちゃった……」
3:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:05:29.73
ID:PgMF1Wr+0
【警察】
警察「ちょっと君! 君がこの子を泣かせたんじゃ!」
男の子「うえーん!」
「…………」
山田ルイ53世「おっとひぐち君。どうしたんだいそんな顔をして」
ひぐち君「男爵様。あの子、どうでしょうか?」
山田ルイ53世「……なるほど」
警察「君、ちょっと来てくれるか?」
「だから、私はやってないって」
山田ルイ53世「失礼。マドモアゼルが困ってるじゃないか」
警察「な、なんだあんたたちは!」
ひぐち君「男爵様に対して、なんて失礼な言葉を!」
山田ルイ53世「おお、ひぐち君。そんなに怒らないでくれ」
ひぐち君「この少女より、この小太りのおっさんのほうが!」
山田ルイ53世「お前のほうが失礼やないかーい!(チーン)」HAHAHAHA
警察「本当になんなんだ……」
4:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:06:31.44
ID:PgMF1Wr+0
【スカウト】
なんやかんやで助けられた
山田ルイ53世「マドモアゼル、お名前は?」
「…………渋谷凛」
山田ルイ53世「渋谷凛。いい名前じゃないか。吾輩は山田ルイ53世。そしてこっちが」
ひぐち君「ひぐちカッター!」
山田ルイ53世「いやなのれやー(チーン)」HAHAHAHA
凛「……何者?」
山田ルイ53世「おお、自己紹介が遅れた。吾輩たちはアイドルのプロデューサーで」
凛「……悪いけど、アイドルになんて興味ないから」
スタスタ
ひぐち君「あっ……。男爵様、行ってしまいましたが」
山田ルイ53世「いいんだひぐち君。まだ考える時間が必要だ」
ひぐち君「逃げられた、言い訳ですか?」
山田ルイ53世「いや煽るなやー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「彼女は光る。あの制服……マドモアゼルの高校はこの近くか」
ひぐち君「制服を覚えてるなんて、変態ですね」
山田ルイ53世「だから煽るなやー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「以前芸人の知り合いから聞いたんだよ。吾輩に他意はない。それよりひぐち君、彼女のところへ行こうか」
ひぐち君「はい! 男爵様!」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/13(火) 01:07:53.81 ID:/m/8Dn0G0
キャラが濃いな
あと男爵ってどこかのアニメで声優していなかった?勘違いだったらごめん
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/13(火) 01:18:19.55 ID:qImTX0qQo
>>5
天体戦士サンレッド
7:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:11:36.79
ID:PgMF1Wr+0
【学校前で】
凛「…………」
(ルネッサーンス!)
凛「…………はぁ」
「ねーねー聞いた?」
「何々?」
「校門の前に、男爵が来てワイングラスでワイン飲んでるんだってー」
「えーほんとー? ていうか男爵ってなにー?」
凛「!」
ひぐち君「男爵様! こちら、芳醇なワインでございます!」
山田ルイ53世「おお、すまないねひぐち君」
ひぐち君「さっきそこのコンビニで買ってきた、ファンタですけど」
山田ルイ53世「いやワインじゃないんかーい!(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「ひーぐちくーん。ワインじゃないなら初めからそういいなさーい」
ひぐち君「実は、これには深いわけが……」
山田ルイ53世「おお事情が変わった続けて」
ひぐち君「だって……。みなさんにふるまえないじゃないですか!」
山田ルイ53世「それやったら最初からいえやー(チーン)」HAHAHAHA
ひぐち君「ささ、みなさんどうぞ!」
山田ルイ53世「話きけやーい!(チーン)」
「「HAHAHAHAHAHAHA……」」
山田ルイ53世「ボンジュール!」
「おもしろーい!」
「わたしものみたーい!」
「わたしもー」
凛「…………なにあれ」
8:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:17:02.66
ID:PgMF1Wr+0
【あの看板のアイドル】
山田ルイ53世「アイドルになってみるきはないか?」
凛「興味ないから」
山田ルイ53世「あぁ、マドモアゼル……」
ひぐち君「次の日!!」
山田ルイ53世「アイドルになってみるきは」
凛「ないから」
山田ルイ53世「うぅむ……。また断られてしまった……」
ひぐち君「男爵様、少し落ち着かれては?」
山田ルイ53世「そうだったひぐち君ありがとう」
ひぐち君「こちら、あっつあつのほうじ茶となっております」
山田ルイ53世「いやチョイス考えろやー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「普通こういう時は気分を落ち着かせるような紅茶とかだろう!」
ひぐち君「なら、お香とか?」
山田ルイ53世「なんでやねーん(チーン)」HAHAHAHA
楓「お香をここにおこう……フフッ」
ひぐち君「男爵様、ハーブティーです」
山田ルイ53世「いや今の人誰やねーん(チーン)」HAHAHAHA
9:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:18:02.79
ID:PgMF1Wr+0
【返答を聞きに】
山田ルイ53世「ルネッサーンス!!」
卯月「わぁ! あ、プロデューサーさん!」
山田ルイ53世「それで、返答はどうだね?」
卯月「私、アイドルになります! 島村卯月、がんばります!」
ひぐち君「その言葉を待っていた! 一緒に頑張ろう!」
山田ルイ53世「だからセリフとんなやー(チーン)」HAHAHAHA
卯月「は、はは……」
山田ルイ53世「……以上で、手続きは終わりだ。他に何か質問はあるかね?」
卯月「えっと……今日は、何をすればいいですか?」
ひぐち君「それではレッスンを!」
卯月「はい! 頑張りますっ!」
ひぐち君「明日もレッスンを!」
卯月「はい!」
ひぐち君「明後日も!」
山田ルイ53世「いやレッスンしすぎやろー(チーン)」HAHAHAHA
山田ルイ53世「ひーぐちくーん。冗談でもそういうことをいったらだめだよー」
卯月「えぇ!? 冗談だったんですか!?」
山田ルイ53世「貴族のコンツェルンジョークだよHAHAHA。今日はレッスンも切り上げて、アイドルになったことを家族に報告してはどうかな?」
ひぐち君「わかりました!」
山田ルイ53世「いやお前じゃないわー(チーン)」HAHAHAHA
11:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:19:29.52
ID:PgMF1Wr+0
【伝染】
帰路の途中
卯月「デビュー……デビュー! あ、お花かぁ……」
卯月「こんばんはー」
凛「いらっしゃいませー」
卯月「~♪」
凛「……なにかあったんですか?」
卯月「実は、とてもいいことがあって……えへへ」
卯月「白馬の王子様じゃなくて、男爵様がきて……」
凛(……男爵? 最近男爵って名前ばっかり……)
卯月「とにかく、私にとって、すっごくうれしい記念日なんです!」
凛「じゃあ、これなんてどうですか?」
卯月「わぁ……!」
――ひぐちカッター!
卯月「いまのなんやねーん……エヘヘ」
凛「???」
12:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:21:22.46
ID:PgMF1Wr+0
【再チャレンジ】
なんとかカフェに連れてきた
山田ルイ53世「マドモアゼル、アイドルになる気になったかい?」
凛「あのさぁ、そもそも私の何をみて、アイドルになれっていってるわけ?」
ひぐち君「その胸です!」
山田ルイ53世「セクハラやないかーい!(チーン)」
山田ルイ53世「ひぐちくん! 流石に笑えないよ!」
凛「帰っていい?」
山田ルイ53世「ああ、待ってくれ。違うんだ」
山田ルイ53世「マドモアゼル、君は何か夢中になったことがあるかい?」
凛「……。……ないけど、それが何か関係あるわけ?」
ひぐち君「アイドルは、その『何か』になれるかもしれません」
山田ルイ53世「君の夢中になれるものを見つける、手伝いもできると思うんだ」
ひぐち君「でも何かってなんでしょうね」
山田ルイ53世「マジメにスカウトせえやーい!(チーン)」HAHAHAHA
13:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:23:07.91
ID:PgMF1Wr+0
【考えると、ダメに】
凛「…………」
山田ルイ53世『流石にすぐの返事は難しいであろう。吾輩とひぐち君の名刺を渡そう』
ひぐち君『こちらです』
山田ルイ53世『気持ちが決まったら、どちらでもいいので電話するといい』
『『ルネッサーンス!!!』』
凛「…………うさん臭すぎる」
凛「あの恰好じゃなかったら、多少は……」
『いい名前じゃないか』
『ひぐちカッター!』
『いやワインじゃないんかーい!(チーン)』
凛「……不安すぎる」
14:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:25:20.26
ID:PgMF1Wr+0
【突然の再会】
凛「…………」
凛(風に当たっても、気分は晴れないな……)
ハナコ「ハッハッ……!」
凛「あ、ハナコ!」
卯月「わぁ!」
凛「だ、大丈夫ですか!?」
卯月「あ、花屋の!」
凛「あ、お客さん……」
卯月「そうなんですか……」
凛「……うさん臭くて、大丈夫なのかが心配で……」
――物陰
ひぐち君「信用されてませんね、男爵様」
山田ルイ53世「いやお前もやないかーい!(チーン)」HAHAHAHA
15:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:26:29.32
ID:PgMF1Wr+0
【その笑顔が決め手】
卯月「アイドルですか!?」
凛「いや、まだやるっていったわけじゃ……それに、アイドルなんて興味ないし……」
卯月「えええええ!? ……どうして、やらないんですか?」
凛「そ、それは……」
凛「流石にあのプロデューサーにプロデュースされるのは」
卯月「あ、あはは……」
卯月「でも……」
卯月「もっといいことがあると思うんです! 絶対!」
卯月「キラキラした、世界が!」
凛「!!」
――物陰
ひぐち君「あの笑顔、えぇかおです」
山田ルイ53世「いやダジャレやないかーい!(チーン)」HAHAHAHA
楓「!!」
山田ルイ53世「だから誰やねーん(チーン)」HAHAHAHA
16:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:27:56.54
ID:PgMF1Wr+0
【顔合わせ】
山田ルイ53世「うぅむ……。あのマドモアゼルははたしてちゃんと来るのだろうか……」
ひぐち君「男爵様。そろそろ待ち合わせの時間です」
卯月「き、きっと来ますよ! プロデューサーさん!」
「えっと、ここでいいんだっけ?」
卯月「あ! 凛ちゃん!」
山田ルイ53世「……アイドルになってみる気になったのかね」
凛「まだその『何か』はわからないけど、……あんたと一緒なら見つけられると思って」
山田ルイ53世「うむ。では、ささやかではあるが、乾杯といこうじゃないか。ひぐち君。頼んだよ」
ひぐち君「はい男爵様。渋谷さん、島村さん。こちらをどうぞ」
卯月「わぁ!」
凛「ワイングラスにコーヒーって……」
山田ルイ53世「ここは喫茶店であるからな。ではみなのもの、いいかな?」
「「ルネッサーンス!!」」
卯月「ルネッサーンスです!」
凛「…………よろしく」
チーン!
おわり
17:
◆yFZjL1dM4k 2016/09/13(火) 01:28:48.54
ID:PgMF1Wr+0
髭男爵が脳内にささやいたので書きました。アニメシンデレラガールズ1話を元にしています。
拙い文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/13(火) 02:06:55.67 ID:my/w1Lzho
乙
次は2話だな
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/13(火) 04:12:55.95 ID:GTvKTBop0
乙
テンポ良くて面白かった
続き見てえ
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/13(火) 22:24:10.36 ID:aCtxNgnQO
髭男爵の新たな可能性を見た
元スレ
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