1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 17:21:14.19
ID:4PuosMkD0
夕立「見て見て! あじさいが綺麗っぽい!」
春雨「あ、本当・・・」
時雨「うん、本当に綺麗だね」
時雨「知っているかい? 鮮やかな青色をしたあじさいには」
時雨「冷淡、無情、高慢という花言葉があるんだ」
時雨「こんなに美しいのにね」
時雨「僕の姉妹もみんな美人さんだから、きっと・・・・・・」
夕立「・・・・・・」
春雨「・・・・・・っ///」モジ
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 17:30:02.06
ID:4PuosMkD0
夕立「・・・あ! か、蛙さんがいるっぽい!」アセッ
春雨「すごいたくさん・・・」
時雨「うん、本当にたくさんいるね」
時雨「梅雨の時期は特にたくさん出てくるよね」
時雨「こうして手に取ってみると、すごく可愛い顔をしているんだ」スッ
時雨「でもね? 幼少期の子供の中には」
時雨「蛙を潰して遊ぶ子もいるんだ」
時雨「子供故の残虐性というものなのかな?」
時雨「静かな雨と、とてもよく雰囲気が似ているよね」
時雨「ぷちっ」
時雨「ぷちっ」
時雨「ぷちっ」
時雨「ぷちっ」
時雨「ぷちっ・・・とね?」
夕立「・・・・・・」
春雨「・・・・・・んっ///」モジモジ
時雨「ふふ・・・ふふふふ・・・・・・」ニコニコ
提督「・・・・・・」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 17:35:35.44
ID:4PuosMkD0
提督「(駆逐艦・・・か)」
提督「(艦娘とは言え、まだ見てくれも中身も少女みたいなものだ)」
提督「(出撃や遠征がない時間、彼女達は自由に過ごす)」
提督「(外出をする娘、元気に遊ぶ娘、静かに本を読む娘)」
提督「(実に様々だ、まるで学生のような・・・)」
提督「(微笑ましい、美しい、可愛い、そして)」
提督「(羨ましい・・・・・・)」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 17:45:14.19
ID:4PuosMkD0
島風「天津風ちゃん早くしてよぉ~!」
天津風「ちょ、ちょっと! あたしはまだ走るなんて・・・!」ゼェゼェ
島風「ほらほら行くよ!」ガシ
天津風「ひぃっ!?」
島風「それそれぇーっ!」タッ
天津風「」
提督「・・・・・・」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 17:48:12.05
ID:4PuosMkD0
提督「(俺も同じようなことをしようと思えば)」
提督「(できるにはできる)」
提督「(しかし、若さと力が足りないのだ)」
提督「(神々の愛した本当の遊び)」
提督「(それは、やはり彼女達子供にしかできない神秘の儀式)」
提督「(俺も・・・子供のころは楽しかったなぁ)」
提督「(駆逐艦を見ていると、よく思い出す)」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 17:55:00.02
ID:4PuosMkD0
提督「(真っ赤な夕日、微かな肥しの匂い、土の感触)」
提督「(無数のトンボ、ひぐらし、神社に山)」
提督「(そして楽しい仲間達・・・)」
提督「(いっぱい遊んで、暗くなったら家に帰る)」
提督「(疲れ切って、泥だらけになって、母さんに怒られる)」
提督「・・・・・・母さん」ボソ
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 18:04:34.04
ID:4PuosMkD0
提督「(母さん、優しくて美人だったなぁ)」
提督「(俺は一際甘えん坊だったから、よく頭を撫でてもらっていた)」
提督「(あの家も、母さんも、父さんも、友達も・・・)」
提督「(全てにおいて落ち着き、楽しかった・・・)」
提督「(それが大人になった今はなんだ)」
提督「(毎日のように上に気を遣い、仕事仕事仕事・・・!)」
提督「(お国の為だとか、共産主義やら封建主義を押し付けられる!)」
提督「(常に戦績を残し、部下の信頼を掴まなければならない!)」
提督「(常に期待の眼差しを向けられる!)」
提督「(幽閉の如く鎮守府に閉じ込められ、楽しみはタバコくらいしかない・・・)」
提督「はぁ・・・疲れたなぁ・・・」
提督「もう一度・・・もう一度、あの頃に戻りたい・・・・・・」ボソ
響「司令官」
提督「」ビク
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 18:44:11.05
ID:4PuosMkD0
提督「ひ、響か、どうかしたのか?」
響「司令官、無理してないかい?」
提督「え?」
響「最近、疲れが酷そうに見えるんだ」
響「少しは休みも必要だよ?」
提督「い、いや、大丈夫だよ」
響「・・・私も長いこと秘書艦を務めてきたんだ」
響「司令官は責任感が強い人だからね」
響「色々思っていることも多いと思うんだ」
提督「・・・・・・」
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 18:48:34.84
ID:4PuosMkD0
響「今日はそれほど忙しい日じゃないから、少し仮眠でも取ろうか」
提督「し、しかしだな、それでは他の娘に察しが・・・」
響「大丈夫だよ、みんなわかってくれるさ」
響「みんな、司令官に感謝しているんだ」
響「司令官が過労で倒れた方が、みんな心配で堪らなくなるよ」
提督「・・・すまないな、響」
提督「どうやらお前に嘘はつけないようだな」
提督「では、少しだけお言葉に甘えさせてもらうか・・・」
響「・・・・・・」
響「」ニコ
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 18:52:44.29
ID:4PuosMkD0
― 寝室 ―
提督「ひ、響も一緒に寝るのか」
響「嫌かい?」
提督「そ、そんなことはないさ」
響「うん」ギュ
提督「はは、まるで親子だな」ナデナデ
響「司令官はそう思うのかい?」
提督「まぁな」
響「そう・・・親子か・・・」
響「・・・・・・」
響「」ニコニコ
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 18:59:33.07
ID:4PuosMkD0
響「そうだ」
響「司令官」
提督「ん?」
響「司令官が良い夢を見られるように」
響「おまじないをしてあげるよ」
提督「おまじない? 何だか子供の頃を思い出すなぁ」ハハッ
響「」ニコ
響「良いじゃないか、効き目があるんだよ?」
提督「ほぉ、それじゃあお願いするかな?」
響「うん、わかった」
響「じゃあ、目を閉じて・・・」
提督「・・・・・・」
響「ゆっくり呼吸をするんだ・・・」
提督「・・・・・・」
響「私のいる方に意識を集中させて・・・」
提督「・・・・・・」
響「・・・・・・」
提督「・・・・・・Zzz」
響「・・・・・・」
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 19:03:11.14
ID:4PuosMkD0
提督『・・・ん?』
提督『ここは・・・家?』ムク
提督『俺の実家じゃないか・・・何故ここにいるんだ?』
提督『あれ? こんなところにタンスなんてあったか・・・?』
提督『(・・・そういえば昔はここにあったような?)』
???『○○』
提督『え?』クル
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 19:13:10.07
ID:4PuosMkD0
提督『響・・・? ん? いや、母さん・・・?』
響(母)『ふふ・・・まだ寝ぼけているのね?』
響『私は貴方の母ですよ?』
提督『え? あ、あぁ・・・』
提督『か、母さん? 随分若返ったように見えるけれど・・・?』
響『あら、随分と酷いことを言うのね、この子は』
響『私はまだおばさんではありませんよ?』ギュ
提督『か、母さん!?』
響『ほら、こんなことされて喜んでいるなんて』
響『まだまだ子供ね』
提督『う・・・』
響『でもまぁ・・・今はまだ、たくさん甘えなさい』
響『母さんはいつでも貴方を見守っていますから』
提督『母・・・さん・・・』ギュ
響『ふふ・・・』ナデナデ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 19:18:40.72
ID:4PuosMkD0
提督「・・・?」パチ
提督「夢か・・・」
提督「(母さん・・・あれは・・・本当に母さんだったのか?)」
提督「(いや、でも本当に昔のままだった)」
提督「(多少雰囲気は違えど、あれは俺が小さい頃住んでいたままの家)」
提督「(そして、綺麗だった母さん・・・)」
提督「(あの温もりは確かに・・・)」
提督「・・・ん?」クンクン
提督「(なんだ? この甘いにおいは?)」
提督「?」
響「司令官」
提督「」ビク
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 19:21:33.87
ID:4PuosMkD0
響「どうだったかな?」
響「良い夢、見られたかな?」
提督「あ、あぁ、色々と懐かしい気持ちになれたよ」
提督「ありがとうな、響」ナデナデ
響「そう」
響「それは」
響「良かったね」
響「司令官」
響「」ニコニコ
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 19:38:34.91
ID:4PuosMkD0
提督「(それから毎夜、俺は昔の夢を見るようになった)」
提督「(と言っても、ひたすら母さんに甘えて、話をするのだが)」
提督「(寝るのが楽しみになってきたな)」
提督「(・・・そろそろ夢の中でも遊びに行きたいってのは)」
提督「(贅沢過ぎるよなぁ・・・)」
提督「・・・○○精肉店の○○ちゃんとか、今何しているんだろう?」
提督「そういえば○○ちゃん、冷やし茶漬けばっかり食べていたなぁ・・・」
提督「(よくよく考えれば、小さい頃は女の子の友達しかいなかったな)」
提督「(田舎だから、よく山の神社とかで遊んだなぁ)」
提督「(4人揃って・・・)」
提督「はぁ・・・・・・」シミジミ
響「・・・・・・」
響「そうか」
響「あと」
響「3人」
響「必要なんだね」
響「」ニコ
26:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 19:47:09.59
ID:4PuosMkD0
雷(友1)『ほらほら、早くしないと置いて行っちゃうわよ!』
暁(友2)『まったく、レディーは走ったりしないんだから!』
電(友3)『はわわ! ま、待ってほしいのです!』
提督『・・・!?』
提督『(今度は・・・よく遊んだあの参道・・・)』
提督『(それに・・・この娘達は俺の・・・)』
雷『○○! 何をぼうっとしてるの?』
提督『あ、あぁ! 今行く!』
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 19:54:25.02
ID:4PuosMkD0
雷『じゃあ、今日は神社の軒下に何があるのか探してみるわよ!』
暁『そ、そんなことしたらスカートの中を見られちゃうじゃない!』
雷『誰も見たりしないわよ』
暁『○○がいるじゃない!』
雷『別に恥ずかしいことじゃないでしょ?』
雷『一人前のレディーは、這い蹲ってまで美しさを追うものよ?』
暁『なっ! ふ、ふんっ! 暁にだって、それくらいできるもん!』
電『あ、頭をぶつけないようにして・・・』スッ
電『はぅっ!?』ゴンッ
電『うぅ・・・』ジワ
提督『だ、大丈夫か?』スッ
電『へっ!? だ、大丈夫なのです!///』
提督『(おぉ・・・! おぉ・・・!)』ワナワナ
28:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 19:59:24.99
ID:4PuosMkD0
提督『(そうだ! これだよこれ!)』
提督『(俺が求めていたのはこれなんだよ!)』
提督『(宝物探し、秘密基地建設、虫取り、河原で釣り!)』
提督『(やったあぁぁぁぁぁっ!! いっぱい遊ぶぞぉぉぉぉぉっ!!)』
提督『(あははははは! 仕事なんて知らねぇぇぇぇぇ!!)』
提督『(楽しい!! 楽しい!! 楽しい!! 楽しい!!)』
提督『(楽しいよぉぉぉぉぉぉぉっ!!)』
提督『(ばんざぁぁぁぁぁぁい!!)』
29:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 20:03:09.80
ID:4PuosMkD0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
提督「」ムク
提督「・・・・・・」
提督「」ニヤニヤ
提督「(ふふふ・・・大人なんてクソ食らえだ)」
提督「(みんな子どもになれば良いんだ)」
提督「・・・さて、今日も一日頑張るか」
響「・・・・・・」
30:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 20:07:27.82
ID:4PuosMkD0
提督「(それからは毎晩が幸せだった)」
提督「(俺は毎回、夢の中で遊び、そして甘える)」
提督「(遊ぶ)」
提督「(甘える)」
提督「(遊ぶ)」
提督「(甘える)」
提督「(遊ぶ)」
提督「(甘える)」
提督「(これも全て響のおまじないのおかげだ)」
提督「(俺は苦しみから解放されたんだ)」
提督「(そんなことを繰り返すうちに)」
提督「(少々気になることが増えた)」
31:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 20:12:16.39
ID:4PuosMkD0
― 食堂 ―
提督「・・・・・・」
提督「(おかしいな)」
提督「(好き嫌いが増えた)」
提督「(前までは我慢して食べられたのに)」
提督「(反射的に口から出してしまう)」
提督「(ワカメが嫌い、バナナが嫌い、ホヤが嫌い、ナマコが嫌い、生シイタケが嫌い)」
提督「(麻婆豆腐は好き、ナメコそばは好き、山菜は好き、駄菓子は好き、ヤクルトは好き)」
提督「・・・・・・?」
32:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 20:19:15.12
ID:4PuosMkD0
― 執務室 ―
提督「・・・また間違えた」
響「大丈夫、気にしなくて良いよ」
提督「ゴメンな、響」
響「良いんだ、今まで司令官は頑張り過ぎたんだ」
響「私がついているから、大丈夫だよ」
響「私が全部、なんとかしてあげるから」ギュ
響「もっと私に甘えて良いんだ」ナデナデ
提督「響・・・」ギュ
響「」ニコニコ
33:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 20:26:02.50
ID:4PuosMkD0
提督「(よく書類の記入ミスをするようになった)」
提督「(朝起きると、必ずあの甘いにおいがする)」
提督「(最近は母さんにも、響にも甘えるようになった)」
提督「(畏まった口調ができなくなった)」
提督「(ちらほらと、艦娘の名前を忘れることがある)」
提督「(仕事が長続きしない)」
提督「(いつも響に任せてしまう)」
提督「(だって、響がなんとかしてくれるもん)」
提督「(仕事は嫌だもん)」
提督「(今はただ、遊びたい、もっといっぱい甘えたい)」
提督「(他の娘から悪口を言われたら)」
提督「(母さんに言いつけてやるもん! 響に言いつけてやるもん!)」
提督「(それでいっぱい叱られれば良いんだ!)」
響「・・・・・・」
35:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 20:31:11.22
ID:4PuosMkD0
― 夢の中 ―
響『○○、ちょっとそこに座りなさい』
提督『・・・?』スッ
提督『どうしたの? 母さん』
響『・・・貴方ももう、こんなに大きくなったのね』
響『まだ子供とはいえ、立派な男になったわ』
響『そろそろ筆おろしをしてあげないとね・・・』
提督『ふでおろしってなに?』
響『ふふ・・・それはね・・・』スッ
提督『!?』
響『男になるということ・・・』ニヤ
36:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 20:41:23.86
ID:4PuosMkD0
提督『か、母さん!?』
響『貴方も赤ん坊のときは、私のおっぱいを吸っていたのよ?』
響『もう感触を忘れたの?』
提督『で、でも・・・こんなの、変だよ・・・///』モジモジ
響『この村で男の子は貴方しかいないの』
響『貴方のお友達のご両親からは、娘さん達の水揚げを頼まれているのよ?』
響『男の子なんだから、しっかりとあの娘達に夜這いを教え込んであげなさい』サワ
提督『ひぅっ!?///』
響『ふふ・・・我が息子ながら、可愛い反応をしてくれますね』ニヤ
響『ほら・・・今度は股を触りなさいな』クイ
提督『ぬ、ぬるぬるしてるよ・・・?』
響『貴方が生まれてきたところですよ』
響『女の子はね? みんなここを触られると喜ぶんですよ?』
響『さぁ・・・全てを母さんに任せて』ファサ
響『好きなだけ甘えなさい・・・・・・』ニコ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
37:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 20:44:37.78
ID:4PuosMkD0
― 数週間後 ―
翔鶴「・・・・・・」
瑞鶴「提督さん、すっかり部屋に引きこもるようになっちゃったわね・・・」
翔鶴「えぇ・・・」
瑞鶴「あんなに真面目で優しい人だったのに・・・」
翔鶴「もしかすれば、私達が追い込んでしまったのかも・・・」
瑞鶴「翔鶴姉、それはないよ」
翔鶴「・・・・・・」
38:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 20:58:45.76
ID:4PuosMkD0
コルツ吸ってきます
39:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 21:11:43.46
ID:4PuosMkD0
翔鶴「私、少し様子を見に行ってくるわね」
瑞鶴「うん・・・」
翔鶴「瑞鶴、戦闘中は気をつけてね?」
瑞鶴「うん・・・いってきます」
翔鶴「提督、正規空母の翔鶴です」コンコン
翔鶴「入室の許可を」
シーン・・・・・・
翔鶴「・・・?」
翔鶴「し、失礼します・・・?」ガチャ
翔鶴「うっ!?」
翔鶴「(な、なに!? このにおいは!?)」
翔鶴「!!!!」
「じゃあこんどはおにごっこしよう!」
「おにさんだ~れだ!」
「エーデル・オーガね!」
「なのです!」
40:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 21:15:52.55
ID:4PuosMkD0
翔鶴「て、提督・・・?」
提督「? おねえちゃんだれ?」
翔鶴「だ、誰って・・・」
響「これはこれは翔鶴さんじゃないか」
翔鶴「ひ、響さん・・・?」
翔鶴「これは一体どういうことですか!」
響「見ての通りさ」
響「私達は今、遊んでいるんだよ」
響「ね? 司令官」ナデナデ
提督「うん!」
翔鶴「な・・・な・・・!」ワナワナ
41:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 21:23:33.41
ID:4PuosMkD0
翔鶴「提督をおかしくさせたのは貴女なのですね!」
翔鶴「こんなことをして・・・! 軍法会議ものですよ!」
暁「このひと、こわい・・・!」ガタガタ
電「ひっ・・・!」ガタガタ
雷「ち、ちかよらないで!」ガタガタ
翔鶴「な、なにを・・・!」
響「・・・・・・」
響「みんな! こいつは鬼だ!」
響「本物の鬼だ! 私達を食べる気なんだ!」
響「悪い鬼は退治するんだ! みんなで捕まえよう!」
提督「おーっ!」ガシ
暁「レッスンをしこんであげるわ!」ガシ
電「おにはそとなのDEATH!」ガシ
雷「したをひきぬいてべんじょのあなにおとすわ!」ガシ
翔鶴「ひっ!? い、嫌! はなして!」ジタバタ
42:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 21:26:58.80
ID:4PuosMkD0
響「さぁて、私達を引き裂こうとする悪い鬼には」
響「魔除けの"お香"をたっぷりとたいてやらないとね」シュボ
響「ほら、良い香りでしょ?」
翔鶴「う・・・あ・・・ぁ・・・・・・」クラクラ
響「さぁ・・・殻から出るんだ・・・」
響「君ももう、私達の仲間さ・・・」ニコニコ
44:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 21:37:01.87
ID:4PuosMkD0
響「翔鶴さん・・・いや、翔鶴」
響「実は君に伝えておくことがあるんだ」
翔鶴「うん」
響「君はね、実は駆逐艦だったんだ」
響「書類上の記入ミスがあってね」
響「君の妹の瑞鶴も、同様に駆逐艦だったんだ」
翔鶴「うん」
響「次期に君の妹も正式に駆逐艦になる」
響「そのときは、私の手伝いをしてほしいんだ」
翔鶴「うん! わかった!」
響「ふふ・・・良い娘だね」
響「それまでは、司令官達と好きなだけ遊んでいてほしいんだ」
翔鶴「わぁい!」
45:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 21:38:34.76
ID:4PuosMkD0
響「ほらみんな、新しいお友達だよ」
翔鶴「わたし、しょうかく! よろしくね!」
雷「いかずちよ! なにかあったら、うんとたよってね!」
暁「あかつきよ、しゅくじょのなはわたさないわ!」
電「い、いなづまなのです・・・よろしくなのです・・・」
提督「ぼくは○○! これからよろしくね!」
翔鶴「うん! このさきくるいもうとも」
翔鶴「よろしくね!」
響「ふふ・・・ふふふ・・・・・・」
響「楽しい・・・楽しいね・・・」
響「司令官、君の言った通りだね・・・」
響「 駆 逐 艦 ( 子 供 ) は 最 高 だ よ 」ニコニコ
――― 終 ―――
46:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 21:39:43.29
ID:4PuosMkD0
ヤッパリ響チャンハ天使ナノデス!
47:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/27(月) 21:46:19.33 ID:Ny+QMhskO
乙ナノデス。
50:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/28(火) 05:47:37.94 ID:N55r06/ao
クチクカンサイコウッ!
53:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/28(火) 21:08:27.62 ID:lw/7c40QO
何このスレこわい
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1467/14670/1467015673.html
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