1:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/19(金) 23:18:44.65
ID:Jk/bJWP00
真尋「やめろよニャル子。余市、お前なら分かってくれるだろ」
余市「はっはっは、八坂君にも久しぶりに彼女が出来たか」
ニャル子「久しぶり?」
真尋「おい、余市」
余市「高校に入ってから初めての彼女さんだな。次は長続きするといいな」
真尋「なんてこというんだ。怒るぞ」
珠緒「え、えー? 八坂くんって意外と肉食系?」
2:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/19(金) 23:29:28.11
ID:Jk/bJWP00
余市「なにか間違ったこと言ったかな」
真尋「ノーコメント」
ニャル子「ちょ、ちょっちょっと。ちょっと待ってください」
珠緒「八坂くん、可愛い顔してるもんね。年上のお姉さんに可愛がられてたとか?」
真尋「いや、同級生とか1年下とかだな」
ニャル子「え、あの、私が初めてじゃ・・・」
余市「僕たちも、もう高校生だからね。色々と経験も増えていくよ」
真尋「余市は彼女いない暦何年だっけ?」
余市「中学卒業以来、彼女いない暦だよ」
珠緒「あー」
4:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/19(金) 23:39:27.13
ID:Jk/bJWP00
ニャル子「彼女といいますと、やっぱり告白されたり、まさか真尋さんから告白したりなど」
真尋「いや、女友達と遊んでるうちになんとなくそんな感じに・・・・・・ってなに言わせるんだ」
余市「二股の噂が立ったこともあったね。そういえば真相を聞いていなかったね」
真尋「ああ、あれね。僕の耳に入った時にはすでにかなり広がった後で」
真尋「どっちとも付き合っていないのに、そんな噂が立って驚いたよ」
真尋「全く、僕にそんなこと出来るはずないのに。ん、ニャル子どうした?」
ニャル子「あ、あはははは。興味深い話に聞き入っていただけデスヨ」
5:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/19(金) 23:47:25.34
ID:Jk/bJWP00
真尋「えーと、聞いていいかな」
珠緒「あたしに言ってる?」
真尋「暮井は彼氏いない暦どれくらい」
ニャル子「珠緒さんはついこの間初恋」珠緒「あたしかー。んー、3ヶ月ちょいかな」
ニャル子「!?」
余市「性欲を持て余す!」
珠緒「それ、セクハラ」
3人「あはははははははは」
ニャル子「あ、あははは」
7:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/19(金) 23:55:51.03
ID:Jk/bJWP00
真尋「前の彼氏とはなんで別れたんだっけ?」
珠緒「人の古傷をえぐっていくスタイルかー」
ニャル子「珠緒さんを振るなんて、見る目のない男ですね」
真尋「ん?」
ニャル子「いっ、いえいえお気になさらず」
珠緒「私って歩くスピーカーとか言われてるじゃん?」
余市「あー、察し」
珠緒「あんな男、こっちからお断りだし!」
ニャル子「うがふっ」
珠緒「どうしたのニャル子ちゃん」
ニャル子「いえ、お気になさらず。なんとなくダメージ受けただけですし」
9:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/20(土) 00:26:09.26
ID:rIcQ9NLS0
珠緒「んでんで、余市君はどんな恋人歴なのかな?」
余市「話すようなこともでないだろう」
真尋「僕たちに粉かけておいて、それはないだろう。そうだな、余市の最後の恋人どんな人だったんだ。教えろよ」
余市「まじめな子だったよ。黒髪ロングの委員長タイプの子だったよ」
珠緒「その子もメガネ」
余市「いや、メガネはしていないよ」
珠緒「ちっ」
ニャル子「なんの舌打ちですか」
10:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/20(土) 00:37:35.97
ID:rIcQ9NLS0
珠緒「どんな風に恋人になったの?」
余市「勉強を教えたり、悩み事を聞いたり。仲良くしてるうちに私のことどう思いますかって言われてね」
余市「可愛い後輩で仲良くしてくれて嬉しいとか言ってたら、泣き出して女扱いしてないとか言われて」
真尋「押し切られて付き合ったと」
余市「うん。彼女のこと悪く思っていなかったしね」
真尋「そんなズブズブの関係だから、卒業と同時に切れたと」
余市「失礼な。分かれた理由は彼女のご母堂……もうやめないか」
真尋「なんかごめん」
11:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/20(土) 00:42:01.04
ID:rIcQ9NLS0
真尋「ニャル子、なんだか珍しく静かだな」
ニャル子「え、いえ、なんてことなくご静聴していただけですよ」
真尋「ま、いいや。それより」
珠緒「ニャル子ちゃんのお話聞きたいな」
余市「外国だと愛情表現も過激だろう。色々学ばせてもらいたいな」
ニャル子「え、それはどういう」
珠緒「ニャル子ちゃん、魅力的だし今まで色々経験しているはず。ニャル子ちゃんだけ言わないなんて許されないよ~」
ニャル子「あの、真尋さん」
真尋「(ニッコリ)」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 00:44:28.29 ID:9r62Nhjh0
ふむ…興味深い
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 08:32:32.45 ID:eh6iz/j0o
押されるニャル子さん可愛い
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 08:53:49.36 ID:ToFKGi4oo
でも原作ではやることやったんだよなぁ…
19:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/20(土) 21:56:13.22
ID:rIcQ9NLS0
真尋「やめてやろうぜ。ニャル子と付き合うような奇特な人間、僕以外いないって」
ニャル子「な、なんですと」
珠緒「そっかあ。ニャル子ちゃんかわいい」
ニャル子「私だって、私だってですね。お相手の1人や2人いましたよ」
珠緒「え、どんな人? どんな人?」
真尋「年上? 年下?」
余市「男? 女?」
クー子「同い年? つまり、わ・た・し?」
ハス太「真尋くん、僕なら年上役も年下役もできるよ。どうかな?」
真尋「ニャル子、無理に嘘つかなくていいんだぞ」
ニャル子「いましたよっ。年上の彼氏も年下の彼氏も経験済みです!!」
20:
12巻後の話です ◆.EuzjcZxu. 2015/06/20(土) 22:08:39.50
ID:rIcQ9NLS0
珠緒「年上の彼氏に色々悪戯されて、年下の彼氏に色々悪戯して……ニャル子ちゃんおっとなー」
ニャル子「珠緒さん、変な妄想しないでください!」
真尋「へぇ、ニャル子。お前経験豊富だったの?」
余市「/////」
ニャル子「誤解しないでください真尋さん。彼とは清い関係どまりで、初めては真尋さんとですってば」
珠緒「ニャル子ちゃん落ち着いて。声が大きすぎるよ。教室中に響いてる」
ニャル子「あ……」
余市「まぁ、あの日の八坂くんの衰弱ぶりは尋常じゃなかったからな。クラス全員知ってることだが」
真尋「やめて、余市やめて」
珠緒「あ、なんか私も胸が痛い……」
21:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/20(土) 22:20:21.88
ID:rIcQ9NLS0
ハス太「でも、僕も知らなかったな。ニャル子ちゃんに真尋君以前に彼氏がいたなんて」
クー子「ニャル子、私は女だから彼氏じゃなくて彼女だよ」
ニャル子「ええい、抱きつかないでください。キモイですよクー子」
真尋「ふーん、それで。どんな人だったんだ?」
ニャル子「あれ、真尋さん。怒ってます」
真尋「別に」
余市「沢尻エリカか。懐かしいな」
珠緒「いや、余市君いくつよ。古いよ」
真尋「興味があるんだ。話してくれよ」
ニャル子「やっぱり、真尋さん怒っていませんか」
真尋「何度も言わせるなよ。怒ってない」
クー子(フォークを出さない。少年、耐えてる)
23:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/20(土) 22:39:08.98
ID:rIcQ9NLS0
ニャル子「ど、どんな人って。優しい人でしたよ」
ニャル子「人見知りの私に良くしてくれて、地球産のエンタメを色々教えてくれまして」
ニャル子「それで好きになりました」
ハス太「ん?」
余市「今のニャル子さんが特撮やアニメ好きなのは、前の彼氏さんの影響だったんだね」
ニャル子「えっ、ちがっ」
真尋「違うのか?」
ニャル子「ノーコメントです」
珠緒「その彼氏さんとの出会いはどこだったの?」
ニャル子「え、えーと、学校です。同じ学校の人でした」
24:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/20(土) 23:03:33.14
ID:rIcQ9NLS0
真尋「お互いになんて呼び合ってたんだ?」
ニャル子「私のことはニャル子と呼んでましたよ」
真尋「お前はなんて呼んでたんだよ」
ニャル子「あ、うあ、その、先生………と呼んでおりました」
珠緒「生徒と教師の近代の愛キターーーーー!!」
余市「教師も一人の男というわけか」
ニャル子「待ってください。先生はそんな人じゃありませんから」
真尋「ふんっ。どうせニャル子がヨグソトース先生に一方的に迫ってただけなんだろうが」
ニャル子「え?」
真尋「ん?」
ニャル子「あ」
25:
◆.EuzjcZxu. 2015/06/20(土) 23:25:06.69
ID:rIcQ9NLS0
ニャル子「う~~ううう あんまりだ…H E E E E Y Y Y Y あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ 」
ニャル子「AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!」
ニャル子「真尋さんのバカあああああああ。女顔、女ったらし、DTいいいいいいいいいいいい」
珠緒「ニャル子ちゃんが泣きながらどこかに走り去っていく!」
クー子「少年、気づいていないフリをする優しさも時には必要」
ハス太「ニャル子ちゃんかわいそう」
余市「まったく、八坂君は酷い奴だな」
真尋「お前たちも同罪だろうが。特に余市、お前が振ったネタだろうが」
余市「あっはっは。思いつきの冗談が、これほど膨らむとは思わなかったな。ニャル子さんには悪いことをした」
珠緒「そんなことより、ニャル子ちゃんを追いかけなよ」
真尋「ああ、もう分かったよ。僕も悪ふざけが過ぎた。謝ってくる」
珠緒「私も男の子にああして追いかけてもらいたいな」
余市「僕がしてあげようか」
珠緒「気持ちだけ受け取っておく」
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/21(日) 20:46:09.49
ID:v2m7sClz0
ニャル子「うぅ~、シクシクシクシク」
真尋「なんだそのわざとらしい泣き声は」
ニャル子「しくしくしくしくしく」
真尋「その、なんだ。ごめん、悪ふざけがすぎたよ」
ニャル子「どうせ私は経験不足ですよ。悪かったですね。私一人で勝手にはしゃいじゃって」
ニャル子「真尋さんの始めての彼女になれたと喜んでいたのに」
ニャル子「ごめんなさい。真尋さんには真尋さんの人生があるのに、勝手に勘違いして落ち込んじゃって」
ニャル子「嫌いになりましたか」
真尋「いや、そのことなんだけど、全部嘘なんだよ」
28:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/21(日) 20:55:59.48
ID:v2m7sClz0
真尋「余市がふざけてきたから、それに乗ってデタラメ言ってただけなんだ」
真尋「多分、暮井も気づいてて話を合わせてきたんだと思う」
真尋「悪ふざけがすぎたよ。ごめん」
ニャル子「真尋さん、酷いです」
ニャル子「いくら私でも、傷つきますよ」
真尋「ごめんなさい」
ニャル子「………キスしてください」
真尋「分かったよ。ほら、目をつむれ」
29:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/21(日) 21:05:19.86
ID:v2m7sClz0
ニャル子「えへへ、真尋さんからキスしてもらえました」
真尋「これで許してくれるか?」
ニャル子「まだ許しません」
真尋「分かったよ。なにが欲しい?」
真尋「あまり高いものはダメだぞ」
ニャル子「今日の帰り、手をつないでください」
ニャル子「真尋さんと手をつないで、下校したいです」
ニャル子「恥ずかしいとか言わせません。真尋さん、わたしと手をつないで下校してください」
真尋「いいよ。手をつないで下校しよう」
真尋「その、僕はニャル子の恋人だしな。いいんじゃないか」
ニャル子「えへへへ」
30:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/21(日) 21:22:05.54
ID:v2m7sClz0
ニャル子(ほんっと、真尋さんってちょろいですねぇ)
ニャル子(這いよる混沌に、あんな嘘が通じるわけないじゃないですか)
ニャル子(そもそも赴任前に真尋さんのことは調べていますし)
ニャル子(恋人いない年齢だってことくらい調査済みです。そう、ハローワールドからDT卒業までね(キリッ)
ニャル子(真尋さんとの絆を深めるいいイベントになりました。余市さんには、こっそり感謝ですね)
ニャル子(ふふふ、ゲーム内では百戦錬磨の私が相手とはいえ、たった一ヶ月で攻略されてますし)
ニャル子(真尋さん、マジチョロイン)
ニャル子(そんなところも全部含めて大好きですよ)
ニャル子「真尋さん」
真尋「なんだよ」
ニャル子「一生愛してあげます」
おわり
31:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/21(日) 22:19:32.91 ID:8qg2FWD40
宇宙怖い(小並感)
32:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 12:35:26.68 ID:sXfzcy59o
やっぱり邪神じゃないか(呆れ)
33:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 18:43:14.56 ID:/GhagPrNo
埋め合わせが手をつないで下校なんてニャル子も可愛いな
35:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 03:31:25.78 ID:tdZzwkrbO
ニャル子さん好きやわ~乙
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