提督「金剛がしおらしくなった……」

2015-05-30 (土) 00:07  艦これSS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:44:59.38 ID:6s0qNojio

金剛「……」チラッ

提督「ハァー眠い……あたた」パキ パキ

金剛「テートク……お茶をどうぞデース」スッ

提督「あ?ありがと……」ゴク

提督「!?」ブフッ

金剛「どうシマシタ?」

提督「おま、これ……緑茶じゃん!?」

金剛「それがナニカ?」





2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:46:58.14 ID:6s0qNojio

提督「え、いや、だって……紅茶は!?お前紅茶しか出さないじゃん!バカの一つ覚えみたいに紅茶しか出さないじゃん!」

金剛「アハハ……ワタシだってたまにはテートクの好みに合わせマスよ~」ニコニコ

提督「……!?」ガシッ ピッポッパ

『もしも』

提督「明石!高速修復剤をありったけこっちに運んで来い!」

『し……って、えぇ!?ありったけって言うと五百個以上ありますけど……!?』

提督「じゃあ五百個だ!近くで釣りしてる大和と長門をそっちに向かわせる!今メール送ったから至急頼む!」ピピッ

『あっちょ』

ガチャン




3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:47:52.77 ID:6s0qNojio


提督「……」ガタン スタスタスタ

金剛「て、テートク?こわいデス……」タジ

提督「待ってろ金剛……今すぐ元のアホ可愛いお前に戻してやるからな」ガシッ

金剛「きゃんっ!?あ、アホ可愛いってなんデスか……!?というか、は……恥ずかしいデース……少し離れてクダサイ~……///」モジモジ

提督「……あ、分かった。お前は榛名だな?この~、驚かせてくれたじゃないか!このこの~」ツンツンプニプニ

金剛「ヒエエ~!?///」カァァ

提督「え?あれ、比叡か?じゃあその髪はカツラ?ウィッグ?」ナデナデ

金剛「       」フリーズ

提督「あああああ!?!?いつもの金剛じゃない!!!!金剛はこんなピュアじゃない!!!!!!!!」




4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:49:40.09 ID:6s0qNojio

提督「い゛い゛や゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!」

ジタバタ

ゴンガラガッシャドボヴァッシャアアアアアアンパリーンゴンッゴンッ

ガチャ

武蔵「やっかましいこの愚か者がぁ!!!!主砲てえっ!!!!」ドォォッ!

提督「カッ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:50:23.99 ID:6s0qNojio



提督「――はっ」パチ

金剛「テートク!よかった……このまま起きないかと思いまシタ……」グス

提督「金剛……?おかしい、俺は執務室で轟沈したはず……」

武蔵「全く。この大間抜けが」ギロリ

提督「カッ……コホォ……!?」ビクゥ

金剛「テートク!?空気をそんなに吐き出したら死んでしまいマース!」アタフタ

提督「イキガスエナ……カカカァッ……」ビクビク

金剛「ふー」

提督「っ……、今のはヤバかったぜ、金剛の人口呼吸が無かったら即死だった」




6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:51:42.36 ID:6s0qNojio

明石「あの、武蔵さん……睨まれただけで呼吸困難になるなんて一体何をしたんですか……そもそも執務室に入ったらいきなり提督が倒れてるし……」

武蔵「なに。試製51センチ砲でちょっとな」チョイチョイ

明石「どう考えてもその可愛らしい身振りにそぐわない行為なんですけど!人肉ミンチパーティーでも開催する気ですか貴方は!?というか司令官はそれでなぜ無事なんですか……」

提督「あれ、そういやポケットに入れてたダメコンがなくなってる」ゴソゴソ

明石「貴方本当は艦娘なんじゃないですか!?」

提督「艦息子略して艦ムスってか!ははは。何言ってんだお前」

ゴッ

提督「カッ」




7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:53:44.48 ID:6s0qNojio

明石「それで提督、一体何の用です?言われた通り、今長門さんと大和さんが頑張ってバケツリレー中ですけど……」

提督「金剛がおかしくなってしまった」

明石「金剛さんが……?」

金剛「?」キョトン

明石「……見た所普段通りですけど……アホ毛もちゃんとピョコピョコしてますし。……心なしか普段よりおとなしいですけど……」

提督「そう、おとなしい。さらに言うとしおらしいんだ……それでさ、金剛のフレンチクルーラー取れない?俺の予測通りなら間違いなく取れる」

明石「フレ……あぁ、髪のお団子ですか。いやそんな訳」グイッ

スポッ

明石「あああぁぁぁ!?取れたああああぁぁぁl!?」

提督「やはり取れてしまったか」

金剛「――――」ズゥゥーン

武蔵「おいどうした金剛、周りからキノコが生えてきたぞ。こら床を舐めるな」グイッ

金剛「――私は掃除機……我が名はルンバ……この世界を清める者……」ブツブツ

武蔵「何を言っている。ダイソンの座は私のものだからな」ペシ

明石「貴方はなんで張り合ってるんですか!?」




8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:54:56.77 ID:6s0qNojio

提督「とりあえず元にもどしてくれ」

明石「は、はぁ……いや、あの提督。どうやって戻せばいいんですか?」

金剛「……堪忍してつかぁさい……くすん……返して……」

提督「それ霧の方のハルナだから。二重に間違ってる。とりあえず金剛にそれ渡して」

明石「え?あ、はいどうぞ」スッ

金剛「……はむっ」モグモグ

明石「食べた!?」

金剛「んっく」ゴクン

ポンッ!

明石「咲いた!?」




9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:55:56.70 ID:6s0qNojio

武蔵「おや、もうそんな季節か。提督、酒をもって来い!フレンチクルーラー見だ!」

明石「いやそんな花見みたいなノリで……いや提督も「待ってました!」って感じでにお酒持ってこないで!?」

金剛「やっと本当のワタシになれた気がシマース……」ボソッ

明石「テンション低い!」

武蔵「くぅ~……酒が美味い!はっはっは!」ニコニコ

明石「こっちはテンション高い!なんなのこの人!提督、どうしたらいいのか説明してください!」

提督「知るわけないだろ……何あれ、どうしたらいいんだよ……」

明石「さっきまでの自身に満ちた態度はどこから湧いてたんですか!?」

提督「経験、それに基づく予測を立て、そして勘を信じただけだ。艦隊総司令を舐めるなよ」

明石「そうだこの人提督だった。頭超良いんだった馬鹿だけど」




10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:57:24.20 ID:6s0qNojio

コンコン

「大和です」

「長門だ。バケツを持ってきた」

明石「あっ、はい!今開けます!」ガチャ

大和「ふぅー、疲れました……まぁ、見事なフレンチクルーラー!よっこいしょ。武蔵、お酒くれる?」

明石「何なの!?金剛さんのフレンチクルーラー見ながらお酒飲むのってメジャーな行事なの!?戦艦にとっての娯楽なの!?」

長門「そんな訳ないだろう!」カッ

明石「ひぇっ!あっいやすみません長門さんの事を言ったつもりじゃ……ごめんなさ」

長門「私は断然ジュースと吹雪ちゃんのおぱんつ派だ!それもレモンジュース!」ドヤァ

明石「憲兵さん!憲兵さーん!」

ガチャ

憲兵「拘束するっぽい!」ガシッ

憲兵「にゃしい!」ガシッ

長門「うああああありがとうございます!ありがとうございますうあああああ!!////」

ドタドタ




12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:58:26.67 ID:6s0qNojio

提督「よし、じゃあバケツぶっかけるぞそれ」ドバッシャアアア

金剛「わぷっ!?」

明石「いきなり!?」

金剛「げほ、げっほ……あ、あのテートク?いきなり何を……」

提督「黙れ。早く元通りになれ」ドバッシャアアア

金剛「ちょっ、まっゴハァッブ!」

明石「金剛さーん!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:59:11.65 ID:6s0qNojio

金剛「………………ぐすん」ビッショビショ ツヤツヤ

提督「結局戻らなかった……バケツ500個が……」

明石「私の制止を無視するから……お蔭で金剛さんのお肌ツヤッツやのもっちもちですよ羨ましい」

提督「本当だ。可愛い」

大和「ひっく……」

武蔵「Zzz」

提督「どうしたものか……」

明石「というか提督。今更といっては今更なんですが、あのフレンチクルーラーは一体?」

提督「あれには金剛の元気やら女の子の素敵なものやらが詰まってるらしい。前にそんなようなアホな可愛い事を言ってた気がする」

明石「元気とかですか……随分ふわふわしてますね……」

提督「あと生クリームとか」

明石「ただのフレンチクルーラーじゃん!!ふわふわしてるとか何私上手い事言ってるんだろう!?」




14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 12:59:52.87 ID:6s0qNojio

提督「だがあれを取ったらどうなるのかは君も見ただろう?あと金剛から生えた。それが証拠だ」

明石「はぁ。まぁそうですが……あれ取ったら梅雨時の扶桑さんみたいになってましたしね……」

提督「それなんだが、取る前もああだろ?」

金剛「くしゅん……お風呂入りたい……」

明石「えぇ、テンションの低いびしょ濡れの可愛そうな女の子ですね」

提督「なんかちょっと興奮する」

ゴッ

提督「カッ。そこでバケツをつぎ込んでフレンチクルーラーの元気成分を補充しようと思ったわけだが無駄だった訳だ」

明石「つまり、肉体的な意味での元気に関しては特に問題ないと?」

提督「多分」




15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 13:00:57.54 ID:6s0qNojio

明石「ではどうなさるおつもりで?」

提督「分かんない。僕もうおうちかえる」

明石「……」キュン

提督「……な、なんでおっさんのぶりっ子喋りでキュンとしてんの……流石に引くわ……」ゾワ

明石「はっ、いえいえまさか提督はまだお若いじゃないですか!けど私ショタコンじゃないですし!」

提督「お、おう。誰もショタコンとか言ってないけど分かった」

明石「……提督、処女までなら差し上げますのでどうかご内密にお願いします。処女までならほんとに差し上げますからほんとに」

提督「いや最初から誰かに言いふらすつもりなんか無いから。すばやく忘れるつもりだから、女の子がそういう生々しい代償を口にすると純粋に怖いからやめて」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 13:01:28.30 ID:6s0qNojio

提督「大和に頼ろう」

大和「ヒック……」クタァ

明石「大丈夫かなぁ……」

提督「やまとーやまとー」ユサユサ

大和「ぁぅ~……」ユッサユッサ

明石「駄目ですね……完全に潰れてます」

提督「揉んどこう」ムニィ

大和「くふ……くふふ……くすぐったい……」ニコニコ

提督「おぉ……なんというサイズ……」タプタプ

大和「あ……あふ……」ビクッ

明石「……」ジト

金剛「……///」チラチラ

提督「……こ、この辺にしとこう。殺気と控えめな熱気をひしひしと感じる」




17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 13:02:25.29 ID:6s0qNojio

明石「……まぁ、大和さんも気付いてないですし見なかったことにしといてあげますよ……」

金剛「……///」モジモジ

提督「ありがとうおねえちゃん!」キャピ

明石「……」ジー

提督「真顔で品定めするその感じやめろ」

明石「はっ……く、口でしてあげますからどうかご内密に」

提督「君大丈夫だよね?整備課のおじさんと変な事してないよね?」

明石「それは大丈夫です。提督の名にかけて誓います」

提督「そっか、まるで信用ならないと」

明石「えっ!?いやそういうつもりで言ったんじゃ……!」

提督「……冗談だよ」

明石「私の目を見て言って!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 13:03:09.89 ID:6s0qNojio

提督「さて。金剛」

金剛「は、ハイ!なんデスか!?」ビクッ

提督「大和が起きないからもう率直に聞くけどお前俺に何してほしい?」

明石「まさか本人に聞くとは思いませんでした。逆に凄いですね」

金剛「えぇっ!?きゅ、急にそんな事を聞かれてもこまりマス……///」モジモジ

提督「肉体的な問題が無いのならあとは精神的なものだろうからな。そしておそらく原因は俺だろう」

明石「心当たりでもあるんですか……?」

提督「むしろ心当たりしかないぞ?少なくともここ数日は秘書艦だからって割とエグいセクハラばっかしてたし」ニコッ

明石「どうして憲兵さんにしょっぴかれないんでしょうね」

提督「爽やかだからな」ファサァ

明石「わぁうざやか」




20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 13:04:31.46 ID:6s0qNojio

提督「まぁ、そんな訳でだ。金剛、俺に出来る事ならマジでなんでも出来るぞ。使っていい包丁のサイズは刃渡り十五センチの幅三センチまでだからな」

明石「ちょっと待って、どれだけエッグいセクハラしたんですか?聞きたくないけど聞きたいです、あっやっぱ良いです」

提督「キーワードは布越しな。さぁ金剛どうする?」

金剛「……じゃ……じゃあ……好きって言ってクダサイ……」

提督「金剛ちゃん好き。かわいい。好き。マジで」

金剛「はわわぁぁぁぁ~~~~~……Heyテートク!もう一回言ってヨ~!」キラキラキラ

明石「戻った!?心の疲れを提督の言葉ですべて解消したとでも!?どれだけ提督の事好きなんだこの人……」

提督「金剛ちゃんの言動すべてがアホっぽくて好き」

金剛「照れるネ~!」

明石「いや褒めてないでしょうそれは」


その後提督は金剛と結婚し、明石はショタコン疑惑を晴らすができないため提督に付きまとい続けた。ほぼ金剛より妻っぽい状態だった。
大和は二日酔いに悩み、診察と称しての提督からの執拗な胸部の診察に快楽堕ちした。
武蔵はそんな提督を執拗に砲撃し続けた。提督は苦痛堕ちした。

長門は駆逐艦達に囲まれて鞭やろうそくで嬲られ続けたため一時間もせずにながもんと化した。

そして金剛はどんな状態でも天使だった。

                      おわり




26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 23:45:50.23 ID:Lw+tXAAAO

終わったの?!www



21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 13:16:04.25 ID:6PoGI3Zz0

まるで意味がわからんぞ!



24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 15:15:00.84 ID:huJelrkdO

なんだこの……なんだこの……



23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/20(水) 14:00:58.67 ID:wpXJbNvm0

つまりなにがあっても金剛は可愛い
それが真実だということをわからせてくれるSSだった




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