男「年端もいかぬ少女が好きで何が悪い!?」

2010-11-18 (木) 19:21  オリジナルSS   4コメント  
0ab75135.jpg
ロリコンフェニックス - 1

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:23:00.21 ID:HISe3sWZ0
友「残念ながら悪いよ」

男「なんで?」

友「えっと・・・エ、エッチな事とか・・・するには不適切だから・・・じゃないかな?」

男「なら、性行為をしなければいいんだな?」

友「えっと・・・」

男「あっ、あの娘かわいい」スッー

友「わぁ~男待ってぇ~」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:26:00.20 ID:HISe3sWZ0
男「止めんな友!!俺は彼女にこのあふれんばかりの愛を届けるんだ!!」

友「でも、さすがに小学生相手はダメだよ」

男「見た目小学生の中身高校生である可能性が否定できない。違うか?」

友「ランドセルしょってるよ」

男「コスプレだ」

友「とにかくダメだよ男。絶対ダメ!!」

男「わかったよ!・・・ったく」

友「よかった。わかってくれたんだね男」

男「なら、彼女は諦めて、向うにいる少女にするわ」

友「全然わかってなかった」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:29:00.15 ID:HISe3sWZ0
男「なんで止めるんだ友、いくらお前でも俺のこの熱い想いは止められないぞ」

友「男が犯罪者になるのなら全力で止めてみせるよ」

男「あくまでもこの俺に立ちふさがると言うのか友よ」

友「うん」

男「・・・わかった。今日の所は友に免じて引く」

友「ありがとう男」

男「あ、諦めたわけじゃないんだからね!!勘違いしないでよ!!」

友「あはは。うん、わかったよ」

男「いくか・・・(友のいない所で少女探そ・・・)」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:32:00.19 ID:HISe3sWZ0
男「さて、友と別れた事だし俺の運命の人を探すか」

・・・と、その前に少々自己紹介をしておこう

俺の名前は男

職業、高校生

好きなもの、年端もいかぬ少女

男「諸君 私は少女が好きだ」

男「諸君 私は少女が大好きだ」

男「貧乳が好きだ。無垢な笑顔が好きだ・・・」

*中略*

男「この地上で行われるありとあらゆる少女を愛でる行動が大好きだ」

ヒソヒソヒソ

男「やべ、つい声が漏れて」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:34:59.93 ID:HISe3sWZ0
そんな俺は常に少女を愛する事を人生のモットーに生きてきたわけだが

実は、一向に結果が得られない

しかも、最近では世間までもがこの俺を否定してくる始末だ

だが、そんな事で諦めたりする俺ではないのだ

ここで俺が諦めてしまったら、全世界に存在する同志達に顔向けができないのだ

だから俺は今もこうして

キョロキョロ

俺の愛すべき人を探している最中である



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:38:00.31 ID:HISe3sWZ0
男「う~ん・・・さすがに電車内でキョロキョロしてると目立つよな」

世の中にはロリコン狩りをなりわいとした悪魔のような奴が存在するらしい

男「常に周囲の警戒を怠るな」

男「・・・・・・よし。周囲に敵影なし。移動するか」スススッ

男「・・・むっ!!!」

男「おぉ、獲m・・・運命の人発見!!!」

俺は車両の隅にいた小学生ぐらいのかわいらしい少女を発見した

男「さっそく声をかけるか」スッ



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:41:00.21 ID:HISe3sWZ0
男「いや、待てよ」ピタッ

男「この車両での周囲の乗客からの警戒度が高まっている・・・」

男「ここで声をかけるのは危険か・・・」

チョットー、サッキカラアノオトコブツブツトアヤシクナイ?
バカッ!ミンナッテ!ホットケヨ

男「致し方ない、少女が下車し、人気がなくなるまで待つか」ジーッ

少女「?」クルッ

男「隠密」ササッ

少女「???気のせいかな?」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:44:06.66 ID:HISe3sWZ0
男「よし、少女が降りるな。では俺も・・・」

???「はいはーい、そこでストップねー」

男「むむっ!何奴!!姿を現せ!!」

???「男、アンタ何してんの?アンタの降りる駅ここじゃないでしょ?」

男「なんだ驚かせるなよ女友」

女友「ずいぶんなごあいさつね」

男「それで、何の用だよ?俺は今忙しいんだ。早くしなければ彼女が行ってしまう」

女友「待ちなって」ガシッ

男「やめろ!!時間がない!彼女が行ってしまっ・・・」プルルルル プシュー

男「ああぁぁあぁぁあぁ」ガタンガタンガタン



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:47:00.26 ID:HISe3sWZ0
男「orz」

女友「何落ち込んでるの?」

男「俺の女神が行ってしまった」

女友「何?アンタ、女の事知ってたの?」

男「ん?もしかして知ってるのか?」

女友「まぁ・・・友達だし?」

女友「てか、さっきまで隣にいたでしょ?」

男「いたか?」

女友「いました」

男「どうやら余りにも大きすぎて目に入らなかったようだな」

男「私、そこまで身長高い方じゃないんだけれど」

男「150cm越えとか巨人だろ」

女友「アンタの基準おかしいわよ」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:50:01.04 ID:HISe3sWZ0
女友「あと、クラスメイトの顔ぐらいいい加減覚えたら?」

男「クラスメイト?くだらないな。ババァ共には興味がねぇ」

女友「ババァって・・・」

男「知らないのか?中学生以上はよぉ・・・ババァ・・・なんだよ」

女友「殺していい?」

男「少女以外に殺されるのは勘b・・・ぐほぉ」ドゴッ

男「少女以外に殴られるなんて・・・不覚だ」

女友「まったく」

男「こうなれば、この痛みを少女からのものと自己暗示を・・・」ムムムッ

男「・・・・・・・うへへ」ニヤニヤ

女友「うわ!キモッ!!」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:53:00.59 ID:HISe3sWZ0
男「そうそう女友、友達なら話が早いな。彼女の事について教えてくれないか?」

女友「クラスメイトでしょ?直接聞けば?」

男「ん?クラスメイト?どういう事だ?」

女友「アンタクラスメイトの顔も覚えてないの?」

男「そんなばかな・・・クラスメイトという身近にあんな少女がいたなんて」

男「いや、逆に最初からクラスメイトなんてただのババァと決めてたから盲点に・・・」ブツブツ

女友「んじゃ、私はもう行くね」

男「どこへ行くんだ?少女を探す旅にでも出るのか?」

女友「そんな旅に出るのはアンタだけでしょ?」

男「そんなわけがないだろう。この世の男はみなその旅の道中なのだ」

女友「男の人ってみんなロリコンだったんだ・・・知らなかった」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:56:00.44 ID:HISe3sWZ0
女友「それじゃぁねー」トットット

男「・・・行ったか」

男「まったく、なぜ毎回こうも邪魔が入るんだ?」

男「だが、今度こそこの俺の邪魔はさせんぞ」キョロキョロ

男「おっ!!あの娘かわいい!!ぜひ声をかけねば」

男「コホン!・・・少々よろしいでそうか?お美しいお譲さん」

女の子「???お兄さんだれ?」

男「これは失礼。私、男・・・と申します」

男「お嬢さんのあまりにも美しさに思わずお声をかけてしまいましたが・・・お時間よろしいでしょうか?」

女の子「うわぁ・・・ものすごく怪しい人だ」

男「怪しい?いえいえ、私は決して怪しい者ではありませんよ。なんせ(自称)紳士ですので」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 20:59:00.30 ID:HISe3sWZ0
女の子「う~んと・・・」ガソゴソ

男「おや?なにかお探しですか?」

女の子「うん・・・あっ!あった」

男「むっ!もしやそれは」

女の子「それ!ポチっとなー!!」ポチッ

ビービービー

男「ばかな!!なぜ!!」

女の子「怪しい人に声をかけられたらこれを押せって言われてるから」

女の子「それに、一回押してみたかったんだよねー」

ファンファンファン

男「ばかな!!もう来たのか!?早すぎる!!」

女の子「きゃははははは」

男「くそっ!!戦略的撤退だ!!」タッタッタ



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:02:04.96 ID:HISe3sWZ0
男「はぁはぁはぁ・・・」

男「なんとか逃げ切ったか・・・」

男「それにしても警察来るの早すぎだろ」

男「普段ロクな仕事しないくせに、なんでこういう時だけ・・・」

男「はぁ・・・帰るか・・・」テクテク

男「ん?なんだあれ?」

男「何かこの近くでも事件でもあったのか?・・・そうか、だからやけに来るのが早いと」

男「う~む・・・すみません」

警官「はい」

男「何かあったんですか?まさか少女が誘拐されて殺害されたとか」

警察「いやいや、大丈夫だよ。そんな事おきてないから。キミは気にしなくていい」

男「そうですか。少女が無事ならそれでいいです」

警官「(なんだコイツ・・・)」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:05:00.75 ID:HISe3sWZ0
*次の日*

男「はよー」

友「あっ!男おはよう!!」

女友「おーっす!!男ぉ!!」

男「合いか変わらずお前ら二人は早いな」

女友「男が遅いだけでしょ」

友「男は毎朝遅刻ギリギリだよね」

女友「たまには私たちみたく早く来てみたら?」

男「朝の貴重な睡眠時間を削るとかあり得ないだろ」

女友「まぁまぁ、そんな事いわずにさ、たまにいいんじゃない?」

友「そうだよ男。早起きは三文の得っていうし」

男「俺の貴重な時間が三文程度で買えるわけがないだろうが」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:08:03.59 ID:HISe3sWZ0
男「そうだ女友」

女友「ん?何?」

男「俺に昨日の女神を紹介してくれないか?」

女友「・・・は?女神?」

男「ほら、昨日お前のせいでお近づきになれなかった」

女友「あー・・・もしかして女の事?」

男「それだ!!」

女友「えー・・・どうしよっかなぁ~?」

男「なんでしぶるんだよ?いいだろ?」

女友「そういや男、昨日女の事追けてなかった?変な事しないでしょうね?」

男「この俺がするわけないだろ?」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:35:01.49 ID:HISe3sWZ0
女友「怪しそうだからやめとこ」

男「なんでだよ!?」

友「ねぇ男、そろそろHR始まるよ。席につかなきゃ」

男「えぇ~い!今はそれどころじゃない!!女さーん!!女さ~ん!!!」

女友「えぇい!うるさい!!やめなさい!!」

男「女さ~ん!!いますか~!!いたら俺と結婚してくださ~い!!」

女「えっと・・・それはちょっと・・・」

男「俺の女神キター!!!」

女友「ちょ!!女!今は来ちゃダメだって!!」

女「え!?でもなんか呼ばれてたし」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:38:03.26 ID:HISe3sWZ0
男「女さん!!!」

女「は!!はい!!」

男「女さん。突然ですがお願いがあります」

女「えっと・・・なんで・・・しょうか?」

男「俺の子を・・・産んでください」

女「えっ!?・・・えぇ!!?」

女友「ちょっと!!男!!何言ってるのよ!?」

キーンコーンカーコーン

男「えぇい!!邪魔をするな女友!!」

女友「邪魔をするわよ!!当然でしょ!!」

友「えっと・・・二人とも・・・HR始まる・・・よ・・・」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:42:00.24 ID:HISe3sWZ0
男「お前知らないのか!?人の恋路を邪魔すると馬に蹴られるんだぞ!?」

女友「それでもいきなし結婚してだとかこ、ここ・・・」

男「コケコッコォー?」

女友「違う!!」

女友「子供を産んでくれとか・・・マジありえないし・・・」

男「いいじゃないか。それだけ真剣なんだ」

女友「たった今初めて会ったばっかりでしょ」

男「愛し合うのに時間なぞ関係ない」

女「あのー・・・私別に男君の事を愛しては・・・」

ガララー
ホームルームハジメルゾー

友「えっと・・・二人とも・・・先生・・・来ちゃったよ・・・あう・・・」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:44:00.17 ID:HISe3sWZ0
女「えっと・・・それじゃぁ私はこれで」

友「うん」

スタスタスタ

女友「あるわよ!!!もんのすごい!!アンタ恋愛なめてんの!?」

男「お前こそ勝手に自分の恋愛観を俺におしつけるな!!」

女友「私の恋愛観じゃなくて常識よ!!常識!!バカじゃないの!?」

オーイオマエラー
ハヤクセキニツケー

友「あの、二人とも・・・HRだから席に・・・」

男&女友「友はだまってろ(てて)!!」

友「あう・・・ごめんなさい・・・」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:47:00.12 ID:HISe3sWZ0
男「痛てぇ・・・」

女友「アンタのせいでしょ」

男「なんで俺のせいなんだ」

女友「アンタがしつこいから先生に怒られたんでしょ」

男「お前も同罪だろうが」

女友「なんですってー」

友「まぁまぁ、二人とも・・・ケンカはそこまでに」

男「ちっ!!今回は友に免じてひいてやろう。命拾いしたな」

女友「命拾いしたのはどっちだか」

友「うぅ・・・だからケンカしないでよぉ・・・」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:50:00.21 ID:HISe3sWZ0
*休み時間*

男「さて、女さんのところへいくか」

女友「アンタまた?」スクッ

男「待て待て女友。落ち着け。今は停戦中だろ」

女友「友達が酷い目にあおうとするのを見過ごすわけにはいかないわ」

男「心配するな。変な事はしない」

女友「信用できない」

男「だったら一緒に来るか?」

女友「そういうこと?」

男「女さんと友達なんだろ?三人で話そうぜ」

女友「どういう心変わり?」

男「侵害だな。お前は俺をなんだとおもってるんだ」

女友「ロリコン変態異常性欲者」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:53:00.09 ID:HISe3sWZ0
男「まぁ、確かに俺はロリコンだが。変態で異常な性欲者・・ってのは違うぞ」

女友「違わないでしょ」

男「俺は紳士だ。少女は好きだが手は出さない」

男「Yes!ロリータ!No!タッチ!」

女友「手、出しまくってるじゃない!!手当たり次第に声かけてるでしょ!!」

男「声をかけてるだけだ!!エロい事はしてない!!!」

女友「そんなの変わらんないわよ!!どうせする気なんでしょ!?」

男「待て待て。今はその話はやめにしよう。話が進まない」

女友「ごまかしてるんじゃない!!」

男「いいからいいから。早く女さんのところに行こう。休み時間終わっちまう」

女友「うぐぐ・・・ふん!!!」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:56:00.16 ID:HISe3sWZ0
男「女さん」

女「はい?・・・あー、男君・・・だったよね?」

男「うわぁ!!感激です。名前覚えてくださったんですね」

女友「調子にのってるんじゃないわよ・・・」ボソッ

女「えっと・・まぁ、クラスメイトだしね」

男「あっ・・はい・・・」ポー

女「えっと・・・そんなにじっと見つめられると恥ずかしいよ」

男「はっ!!すみません。あまりの美しさゆえに正気を失っておりました」

女「えっと。男君、お願いがあるんだけどいいかな?」

男「なんなりとお申し付けください姫」

女「ひ・・姫?」

女友「女、コイツの言うことにいちいち真に受けちゃダメよ」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:59:00.15 ID:HISe3sWZ0
女「えっと・・・うん。それでね男君」

男「はい。いかがいたしましたか姫?肩でもお揉みしましょうか?」

女友「すんな!!」

女友「いや、それはいいよ・・・」

男「そうでござますか・・・」ショボーン

女友「どさくさにまぎれて変なとこでもさわろうとしてたんでしょ」

女「私の体なんて触ってもおもしろくないよ・・・こんな貧相な体」

男「それがいいんじゃないか!!!!?」

女友「アンタは少し黙りなさい!!!」

女「あはは・・それで、そろそろ本題いいかな?」

女友「コイツが暴走するから早めにお願い」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:02:00.78 ID:HISe3sWZ0
女「それで、男君ていつもそんな変なしゃべり方なの?」

男「しゃべりかた・・・ですか?」

女「うん。クラスメイトなんだから普通にお話ししたいな」

女友「そうよ。女がアンタの口調キモイってさ」

男「キ・・・キモイ・・・」

男「orz」

女「わわっ!!そんな事いってないよ!!もぉー女友ちゃん!!」

女友「いいのよ、それぐらい言わないといつまでも調子に乗るんだから」

女「そんな事いっちゃかわいそうだよ・・・元気出して男君。そんな事思ってないから」

男「本当ですか?」

女「うん。本当だよ」

男「あぁ・・・やはりアナタは俺の女神だ・・・」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:05:00.20 ID:HISe3sWZ0
女「それで男君。私と普通にお話してくれないかな?」

男「あっ!はい!!もちろんです!!」

女「あはは、直ってないよ」

男「ごほん・・・んーんー・・・うん。もちろんだ」

男「・・・これで・・・いいのかな?」

女「うん!!バッチシだよ男君!!!」ビシッ

男「はぅあ!!!」バタン

女「わ~!!男君大丈夫~!!」

男「その笑顔ははんそ・・・く」ガクッ

女友「はぁ・・・やっぱり男に女の事教えるんじゃかなった・・・」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:08:00.18 ID:HISe3sWZ0
*放課後*

男「女さん!!一緒に帰りませんか!!」

女「もう!!違うでしょ男君!!」

男「はい?なにがでしょう?」

女「口調」

男「あっ!!そうで・・・そうだったな」

女「よし。それじゃもう一度」

男「えっと・・・女さん、一緒に帰らないか?」

女「うん。いいよ」

男「よっしゃキター!!!!!!!!!!!!」

女友「だからうるさいのよアンタ」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:11:00.09 ID:HISe3sWZ0
男「なんだ女友。俺たちの邪魔をする気か?」

女友「邪魔はアンタの方でしょ?女、こんなのほっといて帰りましょ」

女「ねぇ、今日は3人で帰ろうよ。ね!いいでしょ?」

男「俺は別にいいけど」

女友「えぇ!?」

男「なんでそんなに驚いてるんだよ?」

女友「いや、てっきり二人っきりを邪魔されないよう抵抗すると・・・」

男「まぁ、いいじゃねぇかお前とはいっつも一緒に帰ってただろ?」

女友「そんなの昔の事でしょ」

男「あれ?そんな昔だったか?」

女友「そりゃそうでしょ。私は最近はだいたい女と一緒だし」

男「あーそうだっ・・・そういや、そうだったな」

女友「まぁ、いっか・・・アンタと帰るのも久しぶりだし今日は3人でも」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:14:00.13 ID:HISe3sWZ0
男「おっと、そうだ!」

男「女さん、悪いけどもう一人いいかな?」

女「もう一人?全然オッケーだよ」

男「うっし!!」

男「おーい!友ぉー!!一緒に帰ろうぜー!!」

友「男ぉ!!」

男「うぉ!!どうした!?」

友「今日は女さんの事ばかりで僕の事忘れちゃったのかと思った」

男「バカ野郎!俺がおまえの事忘れるわけないだろ」

友「男・・・」

男「友・・・」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:17:00.10 ID:HISe3sWZ0
女友「それじゃ女、帰ろうか」

女「えっ!?あの二人はいいの?」

女友「いいんじゃないの?」

男「いや、よくねぇから」

女友「アンタは友と一緒に帰れば?」

男「おいおい・・・元はと言えば今日は俺と女さんが一緒に帰ろうて話だろうが」

女友「だったらさっさとしなさいよ。いつまでも待ってらんないのよ」

女「まぁまぁ、女友ちゃん。みんなで仲良くね」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:20:00.16 ID:HISe3sWZ0
女「ふふ~ん♪」

女友「なんかやけに楽しそうね、女」

女「だって、こんな大人数で一緒に下校とか、小学生みたいじゃない?」

女友「それでなんでそんなにうれしそうなのよ?」

女「えぇ~女友ちゃんにはわからないかな?」

男「ふふ~ん♪」

女友「・・・・・・」クルッ

女友「いや、今更仲良く集団下校とか・・・ねぇ・・・」

男「シカトされた」

友「よしよし」ナデナデ

男「うぅ・・・友ぉ・・・」

女友「あぁ~・・・ウザッ!!」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:23:00.06 ID:HISe3sWZ0
友「もうダメだよ女友ちゃん。あんまり男をイジメちゃ」

女友「イジメてなんかいないわよ」

友「そう?」

男「んなわけないだろうが!!これはイジメだイジメ!!イジメかっこ悪い!!」

女友「はぁ!?意味わかんないし?」

女「くすくす」

女友「大体ねぇ・・・ん?女?どうかしたの?」

女「あはは、みんな仲いいんだね」

男&女友「???」

友「うん。ね!男!女友ちゃん!!僕たちは仲良しだよね」

男&女友「いやいや、そんなわけないし」

女「あはははははっ」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 21:47:52.93 ID:qHUjjt+L0
この友を少女に変換してみると



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:23:47.63 ID:+/E7dZvgO
>>33
友はキョド男だろ




48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:26:00.08 ID:HISe3sWZ0
女「うらやましいなぁ・・・」

男&女友「どこが!?」

男&女友「!!?」

男&女友「さっきからマネす・・・」

男&女友「・・・・・・」

女「あははははははっ」

友「くすっ、二人とも何してるの?」

男&女友「だってコイツが!!」

女「あははははっ!!もうだめ・・・」

友「えっと・・・女さんが止まらなくなっちゃうから男からどうぞ」

男「コイツがマネをするからいけない」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:29:00.17 ID:HISe3sWZ0
友「次、女友ちゃん」

女友「このアホがわざとやってるウザイ」

男「なんだとコラ!!!」

女友「なによ!?事実でしょ?」

友「もうー!!二人ともケンカしないでって言ってるでしょ!!」カッ!!

男&女友「うっ・・・・・」

男&女友「ごめんなさい」ペコリ

友「よし」

女「うわ・・・すごい・・・」

女友「まぁ、友がそういうならしょうがないわよね」

男「まったく。友にはかなわんな」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:32:00.18 ID:HISe3sWZ0
女「うふふ・・・ホントうらやましい」

友「別にうらやましがる必要なんてないんじゃないかな?」

女友「そうよ女」

男「そうそう」

女「えっと・・・どういう事?」

友「女さんももう友達でしょ?」

女友「だから遠慮なんてしなくていいの」

男「そうそう。女さんは遠慮せず俺と愛を語らい合えばいいのさ」

女友「死ね」

友「もう、女友ちゃん」

女友「だってコイツがまた調子に乗るから」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:35:00.36 ID:HISe3sWZ0
女「・・・いいのかな?私がはいっても」

友「いいよ」

男「俺は超大歓迎!!」

女友「ま、私と女は元々友達だし」

女「うん・・・うん。ありがとう。みんな」

男「いよっしゃぁー!!そうときまったら今から女さん感激パーティーすんぞー!!」

女友「ちょっと!?突然ね?」

友「僕はいいよ」

男「よし、友は出席で女友は欠席と」

女友「ちょっとちょっと!!なんで私が欠席なのよ!?私も行くわよ!!」

女「えっと・・・」

男「それじゃぁ行こうか女さん」スッ

女「あっ・・・うん」ギュ

男「(うへへ・・・さりげなく女さんお手を握ったぞ・・・小せぇ・・・)」



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:38:00.37 ID:HISe3sWZ0
*喫茶店*

女友「・・・で、このケーキの山は何?」

男「だってパーティーだろ?」

女友「それはわかるけどさ・・・」

男「なんだよ?何か問題あるのか?」

女「えと・・・ごめんね男君。私甘いものあんまり好きじゃないんだ」

男「えっ!?ウソ!?」

男「そんなバカな!?女の子=甘いもの好きはもはや一般常識じゃないのかよ!?」

女友「まぁ、世の中の大体の女の子は甘いもの大好きだけどね」

女友「中には女みたいな特殊な例もいるのよ」

男「あっちゃ・・・ごめん・・・女さん」

女「あわわ!!大丈夫だよ!!食べられなくはないし!!えへへ」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:41:00.14 ID:HISe3sWZ0
女友「いや、あのね。これは女のための会なんだから女が無理してどうするのよ」

女「あっ・・・」

友「だ、大丈夫だよ!!!別のもの頼めばいいじゃない?ね?」

女友「でも、コレどうするのよ?」

ドーン

友「大丈夫だよ。僕、ケーキとか大好きだから」

女友「そういやそうだったわね」

男「わはは!!見たか!?俺はこれを見越していたのだ」

女友「いばってるんじゃないわよ」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:44:00.16 ID:HISe3sWZ0
友「ごちそうさまでした」

女友「何これ?前よりパワーアップしてるんじゃない?」

男「俺も久しぶりに見たが・・・確かにパワーアップしてるわ」

女友「まさか山のようにあったケーキを全部食い切るなんて・・・」

男「友・・・恐ろしい子」

友「ちなみに、まだまだいけるよ」

男「男の俺にはもうついていけないわ・・・」

女友「安心して。女のアタシも同じよ」

女「えっと・・・何頼もっかなぁ・・・」

男「この雰囲気の中でも平然としてられる女さんもある意味すごいわ」

女友「同感」

友「あー、ケーキいっぱいしあわせー♪」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:47:00.24 ID:HISe3sWZ0
*夜*

男「はぁ・・・」

男「今日はまるで夢のような一日だっだぜ」

男「女さんと仲良くなれたばかりか携番やメアドまでゲットしたし」

男「あぁ・・・別れたばかりなのにもう女さんに会いたくなってきたし・・・」

男「早く明日になんねぇかなぁ・・・」

男「・・・・ん?」

男「って!!明日学校休みじゃねぇか!!」

男「ということは休み明けまで女さんはお預け?」

男「うおー!!そんなバカなぁー!!!」ドタバタドタバタ

男「・・・・はぁ。寝よう」オヤスミー



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:50:00.08 ID:HISe3sWZ0
*次の日*

男「はぁ・・・生きる気力が湧かない」

男「なんとかして女さんと会えないだろうか?」

男「う~ん・・・そうだ!!」

男「ショッピングモールに行こう!!」

男「基本このあたりは田舎だからな。あそこなら女さんもいるかも」

男「うおおぉ!!待っててくれ女さぁーん!!今会いに行くからなー!!」

ドタドタ バタン



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:53:00.23 ID:HISe3sWZ0
*ショッピングモール内*

男「さ~て、女さんはどこかなぁ~」キョロキョロ

男「・・・・・・」

男「・・・いない」

男「まぁ、冷静に考えているわけないよな」

女「あれ?男君?」

男「へっ!?」

女「こんにちはー!男君もお買いもの?」

男「うわぁお!!!!」バッ

女「きゃぁ!!!」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:56:00.19 ID:HISe3sWZ0
男「お、おおお、女・・・さん?」

女「あぁ・・・ビックリしたぁ・・・」

男「あ、ご、ごめん。大丈夫?どこかぶつけたりしなかった?」

女「うん。ビックリしただけでなんともないよ」

男「よかった」

女「うん。ありがと」

男「(ど、どどどどうしよう・・・まさか本当に会えるとは・・・)」

男「・・・・・・(ヤバイ、何を話せばいいのかわからなくなってきた)」ピヨピヨピヨピヨ

女「ねぇ、男君」

男「はい!!」

女「よかったら、私とデート・・・しよっか」

男「・・・・・・・はい?」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 22:59:00.11 ID:HISe3sWZ0
男「(落ち着け・・・デートしよう?)」

男「(確かにそういうったか?聞き間違いじゃないか?)」

男「(そうだよ!なんで俺がいきなりデートに誘われるんだ!?ありえないだろ!!)」

男「(ということは何と聞き間違えたんだ?デート?デイト?デイトン?)」

男「(そうか!!デイトン合意についてどう思いますか?・・・か!!!)」

男「(つまり、女さんは俺に近年のボスニア・ヘルツェゴヒナにおける民族問題についての見解を求めているのか)」

男「わかったよ女さん」

女「ホント!?よかったーそれじゃぁお話しながら歩こ」

男「あぁ」

男「(ここで俺の立派な考察を述べて女さんにアピールしなくては!!!)」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:02:00.21 ID:HISe3sWZ0
女「うわぁ・・・あの服かわいい・・・」

女「ねぇねぇ、男君はどう思う?」

男「(きた!!!)」

男「(いくぜ女さん・・・これが俺の見解だ!!!)」バァン

男「そうだね・・・女さん」

女「ん?何?」

男「俺はさ・・・(中略)・・・という考えなんだけど・・・女さんはどう思う?」

男「(決まった・・・即興で組み立てた見解にしては最高の出来だった)」

男「(これなら学術講演会でだって論じる事ができるぜ!!)」

女「えっと・・・???」

男「えと、なんかおかしなとこあったかな?」

女「すみません・・・なんの話でしょう?」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:05:00.09 ID:HISe3sWZ0
男「えっと・・・何の話って・・・」

男「ボスニア・ヘルツェゴヒナにおける民族問題についての俺の見解だけど」

女「ボスニア・ヘルツェゴヒナ?民族問題?」

男「いや、だから・・・女さん、俺にデイトン合意についての意見を求めてきたでしょ?」

男「だから俺なりについての見解も述べてみたつもりなんだけど・・・」

女「ねぇねぇ、男君」

男「何?」

女「デイトン合意て何の事?」

男「・・・・・あれ?」

女「私はあの服についての男君の感想が聞きたかったんだけど」

男「あっ・・・いや、その・・・だってさっきデイトン合意って」

女「そんな事一言も言ってないけど」

男「なんだってー!!!!」



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:08:00.01 ID:HISe3sWZ0
女「あははははははっ」

男「・・・・・・・」

女「あーおかしぃー」

男「・・・笑わないでくれ」

女「だって・・・まさかデートを聞き間違えて・・・デイトン合意とか・・・ぷぷっ」

女「全然違うじゃん。どうやったら聞き間違えるの?」

男「もう忘れてくれ」

女「えへへ、やーだよ!!もう忘れられませーん!!」

男「うわーん!!これをネタにまた女友にいびられるー!!イヤダー!!!」

女「大丈夫だよ」

男「うぅ・・・何がだよ」

女「二人だけの秘密にしよ、ねっ♪」

男「うっ!!(ヤバイ!!この笑顔反則だろ!!)」



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:10:59.87 ID:HISe3sWZ0
男「あっ・・・あぁ・・・女さんが・・・そうしてくれるなら」カァー

女「あれ?男君顔が赤いよ?風邪?」

男「なんでもな!!!気にしないでくれ!!」

女「うん。わかった」

男「・・・・・・」

女「ふんふふ~ん」

男「(あぁ!!ダメだダメだ!!さっきから全然だ!!)」

男「はぁ・・・(さっきから女さんにカッコイイとこ見せるどころかマイナスだらけ)」

男「(こんなんで女さんと付き合うとか夢のまた夢じゃないか)」

女「ふんふふ~ん」

男「あぁ・・・それにしても女さんはかわいいなぁ・・・」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:14:02.53 ID:HISe3sWZ0
女「ふんふ・・・ふぇ!?」

女「あ、あああ。あの、あの・・・お、男君・・・今、なん・・・て?」

男「あっ!!(しまっ!!心の声が!!)」

男「いや・・・あのその・・・(ヤバイ!!どうする!?どう誤魔化せば?)」

女「・・・男君」

男「は、はい!!」

女「えへへ。ありがと。で、でもさ、いきなりそんな事言われると」

女「て、照れちゃうよ(///」

男「ご、ごめん。今度からはあらかじめちゃんという」

女「う、うん・・・よろしく」

男「(・・・て、あらかじめに言うとかなんかおかしくないか?)」

男「(・・・ま、女さんも気にしてないし・・・いっか)」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:17:00.04 ID:HISe3sWZ0
男「・・・・・・」テクテク

女「・・・・・・」テクテク

男「(ヤバイ・・・恥ずかしくて話をするどころか女さんの顔すらまともに見れない)」

女「・・・・・・」チラッ

男「!!?」

女「Σ!!?」サッ

男「・・・・・・」

男「(なんだこれ・・・)」

女「(どうしよう、男君があんな事言うから・・・うぅ・・・恥ずかしいよぉ・・・)」

男「・・・・・・ん!?」

女「男君?どうかした?」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:20:00.19 ID:HISe3sWZ0
男「ちょっとごめん女さん」

女「どうかしたの男く・・・きゃ!!」グッ

男「ごめんね、今は俺に黙って付いてきて」

女「・・・・・・うん(///」

男「見つけた」

少女「うぅぅ・・・」

男「ねぇ、キミ」

少女「だ、だれ!?」ビクッ



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:22:59.90 ID:HISe3sWZ0
男「キミ、もしかしてママとはぐれちゃったんじゃないのかな?」

少女「・・・・・・」

男「違う?」

少女「・・・・・・うん」

男「どこら辺ではぐれちゃったかわかる?」

少女「わかんない」

男「そっか、それじゃぁ、お兄ちゃんが一緒に探してあげるよ」

少女「ホント?」

男「ホントだよ。お兄ちゃんがキミんもママを絶対に見つけてあげるから」

少女「ありがと、お兄ちゃん」

男「よし、さっそく行こう」スッ

少女「うん!!」ギュ



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:27:00.21 ID:HISe3sWZ0
女「男君・・・」

男「そういうわけで、悪いけど女さんも付き合ってくれるかな」

女「あっ・・・うん」

男「よかったな、このお姉ちゃんも一緒に探してくれるってさ」

少女「お姉ちゃん・・・ありがと」

女「あっ・・・うん。どういたしまして」

男「さてと・・・行くか」

女「あてはあるの?」

男「ん~・・・地道にそれらしき人と場所を当たってくしかないんじゃない?」

女「あはは・・・がんばろっか」



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:29:00.16 ID:HISe3sWZ0
少女「ママー」

ママ「少女!!もう駄目じゃない!!勝手にどっかいったりして・・・」

少女「あぅ・・・ごめんなさい」

ママ「まったくこの子は・・・」

少女「あのねママ、このお兄ちゃんとお姉ちゃんが探すの手伝ってくれたの」

ママ「そうですか、どうもありがとうございます」ペコリ

男「あっ、いえ・・・大したことは」

女「そ、そうですよ・・・結局放送で呼び出してもらいましたし」

ママ「いえ、それでもありがとうございます」ペコペコ

男「あはは、どうも」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:31:59.85 ID:HISe3sWZ0
男「ふぅ・・・いったか」

女「お疲れ様、男君」

男「ごめんね、面倒事に付き合わせちゃって」

女「いいのいいの。ちょっつと疲れたけど私も楽しかったから」

男「放送で呼び出してもらうってのにもっと早く気が付ければなぁ・・・」

女「うふふ、それほど男君はあのこのために集中してたって事だよ」

男「まぁ、そういう事にしといてください」

女「それじゃ、帰ろうか」

男「あぁ」

女「・・・・・・」ギュッ

男「えっ・・・」

女「さっきまで三人で手をつないでたからさ・・・続き・・・ね」

男「あっ・・・うん・・・」



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:35:03.44 ID:HISe3sWZ0
*帰り途*

ガタンゴトン

男「・・・・・・」

女「・・・・・・」

男「(これはどういうシチュエーションなんだ)」

男「(電車内で手をつないだままとか・・・)」

男「(これじゃまるで俺たち恋人同士みたいじゃねぇか)」ドキドキドキ

キィー ゴトン プシュー

女「あっ、私この駅だから」

男「あっ・・・」

女「それじゃ・・・また学校でね」パッ

男「あっ・・・うん(そんな・・・もう終わりなのかよ・・・)」

女「バイバイ」



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:38:00.06 ID:HISe3sWZ0
男「!!!?」バッ ギュ

女「・・・えっ」

prrrrrrrr

女「あ、男・・・君?」

男「・・・・・・」

ハッシャシマース シマルドアニゴチュウイグダサイ

女「えと・・・ドアしまっ・・・」

プシュー ガタン

女「あっ・・・ドア・・・閉まっちゃった」

ガタンゴトンガタンゴトン

女「お、男君?」

男「なぁ、女さん。今から俺の家にこないか?」

女「・・・」えっ!?



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:41:00.27 ID:HISe3sWZ0
女「男君の・・・家?」

男「あぁ」

女「・・・・・・」

男「ダメかな?」

女「うん。わかった」

男「よかった」

女「もう・・・男君、強引だね」

男「ご、ごめん」

女「無理やり乗り過ごさせておきながらそんな事いうなんて」

男「ごめん。イヤならすぐに引き返して・・・」

女「へっへーん!!もう遅いよぉーだ!!男君のお家拝見させてもらうんだから!!」



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:44:00.30 ID:HISe3sWZ0
*男宅*

ガチャ

男「さ、入って」

女「お、おじゃましまーす」ソローリ

男「なんでそんなに慎重なの?」

女「だ、だって・・・その・・・男の子のお家にお邪魔するとか・・・初めてだし」

男「まぁまぁ、そんなに気にする必要ないよ」

女「うん。そうだねリラックスリラックス」

男「俺の部屋2階だから」

女「えっと・・・その前にご両親にごあいさつを・・・」

男「えっと、親は今いないんだ」

女「お二人ともまだお仕事?」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:47:00.13 ID:HISe3sWZ0
男「まぁ・・・仕事といっちゃ仕事かなぁ・・・」

女「???」

男「なんつーか、親父が今単身赴任中でさ。それでお袋も親父について行っちまってるんだよ」

男「まったく、年甲斐もなくいまだにラブラブでさ。ウザイぐらいだからちょうどいいんだけど」

女「へぇー・・・えっ!?てことは・・・もしかして・・・」

女「今、この家にいるのは私たち二人だけ?」

男「まぁ・・・その・・・うん」

女「えぇええぇぇえぇ!!!!」

女「き、ききき、聞いてないよ!?」

男「ご、ごめん!!ちょっと言うタイミング逃して」

男「えっと・・・帰る?」

女「え・・・えと・・・」



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:50:00.18 ID:HISe3sWZ0
女「いいよ・・・」

男「えっ!?」

女「私は・・・二人きりでも・・・いいよ」

男「本当にいいのか?」

女「う、うん」

男「そ、そうか・・・」

女「そ、その代わり!!へ、へんな事とか・・・しないで・・・ね」

男「あ!当たり前だろ!!!しないしない!!絶対しない!!」

女「な、なら・・・いいよ」

男「う、うん」



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:53:00.34 ID:HISe3sWZ0
男「お、お茶・・・ど、どうぞ・・・」コトッ

女「あ・・・ありがと」

男「・・・・・・・」

女「・・・・・・・」

男「(うあぁ・・・勢いでここまで来てしまったが早まったか!?)」

男「(で、でも、ここまで来てしまったんだ。す、するしか・・・するしかない!!)」

男「あっ!!あの!?」

女「はい!!な・・・なんでしょう?」

男「えと・・・な・・・なんでもありません」ドキドキドキドキ

女「そ・・・そうですか・・・」ドキドキドキドキ



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:56:00.07 ID:HISe3sWZ0
男「(何やってんだ!!俺!!するんだろ!!告白するんだろうが!!)」

女「うぅぅ・・・(///」ズズッ

男「(はぁ・・・お茶をすする姿もかぁいいなぁ・・・)」

男「(って!!そうじゃないだろ!!)」

男「(いけ!!俺!!言うんだ!!好きだって!!)」

男&女「あの!!」

男&女「あっ・・・」

男&女「お先にどうぞ」

男&女「・・・・・・」

男「女さんどうぞ」

女「・・・うん」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /16(火) 23:59:00.21 ID:HISe3sWZ0
女「男君はさ・・・」

男「う、うん・・・」

女「・・・したい?」

男「えっ?何を?」

女「あの・・・その・・・エ、エッチな事・・・とか」

男「はいぃ!!!??」

女「あ、あのあのあのね!!あのその!!ち、違うの!!違うから」

男「あ、うん。わかった。わかってるわかってる」

女「・・・・・・」

女「その・・・男くんはさ・・・私みたいな人でも・・・したいって・・・考えたりするの?」

男「エ、エッチ・・・な事を?」

女「・・・・・・うん(///」

男「な、なんですとぉーーー!!!!!!」



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:02:00.17 ID:uPhuvKAl0
女「ちょっ、ちょっと・・・うるさいよ男君」

男「あっ!!ごめん」

女「あ、あのね・・ほら、私さ小さいでしょ?」

男「あっ・・うん」

女「あはは・・・まるで小学生みたいだし・・・オッパイだってペチャンコだし」

女「女として魅力ゼロじゃない?」

男「そんな事はない!!!!!」ガシッ

女「えっ!?」

男「俺は好きだ!!大好きだ!!女さんの体が大好きだ!!」

男「いや、むしろ女さんが小さいから大好きなんだ!!!」

男「俺にとっては女さんお魅力はゼロなんかじゃない!!∞だああぁぁぁぁ!!!!」



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:05:32.09 ID:lzsokgJr0
胸単体の魅力は0かもしれない、
だが2つあれば0が2つで∞だ!




84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:05:00.13 ID:uPhuvKAl0
男「はっ!?」パッ

女「あっ」クラッ

男「って、しまっ!!」ガシッ

女「あっ・・・」

男「(って!!この体制は!!)」

女「男君・・・」キッ

男「女さ・・・ん!!?」

チュ

男「ふぉんなは・・・」

女「ん・・・んっ・・・」スッ

男「「お・・女さん・・・」

女「ありがとう。こんな私を好きでいてくれて」



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:07:59.89 ID:uPhuvKAl0
男「えっ・・・あの・・・その・・・」

男「(今、もしかしなくても俺キスされた?)」

女「私ね、この体型がコンプレックスだったんだ」

男「「あっ・・うん」

女「こんな子供みたいな体じゃ男の子なんて見向きもされないだろうし・・・」

女「私ね、恋愛とか諦めてたんだ」

男「女さん・・・」

女「うれしかった・・・男君に好きだって言ってくれて・・・」

女「さっきの言葉・・・信じてもいいんだよね?」

男「あ、当たり前だろ!!」

女「よかったぁ・・・」ポロポロ



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:11:00.31 ID:uPhuvKAl0
男「女さん。顔をあげて」

女「やだ・・・今泣いたちゃってるから・・・あっ!?」グイッ

女「やだ・・・見ないで」

男「涙、拭くよ」グイッ

女「んっ・・・」

男「キレイになった」

女「あっ・・・うん」

男「それじゃ、今度は俺の方から」

女「えっ!?んっ・・・」チュ

男「・・・・・・」

女「んっ・・・ん・・・」



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:14:00.23 ID:uPhuvKAl0
スッ

女「あっ・・・」

男「好きだ!!女さん。一昨日初めてキミを見た時から」

女「私も・・・私はどうかな?もしかしたらたった今かも」

男「それでも俺はかまわないよ」

女「うん。ありがと・・」

男「女さん」

女「うん・・・」

チュ



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:17:00.13 ID:uPhuvKAl0
女「えへへ・・・」

男「(///」

女「あー男君照れてるー!!顔真っ赤だよー!!」

男「なっ!!女さんだって!!」

女「女・・・でいいよ」

男「えっ!?」

女「だって私たち恋人同士になったんでしょ?さん付けとか変じゃない?」

男「あっ・・・うん。そう・・だな」

女「・・・・・・」

男「ど、どうした?」

女「私たち、恋人同士に・・・なったんだよね?」

男「あぁ、そうだよ。俺たちは・・・恋人同士だ」

女「ならよし!!!」

男「???」



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:20:00.00 ID:uPhuvKAl0
女「とにかくこれからは女と呼び捨てにする事!!いい?」

男「あぁ。それじゃ俺の事も男と・・・」

女「ん~っと・・・それなんだけど・・・私はこのままじゃダメ・・かな?」

男「えと・・・まぁいいけど・・・なんで?」

女「ん~なんかね。君付けのほうが呼びやすいかなぁ・・・て」

男「あはは・・いいよ(く、くやしくなんかないぞ!!!)」

女「えへへ、それじゃこれからよろしくね。彼氏さん♪」

男「あぁ、こちらこそよろしく・・・彼女さん」

女「えへへ・・・彼女さんかぁ・・・えへへ」



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:23:00.17 ID:uPhuvKAl0
女「まさかこんな出会ったばっかなのに恋人同士になるなんてね」

男「もうちょっとゆっくりの方がよかったかな?」

女「うぅん。こっちの方がいいよ!!すごいドラマチックじゃない!?」

女「私、憧れてたんだー」

男「そうか、よかったよ」

女「それじゃ、私は帰るね」

男「えっ!?う、・・・うん」

女「それとも・・・してく?」

男「えっ!・・いや・・・あの・・・その」

女「あはは!!冗談だよ!!」

男「冗談だったのか・・・」orz

女「そういうのはもう少ししたらしようね」

男「あっ!!・・・うん(///」

女「あはは、じゃぁねー男君!!バイバーイ」ブンブン



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:26:00.17 ID:uPhuvKAl0
男「・・・・・・」ギュ

男「痛ぇ・・・夢じゃないか」

男「・・・・・・・」

男「いよっしゃあぁぁ!!!!!!」

男「女さんと恋人どうしになれたぞぉ!!!」

男「いやっほぉおおぉぉおぉ!!!!!!」

男「あはははははははははははっ」

男「っと。あんまり騒いだら近所迷惑だよな」

男「・・・・ふふふ」

男「あーっはっはっは!!ダメだ!!笑いが止まんねぇよ!!!」

男「ダメだダメだ!!少し早いけど夕飯の用意でもして気を紛らわせるか」

男「あーっはっはっは!!」



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 00:29:00.26 ID:uPhuvKAl0


女「・・・はぁ」

女「・・・恋人・・・かぁ・・・」

女「まさか私に仮とはいえ恋人ができるなんてなぁ・・・ふふっ」

女「でも、まさかここまでうまくいくとは思わなかったなぁ」

女「まったく、男は単純なんだから」

女「・・・ん?あぁ、はいはい」

女「わかってますよー」

女「まさか、私が本気になるとでも?」

女「もちろんですよ。忘れてるわけないじゃないですか」

女「はい・・・はい・・・それでは」

女「さて・・・始めましょうかね」





100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 01:02:00.39 ID:uPhuvKAl0
*休み明け*

男「はよー」

友「男、おはよう」

女「男君おはよー」ニコニコ

女友「やーっときたかー男ー!!」

男「ん?どうかしたか?」

女友「あっ、いやその女がね」

友「女さん、休みの間にすごい良い事があったんだって」

女友「そうそう、なんかやけにニコニコしてたからさ」

女友「聞いてみたら男が来たら話すって」

男「なるほど(ん?女さんに良い事?それってもしかして・・・)」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 01:05:00.18 ID:uPhuvKAl0
女「それじゃぁ、もう言っちゃおうか男君」ニヘラー

男「・・・あぁ・・・なるほどね。うん、そうしようか?」

友&女友「???」

男「ごほん!!あー・・・ちょっといいか?二人とも」

女友「何?女の事きになるんだから早く済ませてよね」

男「イヤ、実はな・・・その・・・女さんの良い事って・・・俺知ってるんだわ」

女友「えっ!?どういう事?」

友「休み中に女さんに会って聞いたのかな?」

女友「何よそれ!?男だけずるいわよ!!」

男「いやいや、そうじゃないんだ・・・それがな」

女友「何よ?はっきりしなさいよ」

男「女、せーので一緒に言わないか?」ボソッ

女「うん、わかった」ボソッ



102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 01:08:00.13 ID:uPhuvKAl0
友「二人でこそこそ何話してるの?」

男「いいからいいから・・・俺たちの話を聞いてくれ」

女友「俺・・・たち?」

男「ごほん!!・・・せーの!!」

男「俺たち!!」 女「私たち!!」

男&女「お付き合いすることになりました!!」バーン

友&女友「・・・・・・」

男「えっと・・・そういう事なんだ」

女「えへへ・・・ごめんね黙ってて(///」

女友「えっと・・・付き合うって・・・えっ!?」

女「うん」

女友「な、何をお付き合い???」

男「「はい!?何を・・・???」



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 01:11:00.19 ID:uPhuvKAl0
女友「あー・・・二人でビリヤードでもはじめたのかな?あはは?」

男「なんだそれは」

女「二人で(ビリヤードの)球を(キューで)突きあうって事じゃない?」

男「なるほど・・・って!!なんでだよ!!!」

女友「いやいや、だったら何を突き合うのよ!!
まさかアンタエッチな意味でとか言うんじゃないわよね!?」

女友「わかってんのアンタ・・・女に手を出したらぶち殺すわよ」ゴゴゴゴゴ

男「いやいや待て待て!!それはまだしていない!!」

女友「まだって何よ!!まだって!!する気満々じゃない!!?」

男「わー待て待て!!暴力はんたーい!!!」

女「待って!!女友ちゃん!!」

女友「止めないで女!!この性犯罪者は今この場で息の根を止めないと!!」

女「だから違うの!!?」



104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 01:14:00.36 ID:uPhuvKAl0
女友「違うって・・・どういう事よ」

女「それは・・・こういう事だから」

男「へっ!?」グイッ

女「・・・・・・」ギュギュ

女友「ちょ!?女!!なんで男に抱きついて!?」

女「聞いて女友ちゃん・・・私たち恋人同士になったの」

女友「えっ!・うそ・・・女、何言って・・・」

女「本当の事なの」

女友「女・・・アンタ・・・本気なの?」

女「うん。私、男君の事好きだよ」

男「っ・・・(////」



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 01:17:00.11 ID:uPhuvKAl0
女友「・・・・・・」

女「・・・・・・」

男「あーそのー」

女友「男!!」

男「はい!!」

女友「アンタはどうなの?」

男「お、俺は・・・」

女友「本気なの?女の事本気で好きなの?」

男「・・・あぁ。好きだ」

女友「Σ!!?」

女友「・・・・・・そう。わかったわ」



106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 01:20:00.28 ID:uPhuvKAl0
男「い、いいのか?俺たちが付き合っても」

女友「何言ってんのよ。アンタたちが本気なら私に止める権利があるわけないでしょ?」

女「女友ちゃん・・・」

男「女友・・・ありがとう」

女友「いい?女の事ちゃんと幸せにしてあげるのよ?泣かせたりしたら承知しないからね」

男「あぁ、わかってるよ」

女友「ったく・・・良い顔しちゃって・・・ねぇ、友は・・・友?」

友「・・・・・・・」

男「友?どうした?」

友「・・・・・・・」

男「し、死んでる!!?」



108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 01:23:00.84 ID:uPhuvKAl0
女友「バカな事いってんじゃないわよ!?生きてるでしょうが!!」

友「友!!しっかりして!!戻ってきなさい!!!」

友「・・・ははっ・・・うそ・・・うそだよ」

友「二人が付き合う?・・・恋人同士?・・・・あははははっ」

女友「しっかりして!!友ぉ!!!」

友「そんなのうそだよおおおおぉぉおぉぉ!!!!!!」ガタッ

ダダダダダダダダダダダダ

男「あっ・・・」

女「・・・行っちゃ・・・」

女友「・・・・・・った」



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 01:26:00.10 ID:uPhuvKAl0
男「あー・・・どうすっか・・・」

女「そうだね、もうすぐHR始まるし呼び戻してこないと」

男「いや、そういう問題じゃねーだろ」

女友「はいはい。友は私にまかせといて」

男「いいのか?」

女友「まぁ、あの子の気持ちも少しはわかるからさ・・・」

女友「ま、大船にのったつもりでまかせといてよ!!」

女友「ちゃんとアンタたちの仲認めさせてみせるからさ」

男「そっか、まかせたよ女友」

女友「へへっ!!この私にまかせなさい!!!」



110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 01:29:03.69 ID:uPhuvKAl0


友「はぁ・・・僕何してるんだろう?」

女友「見つけたよ友」

友「・・・女友ちゃん」

女友「よっこらせっと」ズズッ

友「くすっ」

女友「ちょっとー、なんで笑うのよ?」

友「あはは、だって、なんか今のすごくオヤジ臭い」

女友「あぁー・・・確かに今のはないわね」

友「あはははっ」

女友「もう!!笑いすぎ!!」

友「うん、うん・・ごめんね。もう笑わないから」



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 02:00:02.21 ID:uPhuvKAl0
友「・・・・・・」

女友「・・・・・・友はさ」

友「ん?何?」

女友「納得できない?」

友「・・・・・・うぅん。そんな事ないよ」

友「二人ともお似合いだと思う」

女友「なら、どうして逃げたのよ?」

友「僕は、逃げた・・・のかなぁ?」

女友「そうね」

友「そうだね。これはきっと逃げだ」



116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 02:06:03.18 ID:uPhuvKAl0
友「僕はさ・・・」

女友「うん」

友「これからもずっと・・・大人になってもずっと一緒だと思ってた」

女友「うん」

友「男は相変わらず小っちゃな女の子追いかけまわしてて・・・」

友「女友は、そんな男に怒って、男とケンカになって・・」

友「僕はその様子を見てあたふたするだけで・・・」

女友「・・・うん」

友「でも、最後はそんな事まるでなかったように三人で笑い合っている」

友「女さんが増えて4人になったけど・・・そんな光景がずっと続くと思ってた」

女友「・・・・・・・」



117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 02:09:00.75 ID:uPhuvKAl0
友「二人が付き合うって事はさ、必然的に二人の時間が増えるんだよね?」

女友「あの二人の事だから私たちの事はこれまでと同じようにかまってくるとは思うけどね」

友「そうだね」

友「・・・でもさ」

友「きっと、これまでと何もかも同じようにはならないと思う」

女友「・・・・・・」

友「僕はさ、たぶんさびしいんだと思う」

友「悔しいんだと思う」

友「今までずっと一緒にいた男を、女さんに取られちゃうのが」

女友「友・・・」

友「でも、良いんだ」

女友「えっ!?」

友「僕は・・・男が幸せなら・・・それだけで十分」

女友「友・・・アンタ・・・」



118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 02:12:00.87 ID:uPhuvKAl0
女友「いいの?それで本当にいいの?」

友「いいの」

友「少なくとも、女友ちゃんはそれでいいんでしょ?それでいいから認めたんだよね?」

女友「あっ・・・」

友「・・・・・戻ろう。HRに遅れちゃうう」

女友「もう遅いわよ。チャイムなんてとっくに鳴ったじゃない」

友「えっ!!あわわ!!どうしよ!?」

女友「まぁ、いいんじゃない?たまにはね」

友「もぉー、いい加減だなぁ・・・女友ちゃんは」

女友「あははははははっ」

友「もう・・・あははははは」

女友「あははははははっ」

友「あははははははっ」



119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 02:15:00.70 ID:uPhuvKAl0
ガラッ

男「あっ・・・」

女「二人とも帰ってきた」

女友「やっ!!お待たせ」

男「友・・・」

友「うん」

男「それで女友、どう・・・なったんだ?」

女友「えへへ・・・ほら、友」

友「うん!!」

友「女さん!!」

女「うん。何かな?」

友「男君をよろしくね」

女「あっ・・・うん!!」



120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 02:18:01.11 ID:uPhuvKAl0
男「友・・・」

友「男・・・女さんと仲良くしてね」

男「あぁ、もちろんだ」

女友「というわけで、二人ともおめでとう」

友「おめでとう、女さん!!男!!」

男「あぁ、ありがとな二人とも」

女「よかったね男君」

男「ふふふふふふふ・・・」

女「男・・・君?」

男「いやっふぅー!!これで堂々と女とイチャイチャできるぜー!!」

女「もう・・・男君たら・・・(///」

女友「あぁぁ・・・もう男がいつもの調子に戻っちゃったよ・・・」



121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 02:22:00.70 ID:uPhuvKAl0
*放課後*

男「ふぅ・・・今日もお勤め御苦労さん・・・っと」

男「さて、女!女友!友!帰ろうぜ」

女「みんなでなっかよっく帰りましょ♪」

女友「あー・・・悪いけど私たちはパスさせてもらうわ」

友「女友?」

男「おいおい。何言ってるんだよ?遠慮なんてしなくてもいいんだぞ?」

女友「いいからいいから!!アンタたち付き合い始めて初の学校生活でしょ?」

女友「初日ぐらいは二人で帰りなさいよ」

男「う~ん・・・わかったよ。それじゃぁ帰ろうか女」

女「うん。それじゃぁ二人ともまた明日ね~バイバーイ」ブンブン

女友「はいはいまた明日~」

友「二人とも、また明日」



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 02:24:00.87 ID:uPhuvKAl0
ガタンガタン

男「まったく・・・二人して・・・」

女「まぁまぁ、いいじゃない男君。それとも男君は私と二人っきりなのはイヤ?」

男「そっ!!そんなわけないだろ!!」

男「う・・・うれしいよ」

女「そっか・・・えへへ」

男「・・・まぁ、明日は二人と連れてくとしてさ」

男「たまにはこうして二人きりで帰ろうか?」

女「うん♪」

男「(あぁ・・・やっぱ女はかわいいなぁ・・・)」

男「(こんな子が俺の彼女とかマジ夢みたいだ・・・)」



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 02:27:00.73 ID:uPhuvKAl0
キィー ゴトン プシュー

女「「あっ・・・駅着いちゃった」

男「あっという間だったな」

女「・・・・・・」ジッ

男「えっと・・・何?」

女「今日は引き留めないの?」

男「引き留めてほしいのか?」

女「うぅん。まぁ・・・ちょっとは思うけど」

女「恋人同士になったんだから焦る必要はもうないかなーってね」

男「そうだな。会いたくなったらすぐ言ってくれ。飛んで駆けつけるから」

女「うん。わかった。それじゃ・・・また明日」

男「あぁ、また明日」



125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 02:30:00.52 ID:uPhuvKAl0
プシュー ガタン

女「また・・・明日」

女「・・・うふふ」

女「さって・・・アッチはどんな感じかな?」

女「うふふ・・・待っててね・・・”友ちゃん”」

女「うふふふふふふ」

キィー ゴトン プシュー

女「・・・・・・・」テクテクテク

ハッシャシマース シマルドアニゴチュウイグダサイ

女「アナタはどんな選択をするのかな?」



131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 03:00:04.82 ID:uPhuvKAl0
*数週間後*

男「おはー」

女「男君おはよー」

女友「おはよう、男」

男「おう!!おはようさん」

友「・・・・・・」

男「あれ?友?」

友「っ!?何?男?」

男「えっと・・・おはよう」

友「うん。おはよう。男」



132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 03:03:00.60 ID:uPhuvKAl0
男「なぁ・・・なんだか最近友の様子おかしくね?」コソッ

女友「う~ん・・・確かに」コソコソ

女「悩みでもあるのかな?」コソソ

男「よし、ならばここは俺が一つ友の悩みを・・・」コソッ

女友「ストップ!男!!」

男「なんだよ女友」コソッ

女友「こういうのはさ、下手にコッチからちょっかいだすのはあんまりよくないのよ」コソコソ

女友「友の方から相談してくるのをまたなきゃ」コソコソ

男「でもよー手遅れになったりしないか?」コソッ

女友「本当にやばそうだったら無理やり相談に乗ればいいのよ」コソコソ

男「う~ん・・・わかったよ」



133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 03:06:00.54 ID:uPhuvKAl0
女「そうだ!!男君!!」

男「ん?どうした?女?」

女「あのね、あのね!!海に行こ!!」

男「海?」

女「うん♪さっきまで女友ちゃんと話してたの」

女友「ほら、もうすぐ海開きでしょ?」

女友「それで、女と次の連休とかにみんなで行こうかって話をしててね」

男「へぇ・・・海かぁ・・・いいな、それ」

女「でしょでしょー!いいよね?男君!?みんなで行こ!!」

男「そうだな・・・行くか!!!」

女「やったぁー!!!」



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 03:09:00.85 ID:uPhuvKAl0
女友「よーし!そうときまったら水着を用意しなくちゃな」

男「水着かぁ・・・家に着れるのあったかなぁ・・・」

女友「なければ放課後にでも買いに行く?」

男「そうだな・・・ふひひ」

男「(女の水着か・・・やべ!!興奮してきた)」

女友「ちょっと・・・変な事考えてるんじゃないわよ変態」

男「自分の彼女の水着姿を想像して何が悪い!?」

女友「開き直るな変態」

女友「ちょっと、友もこの変態に何か言ってやってよ」

友「あはは・・・まぁ、男らしいからいいんじゃないのかな?」

男「さっすが友!!わかってる!!」

女友「まさか友に裏切られるなんて・・・」orz



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 03:12:00.80 ID:uPhuvKAl0
*ショッピングモール内*

男「わざわざここまで出てくる必要あったのか?」

女友「だって、駅前じゃあんまりいいのないんだもん」

男「俺は駅前で十分なんだけどな」

女友「アンタ以外は不十分なの。諦めなさい」

男「わかったよ。その分、最高の水着を手に入れて俺を喜ばせてくれよ」

女友「だれがアンタなんかのために」

男「お前の水着には興味ない」

女友「なんですって!?」

男「俺はしょうzy・・・女の水着にしか興味はなし」

女「もう・・・男君はしょうがないなぁ」

女「私、男君を悩殺しちゃうすごいの見つけてくるね」

女友「男、そういや最近おとなしくなってたけど、真正のロリコンだったわね」



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 03:15:00.71 ID:uPhuvKAl0
女友「それじゃいってくるわね」

女「男く~ん!!すんごいの見つけてくるから待っててねぇ~」ブンブン

男「あぁー!期待してるぞー!!」

男「・・・さて、俺も水着買ってくるか」

男「ん~・・・どれにすか・・・」

男「どれも似たような感じだよなぁ・・・」

友「これなんてどうかな?」

男「ん?友?どうした?お前はいかなくていいのか?」

友「僕は去年のまだ着れるから大丈夫」

男「ん・・そうか」

友「それよりも、これなんてどう?」

男「ん?どれど・・・いぃ!!?」



137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 03:18:00.66 ID:uPhuvKAl0
友「じゃ~ん!白鳥パンツー!!」

男「・・・・・・」

友「あはは・・・ダメ・・・だよね」

男「お前・・・そんなのどこから取ってきたんだよ」

友「えっ!?普通に向こうにあったけど?」

男「はぁ!?・・・って!マジであるし!!」

友「で、どうかな?男」

男「いやいや・・・ネタとしては良いけど、普通にそれ着て泳ぐとか・・・」

友「あはは・・そうだよね」

男「なぁ、友」

友「何?男」

男「海・・・楽しみだな」

友「うん♪」



138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 03:21:00.68 ID:uPhuvKAl0
*海水浴場*

男「はぁ・・・ドキドキしてきたぁ・・・」

男「女の水着姿・・・買った時は秘密って言って見せてくれなかったしな」

男「どんなのだろ・・・あぁ・・・」ムクムク

男「って!!やばっ!!静まれムスコよ!!!」

女「男君おまたせー」

男「Σ!!?」ササッ

女友「???」

友「男、どうかした?」

男「い、いや・・・なんでもない・・・」

男「・・・・・・」

男「・・・よし、収まった」



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 03:24:00.59 ID:uPhuvKAl0
男「さて、女の水着はどんなのかなぁーっと!!」クルッ

女「えへへ・・・どう・・・かな?」

男「・・・・・・」

女友「・・・男?って!!?」

友「ちょ!!お、男!!ヤダッ!!」

男「・・・・・・」モッコリ

女「あっ・・・」

女友「何考えてるのよ!?こんの変態!!?」

男「ま、待て待て!!こ、これは不可抗力だ!!」



140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 03:27:00.78 ID:uPhuvKAl0
女友「あんのねぇ~」

女「まぁまぁ、女友ちゃん。押さえて押さえて」

女友「うぅ・・・ふんっ!!」

友「あぅ・・・(///」

女「もう・・男君はしょうがないなぁ・・・」

男「うっ・・・面目ない」

女「後で静めてあげるね」ボソッ

男「はうぁ!!!」ボンッ

男「(ちょwwwキタコレwww登っちゃう?ついに大人の階段登ちゃう?)」

女「えへへへへへ(////」



155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 14:30:02.59 ID:+/5Yswfi0
*昼*

男「ふぃ~飯だ飯だ~!!」

女友「疲れた・・・」

男「おいおい、だらしないぜ女友!!海はまだまだこれからだろうが!!」

女友「あんなハイテンションついていけないわよ・・・」

男「いや、だってさ、しょうがなくね?うひひ」

女友「キモっ!!」

男「だれがキモイじゃ!!この超絶イケメンを捕まえて!!」

女友「どうでもいいからお昼にしましょうよ。休ませて~」



156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 14:33:00.56 ID:+/5Yswfi0
男「海の家とか久しぶりだな」

友「男、ここあいてるよ」

男「うっし!!さてと、何にすっつかな~?」

イラッシャイマセデゲソ
ゴチュウモンハナニニスルデゲソ

男「えっと・・・じゃぁ・・・焼きそばと・・・えびチャーハンと・・・」

ヤキソバトエビチャーハンと・・・
ゴチュウモンハイジョウデゲソカ?

男「はい、それで」

デハ、ショウショウオマチクダサイデゲソ

イカ*スメー!ハヤクコイツハコンデクレー
ハイハイ、チョットマツデゲソ
マッタク、エ*コハヒトズカイガアライデゲソ
グチッテナイデイイカラサッサトシゴトシロバカ!!

男「なんか、賑やかや海の家だな・・・」



157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 14:36:00.56 ID:+/5Yswfi0
男「ふぅ~食った食った・・・」

女「この後どうしよっか?」

女友「あぁ~・・・私しばらく寝てるわ」

友「大丈夫?女友ちゃん」

女友「大丈夫大丈夫」

女「・・・ねぇ、男君」クイッ

男「ん?どうした?女」

女「少し散歩でもしない?」

女「あっちの人気のない方まで」ボソッ

男「・・・あぁ、行こうか」ゴクリッ



158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 14:40:00.75 ID:+/5Yswfi0
ザッザッザ

男「こ、ここらへんなら・・・いいんじゃないか?」

女「そ、そう・・・だね」

男「あぁ・・・」

女「うん・・・」

男「ふ、二人きり・・・だな」

女「「二人きりだね」

男「・・・・・・」

女「男君」

男「は、はい!!」

女「し・・・しよっか?」

男「な、何を?」

女「エ・・・エッチ」な事・・・とか?」



160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 14:41:59.42 ID:+/5Yswfi0
男「い、いいのか?」

女「・・・・うん(////」

女「お、男君なら・・・いいよ」

男「わかった」ゴクリッ

男「それじゃぁ・・・触っても・・・いいか?」

女「ど・・・どうぞ」

男「そ・・・それじゃぁ・・・」ソォー ピトッ

女「きゃっ!?」ビクンッ

男「わ、わりぃ!!!」バッ

女「ん・・・ごめんなさい。大丈夫だから・・・続けてもいいよ」

男「そ、そうか?無理はするなよ?」

女「うん。わかった」



161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 14:45:00.61 ID:+/5Yswfi0


友「男君と女さんどこまでいったんだろ・・・」

友「あう・・・女友ちゃんてば、男たちの事見張ってきてだなんて・・・」

友「はぁ・・・」

ハァハァハァハァオンナ・・・

友「ん?人の・・・声?」

友「えっと・・・コッチ・・・かな?」ソォー

友「・・・・・・Σ!!?」

男「はぁはぁ・・・女・・・すごいやわらかいよ・・・」

女「ごめんね男君」

男「な、何がだよ?」

女「私のオッパイ全然ないでしょ?」

男「何言ってるんだよ!!?これがいいんじゃないか!?」

男「ツルペタだぁ・・・はぁはぁはぁはぁ」



163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 14:48:00.47 ID:+/5Yswfi0
友「そんな・・・男・・・ヤダ・・・」

女「こ、こんなんでいい・・・ひゃん」

男「すまん女、ちょっと強くしすぎたか?」

女「んっ・・・大丈夫・・・もっと触っていいよ」

男「あぁ・・・」

友「男・・・」

女「んんっ・・・男っ!!んあぁ!!」ビクン

男「あっ・・・もしかして、イったのか?」

女「はぁはぁ・・・うん」

友「あっ・・・これ以上は見ちゃダメだよね?戻らな・・・えっ!?」

女「・・・・・・」ジッ

友「あっ・・・(見てたの・・・バレて・・・る・・・)」



165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 14:51:00.60 ID:+/5Yswfi0
友「ごめんなさい!!」ダッ

男「ん!?」

女「はぁはぁ・・・どうしたの?男?」

男「あっ・・・いや、今なんか物音が聞こえなかったか?」

女「うぅん。何も聞こえなかったよ?気のせいじゃないかな?」

男「そ、そうか?」

女「そ、それよりも・・・もっとすごいの・・・する?」

男「あっ・・・あぁ」

女「うふふ・・・男君」チュ

男「んっ・・・ふぉんな・・・」

男「(すげぇ・・・なんか今日の女はすげぇ大胆だ・・・)」



166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 14:54:02.13 ID:+/5Yswfi0
友「はぁはぁはぁはぁ・・・」

女友「友?どうかしたの?」

友「あっ・・・女友ちゃん」

女友「なんか向こうから走ってきたみたいだけどどうかしたの?」ザッ

友「ダメっ!!!」

女友「えっ!?」

友「な、なんでもないから。男たちもいなかっつたし」

女友「そうなの?ったくアイツラどこに・・・まさか二人でいやらしい事を・・・」

友「だ、大丈夫だよ!!ねっ!?」

女友「ん~そうね。まぁ、あの二人も恋人どうしなんだからたまには二人きりにさせてあげるか」

友「うん。そうだよ。そう」

女友「???」



167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 14:57:00.48 ID:+/5Yswfi0
*日暮れ*

男「いやぁ・・・今日は遊んだなぁ・・・」

女「私、すんごい疲れたよ・・・明日筋肉痛になりそう」

女友「そりゃま、アンタたちは特にしゃいでたしね」

男「さて、帰りますか」

女「そうだねー」ダラー

男「やれやれ・・・そうだ、俺、なんか飲み物でも買ってくるわ」

女友「もう海の家終わったわよ」

男「着替えもすんですし、向うのコンビニにでもいってくるよ」ザッ

女友「うん、行ってらっしゃい」

男「あー・・・あとそういや友はどこだ?」ピタッ

女友「なんかさっき向こうの方まで歩いていったわよ。散歩じゃない?」

男「そっか、じゃ、行ってくるわ」

女友「いってらっしゃい」



168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:00:16.23 ID:+/5Yswfi0


友「・・・・・・」ザッザッザ

友「二人は恋人同士か・・・」

友「そうだよね、恋人同士なら、当然ああいうことして当然だよね?」

友「・・・・・・はぁ」

ザッ

友「・・・えっ?」

女「ねぇ、友」

友「女・・・さん」

女「そろそろ答え、聞かせてくれるかしら?」



169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:03:00.44 ID:+/5Yswfi0
ウィーン
アリガトウゴザイマシター

男「さて、ついでに友のやつでも拾ってくるか」

男「確か・・・向こうの方に歩いていったんだっけか?」

ザッザッザ

男「おっ!!いたいた・・・ん?」

男「あれは・・・女か?」

男「なんだ、すでに女が迎えに行ってたのか」

男「そんじゃ、さっさと合流します・・・」

ザッツザッザ

男「あれ?女の奴、友から離れてどこに行く気だ?」

男「おーい!!女ー!!どこ行くんだー?」

女「・・・・・・」ザッザッザ

男「っち!聞こえてないか」



170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:06:00.62 ID:+/5Yswfi0
男「ったく、何やってるんだ・・・って!!」

男「おい!!女」!!危ないぞ!!」

女が海岸沿いのガードレールをまたいで道路に出る

そして、何を考えているのか道路の真ん中で足を止める

男「バカ!!アイツ何して・・・あっ・・・」

女との距離は20mほど

そして・・・

男「女あああぁぁああぁぁぁ!!!!!!!!!」

俺は走った・・・

もちろん全速力で・・・

だけど間に合わない

間に合うはずがないだろ

俺と女との距離はたった20m、されど20m

それは・・・距離にしてはすぐでも・・・俺にとってはあまりにも遠すぎた



171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:08:46.53 ID:xkgamap0O
えっ



172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:09:01.32 ID:+/5Yswfi0


女「いいのね?それで」

友「・・・・・・・うん」

女「そう・・・ならこれで契約は成立よ」ザッ

友「どこ行くの?」

女「・・・・・・・」

女さんは何も言わない

これで本当によかったのか?

いまからでも撤回するべきではいのか?

いや、するべきだ。やっぱりこんな事間違っている

こんなことで男を手に入れていいはずがない

それに、なんで今更?なぜ今更?

諦めたはずじゃないのか?

決めたはずじゃないのか?

現状に甘んじて小さな幸せで満足すると決めたはずじゃないのか?



173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:12:00.39 ID:+/5Yswfi0
友「ちょっと女さん・・・なにして・・・」

ブロロロロロロ

友「え!?」

気がつけば・・・女さんをまばゆい光が照らしていた

いつの間にかすぐそこまでせまっていたトラックが女さんめがけて走ってくる

女さんは避けない。避けようとする素振りが見えない

それでも、”私は”当たり前のように女さんい向かって叫ぶ

友「女さん!!危ない!!」

女「うふふ」

女さんは笑っていた。不気味に笑っていた

まるで、すぐそばに迫るトラックなぞないかのように、さも自然に

女「ほんの少しだったけど楽しかったよ友ちゃん」

女「男君の事よろしくね・・・それじゃ、バイバイ」ニコッ

光の奔流が女さんを・・・・飲み込んだ



174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:15:00.58 ID:+/5Yswfi0
*休み明け*

ムクリッ

友「朝・・・か・・・」

友「学校・・・いかなきゃ」

いつもの朝と変わらないように私は起きた

着替えて、朝食を食べ、学校に向かう準備をする

あの日・・・みんなで海へ行った日・・・

女さんはトラックにひかれて”死んだ”

女さんはトラックに跳ね飛ばされ、数m先に転がっていった

あたりは女さんが流した血がベットリを道路に染み出して

それから、ものすごい叫び声をあげながら男が走ってきた

男が女さんを何度も呼びかけるけど、女さんが目を覚ますことはなかった



175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:16:29.68 ID:S/4hnvVv0
なんだと…



176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:18:00.62 ID:+/5Yswfi0
それからの事は・・・なんだかよく覚えていない

あの日の出来事はまるで夢みたいで

もしかしたらいつものように学校にいけば女さんが普通にそこにいるように思えてくる

ガラッ

友「・・・・・・」

女さんは・・・いない

いつもならそろそろ着てもおかしくはなじ時間だ

友「・・・・・・」

でも、いつまでたっても女さんは来ない

ガラッ

友「あっ!!」

女友「おはよー!!」

一瞬、女さんが来たような気がしたが・・・気のせいだった



177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:21:00.42 ID:+/5Yswfi0
しょうがないんだ

だって・・・女さんはもう”いない”んだから

いつまでもクヨクヨはしていられない

見れば、どうやら女友ちゃんにそんな素振りは見られない

女さんが死んだ時にはものすごく泣き叫んでいたというのに・・・

彼女の心の強さには驚かされる

いや、もしかしたら女友ちゃんは男や私の事を心配掛けないよう強がってるのかもしれない

それでもかまわない・・・だって、友達を失った悲しみがそんな軽いモノではないのだから

友「おはよう、女友ちゃん」

女友「おー!!おはよう!!女」



178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:24:00.67 ID:+/5Yswfi0
友「えっ!?」ガタッ

女友「ん?どうかした?」

友「女友ちゃん・・・今、なん・・・て・・・」

女友「えっ!?・・・どうかしたのって聞いたんだけど」

友「そうじゃなくてその前!!」

女友「その前?ん?・・・おはよう?」

友「違う!!そうじゃないよ!!」

女友「ど、どうしたの?女。ちょっと落ち着きなよ」

友「ま、また・・・女って・・・女さんがいるの!??どこに?」

女友「は?女がどこにいるって・・・目の前にいるじゃない」



179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 15:27:00.41 ID:+/5Yswfi0
友「だからどこに!?」

女友「だからどこにって・・・女はアンタでしょ?」

友「えっ・・・私?」

女友「アンタが女以外の誰だっていうのよ?」

女友「それとも何?実は俺は女に変装した男だったのだ!!わっはっは!!」

女友「とでも言うつもり?いやいや、無理無理!!それは無理があるって!!」

友「わ、私は・・・友だよ?・・・女友ちゃん」

女友「友?」

友「そうだよ!!友だよ!!」

女友「えっと・・・ごめん。それだれだっけ?」

友「・・・えっ!?」

女友「ごめんね。ちょっと私はその人知らないわ?有名人かなんか?それとも女の知り合い?」

友「な、なに・・・いってるの・・・女友ちゃん・・・」



181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 16:00:03.94 ID:+/5Yswfi0
女友「えっ!?もしかしてけっこう有名な人だったりするの?」

女友「う~ん・・・世情には疎いつもりはなかったんだけどなぁ・・・」

友「本当にしらないの?ねぇ!?女友ちゃん」ガシッ

女友「ちょちょ、だから知らないってば!!」

友「そ、そんな・・・」ガクッ

女友「ちょっと、大丈夫女?気分でも悪い?」

ガラッ

男「はよー」

女友「あれ?男?」

男「うっす!!女友!!」

女友「なんでアンタがこんな早く・・・」

友「男!!!」ダッ



182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 16:04:00.64 ID:+/5Yswfi0
男「っとと」

友「男!!男!!」

男「おいおい・・・どうしたよ?」

女友「はいはい、もう、朝から見せつけてくれちゃって」

友「男君は知ってるよね?私の事わかるよね!?」

男「は?当たり前だろ。何言ってるんだ」

友「男・・・」

男「おはよう、女。今日はやけに大胆なんだな」

友「あっ・・・うそ・・・」パッ

男「あれ?もう終わり」

女友「あのね、教室なんだからあんまりそういうのはよしなさいよ」

男「なんだよーいいじゃねぇか!!なんか今日は女が朝から大胆なんだから」

友「どうして・・・どうして女って呼ぶの?・・・ねぇ、なんで・・・」



183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 16:06:00.52 ID:+/5Yswfi0
男「おい女、どうかしたのか?」

友「違う・・・違うよ」

男「違う?」

友「私は・・・僕は友だよ!!どうして女なんて呼ぶの!?」

男「はぁ?友??誰だ?」

友「なんで・・・どうして・・・」

そんな目で見ないで・・・

ありえない。こんな事

まるでこれじゃ・・・

友「初めっから友なんて人間はいなくて・・・」

友「私が女さんみたいじゃないか」



184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 16:09:00.56 ID:+/5Yswfi0
*保健室*

男「大丈夫か?」

友「うん。ありがとう、男・・・君」

男「・・・ほら、横になって少し寝てろ」

友「うん」

男「大丈夫だから。俺がずっと側にいてやるからな」

友「いいよ・・・男・・・君は戻って授業受けて」

男「いや、でもさ」

友「いいから。男、君が側にいると眠れなさそうだから」

男「わかったよ・・・それじゃぁな」

友「うん」

ガララッ

友「・・・男君か」



185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 16:13:00.64 ID:+/5Yswfi0
意味がわからない

私は、いつの間にかと友ではなく女さんとなっていた

あれからHRが始まって先生が来て出欠を取った

先生もが私を女さんととして扱った

その時、クラスメイトの誰も疑問を挟まなかった

そして、点呼において友の名が呼ばれる事はなかった・・・

いったいこれはどういう事なのだろうか?

みんなが私を女さんとして見る

だれも私を友としては見てくれない

友「(実は、私は友なんて人間ではなく女さんだったんじゃないの?)」

そんなはずはない

今、この場に、私を友という人間として認識しているこの私は誰だ?

友「(それに、ほんのこの前まで"友"と"女"の二人が存在していた事を"私"は覚えている)」



186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 16:15:00.55 ID:+/5Yswfi0
友「(実はそれは勘違いで、私は"自分を友と思い込んでいる"だけなのでは?)」

友「そんなはずはないよ!!!」

友「私は覚えているよ・・・女さんと話した事も、ふれあった事も」

友「女さんは・・・確かに存在していたはずなんだ」

???「そうね。確かに存在はしていたわ」

???「ほんの少し前まではね」

友「だれ!?」

女「こんにちは、友・・・ちゃん」

友「女・・・さん?」

女「そうよ、私は女・・・ただし、"かつて存在していた"・・・ね」

友「女さん・・・よかった・・・生きてたんだね」

女「それは違うわ」

友「えっ!?どういう事?」

女「私は死んだわ。"人間としての私"は・・・ね」



187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 16:18:00.59 ID:+/5Yswfi0
友「人間としての女さんはは死んだ?どういう意味なの?」

友「アナタが死んでるというなら、今私の目の前にいるアナタは誰なの?」

女「私は女よ。ただし、今の私は人間ではなく死神」

女「だから、人間としての私は死んだ・・・という意味」

友「死神・・・女さんが死神?」

女「前に説明したと思ったけど」

友「だって、あれは冗談じゃ」

女「冗談なんかじゃないわ。ほら」スッ

友「えっ!?と、通り抜けた!?」

女「死神の体は基本、霊体で構成されてるから何もしなければこうなるのよ」

友「うそ・・・」

女「ちなみに、実体化して物や人に触れる事も可能よ」ペタッ

友「ワワッ!!ホントだ」



189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 16:21:00.55 ID:+/5Yswfi0
女「納得できたかしら?」

友「うん・・・」

女「それで、話の続きだけど」

友「うん」

女「契約の内容は覚えてるわね」

友「うん・・・私が男と・・・恋人同士になれるって・・・」

女「そういう事よ」

友「そういう事ってどういう事!?意味わからないよ!!起きたの!?」

女「意外と物わかり鈍いのね。でも、なんとなくは予想はついてるんじゃないの?」

友「私が・・・友がいなくなって、私が女さんって事になった」

女「そう。具体的にはアナタという存在のラベルが女というラベルに書き換えられたの」

友「ラベル?まだよくわからないよ」



190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 16:24:00.60 ID:+/5Yswfi0
女「そうね・・・今のアナタは女。これはいいわね」

友「うん」

女「アナタが女になったことで自動的に友という存在は消えた」

女「でもね、存在が消えはしても、アナタ自体は消えていない」

女「そして、アナタが女になったことで修正された一部のつながりを除いて」

女「基本的なアナタを構成する要素は何も変わってはいないの」

友「どういう事?」

女「アナタ、今日は自分の部屋で目覚めたわよね?」

友「それはそうでしょ。昨日は別にお泊りとかしてないし」

女「親などの家族とかもそのままだったわよね?」

友「うん・・・あっ!!そうか!!」

女「そういう事よ。アナタが女になってもアナタのこれまでの環境は変化していない」



191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 16:27:03.16 ID:+/5Yswfi0
女「そういうわけで、基本的にアナタはこれまでと同様な生活スタイルを保てるわけ」

友「じゃぁ、どこが変わったというの?」

女「一つは、周りの人たちからにおけるアナタの認識・・・呼び方などね」

友「みんな私の事を女・・・って呼ぶ・・・」

女「一つはアナタと男との関係」

女「これまでも友達ではなく恋人という関係に変化。まぁ、これが一番の目的だしね」

友「私と男が・・・恋人・・・」

女「あと、それにともなって男の性格が変わったわ」

友「えっ!?なんで?」

女「男がロリコンだと不都合なのよ」

友「男がロリコンじゃなくなったの?」



194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 17:00:01.64 ID:+/5Yswfi0
女「好きなんでしょ?男の事」

友「わ、私は・・・」

女「本当は男の子のふりなんてやめて男に女の子として見てほしかったんでしょ?」

女「男に"愛する女として求めてほしかったんでしょ?"」

友「ああぁぁぁぁあぁ・・・・」

友「そんな・・・違う・・・私は・・・」

女「認めなさい。"アナタはどんな事をしてでも男を手に入れたかった"」

友「うわあああぁぁぁぁぁああぁぁ」

女「あははははははははっ」

友「はぁはぁはぁはぁ・・・・」

女「いいのよ。どうして隠そうとするの?好きなんでしょ?いいじゃない」

女「好きなら好きでいいじゃない?どうして隠そうとするの?」

友「だって・・・だって・・・私」ヒックヒック

女「(あぁ・・・本当にいい娘が釣れたわ・・・)」ゾクク



195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 17:03:00.37 ID:+/5Yswfi0
女「まぁ、でもね。今更そんな事どうでもいいのよ」

友「・・・えっ!?」

女「今のアナタは男と恋人同士。この事実は変わらないわ」

女「アナタはもう男の恋人として振舞っていくしか道はないの」

友「そんな・・・」

女「大丈夫・・・罪悪感なんて感じるのも今のうち」

女「すぐに甘い甘い恋人どうしの時間に酔って忘れてしまうのだから」

友「あぁ・・・・・」

女「さて、それじゃ私はもう帰るわね」

友「あっ・・・」

女「このあたりでの回収業務をあらかた片付いたし」

女「契約の執行も今のところ問題なし・・・・と。すべて順調順調」



197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 17:07:00.54 ID:+/5Yswfi0
女「じゃぁね、もしかしたらもう二度と会わないかもしれないけど」

友「あっ・・・」

女「まぁ、でもまだ少しだけ仕事は残ってるからまだこの町にはいるかな?」

女「でも声とかかけちゃダメよ。実体化してないとアナタにしかこの姿は見えないんだから」

友「そうなの?」

女「まぁ、変な人に見られてもいいなら止めないけどねぇ~じゃぁ」ブンブン

友「あっ・・・うん。じゃぁね」

女「うふふ・・・」スッ

友「女さん・・・いっちゃった・・・」

友「・・・・・・」

友「死神・・・契約・・・か」



198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 17:12:00.50 ID:+/5Yswfi0
*放課後*

男「体調はもう大丈夫なのか?」

友「うん。心配かけてごめんね男君」

男「そうか・・・はぁ・・・」

友「ど、どうしたの?」

男「いやぁ・・・結局君付けなんだなぁ・・・って」

友「あっ・・・ごめんなさい。もしかして男って呼んだ方がいいのかな?」

男「いや、無理しなくていいぞ。まぁ、朝のようなのもたまには新鮮でいいかもしれんが」

男「君付けのままで十も分だよ」

友「男・・・」

女友「あぁ、カッコつけちゃって。後で後悔しても知らないわよ」

男「うっせ!!後悔なんてしねぇよ!!」



200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 17:15:01.26 ID:+/5Yswfi0
男「それじゃぁ、帰ろうか」

友「うん・・・あっ、女友ちゃんは」

女友「あ・・・だから私はいいよ二人で帰りなって」

友「でも・・・」

女友「アンタたちのイチャつきを真近で見続けろとかマジ勘弁して」

男「だとよ。行こうぜ」

友「・・うん」

女友「それじゃ、二人ともまた明日~」タッタッタ

男「お~う!!また明日な~」



201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 17:18:00.64 ID:+/5Yswfi0
友「ねぇ、男君」

男「ん?なんだ?」

友「この前の海水浴、楽しかったね」

男「あぁ。そうだな、夏休みになったら今度は二人で行かないか?」

友「この前は・・・三人・・・で行ったんだ・・・よね?」

男「あぁ。俺とお前と、女友だな・・・どうしたんだよ?そんな事わざわざ確認する事か?」

友「うぅん、ごめん、なんでもないよ」

男「ん~」

友「どうしたの?男?」

男「女、もしかしてまだ体調直ってないのか?」

友「えっ!?そんな事・・・ないよ」

男「ならいいけどよ・・・」



202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 17:21:00.23 ID:+/5Yswfi0
友「ねぇ、なんでそんな事聞くの?」

男「あいや、なんか今日の女は雰囲気がいつもと違うというか・・・」

友「あっ・・・」

男「まぁ、朝の大胆な女とか、今みたいなお淑やかな女もいいな」

友「ごめんね・・・男」

男「何が?」

友「なんでもないよ」

友「明日にはいつもの調子に戻るから。今日はこのままでいい?」

男「当たり前だ。俺はどんな女だって大好きだぞ」

友「うん・・・ありがとう男」

男「・・・・・・」



203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 17:24:22.92 ID:+/5Yswfi0
男が私の事を好きだと言ってくれた

これはとてもうれしい事

胸の奥が、ほんわかと温かくなる

忘れかけていた、閉ざした心の氷がゆっくりと解けていく

・・・でも

これは本当に"私に向かって行ってくれた言葉"なの?

もしかして、"友だった女"ではなくいなくなった女に向けた言葉なのじゃないの?

友「男は・・・私の事好き?」

男「な、あんだよ突然(///」

男「さっき、言っただろ」

友「お願い・・・もう一度聞きたいの」

男「わかった。な、何度だって言ってやるよ・・・好きだよ、女」

ズキン



204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 17:27:00.47 ID:+/5Yswfi0
友「男は・・・私のどこが好き?」

男「どこが好きって・・・そりゃ・・・」

男君が言葉に詰まる

それはそうだ

だって、男君はかつての女さんが好きだった

今は私を女さんと思っていても、好きではなかった私を好きな理由なぞあるわけがない

友「ごめんね、いいの。無理しないで、どうせ私のこ・・・」

男「ぜ、全部だよ・・・わりぃか」

友「えっ!?」

友「な、なにそれ・・・だから無理しなくても・・・」

男「無理なんてしてねぇよ!!!!」

男「俺は!!おまえのすべてが好きだ!!!」



205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 17:30:00.25 ID:+/5Yswfi0
男「そうやって変に人の顔うかがって自分の意見ひっこめちまうような所も」

男「人の事ばっか気にかけて余計な事まで背負って苦労しちまう所も」

男「胸の事小さいって気にしてる所も」

男「お前の悪いところも全部!!!大好きだ!!」

友「それ、全部悪いところだよ男・・・」

男「良いところだって全部好きだぞ!!!」

男「大好きなケーキ山ほど食って幸せそうにしてる顔とかマジ最高だ!!」

男「俺のためにけなげに尽くしてくれるところとか!!」

男「俺が暴走しかけてるところをちょっと困った顔で見つめたり」

男「俺と女友がケンカしててオロオロしてる姿とかもう鼻血がでる勢いだね!!」

男「断言してやるよ!!俺は!!!良いところも悪い所もぜんぶひっくるめて!!」

男「お前が好きだと断言してやる!!!!!」



210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 18:00:04.60 ID:+/5Yswfi0
その言葉が男の本心であることがすぐにわかった

しかも、これはあり得ないことに女ではなく

正真正銘"女としての友"に向けられた言葉

友「男・・・男ぉ・・・」ポロポロ

男「おとと、ったく、泣くなよ・・・あ~あ、ほら鼻、拭けよ」

友「ありがどぉ」ズズッ

男「ったく・・・泣き顔までかわいいんだからな、まいっちまうぜ」

友「男・・・」ギュッ

男「おっ!?おぉ・・・」

友「ありがとう・・・こんな私を好きでいてくれてありがとう」

男「礼を言われるような事じゃねぇよ」

友「うん!!」グスッ



211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 18:03:00.33 ID:+/5Yswfi0
友「えへへ、男ぉ~」ベタベタ

男「・・・・・くっつくなよ女、歩きにくいって(////」

友「えぇ~彼氏彼女なんだからこれぐらい当然だって」

男「いやいや、せめて手をつなぐぐらいにしようぜ。さすがに恥ずかしいって」

友「もぉ~しょうがないなぁ」ギュ

男「ふぅ~」

友「うふふっ♪」テクテク

男「ふふっ」テクテク

友「ふんふ~ん」

男「すっかり上機嫌になっちまいやがって・・・ん?あれ?」

友「どうしたの?男?」

男「あ~・・・なんだろ?なんかひっかかるんだよな・・・う~ん」



212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 18:06:00.46 ID:+/5Yswfi0
男「なんかあの?すぐそこまで出かかってるんだけど出てこないっていう?」

友「わかるわかる。喉の奥に小骨が引っ掛かるようなあのイヤな感じ」

男「なんだろうな・・・なんか違和感があるんだよな」

友「違和感?」

男「ん?・・・あっ!そうだ!!」

友「思い出したの?」

男「あぁ。ちょっと聞きたいことがあったんだ」

友「ん?何?」

男「あっ!いや・・・すまん、やっぱなんでもねぇ、俺の勘違いだわ」

友「もぉ~そこまで引っ張っておいてそれはないよ~言ってよ」

男「ん~・・・わかった」



213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 18:09:00.65 ID:+/5Yswfi0
男「そういやさ・・・」

友「うん」

男「"お前、いつから甘いものとか好物になったんだっけ?"」

友「えっ・・・」

男「いやな、まぁ、俺の勘違いだと思うんだけどさ」

男「お前・・・前は甘い物とか苦手じゃなかったっけ?」

男「って、んなわけねぇよな。やっぱり勘違いだよ勘違い」

男「むしろ甘い物=女が成り立つぐらいのケーキ大好きっ子のお前が
まさか、甘い者が苦手だった時期なんてあるわけねぇよな。うん」

友「・・・・・・」

男「あれ?女?」

友「そ、そうだよ!!男の勘違い!!やだなもぉ~あはは」

男「そうだよな、悪い悪い。あはははははは」



215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 18:12:00.39 ID:+/5Yswfi0
*夜*

罪悪感が胸を圧迫させる

危ないところだった

私は忘れてはいけないんだ

私は男をだましている

私は本当は男の彼女だった女さんではなく

ただの友達の友

男が好きなのは本当は私ではないはずなのに

友「でも、しょうがないじゃない」

友「男が・・・好きだって、私の事が好きでいてくれたから」

たとえ、男の好きという感情が無理やり捻じ曲げられたものだとしても

私という"友だった存在"を今は好きだって感情が伝わってきて

友「私は・・・どうすればいいんだろう?」

だけど、答えはいつまでたっても見つかりはしなかった



217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 18:15:28.99 ID:+/5Yswfi0
*次の日*

友「う~ん」ムクリッ

友「・・・・・・」

友「ん???」スッ

友「何もない・・・」

友「気のせい???」

鏡で自分の姿を映してみる

なんともない

友「(なんだろ?なんかすごい悲しい事があったきがするんだけど・・・)」

友「まぁ、いっか!気のせいだよね。うん」



220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 18:21:44.25 ID:+/5Yswfi0
女友「あはははははっ・・・」

女友「よし、これなら大丈夫そうね」

友「なにが」

女友「ん~・・・なんかアンタ昨日体調崩したし

友「あれ?そうだっけ?」

女友「そうだったでしょ。男に連れられて保健室行ったじゃん」

友「う~ん・・・あぁ、そういえばそうだったね」

女友「なによ、忘れてたの?」

友「うん♪」

女友「ま、いっか!!今日はすごく調子いいみたいだし」

友「そうだね、なんか今日は朝からなんか気分がいいんだ」



221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 18:24:00.36 ID:+/5Yswfi0
男「はよー」

友「男君おはよー」

女友「おはよ、男」

男「女、今日は体調大丈夫か?」

友「もぉ・・・男君まで?私は今日は絶好調だよ!!V」ビシッ

男「・・・・・・確かに」

男「朝からハイテンションだな」

女友「そうなのよ、昨日の様子が嘘みたい」

男「う~ん、昨日も別れ際も少し調子悪かったんだけど・・・なんか反動みたいなの来た?」

女友「みたいね」

男「ま、朝から元気な女も好きだぞ。よっしゃ!!女!!授業サボってデート行くか!?」

女「おぉー!!!行こー!!!」

女友「行くなアホアホカップル」



222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 18:27:04.65 ID:+/5Yswfi0
*昼*

友「はい、男君。あ~ん」

男「お、おい・・・あ~んはさすがに・・・」

友「えぇー!!・・・ダメなの?」

男「いや、俺も二人きりならドンと来いなんだけどさ・・・」

男「さすがに衆人環視の食堂であ~んは・・・」

友「大丈夫大丈夫!!みんな見て見ぬふりしてくれてるから」

男「それでも恥ずかしいものは恥ずかしい!!!」

男「てか、急にどうしたんだよ?」

友「う~ん、なんか急にしたくなっちゃった。えへへ」

男「なんだそりゃ・・・」

友「ん~なんかね、急に恋人同士でやることを一からやりたくなったの」



224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:00:02.68 ID:JT3SnW0O0
男「それは今すぐじゃないとダメなのか」

友「うん!!!」

男「マジかよ・・・勘弁してくれ・・・」

男「後で、デートの日にでもたっぷりと付き合うからさぁ・・・」

友「ごめんね・・・」キュン

男「くっ!!卑怯だぞ!!この俺のときめきが!!」

友「なんかね、急に不安になったの」

男「不安?」

友「私は・・・男君の彼女でいいんだよね?」

男「何言ってるんだ。いいに決まってるだろ」

友「そうだよね・・・」

男「どうしたんだよいったい?」



225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:03:01.79 ID:JT3SnW0O0
友「なんかね・・・私は男君の彼女失格な気がしたの」

友「男君にはちゃんとした彼女がいて・・・」

友「私はその代理なの・・・そんな気がしたの」

男「ちっ!!・・・おい、女」アーン

友「男君?」

男「あ~んでもなんでも付き合ってやる。俺の気が変わらない内に早く食わせろ」

友「あっ・・・うん」

友「はい、あ~ん」

男「あ~ん」パクッ

モグモグ

友「おいしい?」

ゴクン

男「あぁ、うまい」



226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:07:08.84 ID:JT3SnW0O0
友「よかったぁ・・・」

男「って、これは食堂の飯でお前が作ったんじゃないだろ」

友「それはそうだけどぉ・・・」

友「やっぱり、お弁当とか作ってきた方がいいのかな?」

男「お前、料理できないだろ」

友「練習するもん!!」

男「そうか、なら試食はまかせろ」

友「うん!!!」

男「あー、幸せだなー」

友「男君・・・」

男「こんなかわいい"俺だけの彼女"」が手作り弁当食えるなんて」

友「男君だけの・・・彼女」

男「そうだよ。俺にはお前だけど、代わりなんていないし、お前は代わりなんかじゃない」

友「・・・うん!!そうだよね!!!」



227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:09:00.49 ID:JT3SnW0O0
それからの毎日はとても幸せだった・・・

私は男君が大好きで、男君は私の事が大好きで

私たちはお互いがいればそれだけで十分だった

満ち足りた毎日・・・

最初の頃の不安なんてもう跡形もなく消え去り

心の奥底から、私が男君の彼女であることを疑わなくなった

そう・・・

私は・・・完全に"女"になっていた



228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:12:00.31 ID:JT3SnW0O0
*川辺*

男「良い天気だな」

女「そうだね、絶好のデート日よりだね」

男「ちょっと日差しが強い気がするけど・・・」

男「ここらへんは風が吹いてて気持ちいな」

女「う~ん・・・そうだね~」

男「ふふっ・・・ん?」

女「どうしたの?男君?」

男「なぁ、あれってもしかして人じゃないか?」

女「えっ!?・・・ホントだ・・・えっ!?うそ・・・」

男「ちっ!!女はここで待っててくれ!!」ダッ

女「あっ!!男君!!!」



229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:15:00.47 ID:JT3SnW0O0
私たちは橋の手すりに立つ人影を見た

少女と思しき人物が橋の手すりの上に立っていた

この川は浅く、橋の下はちょうど岩がむき出しになっている

橋の高さはけっこうある

もしかして、いやもしかしなくても、あの少女は自殺しようとしてるのかもしれない

男君が少女を助けるために駆け出す

私はそれを見ていることしかできなかった

男君と少女のが言い争いをしている

友「がんばって、男君」

あんな小さな子が死んでしまうところなんて見たくはない

すべては男君の手にかかっていた



230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:18:00.58 ID:JT3SnW0O0
少しして、男君が少女を捕まえた

男君の説得が成功したのだろうか?

とりあえず、少女の聞きは一難去ったように思えた

友「よかったぁ・・・」

・・・と、私が胸をなで下ろした瞬間

私の体を、寒気のような・・・イヤな感じが突き抜けた

そして、それは間違いではなかった

グラッ

男君の体が傾く

男君が少女を突き飛ばす

男君の体がが・・・川底に向かって・・・

落ちていった



231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:19:29.24 ID:xkgamap0O
えっ



233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:22:49.50 ID:IzYs0GQ1P
一緒に落ちそうになる→男が少女を突き飛ばして自分だけ落ちる
ってことか




232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:21:00.43 ID:JT3SnW0O0
ザァー

女「・・・・・・」

男「・・・・・・」

女「ねぇ、男君・・・」

男「・・・・・・」

女「何か、言ってよ」

男「・・・・・・」

女「お願い・・・」

男「・・・・・・」

女「答えてよ!!!なんでもいいからぁ!!!!」

男「・・・・・・」

男君は答えない・・・何も・・・



234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:24:00.56 ID:JT3SnW0O0
女「どうして・・・どうして・・・」

女「どうして死んじゃうの?ねぇ・・男君」

女「こんなのないよ・・・うぅ・・・うあああぁぁぁぁぁ」

女「ヤダよ!!ヤダ!!こんなのうそ!!うそだよ!」

女「男君が死ぬわけないよ!!こんなのうそ!!!」

女「戻ってきて!!私はぁ・・・男君がいないと・・ダメなの」

女「うぅぅ・・・」ポタポタ

???「何を泣いているのかな?お嬢さん」

女「うぅ・・・だれ?」

神様「そうだね、誰だろう?とりあえず神様とでもしとこうか」

女「神様?」

神様「はい」



235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 19:27:00.44 ID:JT3SnW0O0
女「それで、神様が何のごようですか?」

神様「アナタがひどく悲しんでいたようなのでね」

女「あっ・・・」

神様「大切な人が亡くなったんだね」

女「はい・・・」

神様「アナタはそれが認められないんだね」

女「お願い神様!!男君を生き返らせてください」

神様「・・・・・」

女「あっ・・・いえ、ごめんなさい。そんなのダメですよね、すみません」

神様「できますよ。なんせ私は神様だから」

女「えっ!?、ホ、ホントですか!?」

神様「本当。ただし・・・代価を頂くがね」



239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 20:00:03.97 ID:JT3SnW0O0
女「代価でもなんでも払います!!だからお願い!!男君を!!」

神様「良いのかね?代価の中身も聞かずそのようなことを言って」

女「あっ・・・でも」

女「それでも、私は・・・男君が・・・好きなんです。愛しているから」

女「こんなの耐えられない」

神様「そうか・・・」

女「あの、代価って・・・私は何をすればいいんですか?」

神様「代価はキミの命」

女「えっ!?そんな・・・」

神様「ヒト一人分の命に必要なのは同じくヒト一人分の命」

女「でも・・・それじゃ、男君が・・・」

神様「だが、提案がある」

女「提案?」



240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 20:03:00.14 ID:JT3SnW0O0
神様「あぁ、キミたち二人が生きていて、幸せになれる方法が一つだけある」

女「教えてください!!それはどうすればいいんですか!?」

神様「未来を・・・探す」

女「未来を・・・探す?」

神様「そうだ、キミ自身のこれからの未来を代価に」

神様「キミたち二人が生き残る未来を探すのだ」

女「えっと・・・それだと私はどうすればいいんですか?」

神様「キミは今から死神となる」

神様「死神の契約はすでに結ばれている・・・後はこの世界でもアナタの存在を消すだけ」

神様「そして、死神となったキミは過去へと旅立ち」

神様「そして、キミが望むハッピーエンドを見つけるまで今日から過去への旅を繰り返す」

神様「こういう契約だが・・・どうかな?」



242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 20:06:00.57 ID:JT3SnW0O0
女「そうすれば私たちは幸せになれるの?」

神様「ただし・・・」

神様「すべてが終わった後、私たちの手伝いを少々してもらうことになるが・・・」

女「かまいません」

神様「本当に・・・いいのかい?」

女「はい!!」

神様「・・・・・・・」

女「神様?」

神様「わかった・・・これで契約を結ぼう」

神様「これで・・・キミは死神となった」



243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 20:09:00.52 ID:JT3SnW0O0
神様「・・・・・・」

???「お疲れ様です、神様」

神様「キミか・・・」

???「うふふ、それにしてもバカな子」

???「なんであんな契約結ぶかな?よく考えれば幸せになるのは自分じゃないって気付くのに」

???「あははははははっ」

神様「これで満足かい?」

???「えぇ、これからすごくおもしろくなりそう」

神様「あの子はすべてキミの手の上か・・・かわいそうに」

???「いいじゃないですか、私はちゃんと仕事しただけですよ」



244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 20:12:00.45 ID:JT3SnW0O0
神様「せめて・・・心壊れる前に諦めてくれるといいんだが・・・」

???「甘いですよ神様、あの子の気持ちは本気ですよ」

???「だって、ずーっと内に秘めていた恋心がやっと叶ったんですもの」

???「そうそう諦めはしないと思いますよ」

神様「キミは・・・まるで死神というより悪魔だな」

???「うわ~ひどいです神様!!私は忠実なアナタ様の僕ですよ」

???「まぁ、死神なんて人の魂扱うブラックな仕事、確かに天使らしくはないですけど」

神様「そうだね、でも死神も私の管轄なんでね、我慢するしかないんだよ」

???「うふふ、さぁて・・・これから退屈しなさそうですむわ」

???「せいぜいがんばってね、友ちゃん♪」

???「永遠に叶わぬ幻想を・・・」

FIN



245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 20:13:23.16 ID:JT3SnW0O0
・・・というわけでこれで終わりでっす♪

質問等あったら解説します



246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 20:15:51.71 ID:RK9FT6Mj0


唐揚げにレモンかけるやつどう思う?




250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 20:20:52.25 ID:XTfF0ZJWO
おつ

男がロリコンであった理由がわからないぜ




251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 20:23:51.42 ID:JT3SnW0O0
>>246
無断は死ねばいいと思う
許可取れば無問題


>>250
ぶっちゃけ、意味はないです
ただ、最初の方の話を唐突に思いついたから勢いで書き始めただけです
・・・どうしてこんな展開になった





ちなみに、宣伝乙な事うけあいですが、これ続きものです(消えろ



258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 21:12:07.31 ID:0g6kzGA70
じゃあ質問
女はいったい何がしたかったんだ?




260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 21:17:47.68 ID:JT3SnW0O0
>>258
建前:仕事(人間殺すのと、契約持ちかけて新しい死神増やす事)
ホンネ:人間をもてあそんで暇つぶし



255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11 /17(水) 20:44:49.73 ID:RK9FT6Mj0
やっぱ唐揚げにノータイムでレモンはダメだよな




過去作品まとめてたみたいです。こちら→死神「こんにちは死神です」









死神の接吻は別離の味死神の接吻は別離の味
Windows

ALcotシトラス

Amazonで詳しく見る



関連記事

オリジナルSS   コメント:4   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
881. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2010/11/18(木) 21:34 ▼このコメントに返信する
友かわいいよおおおおおと思ってたが、悲しくなった
882. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2010/11/18(木) 22:29 ▼このコメントに返信する
から揚げにレモンをかける時は先にから揚げの味をみてからだな
884. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2010/11/19(金) 00:38 ▼このコメントに返信する
唐揚げにうすたーそーすじゃないの?
36679. 名前 : ナナシm9(^Д^)◆- 投稿日 : 2013/07/25(木) 00:44 ▼このコメントに返信する
友は性別的には元々男だったのか?
それだけで感情移入度が変わってくるのだが
コメントの投稿