1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:45:54.08
ID:p6rxXx1uo
私の名前は佐久間まゆ。
運命の人であるPさんを守るため、左手限定で改造人間となった正義のアイドルです。
繋ぎ目はおしゃれに隠すのが乙女のたしなみ。
今日もPさんの平和はまゆが守ります!
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:46:48.52
ID:p6rxXx1uo
・親指はギャング並の味覚
藍子「プロデューサーさん、お紅茶が入りました」
P「ああ、いつもありがとうな、藍子」
まゆ「Pさぁん、ちひろさんが相談したいことがあると……」
P「お、そうか。じゃあ少し行ってくるよ」
藍子「……」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:47:21.56
ID:p6rxXx1uo
一見ただの差し入れに見えますけど……
少しお行儀が悪いですが左手の親指を紅茶に浸します。
センサーが作動し液中の成分が分析され……紅茶以外の成分を検知しました。
まゆ「藍子さん」
藍子「何でしょうか」
まゆ「この味は、睡眠薬の味です……」
藍子「な、何のことで」
まゆ「出して」
藍子「はい……」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:48:01.11
ID:p6rxXx1uo
聞けばろくに休みも取らず働き詰めのPさんが心配で、強制的に眠らせようとしたとのこと。
心配はもっともですが業務中は駄目だし、薬を盛るなんてもっての外だと言い含めておきました。
P「まゆ~、ちひろさん別に相談したいことなかったみたいだけど」
まゆ「あれ、そうでしたかぁ?」
P「まあそれはいいんだが……あれ、紅茶は」
まゆ「ああ、それなら冷めてしまったので……」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:48:28.78
ID:p6rxXx1uo
まゆ「ま ゆ が 淹 れ な お し て お き ま し た よ ぉ」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:49:05.28
ID:p6rxXx1uo
今日もPさんの平和を守ることができました!
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:50:00.70
ID:p6rxXx1uo
・とある科学の超電磁人差し指
P「ただいま戻りましたー」
きらり「おっつおっつ!」ダダッ
まゆ「!」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:50:58.59
ID:p6rxXx1uo
諸星きらりさん、多少キャラを作っている感じがするものの至っていい子、なのですが……
きらり「Pちゃんお疲れだにぃ☆いっぱいはぴはぴすゆー!☆」ギュウウウウ
P「あ、ちょ、きらり、入ってる、いいとこ入っちゃってるから……」トントントン
少し力を持て余し気味なんですよねぇ。こういう時もまゆの左手が役に立ちます。
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:51:56.41
ID:p6rxXx1uo
まゆ「スタンモード起動、電磁圧チェック、オールグリーン」
人差し指に青白い光が灯ります。
まゆ「きらりちゃぁん」バチィ
きらり「ビリっときたぁー!?」バタン
まゆ「まったく、世話が焼けますねぇ……Pさん、大丈夫でしたかぁ?」
P「あ、ああ。ちょっと意識が飛びかけたけどなんとか平気だ」
今日もPさんの平和を守ることができました!
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:52:26.13
ID:p6rxXx1uo
まゆ「Pさん、立ち上がれますかぁ。まゆの手をとってください」
P「ああ、ありがビリっときたぁー!?」バタン
まゆ「……スタンモードを切り忘れていました」(・ω<)
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:52:52.70
ID:p6rxXx1uo
・中指プラグイン!まゆEXE、トランスミッション!
P「最近PCが重くなることがあるんだよな」
まゆ「ウイルスですかぁ?」
P「一応セキュリティソフトは入れているんだがな……おっと、そろそろ出かけなくちゃ」
まゆ「気をつけて行って来てくださいねぇ」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:53:32.90
ID:p6rxXx1uo
まゆ「……さて」
中指の第一関節を取り外すとUSB端子が現れます。
それをPさんのコンピュータに接続。
まゆ「ウイルスは……いませんねぇ」
継続して走査をかけていきます……かかった。
まゆ「ハッキングですかぁ。お行儀の悪い子は躾けないといけませんねぇ」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:54:46.01
ID:p6rxXx1uo
その頃どこかで
??『嘘、逆探知!? 私の集めた情報が消えていくですって!』
??『この事務所、ただの零細企業かと思っていたのに……一体何なのよ!』
??『こうなったら潜入捜査しかないわね』
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:56:12.81
ID:p6rxXx1uo
翌週
P「今日から君らの仲間になる八神マキノさんだ」
マキノ「……よろしく」
まゆ「よろしくお願いしますねぇ……諜報員さん」
マキノ「なっ、貴女まさか」
まゆ「うふふふふふふ」
今日もPさんの平和を守ることができました!
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:56:55.43
ID:p6rxXx1uo
・左手メンテナンス
晶葉「ふむ、そこまで酷使はしていないようで安心したぞ」
まゆ「晶葉ちゃんが丈夫に作ってくれたお陰ですよぉ」
晶葉「まあ軽いパーツの交換は行わせてもらうよ。何か追加したい機能はあるかね」
まゆ「ん~、そうですねぇ……」
20:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:58:05.67
ID:p6rxXx1uo
回想
P「やっぱドリルと自爆とロケットパンチは男の浪漫だよなあ」ポチポチ
まゆ「Pさぁん、密林で何買ってるんですかぁ」
P「グ○ンラガンとウイン○ゼロとマジン○ーZなんて買ってないぞ」
回想終
21:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:58:51.94
ID:p6rxXx1uo
まゆ「ロケットパンチとドリルをつけてください」
晶葉「君は何と戦う気なんだね」
まゆ「あ、あと自爆も」
晶葉「できるわけがないだろう!」
明日からもPさんの平和を守ることができます!
22:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:59:36.93
ID:p6rxXx1uo
・進撃の薬指
今日は舞台の稽古に来ています。
まゆ「うふふ、Pさぁん、しっかり見ていてくださいねぇ」
やっと掴んだ大きな役です。しっかり成功させなくちゃ!
23:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 20:59:57.83 ID:f13Zw/yuO
愛の力で撃つサイコガンもつけようず
24:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:00:14.19
ID:p6rxXx1uo
P「おつかれ、まゆ」
まゆ「Pさぁん、お疲れ様です」
P「スポドリ買ってきた」
まゆ「ありがとうございます」
スタッフ「そろそろ休憩終わりにしまーす」
P「おっと、俺は引っ込まないとな」
まゆ「Pさん危ない!」
P「えっ」
26:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:01:26.55
ID:p6rxXx1uo
落ちていく。Pさんが、奈落に。
左手を思い切り伸ばしますけれど、届かない。
まゆ「届いてええええええ!!」
その時、まゆ自身忘れていた機能が発動しました。
薬指の第一関節が外れると、猛烈な勢いで射出されます。その付け根には薬指から伸びたワイヤーが。
P「うわっ、なんだこれ!」
まゆ「今引き上げますからぁ!」
28:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:03:20.60
ID:p6rxXx1uo
Pさんをグルグル巻きにしてようやくワイヤーの射出は止まりました。
周りの人はまゆがワイヤーを放ったくらいにしか思っていないようですが、どうしよう、Pさんにはバレましたよね、これ。
今日もPさんの平和を守ることができました、けれど……
29:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:04:54.48
ID:p6rxXx1uo
・こゆビームでめでたしめでたし?
P「まゆ、お前……」
まゆ「ごめんなさい、今まで隠していましたけど実はまゆの左手は機械なんです」
P「……」
まゆ「こんな女の子、気持ち悪いですよね」
P「そんなことはないぞ!」
まゆ「えっ」
30:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:05:29.29
ID:p6rxXx1uo
P「左手が何であろうとまゆはまゆだ。トップアイドルになる女の子だ。何ら変わることはない」
まゆ「Pさぁん」
P「それにその手がなかったら今日俺は死ぬ……ことはないにしろ大怪我してたろ。それにサイボーグってなんかカッコいいじゃんか」
まゆ「Pさん、ありがとう……」
P「まあ、だからその、なんだ。事務所を出て行くとか、そんなことは考えなくていいぞ。というか許さん!」
まゆ「Pさん、一つだけお願いがあるんです」
P「ん、なんだ?」
まゆ「まゆの小指をよーく見てください」
P「お、おう。わかった」
31:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:06:10.67
ID:p6rxXx1uo
Pさんありがとう。あなたの気持ち、とっても嬉しかった。だけどね……
まゆ「ニューラライザーモード起動」キュイイイイイイン
P「まゆ、なんか危ないこと、起こそうとしてる?」ダラダラ
まゆ「いいえ、一瞬で終わりますよぉ」ピカッ
P「うっ」バタン
記憶消去装置ニューラライザー、まさかPさんにこれを使う日が来るとは思っていませんでしたけれど。
まゆ「晶葉ちゃんに感謝しなくちゃいけませんねぇ」
これからもPさんの平和を守ることができます。まゆは幸せです。
32:
◆naranciafLZ1 2015/08/22(土) 21:08:37.81
ID:p6rxXx1uo
とりあえず終わり
ニューラライザーはメン・イン・ブラックに登場する装置で
レーザー光を見た相手の記憶を消します
まゆは左手首を隠しているけれど、それがこんな理由だったら楽しいかなと思って書いてみました
もしこれの続きを思いついたら別スレを立てて書きます(サイコガンとかね)
じゃあの
35:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:12:24.13 ID:OOSMMiU/0
乙。いいテンポ。
37:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:20:15.51 ID:u+9uY6n5O
右手サイボーグとか左半身アンドロイドとか前半身改造人間とかもいるんじゃなかろうか
41:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 23:28:43.26 ID:MgsM7jXYo
乙
突拍子もないネタかと思えば見せたことない左手首が元か
38:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 21:25:31.54 ID:CHKwxM9cO
小梅は右目とか両手とかあれサイボーグなんだぜ
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