1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 13:22:03.47 ID:Ks2zqI+V0
~ある日の夜 シェリル・ランカ家~
ガチャッ!
ランカ「はぁ、はぁ……っ。た、ただいまぁ!!」ドタバタ
シェリル「………」ジーッ
ランカ「あっ、しぇ、シェリルさん!すみません、帰るの遅くなっちゃって……」アセアセ
シェリル「……もぉっ!本当に遅いわよ!ずっとあなたが帰ってくるのを待ってたのよ?」プンスカプンスカ
ランカ「あのっ、そのっ……!ごめんなさいっ!仕事が長引いちゃって……そ、そのぅ……」ペコリッ
シェリル「ふぅ~ん、私よりそんなに仕事が大事なんだぁ?ランカちゃんは……」ジトー
ランカ「そ、それはっ……そのぅ……」ウルウル
シェリル「……ふふっ!」クスッ
ランカ「……えっ?」
シェリル「冗談よ。怒ってなんかないわ。面白いからからかっただけ♪」ナデナデ
ランカ「も、もぉっ!本当に怒ってたら、どうしようかと思いましたよぉ……///」プクー
シェリル「ごめんなさいね。さっ、夕飯にしましょ?」
アルト「………」
劇場版マクロスF ~サヨナラノツバサ~ Blu-ray Disk Hybrid Pack (PS3専用ソフト収録)
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 13:33:55.39 ID:Ks2zqI+V0
シェリル「アルト、夕飯の用意して頂戴」
アルト「あぁ…」イソイソ
シェリル「手早くね!私、もうお腹ペコペコなんだから!」
アルト「(なんだよ……。ランカが帰ってくる前は『私、お腹減ってないの。ランカちゃんを待つわ』とか言ってたくせに…)」
アルト「……」イソイソ
~リビング~
ランカ「すみません。なんだったら先に食べていても良かったのに…」
シェリル「いいのよ。そんな気をつかわなくても」
シェリル「独りで食べるのは寂しいな、って思っただけだから」ニコッ
ランカ「そ、そうですか……///」モジモジ
シェリル「よしよし」ナデナデ
~台所~
アルト「……」イソイソ
アルト「(二年前、シェリルとランカは結婚した)」
アルト「(そしてSMSを辞めた俺は……。2人の召使い(家政婦)になった)」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 13:41:55.56 ID:bbu5gFVKO
アルト二人に雇ってもらっているのかwww
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 13:43:43.84 ID:Ks2zqI+V0
~リビング~
アルト「ほらっ、出来たぞ」イソイソ
[アルトが作った夕食]キラキラ~
ランカ「うわぁっ!美味しそう!」
シェリル「いっただきま~す!」
ランカ「ぱくっ!……もぐもぐ。…うん、美味しい!」
シェリル「もぐもぐ…。まぁ、なかなかね」
アルト「フフン、そうだろう?」ドヤァ
アルト「(こういうのは昔仕込まれたからな。誰にでも自慢できるぜ!)」
シェリル「ほら、ランカちゃん。あ~ん♪」スッ
ランカ「あ~ん……ぱくっ♪おいし~♪」
ランカ「シェリルさんも、あ~ん♪」スッ
シェリル「あ~ん……ぱくっ♪ふふっ///」ニコニコ
ランカ「えへへっ///」ニコニコ
アルト「(誰にでも自慢出来るけど……なんか虚しい)」ズーン
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 13:51:32.83 ID:Ks2zqI+V0
~夕食後~
シェリル・ランカ「ごちそうさま~」
アルト「はい、お粗末様でした」スッ カチャカチャ
ランカ「ねぇ、アルトくん……。お風呂って、沸いてる?」
アルト「えっ?あぁ、いつでも入れるけど…」
ランカ「そっか。シェリルさん、私お先にお風呂入っちゃいますね?」
アルト・シェリル「!」
ランカ「ダメ……ですか?///」ドキドキ
シェリル「いや……どうぞ。先に入って」
ランカ「はっ、はぁ~い!!」ピョン
ランカ「~♪」トコトコ
シェリル「……うふふっ///」ソワソワ
アルト「……」
アルト「さ~てと、食器片付けないとなぁ~」スクッ
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 14:00:59.80 ID:Ks2zqI+V0
~台所~
アルト「……」ジャージャー キュッキュ
アルト「………」チラッ
シェリル「……」ソワソワ ソワソワ
アルト「(やっぱり……)」
アルト「(この家においては、全てシェリルが一番だ)」
アルト「(食べたい物もシェリルに合わせるし、休みの過ごし方も全部シェリルが決める)」
アルト「(当然、一番風呂もシェリルの物なわけだが……。例外がある)」
アルト「(それは『ランカが夜の合図を出す時』)」
アルト「(俺は約2年間ここで働いているうちに、2人のシークレットサインを覚えてしまった)」
アルト「(サインを見つけた時は嬉しかった。『あぁ、なるほどな!』ってな)」
アルト「(でも今じゃ……)」
ランカ「ふぅ~っ。シェリルさん、出ましたよ~」ホカホカ
アルト「(今日の夜が憂鬱だ)」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 14:08:23.43 ID:Ks2zqI+V0
シェリル「ランカちゃん」チョイチョイ
ランカ「……?」
シェリル「……待っててね♪」ヒソッ
ランカ「あっ……///は、はい……////」
シェリル「~♪」トコトコ
アルト「………」
ランカ「……///」
アルト「………」
ランカ「……よぉ~しっ! アルトくん、ジュース頂戴っ!」
アルト「……。ほらよ…」 [ジュース]
ランカ「ありがと! …んっ、んっ、んっ、ぷはーっ!!」
アルト「………」
ランカ「(頑張るぞぉっ!)」ピョン
ランカ「アルトくん、私もう寝るから!」
アルト「おぅ、おやすみ」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 14:11:36.25 ID:TM7tQlKH0
キラッ☆
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 14:13:33.76 ID:Ks2zqI+V0
~しばらくして~
シェリル「ふぅ~っ」ホカホカ
アルト「……」
シェリル「あら?ランカちゃんは?」キョロキョロ
アルト「先に寝るってさ……」
シェリル「あら、そう……」
アルト「……」
シェリル「う~ん。じゃあ私も寝ようかな~?」
アルト「(しらじらしい…)」
シェリル「じゃ、アルト。おやすみ!明日は私とランカちゃん、休みだからね?」 [スケジュール]
アルト「あぁ、わかってるよ。おやすみ」
シェリル「フンフンフーン♪」トコトコ
アルト「………」
アルト「(俺も、風呂入るか……)」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 14:21:46.06 ID:Ks2zqI+V0
~風呂場~
アルト「ふぅ……」チャポン
アルト「……」ブクブク
アルト「(今頃、シェリルとランカの奴、始まってるのか……)」
アルト「(もう慣れたとは言え、ひとつ屋根の下でそういうことが行われてると思うとな……)」
アルト「……///」ムクムク
アルト「(やばっ!……気持ちを抑えないと……)」
アルト「(そうだ。俺は召使い……召使いなんだ……)」シオシオ
アルト「はぁ……」
アルト「(まったく、何処で道を間違えたんだろうか)」
アルト「(2人が俺に気があると確信して、余裕ぶってたのがいけないんだな……)」
アルト「(どっちにしよう? とか考えてさ……。バカだよな、あの時の俺……)」
アルト「………」
アルト「(はぁ……、今頃あいつら……)」ムクムク
アルト「(って、駄目だ!そういうこと考えるな!俺!!)」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 14:31:37.44 ID:Ks2zqI+V0
~しばらくして~
アルト「……」ホカホカ
アルト「(よし、もう寝よう!さっさと寝ちまえ!)」スタスタ
アルト「(と、思いたい所なんだが……)」
~シェリル・ランカの部屋の前~
アルト「(俺の部屋に行くまでに、2人の部屋の前を通るんだよな……)」
アルト「………」ジーッ [ドア]
アルト「(聞き耳立てるくらいなら……いいよな?いつもやってるし)」
アルト「……」スッ[ドア]
「んっ……んぐっ……じゅるっ」
「うぅ……はぁ……。いいわよ、ランカちゃん。その調子……」
「ふぁい……んぐっ……んぐっ、んぐっ、んぐっ」
「あぁっ、くぅ……。うぁっ……」
アルト「(なるほど……。今シェリルのちんこ(女性用着脱式ペニス)をランカがしゃぶってる所か……)」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 14:41:28.01 ID:Ks2zqI+V0
アルト「……」ハァハァ
アルト「(!! だ、駄目だ!!)」
アルト「(こんなこと、男がやることじゃない!!)」スッ
~アルトの部屋~
アルト「ハァ…ハァ……」
アルト「ハァ、ハァ……。シェリル……ランカ……!!」
アルト「あっ……うぅ……!!イクぞ!シェリル!!ランカ!!」
アルト「あぐっ…!!うぅっ……!!」
アルト「うぁっ……はぁ…はぁ……。ふぅ……」 [シェリルとランカの写真]ベッチャリ
アルト「(……)」
アルト「(男がやることじゃない、とか言いつつ……結局部屋でこんなことしちまうんだな…)」
アルト「(意志が弱いというか、なんというか……)」
アルト「(はぁ、独身は辛いな……)」
アルト「(と言っても、相手がいないし……)」
アルト「(……寝よう)」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 14:49:58.40 ID:Ks2zqI+V0
~次の日の朝~
時計<ジリリリリリ
アルト「ん……っ。もう朝か……」カチッ
アルト「(そういや、今日はあの2人休みなんだっけ)」
アルト「(でも俺には休みはない……)」イソイソ
~台所~
アルト「……」ジュージュー
アルト「(はぁ……。俺って、いつまでこんな生活続けるんだろう……)」
シェリル「ふわーぁ」
アルト「(あっ、起きてきた…)」
ランカ「アルトくん、おはよ~」ネムネム
シェリル「おはよう、アルトぉ~」ネムネム
アルト「はいはい、おはよう」
アルト「(昨晩はお楽しみでしたね。ちくしょうが!!)」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 14:53:23.89 ID:N3b9cuek0
とりあえずパンツ脱いだ
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 15:00:02.35 ID:Ks2zqI+V0
~朝ご飯タイム~
ランカ「今日は1日、何します?」パクパク
シェリル「う~ん?家でゲームでもしてましょうよ」パクパク
ランカ「えっ?せっかくの休みなのに?」
シェリル「いいじゃない。出掛けて人ゴミにまみれた1日を過ごすより」
シェリル「それとも、私と2人で過ごす時間が嫌なの?」
ランカ「そ、そういう意味じゃありませんよ…///」アセアセ
アルト「………」
シェリル・ランカ「キャッキャ ウフフ」
アルト「(こいつらが1日家にいるってことは、今日1日こいつらがイチャイチャしてるのを見なきゃいけないのか……)」
アルト「はぁ……」
シェリル「あら?どうしたの?溜息なんかついちゃって」
アルト「別に……」
ランカ「疲れてるんなら、今日1日家事は私がやってあげようか?」
アルト「…いや!元気だから気にするな!(家事を取られたら俺の居場所がなくなるから止めろ!!)」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 15:10:10.85 ID:Ks2zqI+V0
シェリル・ランカ「ごちそうさま~」
アルト「お粗末様」カチャカチャ
アルト「(そろそろ買い物にも行かないとな…)」
アルト「(その後洗濯物を干して、出来れば掃除も…)」
シェリル「なんのゲームやろうかしらねぇ?」
ランカ「積んであるゲーム、結構ありますよ」
シェリル「この前買ったマクロス無双もやりたいわね…」
アルト「……」
アルト「(今のうちに買い物行っちゃうか)」
アルト「じゃ、俺買い物行ってくるから」
シェリル「えぇ、いってらしゃ~い」
ランカ「いってらっしゃ~い……。で、私はRPGを進めた方がいいと思います!」
シェリル「RPG~?あれ途中で飽きるのよね」
アルト「(いつも思うけど、俺っていらないよな……。悲しくなってきた……)」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 15:18:39.76 ID:Ks2zqI+V0
~スーパー~
アルト「え~っと、人参と白菜と……」キョロキョロ
アルト「泥ねぎ……泥ねぎ……」キョロキョロ
ナナセ「あっ、早乙女君!」
アルト「ん…?おぉ、ナナセか」
ナナセ「あれ?早乙女君、1人?ランカさん達と一緒じゃないの?」
アルト「あの2人は家でイチャイチャしてるよ……。お前こそ1人か?」
ナナセ「いえ、私は…」
「あぁ~~~っ!!!」
アルト「!?」
ルカ「何やってるんですか先輩!?僕のナナセさんに!!」
アルト「い、いや、たまたま会っただけで…」
ルカ「本当ですか…?」ジトー
アルト「お、おぅ……」
アルト「(ルカもナナセと結婚したんだよな…。ミシェルもクランと……)」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 15:28:34.72 ID:Ks2zqI+V0
アルト「(隊長も結婚した……)」
アルト「(元スカル小隊で取り残されてるのは俺だけ……)」
アルト「(いや、下手したら俺の知り合いの男みんな結婚してるかもな……)」
アルト「はぁ……」
ナナセ「でも、あの2人が結婚したなんて今でも信じられないよ」
アルト「ん?なんでだよ?」
ナナセ「だって、早乙女君とシェリルさんって、一時期恋人同士だったのに」
アルト「あ、あぁ…。そんなこともあったな」
ルカ「気づいたらランカさんとシェリルさんが結婚してましたよね」
アルト「………」
ナナセ「私もランカさんと結婚したかったなぁ……」
ルカ「あははっ!……って、えっ!?」
アルト「………」
アルト「(俺とシェリルが結婚、か……)」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 15:37:39.55 ID:Ks2zqI+V0
~シェリル・ランカ家~
ガチャ
アルト「ただいま~」
し~ん
アルト「……?結局出掛けたのか?」
アルト「ただいま~?」トコトコ
~リビングの前~
アルト「ただいま~?」[ドア]
「しぇ、シェリルさん!アルトくんが帰ってきちゃいましたよ!」
「うふふっ、いいじゃない。帰ってきても…」
アルト「!?」
「だ、ダメですよぉ……///ひゃぁっ!///」
「ねぇ、何が駄目なの?ふふっ、言ってごらんなさい。ねぇ、何が?」
アルト「(まだ午前中だっていうのに……。しかもリビングで……)」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 15:47:38.98 ID:Ks2zqI+V0
~台所~
アルト「(ったく……。あいつら、いつまで新婚気分なんだよ…)」
アルト「(とりあえず昼の準備を…)」
「ダメぇっ!!そ、そんなぁっ……ひぃぃっ……///」
「あら?いいのぉ?大きい声出すとアルトに聞こえるわよぉ?」
「んんっ…!んっ……くはぁっ!んんんっ!」
「ほらほら、我慢しないとぉ……気づかれちゃうわよ?」
「うぅん……やだぁ……シェリルさぁん!やだぁっ!」
「ふふふっ……」
アルト「………」
アルト「(台所にいると、リビングの声が丸聞こえなんだが…)」
アルト「(流石に細かい音までは聞こえないけど……。ランカ叫びすぎだろ)」
アルト「(つーか、気づかれてないと思ってるのか?2人は)」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 15:57:31.09 ID:Ks2zqI+V0
「さ~て、そろそろ……」
「あぁ……あぅぅ……」
「んん?どうしたのぉ?」
「や、やめましょうよ…。アルトくん台所にいるし…」
「そうねぇ……。じゃあ、声を漏らさないように頑張らないと……ねぇっ!」
「あぁっ!あぁ…んんっ!んんぅ……///」
アルト「……」トントン
アルト「(これ……注意した方がいいのか?)」トントン
アルト「(俺は昼作らなきゃいけないしなぁ…)」トントン
アルト「(そう……。昼飯作らなきゃいけないからなぁ……)」トントン
「んあぁっ!!シェリルさぁん!!」
アルト「」ザクッ
アルト「痛ってぇ…。指のさきっちょ切った……」
アルト「(くっそぉ……なんだよ、もう……)」ウルウル
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 16:05:10.94 ID:Ks2zqI+V0
~しばらくして~
アルト「……」
シェリル「ふぅ……。あら、アルト。おかえり」
ランカ「お、おかえりアルトくん///」
アルト「ただいま……」
シェリル「アルト、お腹減ったわ。お昼作って!」
アルト「あぁ、出来てるよ。昼なら」
シェリル「あらぁ、手際がいいわねぇ~?」ニヤニヤ
アルト「………」イソイソ
ランカ「ね、ねぇ、アルトくん……?」ヒソヒソ
アルト「……ん?」
ランカ「き、聞こえた?私の声……///」
アルト「声?なんのことだ?」
ランカ「な、なんでもないっ!(良かったぁ、聞こえてなかったぁ…)」
アルト「………」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 16:13:56.96 ID:Ks2zqI+V0
~お昼ご飯タイム~
シェリル「う~ん、美味しい!」パクパク
ランカ「本当ですね~」パクパク
シェリル「一仕事した後だからかしら……?」チラッ
ランカ「うっ!?///……げほっ、げほっ!」
シェリル「だ、大丈夫?」
ランカ「もぉっ!!意地悪しないでください!!」プンスカ
アルト「……」
アルト「ちょっと、出掛けてくる……」スクッ
シェリル「あら?夕飯までには帰ってくる?」
アルト「あぁ……」
ランカ「行ってらっしゃ~い!」 ノシ
アルト「………」トボトボ
アルト「(俺はもう……、飯を作るだけの存在か……)」
アルト「(学生時代は良かったなぁ…。あの時の俺、なんであんなにカッコ付けてたんだろう……)」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 16:23:52.67 ID:Ks2zqI+V0
~公園~
ブレラ「………」[食パン] トコトコ
鳩「ぽっぽー ぽっぽー」
ブレラ「いまやるぞ……」[食パン]ムシリムシリ
ブレラ「ほらっ!」ポイッ[食パンのかけら]
鳩「ぽっぽー ぽっぽー」パクパク
ブレラ「公園の鳩に餌をやるのは楽しいなぁ」
鳩「ぽっぽー ぽっぽー」パクパク
ブレラ「よーしよし……ん?」
アルト「……」トボトボ
ブレラ「(アルト……?何をやっているんだ?今はランカのおやつの時間のはずだが……?)」
アルト「………」トボトボ
ブレラ「……おいっ」
アルト「……? ブレラか……」
ブレラ「おやつはどうした?」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 16:34:05.64 ID:Ks2zqI+V0
アルト「あぁ、そういえばおやつの時間か……」 時計<15時
ブレラ「いつも、あの2人にはお前の手作りおやつを喰わせているんじゃないのか?」
アルト「ケッ、お前もそうかよ…」
ブレラ「……?」
アルト「俺はっ!家事をやるための道具じゃ……!!」
アルト「いや、道具なのか……。そりゃそうだよな。召使いだし……」
ブレラ「いったい何があった?」
アルト「………」
アルト「…もう、耐えられないんだよ! あいつらがイチャイチャしてるのを見るのは!」
アルト「辛いんだよ……。扱いがどんどんひどくなっていくから……」
アルト「ないがしろにされていくのが……」
ブレラ「そんなに辛いなら、もう辞めてしまえばいいんじゃないか?」
アルト「辞めて、何処に行くっていうんだよ…」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 16:43:01.81 ID:Ks2zqI+V0
アルト「俺は、あいつらの為になら『頑張ろう』って思えるんだ」
アルト「俺にはあいつらしかいないんだ……」
ブレラ「そうか。ならやり続けろ、召使いを」
アルト「簡単に言うな!独りがどれだけ辛いか…!!」
ブレラ「………」
アルト「お前だって、どうせ彼女の1人や2人いるんだろう?」
アルト「さっさと結婚しちまえ!!そうすりゃ楽しいぞ…」
ブレラ「彼女、か……」
ブレラ「悪いがそんな物はいない」
アルト「えっ?」
ブレラ「(俺はランカ一筋だからな。言うとシェリルに怒られるから言わないが)」
アルト「う、嘘付け!俺に気をつかって……!」
ブレラ「彼女なんて物がいたら、こんな所で独りで鳩に餌をやってはいない…」
アルト「それじゃあ……! な、仲間かっ!?」
ブレラ「えっ?」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 16:53:01.55 ID:Ks2zqI+V0
アルト「良かった……。まだ独り身が知り合いにいたか…」ジーン
ブレラ「(なんか嫌な言い方だな…)」
アルト「いやさ、俺の知り合いの男は皆結婚していてさ…」
アルト「俺だけ……俺だけ取り残されたのかと思って……」ウルウル
ブレラ「……なるほど」
アルト「良かった……。本当に……」ウルウル
ブレラ「………」ポン
アルト「ブレラ……?」
ブレラ「とりあえず頑張れ」
アルト「!!!」
ブレラ「お前が頑張って奉仕しているのにも関わらず、あの2人がお前を物扱いするはずがない」
ブレラ「召使いとして、とことん尽くせ」
ブレラ「あの2人がずっと幸せな毎日を送れるように、後ろから支えてやれ」
アルト「ブレラ……!!」ウルウル
アルト「(そうだ、俺は何を勘違いしていたんだ…!)」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 17:00:28.35 ID:Ks2zqI+V0
~シェリル・ランカ家~
シェリル「えいっ!えいっ!」ピコピコ
ランカ「シェリルさん!敵将がそっちにいますよ!」ピコピコ
シェリル「よぉーし!任せて!!」ピコピコ
ガチャ
アルト「ただいまー!!」
シェリル「あら、アルトが帰ってきたわ」ピコピコ
ランカ「おかえり~」ピコピコ
アルト「(おっ、2人は仲良くゲームしてるな)」
アルト「(よし、邪魔しないように夕飯を作るか!)」イソイソ
アルト「~♪」トントン グツグツ
ランカ「くんくん……。なんか良い匂いする……」
シェリル「本当ね。アルトぉ~!今日の夕食は何なの?」
アルト「うん?今日はな~、鍋だぞ!」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 17:08:20.22 ID:Ks2zqI+V0
~夕食タイム~
[鍋]グツグツ ホカホカ
シェリル「あら、美味しそうじゃない!」
ランカ「ねぇ、もう食べていいの?」
アルト「あぁ。いっぱい作ったからどんどん食べろ!」
ランカ「わぁい!いっただきま~す!」パクパク
シェリル「う~ん、美味しいっ!」パクパク
ランカ「シェリルさん、シェリルさん!」
シェリル「んん~?」
ランカ「ふーっ、ふーっ! はいっ、あ~ん♪」スッ
シェリル「あ~ん……ぱくっ」
ランカ「美味しいですか~?」
シェリル「ふふっ、おいしー♪ ほらっ、待ってて。お返しあげるから」
ランカ「えへへ~///」
アルト「(そうだ。俺が2人が幸せならそれでいいんだ……)」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 17:17:22.06 ID:Ks2zqI+V0
~次の日の朝~
シェリル「じゃあアルト。行ってくるわね?」
ランカ「行ってきま~す!」
アルト「おぅ。行ってらっしゃい」 ノシ
シェリル「ランカちゃんは今日はどんなお仕事なの?」
ランカ「私はTVの番組に出ます!あと歌番組にも!シェリルさんは?」
シェリル「私はね、TVCMのお仕事よ?」
ランカ「なるほど~!シェリルさんの方が先に終わる…かな?」
シェリル「そうね。今日は仕事終わったら先に帰ってるわね」
ランカ「はぁ~い!」
アルト「(さて……と。2人が仕事に行ったことだし、洗濯しないとな)」
アルト「(あと、今日の夕飯考えないと……)」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 17:25:29.14 ID:Ks2zqI+V0
~その日の夕方~
アルト「~♪」トントン
ガチャ
アルト「(おっ?シェリルが帰ってきたか?)」
アルト「よぅ、お帰りシェリル……って!?」
シェリル「………」ズーン
アルト「ど、どうしたんだよ!?そんな暗い顔して……」
シェリル「……うるさいわね!放っておいてよ!」ズカズカ
アルト「お、おいっ……。シェリル……?」
シェリル「………」タッタッタ バタン!![シェリルの部屋のドア]
アルト「シェリル……?」
アルト「(いったい何があったんだ……?)」
アルト「(仕事で失敗したとか……?)」
アルト「(う~ん、だったら慰めてやった方がいいよな……)」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 17:35:29.96 ID:Ks2zqI+V0
アルト「(いや、待てよ……?)」
アルト「(今の俺なんかが慰めちまっていいのか?)」
アルト「(………)」
~その日の夜~
ガチャ
ランカ「ふぅ~っ!やっと我が家だよぅ……」クタクタ
アルト「おかえり……」
ランカ「アルトくん、ただいま!……シェリルさんは?」
アルト「それが……。帰ってきたきり部屋に引きこもってるんだ」
ランカ「えぇっ!?どうして…?」
アルト「元気なかったみたいだし、仕事で何かあったのかも…」
ランカ「あっ!もしかして……。あの話が本当だったのかも……?」
アルト「あの話って?」
ランカ「一緒に仕事した人に聞いたんだけど、シェリルさんの仕事が減ってるって……」
アルト「えっ?そんな素振り、シェリルは見せなかったのに…」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 17:44:21.23 ID:Ks2zqI+V0
ランカ「私は嘘だと思ってたんだけど……」
アルト「そうか。そんなことが……」
ランカ「ど、どうしよう……?アルトくん……」
アルト「えっ?」
ランカ「私、いつもシェリルさんを頼りにする側だから、どうしたらいいのかわからないよ……」オロオロ
アルト「う~ん……」
ランカ「………」オロオロ
アルト「(ランカがこんなんじゃ、シェリルを慰められるかどうかわからないし……)」
アルト「(俺がここでシェリルを慰めてやれば……)」
ランカ「シェリルさん……大丈夫かなぁ……?」
アルト「………」
アルト「なぁ、ランカ……」
ランカ「……?アルトくん……?」
アルト「(そうだ、俺がここでやるべきことは……ひとつしかない!!)」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 17:53:57.83 ID:Ks2zqI+V0
シェリル「………」ズーン
ランカ「シェリルさん……」
シェリル「あっ……。おかえり、ランカちゃん……」
ランカ「あの、聞きました。シェリルさんの仕事の話……」
シェリル「……そう。聞いちゃったの…」シュン
ランカ「あのっ、そのぅ……」
シェリル「幻滅した?私のこと」
ランカ「えっ?」
シェリル「あれだけ『私はシェリルよ!』とか偉そうなこと言っておきながら、こんな結果になるんだから……」
ランカ「そ、そのぅ……」
シェリル「今日のCMの話もね、キャンセルされちゃった。バックでかける私の歌が古臭いって…」
シェリル「しかも、何処の会社かも知らない社長に『シェリル・ノームは時代遅れ』って……」ウルウル
シェリル「そう言われたのよ!この私がぁ!!」バン!
ランカ「シェリルさん……」
シェリル「笑いたきゃ笑ってよ……。その方が楽だわ……」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 18:05:24.86 ID:Ks2zqI+V0
シェリル「ランカちゃんは心配ないわよね。今日もお仕事大変だったみたいだし……」
ランカ「うぅ……」
シェリル「ごめんね、無様で……」
ランカ「そ、そのっ…!」
シェリル「何よっ!言いたいことがあるなら言いなさいよ!!」
ランカ「そのっ……。私、頼りにならなくてごめんなさいっ!」ペコリ
シェリル「……えっ?」
ランカ「こういう時、支え合わなきゃいけないのが夫婦なのに…。私ばっかり甘えちゃって……」
ランカ「もし私が頼りになれば、こんなにシェリルさんが落ち込まなくて済んだかも…」
シェリル「ランカちゃん……」
ランカ「本当にごめんなさい…!でもひとつだけ……。私でもひとつだけ言えることがあります…」
ランカ「シェリルさんは時代遅れなんかじゃありません!!」
シェリル「!!」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 18:12:57.92 ID:Ks2zqI+V0
シェリル「お、お世辞なら結構よ…。そんなの……」
ランカ「お世辞なんかじゃないっ!」 ヒシッ
シェリル「あっ……///」
ランカ「お世辞なんかじゃ……ないよ……!」ぎゅっ
シェリル「ランカ……ちゃん……」
ランカ「私が……私が一番シェリルさんの傍にいるんだから…」
ランカ「わかりますよぉ……」ぎゅっ
シェリル「ランカちゃん……!!」ギュッ
ランカ「こんなことで、挫けたりしないで?シェリルさん……」ジッ
シェリル「ランカちゃん……////」ポロポロ
~2人の寝室~
アルト「よっと…!」[布団]ポンポン
アルト「シーツも新しいのに変えて……っと。よしっ!」
アルト「(布団使うだろうからな!用意しておかなきゃ!)」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 18:23:44.09 ID:Ks2zqI+V0
アルト「 壁∥ω・)ジーッ 」
~2人の寝室~
シェリル「……////」ギュッ
ランカ「……////」ぎゅっ
アルト「 壁∥ω・)上手くいったみたいだな!」
シェリル「ランカちゃん……///」ギュッ
ランカ「も、もぅ……///」
ランカ「(シェリルさんって……、こんなに甘えてくる人だったんだぁ……///)」
ランカ「(頑張らなくちゃ、私!シェリルさんのために!)」
シェリル「(結構、頼りになるのね。この子……)」
シェリル「(そうよ!こんな所で挫けていられないわ!)」
アルト「(さてと、聞き耳立てるなんて男らしくないし、自分の部屋に戻るか!)」
アルト「(そうだ、俺は寂しくない……。淋しくなんか……)」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 18:32:11.81 ID:Ks2zqI+V0
~次の日の朝 台所~
アルト「(今日も俺は~召使い~♪)」フンフーン (朝ご飯作り中)
シェリル「アルトぉ~?」
アルト「うん?どうかしたのか?」
シェリル「……」ジーッ
アルト「……?」
シェリル「………」ジーッ
アルト「(な、なんだよ……///そんな上目使いで見るなよ……///)」
ランカ「シェリルさぁ~ん」
シェリル「うん?どうかしたの?」プイッ スタスタ
アルト「………?」
アルト「な、なんだったんだ…?」
アルト「(なんで急に俺の眼をジーッと見てきたんだ?)」
アルト「(まさか、誘ってるとか?いや、それはないか……)」
アルト「(う~ん、わからん!)」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 18:40:47.88 ID:Ks2zqI+V0
~朝ご飯タイム~
ランカ「いっただきまーす!」パクパク
シェリル「いただきまーす」パクパク
アルト「(………)」
アルト「(さっきシェリルに見つめられたせいで、シェリルを意識しちまうな……///)」
アルト「(って、童貞か!俺は!)」
ランカ「ねぇ、アルトくん!」
アルト「えっ!?な、なんだ?」ドキッ
ランカ「うん?どうしたの?」
アルト「い、いや……(シェリルを意識してることがバレたのかと思った……)」
ランカ「変なアルトくん…。それより、今日私も仕事に行くから!」
アルト「えっ?今日はお前は休みなんじゃ…」
ランカ「えへへ~///急な仕事がね!」
アルト「ふぅ~ん」
シェリル「………」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 18:41:44.42 ID:2BKAGZDX0
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 18:46:14.77 ID:Ks2zqI+V0
~お仕事タイム~
シェリル「じゃあ、行ってくるわね」
アルト「おぅ、頑張ってな」
ランカ「私も臨時のお仕事行ってきまーす!」ピョン
アルト「お前も頑張れよ」
ランカ「うんっ!ありがとう!」ピョコピョコ
アルト「(なんだか知らないけど、ランカやけに嬉しそうだな……)」
シェリル「………」
アルト「(さてと……)」
アルト「2人とも仕事に行ったことだし、俺も召使いの仕事するか」
アルト「まず洗濯して……それから買い物だな!」
アルト「今日は夕飯何にするかな~?」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 18:52:59.49 ID:Ks2zqI+V0
~お昼前 街~
アルト「え~っと、大根は買ったし、椎茸も買ったし……」
アルト「あとは……ん?」
アルト「んんんん!?」
アルト「(あ、あれは…!?)」ササッ コソーリ
ランカ「キャッキャ」
ブレラ「………」
アルト「(ランカとブレラ……だと?)」
アルト「(ランカの奴、今日は仕事だって言ってたのに……)」
アルト「(まさか……浮気?)」
アルト「(…んなわけないよな~!昨日あんなにシェリルと仲良くしてたし、第一兄妹だしな)」
ランカ「キャッキャ」 ブレラ「……////」
アルト「(……。もうちょっと近づいてみるか……。ここからじゃ会話も聞こえないし)」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 18:59:50.08 ID:Ks2zqI+V0
アルト「……」ササッ コソーリ
ランカ「あっ、ほら見て!宝石屋さん!」ピョン
[宝石屋]
ブレラ「見ていくか?」
ランカ「うん!」
アルト「(あの2人……。何やってんだ?しかも…)」
ランカ「ほらっ、こっちこっち!」グイッ
ブレラ「おいっ、手を引っ張るな」
アルト「(手、繋いでるし……)」
アルト「(普通兄妹で手繋ぐか?兄妹で手繋いで買い物とか都市伝説だろ…?)」
アルト「(つまり………)」ドクンドクン
アルト「(『浮気』だ!!!)」
ランカ「わぁ~っ、このネックレス綺麗……」 ブレラ「………」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 19:09:06.03 ID:Ks2zqI+V0
アルト「(そんな……。ランカの奴、シェリルという物がありながら……)」
アルト「ハッ!!」ピキーン
アルト「(そうか!今日の朝、シェリルが眼で訴えてきたことはこれだったのか!)」
アルト「(おそらく昨日の夜、シェリルは女の勘でランカの浮気を感じたんだろう)」
アルト「(それで俺にあんな風に……)」
店員「ありがとうございました~!」
ランカ「えへへ~///高かったけど、買っちゃった!」
ブレラ「………」
ランカ「ねぇ、お兄ちゃん!どう思う?このネックレス?」
ブレラ「あぁ、良いと思う……」
ランカ「良かったぁ!」
アルト「(ち、ちくしょう!あんなに仲良くしやがって…!)」
アルト「(しかもブレラの奴、仲間だと思ってたのに!しかも、その相手がランカだなんて!!)」
アルト「(俺に言ったことは全部嘘だったんだな!クソッ!!)」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 19:18:49.15 ID:Ks2zqI+V0
~服屋~
ランカ「あっ、見て見て!お兄ちゃん!」
ブレラ「ん……?」
ランカ「ほらぁっ!この服可愛い~♪」 [可愛い服]
ブレラ「………」
アルト「 壁∥A・)ジーッ」
アルト「(2人で楽しくショッピングかよ……!)」
アルト「(誰も見てないと思ったら大間違いだ!)」
ブレラ「よし、じゃあその服。買おう」
店員「ありがとうございます」
アルト「(しかも、服をランカにプレゼント!?)」
アルト「(ク、クソッ!俺は絶対に不倫は許さないからな!!)」
アルト「(ましてや、シェリルを泣かすことになるわけだから……)」
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 19:25:09.86 ID:Ks2zqI+V0
~喫茶店~
ランカ「う~ん!美味しい!このパフェ!」 [パフェ]
ブレラ「良かったな」
ランカ「ねぇ、この後どうする?」
ブレラ「そうだな……」
アルト「………」コソーリ
アルト「(くっ、大根が邪魔で上手く隠れられない……!)」
携帯<シェリルからのメール
アルト「(!? こんな時に……)」
アルト「(なになに……。『仕事が切り上げられそうだから、そろそろ帰る』!?)」
アルト「(むむむ、仕方がない……。シェリルが家に帰るとあらば、俺も帰るしかない……)」
ランカ「キャッキャ」 ブレラ「……」
アルト「(無念!!)」バッ
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 19:31:16.67 ID:Ks2zqI+V0
~シェリル・ランカ家~
ガチャ
アルト「ただいま……」
シェリル「あら、お帰り。買い物行ってたの?」
アルト「まぁな……」
アルト「(言うべきなのだろうか……?仕事と偽って、ランカがブレラと会っていたことを……)」
アルト「(畜生!!本当に、ブレラは仲間だと思っていたのに……!)」
シェリル「ねぇ、アルト……?」
アルト「んん……?」
シェリル「………」ジーッ
アルト「(うっ!!///)」ドキッ
シェリル「ねぇ、私に何か言う事ないの?」
アルト「えっ!?」
アルト「(まさか、ランカとブレラの不倫のこと……?)」
アルト「えっと……それは………」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 19:36:52.58 ID:rOHIC1MY0
まさに家政婦は見た
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 19:37:38.21 ID:MbJi8dFG0
>>116
家政夫な
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 19:38:44.27 ID:Ks2zqI+V0
シェリル「ん~?」ジーッ
アルト「(うぅっ!///)」
アルト「(言うしかないか…。シェリルが傷つく結果になろうとも……)」
シェリル「なぁに?」
アルト「あ、あのさ、シェリル…。じ、実は……」
シェリル「えっ?…実は?」
アルト「シェリル、落ち着いて聞けよ?」
シェリル「え、えぇ……」
アルト「ランカとブレ……」
ガチャ
ランカ「ただいま~♪」ピョン
アルト「あっ!ランカ!?」
ブレラ「………」
アルト「って、ブレラも!?」
シェリル「あら、いらっしゃ~い」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 19:46:51.03 ID:Ks2zqI+V0
アルト「えっ?ちょっ……、えっ!?」
シェリル「……?何驚いてるのよ?」
アルト「だだだ、だって……。えっ!?」
ランカ「えへへ~////」
シェリル「んん?その顔は私に何か言いたい顔ね?」
ランカ「ちょっと早いかなぁ~?///」モジモジ
シェリル「なぁ~に?ランカちゃん」ニコッ
ランカ「はいっ!これっ!シェリルさんにプレゼント!!」 [プレゼント]
アルト「(プレゼント!?)」
シェリル「あらぁ……。ありがとう、ランカちゃん!開けていい?」
ランカ「は、はいっ///」
シェリル「まぁ、綺麗なネックレス……。いいの?貰っても」 [ネックレス]
ランカ「はいっ!お誕生日おめでとうございます!シェリルさん!!」
シェリル「ふふっ、ありがと!///」チュッ♪
アルト「(た、誕生日!?!?!?!?!?!?!?)」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 19:55:02.78 ID:Ks2zqI+V0
アルト「(ま、まさか……!あの見つめる視線は……!!)」
アルト「(『今日、私の誕生日だけど、何か言う事ないの?』ってことかぁ!?)」
アルト「(し、しまったぁ……!すっかり忘れてた……)」
シェリル「ふふっ、どぉ?似合う?」キラッ 装備:ランカから貰ったネックレス
ランカ「はいっ!とっても綺麗です!」
シェリル「うふふ……、本当に嬉しいわ///」
アルト「(や、やばい……)」ドクンドクン
シェリル「……」チラッ
アルト「(ひぃっ!!目があった!!)」
シェリル「………」ジーッ
アルト「しぇ、シェリル……。俺からの誕生日プレゼントはな……」
シェリル「………?」ドキドキ
アルト「俺からの誕生日プレゼントは……『俺』だぁ!!」
ランカ・ブレラ「………え?」
シェリル「……は?」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:01:06.93 ID:Ks2zqI+V0
アルト「は、はははっ!どうだ!俺のプレゼントは?」
ランカ「ど、どういうこと?」
ブレラ「………」
シェリル「………」
シェリル「えっと……」
アルト「(う、うわぁ……。ありえない程スベってる……)」
ブレラ「………」
ブレラ「シェリル、今のはアルトの冗談だ」
シェリル「えっ?そうなの?」
ブレラ「お前を笑わせようとしてスベってしまったんだ」
シェリル「あっ、なぁんだ!笑うところだったの!あははっ」
アルト「いや、あの……」
ブレラ「アルト、ちょっと来い!」グイッ
アルト「えっ?ちょっ…」
ランカ「お兄ちゃん…?」
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:09:48.83 ID:Ks2zqI+V0
~裏方~
ブレラ「アルト、お前どういうつもりだ?」
アルト「すまない……。実は、シェリルの誕生日のこと忘れていて……」
ブレラ「………」
アルト「気を使わせて悪かったな。シェリルに謝ってくるよ…」
ブレラ「待てっ!そんなことをしたら、お前はシェリルの信頼を失うぞ?」
アルト「んなこと言ったって……」
ブレラ「……ほらっ、これを持って行け」 [紙袋]モッテケー
アルト「これは……?」
ブレラ「今日、ランカと街で買った服だ。シェリルには似合うだろう」
アルト「そ、そんな……!これはお前がシェリルへのプレゼントとして買ったんじゃ……!!」
ブレラ「これ以上世話を焼かせるな。お前はあの2人を幸せにするんだろう?」
ブレラ「来年からは……誕生日くらい忘れないようにしろ」
アルト「ブ、ブレラ……」ウルウル
ブレラ「さっさと行け!」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:12:42.76 ID:66me+CBr0
ブレラー!!!
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:14:18.83 ID:zeUADoLj0
兄さん…!
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:16:23.34 ID:sTGr2HpH0
ブレラさんイケメン
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:18:00.18 ID:Ks2zqI+V0
シェリル「あの2人、急にどうしたのかしらね……?」
ランカ「さぁ……?」
アルト「よ、よぉっ!」
シェリル「あら?何処行ってたのよ?」
アルト「ちょ、ちょっと、ネタの反省会を……」
シェリル「あっ!その後ろに隠してる紙袋……」
アルト「あっ!こ、これは……」 [紙袋]
ランカ「(……あれ?あれって……?)」
シェリル「なぁんだ、あるんじゃない。そうでしょ?」
アルト「あ、あぁ!これ……、誕生日おめでとう……」スッ[紙袋]
シェリル「ふふっ、ありがとう。アルト。開けていい?」
アルト「あ、あぁ……」
シェリル「……わぁっ!可愛いじゃないこの服!私服は可愛い方が好みって知ってたのね!」 [服]
アルト「………」
シェリル「ありがとう、アルト。大事にするわ♪」
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:25:38.74 ID:Ks2zqI+V0
~試着!~
シェリル「ふふっ、どう?可愛い?」jクルクル 装備:アルトに貰った服
アルト「あぁ……。良く似合ってるよ」
ランカ「わぁっ!シェリルさん可愛い~♪」
ランカ「(でもあの服……。お兄ちゃんが買ったのと同じ……?)」
アルト「………」
ブレラ「………」スッ
シェリル「あら?何処行ってたの?」
ブレラ「……反省会」
シェリル「ふぅ~ん…」
アルト「………」
ブレラ「そんなことより、俺からのプレゼントだ……」
シェリル「あらっ♪何かしら……?」ワクワク
ブレラ「これ……」スッ [ランカのマスコット]
ランカ「(あっ!あれって、ガチャポンで当てた私のマスコット!?)」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:33:53.62 ID:Ks2zqI+V0
シェリル「あら、可愛いランカちゃん!」 [ランカのマスコット]キラッ
ブレラ「駅前のガチャポンに入ってた最後のランカだ……」
シェリル「いいの?そんなもの?」
ブレラ「……あぁ」
シェリル「ありがとう。早速カバンに付けるわね♪」
ランカ「(間違いない。あれって今日私と買い物した時に当てた奴だ……)」
アルト「(ブレラが……ランカのマスコットを……)」
シェリル「かーわい~♪」 [ランカのマスコット]キラッ
ブレラ「……」フルフル
アルト「(ブレラ……?震えてる!?)」
ブレラ「………」フルフル
アルト「(そうか……。せっかく当てたランカのマスコットだもんな……)」
アルト「(ブレラ……。俺のためにそこまでして……)」
シェリル「ふふっ。みんな、ありがとう!とっても嬉しいわ!」
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:43:00.95 ID:Ks2zqI+V0
~誕生日会終了~
シェリル「ふぅ~。ちょっと酔っ払っちゃったわ…」フラフラ
ランカ「だ、大丈夫ですか……?」
シェリル「ランカちゃ~ん、支えてぇ~♪」ひしっ
ランカ「も、もぉ……///」
ブレラ「フッ。あの2人、あの調子ならいつまでも幸せそうだな」
アルト「あ、あのさ。ブレラ……」
ブレラ「……ん?」
アルト「ありがとな……。さっきは……」
ブレラ「気にするな。お前に礼など言われたくない」
アルト「そ、それでさ……////」
ブレラ「………?」
アルト「良かったら………俺と結婚してくれ!!」
ランカ「………ええええええぇぇっっっ!!!???」カミノケブワッッ
シェリル「うぅ~ん、どうかしたの?ランカちゃん……」
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:49:17.94 ID:Ks2zqI+V0
ブレラ「……は?」
アルト「こんなに優しくされたの……初めてだから……///」
ブレラ「……は?」
ランカ「う、うわぁ……。ど、どうしよう……」
シェリル「どうしたのってばぁ……?」
ランカ「た、大変です!アルトくんがお兄ちゃんに嫁入りするって!!」
シェリル「あら、いいじゃない」
ランカ「えぇっ!?」
シェリル「ブレラも年頃なんだから、嫁の1人や2人いても……」
ランカ「えっ?いや……、シェリルさん、酔っ払ってません?」
シェリル「それにぃ、アルトが嫁入りしたら……これからランカちゃんと2人っきり……///」
ランカ「お、おぉっ……////」
アルト「ど、どうだ……?女が出来ることなら何だって出来るぞ!」
ブレラ「(誰か止めに入らないのか)」
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:54:17.27 ID:Ks2zqI+V0
アルト「ブレラ……///」キュン…
ブレラ「いやいやいやいやいやいや」
ブレラ「ラ、ランカぁ!?」
ランカ「シェリルさん……///」ぎゅっ
シェリル「ランカちゃん……///」ぎゅっ
ブレラ「(駄目だ……)」
アルト「ブレラ……///」
ブレラ「いや、その……」
アルト「お前が俺の翼だ!!」ひしっ
ブレラ「うわああぁぁぁっぁxtぅtぅ!!」
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 20:56:12.04 ID:gxA2ETnD0
ヤック・デカルチャー!
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 21:00:48.37 ID:Ks2zqI+V0
~数か月後 アルト・ブレラ家~
ブレラ「ただいま……」ガチャ
アルト「おかえりなさい、あなた。今日もお疲れでしょう?」
ブレラ「……そこそこ」
アルト「ご飯にします?お風呂にします?」
ブレラ「……ご飯」
アルト「ふふっ、わかりました。今用意しますね…」イソイソ
ブレラ「………」
ブレラ「(結局あのままアルトと結婚してしまった)」
ブレラ「(いったい何故こうなったのか……)」
ブレラ「(まぁ、いっか……)」
こうして、4人とも幸せになりましたとさ
~終わり~
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 21:01:49.37 ID:5aeRX7Cx0
えんだあああああああああああああああああ
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 21:02:36.32 ID:OFF8RWUnQ
まぁアルトに女装させてれば皆幸せなわけだ
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 21:05:37.16 ID:5xN4q0tFi
面白かった
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 21:11:28.14 ID:cEqhCffq0
乙
アルトの良妻っぷりにワロタ
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