1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 15:20:45.84 ID:pY98GUom0
~早乙女家~
ガチャ
アルト「・・・・」コソーリ
ランカ「あっ!おかえり~アルトくん!」タッタッタ ぎゅっ
アルト「た、ただいま・・・」
ランカ「もう!帰りが遅いから心配したよ?」
アルト「遅いって言っても、いつもより5分ちょい遅かっただけだろ?」
ランカ「わかってないなぁ。その5分が長いのっ!」
アルト「はいはい・・・」
ランカ「ねぇ、アルトくん。ごはんにする?お風呂にする?」
ランカ「それとも・・・わたし?///」
アルト「ごはん」
ランカ「えぇーーっ!?・・・私と『おかえりのキス』でしょ?」
アルト「(疲れたし、腹減ったんだけど・・・)」グゥー
ランカ「ちゅ~」
マクロス30 銀河を繋ぐ歌声 ビジュアルコンプリートガイド
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 15:29:00.59 ID:pY98GUom0
アルト「(バジュラとの戦いが終わってから1年・・・。俺はランカと結婚した)」
アルト「(それから2年経ったが・・・)」
ランカ「アルトく~ん、私のこと愛してる?」ベタベタ
アルト「そりゃあ、もちろん愛してる・・・」
ランカ「えへへ///いま夕飯並べるね!」イソイソ
アルト「・・・・」
アルト「(未だにランカの愛が重い)」
ランカ「~♪」 (食事を並べ中)
アルト「・・・・」
ランカ「美味しそう?」
アルト「えっ?あ、あぁ!美味そうだなぁ。流石愛情こもってるだけある」
ランカ「ありがと!頑張って作った甲斐あったなぁ♪」
アルト「・・・・」
[ランカが作った豪華な夕飯]キラキラ~☆
アルト「(毎日気合入ってるな・・・。初めて彼氏に作る手料理かよ)」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 15:34:33.14 ID:pY98GUom0
ランカ「じゃあ、一緒に『いただきます』しよ?」
アルト「あぁ・・・」
アルト・ランカ「いただきま~す」
アルト「・・・・」モグモグ
ランカ「・・・ねぇ、美味しい?」
アルト「・・・おぅ、美味しい」モグモグ
ランカ「どんな風に美味しい?」
アルト「(どんな風って・・・。まぁ、ランカが期待してる答えは・・・)」
アルト「ランカの・・・俺への愛が伝わってくるなぁー」
ランカ「本当!?」
アルト「・・・・」モグモグ
ランカ「えへへ~///これからも頑張って作るからね!」
アルト「・・・・」コクリ
アルト「(あ、『愛してるカウント』稼ぎ忘れてた)」
アルト「ありがとう。愛してる」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 15:46:03.04 ID:pY98GUom0
アルト「(『愛してるカウント』・・・。ランカは俺に『愛してる』と一日に言われた回数を数えている)」
アルト「(この2年の結婚生活の経験からすると、一日に50回は『愛してる』と言わないといけない)」
アルト「(少ないと、次の日ランカは元気が無くなり、一日中しょぼんとしている)」
アルト「(機嫌が悪くなることより、ずっと性質が悪い。凄い罪悪感に苛まれるのだ)」
アルト「(ま、今日はもう30回は言ったし、夜ペースを上げればなんとかなるだろ)」
ランカ「・・・・」ジーッ
アルト「・・・・?なんだよ?」
ランカ「仕事終わった後のアルトくんは、今日もカッコイイなぁ・・・って」
アルト「ありがとう」
ランカ「・・・・////」ジーッ
アルト「・・・・・」
アルト「(家に帰っても気が休まらない・・・)」
アルト「(ランカが期待する、『かっこいいアルトくん』じゃなきゃいけないからな)」
アルト「(屁なんかこいた日には・・・)」
アルト「(離婚届突き出されたりして・・・)」ガクブル
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 15:54:59.66 ID:pY98GUom0
ランカ「あっ、そろそろ時間だ!」
アルト「・・・?なんの?」
ランカ「歌番組だよ。シェリルさんが出るんだぁ~」
アルト「ふぅ~ん」
ランカ「リモコン、リモコン・・・」
ピッ
ぱっぱらっぱら~♪(テレビの音)
ランカ「始まった、始まった~♪」
シェリル「持ってけ~♪」
ランカ「キャーシェリルサーン」
アルト「(シェリルの歌番組がやってる時が、俺が唯一だらけられる時間だ・・・)」
アルト「(ランカはテレビに釘付けだし・・・。はぁ~、今日も疲れたな・・・。もう歳か・・・?(´・ω・`)ハァー)」
ランカ「ねぇ、アルトくん!」
アルト「な、なんだ?ランカ(`・ω・´)キリッ」
アルト「(急に脅かすな・・・)」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 16:05:24.93 ID:pY98GUom0
ランカ「最近シェリルさんとお話してないね~」
アルト「そうだな。まぁ、あいつも忙しいんだろ?」
ランカ「お休みないのかなぁ・・・?」
アルト「(シェリルと『お話』・・・か)」
アルト「(俺がランカ以外に唯一会話していい女だからな。女と会話したいってわけじゃないけど・・・)」
アルト「(シェリル以外の女と会話するのがバレると、『アルトくん浮気してるの・・・?』ウルウル だもんな)」
アルト「(まぁ、ナナセとかも会話いいんだろうけど・・・。どうだろ・・・?)」
アルト「(今度やってみよっかな・・・)」
ランカの携帯<受信メール1件
ランカ「・・・・?」ピッ
ランカ「!」
ランカ「ねぇねぇ、アルトくん!凄いことが起きたよ!」
アルト「凄いこと・・・?」
ランカ「明日、シェリルさんがお休みだから、ウチに遊びに来るって!」
アルト「なんだって!?」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 16:13:15.09 ID:pY98GUom0
アルト「(こ、これは凄いことだ・・・)」
ランカ「『是非、遊びに来てください』・・・送信っと」ピッ
アルト「(シェリルに、ランカの話し相手+遊び相手になってもらえれば・・・)」
アルト「(俺は思う存分羽根を伸ばせる!!)」ヤッホーイ
ランカ「アルトくんも明日休みだよね?」
アルト「あぁ、俺も明日休みだ!(真の意味で)」
ランカ「わぁ~。久しぶりだね、本当に」
アルト「あぁ、本当に久しぶりだな!」
ランカ「明日どうやって御持て成ししよっかな~?」
アルト「(昼寝でもしようかな・・・)」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 16:21:20.01 ID:pY98GUom0
~次の日~
ランカ「ねぇねぇ、アルトくぅ~ん」ベタベタ
アルト「なんだよ、もう・・・」
ランカ「シェリルさんまだかなぁ・・・?」スリスリ
アルト「(知るかよ・・・)」
ぴんぽ~ん
ランカ「あっ、来たぁ!」
アルト「(おぉ、遂に・・・・?)」
ランカ「はぁ~い!今でま~す!」タッタッタ ガチャ
シェリル「はぁ~い!元気してた?」
ランカ「シェリルさん!いらっしゃ~い」
アルト「おっす」
シェリル「ふふ、2人とも仲睦まじくやってるみたいね」
ランカ「えへへ~///それほどでもないですよぉ」
アルト「(俺が裏で努力してるからな)」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 16:31:22.04 ID:pY98GUom0
~早乙女家 リビング~
わいわい きゃっきゃ
時計<現在時刻13時
ランカ「あっ、そろそろお昼の時間!」
シェリル「あら、ランカちゃんがお昼作ってくれるの?出前とかでも・・・」
ランカ「いえいえ、せっかくだし私の手料理をシェリルさんに・・・」
シェリル「おぉ~、そりゃ楽しみね」
ランカ「ちょっと待っててくださいね!いま作ってきますから」イソイソ
アルト「・・・・」
シェリル「・・・・」ジーッ
アルト「・・・?なんだよ」
シェリル「まだ『愛してるカウント』されてんの?」
アルト「・・・されてるよ」
シェリル「ふふっ」ニヤニヤ
アルト「な、なんだよ・・・」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 16:37:33.54 ID:pY98GUom0
シェリル「結婚してから結構経つし、子供もいないのに、仲良いなぁ~って」
アルト「周りから見るとそうかもしれないけど、俺からしたら・・・」
シェリル「・・・俺からしたら?」
アルト「・・・ちょっと重い・・・かも」
シェリル「贅沢ねぇ」
アルト「なんとでも言えよ」
シェリル「独りよりは絶対に良いのに・・・」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 16:44:28.60 ID:pY98GUom0
~しばらくして~
ランカ「はぁ~い!出来たよ~」
[ランカの昼食]
シェリル「おぉ~、美味しそうじゃない」
ランカ「お、お口に合うかどうか・・・」ドキドキ
シェリル「いただきまーす!」パクッ
シェリル「・・・・・」モグモグ
ランカ「ど、どうですか・・・?」
シェリル「うん、美味しい!」
ランカ「良かったぁ・・・」
シェリル「私がランカちゃんをお嫁さんに欲しいくらいよ」
ランカ「そこまで言ってもらえると嬉しいです・・・///」
シェリル「よしよし、いいこいいこ」ナデナデ
ランカ「えへへ・・・///」
アルト「(いや~、本当楽だな。シェリルがランカの相手やってくれてるから、のんびり喰える)」パクパク
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 16:54:07.93 ID:pY98GUom0
シェリル「あっ、アルト、ちょっといい?」
アルト「ん・・・?」パクパク
シェリル「明日から一週間、ランカちゃんを借りたいんだけど」
ランカ「えっ?どういうことです?」
シェリル「私、最近働き過ぎって言われちゃってね・・・。だから、明日から慰安旅行に行こうと思って」
シェリル「でも、独りじゃ寂しいでしょう・・・?だからランカちゃんを貸してくれないかなぁって」
ランカ「うぅ~ん、嬉しいお誘いですけど・・・。家事とかありますし・・・」
シェリル「駄目ぇ?」
ランカ」「ど、どうしよう?アルトくん・・・・」
アルト「行ってこいよ」
ランカ「でも・・・、私がいなくて一週間も大丈夫?」
アルト「任せろって。それより、シェリルと楽しんできな。いつもランカは頑張ってるんだし」
ランカ「!」
ランカ「あ、ありがとうアルトくん・・・。優しいね///」
アルト「(気楽で、だらけまくりな一週間きたああああああ!!!)」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:01:06.30 ID:pY98GUom0
シェリル「よーし、決まりね!」
ランカ「私なんかが、シェリルさんのお役に立てるかどうか・・・」
シェリル「な~に、居てくれればいいのよ。居てくれれば」
ランカ「は、はいっ!頑張ります!」
アルト「(明日から寝不足も解消出来そうだな)」
~昼食後~
3人「ごちそうさま~」
シェリル「ランカちゃん、旅行の準備に、買い物でも行きましょ!」
ランカ「はいっ!アルトくんも一緒に行く?」
アルト「え、え~っと・・・」
ランカ「私の服とか選んでよぉ!」ベタベタ
アルト「(めんどくさいな・・・)」
シェリル「まぁまぁ、服なら私が選んであげるから。アルトは昼寝でもしてなさい」
ランカ「う~ん・・・、それなら・・・」
アルト「(サンキュー、シェリル!)」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:05:00.85 ID:LggEYpGG0
シェリルはできる子
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:10:09.35 ID:pY98GUom0
アルト「・・・・・」スヤスヤ
アルト「んん・・・・」ムニャムニャ
アルト「ZZZ」ダラー
ガチャ
ランカ「ただいま~」
シェリル「あら、アルトったら良く寝てる」
ランカ「ほんと・・・あっ」
シェリル「?」
ランカ「もぉ、アルトくんたら・・・涎たらしてる・・・」
アルト「・・・?って、ランカ!?帰ってたのか・・・?」ムクッ
ランカ「それより、涎出てるよ?はい、ハンカチ」
アルト「はっ!?(しまった!!!)」フキフキ
アルト「(くっそ~!夜寝るときは涎が出ないように気を使って寝てるのに・・・!油断した・・・!!)」
ランカ「もぉ・・・アルトくん・・・」ジトー
アルト「(でも・・・、でも明日からは安眠できるんだ・・・!早く来てくれ明日!!)」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:16:41.55 ID:pY98GUom0
~次の日の朝~
シェリル「ランカちゃん、仕度は出来た?」
ランカ「はいっ!シェリルさん!」
ランカ「でも・・・・」チラッ
アルト「・・・・ん?」
ランカ「アルトくん、私がいなくて大丈夫?寂しくない?」
アルト「大丈夫だって。それより、楽しんで来いよ」
ランカ「うん・・・」
アルト「じゃあ、いってら・・・」
ランカ「寂しくなったら、電話してね?」
アルト「(わかったって)」
シェリル「ほらほら、そろそろ行かないと」
ランカ「はい・・・。バイバイ、アルトくん・・・」フリフリ
アルト「ん。いってらっしゃ~い」フリフリ
アルト「(見送るだけで疲れた・・・)」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:22:10.96 ID:pY98GUom0
~SMS~
アルト「~♪」
ルカ「・・・?」
アルト「~♪♪」
ルカ「アルト先輩、今日はご機嫌ですね。良いことでもあったんですか?」
アルト「あぁ、今日はランカが家にいないから気楽なんだ」
ルカ「えぇっ!?」
アルト「?」
ルカ「あんな仲良かったのに・・・、逃げられたんですか?」
アルト「ちがっ・・・!シェリルと旅行に行ったんだよ」
ルカ「なんだぁ・・・」
ルカ「でも、どうして奥さんが家にいないと気楽なんですか?」
アルト「・・・・・」
ルカ「・・・?」
アルト「結婚すりゃわかるよ・・・」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:27:04.54 ID:pY98GUom0
~その日の夜~
アルト「ふぅ~、今日も疲れた・・・」
アルト「最近事務的な仕事が増えたからな・・・面倒過ぎる」
アルト「でも今日は!今週は!!」
~早乙女家~
ガチャ
アルト「ただいま~!」
し~ん
アルト「ただいま・・・・」
アルト「・・・・・・」
アルト「いや~、気楽だ。パンツ一丁になっても問題ない」
アルト「・・・・・・・」
アルト「夕飯でも作るか・・・」
アルト「・・・・・・・・・・」
アルト「出前でいいや・・・」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:30:56.88 ID:pY98GUom0
アルト「・・・・・」パクパク
アルト「・・・・・」モグモグ
アルト「・・・・・」パクパク
アルト「・・・・・」モグモグ
アルト「ごちそうさま」
~シャワールーム~
アルト「・・・・・」ジャージャー
アルト「・・・・・」ジャージャー
アルト「・・・・・」フキフキ
アルト「・・・・・」キガエキガエ
~ベッドルーム~
アルト「メールでも来てるかな・・・」
携帯<新着メール0件
アルト「・・・もう、寝よう」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:38:27.84 ID:pY98GUom0
~次の日の朝~
時計<ジリリリリリ
アルト「う~ん・・・」ムニャムニャ
アルト「朝か・・・」ムニャムニャ
アルト「おはよう、ランカ・・・今日も愛してる・・・」ムニャムニャ
アルト「(よーし、これで今日の『愛してる』一回目ぇ・・・)」ムニャムニャ
アルト「・・・・」
アルト「・・・あっ」
アルト「(そうか、ランカはシェリルと旅行行ってるんだった)」
アルト「なぁ~んだ、頑張って『愛してる』って言わなくてもいいんだ」
アルト「朝飯だって、食べたくなきゃ食べなくてもいいし」
アルト「やっぱ独りは楽だ!天国だ!」ヤッホーイ
アルト「・・・・・」
アルト「(ランカのヤツ・・・、慣れない環境でちゃんと寝れただろうか・・・?俺がいなくて泣いてないだろうか・・・?)」
アルト「・・・・電話してみよう」ピッピッ
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:45:25.25 ID:pY98GUom0
アルト「・・・・」プルルル
アルト「・・・・・・」プルルル
ランカ「・・・ふぁい、もしもし・・・?アルトくん・・・?」
アルト「あっ、悪い。寝てたか・・・?」
ランカ「うん・・・。でも今起きたよ」
アルト「お、おはよう」
ランカ「おはよ~。で、どうかしたの?」
アルト「いや・・・、その・・・・」
アルト「昨日、眠れたか?寂しくなかったか?」
ランカ「昨日・・・?大丈夫だよ、全然寂しくなかったよ」
アルト「え?」
ランカ「シェリルさんが一緒に寝てくれたし・・・」
アルト「(一緒に・・・?)」
ランカ「えへへ、手も握ってもらったんだぁ!///」
アルト「へぇ・・・良かったな」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:54:24.26 ID:pY98GUom0
ランカ「シェリルさんねぇ、凄い頼りになるの」
ランカ「知らない人に急に話しかけられた時とか、護ってくれたの」
ランカ「あとねぇ、一緒に露天風呂入ったりとか・・・」
アルト「ふぅ~ん」
アルト「(なんだよ・・・。ランカのヤツ、いつもはアルトくんアルトくんうるさいくせに・・・)」ヤキモチー
アルト「(結局シェリルでもいいんじゃないかよ・・・。ったく・・・)」ジェラシー
ランカ「あっ、せっかくだし、シェリルさんに電話かわる?」
アルト「え?あ、あぁ・・・」
ランカ「シェリルさ~ん、はいっ、アルトくん」
アルト「・・・・・」
シェリル「もしもし?アルト?」
アルト「シェリルか?ランカが世話になって・・・」
シェリル「旅行2日目の朝から心配で電話(笑)」
アルト「う、うるせーな・・・///いちいち・・・」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 17:59:48.07 ID:pY98GUom0
シェリル「ま、安心しなさいな」
アルト「え?」
シェリル「この一週間の間は、ランカちゃんの責任は私が取るから」
アルト「た、頼む・・・」
シェリル「ランカちゃん、ほらっ、アルトにバイバイして」
アルト「・・・・」
ランカ「はぁ~い!バイバイ、アルトくん。今日も頑張ってね!」
アルト「あぁ・・・」
ガチャ
アルト「・・・・」
アルト「(俺って・・・存在価値ないのか・・・?)」
アルト「い、いや!そんなことない!」
アルト「そんなことない・・・はず」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:04:47.95 ID:pY98GUom0
~SMS~
アルト「・・・・」ドヨーン
ルカ「・・・・?」
アルト「・・・・」ドヨヨーン
ルカ「ど、どうしたんですか・・・?昨日と打って変わって・・・」
アルト「・・・・え?」ドヨヨヨーン
ルカ「その・・・元気ないですね」
アルト「そうか・・・?」ドヨヨヨヨーン
ルカ「何かあったんですか・・・?」
アルト「ルカ・・・、今日の夜・・・、酒でも飲まないか?」
ルカ「今日の夜ですか?」
アルト「あぁ・・・」
ルカ「すみません、今日の夜はナナセさんとデートなので・・・」
アルト「・・・・・」
アルト「そっか・・・。幸せになれよ・・・」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:11:04.19 ID:pY98GUom0
~その日の夜 ミシェルの墓~
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「よぉ、ミシェル。久しぶりだな」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「え?ランカは一緒じゃないのかって・・・?」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「いや、ランカはシェリルと旅行に出かけてて、今日合わせて6日も家にいないんだ」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「そういうわけで、誰かと話ししたくてな」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「いやいや、寂しいわけじゃねーよ!」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「むしろ、最近はランカの事は重く感じてたくらいだからさ」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「『愛してる』のノルマ50回が無いだけで天国だと思え・・・る」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:16:09.95 ID:pY98GUom0
アルト「ランカもなぁ・・・。あんなにベタベタしなきゃいいんだけど・・・」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「何かあるたびに『アルトくぅ~ん』だしな」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「いやまぁ、頼られて悪い気分じゃないんだけど・・・。度って物があるだろ」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「うん、まぁ・・・」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「え・・・?そんなこと言ってると、シェリルにランカをとられるって?」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「いや、まさか・・・。あいつら女同士だし・・・」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「・・・・・」
ミシェルの墓「・・・・」
アルト「あ、悪い。用事思い出したから帰るわ」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:23:31.08 ID:pY98GUom0
~早乙女家~
アルト「・・・・」
アルト「メール・・・」チラッ
携帯<新着メール無し
アルト「・・・・」
アルト「(なんだよ・・・。色々観光してるなら、写真の1枚でも送ったりしてくれても・・・)」
アルト「(俺のこと・・・どうでも良くなったのか?)」
アルト「(確かに、シェリルの方が頼りになるし、ベタベタスリスリしてもウザがらないだろうよ)」
アルト「(でも・・・。浮気はないだろう・・・?浮気は・・・・)」
アルト「いや、何考えてるんだ俺は・・・。ランカが浮気なんてするはずない」
アルト「ランカを信じよう。俺の妻であるランカを」キリッ
(ミシェル「いま2人は布団の中かもしれないぜ?」)
アルト「!?」
アルト「電話・・・してみるか・・・」ピッピッ
アルト「・・・・・」プルルルル
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:28:11.70 ID:pY98GUom0
アルト「・・・・・」プルルル
アルト「・・・・・・・」プルルル
アルト「・・・・・・・・・・」プルプルプル
アルト「出ない・・・・」ピッ
アルト「(いつもなら、俺の電話には飛びついて出るのに・・・)」
アルト「やっぱり・・・、ランカはもう・・・・」
アルト「こんなことなら・・・、もっと優しくしてやれば良かった・・・・」ウルウル
~しばらくして~
アルト「・・・・」
アルト「(何が天国だ・・・。気にしてばっかりで全然気楽じゃない・・・)」
アルト「・・・・・」
アルト「酒でも飲みに出かけるか・・・」
アルト「はぁ・・・・」スタスタ
ガチャ バタン
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:38:01.10 ID:pY98GUom0
~居酒屋~
店員「いらっしゃいませー、お1人ですか?」
アルト「あぁ・・・」
店員「こちらへどうぞ~」スッ
~客席~
アルト「・・・よし、決まった。すみませ~ん」
店員「・・・はい」
アルト「ビールと、枝豆と、茄子と獅子唐のてんぷら・・・」
店員「了解」
アルト「って・・・・?お前、ブレラ!?なんでこんな所に!?」
ブレラ(店員)「・・・バイトだ」
アルト「あ・・・あぁ・・・・」ポロポロ
ブレラ「(何故泣く・・・?) ご注文は以上ですか」
アルト「話・・・、話相手になって欲しい・・・」ポロポロ
ブレラ「そういう店じゃないんで」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:44:24.09 ID:pY98GUom0
アルト「頼む・・・。誰でもいいから、知り合いに聴いて欲しいんだ・・・」ポロポロ
ブレラ「断る」
アルト「ランカの事なんだ・・・、な・・・?」ポロポロ
ブレラ「・・・・」
ブレラ「1時間待ってろ」
アルト「!!」
~1時間後 客席~
ブレラ「・・・・」スタスタ
アルト「・・・・」
ブレラ「・・・で?ランカに何かあったのか」
アルト「ランカに・・・浮気されたかもしれない・・・・!!」ウルウル
ブレラ「は?」
アルト「俺が冷たくしたばっかりに・・・・」ポロポロ
ブレラ「馬鹿な・・・!相手はわかっているのか?」
アルト「シェリル・・・(だと思う)」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:51:25.48 ID:pY98GUom0
アルト「くそっ・・・!相手がシェリルじゃ・・・」ポロポロ
ブレラ「お、落ち着け。証拠でもあるのか?」
アルト「証拠は・・・メール来てない・・・・」ポロポロ
ブレラ「・・・・・?」
アルト「ちくしょう!」グビグビグビ
ブレラ「お、おい・・・・」
アルト「ぷはっ!おかわり!」
ブレラ「(あぁ・・・、もう酔ってるのか・・・)」
アルト「くそう・・・そのうち・・・・」
ブレラ「そのうち・・・?」
アルト「ランカに子供が出来るんだ・・・」
ブレラ「・・・・それで?」
アルト「ランカ『アルトくぅ~ん!アルトくんとの子供出来ちゃったぁ~』って言うんだ・・・」
アルト「でもそれは・・・、実はシェリルとの子供なんだ・・・・!!くっ・・・・」ボロボロ
ブレラ「(こいつ・・・出来上がり過ぎてる)」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:52:52.37 ID:UJD4aakf0
こいつダメだwww
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:58:23.75 ID:9DjvRajp0
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 18:58:50.42 ID:pY98GUom0
~しばらくして~
アルト「おい、ブレラぁっ!!ランカのモノマネしろ!」
ブレラ「(完全に仕上がった・・・)」
アルト「ランカの兄貴なんだから似てんだろうが!!」
ブレラ「わかった、わかった」
ブレラ「キラッ☆」
ブレラ「(U^ω^)ブレラさんって、お兄ちゃんみたい!」
アルト「・・・・」
ブレラ「・・・どうした?」
アルト「ランカ・・・なのか・・・?」ウルウル
ブレラ「あ?」
アルト「ランカああああああ!!!」がばっ
ブレラ「・・・・」ヒュッ
アルト「ぐはっ!」バキッ
ブレラ「殺すぞ」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 19:07:35.98 ID:pY98GUom0
アルト「うぅ・・・、ランカに殴られたぁ・・・・」ポロポロ
ブレラ「(だめだ・・・こいつ・・・もう寝かせないと)」
ブレラ「お勘定!」
店員「あざーす」
ブレラ「ほらっ、もう帰るぞ」グイッ
アルト「・・・・」フラフラ
ブレラ「ちっ・・・。肩貸せ」
アルト「うぅ・・・・」ポロポロ
ブレラ「ったく・・・、お前はランカを護れるようになったと思ってたのに」トコトコ
アルト「すまぬ・・・」ポロポロ
ブレラ「(でも・・・、人生ってこんなものなのかもしれないな・・・)」
ブレラ「(些細な事でボロボロ泣いて・・・)」
ブレラ「(兵士として使われるだけの人生よりは、楽しそうだ・・・)」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 19:13:14.63 ID:pY98GUom0
ブレラ「・・・・」トコトコ
アルト「・・・うっ!」
アルト「気持ち悪・・・・」
ブレラ「そこら辺に吐け」
アルト「おえぇぇっ」ゲロゲロビチャビチャ
ブレラ「・・・・」
アルト「はぁ・・・」
ブレラ「どうした?」
アルト「情けない・・・・、自分が・・・・」ポロポロ
ブレラ「・・・もうすぐ家だから、歩け」
~早乙女家前~
アルト「うぇ・・・・」フラフラ
ブレラ「やっと着いた・・・・。・・・ん?」
[早乙女家]ピカーッ
ブレラ「明かりが付いてる・・・」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 19:19:41.84 ID:pY98GUom0
ぴんぽ~ん
ブレラ「・・・・」
ガチャ
ランカ「はぁ~い・・・ってお兄ちゃん?」
ブレラ「こいつも一緒だ」
アルト「うぅ・・・・」グデー
ランカ「あ、アルトくん!?大丈夫!?」
アルト「ら・・・、ランカ!?」
ランカ「お酒の匂い・・・。もぉ、どれだけ飲んだの?」
アルト「ランカあああああ!!」がばっ
ランカ「え、えぇっ!?なになに!?」
アルト「ランカ・・・・」ぎゅっ
ランカ「い、いつものアルトくんと違う・・・?どうなってるの?」
シェリル「ふふっ、アルトったらやっぱり寂しかったのね」
ブレラ「説明希望」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 19:28:56.21 ID:pY98GUom0
~数時間前 宿泊してる旅館~
シェリル「ふぅ~・・・、良いお風呂だったわね~」ホカホカ
ランカ「旅館が貸切なおかげで、露天風呂とかのびのび使えますね」ホカホカ
シェリル「そりゃ、他の客なんか居たら白けるじゃない」ホカホカ
ランカ「あれ?」
携帯<着信あり
シェリル「どうしたの?」
ランカ「アルトくんから電話が・・・」
シェリル「ちょうど私たちがお風呂入ってた頃ね」
ランカ「・・・・」
シェリル「まったく、なんだかんだ言って、アイツ寂しいのね」
ランカ「そう・・・なんですかね?」
シェリル「えっ?」
ランカ「もしかしたら・・・、なんですけど・・・」
ランカ「アルトくん、私の事嫌いになったんじゃないかな・・・」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 19:38:09.66 ID:pY98GUom0
シェリル「えっ?・・・どうして?」
ランカ「だって、最近の私といるアルトくん、楽しそうじゃないんだもん・・・」
ランカ「喜んでもらおうと思って、色々頑張ったり、会話もするようにしてるのに・・・」
ランカ「なんでか・・・全然駄目で・・・・逆効果で・・・」ウルウル
シェリル「・・・・・」
ランカ「今回の旅行の初日、家出てくる時・・・・」
ランカ「アルトくん、嬉しそうな顔してた・・・」
ランカ「その時、気づいちゃったんです。『私はアルトくんの傍にいない方がいいんだ』って」
ランカ「だから、メールも送らなかったし、電話でも心配かけないようにしたんです」
シェリル「・・・・・」
ランカ「本当は、アルトくんがいなくて寂しかったけど・・・」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 19:48:09.74 ID:pY98GUom0
シェリル「じゃあ・・・帰りましょうか」
ランカ「えっ!でもまだ2日目・・・・」
シェリル「いいのよ。元々、慰安で旅行なんておかしいと思ってたのよ」
シェリル「家でのんびりしてる方がいいし、帰りましょ」
ランカ「・・・・でも」
シェリル「大丈夫。その電話はアルトが『ランカに会いたい』って言いたかったに違いないわ」
ランカ「・・・でもぉ・・・・・」ウルウル
シェリル「私を信じなさい。絶対にその電話は・・・、ランカちゃんを迎える電話だから」
ランカ「うぅ・・・でも・・・」ウルウル
シェリル「大丈夫だから・・・ね?」ナデナデ
ランカ「うぅ・・・シェリルさん・・・」ポロポロ
シェリル「ランカちゃんは十分可愛いんだから、自信を持って。ほらっ!」グイッ
シェリル「行きましょう!」
ランカ「はい・・・シェリルさん」
ランカ「(アルトくんが笑顔で迎えてくれますように・・・)」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 19:58:01.96 ID:pY98GUom0
~早乙女家~
シェリル「というわけなのよ」
ブレラ「・・・・」
アルト「ランカ・・・・」ぎゅ~
ランカ「(さっきから、ずっと抱きしめられてるけど・・・///ど、どうしよう・・・///)」ぎゅ~
ランカ「(でも・・・・私の事嫌いになったわけじゃなくて嬉しいな・・・・。心の底から)」
ランカ「(ずっと・・・、このままでもいいや)」ぎゅっ
シェリル「ま、私『シェリル・ノーム』にかかれば、2人をラブラブにするくらい朝飯前よ」ドヤ?
ブレラ「はいはいすごいすごい」
シェリル「さて、夜も遅いことだし・・・ブレラ、私を家まで送りなさい!」
ブレラ「今の俺はアニメ版・・・・」
シェリル「あ?私を誰だと思ってるの?」
ブレラ「送ります・・・・」
~終わり~
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/10(水) 20:39:47.33 ID:bB3P3CO5O
素晴らしかった!乙!
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