涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) 2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:10:11.92
ID:mptdAGgE0 上条「・・・ふ・・・不幸だ・・・何たる不幸だ・・・」
インデックス「と、とうま、元気出すんだよ!大丈夫なんだよ!きっとこもえに相談したりすれば・・・」
上条「・・・あ、ああ・・・」
~~数日前~~
上条「たっだいまぁ!」
インデックス「お、おかえりなんだよとうま!何か今日のとうまは元気がいいかも」
上条「インデックス、俺がいない間に腹が減った時の対処法を手に入れたぞ!」
上条「現代の科学の結晶・・・カップラーメンだ!いいか、このヤカンに水を入れて火にかけてだな・・・」
上条「で、このピーって音が鳴ったら中のお湯を入れて三分でラーメンが出来るんだ」
インデックス「わかったんだよ!」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:11:27.61
ID:mptdAGgE0 ~~数時間前~~
trrrr
インデックス「も、もしもし!上条なんだよ!」
上条『あー、インデックスか?悪い、今日ちょっとお昼までに帰れそうに無いんだ・・・ほら、こないだのカップラーメンあるだろ?あれ食べておいてくれ』
インデックス「えっと、ヤカンに水を入れて火にかけて沸かして、入れて三分だね!」
上条『おう、ちゃんと覚えてんな!じゃあ夕方には帰るからなー』
インデックス「うん、ちゃんとお留守番してるんだよ」
インデックス「よーし、がんばるんだよ・・・えっと、まずは水を入れて・・・火にかけて・・・これでお湯が沸くまで待つんだね」
ピンポーン
インデックス「お、お客さんが来たんだよ・・・は、はい!上条なんだよ!」
運送屋「すいませーん、上条さんにお届け物なんですが・・・」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:12:50.09
ID:mptdAGgE0 インデックス「今開けるんだよ」
ガチャリ
運送屋「じゃあすいません、こちらにサインを」
インデックス「ま、魔法名はいるのかな!?」
運送屋「・・・へ?」
インデックス「何でもないんだよ!」
インデックス「じゃあこれでいいのかな?」
運送屋「はーい、どうもー」
スフィンクス「ニャァ」
インデックス「あっ!スフィンクス!待つんだよ!に、荷物おいとかなきゃ・・・スフィンクスー!」
ギィ・・・バタン・・・
ピーーーーーーーーーー・・・・
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:14:03.11
ID:mptdAGgE0 インデックス「ふぅ、やっと捕まえたんだよスフィンクス」
スフィンクス「ニャア」
インデックス「早く帰ってカップラーメン食べ・・・て・・・」
ボォォォォ ウ---ウーー-
消防士「下がってくださーい!!危険です!!」
消防士「危ないですから!下がって!」
インデックス「お、おうちが・・・燃えちゃってるんだよ・・・」
ドサッ
インデックス「・・・あ、と、とうま・・・」
上条「へ?あ、あれ・・・インデックス?なあ、あれは・・・ひょっとしてひょっとすると、上条さんのお家なのでは・・・?」
インデックス「そ、そう・・・かも・・・」
上条「う、嘘だぁーーーーーっ!!」
~~~回想終わり~~~
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:15:01.68
ID:mptdAGgE0 上条「事情は分かった」
インデックス「・・・ぐす・・・ごめんなさいなんだよ、とうま・・・ぐす・・・」
上条「イ、インデックス!?泣くな、大丈夫だ!説明不足だった俺も悪かったんだからさ」
インデックス「・・・うん・・・」
上条「インデックス・・・とりあえずお前はこもえ先生に事情を説明して泊まらせて貰ってくれ」
インデックス「え、うん・・・と、とうまは・・・?」
上条「ああ、学校の友達の所にでも泊まらせて貰うよ・・・流石に姫神もいる小萌先生の家に二人で押しかけるのは無理があるしな」
インデックス「う、うん・・・わかったんだよ、後でまた電話するんだよ!」
上条「ああ、小萌先生に謝っといてくれ」
インデックス「行って来るんだよ!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:16:06.91
ID:mptdAGgE0 --夕方・公園
上条「とは言ったものの・・・まあこれしかないよなぁ・・・ダンボールは意外と暖かいって言うし、まあ何とかなるだろ」
吹寄「・・・貴様、何してるのよ」
上条「お、吹寄じゃないか?お前こそこんな所で何してんだ、お前の家ってこの辺じゃないだろ」
吹寄「火事があったって言うから心配で見に来たのよ、うちの生徒の寮だったって言うし・・・って貴様、まさか・・・」
上条「おう・・・なんつーか、まあ・・・上条さんの家は見事全焼しましたのですよ」
吹寄「それにそのダンボール・・・貴様ここで寝よう何て思ってるんじゃ無いでしょうね?」
上条「んー、まあ何とかなるだろと思ってさ、寮だって代わりの寮とかすぐに何とかしてくれるだろうし」
吹寄「き、貴様はどういう神経してるのよ!この時期に外で泊まるって事は風邪をひきやすくなるし、いや、ビタミンCを摂取していない貴様の事何だから絶対にひくわ!それにどうせ貴様の事だから公園を通りかかった女性に不埒な事だってするかもしれないでしょう!?
上条「上条さんはそんな通り魔染みた事しませんよ!?」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:17:27.94
ID:mptdAGgE0 吹寄「・・・土御門君とかに連絡して泊めて貰うとかもっと方法が・・・」
上条「あー、それは無理だ。土御門の部屋、隣だからあいつの家も全焼だ」
吹寄「・・・じゃ、じゃあ・・・」
上条「青髪ピアスの奴も無理だ、連絡先も知らねえ。小萌先生は・・・えっと、ちょっと無理だってさ」
吹寄「・・・分かったわ、仕方無いわね」
上条「分かってくれたか!」
吹寄「貴様、今日は私の家に泊まりなさい」
上条「・・・ハイ?」
吹寄「し、仕方無いでしょう!貴様の知り合いには女性が多いみたいだし、不埒な事を働かせるわけにはいかないでしょう!」
上条「いやいやいやいや、ちょっと待ってくれ!流石に吹寄の家に泊まるのは・・・」
吹寄「・・・貴様、私に不埒な事をする気?」
上条「そ、そんな事するわけねえだろ!?」
吹寄「じゃあ大丈夫じゃない、さっさと来なさい!」
上条「・・・お、お世話になります・・・」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:18:41.20
ID:mptdAGgE0 --学生寮:吹寄の部屋
吹寄「どうしたの、さっさと入りなさい」
上条「いや、そのですね、女の子の部屋っていうのは男子禁制のイメージが強くてですね」
吹寄「・・・貴様、一発貰いたい?」
上条「お、お邪魔しますっ!!」
吹寄「全く・・・貴様は本当に碌な事を考えないわね」
上条「いやー、何ていうか女の子の部屋に上がるのなんて初めてっつーか」
吹寄「あ、あんまりジロジロ見るなっ!!」
上条「・・・ま、まあ何ていうか・・・色々と見慣れないものが・・・何だコレ、"重量パージ、飲むプロテイン入り青汁ゼリー"・・・?」
吹寄「み、見るなって言ってるでしょ貴様っ!!」
ゴキン!!
上条「」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:19:36.60
ID:mptdAGgE0 吹寄「全く・・・さて、貴様は夕飯どうせまだなんでしょう?」
上条「え?まだだけど・・・流石にそこまで世話になるわけにはいかないだろ、どっかで軽く食べてくるよ」
吹寄「良いから食べて行きなさいよ、一人分も二人分も変わらないし、どうせ普段碌な物食べて無いんでしょう上条当麻?」
上条「なっ・・・上条さんはこれでもちゃんと自炊してますよ!?」
吹寄「・・・怪しい物ね、貴様の事だからどうせ肉肉肉肉肉肉野菜肉みたいな食生活で栄養素も何も考えてない食事ばかり作ってるんじゃないの?」
上条「うっ・・・そ、それはイン・・・いや、何でも無い・・・」
吹寄「全く・・・買い物に行って来るから大人しくしてなさい上条当麻」
上条「あぁ、待ってくれ吹寄。俺も一緒に行くぜ、荷物持ちくらい出来るしな」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:20:28.62
ID:mptdAGgE0 --スーパー
吹寄「さて、上条当麻、何か食べたいものはあるかしら?」
上条「ん、何でも良いぞ。作って貰うんだし、文句言わず何でも食べる」
吹寄「何でも良いって答えが一番困るのよ・・・まったく貴様は本当に主体性が無いわね」
上条「じゃ、じゃあスパゲッティーとか・・・」
吹寄「スパゲッティー・・・へえ、貴様にしては中々のチョイスだわ上条当麻」
上条「ん、普段スパゲッティとか食ってないから適当に言っただけなんだけどな」
吹寄「・・・はぁ・・・早く行くわよ」
上条「ん、おう」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:21:20.33
ID:mptdAGgE0 --帰り道
上条「吹寄、そっちの荷物も貸してくれ」
吹寄「こ、これくらい私でも持てるわよ、そんな重くないし」
上条「良いから良いから、貸してみろって・・・」
吹寄「あっ・・・」
上条「ん?どうした吹寄」
吹寄「・・・貴様は本当に誰にでも優しいのね」
上条「荷物持ちくらい優しいの内に入らねーって、それにそんな事言ったら吹寄の方が優しいじゃねえか」
吹寄「わ、私が?・・・別に優しくしてるわけじゃ・・・」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:24:03.74
ID:mptdAGgE0 上条「お前がそうでもさ、普段クラスメイトの心配して・・・大覇星祭の時もそうだし、今日だって寮が火事になって心配で見に来たんだろ?それに路上で寝泊りしようとしてた俺を泊めてくれたりさ」
吹寄「だ、大覇星祭の時は実行委員だったし・・・貴様を泊めたのだって・・・」
上条「それでも泊めてくれただろ?俺じゃなくて他の女性の心配をしてさ」
吹寄「・・・貴様に優しいって言われる何て思いもしなかったわ」
上条「まあその優しさをもっと俺に向けてくれると上条さんは助かるんですけどねー」
吹寄「え・・・えぇっ!?貴様、何を・・・そんな、貴様だけにってそれは・・・何ていうか・・・その・・・」
上条「いやー、何時も頭突きとか説教とかが凄いから・・・あ、あれ・・・吹寄さん、そんな俺の肩を掴んで何を・・・ちょ、ちょっと?そんな頭を仰け反ら・・・」
吹寄「フンッ!!」
ガコン!!
上条「・・・な、何か酷い事言ったかな・・・不幸・・・だ・・・」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:25:20.41
ID:mptdAGgE0 --学生寮:吹寄の部屋
上条「ただいまーっと・・・くそ、まだ頭が痛い」
吹寄「き、貴様が馬鹿な事を言うからでしょう!」
上条「す、すいませんでした・・・あ、この袋は台所で良いのか?」
吹寄「ええ、そっちに置いておいて頂戴」
上条「おう・・・しかし流石吹寄だな、すげえ整理整頓されてる」
吹寄「性分なのよ、それに貴様の部屋が片付いてないだけじゃないかしらね?」
上条「む、それは流石に上条さん・・・を・・・」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:26:27.65
ID:mptdAGgE0 吹寄「・・・?どうしたのよ上条当麻」
上条「いや・・・その、似合うなと」
吹寄「似合うって・・・貴様、エプロンに欲情する趣味でもあるの?」
上条「いやいや、女の人のエプロン姿ってのはある種の男の浪漫がですねー」
吹寄「・・・全く、本当に貴様の思考回路は呆れるわね・・・とにかく、大人しくテレビでも見て待ってて頂戴」
上条「あれ?俺も手伝うぜ、これでも上条さんは─」
吹寄「良いから!」
上条「うわ!?ちょ、そんな押すなって!分かった、分かったから!」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:26:15.19 ID:bSf82CwwO
イマイチ全焼の規模がよく分からん
寮まるごと消滅?18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:27:58.03
ID:mptdAGgE0 >>16 そこまで考えてなかったのが本音
上条「うおお・・・ちゃ、ちゃんとしたミートソーススパゲティ・・・それにサラダ付で手作り・・・上条さんは今猛烈に感動しています」
吹寄「け、結構簡単な部類だと思うのだけど・・・貴様、やっぱり家では碌な・・・」
上条「いや・・・まあちょっと事情があって・・・上条さんは人の手作り料理なんて久しぶりなのですよ」
吹寄「・・・?まあ良く分からないけど、とりあえず食べるわよ」
上条「おう、頂きまーす!」
吹寄「・・・」
上条「・・・ん・・・?」
吹寄「・・・は、早く食べなさいよ上条当麻」
上条「いや・・・そんな見つめられても」
吹寄「い・・・一応気になるのよ、作った身としては・・・」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:28:50.82
ID:mptdAGgE0 上条「お、おう・・・それじゃあ」
吹寄「・・・どう・・・なのよ?」
上条「ん・・・うん、すげえ美味いぞ」
吹寄「よ、良かった・・・」
上条「ん、こっちのサラ・・・ダも・・・あれ?吹寄、なんかこれ・・・隠し味とか使ったか?」
吹寄「隠し味なんて使ってない筈だけど・・・数百種類の栄養素が一度で取れるウーピードレッシングくらいかしら」
上条「あ、ああ・・・成る程・・・」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:29:39.64
ID:mptdAGgE0 吹寄「あれだけ作ったのに全部食べるって・・・貴様、どんな胃袋してるのよ」
上条「いやー、本当に美味かったんだって・・・」
吹寄「そ、そう・・・さて、じゃあ私はシャワー浴びてくるわ」
上条「へっ!?お、おう!」
吹寄「貴様・・・今何か不埒な事を想像したでしょう!?」
上条「滅相も無い!上条さんは健全な思考しかしてません!」
吹寄「覗いたら貴様・・・どうなるか分かってるでしょうね?」
上条「除きません!神に誓って!絶対に!覗きたくないです!はい!」
吹寄「の、覗きたく無いって貴様・・・!」
上条「へっ!?いやいや、これは言葉のアヤで・・・っていうか何でそこに怒るんですか!?」
吹寄「な・・・何でも無いわよ!そこで大人しくしてなさい上条当麻!」
上条「お、おう・・・」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:30:27.51
ID:mptdAGgE0 ザァァァァ
上条「・・・」
ザァァァァ
上条「(吹寄って胸大きいんだよな・・・クラス1、いや校内でも・・・)」
ザァァァ
上条「(シャワーとか浴びてると水滴とかが谷間に流れ込んで・・・)」
ザァァァ
上条「(腰とかも細いし・・・クラスの奴らは色気が無いって言うけど・・・はっ!?)」
上条「だ、駄目だ・・・このままじゃ・・・!落ち着け、落ち着くんだ・・・下条さん、お前は今日は出番は無いぞ、スタンバイするんじゃない・・・!」
上条「そ、素数・・・素数を・・・」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:31:13.65
ID:mptdAGgE0 吹寄「・・・貴様、壁に向かって何やってるのよ」
上条「う、うわぁっ!?」
吹寄「ま、まさか貴様の、の、覗いたりしてたんじゃ無いでしょうね!?やはり貴様は一度徹底的に・・・」
上条「覗いてない!覗いてないぞ!本当に覗いてないぞ!」
吹寄「・・・」
上条「本当だって!ずっとここにいましたとも」
吹寄「なら良いわ、さっさと貴様も入って来なさい」
上条「えっ」
吹寄「えっ」
上条「い、いやー、今日は風呂入っちゃいけない日でして・・・」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:32:42.39
ID:mptdAGgE0 吹寄「何よ、何か病気でもあるの?上条当麻」
上条「あー、そ、そうなんだ、ちょっと風邪気味でさ、風呂とか入るとヤバいから」
吹寄「さっきまで咳の一つもしてなかったじゃない、鼻水だって出てなかったわよ?」
上条「それはそのですね・・・」
吹寄「貴様の事だからどうせ遠慮してるんでしょう?高校生の男子は新陳代謝が激しいんだから毎日体の汚れと汗を流さないと不潔に見えるわよ」
上条「んー・・・分かった、シャワー借りるよ」
吹寄「・・・何で貴様そんな前屈みなのよ」
上条「お、お腹がちょっと痛くて!シャ、シャワーこっちだよな!」
吹寄「え、ええ・・・」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:33:32.11
ID:mptdAGgE0 ザァァァァ
吹寄「・・・」
ザァァァァ
吹寄「(上条当麻・・・か・・・)」
ザァァァ
吹寄「(全く、ふしだらな事ばかり考えてる男なのよね・・・)」
ザァァァ
吹寄「(・・・でも、その・・・悪い男じゃ無いのよね、大覇星祭の時だってあんな必死な顔で・・・私の事、心配してくれてたし)」
吹寄「(な、何を考えているのよ、私は・・・あんな上条当麻何かに)」
吹寄「お、落ち着くのよ吹寄制理・・・今日一日上条当麻と過ごしすぎて毒気に当てられただけよ」
吹寄「当てられた・・・だけ、よ」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:34:13.54
ID:mptdAGgE0 上条「か、壁に向かって・・・何やってんだ?吹寄」
吹寄「きゃ、きゃあ!?」
上条「いや、そんな話しかけただけで叫び声上げられると流石の上条さんも傷つくのですが」
吹寄「いきなり貴様が話しかけるからでしょう!」
上条「・・・?わ、悪い」
吹寄「なっ・・・その・・・ちょっと考え事してて・・・悪かったわ」
上条「おっ?」
吹寄「ど、どうしたのよ貴様・・・」
上条「いやー、吹寄が素直に謝ってくれる所なんて初めてみたからさ」
吹寄「----っ!!」
ゴシャン!!
上条「な、何故・・・」
吹寄「貴様が変な事いうからよっ!」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:35:33.68
ID:mptdAGgE0 吹寄「あっ・・・」
上条「ん、どうしたんだ?吹寄?」
吹寄「来客用の布団、無いんだったわね・・・」
上条「ああ、別に良いぞ?上条さんは玄関でもお風呂場でもどこでも寝れますよ、毛布貸してくれると嬉しいけどな」
吹寄「いくら貴様とは言え流石にそんな所で寝かせられないわよ、ちょっと待ちなさい・・・」
吹寄「あったわ、これ使って」
上条「これはっ・・・!歩ける寝袋っ!!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:36:32.53
ID:mptdAGgE0 吹寄「あら、貴様これ知ってるの?買ったは良いけど・・・その、使い道が無くて持て余してたのよ」
上条「マジで持ってる奴なんて始めてみたぞ・・・」
吹寄「あらそう?流行ってるって聞いたんだけど」
上条「・・・ま、まあ・・・一部で、ちょっと・・・」
吹寄「じゃあそろそろ電気消すわよ、上条当麻・・・ちょっと、何処行くのよ」
上条「え、いやあ・・・流石に男女が同じ部屋で寝るのはマズいんじゃないかとですね」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:39:31.62
ID:mptdAGgE0 吹寄「・・・上条当麻、もう一度だけ聞くけど」
上条「へ?」
吹寄「寝てる間に私に何かする気でもあるのかしら貴様は」
上条「だ、だから無いってそんなの・・・上条さんはこれでもご近所じゃ"ジェントルマン当麻"として有名なんですよ?」
吹寄「だったら普通に寝て頂戴、態々泊まってるのに風邪を引かれたなんて言ったら私の責任になるじゃない」
上条「そ、そうか・・・悪い、吹寄」
吹寄「電気消すわよ」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:42:21.29
ID:mptdAGgE0 上条「(しっかし妙な事になっちまったな・・・)」
上条「(あ、そういえばインデックス・・・ちゃんと泊めて貰えたかなアイツ)」
上条「(まあ・・・明日・・・小萌先生に・・・聞い・・・)・・・ぐぅ・・・」
吹寄「(・・・まさか上条当麻を泊める事になるなんて・・・)」
吹寄「(まあ・・・悪く、無い・・・かな・・・)・・・すぅ」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:44:03.63
ID:mptdAGgE0 --次の日
ピピピッ ピピピッ ピピタンッ!
吹寄「ん・・・上条当麻?」
吹寄「トイレかしら?・・・あら」
『お世話になりました、お礼言ってから出ようと思ったんだけどまあまた直ぐに会えるしな。
小萌先生に寮の事も聞きたいので先に出ます。ありがとな-上条当麻 P.S寝顔可愛かったぞ』
吹寄「ね、ねがっ!?あの男っ・・・!次会ったら覚えてなさい・・・!」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:47:13.79
ID:mptdAGgE0 実はここで終わらせようと思ったんだ、でも尻切れトンボすぎるし書きながら続ける
--元学生寮前
上条「あ、もしもし・・・おはようございます、小萌先生ですか?」
小萌『か、上条ちゃんっ!?その、あの、昨日インデックスちゃんが!』
上条「ああ、突然スンマセン。その、寮がですね・・・燃えてしまいまして、寝る所とかが・・・」
小萌『はい・・・その事なのですが・・・今の寮を立て直す事になったのですよ』
上条「あ、やっぱり建て直しですか・・・あー、その間住むところとかは・・・』
小萌『はい、一応あるにはあるんですが・・・そのですね、上条ちゃんは・・・』
上条「お、俺は・・・?」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:47:58.96
ID:mptdAGgE0 小萌『た、担当の方に頼んだのですが・・・あちらのミスで・・・その、仮住まいが・・・用意されなかったのですよ・・・」
上条「・・・ふ、不幸・・・だ・・・」
小萌『か、上条ちゃん!?上条ちゃーん!?」
上条「す、すいません小萌先生・・・余りの事に上条さんの意識がですね」
小萌『し、しっかり気を持ってください上条ちゃん!ところで・・・インデックスちゃんはうちに来たのですけど上条ちゃんは?」
上条「それはその、実は・・・吹寄の家に泊めてもらったのです、はい」
小萌『ふっ、吹寄さんのお家にですか・・・仲が良かったのですね二人は』
上条「な、仲が良いというか無理やり連れ込まれたというか」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:50:23.23
ID:mptdAGgE0 小萌『そうですねー、上条ちゃんのご実家はちょっと遠いのですよね?』
上条「ん、いやまあ・・・一応実家に連絡とってみます、何とかなるかもしれないんで」
小萌「そうするべきですねー、インデックスちゃんはどうするですか?」
上条「あー・・・申し訳ないんですが何とかなるまで・・・その」
小萌『・・・わかったのですよ、インデックスちゃんは先生が責任を持ってお預かりするのです』
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:52:29.51
ID:mptdAGgE0 上条「すんません、小萌先生」
小萌『それじゃあちゃんと上条ちゃんはご両親に連絡を取るのですよ?』
上条「はい、インデックスの事頼みます」
小萌『任されたのですよー、それではー』
上条「はい、また」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:56:12.89
ID:mptdAGgE0 上条「ふぅ・・・って待てよ・・・親父はどうせ外国にいるだろうし・・・」
上条「お袋の携帯・・・知らねえぞ俺・・・」
上条「ま、待てよ!?部屋のどっかに連絡先くら・・・い・・・」
上条「・・・燃えたんだった・・・な・・・はぁ・・・」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 22:59:36.27
ID:mptdAGgE0 --第七学区
上条「とりあえず学校には来てみた物の、学校に寝泊りするわけにはいかねえよなあ・・・」
青ピ「あっれー?上やんこんなとこで何しとるん?」
上条「うーん・・・金も無いし・・・」
青ピ「か、上やん?おーい?」
上条「かといってまた吹寄の部屋に戻るってのもなあ・・・書置きしてきた手前戻りにくい・・・」
青ピ「上・・・やん・・・ちょっとー?」
上条「まあ・・・適当にぶらついてどっか適当な寝床探すしかねえかな」
青ピ「上やーーーん!!」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:04:08.99
ID:mptdAGgE0 --第七学区
上条「とりあえず学校には来てみた物の、学校に寝泊りするわけにはいかねえよなあ・・・」
青ピ「あっれー?上やんこんなとこで何しとるん?」
上条「うーん・・・金も無いし・・・」
青ピ「か、上やん?おーい?」
上条「かといってまた吹寄の部屋に戻るってのもなあ・・・書置きしてきた手前戻りにくい・・・」
青ピ「上・・・やん・・・ちょっとー?」
上条「まあ・・・適当にぶらついてどっか適当な寝床探すしかねえかな」
青ピ「上やーーーん!!」
上条「裏路地ってわけにもいかねえし・・・あの壊れた自販機・・・のとこは確か前アンチスキルが来たしな」
青ピ「かっ、上やんなんてもう知らん!もう知らんもーん!!」
上条「やっぱり予定通りあそこでダンボールで寝るしかねえかな?・・・戻るか」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:08:38.56
ID:mptdAGgE0 --公園
上条「よし、ダンボールもそのままだし・・・流石に路上の家無き子みたいに掘っ立て小屋は建てれねえけどベンチに寝れば良いしな」
上条「よっ・・・と。おお、以外に良い寝心地」
上条「・・・早く出てきたからちょっと眠いな・・・ちょっと寝るか・・・」
上条「・・・ぐぅ」
--夕方
上条「・・・むにゃ・・・」
少女「ママ、あそこで寝てる人がいるよー?」
母親「見ちゃいけません!良い?あの人は可哀想な人なのよ」
少女「そうなんだー!」
--夜
上条「・・・ぐぅ」
吹寄「・・・なっ・・・!?
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:12:46.94
ID:mptdAGgE0 吹寄「な、何でまたここにいるのよこの男は!?」
上条「うーん・・・」
吹寄「お、起きなさい上条当麻!!」
上条「うぅ・・・上条さんはおなかいっぱいですよ・・・」
吹寄「お、起きろぉーっ!!」
上条「ん・・・何d・・・」
吹寄「ちょ、なっ・・・」
チュッ・・・
吹寄「っ・・・!!」
上条「・・・は・・・はい・・・?」
吹寄「なななな、何でそこで起き上がるのよ貴様っ!!」
上条「お、起きたら吹寄が頭突きで俺とキッ、キス・・・!?」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:16:26.97
ID:mptdAGgE0 吹寄「か、上条当麻っ・・・!!貴様・・・!」
上条「ま、待て!落ち着け吹寄!今のは上条さんは何も悪くない!悪くないぞ!!」
吹寄「もっ、問答無用っ!!」
ドゲン!!
上条「ふ、不」
ゴガン!!
上条「」
吹寄「はぁ・・・はぁ・・・」
上条「・・・な、何で起きただけで二連発も頭突き貰わなきゃいかんのだろう・・・不幸・・・だ・・・」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:20:56.59
ID:mptdAGgE0 吹寄「で、上条当麻・・・貴様、何でまたこの公園で!ダンボール何て被って!ベンチで寝てるのよ!」
上条「あー・・・それは、ですね・・・話すと上条さんの一大冒険スペクタクルになってしまうのですよ」
吹寄「・・・簡単に纏めて頂戴」
上条「立て直すまでの仮住まいが手違いで住めなくなって実家に連絡も取れなかった」
吹寄「み、短い・・・つまり上条当麻、貴様結局寮が新しく建つまで住む場所が無いのね?」
上条「ん、まあ・・・そういう事だ」
吹寄「・・・はぁ・・・」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:27:00.56
ID:mptdAGgE0 上条「まあこれ以上お前の部屋に泊まるわけにもいかないだろ?それに寒いっつっても上条さんはこれでも頑丈なのです」
吹寄「・・・上条当麻」
上条「そ、それにほら・・・一緒にいるとやっぱ吹寄も・・・」
吹寄「・・・っ!?私が、何よ?」
上条「ほ、ほら・・・やっぱ年頃の男女なわけだし・・・良くないと思うのですよ」
吹寄「質問に答えなさい、上条当麻」
上条「へっ!?」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:30:07.09
ID:mptdAGgE0 吹寄「私が何なのかよ」
上条「い、いやー・・・ほら、やっぱしっかりした吹寄が俺を見てると怒りたくなったりするだろうし・・・」
吹寄「・・・」
上条「様子もちょっと変だったっていうか・・・吹寄?」
吹寄「・・・う、うるさい!」
上条「え、ええ!?上条さん何か変な事言いましたか!?」
吹寄「確かに上条当麻、貴様と一緒に居たのは昨日だけだし言いたくなる事も沢山あるわよ」
吹寄「・・・でも、楽しく無いわけじゃなかったわよ」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:32:33.54
ID:mptdAGgE0 上条「・・・吹、寄・・・」
吹寄「べべべ、別に私が貴様に恋愛感情があるとかそういうんじゃないけどっ!・・・別に話したりしてて悪い気分がする、わけじゃないわ」
上条「・・・」
吹寄「・・・こういう時くらい、とっ、とっ!友っ・・・達を頼っても・・・良いんじゃないかしら?」
上条「・・・お、おう・・・」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:34:12.85
ID:mptdAGgE0 吹寄「・・・じゃ、じゃあ行くわよ」
上条「いっ、良い・・・のか?」
吹寄「新しく寮が建つまでよ!それと・・・別に泊めてくれる人が・・・いや、しょ、食費くらいは入れて頂戴!よ、良く食べるんだから貴様は」
上条「・・・おう、当然だって!そうだ、吹寄」
吹寄「・・・?何よ、上条当麻」
上条「お世話になります、宜しくな」
吹寄「・・・えぇ、宜しく」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:50:33.09
ID:mptdAGgE0 --学生寮:吹寄の部屋
上条「それじゃあ・・・お邪魔します」
吹寄「か、上条当麻」
上条「ん・・・どうした吹寄、通れないんだが・・・」
吹寄「い、一応ここは・・・その、今のところの貴様の寝場所・・・よね」
上条「あ、ああ・・・悪いが世話になる」
吹寄「・・・お、お帰り・・・」
上条「・・・ぷっ!」
吹寄「なっ、何よ貴様っ!!私だって恥ずかしいのよ!?」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:51:33.01
ID:mptdAGgE0 上条「だ、だって・・・くくっ・・・それ、吹寄お前"えうぁんげりおん"の真似だろ・・・くくっ」
吹寄「いっ!良いシーンだと思ったし・・・じ、実際貴様の仮とは言え住まいでしょここは!」
上条「クク・・・腹痛い・・・プクク・・・」
吹寄「----っ!!」
上条「はー・・・あー・・・吹寄」
吹寄「なっ、何よ上条当麻!」
上条「・・・ただいま」
吹寄「お、おか・・・えり・・・」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:56:00.08
ID:mptdAGgE0 吹寄「あっ、そうだ上条・・・貴様、晩御飯は食べたのかしら」
上条「あー、そう言えば朝から何も食ってないな・・・電話した後ずっと公園で寝てたし・・・」
吹寄「まさか・・・貴様あの状態のまま朝からベンチで寝続けてたの・・・?」
上条「おう、ダンボールは意外と寝心地が良くてですね」
吹寄「・・・どういう神経構造をしてるの貴様・・・」
上条「なっ・・・す、数時間とは言え俺の事を守ってくれたダンボールさんを馬鹿にするのは許さねえぞ!?」
吹寄「そっちじゃないわよ!」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /06(日) 23:57:38.68 ID:nw1wxx69O
吹寄可愛い76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:02:35.75
ID:MrWIDeJr0 吹寄「全く・・・それにしても、どうしようかしら・・・」
上条「何がだ?ダンボールさんの手に入れ方か?」
吹寄「違うってば!今日、ご飯炊いてないのよ・・・えっと、昨日のパスタの残りと・・・」
上条「あー、吹寄」
吹寄「ん?」
上条「今日は、その、ファミレスにでも食いに行こうぜ」
吹寄「はぁ・・・上条当麻、外食っていうのは栄養バランス的に・・・」
上条「良いから良いから、ここは上条さんに任せておきなさい」
吹寄「ちょ、ちょっと!大体こんな時間に高校生が外に出るのは」
上条「ほら、行くぞー」
吹寄「っ・・・!ま、待ちなさい上条当麻!」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:09:38.06
ID:MrWIDeJr0 --同時刻:第七学区
黒子「お、お姉さま!急いで下さいまし!門限はもうとっくに!」
美琴「わ、分かってるわよ!くっ・・・全てはこの"ダンボール被りゲコ太ストラップ"が悪いのよ・・・!」
黒子「(た、ただのダンボールに足が生えてるだけに見えますわ・・・)・・・あら?あれは・・・」
美琴「ちょっと!どうしたのよ黒子!」
黒子「あらぁ・・・あちらにいらっしゃいますのは、まぁさかあの殿方ではぁ?」
美琴「・・・えっ!?」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:15:05.03
ID:MrWIDeJr0 黒子「あらあら、女性連れでいらっしゃいますのねえ」
美琴「・・・黒子」
黒子「はい?」
美琴「私、疲れたからファミレスで休んでくわ」
黒子「えっ!?いや、門限・・・寮監はどうするんですの!?」
美琴「手は・・・打ってあるわ」
黒子「えっ!?」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:17:45.68
ID:MrWIDeJr0 --常盤台中学学生寮:208号室
コンコン
寮監「・・・御坂、白井。居るか?」
『はい、二人ともいます』
寮監「そうか・・・消灯時間だ、すぐ寝るように」
『はい、二人ともいます』
寮監「・・・?何を言っている、御坂」
『はい、二人ともいます』
寮監「・・・御坂?」
ガチャリ
寮監「っ・・・これは、テープレコーダー・・・か?」
『はい、二人とも』バキン!!
寮監「ふ、ふふ、良い・・・度胸だ・・・」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:20:30.59
ID:MrWIDeJr0 --同時刻:第七学区
御坂「っとまあ、こういうわけよ・・・行くわよ黒子」
黒子「・・・お姉様、相変わらずツメが甘いですの・・・」
御坂「何か言った!?」
バチィン!!
黒子「なっ!何でも無いですの!(・・・お姉様、黒子・・・地獄の扉だろうとお姉様となら潜ってみせますの・・・)」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:27:36.08
ID:MrWIDeJr0 --ファミレス
吹寄「ま、全くもう・・・強引ね貴様は」
上条「こうでもしないと、吹寄ついてきてくれないだろ?吹寄外食とかあんましなさそうだしな」
吹寄「・・・そういう場所に行く友達、あんまり居ないのよ私は・・・」
上条「・・・良し、吹寄」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:30:29.96
ID:MrWIDeJr0 吹寄「え?」
上条「明日、その・・・なんだ・・・」
吹寄「・・・な、何よ」
上条「あっ・・・遊びに・・・行か「ドリンクバーとティラミスでっ!!!」っ!?」
吹寄「ず、随分声大きなお客さんがいるのね・・・」
上条「そ、そうだな・・・」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:32:36.76
ID:MrWIDeJr0 --後ろの席
黒子「わ、私はド、ドリンクバーとこちらのケーキを・・・」
美琴「・・・・・・・・・・・」
ウェイトレス「ご・・・ご注文は・・・以上でっ・・!」
黒子「は、はいですの・・・」
美琴「・・・・・・・・・はい」
ウェイトレス「少々お待ちくだっさいっ!!」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:35:54.63
ID:MrWIDeJr0 黒子「お、お姉様・・・あちらの殿方、随分あちらの女性と仲が良いようですわね・・・」
美琴「ええ・・・本っ・・・当に仲が良さそうだわ・・・ふふ・・・ふふふ・・・」
黒子「・・・(お姉様、髪がスーパーサイヤ人みたいですの・・・)」
美琴「黒子・・・」
黒子「な、何ですのお姉様・・・」
美琴「何かあったら、後の事・・・頼むわね?」
黒子「・・・な、何か・・・ですの・・・?」
美琴「・・・ええ・・・」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:42:02.99
ID:MrWIDeJr0 --上条・吹寄席
上条「あー、それでですね、明日、一緒に遊びに行かないかなーなんて」
吹寄「っ!?ゲホッ!突然何言い出すのよ貴様は!?」
上条「あぁ、ここは一つ・・・上条さんが高校生の遊びって物を教えて差し上げましょう」
吹寄「・・・何か不埒な事をするように聞こえるのだけど、上条当麻?」
上条「そんな事しないぞっ!?しょうがないだろ、女の子遊びに誘うなんて初めて・・・っつーか・・・」
吹寄「は、初めて・・・って、冗談でしょう、あれだけ女の子の噂が耐えない貴様が・・・」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:43:22.01
ID:MrWIDeJr0 上条「マジだ」
吹寄「・・・そ、そう・・・」
上条「おう」
上条「・・・」
吹寄「・・・」
上条「・・・」
吹寄「・・・良いわよ」
上条「・・・へっ?」
吹寄「あっ、明日遊びに行くって言ってるのよ・・・」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:44:27.65
ID:MrWIDeJr0 上条「そ、そうか・・・へへ」
吹寄「貴様、気持ち悪いわよ・・・」
上条「い、いやー・・・」
吹寄「・・・」
上条「・・・」
吹寄「・・・」
上条「・・・へへ」
吹寄「・・・気持ち、悪いってば」
上条「・・・おう」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:45:22.80 ID:3/k+PgxJ0
この沈黙はなんだか気恥ずかしい99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:45:05.23 ID:b6ygD+tT0
寒い、早く101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:47:33.94
ID:MrWIDeJr0 --美琴・黒子席
ガタガタガタガタガタガタガタ
バチバチバチバチバチバチ
美琴「・・・っ!!」
黒子「お、お、お姉様、落ち着きますの・・・火花、火花が・・・」
美琴「落ち着いてるわよ。ええ私は落ち着いてるわ」
ウェイトレス「お・・・お待たせ・・・しました・・・」
黒子「あっ、す、すいませんですの・・・お姉様、ティラミスですのよ・・・」
美琴「・・・ええ・・・」
パク
美琴「あ、美味しい・・・」
黒子「・・・(思いたくなかったけど、お姉様単純ですの・・・)」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:52:06.43
ID:MrWIDeJr0 上条「さて、腹も膨れたし・・・そろそろ帰りますかー」
吹寄「ええ、つい長居しちゃったわね」
上条「ああ、今日は上条さんが持ちますよー」
吹寄「えっ・・・貴様が?」
上条「おう、お前の部屋に・・・その、"住む"になるのは今日からだろ?昨日"泊めてくれた"、お礼・・・まだだしな」
吹寄「・・・貴様、変な所で律儀ね」
上条「おう、上条さんは借りは返しますよ」
美琴「・・・アンタァッ!!」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 00:56:26.06
ID:MrWIDeJr0 上条「ん?おうビリビリ、お前どう・・・して・・・ここに・・・」
吹寄「き、貴様・・・中学生にも手を出してたの!?」
上条「へっ!?いやいや、上条さんはロリコンじゃありません事よっ!?」
???「へっくし!だにゃー」
美琴「今、"住む"って聞こえたんだけどォ・・・どういう事なのよォッ!!」
レジ係「あ、あのー・・・お客様・・・」
黒子「お、お姉様!落ち着いてくださいまし!」
美琴「離しなさい黒子ォ!」
吹寄「どういう事なのよ貴様、言い逃れできるのかしら!?」
上条「いや・・・あのですね、こいつは」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:01:19.62
ID:MrWIDeJr0 上条 黒子 吹寄 美琴「あっ」
???「あっ・・・停電だにゃー?」
???「あァン?停電かァ?」
???「わーい、真っ暗だってミサカはミサカは貴方に既存の事実を報告してみるっ!」
上条「おっ、御代ここに置いときます!行くぞ吹寄!」
吹寄「きゃ、きゃあ!?貴様、ちょっと!?」
美琴「待てェーーーーーッ!!」
黒子「お、お姉様!?ちょっと待っ」ガシリ
レジ係「お会計、1140円になります」
黒子「・・・ふ、不幸ですわ・・・」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:07:48.75
ID:MrWIDeJr0 --第七学区
上条「はぁ、はぁ・・・くっそ、ビリビリの奴、まだ追ってきてるか!?」
吹寄「ちょ、ちょっと待ちなさいよ貴様・・・げほっ・・・はぁ・・・」
上条「悪い・・・大丈夫か、吹寄」
吹寄「食事後に・・・はぁ、直ぐ運動するなって・・・貴様は、げほっ・・・言われなかったのかしら・・・?」
上条「はぁ、はは・・・大丈夫、そうだな・・・げほっ」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:12:11.13
ID:MrWIDeJr0 吹寄「はぁ・・・で、あの女の子は?」
上条「あー・・・ちょっとした知り合いでさ・・・事あるごとに俺に勝負挑んでくるんだよ・・・
吹寄「勝負・・・?あの子達が着てた制服、常盤台中学のじゃない・・・何で貴方と知り合いなのよ」
上条「まぁ色々ありまして・・・」
御坂妹「こんばんは、とミサカは夜の挨拶をします」
上条「み、御坂妹っ!?」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:18:03.15
ID:MrWIDeJr0 御坂妹「はい、そちらの女性はどちら様でしょうか?とミサカは警戒心を出しながら問います」
上条「あぁ、俺のクラスメイトの吹寄だ」
吹寄「あ、あれ・・・この女の子、さっきの・・・あれ・・・?」
御坂妹「お姉さまにお会いしたのですか?ミサカは絶対能力進化実験におけ「ちょ、ちょっと待った!!」・・・どうしたのでしょうか、とミサカは自己紹介を止められて不満を口にします」
上条「こ、こいつさっきのビリビリ中学生の双子でさ・・・」
吹寄「・・・き、貴様・・・」
上条「へっ・・・」
吹寄「双子揃って毒牙にかけるなんて何を考えているのよ!!」
上条「違うーーーっ!?」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:22:24.09
ID:MrWIDeJr0 上条「あー・・・で、御坂妹は何でここに?」
御坂妹「はい、学園都市内にいるミサカ達の一人からミサカネットワークを通じ連絡がありました」
上条「れ、連絡・・・って?」
美琴「見つけたっ・・・!上条当麻ァッ!」
吹寄「さ、さっきの女の子!?」
御坂妹「・・・お姉さまが能力を暴走させながら街を走り回っていると」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:25:46.45
ID:MrWIDeJr0 美琴「はぁ・・・はぁ・・・ちょっと、アンタその隣の女の子は誰なのよ・・・!」
上条「おっ、落ち着けビリビリっ!!」
美琴「それと!さっきの"住む"って何なのかしら・・・?一緒に住んでる、とか言うんじゃないでしょうね?」
上条「いっ、いや・・・それは、その・・・」
吹寄「住んでるわよ」
上条「えぇーーーーーーーーっ!?ふ、吹寄さん!?今の状況分かってますかぁっ!?」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:31:25.77
ID:MrWIDeJr0 吹寄「貴様は黙ってなさい、上条当麻」
美琴「へ、へぇ・・・一緒に・・・住んでるの・・・!」
吹寄「・・・ええ、ちょっと彼がとある事情で住む場所が無くなってるのよ」
美琴「・・・えっ!?」
吹寄「で、ベンチでダンボールで寝ようとしてる所を拾ったの」
上条「か、上条さんは犬や猫じゃないんですが・・・」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:35:39.70
ID:MrWIDeJr0 美琴「で、でもっ・・・高校生同士が一緒の部屋に住むなんて・・・!」
吹寄「私はこれでも彼を信用してるわ、貴方はしてないのかしら?」
美琴「なっ!?」
吹寄「私だってその辺の奴なら泊めたりしないけど」
吹寄「私は、彼なら信用できるわ」
美琴「・・・」
吹寄「・・・えっと、ビリビリさん?」
美琴「ビッ!?」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:37:15.19 ID:3/k+PgxJ0
これは美琴にとっての修羅場だな…123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:37:32.31
ID:MrWIDeJr0 上条「ふ、吹寄・・・あいつ、御坂・・・えっと・・・御坂・・・」
美琴「あたしのっ!名前はっ!御坂美琴よぉぉぉっ!!」
バチィン!
上条「うぉわっ!?」
吹寄「・・・み、御坂さんね、ちょっとこっちに来て頂戴」
美琴「は、はい・・・」
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:45:27.24
ID:MrWIDeJr0 --こっち
吹寄「・・・御坂さん、貴方・・・上条当麻に恋愛感情を持っているの?」
美琴「れっ、れっ、恋愛感情!?・・・その、何ていうか・・・」
吹寄「・・・違うのかしら?」
美琴「そ、うです・・・」
吹寄「・・・そう、そうなの・・・」
美琴「あっ、貴方こそ!あいつとっ・・・どういう関係なんですか!?」
吹寄「友達よ、クラスメイトの」
美琴「・・・クラスメイト、ってだけであんな仲良くは・・・」
吹寄「いい加減にしなさい!」
美琴「っ!?」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:52:57.67
ID:MrWIDeJr0 吹寄「貴方、よっぽど彼の事信用してないのね!?」
美琴「しっ、信用っていうか・・・あいつ、何時も女の子と一緒で・・・私の事なんか無視して・・・」
吹寄「・・・無視?あの男が無視・・・?そんな器用な真似があの上条当麻に出来るわけないじゃない」
吹寄「あの男はね、馬鹿でやる気が無くて不幸だ不幸だ言って人生を諦めてるような奴だけど」
吹寄「どうしようもない、お人好しで・・・優しい男よ」
美琴「・・・はい・・・」
吹寄「貴方が無視されるのは、あの男に対しての接し方の問題よ」
美琴「接し方・・・」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:52:17.80 ID:14xG6dhG0
吹寄△134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 01:57:34.04
ID:MrWIDeJr0 吹寄「さっきも言ってたわよ?"事あるごとに勝負を挑んでくる"って」
美琴「そ、それは・・・アイツが何時も・・・その・・・」
吹寄「女の子と一緒にいるから、かしらね」
美琴「・・・うん・・・」
吹寄「任せなさい、私が一緒に住む間に上条当麻を矯正してみせるから」
美琴「・・・一緒に、住むんですよね・・・」
吹寄「あたしの家、この先の寮の×××号室よ」
美琴「え?」
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 02:00:22.10 ID:t5MdCOX5O
>>1のIDが人名みたい136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 02:02:22.33 ID:kpORWqGj0
Mr.Wide Jr(ジュニア)137 :
Mr.WID:2011/02/07(月) 02:02:28.28
ID:MrWIDeJr0 吹寄「・・・たまに、様子見にきなさいな」
美琴「あ、ありが・・・とう・・・って、まだ大事な事、聞いてないんです」
吹寄「・・・何かしら」
美琴「ア、アイツの事・・・どう思ってるんですか・・・?」
吹寄「・・・分からないわよ、私も」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 02:05:52.63
ID:MrWIDeJr0 --あちら
上条「・・・なあ、御坂妹・・・」
御坂妹「はい、どうしましたか?とミサカは首を傾げます」
上条「・・・俺等、どうすりゃいいんだろうな」
御坂妹「・・・貴方はここで待つ義務があるように思いますが?」
上条「そうだよなぁ・・・はぁ、不幸・・・へっぶし!・・・不幸だ・・・」
147 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 02:20:38.23
ID:MrWIDeJr0 吹寄「終わったわよ、上条当麻」
上条「お、おう・・・ビリビリ、落ち着いたか?」
美琴「・・・美琴」
上条「・・・へ?」
美琴「ビリビリじゃない、美琴・・・よ」
吹寄「・・・ふふっ・・・」
上条「あ、あー・・・美、琴?」
美琴「・・・うん」
吹寄「さて・・・上条、貴様にも少々話があるわ」
上条「へっ!?か、上条さんは何もしてません事よ!?」
148 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 02:21:38.35
ID:MrWIDeJr0 吹寄「帰ったら言いたい事が山ほどあるのよ!」
美琴「あ、あのっ!」
上条「ど、どうしたビ・・・美琴?」
美琴「今日は、その・・・ごめん」
上条「・・・えぇっ・・・!?」
吹寄「・・・上条当麻、女の子が謝ってるのに何も言わないのはどうかと思うのだけど?」
上条「お、おう・・・まあ・・あんま気にすんなよ、美琴」
美琴「うん・・・それじゃ、今日は帰るね」
吹寄「御坂さん」
美琴「えっ?」
吹寄「遊びに、いらっしゃいね」
美琴「あ、はい・・・!それじゃあ!」
149 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 02:26:46.22
ID:MrWIDeJr0 上条「な、なぁ吹寄サン・・・?」
吹寄「何よ上条当麻、豆が鳩鉄砲に撃たれたような顔して」
上条「・・・豆が・・・?いやいや、あいつに何言ったんだ・・・?」
吹寄「・・・女同士の秘密よ」
上条「おっ、女同士の・・・!?」
吹寄「さて・・・さっき言ったわよね、言いたい事が山ほどあると・・・」
上条「えっ」
吹寄「さあ、帰るわよ!」
上条「ちょ、待ってくれ吹寄!引っ張るな、ちょ、ちょっとぉ!?」
御坂妹「・・・ひょっとして私の出番はコレだけなのでしょうか、とミサカは・・・苦虫を噛み潰したような顔をしてみます・・・」
152 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 02:33:15.01
ID:MrWIDeJr0 --学生寮:吹寄の部屋
吹寄「さて・・・覚悟は良いわね、上条当麻」
上条「・・・何で上条さんは正座させられてるのでしょうか・・・」
吹寄「貴様の節操の無さが!全ての!原因だあっ!」
ドゴン!
上条「」
吹寄「・・・全く・・・!」
上条「か、上条さんの頭蓋骨にも限界があるのですよ・・・?」
吹寄「知るかっ!」
上条「ふ、不幸だ・・・」
154 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 02:38:56.20
ID:MrWIDeJr0 上条「なあ、吹寄・・・一つ疑問があるんだ」
吹寄「・・・?何よ、上条当麻」
上条「ビリビリ・・・いや、美琴は何で俺の事をあんなに追い回すんだ?」
吹寄「・・・上条当麻、貴様・・・馬鹿?」
上条「ほ、本当に分からんねえんだって!」
吹寄「・・・はぁ・・・貴様は一度病院に行くべきね」
上条「・・・?病院ならつきに2、3回上条さんは行ってますの事よ?」
吹寄「・・・シャワー・・・浴びてくるわ」
上条「お、おーう」
155 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 02:44:12.38
ID:MrWIDeJr0 ザァァァァ
吹寄「・・・」
ザァァァァ
『美琴「ア、アイツの事・・・どう思ってるんですか・・・?」』
ザァァァァ
吹寄「・・・分からないわよ・・・」
ザァァァァ
吹寄「・・・はぁ・・・」
ザァァァ・・・
156 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 02:45:48.90
ID:MrWIDeJr0 吹寄「・・・上条、シャワー空いたから入ってきなさいよ」
上条「おーう、借りるぜー」
吹寄「ええ」
ザァァァァ
上条「・・・そういえば、遊びに誘ったものの・・・」
ザァァァ
上条「何処行くか全く決めてなかったな・・・」
ザァァァ
上条「ま、適当にぶらつくしかねえかな・・・」
ザァァァ・・・
160 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 03:04:02.92
ID:MrWIDeJr0 吹寄「じゃあ、電気消すわよ」
上条「ああ・・・へっぶし!」
吹寄「・・・ちょっと、貴様・・・さっきもクシャミしてたけど・・・大丈夫なの?」
上条「あ、ああ・・・大丈夫大丈夫、言ったろ?上条さんはこう見えても頑丈なのですよー」
吹寄「そ、そう・・・じゃあ、おやすみ」
上条「おう、おやすみ」
161 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 03:08:04.60
ID:MrWIDeJr0 吹寄「・・・ねえ、起きてる?上条当麻」
上条「・・・んー、どうした吹寄・・・?」
吹寄「・・・貴様、あの・・・御坂さんの事、どう・・・思ってるのよ」
上条「へっ?あー、まあ・・・何つーか、お嬢様らしくないっていうか何ていうか」
吹寄「・・・違うわよ」
上条「ち、違うって・・・何が?」
吹寄「恋愛対象として見てるのか、って事よ」
上条「れっ!?恋愛対象!?」
162 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 03:11:09.57
ID:MrWIDeJr0 吹寄「・・・や、やっぱ何でもないわ」
上条「お、おう・・・」
吹寄「・・・」
上条「・・・」
吹寄「・・・」
上条「・・・別に、あいつはそういうんじゃねえんだ」
吹寄「・・・そ、そう・・・良か・・な、何でもない」
上条「えっ!?」
164 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 03:12:23.10
ID:MrWIDeJr0 吹寄「何でも無いって言ってるのよ!」
ガンッ!!
上条「痛ぇ!何投げたんだよ吹寄!?」
吹寄「う、うるさい!」
上条「・・・ったく・・・」
吹寄「・・・ふん・・・」
166 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 03:16:16.44
ID:MrWIDeJr0 上条「・・・なあ、吹寄」
吹寄「・・・何よ、上条当麻」
上条「吹寄は・・・彼氏とか、作らねえのか?」
吹寄「な、な・・・別に・・・その・・・」
上条「吹寄、スタイルも良いし・・・モテそうなもんだけどな」
吹寄「な、な、な」
上条「いやいや、冗談じゃなく」
吹寄「・・・私、さ・・・こんな性格だし、彼氏とか・・・駄目、なのよ」
167 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 03:21:39.60
ID:MrWIDeJr0 上条「そうか?気が利くし・・・優しいし、そういうとこ知ったら男がほっとかないと思うぜ?」
吹寄「・・・き、貴様はどうなのよ」
上条「か、上条さんは・・・そのですね」
吹寄「ど、どう・・・なのよ」
上条「み、魅力的だと思いますです、はい」
吹寄「かっ、上条当麻!?」
168 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 03:22:34.47
ID:MrWIDeJr0 上条「い、いやそうじゃない!違う!客観的事実をですね」
吹寄「あっ・・・わ、悪かったわね」
上条「・・・おう・・・」
吹寄「・・・ただ、さ・・・気になってる奴は、一応・・・居るって事になる」
上条「えっ!?」
吹寄「お、おやすみ!」
上条「おっ、おう・・・おやすみ・・・」
174 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 04:14:46.14
ID:MrWIDeJr0 --次の日
吹寄「上条当麻!起きなさい!」
上条「・・・お・・・おーう・・・ズズー・・・」
吹寄「ほら、顔洗ってくる!目覚ましてきなさい」
上条「お、おう・・・お、おっとっと・・・っ!?」
吹寄「きゃっ!?」
上条「っ・・・」
ギュッ
吹寄「・・・!」
175 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 04:19:22.34
ID:MrWIDeJr0 吹寄「はっ、離れろ上条当麻っ!」
上条「わ、悪い・・・ちょっとフラついて・・・へっぶし!」
吹寄「・・・?ちょっと、額を出しなさい貴様」
上条「へ?お、おわっ」
吹寄「・・・上条当麻、ベッドに横になりなさい」
上条「いやいや、別に上条さんは─」
吹寄「早く!」
上条「は、はいィ!!」
176 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 04:22:12.66
ID:MrWIDeJr0 吹寄「・・・やっぱり・・・」
上条「な、なぁ・・・吹寄」
吹寄「38.6分・・・完璧な病人ね、上条当麻」
上条「・・・」
吹寄「もしかして・・・昨日からキツかったんじゃないの、貴様?」
上条「・・・まあ、ちょっと」
吹寄「貴様、やっぱり馬鹿ね?」
上条「・・・今日、楽しみだったからさ」
178 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 04:24:47.16
ID:MrWIDeJr0 吹寄「はぁ・・・」
上条「・・・悪い、吹寄」
吹寄「・・・悪いと思ったんだったら早く治しなさい、今日は寝てるのよ」
上条「おーう・・・上条さんは感動していますよー・・・」
吹寄「か、感動・・・?」
上条「ほら、一人暮らししてるとさ・・・熱とか出ても一人だしな」
吹寄「・・・そう、そうね」
179 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 04:28:40.86
ID:MrWIDeJr0 吹寄「とりあえず、薬飲んで・・・これ、貼っておきなさい」
上条「お、冷えピタか・・・さんきゅ」
吹寄「あとこの栄養剤と、あとこれとこれと・・・あとこれと・・・」
上条「・・・そ、それはご免こうむります・・・」
180 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 04:33:18.65
ID:MrWIDeJr0 --昼
吹寄「上条、おきなさい、上条」
上条「う、うーん・・・上条さんは王様に会いたくありません・・・」
吹寄「(・・・どんな夢見てるのよ、この男は)ほら、起きる!」
上条「お・・・悪い、寝てたのか・・・」
吹寄「ええ、もうお昼よ・・・昼食におかゆ作ったから」
上条「ありがたやありがたや・・・上条さんは吹寄さんに惚れてしまいそうですよ」
吹寄「ばっ・・・馬鹿言ってないで早く起きろ!」
上条「へーいへーい」
182 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 04:35:46.89
ID:MrWIDeJr0 吹寄「よいしょ・・・ほら、食べなさい上条」
上条「お、おう・・・」
吹寄「・・・?どうしたのよ?」
上条「いやー、こういう時はですね・・・看病してくれてる女の子が食べさせてくれる、ってのが夢なんですよ」
吹寄「・・・」
上条「あ、いや!すいません、頭突きは・・・あ・・・?」
184 :
Mr.WidJr:2011/02/07(月) 04:38:26.59
ID:MrWIDeJr0 吹寄「・・・」
上条「あ、あれ・・・スプーン・・・ちょっと、吹寄さん・・・?謝るから飯抜きは・・・」
吹寄「・・・ほ、ほら・・・口、開けなさいよ貴様・・・」
上条「・・・!?」
吹寄「は、早く開けろこの馬鹿!」
上条「あ、あーん・・・がぶぉ!?」
吹寄「・・・ほら、次・・・行くわよ・・・」
上条「お、おう・・・(何がどうなった・・・ま、まさか吹寄がやってくれるとは・・・)」
185 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 04:40:21.26
ID:MrWIDeJr0 吹寄「・・・お、美味しかったかしら」
上条「お、おう・・・」
吹寄「・・・」
上条「・・・」
吹寄「しょ、食器洗って来るわ」
上条「お、おう・・・(正直味なんてわかりませんでした・・・)」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 04:40:21.55 ID:mM8tBxWCO
読んでる俺が萌えるわ187 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 04:44:48.43
ID:MrWIDeJr0 --夕方
吹寄「・・・どう、体調の方は?」
上条「おーう、薬と冷えピタと吹寄先生のあーんのおかげで大分楽ですよー」
吹寄「なっ・・・!わ、忘れなさい上条当麻!」
上条「いやー、あんな夢のようなシチュエーションをこの上条さんは忘れませんとも」
吹寄「・・・わ、忘れさせてやるっ!!」
上条「ま、待て!俺は病人・・・や、やめろっ!!」
189 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 05:07:14.85
ID:MrWIDeJr0 --夜
上条「ご、ごちそうさまでした・・・」
吹寄「お粗末・・・さまでした」
上条「・・・(夕飯もあーんだとは・・・吹寄、恐るべし・・・)」
吹寄「さて・・・準備してくるからちょっと待ってなさい」
上条「へ?準備・・・って、何の?」
吹寄「何の・・・って、貴様、ずっとベッドに入ってて汗かいてるじゃない」
上条「ま、まあ・・・かいてるけど・・・い、一緒にお風呂とかそんな破廉恥な事は上条さんは許しませんよ!?」
191 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 05:09:42.64
ID:MrWIDeJr0 吹寄「だ、誰が入るか馬鹿っ!!タオルで貴様の体を拭くのよ!」
上条「そ、そうか・・・そう、だよな・・・はは・・・」
吹寄「・・・貴様、入りたいの・・・?」
上条「い、いやいやいや!そんな事はっ!!」
吹寄「そ、そう・・・じゃあ用意してくるから」
上条「・・・(言ったらしてくれたのか・・・?)い、いかんいかん・・・」
192 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 05:14:24.96
ID:MrWIDeJr0 上条「・・・」
吹寄「ほら、上条・・・腕上げなさい」
プニ
上条「お、おう・・・」
フニ
吹寄「よっと・・・」
フニフニ
上条「(落ち着くんだ上条、いやさ下条・・・吹寄は純粋な好意、好意なんだ・・・だから決してやらしい意味なんかでは)」
193 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 05:17:02.43
ID:MrWIDeJr0 吹寄「・・・ふぅ、じゃあ後ろ向きなさい上条当麻」
上条「・・・はい・・・」
吹寄「よいっしょ・・・」
上条「・・・(・・・か、解放・・・された・・・)」
吹寄「ふう・・・じゃ、じゃあ・・・ズッ・・・ズボン、脱ぎなさい」
上条「へぇあ!?」
195 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 05:18:33.60
ID:MrWIDeJr0 吹寄「・・・いっ、一番・・・汚れてる所、じゃない・・・」
上条「いや、あの・・吹寄さん・・・?目が・・・怖いんですが・・・」
吹寄「・・・な、何よ・・・貴様、恥ずかしいの?」
上条「ど、同年代の異性に裸を見せるってのはいくら上条さんでもですね・・・」
吹寄「きっ、貴様・・・あの時私の裸見といて何を言う!」
上条「あ、あれは不幸な事故だっ!?」
196 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 05:19:58.92
ID:MrWIDeJr0 吹寄「観念しなさい!上条当麻ぁっ!!」
上条「だ、誰かっ・・・!!」
pipipipipipi
吹寄「・・・?」
上条「・・・お・・・?」
pipipipipi
上条「もっ、もしもし!?」
198 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 05:24:14.91
ID:MrWIDeJr0 インデックス『も、もしもし?聞こえてるかな?』
上条「お、おう!聞こえてるぞインデックス!」
インデックス『昨日、連絡くれなくて・・・心配したかも』
上条「悪い、ちょっとドタバタしててさ・・・小萌先生には連絡したんだけど・・・そっちはどうだ?」
インデックス『うん、あいさとこもえと一緒に晩御飯食べて・・・楽しいかも』
上条「・・・そ、そうか・・・(ごめん、小萌先生)」
199 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 05:28:32.20
ID:MrWIDeJr0 インデックス『とうまは今どこにいるの?』
上条「俺か?ちょっと今クラスメイトの家に居候って感じだ」
インデックス『・・・それ、女の子だったりするのかな・・・』
上条「え・・・あ、ああ・・・そうだけど」
インデックス『や、やっぱりとうまはとうまかもっ!!』
上条「落ち着けインデックス!何で怒ってるのかは分からないけど別にやましい事は」
電話「ガァァ!」「シッ、シスターちゃん痛いです!痛いですーっ!!」「お茶。美味しい。」「姫神ちゃん助けてくださいなのですーっ!!」「ガァァァ!!」
上条「もっ、もしもし!?もしもーし!!」
ツー・ツー・ツー
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02 /07(月) 06:09:48.01 ID:pCjxvMir0
インデックス凶暴すぎワロタ200 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 05:31:10.07
ID:MrWIDeJr0 吹寄「貴様の知り合い?」
上条「あ、あー・・・ちょっとな」
吹寄「・・・下、吹くのはやめておいてあげるわ」
上条「おう(インデックス、ありがとう・・・っ!)」
吹寄「じゃあ、私はシャワー浴びてくるから・・・大人しく寝てなさい、上条当麻」
202 :
Mr.WIDeJr:2011/02/07(月) 05:35:06.66
ID:MrWIDeJr0 吹寄「・・・」
上条「・・・むにゃぁ・・・」
吹寄「・・・」
上条「ぐぅ・・・」
ゴソ
吹寄「お、起きてない・・・わね」
バサッ
上条「んー・・・」
吹寄「っ!?」
上条「・・・ぐぅ」
吹寄「お、驚かせないでよ・・・」
ゴソリゴソリ
吹寄「・・・ふぅ・・・」
次→
上条「俺の家が燃えてる・・・」【後編】
官能小説を書く女の子はキライですか? (電撃文庫) 彼女(アイドル)はつっこまれるのが好き! (電撃文庫) 社会的には死んでも君を! (MF文庫J)
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